JP6639617B2 - 印刷装置、制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
コントローラの中で印刷ジョブの解釈を行うモジュールは、インタプリタと呼ばれ、このインタプリタがPDLを解釈し、その解釈結果に基づきページイメージを生成する。
例えば特許文献1では、PDLの印刷において、印刷装置の限られた資源を用いてスループットのより高い印刷を行うことができる印刷方式が開示されている。また、特許文献2では、PDL解釈時にエラーが発生しても、正しくエラーリカバリ処理を行うことができる印刷方式が開示されている。
本発明は、このような課題を鑑みてなされたものであり、蓄積印刷のような印刷方式でPDL解釈エラーが発生した場合において、既にページ生成されて保存されたデータを削除しなければいけないユーザの手間を省くことができる技術を提供することを目的とする。
以下、本実施形態における画像形成装置100の装置構成について説明する。
図1は、画像形成装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
CPU101は、システムバス108を介して装置内各部の制御、演算及び記憶装置に格納されたプログラムの実行を司る。CPU101は、HDD104に格納されているプログラムを実行することにより画像形成装置100の機能(ソフトウェア構成)及びフローチャートに係る処理を実現する。
RAM103は、画像形成装置100の印刷動作における一時記憶領域及びワークメモリとして利用される。なお、RAM103は、記憶部の一例である。
HDD104は、大容量の記憶装置であり、CPU101により実行される各種制御プログラムを格納している。また、HDD104は、処理されるデータの一時的な記憶領域や蓄積印刷の蓄積領域等としても利用される。なお、HDD104は、記憶部の一例である。
ネットワークI/F102は、外部ネットワークを介してホストコンピュータ等の他の装置と通信を行うインターフェースである。
操作部109は、画像形成装置100の状態を表示したり、画像形成装置100に対するユーザからの指示に関する入力を受け付けたりすることができるユーザインターフェースである。
エンジンI/F105は、プリンタエンジン107との通信及び制御を司る。
プリンタエンジン107は、例えば電子写真技術やインクジェット画像形成技術を用いて画像を物理紙面上に形成する。
図2の(a)は、画像形成装置100のソフトウェア構成等の一例を示す図である。
上述したように、各々のソフトウェアモジュールは、CPU101がHDD104に格納されたプログラムをRAM103に展開して実行することにより実現される。
ジョブ展開部201は、ネットワークI/F102を介して受信した印刷ジョブを展開する。
PDLインタプリタ202は、前記展開された印刷ジョブに含まれるPDLデータ(以後、印刷データという)をページ毎に解釈し、中間データフォーマットに変換する。PDLインタプリタ202の詳細な内部構成を図2の(b)に示す。ジョブ解析部1501は、ジョブ展開部201から受け取ったPDLデータを解析し、適切なインタプリタに渡すための処理を行う。より具体的にはジョブ解析部1501は、PDLデータの中身を解析し、PDL種別がPS(PostScript(登録商標))と判定した場合は、PDLデータをPSインタプリタ1502に渡す。同様にジョブ解析部1501は、PDF(Portable Document Format)データと判定した場合はPDFインタプリタ1503にPDLデータを渡す。
ここで、PDLデータにはページ依存型とページ独立型(ページ非依存型)が存在する。PSデータは、ページ依存型のPDLデータであり、先頭ページから順に解釈することが必須なPDLデータである。一方、PDFデータは、ページ独立型のPDLデータであり、先頭ページを解釈することなく独立して、ページを解釈することが可能なPDLデータである。
画像処理部205は、前記生成されたイメージに対して、例えばキャリブレーションや色変換等の画像処理を施す。
ページデータ送信部206は、前記生成され、画像処理を施されたイメージをページスプーラ207に保存し、保存したイメージをプリンタエンジン107に送信する。なお、ページデータ送信部206は、前記イメージを直接プリンタエンジン107に送信することもできる。ここで、ページスプーラ207は、RAM103上に実装されていてもよいし、HDD104上に実装されていてもよい。
なお、ジョブ展開部201、PDLインタプリタ202、RIP処理部203、画像処理部205及びページデータ送信部206は、画像形成装置100にハードウェアとして実装されてもよい。また、ジョブコントローラ200は、ジョブ展開部201、PDLインタプリタ202、RIP処理部203、画像処理部205及びページデータ送信部206を統括及び制御することができる。
PDLインタプリタ202は、印刷データの解釈中にエラーが発生した場合、そのエラー状況のメッセージを出力することができる。例えばPostScript(登録商標)を搭載したプリンタは、上記エラーが発生したエラーページのイメージ(以後、単にエラーページという)にエラー情報を付加して印刷出力する。より具体的には、前記プリンタは、図3に示されるようにエラーを起こしたコマンド、エラーの詳細、その時点のスタック等のエラー情報を前記エラーページに付加して印刷出力する。なお、PDLエラーは、解釈エラーの一例である。
図3は、エラー情報が付加されたエラーページの一例を示す図である。
印刷ジョブの出力方式には、通常印刷方式の他に蓄積印刷等の出力方式がある。
画像形成装置100は、通常印刷の出力方式(以後、単に通常印刷という)で印刷する場合、印刷データを解釈してイメージを生成したら、蓄積領域204にイメージを蓄積させずに逐次ページスプーラ207に送信し、プリンタエンジン107で印刷を行う。
一方、画像形成装置100は、蓄積印刷の出力方式(以後、単に蓄積印刷という)の場合は、印刷データを解釈して生成したイメージを蓄積領域204に保存するが、この保存に連動して印刷出力を行わない。これにより、画像形成装置100は、例えば操作部109を介して受け付けたユーザの印刷指示に基づいて、前記イメージを印刷出力することができる。画像形成装置100は、1回目の印刷出力後も蓄積領域204にあるイメージを削除しないため、ユーザによる2回目以降の前記イメージの印刷出力の指示を受けた場合は蓄積領域204に保存された前記イメージを再度印刷出力する。
また、蓄積印刷方式はイメージを保持する画像形成装置100だけが印刷するわけではなく、ネットワーク102でつなげられた別の画像形成装置100によって印刷することも可能である。その場合、イメージは別の画像形成装置100の指示に従い、ネットワーク102を介して複製され、印刷される。
なお、上述の蓄積印刷は、蓄積印刷方式の一例である。
印刷ジョブのその他の出力方式として、RIP完了後印刷がある。
画像形成装置100は、RIP完了後印刷の出力方式(以後、単にRIP完了後印刷という)で印刷する場合、印刷データ全てを解釈し、全てのページのイメージを生成してからまとめてページスプーラ207に送信し、プリンタエンジン107で印刷を行う。
RIP完了後印刷は、ある一定数以上のイメージがページスプーラ207に保持されていないと、プリンタエンジン107の生産性があがらないという特性を考慮した出力方式である。画像形成装置100は、全てのページのイメージを生成してからページスプーラ207に送信することで、プリンタエンジン107を停止させることなく印刷出力することができる。なお、ここでいう生産性とは、例えば1分間での印刷枚数(paper per minuts)等のことである。
図4は、本実施形態における処理の一例を示すフローチャートである。
S300で、ジョブコントローラ200は、ネットワークI/F102等から印刷ジョブを受け取り、印刷処理を開始する。
S301で、ジョブコントローラ200は、ネットワークI/F102等から受信した印刷ジョブのデータ解釈を行い、処理をS302に進める。
S302で、ジョブコントローラ200は、S301で解釈したデータに基づいてイメージを生成すると、S303に処理を進める。一方、S302で、ジョブコントローラ200は、S301でのデータ解釈においてPDLエラーを検知した場合、処理をS310に進める。
S303で、ジョブコントローラ200は、印刷ジョブの出力方式を判定する。より具体的には、ジョブコントローラ200は、ユーザが操作部109を介して入力設定した出力方式設定(印刷方式設定ともいう。以下、同様とする。)に基づいて出力方式を判定する。S303で、ジョブコントローラ200は、通常印刷であると判定した場合、処理をS304に進める。一方、S303で、ジョブコントローラ200は、蓄積印刷又はRIP完了後印刷であると判定した場合、処理をS305に進める。つまり印刷データはページ順に解釈され、生成されたイメージは順次、出力方式の判定に従って出力されることになる。なお、出力方式の判定は、印刷方式判定処理の一例である。以下、同様とする。
S303で、ジョブコントローラ200は、通常印刷であると判定し、処理をS304に進める。
S304で、ジョブコントローラ200は、生成したイメージをページスプーラ207に送り、その後プリンタエンジン107に送ると、処理をS306に進める。ここで、イメージを受け取ったプリンタエンジン107は、紙を給紙して順次印刷を実行する。ジョブコントローラ200は、受信した印刷データが最終ページになるまでS301からS304までの処理を繰り返す。
S306で、ジョブコントローラ200は、印刷データが最終ページであるか否かを判定し、最終ページであると判定した場合、処理をS307に進める。一方、S306で、ジョブコントローラ200は、印刷データが最終ページでないと判定した場合、処理をS301に戻す。
S307で、ジョブコントローラ200は、RIP完了後印刷であるか否かを判定する。ここでは、通常印刷であるため、ジョブコントローラ200は、RIP完了後印刷ではないと判定し、S309で印刷処理を終了する。
S303で、ジョブコントローラ200は、蓄積印刷であると判定し、処理をS305に進める。
S305で、ジョブコントローラ200は、生成したイメージを蓄積領域204に保存し、処理をS306に進める。
S306で、ジョブコントローラ200は、印刷データが最終ページであると判定して処理をS307に進めると、S307で、RIP完了後印刷ではないと判定し、S309で印刷処理を終了する。なお、S306、S307及びS309の処理については上述したため、詳細な説明を省略する。
S303で、ジョブコントローラ200は、RIP完了後印刷であると判定し、処理をS305に進める。
S305で、ジョブコントローラ200は、生成したイメージを蓄積領域204に保存し、処理をS306に進める。
S306で、ジョブコントローラ200は、印刷データが最終ページであると判定して処理をS307に進めると、S307で、RIP完了後印刷であると判定し、処理をS308に進める。なお、S306及びS307の処理については上述したため、詳細な説明を省略する。
S308で、ジョブコントローラ200は、蓄積領域204に保存していたイメージを全てページスプーラ207に送り、その後プリンタエンジン107に送ると、S309で印刷処理を終了する。
上述したように、S302で、ジョブコントローラ200は、PDLエラーを検知すると、処理をS310に進める。
S310で、ジョブコントローラ200は、印刷ジョブの出力方式を判定し、通常印刷であると判定した場合、処理をS311に進める。一方、ジョブコントローラ200は、蓄積印刷又はRIP完了後印刷であると判定した場合、処理をS314に進める。なお、S310の処理は、S303の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
S310で、ジョブコントローラ200は、通常印刷であると判定し、処理をS311に進める。
S311で、ジョブコントローラ200は、エラーページを印刷出力するか否かを判定する。より具体的には、ジョブコントローラ200は、エラーページプリントの設定に基づいてエラーページを印刷出力するか否かを判定する。ここで、エラーページプリントの設定は、ユーザによる操作部109を介した操作により画像形成装置100に入力設定される。なお、エラーページの印刷出力は、エラーページ印刷処理の一例である。以下、同様とする。
ユーザは、エラーページの印刷出力を希望する場合は「する」に、希望しない場合は「しない」に、操作部109を介してエラーページプリントの設定を入力すればよい。
S311で、ジョブコントローラ200は、エラーページプリントの設定が「する」の場合はエラーページを印刷出力すると判定し、処理をS312に進める。一方、S311で、ジョブコントローラ200は、エラーページプリントの設定が「しない」の場合はエラーページを印刷出力しないと判定し、S309で印刷処理を終了する。
S313で、ジョブコントローラ200は、S312で生成したエラーページをプリンタに送信して印刷出力し、S309で印刷処理を終了する。
つまり、ジョブコントローラ200は、通常印刷での印刷中にエラーが発生した場合、エラーが発生するまでに生成したページのイメージは出力するが、エラーが発生したページのイメージはエラーページプリントの設定次第で出力するか否を決定する。
図6は、ジョブコントローラ200が、通常印刷においてエラーページを出力した場合と、出力しなかった場合とにおける出力結果の一例を示す図である。
図6の例は、ジョブコントローラ200が印刷データの3ページ目でエラーが発生した印刷ジョブを印刷出力処理した場合の結果である。
S310で、ジョブコントローラ200は、蓄積印刷又はRIP完了後印刷であると判定し、処理をS314に進める。
S314で、ジョブコントローラ200は、蓄積領域204に保存している生成済みのイメージを削除し、処理をS315に進める。例えば、ジョブコントローラ200は、3ページ目の解釈でエラーが発生した場合、蓄積領域204に保存している1ページ目と、2ページ目とのイメージを削除する。
S315で、ジョブコントローラ200は、エラーページを印刷出力するか否かを判定し、印刷出力すると判定した場合、処理をS316に進め、印刷出力しないと判定した場合、S309で印刷処理を終了する。なお、S315の処理は、S311の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
S317で、ジョブコントローラ200は、S316で生成したエラーページをプリンタに送信して印刷し、S309で印刷処理を終了する。
つまり、ジョブコントローラ200は、蓄積印刷又はRIP完了後印刷での印刷中にPDLエラーが発生した場合、エラーが発生するまでに生成したページのイメージを削除する。そして、ジョブコントローラ200は、エラーページプリントの設定に応じてエラーページを出力するか否かを決定する。
図7は、ジョブコントローラ200が、蓄積印刷又はRIP完了後印刷においてエラーページを出力した場合と、出力しなかった場合とにおける出力結果の一例を示す図である。
即ち、ジョブコントローラ200は、蓄積印刷又はRIP完了後印刷においてPDLエラーが発生した場合、エラー発生までに生成したページを含めて出力を抑制することができる。
なお、上記の実施例では、ジョブコントローラ200は、PDL種別に関わらず同じ処理を行ったが、蓄積印刷又はRIP完了後印刷でエラー発生時に行うイメージの削除を、PDL種別がPSの場合にのみ行うようにしてもよい。このようにする理由は以下の事情による。つまりPSデータはページ依存型のPDLデータであるため、ジョブコントローラ200は、エラーが発生した後のページの解釈ができずエラーが発生したページまでのごく一部のページしか得られない。しかし、ページ独立型のPDL(ここではPDF)データの場合、ジョブコントローラ200は、エラー発生後のページ解釈が可能であり、エラーが発生したページを除く全てのページを利用することができるためである。
実施形態1で説明した例では、ジョブコントローラ200は、蓄積印刷又はRIP完了後印刷での印刷中にPDLエラーが発生した場合、PDLエラーが発生する前に生成したページのイメージを削除して出力を抑制し、エラーページのみを出力した。一方で、ユーザにとって、PDLエラーが発生する前に生成されたページにおけるイメージの出力を抑制したくない場合やエラーページの出力先を切り替えたい場合もある。本実施形態では、このような場合の処理ついて説明する。
図8は、本実施形態における処理の一例を示すフローチャートである。
なお、図8のS300からS313までの処理は、図4のS300からS313までの処理と同様であるため説明を省略する。
ジョブコントローラ200は、S310で印刷ジョブの出力方式を蓄積印刷又はRIP完了後印刷であると判定し、処理をS801に進めると、生成したページのイメージを印刷出力するか否かを判定する。より具体的には、ジョブコントローラ200は、生成済みページのプリント設定に基づいて生成したページを印刷するか否かを判定する。ここで、生成済みページのプリント設定は、ユーザによる操作部109を介した操作により画像形成装置100に入力設定される。これにより、ユーザは、蓄積印刷又はRIP完了後印刷でエラーが発生した場合に、生成済みのページを印刷するか否かを画像形成装置100に設定することができる。
ユーザは、生成済みページにおけるイメージの印刷出力を希望する場合は「する」に、希望しない場合は「しない」に、操作部109を介して生成済みページのプリント設定を入力すればよい。
S801で、ジョブコントローラ200は、生成済みページのプリント設定が「する」の場合は生成したページのイメージを印刷出力すると判定し、処理をS802に進める。一方、S801で、ジョブコントローラ200は、生成済みページのプリント設定が「しない」の場合は生成したページのイメージを印刷出力しないと判定し、処理をS803に進め、蓄積領域204に保存している生成したページのイメージを削除する。
これにより、ジョブコントローラ200は、ユーザが望むのであれば蓄積印刷又はRIP完了後印刷でPDLエラーが発生した場合でも、生成済みページのイメージを印刷出力することができる。
S812で、ジョブコントローラ200は、印刷ジョブの出力方式を判定し、蓄積印刷であると判定した場合、S309で印刷処理を終了する。一方、S812で、ジョブコントローラ200は、RIP完了後印刷であると判定した場合、処理をS813に進め、蓄積領域204に保存している生成済みのページのイメージをプリンタに送信して印刷し、S309で印刷処理を終了する。なお、S812で、ジョブコントローラ200は、S303及びS310と同様に、ユーザが操作部109を介して入力設定した出力方式設定に基づいて出力方式を判定する。
S805で、ジョブコントローラ200は、エラーページにページ情報を付与するか否かを判定する。より具体的には、ジョブコントローラ200は、エラーページのページ情報付与設定に基づいてエラーページにページ情報を付与するか否かを判定する。ここで、エラーページのページ情報付与設定は、ユーザによる操作部109を介した操作により画像形成装置100に入力設定される、エラーページにページ情報を付与するか否かに関する設定である。
図10は、操作部109に表示されるエラーページのページ情報付与設定の設定画面の一例を示す図である。
S805で、ジョブコントローラ200は、エラーページのページ情報付与設定が「する」の場合はエラーページにページ情報を付与すると判定し、処理をS806に進める。一方、S805で、ジョブコントローラ200は、エラーページのページ情報付与設定が「しない」の場合はエラーページにページ情報を付与しないと判定し、処理をS807に進める。
ページ情報が付与されてないエラーページの一例である図3と、図11とを比較すると、図11にはページ情報として「Page3」という文字が表示されていることがわかる。
通常、ジョブコントローラ200は、PDLエラーが発生した場合、エラーページと共にPDLエラーが発生する前に生成したページのイメージも印刷出力していた。そのため、ユーザは、PDLエラーが発生したページが何ページ目であったかを容易に確認することができた。しかし、本実施形態のように、蓄積印刷やRIP完了後印刷において、ジョブコントローラ200がPDLエラーの発生前に生成したページのイメージを削除する場合、ユーザは、エラーページがデータの何ページ目で発生したのかを確認しにくい。そのような場合において、ジョブコントローラ200がエラーページにページ情報を付与する上記処理を行うことで、ユーザは、データの何ページ目でPDLエラーが発生したのかを容易に確認することができるようになる。
S809で、ジョブコントローラ200は、蓄積印刷におけるエラーページの出力方式を判定する。より具体的には、ジョブコントローラ200は、蓄積印刷におけるエラーページ出力方式設定に基づいてエラーページの出力方式を判定する。ここで、蓄積印刷におけるエラーページ出力方式設定は、ユーザによる操作部109を介した操作により画像形成装置100に入力設定される、エラーページの出力方式を切り替える設定である。
S809で、ジョブコントローラ200は、蓄積印刷におけるエラーページ出力方式設定が「蓄積領域に保存」の場合はエラーページを蓄積領域204に格納すると判定し、処理をS810に進める。一方、S809で、ジョブコントローラ200は、蓄積印刷におけるエラーページ出力方式設定が「用紙に印刷」の場合はエラーページのみを印刷すると判定し、処理をS811に進める。
S810で、ジョブコントローラ200は、エラーページを生成済みのページのイメージと同様に蓄積領域204に格納し、S309で印刷処理を終了する。
S811で、ジョブコントローラ200は、エラーページのみをプリンタに送信して印刷し、S309で印刷処理を終了する。
これにより、ジョブコントローラ200は、蓄積印刷においてPDLエラーが発生した場合においても、ユーザに分かりやすいようにエラーページのみを印刷出力することができる。
本実施形態では、実施形態1及び実施形態2で説明した処理以外の実施形態について説明する。
画像形成装置100のCPU101は、処理を実行した印刷ジョブにおける印刷出力の結果を、操作部109にジョブ履歴画面として表示することができる。これにより、ユーザは、画像形成装置100で実行された印刷ジョブにおける印刷出力の結果を、操作部109を介して確認することができる。
図13は、操作部109に表示されるジョブ履歴画面の一例を示す図である。
ジョブ履歴画面1300は、ジョブNo1301、ジョブ名1302及び結果1303の表示欄を有する。結果1303の表示欄には、その印刷ジョブの処理が正しく行われた場合は「OK」、エラーが発生した場合は「NG」が表示される。
これにより、ユーザは、ジョブ履歴画面からエラーの発生の有無を確認することができる。
蓄積印刷画面1400は、No1401、ジョブ名1402、ページ数1403及び備考1404の表示欄を有する。ページ数1403の表示欄には、蓄積されたイメージの数が表示される。備考1404の表示欄には、その蓄積印刷を投入した際のコメントが表示される。例えば蓄積印刷時にエラーが発生した場合、該当する備考1404の表示欄には「エラーページです」と表示される。なお、備考1404の表示欄には、エラーとなる詳細内容等が表示されるようにしてもよい。蓄積印刷画面1400に表示される情報は、蓄積印刷におけるイメージの一覧情報の一例である。
これにより、ユーザは、印刷ジョブ画面から蓄積済みのイメージは正常なイメージではなく、エラーページのイメージだと容易に判定することができ、利便性が向上する。
また、本実施形態は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (19)
- ページメモリと記憶部内の所定の記憶領域とを有する印刷装置であって、
特定のページ記述言語で記述されたジョブデータを受信する受信手段と、
前記ジョブデータを解釈して各ページのページデータを生成する生成手段と、
前記記憶部の所定の蓄積領域へページデータを蓄積し得る指示にしたがって、前記生成手段により生成された各ページのページデータを前記蓄積領域へ蓄積する処理と、前記生成手段により生成されたページデータを前記ページメモリに対して記憶する処理と、を制御する制御手段と、
前記生成手段により生成されたページデータであって前記ページメモリに格納されたページデータを印刷する印刷手段と、
前記蓄積領域に蓄積された前記各ページのページデータを外部装置に送信する送信手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記蓄積領域に対してデータを蓄積し得る指示があった後、前記生成手段による前記ジョブデータの解釈エラーが生じたページデータを前記蓄積領域へ蓄積せず、前記生成手段による前記ジョブデータの解釈エラーが生じていないページデータを前記記憶部内の所定の記憶領域へ蓄積するように制御することを特徴とする印刷装置。 - 前記印刷手段は、前記制御手段により前記各ページが前記蓄積領域に対して蓄積された後で、前記印刷装置で印刷することを指示するユーザ指示にしたがって、前記蓄積領域に格納された前記各ページのページデータを印刷することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 前記印刷手段は、更に、前記ユーザ指示にしたがって行った印刷後に、前記ユーザ指示と異なる別のユーザ指示にしたがって、前記各ページのページデータを印刷することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
- 前記制御手段は、前記印刷手段による印刷の指示にしたがった前記各ページのページデータの印刷後も、前記各ページのページデータを前記記憶部から削除しないように制御することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
- 前記送信手段は、前記制御手段により前記各ページのページデータが前記記憶部に格納された後で、所定の指示にしたがって、前記蓄積領域に蓄積された前記各ページのページデータを前記外部装置に送信することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の印刷装置。
- 表示部と、
前記解釈エラーの発生に基づいて、前記ジョブデータの処理履歴として前記解釈エラーの発生を示す情報を、前記ジョブデータと紐づけて表示部に表示させる表示制御手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の印刷装置。 - 前記制御手段は、前記生成手段による前記ジョブデータの解釈エラーが生じたページデータに対応するエラーページを生成して前記ページメモリに記憶して印刷出力することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の印刷装置。
- 前記制御手段は、前記生成手段による前記ジョブデータの解釈エラーが生じたページデータに対応するエラーページを生成して前記蓄積領域に蓄積することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の印刷装置。
- 前記制御手段は、前記生成手段による前記ジョブデータの解釈エラーが生じたページデータに対応するエラーページを前記生成手段により生成されたデータの中から削除して前記蓄積領域に蓄積することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の印刷装置。
- ページメモリと記憶部内の所定の記憶領域とを有する印刷装置の制御方法であって、
特定のページ記述言語で記述されたジョブデータを受信する受信工程と、
前記ジョブデータを解釈して各ページのページデータを生成する生成工程と、
前記記憶部の所定の蓄積領域へページデータを蓄積し得る指示にしたがって、前記生成工程で生成された各ページのページデータを前記蓄積領域へ蓄積する処理と、前記生成工程で生成されたページデータを前記ページメモリに対して記憶する処理と、を制御する制御工程と、
前記生成工程で生成されたページデータであって前記ページメモリに格納されたページデータを印刷する印刷工程と、
前記蓄積領域に蓄積された前記各ページのページデータを外部装置に送信する送信工程と、
を含み、
前記制御工程では、前記蓄積領域に対してデータを蓄積し得る指示があった後、前記生成工程で前記ジョブデータの解釈エラーが生じたページデータを前記蓄積領域へ蓄積せず、前記生成工程で前記ジョブデータの解釈エラーが生じていないページデータを前記記憶部内の所定の記憶領域へ蓄積するように制御することを特徴とする制御方法。 - 前記印刷工程では、前記制御工程で前記各ページが前記蓄積領域に対して蓄積された後で、前記印刷装置で印刷することを指示するユーザ指示にしたがって、前記蓄積領域に格納された前記各ページのページデータを印刷することを特徴とする請求項10に記載の制御方法。
- 前記印刷工程では、更に、前記ユーザ指示にしたがって行った印刷後に、前記ユーザ指示と異なる別のユーザ指示にしたがって、前記各ページのページデータを印刷することを特徴とする請求項11に記載の制御方法。
- 前記印刷工程での印刷の指示にしたがった前記各ページのページデータの印刷後も、前記各ページのページデータを前記記憶部から削除しないように制御する制御工程を更に含むことを特徴とする請求項12に記載の制御方法。
- 前記送信工程では、前記制御工程で前記各ページのページデータが前記記憶部に格納された後で、所定の指示にしたがって、前記蓄積領域に蓄積された前記各ページのページデータを前記外部装置に送信することを特徴とする請求項10乃至13の何れか1項に記載の制御方法。
- 前記解釈エラーの発生に基づいて、前記ジョブデータの処理履歴として前記解釈エラーの発生を示す情報を、前記ジョブデータと紐づけて表示部に表示させる表示制御工程を更に含むことを特徴とする請求項10乃至14の何れか1項に記載の制御方法。
- 前記制御工程では、前記生成工程で前記ジョブデータの解釈エラーが生じたページデータに対応するエラーページを生成して前記ページメモリに記憶して印刷出力することを特徴とする請求項10乃至15の何れか1項に記載の制御方法。
- 前記制御工程では、前記生成工程で前記ジョブデータの解釈エラーが生じたページデータに対応するエラーページを生成して前記蓄積領域に蓄積することを特徴とする請求項10乃至16の何れか1項に記載の制御方法。
- 前記制御工程では、前記生成工程で前記ジョブデータの解釈エラーが生じたページデータに対応するエラーページを前記生成工程で生成されたデータの中から削除して前記蓄積領域に蓄積することを特徴とする請求項10乃至16の何れか1項に記載の制御方法。
- コンピュータを、請求項1乃至9の何れか1項に記載の印刷装置の各手段として、機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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