JP2001060095A - 車載音量調整装置 - Google Patents

車載音量調整装置

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JP2001060095A
JP2001060095A JP11235137A JP23513799A JP2001060095A JP 2001060095 A JP2001060095 A JP 2001060095A JP 11235137 A JP11235137 A JP 11235137A JP 23513799 A JP23513799 A JP 23513799A JP 2001060095 A JP2001060095 A JP 2001060095A
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光昭 ▲高▼阪
Mitsuaki Kosaka
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲条件や乗員に対応して容易に音量調整す
る。 【解決手段】 個人判別ユニット11で各乗員個人を判
別し、音量制御装置15内の条件判定部18により、各
乗員個人毎に、様々な周囲の条件の変化に応じた音量調
整を自動的に行う。乗員がいちいち音量つまみを調節す
るなどして音量調整を行う必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車に搭載さ
れた音声情報出力ユニットから出力された音声情報を、
当該自動車内の所定のスピーカから出力する際に音量調
整を行う音量調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
には、カーオーディオ機器やカーナビゲーション装置の
音声指示機能のように、何らかの音声を出力する車載ユ
ニットが設置されることが多い。
【0003】この場合、自動車の走行中においては、車
速の増加、車載空気調和機の風量増加、及び外部環境に
おける雑音の増加等の周囲条件により、車載ユニットか
ら出力される音声が聞き取りにくくなることがある。こ
の場合、自動車の乗員は、車載ユニットに設置されてい
る所定の音量つまみを調節するなどして、その都度、音
量の調整を行っていた。
【0004】この場合は、車速や自動車の周囲環境等の
周囲条件が変化するたびに、いちいち音量つまみを調節
するなどして音量調整を行う必要があり、大変煩わしい
ものとなっていた。
【0005】また、車載ユニットの音声出力に係る適正
な音量は、乗員によって個人差があり、大きな音量を望
む人や比較的小さな音量を望む人などまちまちであっ
て、ある個人に対して最適な音量に調整した状況が、他
の乗員について同様に最適であるとは限らない。このよ
うな状況下では、乗員が入れ替わった時点で、その都度
に音量調節を行って再設定する必要があった。
【0006】また、一種類の音量調整条件(例えば騒
音、車速等)に対して適正音量を設定できても、その条
件の増減や組合せによって設定値を最適化することは困
難手あった。
【0007】そこで、この発明の課題は、様々な周囲条
件や乗員に対応して容易に音量調整することが可能な車
載音量調整装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、自動車に搭載された音声情報
出力ユニットから出力された音声情報を、当該自動車内
の所定のスピーカから出力する際に音量調整を行う音量
調整装置であって、自動車内での乗員個人を判別する個
人判別ユニットと、所定の車載ユニットの駆動状況及び
所定の音声入力器で採取した外部雑音の少なくともひと
つに基づいて、前記個人判別ユニットで判別された乗員
個人別に、前記音声情報出力ユニットから出力された音
声情報の前記スピーカから出力する際の音量調整を行う
音量制御部とを備えるものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記車載ユニッ
トの駆動状況は、車速メータで検出された車速と、空気
調和機の空気調和風量と、自動車の窓の開閉状況とのう
ちの少なくともいずれかであるものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、前記車載ユニッ
トは、所定の通信配線を通じて前記音量制御部に接続さ
れたものである。
【0011】請求項4に記載の発明は、前記音量制御部
は、前記音声情報出力ユニットにおいて実際の乗員が手
作業で行った音量調整のデータを各乗員個人別に個人デ
ータとして所定の記憶部に蓄積記憶し、前記音声情報出
力ユニットからの音声情報を前記スピーカから出力する
際に、前記記憶部内に記憶された前記個人データに基づ
いて適正音量を設定するものである。
【0012】請求項5に記載の発明は、前記音量制御部
は、前記音声入力器で採取した外部雑音に基づいて音量
調整を行う際に、前記スピーカから出力されて前記音声
入力器に回り込んだ音声情報を消去する音声除去手段を
有せしめられたものである。
【0013】請求項6に記載の発明は、前記音量制御部
は、様々に異なる種類の音量調整条件毎に対応する種類
別適正音量が予め設定されるとともに、前記各音量調整
条件に予め対応づけられた係数を使用して、前記種類別
適正音量に前記係数を掛け合わせて合計する荷重加算方
式にて適正音量を設定するようにされたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一の実施の形態
に係る車載音量調整装置1を示すブロック図である。こ
の音量調整装置1は、図1の如く、自動車に搭載された
複数の車載ユニット2〜6がLAN(ローカルエリアネ
ットワーク)等の多重通信配線8を通じて相互に接続さ
れた通信システムにおいて、オーディオ(AUDIO)
装置2等の音声出力機能を有する車載ユニット(音声情
報出力ユニット)の出力音声について、自動車の個々の
乗員に応じて且つ車内の周囲条件に対応して自動的に音
量調整を行うようにしたものである。尚、多重通信配線
8に接続された車載ユニット2〜6のなかには、音声情
報出力ユニット2の音量を手動で調整するための音量調
整スイッチ3が含まれているものとする。ここで、図1
中の符号4は空気調和機(エアコンディショナー)、符
号5は車速メータ、符号6はパワーウインドウ装置をそ
れぞれ示している。
【0015】具体的には、この音量調整装置1は、多重
通信配線8に接続されて乗員個人を判別する個人判別ユ
ニット11と、外部の雑音を検出するための音声入力器
13と、オーディオ(AUDIO)装置2等の音声情報
出力ユニットから出力された音声を出力するスピーカ1
4と、多重通信配線8から受信された各種情報と音声入
力器13での入力信号とに基づいて音声情報出力ユニッ
ト2のスピーカ14への出力音量を調整する音量制御部
15とを備える。
【0016】個人判別ユニット11は、乗員が誰である
かを判別するものであればどのようなものを使用しても
よく、例えば、自動車の各座席に載置された感圧センサ
等を利用したシートポジションセンサ、自動車のインス
トゥルメント・パネルに設けられた押しボタン式等の暗
証番号入力装置、エンジンキー等に設置された個人コー
ド入力器、コンソールボックスに設置された指紋判別
器、音声認識により声紋を判別する声紋判別器、または
所定の撮像カメラで撮像した運転者の顔の画像または眼
球の画像等ついてパターンマッチングにより乗員を判別
する画像判別器等、どのようなものを使用してもよい。
この個人判別ユニット11は、多重通信配線8に接続さ
れており、この多重通信配線8を通じて乗員個人の判別
結果を音量制御部15へ送信するようになっている。
【0017】音声入力器13は、指向角の広い一般的な
マイクロフォン装置が使用される。尚、この音声入力器
13は、例えば図示しないカーナビゲーション装置等に
乗員の音声をマイクロフォン装置から入力して所定の音
声認識装置41で音声認識させるように構成されている
ような場合には、この音声認識用のマイクロフォン装置
を兼用することが望ましい。
【0018】またスピーカ14についても、自動車内に
設置されるものとして広く普及されている一般的なもの
が使用される。
【0019】音量制御部15は、多重通信配線8に接続
された各車載ユニット2〜6及び個人判別ユニット11
の情報を受信する通信コントローラ装置(LANコント
ローラドライバ)12と、音声入力器13に入力された
音声のうち音声情報出力ユニット2で生成されてスピー
カ14から出力された後に音声入力器13へ回り込んだ
音声を消去するためのエコーキャンセラ部16と、音声
入力器13に入力されてエコーキャンセラ部16を通過
した後の雑音成分の信号を定量化して出力する外部雑音
演算部17と、外部雑音演算部17で得られた雑音レベ
ルや通信コントローラ装置12で受信された個人判別情
報、空気調和機(エアコンディショナー)4の風量情報
及び車速情報に基づいて周囲条件を判定して適正な音量
レベルを設定する条件判定部18と、条件判定部18で
の音量レベルの設定に従って音声情報出力ユニット2か
ら与えられた音声の音量調整を行う音量調整部19とを
備える。
【0020】通信コントローラ装置12は、符号化多重
方式、時分割多重方式または周波数多重方式等の所定の
方式に従って、多重通信配線8内の情報のうち音量制御
部15に送信されてきた情報を受信するものであって、
少なくとも、個人判別ユニット11からの個人判別情報
と、車載ユニットのひとつである空気調和機(エアコン
ディショナー)4から送信されてきた風量に係る情報
と、車載ユニットの他のひとつである車速メータ5から
送信されてきた車速情報とを受信するようになってい
る。
【0021】エコーキャンセラ部16は、4端子Ri
n,Rout,Sin,Soutを有する音声除去手段
22と、この音声除去手段22に対する入出力に適した
信号方式の変換を行うコーデック24,25と、音声入
力器13で得られた音声情報を増幅して一方のコーデッ
ク(第1のコーデック)25に出力する第一増幅器32
と、音声除去手段22で音声除去されて他方のコーデッ
ク(第2のコーデック)24を通過した信号を増幅し外
部雑音演算部17へ出力する第二増幅器34と、音量調
整部19で調整された音声信号を増幅する第三増幅器3
0と、この音声信号がコーデック24,25及び音声除
去手段22を通過した後に増幅してスピーカ14に出力
する第四増幅器31とを備える。
【0022】このうち、音声除去手段22は、端子Ri
nより入力される入力信号(第1の入力信号)を端子R
outから第1のコーデック25及び第四増幅器31を
通じてスピーカ14に出力する一方、第1の入力信号を
所定のFIRフィルタからなる適応フィルタ39で畳み
込み演算し、この適応フィルタ39での演算結果を相殺
信号として演算部40に出力するようになっている。演
算部40は所定の数式により加算演算を実行するもので
あり、適応フィルタ39からの相殺信号に基づいて、後
述する第2の入力信号から第1の入力信号に応じた音声
信号を除去し、端子Soutより出力するようになって
いる。このときの第1の入力信号は音声情報出力ユニッ
ト2で生成された音声情報であり、また、第2の入力信
号は外部の雑音とスピーカ14から回り込んできた音声
情報との混合信号であるため、音声除去手段22は、第
2の入力信号から音声情報を除去した残りの雑音成分の
みを端子Soutに出力することになる。尚、この演算
部40では、端子Sinを通して直前に入力された過去
の入力信号(第2の入力信号)と、第2の入力信号から
第1の入力信号に応じた音声信号を除去した結果とを適
応フィルタ39にフィードバックするようになってい
る。したがって、適応フィルタ39では、このフィード
バックに基づいて、その都度適正な相殺信号をある程度
予測しながら生成することが可能となっている。
【0023】第1のコーデック25は、音声除去手段2
2の端子Routからの出力信号をアナログ信号に変換
して第四増幅器31に出力するとともに、音声入力器1
3から得られた信号をディジタル信号に変換して音声除
去手段22の端子Sinに入力するようになっている。
【0024】第2のコーデック24は、第三増幅器30
で増幅された音声情報に係る信号をディジタル信号に変
換して音声除去手段22の端子Rinに入力するととも
に、音声除去手段22の端子Soutからの出力信号を
アナログ変換して第二増幅器34に送出するようになっ
ている。
【0025】かかる構成によりエコーキャンセラ部16
は、音声入力器13で入力された音声に係る信号から雑
音成分のみを抽出するようになっている。
【0026】外部雑音演算部17は、第二増幅器34で
増幅された外部雑音に係る信号を再びディジタル信号に
変換して条件判定部18に与えるようになっている。
【0027】条件判定部18は、乗員の個人別に、車速
(A)に対する適正音量(V1)、空気調和機4の風量
(B)に対する適正音量(V2)及び外部雑音(C)に
対する適正音量(V3)を判断し、これらの適正音量V
1〜V3を次の(1)式のようにそれぞれ係数α,β,
γで加重加算して、最終的な適正音量(V)を設定する
ようになっている。
【0028】V=αV1+βV2+γV3 …(1) ここで、車速(A)、風量(B)及び外部雑音(C)に
対する各適正音量V1〜V3の関係は、それぞれ図2、
図3及び図4の各グラフに示したテーブルデータ(図5
中の符号V11〜V3n)として予めEEPROM等の
書換可能な不揮発性ROMからなる所定の記憶部36内
に乗員個人(1〜n)毎に別ファイル(図5中の符号W
1〜Wn)として記憶されており、この記憶された情報
に基づいて条件判定部18の判定が行われるようになっ
ている。
【0029】そして、条件判定部18は、乗員のそれぞ
れが音量調整スイッチ3を操作して音声情報出力ユニッ
ト2で生成された音声情報のスピーカ14から出力され
る音量を調節した場合は、その調節結果を記憶部36内
の情報に反映して学習させる「学習機能」を有してい
る。具体的に、この学習機能においては、例えば、図
2、図3及び図4中の符号L0a〜L0cのように初期
設定(図5中の符号W0参照)がなされている場合に、
その乗員個人にとって最初の1回目の音量設定について
は当該初期設定データL0a〜L0c通りに適正音量を
設定するものの、2回目以降の適正音量の判定について
は、実際に乗員が各図中の点Pa〜Pcのように調整を
行ったことを考慮して、その乗員の適正音量を初期設定
データL0a〜L0cに基づいて行うのではなく、実際
の調整値Pa〜Pcの平均値を演算してこれを個人デー
タテーブルW1〜Wnの個人データV11〜V3nに積
み重ねて学習していき、以後はその学習結果である個人
データテーブルW1〜Wnの個人データV11〜V3n
に基づいて条件判断を行うようになっている。
【0030】また、上記の(1)式において、加重加算
における各係数α,β,γの値自体が、次の表1のよう
に各適正音量V1〜V3によって変化するように設定さ
れる。かかる各係数α,β,γの変化を規定する情報
は、図5中の条件検出係数決定情報43として予め記憶
部36に記憶される。
【0031】
【表1】
【0032】尚、表1及び図2〜図4に示したデータ中
の初期設定データL0a〜L0cは、経験則に基づいて
予め設定されるものである。
【0033】<動作>上記構成の車載音量調整装置1の
動作を図6のフローチャートを用いて説明する。尚、こ
の音量調整装置1においては、音声情報出力ユニット2
を起動する以前に、ステップS01において、個人判別
ユニット11が乗員個人が誰であるかの情報を既に得て
いるものとして説明する。
【0034】まず、音声情報出力ユニット2が起動する
と、ここで生成された音声情報は、ステップS02にお
いて、音量制御部15の音量調整部19に与えられる。
【0035】次にステップS03において、音量制御部
15の条件判定部18は、個人判別ユニット11が判別
した乗員の情報を多重通信配線8及び通信コントローラ
装置12を通じて受信する。そして、記憶部36内に、
受信した乗員に係る個人データテーブルW1〜Wnが存
在していない場合は、ステップS04において同じく記
憶部36内の初期設定データW0(図2、図3及び図4
中の符号L0a〜L0c参照)を読み出す。一方、既に
記憶部36内に受信した乗員に係る個人データテーブル
W1〜Wnが存在している場合は、ステップS05にお
いてその記憶部36内の個人データテーブルW1〜Wn
(図2、図3及び図4中の符号L1a〜L1c参照)を
読み出す。
【0036】次に、音声情報出力ユニット2から与えら
れた音声情報をスピーカ14から出力する。即ち、ここ
では、通信コントローラ装置12が、符号化多重方式、
時分割多重方式または周波数多重方式等の所定の方式に
従って、多重通信配線8を通じて、車速メータ5で検知
された車速と、空気調和機(エアコンディショナー)4
の風量とを受信する。
【0037】また、これと並行して、外部雑音演算部1
7は、音声入力器13で入力されてエコーキャンセラ部
16で雑音成分のみが抽出された信号を定量化し、この
値を条件判定部18へ出力する。
【0038】そして、条件判定部18は、初期設定デー
タW0(図2中の符号L0a参照)または個人データテ
ーブルW1〜Wn(図2中の符号L1a参照)におい
て、通信コントローラ装置12から得られた車速を照合
し、車速(A)に対する適正音量(V1)を判断する。
【0039】また、条件判定部18は、初期設定データ
W0(図3中の符号L0b参照)または個人データテー
ブルW1〜Wn(図3中の符号L1b参照)において、
通信コントローラ装置12から得られた空気調和機(エ
アコンディショナー)4の風量を照合し、この風量
(B)に対する適正音量(V2)を判断する。
【0040】さらに、条件判定部18は、初期設定デー
タW0(図4中の符号L0c参照)または個人データテ
ーブルW1〜Wn(図4中の符号L1c参照)におい
て、外部雑音演算部17から得られた外部雑音のレベル
を照合し、この外部雑音のレベル(C)に対する適正音
量(V3)を判断する。
【0041】そして、これらの適正音量V1〜V3を上
記の(1)式に代入して係数α,β,γで加重加算し
て、最終的な適正音量(V)を設定する。この際、係数
α,β,γの値は、上記の表1に従って経験則に応じた
値が選定され、これに基づいて最終的な適正音量(V)
が設定される。
【0042】このようにして適正音量(V)が設定され
ると、音量調整部19は、条件判定部18での音量レベ
ルの設定に従って音声情報出力ユニット2から与えられ
た音声の音量調整を行う。この音量調整された音声情報
の信号は、第三増幅器30、コーデック24,25、音
声除去手段22及び第四増幅器31を経てスピーカ14
から出力される。
【0043】この際、ステップS07において、乗員の
手動で音量調整スイッチ3を操作して音量調節を行った
場合は、この音量調整されたレベルを、図2〜図4中の
符号Pa〜Pcのように車速、風量及び外部雑音のレベ
ルとの関係で学習する。即ち、ステップS08におい
て、このときに乗員の手作業により得られた調整値Pa
〜Pcと、既に存在する個人データテーブルW1〜Wn
内の個人データL1a〜L1cとの平均値を演算して、
新たな個人データL1a〜L1cとして記憶部36に記
録させる(ステップS09)。尚、この場合は、新たに
乗員の手作業により得られた調整値Pa〜Pcと、既に
存在する個人データテーブルW1〜Wn内の個人データ
L1a〜L1cとの単純平均を求めても良いし、あるい
は、過去の学習回数を乗員個人毎に記憶部36に記録し
ておき、その過去の学習回数でウェイト付けを行って個
人データL1a〜L1cと新たな調整値Pa〜Pcとを
加重平均してもよい。
【0044】このような状態において、音量調整装置1
は、車速、風量または外部雑音のレベルといった条件の
変化があるまで待機状態となり、ステップS10におい
て条件の変化があった時点で、ステップS02〜S10
の処理を繰り返す。
【0045】以上のように、自動車において、各乗員個
人毎に、車速、空気調和機4の風量または外部雑音のレ
ベルといった周囲の条件の変化に応じた音量調整を自動
的に行うことができるので、乗員がいちいち音量つまみ
を調節するなどして音量調整を行う必要がなくなり、利
便性が飛躍的に向上する。
【0046】しかも、乗員が交代した場合に、その旨を
個人判別ユニット11で検出し、交代後の乗員に対応し
た音量調整を行うことができるので、その都度に音量調
節を行って再設定する必要がなくなり便利である。
【0047】また、乗員が手作業で音量調整したときの
音量レベルを反映したデータを逐一記憶部36内に更新
記憶して自動学習するようにしているので、使用回数が
増えるほど、各乗員個人毎に様々な条件での適正音量へ
の調整精度が向上するという利点がある。
【0048】さらに、外部雑音のレベルの検出におい
て、スピーカ14から出力された音声情報をエコーキャ
ンセラ部16で消去するようにしているので、外部雑音
のレベル検出精度が向上する。
【0049】尚、上記実施の形態では、車速、風量及び
外部雑音のレベルに基づいて適正音量を自動設定してい
たが、これらのいずれか1つまたはいずれか2つのみを
因子として適正音量を自動設定してもよい。
【0050】また、外部雑音のレベルは、窓が開状態で
は外部の雑音が自動車内に進入して増大することが知ら
れている。したがって、上記のような外部雑音のレベル
検出に加えて、またはこの外部雑音のレベル検出に代え
て、窓の開閉状態によって音量調整を行うようにしても
よい。この場合、パワーウインドウ装置6での窓の開閉
状態を多重通信配線8及び通信コントローラ装置12を
通じて条件判定部18に入力し、図4と同様の個人デー
タテーブルを用いて適正音量(V3)を判定し、上記
(1)式により音量調整を行えばよい。
【0051】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に記載の発明によ
れば、各乗員個人毎に、様々な周囲の条件の変化に応じ
た音量調整を自動的に行うことができるので、乗員がい
ちいち音量つまみを調節するなどして音量調整を行う必
要がなくなり、利便性が飛躍的に向上する。しかも、乗
員が交代した場合に、その旨を個人判別ユニットで検出
し、交代後の乗員に対応した音量調整を行うことができ
るので、その都度に音量調節を行って再設定する必要が
なくなり便利である。
【0052】請求項3に記載の発明によれば、車載ユニ
ットを所定の通信配線を通じて音量制御部に接続するよ
うにしているので、かかる通信配線を通じた通信機能を
有する自動車であれば、かかる音量調整装置を既存の自
動車に容易に設置することが可能となる。
【0053】請求項4に記載の発明によれば、音声情報
出力ユニットにおいて実際の乗員が手作業で行った音量
調整のデータを各乗員個人別に個人データとして所定の
記憶部に蓄積記憶し、音声情報出力ユニットからの音声
情報をスピーカから出力する際に、記憶部内に記憶され
た個人データに基づいて適正音量を設定するようにして
いるので、使用回数が増えるほど、各乗員個人毎に様々
な条件での適正音量への調整精度が向上するという利点
がある。
【0054】請求項5に記載の発明によれば、音声入力
器で採取した外部雑音に基づいて音量調整を行う際に、
スピーカから出力されて音声入力器に回り込んだ音声情
報を音声除去手段によって消去するようにしているの
で、外部雑音のレベル検出精度が向上するという効果が
ある。
【0055】請求項6に記載の発明によれば、様々に異
なる種類の音量調整条件毎に種類別適正音量を持たせ、
それぞれの組合せ時に、係数を使用して荷重加算方式に
て適正音量を設定することで、各種の音量調整条件の増
減や組合せが変化しても、その組合せに最適化された適
正音量を設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る複数の車載ユ
ニット及び音量調整装置を示すブロック図である。
【図2】個人データ及び初期データにおける車速と適正
音量との関係を示す図である。
【図3】個人データ及び初期データにおける空気調和機
の風量と適正音量との関係を示す図である。
【図4】個人データ及び初期データにおける外部雑音の
レベルと適正音量との関係を示す図である。
【図5】音量制御装置内の一部を示す機能ブロック図で
ある。
【図6】この発明の一の実施の形態に係る複数の音量調
整装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車載音量調整装置 2 音声情報出力ユニット 3 音量調整スイッチ 4 空気調和機 5 車速メータ 6 パワーウインドウ装置 8 多重通信配線 11 個人判別ユニット 12 通信コントローラ装置 13 音声入力器 14 スピーカ 15 音量制御部 16 エコーキャンセラ部 17 外部雑音演算部 18 条件判定部 19 音量調整部 22 音声除去手段 36 記憶部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車に搭載された音声情報出力ユニッ
    トから出力された音声情報を、当該自動車内の所定のス
    ピーカから出力する際に音量調整を行う音量調整装置で
    あって、 自動車内での乗員個人を判別する個人判別ユニットと、 所定の車載ユニットの駆動状況及び所定の音声入力器で
    採取した外部雑音の少なくともひとつに基づいて、前記
    個人判別ユニットで判別された乗員個人別に、前記音声
    情報出力ユニットから出力された音声情報の前記スピー
    カから出力する際の音量調整を行う音量制御部とを備え
    ることを特徴とする車載音量調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車載音量調整装置であ
    って、 前記車載ユニットの駆動状況は、車速メータで検出され
    た車速と、空気調和機の空気調和風量と、自動車の窓の
    開閉状況とのうちの少なくともいずれかであることを特
    徴とする車載音量調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の車載音
    量調整装置であって、 前記車載ユニットは、所定の通信配線を通じて前記音量
    制御部に接続されたことを特徴とする車載音量調整装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の車載音量調整装置であって、 前記音量制御部は、前記音声情報出力ユニットにおいて
    実際の乗員が手作業で行った音量調整のデータを各乗員
    個人別に個人データとして所定の記憶部に蓄積記憶し、
    前記音声情報出力ユニットからの音声情報を前記スピー
    カから出力する際に、前記記憶部内に記憶された前記個
    人データに基づいて適正音量を設定することを特徴とす
    る車載音量調整装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の車載音量調整装置であ
    って、 前記音量制御部は、前記音声入力器で採取した外部雑音
    に基づいて音量調整を行う際に、前記スピーカから出力
    されて前記音声入力器に回り込んだ音声情報を消去する
    音声除去手段を有せしめられたことを特徴とする車載音
    量調整装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の車載音量調整装置であって、 前記音量制御部は、様々に異なる種類の音量調整条件毎
    に対応する種類別適正音量が予め設定されるとともに、
    前記各音量調整条件に予め対応づけられた係数を使用し
    て、前記種類別適正音量に前記係数を掛け合わせて合計
    する荷重加算方式にて適正音量を設定するようにされた
    ことを特徴とする車載音量調整装置。
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