JP4405011B2 - 車両用ハンドル装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアに固定されたベース部材に、該ベース部材に設けられた支持孔に挿通される支軸を介して、ハンドル本体の一端に設けられる支持部が回動可能に支持される車両用ハンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかるハンドル装置は、たとえば特開昭63−297675号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のものでは、ベース部材に設けられた支持孔の内面と、支軸の外面との間に微小間隙があることにより、ハンドル本体を回動操作してドアを開閉する際に支軸が支持孔内で踊って支持孔の内面に当たることにより、びびり音が発生することがある。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ドアの開閉操作時にびびり音が発生することを防止した車両用ハンドル装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ドアに固定されたベース部材に、該ベース部材に設けられた支持孔に挿通される支軸を介して、ハンドル本体の一端に設けられ支持部が回動可能に支持され、ハンドル本体の他端に連結したばねにより、該ハンドル本体がドアに近づく側に付勢されるようにした車両用ハンドル装置において、前記ハンドル本体の支持部に弾発的に常時接触して該支持部を前記支軸に押し当てる押圧部を有する押圧部材が、前記ばねとは別個に構成されて前記ベース部材に固定されることを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、ドアに固定されたベース部材に、該ベース部材に設けられた支持孔に挿通される支軸を介して、ハンドル本体の一端に設けられた支持部が回動可能に支持され、ハンドル本体の他端に連結したばねにより、該ハンドル本体がドアに近づく側に付勢されるタイプの車両用ハンドル装置でありながらも、前記ばねとは別個に構成されてベース部材に固定される押圧部材の押圧部が発揮する弾発力でハンドル本体の支持部が支軸に押し当てられ、支持部が支軸を支持孔の周方向1箇所に押付けるので、支持孔の内面と支軸の外面との間に間隙があったとしてもドアの開閉操作によって支軸が支持孔内で踊ることが防止され、びびり音の発生を防止することができる。
【0007】
尚、実施例のねじりばね17は本発明のばねに対応する。
【0008】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、同軸の前記支持孔をそれぞれ有するとともに前記ハンドル本体の支持部の両側に配置される一対の側板部が前記ベース部材に一体に設けられ、合成樹脂から成る前記押圧部材に、前記支持部の両側および前記両側板部間にそれぞれ介在する一対の滑り板部が一体に形成されることを特徴とし、かかる構成によれば、ハンドル本体の支持部の両側およびベース部材の両側板部間にそれぞれ介在する一対の滑り板部により、ハンドル本体の支持部が両側板部間で円滑に回動することができる。すなわち支軸の踊りを防止するための合成樹脂製の押圧部材に一対の滑り板部が一体に形成されることにより、押圧部材に加えて専用の滑り部材をベース部材に固定する必要がなく、部品点数の増加を回避することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1〜図13は本発明の一実施例を示すものであり、図1はハンドル装置の縦断側面図、図2は図1の2矢視平面図、図3は図2の3−3線断面図、図4はドアアウターパネルを省略した状態での図3の4矢視背面図、図5はハンドル装置の分解斜視図、図6は図2の6−6線拡大断面図、図7は図3の7部拡大図、図8は第1ベース部材、押圧部材および支軸の分解斜視図、図9は図3の9部拡大図、図10は図9の10−10線断面図、図11はハンドル本体の開放操作時の図11に対応した断面図、図12は図2の12−12線拡大断面図、図13は図1の13−13線拡大断面図である。
【0011】
先ず図1〜図5において、たとえば乗用車両におけるドア10のドアアウターパネル11には、アウトハンドル型のハンドル装置12が取付けられており、このハンドル装置12は、ドアアウターパネル11の外方に配置されて車両の前後方向(図1〜図4の左右方向)に延びるハンドル本体13と、該ハンドル本体13の一端の支持部13aを回動可能に支持するハンドル支持部14を一体に有してドアアウターパネル11に取り付けられる第1ベース部材15と、車両の前後方向(図1〜図4の左右方向)に沿って第1ベース部材15から間隔をあけた位置でドアアウターパネル11に取付けられる第2ベース部材16と、ハンドル本体13の先端部および第2ベース部材16間に設けられるねじりばね17とを備え、ドアアウターパネル11の内方側に配置されるベルクランク18が、前記ハンドル本体13の他端部に連結されて第2ベース部材16に作動可能に支承される。
【0012】
図6〜図8を併せて参照して、第1ベース部材15は、鋳造金属により略矩形状に形成されるものであり、ねじ孔19を有するボス部20が第1ベース部材15に一体に設けられる。また車両の前後方向に沿ってボス部20よりも前方側で第1ベース部材15には矩形状の挿入孔21が設けられ、ボス部20よりも後方側で第1ベース部材15の両側には嵌合孔22,22が設けられる。またハンドル支持部14は、挿入孔21の両側に連なって略L字状に形成される一対の側板部14a,14aの先端が連結板部14bで連結されて成るものであり、第1ベース部材15に一体に連設される。
【0013】
一方、ドアアウターパネル11の外面には、第1ベース部材15を取付けるための第1取付け座23がわずかに窪むようにして形成されており、この第1取付け座23には、ハンドル支持部14を該ドアアウターパネル11の内方側に突入せしめるための開口部24と、ボス部20のねじ孔19に螺合させるボルト25を挿通せしめる挿通孔26とが設けられる。
【0014】
第1ベース部材15は、第1取付け座23との間に合成樹脂から成る第1シート27を介在させて第1取付け座23に取付けられるものであり、第1シート27には、第1ベース部材15に設けられている一対の嵌合孔22,22に弾発嵌合する一対の突起28,28が一体に設けられる。両突起28,28を嵌合孔22,22に嵌合せしめて第1シート27が第1ベース部材15の裏面に取付けられたとき、第1シート27の周縁部は第1ベース部材15の周縁部に弾発的に係合した状態となる。しかも第1シート27には、第1ベース部材15のボス部20およびハンドル支持部14を囲む開口部29が設けられている。
【0015】
第1シート27が裏面に取付けられた第1ベース部材15は、ハンドル支持部14を開口部24からドアアウターパネル11の内方側に挿入させて第1取付け座23に当接され、その状態で、ドアアウターパネル11の内方側から挿通孔26に挿通されたボルト25をボス部20のねじ孔19に螺合して締付けることにより、第1取付け座23に取付けられる。
【0016】
ところで、ハンドル本体13は、たとえば合成樹脂により内部を空洞にして形成されるものであり、車両の前後方向に沿う前方側でハンドル本体13の一端には略L字状に形成される支持部13aが一体に設けられる。この支持部13aは、第1ベース部材15の挿入孔21から第1シート27の開口部29ならびにドアアウターパネル11の開口部24を経て、ハンドル支持部14内に挿入され、該ハンドル支持部14の両側板部14a,14aが前記支持部13aの両側に配置される。
【0017】
ハンドル支持部14における両側板部14a,14aの先端部には、ナイロン等の摩擦系数の低い合成樹脂から成る押圧部材32が固定されており、ハンドル本体13が一体に備える支持部13aの先端部が前記両側板部14a,14aおよび押圧部材32に挿通される支軸31を介して、ハンドル支持部14に回動可能に支承される。
【0018】
図9および図10を併せて参照して、押圧部材32は、前記両側板部14a,14aの内側面およびハンドル本体13の支持部13aとの間にそれぞれ介装される一対の滑り板部32a,32aと、それらの滑り板部32a,32aのドアアウターパネル11側の端部から外側方にそれぞれ直角に突出される係合鍔部32b,32bと、前記両滑り板部32a,32aのドアアウターパネル11とは反対側の端部から外側方にそれぞれ直角に突出される係合鍔32c,32cと、前記両係合鍔部32b,32bともに略U字状をなすようにして両係合鍔部32b,32bの一端間を連結する連結部32dとを一体に備える。
【0019】
一方、ハンドル支持部14における両側板部14a,14aのドアアウターパネル11側の端部には、押圧部材32における両係合鍔部32b,32bを係合せしめる係合凹部61,61がそれぞれ設けられ、両側板部14a,14aのドアアウターパネル11とは反対側の端部には、押圧部材32における係合鍔部32c,32cをそれぞれ係合せしめる係合凹部62,62がそれぞれ設けられる。而して押圧部材32は、係合鍔部32b,32bを係合凹部61,61に係合するとともに係合鍔部32c,32cを係合凹部62,62にそれぞれ係合することにより、第1ベース部材15のハンドル支持部14に固定される。
【0020】
ハンドル支持部14の両側板部14a,14aには、支軸31を挿通せしめるための支持孔63,63が同軸に設けられ、押圧部材32における両滑り板部32a,32aには、両支持孔63,63に対応した軸受孔64,64が設けられる。
【0021】
押圧部材32の連結部32dには、ハンドル本体13の支持部13a側に突出した押圧部65が一体に形成されており、この押圧部65は、ハンドル本体13の支持部13aに弾発的に常時接触して該支持部13aを支軸31に押し当てる。すなわち押圧部65がハンドル本体13の支持部13aに接触することにより、連結部32dは図10で明示するように支持部13aとは反対側に撓んでおり、この連結部32dの撓みによる弾発力でハンドル本体13の支持部13aが支軸31側に押し当てられる。しかも図11で示すように、ハンドル本体13をドア10を開放する側に操作したときにも、連結部32dが支持部13aとは反対側に撓むように押圧部65の連結部32dからの突出量が設定されており、ハンドル本体13の開閉操作にかかわらず、押圧部65はハンドル本体13の支持部13aに弾発的に接触する。
【0022】
車両の前後方向に沿って第1取付け座23の後方側でドアアウターパネル11には、ハンドル本体13の中間部を握った手が該ハンドル本体13およびドアアウターパネル11間に入ることを許容してハンドル本体13の回動操作を可能とするための凹部33を形成するために内方側に膨らんだ彎曲部34が設けられており、前記凹部33の後方側でドアアウターパネル11の外面には、第2ベース部材16を取付けるための第2取付け座35がわずかに窪むようにして形成される。
【0023】
図12および図13を併せて参照して、第2ベース部材16は、合成樹脂により形成されるものであり、ねじ孔36を有するボス部材37が第2ベース部材16にモールド結合される。車両の前後方向に沿う第2ベース部材16の前方側には、ハンドル本体13の他端部を受け入れるための受け入れ凹部16aが設けられており、該受け入れ凹部16aにハンドル本体13の他端部が受け入れられた状態で、ハンドル本体13および第2ベース部材16の一体感が得られるように、受け入れ凹部16aよりも後方側の第1ベース部材16の形状が定められる。
【0024】
第2ベース部材16の受け入れ凹部16aには、矩形状の挿入孔38が設けられ、該挿入孔38に連なる角筒状のガイド部39が第2ベース部材16に一体に連設される。またボス部材37の両側で第2ベース部材16には突起40,40が突設され、受け入れ凹部16aよりも後方側で第2ベース部材16には、図示しないキーによりドア10の鎖錠および解錠を切換えるためのロック機構41(図3参照)を取付けるための筒部42と、筒部42に取付けられたロック機構41に前記キーを挿脱するためのキー孔43とが設けられる。
【0025】
第2ベース部材16は、第2取付け座35との間に合成樹脂から成る第2シート44を介在させて第2取付け座35に取付けられるものであり、第2シート44には、第2ベース部材16に設けられている3つの嵌合突部45…をそれぞれ弾発嵌合せしめる3つの嵌合孔46…と、第2ベース部材16に設けられている一対の突起40,40をそれぞれ貫通せしめる一対の貫通孔47,47とが設けられる。各嵌合突部45…を嵌合孔46…に嵌合せしめて第2シート44が第2ベース部材16の裏面に取付けられたとき、第2シート44の周縁部は第2ベース部材16の周縁部に弾発的に係合した状態となる。しかも第2シート44には、第2ベース部材16のボス部材37、ガイド部39および筒部42を囲む開口部48が設けられている。また第2ベース部材16に一体化されているボス部材37には、第2シート44と面一となるようにして合成樹脂から成るキャップ状のシート部材49が装着される。
【0026】
ドアアウターパネル11の第2取付け座35には、ガイド部39をドアアウターパネル11の内方側に突入せしめるための開口部50と、筒部42をドアアウターパネル11の内方側に突入せしめるための開口部51と、ボス部材37のねじ孔36に螺合させるボルト52を挿通せしめる挿通孔53と、第2ベース部材16から突出された一対の突起40,40を貫通させる孔54,54とが設けられる。
【0027】
第2シート44が裏面に取付けられた第2ベース部材16は、ガイド部39および筒部42を開口部50,51からドアアウターパネル11の内方側に挿入させるとともに突起40,40を孔54,54に挿通させるようにして第2取付け座35に当接され、その状態で、ドアアウターパネル11の内方側から挿通孔53に挿通されたボルト52をボス部材37のねじ孔36に螺合して締付けることにより、第2取付け座35に取付けられる。
【0028】
車両の前後方向に沿う後方側でハンドル本体13の他端部には、横断面四角形状の連結腕13bが略直交して一体に設けられる。この連結腕13bは、第2ベース部材16の挿入孔38からガイド部39内に挿入される。一方、ガイド部39に一体に設けられたブラケット39aには、ハンドル本体13の回動軸線すなわち支軸31の軸線に直交して車両の前後方向に延びるピン56によりベルクランク18が回動自在に支承され、連結腕13bに設けられている係止凹部57にベルクランク18の一端部18aが係合される。すなわち係止凹部57への前記一端部18aの係合により、ハンドル本体13がベルクランク18に連結されることになる。
【0029】
ベルクランク18の他端部18bには、図示しないロッドの一端が連結されるものであり、該ロッドの他端は図示しないラッチ機構に連結される。而して、ロック機構41がロック解除状態に在るときに、ハンドル本体13を操作しない場合にベルクランク18は図13の実線で示す鎖錠位置に在り、このとき前記ラッチ機構でドア10の鎖錠状態が保持される。またハンドル本体13を操作して第2ベース部材16の受け入れ凹部16aからハンドル本体13の他端部が離れることに伴なう連結腕13bの作動により、ベルクランク18が図13の鎖線で示す解錠位置に作動したときに、前記ラッチ機構は、ドア10の鎖錠状態を解除することになり、ハンドル本体13の操作によりドア10を開放することが可能となる。
【0030】
ねじりばね17は、ベルクランク18とガイド部39との間に設けられており、このねじりばね17のばね力により、ベルクランク18は鎖錠位置側に付勢されており、ハンドル本体13がねじりばね17で鎖錠位置側にばね付勢されることになる。
【0031】
ところで、ガイド部39はハンドル本体13の操作に伴なう連結腕13bの作動を案内するものであるが、車両の前後方向に沿う設定された範囲で連結腕13bがガイド部39内で動くこと、すなわちハンドル本体13および第2ベース部材16の前記前後方向に沿う相対位置変化を可能とすべく、ガイド部39および連結腕13bの寸法が設定されており、連結腕13bに設けられている係止凹部57は、前記相対位置の変化が生じてもベルクランク18の一端部18aとの係合状態を維持し得るように形成される。
【0032】
連結腕13bの先端部には側方に突出するストッパ58が一体に設けられており、ガイド部39には、連結腕13bの作動に伴なうストッパ58の移動を許容する切欠き39aが設けられる。而してストッパ58が切欠き39aの第2ベース部材16側の端部に接触することにより、ハンドル13のドア開放側への回動量が規制されることになる。
【0033】
またガイド部39には、該ガイド部39内での連結腕13bの作動を円滑化ならしめるために、ナイロン等の摩擦系数の低い合成樹脂から成る滑り部材59が連結腕13bの両側面に接触するようにして装着され、連結腕13bの基端部には、ハンドル本体13の他端部と第2ベース部材16の受け入れ凹部16aとの間に介在するリング状の弾性部材60が装着される。
【0034】
次にこの実施例の作用について説明すると、第1および第2ベース部材15,16が、ドアアウターパネル11の内方側から操作されるボルト25,52により、車両の前後方向に沿って相互に離れた位置でドアアウターパネル11の外面側に取付けられ、第1ベース部材15に一体に設けられたハンドル支持部14でハンドル本体13の一端部に設けられている支持部13aが回動可能に支持され、ハンドル本体13の他端部が連結されるベルクランク18が、第2ベース部材16に一体に設けられたガイド部39で支承される。したがってハンドル本体13に第1および第2ベース部材15,16を組付けた状態で両ベース部材15,16をドアアウターパネル11に取付けることが可能であり、ハンドル装置12のドアアウターパネル11への組付け時に組付作業性を向上することが可能となる。
【0035】
しかも両ベース部材15,16は相互に独立したものであり、ハンドル装置12には、両ベース部材15,16間でドアアウターパネル11との間で相対位置を定める必要があるものがない。したがって両ベース部材15,16のドアアウターパネル11への取付け位置を定めればよいので、ドアアウターパネル11の製作精度を大きく向上させる必要はない。
【0036】
また第1ベース部材15が一体に備えるハンドル支持部14の両側板部14a,14aには、支軸31を挿通せしめる支持孔63,63が設けられ、ハンドル支持部14に固定される押圧部材32には、支持孔63,63の軸線に沿って間隔をあけた位置でそれらの支持孔63,63に対応した一対の軸受孔64,64が設けられるとともに、ハンドル本体13の支持部13aに弾発的に常時接触して該支持部13aを支軸31に押し当てる押圧部65が一体に設けられる。したがって第1ベース部材15に固定される押圧部材32の押圧部65が発揮する弾発力で、ハンドル本体13の支持部13aが支軸31に押し当てられ、支持部13aが支軸31を支持孔63,63の周方向1箇所に押付けるので、第1ベース部材15の支持孔63,63および押圧部材32の軸受孔64,64の内面と、支軸31の外面との間に間隙があったとしてもドア10の開閉操作によって支軸31が支持孔63,63および軸受孔64,64内で踊ることが防止される。これにより、支軸31が支持孔63,63の内面に当たることによるびびり音の発生を防止することができる。
【0037】
また合成樹脂から成る前記押圧部材32に、支持部13aの両側と、ハンドル支持部14における両側板部14a,14aとの間にそれぞれ介在する一対の滑り板部32a,32aが一体に形成されるので、ハンドル本体13の支持部13aが両側板部14a,14a間で円滑に回動することができる。すなわち支軸31の踊りを防止するための合成樹脂製の押圧部材32に一対の滑り板部32a,32aが一体に形成されることにより、押圧部材32に加えて専用の滑り部材を第1ベース部材15に固定する必要がなく、部品点数の増加を回避することができる。
【0038】
さらにハンドル本体13に一体に設けられた連結腕13bの移動を案内するガイド部39が第2ベース部材16に設けられるのであるが、車両の前後方向に沿う設定された範囲でのハンドル本体13および第2ベース部材16の相対位置変化を許容するようにガイド部39および連結腕13bが形成されており、前記相対位置変化にかかわらず連結腕13bおよびベルクランク18の連結状態が維持される。したがってハンドル本体13と第2ベース部材16との間での相対位置が設定された範囲で変化することが許容され、ドアアウターパネル11の製作精度の点でより有利となる。
【0039】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、ドアに固定されたベース部材に、該ベース部材に設けられた支持孔に挿通される支軸を介して、ハンドル本体の一端に設けられた支持部が回動可能に支持され、ハンドル本体の他端に連結したばねにより、該ハンドル本体がドアに近づく側に付勢されるタイプの車両用ハンドル装置でありながらも、前記ばねとは別個に構成されてベース部材に固定される押圧部材の押圧部が発揮する弾発力でハンドル本体の支持部が支軸に押し当てられることによって支持部が支軸を支持孔の周方向1箇所に押付けるので、支持孔の内面と支軸の外面との間に間隙があったとしてもドアの開閉操作によって支軸が支持孔内で踊ることが防止され、びびり音の発生を防止することができる。
【0041】
また請求項2記載の発明によれば、ハンドル本体の支持部の両側およびベース部材の両側板部間にそれぞれ介在する一対の滑り板部により、ハンドル本体の支持部が両側板部間で円滑に回動することができ、支軸の踊りを防止するための合成樹脂製の押圧部材に一対の滑り板部が一体に形成されることにより、押圧部材に加えて専用の滑り部材をベース部材に固定する必要がなく、部品点数の増加を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンドル装置の縦断側面図である。
【図2】図1の2矢視平面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】ドアアウターパネルを省略した状態での図3の4矢視背面図である。
【図5】ハンドル装置の分解斜視図である。
【図6】図2の6−6線拡大断面図である。
【図7】図3の7部拡大図である。
【図8】第1ベース部材、押圧部材および支軸の分解斜視図である。
【図9】図3の9部拡大図である。
【図10】図9の10−10線断面図である。
【図11】ハンドル本体の開放操作時の図11に対応した断面図である。
【図12】図2の12−12線拡大断面図である。
【図13】図1の13−13線拡大断面図である。
【符号の説明】
10・・・ドア
13・・・ハンドル本体
13a・・・支持部
14a・・・側板部
15・・・ベース部材
17・・・ばね(ねじりばね)
31・・・支軸
32・・・押圧部材
32a・・・滑り板部
63・・・支持孔
65・・・押圧部

Claims (2)

  1. ドア(10)に固定されたベース部材(15)に、該ベース部材(15)に設けられた支持孔(63)に挿通される支軸(31)を介して、ハンドル本体(13)の一端に設けられ支持部(13a)が回動可能に支持され、ハンドル本体(13)の他端に連結したばね(17)により、該ハンドル本体(13)がドア(10)に近づく側に付勢されるようにした車両用ハンドル装置において、
    前記ハンドル本体(13)の支持部(13a)に弾発的に常時接触して該支持部(13a)を前記支軸(31)に押し当てる押圧部(65)を有する押圧部材(32)が、前記ばね(17)とは別個に構成されて前記ベース部材(15)に固定されることを特徴とする車両用ハンドル装置。
  2. 同軸の前記支持孔(63)をそれぞれ有するとともに前記ハンドル本体(13)の支持部(13a)の両側に配置される一対の側板部(14a)が前記ベース部材(15)に一体に設けられ、合成樹脂から成る前記押圧部材(32)に、前記支持部(13a)の両側および前記両側板部(14a)間にそれぞれ介在する一対の滑り板部(32a)が一体に形成されることを特徴とする請求項1記載の車両用ハンドル装置。
JP31369399A 1999-11-04 1999-11-04 車両用ハンドル装置 Expired - Fee Related JP4405011B2 (ja)

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