JP6655889B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真複写機、電子写真プリンタなどの画像形成装置で用いられる定着装置に関する。
電子写真技術を用いた複写機やプリンタ等の画像形成装置に搭載される定着装置として、定着ローラを外周面から加熱する構成を有するものが知られている。この定着装置は、定着ローラと、定着ローラと接触して定着ローラを加熱する加熱回転体と、定着ローラと接触してニップ部を形成する加圧ローラと、を有するものが一般的である。このニップ部でトナー像が形成された記録材を搬送しつつ加熱して記録材にトナー像を定着する。この定着装置の加熱回転体としては、筒状のフィルムとフィルムの内面に接触するヒータとを有するものや、ハロゲンヒータを内包した加熱ローラを有するものなどがある。
ところで、この定着装置は、記録材上のトナーの一部が定着ローラ外周面に転移するオフセットという現象が発生する場合がある。ここでは、オフセットしたトナーをオフセットトナーと記す。オフセットトナーは定着ローラの回転に伴い加熱回転体の表面に転移して加熱回転体の表面に蓄積する場合がある。蓄積したトナーは塊となって不定期に定着ローラ30表面に戻り記録材上のトナー像を汚す場合がある。
そこで、特許文献1には、記録材上のトナーに対する加熱部材の非粘着性を定着ローラへの非粘着性よりも高くする定着装置が開示されている。この定着装置では、オフセットトナーと定着ローラとの粘着力が、オフセットトナーと加熱部材との粘着力を上回るため、定着ローラのオフセットトナーは加熱部材には付着せずに定着ローラ表面上に留まることとなる。これにより定着ローラ表面上のオフセットトナーを定着ローラの回転に伴い記録材に定着させて排出する事ができる。
特開2003−114583
しかしながら、外部加熱部材の非粘着性と定着ローラ表面の非粘着性に差をもたせるだけでは十分でない場合があり、オフセットトナーが外部加熱部材に付着するという課題がある。そこで、外部加熱部材に付着したオフセットトナーをクリーニングすることができる画像形成装置が求められている。
上記課題を解決するための本発明の実施態様の一つ目は、ローラと、前記ローラに接触して圧接部を形成する加熱回転体と、前記ローラに接触してニップ部を形成する加圧回転体と、を備え、前記ローラの回転によって前記加熱回転体と前記加圧回転体とが回転し、前記ニップ部でトナー像が形成された記録材を搬送しながら加熱して前記トナー像を記録材に定着する定着装置において、前記圧接部における前記加熱回転体の表面及び前記ニップ部における前記加圧回転体の表面のマイクロ硬度はいずれも、前記ローラの表面のマイクロ硬度よりも高く、前記圧接部において前記ローラに作用する摩擦力は、前記ニップ部において前記ローラに作用する摩擦力よりも大きいことを特徴とする。
上記課題を解決するための本発明の実施態様の2つ目は、ローラと、筒状の第1のフィルムと、前記第1のフィルムの内面に接触し前記ローラと共に前記第1のフィルムを介して圧接部を形成する圧接部形成部材と、前記ローラの母線方向に関し前記第1のフィルムの端部の内面を規制する第1の規制部材と、有する加熱ユニットと、筒状の第2のフィルムと、前記第2のフィルムの内面に接触し前記ローラと共に前記第2のフィルムを介してニップ部を形成するニップ部形成部材と、前記ローラの母線方向に関し前記第2のフィルムの端部の内面を規制する第2の規制部材と、を有する加圧ユニットと、を備え、前記ローラの回転によって前記第1のフィルムと前記第2のフィルムが回転し、前記ニップ部でトナー像が形成された記録材を搬送しながら加熱し前記トナー像を記録材に定着する定着装置において、前記圧接部における前記第1のフィルムの表面のマイクロ硬度及び前記ニップ部における前記第2のフィルムの表面のマイクロ硬度はいずれも、前記ローラの表面のマイクロ硬度よりも大きく、前記第1の規制部材を設けた場合の前記第1のフィルムの横断面の外郭が前記第1の規制部材を外した場合の前記第1のフィルムの横断面の外郭に対して外側に食み出した領域の面積は、前記第2の規制部材を設けた場合の前記第2のフィルムの横断面の外郭が前記第2の規制部材を外した場合の前記第2のフィルムの横断面の外郭に対して外側に食み出した領域の面積よりも大きいことを特徴とする。
本発明によると、外部加熱部材に付着したオフセットトナーをクリーニングすることができる。
本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す断面図 本発明に係る定着装置の構成を示す断面図 実施例1に係る加熱フィルム規制部材20の概略図 実施例1に係る加圧フィルム規制部材20の概略図 実施例1に係るヒータ15と通電制御系とを表す説明図 実施例1に係る定着ローラと当接する各部材へ生じる摩擦力を示した模式図 実施例1に係る摩擦力を測定する場合の定着装置模式断面図 実施例1に係る定着装置の断面形状を、二次元変位センサを用いて測定した図 実施例1に係る加熱ニップN2における加熱フィルム16と定着ローラのトナーTcとの接触具合、周速とトナーTcに加わる力を示した模式断面図 実施例1に係る加熱ニップN2において発生する摩擦力の関係を示した模式断面図 実施例1に係る定着装置のトナーTcの移動を示す模式断面図 実施例3に係る定着装置の構成を示す断面図 実施例1に係る定着装置の加圧機構の説明図
〔実施例1〕
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
(1)画像形成装置例
図1は本実施例に係る定着装置を搭載する画像形成装置100の横断側面の概略構成を表す模式断面図である。この画像形成装置は電子写真式のレーザービームプリンターである。
本実施例に示す画像形成装置は、現像剤としてのシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のトナーを用いてトナー画像を形成する第1から第4の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを所定の方向に一列に並設したインライン方式の装置である。各画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、それぞれ、像担持体としてドラム形状の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)117を有している。
各画像形成部Pa〜Pdにおいて、感光ドラム117の外周面(表面)の周囲には、帯電部材としてのドラム帯電器119と、露光手段としての走査露光装置107が設けられている。また感光ドラム117表面の周囲には、現像手段としての現像器120と、ドラムクリーナ122が設けられている。そして感光ドラム117に跨るように搬送部材としての中間転写ベルト123が設けてある。この中間転写ベルト123は、駆動ローラ125aと、二次転写対向ローラ125bとに掛け回してある。
中間転写ベルト123の内周面(内面)側には、各感光ドラム117と中間転写ベルト123を挟んで一次転写ローラ124が設けられている。中間転写ベルト123の外周面(表面)側には、二次転写対向ローラ125bと中間転写ベルト123を挟んで二次転写ローラ121が設けられている。
本実施例の画像形成装置は、ホストコンピュータ、ネットワーク上の端末機、外部スキャナなどの外部装置(不図示)から出力されるプリント指令に応じて制御部101が所定の画像形成シーケンスを実行する。制御部101はCPUとROMやRAMなどのメモリとからなり、メモリには画像形成シーケンスや画像形成に必要な各種プログラムなどが記憶されている。
本実施例の画像形成装置の画像形成動作を、図1を参照して説明する。制御部101は、プリント指令に応じて実行される画像形成シーケンスに従い各画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを順次駆動する。先ず、各感光ドラム117が所定の周速度(プロセススピード)で矢印方向へ回転されると共に、駆動ローラ125aにより中間転写ベルト123が各感光ドラム117の回転周速度と対応した周速度で矢印方向へ回転される。1色目のイエローの画像形成部Paにおいて、感光ドラム117表面はドラム帯電器119によって所定の極性・電位に一様に帯電される。次に走査露光装置107が外部装置から出力される画像データ(画像情報)に応じたレーザ光を感光ドラム117の帯電面に対し走査露光する。これにより感光ドラム117表面の帯電面に画像データに応じた静電潜像(静電像)が形成される。そしてこの静電潜像が現像器120によってイエローのトナーを用いて現像される。これによって感光ドラム117表面上にイエローのトナー画像(現像像)が形成される。同様の帯電、露光、現像の各工程が、2色目のマゼンタの画像形成部Pb、3色目のシアンのイエローの画像形成部Pc、4色目のブラックの画像形成部Pdにおいても行われる。各感光ドラム117表面に形成された各色のトナー画像は感光ドラム117表面と中間転写ベルト123表面との間の一次転写ニップ部で一次転写ローラ124によって中間転写ベルト123表面上に順番に重ねて転写される。これにより中間転写ベルト123表面にフルカラーのトナー画像が担持される。
トナー画像の転写後の感光ドラム117表面は、感光ドラム117表面に残留する転写残トナーがドラムクリーナ122により除去され次の画像形成に供される。一方、給送カセット102から記録紙等の記録材Pが繰り出しローラ105により1枚ずつ繰り出されレジストローラ106に搬送される。この記録材Pはレジストローラ106によって中間転写ベルト123表面と二次転写ローラ121の外周面(表面)との間の二次転写ニップ部に搬送される。そしてこの搬送過程において二次転写ローラ121によって中間転写ベルト123表面のトナー画像が記録材P上に転写される。これにより記録材P上に未定着のフルカラーのトナー画像が担持される。フルカラーのトナー画像を担持した記録材Pは定着部に備える定着装置109の後述する定着ニップ部N1に導入される。そしてこの定着ニップ部N1で記録材Pを挟持搬送しつつトナー像に熱とニップ圧を印加し、これにより記録材P上のトナー像は記録材Pに加熱定着される。定着ニップ部N1を出た記録材Pは排出ローラ111により排出トレイ112上に排出される。
(2)定着装置(定着部)
以下の説明において、定着装置及び定着装置を構成する部材に関し、長手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向である。短手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と平行な方向である。長さとは長手方向の寸法である。幅とは短手方向の寸法である。
図2は本実施例に係る定着装置109の概略構成を表す模式断面図である。この定着装置109は外部加熱方式の定着装置である。本実施例に示す定着装置109は、定着回転体としての定着ローラ(ローラ部材)30と、加熱回転体としての加熱ユニット10と、加圧回転体としての加圧ユニット50を有している。
(2−1)定着ローラ30
定着ローラ30は、鉄、SUS、アルミニウム等の金属材料からなる丸軸状の芯金30Aを有している。そしてこの芯金30Aの外周面上にシリコーンゴムなどを主成分とする弾性層30Bが形成され、この弾性層30Bの外周面上にPTFE、PFA又はFEPなどを主成分とする離型層30Cが形成されている。この定着ローラ30は、芯金30Aの長手方向両端部が装置フレーム(不図示)の長手方向両側の側板(不図示)に軸受(不図示)を介して回転可能に支持されている。また、定着ローラ30は回転中心軸となる芯金30A側(回転中心軸側)に弾性層30Bを有することで表面硬度が約50°となっている。
(2−2)加熱ユニット10
加熱ユニット10は、ヒータ15と、ヒータホルダ19と、加熱回転体としての筒状の加熱フィルム16(第1のフィルム)、加熱フィルムの回転軌道を規制する加熱フィルム規制部材20(第1の規制部材)と、を有している。加熱フィルム規制部材20は、定着ローラ30の母線方向に関し加熱フィルム16の端部の内面に接触するように設けられている。ヒータホルダ19は、所定の耐熱性材料を用いて横断面略凹字形状に形成されている。そしてヒータホルダ19の長手方向の両端部がフィルム規制部材20に抱きかかえられて、装置フレームの長手方向両側の側板に支持されている。ヒータ15はヒータホルダ19の長手方向に沿ってヒータホルダ19の平坦面に設けられた溝に支持されており、ヒータ15を支持させたヒータホルダ19に加熱フィルム16をルーズに外嵌させている。ヒータ15と、加熱フィルム16と、ヒータホルダ19は、何れも長手方向に長い部材である。ヒータ15は、アルミナ、窒化アルミ等のセラミックを主成分とする薄板状のヒータ基板面に銀、パラジウム等を主成分とした通電発熱抵抗体が長手方向に沿って設けられている。またこの基板面には、ガラス等の耐熱性の高い保護層が通電発熱抵抗体を覆うように設けられている。
加熱フィルム16は加熱フィルム16の内周長がヒータホルダ19の外周長よりも長くなるように形成され、ヒータホルダ19に無張力にてルーズに外嵌されている。加熱フィルムの層構成として、ポリイミドやPEEKなどを主成分とする無端帯状のフィルム基層の外周面をPFA主成分とする無端帯状の表面層により被覆するという二層構成が採用されている。
図3は本実施形態における加熱フィルム規制部材20の概略図である。加熱フィルム規制部材20は加熱フィルム16の内周面と接触してフィルム形状を規制する面20Aと、フィルム端部が接触しフィルムの長手方向への寄りを規制する面20Bと、で構成されている。加熱フィルム規制部材20の材料は摺動性が高く熱変形温度が200℃を超える樹脂であるフッ素樹脂、ポリイミド、またはポリアミドイミド等から形成されるものが好ましく、本実施例ではポリイミドを用いている。
(2−3)加圧ユニット50
加圧ユニット50は、加圧回転体としての筒状の加圧フィルム51(第2のフィルム)と、ニップ部形成部材としての加圧ホルダ52と、加圧フィルム51の形状を規制する加圧フィルム規制部材53と、を有している。加圧ホルダ52は所定の耐熱性材料を用いて横断面が略凹字形状に形成されている。そして加圧ホルダ52の長手方向の両端部が加圧フィルム規制部材53に保持され、装置フレームの長手方向両側の側板に支持されている。そしてこの加圧ホルダ52に加圧フィルム51をルーズに外嵌させている。加圧フィルム51と、加圧ホルダ52は、何れも長手方向に長い部材である。尚、ニップ部形成部材としてアルミニウム等で形成された金属板を用いても良い。金属板を加圧フィルム51の内面に接触させて加圧フィルム51を介して定着ローラ30と共にニップ部を形成する構成としても良い。金属板をニップ部形成部材として用いる場合は、記録材搬送方向の長さをヒータ15よりも長くすることが好ましい。
加圧フィルム51は加圧フィルム51の内周長が加圧ホルダ52の外周長よりも長くなるように形成され、加圧ホルダ52に無張力にてルーズに外嵌されている。加圧フィルム51の層構成として、ポリイミドやPEEKなどを主成分とする無端帯状のフィルム基層の外周面をPFA主成分とする無端帯状の表面層により被覆するという二層構成が採用されている。
図4は本実施形態におけるフィルム規制部材53(第2の規制部材)の概略図である。
加圧フィルム規制部材53は加熱フィルム規制部材20と同様に、フィルム内周面と摺動してフィルム形状を規制する面53Aとフィルム端部が突き当たりフィルムの長手方向への寄りを規制する面53Bとで構成されている。加圧フィルム規制部材53の材料は摺動性が高く熱変形温度が200℃を超える樹脂であるフッ素樹脂、ポリイミド、またはポリアミドイミド等から形成されるものが好ましく、本実施例ではポリイミドを用いている。
次に、図13を用いて加圧機構について説明する。加熱ユニット10と、加圧ユニット50と、定着ローラ30と、は並列に配置されている。加熱ユニット10の長手方向の両端部に設けられた加熱フィルム規制部材20と、加圧ユニット50の長手方向の両端部に設けられた加圧フィルム規制部材53と、がそれぞれ加圧板200、530を介してばね300で定着ローラ30を挟んで引っ張られる。よって、加熱ユニット10の定着ローラ30に対する付勢力は、加圧ユニット50の定着ローラ30に対する付勢力と同じになる。ヒータ15は加熱フィルム16を介して定着ローラ30と共に加熱ニップ部N2(圧接部)を形成する。ヒータ15は、圧接部形成部材としての役割を有する。一方、加圧ホルダ52は、加圧フィルム53を介して定着ローラ30と共にニップ部N1を形成する。
また、加熱ユニット10表面の加熱ニップN2部でのマイクロ硬度は加熱フィルム16の内面と接触するヒータ15のガラス保護層の硬度によって定着ローラ30表面のマイクロ硬度よりも高い。加圧ユニット50表面の定着ニップN1部でのマイクロ硬度はバックアップである加圧ホルダ52の硬度によって定着ローラ30のマイクロ硬度よりも高い。
(2−4)加熱定着動作
図5はヒータ15と通電制御系とを表す説明図である。図1、図2及び図5を参照して定着装置109の加熱定着動作を説明する。制御部101は、プリント指令に応じて実行される画像形成シーケンスに従い駆動源としての駆動モータ(不図示)を回転駆動する。この駆動モータの出力軸の回転は所定のギア列(不図示)を介して定着ローラ30の芯金30Aに伝達される。これにより定着ローラ30は矢印方向へ所定の周速度(プロセススピード)で回転する。定着ローラ30の回転駆動は定着ニップ部N1において定着ローラ30の表面と加圧フィルム51の表面との間に生じる摩擦力によって加圧フィルム51に伝わる。これにより加圧フィルム51は加圧フィルム51の内周面(内面)が加圧ホルダ52の平坦面52A、加圧フィルム規制部材53の面53Aと接触しながらフィルム形状を規制された状態で定着ローラ30の回転に追従して矢印方向へ回転する。また定着ローラ30の回転駆動は、加熱ニップ部N2において定着ローラ30の表面と加熱フィルム16の表面との間に生じる摩擦力によって加熱フィルム16に伝わる。これにより加熱フィルム16は加熱フィルム16の内周面(内面)がヒータ23の外表面、加熱フィルム規制部材20のフィルム摺擦面20Aと接触しながらフィルム形状を規制された状態で定着ローラ30の回転に追従して矢印方向へ回転する。
制御部101は、画像形成シーケンスに従ってトライアック21をオンする。トライアック21はAC電源22から印加される電力を制御しヒータ15への通電を開始する。この通電によりヒータ15は急速に昇温し加熱フィルム16を加熱する。ヒータ15の温度はヒータホルダ19側の基板面に設けられた温度検知部材としてのサーミスタ18により検知される。制御部101は、サーミスタ18からの出力信号(温度検知信号)をA/D変換回路23を介して取り込み、この出力信号に基づいてヒータ15を所定の定着温度(目標温度)に維持するようにトライアック20を制御する。これによりヒータ15は所定の定着温度(目標温度)に維持される。
回転動作している定着ローラ30表面は加熱ニップ部N2でヒータ15により加熱フィルム16を介して加熱される。これにより定着ローラ30表面には記録材Pが担持する未定着のトナー像Tを定着ニップ部N1で加熱定着するために必要十分な熱量が与えられる。駆動モータを回転駆動し、かつヒータ15を温調している状態において、未定着のトナー像Tを担持した記録材Pがトナー像担持面を上向きにして定着ニップ部N1に導入される。この記録材Pは定着ニップ部N1で定着ローラ30表面と加圧フィルム51表面とにより挟持されその状態に搬送(挟持搬送)される。この搬送過程においてトナー像Tが定着ローラ30表面で加熱されて溶融すると共にこの溶融したトナー像Tに定着ニップ部N1によるニップ圧が印加され、これによりトナー像Tは記録材Pの面上に加熱定着される。
(3)摩擦力
図6は定着ローラ30が回転し始めるときの加熱ニップN2における加熱フィルム16が定着ローラ30から受ける摩擦力Fhと方向、定着ニップN1における加圧フィルム51が定着ローラ30から受ける摩擦力Fpと方向を示した断面模式図である。本実施例の定着装置では加熱フィルム16の表面が定着ローラ30の表面から受ける摩擦力Fhが、加圧フィルム51表面が定着ローラ30表面から受ける摩擦力Fpよりも大きくなるように構成する。摩擦力Fh、摩擦力Fpは、例えば以下のように測定し、比較する。
図7は摩擦力FhとPhを測定する場合の定着装置の模式断面図である。図7(a)に示すように加圧ユニット50を離間し、定着ローラ30と加熱ユニット10のみを当接した状態とする。そして、定着ローラ30を画像形成装置のプリント時と同等の速度で回転駆動して加熱フィルム16を従動回転させて、定着ローラ30の軸上の駆動トルクThを非図示のトルク測定装置により計測する。次に図7(b)のように加熱ユニット10を離間し、定着ローラ30と加圧フィルム51のみを当接させた状態とし、定着ローラ30を駆動して加圧フィルム51も従動回転させる。定着ローラ30の軸上の駆動トルクTpを非図示のトルク測定装置により計測する。測定された駆動トルクには、定着ローラ30表面に当接している部材、すなわち加熱ユニット10、または加圧ユニット50を従動回転させる摩擦力と、定着ローラ30の回転軸部と軸受における摩擦抵抗分が含まれている。すなわち以下の式となる。
定着ローラ駆動トルクTh
=摩擦力Fh×定着ローラ半径r+定着ローラ軸受の摩擦抵抗Fhj×軸半径rj
定着ローラ駆動トルクTp
=摩擦力Fp×定着ローラ半径r+定着ローラ軸受の摩擦抵抗Fpj×軸半径rj
定着ローラ軸受の摩擦抵抗分Frh、Frpが無視できるほど小さい場合、駆動トルクThと駆動トルクTpを比較し、Thが大きければ、摩擦力Fhが摩擦力Fpよりも大きいと言える。定着ローラ30の軸受けがすべり軸受のような摩擦抵抗の大きい場合や軸径が大きい場合は、定着ローラ自体を回転させる為のトルクFhj×rj、Fpj×rjが無視できない。このような場合は、トルク測定時のみ、定着ローラ自体の回転抵抗を十分小さくできる部材を使用する。例えば、すべり軸受をころがり軸受に変更する、軸受にグリスを塗布する、などして定着ローラ自体を回転させるトルクを無視できる大きさにすれば良い。そして、定着ローラ30の駆動トルクを測定し摩擦力の比較を行う。また、定着ローラ30に対する加熱ユニット10の付勢力と、加圧ユニット50の付勢力と、が同等ならば、定着ローラ30の駆動トルクTh測定時と、Tp測定時の定着ローラ30の軸を軸受けに押し付ける力は同等となる。つまり、定着ローラ30の軸受の摩擦抵抗分はほぼ同等になる。駆動トルクThと駆動トルクTpを比較し、駆動トルクThが大きければ、摩擦力Fhが摩擦力Fpよりも大きいと判断できる。摩擦力Fh、Fpが温度によって変化する場合は、各部材の温度を、実際の定着処理時にシートPが定着ニップへ突入する直前の温度と同等の温度にして、駆動トルク測定を行う。例えば、図7(a)に示すように加圧ユニット50を離間し、定着ローラ30に対して加熱ユニット10のみを当接した状態とし、定着ローラ30を駆動して加熱フィルム16を従動回転させる。そして、ヒータ15に通電発熱させて、ヒータ15および加熱フィルム16、定着ローラ30を加熱定着動作時のシートPの定着ニップN1突入直前と同等の温度まで昇温させ、定着ローラ30の軸上の駆動トルクThを計測する。
次に、定着ローラ30と加熱フィルム16、加圧フィルム51を当接させ、定着ローラ30を回転駆動しながら、ヒータ15を発熱させ、ヒータおよび加熱フィルム16、定着ローラ30、加圧フィルム52を加熱定着動作中と同等以上に昇温させる。その後、図7(b)に示すように加熱ユニット10を離間し、定着ローラ30と加圧フィルム51のみを当接させた状態とし、定着ローラ30を駆動して、加圧フィルム51も従動回転させる。加圧フィルム51の表面温度が下がり、加熱動作時のシートPが定着ニップN1に突入する直前と同様の温度となった時点で、定着ローラ30の軸上の駆動トルクTpを計測する。
(4)摩擦力に差をつける手段
摩擦力Fhを摩擦力Fpよりも大きくする手段としては、例えば、加熱フィルム16の内面がその接触部材から受ける摩擦力を。加圧フィルム51の内面がその接触部材から受ける摩擦力よりも大きくする。具体的には、加熱フィルム16の内面が、加熱フィルム規制部材20の面20Aから受ける摩擦力を、加圧フィルム51の内面が、加圧フィルム規制部材53の面53Aから受ける摩擦力よりも大きくなるよう構成する。図8は図2に示す定着装置109の断面形状を、二次元変位センサを用いて測定した結果である。二次元変位センサを定着ニップN1の入り口側と出口側に配置し、両側から測定することによって定着器全体の二次元断面形状を測定している。測定はキーエンス製の高精度二次元レーザ変位センサLJ−G5000(コントローラ部)、LJ−G200(ヘッド部)を用いた。
図8の実線の部分Aは、加熱フィルム規制部材20を設けている場合の加熱フィルム16の横断面の外郭である。図8の実線の部分Bは、定着ローラ30の横断面の外郭である。図8の実線の部分Cは、加圧フィルム規制部材53を設けている場合の加圧フィルム51の横断面の外郭である。図8の破線の部分Aは、加熱フィルム規制部材20を外した場合の加熱フィルム16の横断面の外郭である。図8の破線の部分Cは、加圧フィルム規制部材53を外した場合の加圧フィルム51の横断面の外郭である。
ここで、加熱フィルム規制部材20を設けた場合の加熱フィルム16の横断面の外郭(部分Aの実線)が加熱フィルム規制部材20を外した場合の加熱フィルム16の横断面の外郭(部分Aの破線)に対して外側に食み出した領域の面積をS1とする。加圧フィルム規制部材53を設けた場合の加圧フィルム51の横断面の外郭(部分Cの実線)が加圧フィルム規制部材53を外した場合の加圧フィルム51の横断面の外郭(部分Cの破線)に対して外側に食み出した領域の面積をS2とする。本実施例は、S1がS2よりも大きくなるように構成されている。
S1が大きいほど、加熱フィルム16の内面が加熱フィルム規制部材20の面20Aと接触する圧力が高くなり、摩擦力も大きくなる。一方、本実施例の加圧フィルム規制部材53の面53Aの形状は、ニップ部のみでフィルム形状を規制する場合の加圧フィルム51の形状に倣った形状になっているのでS2は小さい。したがって、加圧フィルム51の内面が加圧フィルム規制部材53の面53Aから受ける摩擦力は加熱ユニット10に比べて小さい。このように本実施例では、S1がS2よりも大きくなるように構成する。これによって加熱フィルム16内面が加熱フィルム規制部材20の面20Aから受ける摩擦力が、加圧フィルム51内面が加圧フィルム規制部材53の面53Aから受ける摩擦力よりも大きくなる。
(加熱フィルムのコンタミネーショントナーの蓄積)
定着ニップN1にてシートP上のトナー画像を加熱定着する際に、シートPに含まれる紙繊維や、炭酸カルシウム、タルクなどの無機物からなる填料(充填剤)などの紙粉が脱落する。この無機物からなる微量な紙粉に、同じく定着ローラに付着した微量のトナーが付着し、混ざって汚れの原因となるコンタミネーショントナーとなる。このコンタミネーショントナーをトナーTcと記す。これらトナーTcや紙粉は、定着ローラ30の回転に伴い加熱ニップN2において加熱フィルム16に接触する。紙粉やトナーTcが加熱フィルム16へ転移してしまうと、加熱フィルム16表面の離型性を悪化させトナーや紙紛を集めてさらに成長する。トナーは高い温度の部材から低い温度の部材に転移する傾向があり、基本的には加熱フィルム16から定着ローラ30に転移し易い傾向をもっているものの、トナーTcは紙粉と混ざっている為、熱を加えても軟化しにくく粘着性も低い。よって、加熱フィルム16表面と定着ローラ30表面の温度差だけでは剥がれにくくなっている。加熱フィルム16表面に固着したトナーTcは、定着ローラ30への伝熱ムラを発生させ、シートP上の定着トナー画像の光沢ムラやスジなどの画像不良を発生させる。また、加熱フィルム16表面で大きく成長した後に、不定期に定着ローラ30へ移りシートPへ転移して画像不良を発生させる。
(コンタミネーショントナーの蓄積抑制メカニズム)
本実施例では、従来課題だった加熱フィルム表面16へのトナー付着、蓄積を抑制できる。そのメカニズムについて説明する。加熱ニップN2、定着ニップN1において、定着ローラ30とフィルムに挟まれたトナーTcや紙粉には、以下の2種類の力が働いている。
Wr:トナーTcや紙粉が定着ローラ30に付着する力
Wf:トナーTcや紙粉が加熱フィルム16、加圧フィルム51へ付着する力
定着ローラ30表面上のトナーTcや紙粉は、Wf>Wrであればフィルムに転移する可能性が高く、Wf<Wrであれば定着ローラ30表面上に留まる可能性が高い。付着力Wf、Wrは、トナーの粘着性、分子間力、静電気力、凹凸などへの力学的な付着力などからなる。定着ローラ30やフィルムが加圧もされず、変形も少ない状態では各部材表面の表面エネルギーや表面あらさ、帯電量、温度などによって支配的に決まる。しかし、加熱ニップN2、定着ニップN1では以下に述べる作用によって大きく変化し、その影響が支配的になる。
図9は加熱ニップN2における定着ローラ30の変形とトナーTcとの接触面積、加熱フィルム16と定着ローラ30の周速とトナーTcに加わる力を示した模式断面図である。
加熱ユニット10は定着ローラ30に押圧されており、加熱ニップN2において定着ローラ30の表面は潰れて弾性変形する。定着ローラ30表面に付着している紙粉や紙粉と混じったトナーTcは硬くて変形しにくいため、マイクロ硬度の比較的低い定着ローラ30表面が弾性変形して紙粉や紙粉と混じったトナーTcに追従して接触面積が大きくなる。一方、加熱フィルム16表面は比較的硬度の高いヒータ15がバックアップ部材として存在するためにマイクロ硬度が高くなり、紙粉や紙粉と混じったトナーTcに追従せずに接触面積が小さくなる。この接触面積の違いにより、定着ローラ30表面に付着する力Wrが加熱フィルム16へ付着する力Wfよりも大きくなる。また、図9のように加熱フィルム16表面の周速Vfと定着ローラ30表面周速Vrに周速差ΔVがあると、紙粉やトナーTcは、弾性のある定着ローラ30側に食い込み、加熱フィルム16表面と間で擦れてせん断力が生じる。そのため、加熱フィルム16へ付着しにくくなり、付着力Wfは弱くなる。周速差が大きいほど、Wfは小さくなる。また、加熱フィルム16と定着ローラ30の間の周速差ΔVが観測できなくても、加熱フィルム内面における摩擦力があると同様の効果がある。これは以下のメカニズムが考えられている。
図10は加熱ニップN2において加熱フィルム16表面が定着ローラ30から受ける摩擦力と、加熱フィルム16内面がヒータ15から受ける摩擦力と、の関係を表した模式断面図である。加熱ニップN2において加熱フィルム16が定着ローラ30から受ける摩擦力Fhによって加熱フィルム16を従動回転させる。ただし、定着ローラ30は加熱フィルム16内面がヒータ15から受ける摩擦力Ffhを受けるため、弾性変形しニップ入口側へ歪みながら、定着ローラ30表面は芯金の回転に対して遅れて回転することになる。具体的には、定着ローラ30が静止している加熱フィルム16を従動させようとしたときに、摩擦力Fhが摩擦力Ffhを超えたときに定着ローラ30の表面が回転を開始する。
加熱フィルム16が定着ローラ30表面に従動され始めたとき、フィルム内面での摩擦力Ffhは静止摩擦力から動摩擦力に変化し低下する。これにより定着ローラ30は摩擦力Ffhの抗力から解放され、弾性変形していた形状から元に戻る。この際、定着ローラ30表面周速が一時的に速くなって加熱フィルム16表面と微小な周速差を生じる。この周速差は定着ローラ30と加熱フィルム16が従動回転している状態でも微小には存在する。しかしながら、定着ローラが静止した状態から回転動作を開始するタイミングが最も大きな周速差が発生しやすいので大きなせん断力が得られる。また、加熱ニップN2について説明したが、定着ニップN1における定着ローラ30と加圧フィルム51の関係でも同様である。
本実施例では前述したようにS1がS2よりも大きくなるように構成する。これによって、加熱フィルム16の内面が加熱フィルム規制部材20から受ける摩擦力は、加圧フィルム51の内面が加圧フィルム規制部材53から受ける摩擦力よりも大きくなる。そして、加熱ニップ部N2でのせん断力の方が加圧ニップ部でのせん断力より大きくなり、紙粉やトナーTcが加熱フィルム16に付着する力Wfhが、紙粉やトナーTcが加圧フィルム51に付着する力Wfpよりも小さくなる。
定着処理時に定着ローラ30表面上に付着したトナーTcが、加熱ニップN2と定着ニップN1それぞれの位置で定着ローラ30の変形によって付着力Wrが弱まる。そして、定着ローラ30から離れようとするが、付着力Wfhが弱い加熱フィルム16よりも、付着力Wfpが強い加圧フィルム51に付着する可能性が高くなる。定着ローラ30に付着していた紙粉やトナーTcは、図11のように、加圧フィルム51へ優先的に転移し、定着ローラ30表面上から除去されるので、加熱フィルム16へは転移しにくくなる。加圧フィルム51表面上のトナーTcは、次回のシートP加熱定着動作時に、定着ニップN1において、シートPの裏面に付着させて、画像形成装置から排出する事ができる。紙などからなるシートPの表面性は粗い為、トナーTcを付着させやすい。また、強く固着したトナーTcでも、一度トナー画像を形成、定着させたシートPを裏返して、再び定着ニップN1へ通紙する事によって、トナー画像の粘着力を利用し、加熱フィルム51表面のトナーTcをクリーニングする事も可能である。
以上述べたように、定着ローラ30表面に付着したトナーTcや紙粉を、加圧フィルム51表面へ移動させ、加圧フィルム51からシートPへ付着させて排出する事で、加熱フィルム16表面へ転移を防止する事ができ、良好な画像を維持する事が可能になる。
(実験結果)
本実施例における定着装置の効果を実験により確認した。実験に用いた画像形成装置は、プロセススピードが90mm/sで、14枚/分のフルカラープリント出力が可能なレーザービームプリンターである。実験に用いた本実施例における定着装置の構成を示す。
ヒータ15は、厚み1mm幅7mmのアルミナからなる基板上に抵抗発熱体を備えたもので、保護層として厚み60μmのガラス層で覆われている。加熱フィルム16は、内径20mm、厚み30μmのポリイミド樹脂からなるフィルム基層上に、厚み20μmのPFA樹脂からなる離型層を備えている。また、加熱フィルム規制部材20の材料はポリイミドを用いている。定着ローラ30は、アルミ製の外径14mmの芯金30A上に、厚み3mmの熱伝導率0.2 W/m・Kのシリコーンゴムからなる弾性層30Bを形成し、最外層に厚み20μmのPFA樹脂からなる離型層30Cを設けている。定着ローラ30のアスカーC硬度は45°であった。アスカーC硬度は、アスカーC硬度計(高分子化学製)1kgf荷重で測定した。定着ローラ30のマイクロ硬度は50°であった。マイクロ硬度は、マイクロゴム硬度計MD−1 タイプA押針(高分子化学製)で測定した。加圧ユニット50は、LCP樹脂からなる加圧ホルダ52に、加圧フィルム51を外嵌している。加圧フィルム51は、内径20mm、厚み30μmのポリイミド樹脂からなるフィルム基層上に、厚み20μmのPFA樹脂からなる離型層を備えている。ヒータ15は、加熱フィルム16を介して、加圧力(付勢力)18kgで定着ローラ30に圧接され、幅6mmの加熱ニップN2を形成する。加圧ホルダ52は、加圧フィルム51を介して、加圧力18kgで定着ローラ30に圧接され、幅6mmの定着ニップN1を形成する。
本実施例では、加熱フィルム規制部材20を設けた場合の加熱フィルム16の横断面の外郭が加熱フィルム規制部材20を外した場合の加熱フィルム16の横断面の外郭に対して外側に食み出した領域の面積S1は10cmである。一方、加圧フィルム規制部材53を設けた場合の加圧フィルム51の横断面の外郭が加圧フィルム規制部材53を外した場合の加圧フィルム51の横断面の外郭に対して外側に食み出した領域の面積S2はゼロである。従って、本実施例は、S1>S2を満たすように構成されている。比較例は、上記のS1、S2共にゼロになる装置である。
これらの定着装置を用いて摩擦力Fh、Fpを測定した。摩擦力Fhの測定方法を示す。加圧ユニット50を定着ローラ30から離間し、加熱ユニット10だけを定着ローラ30で駆動する状態にする。そして、定着ローラ30を回転駆動させながらヒータ15を目標温度200度となるように制御し、定着ローラ30の芯金軸上のトルクThをトルク測定装置により測定する。
次に、摩擦力Fpの求め方を説明する。加熱ユニット10と加圧ユニット50を定着ローラ30と当接させた状態で定着ローラを回転駆動させる。そして、ヒータ15に通電して定着ローラ30と加圧ユニット50を加熱した後、ヒータ15の通電を停止する。それから、加熱ユニット10を定着ローラ30から離間させて、定着ローラ30を回転駆動し、加圧フィルム51温度が70℃となった時点で定着ローラ軸上のトルクTpを測定する。測定した結果を表1に示す。
Figure 0006655889
S1>S2を満たす本実施例の定着装置では摩擦力FhがFpよりも大きくなった。一方、S1=S2である比較例の定着装置ではFhとFpにほとんど差はみられなかった。
これらの定着装置及び画像形成装置を用いて気温15℃、湿度15%の環境下において、一般的なLBP印刷用紙、坪量80g/m、A4(幅210mm縦287mm)サイズ紙を用い、印字率5%の文字画像をプリントした。本実験における画像形成装置は、例えば、坪量80g/m紙を定着させる定着モードにおいて、画像形成装置が気温15℃環境に置かれた場合のフルカラープリントではヒータ15は目標温度200℃で制御される。
定着ローラ温度、加圧フィルム温度は制御されないが、非接触温度計にて測定したところ、加熱動作時のシートPが定着ニップN1に突入する直前の温度は、定着ローラ温度が150℃、加圧フィルム温度が70℃であった。プリントモードは2枚ジョブを10分間の間欠時間でプリントするモードとした。加熱フィルム16表面のトナー汚れレベルと画像へのトナーTcの吐き出し有無を所定枚数で確認した結果を表2に示す。
Figure 0006655889
比較例において25000枚プリントしたところで定着装置内部を観察したところ、加熱フィルム16にトナーTcなどの付着物が軽微に付着していた。しかしながら、プリントされたシートPの定着トナー画像には全く問題がなかった。更に50000枚プリントしたところでシートPの定着トナー像に細かい粒状のトナー塊がみられるようになった。定着装置内部を観察したところ、加熱フィルム16にトナーTcなどの付着が多くなっていた。一方、本発明における実施構成では、75000枚プリントをおこなっても、加熱フィルム16にトナーTcなどの付着物は付着しなかった。
以上説明したように、本発明における定着装置では、S1がS2よりも大きくなるように構成する。これによって加熱フィルム規制部材と加熱フィルム内面の摩擦力が加圧フィルム規制部材と加圧フィルム内面における摩擦力よりも大きくなり、加熱フィルム16へのトナーTcの蓄積を抑制し、良好なプリント画像を維持することができる。尚、S1−S2>5mmを満たすことが好ましい。
〔実施例2〕
本実施例における画像形成装置および定着装置は実施例1と同様であり、加熱フィルム規制部材20と加圧フィルム規制部材53の形状はニップ部のみでフィルム形状を規制している場合のフィルム形状に倣った形状になっている。
ただし、摩擦力Fhを摩擦力Fpよりも大きくする手段として次のようなものがある。それは、加熱フィルム16及び加圧フィルム51の内面に潤滑剤としてのグリスを塗布し、加熱フィルム16の内面に塗布されているグリスの動粘度を、加圧フィルム51内の面に塗布されているグリスの動粘度よりも高くする。ヒータ15と加熱フィルム16の間には、潤滑剤としてグリスAを500mg塗布してある。また、加圧ホルダ52と加圧フィルム51の間にはグリスBを500mg塗布してある。本実験では、グリスAとグリスBのそれぞれの分子量の違うフッ素グリスを用意した。グリスAは、グリスBよりも動粘度が高い。グリスAは分子量12500、100℃における動粘度は200(cSt)、グリスBは分子量9800、100℃における動粘度は、45(cSt)である。本実施例における定着装置には、加熱ユニット10には動粘度の高いグリスAを、加圧ユニット50には動粘度の低いグリスBを塗布した。また、比較例としては、加熱ユニット10と加圧ユニット50のグリスを両方ともグリスBを同じグリスとした定着装置(比較例1)を用意した。また、加熱ユニット10に動粘度の低いグリスBを、加圧ユニット50に動粘度の高いグリスAを塗布した定着装置(比較例2)を用意した。
(実験結果)
本実施例における定着装置の効果を実験により確認した。本実験における画像形成装置は、例えば、坪量80g/m紙を定着させる定着モードにおいて、画像形成装置が気温15℃環境に置かれた場合のフルカラープリントでは、ヒータ15は、目標温度200℃で制御される。定着ローラ温度、加圧フィルム温度は制御されないが、非接触温度計にて測定したところ、加熱動作時のシートPが定着ニップN1に突入する直前の温度は、定着ローラ温度が150℃、加圧フィルム温度が70℃であった。
摩擦力Fhは、加圧ユニット50を定着ローラ30から離間し、加熱ユニット10だけを定着ローラ30で駆動する状態とする。そして、定着ローラ30を回転駆動させながらヒータ15を目標温度200℃となるように通電制御し、定着ローラ30の芯金軸上のトルクThをトルク測定装置により測定する事により求めた。また、摩擦力Fpの求め方を示す。加熱ユニット10と、加圧ユニット50と、を定着ローラ30に当接させて、定着ローラ30を回転駆動させる。そして、ヒータ15に通電して定着ローラ30および加圧ユニット50を加熱した後、ヒータ15の通電を停止して加熱ユニット10を定着ローラ30から離間させる。それから再び定着ローラ30を回転させて、加圧フィルム51の温度が70℃となった時点で定着ローラ軸上のトルクTpを測定する。測定した結果を下記の表3に示す。
Figure 0006655889
これらの定着装置及び画像形成装置を用いて気温15℃、湿度15%の環境下において、一般的なLBP印刷用紙、坪量80g/m、A4(幅210mm縦287mm)サイズ紙を用い、印字率5%の文字画像をプリントした。
本実験における画像形成装置は、例えば、坪量80g/m紙を定着させる定着モードにおいて、画像形成装置が気温15℃環境に置かれた場合のフルカラープリントではヒータ15は目標温度200℃で制御される。定着ローラ温度、加圧フィルム温度は制御されないが、非接触温度計にて測定したところ、加熱動作時のシートPが定着ニップN1に突入する直前の温度は、定着ローラ温度が150℃、加圧フィルム温度が70℃であった。プリントモードは2枚ジョブを10分間の間欠時間でプリントするモードとした。加熱フィルム16表面のトナー汚れレベルと画像へのトナーTcの吐き出し有無を所定枚数で確認した結果を表4に示す。
Figure 0006655889
比較例2において10000枚プリントしたところで定着装置内部を観察したところ、加熱フィルム16にトナーTcなどの付着物が軽微に付着していた。しかしながら、プリントされたシートPの定着トナー画像には全く問題がなかった。更に25000枚プリントしたところでシートPの定着トナー像に細かい粒状のトナー塊がみられるようになった。定着装置内部を観察したところ、加熱フィルム16にトナーTcなどの付着が多くなっていた。比較例1でも50000枚プリントしたところでシートPの定着トナー像に細かい粒状のトナー塊がみられるようになった。一方、本発明における実施構成では、75000枚プリントをおこなっても、加熱フィルム16にトナーTcなどの付着物はなく、画像へのトナーの吐き出しも観察できなかった。
以上説明したように、加熱フィルム16の内面の摺動抵抗が、加圧フィルム51の内面の摺動抵抗よりも高くなり、加熱フィルム16を駆動するための摩擦力Fhが、加圧フィルム51を駆動する為の摩擦力Fpよりも大きくなる。その結果、実施例1と同様に加熱フィルム16へのトナーTcの蓄積を抑制し、良好なプリント画像を維持することができる。
〔実施例3〕
本実施例における画像形成装置および定着装置は実施例1と同様であるが、図12のように定着ローラ30と定着ニップN1を形成する加圧部材を加圧ローラ17とする。加圧ローラ17は芯金17Aと、芯金の外側に形成される弾性層17Bと、弾性層17Bの外側に形成される離型層17Cと、を有する。芯金17Aは、アルミニウムなどの金属で形成される。弾性層17Bは、シリコーンゴム等によって形成される。離型層17Cは、PTFE、PFA又はFEP等などで形成される。加圧ローラ17は、定着ローラ30の回転によって回転する。実施例1と同様に加熱フィルム16は、定着ローラ30との接触面において摩擦力Fhを受けて従動回転する。また、加圧ローラ17は定着ローラ30との接触面において摩擦力Fpを受けて従動回転する。
本実施例でも摩擦力Fhが摩擦力Fpよりも大きくなるように構成する。摩擦力Fhを摩擦力Fpよりも大きくする手段としては、例えば実施例1と同様に加熱フィルム16内面に塗布されている潤滑剤としてのグリスの動粘度を高くする。また、加圧ローラ17の回転軸の外径、表面性、材質などにより、加圧ローラ17の回転抵抗を小さくする。その他、上記の条件を達成できる方法であれば、手段は特に限定されない。本実施例の加圧ローラ17のマイクロ硬度は定着ローラ30に比べて高い事が望ましい。定着ニップN1において、加圧ローラ17も弾性変形し、加圧ローラ17上に転移させたトナーTcが剥離し、定着ローラ30へ戻ってきてしまう可能性があるからである。加圧ローラ17のマイクロ硬度が高いと表面が変形しにくく、トナーTcを保持しやすい。表面の微小な変形のしやすさは、アスカーC硬度よりも、マイクロ硬度が対応している。
本実施例における定着装置の効果を実験により確認した。実験に用いた画像形成装置は加圧ユニットを除き実施例1と同様である。加熱定着装置109の定着ローラ30は実施例1と同様である。加圧ローラ17は、鉄製の外径14mmの芯金17A上に、厚み3.0mmの熱伝導率0.3W/・Kのシリコーンゴムからなる弾性層17Bを形成し、最外層に厚み40μmのPFA樹脂からなる離型層17Cを設けている。定着ローラ30のアスカーC硬度は45°、加圧ローラ17のアスカーC硬度は55°であった。加圧ローラ17は、非図示の軸を、軸受けによって回転可能に支持しており、軸受けはボールベアリング構成による低摩擦抵抗品を用いている。加熱フィルム16内面には、実施例2で用いた粘度の高いグリスAを用いている。ヒータ15は、加熱フィルム16を介して、加圧力18kgで定着ローラ30に圧接され、幅6.0mmの加熱ニップN2を形成する。加圧ローラ17は、加圧力18kgで定着ローラ30に圧接され、幅6.0mmの定着ニップN1を形成する。本実験における画像形成装置は、例えば、坪量80g/m紙を定着させる定着モードにおいて、画像形成装置が気温15℃環境に置かれた場合のフルカラープリントではヒータ15は、目標温度200℃で制御される。
定着ローラ温度、加圧ローラ温度は制御されないが、非接触温度計にて測定したところ、加熱動作時のシートPが定着ニップN1に突入する直前の温度は、定着ローラ温度が150℃、加圧ローラ温度が50℃であった。本実施例における加熱定着装置の摩擦力Fhは2.5kgf、摩擦力Fpは1.0kgfであった。
この実験装置を用い、実施例1と同様の通紙試験を行ったが、75000枚プリントをおこなっても、加熱フィルム16にトナーTcなどの付着物は付着せず、画像へのトナー吐き出しは確認されなかった。実施例1、2と同様に、加熱フィルム16表面が定着ローラ30表面から受ける摩擦力Fhを、加圧ローラ17表面が定着ローラ30表面から受ける摩擦力Fpよりも大きくする。これによって、加熱フィルム16へのトナーTcの蓄積を抑制し、良好なプリント画像を維持することができる。
109 定着装置
16 加熱フィルム
30 定着ローラ
17 加圧ローラ
N1 定着ニップ
N2 加熱ニップ
P 記録材
10 加熱ユニット
50 加圧ユニット
51 加圧フィルム
T トナー

Claims (4)

  1. ローラと、
    前記ローラに接触して圧接部を形成する加熱回転体と、
    前記ローラに接触してニップ部を形成する加圧回転体と、
    を備え、前記ローラの回転によって前記加熱回転体と前記加圧回転体とが回転し、前記ニップ部でトナー像が形成された記録材を搬送しながら加熱して前記トナー像を記録材に定着する定着装置において、
    前記圧接部における前記加熱回転体の表面及び前記ニップ部における前記加圧回転体の表面のマイクロ硬度はいずれも、前記ローラの表面のマイクロ硬度よりも高く、
    前記圧接部において前記加熱回転体から前記ローラに作用する摩擦力は、前記ニップ部において前記加圧回転体から前記ローラに作用する摩擦力よりも大きいことを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱回転体の前記ローラに対する付勢力は、前記加圧回転体の前記ローラに対する付勢力と同じであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 状の第1のフィルムと、前記第1のフィルムの内面に接触し前記ローラと共に前記第1のフィルムを介して圧接部を形成する圧接部形成部材と、前記ローラの母線方向に関し前記第1のフィルムの端部の内面を規制する第1の規制部材と、を備えた加熱ユニットと
    状の第2のフィルムと、前記第2のフィルムの内面に接触し前記ローラと共に前記第2のフィルムを介してニップ部を形成するニップ部形成部材と、前記ローラの母線方向に関し前記第2のフィルムの端部の内面を規制する第2の規制部材と、を備えた加圧ユニットと
    をさらに有し、前記ローラの回転によって前記第1のフィルムと前記第2のフィルムが回転し、前記ニップ部でトナー像が形成された記録材を搬送しながら加熱し前記トナー像を記録材に定着する定着装置において、
    前記圧接部における前記第1のフィルムの表面のマイクロ硬度及び前記ニップ部における前記第2のフィルムの表面のマイクロ硬度はいずれも、前記ローラの表面のマイクロ硬度よりも大きく、
    前記第1の規制部材を設けた場合の前記第1のフィルムの横断面の外郭が前記第1の規制部材を外した場合の前記第1のフィルムの横断面の外郭に対して外側に食み出した領域の面積は、前記第2の規制部材を設けた場合の前記第2のフィルムの横断面の外郭が前記第2の規制部材を外した場合の前記第2のフィルムの横断面の外郭に対して外側に食み出した領域の面積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記加熱ユニットの前記ローラに対する付勢力は、前記加圧ユニットの前記ローラに対する付勢力と同じであることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
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