JP6643826B2 - ドアハンドル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ドアハンドル装置に関する。
ドアハンドル装置は、ユーザが把持するハンドルグリップを備えている。ハンドルグリップは、一端側にベース部材に軸支される軸着部を備え、他端側にベース部材のガイド孔に挿通される挿通部を備える。ハンドルグリップを開操作すると挿通部がガイド孔内を移動するため、挿通部とガイド孔の壁との間には所定の隙間が形成されている。この隙間は、ハンドルグリップが回転軸線に沿った方向に微動するガタツキの原因になっている。
特許文献1には、ベース部材のガイド孔にハンドルグリップの挿通部が摺接するガイド部材を配置したドアハンドル装置が開示されている。ガイド部材によってハンドルグリップの挿通部が回転軸線に沿って移動することを規制することで、ベース部材に対するハンドルグリップのガタツキを防止している。
特開2007−32257号公報
しかしながら、特許文献1のドアハンドル装置は、ハンドルグリップの挿通部にガイド部材が常に摺接しているため、ハンドルグリップを操作する際の摺動抵抗が大きくなる。よって、ドアを開放する際のハンドルグリップの操作性が悪くなる。
本発明は、ハンドルグリップの操作性を損なうことなく、ベース部材に対するハンドルグリップのガタツキを防止できるドアハンドル装置を提供することを課題とする。
本発明は、軸受部を有するベース部材と、前記軸受部に取り付けられる軸着部と、この軸着部の反対側に設けられてドアの内側に向けて突出する挿通部とを有し、前記ベース部材に沿った非操作位置と前記挿通部側が前記ベース部材から離れる方向に移動した操作位置との間を前記軸着部回りに回転可能に配置されたハンドルグリップと、前記ハンドルグリップを前記非操作位置に向けて付勢する付勢部材とを備え、前記ベース部材は、前記ハンドルグリップの回転軸線が延びる方向に前記挿通部が移動することを規制する規制部を有し、前記ハンドルグリップの前記挿通部に、前記ハンドルグリップが前記非操作位置にあるときに前記規制部と当接し、前記ハンドルグリップが非操作位置から操作位置へ回転することに伴って、前記規制部と当接しない部分に位置する摺接部が設けられており、前記ベース部材及び前記ハンドルグリップは、回転軸線が上下方向に延びるように配置され、前記摺接部は、前記ハンドルグリップの前記挿通部の上側だけに弾性的に変形可能に設けられている、ドアハンドル装置を提供する。
このドアロック装置では、ハンドルグリップが非操作位置にあるときに、ハンドルグリップの摺接部がベース部材の規制部に当接するため、ハンドルグリップのガタツキを抑制することができる。また、ハンドルグリップが非操作位置から操作されたときには、ベース部材の規制部からハンドルグリップの摺接部が離れ、挿通部と規制部との圧接状態が解除されるため、ベース部材に対するハンドルグリップの摺動抵抗を軽減できる。よって、ハンドルグリップの操作性が損なわれることを防止できる。また、摺接部は、ハンドルグリップの挿通部の上側だけに弾性的に変形可能に設けられているため、ハンドルグリップが非操作位置にあるときに、挿通部の上側だけに設けられた摺接部がベース部材の規制部に弾性的に当接する。これによりハンドルグリップの挿通部は下側に付勢され、挿通部の下側がベース部材の規制部に当接する。通常、ユーザはハンドルグリップを上から把持するため、ハンドルグリップには下向きの荷重が加わる。この際、ハンドルグリップの挿通部の下側には隙間がないため、ハンドルグリップは、規制部によって位置規制された状態に維持される。よって、ハンドルグリップを把持したユーザにガタツキを感じさせることはない。また、この状態でユーザがハンドルグリップを上方向に動かしても、弾性を有する摺動部がベース部材の規制部に当接しているため、ガタツキを抑制できる。
前記摺接部は、前記ハンドルグリップとは別部材で、前記ハンドルグリップに設けた挿通部本体に装着されるスライドガイドに設けられており、前記スライドガイドは、前記ハンドルグリップが前記操作位置にあるときに、前記規制部に当接可能な間隔をあけて位置する一対の当接部を備えている。詳しくは、前記スライドガイドは、前記ハンドルグリップの回転軸線が延びる方向における前記挿通部本体の両側にそれぞれ配置された一対の板状側方フレームと、これら一対の板状側方フレームを連結する連結部とを備え、前記板状側方フレームに、前記当接部が設けられるとともに、前記当接部より突出するように前記摺接部が設けられている。この態様によれば、ハンドルグリップが操作位置にあるときに、ハンドルグリップに対して回転軸線に沿った方向に荷重が加えられても規制部に当接部が当接するため、軸受部が破損することを防止でき、また、ハンドルグリップの回転軸方向への傾きが抑制される。また、ハンドルグリップの操作時には、当接部が規制部に摺接するため、ハンドルグリップを操作位置まで確実にガイドできる。また、非操作位置で規制部に当接する摺接部と、操作位置で規制部に当接する当接部とは、ハンドルグリップの挿通部本体に配置するスライドガイドとして一体成形されているため、部品点数を増やすことなく構成できる。
前記スライドガイドは、前記ハンドルグリップの前記挿通部本体よりも前記ベース部材の前記規制部に対する摺動抵抗が低い材料で形成されている。この態様によれば、ハンドルグリップの操作時の摺動抵抗を低減できるため、ハンドルグリップの操作性を確実に向上できる。
前記ハンドルグリップの前記挿通部本体に、前記ベース部材に回転可能に軸支されたレバー部材に係合し、このレバー部材を操作する操作部が設けられ、前記スライドガイドに、前記操作部を覆うカバー部が一体成形されている。この態様によれば、ハンドルグリップの挿通部本体の操作部を覆うカバー部を備えているため、レバー部材の磨耗を抑制できる。また、カバー部はスライドガイドに一体成形されているため、部品点数が増え、製造コストが高くなることを抑制できる。
本発明のドアハンドル装置では、ハンドルグリップが非操作位置にあるときに、ハンドルグリップの摺接部がベース部材の規制部に当接するため、ハンドルグリップのガタツキを抑制できる。また、ハンドルグリップが操作されると、規制部と摺接部との当接が解除され、ベース部材に対するハンドルグリップの摺動抵抗が軽減されるため、ハンドルグリップの操作性が損なわれることを防止できる。
ドアハンドル装置の正面図。 図1のII−II線断面図。 ハンドルグリップを開操作した状態を示す断面図。 図1のIII−III線断面図。 ドアハンドル装置の分解斜視図。 ハンドルカバーを除く図4Aを逆側から見た分解斜視図。 ベース部材の正面図。 ハンドルグリップの斜視図。 ハンドルグリップが非操作位置の状態を示す断面図。 図7Aの一部拡大断面図。 ハンドルグリップの操作過程の状態を示す断面図。 図8Aの一部拡大断面図。 ハンドルグリップが操作位置の状態を示す断面図。 図9Aの一部拡大断面図。 ハンドルグリップの挿通部とスライドガイドの分解斜視図。 図10Aを異なる角度から見た分解斜視図。 ハンドルグリップの挿通部の平面図。 ハンドルグリップの挿通部の底面図。 スライドガイドの斜視図。 図12Aと異なる方向から見たスライドガイドの斜視図。 スライドガイドの正面図。 スライドガイドの背面図。 スライドガイドの断面図。 図14Aと異なる方向から見たスライドガイドの断面図。 挿通部にスライドガイドを取り付ける第1工程を示す斜視図。 挿通部にスライドガイドを取り付ける第2工程を示す斜視図。 挿通部にスライドガイドを取り付ける第3工程を示す斜視図。 図15Bに示す状態を示す断面図。 挿通部にスライドガイドを取り付けた状態を示す断面図。 ドアハンドル装置の変形例を示す断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(全体構成)
図1から図3は、本発明の実施形態に係る車両用のドアハンドル装置10を示す。このドアハンドル装置10は、図2Aに示すドアパネル1に配置されたベース部材15と、ベース部材15の車内側上部に回転可能に配置されたレバー部材30と、ベース部材15の車外側に回転可能に配置されたハンドルグリップ40とを備える。図2Bに示すように、ドアハンドル装置10は、ハンドルグリップ40が車外方向Zに開操作されると、図3に示すようにレバー部材30が回転する。これにより、図1に示すロッド36を介してドアに配置した図示しないラッチ機構を動作させることで、ドアが開放される。
(ドアパネルの詳細)
図2Aに示すように、ドアパネル1はドアの外面を構成する。ドアパネル1には、図2AにおいてX方向であるドアの前後方向に所定間隔をあけて、第1開口部2と第2開口部3とが設けられている。図2Aにおいて右側に位置する第1開口部2には、ハンドルグリップ40の一端側のアーム部45が車外側から挿通される。図2Aにおいて左側に位置する第2開口部3には、ハンドルグリップ40の他端側の挿通部48が車外側から挿通される。ドアパネル1の第1開口部2と第2開口部3の間には、車内方向Zに向けて窪む湾曲部4が形成されている。
(ベース部材の詳細)
図2Aを併せて図4Aから図5を参照すると、 ベース部材15は、ドアパネル1の湾曲部4に沿う曲面を備え、ドアパネル1の車内側に配置されている。ベース部材15には、第1開口部2の左側に位置するように第1ネジ孔16が設けられ、第2開口部3の左側に位置するように第2ネジ孔17が設けられている。図2Aに最も明瞭に示すように、第1ネジ孔16にネジを貫通させてドアパネル1のネジ止め部5に締め付けることで、ベース部材15がドアパネル1に固定されている。また、第2ネジ孔17にネジを貫通させ、ドアパネル1の車外側に配置したエンドカバー27のボス28にネジを締め付けることで、ベース部材15とエンドカバー27との間にドアパネル1が挟み込んで固定されている。
ベース部材15には、第1開口部2に連通し、ハンドルグリップ40のアーム部45を配置するアーム取付孔18が設けられている。アーム取付孔18は、ベース部材15の壁によって画定されている。ベース部材15には、図2Aにおいて右側の壁からアーム取付孔18内に突出するように、ハンドルグリップ40を回転可能に取り付ける軸支部(軸受部)19が設けられている。図5に最も明瞭に示すように、軸支部19,19は、円柱状の軸部を備え、図5においてベース部材15の右側の壁から所定間隔をあけて一対突設されている。ベース部材15は、軸支部19(ハンドルグリップ40)の回転軸線Lが図5においてドアの上下方向Yに延びるように、ドアパネル1に配置されている。また、軸支部19には、ハンドルグリップ40が前後方向Xにガタツクことを抑制する付勢スプリング29が配置されている。
また、ベース部材15には、軸支部19と反対側の端部に位置するように、第2開口部3に連通し、ハンドルグリップ40の挿通部48を配置するガイド孔20が設けられている。ガイド孔20は、上壁21a、下壁21b、及び一対の横壁21c,21dにより画定されており、車内外方向Zに沿って延び、貫通している。図7Aを併せて図5を参照すると、ガイド孔20の軸支部19側には、ハンドルグリップ40の挿通部48が回転軸線Lに沿って上下方向に移動することを規制する規制部22A,22Bが設けられている。規制部22A,22Bは、ガイド孔20の上壁21a及び下壁21bの車外側端部から上下方向Yにそれぞれ対向する側に突出されている。また、規制部22A,22Bの車外側の面には、図示しないハンドルシートを固定するための凹部22aが設けられている。
図5に最も明瞭に示すように、ガイド孔20は、規制部22A,22Bを突設していない差込部23と、規制部22A,22Bを突設したガイド部24とに区画されている。差込部23は、ガイド部24に対して軸支部19と反対側に隣接している。差込部23は、上壁21a及び下壁21bで画定された上下方向Yの溝幅がH1であり、ハンドルグリップ40の挿通部48の上下方向Yの最大寸法より大きい。ガイド部24は、規制部22A,22Bを設けた部分の上下方向Yの溝幅がH2であり、挿通部48の上下方向Yの最大寸法より小さい。また、ガイド部24の車内側の溝幅は、差込部23の溝幅H1と同一である。ハンドルグリップ40の挿通部48は、先にガイド孔20の差込部23に差し込んで配置された後、ハンドルグリップ40を軸支部19側(取付方向)にスライドさせることで、ガイド部24に配置される。
(レバー部材の詳細)
図3に示すように、レバー部材30は、ドアの前後方向Xに沿って突出し、ベース部材15の軸受け25(図4A参照)に回転可能に取り付けられる回転軸31を備える。この回転軸31には、レバー部材30を図3に示す非操作位置に付勢するリターンスプリング(付勢部材)35が配置されている。レバー部材30の下部には、ガイド孔20内に突出する操作受部32が設けられている。また、レバー部材30の上部には、ロッド36を回転可能に連結するロッド連結孔33が設けられている。
レバー部材30は、ハンドルグリップ40の開操作を操作受部32が受けることで、リターンスプリング35の付勢力に抗して図3において反時計回りに回転する。これによりロッド36を介してラッチ機構が開作動される。ハンドルグリップ40の開操作が止められると、レバー部材30はリターンスプリング35の付勢力で非操作位置に回転される。これによりハンドルグリップ40がレバー部材30を介して非操作位置に付勢される。
(ハンドルグリップの詳細)
図6を併せて図2Aから図4Bを参照すると、ハンドルグリップ40は、ベース部材15に対してドアパネル1を挟んで車外側に配置されている。本実施形態のハンドルグリップ40は、ベース部材15のガイド孔20内に配置される挿通部本体50に別部材からなるスライドガイド60を取り付けることで、ベース部材15に対するガタツキを抑制するとともに、操作性を向上している。
図4Aに最も明瞭に示すように、ハンドルグリップ40は、ベース部材15に沿って取り付けられるグリップ本体42と、このグリップ本体42の車外側表面を覆うハンドルカバー43とを備える。グリップ本体42とハンドルカバー43との間に形成される内部空間には、リモコンの操作信号を受信するためのアンテナ(図示せず)が配置される。ハンドルグリップ40は、グリップ本体42にアンテナ及びハンドルカバー43を取り付けた後、ベース部材15に取り付けられる。
ハンドルグリップ40は、一端がドアパネル1の第1開口部2を介してベース部材15のアーム取付孔18内に位置し、他端がドアパネル1の第2開口部3を介してベース部材15のガイド孔20内に位置する。このハンドルグリップ40はベース部材15に対して、図2Aに示す操作前の非操作位置と、図2Bに示す操作後の操作位置との間を回転可能に配置されている。非操作位置のハンドルグリップ40は、ドアパネル1の湾曲部4に対して所定間隔をあけて位置する。
グリップ本体42は、第1開口部2を通してアーム取付孔18内に配置される概ねL字形状のアーム部45を備える。このアーム部45の先端には、ベース部材15の軸支部19,19に軸着される回転軸部(軸着部)46,46が上下方向Yの両面に設けられている。図4A及び図4Bを参照すると、回転軸部46は、概ね半長円形状に窪む凹溝からなり、軸支部19側である前後方向Xの先端側が開口されている。また、アーム部45には、XZ平面に沿って延びる分割用スリット47が設けられている。この分割用スリット47により、2分割されたアーム部45の分割片が互いに近づく方向へ弾性的に移動可能になっている。
ハンドルグリップ40をベース部材15に取り付ける際には、ドアパネル1の第1開口部2を通してベース部材15のアーム取付孔18に、アーム部45を差し込む。その後、図2Aにおいてハンドルグリップ40を前後方向Xに沿って右側(取付方向)にスライドさせることで、ベース部材15の軸支部19に回転軸部46を差し込む。これにより、ドアパネル1を挟んでベース部材15にハンドルグリップ40を回転可能に取り付けることができる。
図2A及び図2Bに示すように、グリップ本体42は、第2開口部3を通してドアパネル1の車内側に向けて突出し、ベース部材15のガイド孔20内に進退可能に配置される挿通部48を備える。図6を併せて図4A及び図4Bを参照すると、挿通部48は、グリップ本体42に一体成形した挿通部本体50と、挿通部本体50に覆い被せるように配置したスライドガイド60とを備える。このスライドガイド60にベース部材15の規制部22Aに摺接される摺接部68が形成されている。この摺接部68により、図7Aから図9Bに示すように、ベース部材15に対するハンドルグリップ40のガタツキを抑制し、ハンドルグリップ40の操作性を向上している。
(挿通部本体の詳細)
図2A及び図2Bに示すように、挿通部本体50は、ハンドルグリップ40の非操作位置及び操作位置のいずれでも、先端がガイド孔20内に位置する寸法で形成されている。図3を併せて参照すると、挿通部本体50の先端には、操作受部32に係合してレバー部材30を操作する操作部51が設けられている。操作部51は、前後方向Xに沿って軸支部19に向けて突出されている。この操作部51の突出方向は、ベース部材15に対するハンドルグリップ40の取付方向と同一である。また、挿通部本体50には、操作部51と係合するレバー部材30の操作受部32を作動可能に配置するための切欠部52が設けられている。この切欠部52は、挿通部本体50の回転軸部46側から逆向きに窪むように設けられている。
図10Aから図11Bに示すように、挿通部本体50には、スライドガイド60を固定するための固定用凸部(固定部)53a〜53dが設けられている。固定用凸部53a〜53dは、ベース部材15の規制部22A,22Bと対向する上下面に4箇所設けられている。詳しくは、図10A及び図11Aに示すように、挿通部本体50の上面50aには、挿通部本体50が突出する車内外方向Zに所定間隔をあけて3個の固定用凸部53a〜53cが設けられている。図10B及び図11Bに示すように、挿通部本体50の下面50bには、挿通部本体50の先端側に1個の固定用凸部53dが設けられている。これら固定用凸部53a〜53dは、ベース部材15に対するハンドルグリップ40の取付方向である前後方向Xに対して交差(直交)する上下方向Yに突出されている。また、各固定用凸部53a〜53dは、挿通部48がガイド孔20内を進退する方向であり、挿通部48をガイド孔20に差し込む方向である車内外方向Zに対しても交差する方向である。
挿通部本体50の下面50bには、車内外方向Zに沿って直線状に延びる位置決め凸部54が設けられている。この位置決め凸部54は、固定用凸部53a〜53dと同様に、ベース部材15に対するグリップ本体42の取付方向である前後方向Xに対して交差する上下方向Yに突出されている。位置決め凸部54は、挿通部本体50の全長の中間部分に位置するように設けられている。また、挿通部本体50の上面50aには、挿通部本体50の基端側に概ね四角形状をなすように上向きに突出する突出部55が設けられている。
(スライドガイドの詳細)
図10A及び図10Bを併せて図12Aから図13Bを参照すると、スライドガイド60は、一対の側方フレーム61A,61Bと、これら側方フレーム61A,61Bを連結する連結部66A,66Bとを備えている。このスライドガイド60は、ハンドルグリップ40の挿通部本体50より、ベース部材15の規制部22A,22Bに対する摺動抵抗が低い材料で形成されている。例えばベース部材15はガラス入りナイロン製であり、グリップ本体42はガラス入りナイロン製であり、スライドガイド60はポリエステルエラストマ製である。
側方フレーム61A,61Bは、回転軸部46の軸線Lが延びる上下方向Yにおける挿通部本体50の両側である上面50aと下面50bに重畳配置された板体である。これら側方フレーム61A,61Bの先端には、上下方向Yに突出するストッパ部62,62が設けられている。図7Aから図9Aを参照すると、ストッパ部62,62の外端間の寸法は、ガイド孔20の溝幅H1と概ね同一であり、規制部22A,22B間の溝幅H2より広い。ストッパ部62,62は、ハンドルグリップ40が開操作されると、上壁21a及び下壁21bに摺接することでハンドルグリップ40の上下方向Yの傾きを防ぐ。また、規制部22A,22Bに当接することで挿通部48がガイド孔20から抜け出ることを防止する。
図12B及び図14Aに示すように、挿通部本体50の上面50aに重畳配置される側方フレーム61Aには、固定用凸部53a〜53cに対応する固定用凹部(固定部)63a〜63cがそれぞれ設けられている。図12A及び図14Bに示すように、挿通部本体50の下面50bに重畳配置される側方フレーム61Bには、固定用凸部53dに対応する固定用凹部63dが設けられている。側方フレーム61A,61Bは、内面側に間隔をあけて位置する内壁部64を備える。固定用凹部63a,63b,63dは、側方フレーム61A,61Bの内壁部64に設けられている。本実施形態の固定用凹部63a〜63dは、内壁部64又は側方フレーム61Aに設けた貫通孔からなる。また、側方フレーム61Aの内壁部64の基端側には、挿通部本体50に形成した突出部55が配置される位置決め段部65が形成されている。
図12Bに最も明瞭に示すように、連結部66A,66Bは、側方フレーム61A,61Bの一端と他端とに設けられている。挿通部48の先端側に位置する連結部66Aは、概ねXY平面に沿って延びる板状に形成され、側方フレーム61A,61Bの先端側端部を連結している。挿通部48の基端側に位置する連結部66Bは、概ねYZ平面に沿って延びる板状に形成され、側方フレーム61A,61Bの基端側の前後方向Xの後方側を連結している。これら連結部66A,66Bには、蛇腹形状の凹凸部からなり、上下方向Yの伸縮を可能とする伸縮部67が形成されている。この伸縮部67によって上下の側方フレーム61A,61Bの間隔を広げ、挿通部本体50の外側に配置する。そして、各側方フレーム61A,61Bを互いに近づく方向Yに押圧することで、固定用凸部53a〜53dに固定用凹部63a〜63dが圧入される。
挿通部本体50の上側に配置される側方フレーム61Aには、ハンドルグリップ40が非操作位置にあるときに規制部22Aに当接する摺接部68と、ハンドルグリップ40が操作位置にあるときに規制部22Aと当接可能な当接部70Aとが設けられている。挿通部本体50の下側に配置される側方フレーム61Bには、ハンドルグリップ40が非操作位置にあるときに規制部22Bに当接し、ハンドルグリップ40が操作位置にあるときに規制部22Bに当接可能な当接部70Bが設けられている。
図7A及び図7Bを併せて図12A及び図12Bを参照すると、摺接部68は、上側の当接部70Aより上方へ突出するように、側方フレーム61Aだけに設けられている。この摺接部68は、側方フレーム61Aに沿って車内外方向Zへ平行に延びる一対のスリット69,69を設けることで、スリット69,69の間に形成されている。スリット69,69は、ハンドルグリップ40が非操作位置にあるときに、側方フレーム61Aの規制部22A,22Bの車外側端に対応する位置から車内側に向けて延びるように設けられている。
摺接部68は、スリット69,69の間で上方へ膨出した曲面状であり、上下方向Yに弾性的に変形可能である。図7Bに最も明瞭に示すように、摺接部68は、ハンドルグリップ40が非操作位置に回転した状態で規制部22Aと当接するように、頂部68aが挿通部48の車外側に偏った位置に設けられている。これにより摺接部68は、図8Aから図9Bに示すように、ハンドルグリップ40が非操作位置から操作位置へ回転することに伴って、規制部22Aと当接しない部分に位置する。本実施形態の摺接部68は、挿通部本体50の突出部55が配置される位置決め段部65に位置するように設けられている。摺接部68が弾性的に変形する方向に挿通部本体50の突出部55を配置することで、摺接部68の過剰な弾性変形を抑制している。
当接部70A,70Bは、側方フレーム61A,61Bの外側面であり、挿通部48の進退方向である車内外方向Zへ延びている。当接部70Aは、側方フレーム61Aの摺接部68から車内側の部分であり、当接部70Bは側方フレーム61B全体である。当接部70A,70Bは、固定用凹部63a〜63dを挿通部本体50の固定用凸部53a〜53dに正常に圧入した状態で、ベース部材15の規制部22A,22Bに対して当接可能な間隔をあけて位置する。
図7A及び図7Bに示すように、ハンドルグリップ40が非操作位置に回転している状態では、摺接部68が上側の規制部22Aに当接することで、下側の当接部70Bは下側の規制部22Bに当接した状態になる。図9A及び図9Bに示すように、ハンドルグリップ40が操作位置に回転すると、摺接部68と規制部22Aとの当接が解除されるため、当接部70A,70Bと規制部22A,22Bとの間に微動可能な隙間が生じる。この操作位置でハンドルグリップ40に上下方向Yの外力が加わると、当接部70A,70Bが対向する規制部22A,22Bに当接することで、ハンドルグリップ40の移動が規制される。
図12Aから図13Bに示すように、スライドガイド60の先端には、挿通部本体50の先端の操作部51を覆うカバー部71が一体成形されている。カバー部71は、一対の側方フレーム61A,61Bの先端に連続する中空の直角台形状に形成されている。カバー部71の突出方向Xの基端側には、操作部51を挿入する開口部72が形成されている。図13Bから図14Bを参照すると、カバー部71の下面には、カバー部71の突出方向である前後方向Xに延びるスリット73が設けられている。このスリット73により、連結部66Aが伸縮可能な状態を確保できる。
また、スライドガイド60には、挿通部本体50の切欠部52の基端側に形成された段部52aに係合する中央連結部74が設けられている。この中央連結部74は、一対の側方フレーム61A,61Bの中間部分にそれぞれ連続するU字形状に形成されている。中央連結部74は、挿通部本体50の回転軸部46側の端面50cに重畳される端面部74aと、操作部51と対向する対向面部74bとを備える。この中央連結部74により、スライドガイド60の中間部分で側方フレーム61A,61Bが広がることを阻止し、両端の連結部66A,66Bが過剰に伸張されることを抑制している。また、中央連結部74は、スライドガイド60を挿通部本体50に取り付ける際にガイド部の役割をなす。
図12A、図13B及び図14Bに示すように、スライドガイド60の側方フレーム61Bには、挿通部本体50の位置決め凸部54に当接する一対の位置決め部75,76が設けられている。第1位置決め部75は、側方フレーム61Bの車内外方向Z(長手方向)の先端側に、長手方向に沿って延びるように設けられている。この第1位置決め部75の基端側の端部は、中央連結部74の形成位置と一致している。また、第1位置決め部75は、側方フレーム61Bの前後方向X(幅方向)において、カバー部71が突出する方向の端部に位置するように設けられている。第2位置決め部76は、側方フレーム61Bの車内外方向Zの基端側に、長手方向に沿って延びるように設けられている。この第2位置決め部76の先端側の端部は、第1位置決め部75の基端側の端部との間に、位置決め凸部54を挿通可能な間隔をあけて位置する。また、第2位置決め部76は、側方フレーム61Bの前後方向Xにおいて、第1位置決め部75と反対側端部に位置するように設けられている。
図16Bに示すように、スライドガイド60を挿通部本体50に取り付けた状態では、第1位置決め部75は、位置決め凸部54の先端54a側(一端側)、かつ操作部51が突出する方向の位置決め凸部54の端面(一面側)に当接する。また、第2位置決め部76は、位置決め凸部54の基端54b側(他端側)、かつ第1位置決め部75と反対側の位置決め凸部54の端面(他面側)に当接する。これにより、挿通部本体50に突設した位置決め凸部54は、前後方向Xの端面が第1位置決め部75と第2位置決め部76とで挟み込まれて位置決めされる。
図4Aに示すように、スライドガイド60には、車外側の端部から外方へ突出する係止爪77が設けられている。この係止爪77は、スライドガイド60を挿通部本体50に取り付けることで、グリップ本体42に設けた係止受部56に係止される。これにより、挿通部本体50からスライドガイド60が脱落すること、そして位置ズレすることを防止している。
(ドアハンドル装置の組み立て)
まず、グリップ本体42の挿通部本体50にスライドガイド60を取り付ける際には、図15Aに示すように、スライドガイド60のカバー部71の突出側に挿通部本体50を配置する。ついで、図15B及び図16Aに示すように、挿通部本体50先端の操作部51を、一対の側方フレーム61A,61B、中央連結部74及び連結部66Bで囲まれたスライドガイド60の空間に差し込み、貫通させる。
図15Cに示すように、スライドガイド60に対する挿通部本体50の差し込みは、中央連結部74と段部52aとが当接した状態で停止する。この状態で、中央連結部74に当接した段部52aを中心として、スライドガイド60と挿通部本体50とを相対的に回転させる。これにより、スライドガイド60の両端の伸縮部67を伸縮させながら、図16Bに示すように、挿通部本体50にスライドガイド60を被せることができる。最後に、一対の側方フレーム61A,61Bを互いに近づく方向に押圧し、固定用凸部53a〜53dに固定用凹部63a〜63dを圧入する。
このように、スライドガイド60は、連結部66A,66Bに設けた伸縮部67により、一対の側方フレーム61A,61Bの間隔を広げる方向及び狭める方向に変移させることができる。よって、挿通部本体50の固定用凸部53a〜53dをスライドガイド60の固定用凹部63a〜63dに圧入するためのスペースを確保できる。そのため、スライドガイド60をハンドルグリップ40の挿通部本体50に取り付ける際の作業性を向上できる。
図7Aを併せて図16Bを参照すると、グリップ本体42の挿通部本体50にスライドガイド60を取り付けた状態では、挿通部本体50の上下面50a,50bに一対の側方フレーム61A,61Bが重畳配置されている。また、挿通部本体50の操作部51がカバー部71の内部に挿入配置され、段部52aが中央連結部74に係合している。また、位置決め凸部54が第1位置決め部75と第2位置決め部76とによって挟み込まれた状態になる。よって、スライドガイド60に外力が加わっても、挿通部48からスライドガイド60が簡単に脱落することはない。
次に、スライドガイド60を取り付けたハンドルグリップ40を、ドアパネル1の車内側に取り付けたベース部材15に取り付ける。詳しくは、第1開口部2を通してベース部材15のアーム取付孔18に、グリップ本体42のアーム部45を車外側から差し込む。また、第2開口部3を通してベース部材15のガイド孔20の差込部23に、ハンドルグリップ40の挿通部48を車外側から差し込む。ここで、挿通部本体50に設けた固定用凸部53a〜53dは、挿通部48を差し込む方向Zに対して交差する方向Yに突出している。そのため、ガイド孔20の周囲の壁21a〜21dにスライドガイド60が干渉しても、挿通部本体50からスライドガイド60が脱落することはない。
アーム取付孔18にアーム部45を差し込み、ガイド孔20の差込部23に挿通部48を差し込んだ状態では、アーム部45の回転軸部46とベース部材15の軸支部19とが、前後方向Xに所定間隔をあけて位置する。この状態で、ハンドルグリップ40をベース部材15に対して前後方向Xに沿ってスライドさせ、回転軸部46を軸支部19に回転可能に取り付ける。これにより、図2A及び図7Aに示すように、挿通部48は、ガイド孔20の差込部23から規制部22A,22Bが突出したガイド部24に配置される。また、レバー部材30の操作受部32の車内側に挿通部48の操作部51が係合可能に位置する。ここで、挿通部本体50の固定用凸部53a〜53dは、回転軸部46を軸支部19に取り付ける方向Xに対して交差する方向Yに突出している。そのため、規制部22A,22Bにスライドガイド60が干渉しても、挿通部本体50からスライドガイド60が脱落することはない。
このようにドアパネル1に固定したベース部材15にハンドルグリップ40を取り付けることにより、ドアハンドル装置10の組み立てが完了する。
(ドアハンドル装置の動作)
図2A、図7A及び図7Bに示すように、ハンドルグリップ40が非操作位置に回転している状態では、ハンドルグリップ40の挿通部48の摺接部68がベース部材15の規制部22Aに弾性的に当接している。これにより挿通部48が下向きに付勢され、摺接部68の反対側に位置する当接部70Bが規制部22Bに当接している。これによりハンドルグリップ40の挿通部48は、ベース部材15の規制部22A,22B間に圧接される。よって、ハンドルグリップ40の上下方向のガタツキを抑制できる。
ここで、通常、ユーザはハンドルグリップ40を上方から把持するため、ハンドルグリップ40には下向きの荷重が加わる。この際、非操作状態のハンドルグリップ40の挿通部48の下側には隙間がないため、ハンドルグリップ40は、規制部22A,22Bによって位置規制された状態に維持される。よって、この非操作位置でハンドルグリップ40に上下方向の外力が加わっても、ハンドルグリップ40を把持したユーザにガタツキを感じさせることはない。また、この非操作位置でユーザがハンドルグリップ40を下方向に動かしても、弾性を有する摺接部68がベース部材15の規制部22Aに当接しているため、ガタツキを抑制できる。
図8A及び図8Bに示すように、ハンドルグリップ40が車外方向Zに開操作されると、挿通部48がガイド孔20に沿って車外方向Zに移動する。これにより摺接部68は、規制部22Aに摺接しながら、弾性的な当接が徐々に解除される。そして、摺接部68が規制部22Aから離れ、規制部22Aの対向位置に当接部70Aが位置すると、挿通部48と規制部22A,22Bとの圧接状態が解除される。そのため、ベース部材15に対するハンドルグリップ40の摺動抵抗を軽減できる。よって、ハンドルグリップ40の操作性が損なわれることを防止できる。
図2B、図9A及び図9Bに示すように、レバー部材30の操作受部32が規制部22A,22Bに当接すると、ハンドルグリップ40の車外方向Zへの操作が規制される。この操作位置では、挿通部48の当接部70A,70Bがベース部材15の規制部22A,22Bに対して当接可能な隙間をあけて位置する。但し、本実施形態では、ハンドルグリップ40の回転軸線Lが上下方向Yに延びるため、下側の当接部70Bが対向する規制部22Bに当接し、上側の当接部70Aが規制部22Aと間隔をあけて位置する。よって、この操作位置でハンドルグリップ40に下向きの荷重が加えられても、軸支部19又は回転軸部46が破損することを防止できる。なお、ハンドルグリップ40の操作時には、当接部70Bが規制部22Bに摺接するため、操作性が損なわれることはない。
ユーザがハンドルグリップ40から手を離すと、ハンドルグリップ40がレバー部材30のリターンスプリング35に付勢力によって、車内方向Zに回転する。この際、ハンドルグリップ40の挿通部48と規制部22A,22Bとの間には隙間があるため、摺動抵抗による戻り不良が生じることはない。そして、ハンドルグリップ40がベース部材15又はドアパネル1に当接することで、ハンドルグリップ40の車内方向Zへの回転が非操作位置で停止する。これにより、ハンドルグリップ40の挿通部48の摺接部68が規制部22Aに圧接され、当接部70Bが規制部22Bに弾性的に当接した状態に戻る。
このように、本実施形態のドアハンドル装置10では、ハンドルグリップ40の挿通部48に、ベース部材15の規制部22Aに摺接する摺接部68を有するスライドガイド60を配置しているため、ベース部材15に対するハンドルグリップ40のガタツキを防止できる。よって、ハンドルグリップ40にスライドガイド60を固定する固定部(固定用凸部53a〜53d)を設けるだけで、ベース部材15は何ら設計変更することなく、既存製品を再利用することができる。そのため、ハンドルグリップ40のデザインを変更する際に、製造コストの増大を抑えることができる。
また、スライドガイド60は、グリップ本体42よりもベース部材15に対する摺動抵抗が低い材料で形成されているため、ハンドルグリップ40の操作時の摺動抵抗を低減でき、ハンドルグリップ40の操作性を確実に向上できる。また、一対の側方フレーム61A,61Bを有するスライドガイド60は、連結部66A,66Bによって一体成形されるため、部品管理が容易であるうえ、製造コストを低減できる。しかも、摺接部68、当接部70A,70B、及びカバー部71をスライドガイド60に一体成形しているため、部品点数が増え、製造コストが高くなることを抑制できる。また、レバー部材30を操作する操作部51をカバー部71で覆っているため、レバー部材30の摩耗を抑制できる。
なお、本発明のドアハンドル装置は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、図17に示すように、ハンドルグリップ40の挿通部48の摺接部68が摺接するベース部材15の規制部22Aには、車内側に面取部22bを設けてもよい。このようにすれば、摺接部68と規制部22Aとの摺動抵抗を軽減できるため、ハンドルグリップ40の操作性を更に向上できる。
また、ベース部材15に軸支部19を設け、ハンドルグリップ40に回転軸部46を設けたが、ベース部材15に回転軸部を設け、ハンドルグリップ40に軸支部を設けてもよい。勿論、ベース部材15にハンドルグリップ40を回転可能に軸支する構成は、希望に応じて変更が可能である。また、ハンドルグリップ40は、上下方向Yに延びる回転軸線Lを中心として水平方向に回転させたが、前後方向Xに延びる回転軸線を中心として垂直方向に回転するようにしてもよい。
また、摺接部68は、一対のスリット69,69を設けることで弾性的に変形可能としたが、上側の側方フレーム61Aの一部の肉厚を厚くすることで、弾性的には変形不可能に設けてもよい。また、挿通部48は、グリップ本体42の挿通部本体50と別部材のスライドガイド60とを備える構成としたが、スライドガイド60を設けない構成としてもよい。この場合、グリップ本体42に摺接部68が設けられる。
1 ドアパネル
2 第1開口部
3 第2開口部
4 湾曲部
5 ネジ止め部
10 ドアハンドル装置
15 ベース部材
16 第1ネジ孔
17 第2ネジ孔
18 アーム取付孔
19 軸支部(軸受部)
20 ガイド孔
21a〜21d 壁
22A,22B 規制部
22a 凹部
22b 面取部
23 差込部
24 ガイド部
25 軸受け
27 エンドカバー
28 ボス
29 付勢スプリング
30 レバー部材
31 回転軸
32 操作受部
33 ロッド連結孔
35 リターンスプリング(付勢部材)
36 ロッド
40 ハンドルグリップ
42 グリップ本体
43 ハンドルカバー
45 アーム部
46 回転軸部(軸着部)
47 分割用スリット
48 挿通部
50 挿通部本体
50a 上面
50b 下面
50c 端面
51 操作部
52 切欠部
52a 段部
53a〜53d 固定用凸部(固定部)
54 位置決め凸部
54a 先端
54b 基端
55 突出部
56 係止受部
60 スライドガイド
61A,61B 側方フレーム
62 ストッパ部
63a〜63d 固定用凹部(固定部)
64 内壁部
65 位置決め段部
66A,66B 連結部
67 伸縮部
68 摺接部
68a 頂部
69 スリット
70A,70B 当接部
71 カバー部
72 開口部
73 スリット
74 中央連結部
74a 端面部
74b 対向面部
75 第1位置決め部
76 第2位置決め部
77 係止爪

Claims (5)

  1. 軸受部を有するベース部材と、
    前記軸受部に取り付けられる軸着部と、この軸着部の反対側に設けられてドアの内側に向けて突出する挿通部とを有し、前記ベース部材に沿った非操作位置と前記挿通部側が前記ベース部材から離れる方向に移動した操作位置との間を前記軸着部回りに回転可能に配置されたハンドルグリップと、
    前記ハンドルグリップを前記非操作位置に向けて付勢する付勢部材とを備え、
    前記ベース部材は、前記ハンドルグリップの回転軸線が延びる方向に前記挿通部が移動することを規制する規制部を有し、
    前記ハンドルグリップの前記挿通部に、前記ハンドルグリップが前記非操作位置にあるときに前記規制部と当接し、前記ハンドルグリップが非操作位置から操作位置へ回転することに伴って、前記規制部と当接しない部分に位置する摺接部が設けられており、
    前記ベース部材及び前記ハンドルグリップは、回転軸線が上下方向に延びるように配置され、
    前記摺接部は、前記ハンドルグリップの前記挿通部の上側だけに弾性的に変形可能に設けられている、ドアハンドル装置。
  2. 前記摺接部は、前記ハンドルグリップとは別部材で、前記ハンドルグリップに設けた挿通部本体に装着されるスライドガイドに設けられており、
    前記スライドガイドは、前記ハンドルグリップが前記操作位置にあるときに、前記規制部に当接可能な間隔をあけて位置する一対の当接部を備えている、請求項1に記載のドアハンドル装置。
  3. 前記スライドガイドは、前記ハンドルグリップの回転軸線が延びる方向における前記挿通部本体の両側にそれぞれ配置された一対の板状側方フレームと、これら一対の板状側方フレームを連結する連結部とを備え、
    前記板状側方フレームに、前記当接部が設けられるとともに、前記当接部より突出するように前記摺接部が設けられている、請求項2に記載のドアハンドル装置。
  4. 前記スライドガイドは、前記ハンドルグリップの前記挿通部本体よりも前記ベース部材の前記規制部に対する摺動抵抗が低い材料で形成されている、請求項2又は請求項3に記載のドアハンドル装置。
  5. 前記ハンドルグリップの前記挿通部本体に、前記ベース部材に回転可能に軸支されたレバー部材に係合し、このレバー部材を操作する操作部が設けられ、
    前記スライドガイドに、前記操作部を覆うカバー部が一体成形されている、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のドアハンドル装置。
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