JP6639778B2 - ゴルフクラブ - Google Patents

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Description

(関連出願の相互参照)
本願は、「ゴルフクラブ(GOLF CLUB)」という名称で2013年11月12日に出願されている米国仮特許出願第61/903,185号の恩典を主張し、同出願をここに参考文献としてそっくりそのまま援用する。本願は、更に、「アイアン型式ゴルフクラブヘッド(IRON TYPE GOLF CLUB HEAD)」という名称で2013年3月14日に出願されていて、「アイアン型式ゴルフクラブヘッド(IRON TYPE GOLF CLUB HEAD)」という名称で2012年6月8日に出願されている米国仮特許出願第61/657,675号に対する優先権を主張している、米国特許出願第13/830,293号を参照しており、両出願をこれにより参考文献としてここにそっくりそのまま援用する。本願は、更に、「ゴルフクラブヘッド(GOLF CLUB HEAD)」という名称で2007年12月28日に出願されている米国特許第8,353,786号を参照しており、同特許を参考文献としてここにそっくりそのまま、特にゴルフクラブヘッドの可変フェース厚さの論説に関して援用する。
本開示は、ゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブ、及びゴルフクラブのセットに関する。より厳密には、本開示は、アイアン型式ゴルフクラブ用のゴルフクラブヘッドと、その様なゴルフクラブヘッドを含むゴルフクラブ並びにゴルフクラブのセットに関する。
ゴルフセットは、ゴルフのゲーム中にボールを打つ際の異なった条件又は状況で使用されるように様々な型式のクラブを含んでいる。クラブのセットは、典型的に、ボールをコース上で最も長い距離に打つための「ドライバー」を含んでいる。フェアウェイ「ウッド」は、ボールをドライバーよりも短い距離に打つのに使用することができる。アイアンのセットは、ボールを、典型的にはドライバー又はウッドよりも短い距離の範囲内に打つのに使用される。クラブはどれもみな、ゴルファーが特定のクラブを使用して最適且つ最も予測可能なショットを実現する公算を最大化するためのフェース上の最適打球ゾーンを表す理想打球場所即ち「スイートスポット」を有している。
アイアンは、ボールをアイアンで打とうとするときはいつでも、普通にボールに接触する平坦な面を有している。アイアンは、約18度から約64度を範囲とするロフトを実現するよう角度の付けられた面を有している。アイアンのスイートスポットの寸法は、概して、アイアンの打球面の寸法(即ち、表面積)に関係しており、アイアンセットは、多くのゴルファーにとって望ましいとされる広いスイートスポットを提供するように特大のクラブヘッドを備えたものが入手可能である。殆どのゴルファーは、所望のボール速度、距離、及び軌道を実現するべく、スイートスポット内でボールと接触を果たせるように奮闘している。
従来の「ブレード」型アイアンは、(特に初心者ゴルファーについては)「キャビティバック」や「中空」アイアン設計を含む所謂「周辺加重型」アイアンに広く取って代わられている。キャビティバックアイアンは、打球板の真後ろにキャビティを有し、クラブヘッド質量を打球板の周辺周りに分散させるようにしており、その様なクラブは、中心外れの打ち方に対する寛容性がより大きい傾向がある。中空アイアンは、キャビティバックアイアンと同様の特徴を有しているが、キャビティが後方壁によって包封されて打球板の背後に中空空間を形成している。周辺加重型、キャビティバック、及び中空アイアンの設計は、クラブ設計者が、例えばクラブヘッド質量中心の位置又は慣性モーメントと関連付けられる意図したプレイ特性を実現するために、クラブヘッドの質量を配分し直すことを可能にしている。これらの設計は、更に、クラブ設計者が、ゴルフクラブヘッドの主本体に支持されていない比較的広い面区域を有する打球板を提供することを可能にしている。
米国仮特許出願第61/903,185号 米国仮特許出願第61/657,675号 米国特許出願第13/830,293号 米国特許第8,353,786号
ゴルフクラブヘッドは、ヒール部分、ソール部分、トウ部分、トップライン部分、及びフェース部分、を含むクラブ本体を含んでいる。幾つかの実施形態では、フェース部分は、理想打球場所と、フェースに画定されている少なくとも1つのチャネルと、を有している。幾つかの実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、打球面と、打球面に画定されている少なくとも1つのチャネルと、を有している。幾つかの実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、理想打球場所と、少なくとも1つの非理想打球場所と、を有している。
次に続く諸図の機構と構成要素は、本開示の一般的原理を際立たせるように描かれている。それら図全体を通じて対応する機構及び構成要素は、整合性及び明解性を期して参照符号を一致させて示されている。
ゴルフクラブヘッドの或る実施形態の前面図である。 ゴルフクラブヘッドの、トウを立面視している斜視図である。 中空クラブヘッドの或る実施形態を示している、図1Aの1B−1B切断線に沿った断面図である。 キャビティバッククラブヘッドの或る実施形態を示している、図1Aの1B−1B切断線に沿った面図である。 中空クラブヘッドの別の実施形態を示している、図1Aの1B−1B切断線に沿った断面図である。 図1Eに示されている中空クラブヘッドの実施形態の一部分を示している断面図である。 ゴルフクラブヘッドの或る実施形態の底面斜視図である。 図2Aに示されているゴルフクラブヘッドのソールの底面図である。 図2Aに示されているゴルフクラブヘッドの断面図である。 クラブヘッドの、チャネルの領域を包囲及び包含している部分の外側面の外形の略図である。 クラブヘッドの、チャネルの領域を包囲及び包含している部分の外側面の外形の略図である。 ゴルフクラブヘッドの或る実施形態のチャネル領域の断面図である。 ゴルフクラブヘッドの或る実施形態のチャネル領域の断面図である。 ゴルフクラブヘッドの或る実施形態のチャネル領域の断面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの断面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの断面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの断面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの断面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの断面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの断面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドのソールの底面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドのソールの底面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの断面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの断面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの断面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの断面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの断面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドのソールの底面図である。 図10Aに示されているゴルフクラブヘッドの断面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドのソールの底面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドのソールの底面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドのソールの底面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドのソールの底面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドのソールの底面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドのソールの底面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドのソールの底面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドのソールの底面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドのソールの底面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドのソールの底面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの、トウを立面視している斜視図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの、トウを立面視している斜視図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの、トウを立面視している斜視図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの前面図であり、打球面へ投影された一対のチャネルの略図を含んでいる。 追加の例示としてのゴルフクラブヘッドの前面図であり、打球面へ投影されたチャネルの略図を含んでいる。 追加の例示としてのゴルフクラブヘッドの前面図であり、打球面へ投影されたチャネルの略図を含んでいる。 追加の例示としてのゴルフクラブヘッドの前面図であり、打球面へ投影されたチャネルの略図を含んでいる。 例示としてのゴルフクラブヘッドの断面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの断面図である。 例示としてのゴルフクラブヘッドの断面図である。 ゴルフクラブセットの或る実施形態の描画である。 ゴルフクラブヘッドの別の実施形態の断面図である。 図17Aに示されているゴルフクラブヘッドの一部分の近景断面図である。 ゴルフクラブヘッドの1つの実施形態の、図17Bの18−18切断線に沿った断面図である。 ゴルフクラブヘッドのもう1つの実施形態の、図17Bの18−18切断線に沿った断面図である。 図18Aに示されているゴルフクラブヘッドの切り抜き又は窓の近景図である。 ゴルフクラブヘッドの別の実施形態の断面図である。 図19Aに示されているゴルフクラブヘッドの一部分の近景断面図である。 充填材料を含んでいるスロットを有するゴルフクラブヘッドの近景断面図である。 ゴルフクラブヘッドの別の実施形態の断面図である。 図20Aに示されているゴルフクラブヘッドの一部分の近景断面図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの前面図である。 図21のゴルフクラブヘッドの1つの例示としての実施形態の前面図である。 図21のゴルフクラブヘッドの1つの例示としての実施形態の前面図である。 図21のゴルフクラブヘッドの1つの例示としての実施形態の前面図である。 図21のゴルフクラブヘッドの1つの例示としての実施形態の前面図である。 図21のゴルフクラブヘッドの1つの例示としての実施形態の前面図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの前面図である。 図23のゴルフクラブヘッドの1つの例示としての実施形態の前面図である。 図23のゴルフクラブヘッドの1つの例示としての実施形態の前面図である。 図23のゴルフクラブヘッドの1つの例示としての実施形態の前面図である。 図23のゴルフクラブヘッドの1つの例示としての実施形態の前面図である。 図23のゴルフクラブヘッドの1つの例示としての実施形態の前面図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドを上から見た断面図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドを上から見た断面図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの前面図である。 図26Aのゴルフクラブヘッドの後面図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの前面図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの前面図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの後面図である。 図28Aのゴルフクラブヘッドの28B−28B線によって指示される平面に取った断面図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの前面図である。 図29Aのゴルフクラブヘッドの後面図である。 図29Aのゴルフクラブヘッドの代わりの後面図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの前面図である。 図30Aのゴルフクラブヘッドの30B−30B線によって指示される平面に取った断面図である。 図30Aのゴルフクラブヘッドの斜視図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの前面図である。 図31Aのゴルフクラブヘッドの31B−31B線によって指示される平面に取った断面図である。 図31Aのゴルフクラブヘッドの斜視図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの前面図である。 図32Aのゴルフクラブヘッドの32B−32B線によって指示される平面に取った断面図である。 図32Aのゴルフクラブヘッドの斜視図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの前面図である。 図33Aのゴルフクラブヘッドの斜視図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの前面図である。 図34Aのゴルフクラブヘッドの斜視図である。 図34Aのゴルフクラブヘッドの34C−34C線によって指示される平面に取った断面図である。 現開示1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの斜視図である。 図35Aのゴルフクラブヘッドの上面図である。 図35Aのゴルフクラブヘッドの、図35B中の35C−35C線によって指示される平面に取った断面図である。 図35Aのゴルフクラブヘッドの斜視図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの斜視図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの斜視図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの斜視図である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの斜視図である。 現開示のゴルフクラブヘッドの様々な実施形態の、様々な打球場所を指示している前面図である。 現開示の1つの実施形態による実験的なゴルフクラブヘッドの斜視図である。 図39Aのゴルフクラブヘッドの様々な場所での打球のCORを指示しているグラフである。 現開示の1つの実施形態による実験的なゴルフクラブヘッドの斜視図である。 図40Bのゴルフクラブヘッドの様々な場所での打球のCORを指示しているグラフである。 現開示の1つの実施形態による実験的なゴルフクラブヘッドの斜視図である。 図41Aのゴルフクラブヘッドの様々な場所での打球のCORを指示しているグラフである。 現開示の実施形態によるゴルフクラブヘッドの様々な実施形態のモード比較である。 現開示の1つの実施形態によるゴルフクラブヘッドの前面図である。 図43Aのゴルフクラブヘッドの43B−43B線によって指示される平面に沿って取った断面図である。 図43Aのゴルフクラブヘッドの、図43B中の43C−43C線によって指示される平面に沿って取った断面図である。 図43Aのゴルフクラブヘッドの底面図である。 図43Aのゴルフクラブヘッドの、図43D中の43E−43E線によって指示される平面に沿って取った断面図である。 図43Aのゴルフクラブヘッドの斜視図である。 図43Aのゴルフクラブヘッドの後面図である。
本開示は、典型的にヘッド本体と打球板とを含むアイアン型式ゴルフクラブヘッドを記載している。ヘッド本体は、ヒール部分と、トウ部分と、トップライン部分と、ソール部分と、クラブヘッドをシャフトへ取り付けるように構成されているホーゼルと、を含んでいる。様々な実施形態では、ヘッド本体は、前開口部を画定しており、前開口部は、その周囲周りに形成されている前リムに打球板を受け入れるように構成されている。様々な実施形態では、打球板は、ヘッド本体と(例えば鋳造などにより)一体に形成されている。
様々な実施形態及び態様を、以下に論じられている詳細事項に関連付けて説明してゆくものであり、添付図面は当該の様々な実施形態を描いている。次に続く説明及び添付図面は、説明が目的であり、開示の範囲を限定するものと解釈されてはならない。本開示の様々な実施形態の十分な理解がもたらされるように、数多くの具体的な詳細事項を記述している。しかしながら、ここに記載されている様々な実施形態の簡明な考察を提供するために、場合に依っては、周知の又は従来の詳細事項は記述されていない。
ここでの使用に際し、「反発係数」、「COR」、「相対反発係数」、「相対COR」、「特性時間(Characteristic Time)」、及び「CT」という用語は、下記に従って定義されている。アイアンクラブヘッドの反発係数(COR)は、2005年11月30日付け1.2改訂版「基線板に対するアイアンクラブヘッドの反発係数を測定するための暫定手順(Interim Procedure for Measuring the Coefficient of Restitution of an Iron Club head Relative to a Baseline Plate)」に規定されているUSGAゴルフ規則によって記されている手順(これ以後は「USGA COR手順」)に従って測定されている。具体的には、基線較正板のCOR値を最初に求め、次いでアイアンクラブヘッドのCOR値を、基線板較正で使用したのと同じ(単数又は複数の)ダースからのゴルフボールを使用して求める。次に、測定された較正板CORを測定されたアイアンクラブヘッドCORから差し引いてアイアンクラブヘッドの「相対COR」を得る。
例を挙げて説明すると、USGA COR手順に従い、ゴルフボールの所与のセットで、基線較正板の測定COR値が0.845であったとする。ゴルフボールの同じセットを使用して、アイアンクラブヘッドは測定COR値が0.825であったとする。この例では、アイアンクラブヘッドの相対CORは、0.825−0.845=−0.020である。このアイアンクラブヘッドは、基線較正板のCORより0.020低いCOR即ち−0.020の相対CORを有することになる。
特性時間(CT)は、USGAクラブ適合基準によって定められている条件下に、ゴルフクラブヘッドのフェース中心を低速度で打つペンジュラムに取り付けられている金属塊との間の接触時間である。
ここでの使用に際し、「体積」という用語がゴルフクラブヘッドに言及するのに使用されている場合、それは、全米ゴルフ協会(USGA)及びR&Aルールズ・リミテッドによって2003年11月21日に公告されている1.0.0改訂版「ウッドクラブのクラブヘッド寸法を測定するための手順(Procedure For Measuring the Club head Size of Wood Clubs)」の第5.0条に記載されている手順に従って測定されたクラブヘッド体積を指す。上記手順には、クラブヘッドを大容量の水の容器中に沈めることが含まれている。中空アイアン型式クラブヘッドの体積測定の場合、クラブヘッドの壁の何らかの穴又は開口部は、クラブヘッドを水中に降下させる前に覆われるか又はそれ以外のやり方でシールされるものとする。
アイアン型式ゴルフクラブヘッドの一部の実施形態は、クラブヘッドの1つ又はそれ以上の場所に設けられている可撓性境界構造(これ以後は「FBS(flexible bounding structure)」)を含んでいる。可撓性境界構造は、様々な実施形態では、ゴルフクラブヘッドの隣接部分又は関連部分の屈曲する又は撓む能力を高めそれによりゴルフクラブヘッドの性能における所望の改善を提供するスロット、チャネル、ギャップ、薄肉又は脆弱領域、又は他の構造、を含んでいよう。当業者には理解される様に、ここに見つけられる用語の中でもとりわけ、「チャネル」、「FBS」、「スロット」、及び「FBS機構」という用語は、ここでの使用に際し、置き換え可能に用いられている。
第1の態様では、アイアン型式ゴルフクラブ用のクラブヘッドは、ヒール部分と、ソール部分と、トウ部分と、トップライン部分と、フェース部分と、を有する本体を含んでおり、ソール部分は、フェース部分の下端から後方へ延びている。フェース部分は、座標系の起点を画定している理想打球場所を含んでおり、当該座標系では、本体が通常のアドレス位置にあるとき、x軸は理想打球場所におけるフェース部分に対する接線方向であって地平面に平行であり、y軸はx軸に垂直に延び更に地平面に平行であり、z軸は地平面に垂直に延びている。座標系では、正のx軸は起点からヒール部分の方へ延び、正のy軸は起点から後方へ延び、正のz軸は起点から上方へ延びている。様々な実施形態では、本体は、−25mm<x<25mmの中央領域を含んでいる。様々な実施形態では、中央領域内に包含されているソール部分は、フェース部分に隣接して配置されている前方ソール領域と前方ソール領域の後方に配置されているソールバーとを含み、前方ソール領域は最小前方ソール厚さTFSを有する壁を画定し、ソールバーは最大ソールバー厚さTSBを有する本体を画定しており、而して0.05<TFS/TSB<0.4である。様々な実施形態では、ソールバーは、実質的にソール部分のヒール−トウ方向に延びていてソールバーの底面に配置された第1チャネル開口部を有している第1チャネルを画定している。
様々な実施形態では、第1チャネルは、第1チャネルのトウ部分に最も近い部分と第1チャネルのヒール領域に最も近い部分の間の距離を含む第1チャネル長さを有しており、第1チャネル長さは約15mmから約85mmである。一部の追加の実施形態では、第1チャネル長さは約30mmから約57mmである。
様々な実施形態では、第1チャネルは、地平面と第1チャネルの最上点の間の垂直方向距離を備える第1チャネル深さを有しており、中央領域内の第1チャネル深さの平均は約5mmから約25mmである。一部の追加の実施形態では、第1チャネル深さは中央領域内で実質的に一定である。
様々な実施形態では、本体は、x軸座標が−25mmより小さいトウ側領域と、x軸座標が25mmより大きいヒール側領域と、を含んでおり、第1チャネルは、中央領域の平均深さが、トウ側領域の第1チャネルの平均深さより小さい。様々な実施形態では、第1チャネルは、中央領域の平均深さが、ヒール側領域の第1チャネルの平均深さより小さい。また更に、様々な実施形態では、第1チャネルは、中央領域の平均深さが、トウ側領域の第1チャネルの平均深さより小さく且つヒール側領域の第1チャネルの平均深さより小さい。様々な実施形態では、第1チャネルは、中央領域の平均深さが、トウ側領域の第1チャネルの平均深さより大きい。様々な実施形態では、第1チャネルは、中央領域の平均深さが、ヒール側領域の第1チャネルの平均深さより大きい。様々な実施形態では、第1チャネルは、中央領域の平均深さが、トウ側領域の第1チャネルの平均深さより大きく且つヒール側領域の第1チャネルの平均深さより大きい。
様々な実施形態では、ソールバーは、実質的にソールバーのヒール−トウ方向に延びていてソールバーの上面に配置された第2チャネル開口部を有している第2チャネルを画定しており、第2チャネルは、第2チャネル長さ、第2チャネル深さ、及び第2チャネル幅を有している。
様々な実施形態では、本体の中央領域は、−20mm<x<20mmと定義されている。様々な実施形態では、本体の中央領域は、−15mm<x<15mmと定義されている。
様々な実施形態では、0.8mm<TFS<3.0mmである。様々な実施形態では、1.0mm<TFS<2.5mmである。
様々な実施形態では、第1チャネルは第1チャネル長さL1を有し、本体はソール長さLを有し、第1チャネル長さ対ソール長さの比は、次の不等式、即ち、0.35<L1/L<0.67を満たしている。
様々な実施形態では、第1チャネルは、地平面から第1チャネルの最上点までの垂直方向距離を備える第1チャネル深さH1を画定し、本体は、地平面から本体の最上点までの垂直方向距離を備える本体高さHCHを画定し、中央領域内の第1チャネル深さH1の平均値対本体高さHCHの比は、次の不等式、即ち、0.07<H1AVG/HCH<0.50を満たしている。
様々な実施形態では、第1チャネルは、第1チャネル中心線を画定し、フェース部分はフェース平面を画定している。これらの実施形態では、第1チャネル中心線とフェース平面の地平面への投影点が、フェースからチャネルまでの距離D1を画定し、ソール部分はソール幅D3を画定し、中央領域内のフェースからチャネルまでの距離D1の平均値対中央領域内のソール幅D3の平均値の比は、次の不等式、即ち、0.15<D1/D3<0.71を満たしている。
様々な実施形態では、本体は、内部キャビティを画定し、本体は、次の不等式、即ち、10cc<V<120ccを満たす体積Vを有している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、40cc<V<90ccを満たす体積Vを有している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、60cc<V<80ccを満たす体積Vを有している。
様々な実施形態では、本体は、次の不等式、即ち、15mm<DCH<100mmを満たすクラブヘッド奥行DCHを画定している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、30mm<DCH<80mmを満たすクラブヘッド奥行を有している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、40mm<DCH<70mmを満たすクラブヘッド奥行を有している。
様々な実施形態では、充填材料が第1チャネルの中に配置されている。様々な実施形態では、充填材料が2つ以上のチャネルの中に配置されている。
第2の態様では、アイアン型式ゴルフクラブ用のクラブヘッドは、ヒール部分と、ソール部分と、トウ部分と、トップライン部分と、フェース部分と、を有する本体を含んでおり、ソール部分は、フェース部分の下端から後方へ延びている。フェース部分は、座標系の起点を画定している理想打球場所を含んでおり、当該座標系では、本体が通常のアドレス位置にあるとき、x軸は理想打球場所におけるフェース部分に対する接線方向であって地平面に平行であり、y軸はx軸に垂直に延び更に地平面に平行であり、z軸は地平面に垂直に延びている。座標系では、正のx軸は起点からヒール部分の方へ延び、正のy軸は起点から後方へ延び、正のz軸は起点から上方へ延びている。様々な実施形態では、本体は、−25mm<x<25mmの中央領域を含んでいる。中央領域内に包含されているソール部分は、フェース部分に隣接して配置されている前方ソール領域と前方ソール領域の後方に配置されているソールバーとを含み、ソールバーは、実質的にソール部分のヒール−トウ方向に延びていてソールバーの底面に配置された第1チャネル開口部を有している第1チャネルを画定している。第1チャネルは、第1チャネル中心線を画定し、フェース部分はフェース平面を画定しており、その結果、第1チャネル中心線とフェース平面の地平面への投影点が、フェースからチャネルまでの距離D1を画定している。ソール部分はソール幅D3を画定している。中央領域内のフェースからチャネルまでの距離D1の平均値対中央領域内のソール幅D3の平均値の比は、次の不等式、即ち、0.15<D1/D3<0.71を満たしている。
様々な実施形態では、前方ソール領域は、最小前方ソール厚さTFSを有する壁を画定し、ソールバーは、最大ソールバー厚さTSBを有する本体を画定しており、而して0.05<TFS/TSB<0.4である。
様々な実施形態では、0.8mm<TFS<3.0mmである。様々な実施形態では、1.0mm<TFS<2.5mmである。
様々な実施形態では、第1チャネルは第1チャネル長さL1を有し、本体はソール長さLを有し、第1チャネル長さ対ソール長さの比は、次の不等式、即ち、0.35<L1/L<0.67を満たしている。
様々な実施形態では、第1チャネルは、地平面から第1チャネルの最上点までの垂直方向距離を備える第1チャネル深さH1を画定し、本体は、地平面から本体の最上点までの垂直方向距離を備える本体高さHCHを画定し、中央領域内の第1チャネル深さH1の平均値対本体高さHCHの比は、次の不等式、即ち、0.07<H1AVG/HCH<0.50を満たしている。
様々な実施形態では、本体は、内部キャビティを画定し、本体は、次の不等式、即ち、10cc<V<120ccを満たす体積Vを有している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、40cc<V<90ccを満たす体積Vを有している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、60cc<V<80ccを満たす体積Vを有している。
様々な実施形態では、本体は、次の不等式、即ち、15mm<DCH<100mmを満たすクラブヘッド奥行DCHを画定している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、30mm<DCH<80mmを満たすクラブヘッド奥行を有している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、40mm<DCH<70mmを満たすクラブヘッド奥行を有している。
様々な実施形態では、充填材料が第1チャネルの中に配置されている。様々な実施形態では、充填材料が2つ以上のチャネルの中に配置されている。
様々な実施形態では、アイアン型式ゴルフクラブ用のクラブヘッドは、ヒール部分と、ソール部分と、トウ部分と、トップライン部分と、フェース部分と、を有する本体を含んでおり、ソール部分は、フェース部分の下端から後方へ延びている。フェース部分は、座標系の起点を画定している理想打球場所を含んでおり、当該座標系では、本体が通常のアドレス位置にあるとき、x軸は理想打球場所におけるフェース部分に対する接線方向であって地平面に平行であり、y軸はx軸に垂直に延び更に地平面に平行であり、z軸は地平面に垂直に延びている。座標系では、正のx軸は起点からヒール部分の方へ延び、正のy軸は起点から後方へ延び、正のz軸は起点から上方へ延びている。ソール部分は、フェース部分に隣接して配置されている前方ソール領域と前方ソール領域の後方に配置されているソールバーとを含み、ソールバーは、実質的にソール部分のヒール−トウ方向に延びていてソールバーの底面に配置された第1チャネル開口部を有している第1チャネルを画定している。第1チャネルは第1チャネル長さL1を有し、本体はソール長さLを有し、第1チャネル長さ対ソール長さの比は、次の不等式、即ち、0.35<L1/L<0.67を満たしている。
様々な実施形態では、前方ソール領域は、最小前方ソール厚さTFSを有する壁を画定し、ソールバーは、最大ソールバー厚さTSBを有する本体を画定しており、而して0.05<TFS/TSB<0.4である。
様々な実施形態では、0.8mm<TFS<3.0mmである。様々な実施形態では、1.0mm<TFS<2.5mmである。
様々な実施形態では、第1チャネルは、地平面から第1チャネルの最上点までの垂直方向距離を含む第1チャネル深さH1を画定し、本体は、地平面から本体の最上点までの垂直方向距離を含む本体高さHCHを画定し、中央領域内の第1チャネル深さH1の平均値対本体高さHCHの比は、次の不等式、即ち、0.07<H1AVG/HCH<0.50を満たしている。
様々な実施形態では、本体は、内部キャビティを画定し、本体は、次の不等式、即ち、10cc<V<120ccを満たす体積Vを有している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、40cc<V<90ccを満たす体積Vを有している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、60cc<V<80ccを満たす体積Vを有している。
様々な実施形態では、本体は、次の不等式、即ち、15mm<DCH<100mmを満たすクラブヘッド奥行DCHを画定している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、30mm<DCH<80mmを満たすクラブヘッド奥行を有している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、40mm<DCH<70mmを満たすクラブヘッド奥行を有している。
様々な実施形態では、充填材料が第1チャネルの中に配置されている。様々な実施形態では、充填材料が2つ以上のチャネルの中に配置されている。
様々な実施形態では、アイアン型式ゴルフクラブ用のクラブヘッドは、ヒール部分と、ソール部分と、トウ部分と、トップライン部分と、フェース部分と、を有する本体を含んでおり、ソール部分は、フェース部分の下端から後方へ延びている。フェース部分は、座標系の起点を画定している理想打球場所を含んでおり、当該座標系では、本体が通常のアドレス位置にあるとき、x軸は理想打球場所におけるフェース部分に対する接線方向であって地平面に平行であり、y軸はx軸に垂直に延び更に地平面に平行であり、z軸は地平面に垂直に延びている。座標系では、正のx軸は起点からヒール部分の方へ延び、正のy軸は起点から後方へ延び、正のz軸は起点から上方へ延びている。本体は、−25mm<x<25mmの中央領域を含んでいる。中央領域内に包含されているソール部分は、フェース部分に隣接して配置されている前方ソール領域と前方ソール領域の後方に配置されているソールバーとを含み、ソールバーは、実質的にソール部分のヒール−トウ方向に延びていてソールバーの底面に配置された第1チャネル開口部を有している第1チャネルを画定している。第1チャネルは、地平面から第1チャネルの最上点までの垂直方向距離を備える第1チャネル深さH1を画定し、本体は、地平面から本体の最上点までの垂直方向距離を備える本体高さHCHを画定し、中央領域内の第1チャネル深さH1の平均値対本体高さHCHの比は、次の不等式、即ち、0.07<H1AVG/HCH<0.50を満たしている。
様々な実施形態では、前方ソール領域は、最小前方ソール厚さTFSを有する壁を画定し、ソールバーは、最大ソールバー厚さTSBを有する本体を画定しており、而して0.05<TFS/TSB<0.4である。
様々な実施形態では、0.8mm<TFS<3.0mmである。様々な実施形態では、1.0mm<TFS<2.5mmである。
様々な実施形態では、第1チャネルは、第1チャネル長さL1を有し、本体は、ソール長さLを有し、第1チャネル長さ対ソール長さの比は、次の不等式、即ち、0.35<L1/L<0.67を満たしている。
様々な実施形態では、本体は、内部キャビティを画定し、本体は、次の不等式、即ち、10cc<V<120ccを満たす体積Vを有している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、40cc<V<90ccを満たす体積Vを有している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、60cc<V<80ccを満たす体積Vを有している。
様々な実施形態では、本体は、次の不等式、即ち、15mm<DCH<100mmを満たすクラブヘッド奥行DCHを画定している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、30mm<DCH<80mmを満たすクラブヘッド奥行を有している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、40mm<DCH<70mmを満たすクラブヘッド奥行を有している。
様々な実施形態では、充填材料が第1チャネルの中に配置されている。様々な実施形態では、充填材料が2つ以上のチャネルの中に配置されている。
様々な実施形態では、アイアン型式ゴルフクラブのセットは、少なくとも1本のアイアン型式ゴルフクラブの第1サブセットと、少なくとも1本のアイアン型式ゴルフクラブの第2サブセットを含んでいる。第1サブセットは、30°以下のロフトと、フェース部分と、ヒール部分と、トウ部分と、ソール部分と、トップライン部分と、を有する少なくとも1つのクラブヘッドを含んでおり、ソール部分は、約15mmから約85mmの長さを有するスロット又はチャネルを備える可撓性境界構造を画定している。第2サブセットは、30°より大きいロフトと、フェース部分と、ヒール部分と、トウ部分と、ソール部分と、トップライン部分と、を有する少なくとも1つのクラブヘッドを含んでおり、ソール部分は、約15mmから約85mmの長さを有するスロット又はチャネルを備える可撓性境界構造を有していない。
様々な実施形態では、第1サブセットは、少なくとも2本のゴルフクラブ、少なくとも3本のゴルフクラブ、少なくとも4本のゴルフクラブ、又は少なくとも5本のゴルフクラブ、を含んでいる。様々な実施形態では、第2サブセットは、少なくとも2本のゴルフクラブ、少なくとも3本のゴルフクラブ、少なくとも4本のゴルフクラブ、又は少なくとも5本のゴルフクラブ、を含んでいる。
様々な実施形態では、第1サブセットのゴルフクラブのそれぞれは、ヒール部分と、ソール部分と、トウ部分と、トップライン部分と、フェース部分と、を有する本体を含んでおり、ソール部分は、フェース部分の下端から後方へ延びている。フェース部分は、座標系の起点を画定している理想打球場所を含んでおり、当該座標系では、本体が通常のアドレス位置にあるとき、x軸は理想打球場所におけるフェース部分に対する接線方向であって地平面に平行であり、y軸はx軸に垂直に延び更に地平面に平行であり、z軸は地平面に垂直に延びている。座標系では、正のx軸は起点からヒール部分の方へ延び、正のy軸は起点から後方へ延び、正のz軸は起点から上方へ延びている。本体は、−25mm<x<25mmの中央領域を含んでいる。中央領域内に包含されているソール部分は、フェース部分に隣接して配置されている前方ソール領域と前方ソール領域の後方に配置されているソールバーとを含み、前方ソール領域は、最小前方ソール厚さTFSを有する壁を画定し、ソールバーは、最大ソールバー厚さTSBを有する本体を画定しており、而して0.05<TFS/TSB<0.4である。ソールバーは、実質的にソール部分のヒール−トウ方向に延びていてソールバーの底面に配置された第1チャネル開口部を有している第1チャネルを画定している。
様々な実施形態では、0.8mm<TFS<3.0mmである。様々な実施形態では、1.0mm<TFS<2.5mmである。
様々な実施形態では、第1チャネルは、第1チャネル長さL1を有し、本体は、ソール長さLを有し、第1チャネル長さ対ソール長さの比は、次の不等式、即ち、0.35<L1/L<0.67を満たしている。
様々な実施形態では、第1チャネルは、地平面から第1チャネルの最上点までの垂直方向距離を備える第1チャネル深さH1を画定し、本体は、地平面から本体の最上点までの垂直方向距離を備える本体高さHCHを画定し、中央領域内の第1チャネル深さH1の平均値対本体高さHCHの比は、次の不等式、即ち、0.07<H1AVG/HCH<0.50を満たしている。
様々な実施形態では、第1チャネルは、第1チャネル中心線を画定し、フェース部分はフェース平面を画定している。これらの実施形態では、第1チャネル中心線とフェース平面の地平面への投影点が、フェースからチャネルまでの距離D1を画定し、ソール部分はソール幅D3を画定し、中央領域内のフェースからチャネルまでの距離D1の平均値対中央領域内のソール幅D3の平均値の比は、次の不等式、即ち、0.15<D1/D3<0.71を満たしている。
様々な実施形態では、本体は、内部キャビティを画定し、本体は、次の不等式、即ち、10cc<V<120ccを満たす体積Vを有している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、40cc<V<90ccを満たす体積Vを有している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、60cc<V<80ccを満たす体積Vを有している。
様々な実施形態では、本体は、次の不等式、即ち、15mm<DCH<100mmを満たすクラブヘッド奥行DCHを画定している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、30mm<DCH<80mmを満たすクラブヘッド奥行を有している。これらの実施形態の幾つかでは、本体は、次の不等式、即ち、40mm<DCH<70mmを満たすクラブヘッド奥行を有している。
様々な実施形態では、アイアン型式ゴルフクラブ用のクラブヘッドは、ヒール部分と、ソール部分と、トウ部分と、トップライン部分と、フェース部分と、を有する本体を含んでおり、前記ソール部分は前記フェース部分の下端から後方へ延びており、本体は更に後部ボイドを画定している。フェース部分は、座標系の起点を画定している理想打球場所を含んでおり、当該座標系では、本体が通常のアドレス位置にあるとき、x軸は理想打球場所におけるフェース部分に対する接線方向であって地平面に平行であり、y軸はx軸に垂直に延び更に地平面に平行であり、z軸は地平面に垂直に延びている。座標系では、正のx軸は起点からヒール部分の方へ延び、正のy軸は起点から後方へ延び、正のz軸は起点から上方へ延びている。本体は、−25mm<x<25mmの中央領域を含んでいる。中央領域内に包含されているソール部分は、フェース部分に隣接して配置されている前方ソール領域と前方ソール領域の後方に配置されているソールバーとを含み、前方ソール領域は、最小前方ソール厚さTFSを有する壁を画定し、ソールバーは、最大ソールバー厚さTSBを有する本体を画定しており、而して0.05<TFS/TSB<0.4である。ソール部分は、実質的にソール部分のヒール−トウ方向に延びているスロットを含んでおり、スロットは、ソール部分を貫いて後部ボイドの中へと延びている経路の部分を画定している。
様々な実施形態では、スロットは、スロットのトウ部分に最も近い部分とスロットのヒール領域に最も近い部分の間の距離を備えるスロット長さを有しており、スロット長さは、約15mmから約85mmである。
様々な実施形態では、0.8mm<TFS<3.0mmである。
様々な実施形態では、スロットはスロット長さL1を有し、本体はソール長さLを有し、スロット長さ対ソール長さの比は、次の不等式、即ち、0.35<L1/L<0.67を満たしている。
様々な実施形態では、本体は、内部キャビティを画定しており、本体は、次の不等式、即ち、10cc<V<120ccを満たす体積Vを有している。
様々な実施形態では、充填材料がスロットの中に配置されている。様々な実施形態では、充填材料が2つ以上のチャネルの中に配置されている。
様々な実施形態では、フェース部分はフェース平面を画定しており、経路は、少なくとも1mmの長さを有していて前記フェース平面との平行度30°以内の下経路角度を画定している下経路部分と、少なくとも1mmの長さを有していて前記フェース平面に対する直角度30°以内の中間経路角度を画定している中間経路部分と、少なくとも1mmの長さを有していて前記フェース平面との平行度30°以内の上経路角度を画定している上経路部分と、を含んでいる。
様々な実施形態では、アイアン型式ゴルフクラブ用のクラブヘッドは、ヒール部分と、ソール部分と、トウ部分と、トップライン部分と、フェース部分と、を有する本体を含んでおり、前記ソール部分は前記フェース部分の下端から後方へ延びており、本体は更に後部ボイドを画定している。フェース部分は、座標系の起点を画定している理想打球場所を含んでおり、当該座標系では、本体が通常のアドレス位置にあるとき、x軸は理想打球場所におけるフェース部分に対する接線方向であって地平面に平行であり、y軸はx軸に垂直に延び更に地平面に平行であり、z軸は地平面に垂直に延びている。座標系では、正のx軸は起点からヒール部分の方へ延び、正のy軸は起点から後方へ延び、正のz軸は起点から上方へ延びている。本体は、−25mm<x<25mmの中央領域を含んでいる。中央領域内に包含されているソール部分は、フェース部分に隣接して配置されている前方ソール領域と前方ソール領域の後方に配置されているソールバーとを含み、前方ソール領域は、最小前方ソール厚さTFSを有する壁を画定し、ソールバーは、最大ソールバー厚さTSBを有する本体を画定している。ソール部分は、実質的にソール部分のヒール−トウ方向に延びているスロットを含んでおり、スロットは、ソール部分を貫いて後部ボイドの中へと延びている経路の部分を画定しており、経路は、少なくとも1mmの長さを有していて前記フェース平面との平行度30°以内の下経路角度を画定している下経路部分と、少なくとも1mmの長さを有していて前記フェース平面に対する直角度30°以内の中間経路角度を画定している中間経路部分と、少なくとも1mmの長さを有していて前記フェース平面との平行度30°以内の上経路角度を画定している上経路部分と、を含んでいる。
様々な実施形態では、スロットは、スロットのトウ部分に最も近い部分とスロットのヒール領域に最も近い部分の間の距離を備えるスロット長さを有しており、スロット長さは、約15mmから約85mmである。
様々な実施形態では、0.8mm<TFS<3.0mmである。
様々な実施形態では、スロットはスロット長さL1を有し、本体はソール長さLを有し、スロット長さ対ソール長さの比は、次の不等式、即ち、0.35<L1/L<0.67を満たしている。
様々な実施形態では、本体は、内部キャビティを画定しており、本体は、次の不等式、即ち、10cc<V<120ccを満たす体積Vを有している。
様々な実施形態では、充填材料がスロットの中に配置されている。様々な実施形態では、充填材料が2つ以上のチャネルの中に配置されている。
様々な実施形態では、可撓性境界構造が、打球面内に画定されている場合、ソール部分内に画定されている場合、及びゴルフクラブヘッドの周辺内に画定されている場合を含め、ゴルフクラブヘッド上の様々な場所に見つけられる。様々なチャネルの場所、寸法、及び配列によって、各種性能特性を改変することができる。様々な可撓性境界構造の耐久性及び性能を提供するのに各種逃し機構を利用することができる。様々な実施形態では、可撓性境界構造は、ゴルフクラブヘッドの聴音プロファイルを改変し、それにより、ゴルフクラブヘッドの好ましい聴音プロファイルの分離を可能にさせる。
ここに記載されているゴルフクラブヘッドの上記及び他の特徴と利点は、添付図面に関連付けて進められる以下の詳細な説明から更に明白になるであろう。
1.アイアン型式ゴルフクラブヘッド
図1Aは、ヒール102と、トウ104と、ソール部分108と、トップライン部分106と、ホーゼル114と、を有する本体113を含むアイアン型式ゴルフクラブヘッド100を描いている。ゴルフクラブヘッド100は、図1Aには、通常のアドレス位置にあってソール部分108が完全に平坦であると想定される地平面111に載っている状態が示されている。ここでの使用に際し、「通常のアドレス位置」は、クラブフェースの中心に垂直なベクトルが実質的に第1垂直方向平面(即ち、垂直方向の平面とは地平面111に垂直である)に在り、ホーゼル114の中心軸115が実質的に第2垂直方向平面に在り、第1垂直方向平面と第2垂直方向平面が実質的に直角に交わっている、クラブヘッド位置を意味する。クラブフェースの中心は、2005年3月25日付け2.0改訂版USGA「ゴルフクラブヘッドの可撓性を測定するための手順(Procedure for Measuring the Flexibility of a Golf Clubhead)」に記載されている手順を使って求められている。
地平面111に対し45°の角度を成す線191の、クラブヘッド100の外側面への下接点190は、ソール部分108とトウ104の間の分離境界を画定している。同様に、地平面111に対し45°の角度を成す線193の、クラブヘッド100の外側面への上接点192は、地平面111に対して45度の角度を形成している線193の上接点192は、トップライン部分106とトウ104の間の分離境界を画定している。言い換えれば、クラブヘッドの下接点190より上の(図1Aで見て)左側及び上接点192より下の(図1Aで見て)左側の部分がトウ部分104である。
打球面110は、フェース平面125を画定しており、ゴルフボールとの衝突に備えて設計された溝112を含んでいる。一部の実施形態では、ゴルフクラブヘッド100は、単一の単体鋳造品とすることができ、一方、他の実施形態では、打球板を別個に形成して、ゴルフクラブヘッド100の本体113へ接着又は機械加工で取り付けてもよい。
図1A及び図1Bは、更に、打球面110上の各々の直交するCG軸上の理想打球場所101を示している。ここでの使用に際し、理想打球場所101は、フェース平面125内に位置していて、ゴルフクラブヘッドのCGx軸105(即ち、CG−x)に沿った重心(CG)の場所と一致し、図1Bに示されている様に、フェース平面125内でリーディングエッジ142(ソール部分108とフェース平面125を接続する半径の中点と定義される)から16.5mmの距離dだけオフセットしている。CGx軸105とCGy軸107とCGz軸103は理想打球場所101で交わり、直交するCG軸の起点を画定している。ゴルフクラブヘッド100が通常のアドレス位置にある状態で、CGx軸105は、地平面111に平行であり、打球面110の理想打球場所101から延びる法線に垂直の向きにある。CGy軸107も、地平面に平行であり、CGx軸105に垂直である。CGz軸103は、地平面に垂直の向きにある。加えて、CGz上方軸109は、地平面111に垂直で、地平面111に起点を有する軸と定義されている。
一部の特定の実施形態では、望ましいCG−y場所は、CGy軸107に沿ってクラブヘッドの後方部分に向かって約0.25mmから約20mmの間である。更に、望ましいCG−z場所は、先に説明されている様に、CGz上方軸109に沿って約12mmから約25mmの間である。
ゴルフクラブヘッドは、中実(即ち「ブレード」及び「マッスルバック」)、中空、キャビティバック、又は他の構造であってもよい。図1Cは、中空構造を有するゴルフクラブヘッドの或る実施形態の、図1Aに示されている1C−1C切断線に沿った切断側面図を示している。図1Dは、キャビティバック構造を有するゴルフクラブヘッドの或る実施形態の1D−1D切断線に沿った切断側面図を示している。1C,1D−1C,1D切断線は、打球面110の理想打球場所101を通っている。打球面110は、前面110aと後面110bを含んでいる。中空アイアンゴルフクラブヘッドとキャビティバックアイアンゴルフクラブヘッドの実施形態はどちらも、更に、背部分128と前部分130を含んでいる。
図1A−図1Dに示されている実施形態では、打球面110には、溝112が、CGx軸に沿って理想打球場所101周りに中心を合わせるようにして、即ち、理想打球場所101が打球面平面125内の最も長いスコアライン溝112に垂直で且つその中点を通る仮想線上に位置するようにして、配置されている。他の実施形態(図面には示されていない)では、溝112はCGx軸に沿って理想打球場所101に対してトウ側又はヒール側へずらされていてもよいし、溝112は地平面111に平行でない軸に沿って整列していてもよいし、溝112はそれらの長さに沿って途切れを有していてもよいし、又は、溝は全く存在していなくてもよい。打球面110の表面の溝112の更に他の形状、整列、及び/又は向きも実施可能であろう。
図1Aを参照すると、クラブヘッド100は、ソール長さLとクラブヘッド高さHCHを有している。ソール長さLは、地平面111へ投影された2点間の距離と定義されている。ソールのヒール側116は、ホーゼル軸115を地平面111へ投影した交点と定義されている。ソールのトウ側117は、下接点190(上述)を地平面111へ垂直方向に投影した交点と定義されている。ソールのヒール側116とトウ側117の間の距離が、クラブヘッドのソール長さLである。クラブヘッド高さHCHは、図1Aに示されている様に、地平面111とx−z平面内の投影されたクラブヘッドの最上点の間の距離と定義されている。
図1Bは、上述の、背部分128、前部分130、ソール部分108、トップライン部分106、及び打球面110、を含むゴルフクラブヘッド100の、トウを立面視した図を描いている。リーディングエッジ142は、フェース平面125とソール部分108を接続する半径の中点によって画定されている。クラブヘッドは、クラブヘッドの前−後方向の奥行DCHを含んでおり、奥行は地平面111へ投影された2点間の距離である。クラブヘッドの前方端118は、リーディングエッジ142を地平面111へ投影した交点と定義されている。クラブヘッドの後方端119は、クラブヘッドの(y−z平面で見て)最も後方の点を地平面111へ投影した交点と定義されている。クラブヘッドの前方端118と後方端119の間の距離が、クラブヘッド奥行DCHである。
図1Cに示されている実施形態の様な、中空構造を有するアイアン型式ゴルフクラブヘッドの一部の特定の実施形態では、クラブヘッドの背部分128の後部突起138より上に陥凹部134が配置されている。背壁132が、クラブヘッドの背部分128全体を包封して内部キャビティ120を画定している。内部キャビティ120は、完全に又は部分的に中空であってもよいし、又は随意的に充填材料が詰められていてもよい。図1Cに示されている実施形態では、内部キャビティ120は、打球面の後面110bと背壁の内側面132bの間に保持されている振動減衰プラグ121を含んでいる。適した充填材料並びにプラグ121の性質及び構成材料に関連する詳細事項は、米国特許出願公開第2011/0028240号に記載されており、同特許出願を参考文献としてここに援用する。
図1Cは、更に、外側背壁面132aの一部に亘って延びていて上凹部と下凹部を形成している随意的な畝136を示している。内側背壁面132bは、キャビティ120の一部分を画定していて、外側背壁面132aと内側背壁面132bの間の厚さを形成している。一部の実施形態では、背壁厚さは、約0.5mmから約4mmの厚さの間で変化している。クラブヘッド100の下後方部分にはソールバー135が配置されている。ソールバー135は、打球板及びクラブヘッド100の他の部分に対比して相対的に大きい厚さを有し、ひいてはクラブヘッド100の質量の相当部分を占めており、その結果、クラブヘッド100の重心(CG)は相対的に下後方に寄っている。ソールバー135にはチャネル150―後段で詳述―が形成されている。また、ソール部分108は、打球面110に隣接してその後方に配置されている前方部分144を有している。図1Cに示されている実施形態では、ソールの前方部分144は、チャネル150と打球面110の間の領域内に延びているソールの比較的薄肉の壁部分である。
図1Dは、更に、キャビティバックゴルフクラブヘッド100のソールバー135を示している。ソールバー135は、打球板及びゴルフクラブヘッド100の他の部分に対比して相対的に大きい厚さを有し、ひいてはクラブヘッド100の質量の相当部分を占めており、その結果、クラブヘッド100の重心(CG)は相対的に下後方に寄っている。図1Dに示されている実施形態は、更に、ソールの前方部分144であって、削減されたソール厚さを有していてソールバー135と打球面110の間に延びている前方部分144を含んでいる。ソールバー135の前方領域には、チャネル150―後段で詳述―が配置されている。
図1Eは、チャネル150を有する中空アイアンクラブヘッド100の別の実施形態を示している。図1Cに示されている実施形態と同じ様に、クラブヘッド100は、打球面110、トップライン106、ソール108、及び背壁132を含んでいる。ソールは、前方壁152と後方壁154によって画定されているチャネル150を有するソールバー135を含んでいる。ソールの前方部分144が、打球面110とスロットの前方壁152の間に配置されている。中空クラブヘッド100は、図1Cに示されている様な振動減衰プラグ121を設置するのに適した開口133を含んでおり、それについては米国特許出願公開第2011/0028240号に更に詳細に記載されており、同特許出願を参考文献として援用する。振動減衰プラグ121の設置により、開口133は有効にシールされる。
一部の実施形態では、中空アイアンクラブヘッド100の体積は、約10立方センチメートル(CC)から約120ccの間であってもよい。例えば、一部の実施形態では、中空アイアンクラブヘッド100は、約20ccから約110ccの間の体積、例えば、約30ccから約100ccの間、約40ccから約90ccの間、約50ccから約80ccの間、約60ccから約80ccの間、などの体積を有していてもよい。加えて、一部の実施形態では、中空アイアンクラブヘッド100は、約15mmから約100mmの間のクラブヘッド奥行DCHを有している。例えば、一部の実施形態では、中空アイアンクラブヘッド100は、約20mmから約90mmの間のクラブヘッド奥行DCH、例えば、約30mmから約80mmの間、約40mmから約70mmの間、などの奥行を有していてもよい。
ゴルフクラブヘッドの本体113へ取り付けられている別体の打球板を含んでいるゴルフクラブヘッド100の一部の特定の実施形態では、打球板は、鍛造マルエージング鋼、マルエージングステンレス鋼、又は析出硬化(PH)ステンレス鋼、で形成することができる。概して、マルエージング鋼は、高い強度、硬度、及び展性を有している。マルエージング鋼は、炭素が少ないため、それらの強度を炭素以外の金属間物質の析出から引き出している。基本的な合金化元素は、ニッケルである(15%乃至ほぼ30%)。これらの鋼に金属間析出物を作り出す他の合金化元素には、コバルト、モリブデン、及びチタンが挙げられる。1つの実施形態では、マルエージング鋼はニッケルを18%含有している。マルエージングステンレス鋼は、ニッケルがマルエージング鋼よりも少ないが、サビを防げる相当量のクロムを含んでいる。ニッケル含有量が削られているにもかかわらず、クロムが焼入性を増強し、確実に、鋼をそれが適切に熱処理されたときにマルテンサイトへ変態させる。別の実施形態では、打球板としてマルエージングステンレス鋼C455が利用されている。他の実施形態では、打球板は、17−4、17−5、又は17−7の様な析出硬化ステンレス鋼である。
打球板は、上記材料の何れかを順送型の一連の金型で使用する熱圧鍛造によって鍛造することができる。鍛造後、打球板には熱処理が施される。例えば、17−4PHステンレス鋼鍛造品は、1040℃で90分間熱処理され、次いで溶液焼き入れされる。別の例では、C455又はC450ステンレス鋼鍛造品は、830℃で90分間溶液熱処理され、次いで焼き入れされる。
一部の実施形態では、ゴルフクラブヘッドの本体113は、17−4鋼で作られている。しかしながら、炭素鋼(例えば、1020、1030、8620、又は1040炭素鋼)、クロム−モリブデン鋼(例えば、4140Cr−Mo鋼)、Ni−Cr−Mo鋼(例えば、8620Ni−Cr−Mo鋼)、オーステナイト系ステンレス鋼(例えば、304、N50、又はN60ステンレス鋼(例えば、410ステンレス鋼))の様な別の材料を使用することもできる。
以上に記されているものに加え、説明されている諸部分の構成要素を形成するのに使用することのできる金属及び合金の一部の例には、限定するわけではないが、チタン合金(例えば、3−2.5、6−4、SP700、15−3−3−3、10−2−3、又は他のアルファ/ニアアルファ、アルファ−ベータ、及びベータ/ニアベータのチタン合金)、アルミニウム/アルミニウム合金(例えば、3000番台合金、5000番台合金、6061−T6の様な6000番台合金、及び、7075の様な7000番台合金)、マグネシウム合金、銅合金、及びニッケル合金が挙げられる。
更に他の実施形態では、ゴルフクラブヘッドの本体113及び/又は打球板は、繊維補強ポリマー複合材料から作られており、均質であることを要件としていない。複合材料及び複合材料を備えるゴルフクラブ構成要素の例は、米国特許出願公開第2011/0275451号に記載されており、同出願をここに参考文献としてそっくりそのまま援用する。
ゴルフクラブヘッドの本体113は、CG位置、振動制御又は減衰、又は音響制御又は減衰、のために使用されるものとしての加重要素、カートリッジ、及び/又は、インサート又は適用物体、の様な様々な特徴を含むことができる。例えば、米国特許第6,811,496号は、ここに参考文献としてそっくりそのまま援用されるものであり、質量改変ピン又はカートリッジ加重要素の付属品を開示している。
打球板及びゴルフクラブヘッドの本体113が形成された後、溶接に先立ち、打球板と本体部分113の接触面は確実に良好な接合部接触面がもたらされるように仕上げの機械加工が施されてもよい。一部の実施形態では、接触面は、仕上げの機械加工及び係合が容易になるように平面状をしている。
2.可撓性境界構造を有するアイアン型式ゴルフクラブヘッド
ここに説明されているアイアン型式ゴルフクラブヘッドの一部の実施形態では、可撓性境界構造(「FBS」)が、クラブヘッドの1つ又はそれ以上の場所に設けられている。可撓性境界構造は、幾つかの実施形態では、ゴルフクラブヘッドの隣接部分又は関連部分の屈曲する又は撓む能力を高めそれによりゴルフクラブヘッドの性能における所望の改善を提供するスロット、チャネル、ギャップ、薄肉又は脆弱領域、又は他の構造、を備えていてもよい。例えば、幾つかの実施形態では、可撓性境界構造は、ゴルフスイング中のゴルフボールとの衝突時の打球面の撓みを増進させるためにゴルフクラブヘッドの打球面に近接して配置されている。打球面の撓みが増進すると、例えばゴルフクラブヘッドの反発係数(「COR」)の増加がもたらされる。他の実施形態では、打球面の周辺可撓性の増加は、チャネル、スロット、又は他の可撓性境界構造の不存在下にゴルフボールを打った際に起こる撓みに比較して、打球面の異なった場所を及び/又は打球面を異なった具合に撓ませることになる。
図2A−図2Cを参照すると、可撓性境界構造を有するキャビティバックゴルフクラブヘッド200の或る実施形態が示されている。実施形態では、可撓性境界構造は、クラブヘッドのソールに配置されているチャネル250である。以上に説明されている様に、可撓性境界構造は、スロット、チャネル、ギャップ、薄肉又は脆弱領域、又は他の構造、を備えていてもよいとされていることに留意されたい。また一方、明解さを期し、ここでの説明は、以下に説明されている幾つかの実施形態に含まれている、例えば図2A−図2Cに描かれているチャネル250の様なチャネル又はスロットを包含している実施形態に限定しているが、ここに記載されている恩恵を実現するべく他の可撓性境界構造が使用されてもよいものと理解されたい。
チャネル250は、ソール208の或る領域に亘って打球面平面225に概ね平行に打球面平面255から後方へ離間されて延びている。チャネルは、ソールバー235の前方部分の中へ延びていて当該部分によって画定されており、前方壁252、後方壁254、及び上方壁256が画定されている。チャネル開口部258は、クラブヘッドのソール部分208に画定されている。前方壁252は、更に、その一部が、ソールの前方部分244から前方壁252への移行部に位置する第1ヒンジ領域260と、前方壁252の上方領域からソールバー235への移行部に位置する第2ヒンジ領域262と、を画定している。第1ヒンジ領域260と第2ヒンジ領域262は、ゴルフクラブヘッドの、チャネル250の存在に因るゴルフクラブヘッドの打球面210の撓み増加に寄与している部分である。具体的には、第1ヒンジ領域260と第2ヒンジ領域262の形状、寸法、及び向きは、ゴルフクラブヘッドのこれらの領域がゴルフボール衝突の荷重下に屈曲するように設計されている。第1ヒンジ領域260と第2ヒンジ領域262の屈曲性はひいては打球面210の追加の撓みを生み出す。
クラブヘッド200及びチャネル250の寸法、形状、及び向きの幾つかの態様が、図2A−図2Hに示されている実施形態に描かれている。例えば、y−z平面内に画定されているクラブヘッドのそれぞれの断面について、フェースからチャネルまでの距離D1は、地平面211上のフェース平面投影点226とチャネル中心線投影点227の間を測定した距離である。(図2F参照)。フェース平面投影点226は、打球面平面225を地平面211へ投影した交点と定義されている。チャネル中心線投影点227は、チャネル中心線229を地平面211へ投影した交点と定義されている。チャネル中心線229は、次の通り求められる。
図2D−図2Eを参照すると、クラブヘッド200の、チャネル250の領域を包囲及び包含している部分の外側面の略外形249が示されている。略外形は、内部側249aと外部側249bを有している。前方ソール外面208aがチャネル250の前方側を延び、後方ソール外面208bがチャネル250の後方側を延びている。チャネルは、前方壁外面252a、後方壁外面254a、及び上方壁外面256aを有している。前方チャネル進入点264は、前方ソール外面208aと前方壁外面252aの間に位置する局所最小半径(rmin、略外形249の内部側249aから測定)を有する曲線部の中点と定義されている。後方チャネル進入点265は、後方ソール外面208bと後方壁外面254aの間に位置する局所最小半径(rmin、同じく略外形249の内部側249aから測定)を有する曲線部の中点と定義されている。前方チャネル進入点264と後方チャネル進入点265をつなぐ仮想線266がチャネル開口部258を画定している。仮想線266の中点266aは、チャネル中心線229を画定している2つの点の一方である。チャネル中心線229を画定している他方の点は、上方チャネル頂点267であって、前方壁外面252aと後方壁外面254aの間に位置する局所最小半径(rmin、略外形249の外部側249bから測定)を有する曲線部の中点と定義されている。前方壁252と後方壁254の間のチャネル上端に配置されている1つ又はそれ以上の平坦区画又は平坦面を有する或る実施形態では、上方チャネル頂点267は平坦区画又は平坦面の中点と定義される。
クラブヘッド200及びチャネル250の寸法、形状、及び向きの別の態様は、ソール幅である。例えば、y−z平面内に画定されているクラブヘッドのそれぞれの断面について、ソール幅D3は、地平面211上のフェース平面投影点226とトレーリングエッジ投影点246の間を測定した距離である。(図2F参照)。フェース平面投影点226は以上に定義されている。トレーリングエッジ投影点246は、クラブヘッド200のトレーリングエッジ245を通る仮想垂直方向線の地平面211との交点である。トレーリングエッジ245は、ソール部分208から背壁232又はクラブヘッドの背部分228の他の構造までの移行部を構成している半径の中点又は地点と定義されている。
クラブヘッド200とチャネル250の寸法、形状、及び向きの更に別の態様は、チャネルから後部までの距離D2である。例えば、y−z平面内に画定されているクラブヘッドのそれぞれの断面について、チャネルから後部までの距離D2は、地平面211上のチャネル中心線投影点227とトレーリングエッジ245を地平面へ垂直に投影した点の間を測定した距離である。(図2F参照)。結果として、それぞれのその様な断面について、D1+D2=D3である。
図3A−図3Bは、可撓性境界構造として働くチャネル350を有するゴルフクラブヘッド300の2つの実施形態を示している。2つの実施形態は、理想打球場所301で切断された断面で測定したそれぞれの実施形態のフェースからチャネルまでの距離D1を別にすれば、同様に設計されている。図3Aに示されているクラブヘッド実施形態は、図3Bに示されている実施形態のフェースからチャネルまでの距離D1より実質的に大きいフェースからチャネルまでの距離D1を含んでいるが、実施形態それぞれのソール幅D3(理想打球場所301で切断された同じ断面で測定)は同じである。
ここに説明されている実施形態によるチャネル350を含んでいるクラブヘッドの数例についてフェースからチャネルまでの距離D1、チャネルから後部までの距離D2、ソール幅D3、及び、D1/D3、D2/D3、D1/D2の比、の幾つかの例示としての値を下表1に載せている。表1に報告されている測定値は、クラブヘッドの理想打球場所301の各側(即ち、トウ側及びヒール側)へ25mm延在する部分に亘っての、フェースからチャネルまでの平均距離(D1)、チャネルから後部までの平均距離(D2)、及びソール平均幅(D3)の測定値である。ここでの使用に際し、「フェースからチャネルまでの平均距離(D1)」、「チャネルから後部までの平均距離(D2)」、及び「ソール平均幅(D3)」という用語は、複数のD1、D2、又はD3測定値の平均を指しており、前記複数のD1、D2、又はD3測定値は、理想打球場所301を通る第1の垂直方向平面であって理想打球場所301で打球面310に直角に引かれたベクトルを包含する第1の垂直方向平面及び第1の垂直方向平面に平行であって理想打球場所301の各側に1mmの一定増分で離間させた複数の追加の垂直方向平面を含む複数の仮想平行垂直方向平面内で取られている。
図2A−図2Cに戻って、クラブヘッド200及びチャネル250の設計の更なる態様は、チャネル幅W1、チャネル長さL1、及びチャネル深さH1を含んでいる。チャネル幅W1は、水平方向平面(即ち、地平面211に平行な平面)における、チャネル250の所与の断面でのチャネルの前方壁252と後方壁254の間の距離の測定値である。チャネル長さL1は、概して、クラブヘッドのソール208上のチャネルの最もトウ寄りの点とチャネルの最もヒール寄りの点の間の距離の測定値であり、チャネル250の如何なる曲率も考慮に入れていない。チャネル深さH1は、概して、クラブヘッド200が地平面211に載っているときの地平面211からチャネル上方壁256のチャネル内側面の(y−z平面で)最も高い点までの距離の測定値である。図2A−図2Cに示されている様に、一部の実施形態では、チャネル250は、その全長に亘って一定幅W1及び一定深さH1を含んでいる。他の実施形態では、所望の設計及び/又は性能上の目的を実現するべく、これら3つのパラメータのうちの1つ又はそれ以上が変えられてもよい。
図4A−図4Bは、可撓性境界構造として働くチャネル450を有するゴルフクラブヘッド400の2つの実施形態を描いている。2つの実施形態は、それぞれの実施形態のチャネル幅W1を別にすれば、同様に設計されている。図4Aに示されているクラブヘッド実施形態は、一定チャネル幅W1であって図4Bに示されている実施形態の(同様に一定の)チャネル幅W1より実質的に小さいチャネル幅W1を含んでいる。他の実施形態では、チャネルは、一定でない幅W1を有していてもよい。それらの実施形態では、平均チャネル幅W1が求められよう。ここでの使用に際し、「平均チャネル幅W1」という用語は、複数のW1測定値の平均を指しており、複数のW1測定値は、地平面411より上のチャネル高さH1の2分の1に等しい距離に位置する点を通る第1の水平方向平面及び第1の水平方向平面に平行であって第1の水平方向平面より上及び下に0.5mmの一定増分で離間させた複数の追加の水平方向平面を含む複数の仮想平行水平方向平面内で取られている。最も上の仮想平行水平方向平面は、地平面411より上のチャネル高さH1の80%の高さに位置し、最も下の仮想平行水平方向平面は、地平面411より上のチャネル高さH1の少なくとも20%の高さに位置している。仮想平行水平方向平面は全て、チャネルの前方壁452及びチャネルの後方壁454に位置する点を含んでいなくてはならない。ここに説明されているクラブヘッドの一部の実施形態では、平均チャネル幅W1は、約0.50mmから約10.0mmとされ、例えば、約1.0mmから約4.0mm、約1.25mmから約2.5mm、などであってもよい。1つの実施形態では、平均チャネル幅W1は、約1.75mmである。
一部の実施形態では、チャネル開口部258のチャネル幅W1は、例えばゴルフボールがクラブヘッド200で打たれたときにチャネルの前方壁252と後方壁254を互いに接触させないだけの広さがありながらも、チャネル開口部258のチャネル幅W1は、より幅広のチャネル開口部258を有するチャネルに比べて土や芝生や他の物質のチャネル250進入量が少なくなるように十分に狭い。例えば、一部の実施形態では、チャネル開口部258のチャネル幅W1は、約0.5mmから約5mmとされ、例えば、約1.0mmから約4mm、約1.25mmから約3mm、などであってもよい。
図5A−図5Bは、可撓性境界構造として働くチャネル550を有するゴルフクラブヘッド500の2つの実施形態を描いている。2つの実施形態は、それぞれの実施形態のチャネル深さH1を別にすれば、同様に設計されている。図5Aに示されているクラブヘッド実施形態は、図5Bに示されている実施形態の(同様に一定の)チャネル深さH1より実質的に小さい一定チャネル深さH1を含んでいる。他の実施形態では、チャネルは、一定でない深さH1を有していてもよい。それらの実施形態では、最大チャネル深さH1MAX及び平均チャネル深さH1AVGが求められよう。ここでの使用に際し、「最大チャネル深さH1MAX」という用語は、チャネルの全長に亘って発現しているチャネル深さH1の最大値を指す。ここでの使用に際し、「平均チャネル深さH1AVG」は、H1測定値の平均を指しており、複数のH1測定値は、理想打球場所501を通る第1の垂直方向平面であって理想打球場所501で打球面510に直角に引かれたベクトルを包含する第1の垂直方向平面及び第1の垂直方向平面に平行であって理想打球場所501の各側に1mmの一定増分で離間させた複数の追加の垂直方向平面を含む複数の仮想平行垂直方向平面内で取られている。
ここに説明されている実施形態によるチャネルを含むクラブヘッドの数例について、平均チャネル深さH1AVG、最大チャネル深さH1MAX、クラブヘッド高さHCH、及び、H1AVG/HCH及びH1MAX/HCHの比、の幾つかの例示としての値を下表2に載せている。
図6A−図6Bは、可撓性境界構造として働くチャネル650を有するゴルフクラブヘッド600の2つの実施形態を描いている。2つの実施形態は、それぞれの実施形態のチャネル長さL1を別にすれば、同様に設計されている。図6Aに示されているクラブヘッド実施形態は、図6Bに示されている実施形態のチャネル長さL1より実質的に短いチャネル長さL1を含んでいる。ここに説明されているクラブヘッドの一部の実施形態では、チャネル長さL1は、約15mmから約62mmとされ、例えば、約40mmから約57mm、約45mmから約55mm、などであってもよい。1つの実施形態では、チャネル長さL1は約50mmである。
ここに説明されている実施形態によるチャネルを含むクラブヘッドの数例について、チャネル長さL1、ソール長さL、及びL1/Lの比、の幾つかの例示としての値を下表3に載せている。
ここに説明されている実施形態によるチャネルを含むクラブヘッドの数例について、チャネル長さL1、平均チャネル深さH1AVG、最大チャネル深さH1MAX、及び、H1AVG/L1及びH1MAX/L1の比、の幾つかの例示としての値を下表4に載せている。
図2A−図2H、特に図2Gへ戻って、クラブヘッド200とチャネル250の設計の更に他の態様は、少なくともクラブヘッドの以下の3つの部分の壁及び構成要素の厚さを含んでいる。第1壁厚さT1は、第1ヒンジ領域260の厚さの測定値である。第2壁厚さT2は、第2ヒンジ領域262の厚さの測定値である。前方ソール壁最小厚さTFSは、ソールの前方部分244、即ち、ソール208の打球面210とチャネル250の間に位置する部分、の最小厚さ(垂直方向平面で測定)の測定値である。ソールバー最大厚さTSBは、ソールバー235のチャネル250の後方に位置する部分の最大厚さ(垂直方向平面で測定)の測定値である。図2A−図2Cに示されている様に、一部の実施形態では、クラブヘッド200は、第1ヒンジ領域260、第2ヒンジ領域262、及びソールの前方部分244を含んでおり、それらは、それぞれ、自身の全長に亘って一定厚さを有している。他の実施形態では、所望の設計及び/又は性能上の目的を実現するべく、これら3つのパラメータのうちの1つ又はそれ以上が変えられてもよい。
図7A−図7Bは、可撓性境界構造として働くチャネル750を有するゴルフクラブヘッド700の2つの実施形態を描いている。2つの実施形態は、それぞれの実施形態のチャネル750の向き及びその結果としての第1ヒンジ領域の厚さT1の変化を別にすれば、同様に設計されている。図7Aに示されているクラブヘッド実施形態は、図7Bに示されている実施形態の第1ヒンジ領域厚さT1より実質的に小さい/薄い第1ヒンジ領域厚さT1を含んでいる。ここに説明されているクラブヘッドの一部の実施形態では、第1ヒンジ領域厚さT1は、約0.5mmから約5.0mmとされ、例えば、約1.0mmから約3.0mm、約1.2mmから約2.0mm、などであってもよい。1つの実施形態では、第1ヒンジ領域厚さT1は約1.5mmである。
図8A−図8Bは、可撓性境界構造として働くチャネル850を有するゴルフクラブヘッド800の2つの実施形態を描いている。2つの実施形態は、それぞれの実施形態のチャネル850の向き及びその結果としての第2ヒンジ領域厚さT2の変化を別にすれば、同様に設計されている。図8Aに示されているクラブヘッド実施形態は、図8Bに示されている実施形態の第2ヒンジ領域厚さT2より実質的に小さい/薄い第2ヒンジ領域厚さT2を含んでいる。ここに説明されているクラブヘッドの一部の実施形態では、第2ヒンジ領域厚さT2は、約0.5mmから約5.0mmとされ、例えば、約1.0mmから約2.5mm、約1.2mmから約2.0mm、などであってもよい。1つの実施形態では、第2ヒンジ領域厚さT2は約1.5mmである。
ここに説明されている実施形態によるチャネルを含むクラブヘッドの数例について、前方ソール最小厚さTFS、ソールバー最大厚さTSB、及びTFS/TSBの比、の幾つかの例示としての値を下表5に載せている。
再び図2A−図2Cに戻って、図示の実施形態に示されているチャネル250は、打球面210に概ね平行で且つ後方チャネル壁254にも概ね平行な前方チャネル壁252を含んでいる。結果として、チャネル幅W1は、チャネルの深さに亘って実質的に一定である。図9に示されている代わりの実施形態では、クラブヘッド900は、前方チャネル壁952、後方チャネル壁954、及び上方チャネル壁956を有するチャネル950を含んでいる。前方チャネル壁952と後方チャネル壁954は、互いに平行でなく、内抱角βを画定しており、内抱角は0°より僅かに大きい角度から約25°又はそれ以上であってもよい。
3.チャネル/スロット外形の形状と向き
以上に説明されている実施形態のそれぞれでは、チャネルは、前方壁、後方壁、及び上方壁によって画定されており、クラブヘッドのソール部分に形成されているチャネル開口部を有している。従って、以上に説明されているチャネルのそれぞれは、チャネル開口部を別にすれば、その前方端、後方端、及び上方端が閉鎖されている。代わりの実施形態では、閉鎖されたチャネルの代わりに、チャネル壁の1つ又はそれ以上を貫いて延びている1つ又はそれ以上の開口部を有するチャネル、及び/又は上方壁を持たないスロットであってそれが配置されているクラブヘッドのソール部分(又は他の部分)を完全に貫いて延びていているスロットが提供されていてもよい。
例えば、図17A−図17B及び図18A−図18Cに示されている実施形態では、キャビティバックアイアンゴルフクラブヘッド1700は、前方壁1752、後方壁1754、及び上方壁1756によって、一部が画定されているチャネル1750を含んでいる。クラブヘッドは、更に、以上に記載の実施形態に関連して説明されている様に、トップライン1706、打球面1710、ソールの前方部分1744、及びソールバー1735を含んでいる。更に、代わりの実施形態(図17A−図17B及び図18A−図18Cに示されていない)では、クラブヘッド1700は、中空アイアン(例えば、図1C及び図1E参照)を備えていてもよい。
チャネルの前方壁1752に、1つ又はそれ以上の切り抜き又は窓1794が設けられている。例えば、図18A−図18B参照。それぞれの窓1794は、前方チャネル壁1752の可撓性を高め、それにより、チャネル1750によって提供されている可撓性境界構造(FBS)の、屈曲するか又は撓んでそれによりゴルフクラブヘッドの性能における所望の改善を提供する能力を高める。示されている実施形態では、前方壁1752は、前方壁1752のヒール−トウ方向の長さに沿って概ね等間隔に離間されている3つの切り抜き又は窓1794を含んでいる。代わりの実施形態では、より少ない(例えば1つ又は2つ)又はより多い(例えば、4つ又はそれ以上)の切り抜き又は窓1794が設けられていてもよい。
例の窓1794は長円形を有しているが、他の形状(例えば、円形、卵形、楕円形、三角形、方形、矩形、台形、)も実施可能である。図18Cを参照して、示されている例では、代表的な切り抜き又は窓1794は、窓1794の最もトウ寄りの端と最もヒール寄りの端の間の距離に相当する長さLと、窓1794の最もクラウン寄りの端と最もソール寄りの端の間の距離に相当する高さHを有している。長さLは、約1mmからチャネル1750の長さL1と同程度、例えば約85mmまで、であってもよい(例えば、窓1794を1つしか含んでいない実施形態)。前方壁が3つの窓1794を含んでいる図18A−図18Bに示されている実施形態では、窓は、それぞれ、約3mmから約18mmの長さL、例えば、約6mmから約15mm、約8mmから約12mm、などの長さL、を有している。高さHは、約0.5mmからチャネル1750の高さH1と同程度、例えば約25mmまで、であってもよい。図18A−図18Bに示されている実施形態では、窓は、それぞれ、約0.5mmから約15mmの高さH、例えば、約1mmから約12mm、約1.5mmから約8mm、などの高さHW、を有している。
図面には示されていないが、代わりの実施形態では、1つ又はそれ以上の窓又は切り抜きは、チャネル後方壁1754を貫いて形成され、ソールバー1735を貫いて延びていて、クラブヘッドの後方に面する面に出口ポートが設けられていてもよい。
図10A−図10Bを参照して、別の例では、キャビティバックアイアンクラブヘッド1000は、ソール1008を完全に貫きクラブヘッドの背部分の陥凹部1034の中まで延びているスロット1050を含んでいる。或る代わりの実施形態(図10A−図10Bには示していない)では、中空アイアン(例えば、図1C参照)は、ソールを完全に貫きクラブヘッドの内部キャビティの中まで延びているスロットを含んでいてもよい。
図10Aに示されている実施形態は、更に、クラブヘッドのソールを見たときに非直線状の湾曲した形状を有する開口部1058を備えたスロット1050を示している。他の実施形態では、スロット1050は、直線状であってもよいし、図10Aに示されている実施形態とは異なる湾曲形状を有していてもよく、それらのうちの幾つかが以下に説明されている。示されている例では、スロット開口部1058は、連続していて、第1曲線領域1070と第2曲線領域1072を含んでいる。第1曲線領域1070と第2曲線領域1072のそれぞれは、概ね半円形状を画定している。第1曲線領域1070は、第1曲線領域1070がリーディングエッジ1042に最も近接している点を表していてクラブヘッド1000のトウ寄り2分の1に位置する頂点1070aを有している。第2曲線領域1072は、第2曲線領域1072がリーディングエッジ1042に最も近接している点を表していてクラブヘッド1000のヒール寄り2分の1に位置する頂点1072aを有している。中央接続領域1073は、第1曲線領域1070と第2曲線領域1072を接続しており、典型的には、CGx軸105の0座標又はその付近に中心がある。
スロット1050は、ソールの前方部分1044の後方で且つソールバー1035の前方に配置されている。スロット1050は、フェースからスロットまでの距離D1を有しており、距離D1は、第1曲線領域1070と第2曲線領域1072の曲率に因り、スロット1050の長さに亘って可変である。図10A−図10Bに示されている実施形態では、フェースからスロットまでの距離は、以上に図2A−図2H及び図3A−図3Bに関連して説明されている実施形態のフェースからチャネルまでの距離D1の範囲に匹敵するものであってもよい。スロット1050は、更に、スロット長さL1を有しており、長さL1は、以上に図2A−図2H及び図6A−図6Bに関連して説明されている実施形態のチャネル長さL1の範囲に匹敵するものであってもよい。スロット1050は、更に、スロット幅W1を有しており、幅W1は、以上に図2A−図2H及び図4A−図4Bに関連して説明されている実施形態のチャネル幅W1の範囲に匹敵するものであってもよい。加えて、示されている実施形態では、ソールの前方部分1044は、前方ソール壁最小厚さTFSを有しているものであり、厚さTFSは、以上に図2A−図2H及び図8A−図8Bに関連して説明されている実施形態の前方ソール壁最小厚さTFSの範囲に匹敵するものであってもよい。
一部の代わりの実施形態(図面には示されていない)では、アイアンクラブヘッド1000はソール1008を完全に貫いて延びているスロット1050を含んでいるものであり、ソールの前方部分1044は、以上に図2A−図2H及び図8A−図8Bに関連して説明されている実施形態の前方ソール壁最小厚さTFSの範囲より大きい前方ソール壁最小厚さTFSを有していてもよい。例えば、これらの代わりの実施形態では、前方ソール壁最小厚さTFSは、約5mmから約15mmとされ、例えば、約5mmから約12mm、約5mmから約8mm、などであってもよい。
次に図19A−図19B及び図20A−図20Bを参照すると、ソールスロット1950を有するキャビティバックアイアンゴルフクラブヘッド1900の例が示されている。クラブヘッドは、更に、以上に記載の実施形態に関連して説明されている様に、トップライン1906、打球面1910、ソールの前方部分1944、及びソールバー1935を含んでいる。スロット1950は、ソール1908を貫いてクラブヘッド1900の背部分の陥凹部1934の中への通路を画定している。また、代わりの実施形態(図19A−図19B及び図20A−図20Bには示されていない)では、クラブヘッド1900は、中空アイアン(例えば図1C及び図1E参照)を備えていてもよく、その場合、スロット1950はソール1908を貫いてクラブヘッドの内部キャビティ120の中への通路を提供する。ここでの使用に際し「後部ボイド」という用語は、キャビティバックアイアンゴルフクラブヘッドの陥凹部1934か又は中空ゴルフクラブヘッドの内部キャビティ120のどちらか又は両方を指すものとする。
スロット1950は、ソール1908の、ソール前方部分1944の後方で且つソールバー1935の前方に配置されている。スロット1950は、フェースからスロットまでの距離D1を有しており、距離D1は、以上に図2A−図2H及び図3A−図3Bに関連して説明されている実施形態のフェースからチャネルまでの距離D1の範囲に匹敵するものであってもよい。スロット1950は、更に、スロット長さL1を有しており、長さL1は、以上に図2A−図2H及び図6A−図6Bに関連して説明されている実施形態のチャネル長さL1の範囲に匹敵するものであってもよい。スロット1950は、更に、スロット幅W1を有しており、幅W1は、以上に図2A−図2H及び図4A−図4Bに関連して説明されている実施形態のチャネル幅W1の範囲に匹敵するものであってもよい。加えて、示されている実施形態では、ソールの前方部分1944は、前方ソール壁最小厚さTFSを有するものであって、厚さTFSは、以上に図2A−図2H及び図8A−図8Bに関連して説明されている実施形態の前方ソール壁最小厚さTFSの範囲に匹敵するものであってもよい。
クラブヘッドの断面図は、クラブヘッドの中央領域のスロット1950の形状の外形を示している。図示されている様に、例えば、図19A−図19B及び図20A−図20Bでは、ソールバー1935は、スロット1950の口より上の空間の中へ延びている張り出し部材1996を含んでいる。図19A−図19Bの実施形態では、張り出し部材1996は、ソールバー1935の前方に面する部分の高さの実質的部分に亘って延びているのに対して、図20A−図20Bの実施形態では、張り出し部材1996は、スロット1950の口より上のソールバー1935の前方に面する部分から延びる細い棚を備えている。一部の実施形態では、張り出し部材1996の場所及び重量は、張り出し部材1996を含んでいないクラブヘッドに比べて、望ましいCG前方移動をもたらすことができる。他の実施形態では、張り出し部材1996は、クラブヘッドの製造中にスロット1950の中へ注入されるか又はそれ以外のやり方で挿入される粘性充填材料を部分的に閉じ込める又は保持する役目を果たすバックネットとなることができ、それについては以下に更に詳細に説明する。
張り出し部材1996とスロット1950は、ソール1908を貫いてクラブヘッドの後部ボイド例えばクラブヘッド1900の背部分の陥凹部1934の中への(キャビティバックアイアンクラブヘッドの場合)又はソール1908を貫いてクラブヘッドの内部キャビティ120の中への(中空アイアンクラブヘッドの場合)非直線状の通路を画定している。非直線状の通路は、図19B及び図20Bに示されている軸方向経路1998によって画定されていてもよい。軸方向経路1998は、図19B及び図20Bに示されている様な所与の断面について、クラブヘッドの前方側の前方ソール部分1944の内面及び打球板1910の後面上の全ての点とクラブヘッドの後方側のソールバー1935(張り出し部材1996を含む)の内面上の対向点の間の最短距離を表す線の中点の総体を備える仮想線を表している。
図19B及び図20Bに示されている実施形態では、非直線状軸方向経路1998は、少なくとも、スロット1950の口を通っていてフェース平面125に概ね平行である軸方向を有する下経路領域1998aと、軸方向がフェース平面125に概ね垂直に方向付けられている中間経路領域1998bと、軸方向がフェース平面125に概ね平行に方向付けられている上経路領域1998cと、を含んでいる。例えば、一部の実施形態では、下経路領域1998aは、少なくとも約1mmの長さを有する部分であって、フェース平面125に対する平行度約30°以内にある、例えばフェース平面125に対する平行度約20°以内、フェース平面125に対する平行度約15°以内、などにある部分を含んでいる。一部の実施形態では、中間経路領域1998bは、少なくとも約1mmの長さを有する部分であって、フェース平面125に対する直角度約30°以内にある、例えば、フェース平面125に対する直角度約20°以内、フェース平面125に対する直角度約15°以内、などにある部分を含んでいる。一部の実施形態では、上経路領域1998cは、少なくとも約1mmの長さを有する部分であって、フェース平面125に対する平行度約30°以内にある、例えば、フェース平面125に対する平行度約20°以内、フェース平面125に対する平行度約15°以内、などにある部分を含んでいる。
次に図11A−図11Hを参照すると、ソールチャネル又はソールスロット外形の数例が示されている。それぞれの例では、クラブヘッド1100は、クラブヘッドのソール1108の一部分に亘って延びているスロット1150を含んでいる。図11Aに示されている実施形態では、スロット1150は、以上に図2A−図2Cに関連して説明されているチャネル外形の例に匹敵する向き、形状、及び寸法を有する直線状のスロットである。図11Bに示されている実施形態では、スロット1150は、トウ側端1174aと、ヒール側端1174bと、CGx軸105の0座標と一致する及び/又は理想衝突場所101(図1A参照)のCGx軸座標と一致する点に概ね位置する単一の頂点1174cと、を有する、単一の連続した曲線1174の形状を有している。同様に、図11Cに示されている実施形態では、スロット1150は、トウ側端1174aと、ヒール側端1174bと、CGx軸105の0座標と一致する及び/又は理想衝突場所101(図1A参照)のCGx軸座標と一致する点に概ね位置する単一の頂点1174cと、を有する、単一の連続した曲線1174の形状を有している。図11Bの実施形態では、単一頂点1174aは、クラブヘッドの前部分1130に向かってアーチ状をしており、即ち、単一頂点1174aのリーディングエッジ1142の最近接部分までの距離は、トウ側端1174a及びヒール側端1174bのそれぞれのリーディングエッジ1142の最近接部分までの距離より小さい。図11Cの実施形態では、単一の頂点1174aは、クラブヘッドの背部分1128に向かってアーチ状をしており、即ち、単一頂点1174aのリーディングエッジ1142の最近接部分までの距離は、トウ側端1174a及びヒール側端1174bのそれぞれのリーディングエッジ1142の最近接部分までの距離より大きい。
図11Dに示されている実施形態では、スロット1150は、以上に図10A−図10Bに関連して説明されている例に匹敵する向き、形状、及び寸法を有する連続した曲線状のスロットであり、第1曲線領域1170、第2曲線領域1172、及び中央接続領域1173を含んでいる。図11Fに示されているクラブヘッド実施形態は、第1曲線領域1170と第2曲線領域1172を有するスロット1150を含んでいるが、スロットは、中央接続領域を含んでいない。代わりに、図11Fに示されているスロット1150は、非連続であり、2つの別々の部分―第1曲線領域1170と第2曲線領域1172―を有している。最後に、図11Eに示されているクラブヘッド実施形態は、同様に非連続であって、別々で互いに接続されていない第1直線状領域1176と第2直線状領域1178を備えるスロット1150を含んでいる。
図11Gに示されている実施形態では、クラブヘッド1100は、概ねヒール部分1102からトウ部分1104まで延びるソール1108の長さの実質的部分に亘って延びている単一の連続した直線状スロット1150を含んでいる。スロット1150は、リーディングエッジ1142に対して斜め又は非平行の向きを有している。示されている実施形態では、スロットのトウ側端1150aからリーディングエッジ1142までの距離は、スロットのヒール側端1150bからリーディングエッジ1142までの距離より小さい。
図11Hに示されている実施形態では、クラブヘッド1100は、クラブヘッドのリーディングエッジ1142と実質的に平行である主部分1180と、ヒール領域1102近くの、リーディングエッジ1142から離れる方へ或る角度で向きが付けられている副部分1182と、を含む単一の連続したスロット1150を含んでいる。
同様に、図11Iでは、クラブヘッド1100は、クラブヘッドのリーディングエッジ1142と実質的に平行である主部分1180と、ヒールリリーフ部分1183と、トウリリーフ部分1184と、を含む単一の連続したスロット1150を含んでいる。示されている実施形態では、ヒールリリーフ部分1183とトウリリーフ部分1184のそれぞれは、主部分1180のリーディングエッジ平行整列からヒールリリーフ部分1183及びトウリリーフ部分1184の後方指向整列への移行を提供している半径領域1185によって、スロットの主部分1180と接合されている。示されている様に、ヒールリリーフ部分1183は、主部分1180から概ね後方へ整列していて、約90°から約150°とされる逃げ角γを画定している。同様に、トウリリーフ部分1184は、主部分1180から概ね後方へ整列していて、約90°から約150°とされる逃げ角βを画定している。一部の実施形態では、逃げ角γ及びβは等しいか又は実質的に同じであり、また一方、他の実施形態では、逃げ角γ及びβは異なっている。一部の実施形態では、ヒールリリーフ部分1183及び/又はトウリリーフ部分1184のうちの一方又は両方のスロット幅W1は、図11Iの例に示されている様に、主部分1180のスロット幅W1より大きくてもよい。
図11Jでは、クラブヘッド1100は、クラブヘッドのリーディングエッジ1142と実質的に平行である主部分1180と、ヒールリリーフ部分1186と、トウリリーフ部分1187と、を含む単一の連続したスロット1150を含んでいる。ヒールリリーフ部分1186とトウリリーフ部分1187のそれぞれは、スロット1150の幅の広くなった領域を備えており、即ち、スロット1150のヒールリリーフ部分1186及びトウリリーフ部分1187の領域におけるスロット幅W1は、スロットの主部分1180における幅W1より大きい。一部の実施形態では、ヒールリリーフ部分1186及び/又はトウリリーフ部分1187の一方又は両方のスロット幅W1対主部分1180のスロット幅W1の比は、約1.1から約5、例えば、約1.1から約3、約1.1から約2、などであってもよい。
クラブヘッドのソール1108に形成されているスロット1150を含んでいる上記実施形態のそれぞれでは、応力緩和を提供しクラブヘッドの耐久性を高めるために、丸みのある又はテーパ状の縁輪郭を提供するのが更に有利である。例えば、図11I及び図11Jに示されている実施形態では、応力が集中するヒールリリーフ部分及びトウリリーフ部分に丸みのある角又は縁を組み入れることが有利である。
図11A−図11Jに示されているソールスロット外形の実施形態のそれぞれは、ソールチャネルの設計でクラブヘッドの可撓性境界構造として適用できることに留意されたい。それらの実施形態では、ソールチャネルは、以上に図2A−図2Cに関連して説明されている様式の前方壁、後方壁、及び上方壁を含むものとなろう。
4.代わりのチャネル/スロット場所
以上に説明されているクラブヘッドの実施形態の幾つかは、クラブヘッドのソール部分に配置されている1つ又はそれ以上の可撓性境界構造を含んでいる。他の代わりの実施形態では、可撓性境界構造は、クラブヘッドの他の部分に含まれていてもよい。例えば、図12Aに示されている実施形態では、クラブヘッド1200は、クラブヘッドのトウ領域1204に配置されているチャネル1250の形態をした可撓性境界構造を含んでいる。クラブヘッド1200は、陥凹部1234を有するキャビティバック構造か又は内部キャビティ1220を有する中空構造のどちらかとすることができる。チャネル1250は、打球面1210のエッジに概ね平行である直線状の連続したチャネルである。チャネル1250は、クラブヘッドのトウ領域1204の比較的厚肉の周辺加重部分の中へ延びている。示されている実施形態では、チャネル1250は、チャネル長さL1、チャネル幅W1、及びチャネル深さD1を有している。
或る代わりの実施形態では、クラブヘッド1200は、図12Aに示されているチャネル1250ではなく、トウ領域1204に配置されているか又はトウ領域1204に沿って配置されているスロットを含んでいてもよい。代わりの実施形態では、スロットは、クラブヘッドのトウ領域1204を貫いて、陥凹部1234の中へ(キャビティバッククラブヘッドの場合)又は内部キャビティ1220の中へ(中空クラブヘッドの場合)延びている。スロットは、スロット長さL1とスロット幅W1を有していよう。
更に他の実施形態では、スロット、チャネル、又は他の可撓性境界構造が、ヒール部分102(図1A−図1D参照)、トップライン部分106、打球面110、又はクラブヘッドの別の部分に配置されていてもよい。例えば、図12Bに示されている実施形態では、クラブヘッド1200は、クラブヘッドのヒール領域1202に配置されているチャネル1250の形態をした可撓性境界構造を含んでいる。更に、図12Cに示されている実施形態では、クラブヘッド1200は、ソール1208に配置されていてトウ領域1204及びヒール領域1202へ延びているか又は周りを「取り巻く」チャネル1250形態をした可撓性境界構造を含んでいる。スロット又はチャネルを有するそれらの例では、スロット又はチャネルの外形は、例えば、図11A−図11Hに示されている外形のうちの1つであってもよいし、別の外形、形状、又は向きであってもよい。
更に他の実施形態では、複数の可撓性境界構造が、クラブヘッドの別々の場所に含まれていてもよい。例えば、第1チャネル1350aがトウ領域1304に配置され第2チャネル1350bがヒール領域1302に配置されている別のクラブヘッド実施形態が、図13に概略的に示されている。一部の実施形態では、第1チャネル1350aと第2チャネル1350bの一方又は両方は、ソール領域1308へと延びていて、クラブヘッドの周りを取り巻いてトウ領域1304及び/又はヒール領域1302それぞれへ至っている。更に他の実施形態では、第1チャネル1350aと第2チャネル1350bの一方又は両方は、全体がトウ領域1304及び/又はヒール領域1302それぞれの領域内に配置されていてもよい。
5.チャネル深さ外形
図2A−図2Cでは、クラブヘッド200は、チャネルの全長に亘って一定深さH1を有するチャネル250を含んでいる。以上にそれらの図に示されている実施形態を論じた際に指摘した様に、一部の実施形態では、チャネル深さH1は、約5.0mmから約25.0mmとされ、例えば、約6.0mmから約14.5mm、約8.5mmから約13.0mm、などであってもよい。1つの実施形態では、チャネル深さH1は、約10.5mmである。他の代わりの実施形態では、クラブヘッドは、所望の性能上の目的を実現するために、一定ではない深さを有するチャネルを有していてもよい。
例えば、幾つかのクラブヘッド実施形態が、図14A−図14Cに示されている。図示のクラブヘッドのそれぞれは、クラブヘッドのソール1408に配置されていてクラブヘッドに設けられているソールバー(図示せず)の中へ延びているチャネル1450を含んでいる。明解さを期して、チャネルのそれぞれの深さ外形の投影が、図示の実施形態の打球面1410へ投影された点線によって概略的に表されているが、チャネル1450は、実際には、実際のクラブヘッドの打球面1410に視認できないものと理解されたい。投影されている深さ外形は、クラブヘッドのソールバー内のチャネル1450の深さ及び形状を描くことを意図している。
図14Aに示されている実施形態は、チャネルのヒール側からトウ側までの全長に亘って実質的に一定の深さH1を有するチャネル1450を含んでいる。しかしながら、図14B−図14Cに示されている実施形態は、一定ではない深さ外形を有するチャネル1450を含んでいる。例えば、図14Bの実施形態は、トウ側深さHt、ヒール側深さHh、及び中央部深さHcとして、2つの不等式、即ち、(1)Ht>Hcと(2)Hh>Hcを満たす、トウ側深さHt、ヒール側深さHh、及び中央部深さHcを有するチャネル1450を含んでいる。他方、図14Cの実施形態は、2つの不等式、即ち、(1)Ht<Hcと(2)Hh<Hcを満たす、トウ側深さHt、ヒール側深さHh、及び中央部深さHcを有するチャネル1450を含んでいる。
図14Bに示されている実施形態では、チャネルのトウ側部分でのチャネル1450の深さHtのピーク又は最大値はチャネルのトウ側端に在り、チャネルのヒール側部分でのチャネル1450の深さHhのピーク又は最大値は、チャネルのヒール側端に在る。加えて、チャネルの中央部のチャネル深さHcは、チャネルの全長に亘っての最小深さである。チャネル深さH1は、チャネルの中央部からそれぞれの方向にトウ領域1404及びヒール領域1402へ向かってゆくにつれ線形に漸増している。他の実施形態では、トウ側深さHt及び/又はヒール側深さHhのピーク値は、チャネルの中央部とチャネルのトウ側端及びヒール側端それぞれの間に在ってもよい。加えて、一部の実施形態では、チャネル深さ外形は、チャネルの中央部からチャネルの端へ進むにつれて非線形であってもよい。
図14Cに示されている実施形態では、チャネルのトウ側部分でのチャネル1450の深さHtの最小値は、チャネルのトウ側端に在り、チャネルのヒール側部分でのチャネル1450の深さHhの最小値は、チャネルのヒール側端に在る。加えて、チャネルの中央部のチャネルの深さHcは、チャネルの全長に亘っての最大深さである。チャネル深さH1は、チャネルの中央部からそれぞれの方向にトウ領域1404及びヒール領域1402に向かってゆくにつれ線形に漸減している。他の実施形態では、トウ側深さHt及び/又はヒール側深さHhの最小値は、チャネルの中央部とチャネルのトウ側端及びヒール側端それぞれの間に在ってもよい。加えて、一部の実施形態では、チャネル深さ外形は、チャネルの中央部からチャネルの端へ進むにつれて非線形であってもよい。
6.多重チャネル設計
次に図15A−図15Bを参照すると、クラブヘッド1500の実施形態は、クラブヘッドのソールバー1535に配置されている第1チャネル1550と第2チャネル1551を含んでいる。第1チャネル1550は、以上に図2A−図12Cに示されている実施形態に関連して説明されているチャネルと同様であり、チャネルからフェースまでの距離D1、第1チャネル幅W1、第1チャネル深さH1、及び第1チャネル長さL1を有している。第1チャネルの前方壁1552は、第1ヒンジ領域厚さT1を有する第1ヒンジ領域1560と、第2ヒンジ領域厚さT2を有する第2ヒンジ領域1562を画定している。ソールの前方部分1544は、前方ソール厚さTFSを有する壁を画定している。第1チャネル1550は、後方壁1554と上方壁1556を更に含んでいる。第1チャネル開口部1558が、クラブヘッドのソール領域1508に配置されている。
第2チャネル1551が、第1チャネル1550に隣接してその後方に(即ち、打球面1510からは離れて)配置されており、第1チャネル後方壁1554、第2チャネル後方壁1555、及び第2チャネル下方壁1557によって画定されている。第2チャネル開口部1559は、ソールバー1535の上面に配置されている。第2チャネル1551は、第2チャネル幅W2、第2チャネル深さH2、及び第2チャネル長さL2を有している。第2チャネル幅W2は、第1チャネル幅W1を測定するのに使用されるのと実質的に同じ方法であって第2チャネルの相対的な向きに基づいて適合された方法を使用して測定されている。第2チャネル深さH2は、第2チャネル開口部1559と一致する第1の水平方向平面と第2チャネル1551の内部の最下点を包含している第2の水平方向平面の間の垂直方向距離である。第2チャネル長さL2は、クラブヘッドのソールバー1535上の、第2チャネル1551の最もトウ寄りの点と第2チャネル1551の最もヒール寄りの点の間の距離の測定値であり、チャネル1551の如何なる曲率も考慮に入れていない。第1チャネルの後方壁1554は、第2チャネル1551の前方壁に相当するものであって、第3ヒンジ領域厚さT3を有する第3ヒンジ領域1564と第4ヒンジ領域厚さT4を有する第4ヒンジ領域1562を画定している。
第1チャネル1550と第2チャネル1551は、チャネル離隔距離DSEPだけ隔てられており、チャネル離隔距離DSEPは次の様に求められる。第1チャネル中心線1529aと第2チャネル中心線1529bを、以上に図2D−図2Eに示されているチャネル中心線に関連して説明されている方式で作成する。仮想基準線1522を、地平面1511に平行に地平面より上5mmの高さに引く。基準線1522と第1チャネル中心線1529a及び第2チャネル中心線1529bとの交点の間の距離を、チャネル離隔距離DSEPと定義する。
一部の実施形態では、第1チャネル中心線1529aと第2チャネル中心線1529bは、互いに平行である。他の実施形態では、第1チャネル中心線1529aと第2チャネル中心線1529bは、それらの間にチャネル中心線角度αを画定する向きである。一部の実施形態では、第1チャネル中心線1229aは、第2チャネル中心線1229bの向きより急勾配である(即ち、より垂直に近い)向きを有している。それらの実施形態では、チャネル中心線角度αは、「上」向きであり、0°より僅かに大きく90°より僅かに小さい範囲の値、例えば約1°から約15°の間などの値を有していてもよい。一部の他の実施形態では、第1チャネル中心線1229aは、第2チャネル中心線1229bの向きよりもなだらかである(即ち、より水平に近い)向きを有している。それらの実施形態では、チャネル中心線角度αは、「下」向きであり、0°より僅かに大きく90°より僅かに小さい範囲の値、例えば約1°から約15°の間などの値を有していてもよい。
ここに説明されている実施形態による二重チャネル設計を含んでいるクラブヘッドの数例について、チャネル離隔距離DSEP及びチャネル中心線角度αの幾つかの例示としての値を下表6に載せている。
図15Cは、クラブヘッドのソールバー1535に配置されている第1チャネル1550、第2チャネル1551、及び第3チャネル1553を含んでいるクラブヘッド1500の別の実施形態を示している。第1チャネル1550と第2チャネル1551は、以上に図15A−図15Bに示されている実施形態に関連して説明されているチャネルと同様であり、チャネルからフェースまでの距離D1及びD2、チャネル幅W1及びW2、チャネル深さH1及びH2、そしてチャネル長さL1及びL2、を有している。第1チャネルの前方壁1552は、第1ヒンジ領域厚さT1を有する第1ヒンジ領域1560と、第2ヒンジ領域厚さT2を有する第2ヒンジ領域1562を画定している。ソールの前方部分1544は、前方ソール厚さTFSを有する壁を画定している。第1チャネル1550は、後方壁1554と上方壁1556を更に含んでいる。第1チャネル開口部1558がクラブヘッドのソール領域1508に配置されている。
第3チャネル1553は、第2チャネル1551に隣接してその後方に(即ち、打球面1510から離れて)配置されており、第2チャネル後方壁1555、第3チャネル後方壁1568、及び第3チャネル上方壁1569によって画定されている。第3チャネル開口部1571が、ソールバー1535の下面に配置されている。第3チャネル1553は、第3チャネル幅W3、第3チャネル深さH3、及び第3チャネル長さL3を有しており、それらは各々、第1チャネルの対応するパラメータを測定するのに使用されるのと実質的に同じ方法を使用して測定されている。
7.充填材、減衰、振動
以上に記載のクラブヘッド実施形態では、説明されている可撓性境界構造は、クラブヘッド内にボイド又は空間を画定しているチャネル及びスロットの設計を含んでいる。一部の実施形態では、これらのボイド又は空間は、未充填のまま残されている。図2H及び図19Cに描かれている実施形態の様な他の実施形態では、充填材料223が、チャネル、スロット、又は他の可撓性境界構造の中へ加えられていてもよい。1つ又はそれ以上の充填材は、好ましからざる物質(例えば、水、芝生、土、など)がチャネル又はスロットに進入するのを防止することやクラブヘッドがゴルフボールを打ったときに起こる振動を減衰させることによってクラブヘッドの音及び感触への所望の変化を得ることを含め、性能上の所望の目的を実現するべく加えられるものである。
スロット、チャネル、又は他の可撓性境界構造の中へ設置される充填材としての使用に適した材料の例には、限定するわけではないが、粘弾性エラストマー類、無機充填材を含んでいるか又は含んでいないビニルコポリマー類、硫酸バリウムの様な鉱物充填材を含んでいるか又は含んでいないポリビニルアセテート、アクリル類、ポリエステル類、ポリウレタン類、ポリエーテル類、ポリアミド類、ポリブタジエン類、ポリスチレン類、ポリイソプレン類、ポリエチレン類、ポリオレフィン類、スチレン/イソプレンブロックコポリマー類、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマー類、金属化ポリエステル類、金属化アクリル類、エポキシ類、エポキシとグラファイトの複合材、天然ゴム及び合成ゴム、圧電セラミックス、熱硬化性ゴム及び熱可塑性ゴム、発泡性ポリマー類、イオノマー類、低密度繊維ガラス、ビチューメン、シリコン、及びそれらの混合物が挙げられる。金属化ポリエステル類及び金属化アクリル類は、金属としてアルミニウムを備えることができる。市販されている材料には、弾性ポリマー材料である、例えば、3M社提供のScotchweld(商標)(例えば、DP-105(商標))並びにScotchdamp(商標)、Solbothane, Inc.社提供のSolbothane(商標)、Soundcoat Company Inc.社提供のDYAD(商標)及びGP(商標)、Dynamat Control of North America, Inc.社提供のDynamat(商標)、Pole Star Maritime Group, LLC社提供のNoViFlex(商標)Sylomer(商標)、Dow Chemical Company社提供のIsoplast(商標)、Pique Technologies, Inc.社提供のLegetolex(商標)、及び株式会社クラレ提供のハイブラー(商標)、などが挙げられる。
一部の実施形態では、固体充填材料が、スロット、チャネル、又は他の可撓性境界構造の中へ押し嵌めされるか又は接着結合されていてもよい。他の実施形態では、充填材料を、スロット又はチャネルの中へ、流し込み、注入、又はそれ以外のやり方で挿入し、その場で硬化させ、十分な硬さ又は弾性のある外側面を形成させてもよい。更に他の実施形態では、充填材料を、スロット又はチャネルの中へ設置し、金属、合金、金属系、複合材、硬質プラスチック、弾性エラストマー、又は他の適した材料で形成されている弾性キャップ又は他の構造を用いて、その場にシールさせてもよい。
一部の実施形態では、チャネル250内で露出している充填材223又はキャップの部分は、概ね凸形状を有していて、充填材223又はキャップの最下部分がクラブヘッド200の本体の直接隣接している部分の最下面より下にギャップDだけ位置がずれているようにしてチャネル内に配置されている。(例えば、図2H参照)。ギャップDは、チャネル内で露出している充填材223又はキャップ側の、地面又は他の物体を叩いたことに起因する過度な摩滅又は裂けを防ぐのに足る大きさであるのが好ましい。このやり方では、充填材223又はキャップは、充填材223又はキャップがクラブヘッドヘッド本体の隣接部分と面一に配置されていたなら起こるはずのスイング中の地面との接触に起因する過度な摩滅には曝されない。
図19Cに示されている実施形態では、クラブヘッド1900は、スロット1950と張り出し部1996を含んでいる。スロット1950はソール1908を貫いてクラブヘッドの後部ボイド(例えば、陥凹部1934又は内部キャビティ120)の中への通路を提供しているのに対し、張り出し部1996は、ソールバー1935から延びていて通路を部分的に遮っている。このやり方では、張り出し部1996は、クラブヘッドの製造中にスロット1950の中へ注入されるか又はそれ以外のやり方で挿入される粘性充填材料223を部分的に閉じ込める又は保持するバックネットとしての役目を果たしている。従って、製造中、粘性の充填材料223がスロット1950を通って注入されると、充填材料は張り出し部1996に遭遇し、すると張り出し部は充填材料223が概ね上向きに流れてゆくのを止め、流れを概ね打球面1910の方へ向け直すので、その結果、スロット1950をシールするのに必要な充填材料223の量を削減できる。
8.ゴルフクラブセット
次に図16を参照すると、ゴルフクラブセット1600が描かれている。ゴルフクラブセット1600は、キャビティバック、マッスルバック、ブレード、中空クラブ、又は典型的に使用されている他の型式のクラブヘッドを含め、1つ又はそれ以上の型式のゴルフクラブヘッド1604をセットの一部として含んでいてもよい。ゴルフクラブセット1600は、クラブ間で性能特性を異にするものとすることができる。例えば、シャフト1602が長さを異にしている、スイングウェイトが異なる、また以上に指摘されている性能特性の1つ又はそれ以上が異なるものであってもよい。1つの例として、セット1600のうちの一部のゴルフクラブは中空クラブを含んでいてもよい。個々の中空クラブは、体積を異にする中空区域を含んでいてもよい。更に、中空区域は、発泡体、ポリマー、又は他の種類の材料が充填されていてもよく、充填材料の特定の種類はクラブ間で異なっていてもよい。加えて、セット1600内のクラブ型式は、例えば1セット内に中空クラブ数本とキャビティバッククラブ数本とマッスルバッククラブ数本を含んでいるといった様に異なっていてもよい。
ゴルフクラブセット1600の幾つかの実施形態では、セット1600に含まれているゴルフクラブの少なくとも1本は、スロット、チャネル、又は他の構造の様な可撓性境界構造を有するクラブヘッド1604を有しており、また一方で、セット1600に含まれているゴルフクラブの少なくとも1本の他のクラブは、可撓性境界構造を持たないクラブヘッド1604を有している。例えば、一部の実施形態では、セット1600に含まれているゴルフクラブの少なくとも1本は、ここに図2A−図2Hから図15A−図15Cまでを参照して説明されているクラブヘッド実施形態の1つ又はそれ以上の様な、スロット又はチャネルを有するクラブヘッド1604を有しており、セット1600に含まれているゴルフクラブの少なくとも1本の他のクラブは可撓性境界構造を有していない。一部の実施形態では、8本又はそれ以上のゴルフクラブのセットは、可撓性境界構造を有するクラブヘッドを備えたゴルフクラブを2本、3本、4本、5本、6本、又は7本まで含み、残りを、可撓性境界構造を有していないクラブヘッドを備えるゴルフクラブとしてもよい。
表7Aから表7Dは、セット内のクラブ間で異なる性能特性を有するゴルフクラブセット1600の4つの特定の実施形態を示している。しかしながら、これらはたった4つの実施形態であり、特許請求されている主題はこの点に関して限定されない、ということを指摘しておくのは意義があろう。
表7Aから表7Dに反映されている様に、多種混合クラブセット内のゴルフクラブの組合せ方には、ゴルフクラブの1本又はそれ以上は可撓性境界構造(例えば、チャネル)を含みゴルフクラブの1本又はそれ以上は可撓性境界構造を含まないといった固有の組み合わせ方がある。(ゴルフクラブセットは表7Aから表7Dに示されているアイアンよりも少ない又は多いアイアンを有していることもあるものと理解されたい。)クラブ間で一貫した平均ギャップ距離を実現することが一般的に望ましい。このやり方では、ゴルファーには、一貫して増分されるクラブショット距離の全範囲が提供されるので、ゴルファーは、特定のショット又は状況によって必要な距離に適うクラブ又はアイアンを選択することができる。典型的には、平均的なプレーヤーについてのアイアンのセット内のクラブ間の平均ギャップ距離は、約8−10ヤード(約7.3−9.1m)である。ここに示されている様に、LWから3番アイアンまでの可撓性境界構造を有する個々のクラブと可撓性境界構造を有していない個々のクラブとの固有包含方式は、平均的なプレーヤーについてクラブ間の平均ギャップ距離をそれぞれ約11−15ヤード(約10.5−13.7m)にするのに役立つ。これに関し、ここでの実施形態は、一貫性を提供するとともにゴルファーにとっての距離範囲を全体的に拡大する。
セットでのギャップ距離の全体的な増加及び個々のアイアンそれぞれについてのボール速度及び距離の増加には、他のパラメータが寄与することもあろう。これらのパラメータには、シャフト長さ、フェース厚さ、フェース面積、重量配分(及びその結果得られるクラブヘッド慣性モーメント(「MOI」)及び重心(「CG」)場所)他、が含まれる。加えて、セットに納められているゴルフクラブの性能、競技適合性、寛容性、又は他の特徴には、更に他のパラメータが寄与することもあろう。これらのパラメータには、トップライン厚さ(及びセット内でのトップライン厚さの増分)、スイングウェイト、及びソール幅が含まれる。これらのパラメータの、ゴルフクラブのセット内のゴルフクラブの性能に対する寄与の説明は、米国公開特許出願第2011/0159981号に提供されており、同出願をここに参考文献としてそっくりそのまま援用する。
9.クラブヘッド性能
ここに記載されているクラブヘッドの発明者は、チャネル、スロット、及び他の可撓性境界構造をアイアン型式クラブヘッドの周辺領域に組み入れることの効果について調べた。アイアンゴルフクラブヘッド設計を、市販のコンピュータ支援型モデル化及びメッシングソフトウェアとしてモデル化用のPrametric Technology Corporation社によるPro/Engineer及びメッシング用のAltair Engineering社によるHypermeshを使用してモデル化した。ゴルフクラブヘッド設計は、有限要素解析(FEA)ソフトウェアとして多くの市販コンピュータ支援型設計及びモデル化ソフトウェアプログラムと共に利用できる有限要素解析(FEA)機構又はABAQUS. Inc.社によるABAQUSソフトウェアスイートの様な独立型FEAソフトウェアを使用して解析した。シミュレーションの下に、クラブヘッドの周辺領域に組み入れられている可撓性境界構造を有するアイアン型式ゴルフクラブヘッドのモデルは、類似構造のゴルフクラブヘッドであって可撓性境界構造を含んでいないゴルフクラブヘッドに比べると、相対的に高いCOR値及びCT値を生じさせることが観察された。
加えて、チャネルを有するゴルフクラブヘッドは、チャネルをクラブヘッドの周辺領域に組み入れることの効果を見極めるように構築した。2つのゴルフクラブヘッドについてCOR測定値を取った。第1のクラブヘッドには可撓性境界構造を含ませなかった。第2のクラブヘッドには、クラブヘッドのソールに配置されている直線状の連続したチャネルを含ませ、表8に設定されている以下のパラメータを持たせた。
ゴルフクラブは、他の点では同一とした。クラブヘッドそれぞれの打球面上の幾つかの場所でCOR試験を行い、以下の結果を得た。
表9では、場所「ISL」は、理想打球場所を指している。「トウ」及び「ヒール」に向かって何mmの場所という場合、打球面平面内の、クラブヘッドのISLからトウ及びヒールに向けての水平方向距離を指している。「クラウン」及び「ソール」に向かって何mmの場所という場合、打球面平面と直角の垂直方向平面との交点によって定義される線に沿った、クラブヘッドのクラウン及びソールに向けての距離を指している。結果的に、可撓性境界構造は、クラブヘッドのCORを、クラブヘッドの打球面の場所に依り約0.11乃至約0.31増加させることに関与した。
開示されている本発明の原理を適用でき得る多くの実施形態が見込まれることに鑑みて、示されている実施形態は本発明の好適な例に過ぎず本発明の範囲を限定するものと受け取られてはならないことを認識されたい。それらには記載されている本発明のより広い精神及び範囲から逸脱することなく様々な修正がなされ得ることは明白であろう。従って、本明細書及び図面は、制限を課すという意味ではなくむしろ説明を目的とするという意味で考えられるべきである。
10.代わりのFBS機構及び配置場所
先に説明されている様に、ゴルフクラブヘッド―例えばこの開示内の他の箇所に記載されているものなど―の境界条件を改変することが、中心外れ打球についての性能を改変することになる。本開示の他の箇所に記載されている実施形態は、縦方向に中心を外れた打球についての性能改変を提供している。具体的には、ゴルフクラブヘッド200の様な実施形態は、理想打球場所101より下、具体的には理想打球場所101を通っていて中心フェースと一致している線(これ以後、「中心線」)より下の打球について、顕著な性能的利点を提供している。
とはいえ、多くの場合、中心外れ打球はゴルフクラブヘッドの中心線以外の場所で起こっている。多くの場合、中心外れ打球はゴルフクラブヘッドのヒール寄りの場所で起こり、ゴルフクラブヘッドのトウ寄りの場所でより頻発している。中心外れ打球では、本開示の他の箇所で論じられている様に、結果的に飛距離が短くなり相対的に下手なパフォーマンスになってしまう。1つの解決策は、FBS機構をゴルフクラブヘッドのソール以外の場所に包含して、中心と一致する場所以外の場所での中心外れ打球に対する性能向上を図ることである。
ゴルフクラブヘッド2000は、この開示の他の箇所で説明されているものと同様の機構を含んでおり、図21を参照して示されている。この開示の解釈上、同様に描かれている機構は様々な実施形態同士で及び様々な実施形態の間で移転可能であることが当業者には理解されるはずであり、1つの実施形態と関連付けて説明されている機構は、当業者には理解される様に、他の実施形態の中へ取り入れられてもよい。
ゴルフクラブヘッド2000は、この開示の他の箇所で説明されているものと同様の打球面2110を含んでいる。現実施形態の打球面2110は、現実施形態では打球面2110に画定されているチャネル2150であるFBSを含んでいる。現実施形態のチャネル2150は、中央部分2152と、第1端部分2154と、第2端部分2156、を含んでいる。現実施形態では、中央部分2152は、その主長さが溝112の全体的な向きに対し略垂直になる状態に定位されている。第1端部分2154及び第2端部分2156は、中央部分2152に対して角度2158に定位されている。見て分かる様に、中央部分2152の端部分2154、2156との交点には様々な半径が使用されよう。様々な実施形態では、半径は約1mmであってもよい。様々な実施形態では、半径は5−10mmであってもよい。様々な実施形態では、半径は10−20mmであってもよい。様々な実施形態では、半径は5−25mmであってもよい。
チャネル2150は、フェース平面125(図1B参照)で第1端2164から第2端2166までを、ソール108からトップライン106の方向に、現図内で中央フェースを示す(「CF」と表記されている)線に略平行に測定した全体高さ2160によって画定されている。チャネル2150は、更に、全体高さ2160の測定方向に垂直に測定された全体幅2170によって画定されている。全体幅2170は、端2164、2166から中央部分内縁2176までを測定している。現実施形態では、中央部分内縁2176は直線状の端であるが、様々な実施形態では、中央部分内縁2176は、丸又はギザ状を含む様々な形状であってもよい。同様に、中央部分外縁2178が中央部分内縁2176に対向するものとして示されている。第1端部分2154は、第1端部分第1縁2186と第1端部分第2縁2188を含んでいる。第2端部分2156は、第2端部分第1縁2196と第2端部分第2縁2198を含んでいる。中心フェースまでの距離2195が、内縁2176から中心フェース101即ちCFまでを溝112に平行な方向に測定した距離として測定されている。現実施形態及び関連の実施形態では、チャネル2150は、縦方向に最も高い点2175と最も低い点2185のほぼ中心で、最も高い点2175と第1端2164の間の距離を測定した第1距離2177が最も低い点2185と第2端2166の間の距離を測定した第2距離2187とほぼ同じとなるように配列されている。
見て分かる様に、第1端部分2154及び第2端部分2156は、意図される理想打球場所101から遠位に配置されているチャネル2150の終端部を提供している。様々な実施形態では、ゴルフクラブヘッド2000上でトウ寄りの打球はチャネル2150の歪を生じさせ得る。様々な実施形態では、歪は、特に様々な構成のチャネル2150の様々な端部に、不具合を引き起こさないとも限らない。而して、第1端部分2154及び第2端部分2156は、端2164、2166を、打球場所からより遠隔となる場所に移し、チャネル2150への応力集中を軽減させ、チャネル2150に沿った応力のより漸減的な軽減化をもたらす。
チャネル2150をゴルフクラブヘッド2000のトウ部分104に設けることによって、ゴルフクラブヘッドのトウ部分104に近い場所での中心外れの当たりについての性能を改善することができる。
ゴルフクラブヘッド2000の様々な実施形態が、図22A−図22Eを参照して見られる。図22Aは、中心フェースまでの距離2195が30mm、全体幅2170が7mm、全体高さ2160が38mm、そして角度2158が75°であるゴルフクラブヘッド2000aを表示している。図22Bは、中心フェースまでの距離2195が30mm、全体幅2170が7mm、全体高さ2160が38mm、そして角度2158が25°であるゴルフクラブヘッド2000bを表示している。図22Cは、中心フェースまでの距離2195が35mm、全体幅2170が2mm、全体高さ2160が15mm、そして角度2158が25°であるゴルフクラブヘッド2000cを表示している。図22Dは、中心フェースまでの距離2195が35mm、全体幅2170が7mm、全体高さ2160が15mm、そして角度2158が75°であるゴルフクラブヘッド2000dを表示している。図22Eは、中心フェースまでの距離2195が30mm、全体幅2170が2mm、全体高さ2160が38mm、そして角度2158が75°であるゴルフクラブヘッド2000eを表示している。而して、設計パラメータの差異がチャネル2150の外見及び形状を大きく改変することになる。各種パラメータは様々な実施形態の間で置き換え可能であり、この開示の中で特定されているもの以外の長さ及び角度へ変えられてもよいことが当業者には理解されるであろう。開示されている実施形態は、制限を課すものと考えられてはならず、開示されているものの間のパラメータは種々の実施形態にも同様に利用することができる。
見て分かる様に、ここに他の箇所で説明されているパラメータ内で所望に応じてチャネル2150の機構を変えることによって、各種形状を形成することができる。チャネル2150の機構を変えると、FBSとしてのチャネル2150の性能が変化する。
現開示のCOR試験全てにつき以上に指摘されている様に、表10は、アイアンCORを測定するためのUSGA手順を使用して求めた。U.S.G.Aの2005年11月30日付け1.2改訂版「基線板に対するアイアンクラブヘッドの反発係数を測定するための暫定手順」を見られたし。表10は、設計パラメータを様々に変更した場合についての様々な性能結果を表示している。見て分かる様に、理想打球場所101のCORは約0.830から約0.849まで開きがある。同様に、理想打球場所101から15mmトウ寄りの場所のCORは、約0.770から約0.781まで開きがある。測定されている様に、理想打球場所についてのCORと15mmトウ寄りについてのCORの間の差は約0.082から約0.067まで開きがある。而して、チャネル2510のパラメータを変更すると、中心での打球と中心外れの打球ともにパフォーマンスが変化する。表10に参照されている全ての実施形態について見て分かる様に、15mmトウ寄り場所のCORはどの実施形態についても0.752より下には落ちていない。様々な実施形態では、15mmトウ寄りのCORは0.770より小さくはない。様々な実施形態では、15mmトウ寄りのCORは、0.775より小さくはない。様々な実施形態では、15mmトウ寄りのCORは、0.780より小さくはない。
ゴルフクラブヘッドの別の実施形態2500が図23を参照して見られる。ゴルフクラブヘッド2500はトウ部分104にチャネル2550を含んでいる。チャネル2550は、チャネル2550の全延長に沿って測定した全体高さ2560を含んでいる。チャネル2550は、内縁2576と外縁2578を含んでいる。中心フェースまでの距離2595が、中心線に一致する理想打球場所101から内縁2576までを測定されている。チャネル2550は、チャネル2550の第1端2564へ通じる上逃し部2554とチャネル2550の第2端2566へ通じる下逃し部2556を含んでいる。端2564、2566は、チャネル2550の延長を画定している。
現実施形態では、チャネル2550は、まっすぐであり、ゴルフクラブヘッドの中心線にほぼ平行且つ溝112にほぼ垂直である縦経路から実質的に逸れていない。通常なら端2564及び2566には応力集中が見られるはずであるが、逃し部2554、2556が、チャネル2550の幅よりも直径の広い円形開口の形態をしたチャンネル2550の幅増加部分を提供している。様々な実施形態では、各逃し部2554、2556はチャネル2550の幅に等しい直径であってもよく、その場合、端2564、2566は、単に丸状又は平縁状となっていよう。とはいえ、現実施形態では、各逃し部2554、2556は、はっきり分かるほどにチャネル2550の幅よりも広い直径の丸状である。その様な配列は、端2564、2566上への応力の漸次減少を可能にさせ、それによりチャネル2550の端点の応力の集中を軽減化する。
図24A−図24Eを参照して見られる様に、チャネル2550のパラメータを変えると、チャネル2550の外見及び形状が変化し、適用されるチャネルの性能特性を改変することができる。図24Aは、中心フェースまでの距離2595が30mm、各逃し部2554、2556が直径2mm、そして全体高さ2560が15mmであるゴルフクラブヘッド2500aを表示している。図24Bは、中心フェースまでの距離2595が38mm、各逃し部2554、2556が直径2mm、そして全体高さ2560が15mmであるゴルフクラブヘッド2500bを表示している。図24Cは、中心フェースまでの距離2595が38mm、各逃し部2554、2556が直径2mm、そして全体高さ2560が38mmであるゴルフクラブヘッド2500cを表示している。図24Dは、中心フェースまでの距離2595が30mm、各逃し部2554、2556が直径5mm、そして全体高さ2560が38mmであるゴルフクラブヘッド2500dを表示している。図24Eは、中心フェースまでの距離2595が30mm、各逃し部2554、2556が直径5mm、そして全体高さ2560が15mmであるゴルフクラブヘッド2500eを表示している。而して、設計パラメータの差異がチャネル2550の外見及び形状を大きく改変することになる。各種パラメータは様々な実施形態の間で置き換え可能であり、この開示の中で特定されているもの以外の長さ及び角度へ変えられてもよいことが当業者には理解されるであろう。開示されている実施形態は、制限を課すものと考えられてはならず、開示されているものの間のパラメータは種々の実施形態にも同様に利用することができる。
表11は、設計パラメータを様々に変更した場合についての様々な性能結果を表示している。表11を参照して分かる様に、理想打球場所101のCORは約0.828から約0.831まで開きがある。同様に、理想打球場所101から15mmトウ寄りの場所のCORは、約0.751から約0.758まで開きがある。測定されている様に、理想打球場所についてのCORと15mmトウ寄りについてのCORの間の差は約0.080から約0.070まで開きがある。而して、チャネル2550のパラメータを変更すると、中心での打球と中心外れの打球ともにパフォーマンスが変化する。表11に参照されている全ての実施形態について見て分かる様に、15mmトウ寄り場所のCORはどの実施形態についても0.751より下には落ちていない。様々な実施形態では、15mmトウ寄りのCORは0.754より小さくはない。様々な実施形態では、15mmトウ寄りのCORは、0.757より小さくはない。
様々な配列では、ゴルフクラブヘッド2000及びゴルフクラブヘッド2500の実施形態は、性能特性を改変するように変えられており、当業者には、ここに開示されている実施形態は単なる修正型の諸例であることが理解されるであろう。様々な実施形態では、諸機構は1つの実施形態から別の実施形態へ移入されてもよく、又はここに記載されている開示の他の機構と組み合わされてもよい。各種機構の場所、向き、寸法、幅、長さ、高さ、及び配列は、様々な実施形態では改変されてもよい。開示の解釈上、逃し部端2554、2556及び端部分2154、2156は、応力逃し機構として機能している。現実施形態では、FBS機構は、ゴルフクラブヘッド2000、2500、それぞれの打球面2192、2592から打球面2110、2610の全厚を貫いて延びているチャネル2150、2550である。但し、様々な実施形態では、打球面2110、2610を完全に貫いて延びてはいないFBS機構が含まれていてもよい。様々な実施形態では、FBS機構は、ここに論じられている幾つかの性能上の利点をゴルフクラブヘッド2000、2500に開口を持たせることなく提供するように打球面2110、2610の後面に含まれていてもよい。その様な設計の例はこの開示内の他の箇所に見られるであろう。様々な実施形態では、現実施形態のFBS機構は、異なった種類の中心外れショットに対処する性能特性を提供するべく様々な実施形態のFBS機構と組み合わされてもよい。
図25A−図25Bを参照して見られる様に、現開示のゴルフクラブヘッド―ゴルフクラブヘッド2000、2500を含む―は、打球面2110’の可変厚さを含んでいてもよい。可変厚さ及びそれに付随する恩恵は、「ゴルフクラブヘッド」という名称で2007年12月28日に出願されている米国特許第8,353,786号を参照するとより詳細に記載されている。図25Aの破断図を参照して見られる様に、ゴルフクラブヘッド2000’の様なゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッド2000について記載されている諸機構を含んでいて、可変フェース厚さ(VFT:variable face thickness)パターン2710’を含んでいる。現実施形態では、VFTパターン2710’は、「ゴルフクラブヘッド」という名称で2007年12月28日に出願されている米国特許第8,353,786号に記載されている逆円錐である。VFTパターン2710’はフェース2110’のトウ部分104に近接する部分がヒール部分102に近接する部分とほぼ同じ厚さになるように、フェース2110’に沿ってほぼ対称でほぼ中心にある。VFT2710’は、FBS機構を含んでいないゴルフクラブヘッドのフェースに亘ってより一貫したCORを提供することができるとはいえ、ゴルフクラブヘッド2000’はチャネル2150を含んでいる。様々な実施形態では、ゴルフクラブヘッド2000’の様なFBS機構を含んでいるゴルフクラブヘッドについては中心を外れて打たれたショットから高いばらつきが見られることがあり、というのも、幾つかの実施形態では、打球面2110’のチャネル2150に近接する部分が予測不可能な撓み方をするからである。ばらつきと闘うために、VFTパターン2170’’は、中心フェースの外のチャネル2150に近接する厚肉領域を延長させた厚肉トウ部分2171’’を含んでいる。その様な配列なら、トウ部分2171’’は予測不可能な撓み方をすることはないので、ばらつきの低減化を可能にさせる。様々な実施形態では、増えたフェース厚さのせいで増加した質量に釣り合わせて、ゴルフクラブヘッド2000’’の質量を削減することによって補償するべく質量ノッチ2172’’がゴルフクラブヘッド2000’’に画定されていてもよい。現実施形態では、ノッチ2172’’は、ゴルフクラブヘッドの後方部分に画定されているが、それはゴルフクラブヘッド2000’’の様々な要素に画定されていてもよい。
追加の実施形態を開示し、以下に参照する。図26A−図26Bに関連して示されている様に、ゴルフクラブヘッド2600は、先の実施形態に関連して記載されている各種応力低減化機構を含んでいないチャネル2650を含んでいる。現実施形態では、チャネル2650は、ゴルフクラブヘッド2600の中心線にほぼ平行であって溝112にほぼ垂直であるまっすぐなチャネルである。様々な実施形態では、チャネル2650の長さは変わっているかもしれないが、チャネル2650の方向に溝112の寸法とほぼ同じである。
ゴルフクラブヘッド2700の実施形態が図27Aに関連して示されている。ゴルフクラブヘッド2700はチャネル2750を含んでいる。現実施形態では、チャネル2750は形状が曲線であり、ほぼ一定した曲率半径を有している。現実施形態では、湾曲は半径が約5インチ(12.7センチメートル)であるが、半径1乃至15インチ(2.54乃至38.1センチメートル)の様々な湾曲を使用することができるであろう。様々な実施形態では、湾曲は定半径である必要はない。現実施形態では、端点2754及び2756は、それら端点2754、2756が溝112及び理想打球場所101から最遠の要素となるようにして配置されている。現実施形態では、最近点2759は、チャネル2750の溝112及び理想打球場所101に最も近いとされる点である。現実施形態では、最近点2759は理想打球場所101より8mmの距離だけ上方である。最近点2759は、チャネル2750のほぼ真ん中に発現している。本開示の様々な実施形態―曲線でないものを含む―では、様々なチャネルの中点は、同様に、理想打球場所より上に0mmから12mmの間であってもよい。様々な実施形態では、最近点2750は、理想打球場所101と整列していることもあれば、理想打球場所101より下方に配列されていることもあろう。様々な実施形態では、端点2754、2756は、それらが溝112からほぼ等距離とならないように配列されていてもよい。様々な実施形態では、チャネル1750は、空間的に、それが溝112により近づくように又はより離れるように及び/又はフェース2710上により高く又はより低く配列されるように位置をずらされていてもよい。
図27Bに関連して開示されているゴルフクラブヘッド2700’は、ゴルフクラブヘッド2700のチャネル2750を含んでいるが、現開示の1つの実施形態による第2チャネル2775を含んでいる。現実施形態では、第2チャネル2775は、ゴルフクラブヘッド2700’のヒール部分102に近接して配置されている。第2チャネル2775は、ここで他の箇所に様々なチャネルに関連して論じられている恩典の幾つかを、但しゴルフクラブヘッド2700’のヒール部分102寄りに中心を外れて打たれたショットについて、提供するうえで有効である。現実施形態では、第2チャネル2775は、チャネル2650同様にまっすぐな直線状のチャネルであるが、異なった寸法である。但し、当業者には理解される様に、ここに開示されている何れの形状のチャネルが第2チャネル2775の場所に利用されてもよい。
ゴルフクラブヘッド2800が図28A−図28Bを参照して見られる。ゴルフクラブヘッド2800は、フェース110の後面110bに画定されているスコアライン2850であるFBS機構を含んでいる。スコアライン2850は、ゴルフクラブヘッド2600でのチャネル2650の場所及び配列と同様の、ゴルフクラブヘッド2800の場所及び配列に画定されている。VFTパターン2710’が現開示の配列には見てとれるが、他にもある中で特にVFTパターン2710’’を含む様々なVFTパターンを現実施形態と共に利用することができる。
ゴルフクラブヘッド2900が図29A−図29Bを参照して見られる。ゴルフクラブヘッド2900は、チャネル2950及び第2チャネル2975を含んでいる。現実施形態では、チャネル2950は、チャネル2750同様に湾曲しているが8インチ(20.32cm)の異なった半径を有している。現開示の第2チャネル2975もXXインチの半径で湾曲している。見て分かる様に、VFTパターン2710’がゴルフクラブヘッド2900と一体に含まれている。先に説明されている幾つかの実施形態と同じく、チャネル2950及び第2チャネル2975はフェース110の全厚を貫いて延びている。
11.複数の可撓性境界機構
現開示の多様なFBS機構を含むゴルフクラブヘッド3000が、図30A−図30Bを参照して見られる。ゴルフクラブヘッド3000は、トウ部分104に近接する第1チャネル3050又は「トウ側チャネル」、ヒール部分102に近接する第2チャネル3075又は「ヒール側チャネル」、トップライン部分106に近接する第3チャネル3080又は「トップラインチャネル」、及びソール部分108に近接する第4チャネル3090又は「ソール側チャネル」、を含んでいる。第1チャネル3050、第2チャネル3075、第3チャネル3080、及び第4チャネル3090は全て、ゴルフクラブヘッド3000の打球面3110を貫いて画定されており、それにより、打球面3110の各端に沿ってFBS機構を提供している。図30Bを参照して見てとれる様に、FBS機構が、ゴルフクラブヘッド3000のソール部分108にも画定されていて、現開示の他のチャネル、例えばチャネル150と同様に画定されているソールチャネル3055を含んでいる。現実施形態では、第1チャネル3050、第2チャネル3075、第3チャネル3080、及び第4チャネル3090の各々は、チャネル2650(図26A−図26Bに見られる)と同様の直線状チャネルである。
ゴルフクラブヘッド3100の実施形態が図31A−図31Cを参照して見られる。ゴルフクラブヘッド3100は、ゴルフクラブヘッド3000の諸機構を含んでいるが、第4チャネル3090(図30A−図30Bに見られる)を省略しており、ゴルフクラブヘッド3000の残りの機構を含んでいる。見て分かる様に、第1チャネル3050、第2チャネル3075、及び第3チャネル3080が、打球面3111を貫いて画定されており、ソールチャネル3055がソール部分108に画定されている。
ゴルフクラブヘッド3200の実施形態が図32A−図32Cを参照して見られる。ゴルフクラブヘッド3200は、第1チャネル3250と第2チャネル3275を含んでいる。現実施形態では、第1チャネル3250と第2チャネル3275の各々は、少なくとも、トップライン106に近接する1つの部分とトップライン106から遠位の1つの部分を含んでいる。
現実施形態では、第1チャネル3250は、トップライン106に近接する第1部分3254とトウ部分104に近接する第2部分3256を含んでいる。第1部分3254と第2部分3256は半径3258によって連接している。現実施形態では、半径3258は約4−12mmである。半径3258は、チャネル3254での応力集中の防止を援助する。一般的に、大半径3258は小半径3258よりも効果的に応力集中を防止する。但し、様々な実施形態では、材料に配慮することで著しく大きい半径の必要性は除かれるであろう。現実施形態では、第1部分3254は全体的にトップライン106をなぞっており、第2部分3256は全体的に中心線(理想打球場所101と一致する線として先に定義されている)に平行である。而して、第1部分3254は第2部分3256に対して角度3259に配列されている。現実施形態では、角度3259は約75°から45°の間であってもよく、角度3259は鋭であるが、様々な実施形態は様々な角度を含んでいよう。また一方、様々な実施形態では、角度3295は種々の角度であってもよく、様々な実施形態では鈍又は直角であってもよい。
同様に、第2チャネル3275は、第1部分3274と第2部分3276を含んでいる。第1部分3274と第2部分3276は半径3278によって連接している。現実施形態では、半径3278は約4−12mmである。一般的に、半径3278の特徴は先に半径3258に関して論じられているものと同様である。第1部分3274は全体的にトップライン106をなぞっており、第2部分3276は全体的に中心線(理想打球場所101と一致する線として先に定義されている)に平行である。而して、第1部分3274は第2部分3276に対して角度3279に配列されている。現実施形態では、角度3279は約180°から角度3259を引いたものであり、角度3279は鋭である。而して、角度3279は約135°から105°の間であるが、様々な実施形態は様々な角度を含んでいよう。また一方、様々な実施形態では、角度3279は種々の角度であってもよく、様々な実施形態では鋭又は直角であってもよい。様々な実施形態では、第1部分3254も第1部分3274もトップラインをなぞっている必要はないが、その様な配列は様々な実施形態では理想的な性能を提供することができよう。
ゴルフクラブヘッドの別の実施形態が図33A−図33Bを参照して見られる。ゴルフクラブヘッド3300は、トウ部分104に近接する第1チャネル3350とヒール部分102に近接する第2チャネル3375を含んでいる。現実施形態では、各チャネル3350、3375は、チャネル2750と同様の曲線である。現実施形態では、両チャネル3350、3375の曲率半径はほぼ同じであるが、様々な実施形態では、半径は異なっていてもよいし、一定でなくてもよい。現実施形態では、第2チャネル3375は第1チャネル3350より小さい、というのも、ヒール部分102に近接するその配置場所が第2チャネル3375の寸法への物理的制限をもたらすからである。とはいえ、様々な実施形態では、チャネル3350、3375はほぼ同じ寸法であってもよい。
ゴルフクラブヘッド3400の別の実施形態が図34A−図34Cを参照して見られる。ゴルフクラブヘッド3400は、第1チャネル3450及び第2チャネル3475を含んでいる。第1チャネル3450は及び第2チャネル3475は、図30Aに見られる第1チャネル3050及び第2チャネル3075と同様であるが、改変された大きさを有している。例えば、チャネル3450は全体長さがより小さく、チャネル3450の中心に位置する点3451が第1チャネル3050で見られるよりもソール部分108により近接に配置されるようにして設置されている。
現実施形態に戻るが、ゴルフクラブヘッド3400は、ソール部分108を貫いて延びているソールチャネル3455を含んでおり、ソールチャネル3455はゴルフクラブヘッド3400のソール部分108から背部分128まで実質的につながるように延びている。現実施形態では、背部分128は、背部分リップ3472が背部分128の全体を廻って延び、それによりゴルフクラブヘッドのキャビティ部分の周囲を廻ってアンダーカットチャネルを画定することによって画定されている、アンダーカット陥凹3470を含んでいる。アンダーカットチャネルをそれがゴルフクラブヘッド3400の全体を廻って連続するように配列することによって、ゴルフクラブヘッド3400は種々の配列での質量軽減化を提供することができ、ゴルフクラブヘッド3400の重心が重量を増やすことなく精密に位置決めされる。加えて、アンダーカットチャネルは、種々の実施形態ではCOR増加を提供することができ、種々の実施形態ではより一貫したCORを提供することができ、また種々の実施形態ではより高い慣性モーメントを提供することができ、それらは全てゴルフクラブヘッド3400の性能を向上させる。
12.孤立型フェース
現開示の別の実施形態が、図35A−図35Dを参照して見られる。ゴルフクラブヘッド3500は、ゴルフクラブヘッド3500の打球面3510の周辺周りに配置されている複数のチャネル3550を含んでいる。複数のチャネル3550は、実質的に打球面3510を主本体3513から孤立させるように配列されている。現実施形態では、複数のチャネル3550は、ゴルフクラブヘッド3500に、本開示の他の箇所で打球面3510のより広い範囲に沿った打球について説明されているFBS機構に因る記載されている利点を可能にさせるFBS機構として機能する。
現実施形態では、複数のチャネル3550は第1チャネル列3552が打球面3510に近接して配置され、第2チャネル列3554が主本体3513に近接して配置されるように配列されている。現実施形態では、各チャネル列3553、3554内の個々のチャネルは、チャネル列3552、3554全体を通じて周期的な間隔で配置されている複数の柱3555によって、他の個々のチャネルから分離されている。複数の柱3555は、ゴルフクラブヘッド3500の周辺を廻って十分なFBS機構を提供しつつ打球面3510と主本体3513の間の機械的付着を提供している。現実施形態では、第1チャネル列3552は第2チャネル列3554にほぼ平行しているが、様々な実施形態では、チャネル列3552、3554の配列は、配列変えされているか又は異なった向き付けであってもよい。様々な実施形態では、複数のチャネル3550内の様々な個々のチャネル及び柱の寸法、場所、及び数は、当業者なら理解される様に改変されてもよい。現実施形態では、複数のチャネル3550は、トップライン部分106、ソール部分108、及びトウ部分104に近接して、ゴルフクラブヘッド3500の周辺を廻って延びている。それらの領域では、複数のチャネル3550は打球面3510を貫いて延びていないが、当業者にはその様な配列は様々な実施形態では修正され得るものであることが理解されるであろう。現実施形態では、複数のチャネル3550は、ヒール部分102に近接して打球面を貫いて延びている。現実施形態では、複数のチャネル3550は、トップライン部分106及びソール部分108から打球面3510の中へ延びていて、少なくとも1つの個別のチャネルがゴルフクラブヘッド3500の複数部分を跨いで延びるという「ラップ(wrap:取り巻き)」効果を有効にもたらしている。
特に図35Dを参照して見られる様に、ソール側ラップ点3568は、複数のチャネル3550がゴルフクラブヘッド3500の周辺から主本体3513に沿って打球面3510へ移行している場所を指し示している。図35Bを参照して見られる様に、トップラインラップ点3569は、トップライン部分106上のソール側ラップ点3568に類似する点を指し示している。而して、ゴルフクラブヘッド3500は、打球面3510を包囲するFBS機構を含んでおり、打球面3510の全部分に沿って可撓性境界を提供している。様々な実施形態では、ゴルフクラブヘッド3500上のFBSの配置場所は変わっていてもよい。例えば、様々な実施形態では、複数のチャネル3550は、ゴルフクラブヘッド3500の周辺に沿って延びているだけである。様々な実施形態では、FBSは、複数のチャネル3500と同様の構造ではあるが但し同じ配列を有していない。例えば、現実施形態では、柱3555は第1チャネル列3552と第2チャネル列3554の間で配置場所が1つとばしになっていてもよい。様々な実施形態では、柱3555は様々な個々のチャネルの間で整列していてもよいし又は非類似であってもよい。様々な実施形態では、ゴルフクラブヘッド3500は、現開示の他の箇所で論じられているものと同様のアンダーカット部分を含んでいてもよい。
13.チャネルラップ
ゴルフクラブヘッド3600及び3600’の実施形態が図36A−図36Bを参照して見られる。特に図36Aを参照して、ゴルフクラブヘッド3600は、第1チャネル3650、第2チャネル3675、及びソールチャネル3655即ち第3チャネル、を含むFBS機構を含んでいる。現実施形態では、第1チャネル3650と第2チャネル3675の各々は、理想打球場所101より上へは延びていない直線状チャネルである。但し、第1チャネル3650と第2チャネル3675の各々は、打球面3610からゴルフクラブヘッドのソール部分108の中まで延びている。現実施形態では、第1チャネル3650、第2チャネル3675、及びソールチャネル3655は、それぞれ別々に、ゴルフクラブヘッド3600内に画定されている。ゴルフクラブヘッド3600’―図36Bに示されている―は、現開示の様々な実施形態に関連して記載されている修正型の例を提供している。ゴルフクラブヘッド3600’は、ゴルフクラブヘッド3600の様々なチャネルと同様に配列されている第1部分3650’、第2部分3675’、及びソール部分3655’即ち第3部分、を含む単一チャネル3625’であるFBS機構を含んでいる。ゴルフクラブヘッド3600’は、単一チャネルが打球面3610’からソール部分108までを取り囲んでいる例示としての実施形態を提供している。ゴルフクラブヘッド3600’は、更に、当業者には理解されるはずの修正型の例示としての実施形態を提供している。同様の修正型は、ここに記載されている幾つかの実施形態の修正型として現開示の他の箇所で参照されている。先の実施形態に関連して論じられている様に、第1ラップ点3683’及び第2ラップ点3687’が、チャネル3625’のソール部分108から打球面3610’まで移行している部分を画定している。
同様に、ゴルフクラブヘッド3700及び3700’の実施形態が図37A−図37Bを参照して見られる。ゴルフクラブヘッド3700は、第1チャネル3750と第2チャネル3775が理想打球場所101より上まで延びていることを除いてゴルフクラブヘッド3600と同様の構成を含んでいる。ソールチャネル3755即ち第3チャネルは、ソールチャネル3655と実質的に同じである。同じく、ゴルフクラブヘッド3700’は、第1部分3750’、第2部分3775’、及びソール部分3755’即ち第3部分、を有する単一チャネル3725’を含んでいる。チャネル3725’は第1ラップ点3783’及び第2ラップ点3787’を含んでいる。
図38は、ここに記載されているものの様なゴルフクラブヘッドについてのフェースマップを示している。フェースマップは、理想打球場所101、を理想打球場所101に対比して測定した試験用の他の打球場所と併せて示している。点3801は理想打球場所101に向かって10mmに位置しており、ゴルフクラブヘッドのバランス点と一致している。点3802はフェース平面に平行な次元に沿って測定して点3801より5mm下に位置している。点3802は、従って、理想打球場所101より10mm下のトウ寄り5mmに位置している。点3803はゴルフクラブヘッドの中心線に沿って理想打球場所より5mm下に位置している。点3804は理想打球場所より5mm下10mmヒール寄りに位置している。
現開示に記載されているゴルフクラブヘッドを様々な点101及び3801−3804で打った場合に関して試験した。結果を表12に関連して示す。
表12に示されている様に、ゴルフクラブヘッド3400、3600、3600’、3700、3700’の様々な実施形態は、理想打球場所及び中心外れ打球場所101、3801、3802、3803、3804について異なったCOR応答を示している。例えば、ゴルフクラブヘッド3700’の点3801は試験したところ0.766のCORを有した。見て分かる様に、理想打球場所101のCORは、少なくとも2つの実施形態については、0.828を下回っていない。複数の実施形態について、理想打球場所1010のCORは0.82を下回っていない。全ての実施形について、理想打球場所101のCORは0.81を下回っていない。点3801での打球について、CORは複数の実施形態については0.79を下回っていない。全ての実施形態について、点3801のCORは0.76を下回っていない。点3802の打球について、少なくとも1つの実施形態(ゴルフクラブヘッド3600’)でCORは0.75を下回っていない。複数の実施形態について、点3802のCORは0.745又は0.74を下回っていない。全ての実施形態について、点3802のCORは0.72を下回っていない。少なくとも2つの実施形態について、点3803のCORは0.785を下回っていない。複数の実施形態について、点3803のCORは0.78を下回っていない。全ての実施形態について、点3803のCORは0.77を下回っていない。少なくとも3つの実施形態について、点3804のCORは0.755を下回っていない。複数の実施形態について、点3804のCORは0.75を下回っていない。全ての実施形態について、点3084のCORは0.745を下回っていない。
14.データ検証
様々な機構の比較のため、製品モデルのゴルフクラブヘッド同士を、それらゴルフクラブヘッドへ様々なFBS機構を機械加工することによって比較した。基線ヘッドモデルを使用しており、加工前と加工後のCOR試験に係り、様々なゴルフクラブヘッド周りの様々な場所にFBS機構を機械加工した。複数の実施形態が示されており、様々な実施形態について図39A−図41Bの中に結果がプロットされている。示されている様々なプロットについて、CORは対ヒール寄り打球場所で測定されており、0.0を理想打球場所101での打球とし、ヒール寄りを正の横軸値で指示し、トウ寄りを負の横軸値で指示し、COR落ち込みを縦軸に沿って指示している。様々な実施形態を、理想打球場所101、5mmヒール寄り、5mmトウ寄り、及び10mmトウ寄りで試験した。
図39A−図39Bを参照して見てとれる様に、ゴルフクラブヘッド3900は、トウ部分104に機械加工されたチャネル3950を含んでいる。COR差は、打球場所がFBS(トウ部分104の中へ機械加工)に近づくにつれてあまり劇的でなくなっている。而して、最も大幅なCOR差は最もヒール寄りの打球(約0.011)に起こり、最も小幅なCOR差は最もトウ寄りの打球(約0.005)に起こっている。中心フェース打球のCOR利得は約0.007である。5mmヒール寄りのCOR利得は約0.010である。5mmトウ寄りのCOR利得は約0.007である。10mmトウ寄りのCOR利得は約0.005である。
図40A−図40Bを参照して、ゴルフクラブヘッド4000は、トウ部分104の中へ機械加工された、ゴルフクラブヘッド3900のチャネル3950と同様の第1チャネル4050を含んでいる。加えて、ゴルフクラブヘッド4000は、ゴルフクラブヘッドのヒール部分102の中へ機械加工された第2チャネル4075を打球面110に含んでいる。見て分かる様に、殆どの場所についてCOR性能はほぼ同じであるが、中心打球CORとほぼ同じCORを有するヒール寄り打球CORにはある程度の性能利得が見られた。中心フェース打球のCOR利得は約0.002である。5mmヒール寄りのCOR利得は約0.012である。5mmトウ寄り及び10mmトウ寄りのCOR利得は各々約0.002である。
対照として、図41A−図41Bを参照して、ゴルフクラブヘッド2700’を機械加工により製造し、機械加工前の性能と比較した。ゴルフクラブヘッド2700’の実施形態では、実質的な性能利得は10mmトウ寄り打球で見られており、0.020より大きいCOR改善を示している。而して、ゴルフクラブヘッド2700’では、チャネル無しの同じゴルフクラブヘッドに比較して、チャネル2750、2775有りでは飛距離の実質的減少がより少ないと示されていることになる。中心フェース打球のCOR利得は約0.010である。5mmヒール寄りのCOR利得は約0.011である。5mmトウ寄りのCOR利得は約0.011である。10mmトウ寄りのCOR利得は約0.022である。
15.打音性能の変化
現開示のゴルフクラブヘッドの様々な機構は、ゴルフクラブの設計及び性能の各種態様における性能上の恩典を提供している。更に別の性能上の利点は、打音特性の改質である。
ゴルフクラブヘッドの一部の実施形態では、打音特徴を改質するのは難しいかもしれない。その様な特徴は、この開示の他の箇所に説明されている、ボール速度、COR、スピン、及び様々な他の性能上の属性を含む性能特性を改変することはないにしろ、打音は、特定のショットを良くも悪くも増強し、当該打音が特定の出来栄えと関連付けられることによって、ゴルファーのパフォーマンスの知覚に影響を及ぼし得る。特に或る一定の周波数範囲及び高振幅では、ゴルファーは、ミスヒットが起こっていないにもかかわらずショットが下手な打ち方だと知覚する可能性がある。例えば、図42を参照すると、ゴルフクラブヘッド200が特定の周波数モード形状及び振幅を描くモード分析に示されている。示されているゴルフクラブヘッド200の実施形態では、一次フェースモード4201は、約3300Hzであり、ピーク振幅をゴルフクラブヘッド200のトップライン部分106近くに有している。
特に現開示のゴルフクラブヘッドを参照して、より活性的なフェースモードは、特定の周波数の好ましからざるモード及び振幅の潜在的減衰を可能にさせる。より適切な減衰は、性能が殆ど同一でありながら打音及び打感に優れたゴルフクラブをもたらすことができる。所望のモード及び周波数は、関連付けられる諸モードの、エネルギー、モード形状、場所、周波数、持続期間、及び振幅に基づく。モード分析は、ピーク周波数が起こる場所及びどのように設計を修正すればその様な望ましからざるモード/周波数を解決できるかということへの洞察を提供する。
一般的に、ピークモードがフェース上へ動くと、ピークモードを減衰によって制御できるようになるのに対し、トップライン上のモードは容易に減衰されない。追加的に図42を参照して―またゴルフクラブヘッド2700’の実施形態及びゴルフクラブヘッド2600’のそのヒール部分102に近接して単一チャネルを有している実施形態を更に参照して―分かる様に、フェースへのスロット導入の技術(具体的にはヒールスロット及びトウスロット)は、モードを容易に減衰されない場所からもっと容易に減衰される中心フェース近くへずらす。具体的には、ゴルフクラブヘッド2700’を参照すると、一次フェースモード4211は理想打球場所101近くへ動いている。図42の図から見てとれる様に、打球面110の後面110bはアクセス可能であり、減衰具又はバッジを打球面110の後面110bへ接着式に固定させるなり又はそれ以外に機械的に付着又は接続させるなりすることができる。その様な配列はゴルフクラブヘッド200では実施可能であるが、一次モード4201がゴルフクラブヘッド200のトップライン部分106に近接している場合は、一次モードを減衰させようと試みる際に課題を生じさせる。而して、示されているゴルフクラブヘッド200の特定の実施形態は有効に減衰させられないこともある。
現開示の設計の1つの利点は、ゴルフクラブヘッドの一次モードをゴルフクラブヘッドのトップラインよりも理想打球場所に近い場所へ動かすことができる、ということである。様々な実施形態では、一次モードはトップライン部分よりも理想打球場所に近くなっていないかもしれないが、それでもなおバッジの導入により有効に減衰させることができる。
引き続きゴルフクラブヘッド2700’を参照して、一次モード4211の中心点は、様々な実施形態では理想打球場所101の20mm以内に見られる。現実施形態では、一次モードの中心点は理想打球場所101から約6mmであり、チャネルの様々な寸法及び配列は一次モード4211を理想打球場所101の3−15mm以内に動かすことができる。
16.例示としての実施形態
ゴルフクラブヘッド5000が図43A−図43Gに示されており、それは、ここに開示されている様々な実施形態の諸機構を含んでおり、性能のために様々な実施形態の諸要素を組み合わせる場合の例示である。特に図43Aを参照して、ゴルフクラブヘッド5000は、ここで他の箇所に開示されている打球面110上の第1チャネル3050及び第2チャネル3075並びにソールチャネル3455(図43C−図43Dに示されている)を含んでいる。図43Bを参照して見られる様に、減衰具5050がゴルフクラブヘッド5000のキャビティに含まれている。現実施形態での減衰具5050は、ゴム、シリコン、エラストマー、及び/又は他の比較的に低弾性率の材料、並びに当技術で知られている各種金属及び他の材料とすることができる。現実施形態では、減衰具5050は、第1チャネル3050を越えて延びておらず、破断部分から透視図に見えるだけである。なお指摘しておくべきこととして、図43Bの切断平面はソールチャネル3455の中心を通っておらず、而してソールチャネル3455は図43C−図43Gを参照したほうが分かり易い。図43C−図43Gについて、ゴルフクラブヘッド5000の諸機構を識別するのを容易にするために減衰具5050は図から除去されている。
図43Cを参照して見られる様に、ゴルフクラブヘッド5000はVFTパターン2710’を含んでいる。見て分かる様に、第1端2564及び第2端2566は、それぞれ、上逃し部2554及び下逃し部2556を有しており、それらは現開示についてはチャネルの幅と同じ約2mmの直径である。而して、ゴルフクラブヘッド5000の、チャネル3050の端の応力集中に耐える能力を高めるべく、上逃し部5054及び下逃し部5056が提供されている。逃し部5054、5056は、チャネル3050の端に近接して厚肉領域を含んでいる。応力耐久性は、応力下の外形の厚さの三乗に比例して増加する。而して、打球面110―特にチャネル3050、3075に近接する領域、より厳密には端2564、2566に近接する領域―の厚さ増加は、チャネル3050、3075の性能を維持しながらも耐久性を増加させるうえで助けとなる。現実施形態では、厚肉領域逃し部5054、5056は、逃し部5054、5056を持たない打球面101の平均厚さの約2倍の厚さ増加をもたらす。様々な実施形態では、逃し部5054、5056は、逃し部5054、5056を持たない打球面101の平均厚さの約1.5倍の厚さ増加をもたらす。同様の逃し部5058、5062がチャネル3075について提供されている。
図43D、図43E、及び図43Fは、ソールチャネル3455及びそれのゴルフクラブヘッド5000に対する位置関係の追加の図を提供している。特に図43Eを参照して分かる様に、ソールチャネル3455はソールバー135を完全に貫いて画定されている。但し、様々な実施形態では、チャネル3455は、ソール部分108のソールバー135以外の場所を貫いて延びるように画定されていてもよいし、チャネル3455は、ソール部分108からそのままキャビティ120の中へ延びていてもよい。図43Gは、減衰具5050の無いゴルフクラブヘッド5000の後面図を提供している。
指摘しておくべきこととして、他にもあろうが中でもとりわけ、原文の「can」、「could」、「might」、又は「may」の対訳である「〜できる」、「〜できよう」、「〜し得る」、「〜てもよい」の様な条件語句は、他に特に指定のない限り、又は用いられている文脈内で別様に理解されない限り、概して、或る特定の実施形態が或る特定の機構、要素、及び/又は工程を含んでおり、一方、他の実施形態はそれら特定の機構、要素、及び/又は工程を含んでいない、ということを伝えることを意図している。而して、その様な条件語句は、概して、機構、要素、及び/又は工程が何らかのやり方で1つ又はそれ以上の特定の実施形態にとって必須であるということを示唆するものでもなければ、1つ又はそれ以上の特定の実施形態が、ユーザー入力又はユーザープロンプティング有り又は無しに、これらの機構、要素、及び/又は工程を何れかの特定の実施形態に含ませるかどうか又は何れかの特定の実施形態で遂行させるべきかどうかを決定するための論理を必然的に含んでいることを示唆するものでもない。
以上に記載されている実施形態は実施形の考えられ得る例にすぎず、単に本開示の原理の明快な理解のために示されていることを強調しておきたい。流れ線図中の何れかのプロセス記述又はブロックは、プロセス中の特定の論理機能又は工程を実施するための1つ又はそれ以上の実行可能な命令を含んでいるコードのモジュール、セグメント、又は部分を表しているものと理解されるべきであり、本開示の技術分野の当業者であれば理解される様に、機能が、一切含まれていない又は実行されない代わりの実施形態、機能が、関与する機能性に依存して、実質的に同時又は逆順を含め、示されている又は論じられている順序から脱して実行される代わりの実施形も含まれる。以上に記載の(単数又は複数の)実施形態には、本開示の精神及び原理から実質的に逸脱することなく、多くの変型及び修正がなされる余地がある。また、本開示の範囲は、以上に論じられている全ての要素、機構、又は態様のありとあらゆる組合せ及び部分的組合せを網羅するものとする。全てのその様な修正及び変型は、ここに、本開示の範囲内として含まれるものとし、要素又は工程の個別の態様又は組合せに対する全ての考えられ得る請求は本開示によって支持されるものとする。
100 ゴルフクラブヘッド
101 理想打球場所
102 ヒール
103 CGz軸
104 トウ
105 CGx軸
106 トップライン部分
107 CGy軸
108 ソール部分
109 CGz上方軸
110 打球面
110a 前面
110b 後面
111 地平面
112 スコアライン溝
113 クラブヘッド本体
114 ホーゼル
115 ホーゼル中心軸
116 ソールのヒール側
117 ソールのトウ側
118 クラブヘッドの前方端
119 クラブヘッドの後方端
120 内部キャビティ
121 振動減衰プラグ
125 フェース平面
128 背部分
130 前部分
132 背壁
132a 外側背壁面
132b 内側背壁面
133 開口
134 陥凹部
135 ソールバー
136 畝
138 後部突起
142 リーディングエッジ
144 ソールの前方部分
150 チャネル
152 前方壁
154 後方壁
190 下接点
191、193 地平面と45°の角度を成す線
192 上接点
200 ゴルフクラブヘッド
208 ソール部分
208a 前方ソール外面
208b 後方ソール外面
210 打球面
211 地平面
223 充填材料
225 打球面平面
226 フェース平面投影点
227 チャネル中心線投影点
228 背部分
229 チャネル中心線
232 背壁
235 ソールバー
244 ソールの前方部分
245 トレーリングエッジ
246 トレーリングエッジ投影点
249 チャネル外側面の略外形
249a 内部側
249b 外部側
250 チャネル
252 前方壁
252a 前方壁外面
254 後方壁
254a 後方壁外面
256 上方壁
256a 上方壁外面
258 チャネル開口部
260 第1ヒンジ領域
262 第2ヒンジ領域
264 前方チャネル進入点
265 後方チャネル進入点
266 前方チャネル進入点と後方チャネル進入点をつなぐ仮想線
266a 仮想線の中点
267 上方チャネル頂点
300 ゴルフクラブヘッド
301 理想打球場所
350 チャネル
400 ゴルフクラブヘッド
411 地平面
450 チャネル
452 前方壁
454 後方壁
500 ゴルフクラブヘッド
501 理想打球場所
510 打球面
550 チャネル
600 ゴルフクラブヘッド
650 チャネル
700 ゴルフクラブヘッド
750 チャネル
800 ゴルフクラブヘッド
850 チャネル
900 クラブヘッド
950 チャネル
952 前方チャネル壁
954 後方チャネル壁
956 上方チャネル壁
1000 キャビティバックアイアンクラブヘッド
1008 ソール
1034 陥凹部
1035 ソールバー
1042 リーディングエッジ
1044 ソールの前方部分
1050 スロット
1058 開口部
1070 第1曲線領域
1070a 頂点
1072 第2曲線領域
1072a 頂点
1073 中央接続領域
1100 クラブヘッド
1102 ヒール部分
1104 トウ部分
1108 ソール
1128 クラブヘッドの背部分
1130 クラブヘッドの前部分
1142 リーディングエッジ
1150 スロット
1150a スロットのトウ側端
1150b スロットのヒール側端
1170 第1曲線領域
1172 第2曲線領域
1173 中央接続領域
1174 曲線
1174a トウ側端
1174b ヒール側端
1174c 頂点
1176 第1直線状領域
1178 第2直線状領域
1180 主部分
1182 副部分
1183 ヒールリリーフ部分
1184 トウリリーフ部分
1185 半径領域
1186 ヒールリリーフ部分
1187 トウリリーフ部分
1200 クラブヘッド
1202 ヒール領域
1204 トウ領域
1208 ソール
1210 打球面
1220 内部キャビティ
1234 陥凹部
1250 チャネル
1302 ヒール領域
1304 トウ領域
1308 ソール領域
1350a 第1チャネル
1350b 第2チャネル
1402 ヒール領域
1404 トウ領域
1408 ソール
1410 打球面
1450 チャネル
1500 クラブヘッド
1508 ソール領域
1510 打球面
1511 地平面
1522 仮想基準線
1529a 第1チャネル中心線
1529b 第2チャネル中心線
1535 ソールバー
1544 ソールの前方部分
1550 第1チャネル
1551 第2チャネル
1552 第1チャネルの前方壁
1553 第3チャネル
1554 第1チャネルの後方壁
1555 第2チャネル後方壁
1556 第1チャネルの上方壁
1557 第2チャネル下方壁
1558 第1チャネル開口部
1559 第2チャネル開口部
1560 第1ヒンジ領域
1562 第2ヒンジ領域、第4ヒンジ領域
1564 第3ヒンジ領域
1568 第3チャネル後方壁
1569 第3チャネル上方壁
1571 第3チャネル開口部
1600 ゴルフクラブセット
1602 シャフト
1604 ゴルフクラブヘッド
1700 キャビティバックアイアンゴルフクラブヘッド
1706 トップライン
1710 打球面
1735 ソールバー
1744 ソールの前方部分
1750 チャネル
1752 前方壁
1754 後方壁
1756 上方壁
1794 切り抜き又は窓
1900 キャビティバックアイアンゴルフクラブヘッド
1906 トップライン
1908 ソール
1910 打球面
1934 陥凹部
1935 ソールバー
1944 ソールの前方部分
1950 ソールスロット
1996 張り出し部材
1998 軸方向経路
1998a 下経路領域
1998b 中間経路領域
1998c 上経路領域
D1 フェースからチャネル(スロット)までの距離
D2 チャネル(スロット)から後部までの距離
D3 ソール幅
CH クラブヘッド奥行
ギャップ
SEP チャネル離隔距離
H1 (第1)チャネル(スロット)深さ
H1MAX 最大チャネル(スロット)深さ
H1AVG 平均チャネル(スロット)深さ
CH クラブヘッド高さ
窓高さ
Hc 中央部深さ
Hh ヒール側深さ
Ht トウ側深さ
L1 (第1)チャネル(スロット)長さ
ソール長さ
窓長さ
T1 第1壁(ヒンジ領域)厚さ
T2 第2壁(ヒンジ領域)厚さ
FS 最小ソール厚さ
SB 最大ソールバー厚さ
V 本体体積
W1 (第1)チャネル(スロット)幅
min 曲線部の局所最小半径
α チャネル中心線角度
β 前方チャネル壁と後方チャネル壁の内抱角
β、γ スロットのリリーフ部分の逃げ角 2000、2000a、2000b、2000c、2000d、2000e、2000’、2000’’ ゴルフクラブヘッド
2110、2110’、2110’’ 打球面
2150 チャネル
2152 チャネルの中央部分
2154 チャネルの第1端部分
2156 チャネルの第2端部分
2158 第1部分及び第2部分の中央部分に対する角度
2160 チャネルの全体高さ
2164 チャネルの第1端
2166 チャネルの第2端
2170 チャネルの全体幅
2170’’ 可変フェース厚さ(VFT)パターン
2171’’ 厚肉トウ部分
2172’’ ノッチ
2175 最も高い点
2176 中央部分内縁
2177 第1距離
2178 中央部分外縁
2185 最も低い点
2186 第1端部分第1縁
2187 第2距離
2188 第1端部分第2縁
2192 打球面
2195 中心フェースまでの距離
2196 第2端部分第1縁
2198 第2端部分第2縁
2500、2500a、2500b、2500c、2500d、2500e ゴルフクラブヘッド
2550 チャネル
2554 上逃し部
2556 下逃し部
2560 チャネルの全高
2564 チャネルの第1端
2566 チャネルの第2端
2576 チャネルの内縁
2578 チャネルの外縁
2592 打球面
2595 中心フェースまでの距離
2600 ゴルフクラブヘッド
2610 打球面
2650 チャネル
2700、2700’ ゴルフクラブヘッド
2710’ 可変フェース厚さ(VFT)パターン
2750 チャネル
2754、2756 チャネルの端点
2759 チャネルの最近点
2775 第2チャネル
2800 ゴルフクラブヘッド
2850 スコアライン
2900 ゴルフクラブヘッド
2950 チャネル
2975 第2チャネル
3000 ゴルフクラブヘッド
3050 第1チャネル、トウ側チャネル
3055 ソールチャネル
3075 第2チャネル、ヒール側チャネル
3080 第3チャネル、トップラインチャネル
3090 第4チャネル、ソール側チャネル
3100 ゴルフクラブヘッド
3110 打球面
3200 ゴルフクラブヘッド
3250 第1チャネル
3254 第1チャネルの第1部分
3256 第1チャネルの第2部分
3258 半径
3259 角度
3274 第2チャネルの第1部分
3275 第2チャネル
3276 第2チャネルの第2部分
3278 半径
3279 角度
3300 ゴルフクラブヘッド
3350 第1チャネル
3375 第2チャネル
3400 ゴルフクラブヘッド
3450 第1チャネル
3451 チャネルの中心に位置する点
3455 ソールチャネル
3470 アンダーカット陥凹
3472 背部分リップ
3475 第2チャネル
3500 ゴルフクラブヘッド
3510 打球面
3513 主本体
3550 チャネル
3552 第1チャネル列
3554 第2チャネル列
3555 柱
3568 ソール側ラップ点
3569 トップラインラップ点
3600、3600’ ゴルフクラブヘッド
3610、3610’ 打球面
3625’ 単一チャネル
3650 第1チャネル
3650’ 単一チャネルの第1部分
3655 ソールチャネル、第3チャネル
3655’ 単一チャネルのソール部分、第3部分
3675 第2チャネル
3675’ 単一チャネルの第2部分
3683’ 第1ラップ点
3687’ 第2ラップ点
3700、3700’ ゴルフクラブヘッド
3725’ 単一チャネル
3750 第1チャネル
3750’ 単一チャネルの第1部分
3755 ソールチャネル、第3チャネル
3755’ 単一チャネルのソール部分、第3部分
3775 第2チャネル
3775’ 単一チャネルの第2部分
3783’ 第1ラップ点
3787’ 第2ラップ点
3801、3802、3803、3804 試験用の打球場所を表す点
3900 ゴルフクラブヘッド
3950 チャネル
4000 ゴルフクラブヘッド
4050 第1チャネル
4075 第2チャネル
4201、4211 一次モード
5000 ゴルフクラブヘッド
5050 減衰具
5054、5058 上逃し部
5056、5062 下逃し部

Claims (19)

  1. ヒール部分と、ソール部分と、トウ部分と、トップライン部分と、フェース部分と、を含んでいて前記ソール部分が前記フェース部分の下端に近接して後方へ延びている単体の本体、を備えている、アイアン型式ゴルフクラブ用のクラブヘッドにおいて、
    前記フェース部分は、座標系の起点を画定している理想打球場所を含んでおり、当該座標系では、前記本体が通常のアドレス位置にあるとき、x軸は前記理想打球場所における前記フェース部分に対する接線方向であって地平面に平行であり、y軸は前記x軸に垂直に延び更に前記地平面に平行であり、z軸は前記地平面に垂直に延びており、正のx軸は前記起点から前記ヒール部分の方へ延び、正のy軸は前記起点から後方へ延び、正のz軸は前記起点から上方へ延びており、
    前記本体は、−25mm<x<25mmの中央領域を含んでおり、
    少なくとも1つの第1チャネルが、少なくとも部分的に前記フェース部分の前記中央領域以外の場所に画定されていて、前記第1チャネルは少なくとも中央部分と端部分を有し、前記端部分は前記中央部分に対して所定角度をなし、前記中央部分よりも前記理想打球場所から遠位に配置され、
    少なくとも1つの第2チャネルが、前記本体の前記ソール部分に画定されていて、前記第2チャネルは前方壁、後方壁、上方壁、及びチャネル開口部を有し、
    前記ソール部分が、前記少なくとも1つの前記第2チャネルの前方に配置され、0.5mmと5.0mmとの間の範囲にある最小前方ソール厚さを有する、前方ソール部分を有し、
    前記少なくとも1つの前記第2チャネルが、前記前方ソール部分と前記前方壁との結合部に近接して配置された第1ヒンジ領域と、前記前方壁と前記上方壁との結合部に近接して配置された第2ヒンジ領域と、を含み、
    前記第1ヒンジ領域が、0.5mmと5.0mmとの間の範囲にある第1厚さT1を有し、前記第2ヒンジ領域が、0.5mmと5.0mmとの間の範囲にある第2厚さT2を有し、
    前記本体が、背部分リップを画定しており、前記背部分リップは更に、前記ゴルフクラブヘッドの全周に沿って延びるアンダーカット陥凹を画定し、
    前記フェース部分の少なくとも1つの場所が、0.81を下回っていない反発係数を有する、ゴルフクラブヘッド。
  2. 前記フェース部分における中心部の厚みは、前記フェース部分における前記ヒール部分に近接する部分及び前記トウ部分に近接する部分の厚みよりも厚い、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 前記フェース部分における前記トウ部分に近接する部分の厚みは、前記フェース部分における前記ヒール部分に近接する部分の厚みと同じである、請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 前記フェース部分に画定されている少なくとも1つの前記第1チャネルは内縁を画定しており、前記内縁は、前記y軸及び前記z軸によって形成されるy−z平面にほぼ平行であり、前記内縁は前記y−z平面から30−35mmにある、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 少なくとも1つの前記第1チャネルにおける前記端部分は少なくとも第1端部分と第2端部分を含んでおり、前記第1端部分は前記y軸と前記z軸によって形成されるy−z平面にほぼ平行である前記第1チャネルの前記中央部分に対して第1角度に配列され、前記第2端部分は前記中央部分に対して第2角度に配列されており、前記第1角度及び前記第2角度は大きさが等しく且つ前記第1端部分及び前記第2端部分の各々が前記中央部分から及び前記y−z平面から発散するように回転が互いに反対であり、ここに前記第1角度及び前記第2角度は25°−75°である、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  6. 少なくとも1つの応力逃しが、少なくとも1つの前記第1チャネルと一体に含まれている、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  7. 前記応力逃しは前記端部分に設けられる、請求項6に記載のゴルフクラブヘッド。
  8. 前記本体は最大ソールバー厚さTSBを有し、前記最小前方ソール厚さをTFSとすると、TFS/TSBという比が0.05<TFS/TSB<0.4という不等式を満たす、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  9. 前記アンダーカット陥凹は、背部分の全周を廻って延びている、請求項に記載のゴルフクラブヘッド。
  10. 少なくとも1つの前記第2チャネルは前記本体によって画定されている、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  11. 前記ゴルフクラブヘッドは、キャビティバック構造である、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  12. ヒール部分と、ソール部分と、トウ部分と、トップライン部分と、フェース部分と、を含んでいて、理想打球場所と少なくとも1つの非理想打球場所を有している単体のクラブ本体であって、各非理想打球場所は地平面に平行に前記理想打球場所を通って画定されるx軸上に当該理想打球場所から10mmにある、クラブ本体、を備えているゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記理想打球場所の反発係数と各前記非理想打球場所の反発係数との差が0.082以
    下であり、
    少なくとも一部が前記トウ部分及び前記ヒール部分のうちの少なくとも一方に近接して前記フェース部分に形成され、少なくとも中央部分と端部分を有し、前記端部分は前記中央部分に対して所定角度をなし、前記中央部分よりも前記理想打球場所から遠位に配置される、少なくとも1つの第1チャネルと、前記ソール部分に形成され、前方壁、後方壁、上方壁、及びチャネル開口部を有する少なくとも1つの第2チャネルと、をさらに備え、
    前記クラブ本体が、背部分リップを画定しており、前記背部分リップは更に、前記ゴルフクラブヘッドの全周に沿って延びるアンダーカット陥凹を画定している、ゴルフクラブ
    ヘッド。
  13. 前記理想打球場所の前記反発係数と前記各非理想打球場所の前記反発係数との差は、0.080以下である、請求項12に記載のゴルフクラブヘッド。
  14. 前記理想打球場所の前記反発係数は少なくとも0.830である、請求項12に記載のゴルフクラブヘッド。
  15. 前記フェース部分は、前記x軸に沿って前記トウ部分に近接して前記理想打球場所から15mmにある前記非理想打球場所を含んでおり、前記理想打球場所の前記反発係数と前記理想打球場所から15mmの前記非理想打球場所の反発係数との差は、0.080以下である、請求項12に記載のゴルフクラブヘッド。
  16. 前記ゴルフクラブヘッドは少なくとも1つの可撓性境界構造を含んでいる、請求項12に記載のゴルフクラブヘッド。
  17. 前記ゴルフクラブヘッドは、前記理想打球場所の20mm以内にある一次モードを含んでいる、請求項12に記載のゴルフクラブヘッド。
  18. ヒール部分と、ソール部分と、トウ部分と、トップライン部分と、フェース部分と、を含んでいて前記ソール部分が前記フェース部分の下端に近接して後方へ延びている単体の本体、を備えている、アイアン型式ゴルフクラブ用のクラブヘッドにおいて、
    前記フェース部分は、座標系の起点を画定している理想打球場所を含んでおり、当該座標系では、前記本体が通常のアドレス位置にあるとき、x軸は前記理想打球場所における前記フェース部分に対する接線方向であって地平面に平行であり、y軸は前記x軸に垂直に延び更に前記地平面に平行であり、z軸は前記地平面に垂直に延びており、正のx軸は前記起点から前記ヒール部分の方へ延び、正のy軸は前記起点から後方へ延び、正のz軸は前記起点から上方へ延びており、
    前記本体は、−25mm<x<25mmの中央領域を含んでおり、
    少なくとも1つの第1チャネルが、少なくとも部分的に前記フェース部分の前記中央領域以外の場所に画定されていて、前記第1チャネルは少なくとも中央部分と端部分を有し、前記端部分は前記中央部分に対して所定角度をなし、前記中央部分よりも前記理想打球場所から遠位に配置され、
    少なくとも1つの第2チャネルが、前記本体の前記ソール部分に画定されていて、前記第2チャネルは前方壁、後方壁、及びチャネル開口部を有し前記ソール部分を貫いて延在し、
    前記本体は、背部分リップを画定しており、前記背部分リップは更に、前記ゴルフクラブヘッドの全周に沿って延びるアンダーカット陥凹を画定し、
    前記フェース部分の少なくとも1つの場所が、0.81を下回っていない反発係数を有する、ゴルフクラブヘッド。
  19. 前記ゴルフクラブヘッドは、キャビティバック構造である、請求項18に記載のゴルフクラブヘッド。
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