JP6666651B2 - 表面実装機の部品実装ヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、ICチップ等の部品(電子部品)を基板上に実装する表面実装機の部品実装ヘッドに関する。
一般的に表面実装機は、部品実装ヘッドを部品供給部の上方に移動させ、そこで部品実装ヘッドに備えられた部品保持具としてのノズルに下降・上昇動作(昇降動作)を行わせて、ノズルの下端部に部品を真空吸着してピックアップし、次に部品実装ヘッドを基板の上方へ移動させ、そこで再度ノズルに下降・上昇動作を行わせて、部品を基板の所定の座標位置に実装するように構成されている。
上述のように、ノズルに下降・上昇動作を行わせて部品をピックアップする場合、ノズルの下降ストロークが大きすぎるとノズルの下端部が部品の上面を強く押圧して部品を破壊する。下降ストロークが小さすぎると、ノズルは部品の上面に着地できず、部品をピックアップミスする。部品を基板に実装する場合も同様であり、ノズルの下降ストロークが大きすぎるとノズルの下端部に吸着された部品が基板に強く押圧されて破壊する。下降ストロークが小さすぎると、部品は基板の上面に着地できず、部品を実装ミスする。したがってノズルの下降ストロークは的確に制御しなければならない。
ノズルの下降ストロークを的確に制御するための方法として、ノズルの着地を検知する検知手段(着地検知センサ)を利用した方法が特許文献1に提案されている。また本願出願人は、同様にノズルの下降ストロークを的確に制御するための方法として、特願2013−212220において、着地検知センサに反射型の光センサ(光ファイバセンサ)を用いた方法を提案した。この光ファイバセンサは、ノズルの外周の反射面に向けて光を発する発光部と、反射面で反射された反射光を受ける受光部と、反射光の受光量を連続的に計測可能なセンサ部とを有し、受光量が閾値以下に減少したときにノズルが着地したと判断して着地検知信号を発する。すなわち、光ファイバセンサの発光部から発せられる光は、ノズルが着地していない着地前状態のときの反射面に焦点が合せられているところ、ノズルが着地してその上下方向の位置が変化すると、反射面で反射される反射光の量が減少し、光ファイバセンサの受光部で受光する受光量が減少する。具体的には、後述する図5に示すように閾値Aを基準として設定し、受光量が閾値A以下に減少したときに着地したと判断し、その時点に基づいてノズルの下降を停止する。具体的には、ノズルを昇降させるサーボモータに停止指令を与えることでノズルの下降を停止させる。
ただし、サーボモータに停止指令を与えたとしても、ノズルを含めて昇降する部材の質量による慣性等によって、ノズルは停止指令の位置を超えて下降する。この停止指令の位置を超えた下降量(以下「オーバーシュート量」という。)が大きいと、部品を基板に実装する場合は、基板に着地した部品の押込み量(下降距離)が必要以上に大きくなる。押込み量が大きいと、その分、復元に時間がかかるから、ノズルが次の動作を行えるようになるまでの時間が長くなり、結果としてタクトタイムの増大を招く。
また、オーバーシュート量を小さくするには、ノズルが着地するときの下降速度を低くする必要があるが、そうすると、ノズルが着地するまでの下降に要する時間が長くなり、これもタクトタイムの増大を招く。
このようなオーバーシュート量に起因するタクトタイム増大の問題は、従来、認識されていなかった。すなわち従来、例えば特許文献2に見られるように、基板に着地した部品に対する加圧力を制御しようとする認識はあったが、この加圧力の制御は、オーバーシュート量(押込み量)の制御とは異なるものであり、特許文献2にも、オーバーシュート量に起因するタクトタイム増大の問題は認識されていない。
一方、特許文献3には、サーボモータに基づく移動テーブルのオーバーシュートの影響を圧電素子の膨張/収縮作用によって吸収させる技術が開示されている。ただし、この特許文献3の技術は、予め決められた目標位置に向けて移動テーブルを移動させてその目標位置に正確に位置決めするための技術である。これに対して部品を基板に実装する場合、基板には上向き又は下向きの反り(撓み)がありうるから、ノズルを下降させる目標位置は定かではない。このため、部品を基板に実装する場合はノズルの着地を検知する着地検知センサを使用するのであって、この着地検知センサとの関係については、特許文献3には全く開示されていない。また、特許文献3にも、上述のオーバーシュート量に起因するタクトタイム増大の問題は認識されていない。
特許第3543044号公報 特開2002−43797号公報 特開2005−196363号公報
本発明が解決しようとする課題は、部品保持具に保持された部品が基板に着地したことを検知する着地検知センサを備え、この着地検知センサが部品の着地を検知すると部品保持具を昇降させる昇降手段に停止指令を与える表面実装機の部品実装ヘッドにおいて、部品保持具が停止指令の位置を超えて下降するオーバーシュート量を制御して、表面実装機のタクトタイムを短縮できるようにすることにある。
本発明の一観点によれば、次の表面実装機の部品実装ヘッドが提供される。
「部品を保持した部品保持具を下端に装着したスピンドルを、Z方向に昇降させることにより、その部品を基板に実装する表面実装機の部品実装ヘッドであって、
スピンドルをZ方向に昇降させる第1昇降手段と、
この第1昇降手段とは独立してスピンドルをZ方向に昇降させる第2昇降手段と、
前記第1昇降手段及び前記第2昇降手段を制御する昇降制御手段と、
部品保持具に保持された部品が基板に着地したことを検知して着地検知信号を発する着地検知センサとを備え、
部品の実装において前記昇降制御手段は、前記第1昇降手段を駆動させてスピンドルを下降させ、前記着地検知信号を受信したら、前記第1昇降手段に対してスピンドルの下降を停止させる停止指令信号を送信するとともに、前記第2昇降手段に対してスピンドルを所定量だけ上昇させる上昇指令信号を送信し、
前記第1昇降手段は昇降ブロックを昇降させることでスピンドルを昇降させ、前記第2昇降手段は前記昇降ブロックに組み込まれた圧電素子であり、
前記昇降ブロックに、増速機構であるてこ機構を構成する押圧具が連結されており、前記押圧具の一端は前記圧電素子の上端に当接可能であり、前記押圧具の他端はスピンドルの上端に当接可能であり、前記圧電素子は、そのZ方向の膨張/収縮作用によって、前記押圧具の一端を昇降させることでスピンドルを昇降させ、前記押圧具は、その一端が前記圧電素子の上端側に向けて回転する方向に弾性部材によって付勢されている、表面実装機の部品実装ヘッド。」
このように本発明では、部品が基板に着地したら、第2昇降手段が部品保持具を所定量だけ上昇させるので、この所定量の上昇によりオーバーシュート量を相殺することで、現実のオーバーシュート量を制御することができる。
本発明において前記所定量は、前記第1昇降手段が停止指令信号を受信してから現実に部品保持具の下降が停止するまでの当該部品保持具の下降量、すなわちオーバーシュート量に基づき設定することができる。より具体的には、基板に着地した部品の押込み量が所望の範囲となるように設定することができる。言い換えれば、現実のオーバーシュート量が、所望の部品の押込み量となるように前記所定量を設定することができる。これにより、適正な押込み量を確保しつつ、タクトタイムを短縮できる。
また、本発明において第2昇降手段は、増速機構を介して部品保持具を上昇させるようにしている。これにより、第2昇降手段による前記所定量の上昇をより短時間で実行できる。また、増速機構を用いると第2昇降手段自体の昇降ストロークは短くて済むので、第2昇降手段の小型化、ひいては部品実装ヘッドの小型化に寄与できる。
また、本発明では、第1昇降手段は昇降ブロックを昇降させることで部品保持具を昇降させるようにし、第2昇降手段は昇降ブロックに組み込んだ構成としている。このように、第1昇降手段、昇降ブロック及び第2昇降手段を組み合わせることにより、部品実装ヘッドを更に小型化することができる。
更に、本発明において昇降制御手段は、第1昇降手段による部品保持具の下降速度、及び第2昇降手段による部品保持具の上昇速度を継時的に変化させることができることが好ましい。これにより、第1昇降手段による部品保持具の下降プロファイル、及び第2昇降手段による部品保持具の上昇プロファイルを適切に設定できるので、オーバーシュート量を的確に制御しつつ、タクトタイムを短縮することもできる。
本発明において使用する第1昇降手段は典型的にはサーボモータであり、第2昇降手段は典型的には圧電素子である。圧電素子はサーボモータに比べ応答速度が速くかつ小型化が可能であるので、第2昇降手段として好適である。
本発明によれば、部品保持具が停止指令の位置を超えて下降するオーバーシュート量を制御することができる。これにより、上述のようなオーバーシュート量に起因するタクトタイムの増大を抑制でき、表面実装機のタクトタイムを短縮できる。
本発明の実施例による部品実装ヘッドの全体構成を示す斜視図である。 図1の部品実装ヘッドにおいてスピンドル(ノズル)をZ方向に昇降させる機構を示す説明図である。 図2のスピンドル(ノズル)をZ方向に昇降させる機構において昇降具周りの構成を示す説明図である。 スピンドルの下端に装着されたノズル部分の断面を拡大して示す斜視図である。 ノズルが着地したときの光ファイバセンサの受光量の変化を模式的に示す図である。 部品実装時の動作を示す図で、(a)はノズルを下降させるときの動作、(b)はノズルが着地した直後の動作を概念的に表している。 制御部によるZサーボモータ23及び圧電素子27の制御の具体例を示す図である。 本発明によるノズルの下降時間短縮の効果を示す図である。 本発明によるノズルの上降時間短縮の効果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づき説明する。
図1は、本発明の実施例による部品実装ヘッドの全体構成を示す斜視図である。
同図に示す部品実装ヘッド10はロータリーヘッド式の部品実装ヘッドであり、固定的に配置されたヘッド本体20に、ロータリーヘッド30が鉛直軸周りのR方向に回転可能に取り付けられている。このロータリーヘッド30には、その周方向に沿って等間隔で複数本のスピンドル31が配置され、各スピンドル31の下端に部品を吸着保持する部品保持具としてノズル32が装着されている。
ロータリーヘッド30は、ヘッド本体20に設置されたRサーボモータ21の駆動によりR方向に回転する。また、各スピンドル31は、ヘッド本体20に設置されたTサーボモータ22の駆動により、その軸線周りのT方向に回転する。更に、ヘッド本体20には、特定位置にあるスピンドル31a(ノズル32)を軸線方向に沿ったZ方向に昇降させるための第1昇降手段としてZサーボモータ23が配置されている。Rサーボモータ21の駆動によりロータリーヘッド30をR方向に回転させる機構、及びTサーボモータ22の駆動により各スピンドル31をT方向に回転させる機構については周知であるので、その説明は省略する。Zサーボモータ23の駆動によりスピンドル31aを下降させる機構については、以下に説明する。
図2は、図1の部品実装ヘッド10においてスピンドル31aをZ方向に昇降させる機構を示す説明図である。ヘッド本体20に配置されたZサーボモータ23のモータ軸は、ボールねじ機構24のねじ軸に連結され、このねじ軸にナットが装着され、このナットに昇降部材25が締結されている。また、昇降部材25には、回転止めと昇降ガイドためにスプラインシャフト26が装着されている。そして、この昇降部材25に、てこ機構を構成する押圧具25aが連結されている。したがって、Zサーボモータ23の駆動により、昇降部材25とともに押圧具25aがZ方向に移動する。
また、昇降部材25には、特定位置にあるスピンドル31a(ノズル32)を軸線方向に沿ったZ方向に昇降させるための第2昇降手段として圧電素子27が組み込まれている。この圧電素子27は、そのZ方向の膨張/収縮作用によって、てこ機構を構成する押圧具25aの一端を昇降させることで、スピンドル31a(ノズル32)を昇降させる。すなわち、圧電素子27は、増速機構(増幅機構)であるてこ機構を介してスピンドル31a(ノズル32)を昇降させる。なお、てこ機構を構成する押圧具25aは、その一端が圧電素子27の上端側に向けて回転する方向に図示しない弾性部材によって付勢されている。
昇降部材25はヘッド本体20側に1個だけ設けられている。スピンドル31を下降させるときには、昇降部材25に対してスピンドル31を相対的に移動させることにより下降させるスピンドル31(前記特定位置にあるスピンドル31a)を選択し、昇降部材25aを下降させることにより昇降具25aを介して当該スピンドル31a及びその下端のノズル32を下降させる。本実施例では図3に示すように、ロータリーヘッド30をR方向に回転させることにより昇降具25aに対してスピンドル31を移動させ、昇降具25aの直下にあるスピンドル31aを下降させる。ただし、特定位置にあるスピンドル31aを選択して下降させる構成はこれに限定されず、昇降具や昇降部材を移動させて下降させるスピンドルを選択するようにしてもよい。また、特定位置は2箇所以上あってもよい。
図2に戻って、昇降部材25には連結バー28を介して、光ファイバセンサ40が連結されている。すなわち、光ファイバセンサ40は昇降部材25と一体的に設けられている。したがって、光ファイバセンサ40は、Zサーボモータ23の駆動により昇降部材25がZ方向に移動すると、これと同調してZ方向に移動する。なお、スピンドル31は2つのコイルばねからなる弾発体33によって常に上方の初期位置に向けて付勢されている。
光ファイバセンサ40は、発光部及び受光部が光ファイバやレンズとともに同一軸線上に組み込まれたもので、その構成自体は周知である。本実施例において光ファイバセンサ40は図2に示すように、スピンドル31の下端にコイルばね34(弾性体)を介して装着されたノズル32の斜め上方に配置されている。そして、光ファイバセンサ40の発光部は、図4に拡大して示すノズル32の外周上面の反射面32aに向けて斜め下向きに光Pを発する。その光Pは光ファイバセンサ40の受光部で反射光として受光される。
ここで、ノズル32は上述のとおり、スピンドル31の下端にコイルばね34を介して装着されている。したがって、スピンドル31の下降によりその下端のノズル32が着地すると、コイルばね34が圧縮されてスピンドル31に対するノズル32の上下方向の位置が変化する。具体的にはノズル32がスピンドル31の下端側に向けて相対的に移動する。
一方、光ファイバセンサ40の発光部から発せされる光Pは、図2に示すレンズ40aによって、ノズル32が着地していない着地前状態のときの反射面32aに焦点が合せられている。したがって、ノズル32が着地してその上下方向の位置が変化すると、反射面32aで反射される反射光の量が減少し、光ファイバセンサ40の受光部で受光する受光量が減少する(図5参照)。本実施例では、この受光量の減少を光ファイバセンサ40のセンサ部40bで検知する。そして、センサ部40bは受光量が所定量減少したとき、具体的には、例えば図5に示す閾値A以下になったときに、ノズル32が着地したと判断し、着地検知信号を発する。
なお、本明細書において「ノズルの着地」とは、部品の吸着(ピックアップ)工程においてノズルの下端部が部品の上面に着地すること、及び部品の実装工程においてノズルの下端部に保持された部品が基板の上面に着地することの両方を含む概念である。
以上の構成において、部品保持ヘッド10を有する表面実装機は、スピンドル31の下端に装着されたノズル32により、部品を部品供給部からピックアップし保持してプリント基板上に移送し、プリント基板上の所定位置に実装する。
次に、部品実装時の動作を、図6を参照しつつ具体的に説明する。図6は、先に説明した図2に対応する図面で、便宜上、図2中のスピンドル31及びノズル32の構成を簡略化するとともに光ファイバ40を省略して示したもので、図6(a)はノズル32を下降させるときの動作、図6(b)は、ノズル32が着地した直後の動作を概念的に表している。
部品の実装時にノズル32を下降させる動作は、Zサーボモータ23によって実行され、圧電素子27のZ方向の長さは図6(a)に示す初期状態(停止状態)のままである。つまり、ノズル32の下降動作中、てこ機構を構成する押圧具25aは、図6(a)に示す中立状態(略水平状態)を維持し、昇降部材25と一体となって下降する。そして、この押圧具25aの他端が、当該保持具25aの直下に位置させたスピンドル31aの上端面を押圧し、そのスピンドル31aをZ方向に下降させる。その後、スピンドル31a先端のノズル32が着地すると、上述のとおり、コイルばね34が圧縮されてスピンドル31aに対するノズル32の上下方向の位置が変化し、光ファイバセンサ40の受光部で受光する受光量が減少する。これに基づき、光ファイバセンサ40のセンサ部40bが着地検知信号を発する。この着地検知信号は、図2に示す制御部50に送信される。制御部50は着地検知信号を受信すると、Zサーボモータ23に対してノズル32の下降を停止させる停止指令信号を送信するとともに、圧電素子27に対してノズル32を所定量だけ上昇させる上昇指令信号を送信する。
圧電素子27は、前記上昇指令信号を受信すると、図6(b)に示すようにZ方向に収縮する。その結果、てこ機構を構成する押圧具25aの他端が上昇し、ノズル32が所定量だけ上昇する。この所定量の上昇により、Zサーボモータ23が停止指令信号を受信してから現実にノズル32の下降が停止するまでの当該ノズルの下降量、すなわちオーバーシュート量を相殺することで、現実のオーバーシュート量を制御することができる。
この現実のオーバーシュート量とは、基板70に着地した部品60の押込み量に相当する。一方、相殺前のオーバーシュート量は、事前に実験等により知ることができる。したがって、圧電素子27による所定量を制御することで、基板70に着地した部品60の押込み量を制御することができる。言い換えれば、前記所定量は、既知の相殺前のオーバーシュート量に基づき、基板70に着地した部品60の押込み量が所望の範囲となるように設定する。本実施例の場合、圧電素子27の収縮作用によるZ方向の長さの変化(収縮量)が、てこ機構を構成する押圧具25aによるてこ比に従って増幅(増速)されるので、このてこ比を考慮して圧電素子27の収縮量を設定し、圧電素子27の駆動によるノズル32の上昇量が前記所定量となるようにする。
図7は、上述した制御部50によるZサーボモータ23及び圧電素子27の制御の具体例を示す。具体的には図7には、Zサーボモータ23及び圧電素子27の駆動によるノズル32の下降速度(上段)と下降位置(下段)の時間変化を示している。なお、図7では、Zサーボモータ23をZ1で表し、圧電素子27をZ2で表している。
図7に示すように、制御部50は、下降初期は下降速度を大きくし、その後、下降位置が第1の高さ位置H1になったら下降速度を漸次低下させ、更に下降位置が第2の高さ位置H2になったら下降速度が一定となるようにZサーボモータ23(Z1)を制御する。そして、ノズル32が着地して光ファイバセンサ40から着地検知信号を受信すると、制御部50はZサーボモータ23(Z1)に対して停止指令信号を送信する。これと同時に制御部50は、圧電素子27(Z2)に対してノズル32を所定量だけ上昇させる上昇指令信号を送信する。そうすると、Zサーボモータ23(Z1)の駆動による下降動作に起因する下降方向のオーバーシュート量が、圧電素子27(Z2)の駆動による上昇方向の所定量分だけ相殺される。これにより、実際のノズル32の先端位置は過剰にオーバーシュートすることなく、着地した部品の押込み量が所望の範囲内となる適切な範囲内で停止する。
ここで、図7の例では、Zサーボモータ23(Z1)は停止指令信号を受けると、所定の減速割合をもって停止するように制御されている。このような緩やかな停止制御を行うことで、Zサーボモータ23(Z1)の急停止に伴う応力(衝撃)を低減することができる。そして、このような緩やかな停止制御を行ったとしても、本発明によればオーバーシュート量を相殺して制御できるので、過剰なオーバーシュートが発生することはない。
また、図7の例では、Zサーボモータ23(Z1)の緩やかな停止制御に合せて、圧電素子27の駆動によるノズル32の下降速度を継時的に制御するようにして、オーバーシュート量を適切に相殺するようにしている。無論、ノズル32の着地と同時に、一気に前記所定量の上昇動作を行わせるようにすることもできる。
次に本発明の効果を従来技術と比較して説明する。
図8は、本発明によるノズルの下降時間短縮の効果を示す図である。従来技術では、オーバーシュート量を小さくするために、ノズルが着地するときの下降速度(図8に示すクリープ速度)を低くする必要があるが、そうすると、ノズルが着地するまでの下降時間が長くなる。
これに対して、本発明では上述のとおり圧電素子27の駆動によってオーバーシュート量を相殺して制御できるので、クリープ速度を高くしても過剰なオーバーシュートが生じることはない。したがって、本発明によれば従来技術に比べクリープ速度を例えば2倍程度に高くでき、その分、下降時間を短縮できる。
図9は、本発明によるノズルの上昇時間短縮の効果を示す図である。従来技術ではオーバーシュート量が制御できないので、オーバーシュート量が大きくなりやすい。そうすると、ノズルの着地後の押込み量も大きくなってノズルの最下降点が低くなる。その結果、ノズルが上昇して初期位置(コイルばね34の初期長さ位置)に復元し、部品を離して(リリースして)次の動作を行えるようになるまでの時間が長くなる。
これに対して、本発明では圧電素子27の駆動によってオーバーシュート量を相殺して必要最小限の範囲(所望の押込み量の範囲)に抑えることができる。したがって、従来技術に比べノズルの最下降点を高くすることができ、その分、ノズルが上昇して初期位置に復元し、部品を離して(リリースして)次の動作を行えるようになるまでの時間を短くできる。本発明者らの実験によると、2ms程度の時間短縮が実現された。本実施例においてノズルの下降開始から実装完了までの時間は20ms程度であるから、タクトタイムを約10%短縮できることになる。
以上の実施例では、第2昇降手段として圧電素子を用いたが、本発明はこれに限定されない。ただし、第2昇降手段としてはオーバーシュート量を迅速に相殺する点から、第1昇降手段(サーボモータ)に比べ応答速度の速いものを用いることが好ましい。この点から、圧電素子のほかには、ボイスコイルモータや空圧アクチュエータやステッピングモータなどの適用が考えられる。
また、実施例では、第1昇降手段(Zサーボモータ23)で昇降させる昇降部材25に第2昇降手段として圧電素子27を組み込んだが、第2昇降手段は第1昇降手段と完全に独立させて設けることもできる。例えば、第2昇降手段は、第1昇降手段とZ方向の同軸上に設けることもできる。
更に、本発明はロータリーヘッド式以外の部品実装ヘッドにも適用可能である。
10 部品実装ヘッド
20 ヘッド本体
21 Rサーボモータ
22 Tサーボモータ
23 Zサーボモータ(第1昇降手段)
24 ボールねじ機構
25 昇降部材
25a 押圧具(てこ機構)
26 スプラインシャフト
27 圧電素子(第2昇降手段)
28 連結バー
30 ロータリーヘッド
31,31a スピンドル
32 ノズル
32a 反射面
33 弾発体
34 コイルばね(弾性体)
40 光ファイバセンサ(着地検知センサ)
40a レンズ
40b センサ部
50 制御部(昇降制御手段)
60 部品
70 基板

Claims (5)

  1. 部品を保持した部品保持具を下端に装着したスピンドルを、Z方向に昇降させることにより、その部品を基板に実装する表面実装機の部品実装ヘッドであって、
    スピンドルをZ方向に昇降させる第1昇降手段と、
    この第1昇降手段とは独立してスピンドルをZ方向に昇降させる第2昇降手段と、
    前記第1昇降手段及び前記第2昇降手段を制御する昇降制御手段と、
    部品保持具に保持された部品が基板に着地したことを検知して着地検知信号を発する着地検知センサとを備え、
    部品の実装において前記昇降制御手段は、前記第1昇降手段を駆動させてスピンドルを下降させ、前記着地検知信号を受信したら、前記第1昇降手段に対してスピンドルの下降を停止させる停止指令信号を送信するとともに、前記第2昇降手段に対してスピンドルを所定量だけ上昇させる上昇指令信号を送信し、
    前記第1昇降手段は昇降ブロックを昇降させることでスピンドルを昇降させ、前記第2昇降手段は前記昇降ブロックに組み込まれた圧電素子であり、
    前記昇降ブロックに、増速機構であるてこ機構を構成する押圧具が連結されており、前記押圧具の一端は前記圧電素子の上端に当接可能であり、前記押圧具の他端はスピンドルの上端に当接可能であり、前記圧電素子は、そのZ方向の膨張/収縮作用によって、前記押圧具の一端を昇降させることでスピンドルを昇降させ、前記押圧具は、その一端が前記圧電素子の上端側に向けて回転する方向に弾性部材によって付勢されている、表面実装機の部品実装ヘッド。
  2. 前記所定量は、前記第1昇降手段が停止指令信号を受信してから現実に部品保持具の下降が停止するまでの当該部品保持具の下降量に基づき設定される、請求項1に記載の表面実装機の部品実装ヘッド。
  3. 前記所定量は、前記第1昇降手段が停止指令信号を受信してから現実に部品保持具の下降が停止するまでの当該部品保持具の下降量に基づき、基板に着地した部品の押込み量が所望の範囲となるように設定される、請求項1に記載の表面実装機の部品実装ヘッド。
  4. 前記昇降制御手段は、前記第1昇降手段による部品保持具の下降速度、及び前記第2昇降手段による部品保持具の上昇速度を継時的に変化させることができる、請求項1から3のいずれかに記載の表面実装機の部品実装ヘッド。
  5. 前記第1昇降手段はサーボモータである、請求項1から4のいずれかに記載の表面実装機の部品実装ヘッド。
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