JP6654949B2 - 集塵装置 - Google Patents

集塵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6654949B2
JP6654949B2 JP2016068070A JP2016068070A JP6654949B2 JP 6654949 B2 JP6654949 B2 JP 6654949B2 JP 2016068070 A JP2016068070 A JP 2016068070A JP 2016068070 A JP2016068070 A JP 2016068070A JP 6654949 B2 JP6654949 B2 JP 6654949B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
existing tunnel
dust collector
partition
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016068070A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017179854A (ja
Inventor
小高 宏幸
宏幸 小高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kayaba System Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kayaba System Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba System Machinery Co Ltd filed Critical Kayaba System Machinery Co Ltd
Priority to JP2016068070A priority Critical patent/JP6654949B2/ja
Publication of JP2017179854A publication Critical patent/JP2017179854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6654949B2 publication Critical patent/JP6654949B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

本発明は、集塵装置に関する。
トンネルを施工する際には、掘削によって大量の粉塵が発生するため、換気を行って坑内を清浄に保つ必要がある。トンネルを施工する場合、坑内へ外気を送り込む送気口と、集塵機に通じて送気口よりも坑口側に配置される吸気口と、送気口と吸気口との間にエアカーテンゾーンを設けて、切羽側の粉塵を収集する換気システムが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
ところで、施工後に長期間が経過した既設トンネルの補修や拡幅等の理由から既設トンネルの内壁を掘削が要求される場合がある。既設トンネルは、すでに利用が開始されているため、通行止めとすると交通に支障があるため、車両等の通行を確保しつつトンネル内壁を掘削する必要がある。
このような条件を満たすため、従来の既設トンネル掘削装置は、一対のアーチ状の旋回フレームと、旋回フレームに架け渡されて旋回フレームを走行する台車と、基端が台車に対して俯仰および左右の両方向へ揺動可能に連結されたブームと、ブームの先端に回転可能に装着されてトンネル内壁を掘削するカッタヘッドとを備えている(たとえば、特許文献2参照)。
このように構成された既設トンネル掘削装置では、旋回フレーム内方にプロテクタと称される通行車両を保護する門型の囲いを設置できるので、車両の通行を確保しつつ、トンネル内壁を掘削できる。
特開2014−047466号公報 特開2004−285789号公報
既設トンネルを既設トンネル掘削装置で掘削する場合、トンネル両端が開口しているので、従来の換気システムでは既設トンネル掘削装置で掘削した際に発生した粉塵を収集し難く、トンネル内に拡散してしまう。
また、従来の換気システムでは、エアカーテンよりも掘削側では粉塵が拡散している状態となるので、粉塵が拡散されている大気に作業者が晒される可能性がある。
そこで、本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、既設トンネルの掘削箇所で発生する粉塵を効率的に集塵でき、既設トンネル内を清浄に保てる集塵装置の提供である。
前記した目的を達成するため、本発明の集塵装置は、掘削部を有する既設トンネル掘削装置の前方に配置されて既設トンネルの壁、路面およびプロテクタとの間をシールする前方隔壁と、既設トンネル掘削装置の掘削部よりも後方に配置される後方隔壁と、前方隔壁と後方隔壁との間の空間から粉塵を収集する集塵機とを備え、前方隔壁は、集塵機に通じる集塵口を有し、後方隔壁と既設トンネルの壁、路面およびプロテクタとの間に隙間が形成されている。
このように集塵装置が構成されると、前方隔壁と後方隔壁により区画された空間内に既設トンネル掘削装置における掘削部が収容され、既設トンネル内の空間外から隔離されるので、粉塵が集塵機によって収集されて空間外へ流出しない。
また、本発明の集塵装置では、前方に掘削部を有する既設トンネル掘削装置に対して、集塵機が前方隔壁よりも前方に配置され、送風機が後方隔壁よりも後方に配置されている。このように構成すると、集塵口が掘削機の近傍に配置されるので、掘削によって発生した粉塵を直ちに集塵口から吸い込まれて収集されるので、空間内への粉塵の拡散も抑制され、集塵効率が向上する。
さらに、本発明の集塵装置では、前方隔壁が長手方向に沿って設けられて集塵機に通じる複数の集塵口を有し、集塵口のうち集塵する集塵口を選択可能とされている。このように集塵装置を構成すると、掘削部が配置される位置に一番近い集塵口を選択して集塵できるようになる。すると、吸気が掘削部に近い集塵口に集中してなされるので、選択された集塵口からの吸気流量が多くなるとともに掘削部のすぐ傍で吸気されるので、掘削により発生した粉塵を直ちに収集でき、集塵効率がより一層向上する。
また、本発明の集塵装置では、後方隔壁が長手方向に沿って設けられて送風機に通じる複数の送風口を有し、送風口のうち送風する送風口を選択可能とされている。このように集塵装置を構成すると、掘削部を後方隔壁に水平方向に投影した位置に近い送風口を選択すれば、空気の流れが掘削部に向かうので、効率的に集塵可能である。
そして、本発明の集塵装置では、前方隔壁と後方隔壁とが既設トンネル掘削装置に一体化されており、集塵機と送風機が既設トンネル掘削装置とともに移動するようになっているので、既設トンネル掘削装置とは別に移動させる必要はなく、掘削作業を継続しつつ集塵も行えるので、既設トンネル掘削装置による掘削が中断されず、掘削効率も向上する。
本発明の集塵装置によれば、既設トンネルの掘削箇所で発生する粉塵を効率的に集塵でき、既設トンネル内を清浄に保てる。
一実施の形態における既設トンネル掘削装置の正面図である。 一実施の形態における集塵装置の側面図である。 一実施の形態における集塵装置における前方隔壁の正面図である。 一実施の形態における集塵装置における後方隔壁の正面図である。 一実施の形態の一変形例における集塵装置の側面図である。 一実施の形態の一変形例の集塵装置における後方隔壁の正面図である。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。一実施の形態における集塵装置Cは、既設トンネルTの既設トンネル掘削装置EDの前方における壁Wおよび路面Rと既設トンネルT内に設けられたプロテクタPとの間をシールする前方隔壁FWと、既設トンネルTの既設トンネル掘削装置EDの後方における壁Wおよび路面RとプロテクタPとの間に設けた後方隔壁RWと、前方隔壁FWと後方隔壁RWとの間の空間Aから粉塵を吸引する集塵機Dと、空間Aの外から空間Aへ空気を送り込む送風機Bとを備えて構成されている。
以下、集塵装置Cの各部について詳細に説明するが、集塵装置Cは、本例では、既設トンネル掘削装置EDに一体化されているので、既設トンネル掘削装置EDについて説明してから集塵装置Cを説明する。
既設トンネル掘削装置EDは、本例では、図1および図2に示すように、一対のアーチ状の旋回フレーム2,と、旋回フレーム2,3上を移動可能な掘削部である掘削機E1,E2とを備えて構成されている。
旋回フレーム2,3は、アーチ状であって、本例では、円弧状の外側フランジと外側フランジの内側に配置される内側フランジを同じく円弧状のウェブで連結した構造とされて断面H型をしており、掘削機E1,E2の移動を案内するガイドとして機能する。
前方の旋回フレーム2と後方の旋回フレーム3は、旋回フレーム2,3間に架け渡される複数の水平方向へ延びる連結支柱4によって連結されている。また、旋回フレーム3の後方には、掘削機E1,E2へ圧油を供給する油圧ユニット6と、油圧ユニット6および掘削機E1,E2を制御する制御盤7が載置される後方架台8が設けられている。
旋回フレーム2,3および後方架台8は、ともに、車輪2a,3a,8aを備えて、平行に地面上に敷かれたレールL上を走行できるようになっている。後方架台8は、鉄骨を枠組して門型とされており、油圧ユニット6からの圧油の供給により伸縮する移動用油圧シリンダ10を介して旋回フレーム3に連結されている。
なお、旋回フレーム2,3には、アウトリガーOが設けられており、アウトリガーOを利用して、旋回フレーム2,3をレールLから浮かせて、その場で路面上に固定できるようになっている。なお、後方架台8にも、図示しないアウトリガーが設けられており、アウトリガーを利用して、後方架台8をレールLから浮かせてその場で路面上に固定できるようになっている。
そして、後方架台8のみをレールL上で静止状態に維持しつつ、移動用油圧シリンダ10を伸縮すれば、旋回フレーム2,3は、レールL上で前進および後退し、また、旋回フレーム2,3のみをレールL上で静止状態に維持しつつ、移動用油圧シリンダ10を伸縮すれば、後方架台8は、レールL上で前進および後退できる。よって、後方架台8のみを静止状態として移動用油圧シリンダ10を伸長させ、続いて、旋回フレーム2,3のみを静止状態として移動用油圧シリンダ10を収縮させる手順を繰り返せば、既設トンネル掘削装置EDは、レールL上を前進できる。他方、後方架台8のみを静止状態として移動用油圧シリンダ10を収縮させ、続いて、旋回フレーム2,3のみを静止状態として移動用油圧シリンダ10を伸長させる手順を繰り返せば、既設トンネル掘削装置EDは、レールL上を後退できる。なお、既設トンネル掘削装置EDをトンネル内で前後方向へ移動させる移動装置は、前述した移動用油圧シリンダ10に限定されるものではなく、モータ等で車輪2a,3a,8aを直接駆動する等、他の移動装置を利用してもよい。
旋回フレーム2,3および後方架台8の内側には、走行車両を保護する箱形のプロテクタPが設置される。よって、既設トンネル掘削装置EDが既設トンネルTの壁Wを掘削しても、プロテクタP内には、掘削されたコンクリートや土砂が入りこまず、走行車両が保護される。
本例では、旋回フレーム2,3に二台の掘削機E1,E2が設置されている。掘削機E1,E2は、それぞれ、旋回フレーム2,3上を周方向に沿って移動可能に取付けられており、掘削機E1,E2は、ブーム12によって走行部11の走行方向とこの走行方向と垂直な方向を含む面に沿って前記走行方向と垂直な方向に揺動可能な円筒状のカッタヘッド13を備えている。よって、カッタヘッド13は、旋回フレーム2,3の長手方向と平行な面に沿って既設トンネルTの壁Wに対して遠近できる。
後方の旋回フレーム3の外側フランジの外周には、旋回フレーム3の長手方向に沿ってピンラック5が設置されており、掘削機E1,E2には、ピンラック5に噛み合うスプロケットを有する油圧モータ11を備えている。油圧モータ11は、油圧ユニット6からの圧油の供給によって回転駆動すると、掘削機E1,E2を旋回フレーム2,3上で周方向に沿って移動させる。
また、掘削機E1,E2は、ブーム12を駆動してカッタヘッド13を既設トンネルTの壁W側へ移動させて、前記壁Wを掘削できる。掘削機E1,E2は、旋回フレーム2,3上を周方向に移動可能であるので、既設トンネルTの壁Wの全周に亘って掘削できる。なお、既設トンネル掘削装置EDは、掘削効率向上の観点から複数の掘削機E1,E2を備えているが、設置数は任意である。
つづいて、集塵装置Cの各部を詳細に説明する。前方隔壁FWは、本例では、既設トンネル掘削装置EDの前方の旋回フレーム3に複数の支持梁15を介して取り付けられており、既設トンネルT内の既設トンネル掘削装置EDより前方に配置される。そして、前方隔壁FWは、図3に示すように、未掘削の既設トンネルTの壁Wおよび路面RとプロテクタPとで区画される空隙に符合するC形状の隔壁本体16と、隔壁本体16の外周全周に装着されたゴム等で形成される可撓性のシール17と、隔壁本体16の長手方向である周方向に沿って設けた9個の集塵口18とを備えて構成されている。シール17は、本例では、平板状であって、既設トンネルTの壁Wおよび路面RとプロテクタPのそれぞれに撓んだ状態で摺接している。よって、前方隔壁FWを壁Wおよび路面RとプロテクタPとの間に配置すると、これらにシール17が密着して、前方隔壁FWは壁Wおよび路面RとプロテクタPとの間をシールできる。
後方隔壁RWは、本例では、既設トンネル掘削装置EDの後方架台8に支持梁19を介して取り付けられており、旋回フレーム3と後方架台8との間に配置されている。このように、後方隔壁RWは、既設トンネルT内であって既設トンネル掘削装置EDの掘削部である掘削機E1,E2よりも後方に配置される。そして、後方隔壁RWは、図4に示すように、掘削後の既設トンネルTの壁Wおよび路面RとプロテクタPとの間の空隙に配置されると、これらとの間に若干の隙間が形成される形状とされており、上部中央に送風口21を備えている。よって、前方隔壁FWを壁Wおよび路面RとプロテクタPとの間に配置すると、前記空隙を完全に塞ぎはしないが、この空隙を蓋できる。
このように、前方隔壁FWと後方隔壁RWとでの間に既設トンネルTの他所とは隔離される空間Aが形成され、既設トンネル掘削装置EDにおける掘削部は、空間A内に収容されている。なお、後方隔壁RWは、旋回フレーム3に取り付けられていてもよい。
集塵機Dは、粉塵を吸込んで収集する集塵機本体22と、集塵機本体22から枝分かれして集塵機本体22と前方隔壁FWの各集塵口18とを接続するダクト23と、ダクト23の分岐部分に設けられた集塵口選択装置24とを備えて構成されている。
また、集塵機本体22は、プロテクタPの屋根上を走行できるように複数の車輪22aを備えている。集塵口選択装置24は、本例では、ダクト23の枝分かれして集塵口18に通じる部分を開閉する開閉弁とされており、開弁状態では、対応する集塵口18を集塵機本体22へ連通して、空間A内の粉塵をこの集塵口18から吸い込めるようになる。反対に、集塵口選択装置24が閉弁すると、対応する集塵口18とダクト23との連通が絶たれて、この集塵口18からは空間A内の粉塵を吸込めなくなる。
よって、たとえば、図3中、右から2番目の集塵口18から粉塵を吸込みたい場合、図中の右から2番目の集塵口選択装置24のみを開弁して他を閉弁状態とすれば、所望する集塵口18からの粉塵の吸込が可能となる。複数の集塵口18から同時に粉塵を吸込みたい場合には、これらの集塵口18に対応する集塵口選択装置24を開弁すればよい。このように、本例の集塵装置Cでは、複数の集塵口18から粉塵を吸込みたい集塵口18を選択して、選択した集塵口18のみから粉塵を収集できる。なお、集塵口選択装置24は、本例では、枝分かれしたダクト23を開閉する開閉弁とされているが、集塵口18自体を開閉する蓋であってもよい。なお、集塵口18の設置数は、任意であり、一つのみを設ける場合、集塵口選択装置24の設置は不要である。
また、集塵機本体22は、本例では、ダクト23により前方隔壁FWに連結されていて、ダクト23が集塵機本体22を支持できる強度部材として機能するようにしている。よって、既設トンネル掘削装置EDが前進すると集塵機本体22が押されてプロテクタP上を前進するので、集塵装置Cは既設トンネル掘削装置EDとともに移動する。そのため、集塵装置Cが既設トンネル掘削装置EDの前進および後退の妨げにならず、既設トンネル掘削装置EDとともに移動できる。
なお、プロテクタPの屋根上にレールを設けて集塵機本体22がレール上を走行するようにしてもよい。このようにする場合には、集塵機本体22と前方隔壁FWを両端にヒンジを備えたリンクで連結するとともに、ダクト23を可撓性のあるものとすれば、既設トンネルTが上下方向或いは左右方向へ曲がっていても、集塵機本体22の車輪22aが必ずレールに接して集塵装置CをプロテクタPで支持できる。
送風機Bは、後方架台8に設置されて送風機本体25と、送風機本体25と後方隔壁RWの送風口21とを接続するダクト26とを備えている。送風機本体25は、既設トンネルTの空間A外から外気を吸込んで送風口21を通じて空間A内へ外気を送り込める。送風機Bは、後方架台8に設置されているので、既設トンネル掘削装置EDとともに移動できる。なお、後方隔壁RWを旋回フレーム3に取り付ける場合、ダクト26には伸縮性あるいは可撓性を備えるものを利用すればよい。
このように集塵装置Cは、以上のように構成されており、以下にその作動を説明する。既設トンネル掘削装置EDで既設トンネルTの壁Wを掘削した際に発生する粉塵を集塵装置Cで収集するには、集塵機Dおよび送風機Bをともに駆動する。集塵機Dを駆動すると集塵機Dは、空間A内に発生した粉塵を空気とともに集塵口18より吸込んで集塵する。送風機Bは、空間Aの外の清浄な空気を吸込んで空間A内に送り込む。送風機Bの空間A内への送風と、集塵機Dによる空間A内からの吸気により、空間A内で送風口21側から集塵口18へ向けて空気の流れができる。そのため、既設トンネル掘削装置EDの掘削機E1,E2の壁Wの掘削により発生した粉塵は、空気の流れに乗って集塵口18から吸い込まれて集塵機Dによって収集される。
また、集塵機Dの空間A内からの吸込む空気の流量は、送風機Bが空間A内へ送り込む空気の流量よりも多くしてあり、空間A内は、空間A外よりも気圧を低くしている。前方隔壁FWと後方隔壁RWによって、既設トンネル掘削装置EDにおける掘削部である掘削機E1,E2が空間A内に収容されて既設トンネルT内の空間A外から隔離され、空間A内が外部よりも気圧が低いので、粉塵が空間A外へ流出せず、既設トンネルT内の既設トンネル掘削装置EDの前方も後方も粉塵によって汚染されず清浄に保てる。
集塵機D側の隔壁、本例では、前方隔壁FWには、シール17が設けてあり、後方隔壁RWと壁W、路面RおよびプロテクタPとの間には間に隙間があって、後方隔壁RWは、壁W、路面RおよびプロテクタPとの間の空隙を完全には密閉しない。そのため、集塵機Dによる空間A内からの吸気で、前記隙間からも空間A内に外気が流入して集塵口18へ向かう空気の流れができ、集塵装置Cによれば、空間A内に粉塵が拡散した状態となっても、空間A内から効率良く粉塵を収集できる。
よって、本発明の集塵装置Cによれば、既設トンネルTの掘削箇所で発生する粉塵を効率的に集塵でき、既設トンネルT内を清浄に保てるのである。
また、本例の集塵装置Cでは、前方に掘削部である掘削機E1,E2を有する既設トンネル掘削装置EDに対して、集塵機Dが前方隔壁FWよりも前方に配置され、送風機Bが後方隔壁RWよりも後方に配置されている。このように構成すると、集塵口18が掘削機E1,E2の近傍に配置されるので、掘削によって発生した粉塵を直ちに集塵口18から吸い込まれて収集されるので、空間A内への粉塵の拡散も抑制され、集塵効率が向上する。
さらに、本例の集塵装置Cでは、前方隔壁FWが長手方向に沿って設けられて集塵機Dに通じる複数の集塵口18を有し、集塵口18のうち集塵する集塵口18を選択可能とされている。このように集塵装置Cを構成すると、掘削機E1,E2が配置される位置に一番近い集塵口18を選択して集塵できるようになる。すると、吸気が掘削機E1,E2に近い集塵口18に集中してなされるので、選択された集塵口18からの吸気流量が多くなるとともに掘削機E1,E2のすぐ傍で吸気されるので、掘削により発生した粉塵を直ちに収集でき、集塵効率がより一層向上する。
また、本例の集塵装置Cでは、前方隔壁FWと後方隔壁RWとが既設トンネル掘削装置EDに一体化されており、集塵機Dと送風機Bが既設トンネル掘削装置EDとともに移動するようになっているので、既設トンネル掘削装置EDとは別に移動させる必要はなく、掘削作業を継続しつつ集塵も行えるので、既設トンネル掘削装置EDによる掘削が中断されず、掘削効率も向上する。
また、前述したところでは、集塵口18を複数設けて吸気させる集塵口18を選択できるようにしていたが、図5および図6に示すように、送風口21を後方隔壁RWに長手方向である周方向へ複数設けてもよい。これら送風口21は、水平方向で集塵口18に対面する位置に設けてある。この場合、送風機Bは、送風機本体25から枝分かれして送風機本体25と後方隔壁RWの各送風口21とを接続するダクト30と、ダクト30の分岐部分に設けられた送風口選択装置31とを備えて構成される。
送風口選択装置31は、本例では、集塵口選択装置24と同様に、ダクト30の枝分かれして送風口21に通じる部分を開閉する開閉弁等とされればよく、開弁状態では、対応する送風口21を送風機本体25へ連通して、この送風口21から空間A内へ外気を送り込めるようになる。反対に、送風口選択装置31が閉弁すると、対応する送風口21とダクト30との連通が絶たれて、この送風口21からは空間A内へ外気を送り込めなくなる。よって、送風口選択装置31の開閉により、空間A内へ外気を送り込む送風口21の選択が可能となる。
このように構成された集塵装置Cでは、集塵口選択装置24によって選択された集塵口18と対面する送風口21を送風口選択装置31で選択すると、空間A内で対面する送風口21から集塵口18へ空気の流れができる。掘削部である掘削機E1,E2の近傍に配置されている集塵口18を選択すれば、掘削によって発生した粉塵をより一層効率的に収集できる。
なお、集塵口18を一つのみ設けて、送風口21を複数設ける場合にも、掘削機E1,E2を後方隔壁RWに水平方向に投影した位置に近い送風口21を選択すれば、空気の流れが掘削機E1,E2に向かうので、効率的に集塵可能である。
なお、前述した既設トンネル掘削装置EDは、一例であって、前述した既設トンネル掘削装置にも集塵装置Cを適用可能であるのは、当然である。また、後方隔壁RWに集塵口を設けて集塵機Dを後方隔壁RWよりも後方に配し、前方隔壁FWに送風口を設けて送風機Bを前方隔壁FWよりも前方に配してもよい。その場合、後方隔壁RWについてはシールを設けて路面R、プロテクタPおよび壁Wとの間をシールし、前方隔壁FWにはシールを設けず前方隔壁FWと路面R、プロテクタPおよび壁Wとの間に隙間を設けるようにすればよい。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されない。
18・・・集塵口、21・・・送風口、A・・・空間、B・・・送風機、C・・・集塵装置、D・・・集塵機、E1,E2・・・掘削機(掘削部)、ED・・・既設トンネル掘削装置、FW・・・前方隔壁、P・・・プロテクタ、R・・・路面、T・・・既設トンネル、RW・・・後方隔壁、W・・・壁

Claims (10)

  1. 既設トンネル掘削装置の掘削部よりも前方における既設トンネルの壁および路面と、前記既設トンネル内に設けられたプロテクタとの間をシールする前方隔壁と、
    前記既設トンネル掘削装置の掘削部よりも後方における前記既設トンネルの壁および路面と前記プロテクタとの間に設けられた後方隔壁と、
    前記前方隔壁と前記後方隔壁との間の空間から粉塵を収集する集塵機とを備え
    前記前方隔壁は、前記集塵機に通じる集塵口を有し、
    前記後方隔壁と前記既設トンネルの壁、前記路面および前記プロテクタとの間に隙間が設けられている
    ことを特徴とする集塵装置。
  2. 既設トンネル掘削装置の掘削部よりも前方における既設トンネルの壁および路面と、前記既設トンネル内に設けられたプロテクタとの間をシールする前方隔壁と、
    前記既設トンネル掘削装置の掘削部よりも後方における前記既設トンネルの壁および路面と前記プロテクタとの間に設けられた後方隔壁と、
    前記前方隔壁と前記後方隔壁との間の空間から粉塵を収集する集塵機とを備え、
    前記前方隔壁は、長手方向に沿って設けられて前記集塵機に通じる複数の集塵口を有し、
    前記複数の集塵口のうち、集塵する集塵口を選択可能である
    ことを特徴とする集塵装置。
  3. 既設トンネル掘削装置の掘削部よりも前方における既設トンネルの壁および路面と、前記既設トンネル内に設けられたプロテクタとの間をシールする前方隔壁と、
    前記既設トンネル掘削装置の掘削部よりも後方における前記既設トンネルの壁および路面と前記プロテクタとの間に設けられた後方隔壁と、
    前記前方隔壁と前記後方隔壁との間の空間から粉塵を収集する集塵機と、
    前記空間の外から前記空間へ空気を送り込む送風機とを備え、
    前記後方隔壁は、長手方向に沿って設けられて前記送風機に通じる複数の送風口を有し、
    前記複数の送風口のうち、送風する送風口を選択可能である
    ことを特徴とする集塵装置。
  4. 既設トンネル掘削装置の掘削部よりも前方における既設トンネルの壁および路面と、前記既設トンネル内に設けられたプロテクタとの間をシールする前方隔壁と、
    前記既設トンネル掘削装置の掘削部よりも後方における前記既設トンネルの壁および路面と前記プロテクタとの間に設けられた後方隔壁と、
    前記前方隔壁と前記後方隔壁との間の空間から粉塵を収集する集塵機と、
    前記空間の外から前記空間へ空気を送り込む送風機とを備え、
    前記前方隔壁と前記後方隔壁が前記既設トンネル掘削装置に一体化されており、
    前記集塵機と前記送風機が前記既設トンネル掘削装置とともに移動する
    ことを特徴とする集塵装置。
  5. 前記集塵口は、前記前方隔壁に、長手方向に沿って複数設けられており、
    前記複数の集塵口のうち、集塵する集塵口を選択可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の集塵装置。
  6. 前記前方隔壁は、長手方向に沿って設けられて前記集塵機に通じる複数の集塵口を有し、
    前記複数の集塵口のうち、集塵する集塵口を選択可能である
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の集塵装置。
  7. 前記後方隔壁は、長手方向に沿って設けられて前記送風機に通じる複数の送風口を有し、
    前記複数の送風口のうち、送風する送風口を選択可能である
    ことを特徴とする請求項4または請求項4に従属する請求項6に記載の集塵装置。
  8. 前記前方隔壁と前記後方隔壁が前記既設トンネル掘削装置に一体化されており、
    前記集塵機と前記送風機が前記既設トンネル掘削装置とともに移動する
    ことを特徴とする請求項3または請求項3に従属する請求項6に記載の集塵装置。
  9. 前記空間の外から前記空間へ空気を送り込む送風機を備え、
    前記集塵機は、前記前方隔壁よりも前方に配置され、
    前記送風機は、前記後方隔壁よりも後方に配置される
    ことを特徴とする請求項1、2または5に記載の集塵装置。
  10. 前記集塵機は、前記前方隔壁よりも前方に配置され、
    前記送風機は、前記後方隔壁よりも後方に配置される
    ことを特徴とする請求項3、4または6から8のいずれか一項に記載の集塵装置。
JP2016068070A 2016-03-30 2016-03-30 集塵装置 Active JP6654949B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016068070A JP6654949B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 集塵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016068070A JP6654949B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 集塵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017179854A JP2017179854A (ja) 2017-10-05
JP6654949B2 true JP6654949B2 (ja) 2020-02-26

Family

ID=60006719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016068070A Active JP6654949B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 集塵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6654949B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7228753B2 (ja) * 2020-07-17 2023-02-27 国立研究開発法人土木研究所 既設道路トンネルの覆工部の改築工事に用いる換気装置
CN113847081B (zh) * 2021-10-22 2024-06-07 山西五洲科技有限公司 一种隧道除尘设备及其除尘方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3009526B2 (ja) * 1991-11-29 2000-02-14 前田建設工業株式会社 掘削中トンネルの換気方法及び装置
JPH05280298A (ja) * 1992-03-30 1993-10-26 Hazama Gumi Ltd セントルフォーム用通気仕切り
JP3860784B2 (ja) * 2002-08-29 2006-12-20 独立行政法人土木研究所 既設トンネルの拡幅工事用換気装置及び換気方法
JP4035079B2 (ja) * 2003-04-23 2008-01-16 三井住友建設株式会社 トンネル拡幅工法
EP2243925A1 (en) * 2009-04-16 2010-10-27 Montes S.r.l. Apparatus for filtering air in tunnels

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017179854A (ja) 2017-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7367143B2 (en) Cutter and method for working the soil
JP6654949B2 (ja) 集塵装置
JP2011226258A (ja) 垂直に延在する溝を地中に掘る掘削装置及びその方法
CN106437741B (zh) 一种新奥法隧道掘进机
KR20160090837A (ko) 주행 장치 및 작업 기계
KR20170096943A (ko) 지면에 트렌치를 생성하기 위한 다이아프램 벽 장치 및 방법
JP2014134025A (ja) トンネル工事用装置
JP2016138404A (ja) 建設機械
KR20050031861A (ko) 터널 구축방법
CN112105783A (zh) 作业车辆
CN110454174A (zh) 一种用于高瓦斯矿井的隔离式掘进机及隔离式抽采方法
JP4685695B2 (ja) 建設機械
JP5914425B2 (ja) 旋回式建設機械
JPH0673735A (ja) 地中連続壁拡底方法
CN104594428B (zh) 工程机械
JP3922933B2 (ja) トンネル内の換気装置
JP2004204539A (ja) トンネル工事における防音、防塵方法および設備台車
JP3749562B2 (ja) 隙間シールド機及びライナー隙間の掘削方法
JP4723364B2 (ja) 集塵機
JP7002482B2 (ja) 建設機械
JP2005061061A (ja) 建設機械
JP2011196135A (ja) シールドトンネル、シールドトンネル構築方法
JP2006193949A (ja) 建設機械の上部旋回体
JP2004324188A (ja) トンネル内における集塵方法及び装置築造方法
JP2018118808A (ja) 建設機械

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190813

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191008

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6654949

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350