JP6647801B2 - 回転式電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、回転式電子部品に関するものである。
従来、回転式電子部品の一種である回転式可変抵抗器は、抵抗体パターン等の摺接パターンを形成した回路基板をケースに設けた凹状の収納部の底面に露出するように設置すると共に、前記収納部内に摺動子を取り付けた回転体を回転自在に収納し、さらにケースの収納部を塞ぐようにカバーを取り付けて構成されている。そして回転体を回転すれば、摺動子に設けた摺動接点が摺接パターン上を摺動し、これによって回転式電子部品の出力が変化する。
ところで、例えば特許文献1に示すように、回転式可変抵抗器の摺接パターンは一般に複数本で構成され、その際、抵抗体パターンとコモンパターンの少なくとも2本が必要になる。そして前記複数本の摺接パターンは、1枚の回路基板上に同心円状に形成される。また分解能を向上させるため、外側の摺接パターンを抵抗体パターン、内側のパターンをコモンパターンとする。
特開2003−174271号公報
しかしながら、特許文献1(例えばその図2)にも示すように、内側のコモンパターンからその出力を回路基板の外周辺まで引き出す出力引出用パターンは、外側の抵抗体パターンの両端の間の隙間を通さなければならないので、その分、前記抵抗体パターンの両端間の隙間寸法を大きく取らなければならず、このため抵抗体パターンの有効角度(回転体の有効回転角度)を大きく取ることができないという問題があった。
上記問題を解決して、外側の抵抗体パターンの有効角度を大きくとる方法としては、内側のコモンパターンの出力をスルホールを用いて回路基板の反対面側に引き出す方法がある。しかしながらこのように構成すると、回路基板にスルホール加工を施さなければならず、その製造が煩雑になってしまう。
外側の抵抗体パターンの有効角度を大きくとる別の方法としては、抵抗体パターンのみを形成した回路基板と、コモンパターンのみを形成した回路基板を、摺動子を取り付けた回転体を挟んでその上下に配置し、前記摺動子の2つの摺動接点をそれぞれ前記抵抗体パターンとコモンパターンに摺接させる構成も考えられる。しかしながらこのように構成すると、部品点数が増え、製品の厚みも厚くなってしまう。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、抵抗体パターンの有効角度(摺動子を取り付けた回転体の有効回転角度)を大きく取ることができ、同時に構造が簡単で製造も容易に行うことができる回転式電子部品を提供することにある。
本発明は、少なくとも、摺動子と、前記摺動子を取り付ける回転体と、前記摺動子の摺動接点を摺接させる摺接パターンを形成した回路基板と、を具備し、前記回路基板上の摺接パターンは、内側に抵抗体パターン、外側にコモンパターンを同心円状に形成した構成であり、前記抵抗体パターンの両端にはそれぞれ引出パターンが接続され、さらにこれら引出パターンは、前記回路基板の外周の一辺の両端近傍に設けられた一対の出力用の端子パターンにそれぞれ接続され、一方、前記コモンパターンの外周の2か所にはそれぞれ引出パターンが接続され、さらにこれら引出パターンは、前記回路基板の外周の、前記抵抗体パターンに接続した一対の端子パターンを設けた一辺に対向する他の一辺の両端近傍に設けられた一対の出力用の端子パターンにそれぞれ接続され、前記抵抗体パターンに接続された一方の端子パターンと、前記コモンパターンに接続された一方の端子パターン間を、抵抗体を途中に設けた配線パターンで接続し、前記抵抗体パターンの両端に接続した一対の端子パターン間に電圧を印可した場合にコモンパターンに接続した端子パターンに取り出される出力電圧が、前記摺動子の摺動接点が前記抵抗体パターンの両端間の隙間を移動する際に、当該摺動接点が抵抗体パターンの端部に当接している場合と同じ出力電圧になるように、前記抵抗体の抵抗値を、前記抵抗体パターンの抵抗値に比べて高抵抗としたことを特徴としている。
本発明によれば、抵抗体パターンを内側に、コモンパターンを外側に配置したので、抵抗体パターンの両端間の隙間を接近して配置することができる。これによって、抵抗体パターンの有効角度(摺動子を取り付けた回転体の有効回転角度)を大きく取ることができる。同時に構造が簡単で、製造も容易に行うことができる。
またコモンパターンに接続される端子パターンを2つにしたので、例えばこれら一対の端子パターンに端子板を取り付けた場合に、もし、一方の端子板と端子パターン間に導通不良が生じても、もう一方の端子板と端子パターン間の接続によって導通でき、その接続信頼性を向上することができる。
またコモンパターンは、抵抗体パターンの外周側にあるので、コモンパターンの外周に2つの端子パターンを形成することは、これを容易に行うことができる。
また上記本発明によれば、抵抗体パターンに接続された一方の端子パターンと、コモンパターンに接続された一方の端子パターン間を、抵抗体を途中に設けた配線パターンで接続したので、摺動子が抵抗体パターンの無い部分を通過して移動する際でも、安定した出力電圧を得ることができる。従ってこの回転式電子部品を用いた機器の誤動作を防止することができる。
また本発明は、前記抵抗体が、前記円弧状のコモンパターンの中心に対してその外側に設けてあることを特徴としている。
抵抗体パターンとコモンパターンからなる摺接パターンの外側に抵抗体を配置するので、これら摺接パターンと抵抗体及び配線パターンが干渉することなく、これら各パターンの配い回しを容易に行うことができる。
また本発明は、前記各端子パターンに端子板を当接した状態で、前記回路基板の外周及び底面を覆うケースを一体成形することで前記回路基板と各端子板とケースとを一体化し、さらに前記ケースの前記回路基板の底面を覆う部分から下方に向けて他の部材への取付用の支持突起を突設し、且つ前記回路基板の摺接パターンの中心部分から前記支持突起内に至る回転体支持穴を設け、この回転体支持穴に、前記回転体に設けた軸部を回転自在に挿入し軸支したことを特徴としている。
ケースの底面に設けた支持突起内に、回転体支持穴を設けたので、支持突起に、他の部材への取付時の支持機能(固定機能)を持たせる他に、回転体の軸支機能を併せ持たせることができる。
また本発明は、前記回路基板の外周及び底面を覆うように当該回路基板に一体成形されるケースと、前記ケースの上部に取り付けられるカバーとを有し、前記ケースの外周側壁から底面にかけて係止片収納凹部を形成し、一方、前記カバーの外周から突出する係止片を設け、前記ケースの上に前記カバーを被せて当該カバーの係止片を前記ケースの外周側壁から底面にわたる係止片収納凹部内に折り曲げて挿入したことを特徴としている。
本発明によれば、抵抗体パターンの有効角度を大きく取ることができ、同時に構造が簡単で製造も容易に行うことができる。
回転式電子部品(回転式可変抵抗器)1の斜視図である。 回転式電子部品1を下側から見た斜視図である。 図1のA−A断面図である。 回転式電子部品1の分解斜視図である。 回転式電子部品1を下側から見た分解斜視図である。 回路基板150と端子板173,175とを示す分解斜視図である。 回路基板150の平面図である。 回路基板150上に形成した回路パターンの回路図である。 回転体70の回転位置に対する出力電圧Vo(V)の関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の1実施形態に係る回転式電子部品(以下「回転式可変抵抗器」という)1の斜視図、図2は回転式可変抵抗器1を下側から見た斜視図、図3は図1のA−A断面図、図4は回転式可変抵抗器1の分解斜視図、図5は回転式可変抵抗器1を下側から見た分解斜視図である。これらの図に示すように回転式可変抵抗器1は、回路基板150をインサート成形したケース120の収納部121内に、摺動子50を取り付けた回転体70を収納し、さらにケース120の上部にカバー10を取り付けて構成されている。なお以下の説明において、「上」とは回路基板150から摺動子50を見る方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。
図6は回路基板150とこれに取り付ける4枚の端子板173,173,175,175とを示す分解斜視図である。なお、回路基板150と端子板173,173,175,175はケース120に一体成形されているので、本来は分解できないが、図6では説明の都合上、分離して示している。また図7は回路基板150の平面図である。
これらの図に示すように、回路基板150は、矩形板状で硬質の合成樹脂板からなる絶縁基板151の所定位置(中央)に円形に貫通する回転体支持穴153を設け、またその上面の回転体支持穴153の周囲を囲む位置に、円弧状で所定の幅を有する抵抗体パターン155を形成し、さらに抵抗体パターン155の周囲を囲むように円弧状で所定の幅を有するコモンパターン157を形成して構成されている。つまり抵抗体パターン155とコモンパターン157は同心円状に形成されている。抵抗体パターン155の両端には、それぞれ引出パターン159,159が接続され、回路基板150の外周の一辺150aの両端近傍(隣接する2つの角部近傍)に設けられた一対の端子パターン161,161にそれぞれ接続されている。
一方、コモンパターン157の外周の2箇所には、それぞれ引出パターン163,163が接続され、回路基板150の外周の前記一辺150aに対向する一辺150bの両端近傍(隣接する2つの角部近傍)に設けられた一対の端子パターン165,165にそれぞれ接続されている。コモンパターン157は何れの部分も同電位となるので、一対の引出パターン163,163はコモンパターン157のどの位置に接続しても良く、またコモンパターン157は抵抗体パターン155の外周側にあるので、コモンパターン157の外周に2つの引出パターン163,163及びこれに接続する端子パターン165,165を形成することは、これを容易に行うことができる。また抵抗体パターン155に接続された2つの端子パターン161,161の内の一方の端子パターン161と、コモンパターン157に接続された2つの端子パターン165,165の内の一方の端子パターン165間を、抵抗体(電位確保用抵抗体)167を途中に設けた配線パターン169で接続している。即ち、抵抗体167と配線パターン169は、コモンパターン157の中心に対してその外側に設けてある。抵抗体167の抵抗値は、抵抗体パターン155の抵抗値に比べてかなり大きい抵抗値となっている。さらに回路基板150のコモンパターン157の周囲の所定位置には、複数の小孔からなる貫通孔171が設けられている。貫通孔171は、回路基板150をケース120内にインサート成形する際に金型内に突出する位置決めピンを挿入するために設けたものや、上下の成形樹脂を接続するために設けたものである。所定の抵抗値を有する抵抗体パターン155はスクリーン印刷等の各種パターン形成方法によって形成される。また抵抗値の小さいコモンパターン157と引出パターン159,163と端子パターン161,165もスクリーン印刷等の各種パターン形成方法によって形成される。
そして図6において、回路基板150の上面の4隅の端子パターン161,161,165、165にそれぞれ金属板製の端子板173,173,175,175を当接した状態のものを、図示しない金型内に設置し、回路基板150の外周及び底面を覆うケース120を一体成形することで回路基板150と各端子板173,175とケース120とを一体化する。端子板173,175は、何れも端子パターン161,165に当接する載置部173a,175aとケース120から突出する突出部173b,175bを有している。載置部173a,175aと突出部173b,175bの間は、2回約直角に逆方向に屈曲されており、これによって載置部173a,175aと突出部173b,175bは略平行で且つ両者間に段差が形成されている。
ケース120は合成樹脂製であって概略矩形状であり、図4に示すように、その上面中央に略円形の凹部からなる収納部121を設けると共に、収納部121の底面に前記回路基板150の抵抗体パターン155とコモンパターン157を露出するように回路基板150をインサート成形して構成されている。ケース120の外周側壁からは、前記各端子板173,175の突出部173b,175b側の部分が突出している。またケース120の対向する一対の外周側壁(端子板173,175を突出していない外周側壁)から底面にかけて、2つずつ係止片収納凹部123が形成されている。またケース120の回路基板150の底面を覆う部分の略中央(前記回路基板150の回転体支持穴153に対向する部分)から下方に向けて他の部材200への取付用の円柱形状の支持突起125が突設している。且つ支持突起125内には、前記回路基板150の回転体支持穴153に連続する略同一内径の回転体支持穴127が形成されている。言い換えれば、回路基板150の摺接パターン155,157の中心部分から支持突起125内に至る回転体支持穴153,127が形成されている。またケース120の下面の前記支持突起125に隣接する位置には、他の部材200への取付用の小突起状の第2支持突起129が突設されている。
摺動子50は弾性金属板製であり、中央の基部51が合成樹脂製の回転体70にインサート成形されている。基部51の中央には開口が形成されており、また基部51の180°対向する位置からは、外方に向けて一対のアーム支持部53が突出している。一対のアーム支持部53には、前記回転体70の周囲を囲む半円弧状のアーム部55,57,59の両端が接続されている。アーム部55とアーム部57は、これらで1つのリングを形成し、アーム部59はアーム部55の内側に位置している。アーム部55,57のそれぞれ中央には、下方向に屈曲してなる第1摺動接点55a,57aが形成され、アーム部59の中央には、下方向に屈曲してなる第2摺動接点59aが形成されている。
回転体70は、前記摺動子50の基部51中央の開口を通してその上下に成形される回転体基部71と、回転体基部71から下方に向かって突出する軸部73とを具備して構成されている。軸部73の外径寸法は、前記回転体支持穴153,127に回動自在に挿入される寸法に形成されている。また回転体70の中央には、上下に貫通する貫通孔75が形成され、その下部の部分は図示しない操作つまみ等の駆動軸を嵌合して一体に回転自在とする非円形の駆動軸嵌合部77となっており、一方その上部の部分は下記するカバー10の軸部13を挿入して軸支させる軸受部79となっている。軸受部79の内径寸法は前記駆動軸嵌合部77の内径寸法よりも大きい寸法となっている。
カバー10は金属板製であり、前記ケース120を覆うように略矩形状に形成されている。カバー10の中央には円形の開口部11が形成されている。開口部11の内周部分は、下方向に円筒状に屈曲して突出し、この突出部分を軸部13としている。軸部13の外径寸法は前記回転体70の軸受部79の内径寸法と略同一である。カバー10の外周の対向する2辺からは、2本ずつ舌片状の係止片15が突出し下方向を向くように折り曲げられている。また係止片15を設けない別の対向する2辺からは、1本ずつ舌片状の固定片17が突出している。固定片17は、下方向に略直角に折り曲げられた後、外方向(逆方向)に略直角に折り曲げられている。固定片17は、例えばこの回転式可変抵抗器1を図3に示すような他の部材(例えば他の回路基板)200上に取り付ける際に、他の部材200に半田付け等することでその取付強度を強くする等のために用いられる。
回転式可変抵抗器1を組み立てるには、まずケース120の収納部121内に回転体70を収納し、その際、回転体70の軸部73を回路基板150の回転体支持穴153とケース120の回転体支持穴127に回動自在に挿入し軸支する。このとき、摺動子50の第1摺動接点55a,57aはコモンパターン157に当接し、第2摺動接点59aは抵抗体パターン155に当接する。
次にケース120の収納部121を覆うように、ケース120の上にカバー10を被せて、各係止片15をケース120の係止片収納凹部123に挿入し、各係止片15の先端をケース120の下面側に折り曲げれば、回転式可変抵抗器1が完成する。このとき、カバー10の軸部13は、回転体70の軸受部79に挿入され、回転体70を回動自在に軸支する。以上説明したように、回転式可変抵抗器1の組み立ては容易に行える。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
以上のようにして組み立てられた回転式可変抵抗器1において、回転体70を回転すると、これと一体に摺動子50が回転し、第1摺動接点55a,57aがコモンパターン157上を摺動し、同時に第2摺動接点59aが抵抗体パターン155上を摺動する。これによって抵抗体パターン155の両端に接続されている一対の端子パターン161,161と、コモンパターン157に接続されている端子パターン165間の抵抗値が変化する。
上記回転式可変抵抗器1によれば、抵抗体パターン155を内側に、コモンパターン157を外側に配置したので、抵抗体パターン155の両端間の隙間S1(図6参照)を接近して配置することができる。これによって、抵抗体パターン155の有効角度(回転体70の有効回転角度)を大きく取ることができる。
また、上述のように有効回転角度を大きく取れる回転式可変抵抗器1であるにもかかわらず、部品点数が少なく、構造を簡単にでき、製造も容易に行うことができる。
またコモンパターン157に接続する端子パターン165を2つとしたので、例えばこれら一対の端子パターン165,165に端子板175,175を取り付けた場合に、もし、一方の端子板175と端子パターン165間に導通不良が生じても、もう一方の端子板175と端子パターン165間の接続によって導通でき、その接続信頼性が向上する。またコモンパターン157は、抵抗体パターン155の外周側にあるので、コモンパターン157の外周に2つの端子パターン165,165を形成することは、これを容易に行うことができる。
また上記回転式可変抵抗器1においては、ケース120の底面に設けた支持突起125内に、回転体支持穴127を設けたので、支持突起125に、他の部材(例えばこの回転式可変抵抗器1を取り付ける図3に一点鎖線で示す別の回路基板)200の取付穴201への取付時の支持(固定)の機能の他に、回転体70の軸支機能を併せ持たせることができる。言い換えれば、他の部材200へ取り付けるために本来必要な支持突起125内に入り込むように、回転体70の軸部73を挿入したので、その分回転式可変抵抗器1の厚み寸法を薄くできる。なお、ケース120の第2支持突起129も同時に前記他の部材200の取付穴203に挿入・係止することで、ケース120の他の部材200への回転方向の位置決めも確実に行える。
また回転体70の上側部分の軸支を、カバー10から下方に突出する軸部13を回転体70の凹状の軸受部79に挿入することによって行うので、カバー10の上方に回転体70の軸部が突出しない。つまり通常は、回転体70の上部に設けた軸部をカバー10に設けた開口に挿入することによって回転体70の軸支が行われるが、この回転式可変抵抗器1においては回転体70はカバー10上に突出しない。この点からも回転式可変抵抗器1の厚みの薄型化が図れる。
図8は、前記回路基板150上に形成した回路パターンの回路図、図9は、回路基板150の端子パターン161,161間に電圧Vi(V)を印加した場合に、コモン用の端子パターン165に取り出される出力電圧Vo(V)を、回転体70の回転位置(第2摺動接点59aの抵抗体パターン155上での移動位置)に応じて示した図である。なお前述のように、抵抗体167の抵抗値(R2)は、抵抗体パターン155の抵抗値(R1)に比べてかなり大きい抵抗値(R2>>R1)となっている。
図7に一点鎖線で示すように、第2摺動接点59aが抵抗体パターン155上をその両端の点a1から点a2に渡って移動する範囲L1においては、出力電圧Voはリニアに変化する。なお引出パターン159は抵抗体パターン155の両端部分の下部に点線で示すように入り込んでおり、これら入り込んだ引出パターン159の端辺に点a1,点a2が位置する。また、抵抗体167は、抵抗体パターン155の抵抗値に比べて高抵抗なので、出力電圧Voにはほとんど影響しない。一方、第2摺動接点59aが抵抗体パターン155の両端間の隙間S1を移動する場合においては、摺動子50を介する回路はフリーの状態になるが、このときは、コモンパターン157側の端子パターン165とVo=0(V)側に接続されている端子パターン161間は高抵抗の抵抗体167によって連結されているので、そのときの出力電圧Voは、前記第2摺動接点59aが点a1に当接している場合と同じ出力電圧Vo(=0)になる。以上のように、端子パターン161と端子パターン165間に電位確保用の抵抗体167を接続したので、摺動子50が抵抗体パターン155の無い部分を通過して移動する際でも、安定した出力電圧Voを得ることができ、このためノイズなどに影響されにくく、従って機器の誤動作を防止することができる。
また端子パターン161,165間を接続する抵抗体167は、円弧状のコモンパターン157の中心に対してその外側(即ち、抵抗体パターン155とコモンパターン157からなる摺接パターンの外側)に設けてあるので、これら摺接パターン155,157と抵抗体167及び配線パターン169が干渉することはなく、これら各パターンの配い回しを容易に行うことができる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、回路基板としては、可撓性を有するフレキシブル回路基板であっても良い。また場合によっては、抵抗体を省略しても良く、また抵抗体をコモンパターンの内側に設置しても良い。
1 回転式可変抵抗器(回転式電子部品)
10 カバー
50 摺動子
55a,57a 第1摺動接点(摺動接点)
59a 第2摺動接点(摺動接点)
70 回転体
73 軸部
120 ケース
121 収納部
125 支持突起
127 回転体支持穴
150 回路基板
153 回転体支持穴
155 抵抗体パターン(摺接パターン)
157 コモンパターン(摺接パターン)
161 端子パターン
165 端子パターン
167 抵抗体(電位確保用抵抗体)
169 配線パターン
173,175 端子板
200 他の部材(別の回路基板)

Claims (4)

  1. 少なくとも、摺動子と、
    前記摺動子を取り付ける回転体と、
    前記摺動子の摺動接点を摺接させる摺接パターンを形成した回路基板と、
    を具備し、
    前記回路基板上の摺接パターンは、内側に抵抗体パターン、外側にコモンパターンを同心円状に形成した構成であり、
    前記抵抗体パターンの両端にはそれぞれ引出パターンが接続され、さらにこれら引出パターンは、前記回路基板の外周の一辺の両端近傍に設けられた一対の出力用の端子パターンにそれぞれ接続され、
    一方、前記コモンパターンの外周の2か所にはそれぞれ引出パターンが接続され、さらにこれら引出パターンは、前記回路基板の外周の、前記抵抗体パターンに接続した一対の端子パターンを設けた一辺に対向する他の一辺の両端近傍に設けられた一対の出力用の端子パターンにそれぞれ接続され、
    前記抵抗体パターンに接続された一方の端子パターンと、前記コモンパターンに接続された一方の端子パターン間を、抵抗体を途中に設けた配線パターンで接続し
    前記抵抗体パターンの両端に接続した一対の端子パターン間に電圧を印可した場合にコモンパターンに接続した端子パターンに取り出される出力電圧が、前記摺動子の摺動接点が前記抵抗体パターンの両端間の隙間を移動する際に、当該摺動接点が抵抗体パターンの端部に当接している場合と同じ出力電圧になるように、前記抵抗体の抵抗値を、前記抵抗体パターンの抵抗値に比べて高抵抗としたことを特徴とする回転式電子部品。
  2. 請求項1に記載の回転式電子部品であって、
    前記抵抗体は、前記円弧状のコモンパターンの中心に対してその外側に設けてあることを特徴とする回転式電子部品。
  3. 請求項1又は2に記載の回転式電子部品であって、
    前記各端子パターンに端子板を当接した状態で、前記回路基板の外周及び底面を覆うケースを一体成形することで前記回路基板と各端子板とケースとを一体化し、
    さらに前記ケースの前記回路基板の底面を覆う部分から下方に向けて他の部材への取付用の支持突起を突設し、且つ前記回路基板の摺接パターンの中心部分から前記支持突起内に至る回転体支持穴を設け、この回転体支持穴に、前記回転体に設けた軸部を回転自在に挿入し軸支したことを特徴とする回転式電子部品。
  4. 請求項1又は2又は3に記載の回転式電子部品であって、
    前記回路基板の外周及び底面を覆うように当該回路基板に一体成形されるケースと、前記ケースの上部に取り付けられるカバーとを有し、
    前記ケースの外周側壁から底面にかけて係止片収納凹部を形成し、
    一方、前記カバーの外周から突出する係止片を設け、
    前記ケースの上に前記カバーを被せて当該カバーの係止片を前記ケースの外周側壁から底面にわたる係止片収納凹部内に折り曲げて挿入したことを特徴とする回転式電子部品。
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