JP5817800B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機に供給される運転変更命令に応答する応答報知を行う報知手段を備える空気調和機に関するものである。
従来の空気調和機として、例えば空気調和機に付属されたリモコンの操作などによって運転設定が変更された場合に、音声などによって空気調和機に供給される運転変更命令に応答する応答報知を行うものがある。
また、従来の空気調和機として、空気調和機に付属されたリモコンと異なる携帯電話などの端末装置を用いて、外出先などから空気調和機の運転設定を変更できるものがある。
特許第4561523号公報 特開2002−243249号公報
ところで、特許文献1のような空気調和機では、煩わしさ解消の観点などから、空気調和機に供給される運転変更命令に応答する応答報知を切設定できる手段を設けることが考えられる。しかし、空気調和機に供給される運転変更命令に応答する応答報知が切設定である場合において、端末装置を用いてユーザが外出先などから空気調和機の運転設定を変更したときに、空気調和機が配置される空調空間に別のユーザがいる場合、別のユーザが空気調和機が誤作動したと勘違いするおそれがある。
そこで、本発明の目的は、空気調和機に供給される運転変更命令に応答する応答報知が切設定である場合において、リモコンと異なる端末装置を用いて空気調和機の運転設定が変更されたときに、その変更が空気調和機の誤作動と勘違いされるのを防止できる空気調和機を提供することである。
第1の発明にかかる空気調和機は、空気調和機に供給される運転変更命令に音声で応答する音声応答報知を行う報知手段と、空気調和機に付属されたリモコンからの運転変更命令に基づく音声応答報知を許可するか否かを設定する設定手段とを備え、前記報知手段は、前記設定手段により前記リモコンからの運転変更命令に基づく音声応答報知が禁止されている場合において、前記リモコンと異なる端末装置から運転変更命令が供給される場合には、音声応答報知を行うことを特徴とする。
この空気調和機では、空気調和機に付属されたリモコンからの運転変更命令に基づく音声応答報知が禁止されている場合であっても、リモコンと異なる端末装置から運転変更命令が供給される場合には音声応答報知が行われるので、空調空間にいるユーザは空気調和機の運転設定が端末装置によって変更されたものであることを認識できる。したがって、空気調和機に付属されたリモコンと異なる端末装置を用いて空気調和機の運転設定が変更されたときに、その変更が空気調和機の誤作動と勘違いされるのを防止できる。
第2の発明にかかる空気調和機は、第1の発明にかかる空気調和機において、前記音声応答報知が、空気調和機に供給される運転変更命令に応答してメッセージを報知するメッセージ報知を含み、前記設定手段が、前記メッセージ報知を許可するか否かを設定可能であり、前記報知手段は、前記設定手段により前記メッセージ報知が禁止されている場合において、前記端末装置から運転変更命令が供給される場合には、前記メッセージ報知を行うことを特徴とする。
この空気調和機では、音声応答報知がメッセージ報知を含んでおり、メッセージ報知が禁止されている場合であっても、リモコンと異なる端末装置から運転変更命令が供給される場合には、メッセージ報知が行われるので、空調空間にいるユーザが空気調和機の運転設定が端末装置によって変更されたものであることを認識しやすい。
第3の発明にかかる空気調和機は、空気調和機に供給される運転変更命令に表示装置での表示により応答する表示応答報知を行う報知手段と、空気調和機に付属されたリモコンからの運転変更命令に基づく表示応答報知を許可するか否かを設定する設定手段とを備え、前記報知手段は、前記設定手段により前記リモコンからの運転変更命令に基づく表示応答報知が禁止されている場合において、前記リモコンと異なる端末装置から運転変更命令が供給される場合には、表示応答報知を行うことを特徴とする。
この空気調和機では、空気調和機に付属されたリモコンからの運転変更命令に基づく表示応答報知が禁止されている場合であっても、リモコンと異なる端末装置から運転変更命令が供給される場合には表示応答報知が行われるので、空調空間にいるユーザは空気調和機の運転設定が端末装置によって変更されたものであることを認識できる。したがって、空気調和機に付属されたリモコンと異なる端末装置を用いて空気調和機の運転設定が変更されたときに、その変更が空気調和機の誤作動と勘違いされるのを防止できる。
第4の発明にかかる空気調和機は、第1−第3のいずれかの発明にかかる空気調和機において、前記報知手段は、前記端末装置から供給される運転変更命令が運転開始命令および運転停止命令の少なくとも一方である場合に、応答報知を行うことを特徴とする。
この空気調和機では、端末装置から運転開始命令および運転停止命令の少なくとも一方が供給された場合に応答報知が行われるので、空調空間にいるユーザが特に誤作動と勘違いしやすい運転開始動作や運転停止動作が、端末装置によって操作されたものと認識できる。
第5の発明にかかる空気調和機は、第1−第4のいずれかの発明にかかる空気調和機において、空調空間にいる人を検知する人検知手段を備え、前記報知手段は、前記人検知手段で人が検知された場合に、応答報知を行うことを特徴とする。
この空気調和機では、ユーザが空調空間にいない場合に、応答報知が行われるのを防止できるので、省エネできる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、空気調和機に付属されたリモコンからの運転変更命令に基づく音声応答報知が禁止されている場合であっても、リモコンと異なる端末装置から運転変更命令が供給される場合には音声応答報知が行われるので、空調空間にいるユーザは空気調和機の運転設定が端末装置によって変更されたものであることを認識できる。したがって、空気調和機に付属されたリモコンと異なる端末装置を用いて空気調和機の運転設定が変更されたときに、その変更が空気調和機の誤作動と勘違いされるのを防止できる。
第2の発明では、音声応答報知がメッセージ報知を含んでおり、メッセージ報知が禁止されている場合であっても、リモコンと異なる端末装置から運転変更命令が供給される場合にはメッセージ報知が行われるので、空調空間にいるユーザが空気調和機の運転設定が端末装置によって変更されたものであることを認識しやすい。
第3の発明では、空気調和機に付属されたリモコンからの運転変更命令に基づく表示応答報知が禁止されている場合であっても、リモコンと異なる端末装置から運転変更命令が供給される場合には表示応答報知が行われるので、空調空間にいるユーザは空気調和機の運転設定が端末装置によって変更されたものであることを認識できる。したがって、空気調和機に付属されたリモコンと異なる端末装置を用いて空気調和機の運転設定が変更されたときに、その変更が空気調和機の誤作動と勘違いされるのを防止できる。
第4の発明では、端末装置から運転開始命令および運転停止命令の少なくとも一方が供給された場合に応答報知が行われるので、空調空間にいるユーザが特に誤作動と勘違いしやすい運転開始動作や運転停止動作が、端末装置によって操作されたものと認識できる。
第5の発明では、ユーザが空調空間にいない場合に、応答報知が行われるのを防止できるので、省エネできる。
本発明の実施形態にかかる空気調和機の冷媒回路を示す回路図である。 図1に示す空気調和機のブロック図である。 図1に示す空気調和機の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る空気調和機1について説明する。
<空気調和機の全体構成>
図1に示すように、本実施形態の空気調和機1は、室内に設置される室内機2と、室外に設置される室外機3とを備えている。そして、空気調和機1は、圧縮機10と、四方弁11と、室外熱交換器12と、膨張弁(減圧機構)13と、室内熱交換器14とを接続した冷媒回路を備えている。冷媒回路において、圧縮機10の吐出口に四方弁11を介して室外熱交換器12が接続され、その室外熱交換器12に膨張弁13が接続される。そして、膨張弁13に室内熱交換器14の一端が接続され、その室内熱交換器14の他端に四方弁11を介して圧縮機10の吸込口が接続される。
空気調和機1は、自動運転、冷房運転、暖房運転、除湿運転及び送風運転のいずれかの運転が可能であって、空気調和機1に付属されたリモコン4や、ユーザの端末装置5によって、いずれかの運転を選択して運転開始操作を行ったり、運転切換操作や運転停止操作を行ったりすることができる。ユーザの端末装置5は、例えばスマートフォンなどの液晶端末であって、ネットワークを介して、空気調和機1に対して運転変更命令(運転開始操作、運転停止操作、室内温度の設定温度等)を供給することができる。
冷房運転および除湿運転では、図示実線矢印で示すように、圧縮機10から吐出された冷媒が四方弁11から室外熱交換器12、膨張弁13、室内熱交換器14へと順に流れ、室内熱交換器14を経た冷媒が四方弁11を通って圧縮機10に戻る冷房サイクルまたは除湿サイクルが形成される。すなわち、室外熱交換器12が凝縮器、室内熱交換器14が蒸発器として機能する。
一方、暖房運転では、四方弁11が切換わることにより、図示破線矢印で示すように、圧縮機10から吐出される冷媒が四方弁11から室内熱交換器14、膨張弁13、室外熱交換器12へと順に流れ、室外熱交換器12を経た冷媒が四方弁11を通って圧縮機10に戻る暖房サイクルが形成される。すなわち、室内熱交換器14が凝縮器、室外熱交換器12が蒸発器として機能する。
室内機2内には、室内熱交換器14に対向した室内ファン16が配置される。室内機2の吹出口には、上下方向について吹き出し方向を変更する上下フラップが配置される。そして、室内機2には、図1に示すように、例えば所定情報を音声で報知するスピーカー20と、例えばLED素子を有する表示部21(表示装置)と、室内(空気調和機1が配置される空調空間)にいる人を検知する人検知センサ25(人検知手段)とが設けられている。
図2に示すように、空気調和機1の制御部30には、スピーカー20と、表示部21と、人検知センサ25と、空気調和機1に付属されたリモコン4とが接続される。また、空気調和機1の制御部30は、ユーザの端末装置5から供給された運転変更命令に基づいて、空気調和機1の運転を変更する。ユーザの端末装置5は、例えばスマートフォンなどの液晶端末であって、ネットワークを介して、空気調和機1に対して運転変更命令(運転開始操作、運転停止操作、室内温度の設定温度等)を供給することができる。したがって、制御部30は、リモコン4やユーザの端末装置5からの指令(運転開始操作、運転停止操作、室内温度の設定温度等)に基づいて、空気調和機1の運転を制御する。このように、本実施形態の空気調和機1は、リモコン4から供給される運転変更命令(運転開始操作、運転停止操作、室内温度の設定温度等)に基づいて運転状態が変更されるだけでなく、ユーザの端末装置5から供給される運転変更命令(運転開始操作、運転停止操作、室内温度の設定温度等)に基づいて運転状態が変更されるものである。
ここで、リモコン4には、空気調和機1が有する各機能の設定を変更する設定操作部6(設定手段)が設けられている。
ユーザは、この設定操作部6を操作することによって、リモコン4から供給される運転変更命令(運転開始操作、運転停止操作、室内温度の設定温度等)に応答する応答報知を許可するか否かを選択できる。この応答報知は、音声応答報知と表示応答報知とに分かれる。音声応答報知には、例えばリモコン4から供給される運転変更命令の内容をメッセージで報知するメッセージ報知と、リモコン4から供給される運転変更命令に応答して、「ピッ」等の受信音を報知する受信音報知とが含まれる。メッセージ報知(音声応答報知)では、例えばリモコン4からの運転開始命令が供給される場合、運転開始命令に応答して、「運転が開始されました。」というメッセージがスピーカー20から報知される。また、表示応答報知は、リモコン4から供給される運転変更命令に応答して、表示部21(表示装置)のLED素子を点灯させるものである。ユーザは、リモコン4の設定操作部6を操作することによって、メッセージ報知、受信音報知、および表示応答報知のそれぞれの設定を個別に許可するか否か(入/切)を選択できる。よって、ユーザが、メッセージ報知、受信音報知、および表示応答報知が煩わしいと感じる場合には、メッセージ報知、受信音報知、および表示応答報知の設定をそれぞれ切とできる。なお、この空気調和機1では、メッセージ報知の設定が入でも受信音報知の設定が切である場合には、受信音報知およびメッセージ報知が禁止され、リモコン4から運転変更命令が供給されても、受信音報知およびメッセージ報知が行われない。
空気調和機1の制御部30は、CPU、ROM、RAMなどの複数のハードウェアから構成されている。ROMには、制御部30の動作を制御する制御プログラムなどが格納されている。そして、この制御部30は、図2に示すように、報知制御部31(報知手段)を有する。
この報知制御部31(報知手段)は、音声報知制御部32(音声報知手段)と、表示報知制御部33とを有する。音声報知制御部32では、例えば空気調和機1に供給される運転変更命令の内容をメッセージで報知するメッセージ報知と、空気調和機1に供給される運転変更命令に応答して、「ピッ」等の受信音を報知する受信音報知とを行うことが可能である。また、表示報知制御部33では、空気調和機1に供給される運転変更命令に応答して表示部21のLED素子を点灯させる表示応答報知を行うことが可能である。まず、音声報知制御部32について詳しく説明する。
音声報知制御部32は、スピーカー20を介して受信音やメッセージを報知する。この音声報知制御部32は、受信音報知およびメッセージ報知の設定がそれぞれ入の場合において、リモコン4から運転変更命令(運転開始操作、運転停止操作、室内温度の設定温度等)が供給されると、その運転変更命令に応答して、例えば「ピッ」、「ピピッ」などの受信音(第2受信音)を報知する。そして、受信音(第2受信音)を報知したあとで、リモコン4から供給される運転変更命令の内容をメッセージで報知する。例えば、リモコン4から運転開始命令が供給された場合、音声報知制御部32は、「ピッ」という受信音(第2受信音)を報知したあとで、「運転が開始されました。」というメッセージを報知する。
一方、受信音報知の設定が入で且つメッセージ報知の設定が切の場合には、リモコン4から運転変更命令が供給されても、メッセージは報知されず、受信音(第2受信音)だけが報知される。また、受信音報知の設定が切の場合には、メッセージ報知の設定が入または切にかかわらず、リモコン4から運転変更命令が供給されても、受信音(第2受信音)およびメッセージは報知されない。
一方、音声報知制御部32は、端末装置5から運転変更命令(運転開始操作、運転停止操作、室内温度の設定温度等)が供給されると、その運転変更命令に応答して、例えば「ピッ」、「ピピッ」などの受信音(第1受信音)を報知する。そして、受信音(第1受信音)を報知したあとで、端末装置5から運転変更命令が供給されたことをメッセージで報知するメッセージ報知を行う。端末装置5から運転変更命令が供給されたことを報知するメッセージとは、例えば「スマートフォンから操作されました。」というメッセージである。
特に、端末装置5からの運転変更命令が運転開始命令または運転停止命令である場合には、音声報知制御部32は、その運転変更命令に応答して、例えば「ピッ」、「ピピッ」などの受信音(第1受信音)を報知したあとで、メッセージ報知として、端末装置5から運転変更命令が供給されたこと、およびその運転変更命令の内容を報知する。例えば、端末装置5から運転開始命令が供給された場合、音声報知制御部32は、「ピッ」という受信音(第1受信音)を報知したあとで、「スマートフォンから操作されました。運転を開始します。」というメッセージを報知する。ここで、「スマートフォンから操作されました。」というメッセージが、端末装置5から運転変更命令が供給されたことを示すメッセージであり、「運転を開始します。」というメッセージが運転変更命令の内容を示すメッセージである。したがって、端末装置5からの運転変更命令が運転開始命令または運転停止命令である場合には、メッセージには、端末装置5から供給される運転変更命令の内容が含まれる。なお、端末装置5からの運転変更命令が運転開始命令および運転停止命令以外の命令(室内温度の設定温度、室内温度の設定湿度、風向、風量、冷房運転や暖房運転などの運転モードの変更等)である場合、音声報知制御部32は、受信音(第1受信音)を報知したあとで、端末装置5から運転変更命令が供給されたことをメッセージで報知するが、その運転変更命令の内容までは報知しない。例えば、端末装置5から室内温度の設定温度変更命令が供給された場合、音声報知制御部32は、「ピッ」という受信音(第1受信音)を報知したあとで、「スマートフォンから操作されました。」というメッセージのみを報知する。
なお、端末装置5から供給される運転変更命令に応答して報知される受信音(第1受信音)と、リモコン4から供給される運転変更命令に応答して報知される受信音(第2受信音)は同じである。また、音声報知制御部32は、端末装置5から供給される全ての運転変更命令に応答して受信音報知およびメッセージ報知を行う。
表示報知制御部33は、表示応答報知の設定が入の場合において、リモコン4から運転変更命令(運転開始操作、運転停止操作、室内温度の設定温度等)が供給されると、その運転変更命令に応答して、例えば所定時間ほど表示部21のLED素子を点灯させる表示応答報知を行う。一方、表示報知制御部33は、表示応答報知の設定が切の場合には、リモコン4から運転変更命令が供給されても、表示部21のLED素子の点灯を行わない。なお、表示部21のLED素子の点灯には、表示部21のLED素子を点滅させることを含む。
また、表示報知制御部33は、端末装置5から運転変更命令(運転開始操作、運転停止操作、室内温度の設定温度等)が供給されると、その運転変更命令に応答して、例えば所定時間ほど表示部21のLED素子を点灯させる表示応答報知を行う。なお、端末装置5から供給される運転変更命令に応答して行われる表示応答報知と、リモコン4から供給される運転変更命令に応答して行われる表示応答報知は、点灯時間、点滅回数などの全てが同じである。また、表示報知制御部33は、端末装置5から供給される全ての運転変更命令に応答して表示応答報知を行う。
ここで、音声報知制御部32は、リモコン4からの運転変更命令に基づくメッセージ報知が禁止されている場合において、端末装置5から運転変更命令が供給される場合には、メッセージ報知を行う。すなわち、リモコン4からの運転変更命令に基づくメッセージ報知が禁止されている場合であっても、端末装置5からの運転変更命令が運転開始命令または運転停止命令である場合には、端末装置5から運転変更命令が供給されたこと、およびその運転変更命令の内容をメッセージで報知する。また、リモコン4からの運転変更命令に基づくメッセージ報知が禁止されている場合であっても、端末装置5からの運転変更命令が運転開始命令および運転停止命令以外の命令である場合には、端末装置5から運転変更命令が供給されたことをメッセージで報知する。なお、リモコン4からの運転変更命令に基づくメッセージ報知が禁止されている場合とは、受信音報知の設定が切またはメッセージ報知の設定が切の場合である。
また、音声報知制御部32は、リモコン4からの運転変更命令に基づく受信音報知が禁止されている場合(受信音報知の設定が切の場合)において、リモコン4と異なる端末装置5から運転変更命令が供給される場合には、受信音(第1受信音)を報知する受信音報知を行う。また、表示報知制御部33は、リモコン4からの運転変更命令に基づく表示応答報知が禁止されている場合(表示応答報知の設定が切の場合)において、リモコン4と異なる端末装置5から運転変更命令が供給される場合には、表示部21のLED素子を点灯する表示応答報知を行う。
したがって、この空気調和機では、例えばリモコン4からの運転変更命令に基づくメッセージ報知が禁止されている場合において、端末装置5から運転変更命令が供給される場合には、端末装置5から運転変更命令が供給されたことがメッセージとして報知されるので、ユーザが端末装置5を用いて例えば外出先などから空気調和機1の運転設定を変更したときに、室内に別のユーザがいる場合でも、別のユーザは空気調和機1の運転設定が端末装置5によって変更されたものであると把握しやすい。また、この空気調和機では、例えばリモコン4からの運転変更命令に基づく表示応答報知が禁止されている場合において、端末装置5から運転変更命令が供給される場合には、表示応答報知が行われるので、ユーザが端末装置5を用いて例えば外出先などから空気調和機1の運転設定を変更したときに、室内に別のユーザがいる場合でも、別のユーザは空気調和機1の運転設定が端末装置5によって変更されたものであると把握しやすい。なお、本実施形態において、リモコン4からの運転変更命令に基づく音声応答報知が禁止されている場合とは、リモコン4からの運転変更命令に基づく受信音報知およびメッセージ報知が禁止されている場合を指す。
<フロー>
次に、図3を参照して空気調和機1の動作(フロー)について説明する。なお、このフローは、音声応答報知および表示応答報知のうち音声応答報知の動作のみを考えたときのフローである。
まず、ユーザがリモコン4の設定操作部6を操作することによって、受信音報知の設定が切にされたとする(S1)。したがって、この空気調和機1では、リモコン4からの運転変更命令に基づく音声応答報知(受信音報知およびメッセージ報知)が禁止されている。
次に、空気調和機1に運転変更命令が供給されたか否かを判断し、運転変更命令が供給されるまでそれを繰り返す(S2)。運転変更命令が供給された場合(S2:Yes)、その運転変更命令がリモコン4から供給されたものであるか否かを判断する(S3)。運転変更命令がリモコン4から供給されたものである場合(S3:Yes)、音声報知制御部32は、音声応答報知を行わない(S6)。一方、運転変更命令がリモコン4から供給されたものでない場合(S3:No)、その運転変更命令が端末装置5から供給されたものであるか否かを判断する(S4)。運転変更命令が端末装置5から供給されたものである場合(S4:Yes)、音声応答報知を行う(S5)。一方、端末装置5から供給されたものでない場合(S4:No)、ステップS2に戻る。なお、ステップS5、S6の後は、ステップS1に戻る。
<本実施形態の空気調和機の特徴>
本実施形態の空気調和機1には、以下の特徴がある。
本実施形態の空気調和機1では、空気調和機1に付属されたリモコン4からの運転変更命令に基づく音声応答報知(受信音報知およびメッセージ報知)が禁止されている場合であっても、リモコン4と異なる端末装置5から運転変更命令が供給される場合には音声応答報知(受信音報知およびメッセージ報知)が行われるので、室内(空気調和機1が配置される空調空間)にいるユーザは空気調和機1の運転設定が端末装置5によって変更されたものであることを認識できる。したがって、空気調和機1に付属されたリモコン4と異なる端末装置5を用いて空気調和機1の運転設定が変更されたときに、その変更が空気調和機1の誤作動と勘違いされるのを防止できる。
また、本実施形態の空気調和機1では、音声応答報知がメッセージ報知を含んでおり、リモコン4からの運転変更命令に基づくメッセージ報知が禁止されている場合であっても、リモコン4と異なる端末装置5から運転変更命令が供給される場合には、端末装置5から運転変更命令が供給されたことを報知するメッセージ報知が行われるので、室内にいるユーザが空気調和機1の運転設定が端末装置5によって変更されたものであることを認識しやすい。
また、本実施形態の空気調和機1では、空気調和機1に付属されたリモコン4からの運転変更命令に基づく表示応答報知が禁止されている場合であっても、リモコン4と異なる端末装置5から運転変更命令が供給される場合には表示応答報知が行われるので、室内(空気調和機1が配置される空調空間)にいるユーザは空気調和機1の運転設定が端末装置5によって変更されたものであることを認識できる。したがって、空気調和機1に付属されたリモコン4と異なる端末装置5を用いて空気調和機1の運転設定が変更されたときに、その変更が空気調和機1の誤作動と勘違いされるのを防止できる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
[第1変形例]
次に、第1変形例にかかる空気調和機について説明する。上記実施形態では、リモコン4からの運転変更命令に基づくメッセージ報知が禁止されている場合であっても、端末装置5から運転変更命令が供給される場合には、全ての運転変更命令に応答してメッセージを報知するが、第1変形例にかかる空気調和機では、端末装置5から供給される運転変更命令が運転開始命令または運転停止命令である場合にメッセージを報知し、その他の運転変更命令(室内温度の設定温度、室内温度の設定湿度、風向、風量、冷房運転や暖房運転などの運転モードの変更等)の場合には、メッセージを報知しない。
第1変形例にかかる空気調和機では、端末装置5から供給される運転変更命令が運転開始命令または運転停止命令である場合にのみメッセージが報知されるので、室内にいる別のユーザが特に誤作動と勘違いしやすい運転開始動作または運転停止動作が、端末装置5によって操作されたものと認識できる。また、室内にいるユーザが誤作動と勘違いしにくい、その他の運転変更命令(室内温度の設定温度、室内温度の設定湿度、風向、風量、冷房運転や暖房運転などの運転モードの変更等)が供給されたときに、メッセージ報知がされる煩わしさを解消できる。
[第2変形例]
次に、第2変形例にかかる空気調和機について説明する。上記実施形態では、リモコン4からの運転変更命令に基づく音声応答報知(受信音報知、メッセージ報知)、または表示応答報知が禁止されている場合であっても、端末装置5から運転変更命令が供給された場合には、室内(空気調和機1が配置される空調空間)に人がいるか否かにかかわらず、音声応答報知や表示応答報知を報知するが、第2変形例にかかる空気調和機では、人検知センサ25で人が検知される場合に、端末装置5から供給される運転変更命令に応答して音声応答報知や表示応答報知を報知し、人検知センサ25で人が検知されない場合には、端末装置5から供給される運転変更命令に応答して音声応答報知や表示応答報知を報知しない。
第2変形例にかかる空気調和機では、ユーザが空調空間にいない場合に、応答報知が行われるのを防止できるので、省エネできる。
[その他変形例]
上記実施形態では、例えば空気調和機1に付属されたリモコン4からの運転変更命令に基づく音声応答報知および表示応答表示が禁止されている場合であっても、リモコン4と異なる端末装置5から運転変更命令が供給される場合には音声応答報知および表示応答表示の両方が行われるが、音声応答報知だけが行われてもよいし、表示応答報知だけが行われてもよい。
また、上記実施形態では、空気調和機1に付属されたリモコン4からの運転変更命令に基づく音声応答報知(受信音報知およびメッセージ報知)が禁止されている場合であっても、リモコン4と異なる端末装置5から運転変更命令が供給される場合には音声応答報知として受信音報知およびメッセージ報知の両方が行われるが、メッセージ報知だけが行われてもよいし、受信音報知だけが行われてもよい。
また、上記実施形態では、リモコン4からの運転変更命令に基づく音声応答報知が禁止されている場合とは、リモコン4からの運転変更命令に基づく受信音報知およびメッセージ報知が禁止されている場合を指すが、リモコン4からの運転変更命令に基づく音声応答報知が禁止されている場合とは、リモコン4からの運転変更命令に基づく受信音報知だけが禁止されている場合や、リモコン4からの運転変更命令に基づくメッセージ報知だけが禁止されている場合も含んでよい。したがって、本発明は、例えばリモコン4からの運転変更命令に基づく受信音報知が禁止されていて、且つリモコン4からの運転変更命令に基づくメッセージ報知が許可されている場合において、端末装置5から運転変更命令が供給された場合に、受信音報知およびメッセージ報知がされることを含む。また、本発明は、例えばリモコン4からの運転変更命令に基づくメッセージ報知が禁止されていて、且つリモコン4からの運転変更命令に基づく受信音報知が許可されている場合において、端末装置5から運転変更命令が供給された場合に、受信音報知およびメッセージ報知がされることも含む。
また、上記実施形態では、音声応答報知の例として、受信音報知とメッセージ報知の2つを含む場合を挙げたが、音声応答報知は、受信音報知およびメッセージ報知のいずれかであってもよいし、その他の音声報知を含んでいてもよいし、その他の音声報知だけであってもよい。
また、上記実施形態では、リモコン4からの運転変更命令に基づくメッセージ報知が禁止されている場合であっても、リモコン4と異なる端末装置5から運転変更命令が供給される場合には、端末装置5から運転変更命令が供給されたことを報知するメッセージ報知が行われるが、このメッセージ報知の内容に、端末装置5から運転変更命令が供給されたことが含まれていなくてもよい。
また、上記実施形態では、リモコン4と異なる端末装置5として、ネットワークを介して空気調和機1に運転変更命令を供給できるものを挙げたが、ネットワークを介さずに空気調和機1に運転変更命令を供給できるものでもよい。
本発明を利用すれば、空気調和機に供給される運転変更命令に応答する応答報知が切設定である場合において、リモコンと異なる端末装置を用いて空気調和機の運転設定が変更されたときに、その変更が空気調和機の誤作動と勘違いされるのを防止できる。
1 空気調和機
4 リモコン
5 端末装置
6 設定操作部(設定手段)
21 表示部(表示装置)
25 人検知センサ(人検知手段)
31 報知制御部(報知手段)

Claims (5)

  1. 空気調和機に供給される運転変更命令に音声で応答する音声応答報知を行う報知手段と、
    空気調和機に付属されたリモコンからの運転変更命令に基づく音声応答報知を許可するか否かを設定する設定手段とを備え、
    前記報知手段は、
    前記設定手段により前記リモコンからの運転変更命令に基づく音声応答報知が禁止されている場合において、前記リモコンと異なる端末装置から運転変更命令が供給される場合には、音声応答報知を行うことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記音声応答報知が、空気調和機に供給される運転変更命令に応答してメッセージを報知するメッセージ報知を含み、
    前記設定手段が、前記メッセージ報知を許可するか否かを設定可能であり、
    前記報知手段は、
    前記設定手段により前記メッセージ報知が禁止されている場合において、前記端末装置から運転変更命令が供給される場合には、前記メッセージ報知を行うことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 空気調和機に供給される運転変更命令に表示装置での表示により応答する表示応答報知を行う報知手段と、
    空気調和機に付属されたリモコンからの運転変更命令に基づく表示応答報知を許可するか否かを設定する設定手段とを備え、
    前記報知手段は、
    前記設定手段により前記リモコンからの運転変更命令に基づく表示応答報知が禁止されている場合において、前記リモコンと異なる端末装置から運転変更命令が供給される場合には、表示応答報知を行うことを特徴とする空気調和機。
  4. 前記報知手段は、
    前記端末装置から供給される運転変更命令が運転開始命令および運転停止命令の少なくとも一方である場合に、応答報知を行うことを特徴とする請求項1−3のいずれかに記載の空気調和機。
  5. 空調空間にいる人を検知する人検知手段を備え、
    前記報知手段は、
    前記人検知手段で人が検知された場合に、応答報知を行うことを特徴とする請求項1−4のいずれかに記載の空気調和機。
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