JP6637320B2 - 医薬精製水製造装置および医薬精製水の製造装置の殺菌方法 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、遊離塩素除去手段を熱水殺菌する際に必要な加熱部が大きくなりにくく、熱水殺菌を行う際の排水量が多くなりにくい医薬精製水製造装置等を提供しようとするものである。
また固形分除去部に通水した被処理水の一部を排出する排出部をさらに備えることを特徴とする医薬精製水製造装置が提供される。
さらに送出部は、遊離塩素除去部および固形分除去部を熱水により殺菌するときに、熱水を送出するようにすることができる。
また殺菌工程後に、被処理水の温度を降温する降温工程をさらに含み、降温工程は、固形分除去部に通水した被処理水の一部を排出するとともに、排出した被処理水量と同量の常水を供給することで被処理水の温度を降温するようにすることができる。
図示する医薬精製水製造装置の一例である精製水製造ユニット1は、被処理水を精製し、医薬精製水とする装置である。
逆浸透膜は、概ね1nm〜2nmの大きさの孔が多数形成された膜であり、水は透過するが、イオンは透過しない性質を有する。そのため被処理水から不純物である塩類やイオンを除去し、精製を行なうことができる。逆浸透膜としては、例えば、ポリアミド膜が例示される。ROユニット60では、逆浸透膜による抵抗が生じるため、ポンプP2を設け、被処理水を昇圧した上でROユニット60に供給する。
本実施の形態では、加温装置30を使用して被処理水を熱水とし、活性炭塔40およびプレフィルタ50を熱水殺菌する。そしてこのときポンプP1、配管H2、H3、H4、H5、H8を使用して熱水を循環供給する。具体的には、被処理水をポンプP1を駆動し、配管H2を使用して加温装置30に送出する。加温装置30では、上述したような熱交換が行われ、被処理水の温度が上昇(昇温)する。次に被処理水は、配管H3により活性炭塔40に送られ、活性炭塔40の内部を通水する。さらに被処理水は、配管H4によりプレフィルタ50に送られ、プレフィルタ50の内部を通水する。活性炭塔40およびプレフィルタ50は、これにより熱水殺菌が行われる。そして被処理水は、配管H8によりポンプP1に戻される。即ち、本実施の形態の精製水製造ユニット1は、ポンプP1→配管H2→加温装置30→配管H3→活性炭塔40→配管H4→プレフィルタ50→配管H5→配管H8→ポンプP1となる循環経路を形成する。そしてポンプP1を駆動することで熱水を循環供給する。なおこの場合、配管H8は、活性炭塔40およびプレフィルタ50を熱水により殺菌するときに、プレフィルタ50により固形分が除去された被処理水をポンプP1に戻す循環部の一例であると把握することができる。
本実施の形態では、加温装置30で被処理水を昇温する際に、上記循環経路内にエアが溜まることがある。そしてこのエア溜まりの箇所では、温度が十分に上昇せず、殺菌不良となる場合がある。またエアが膨張することで循環経路内の圧力が過度に上昇し、そのため例えば、循環経路内のポンプ(図示する例では、ポンプP1)のメカニカルシールが破損する可能性がある。
本実施の形態は、プレフィルタ50に通水した被処理水の一部を排出するとともに、排出した被処理水と同量の常水を供給することで降温を行う。なおここで常水とは、被処理水と同じものであってもよく、同等の水質を有する他の水であってもよい。
具体的には、排水弁91を利用して、プレフィルタ50に通水した被処理水の一部を排出し、残りを配管H8によりポンプP1に戻す。そして排水弁91から排出した分の被処理水と同量の常水をポンプP1に供給する。つまり循環経路内の被処理水の総量はほぼ変化しないが、熱水殺菌を行うときに使用した被処理水は徐々に減少し、常水が徐々に供給される。常水は、常温であるため、この結果、循環経路内の被処理水は、徐々に降温することになる。なおこの場合、排水弁91は、プレフィルタ50に通水した被処理水の一部を排出する排出部の一例と把握することができる。
また活性炭塔40内の活性炭層の圧密化等による偏流を抑制するため、熱水殺菌を行う前に、水洗を行ってもよい。また逆洗を行うこともできる。
図2は、精製水製造ユニット1の動作について説明したフローチャートである。
以下、図1および図2に基づき、精製水製造ユニット1の動作について説明を行なう。
そして殺菌する必要がない場合(ステップ102でNo)、被処理水を加温装置30で一定の温度(例えば、25℃)まで加温し、活性炭塔40に送る(ステップ103)。
そして被処理水中の活性炭塔40で被処理水に含まれる遊離塩素を除去する(ステップ104)。
さらに被処理水中の微粒子をプレフィルタ50で取り除く(ステップ105)。
さらにEDI65により被処理水からさらにイオンを除去する(ステップ107)。
なおステップ103〜ステップ108の工程は、被処理水から精製水を生成する精製工程と把握することができる。
具体的には、まず被処理水をポンプP1により加温装置30に送出する(ステップ110:送出工程)。次にポンプP1により送出された被処理水を加温装置30によりさらに加熱する(ステップ111:加熱工程)。これにより熱水の温度を維持する。さらに加熱された被処理水を、遊離塩素を除去する活性炭塔40に通水することで殺菌する(ステップ112:遊離塩素除去部殺菌工程)。そして活性炭塔40に通水した被処理水を、固形分を除去するプレフィルタ50に通水することで殺菌する(ステップ113:固形分除去部殺菌工程)。またプレフィルタ50に通水した被処理水をポンプP1に戻す(ステップ114:循環工程)。
対して経過した場合(ステップ115でYes)、熱水殺菌を終了する。具体的には、プレフィルタ50に通水した被処理水の一部を排出するとともに、排出した被処理水と同量の常水を供給することで被処理水を降温する(ステップ116:降温工程)。
さらに活性炭塔40の水洗を行う(ステップ117:水洗工程)。
なおステップ110〜ステップ115の工程は、精製工程で使用する機器を熱水により殺菌する殺菌工程と把握することができる。なおこの工程中、エア抜き弁92を使用して被処理水中のエアを抜く作業(エア抜き工程)を行ってもよい。
Claims (7)
- 被処理水を精製し、製薬用の水である精製水を製造する医薬精製水製造装置であって、
被処理水を送出する送出部と、
前記送出部により送出された被処理水を加熱する加熱部と、
前記加熱部により加熱された被処理水に含まれる遊離塩素を除去する遊離塩素除去部と、
前記遊離塩素除去部により遊離塩素が除去された被処理水から固形分を除去する固形分除去部と、
前記遊離塩素除去部および前記固形分除去部を、前記加熱部により加熱された被処理水である熱水により殺菌するときに、当該固形分除去部により固形分が除去された当該熱水を前記送出部に戻す循環部と、
を備え、
前記加熱部は、前記遊離塩素除去部および前記固形分除去部の上流にあることを特徴とする医薬精製水製造装置。 - 被処理水中のエアを抜くエア抜き部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の医薬精製水製造装置。
- 前記固形分除去部に通水した被処理水の一部を排出する排出部をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の医薬精製水製造装置。
- 前記送出部は、前記遊離塩素除去部および前記固形分除去部を前記熱水により殺菌するときに、当該熱水を送出することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の医薬精製水製造装置。
- 被処理水を精製し、製薬用の水である精製水を製造する医薬精製水の製造装置の殺菌方法であって、
被処理水を送出部により送出する送出工程と、
前記送出工程により送出された被処理水を加熱部により加熱する加熱工程と、
前記加熱工程により加熱された被処理水を、遊離塩素を除去する遊離塩素除去部に通水することで殺菌する遊離塩素除去部殺菌工程と、
前記遊離塩素除去部殺菌工程で前記遊離塩素除去部に通水した被処理水を、固形分を除去する固形分除去部に通水することで殺菌する固形分除去部殺菌工程と、
前記固形分除去部殺菌工程で前記固形分除去部に通水した被処理水を前記送出部に戻す循環工程と、
を含むことを特徴とする医薬精製水の製造装置の殺菌方法。 - 被処理水中のエアを抜くエア抜き工程をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の医薬精製水の製造装置の殺菌方法。
- 前記殺菌工程後に、被処理水の温度を降温する降温工程をさらに含み、
前記降温工程は、前記固形分除去部に通水した被処理水の一部を排出するとともに、排出した被処理水量と同量の常水を供給することで被処理水の温度を降温することを特徴とする請求項5または6に記載の医薬精製水の製造装置の殺菌方法。
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