JP6654800B2 - パルスモータ機構の脱調検出装置及び脱調検出方法 - Google Patents

パルスモータ機構の脱調検出装置及び脱調検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、パルスモータにより可動体を移動させるパルスモータ機構において、パルスモータの脱調を検出する装置及び方法に関する。
パルスモータ(ステッピングモータ)は、パルス信号(デジタル信号)で直接駆動でき、パルス信号が入力されるごとに一定角度ずつ回転することが可能な、位置決め機能を有するモータである。このようなパルスモータでは、特に過負荷や急な速度変化の際に、入力パルス信号とモータ回転との同期が失われることがあり、このような状態を脱調と呼んでいる。
このパルスモータの脱調を検出する装置として、光センサ(透過型光センサ)を用いた装置が知られている(例えば特許文献1)。
図9は、光センサを用いた脱調検出装置の基本構成を示す図である。すなわち、パルスモータ70の回転軸70aに、当該パルスモータの回転に伴って回転動作する可動体71が取り付けられており、この可動体71に一体的に遮光体72が形成されている。そして、可動体71の原点位置(図9(a)の位置)における遮光体72の位置に光センサ80が配置されている。具体的には、この可動体71の原点位置において遮光体72を挟むように光センサ80の発光部と受光部が配置される。したがって、可動体71が原点位置にあるときは、遮光体72によって光センサ80が遮光されて遮光状態となる。
このような構成において、パルスモータ70の回転駆動により可動体71を原点位置から移動させた後、再び原点位置に復帰させたときに、図9(a)の原点位置に正しく復帰すれば光センサ80が遮光状態となるので、この場合は脱調なしと判断する。一方、図9(b)に示すように、可動体71の復帰位置が原点位置からずれていると光センサ80は透光状態となるので、この場合は脱調ありと判断する。
ところが、光センサ80が透光状態と遮光状態のいずれであるかの判定は、当然、所定の閾値を基準として行われるところ、例えば、図9(c)のようにわずかな脱調の場合、遮光状態と判定され、結果として脱調なしと判断されることがある。このようなわずかな脱調であっても、特に可動体の移動量が小さく高い移動精度(位置決め精度)が要求される場合には問題となる。
特開平10−146480号公報
本発明が解決しようとする課題は、パルスモータの脱調を高い精度で検出可能な、パルスモータ機構の脱調検出装置及び脱調検出方法を提供することにある。
本発明の一観点によれば、次のパルスモータ機構の脱調検出装置が提供される。
「パルスモータの回転をパルス制御するモータ制御部と、
前記パルスモータの回転に伴って移動動作する可動体と、
前記可動体に一体的に形成された遮光体と、
前記可動体の原点位置において前記遮光体を挟むように配置された発光部及び受光部を有する光センサと、
前記光センサの受光量が、閾値未満であると遮光状態、閾値以上であると透光状態と判定する受光量判定部と、
を備え、
前記可動体の移動動作が回転動作であり、回転動作の範囲が原点位置から45°の範囲内であり、
前記可動体は、前記パルスモータの回転軸に連結されたレバーであり、このレバーの回転動作により表面実装機の実装ヘッドに使用される複数のスピンドルにそれぞれ設けられているスプールバルブのスプールを移動させるとともに、前記回転動作のたびに原点位置に復帰し、この原点位置で次のスピンドルのスプールバルブを受け入れる、パルスモータ機構の脱調検出装置であって、
前記モータ制御部がパルス制御により前記パルスモータを回転させることで前記レバーを原点位置から移動させた後に原点位置に復帰させたときに、前記受光量判定部が遮光状態と判定した場合において、前記モータ制御部が、前記パルスモータを一方向に回転させて遮光状態から透光状態に変わるまでのパルス数をカウントし、このカウントされたパルス数が基準のパルス数許容範囲を逸脱しているときに脱調と判断する、パルスモータ機構の脱調検出装置。」
また、本発明の他の観点によれば、次のパルスモータ機構の脱調検出方法が提供される。
「パルスモータの回転をパルス制御するモータ制御部と、
前記パルスモータの回転に伴って移動動作する可動体と、
前記可動体に一体的に形成された遮光体と、
前記可動体の原点位置において前記遮光体を挟むように配置された発光部及び受光部を有する光センサと、
を備え、
前記可動体の移動動作が回転動作であり、回転動作の範囲が原点位置から45°の範囲内であり、
前記可動体は、前記パルスモータの回転軸に連結されたレバーであり、このレバーの回転動作により表面実装機の実装ヘッドに使用される複数のスピンドルにそれぞれ設けられているスプールバルブのスプールを移動させるとともに、前記回転動作のたびに原点位置に復帰し、この原点位置で次のスピンドルのスプールバルブを受け入れる、パルスモータ機構の脱調検出方法であって、
前記モータ制御部がパルス制御により前記パルスモータを回転させることで前記レバーを原点位置から移動させた後に原点位置に復帰させたときに、前記光センサの受光量が閾値未満の遮光状態であった場合において、前記パルスモータを一方向に回転させて遮光状態から透光状態に変わるまでのパルス数をカウントし、このカウントされたパルス数が基準のパルス数許容範囲を逸脱しているときに脱調と判断する、パルスモータ機構の脱調検出方法。」
このように本発明によれば、可動体を原点に復帰させたときに光センサが遮光状態であって脱調なしであるかのように思われる場合であっても、パルスモータを一方向に回転させて遮光状態から透光状態に変わるまでのパルス数をカウントし、このカウントされたパルス数が基準のパルス数許容範囲を逸脱しているか否かによって、わずかな脱調も検出できる。
ここで、「基準のパルス数許容範囲」は、可動体を正しい原点位置から移動させたときに光センサが遮光状態から透光状態に変わるまでの「基準のパルス数」に基づいて設定される。すなわち、上述のカウントされたパルス数が基準のパルス数許容範囲を逸脱しているときは、可動体が正しい原点位置に復帰していないということであり、本発明はこのようなわずかな脱調も検出できる。なお、「基準のパルス数」は、原点位置調整後の当該パルスモータを用いて事前に計測して得ることができるし、パルスモータ機構の設計上の寸法関係やパルスモータの仕様等から計算して求めることもできる。
このように本発明では、可動体を原点位置に復帰させた後に脱調検出を行うから、可動体が移動動作のたびに原点位置に復帰する構成であることが、脱調検出には好都合である。
また、本発明ではわずかな脱調を検出できることから、このようなわずかな脱調が問題となりうるような、可動体の移動量が小さいパルスモータ機構において顕著な効果を奏する。例えば、可動体の回転動作の範囲が原点位置から45°の範囲内であるようなパルスモータ機構、具体的には後述するような、可動体がスプールバルブのスプールを移動させるパルスモータ機構に適用すると効果的である。
本発明によれば、従来技術では検出できないようなわずかな脱調を、光センサの精度を上げるなどの特別な対応をとることなく、簡単な構成で検出でき、パルスモータ機構の位置決め精度を向上させることができる。
本発明を適用した表面実装機の実装ヘッドの全体構成を示す斜視図である。 図1の実装ヘッドにおいてスピンドル(ノズル)をZ方向に下降させる機構を示す説明図である。 図2のスピンドル(ノズル)をZ方向に下降させる機構において押圧具周りの構成を示す説明図である。 図2に示す押圧具によりスピンドル(ノズル)を下降させるときの様子を示し、(a)はスピンドル(ノズル)が初期位置にある状態を示し、(b)はスピンドル(ノズル)を下降させた状態を示す。 スピンドルの下端に装着されたノズル部分の断面を拡大して示す斜視図である。 ノズルが着地したときの光ファイバセンサの受光量の変化を模式的に示す図である。 スプールバルブの構成例と動作を概念的に示す図である。 本発明によるパルスモータ機構の脱調検知装置を示す概念図である。 光センサを用いた脱調検出装置の基本構成を示す図である。
以下、本発明を表面実装機の実装ヘッドに適用した実施例により、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した表面実装機の実装ヘッドの全体構成を示す斜視図である。
同図に示す実装ヘッド10はロータリーヘッド式の実装ヘッドであり、ヘッド本体20に、ロータリーヘッド30が鉛直軸周りのR方向に回転可能に取り付けられている。このロータリーヘッド30には、その周方向に沿って等間隔で複数本のスピンドル31が配置され、各スピンドル31の下端に部品を吸着保持するノズル32が装着されている。
ロータリーヘッド30は、ヘッド本体20に設置されたRサーボモータ21の駆動によりR方向に回転する。また、各スピンドル31は、ヘッド本体20に設置されたTサーボモータ22の駆動により、その軸線周りのT方向に回転する。更に、ヘッド本体20には、特定位置にあるスピンドル31aを軸線方向に沿ったZ方向に昇降させるためのZサーボモータ23が配置されている。Rサーボモータ21の駆動によりロータリーヘッド30をR方向に回転させる機構、及びTサーボモータ22の駆動により各スピンドル31をT方向に回転させる機構については周知であるので、その説明は省略する。Zサーボモータ23の駆動によりスピンドル31aを下降させる機構については、以下に説明する。
図2は、図1の実装ヘッド10においてスピンドル31aをZ方向に昇降させる機構を示す説明図である。ヘッド本体20に配置されたZサーボモータ23のモータ軸は、ボールねじ機構24のねじ軸24aに連結され、このねじ軸24aにナット24bが装着されている。そして、このナット24bに押圧具25が連結されている。したがって、Zサーボモータ23の駆動により、ナット24bとともに押圧具25がZ方向に移動する。
押圧具25はヘッド本体20側に1個だけ設けられている。スピンドル31を下降させるときには、押圧具25に対してスピンドル31を相対的に移動させることにより下降させるスピンドル31(前記特定位置にあるスピンドル31a)を選択し、押圧具25を下降させることにより当該スピンドル31aを下降させる。本実施例では図3に示すように、ロータリーヘッド30をR方向に回転させることにより押圧具25に対してスピンドル31を移動させ、押圧具25の直下にあるスピンドル31aを下降させる。ただし、特定位置にあるスピンドル31aを選択して下降させる構成はこれに限定されず、押圧具を移動させて下降させるスピンドルを選択するようにしてもよい。また、特定位置は2箇所以上あってもよい。
図2に戻って、押圧具25が連結されたナット24bには、連結バー26、及びヘッド本体20に固定的に設けたスプラインシャフト27に装着されたスプラインナット28を介して、着地検知センサとして光ファイバセンサ40が連結されている。すなわち、光ファイバセンサ40は押圧具25と一体的に設けられている。したがって、光ファイバセンサ40は、Zサーボモータ23の駆動により押圧具25がZ方向に移動すると、これと連動してZ方向に移動する。その様子を図4に示す。図4(a)はスピンドル31aが初期位置にある状態を示し、図4(b)は図2に示す押圧具25によってスピンドル31aを下降させた状態を示す。 なお、スピンドル31は2つのコイルばねからなる弾発体33(図2参照)によって常に上方の初期位置に向けて付勢されている。
光ファイバセンサ40は、発光部及び受光部が光ファイバやレンズとともに同一軸線上に組み込まれたもので、その構成自体は周知である。本実施例において光ファイバセンサ40は図2に示すように、スピンドル31の下端にコイルばね34(弾性体)を介して装着されたノズル32の斜め上方に配置されている。そして、光ファイバセンサ40の発光部は、図5に拡大して示すノズル32の外周上面の反射面32aに向けて斜め下向きに光Pを発する。その光Pは光ファイバセンサ40の受光部で反射光として受光される。
ここで、ノズル32は上述のとおり、スピンドル31の下端にコイルばね34を介して装着されている。したがって、スピンドル31の下降によりその下端のノズル32が着地すると、コイルばね34が圧縮されてスピンドル31に対するノズル32の上下方向の位置が変化する。具体的にはノズル32がスピンドル31の下端側に向けて相対的に移動する。
一方、光ファイバセンサ40の発光部から発せされる光Pは、図2に示すレンズ40aによって、ノズル32が着地していない初期状態のときの反射面32aに焦点が合せられている。したがって、ノズル32が着地してその上下方向の位置が変化すると、反射面32aで反射される反射光の量が減少し、光ファイバセンサ40の受光部で受光する受光量が減少する(図6参照)。本実施例では、この受光量の減少を光ファイバセンサ40のセンサ部40bで検知する。そして、センサ部40bは受光量が所定量減少したとき、例えば図6に示す閾値A以下になったときに、ノズル32が着地したと判断し、着地検知信号を発する。
なお、本明細書において「ノズルの着地」とは、部品の吸着(ピックアップ)工程においてノズルの下端部が部品の上面に着地すること、及び部品の実装工程においてノズルの下端部に保持された部品が基板の上面に着地することの両方を含む概念である。
以上の構成において、実装ヘッド10を有する表面実装機は、スピンドル31の下端に装着されたノズル32により、部品供給部から部品を吸着しピックアップしてプリント基板上に移送し、プリント基板上の所定位置に実装する。なお、この部品のピックアップ動作及び実装動作においては、ノズル32に負圧と正圧とを切り替えて供給するが、これについては後で説明する。
また、部品のピックアップ時及び実装時においては、図2で説明したように、保持具25の直下に位置させたスピンドル31aの上端面を押圧具25が押圧して、そのスピンドル31aをZ方向に下降させる。その後、スピンドル31a先端のノズル32が着地すると、上述のとおり、コイルばね34が圧縮されてスピンドル31aに対するノズル32の上下方向の位置が変化し、光ファイバセンサ40の受光部で受光する受光量が減少する。そして、光ファイバセンサ40のセンサ部42が着地検知信号を発する。この着地検知信号は、図2に示す制御部50に送信される。制御部50は着地検知信号を受信すると、押圧具25を下降させるZサーボモータ23を停止させる。これにより、ノズル32の下降ストロークが適切に制御され、ノズル32が正確に着地する。
次に、ノズル32による部品の吸着及び実装に関わる動作について説明する。
図5に示すようにノズル32は、その内部にエア通路32bと有する。すなわち、部品の吸着は、このエア通路32bに負圧供給経路を通じて負圧を供給することで実現され、部品の実装は、エア通路32bに正圧供給経路を通じて正圧を供給することで実現される。そして、負圧供給経路と正圧供給経路との切替えは、スプールバルブによって実現される。
図7は、スプールバルブの構成例と動作を概念的に示す図である。なお、図7においては、後述する遮蔽体は省略している。
図7に示すスプールバルブ60は、パルスモータ70の回転軸70aに連結されたレバー71(可動体)の回転によってスプール61を直線的に移動させることで、負圧供給経路62aと正圧供給経路62bとの切替えを行う。負圧供給経路62aは真空ポンプ等の負圧供給源に接続され、正圧供給経路62bは正圧エアタンク等の正圧供給源に接続されている。
スプールバルブ60の構成をより具体的に説明すると、スプール61は開孔61aを有し、この開孔61aが負圧供給経路62aと完全に整合する位置が負圧切替位置Aで、開孔61aが正圧供給経路62bと完全に整合する位置が正圧切替位置Cである。部品の実装時においては、負圧切替位置Aがスプール61の初期位置である。そして、負圧切替位置Aと正圧切替位置Cとの間に準備位置Bがある。なお、スプール61の移動の制御は、図2に示した制御部50がパルスモータ70の動作をパルス制御して可動体としてのレバー71を回転動作させることにより行う。つまり、図2の制御部50はパルスモータ70の回転をパルス制御する「モータ制御部」でもある。
ノズルに吸着した部品を基板に実装する際は、ノズルが着地する前の段階、例えばノズルが下降動作を開始した段階で、制御部50がパルスモータ70の動作を制御して、レバー71によりスプール61を負圧切替位置Aから準備位置Bまで移動させる予備動作を実行する。そして、上述の光ファイバセンサ40によりノズルの着地が検知されると、制御部50はパルスモータ70の動作を制御して、レバー71によりスプール61を準備位置Bから正圧切替位置Cまで移動させるブロー動作を実行する。これにより、ノズルに正圧が供給され、ノズル内の真空が破壊されてブローが行われ、部品が基板に実装される。部品の実装が完了したら、制御部50はパルスモータ70の動作を制御してレバー71を中立の位置Dに戻す。この中立の位置Dは、上述したロータリーヘッド30のR方向回転による次のスピンドル31のスプールバルブ60を受け入れるための待機位置Dである。すなわち、この待機位置Dにおいて次のスピンドル31のスプールバルブ60を受け入れる。この次のスプールバルブ60のスプール61は負圧切替位置Aにあるので、後は上述の要領で、スプール61を準備位置B、正圧切替位置Cへと順次移動させ、その後、レバー71を待機位置Dに戻す。以後、全てのスピンドル31のノズルによる部品の実装が終了するまで、この動作を繰り返す。
次に、図7のパルスモータ70を例として、本発明によるパルスモータ機構の脱調検知装置の構成及び動作を説明する。
図8は、本発明によるパルスモータ機構の脱調検知装置を示す概念図である。装置の基本構成は図9と同じであり、パルスモータ70の回転軸70aに、当該パルスモータ70の回転に伴って回転動作する可動体71(レバー)が取り付けられており、この可動体71に一体的に遮光体72が形成されている。そして、可動体71の原点位置(図9(a)の位置)における遮光体72の位置に透過型の光センサ80が配置されている。具体的には、この可動体71の原点位置において遮光体72を挟むように光センサ80の発光部と受光部が配置される。したがって、可動体72が原点位置にあるときは、遮光体72によって光センサ80が遮光されて遮光状態となる。
光センサ80が透光状態と遮光状態のいずれであるかは、所定の閾値を基準として判定する。すなわち、センサ80の受光量が閾値未満であると遮光状態、閾値以上であると透光状態と判定する。この判定は、図示しない受光量判定部で実行できる。この受光量判定部は、例えば光センサ80に内蔵させることができる。
このような構成において、パルスモータ70の回転駆動により可動体71を原点位置から移動させた後、再び原点位置に復帰させたときに、図9(a)に示したように原点位置に正しく復帰すれば光センサ80が遮光状態となるので、この場合は脱調なしと判断する。一方、同じく図9(b)に示したように、可動体70の復帰位置が原点位置から完全にずれていると、光センサ80は透光状態となるので、この場合は脱調ありと判断する。
一方、図9(c)に対応する図8(a)に示すようにわずかな脱調の場合、遮光状態と判定されることがある。この場合、本発明では、上述したモータ制御部50が、パルスモータ70を一方向に回転させて遮光状態(図8(a)の状態)から透光状態(図8(b)の状態)に変わるまでのパルス数をカウントする。そして、このカウントされたパルス数が「基準のパルス数許容範囲」を逸脱しているときには脱調と判断する。
ここで、「基準のパルス数許容範囲」は、上述のとおり、可動体71を正しい原点位置(図9(a)の位置)から移動させたときに光センサ80が遮光状態から透光状態に変わるまでの「基準のパルス数」に基づいて設定される。すなわち、上述のカウントされたパルス数が基準のパルス数許容範囲を逸脱しているときは、可動体71が正しい原点位置に復帰していないということであり、本発明ではこのようなわずかな脱調も検出できる。
例えば「基準のパルス数」が100で、「基準のパルス数許容範囲」を100±10に設定した場合、上述のカウントされたパルス数が100±10を逸脱しているときは、脱調ありと判断する。
このように本発明ではわずかな脱調を検出できることから、本発明は、可動体の回転動作の範囲が小さく、しかも高い位置決め精度が要求されるパルスモータ機構に適用すると効果的である。例えば図7の例では、可動体(レバー)71の回転動作の範囲は約15°と小さく、しかも負圧供給経路62aと正圧供給経路62bとの切替えを的確に実行するには高い位置決め精度が要求される。したがって、この図7のような構成に本発明を適用すると効果的である。更に、本発明では、可動体を原点位置に復帰させた後に脱調検出を行うから、図7の例のように可動体(レバー)71が移動動作のたびに原点位置に復帰する構成であることは、脱調検出に好都合である。
なお、以上の実施例は、パルスモータ70の回転により可動体71が回転動作する場合であるが、パルスモータの回転により可動体が直進動作する場合にも本発明は適用できる。
10 実装ヘッド
20 ヘッド本体
21 Rサーボモータ
22 Tサーボモータ
23 Zサーボモータ(昇降手段)
24 ボールねじ機構
24a ねじ軸
24b ナット
25 押圧具
26 連結バー
27 スプラインシャフト
28 スプラインナット
30 ロータリーヘッド
31,31a スピンドル
32 ノズル
32a 反射面
33 弾発体
34 コイルばね(弾性体)
40 光ファイバセンサ(着地検知センサ)
40a レンズ
40b センサ部
50 制御部(モータ制御部)
60 スプールバルブ
61 スプール
61a 開孔
62a 負圧供給経路
62b 正圧供給経路
70 パルスモータ
70a 回転軸
71 レバー(可動体)
72 遮光体
80 透過型の光センサ

Claims (2)

  1. パルスモータの回転をパルス制御するモータ制御部と、
    前記パルスモータの回転に伴って移動動作する可動体と、
    前記可動体に一体的に形成された遮光体と、
    前記可動体の原点位置において前記遮光体を挟むように配置された発光部及び受光部を有する光センサと、
    前記光センサの受光量が、閾値未満であると遮光状態、閾値以上であると透光状態と判定する受光量判定部と、
    を備え、
    前記可動体の移動動作が回転動作であり、回転動作の範囲が原点位置から45°の範囲内であり、
    前記可動体は、前記パルスモータの回転軸に連結されたレバーであり、このレバーの回転動作により表面実装機の実装ヘッドに使用される複数のスピンドルにそれぞれ設けられているスプールバルブのスプールを移動させるとともに、前記回転動作のたびに原点位置に復帰し、この原点位置で次のスピンドルのスプールバルブを受け入れる、パルスモータ機構の脱調検出装置であって、
    前記モータ制御部がパルス制御により前記パルスモータを回転させることで前記レバーを原点位置から移動させた後に原点位置に復帰させたときに、前記受光量判定部が遮光状態と判定した場合において、前記モータ制御部が、前記パルスモータを一方向に回転させて遮光状態から透光状態に変わるまでのパルス数をカウントし、このカウントされたパルス数が基準のパルス数許容範囲を逸脱しているときに脱調と判断する、パルスモータ機構の脱調検出装置。
  2. パルスモータの回転をパルス制御するモータ制御部と、
    前記パルスモータの回転に伴って移動動作する可動体と、
    前記可動体に一体的に形成された遮光体と、
    前記可動体の原点位置において前記遮光体を挟むように配置された発光部及び受光部を有する光センサと、
    を備え、
    前記可動体の移動動作が回転動作であり、回転動作の範囲が原点位置から45°の範囲内であり、
    前記可動体は、前記パルスモータの回転軸に連結されたレバーであり、このレバーの回転動作により表面実装機の実装ヘッドに使用される複数のスピンドルにそれぞれ設けられているスプールバルブのスプールを移動させるとともに、前記回転動作のたびに原点位置に復帰し、この原点位置で次のスピンドルのスプールバルブを受け入れる、パルスモータ機構の脱調検出方法であって、
    前記モータ制御部がパルス制御により前記パルスモータを回転させることで前記レバーを原点位置から移動させた後に原点位置に復帰させたときに、前記光センサの受光量が閾値未満の遮光状態であった場合において、前記パルスモータを一方向に回転させて遮光状態から透光状態に変わるまでのパルス数をカウントし、このカウントされたパルス数が基準のパルス数許容範囲を逸脱しているときに脱調と判断する、パルスモータ機構の脱調検出方法。
JP2014248254A 2014-10-16 2014-12-08 パルスモータ機構の脱調検出装置及び脱調検出方法 Active JP6654800B2 (ja)

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