JP6638311B2 - 振動デバイス、振動デバイスの製造方法、発振器、電子機器、移動体および基地局 - Google Patents

振動デバイス、振動デバイスの製造方法、発振器、電子機器、移動体および基地局 Download PDF

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Description

本発明は、振動デバイス、振動デバイスの製造方法、発振器、電子機器、移動体および基地局に関するものである。
従来から、特許文献1に記載の発振器が知られている。特許文献1の発振器は、振動素子がパッケージに収容されてなる振動子と、振動子と電気的に接続される電子部品と、をフレキシブル基板に搭載し、フレキシブル基板を湾曲させることで、振動子のパッケージ上に電子部品を配置した構成となっている。このような構成とすることで、組立工程の煩雑化を回避することができる。
しかしながら、このような構成の発振器を、恒温機能を備えた発振器(恒温槽付発振器)に適用しようとする場合には、次のような問題が生じてしまう。すなわち、恒温槽付発振器では、振動素子の温度を一定に保つためのヒーターが必要となるが、例えば、このヒーターを電子部品に近づけ過ぎると、電子部品の温度と振動素子の温度とが大きく乖離してしまい、周波数が変動し易くなる。反対に、ヒーターを電子部品から遠ざけ過ぎると、その分パッケージとの距離も遠くなって、振動素子の温度制御を高精度に行うことができなくなり、やはり、周波数が変動し易くなる。
特開2004−221793号公報
本発明の目的は、優れた周波数安定度を有する振動デバイス、この振動デバイスの製造方法、さらに、この振動デバイスを備えた信頼性の高い発振器、電子機器、移動体および基地局を基地局、電子機器および移動体を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の振動デバイスは、振動素子と、
前記振動素子を収容しているパッケージと、
前記パッケージの第1面に配置されている温度制御素子と、
前記パッケージの前記第1面と表裏関係にある第2面に配置されている回路部品と、を有していることを特徴とする。
これにより、温度制御素子の配置を振動素子および回路部品に対して最適化することができ、優れた周波数安定度を有する振動デバイスが得られる。
本発明の振動デバイスでは、前記パッケージは、ベースと、前記ベースよりも熱伝導率の高いリッドと、を有し、
前記温度制御素子は、前記リッドに配置されていることが好ましい。
これにより、温度制御素子によって、振動子を効率的に加熱することができる。
本発明の振動デバイスでは、前記パッケージと前記温度制御素子とが配置されている基板を有し、
前記基板は、前記パッケージが配置されている領域と、前記温度制御素子が配置されている領域との間に位置し、可撓性を有する第1フレキシブル部を備えていることが好ましい。
これにより、振動デバイスの組立が容易となる。
本発明の振動デバイスでは、前記基板は、前記第2面と重なる位置に開口を有し、
前記開口内に前記回路部品が配置されていることが好ましい。
これにより、回路部品の搭載が阻害されない。
本発明の振動デバイスでは、前記基板は、前記第1フレキシブル部よりも硬質なリジッド部を有し、
前記リジッド部に前記温度制御素子が配置されていることが好ましい。
これにより、温度制御素子を安定して支持することができる。
本発明の振動デバイスでは、前記第1フレキシブル部は、前記パッケージと電気的に接続されている配線を含んでいることが好ましい。
これにより、装置構成がより簡単なものとなる。
本発明の振動デバイスでは、前記パッケージの前記第1面と前記第2面とを接続する第3面に配置されている電子部品を有し、
前記電子部品は、前記基板に配置され、
前記基板は、前記パッケージが配置されている領域または前記温度制御素子が配置されている領域と前記電子部品が配置されている領域との間に位置し、可撓性を有する第2フレキシブル部を備えていることが好ましい。
これにより、電子部品を適切な位置に配置することができ、温度制御部による電子部品の過度な加熱を低減することができると共に、装置の大型化を低減することができる。また、振動デバイスの組立が容易となる。
本発明の振動デバイスでは、前記基板を支持する支持基板を有し、
前記支持基板と前記パッケージとの間に、前記温度制御素子が配置されていることが好ましい。
これにより、支持基板の反り等によって発生する応力が振動子に伝わり難くなる。
本発明の振動デバイスの製造方法は、可撓性を有する第1フレキシブル部を備えている基板と、振動素子および前記振動素子を収容しているパッケージを備えている振動子と、温度制御素子と、を準備し、前記第1フレキシブル部が間に位置するように前記基板に前記振動子および前記温度制御素子を配置する工程と、
前記第1フレキシブル部を湾曲または屈曲させることで、前記パッケージの第1面に前記温度制御素子を配置する工程と、を含んでいることを特徴とする。
これにより、優れた周波数安定度を有する振動デバイスを容易に製造することができる。
本発明の振動デバイスの製造方法では、前記パッケージの前記第1面と表裏関係にある第2面に、前記振動素子を駆動させる回路に含まれている回路部品を配置する工程を含んでいることが好ましい。
これにより、温度制御素子による回路部品の過度な加熱を防止することができる。
本発明の振動デバイスの製造方法では、前記第2面に前記回路部品を配置する工程は、前記振動子を前記基板に配置する前に行われることが好ましい。
これにより、振動デバイスの製造が容易となる。
本発明の振動デバイスの製造方法では、可撓性を有する前記第1フレキシブル部および第2フレキシブル部を備えている基板と、前記振動子と、前記温度制御素子と、電子部品と、を準備し、前記第1フレキシブル部が間に位置するように前記基板に前記振動子および前記温度制御素子を配置し、前記振動子または前記温度制御素子との間に前記第2フレキシブル部が位置するように前記基板に前記電子部品を配置する工程と、
前記第1フレキシブル部を湾曲または屈曲させることで、前記パッケージの前記第1面に前記温度制御素子を配置し、前記第2フレキシブル部を湾曲または屈曲させることで、前記パッケージの前記第1面と前記第2面とを接続する第3面に前記電子部品を配置する工程と、を含んでいることが好ましい。
これにより、振動デバイスの製造が容易となる。
本発明の発振器は、本発明の振動デバイスを有していることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い発振器が得られる。
本発明の電子機器は、本発明の振動デバイスを有していることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
本発明の移動体は、本発明の振動デバイスを有していることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
本発明の基地局は、本発明の振動デバイスを有していることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い基地局が得られる。
本発明の第1実施形態に係る発振器の断面図である。 図1に示す発振器が有する振動子の断面図である。 図1に示す発振器が有する基板の上面図である。 図1に示す発振器が有する基板の下面図である。 図1に示す発振器の製造方法を説明する断面図である。 図1に示す発振器の製造方法を説明する断面図である。 図1に示す発振器の製造方法を説明する断面図である。 図1に示す発振器の製造方法を説明する断面図である。 図1に示す発振器の製造方法を説明する断面図である。 図1に示す発振器の製造方法を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態に係る発振器の断面図である。 図11に示す発振器が有する基板の上面図である。 図11に示す発振器の変形例を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る発振器の断面図である。 図14に示す発振器が有する基板の上面図である。 図14に示す発振器の製造方法を説明する断面図である。 図14に示す発振器の製造方法を説明する断面図である。 図14に示す発振器の製造方法を説明する断面図である。 図15に示す基板の変形例を示す上面図である。 本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の移動体を適用した自動車を示す斜視図である。 本発明の基地局を適用した測位システムを示す概略構成図である。
以下、本発明の振動デバイス、振動デバイスの製造方法、発振器、電子機器、移動体および基地局を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る発振器の断面図である。図2は、図1に示す発振器が有する振動子の断面図である。図3は、図1に示す発振器が有する基板の上面図である。図4は、図1に示す発振器が有する基板の下面図である。図5ないし図10は、それぞれ、図1に示す発振器の製造方法を説明する断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1中の上側を「上」とも言い、下側を「下」とも言う。
[発振器]
図1に示す発振器(振動デバイス)1は、OCXO(恒温槽型水晶発振器)である。このような発振器1は、主に、構造体10と、構造体10を収容する第1容器6と、第1容器6を収容する第2容器7と、を有している。また、構造体10は、振動子2と、回路部品3と、発熱部(温度制御部)4と、基板5と、を有している。以下、これら各構成要素について順次説明する。
(振動子)
振動子2は、図2に示すように、パッケージ21と、パッケージ21に収容された振動素子22、発熱部23およびIC(回路素子)24と、を有している。
パッケージ21は、上面に開口する凹部を有するキャビティ状のベース211と、凹部の開口を塞いでベース211に接合された板状のリッド(蓋部)212と、を有している。また、ベース211には、振動素子22、発熱部23およびIC24を電気的に接続するための内部端子や外部端子が設けられている。このようなパッケージ21は、内部空間Sを有し、内部空間Sに振動素子22、発熱部23およびIC24が収容されている。内部空間Sは、気密封止され、減圧状態(10Pa以下程度。好ましくは真空)となっている。これにより、振動素子22の安定した振動を継続することができる。ただし、内部空間Sの雰囲気は、これに限定されず、例えば、窒素、アルゴン等の不活性ガスが充填されて大気圧となっていてもよい。
ベース211の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、酸化アルミニウム等の各種セラミックス、ガラス材料、金属材料等を用いることができる。また、リッド212の構成材料としては、特に限定されないが、ベース211の構成材料と線膨張係数が近似する部材であると良い
発熱部23は、ベース211に固定されている。発熱部23は、振動素子22を加熱し、振動素子22の温度をほぼ一定に保つ、いわゆる「恒温機能」を有する電子部品である。このような発熱部23を有することで、使用環境の温度変化による周波数の変動を抑制することができ、優れた周波数安定度を有する発振器1が得られる。なお、発熱部23は、零温度係数を示す頂点温度(一般的に約85°)に近づくように振動素子22の温度を制御することが好ましい。これにより、より優れた周波数安定度を発揮することができる。
発熱部23は、例えば、パワートランジスターから構成される発熱体と、ダイオードやサーミスタから構成される温度センサーと、を有しており、温度センサーによって発熱体の温度がコントロールされ、一定温度を保つことができるようになっている。なお、発熱部23の構成としては、上述した恒温機能を発揮することができれば、特に限定されない。
振動素子22は、導電性の固定部材25を介して発熱部23上の端子26に固定されている。このように、振動素子22を発熱部23上に固定することで、発熱部23の熱を振動素子22に効率的に伝達することができる。このような振動素子22は、水晶基板221と、水晶基板221の上面に配置された励振電極222と、水晶基板221の下面に配置された励振電極223と、を有し、励振電極222、223間に駆動電圧を印加することで振動する。
水晶基板221は、SCカット水晶基板を所定の形状(例えば円形)にパターニングしたものである。SCカット水晶基板を用いることで、スプリアス振動による周波数ジャンプや抵抗上昇が少なく、温度特性も安定している振動素子22となる。なお、水晶基板221としては、SCカット水晶基板に限定されず、例えば、ATカット水晶基板やBTカット水晶基板を用いてもよい。また、水晶基板221には、メサ加工、逆メサ加工、コンベックス加工等が施されていてもよい。
IC24は、ベース211に固定されている。また、IC24は、振動素子22、発熱部23および外部端子27とそれぞれ電気的に接続されており、振動素子22および発熱部23を制御可能となると共に、外部端子27を介して外部との通信も可能となる。このようなIC24は、振動素子22を発振(駆動)させる発振回路241と、発熱部23および発熱部4を制御する温度制御回路242と、を有している。
(回路部品)
回路部品3は、図1に示すように、パッケージ21の下面(ベース211の底面)21aに複数搭載(配置)されている。複数の回路部品3は、パッケージ21内のIC24と共に、発振回路241や温度制御回路242を構成する回路構成部品である。このような回路部品3としては、特に限定されないが、例えば、抵抗素子、コンデンサー素子、インダクター素子等が挙げられる。
(発熱部)
発熱部4は、図1に示すように、パッケージ21の上面(リッド212)21bに固定部材A1を介して接合されている。また、発熱部4は、基板5を介して振動子2と電気的に接続されている。このような発熱部4は、第1容器6内を加熱し、第1容器6内の温度をほぼ一定に保つ機能と、パッケージ21を介して振動素子22を加熱する機能とを有する電子部品である。このような発熱部4を有することで、使用環境の温度変化による影響を受け難い発振器1となる。なお、発熱部4の設定温度としては、特に限定されないが、第1容器6内を発振器1の使用温度範囲(例えば、−40℃〜85℃)の上限の温度より若干(5℃程度)高い温度(90℃程度)であることが好ましい。これにより、使用環境の温度変化による影響をより受け難くなると共に、加熱にかかる消費電力を低減することができる。
発熱部4は、発熱部23と同様の構成である。すなわち、発熱部4は、例えば、パワートランジスターから構成される発熱体と、ダイオードやサーミスタから構成される温度センサーと、を有しており、温度センサーによって発熱体の温度がコントロールされ、一定温度を保つことができるようになっている。なお、発熱部4の構成としては、上述した機能を発揮することができれば、特に限定されない。例えば、発熱部4は、パワートランジスターであり、発熱部23に含まれる温度センサーが検出した温度に基づいて温度が制御されるものであってもよい。また、振動素子22までの距離が発熱部4と振動素子22の間の距離より大きい位置に別の温度センサーを設け、この温度センサーが検出した温度に基づいて発熱部4の温度を制御してもよい。この場合、振動素子22から離れた位置の方が温度変動が大きいため、より高い分解能で温度の変化を検出することが可能である。
固定部材A1としては、熱伝導率の比較的高い材料(例えば、半田等の金属材料)を用いることが好ましい。これにより、発熱部4の熱を効率的に振動子2(振動素子22)に伝えることができる。そのため、発熱部23と発熱部4とで振動素子22を加熱することができ、発振器1の恒温機能がより向上する。また、起動から振動素子22が設定温度に落ち着くまでの時間を短くすることもできる。特に、パッケージ21のリッド212がベース211よりも熱伝導性に優れた金属で構成されているため、上記の効果がより顕著となる。
なお、固定部材A1を省略し、発熱部4がパッケージ21の上面に接合されずに接触している構成としてもよい。
以上、振動子2、回路部品3および発熱部4について説明した。前述したように、発振器1では、パッケージ21の下面(第1面)21aに発熱部4が配置され、上面(第1面と表裏関係にある第2面)21bに回路部品3が配置されている。言い換えると、パッケージ21を間に挟んで、発熱部4と回路部品3とが配置されている。これらを、このような配置とすることで、発熱部4と回路部品3とを適度に離間させることができる。そのため、第1に、発熱部4による回路部品3の過度な加熱または加熱不足が防止され、回路部品3の温度を振動素子22の温度により近づけることができる。そのため、発振回路241や温度制御回路242を安定して駆動させることができる。また、第2に、回路部品3の温度が振動素子22の温度に近い程、振動素子22と回路部品3との間の熱交換を低減することができる。そのため、振動素子22の温度を一定に保つことが容易となり、より優れた周波数安定度を発揮することのできる発振器1となる。また、第3に、パッケージ21の上面21bおよび下面21aのスペースを有効活用することができるため、発振器1の小型化を図ることができる。
(基板)
基板5は、図1に示すように、振動子2と発熱部4とを機械的および電気的に接続している。このような基板5は、公知のフレキシブルプリント配線基板で構成することができ、可撓性を有するシート状(フィルム状)の基部と、基部に配置された配線(図示せず)と、を有している。
基板5は、図3に示すように、帯状をなしており、長手方向の一端部に設定された振動子搭載領域51と、他端部に設定された発熱部搭載領域52と、これらの間に位置するフレキシブル部53と、を有しており、振動子搭載領域51に振動子2が搭載されており、発熱部搭載領域52に発熱部4が搭載されている。また、基部に配置された図示しない配線によって、発熱部4と振動子2とが電気的に接続されている。このような基板5をフレキシブル部53で折り曲げる(湾曲または屈曲させる)ことで、パッケージ21の下面21aに発熱部4を配置することができる。
また、図4に示すように、振動子搭載領域51には、開口511が形成されており、この開口511内に回路部品3が配置されている。開口511を設けることで、パッケージ21の下面21aへの回路部品3の搭載が阻害されない。なお、開口511の形状としては、本実施形態のような基板5の側面に開放していない閉じた形状であってもよく、基板5の側面に開放した開いた形状であってもよい。
このような基板5を有することで、後述する製造方法でも説明するように、発振器1(構造体10)の組立が容易となる。また、基板5が可撓性を有しているため、例えば、パッケージ21の熱膨張と共に変形することができる。そのため、基板5とパッケージ21との接合部にストレスがかかり難く、これらの機械的および電気的な接続の信頼性が向上する。特に、本実施形態のように、発熱部4によって温度制御を行う場合、電源が投入されている状態とされていない状態とでパッケージ21の温度が大きく異なるため、発熱部を備えないような発振器に比べて熱膨張による変形が大きくなるが、このような場合にも信頼性を向上させることができる。また、衝撃が加わった際に、この衝撃を基板5で緩和することができるため、基板5とパッケージ21および発熱部4との接合部にストレスがかかり難く、これらの機械的および電気的な接続の信頼性が向上する。また、基板5に設けられた配線によって、振動子2と発熱部4とを容易に電気的に接続することができる。
以上、構造体10を構成する振動子2、回路部品3、発熱部4および基板5について説明した。
(第1容器)
第1容器6は、図1に示すように、支持基板61と、支持基板61に接合されたキャップ62と、を有し、これらで形成された内部空間S1に構造体10が収容されている。内部空間S1は、気密的に封止されており、減圧状態(10Pa以下程度。好ましくは真空)となっている。これにより、対流による熱漏洩を低減することができる。そのため、温度制御をより安定して、かつ、より省電力で行うことができる。ただし、内部空間S1の雰囲気は、これに限定されず、例えば、窒素、アルゴン等の不活性ガスが充填されて大気圧となっていてもよいし、大気解放されていてもよい。
支持基板61は、公知のリジッドプリント配線基板で構成することができ、例えば、硬質な基部と、基部に配置された配線(図示せず)と、を有している。一方、キャップ62は、例えば、金属材料、樹脂材料等で構成することができる。
構造体10は、基板5の発熱部搭載領域52の裏面において、支持基板61の下面に接合されている。また、基板5に設けられた配線は、支持基板61に設けられた図示しない配線に電気的に接続されている。このような配置とすると、支持基板61とパッケージ21との間に発熱部4が位置し、支持基板61とパッケージ21とが直接、接合されないため、支持基板61とパッケージ21との線膨張係数の差に起因して発生する熱応力が、振動子2に加わり難くなる。そのため、振動素子22の撓み等による振動特性の悪化が低減され、優れた周波数安定度を有する発振器1となる。
(第2容器)
第2容器7は、図1に示すように、ベース71と、ベース71に接合されたキャップ72と、を有し、これらで形成された内部空間S2に第1容器6が収容されている。内部空間S2は、気密的に封止されており、減圧状態(10Pa以下程度。好ましくは真空)となっている。これにより、対流による熱漏洩を低減することができる。そのため、温度制御をより省電力で行うことができる。ただし、内部空間S2の雰囲気は、これに限定されず、例えば、窒素、アルゴン等の不活性ガスが充填されて大気圧となっていてもよいし、大気解放されていてもよい。ベース71およびキャップ72は、例えば、金属材料、樹脂材料等で構成することができる。
また、ベース71には複数の貫通孔が形成されており、各貫通孔には導電性のピン8が挿入されている。ピン8は、ハーメチック端子等で構成されており、貫通孔とピン8の隙間は、気密的に封止されている。また、ピン8は、その上端部で第1容器6の支持基板61と固定されており、第1容器6を第2容器7から遊離した状態で固定している。そのため、発振器1は、使用環境の温度変化の影響をより受け難くなっている。また、ピン8は、支持基板61に設けられた配線と電気的に接続されている。ピン8の下端部は、発振器1の外部に露出しているため、この下端部を介して発振器1をマザーボート等の外部装置と機械的および電気的に接続することができる。
[発振器の製造方法]
発振器1の製造方法は、下面21aに回路部品3を搭載した振動子2、発熱部4および基板5を準備する準備工程と、基板5に振動子2と発熱部4とを配置する配置工程と、基板5を折り曲げることで、パッケージ21の上面21bに発熱部4を配置し、構造体10を得る組立工程と、構造体10を第1容器6に収容する第1収容工程と、第1容器6を第2容器に収容する第2収容工程と、を含んでいる。以下、このような製造方法について詳細に説明する。
(準備工程)
まず、振動子2を準備し、次に、パッケージ21の下面21aに回路部品3を搭載する。また、この他、基板5と発熱部4とを準備する。なお、本工程において、振動子2に回路部品3を搭載することで、振動子2が他の部材に接続されていない状態で回路部品3を搭載することができる。そのため、振動子2への回路部品3の搭載を容易に行うことができる。また、本工程で、発振回路241や温度制御回路242が得られるため、より早い段階で、振動子2の作動テスト、調整等を行うことができる。ただし、振動子2への回路部品3の搭載は、配置工程や組立工程の後に行ってもよい。
[配置工程]
図5に示すように、基板5の振動子搭載領域51に振動子2を搭載し、発熱部搭載領域52に発熱部4を搭載する。これにより、構造体10を構成する各要素(振動子2、回路部品3、発熱部4および基板5)が1つに連結された状態となり、次に行う組立工程が容易となる。
[組立工程]
まず、図6に示すように、支持基板61を用意し、支持基板61上に基板5の発熱部搭載領域52の裏面を接合する。次に、パッケージ21または発熱部4に固定部材A1を配置しておき、図7に示すように、基板5のフレキシブル部53を折り曲げる(屈曲または湾曲させる)ことで、パッケージ21の上面21b(リッド212)と発熱部4とを固定部材A1を介して接合する。これにより、構造体10が得られる。このように、基板5を用いて、予め、振動子2と発熱部4とを連結しておくことで、振動子2と発熱部4とがばらばらの場合と比較して、振動子2の取り扱いが容易となり、振動子2と発熱部4とを容易に接合することができる。また、振動子2と発熱部4とが基板5によって電気的に接続されるため、振動子2と発熱部4とを接合した後に、これらを電気的に接続する工程(例えば、ワイヤーボンディング処理)を必要としない。このようなことから、基板5を用いることで、本工程を容易に行うことができる。
[第1収容工程]
図8に示すように、減圧環境下で、支持基板61にキャップ62を接合する。これにより、第1容器6が形成され、第1容器6に構造体10が収容された状態となる。
[第2収容工程]
まず、図9に示すように、ピン8が設けられたベース71を準備し、ピン8の上端部に第1容器6の支持基板61を固定する。次に、図10に示すように、減圧環境下で、ベース71にキャップ72を接合する。これにより、第2容器7が形成され、第2容器7に第1容器6が収容された状態となる。
以上により、発振器1が得られる。このような発振器1の製造方法によれば、発振器1を容易に製造することができる。
<第2実施形態>
図11は、本発明の第2実施形態に係る発振器の断面図である。図12は、図11に示す発振器が有する基板の上面図である。図13は、図11に示す発振器の変形例を示す断面図である。
以下、第2実施形態の発振器について前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態の発振器は、主に、基板の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態の発振器と同様である。なお、図11ないし図13では、前述した実施形態と同様の構成には同一符号を付してある。
本実施形態の基板5は、図11および図12に示すように、可撓性を有するフレキシブル基板(フレキシブル部)5Aと、フレキシブル基板5Aよりも硬質なリジッド基板(リジッド部)5Bと、を有しており、フレキシブル基板5Aがその一端部においてリジッド基板5Bと機械的および電気的に接続されている。また、基板5は、フレキシブル基板5Aに設けられた振動子搭載領域51と、リジッド基板5Bに設けられた発熱部搭載領域52と、これらの間に位置するフレキシブル部53と、を有しており、振動子搭載領域51に振動子2が搭載され、発熱部搭載領域52に発熱部4が搭載されている。そして、基板5をフレキシブル部53で折り曲げることで、パッケージ21の下面21aに発熱部4が配置されている。このような基板5によれば、リジッド基板5Bに発熱部4を搭載しているため、発熱部4をより安定して支持することができる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、本実施形態では、構造体10がリジッド基板5Bで支持基板61に接合されているが、例えば、図13に示すように、支持基板61がリジッド基板5Bを兼ねていてもよい。これにより、部品点数を削減でき、発振器1の小型化を図ることができる。特に、支持基板61およびリジッド基板5Bは、共にリジッドプリント配線基板で構成することができるため、支持基板61がリジッド基板5Bを兼ねることは容易である。
<第3実施形態>
図14は、本発明の第3実施形態に係る発振器の断面図である。図15は、図14に示す発振器が有する基板の上面図である。図16ないし図18は、図14に示す発振器の製造方法を説明する断面図である。図19は、図15に示す基板の変形例を示す上面図である。
以下、第3実施形態の発振器について前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態の発振器は、主に、構造体の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態の発振器と同様である。なお、図14および図15では、前述した実施形態と同様の構成には同一符号を付してある。
本実施形態の構造体10は、図14に示すように、振動子2、回路部品3、発熱部4および基板5に加えて、さらに、電子部品9を有している。電子部品9は、振動子2のパッケージ21の側面(上面21bと下面21aとを接続する第3面)21cに固定部材A2を介して固定されている。また、電子部品9は、基板5を介して振動子2と電気的に接続されている。
このような電子部品9としては、特に限定されないが、温度特性(温度によって特性が変化する性質)を有している部品であることが好ましい。本構成によれば、電子部品9がパッケージ21と固定部材A2を介して接触しているため、電子部品9の温度をパッケージ21(振動子2)の温度に近づけることができ、さらには、その温度をほぼ一定に保つことができる。そのため、電子部品9の安定した駆動が可能となる。なお、温度特性を有する部品としては、例えば、発振回路241、温度制御回路242、電源電圧生成回路、基準電圧生成回路(レギュレーター)、振動子2からの出力信号を基準とするPLL回路などが挙げられる。ただし、電子部品9としては、温度特性を有していなくてもよい。
基板5は、図15に示すように、帯状をなしており、長手方向の一端部に設定された電子部品搭載領域54と、他端部に設定された発熱部搭載領域52と、電子部品搭載領域54と発熱部搭載領域52との間に設定された振動子搭載領域51と、振動子搭載領域51と発熱部搭載領域52との間に位置するフレキシブル部(第1フレキシブル部)53と、振動子搭載領域51と電子部品搭載領域54との間に位置するフレキシブル部(第2フレキシブル部)55と、を有している。そして、振動子搭載領域51に振動子2が搭載されており、発熱部搭載領域52に発熱部4が搭載されており、電子部品搭載領域54に電子部品9が搭載されている。また、振動子2、発熱部4および電子部品9は、基板5が有する配線によって、電気的に接続されている。このような基板5をフレキシブル部53、55で折り曲げることで、パッケージ21の上面21bに発熱部4を配置し、パッケージ21の側面21cに電子部品9を配置することができる。
[発振器の製造方法]
発振器1の製造方法は、回路部品3が搭載された振動子2、発熱部4、電子部品9および基板5を準備する準備工程と、基板5に振動子2、発熱部4および電子部品9を配置する配置工程と、基板5を折り曲げることで、パッケージ21の上面21bに発熱部4を配置すると共に、パッケージ21の側面21cに電子部品9を配置することで構造体10を得る組立工程と、構造体10を第1容器6に収容する第1収容工程と、第1容器6を第2容器に収容する第2収容工程と、を含んでいる。なお、配置工程および組立工程以外は、前述した第1実施形態と同様であるため、以下では、配置工程および組立工程についてのみ説明する。
[配置工程]
図16に示すように、基板5の振動子搭載領域51に振動子2を搭載し、発熱部搭載領域52に発熱部4を搭載し、電子部品搭載領域54に電子部品9を搭載する。これにより、構造体10を構成する各要素(振動子2、回路部品3、発熱部4、電子部品9および基板5)が1つに連結された状態となり、次に行う組立工程が容易となる。
[組立工程]
まず、図17に示すように、支持基板61を用意し、支持基板61上に基板5の発熱部搭載領域52の裏面を接合する。次に、リッド212または発熱部4に固定部材A1を配置すると共に、側面21cまたは電子部品9に固定部材A2を配置し、図18に示すように、フレキシブル部53を折り曲げる(湾曲または屈曲させる)ことで、パッケージ21の上面21bに発熱部4を接合し、さらに、フレキシブル部55を折り曲げることで、パッケージ21の側面21cに電子部品9を接合する。これにより、構造体10が得られる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、基板5の変形例として、図19に示すように、電子部品搭載領域54が長手方向の一端部に位置し、振動子搭載領域51が長手方向の他端部に位置し、発熱部搭載領域52が電子部品搭載領域54と振動子搭載領域51との間に位置し、フレキシブル部53が振動子搭載領域51と発熱部搭載領域52との間に位置し、フレキシブル部55が発熱部搭載領域52と電子部品搭載領域54との間に位置していてもよい。このような構成によっても、フレキシブル部53、55を折り曲げることで、本実施形態と同様の配置とすることができる。
[電子機器]
次に、本発明の振動デバイスを備える電子機器について説明する。
図20は、本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、発振器1が内蔵されている。
図21は、本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、アンテナ(図示せず)、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には、発振器1が内蔵されている。
図22は、本発明の電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。
デジタルスチールカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。そして、撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押すと、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。このようなデジタルスチールカメラ1300には、発振器1が内蔵されている。
このような電子機器は、発振器1を備えているので、優れた信頼性を有している。
なお、本発明の電子機器は、図20のパーソナルコンピューター、図21の携帯電話機、図22のデジタルスチールカメラの他にも、例えば、スマートフォン、タブレット端末、時計(スマートウォッチを含む)、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンタ)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)等のウェアラブル端末、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニタ、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、移動体端末基地局用機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレータ、ネットワークサーバー等に適用することができる。
[移動体]
次に、本発明の振動デバイスを備える移動体について説明する。
図23は、本発明の移動体を適用した自動車を示す斜視図である。
図23に示すように、自動車1500には発振器1が内蔵されている。発振器1は、例えば、キーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS…Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム、等の電子制御ユニット(ECU…electronic control unit)に広く適用できる。このように、自動車1500に発振器1を内蔵することで、信頼性の高い自動車1500が得られる。
[基地局]
次に、本発明の振動デバイスを備える基地局について説明する。
図24は、本発明の基地局を適用した測位システムを示す概略構成図である。
図24に示す測位システム1600は、GPS衛星1610と、基地局1620と、GPS受信装置1630と、で構成されている。GPS衛星1610は、測位情報(GPS信号)を送信する。基地局1620は、例えば電子基準点(GPS連続観測局)に設置されたアンテナ1621を介してGPS衛星1610からの測位情報を高精度に受信する受信装置1622と、この受信装置1622で受信した測位情報をアンテナ1623を介して送信する送信装置1624と、を備えている。また、受信装置1622で受信された測位情報は、リアルタイムで送信装置1624により送信される。このような受信装置1622には、その基準周波数発振源として発振器1が内蔵されている。GPS受信装置1630は、GPS衛星1610からの測位情報をアンテナ1631を介して受信する衛星受信部1632と、基地局1620からの測位情報をアンテナ1633を介して受信する基地局受信部1634と、を備えている。このような測位システム1600は、発振器1を備えているため、優れた信頼性を有する。
以上、本発明の振動デバイス、振動デバイスの製造方法、発振器、電子機器、移動体および基地局を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
1…発振器、10…構造体、2…振動子、21…パッケージ、21a…下面、21b…上面、21c…側面、211…ベース、212…リッド、22…振動素子、221…水晶基板、222、223…励振電極、23…発熱部、24…IC、241…発振回路、242…温度制御回路、25…固定部材、26…端子、27…外部端子、3…回路部品、4…発熱部、5…基板、5A…フレキシブル基板、5B…リジッド基板、51…振動子搭載領域、511…開口、52…発熱部搭載領域、53…フレキシブル部、54…電子部品搭載領域、55…フレキシブル部、6…第1容器、61…支持基板、62…キャップ、7…第2容器、71…ベース、72…キャップ、8…ピン、9…電子部品、1100…パーソナルコンピューター、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1108…表示部、1200…携帯電話機、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1208…表示部、1300…デジタルスチールカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1310…表示部、1500…自動車、1600…測位システム、1610…GPS衛星、1620…基地局、1621…アンテナ、1622…受信装置、1623…アンテナ、1624…送信装置、1630…GPS受信装置、1631…アンテナ、1632…衛星受信部、1633…アンテナ、1634…基地局受信部、A1、A2…固定部材、S、S1、S2…内部空間

Claims (14)

  1. 振動素子と、
    ベース、および、前記ベースよりも熱伝導率の高いリッドを有し、前記ベースと前記リッドとの間で前記振動素子を封止しているパッケージと、
    前記パッケージにおける前記リッドの前記振動素子側とは反対側の面である第1面に配置されている発熱体と、
    前記パッケージの前記第1面の裏側であって、前記ベースの前記振動素子側とは反対側の面である第2面に配置されている回路部品と、を有していることを特徴とする振動デバイス。
  2. 前記パッケージおよび前記発熱体取り付けられている基板を有し、
    前記基板は、前記パッケージが取り付けられている第1領域と、前記発熱体取り付けられている第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間を接続しており可撓性を有する第1フレキシブル部と、を備えている請求項1に記載の振動デバイス。
  3. 前記基板の前記第1領域は、平面視で、前記第2面と重なる位置に開口を有し、
    前記開口内に前記回路部品が配置されている請求項に記載の振動デバイス。
  4. 前記基板は、前記第1フレキシブル部よりも硬質なリジッド部を有し、
    前記リジッド部に前記第2領域が配置されている請求項またはに記載の振動デバイス。
  5. 前記第1フレキシブル部は、前記パッケージと電気的に接続されている配線を含んでいる請求項ないしのいずれか1項に記載の振動デバイス。
  6. 前記パッケージの前記第1面と前記第2面とを接続する第3面に配置されている電子部品を有し、
    前記電子部品は、前記基板に取り付けられ、
    前記基板は、前記電子部品が取り付けられている第3領域と、前記第1領域と前記第3領域との間または前記第2領域と前記第3領域との間を接続しており可撓性を有する第2フレキシブル部と、を備えている請求項ないしのいずれか1項に記載の振動デバイス。
  7. 前記基板を支持する支持基板を有し、
    前記支持基板と前記パッケージとの間に、前記発熱体が配置されている請求項ないしのいずれか1項に記載の振動デバイス。
  8. 可撓性を有する第1フレキシブル部を備えている基板と、振動素子およびベースと前記ベースよりも熱伝導率の高いリッドとの間で振動素子を封止しているパッケージを備えている振動子と、発熱体と、を準備し、前記第1フレキシブル部が間に位置するように前記基板に前記振動子および前記発熱体を配置する工程と、
    前記第1フレキシブル部を湾曲または屈曲させることで、前記パッケージにおける前記リッドの前記振動素子側とは反対側の面である第1面に前記発熱体を配置する工程と、
    前記パッケージの前記第1面の裏側であって、前記ベースの前記振動素子側とは反対側の面である第2面に、前記振動素子を駆動させる回路に含まれている回路部品を配置する工程と、を含んでいることを特徴とする振動デバイスの製造方法。
  9. 前記第2面に前記回路部品を配置する工程は、前記振動子を前記基板に配置する前に行われる請求項に記載の振動デバイスの製造方法。
  10. 前記基板は、さらに、第2フレキシブル部を備え、
    前記基板に前記振動子および前記発熱体を配置する工程において、さらに、電子部品を準備し、前記振動子と前記電子部品との間または前記発熱体と前記電子部品との間に前記第2フレキシブル部が位置するように前記基板に前記電子部品を配置し
    記第2フレキシブル部を湾曲または屈曲させることで、前記パッケージの前記第1面と前記第2面とを接続する第3面に前記電子部品を配置する工程と、を含んでいる請求項8または9に記載の振動デバイスの製造方法。
  11. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の振動デバイスを有していることを特徴とする発振器。
  12. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の振動デバイスを有していることを特徴とする電子機器。
  13. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の振動デバイスを有していることを特徴とする移動体。
  14. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の振動デバイスを有していることを特徴とする基地局。
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