JP2010057417A - 加熱殺菌済みクリームソース - Google Patents
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Abstract
【解決手段】分離包装された2種類のソースからなり、喫食時に該2種類のソースを混合して喫食する加熱殺菌済みクリームソースにおいて、上記2種類のソースが、下記(1)及び(2)のソースからなる。
(1)実質的に乳由来原材料を含まないソース
(2)乳由来原材料を含み、実質的に塩分を含まないソース
【選択図】なし
Description
ソース類やスープ類、カレー、タレなどの流動状食品において、加熱殺菌工程中及び保存中などにおいて、具材のもつ自然な食感、食味や、調味料及び香辛料の風味が失われないようにするため、具材や調味料及び香辛料を、ソース部やスープ部と分離包装することが従来より行われている(例えば、特許文献1及び2参照)。
即ち、本発明は、分離包装された2種類のソースからなり、喫食時に該2種類のソースを混合して喫食する加熱殺菌済みクリームソースにおいて、上記2種類のソースが、下記(1)及び(2)のソースであることを特徴とする加熱殺菌済みクリームソースを提供するものである。
(1)実質的に乳由来原材料を含まないソース
(2)乳由来原材料を含み、実質的に塩分を含まないソース
また、本発明は、前記加熱殺菌済みクリームソースにおいて、前記(2)のソースが、乳化剤を加配しないことを特徴とする加熱殺菌済みクリームソースを提供するものである。
上記乳由来原材料としては、例えば、生クリーム、牛乳、チーズや、乳等を主要原料とする食品、濃縮乳、粉乳、乳清タンパク質やその分解物、などが挙げられる。尚、乳化剤を加配しないとは、ソースの原材料として乳化剤を添加しないという意味であり、例えば乳由来原材料中に含まれている乳化剤は対象外である。
本発明のクリームソースに配合される塩の全量は、この前記(1)のソースに配合される。
尚、この前記(1)のソースにおいて、実質的に乳由来原材料を含まないとは、該ソースの原材料として乳由来原材料を配合しないという意味であり、原材料中に含まれている乳成分は対象外である。
本発明のクリームソースに配合される乳由来原材料の全量は、この前記(2)のソースに配合される。
尚、この前記(2)のソースにおいて、実質的に塩分を含まないとは、該ソースの原材料として塩を配合しないという意味であり、原材料中に含まれている塩分は対象外である。前記(2)のソースの塩分濃度は、0.6質量%以下であることが好ましく、0.2質量%以下であることがより好ましい。
本発明においては、上記容器としては、容器を開封することなく、収納部の仕切り手段を開放することができ、容器内で前記(1)のソースと前記(2)のソースとを混合できる容器を用いることが好ましい。このような容器を用いることにより、喫食時における前記(1)のソースと前記(2)のソースとの混合及びソースの再加熱を該容器内で行うことができる。
(1)のソースとして下記表1に示す配合の魚介ソースを、(2)のソースとして下記表2に示す配合のカルボナーラベースソースを、それぞれ製造した。このうち(2)のソースはアセプティック製法により製造した。即ち、常法に従って、ソース原材料を混合し、混合物を熱交換機にて加熱殺菌し、冷却後、無菌包材に無菌条件下で充填し、(2)のソースを得た。尚、魚介ソースの塩分濃度(総塩分量)は4.4質量%、カルボナーラベースソースの塩分濃度(総塩分量)は0.15質量%であった。
乳化安定性(加熱殺菌後の乳化状態)の評価基準
◎ 乳化状態は安定しており、乳風味が豊かに感じられる。
○ 部分的に乳タンパクの凝集が見られるが、乳化状態は概ね良好で、クリームソースとして喫食可能。
△ 乳タンパクの凝集、油脂分離が見られ、クリームソースとして喫食に耐えない。
× ソースといえないほどに乳タンパクの凝集、油脂分離が生じている。
上記表2に示す配合において、食塩を0.45質量%(比較例1)又は0.70質量%(比較例2)添加した以外は、上記表2に示す配合と同様の配合(食塩の添加量の分、水の配合量を減少)によりカルボナーラベースソースを、実施例1と同様の製法によりそれぞれ製造した。比較例1のカルボナーラベースソースの塩分濃度(総塩分量)は0.60質量%、比較例2のカルボナーラベースソースの塩分濃度(総塩分量)は0.85質量%であった。
上記表1に示す魚介ソースの配合による配合物100質量部及び上記表2に示すカルボナーラベースソースの配合による配合物200質量部を混合し、実施例1における(2)のソースと同様の製法により、混合物を熱交換機にて加熱殺菌し、冷却後、無菌包材に無菌条件下で充填し、クリームソースを製造した。
Claims (2)
- 分離包装された2種類のソースからなり、喫食時に該2種類のソースを混合して喫食する加熱殺菌済みクリームソースにおいて、上記2種類のソースが、下記(1)及び(2)のソースであることを特徴とする加熱殺菌済みクリームソース。
(1)実質的に乳由来原材料を含まないソース
(2)乳由来原材料を含み、実質的に塩分を含まないソース - 前記(2)のソースが、乳化剤を加配しない請求項1に記載の加熱殺菌済みクリームソース。
Priority Applications (1)
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JP2008226464A JP2010057417A (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 加熱殺菌済みクリームソース |
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JP2008226464A Pending JP2010057417A (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 加熱殺菌済みクリームソース |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010057416A (ja) * | 2008-09-03 | 2010-03-18 | Nisshin Foods Kk | 加熱殺菌済みソース類 |
JP2020191795A (ja) * | 2019-05-27 | 2020-12-03 | キユーピー株式会社 | ツインパックのソース |
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JPH09252751A (ja) * | 1996-03-22 | 1997-09-30 | Kao Corp | レトルト食品 |
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2008
- 2008-09-03 JP JP2008226464A patent/JP2010057417A/ja active Pending
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