JP6645697B2 - 振れ補正装置及び光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルカメラなどのレンズ鏡筒に備えられ、被写体像の振れを低減する振れ補正装置及び光学機器に関する。
光学素子を介して結像面上の像の振れを補正する為に、外部から与えられた振れに応じて光学素子を移動することで像の振れを低減する振れ補正装置がある。かかる振れ補正装置で大きな振れを補正する為には、光学素子を大きく移動させることが求められる。特許文献1では、VCMを駆動手段とする振れ補正装置において、光学素子を大きく移動させる場合に、駆動装置を大型化せず、駆動効率の低下を少なくする振れ補正装置が開示されている。
特開2000−19577号公報
しかしながら、特許文献1の振れ補正装置では、振れ補正前の状態で光学素子を光軸方向から見た場合、コイルの中心とマグネットの中心が重なって配置されており、マグネットの中心の位置を駆動中心としてコイルが移動することで光学素子の位置が変わる。この場合、光軸方向から見ると、コイルの中心は、マグネットの磁束密度が最大となる位置近傍で移動方向の推力が0となってしまう。その為、光学素子の可動量を増加させるには、マグネットの幅とコイルの幅を増加させる必要がある。しかし、マグネットやコイルの幅が増加すると、可動量の増加分以上に光学素子の径方向に振れ補正装置の大きさが増加してしまうという課題が生じる。
本発明は、VCMを駆動手段とする振れ補正装置において、光学素子の可動量が増加した場合であっても、その可動量の増加分以上に光学素子の径方向への大きさの増加を抑制できる振れ補正装置及び光学機器を提供することを目的とする。
本発明の振れ補正装置は、光学素子と、固定部と、前記光学素子を保持し、前記固定部に対して移動可能な可動部と、前記固定部に対して前記可動部を支持する支持手段と、前記固定部と前記可動部により前記支持手段が狭持されるように付勢する付勢手段と、前記固定部又は前記可動部の一方に保持される略楕円筒形状のコイルと、前記コイルに対向して配置され、前記固定部又は前記可動部の他方に保持されて、着磁境界面が前記コイルの長手方向と平行なマグネットを有し、前記コイルと前記マグネットを1組とする3組の駆動手段を有し、前記駆動手段の夫々のコイルの長手方向が互いに平行でなく、前記可動部が可動範囲の中心に位置する場合において、前記コイルの中心に対して、夫々が対向する前記マグネットの前記着磁境界面が所定のずれ量分ずれて配置され、かつ、前記ずれ量のずれ方向は、前記光学素子の中心からみて、前記可動部に保持される前記コイルの中心または前記マグネットの着磁境界面が、前記固定部に保持される前記コイルの中心または前記マグネットの着磁境界面より全て内側であることを特徴とする。
本発明によれば、VCMを駆動手段とする振れ補正装置及び光学機器において、光学素子の可動量が増加した場合であっても光学素子の径方向への大きさの増加を抑制できる。
本発明の第1の実施形態に係る振れ補正装置の回路構成を示すブロック図である。 図1の振れ補正装置のハードウェア構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。 図1に示す補正部を構成する第1〜第3のコイルに対する、図2に示す第1〜第3マグネットの位置関係を示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。 図2に示す支持手段及び付勢手段の位置関係を示す光軸Oa方向から見た正面図である。 図3に示す駆動手段で発生する力を説明する断面図である。 図1の振れ補正装置の動作を説明する正面図であり、(a)は図2に示す可動部が可動範囲の中心に位置する場合、(b)は可動部を光軸Oaから遠ざかる方向へ、図3に示す第1マグネットの着磁境界面から第1コイルの中心までの距離がPとなるまで移動した場合を示す。 図1の振れ補正装置の制御処理の手順を示すフローチャートである。 図2に示す光学素子の中心Oの移動可能範囲を示す正面図であり、(a)は可動部が可動範囲の中心に位置する場合の各コイル及びマグネットの配置と光学素子の中心Oの移動可能範囲を示す図であり、(b)は光学素子の中心Oの移動可能範囲のみを拡大した図である。 光学素子の可動量と装置の光学素子141の径方向への大きさを説明する図であり、(a)は、可動部が移動し、図2に示す規制部に当接した場合の断面図であり、(b)は、従来の振れ補正装置の可動部が移動し、規制部に当接した場合の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る振れ補正装置のハードウェア構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る振れ補正装置のハードウェア構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る振れ補正装置のハードウェア構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る振れ補正装置のハードウェア構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る振れ補正装置のハードウェア構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。また、以下の実施形態に係る振れ補正装置は、ビデオカメラ、デジタルカメラ及び銀塩スチルカメラといった撮像装置や、双眼鏡、望遠鏡、フィールドスコープといった観察装置を含む光学機器に搭載可能である。また、デジタル一眼レフ用の交換レンズのような光学機器にも搭載可能である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態における振れ補正装置100について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る振れ補正装置100の回路構成を示すブロック図である。
図1において、振れ補正装置100は、比較部110、演算部120、駆動部130、補正部140、検出部150で構成される。比較部110は、図2で後述する可動部142の目標位置と検出位置の差異を出力する。演算部120は、比較部110の出力を基にゲインを演算するゲイン演算部120gと、可動部142の検出位置を基に後述する補正部140が有する3つのコイルの夫々に通電する電流の比を演算する関数演算部120fを有する。比較部110は、ゲイン演算部120g及び関数演算部120fの演算結果に基づき、3つのコイルの夫々に通電する電流の値を出力する。駆動部130は、第1〜第3コイル駆動回路を有し、演算部120からの指示に従って電流を制御する。補正部140は、3つのコイル(第1〜第3コイル151〜153)を有する。補正部140では、駆動部130が制御する電流をこの3つのコイルに通電することにより、後述する3つのマグネット(第1〜第3のマグネット161〜163)を移動させて振れ補正動作を行う。検出部150は、第1〜第3検出部171〜173を有し、夫々第1〜第3コイル151〜153への通電によって移動する可動部142の位置を検出して出力する。
次に、振れ補正装置100の構成について図2、3を用いて説明する。
図2は、図1の振れ補正装置100のハードウェア構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は断面図である。また、図3は、図1に示す補正部140を構成する第1〜第3コイル151〜153に対する、図2に示す第1〜第3マグネット161〜163の位置関係を示した図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。
図2に示す通り、電気基板部101は、比較部110、演算部120、駆動部130の処理を行う回路を有する回路基板であり、不図示の配線によって第1〜第3コイル151〜153及び第1〜第3検出部171〜173と接続されている。
光学素子141は、振れ補正装置100の光軸Oaに対して移動し、光学素子141を介して結像する像を不図示の結像面内で移動させることができる。手振れ等の外部の振れを検出した場合に、ぶれ補正装置100はその振れに応じて光学素子141を移動させることで、結像する像の振れを低減できる。
可動部142は、光学素子141を保持する可動部で、略筒形状であり、中心に光学素子141を保持している。可動部142の、後述する転動ボール144aに当接する側には、光軸Oaに直交した平面形状のボール受部142aが3か所形成されている。可動部142の外周には、ばね掛け部142bが本実施形態では3か所形成されている。
固定部143は、略筒形状である。固定部143の、後述する転動ボール144aに当接する側には、光軸Oaに直交した平面形状のボール受部143aが3か所形成されている。固定部143の外周には、ばね掛け部143bが本実施形態では3か所形成されている。固定部143には、規制部143cが形成されている。可動部142が光軸Oaと直交する面内で、大きく移動すると規制部143cに到達し、可動部142の位置が規制される。又、規制部143cに到達して可動部142の位置が規制される場合の可動部142の位置から、反対側に設けられる不図示の規制部143cに到達して可動部142の位置が規制される場合の可動部142の位置までを、可動部142の可動範囲とする。
支持手段144は、固定部143に対して可動部142を移動可能に支持する支持手段で、ボール受部142a、ボール受部143a、転動ボール144aから構成される。転動ボール144aはセラミック等からなる球体であり、ボール受部142aとボール受部143aに当接するように3か所に配置されている。転動ボール144aが、ボール受部142a、143aの間で狭持されつつ転動することで、固定部143に対して、可動部142が光軸Oa方向に移動せずに、光軸Oaと直交する面内を移動することが可能となる。
付勢手段145は、固定部143と可動部142により支持手段144が挟持されるように付勢する付勢手段で、ばね掛け部142b、ばね掛け部143b、引っ張りばね145aで構成される。引っ張りばね145aはステンレス等からなり、3対のばね掛け部142b及びばね掛け部143b夫々に1本ずつ掛かるよう構成されている。引っ張りばね145aにより、可動部142が移動した場合に、可動範囲の中心に戻すように可動部142の移動方向と反対方向に反力が発生する。その為、可動部142が大きく移動した場合には、移動量に応じて引っ張りばね145aによる反力が大きくなる。なお、引っ張りばね145aの代わりに、可動部142と固定部143との間で吸着する磁力によるものなど、可動部142と固定部143とが支持手段144に当接する方向に付勢力を発生するものであれば、その他の付勢手段を用いても構わない。又、転動ボール144aと引っ張りばね145aの材料、引っ張りばね145aの数については上記の形態に限定されるものではない。
図3に示す通り、第1コイル151は、固定部143に保持される略楕円筒形状のコイルであり、光軸Oa方向から見た場合において楕円状に巻回された導線からなる巻き線コイルである。第1コイル151の厚み方向の面151aは、後述する第1マグネット161に対向している。
第1マグネット161は、第1コイル151に対向して配置され、可動部142に保持されて第1コイル151との対向面161aの法線方向が着磁方向であって、着磁境界面161bが第1コイル151の長手方向と平行なマグネットである。第1マグネット161は、着磁境界面161bで分けられた着磁方向の異なる第1極161nと第2極161sを有し、光軸Oaから遠い方の極を第1極161n、近い方の極を第2極161sとする。第1マグネット161の、光学素子141から最も遠い外周部を161cとする。
第1コイル151に電流を通電することで、第1コイル151と第1マグネット161からなる駆動手段146でローレンツ力が発生する。このローレンツ力は、光軸Oaと直交した面内で、矢印171fのように光軸Oaを通る方向に発生する。
第1コイル151の長手方向、第2コイル152の長手方向、第3コイル153の長手方向は、夫々が互いに平行でなく、光軸Oaから見て互いに120°の傾きをもって配置されていること以外は同様の構成となるため、他の説明を省略する。このように振れ補正装置100は、コイルとマグネットを1組とする3組の駆動手段146,147,148、すなわちVCMを有している。
図2に示すように、第1〜第3マグネット161〜163は、光学素子141に対して、光軸Oa方向において重なる位置にあって、かつ径方向において極力近づけて配置される。これにより、振れ補正装置100の厚みが増加することを防ぐとともに、振れ補正装置100の径が増加することを抑制している。また、第1〜第3コイル151〜153は、可動部142が可動範囲内において干渉しない位置であり、かつ振れ補正装置100の半径が出来る限り小さくなるように光学素子141に近い位置に配置されている。
本発明の特徴について図3を用いて説明する。可動部142が可動範囲の中心に位置する場合、第1〜第3コイル151〜153夫々の中心151b〜153bに対して、第1〜第3マグネット161〜163夫々の着磁境界面161b〜163bが所定のずれ量分ずれて配置される。かつ、ずれ量のずれ方向は、光学素子141の中心Oから見て、第1〜第3マグネット161〜163夫々の着磁境界面161b〜163bが、第1〜第3コイル151〜153夫々の中心151b〜153bより全て内側である。
第1検出部171(図2参照)は、磁気によって位置を検出するホールセンサであり、不図示のホルダ等を介して固定部143に固定され、対向する第1マグネット161の矢印171f方向の位置変化を電気信号として出力する。出力した信号は電気基板部101(図2参照)に入力される。第2検出部172、第3検出部173(図2参照)は、夫々第2マグネット162、第3マグネット163との間の相対位置を検出し、その検出方向が互いに120°の角度をなしている。
支持手段144と付勢手段145の配置について図4を用いて説明する。
図4は、図2に示す支持手段144及び付勢手段145の位置関係を示す光軸Oa方向から見た正面図である。
支持手段144の中で光軸Oaから最も離れた点を点A、付勢手段145の中で光軸Oaから最も離れた点を点Bとする。また、光学素子141の中心点Oを中心として点Aを通る円、点Bを通る円、第1〜第3マグネット161〜163の光学素子141から最も遠い外周部161c〜163cに接する円の半径を夫々Da、Db、Dcとする。この場合、Da<DcとDb<Dcが成り立つように構成されている。したがって、光軸Oa方向から見た場合において、支持手段144と付勢手段145とが駆動手段146〜148夫々の一部である第1〜第3マグネット161〜163の外周部よりも光軸Oaの近くに配置されている。この構成により、第1〜第3マグネット161〜163により振れ補正装置100の径方向の大きさが決まることになる。また、前述の通り、第1〜第3マグネット161〜163は、光学素子141に極力近づけて配置されていることから、振れ補正装置100の光学素子141の径方向への大きさを小さく抑えられていることになる。
次に、図5、6を用いて、補正部140の動作について説明する。
図5は、図3に示す駆動手段146で発生する力を説明する断面図である。
上述した通り、転動ボール144aが、ボール受部142a、143aの間で狭持されつつ転動することで、固定部143に対して、可動部142が光軸Oa方向に移動せずに、光軸Oaと直交する面内を移動する。よって、駆動手段146を構成する第1コイル151と第1マグネット161は、夫々可動部142及び固定部143で保持されているため、光軸Oaと直交する面内で相対的に移動する。
図5では、第1マグネット161の着磁境界面161bから第1コイル151の中心151bまでの距離がPとなるように移動した状態を示している。このとき、第1マグネット161と対向する第1コイル151に電流を通電すると、第1極161nと第2極161sには夫々異なるローレンツ力(F1a,F1b)が発生する。第1マグネット161は、前述の通り、支持手段144と付勢手段145により、光軸Oa方向には移動しない状態としているため、光軸Oa方向と直交する面内の成分のみが有効に働き、可動部142の移動に寄与する。そこで、前述のローレンツ力(F1a,F1b)から面内の成分のみを抽出すると、力F1ahと力F1bhとなる。
尚、Pの距離は、第1マグネット161の全長及び幅、第1コイル151の外径、並びに第1マグネット161と第1コイル151の距離等に応じて決定される。
ここでは、第1コイルの中心151bから光軸Oaに近づく方向にP移動した状態を示したが、反対に光軸Oaから遠ざかる方向に移動しても同様に力が釣り合う位置は距離Pとなる位置である。
図6は、図1の振れ補正装置100の動作を説明する正面図である。図6(a)は図2に示す可動部142が可動範囲の中心に位置する場合を示す。また、図6(b)は可動部142を光軸Oaから遠ざかる方向へ、図3に示す第1マグネット161の着磁境界面161bから第1コイル151の中心151bまでの距離がPとなるまで移動した場合を示す。
図6において、第1〜第3コイル151〜153夫々の中心151b〜153bと第1〜第3マグネット161〜163夫々の着磁境界面161b〜163bの位置を抽出して示す。
可動部142が可動範囲の中心に位置する場合、前述の通り、第1〜第3コイル151〜153夫々の中心151b〜153bに対して、第1〜第3マグネット161〜163の着磁境界面161b〜163bがP/3ずれて配置される。このようにずれ量をP/3とした状態から、第1〜第3コイル151〜153のうち、第1コイル151のみに通電すると、可動部142は図6(b)に示す状態まで移動することができる。図6(b)では、可動部142を光軸Oaから遠ざかる方向へ、第1マグネット161の着磁境界面161bから第1コイルの中心151bまでの距離がPとなるまで移動している。この状態では、図5で前述の通り、第1コイル151の通電時において第1マグネット161の移動方向に対して働くローレンツ力が釣り合うので、第1マグネット161を光軸Oaから遠ざかる方向へこれ以上移動できない。
ここで第1コイル151及び第1マグネット161以外のコイルとマグネットの状態を確認する。第2マグネット162の着磁境界面162bから第2コイル152の中心152bまでの距離は、Pとなっている。また、第3マグネット163の着磁境界面163bから第3コイル153の中心153bまでの距離もPとなっている。すなわち、第2コイル152及び第3コイル153の通電時において第2マグネット162及び第3マグネット163夫々の移動方向に対して働くローレンツ力が釣り合っている。よって、第2マグネット162及び第3マグネット163夫々を光軸Oaに近づける方向へこれ以上移動できない。
一方、図6(b)の第1コイル151のみに通電した状態から、第2マグネット162を光軸Oaから遠ざかる方向に駆動させるべく、第2コイル152に通電することで、可動部142をD2方向に移動することが可能である。これにより、第2マグネット162の着磁境界面162bから第2コイルの中心152bまでの距離はPより小さくなる方向であるので、十分な推力を確保することができる。同様に、図6(b)の第1コイルのみに通電した状態から、第3マグネット163を光軸Oaから遠ざかる方向に駆動させるべく、第3コイル153に通電することで、可動部142をD3方向に移動することが可能となる。
ここでは最初に第1コイル151に通電した場合を説明したが、最初にその他のコイルに通電しても同様の移動が可能となるので、詳細の説明は省略する。以上のように、ずれ量をP/3以下に設定することで、光軸Oaと直交する面内の移動で、いずれの方向にもずれ量がPとなるまで移動することが可能である。
図6(a)に示す可動部142が可動範囲の中心に位置する状態では、上述の通り、第1〜第3コイル151〜153夫々に対する第1〜第3マグネット161〜163のずれ量はP/3である。一方、図6(b)の移動後には、反対方向に上記ずれ量がPとなる。よって、両ずれ量の差である、可動量は4P/3となる。本実施形態では、規制部143cの配置を、可動部142が可動な全方向に対して可動量4P/3が確保できるようにしている。
なお、本実施形態では、可動部142が可動範囲の中心に位置する状態では上記ずれ量をP/3となるように設定している。これは各コイルが互いに120°の傾きを持って配置された場合に、可動量が方向により偏ることをなくすことを目的としている。しかし、特定の方向にのみ大きな移動量を設定する場合などは、上記ずれ量がP/3としなくともよい。
次に、図1及び図7、8を用いて、振れ補正装置100の制御方法について説明する。
図7は、図1の振れ補正装置100の制御処理の手順を示すフローチャートである。具体的には、図7では、振れ補正装置100による振れ補正動作開始から振れ補正動作停止までの制御処理を示している。
図8は、図2に示す光学素子141の中心Oの移動可能範囲を示す正面図である。図8(a)は可動部142が可動範囲の中心に位置する場合の各コイル及びマグネットの配置と光学素子141の中心Oの移動可能範囲を示す図であり、図8(b)は光学素子141の中心Oの移動可能範囲のみを拡大した図である。
図7において、ステップS1では、外部入力された可動部142の目標位置を比較部110に設定する。ステップS2では、駆動部130及び補正部140により可動部142を移動した後の位置を検出部150が検出し、検出位置として比較部110に出力する。これにより、検出位置が比較部110に設定される。
ステップS3では、比較部110において、ステップS1で設定された目標位置とステップS2で設定された検出位置を比較し、その差分を算出する。ここで、可動部142の移動位置に応じて、通電するべきコイルについて説明する。
図8(a)に示すように、光学素子141の中心Oが移動し得る移動可能範囲(可動量)は、光軸Oaを中心とする半径4P/3の円を描いている。また、この円に内接する三角形は、一辺と光軸Oaの距離が2P/3となる。また、図8(b)に示すように、領域a1においては、第1コイル151のずれ量P/3に設定していることから、第1マグネット161の着磁境界面161bから第1コイル151の中心151bまでの距離がPを超える領域となる。そのため、可動部142への十分な推力を発生しない恐れがあることから、第1コイル151への通電を行わない領域とする。同様に領域a2では、第2コイル152への通電を行わず、領域a3では、第3コイル153への通電を行わない領域とする。領域a4では、第1〜第3コイル151〜153全てに通電が可能な領域とする。このように可動部142の位置に応じて、通電しないコイルを設定することとする。
図7に戻り、次にステップS4では、ステップS3で算出した差分を基に、各コイルの推力発生方向を考慮し通電量を算出する。ステップS5では、ステップS4で算出した通電量に基づき、駆動部130の第1〜第3コイル駆動回路の夫々により補正部140の第1〜第3コイル151〜153に通電する。ステップS6では、第1〜第3コイル151〜153に通電した電流に応じて駆動手段146,147,148にローレンツ力が発生し、可動部142が移動する。ステップS7では、動作停止か否かの判別を行い、終了でなければステップS1に戻り、可動部142の目標位置と検出位置との差分がなくなるように制御を継続することとなる。なお、本実施形態では、図8(b)に示す領域によって、通電を行わないコイルを設定したが、推力を発生しないのはずれ量がPの場合だけであるので、ずれ量がPより大きくなったコイルについて、適切な通電をすることも可能である。詳細な説明は省略する。
次に、本発明の効果について説明する。
図9は、光学素子141の可動量と装置の光学素子141の径方向への大きさを説明する図である。図9(a)は、可動部142が移動し、図2に示す規制部143cに当接した場合の断面図であり、図9(b)は、従来の振れ補正装置の可動部102が移動し、規制部103cに当接した場合の断面図である。
尚、図9では、図2のうち動作に関連する部品のみを表示し、他の部品は省略する。また、コイル106及びマグネット107は、夫々第1コイル151及び第1マグネット161と同じ大きさを有するものとする。
図6で上述した通り、可動部142が可動範囲の中心に位置する場合、第1マグネット161の着磁境界面161bと第1コイル151の中心151bは、光軸Oa方向から見てP/3ずれて配置される。そのため、図9(a)に示すように、可動部142が規制部143cに当接するまで移動した場合、光軸Oaから光学素子141の中心Oまでの距離Stは、可動部142の可動量である4P/3となる。また、この時の光軸Oaから第1マグネット161の外周部161cまでの距離は、Daで表される。振れ補正装置100の外径は、この距離Daに依存して決まるため、Daが小さいほど振れ補正装置100の径を小さくすることが可能である。
一方で、従来の振れ補正装置の構成では、可動部102が可動範囲の中心に位置する場合にマグネット107の着磁境界面107bとコイル106の中心106bは、光軸Oa方向から見て一致するように設定している。そのため、コイル106及びマグネット107が、可動部102が規制部103cに当接するまで移動すると、光軸Oaから光学素子141の中心Oまでの距離は、可動部102の可動量であるPとなる。可動部142と同じ可動量4P/3(=St)を可動部102が確保するためには、図9(b)に示すように、コイル106のサイズ及びマグネット107のサイズを大きくする必要がある。その結果、図示のように、光軸Oaからマグネット107の外周部107cまでの距離Da2は、図9(a)、(b)の比較から明らかなようにDaより大きくなる。すなわち、本実施形態の振れ補正装置100の径の方が、従来の振れ補正装置の径より小さくなっていることが分かる。このように、本実施形態の振れ補正装置100は、従来の振れ補正装置に対して、径方向に小さくすることが可能である。
以上説明したように、本発明では、VCMを駆動手段とする振れ補正装置において、可動部により光学素子の可動量を増加した場合であっても、その可動量の増加分以上に光学素子の径方向への大きさが増加することを抑制できる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態における振れ補正装置200について説明する。第1の実施形態と同じ部品については、同じ番号を付することで説明を省略する。第1の実施形態と異なる部品については異なる部分のみを説明する。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る振れ補正装置200のハードウェア構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。
第1コイル251は、可動部242に保持され、第1マグネット261は、第1コイル251に対向して配置され、固定部243に保持される。第2コイル252の長手方向、第3コイル253の長手方向は、第1コイル251の長手方向に対して、光軸Oaから見て互いに120°の傾きをもって配置されていること以外は第1の実施形態と同様の構成となるため、他の説明を省略する。このように振れ補正装置200は、コイルとマグネットを1組とする3組の駆動手段246,247,248、すなわちVCMを有している。
第1検出部271は、固定部243を切り欠いた空間に、不図示のホルダを介して可動部242に固定され、対向する第1マグネット261の位置の変化を電気信号として出力する。
可動部242が可動範囲の中心に位置する場合、第1〜第3コイル251〜253夫々の中心251b〜253bに対して第1〜第3マグネット261〜263夫々の着磁境界面261b〜263bが所定のずれ量分ずれて配置される。かつ、ずれ量のずれ方向は、光学素子241の中心Oから見て、第1〜第3マグネット261〜263夫々の着磁境界面261b〜263bが、第1〜第3コイル251〜253夫々の中心251b〜253bより全て内側である。
以上のように、第1〜3コイル251〜253と第1〜第3マグネット261〜263を保持する部品が入れ替わり第1〜第3検出部271〜273が可動部242に配置されていることが、第1の実施形態との相違点である。すなわち、第1〜3コイル251〜253が固定部又は可動部の一方に保持され、第1〜第3マグネット261〜263が固定部又は可動部の他方に保持されていれば、第1の実施形態の構成に限定されるものではない。
このように可動部242でコイルを保持することで、可動部242への配線が必要となるものの、マグネットを保持する場合と比べて可動部242をより軽量化することが可能となる。
第1の実施形態において説明した、各コイルへの通電量の制御や上記所定のずれ量の設定は全て第1〜第3コイル251〜253と第1〜第3マグネット261〜263の配置を入れ替えると第1の実施形態と同様である為、説明を省略する。
振れ補正装置200の制御方法に関しては、第1の実施形態において図7で説明した方法と同様である為、説明を省略する。
以上のような構成にすることで、VCMを駆動手段とする振れ補正装置において、光学素子の可動量を増加した場合であっても、その可動量の増加分以上に光学素子の径方向への大きさが増加することを抑制できる。また、第1の実施形態と比べて、可動部242をより軽量化することが可能となる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態における振れ補正装置300について説明する。第1の実施形態と同じ部品については、同じ番号を付することで説明を省略する。第1の実施形態と異なる部品については異なる部分のみを説明する。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る振れ補正装置300のハードウェア構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。
第1コイル351は、固定部343に保持され、第1マグネット361は、第1コイル351に対向して配置され、可動部342に保持される。第2コイル352の長手方向、第3コイル353の長手方向は、第1コイル351の長手方向に対して、光軸Oaから見て互いに120°の傾きをもって配置されていること以外は第1の実施形態と同様の構成となるため、他の説明を省略する。このように振れ補正装置300は、コイルとマグネットを1組とする3組の駆動手段346,347,348、すなわちVCMを有している。
可動部342が可動範囲の中心に位置する場合、第1〜第3コイル351〜353夫々の中心351b〜353bに対して、第1〜第3マグネット361〜363夫々の着磁境界面361b〜363bが所定のずれ量分ずれて配置される。かつ、ずれ量のずれ方向は、光学素子341の中心Oから見て、第1〜第3マグネット361〜363夫々の着磁境界面361b〜363bが、第1〜第3コイル351,352,353夫々の中心351b〜353bより全て外側である。
以上のように、マグネットの着磁境界面がコイルの中心に対して全て外側にしている点が第1の実施形態との相違点である。
第1の実施形態において図3〜図6,図8で説明した、各コイルへの通電量の制御や上記所定ずれ量の設定に関しては、第1の実施形態と同様である為、説明を省略する。
振れ補正装置300の制御方法に関しては、第1の実施形態において図7で説明した方法と同様である為、説明を省略する。
又、本実施形態は、可動部342にマグネットが保持されるムービングマグネット方式であるが、第2の実施形態と同様に、可動部342にコイルが保持され、固定部343にマグネットが保持されるムービングコイル方式でもよい。この場合、図12に示す振れ補正装置400のようなハードウェア構成となる(第4の実施形態)。
以上のような構成にすることで、VCMを駆動手段とする振れ補正装置において、光学素子の可動量を増加した場合であっても、その可動量の増加分以上に光学素子の径方向への大きさが増加することを抑制できる。
さらに、第3の実施形態においては、固定部343付近の光学素子341の外形が小さい場合に、第1〜第3コイル351〜353を内側に寄せることができるので、振れ補正装置300の外周部に他の部品を配置することができる。また、第4の実施形態においては、固定部443付近の光学素子441の外形が小さい場合に、第1〜第3マグネット461〜463を内側に寄せることができるので、振れ補正装置400全体の外径を小さくすることができる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態における振れ補正装置500について説明する。第1の実施形態と同じ部品については、同じ番号を付することで説明を省略する。第1の実施形態と異なる部品については異なる部分のみを説明する。
図13は、本発明の第5の実施形態に係る振れ補正装置500のハードウェア構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。
第1コイル551は、固定部543に保持され、第1マグネット561は、第1コイル551に対向して配置され、可動部542に保持される。第2,第3コイル552,553の夫々の長手方向は、第1コイル551の長手方向に対して、光軸Oaから見て夫々90°(=θ)、135°(=θ≧θ)の傾きをもって配置されている。かかる配置以外は、本実施形態は第1の実施形態と同様の構成となるため、他の説明を省略する。このように振れ補正装置500は、コイルとマグネットを1組とする3組の駆動手段546、547,548、すなわちVCMを有している。
可動部542が可動範囲の中心に位置する場合、第1〜第3コイル551〜553夫々の中心551b〜553bに対して、第1〜第3マグネット561〜563夫々の着磁境界面561b〜563bが所定のずれ量分ずれて配置される。かつ、ずれ量のずれ方向は、光学素子541の中心Oから見て、第1〜第3マグネット561〜563夫々の着磁境界面561b〜563bが、第1〜第3コイル551〜553夫々の中心551b〜553bより全て内側である。
以上のように、各コイルの長手方向が傾いている角度が異なることが第1の実施形態との相違点である。第1の実施形態では、各コイルを互いに120°の傾きをもって配置することと、コイルとマグネットのずれ量をP/3とすることで、可動部142が可動な全方向に対して可動量4P/3を確保していた。これに対し、本実施形態においては、コイルとマグネットのずれ量をFとしている。その結果、可動部542が可動な全方向に対して可動量P+Fを確保している。Fは、下式を満たす範囲で設定する。
F≦P×(1+cosθ)/(1−cosθ
つまり本実施形態の場合には各コイルの傾きのうち最大の傾きθを135°(すなわち、θ≧(180−θ)/2)としているため、Fの最大値は、およそ0.17Pとなることが分かる。このようにFを設定することで、可動部542が可動な全方向にP+Fの可動量を有することとなる。尚、第1の実施形態等の場合(すなわち、θ=θ=θ=120°)も、この関係式は成立する。
振れ補正装置500の制御方法に関しては、第1の実施形態において図7で説明した方法と同様である為、説明を省略する。
又、本実施形態は、可動部542にマグネットが保持されるムービングマグネット方式であるが、第2の実施形態と同様に、可動部542にコイルが保持され、固定部543にマグネットが保持されるムービングコイル方式でもよい。また、可動部542が可動範囲の中心に位置する場合において、可動部542に保持される各マグネットの着磁境界面が、固定部に保持される各コイルの中心より全て内側に配置している。これを全て外側に配置してもよい。
以上のような構成にすることで、VCMを駆動手段とする振れ補正装置において、光学素子の可動量を増加した場合であっても、その可動量の増加分以上に光学素子の径方向への大きさが増加することを抑制できる。また、本実施形態のように、第1の実施形態と異なり、θを120°以外の角度に設定することもできるので、振れ補正装置500を構成する部品のレイアウトの自由度を高めることができる。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態における振れ補正装置600について説明する。第1の実施形態と同じ部品については、同じ番号を付することで説明を省略する。第1の実施形態と異なる部品については異なる部分のみを説明する。
図14は、本発明の第6の実施形態に係る振れ補正装置600のハードウェア構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。
ボール受部642a,643aは、すり鉢状となっており、転動ボール644aはこれらのすり鉢状の表面を転動する。第1〜第3コイル651〜653は、可動部642が可動範囲の中心に位置する場合において、全て光軸Oaと直交する面に対して所定の角度分傾いた状態となっている。同様に、第1〜第3マグネット661〜663、第1〜第3検出部671〜673は、可動部642が可動範囲の中心に位置する場合において、全て光軸Oaと直交する面に対して所定の角度分傾いた状態となっている。このように傾いた状態となっているマグネットとコイルにより、可動部642は点Qを中心とする球面上を動くように推力が発生する。
以上のように、ボール受部の形状と、各コイル、マグネット、検出部が傾いて配置され、可動部が球面上を動くことが第1の実施形態との相違点である。
このように振れ補正装置600は、コイルとマグネットを1組とする3組の駆動手段646〜648を有している。可動部642が可動範囲の中心に位置する場合、第1〜第3コイル651〜653夫々の中心651b〜653bに対して、第1〜第3マグネット661〜663夫々の着磁境界面661b〜663bが所定のずれ量分ずれて配置される。かつ、ずれ量のずれ方向は、光学素子641の中心Oから見て、第1〜第3コイル651〜653夫々の中心651b〜653bが、第1〜第3マグネット661〜663夫々の着磁境界面661b〜663bより全て外側である。
振れ補正装置600の制御方法に関しては、第1の実施形態において図7で説明した方法と同様である為、説明を省略する。
又、本実施形態は、可動部642にマグネットが保持されるムービングマグネット方式であるが、第2の実施形態と同様に、可動部642にコイルが保持され、固定部643にマグネットが保持されるムービングコイル方式でもよい。また、可動部642が可動範囲の中心に位置する場合において、可動部642に保持される各マグネットの着磁境界面が、固定部に保持される各コイルの中心より全て内側に配置している。これを全て外側に配置してもよい。
100 振れ補正装置
141 光学素子
142 可動部
143 固定部
144 支持手段
145 付勢手段
146〜148 駆動手段
151 第1コイル
151b 第1コイルの中心
161 第1マグネット
161b 第1マグネットの着磁境界面
152 第2コイル
152b 第2コイルの中心
162 第2マグネット
162b 第2マグネットの着磁境界面
153 第3コイル
153b 第3コイルの中心
163 第3マグネット
163b 第3マグネットの着磁境界面
O 光学素子の中心
Oa 光軸

Claims (7)

  1. 光学素子と、
    固定部と、
    前記光学素子を保持し、前記固定部に対して移動可能な可動部と、
    前記固定部に対して前記可動部を支持する支持手段と、
    前記固定部と前記可動部により前記支持手段が狭持されるように付勢する付勢手段と、
    前記固定部又は前記可動部の一方に保持される略楕円筒形状のコイルと、
    前記コイルに対向して配置され、前記固定部又は前記可動部の他方に保持されて、着磁境界面が前記コイルの長手方向と平行なマグネットを有し、
    前記コイルと前記マグネットを1組とする3組の駆動手段を有し、
    前記駆動手段の夫々のコイルの長手方向が互いに平行でなく、
    前記可動部が可動範囲の中心に位置する場合において、前記コイルの中心に対して、夫々が対向する前記マグネットの前記着磁境界面が所定のずれ量分ずれて配置され、
    かつ、前記ずれ量のずれ方向は、前記光学素子の中心からみて、前記可動部に保持される前記コイルの中心または前記マグネットの着磁境界面が、前記固定部に保持される前記コイルの中心または前記マグネットの着磁境界面より全て内側であることを特徴とする振れ補正装置。
  2. 前記3組の駆動手段のうちの1つのコイルの長手方向に対して、残りの一方のコイルの長手方向はθ1の傾きをもって配置され、他方のコイルの長手方向はθ1の傾き以下であるθ2の傾きをもって配置され、且つ、θ1は(180−θ2)/2以上であるときに、
    前記駆動手段のマグネットは着磁方向が異なる第1極と第2極を有し、当該マグネットと対となる前記コイルに通電した場合に、前記第1極により発生する前記着磁境界面と直交する方向の力と、前記第2極により発生する前記着磁境界面と直交する方向の力が釣り合う場合の前記マグネットの着磁境界面から前記コイルの中心までの距離をP、前記所定のずれ量をFとした場合、
    F≦P×(1+cosθ1)/(1−cosθ1)
    となることを特徴とする請求項1記載の振れ補正装置。
  3. 前記Pの値は、前記駆動手段のマグネットの全長及び幅、当該マグネットと対となる前記コイルの外径、並びに当該対となるマグネット及びコイルの距離に応じて決定されることを特徴とする請求項2記載の振れ補正装置。
  4. 前記θ1及び前記θ2の値は、120°であって、前記ずれ量がP/3以下であることを特徴とする請求項2又は3記載の振れ補正装置。
  5. 前記支持手段は、前記可動部に設けられる第1のボール受部、前記固定部に設けられる第2のボール受部、及び前記第1及び第2のボール受部に当接する球体を1組とする3組から構成され、
    前記3組の駆動手段は全て、前記可動部が可動範囲の中心に位置する場合において、前記光学素子の光軸と直交する面に対して所定の角度分傾いて保持され、
    前記第1及び第2のボール受部は、すり鉢状となっていることを特徴とする請求項4記載の振れ補正装置。
  6. 前記光学素子の光軸の方向から見て、前記支持手段と前記付勢手段とが、前記可動部が可動範囲の中心に位置する場合において、前記駆動手段の前記光学素子から最も遠い外周部よりも前記光軸を含む内側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の振れ補正装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の振れ補正装置を有することを特徴とする光学機器。
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