JP6642979B2 - トナー - Google Patents
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Description
トナー母粒子および外添剤を有するトナーであって、
該トナー母粒子は、コア粒子と、該コア粒子表面を被覆する樹脂とを有しており、該トナー母粒子の表面部分が、該樹脂を含む組成物で構成されており、該トナー母粒子の表面に該樹脂が露出しており、
該樹脂が、以下の条件1〜3を全て満たすことを特徴とするトナーに関する。
条件1:弾性変形率Esが70%以上である。
条件2:溶融温度Tmが125.0℃以下である。
条件3:密度0.930g/cm3以下のオレフィン系重合体または密度0.930g/cm3以下のオレフィン系共重合体を含有する。
また、本発明は、上記のトナーを製造する方法であって、
(1)コア粒子を作製する工程、
(2)密度0.930g/cm3以下のオレフィン系重合体または密度0.930g/cm3以下のオレフィン系共重合体を含有しており、変形率Esが70%以上で、かつ溶融温度Tmが125.0℃以下である樹脂を含有する樹脂微粒子の水分散液を作製する工程、
(3)コア粒子表面に該樹脂微粒子を付着させる工程、および
(4)コア粒子表面に付着した該微粒子を含む粒子の表面を平滑化する工程、
を経て該トナー母粒子を製造するトナーの製造方法に関する。
トナーは、現像装置内において、トナー母粒子表面に付着している外添剤がトナー母粒子に埋没すると、感光ドラムに対する付着力が増加する。そのため、転写効率が下がり、感光ドラム上の転写残量が多くなる。その結果、高濃度画像での濃度均一性の低下などの画像不良が発生する場合がある。
樹脂の弾性変形率の測定は、以下の手順で行った。
Es=(Sa−Ia)×100/Sa
で表される弾性変形率Esを導出した。
樹脂の溶融温度Tmの測定には、定荷重細管押出し式レオメータCFD−500フローテスター装置((株)島津製作所製)による昇温法試験を用いた。
ダイス直径:0.5mm
ダイス長さ:1.0mm
おもり重さ計:500g
昇温速度:4℃/分
予熱時間:420秒
試料調製:樹脂2gを直径1cmのペレット状にしたものを使用。
STm=Smin+(Smax−Smin)/2
=(Smax+Smin)/2
で表わされるピストンストロークの位置STmにおける温度が、溶融温度Tmとなる。いわゆる1/2法における溶融温度である。
(1)コア粒子を作製する工程、
(2)弾性変形率Esが70%以上で、かつ溶融温度Tmが125.0℃以下である樹脂微粒子の水分散液を作製する工程、
(3)コア粒子表面に該樹脂微粒子を付着させる工程、
(4)コア粒子表面に付着した該微粒子を含むトナーの表面を平滑化する工程、が必要である。
本発明のトナーのコア粒子に用いることができる結着樹脂としては公知のものが使用可能であり、スチレン−アクリル樹脂などのビニル系樹脂やポリエステル樹脂、あるいはそれらを結合させたハイブリッド樹脂などが使用可能である。
理論ガラス転移温度が上記の範囲内であれば、良好な保存安定性や耐久安定性が得られ、また、フルカラー画像形成の場合においても、良好な透明性が得られる。
本発明の目的に特に好適な磁性材料は四三酸化鉄またはγ−三二酸化鉄の微粉末である。
次に、本発明のトナーの特徴を有する樹脂微粒子の水分散体液の作製工程および該微粒子の付着工程について詳細を述べるが、該微粒子の付着工程については、前記融合工程の前後どちらでもかまわず、場合によっては後述する(4)のトナー表面を平滑化する工程と前記融合工程を同一にしてもかまわない。
前記(1)で作製したコア粒子をアニオン系界面活性剤で分散させたコア粒子水分散液中に、前記(2)で作製した樹脂微粒子の水分散液を所望量混合し、撹拌しながらこの混合液中に凝集剤である希塩酸を少しずつ加えることにより、樹脂微粒子が略均一に付着したコア粒子の水分散液を得ることができる。
前記(3)記載の工程で得られた樹脂微粒子が略均一に付着したコア粒子に対し、乾式および湿式のいずれかもしくは両方を用い、表面の樹脂微粒子を平滑化し、略円形のトナー粒子を得ることができる。
次に、本発明のトナーを用いて、画像形成を行うことができる画像形成装置について説明する。
(1)コア粒子を作製する工程
コア粒子として、懸濁重合法で樹脂微粒子C1を作製した。詳細工程を以下に示す。
下記組成を混合後、ボールミルで3時間分散させた。
・スチレン 82.0部
・アクリル酸2−エチルヘキシル 18.0部
・ジビニルベンゼン 0.1部
・C.I.Pigment Blue 15:3 5.5部
・ポリエステル樹脂 5.0部
(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAとイソフタル酸との重縮合物、ガラス転移点65℃、重量平均分子量(Mw)10000、数平均分子量(Mn)6000)
得られた分散液をプロペラ撹拌羽根を備えた反応器に移し、回転数300rpmで撹拌しながら60℃に加熱後、エステルワックス(DSC測定における最大吸熱ピークのピーク温度70℃、数平均分子量(Mn)704)12.0部、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3.0部を加え、溶解し、重合性単量体組成物とした。
高速撹拌装置T.K.ホモミクサー(プライミクス社製)を取り付けた2L用四つ口フラスコ中にイオン交換水710部と0.1mol/L−リン酸ナトリウム水溶液450部を添加し、回転数12000rpmで撹拌しながら、60℃に加熱した。ここに1.0mol/L−塩化カルシウム水溶液68.0部を添加し、微小な難水溶性分散安定剤としてリン酸カルシウムを含む水系分散媒体を調製した。
上記水系分散媒体中に前記重合性単量体組成物を投入し、回転数12000rpmを維持しつつ15分間造粒した。その後高速撹拌機からプロペラ撹拌羽根に撹拌機を交換し、内温を60℃で重合を5時間継続させた後、内温を80℃に昇温し、さらに3時間重合を継続させた。重合反応終了後、80℃、減圧下で残存単量体を留去した後、30℃まで冷却し、重合体微粒子分散液を得た。
上記重合体微粒子分散液を洗浄容器に移し、撹拌しながら、希塩酸を添加し、pH1.5に調整した。分散液を2時間撹拌後、ろ過器で固液分離し、重合体微粒子を得た。これをイオン交換水1200部中に投入して撹拌し、再び分散液とした後、ろ過器で固液分離した。この操作を3回行い、コア粒子として樹脂微粒子C1を得た。
本実施例においては、トナーの表面に使用する樹脂として、以下のものを用いた。
・樹脂A:COC樹脂(ポリプラスチック社製TOPAS(TM)) 75質量部
・樹脂B:ポリエチレン樹脂(住友化学社製エクセレンFX351:密度0.898g/cm3、重量平均分子量(Mw):80000) 25質量部
・キシレン 300質量部
・アニオン系界面活性剤(第一工業製薬社製ノンサールLN1) 8質量部
・イオン交換水 925質量部
樹脂A(COC樹脂)と、樹脂B(ポリエチレン樹脂)とキシレンを80℃の加熱環境にて混合・溶解して油相を作製し、アニオン系界面活性剤とイオン交換水を混合・溶解して水相を作製する。油相と水相を混合し、80℃の加熱環境下でプライミクス社製のロボミクスにて8000〜9000rpm条件で約30分撹拌し、油相サイズが約1μmの水中油滴(O/W型)エマルションを作製した。
a)コア粒子C1 10質量部
b)アニオン系界面活性剤0.1質量%水溶液(第一工業製薬社製:ネオゲンRK)
48質量部
c)アニオン系界面活性剤0.2質量%水溶液(第一工業製薬社製:ノンサールLN1)
0.5質量部
d)イオン交換水 133質量部
e)樹脂微粒子水系分散液E1 10質量部
f)アニオン系界面活性剤0.1質量%水溶液(第一工業製薬社製:ネオゲンRK)
115.2質量部
前記工程(3)で得られた樹脂微粒子が付着した粒子の水分散液を、水洗浄・濾過を繰り返して界面活性剤を洗浄した後に乾燥機で乾燥させることにより、樹脂微粒子が略均一に付着した粒子T2を作製した。
本実施例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・COC樹脂(ポリプラスチック社製TOPAS(TM)) 70質量部
・ポリエチレン樹脂(住友化学社製スミカセンF−200:密度0.924g/cm3、重量平均分子量(Mw):70000) 30質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=72.2%、Tm=111.34℃であった。
本実施例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・COC樹脂(ポリプラスチック社製TOPAS(TM)) 75質量部
・ポリエチレン樹脂1(三井化学社製エクセレンFX452:密度0.880g/cm3、重量平均分子量(Mw):80000) 12.5質量部
・ポリエチレン樹脂2(三井化学社製スミカセンF−200) 12.5質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=79.3%、Tm=110.67℃であった。
本実施例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・COC樹脂1(ポリプラスチック社製TOPAS(TM)) 50質量部
・COC樹脂2(ポリプラスチック社製TOPAS(TB)) 30質量部
・ポリエチレン樹脂(住友化学社製エクセレンFX351) 20質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=78.0%、Tm=115.54℃であった。
本実施例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・COC樹脂1(ポリプラスチック社製TOPAS(TM)) 50質量部
・COC樹脂2(ポリプラスチック社製TOPAS(TB)) 30質量部
・ポリエチレン樹脂(住友化学社製エクセレンFX452) 15質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=78.0%、Tm=114.33℃であった。
本実施例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・COC樹脂1(三井化学社製アペル(APL8008T)) 30質量部
・COC樹脂2(ポリプラスチック社製TOPAS(TM)) 30質量部
・ポリエチレン樹脂(住友化学社製エクセレンFX452) 20質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=80.0%、Tm=117.23℃であった。
本実施例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・COC樹脂(ポリプラスチック社製TOPAS(TM)) 75質量部
・ポリエチレン樹脂(住友精化社製フロービーズCL2080:密度0.919g/cm3、重量平均分子量(Mw):75000) 25質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=78.6%、Tm=111.02℃であった。
本実施例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・COC樹脂(ポリプラスチック社製TOPAS(TM)) 50質量部
・ポリエチレン樹脂(住友化学社製エクセレンFX351) 50質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=80.9%、Tm=118.24℃であった。
本比較例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・COC樹脂(ポリプラスチック社製TOPAS(TM)) 25質量部
・ポリエチレン樹脂(住友化学社製エクセレンFX351) 75質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=81.3%、Tm=130.84℃であった。
本比較例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・COC樹脂(ポリプラスチック社製TOPAS(TM)) 40質量部
・ポリエチレン樹脂(住友化学社製エクセレンFX452) 60質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=84.6%、Tm=133.62℃であった。
本比較例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・COC樹脂(三井化学社製アペル(APL8008T)) 50質量部
・ポリエチレン樹脂(住友化学社製エクセレンFX452) 50質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=82.7%、Tm=128.30℃であった。
本実施例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・ポリエステル樹脂
(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAとイソフタル酸との重縮合物(ガラス転移点65℃、重量平均分子量(Mw)10000、数平均分子量(Mn)6000))
75質量部
・ポリエチレン樹脂(住友化学社製エクセレンFX351) 25質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=78.8%、Tm=105.46℃であった。
本実施例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・ポリエステル樹脂
(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAとイソフタル酸との重縮合物(ガラス転移点65℃、重量平均分子量(Mw)10000、数平均分子量(Mn)6000))
90質量部
・ポリエチレン樹脂(住友化学社製エクセレンFX351) 10質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=71.9%、Tm=102.83℃であった。
本実施例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・ポリエステル樹脂
(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAとイソフタル酸との重縮合物(ガラス転移点65℃、重量平均分子量(Mw)10000、数平均分子量(Mn)6000))
70質量部
・ポリエチレン樹脂(三井化学社製スミカセンF−200) 30質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=72.1%、Tm=106.28℃であった。
本実施例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・ポリエステル樹脂
(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAとテレフタル酸との重縮合物(ガラス転移点76℃、重量平均分子量(Mw)11000、数平均分子量(Mn)4200))
75質量部
・ポリエチレン樹脂(住友精化社製フロービーズCL2080) 25質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=78.2%、Tm=106.50℃であった。
本実施例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・スチレン系樹脂
(スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体(ガラス転移点91℃、重量平均分子量(Mw)15000、数平均分子量(Mn)8000)) 80質量部
・ポリエチレン樹脂(住友化学社製エクセレンFX351) 20質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=77.6%、Tm=112.61℃であった。
本実施例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・スチレン系樹脂
(スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体(ガラス転移点91℃、重量平均分子量(Mw)15000、数平均分子量(Mn)8000)) 60質量部
・ポリエチレン樹脂1(三井化学社製エクセレンFX452) 20質量部
・ポリエチレン樹脂2(三井化学社製スミカセンF−200) 20質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=81.2%、Tm=118.20℃であった。
本実施例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・スチレン系樹脂
(スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体(ガラス転移点93℃、重量平均分子量(Mw)21000、数平均分子量(Mn)9000)) 80質量部
・ポリエチレン樹脂(住友精化社製フロービーズCL2080) 20質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=76.3%、Tm=122.10℃であった。
本比較例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・スチレン系樹脂
(スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体(ガラス転移点93℃、重量平均分子量(Mw)21000、数平均分子量(Mn)9000)) 45質量部
・ポリエチレン樹脂(住友精化社製フロービーズCL2080) 55質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=83.2%、Tm=132.32℃であった。
本比較例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・COC樹脂(ポリプラスチック社製TOPAS(TM)) 100質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=67.0%、Tm=108.84℃であった。
本比較例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・ポリエステル樹脂
(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAとテレフタル酸との重縮合物(ガラス転移点76℃、重量平均分子量(Mw)11000、数平均分子量(Mn)4200))
100質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=62.2%、Tm=99.20℃であった。
本比較例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・COC樹脂1(ポリプラスチック社製TOPAS(TM)) 70質量部
・COC樹脂2(ポリプラスチック社製TOPAS(TB)) 30質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=66.1%、Tm=112.30℃であった。
本比較例は、基本的には実施例1に準ずるが、以下の点が異なる。
・実施例1の工程(2)において、トナー表面に用いる樹脂として、樹脂A及び樹脂Bを以下の種類及び比率に変更した。
・ポリエチレン樹脂(住友化学社製エクセレンFX351) 100質量部
なお、トナーの表面組成として、含まれる樹脂の弾性変形率Esおよび溶融温度Tmを前述した測定方法にて測定した結果、Es=87.7%、Tm=139.98℃であった。
転写効率とは、感光ドラム上に現像されたトナーが何%中間転写ベルト上に転写されたかを示す転写性の指標である。転写効率の評価は、フルカラー電子写真装置(キヤノン社製:LBP−5050)のドラムカートリッジに本発明のトナーを充填し、シアンのベタ画像を連続して記録媒体上に形成して行った。上記画像を3000枚形成した後、中間転写ベルト上に転写されたトナーの濃度と、転写後も感光ドラム上に残留したトナーの濃度との和を100%としたときの中間転写ベルト上のトナー濃度の割合を転写効率とした。この割合が高いほど耐久後の転写効率に優れる。本発明では転写効率の評価は下記のような基準で判断した。
A:非常に良好(転写効率が98%以上)
B:良好(転写効率が95%以上98%未満)
C:実用可(転写効率が90%以上95%未満)
D:劣る(転写効率が90%未満)
転写効率が95%以上であれば、転写効率が良好であると判断した。
ベタ画像印字時の定着前における記録紙上のトナー量が、0.6mg/cm2になるようにあらかじめ画像形成装置を調整する。調整後、定着器の定着温度を100℃から200℃まで5℃おきの21点の条件にて、ベタ画像を印字し、得られた画像に対してオフセット画像試験と定着性試験をした。
A:最低定着温度が130℃以下
B:最低定着温度が130℃を超え、140℃以下
C:最低定着温度が140℃を超え、150℃以下
D:最低定着温度が150℃を超え、160℃以下
E:最低定着温度が160℃を超える
最低定着温度が150℃以下であれば、低温定着性が良好であると判断した。
実施例1〜7では、本発明の構成における効果を最も表わした例を示している。
2 帯電ローラ
3 レーザー光学装置
4 現像装置
5 一次転写装置
6 中間転写体
7 二次転写装置
8 紙
9 クリーニングブレード
10 定着装置
11 カートリッジ
12 トナー
13 現像容器
14 現像ローラ
14a 芯金電極
14b 弾性層
15 供給ローラ
15a 芯金電極
15b 発泡ウレタン層
16 規制ブレード
Claims (8)
- トナー母粒子および外添剤を有するトナーであって、
該トナー母粒子は、コア粒子と、該コア粒子表面を被覆する樹脂とを有しており、該トナー母粒子の表面部分が、該樹脂を含む組成物で構成されており、該トナー母粒子の表面に該樹脂が露出しており、
該樹脂が、以下の条件1〜3を全て満たすことを特徴とするトナー。
条件1:弾性変形率Esが70%以上である。
条件2:溶融温度Tmが125.0℃以下である。
条件3:密度0.930g/cm 3 以下のオレフィン系重合体または密度0.930g/cm 3 以下のオレフィン系共重合体を含有する。 - 該樹脂の弾性変形化率Esが85%以下である、請求項1に記載のトナー。
- 該樹脂の溶融温度Tmが100.0℃以上である、請求項1または2に記載のトナー。
- トナー母粒子および外添剤を有するトナーであって、
該トナー母粒子は、コア粒子と、該コア粒子表面を被覆する樹脂とを有しており、該トナー母粒子の表面部分が、該樹脂を含む組成物で構成されており、該トナー母粒子の表面に該樹脂が露出しており、
該樹脂が、以下の条件1〜3を全て満たすことを特徴とするトナー。
条件1:弾性変形率Esが70%以上である。
条件2:溶融温度Tmが125.0℃以下である。
条件3:密度0.930g/cm3以下の低密度ポリエチレン、および環状構造を有するオレフィン系重合体を含有する。 - 請求項1に記載のトナーの製造方法であって、
(1)コア粒子を作製する工程、
(2)密度0.930g/cm 3 以下のオレフィン系重合体または密度0.930g/cm 3 以下のオレフィン系共重合体を含有しており、変形率Esが70%以上で、かつ溶融温度Tmが125.0℃以下である樹脂を含有する樹脂微粒子の水分散液を作製する工程、
(3)コア粒子表面に該樹脂微粒子を付着させる工程、および
(4)コア粒子表面に付着した該微粒子を含む粒子の表面を平滑化する工程、
を経て該トナー母粒子を製造するトナーの製造方法。 - 該樹脂の弾性変形化率Esが85%以下である、請求項5に記載のトナーの製造方法。
- 該樹脂の溶融温度Tmが100.0℃以上である、請求項5または6に記載のトナーの製造方法。
- 請求項4に記載のトナーの製造方法であって、
(1)コア粒子を作製する工程、
(2)以下の条件1〜3を満たす樹脂を含有する樹脂微粒子の水分散液を作製する工程、
(3)コア粒子表面に該樹脂微粒子を付着させる工程、および
(4)コア粒子表面に付着した該微粒子を含む粒子の表面を平滑化する工程、
を経て該トナー母粒子を製造することを特徴とするトナーの製造方法。
条件1:弾性変形率Esが70%以上である。
条件2:溶融温度Tmが125.0℃以下である。
条件3:密度0.930g/cm3以下の低密度ポリエチレン、および環状構造を有するオレフィン系重合体を含有する。
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