JP6357366B2 - 水平移動拘束方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、既存杭を有する既存建物を免震化する際に、工事期間中、この既存建物の水平移動を拘束して、水平保有耐力を確保する水平移動拘束方法に関する。
従来より、既存建物を基礎下で免震化する、基礎免震レトロフィット工事が知られている(特許文献1参照)。
この基礎免震レトロフィット工事は、既存建物の基礎の直下を掘削し、この掘削した部分に支保工を架設して、掘削した部分の底面に反力をとって基礎を仮支持する。その後、積層ゴムなどの免震装置を基礎の直下に取り付けて、その後、ジャッキを取り外す。これにより、免震装置で基礎を支持して、既存建物を免震化する。
ここで、既存建物の直下を掘削する作業は、以下のようになる。
すなわち、既存建物の外側に山留壁を構築し、この山留壁と既存建物の外壁面との間の地盤を掘削して、既存建物の基礎よりも深い位置まで掘り下げる。これにより、既存建物の側方に掘削空間を形成する。その後、この側方の掘削空間の底面付近から水平方向に掘り進んで、この既存建物の基礎の直下に掘削空間を形成する。
このとき、既存建物の側方の掘削空間にて、既存建物と山留壁との間に、鋼材やスラブなどの水平移動拘束材を架設して、既存建物の水平移動を拘束する(特許文献1参照)。
特開2001−349065号公報
ところで、仮設材などの資材の投入や土砂の搬出といった上下方向の搬送作業は、揚重機を用いて、既存建物の外周に沿って形成した掘削空間を通して行う。その結果、水平移動拘束材が資材や土砂の上下方向の移動経路に位置することとなり、上下の搬送作業の支障となって、作業効率が低下する、という問題があった。
また、鋼材やスラブなどの水平移動拘束材は、両端で山留壁および既存建物に支持される。そのため、水平移動拘束材自体の剛性を確保したり、水平移動拘束材を山留壁や既存建物に強固に接合したりする必要があり、施工コストが増大する、という問題があった。
さらに、水平移動拘束材を山留壁に支持させるには、既存建物の外周を掘削して、掘削空間を形成する必要があるが、敷地面積が狭い場合には、既存建物の外周に沿って十分に掘削できず、水平移動拘束材を設けることができないおそれがあった。
基礎免震レトロフィット工事としては、敷地が広く外周部を十分に掘削できる郊外型免震レトロフィトと、敷地が狭く外周部を十分に掘削できない都市型免震レトロフィトと、の二つがある。
本発明は、既存建物の外周を十分に掘削できない場合であっても、作業効率を低下させることなく、低コストで、工事期間中における建物の水平移動を拘束して、水平保有耐力を確保できる既存建物の水平移動拘束方法を提供することを目的とする。
本発明者は、既存建物の基礎免震レトロフィット工事の工程を、1次掘削から耐圧盤打設完了まで、耐圧盤打設完了から免震上部躯体完了まで、免震上部躯体完了以降、の三つに分類した。これらの工程の中で、耐圧盤打設完了から免震上部躯体完了まで、免震上部躯体完了以降における水平保有耐力を確保する方法として、既存建物と新設躯体(耐圧盤)の間に水平移動拘束を設けることで、既存建物の水平移動を拘束できることに着眼し、所定の水平保有耐力を確保できる水平移動拘束方法を発明した。
請求項1に記載の水平移動拘束方法は、既存建物(例えば、後述の既存建物1)を免震化する際に、当該既存建物の水平移動を拘束する水平移動拘束方法であって、前記既存建物の下方の地盤(例えば、後述の地盤6)を掘削して掘削空間(例えば、後述の掘削空間63)を形成する工程(例えば、後述のステップS1、S2)と、当該掘削空間の底面上に耐圧盤(例えば、後述のマットスラブ21)を構築する工程(例えば、後述のステップS3、S4)と、当該耐圧盤の上に、前記既存建物を仮支持する仮受け材(例えば、後述の仮受支柱70)を設けるとともに、前記耐圧盤と前記既存建物との間に、前記既存建物の前記耐圧盤に対する相対移動を拘束する水平移動拘束材(例えば、後述の水平移動拘束材80、90)を、前記耐圧盤および前記既存建物のそれぞれにアンカーボルト(例えば、後述のアンカーボルト821、845、911、931)で接合する工程(例えば、後述のステップS5)と、を備えることを特徴とする。
ここで、本発明では、前記既存建物は、既存杭(例えば、後述の既存杭4)を有し、前記耐圧盤および前記既存建物のそれぞれにアンカーボルトで接合する工程の後に、前記既存杭の杭頭部を撤去して、当該既存杭と前記既存建物との縁を切る工程(例えば、後述のステップS6)と、前記耐圧盤と前記既存建物の下面との間に免震装置(例えば、後述の免震装置30)を設ける工程(例えば、後述のステップS7)と、をさらに備えてもよい。
この発明によれば、新設の耐圧盤と既存建物の下面との間に、既存建物の耐圧盤に対する移動を拘束する水平移動拘束材を設けた。これにより、工事期間中における既存建物の水平移動を拘束して、水平保有耐力を確保できる。
また、水平移動拘束材を、既存建物の外周の掘削空間つまり建設資材の上下方向の搬送作業空間ではなく、耐圧盤上に設けたので、建設資材を搬送する際に水平移動拘束材を容易に回避できるから、作業効率が低下するのを防止できる。
また、既存建物の直下に水平移動拘束材を配置させるので、既存建物の外周を十分に掘削できない場合であっても、水平移動拘束材を必要な箇所に容易に設置できる。
また、水平移動拘束材は、上面で既存建物に接合され、下面で耐圧盤に接合されるので、従来のように水平移動拘束材自体の剛性を確保したり、既存建物や耐圧盤と強固に接合したりする必要がないから、水平移動拘束材が簡易な構造となって、施工コストを低減できる。
また、水平移動拘束材を複数の部材を積層して構成する場合には、これら部材同士を接合するボルトの配置は、以下のように決定される。
すなわち、水平移動拘束材による既存建物と耐圧盤との間の水平抵抗力は、水平移動拘束材を構成する複数の部材同士を接合するボルト単体のせん断強度に、ボルトの本数を乗ずることで求められる。したがって、この水平抵抗力が既存建物の必要保有耐力を上回るように、ボルトの配置を決定すればよい。
請求項に記載の水平移動拘束方法は、前記水平移動拘束材(例えば、後述の水平移動拘束材80)は、前記耐圧盤上から上方に延びる第1の壁状部材(例えば、後述の第1のH形鋼81、基礎82、および第1のL字鋼板83)と、前記既存建物の下面から下方に延びて前記第1の壁状部材に重なって配置される第2の壁状部材(例えば、後述の第2のH形鋼84および第2のL字鋼板85)と、を備え、前記第1の壁状部材と前記第2の壁状部材とは、ボルト接合されていることを特徴とする。
この発明によれば、水平移動拘束材の壁状部材同士を重ねて配置したので、壁状部材同士をボルト接合する場合や、壁状部材同士の接合を解除する場合に、ボルトの配置位置を目視で容易に確認できるから、作業効率が向上するうえに、ボルトの配置計画を容易に作成できる。
また、ボルト孔を高さ方向に長孔として、施工段階において、壁状部材同士の相対高さを調整可能としてもよい。
請求項に記載の既存建物の水平移動拘束方法は、前記水平移動拘束材(例えば、後述の水平移動拘束材90)は、横置きして積層された複数のH形鋼(例えば、後述の山留主材92)を含んで構成され、当該複数のH形鋼同士は、ボルトで接合されていることを特徴とする。
この発明によれば、水平移動拘束材を、横置きして積層した複数のH形鋼を含んで構成した。よって、水平移動拘束材を同一形状の鋼材のみで構成できるので、異なる形状の鋼材を組み合わせた場合に比べて、製作が容易であり、コストを低減できる。
また、H形鋼のフランジ同士を所定本数のボルトで締結することにより、必要な水平移動拘束力を容易に確保できる。
また、H形鋼は、再利用可能な仮設材であるので、転用可能であり、コストを低減できる。
請求項に記載の既存建物の水平移動拘束方法は、免震装置を設けた後、前記水平移動拘束材と前記免震装置の基礎との間に、水平力を伝達する水平力伝達部材を設けることを特徴とする。
この発明によれば、水平移動拘束材と免震装置の基礎との間に、水平力を伝達する水平力伝達部材を設けた。よって、既存建物による水平力は、水平移動拘束材に伝達されるとともに、水平力伝達部材を介して免震装置の基礎にも伝達される。よって、既存建物の水平移動をより強固に拘束して、水平保有耐力をより大きく確保できる。
本発明によれば、新設の耐圧盤と既存建物の下面との間に、既存建物の耐圧盤に対する移動を拘束する水平移動拘束材を設けた。これにより、既存建物の外周を十分に掘削できない場合であっても、作業効率を低下させることなく、低コストで、工事期間中における建物の水平移動を拘束して、水平保有耐力を確保できる。
本発明の第1実施形態に係る水平移動拘束方法が適用される既存建物の基礎部分の断面図である。 前記実施形態に係る既存建物が免震化された状態を示す断面図である。 前記実施形態に係る既存建物を免震化する手順のフローチャートである。 前記実施形態に係る既存建物を免震化する手順を説明するための図(その1)である。 前記実施形態に係る既存建物を免震化する手順を説明するための図(その2)である。 図4のA−A断面図である。 前記実施形態に係る既存建物を免震化する手順を説明するための図(その3)である。 前記実施形態に係る水平移動拘束材の正面図および側面図である。 前記実施形態に係る既存建物を免震化する手順を説明するための図(その4)である。 前記実施形態に係る既存建物を免震化する手順を説明するための図(その5)である。 本発明の第2実施形態に係る水平移動拘束方法に用いられる水平移動拘束材の正面図および側面図である。 本発明の第3実施形態に係る水平移動拘束方法に用いられる水平移動拘束材の正面図および側面図である。 本発明の第4実施形態に係る水平移動拘束方法に用いられる水平移動拘束材および水平力伝達部材の正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
本発明は、免震改修工事中における既存建物の水平保有耐力の確保手段であり、かつ既存建物の水平移動拘束方法に係る発明である。
本発明では、既存建物1の水平移動拘束方法として、既存建物1とマットスラブ21との間に、基礎82、H形鋼81、84、およびL字鋼板83、85を積層して配置し、連結手段(ボルト834、854、855、アンカーボルト821、815、845)で接合している。この水平移動拘束方法により、工事期間中における既存建物1の必要保有耐力を、簡単な構成で確保する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る水平移動拘束方法が適用される既存建物1の基礎部分の断面図である。
既存建物1は、地下躯体2を有しており、この地下躯体2は、既存杭4を有する基礎3と、この基礎3から上方に延びる複数本の柱5と、を備えている。
基礎3は、フーチング10と、これらフーチング10同士を連結する基礎梁11と、基礎梁11同士の間に設けられた耐圧盤12と、を備える(図6参照)。
上述の柱5は、フーチング10の中心部から上方に延びている。
基礎3の各フーチング10について、5本の既存杭4が配置されている(図6参照)。これら既存杭4のうちの1本は、フーチング10の中心部に位置しており、残りは、フーチング10の周縁部に位置している。
本発明は、図2に示すように、既存建物1の基礎3の下に免震装置30を設置することで、既存建物1の基礎3を免震化するものである。
具体的には、以下のような構造となる。
すなわち、既存建物1の基礎3の下には、免震装置30を設置するための設置スペース20が形成されている。
設置スペース20の底面には、全面に亘って、鉄筋コンクリート造の耐圧盤としてのマットスラブ21が構築されている。このマットスラブ21のうちフーチング10の直下には、鋼管杭22が打ち込まれている。
このマットスラブ21の上面でかつフーチング10の直下には、鉄筋コンクリート造である下部免震基礎31が設けられている。また、基礎3の下面でかつフーチング10の直下には、鉄筋コンクリート造である上部免震基礎32が設けられている。上述の免震装置30は、これら免震基礎31、32の間に設けられている。
既存建物1の地下躯体2の周囲には、既存建物1の水平移動を確保するための免震ピット40が形成されている。
すなわち、地下躯体2の周囲には、擁壁41が形成されており、免震ピット40は、この擁壁41と地下躯体2との間の空間となっている。この免震ピット40は、設置スペース20に連続する空間である。
既存建物1の基礎3の下面には、補強躯体50が構築され、マットスラブ21の上には、ダンパ基礎51が構築されている。これら補強躯体50とダンパ基礎51との間には、オイルダンパ52が設けられている。
免震装置30は、基礎3が水平方向に移動可能な状態を保持しつつ、マットスラブ21に反力をとって基礎3のフーチング10の中心部を下から支持している。
これにより、既存建物1は、免震ピット40の範囲内で水平移動可能となっている。つまり、既存建物1が水平移動しても、擁壁41には衝突しないようになっている。
また、オイルダンパ52は、既存建物1が水平方向に揺れると、この揺れに抵抗して減衰させる。
図3は、既存建物1の基礎3を免震化する手順を示すフローチャートである。
ステップS1では、既存建物1の外周を掘削する。
すなわち、図4に示すように、既存建物1の外側に山留壁61を構築し、この山留壁61と既存建物1の地下躯体2の外壁面との間の地盤6を掘削して、外周切梁62を架設しながら、既存建物1の基礎3よりも深い位置まで掘り下げる。これにより、既存建物の側方に掘削空間60を形成する。
ステップS2では、既存建物1の直下を掘削する。
すなわち、図4に示すように、掘削空間60の底面付近から水平方向に地盤6を掘り進んで、この既存建物1の基礎3の直下に掘削空間63を形成し、この掘削空間63の底面に、捨てコンクリート23を打設する。
ステップS3では、鋼管杭22を打設する。
すなわち、図5および図6に示すように、捨てコンクリート23上で、既存建物1の柱5の直下あるいはその近傍に、鋼管杭22を圧入する。具体的には、基礎3の下面に油圧ジャッキ64を設置し、この油圧ジャッキ64により、基礎3を反力として鋼管杭22を地盤6に圧入する。
この鋼管杭22は、本設の支持杭となる。また、この鋼管杭22の杭頭部は、掘削空間63の底面から露出している。
ステップS4では、マットスラブ21を構築する。
すなわち、図7に示すように、鋼管杭22の杭頭部の外周面、および、既存杭4の外周面に、スタッド24を打設する。
そして、掘削空間63の底面に配筋して、コンクリートを打設し、マットスラブ21を構築する。これにより、鋼管杭22および既存杭4のスタッド24を打設した部分がマットスラブ21に打ち込まれて、鋼管杭22、既存杭4、およびマットスラブ21は、強固に一体化される。
ステップS5では、仮受け材としての仮受支柱70および水平移動拘束材80を設置する。
すなわち、図7に示すように、マットスラブ21の上で既存建物1の柱5の直下近傍の位置に、仮受支柱70を設置する。
仮受支柱70は、マットスラブ21の上に設けられた油圧ジャッキ71と、この油圧ジャッキ71の上から鉛直方向に延びて基礎3の下面に至る鉛直部材72と、を備える。
次に、仮受支柱70の油圧ジャッキ71を駆動することで、仮受支柱70は、マットスラブ21に反力をとって基礎3を下から仮支持する。
図8は、水平移動拘束材80の正面図および側面図である。
水平移動拘束材80は、既存建物1の長辺方向および短辺方向に沿ってそれぞれ配置される。
この水平移動拘束材80は、マットスラブ21上に設けられて第1のH形鋼81が打ち込まれた第1の壁状部材としての基礎82と、この基礎82から上方に延びる第1の壁状部材としての第1のL字鋼板83と、既存建物1の基礎3の下面に設けられた第2の壁状部材としての第2のH形鋼84と、この第2のH形鋼84から下方に延びて第1の壁状部材83に重なって配置された第2の壁状部材としての第2のL字鋼板85と、を備える。
基礎82は、鉄筋コンクリート造であり、複数本のアンカーボルト821でマットスラブ21に接合されている。なお、図8では、基礎95の鉄筋の表示を省略している。
H形鋼81は、下フランジ811、ウエブ812、および上フランジ813を有し、長さ方向に沿って所定間隔置きにスチフナ814が設けられている。
このH形鋼81の下フランジ811は、複数本のアンカーボルト815で基礎82に接合されている。
また、H形鋼81の上部は、基礎82の上面から露出しており、このH形鋼の上フランジ813と基礎82の上面との間には、グラウト材816が充填されている。
第1のL字鋼板83は、断面略L字形状であり、複数本のボルト834でH形鋼81の上フランジ813に接合される接合プレート831と、この接合プレート831から上方に延びる壁プレート832と、長さ方向に沿って所定間隔置きに設けられたスチフナ833と、を備える。
H形鋼84は、下フランジ841、ウエブ842、および上フランジ843を有し、長さ方向に沿って所定間隔置きにスチフナ844が設けられている。
H形鋼84の上フランジ843は、複数本のアンカーボルト845で基礎3の下面に接合されている。
また、H形鋼84の上フランジ843と基礎3の下面との間には、グラウト材846が充填されている。
第2のL字鋼板85は、断面略L字形状であり、複数本のボルト854でH形鋼84の上フランジ843に接合される接合プレート851と、この接合プレート851から下方に延びる板状の壁プレート852と、長さ方向に沿って所定間隔置きに設けられたスチフナ853と、を備える。
第2のL字鋼板85の壁プレート852は、第1のL字鋼板83の壁プレート832に重なって配置されており、この重なった部分で複数本のボルト855で接合されている。これらボルト855は、水平方向に2列の千鳥状に配置されている。また、壁プレート832、852には、これらボルト855を挿通するボルト孔が形成されているが、これらボルト孔は、高さ方向に長孔となっている。
水平移動拘束材80は、既存建物1のマットスラブ21に対する水平移動を拘束するものである。したがって、以上のアンカーボルト821、アンカーボルト815、ボルト834、アンカーボルト845、ボルト854、およびボルト855の必要本数は、工事期間中における既存建物1に必要な水平保有耐力(せん断耐力)を、積層された部材81、82、83、84、85間を接合する各ボルトの1本当たりの最大せん断強度で除することで求められる。
ステップS6では、図9に示すように、既存杭4の杭頭部を撤去する。
すなわち、既存杭4の杭頭部のうちマットスラブ21から露出した部分を切断して撤去して、既存杭4と既存建物1の基礎3との縁を切る。これにより、既存建物1の荷重は、仮受支柱70を介してマットスラブ21に伝達され、既存建物1の水平移動は、水平移動拘束材80により拘束される。
ステップS7では、免震装置30を設置する。
すなわち、図9に示すように、マットスラブ21の上でかつ既存建物1の柱5の直下に、下部免震基礎31を構築し、この下部免震基礎31の上に免震装置30を設置する。続いて、免震装置30の上に上部免震基礎32を構築する。
ステップS8では、仮受支柱を撤去する。
すなわち、図10に示すように、仮受支柱70の油圧ジャッキ71を駆動してジャッキダウンし、仮受支柱70による仮支持を解除して、その後、この仮受支柱70を撤去する。これにより、既存建物1の基礎3は、免震装置30により支持される。
ステップS9では、オイルダンパ52を設置する。
すなわち、図10に示すように、既存建物1の基礎3の下面に補強躯体50を構築する。また、マットスラブ21上にダンパ基礎51を構築し、補強躯体50とダンパ基礎51との間にオイルダンパ52を設置する。
ステップS10では、水平移動拘束材80を撤去するとともに、図2に示すように、擁壁41を構築する。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)新設のマットスラブ21と既存建物1の下面との間に、既存建物1のマットスラブ21に対する移動を拘束する水平移動拘束材80を設けた。これにより、工事期間中における既存建物1の水平移動を拘束して、水平保有耐力を確保できる。
また、水平移動拘束材80を、既存建物1の外周の掘削空間つまり建設資材の上下方向の搬送作業空間ではなく、マットスラブ21上に設けたので、建設資材を搬送する際に水平移動拘束材80を容易に回避できるから、作業効率が低下するのを防止できる。
また、既存建物1の直下に水平移動拘束材80を配置させるので、既存建物1の外周を十分に掘削できない場合であっても、水平移動拘束材80を必要な箇所に容易に設置できる。
また、水平移動拘束材80は、上面で既存建物1に接合され、下面でマットスラブ21に接合されるので、従来のように水平移動拘束材自体の剛性を確保したり、既存建物や耐圧盤と強固に接合したりする必要がないから、水平移動拘束材80が簡易な構造となって、施工コストを低減できる。
(2)水平移動拘束材80のL字鋼板83、85同士を重ねて配置したので、L字鋼板83、85同士をボルト855で接合する場合や、L字鋼板83、85同士の接合を解除する場合に、ボルト855の配置位置を目視で容易に確認できるから、作業効率が向上するうえに、ボルト855の配置計画を容易に作成できる。
(3)水平移動拘束材80に第1のH形鋼81や第2のH形鋼84を用いたので、水平移動拘束材80を構成するL字鋼板83、85を容易に位置決めできるとともに、水平移動拘束材80を短期間で解体できる。
(4)壁プレート832、852に形成したボルト孔を、高さ方向に長孔としたので、施工段階において、L字鋼板83、85同士の相対高さを容易に調整できる。
〔第2実施形態〕
本発明では、既存建物1の水平移動拘束方法として、既存建物1とマットスラブ21との間に、基礎91、93および山留主材92を積層して配置し、連結手段(ボルト927、928、アンカーボルト911、931、925、926)で接合している。この水平移動拘束方法により、工事期間中における既存建物1の必要保有耐力を、簡単な構成で確保する。
図11は、本発明の第2実施形態に係る水平移動拘束材90の正面図および側面図である。
本実施形態では、水平移動拘束材80の代わりに水平移動拘束材90を設けた点が、第1実施形態と異なる。
すなわち、水平移動拘束材90は、下部基礎91と、この下部基礎91の上に横置きして4段に積層された複数のH形鋼としての山留主材92と、この山留主材92の上に設けられた上部基礎93と、を備える。
下部基礎91は、鉄筋コンクリート造であり、複数本のアンカーボルト911でマットスラブ21に接合されている。
上部基礎93は、鉄筋コンクリート造であり、複数本のアンカーボルト931で基礎3の下面に接合されている。
山留主材92は、下フランジ921、ウエブ922、および上フランジ923を有し、両端面に端部プレート924が設けられている。
最下段の山留主材92の下フランジ921は、複数本のアンカーボルト925で下部基礎91に接合されている。
最上段の山留主材92の上フランジ923は、複数本のアンカーボルト926で上部基礎93に接合されている。
上下の山留主材92は、下側の山留主材92の上フランジ923と、上側の山留主材92の下フランジ921とが、ボルト927で接合されている。
水平方向の山留主材92は、端部プレート924同士で、ボルト928で接合されている。
本実施形態によれば、上述の(1)の効果に加えて、以下のような効果がある。
(5)水平移動拘束材90を、横置きして積層した複数の山留主材92を含んで構成した。よって、水平移動拘束材90を同一形状の山留主材92のみで構成できるので、異なる形状の鋼材を組み合わせた場合に比べて、製作が容易であり、コストを低減できる。
また、山留主材92のフランジ921、923同士を所定本数のボルトで締結することにより、必要な水平移動拘束力を容易に確保できる。
また、山留主材92は、転用可能な仮設材であるので、コストを低減できる。
〔第3実施形態〕
図12は、本発明の第3実施形態に係る水平移動拘束材94の正面図および側面図である。
本実施形態では、水平移動拘束材80の代わりに水平移動拘束材94を設けた点が、第1実施形態と異なる。
すなわち、水平移動拘束材94は、マットスラブ21上に設けられた第1の壁状部材としての基礎95と、この基礎95から上方に延びる第1の壁状部材としての第1のL字鋼板96と、既存建物1の基礎3の下面から下方に延びて第1の壁状部材96に重なって配置された第2の壁状部材としての第2のL字鋼板97と、を備える。
基礎95は、鉄筋コンクリート造であり、複数本のアンカーボルト951でマットスラブ21に接合されている。なお、図12では、基礎95の鉄筋の表示を省略している。
第1のL字鋼板96は、断面略L字形状であり、複数本のボルト964で基礎95に接合される接合プレート961と、この接合プレート961から上方に延びる壁プレート962と、長さ方向に沿って所定間隔置きに設けられたスチフナ9633と、を備える。
第2のL字鋼板97は、断面略L字形状であり、複数本のボルト974で基礎3の下面に接合される接合プレート971と、この接合プレート971から下方に延びる板状の壁プレート972と、長さ方向に沿って所定間隔置きに設けられたスチフナ973と、を備える。
また、第2のL字鋼板97の接合プレート971と基礎3の下面との間には、グラウト材975が充填されている。
第2のL字鋼板97の壁プレート972は、第1のL字鋼板96の壁プレート962に重なって配置されており、この重なった部分で複数本のボルト976で接合されている。これらボルト976は、水平方向に2列の千鳥状に配置されている。また、壁プレート962、972には、これらボルト976を挿通するボルト孔が形成されているが、これらボルト孔は、高さ方向に長孔となっている。
本実施形態によれば、上述の(1)、(2)、(4)と同様の効果がある。
〔第4実施形態〕
図13は、本発明の第4実施形態に係る水平移動拘束材94および水平力伝達部材73の正面図である。
本実施形態では、水平移動拘束材94に加えて水平力伝達部材73を設けた点が、第3実施形態と異なる。
すなわち、ステップS8では、仮受支柱を撤去するとともに、水平移動拘束材94と免震装置30の基礎31、32との間に、水平力を伝達する水平力伝達部材73を設ける。
水平力伝達部材73は、水平移動拘束材94の基礎95と下部免震基礎31との間に設けられた山留主材74と、水平移動拘束材94の基礎95と上部免震基礎32との間に設けられた山留主材75と、山留主材74、75を連結する鋼製の連結部材76と、を備える。
山留主材74と基礎95との隙間、および、山留主材74と下部免震基礎31との隙間には、無収縮モルタル741が充填されている。
山留主材75と基礎95との隙間、および、山留主材75と上部免震基礎32との隙間には、無収縮モルタル751が充填されている。
連結部材76は、山留主材74、75にボルト761で連結されている。
本実施形態によれば、上述の(1)、(2)、(4)の効果に加え、以下のような効果がある。
(6)水平移動拘束材94と免震基礎31、32との間に、水平力を伝達する水平力伝達部材73を設けた。よって、既存建物1による水平力は、水平移動拘束材94に伝達されるとともに、水平力伝達部材73を介して免震基礎31、32にも伝達される。よって、既存建物1の水平移動をより強固に拘束して、水平保有耐力をより大きく確保できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
また、上述の第1実施形態では、第1のH形鋼81および第2のH形鋼84を設けたが、これに限らず、第1のH形鋼81および第2のH形鋼84を用いずに、第1のL字鋼板83を基礎82に直接接合してもよいし、第2のL字鋼板85を既存建物1の下面に直接接合してもよい。
1…既存建物
2…地下躯体
3…基礎
4…既存杭
5…柱
6…地盤
10…フーチング
11…基礎梁
12…耐圧盤
20…設置スペース
21…マットスラブ(耐圧盤)
22…鋼管杭
23…捨てコンクリート
24…スタッド
30…免震装置
31…下部免震基礎
32…上部免震基礎
40…免震ピット
41…擁壁
50…補強躯体
51…ダンパ基礎
52…オイルダンパ
60…掘削空間
61…山留壁
62…外周切梁
63…掘削空間
64…油圧ジャッキ
70…仮受支柱(仮受け材)
71…油圧ジャッキ
72…鉛直部材
73…水平力伝達部材
74…山留主材
75…山留主材
76…連結部材
80…水平移動拘束材
81…第1のH形鋼(第1の壁状部材)
82…基礎(第1の壁状部材)
83…第1のL字鋼板(第1の壁状部材)
84…第2のH形鋼(第2の壁状部材)
85…第2のL字鋼板(第2の壁状部材)
90…水平移動拘束材
91…下部基礎
92…山留主材(H形鋼)
93…上部基礎
94…水平移動拘束材
95…基礎(第1の壁状部材)
96…第1のL字鋼板(第1の壁状部材)
97…第2のL字鋼板(第2の壁状部材)

Claims (3)

  1. 既存建物を免震化する際に、当該既存建物の水平移動を拘束する水平移動拘束方法であって、
    前記既存建物の下方の地盤を掘削して掘削空間を形成する工程と、
    当該掘削空間の底面上に耐圧盤を構築する工程と、
    当該耐圧盤の上に、前記既存建物を仮支持する仮受け材を設けるとともに、前記耐圧盤と前記既存建物との間に、前記既存建物の前記耐圧盤に対する相対移動を拘束する水平移動拘束材を、前記耐圧盤および前記既存建物のそれぞれにアンカーボルトで接合する工程と、を備え
    前記水平移動拘束材は、前記耐圧盤上から上方に延びる第1の壁状部材と、前記既存建物の下面から下方に延びて前記第1の壁状部材に重なって配置される第2の壁状部材と、を備え、
    前記第1の壁状部材と前記第2の壁状部材とは、ボルト接合されていることを特徴とする水平移動拘束方法。
  2. 既存建物を免震化する際に、当該既存建物の水平移動を拘束する水平移動拘束方法であって、
    前記既存建物の下方の地盤を掘削して掘削空間を形成する工程と、
    当該掘削空間の底面上に耐圧盤を構築する工程と、
    当該耐圧盤の上に、前記既存建物を仮支持する仮受け材を設けるとともに、前記耐圧盤と前記既存建物との間に、前記既存建物の前記耐圧盤に対する相対移動を拘束する水平移動拘束材を、前記耐圧盤および前記既存建物のそれぞれにアンカーボルトで接合する工程と、を備え
    前記水平移動拘束材は、横置きして積層された複数のH形鋼を含んで構成され、
    当該複数のH形鋼同士は、ボルトで接合されていることを特徴とする水平移動拘束方法。
  3. 免震装置を設けた後、前記水平移動拘束材と前記免震装置の基礎との間に、水平力を伝達する水平力伝達部材を設けることを特徴とする請求項1または2に記載の水平移動拘束方法。
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