JP6197349B2 - 電子デバイス、電子機器および移動体 - Google Patents

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Description

本発明は、電子デバイス、電子デバイスを搭載した電子機器および移動体に関する。
従来から、電子機器の小型化、薄型化に伴い、水晶振動子などの振動デバイスを有する電子デバイスはより一層の小型化、薄型化が要求されると共に、省エネ化を図るために消費電力の低減も要求されている。特に、周囲温度の影響を回避し高い周波数安定性を得るために、発熱体で水晶振動子を加熱し水晶振動子の周囲温度を一定に保つ恒温槽を有するOCXO(恒温槽付水晶発振器)などの電子デバイスは、発熱体からの熱が基板に伝わりOCXOの外部へ放熱するため、消費電力が大きいという問題があった。
このような問題を解決するため特許文献1では、発熱体を固着した水晶振動子を備えた基板を、支持部材によりケース基台から浮いた状態で支持した構造とし、これらを覆うケース表面に箔状の断熱材を部分的、且つ分散して貼り付けることで、ケースから外部へ放出される熱を抑えて低消費電力化を図る方法が開示されている。
また、特許文献2では、水晶振動子が配置された基板において、水晶振動子の下面と面対向した基板の上面に、発熱用膜抵抗と温度感応膜抵抗を配設し、基板を支持部材によりケース基台から浮いた状態で支持した構造とし、外部温度変化に対する動作温度の追従性を高め、且つケースから外部へ放出される熱を抑えて低消費電力化を図る方法が開示されている。
特開平7−50523号公報 特開2009−200817号公報
しかし、上述のOCXOは、外部温度変化に対して水晶振動子を発振するための発振回路の周囲温度を一定に保っていないため、発振回路の有する温度特性により周波数安定性が劣化するという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る電子デバイスは、発熱体を備えている振動子と、前記発熱体と対向し、少なくとも発振用増幅素子を備えている回路部品と、を有し、前記発熱体と前記回路部品との間隔が0mm以上1.5mm以下の範囲にあることを特徴とする。
本適用例によれば、振動子に備えられた発熱体と発振用増幅素子を備えた回路部品とを対向して配置し、その間の間隔を0mm以上1.5mm以下の範囲とすることで、回路部品に備えられた発振用増幅素子が発熱体からの熱伝導や輻射熱により、一定の温度に保たれているため、発振用増幅素子の有する温度特性によって生じる振動子の発振周波数の変動を小さく抑えることができ、電子デバイスの周波数安定性をより向上することができるという効果がある。
[適用例2]上記適用例に記載の電子デバイスにおいて、前記発熱体と前記回路部品との間隔が0mm以上1.2mm以下の範囲にあることを特徴とする。
本適用例によれば、発熱体と回路部品との間隔を0mm以上1.2mm以下の範囲とすることで、回路部品に備えられた発振用増幅素子が発熱体からの熱伝導や輻射熱により、一定の温度に保たれているため、発振用増幅素子の有する温度特性による振動子の発振周波数の変動をより小さく抑えることができ、電子デバイスの周波数安定性をより向上することができるという効果がある。また、間隔を1.2mm以下とより近い範囲とすることで、熱伝達の効率が増し発振用増幅素子を一定温度に保つための消費電流が小さく押さえることができるという効果がある。
[適用例3]上記適用例に記載の電子デバイスにおいて、前記発熱体と前記回路部品との間隔が0.1mm以上0.8mm以下の範囲にあることを特徴とする。
本適用例によれば、発熱体と回路部品との間隔を0.1mm以上0.8mm以下の範囲とすることで、回路部品に備えられた発振用増幅素子が発熱体からの輻射熱をより効率的に受けることができるので、発振用増幅素子をより一定の温度に保つことができる。従って、発振用増幅素子の有する温度特性による振動子の発振周波数の変動をより小さく抑えることができ、且つ発振用増幅素子を一定温度に保つための消費電流を小さく押さえることができるため、電子デバイスの周波数安定性をより向上することができ、且つ消費電流をより低下することができるという効果がある。
[適用例4]上記適用例に記載の電子デバイスにおいて、平面視で、前記発熱体は前記回路部品を覆っていることを特徴とする。
本適用例によれば、平面視で、回路部品が発熱体に覆われていることにより、発熱体の熱を効率的に回路部品に伝えることができるため、回路部品の温度をより一定に保つことができ、電子デバイスの周波数安定性をより向上することができるという効果がある。
[適用例5]上記適用例に記載の電子デバイスにおいて、前記回路部品は、少なくともインダクターと可変容量素子とを備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、周囲の温度変化に伴う定数値の変動が大きいインダクターや可変容量素子を含む回路部品を発熱体に近接することは、インダクターや可変容量素子を一定温度に保つことができるため、振動子を発振する発振回路の温度特性をより安定化し、電子デバイスの周波数安定性をより向上することができるという効果がある。
[適用例6]上記適用例に記載の電子デバイスにおいて、前記振動子に配置されている第1の支持部と、前記回路部品が配置されるとともに第2の支持部を備えている基板と、前記振動子と前記基板とが収容されているパッケージと、を備え、前記第1の支持部が前記基板に固定され、前記第2の支持部が前記パッケージに固定されていることを特徴とする。
本適用例によれば、発熱体を備えた振動子と発振用増幅素子を含む回路部品を配置した基板とを第2の支持部によりパッケージの基板から浮いた状態としているため、発熱体の熱がパッケージの基板を通じて外部へ伝わるのを低減し、発熱体の熱を有効に利用することができる。そのため、消費電流の低減が可能となり低消費電力の電子デバイスが得られるという効果がある。
[適用例7]本適用例に係る電子機器は、上記適用例に記載の電子デバイスを備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、周波数安定性に優れ、低消費電力の電子デバイスを備えた電子機器が得られるという効果がある。
[適用例8]本適用例に係る移動体は、上記適用例に記載の電子デバイスを備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、周波数安定性に優れ、低消費電力の電子デバイスを備えた移動体が構成できるという効果がある。
本発明の実施形態に係る電子デバイスの概略構成図であり、(a)はその内部を示した概略平面図、(b)はA−A線断面図。 本発明の実施形態に係る電子デバイスの回路構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る電子デバイスの発熱体と回路部品との間隔に対する発熱体および振動子の温度変化量を示す図。 本発明の実施形態に係る電子デバイスの発熱体と回路部品との間隔に対する回路部品の温度変化量を示す図。 本発明の実施形態に係る電子デバイスの発熱体と回路部品との間隔に対する温度特性を示す図であり、(a)は間隔が0mmの場合、(b)は間隔が0.5mmの場合、(c)は間隔が1.5mmの場合。 本発明の実施形態に係る電子デバイスの発熱体と回路部品との間隔に対する消費電流を示す図。 本発明に係る電子デバイスを備える電子機器としてのモバイル型(又はノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図。 本発明に係る電子デバイスを備える電子機器としての携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図。 本発明に係る電子デバイスを備える電子機器としてのデジタルカメラの構成を示す斜視図。 本発明に係る電子デバイスを備える移動体としての自動車の構成を示す斜視図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<電子デバイス>
図1は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの概略構成図であり、図1(a)はその内部を示した概略平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線断面図である。また、図2は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回路構成を示すブロック図である。なお、図1(a)において、電子デバイス1の内部の構成を説明する便宜上、カバー34の上部を取り外した状態を図示している。
図1に示す電子デバイス1は、発熱体12を備えた振動子10、回路部品16を備えた基板14、基板14に固定され振動子10を支持する第1の支持部20、パッケージ30のベース基板32に固定され基板14を支持する第2の支持部22およびパッケージ30を含み構成されている。
振動子10は、セラミックなどのパッケージの内部に振動素子が実装されている。また、振動子10のパッケージの内部は減圧雰囲気あるいは窒素などの不活性気体雰囲気に気密封止されている。
振動子10の一方の主面には、発熱体12と複数の第1の支持部20の一方の端部とが半田、金属のバンプおよび導電性接着剤などの接合部材によって固着されている。
基板14の一方の主面には、発振用増幅素子を含む回路部品16と振動子10を支持する複数の第1の支持部20の他方の端部とが半田、金属のバンプおよび導電性接着剤などの接合部材によって固着され、振動子10に固着された発熱体12と基板14に固着された回路部品16とが対向するように配置されている。また、基板の他方の主面には、複数の第2の支持部22の一方の端部が半田、金属のバンプおよび導電性接着剤などの接合部材によって固着されている。
電子デバイス1は、図1(b)に示すように、発熱体12と回路部品16とが間隔Hを隔てて対向し、平面視で、発熱体12が回路部品16を覆うように配置されているため、振動子10を加熱する発熱体12の熱が輻射によって効率的に伝わり易くなり、温度特性を持つ発振用増幅素子を含む回路部品16を一定の温度に保つことができる。そのため、パッケージ30の周囲温度の変化によって生じる発振用増幅素子の特性変動に伴う周波数安定性の劣化を防ぐことができ、優れた周波数安定性を有する電子デバイス1を得ることができる。
パッケージ30は、ベース基板32とカバー34とで構成されたており、ベース基板32の一方の主面には、基板14を支持する複数の第2の支持部22の他方の端部が半田、金属のバンプおよび導電性接着剤などの接合部材によって固着されている。このような構造により、発熱体12を備えた振動子10と発振用増幅素子を含む回路部品16を配置した基板14とを第2の支持部22によりパッケージ30のベース基板32から浮いた状態としているため、発熱体12の熱がパッケージ30のベース基板32を通じて外部へ伝わるのを低減し、発熱体12の熱を有効に利用することができる。そのため、消費電流の低減が可能となり低消費電力の電子デバイス1を得ることができる。
カバー34は、振動子10や基板14を覆い、ベース基板32に接合されている。パッケージ30のカバー34とベース基板32で覆われた内部は、気体の流出入によって熱が逃げることを防ぐため、密封されている。なお、パッケージ30の内部は、気体による熱伝導によって熱が逃げることを防ぐため、真空などの減圧雰囲気で密封されていても良い。また、基板14と固着する第2の支持部22の位置は、基板14を経て伝わる熱の伝導を低減するために、基板14に固着された第1の支持部20の位置と、できるだけ、離した位置に配置するのが好ましい。
なお、本発明の実施形態に係る電子デバイスの説明では、振動子10の主面、基板14の両主面およびベース基板32の主面に配置する、発熱体12の制御回路や振動子10の発振回路などのその他の回路部品の図示を省略している。
基板14とベース基板32は、絶縁性を有するセラミックスやガラスエポキシなどの材料で構成されている。また、基板14やベース基板32に設けられた各電極、端子、あるいはそれらを電気的に接続する電極配線や貫通電極などは、一般的に、タングステン(W)、モリブデン(Mo)などの金属材料を基板上にスクリーン印刷して焼成し、その上にニッケル(Ni)、金(Au)などのめっきを施す方法や全面に銅箔が施された基板からエッチングする方法で形成されている。
第1の支持部20と第2の支持部22は、銅(Cu)や鉄(Fe)とニッケル(Ni)との合金などの金属材料で構成されている。第1の支持部20に銅(Cu)などの熱伝導性の良い金属材料を用いると、発熱体12の熱が輻射だけでなく、振動子10から第1の支持部20と基板14を経て回路部品16へ伝わるので、回路部品16の温度をより一定に保つことができる。また、第2の支持部22に鉄(Fe)にニッケル(Ni)を配合した合金である42アロイなどの熱伝導性の悪い金属材料を用いると、振動子10や基板14の熱がベース基板32へ伝わるのを防止することができ、振動子10と回路部品16との温度をより一定に保つことができる。
カバー34は、コバールなどの金属材料以外に、基板14と同一材料であるセラミックス材料などであっても構わない。但し、金属材料の場合にはシールド効果があり外部からの電気的な影響を防止する上で有利である。
次に、本発明の実施形態に係る電子デバイスの回路構成を説明する。
電子デバイス1の回路は、図2に示すように、振動子10を発振する発振回路部40、発振信号を増幅する増幅回路部46および振動子の温度を一定とするための発熱体12を制御する制御回路部50などで構成されている。
発振回路部40は、発振に必要な可変容量素子を含む負荷容量42、温度変化の影響を受け易い増幅素子を含む回路部品16、振動素子の基本波モードを抑えオーバートーン波モードを発振し易くするためのインダクターを含むフィルター回路44などで構成されている。
なお、負荷容量42の可変容量素子やフィルター回路44のインダクターは、周囲温度の変化に伴う定数値の変動が大きいため、発振用増幅素子と同様に発熱体12に近接して配置することにより、可変容量素子やインダクターを一定温度に保つことができ、振動子10を発振する発振回路の温度特性をより安定化し、電子デバイス1の周波数安定性をより向上することができる。
制御回路部50は、振動子10の近傍に設置された感温素子52の温度情報に基づいて振動子10に固着された発熱体12を制御し、振動子10を一定の温度に保っている。発熱体12には、ヒーターやパワートランジスターなどが用いられ、感温素子52としては、サーミスターや温度センサー用水晶振動子などが用いられる。
次に、本発明の実施形態に係る電子デバイス1の発熱体12と回路部品16との間隔Hに対する電子デバイス1の諸特性への影響を測定結果に基づいて説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの発熱体と回路部品との間隔に対する発熱体および振動子の温度変化量を示す図である。電子デバイス1の周囲温度を−40℃から80℃まで変化させた時の発熱体12および振動子10の表面温度を測定し、発熱体12および振動子10の最大温度と最小温度の差をΔT1とし、前記ΔT1が発熱体12と回路部品16との間隔Hを変化させた場合に、どのように変化するかを示したものである。
図3より、発熱体12と回路部品16との間隔Hが0mm、つまり接している場合、△T1は約2℃であるが、間隔Hが0.1mm以上では約1.6℃でほぼ一定となる傾向を示している。これは、発熱体12と回路部品16とが接していると発熱体12の熱が回路部品16に伝わり、振動子10を加熱する熱が奪われるため△T1が大きくなったものと考えられる。従って、間隔Hを0.1mm以上とすることは、発熱体12への電流供給を低く抑えるために有利である。
図4は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの発熱体と回路部品との間隔に対する回路部品の温度変化量を示す図である。図3と同一の条件で、回路部品16の表面温度を測定し、回路部品16の最大温度と最小温度の差をΔT2とし、前記ΔT2が発熱体12と回路部品16との間隔Hを変化させた場合に、どのように変化するかを示したものである。
図4より、発熱体12と回路部品16との間隔Hが0mm、つまり接している場合、△T2は約20℃であるが、間隔Hが0.1mmから1.5mmと広がるのに伴い、温度差△T2は徐々に大きくなる傾向を示している。これは、発熱体12と回路部品16とが離れることで、輻射による熱伝達効率が低下するためと考えられ、回路部品16の温度を発熱体12の温度に近づけて、一定の温度に保つためには発熱体12と回路部品16とを接して配置するのが有利である。
図5は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの発熱体と回路部品との間隔に対する温度特性を示す図であり、図5(a)は間隔Hが0mmの場合、図5(b)は間隔Hが0.5mmの場合、図5(c)は間隔Hが1.5mmの場合である。なお、温度特性は周囲温度−40℃から80℃の範囲において、周囲温度20℃における電子デバイス1の周波数を基準周波数F0とし、各温度における周波数Fと基準周波数F0との周波数差△Fを基準周波数F0で割った値(△F/F0)を示している。
図5(a)〜図5(c)より、発熱体12と回路部品16との間隔Hが広がるのに伴い、温度特性は劣化する傾向を示しているが、間隔Hが1.5mmにおいても温度特性は十分に小さい(△F/F0|≦±30ppb 温度範囲:−40℃〜80℃)ことが分かる。また、間隔Hが0〜0.5mmの範囲では、温度特性は更に小さい(△F/F0|≦±15ppb 温度範囲:−40℃〜80℃)ことが分かる。
図6は、本発明の実施形態に係る電子デバイスの発熱体と回路部品との間隔に対する消費電流を示す図である。
図6より、発熱体12と回路部品16との間隔Hが0mm、つまり接している場合、電子デバイス1の消費電流Iccは、約0.232Aであるが、間隔Hが0.1mm以上では、一度低下して間隔Hが0.5mm付近で約0.225Aと最低値となり、その後、上昇し間隔Hが1.5mm付近で約0.237Aとなる傾向を示している。
この結果より、発熱体12と回路部品16との間隔Hが0mmから1.5mmの範囲では、消費電流は十分に小さい(0.24A以下)ことが分かるとともに、間隔Hが0mmから1.2mmの範囲では、消費電流が更に小さくなり(0.235A以下)、間隔Hが0.1mmから0.8mmの範囲では、消費電流がほぼ最低になる(0.23A以下)ことが明らかとなった。
図5と図6との結果から、本発明の実施形態に係る電子デバイス1において、発熱体12と回路部品16との間隔Hが0mm以上1.5mm以下の範囲とすることで、温度特性(△F/F0|≦±30ppb 温度範囲:−40℃〜80℃)と消費電流(0.24A以下)とを良好な範囲に維持することができる。また、発熱体12と回路部品16との間隔Hが0mm以上1.2mm以下の範囲とすることで、温度特性(△F/F0|≦±30ppb 温度範囲:−40℃〜80℃)を良好な状態に維持できるとともに、消費電流を間隔Hが1.5mmである時と比較して低減(0.235A以下)することができる。更に、発熱体12と回路部品16との間隔Hが0.1mm以上0.8mm以下の範囲とすることで、温度特性(△F/F0|≦30ppb 温度範囲:−40℃〜80℃)を良好な状態に維持できるとともに、消費電流を更に低減(0.23A以下)することができる。
<電子機器>
次いで、本発明の実施形態に係る電子デバイス1を適用した電子機器について、図7〜図9に基づき、詳細に説明する。
図7は、本発明の実施形態に係る電子デバイスを備える電子機器としてのモバイル型(又はノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部100を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、電子デバイス1が内蔵されている。
図8は、本発明の実施形態に係る電子デバイスを備える電子機器としての携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部100が配置されている。このような携帯電話機1200には、電子デバイス1が内蔵されている。
図9は、本発明の実施形態に係る電子デバイスを備える電子機器としてのデジタルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、デジタルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
デジタルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部100が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部100は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部100に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このデジタルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター(PC)1440が、それぞれ必要に応じて接続される。更に、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなデジタルカメラ1300には、電子デバイス1が内蔵されている。
なお、本発明の実施形態に係る電子デバイス1を備える電子機器は、図7のパーソナルコンピューター1100、図8の携帯電話機1200、図9のデジタルカメラ1300の他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、移動体通信基地局用機器、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、ネットワーク用伝送機器などに適用することができる。
<移動体>
図10は、移動体の一例としての自動車を概略的に示す斜視図である。自動車1500には、本発明の実施形態に係る電子デバイス1が搭載されている。例えば、図10に示すように、移動体としての自動車1500には、電子デバイス1を内蔵してタイヤ1520などを制御する電子制御ユニット1510が車体1530に搭載されている。また、本発明に係る電子デバイス1は、他にもキーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS:Antilock Brake System)、エアバック、タイヤプレッシャーモニタリングシステム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システムなどの電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)に広く適用できる。
以上、本発明の電子デバイス、電子機器および移動体の実施形態について、図面に基づいて説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1…電子デバイス、10…振動子、12…発熱体、14…基板、16…回路部品、20…第1の支持部、22…第2の支持部、30…パッケージ、32…ベース基板、34…カバー、40…発振回路部、42…負荷容量、44…フィルター回路、46…増幅回路部、50…制御回路部、52…感温素子、100…表示部、1100…パーソナルコンピューター、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1200…携帯電話機、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1300…デジタルカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1312…ビデオ信号出力端子、1314…入出力端子、1430…テレビモニター、1440…パーソナルコンピューター、1500…自動車、1510…電子制御ユニット、1520…タイヤ、1530…車体。

Claims (7)

  1. 発熱体を備えている振動子と、
    前記発熱体と対向し、少なくとも発振用増幅素子を備えている回路部品と、を有し、
    平面視で、前記発熱体は前記回路部品を覆っており、
    前記発熱体と前記回路部品との間隔が0mm以上1.5mm以下の範囲にあることを特徴とする電子デバイス。
  2. 前記発熱体と前記回路部品との間隔が0mm以上1.2mm以下の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の電子デバイス。
  3. 前記発熱体と前記回路部品との間隔が0.1mm以上0.8mm以下の範囲にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子デバイス。
  4. 前記回路部品は、少なくともインダクターと可変容量素子とを備えていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の電子デバイス。
  5. 前記振動子に配置されている第1の支持部と、
    前記回路部品が配置されるとともに第2の支持部を備えている基板と、
    前記振動子と前記基板とが収容されているパッケージと、を備え、
    前記第1の支持部が前記基板に固定され、
    前記第2の支持部が前記パッケージに固定されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の電子デバイス。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の電子デバイスを備えていることを特徴とする電子機器。
  7. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の電子デバイスを備えていることを特徴とする移動体。
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