JP6644182B1 - ツインパックのソース - Google Patents

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【課題】本発明は、パスタや米飯にかけて混ぜ合わせた時に、香り立ちを強く感じられるツインパックのソースを提供する。【解決手段】本発明は、喫食直前に食材と混ぜる容器詰めのソースにおいて、A及びBの2種類のソースが各々分離された空間に充填されたものであり、前記容器が前記A及び前記Bの2種類のソースの排出口を同時に開封することができるものであり、前記Aのソースの含有量が、1g〜25gであり、前記Aのソースと前記Bのソースの含有量の比が、1:0.8〜1:17であり、前記Aのソースが、大きさが5mm以下である、にんにく、バジル、わさび、生姜、しそ、レモン、ゆず、すだちより選択される少なくとも一種以上の香味食材を含み、前記Aのソース全量に対して、前記香味食材の含有量が、固形物換算で、0.08質量%以上15質量%以下であり、前記Aのソースの粘度が、6000mPa・s以下であり、さらに、前記Bのソースにおける粘度が、前記Aのソースの前記粘度より6000mPa・s以上高い、ことを特徴とするツインパックのソース。【選択図】 なし

Description

本発明は、パスタや米飯にかけて混ぜ合わせた時に、香り立ちを強く感じられるツインパックのソースに関する。
近年、働き方の多様化から、共働き世帯が増えていることもあり、簡便調理が注目されている。簡便調理の一助として、例えば、ディスペンパック(登録商標) が知られている(特許文献1)。これは、上ぶたと容器とからなり、上ぶたにある突起や溝を軸に、容器を二つに折ることにより中身が簡単に片手で搾り出せるため、手を汚すことがなく、食品容器として、現在広く活用されている。
また、容器が二つに分離されて、別々のソースを含むことができる上、この容器を折り曲げることで、同時に2つのソースを絞り出せるものも知られている(特許文献2)。
しかしながら、これら2つのソースの粘度については、同程度のものが多く、粘度に大きな差をもつものはなかなか見られなかった。
特許第5613555号公報 特開2010−187555号公報
そこで、本発明の目的は、パスタや米飯にかけて混ぜ合わせた時に、香り立ちを強く感じられるツインパックのソースを提供するものである。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた。
その結果、喫食直前に食材と混ぜる容器詰めのソースにおいて、A及びBの2種類のソースが各々分離された空間に充填されたものであり、前記容器が前記A及び前記Bの2種類のソースの排出口を同時に開封することができるものであり、前記Aのソースの含有量及び前記Aのソースと前記Bのソースの含有量の比が、特定範囲であり、前記Aのソースが、にんにく、バジル、わさび、生姜、しそ、レモン、ゆず、すだちより選択される少なくとも一種以上の香味食材を含み、前記香味食材の含有量、前記Aのソースの粘度及び、前記Aと前記Bの粘度差が、特定範囲であるツインパックのソースとすることにより、意外にも、パスタや米飯にかけて混ぜ合わせた時に、香り立ちを強く感じられるツインパックのソースが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)喫食直前に食材と混ぜる容器詰めのソースにおいて、
A及びBの2種類のソースが各々分離された空間に充填されたものであり、
前記容器が前記A及び前記Bの2種類のソースの排出口を同時に開封することができるものであり、
前記Aのソースの含有量が、1g〜25gであり、
前記Aのソースと前記Bのソースの含有量の比が、1:0.8〜1:17であり、
前記Aのソースが、大きさが5mm以下である、にんにく、バジル、わさび、生姜、しそ、レモン、ゆず、すだちより選択される少なくとも一種以上の香味食材を含み、
前記Aのソース全量に対して、前記香味食材の含有量が、固形物換算で、0.08質量%以上15質量%以下であり、
前記Aのソースの粘度が、6000mPa・s以下であり、
さらに、前記Bのソースにおける粘度が、前記Aのソースの前記粘度より6000mPa・s以上高い、
ことを特徴とするツインパックのソース、
(2)前記Aのソースが、食用油脂を含有する、
ことを特徴とする(1)に記載のツインパックのソース、
(3)前記Aのソースが、前記食用油脂の含有量が10質量%以上70質量%以下である、ことを特徴とする(1)又は(2)に記載のツインパックのソース、
(4)前記Aのソースの前記食用油脂100質量部に対する、前記Bの前記食用油脂の含有割合が、5質量部以上350質量部以下である、ことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のツインパックのソース、
(5)前記Aのソースが、pHが4.0以上7.5以下である、ことを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のツインパックのソース、
(6)前記A及び前記Bの2種類のソースがパスタや米飯に混ぜ合わせて使用する、
ことを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載のツインパックのソース、
である。
本発明によれば、パスタや米飯にかけて混ぜ合わせた時に、香り立ちを強く感じられるツインパックのソースを提供することができる。これにより、ソース市場の拡大に貢献できる。
以下本発明を詳細に説明する。なお、本発明において「%」は「質量%」を、「部」は「質量部」を意味する。
<本発明の特徴>
本発明は、喫食直前に食材と混ぜる容器詰めのソースにおいて、A及びBの2種類のソースが各々分離された空間に充填されたものであり、前記容器が前記A及び前記Bの2種類のソースの排出口を同時に開封することができるものであり、前記Aのソースの含有量が、1g〜25gであり、前記Aのソースと前記Bのソースの含有量の比が、1:0.8〜1:17であり、前記Aのソースが、大きさが5mm以下である、にんにく、バジル、わさび、生姜、しそ、レモン、ゆず、すだちより選択される少なくとも一種以上の香味食材を含み、前記Aのソース全量に対して、前記香味食材の含有量が、固形物換算で、0.08%以上15%以下であり、前記Aのソースの粘度が、6000mPa・s以下であり、さらに、前記Bのソースにおける粘度が、前記Aのソースの前記粘度より6000mPa・s以上高いツインパックのソースであり、これにより、パスタや米飯にかけて混ぜ合わせた時に、香り立ちを強く感じられるツインパックのソースが得られることに特徴を有する。
本発明であるA及びBの2種類のソースは、一般的に調理に用いられる液状またはペースト状のものをいう。液状については、クリームソースのような乳化液状でも、乳化していない分離液状でもよく、特に限定はしない。
<Aのソースの含有量、及び、AのソースとBのソースの含有量の比>
本発明におけるAのソースの含有量は、1g〜25gであり、好ましくは1.5g〜25gである。また、本発明におけるAのソースとBのソースの含有量の比は、1:0.8〜1:17であり、好ましくは1:0.8〜1:15である。
上記範囲外である場合、パスタや米飯にかけて混ぜ合わせた時に、香り立ちを感じにくい、または、香り立ちが強く出すぎてしまう。
<Aのソースに含まれる香味食材>
本発明にて用いられる香味食材は、大きさが5mm以下である、にんにく、バジル、わさび、生姜、しそ、レモン、ゆず、すだちより選択され、通常のソース類に用いられる形態であれば粉末でもペースト状でもよい。
なお、パスタや米飯にかけて混ぜ合わせた時に、香り立ちを強く感じられるツインパックのソースが得られることから、本発明におけるAのソースに含まれる香味食材の含有量は、固形物換算で、0.08〜15%であり、好ましくは0.1〜10%である。
<Bのソース>
Bのソースは、トマトソース、クリームソース、たらこソース、うにソース、明太子ソース、マヨネーズソースなど、ソースの種類は限定されないが、本発明の効果を奏するためには、特にトマトを含んだトマトソースがよい。なお、トマトの含有量は固形物換算で3〜30%がいい。
<Aのソースの粘度>
Aのソースの粘度は、6000mPa・s以下であり、好ましくは500mPa・s以上6000mPa・s以下であり、より好ましくは500mPa・s以上3000mPa・s以下である。
<Aのソース及びBのソースの粘度差>
Bのソースの粘度が、Aのソースの粘度より6000mPa・s以上高く、好ましくは8000mPa・s以上20000mPa・s以下である。
Aのソースの粘度及びA、B2種類のソースの粘度差が上記範囲内であれば、Aのソースが先にパスタや米飯にかかることで、簡単に混ぜ合わせやすいため、香りが逃げにくく、香り立ちが強く感じられる。
<Bのソースの粘度>
Bのソースの粘度は、特に限定はしないが、好ましくは8500mPa・s以上23000mPa・s以下である。
<粘度の測定方法>
粘度の測定方法は、BH形粘度計を使用し、品温20℃、回転数20rpmの条件で、粘度が1Pa・s以上20Pa・s未満の時にローターNo.5、粘度が20Pa・s以上50Pa・s未満の時にローターNo.6、回転数2rpmの条件で、粘度が50Pa・s以上100Pa・s未満の時にローターNo.4、粘度が100Pa・s以上200Pa・s未満の時にローターNo.5、粘度が200Pa・s以上500Pa・s未満の時にローターNo.6を使用し、測定開始後ローターが2回転した時の示度により算出した値である。
<食用油脂>
本発明のツインパックのソースは、パスタや米飯にかけて混ぜ合わせた時に、パスタや米飯と絡みやすくなることから、さらに食用油脂を含有する。食用油脂としては、一般に食品用に販売される原料を用いるとよく、具体的には、例えば、菜種油、大豆油、コーン油、サフラワー油、ひまわり油、綿実油、ごま油、こめ油、パーム油、パームオレイン、オリーブ油、落花生油、やし油、しそ油、乳脂、牛脂、ラード、魚油等の動植物油などが挙げられる。
<Aのソースに含まれる食用油脂の含有量>
本発明のAのソースに含まれる食用油脂の含有量は、好ましくは10%以上70%以下である。上記範囲内とすることで、Aのソースが、食用油脂により、パスタや米飯と絡みやすくなることから、香りが逃げにくく、香り立ちがよいツインパックのソースが得られやすい。
<Aのソースの食用油脂100部に対する、Bのソースの食用油脂の含有割合>
Aのソースの食用油脂100部に対する、Bのソースの食用油脂の含有割合は、好ましくは5部以上350部以下であり、より好ましくは7部以上300部以下である。
<AのソースのpH>
AのソースのpHは、好ましくは4.0以上7.5以下であり、より好ましくは5.0以上7.5以下である。
pHが上記範囲外である場合には、パスタや米飯にかけて混ぜ合わせた時に、全体の風味が好ましくない。
<用途>
本発明のツインパックのソースは、パスタや、米飯等と混ぜ合わせる際に、好適に使用できる。
<その他の原料>
本発明のツインパックのソースは、上述の原料の他に本発明の効果を損なわない範囲でその他の食品素材を適宜選択し含有させることができる。
例えば、グルタミン酸ナトリウム、食塩、砂糖又は醤油等の各種調味料、各種エキス、胡椒等の香辛料、着色料、香料、各種アミノ酸、各種ビタミン、各種ミネラル等が挙げられる。
<容器>
容器やフィルムの素材は特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂;ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂などの容器やフィルムを挙げることができる。フィルムは、単層又は二種以上を積層してなるフィルムやアルミニウムなどの金属箔、金属又は金属酸化物の蒸着フィルムなどを積層してなるフィルムであってもよい。
<ツインパックのソースの製造>
[実施例1]
下記の配合割合に準じ、ツインパックソースを調製した。
具体的には、Aのソースについては、表1記載の原料のうち、にんにく、清水をミキサーに投入し、撹拌を開始する。そこに、食塩、グラニュー糖、グルタミン酸ナトリウム、ブイヨン、増粘剤(加工澱粉、キサンタンガム)を投入し、5分撹拌する。最後に、食用油脂をミキサーへ投入し、5分撹拌した後、80℃達温になるまで加熱処理を施した。
また、Bのソースについては、表1記載の原料のうち、トマト、清水をミキサーに投入し、撹拌を開始する。そこに、食塩、液糖、グルタミン酸ナトリウム、ブイヨン、増粘剤(加工澱粉、キサンタンガム)を投入し、5分撹拌する。最後に、食用油脂をミキサーへ投入し、5分撹拌した後、80℃達温になるまで加熱処理を施した。
次いで、得られたA及びBのソース20gずつを容器の各々分離された空間に充填することにより実施例1のツインパックのソースを得た(AのソースとBのソースの含有量の比は1:1である)。
得られたツインパックのソースについて、Aのソースの粘度が、1400mPa・sであり、Bのソースの粘度が、Aのソースの粘度より15000mPa・s高かった。また、Aのソースの食用油脂100部に対する、Bの食用油脂の含有割合が、20部であり、Aのソースが、pHが6.6であった。
[表1]
<Aのソース>
にんにく(ペースト状) 10%(固形物換算 6%)
調味料(食塩、グラニュー糖、
グルタミン酸ナトリウム、粉末ブイヨン) 16.5%
増粘剤(加工澱粉、キサンタンガム) 0.6%
食用油脂 45%
清水 残余
―――――――――――――――――――――――――――――
合計 100%


<Bのソース>
トマト(ペースト状) 50%(固形物換算 19%)
調味料(食塩、液糖、グルタミン酸ナトリウム、
粉末ブイヨン) 17.5%
増粘剤(加工澱粉、キサンタンガム) 0.8%
食用油脂 9%
清水 残余
―――――――――――――――――――――――――――――
合計 100%
[試験例1]
まず、試験例1では、ツインパックのソースにおいて、AのソースとBのソースの粘度が品位へ与える影響を検討することを目的とした。
具体的には、実施例2〜6、比較例1〜2において、AのソースとBのソースの粘度を表2の通りになるよう増粘剤の配合量の増減により変更した以外は、実施例1と同様にツインパックのソースを調製した。なお、増粘剤の配合量の増減分は、清水で調整した。
得られた実施例2〜6、比較例1〜2の各ツインパックのソースについて、Aのソースの食用油脂100部に対する、Bの食用油脂の含有割合が、20部であり、AのソースのpHは、いずれも5.0〜7.5であった。
次に、実施例2〜6、比較例1〜2により得られた各ツインパックのソースを下記の評価条件及び評価基準により評価した。結果を表2に示す。
<評価条件>
ツインパックのソースを開封し、ゆでたパスタ100gの上からかけた後に、15秒間をかけて絡め、1分間放置した後、喫食し、専門パネラー4名で評価を行った。
<評価基準>
◎:香り立ちが強く感じられ、大変好ましい
○:香り立ちが感じられ、好ましい
×:香り立ちが弱い、または、香り立ちが強すぎて、好ましくない
[表2]
Figure 0006644182
評価の結果、Aのソースの粘度が6000mPa・s以下であり、かつBのソースにおける粘度が、Aのソースの粘度より6000mPa・s以上高い実施例1〜6のツインパックのソースは、いずれも、香り立ちが強く感じられ、大変好ましいものであった。
一方、上記範囲を逸脱する比較例1〜2に関しては、AのソースとBのソースの粘度差が小さいため、パスタと絡める前に2つのソースが混ざり、パスタと絡めにくく、香り立ちが弱くなってしまった。
[試験例2]
次に、試験例2では、AのソースとBのソースの含有比が品位へ与える影響を検討することを目的とした。
具体的には、実施例7〜11、比較例3において、AのソースとBのソースの含有比を表3の通りになるように変更した以外は、実施例1と同様にツインパックのソースを調製した。
次に、実施例7〜11、比較例3により得られた各ツインパックのソースを試験例1と同様の評価条件及び評価基準により評価した。結果を表3に示す。
[表3]
Figure 0006644182
評価の結果、Aのソースの含有量が1g〜25gであり、かつAとBのソースの含有比が1:0.8〜1:17である実施例1、7〜11は、いずれも香り立ちが十分に感じられ、好ましいものであった。前記範囲外の比較例3については、Bのソースに対してAのソースの含有量が少なすぎるため、香り立ちが弱く、好ましくなかった。
[試験例3]
次に、試験例3では、Aのソースのにんにく(香味食材)の量が品位へ与える影響を検討することを目的とした。
具体的には、実施例12〜15、比較例4〜5において、Aのソースのにんにくの量を表4の通りになるように変更した以外は、実施例1と同様にツインパックのソースを調製した。にんにくの量の増減分は、清水で調整した。
得られた実施例12〜15、比較例4〜5の各ツインパックのソースについて、いずれも、Aのソースの粘度が、6000mPa・s以下であり、Bのソースの粘度が、Aのソースの粘度より6000mPa・s以上高かった。また、Aのソースの食用油脂100部に対する、Bの食用油脂の含有割合が、20部であり、AのソースのpHは、いずれも5.0〜7.5であった。
次に、実施例12〜15、比較例4〜5により得られた各ツインパックのソースを試験例1と同様の評価条件及び評価基準により評価した。結果を表4に示す。
[表4]
Figure 0006644182
評価の結果、実施例1のにんにくの量が、0.08〜15%である実施例12〜15は、いずれも香り立ちが十分に感じられ、好ましいものであった。前記範囲外の比較例4〜5については、香り立ちが弱い、または、香り立ちが強すぎて、好ましくなかった。
[試験例4]
次に、試験例4では、A及びBのソースの食用油脂の含有量が品位へ与える影響を検討することを目的とした。
具体的には、実施例16〜19において、A及びBのソースの食用油脂の含有量を表5の通りになるように変更した以外は、実施例1と同様にツインパックのソースを調製した。なお、食用油脂の配合量の増減分は、清水で調整した。
得られた実施例16〜19の各ツインパックのソースについて、いずれも、Aのソースの粘度が、6000mPa・s以下であり、Bのソースの粘度が、Aのソースの粘度より6000mPa・s以上高かった。また、いずれもpHが5.0〜7.5であった。
次に、実施例16〜19により得られた各ツインパックのソースを試験例1と同様の評価条件及び評価基準により評価した。結果を表5に示す。
[表5]
Figure 0006644182
評価の結果、実施例16のツインパックのソースは、実施例1よりは劣るが、香り立ちが感じられ、好ましいものであった。特に、実施例1、17、18、19に関しては、2つのソースとパスタが非常に絡みやすく、香り立ちが強く感じられた。
[試験例5]
試験例5では、A及びBのソースが乳化液状である場合の、品位へ与える影響を検討することを目的とした。具体的には、Aのソースについては、表1記載の原料に卵黄5%を追加し、卵黄の増減分は清水で調整した。製造方法としては、にんにく、清水をミキサーに投入し、撹拌を開始する。そこに、食塩、グラニュー糖、グルタミン酸ナトリウム、ブイヨン、増粘剤(加工澱粉、キサンタンガム)を投入し、5分撹拌した後、卵黄を投入し、1分撹拌する。最後に、食用油脂をミキサーへ投入し、5分撹拌した後、80℃達温になるまで加熱処理を施した。
また、Bのソースについても、表1記載の原料に卵黄5%を追加し、卵黄の増減分は清水で調整した。トマト、清水をミキサーに投入し、撹拌を開始する。そこに、食塩、液糖、グルタミン酸ナトリウム、ブイヨン、増粘剤(加工澱粉、キサンタンガム)を投入し、5分撹拌した後、卵黄を投入し、1分撹拌する。最後に、食用油脂をミキサーへ投入し、5分撹拌した後、80℃達温になるまで加熱処理を施した。
次いで、得られたA及びBのソース20gを容器の各々分離された空間に充填することにより実施例1のツインパックのソースを得た。
得られたツインパックのソースについて、Aのソースの粘度が、6000mPa・s以下であり、Bのソースの粘度が、Aのソースの粘度より6000mPa・s以上高かった。また、Aのソースの食用油脂100部に対する、Bの食用油脂の含有割合が、20部であり、Aのソースが、pHが5.0〜7.5であった。
試験例5で調整したツインパックのソースを試験例1と同様の評価条件及び評価基準により評価したところ、乳化液状であっても、実施例1と同様に、香り立ちが強く感じられ、大変好ましいものであった。
[試験例6]
試験例6では、Aのソースの香味食材の種類が品位へ与える影響を検討することを目的とした。実施例1におけるAのソースのにんにくを、バジル、わさび、生姜、しそ、レモン、ゆず、すだちに変更する以外は、実施例1と同様にツインパックのソースを調製した。得られたツインパックのソースを実施例1と同様の評価条件及び評価基準により評価したところ、いずれも実施例1と同様に、香り立ちが強く感じられた。




















Claims (6)

  1. 喫食直前に食材と混ぜる容器詰めのソースにおいて、
    A及びBの2種類のソースが各々分離された空間に充填されたものであり、
    前記容器が前記A及び前記Bの2種類のソースの排出口を同時に開封することができるものであり、
    前記Aのソースの含有量が、1g〜25gであり、
    前記Aのソースと前記Bのソースの含有量の比が、1:0.8〜1:15であり、
    前記Aのソースが、大きさが5mm以下である、にんにく、バジル、わさび、生姜、しそ、レモン、ゆず、すだちより選択される少なくとも一種以上の香味食材を含み、
    前記Aのソース全量に対して、前記香味食材の含有量が、固形物換算で、0.1質量%
    以上10質量%以下であり、
    前記Aのソースの粘度が、6000mPa・s以下であり、
    さらに、前記Bのソースにおける粘度が、前記Aのソースの前記粘度より6000mPa・s以上高い、
    ことを特徴とするツインパックのソース。
  2. 前記Aのソースが、食用油脂を含有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のツインパックのソース。
  3. 前記Aのソースが、前記食用油脂の含有量が10質量%以上70質量%以下である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のツインパックのソース。
  4. 前記Aのソースの前記食用油脂100質量部に対する、前記Bの前記食用油脂の含有割合が、5質量部以上350質量部以下である、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のツインパックのソース。
  5. 前記Aのソースが、pHが4.0以上7.5以下である、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のツインパックのソース。
  6. 前記A及び前記Bの2種類のソースがパスタや米飯に混ぜ合わせて使用する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のツインパックのソース。
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