JP6654428B2 - 逆打ち工法を用いた建築方法 - Google Patents
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Description
この逆打ち工法を用いれば、地下の切梁の省略が可能となり、更に、地上建物部の荷重も構真柱に支持させて地下建物部と地上建物部とを同時に施工することにより、全体工期を大幅に短縮することが可能となる。
しかしながら、地下建物部の中央部以外の外周部を逆打ち工法で構築する部分とし、地下建物部の中央部は外周部を形成した後で順打ち工法にて構築するので、地下建物部と地上建物部の同時施工を実施する場合に、地上建物部の中央部側を適切に支持することができない。
そのため、この特許文献1記載の技術では、地上建物部の構築作業が制限されることになり、地下建物部と地上建物部の同時施工による工期短縮効果が不十分になる問題がある。
建物の地下建物部における逆打ち工法にて構築する部分として本設柱が逆打ち工法用の構真柱として建て込まれた部分中の最下階よりも上階側の床部に、前記構真柱として建て込まれた前記本設柱の複数の柱スパンに亘る仮設開口部を形成しておき、
当該仮設開口部を形成した状態のままで仮設開口部を形成した階の直下階の構築作業を実施し、
前記地下建物部における前記仮設開口部を形成せずに床部を構築した階よりも下階側の床部に前記仮設開口部を形成する点にある。
したがって、地下建物部と地上建物部の同時施工による工期短縮効果は十分に得られながら、地下建物部を効率的に構築することができる。
前記仮設開口部の内部に位置する前記構真柱に長手方向の中間部分を支持させる状態で、前記仮設開口部の相対向する縁辺部間に切梁を亘らせる点にある。
当該集中切梁を、前記仮設開口部の縁辺部側の構真柱とスラブとの接続部位に形成されたキャピタル部分で反力を受ける状態に設置する点にある。
また、この切梁は、仮設開口部の内部に位置する構真柱を複数本の梁材で挟む状態で当該構真柱に支持させるので、構真柱に偏荷重がかかり難く、構真柱にて切梁をバランスよく支持することができるとともに、構真柱を挟む複数本の梁材によって切梁と構真柱との相対姿勢(支持姿勢)を適切に保持することができる。
本建築方法は、図1中において点線で表示した地下建物部10と地上建物部20を上下に備えた建物Bを建築する場合に好適に適用できる。この場合には、下方に向かって順に構築する逆打ち工法を用いて地下建物部10を構築し、これに併行して、地上建物部20を上方に向かって順に構築することができる。
そして、本建築方法は、逆打ち工法にて地下建物部10を構築する際に、図2、図3に示すように、逆打ち工法にて構築する部分中の最下階よりも上階側の床スラブ(床部の一例)11Aに複数の柱スパンS(柱の間隔、以下、単にスパンと称する)に亘る仮設開口部Aを形成することで、地下建物部10の構築作業を効率的に実施することができる。
以下、まず、当該建築方法の概要を説明し、その後、仮設開口部Aの詳細について説明を加える。
図1は、当該建築方法の施工初期の状況を示し、同図1に示すように、まず、地盤Gの掘削作業に先立ち、敷地外周側に山留め壁Kを造築するとともに、地下建物部10における逆打ち工法で構築する部分(本例では全部)の本設柱を、逆打ち工法用の構真柱12として地盤中の所定位置に建て込む。構真柱12は、例えば、事前に造築した場所打ちコンクリート杭等からなる構真台柱Jの上部に貫入させて構真台柱Jに支持させる。
このようにして、本建築方法では、地下建物部10と地上建物部20の同時施工による工期短縮を図り、図1中において点線で表示した建物Bを短工期で構築する。
図2、図3に示すように、本建築方法では、地下3階部分の地盤Gが岩盤等の硬質地盤であるのに対応して、逆打ち工法による地下建物部10の構築作業の途中において、逆打ち工法で構築する部分中の地下2階の床スラブ11Aに複数のスパンSに亘る仮設開口部(換言すれば、1スパンを超える仮設開口部)Aを形成する。
このように大型の仮設開口部Aを地下2階の床スラブ11Aに形成することで、この大型の仮設開口部Aの上下に亘る大空間を地下に形成し、削岩機等の大型の重機を使用して地下3階部分の硬質地盤を掘削し、地下建物部10の構築作業を効率的に実施する。
この仮設開口部Aは、直下階の掘削作業が完了する等の建築中の適宜の時点で床スラブ11Aを構築して閉塞する。
本例では、仮設開口部Aは、地下建物部10の平面形状が長方形状であることに対して、長辺方向を同一に揃えた略相似形の長方形状に設定しており、具体的には、地下建物部10の長辺方向(図2、図3中の左右幅方向)に沿う長さL1が約6スパンで、地下建物部10の短辺方向(図2中の奥行き方向、図3中の上下方向)に沿う長さL2が約3スパンとなる大きさの長方形状に設定する。
なお、切梁30は、仮設開口部Aにおける相対向する長辺側の縁辺部a1間に代えて、又は、これに追加して、仮設開口部Aにおける相対向する短辺側の縁辺部a1間に亘らせてもよい。
そして、各切梁30は、このフラットスラブ構造に対応して、図3に示すように、仮設開口部Aの縁辺部a1のうち、床スラブ11Aのキャピタル部分11aの外周端面部に当て付けて当該フラットスラブ構造のキャピタル部分11aで反力を受ける状態に設置する。
このようにすることで、床スラブ11Aにおける切梁30の反力を受ける部分の補強を省略又は簡略化することができる。
具体的には、H型鋼等の鋼材からなる二本の梁材31を、切梁30の幅方向から構真柱12を挟む状態に間隔を空けて並べ、当該二本の梁材31を鋼材製等の組付材32にて適所で組み付けることにより、切梁30を集中切梁として構成する。
(1)仮設開口部Aを形成する箇所は、前述の実施形態で示した地下建物部10の床スラブ11Aの中央部に限らず、施工計画等に応じて適宜に変更することができる。また、仮設開口部Aの個数や仮設開口部Aを形成する階も、施工計画等に応じて適宜に変更することができる。
a1 縁辺部
11A 床部(床スラブ)
11a キャピタル部分
12 構真柱
30 切梁
31 梁材
Claims (3)
- 逆打ち工法を用いた建築方法であって、
建物の地下建物部における逆打ち工法にて構築する部分として本設柱が逆打ち工法用の構真柱として建て込まれた部分中の最下階よりも上階側の床部に、前記構真柱として建て込まれた前記本設柱の複数の柱スパンに亘る仮設開口部を形成しておき、
当該仮設開口部を形成した状態のままで仮設開口部を形成した階の直下階の構築作業を実施し、
前記地下建物部における前記仮設開口部を形成せずに床部を構築した階よりも下階側の床部に前記仮設開口部を形成する逆打ち工法を用いた建築方法。 - 前記仮設開口部を、内部に前記構真柱が位置する状態で形成し、
前記仮設開口部の内部に位置する前記構真柱に長手方向の中間部分を支持させる状態で、前記仮設開口部の相対向する縁辺部間に切梁を亘らせる請求項1記載の逆打ち工法を用いた建築方法。 - 前記切梁を、複数本の梁材が並ぶ集中切梁として構成し、前記仮設開口部の内部に位置する前記構真柱を複数本の梁材で挟む状態で当該構真柱に支持させるとともに、
当該集中切梁を、前記仮設開口部の縁辺部側の構真柱とスラブとの接続部位に形成されたキャピタル部分で反力を受ける状態に設置する請求項2記載の逆打ち工法を用いた建築方法。
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