JP6634889B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関する。
従来から、電子写真方式を採用したプリンタや複写機等の画像形成装置が広く利用されている。画像形成装置では、一般に、表面が一様に帯電した感光体ドラム上に光学装置によりレーザー光を照射して静電潜像を書き込み、現像装置により静電潜像を現像した後、現像したトナー像を中間転写ベルトを介して用紙に転写し、その後、転写したトナー像を用紙に定着させる、という一連のプロセスを通じて画像形成処理を行っている。
光学装置は、レーザー光を出力する発光部と、レーザー光を主走査方向に反射するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーを駆動するポリゴンモータと、レーザー光を像担持体上に導く走査レンズとを備えている。ここで、露光処理時においては、ポリゴンモータや、その周辺のドライバICやコンデンサ、抵抗等の駆動により熱が発生してしまう。この熱の影響により、走査レンズの温度が上昇し、書込倍率や、書込位置(ビームスポット位置およびビーム径)等が変化してしまうという問題があった。
この問題を解決するために、特許文献1には、光偏向器が配置された光学ハウジングの上部側ハウジングに開口を形成することにより、光偏向器で発生した熱を上カバーから効率良く外部に放熱するようにした画像形成装置が記載されている。また、光学装置を冷却させる他の方法としては、走査レンズ群が搭載される筐体以外、例えば駆動基板の上面部に放熱フィンを設けると共に、放熱フィンに対して冷却ファンにより風を吹き付けることにより、走査レンズ群を冷却する画像形成装置の開発も行われている。
特開2004−177512号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来の画像形成装置等では、以下のような問題がある。各色の光学装置(画像形成ユニット)が縦方向または横方向に配置された画像形成装置では、各色の光学装置の配置位置によって装置内で発生した熱の伝達量が異なることから、各光学装置間で温度差が生じることが知られている。そのため、特許文献1等の画像形成装置のような温度対策により光偏向器の熱を低減できたとしても、各光学装置間での温度差を回避することができなかった。その結果、各色の走査レンズ群間において書込倍率の変化や、書込位置が変化してしまい、画像品質に影響を与えてしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、各色の光学装置間における温度の均等化を図ることができる画像形成装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、像担持体上に静電潜像を形成する複数の光学装置を備えた画像形成装置であって、前記光学装置は、光源と、当該光源からのレーザー光を偏向走査する偏向器と、当該偏向器により偏向走査される光ビームを前記像担持体上に導く走査レンズと、前記光源、前記偏向器および前記走査レンズのそれぞれを保持する筐体とを有する走査光学系と、前記走査光学系の前記偏向器を回転駆動する駆動部と、前記駆動部が発する熱を前記筐体に伝達する伝熱部材と、を備え、前記複数の光学装置は、縦方向に配置され、前記複数の光学装置のうち、最上部に配置される前記光学装置の前記筐体に伝達する熱量を最も少なくし、最下部に配置される前記光学装置の前記筐体に伝達する熱量を最も多くするものである。
また、本発明に係る画像形成装置は、像担持体上に静電潜像を形成する複数の光学装置を備えた画像形成装置であって、前記光学装置は、光源と、当該光源からのレーザー光を偏向走査する偏向器と、当該偏向器により偏向走査される光ビームを前記像担持体上に導く走査レンズと、前記光源、前記偏向器および前記走査レンズのそれぞれを保持する筐体とを有する走査光学系と、前記走査光学系の前記偏向器を回転駆動する駆動部と、前記駆動部が発する熱を前記筐体に伝達する伝熱部材と、を備え、前記複数の光学装置は、横方向に配置され、前記複数の光学装置のうち、定着器に最も近い位置に配置される前記光学装置の前記筐体に伝達する熱量を最も少なくし、前記定着器から最も離れた位置に配置する前記光学装置の前記筐体に伝達される熱量を最も多くするものである。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記複数の光学装置間における前記駆動部または前記筐体と前記伝熱部材との重なる範囲を異ならせることにより、前記筐体に伝達される熱量を異ならせるものである。
本発明によれば、複数の光学装置間において駆動部で発する熱の筐体への伝達量を異ならせるので、複数の光学装置における走査レンズの温度を均等化することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。 光学装置の構成例を示す斜視図である。 光学装置の構成例を示す断面図である。 各色の光学装置における伝熱部材と筐体とのオーバーラップ部の長さの関係を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係る各色の光学装置における伝熱部材と駆動基板との接触幅の関係を説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上拡張されており、実際の比率と異なる場合がある。
<第1の実施の形態>
[画像形成装置100Aの構成例]
図1は、本発明に係る画像形成装置100Aの構成の一例を示している。図1に示すように、画像形成装置100Aは、タンデム型の画像形成装置と称されるものであり、自動原稿搬送部80と装置本体102とを備えている。自動原稿搬送部80は、装置本体102の上部に取り付けられ、搬送台上にセットされた用紙を、搬送ローラー等により装置本体102の画像読取部90に送り出す。
装置本体102は、操作表示部70と、画像読取部90と、画像形成部10と、中間転写ベルト8と、給紙部20と、レジストローラー対32と、定着器44と、自動用紙反転搬送ユニット60(Auto Duplex Unit:以下ADUという)とを有している。
操作表示部70は、表示部と入力部とが組み合わされたタッチパネルと、タッチパネルの周辺部に設けられたスタートキーや決定キーを含む複数の操作キーとを有している。操作表示部70は、操作画面等を画面上に表示したり、操作画面でのタッチ操作や操作キーの操作により入力された画像形成条件等の情報を受け付けたりする。
画像読取部90は、原稿台上に載置された原稿、または自動原稿搬送部80により搬送された原稿を走査光学装置の光学系により走査露光し、走査した原稿の画像をCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサにより光電変換して画像情報信号を生成する。画像情報信号は、図示しない画像処理部によりアナログ処理、アナログ/ディジタル(以下A/Dという)変換処理、シューディング補正、画像圧縮処理等が行われた後に、画像形成部10に出力される。
画像形成部10は、電子写真方式により画像を形成するものであり、イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット10Yと、マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット10Mと、シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット10Cと、黒(K)色の画像を形成する画像形成ユニット10Kとを有している。この例では、それぞれ共通する機能名称、例えば、符号10の後ろに形成する色を示すY,M,C,Kを付して表記する。
画像形成ユニット10Yは、感光体ドラム1Yと、その周囲に配置される帯電器2Y、光学装置(光書込み部)3Y、現像器4Yおよびクリーニング部6Yを有している。画像形成ユニット10Mは、感光体ドラム1Mと、その周囲に配置される帯電器2M、光学装置3M、現像器4Mおよびクリーニング部6Mを有している。画像形成ユニット10Cは、感光体ドラム1Cと、その周囲に配置される帯電器2C、光学装置3C、現像器4Cおよびクリーニング部6Cを有している。画像形成ユニット10Kは、感光体ドラム1Kと、その周囲に配置される帯電器2K、光学装置3K、現像器4Kおよびクリーニング部6Kを有している。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにおけるそれぞれの感光体ドラム(像担持体)1Y,1M,1C,1K、帯電器2Y,2M,2C,2K、光学装置3Y,3M,3C,3K、現像器4Y,4M,4C,4K、クリーニング部6Y,6M,6C,6K、一次転写ローラー7Y,7M,7C,7Kは、それぞれ共通する内容の構成である。以下、特に、区別が必要な場合を除き、Y,M,C,Kを付さずに表記することとする。
帯電器2は、感光体ドラム1の表面をほぼ一様に帯電する。光学装置3は、例えばLEDアレイと結像レンズとを有するLPH(LED Print Head)や、ポリゴンミラー方式のレーザー露光走査装置により構成され、画像情報信号に基づいて感光体ドラム1上をレーザー光により走査して静電潜像を形成する。現像器4は、感光体ドラム1上に形成された静電潜像をトナーにより現像する。これにより、感光体ドラム1上に可視画像であるトナー像が形成される。
中間転写ベルト8は、複数のローラーにより張架されると共に回動可能に支持されている。中間転写ベルト8の回動と併せて、一次転写ローラー7と感光体ドラム1とが回転し、一次転写ローラー7と感光体ドラム1との間に所定の電圧が印加されることで、感光体ドラム1に形成されたトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(一次転写)。
給紙部20は、A3やA4等の用紙Pが収容された複数の給紙トレイ20A,20Bを有している。各給紙トレイ20A,20Bから搬送ローラー22,24,26,28等によって搬送された用紙Pは、レジストローラー対32に搬送される。なお、給紙トレイの数は2つに限定されるものではない。また、必要に応じて大容量の用紙Pを収容することが可能な大容量給紙装置を単数または複数連結させても良い。
レジストローラー対32に搬送された用紙Pは、ループローラー対30によりその先端がレジストローラー対32に突き当てられることでループが形成され、用紙Pの曲り(例えば斜行)が補正される。用紙Pの曲がりが補正された用紙Pは、所定のタイミングで二次転写部34に搬送される。二次転写部34では、中間転写ベルト8上に転写されたY色、M色、C色、K色トナー像が、レジストローラー対32により搬送される用紙Pの表面に一括転写される(二次転写)。二次転写された用紙Pは、用紙搬送方向の下流側の定着器44に搬送される。
定着器44は、光学装置3Y,3M,3C,3Kのうち最下部に配置される光学装置3Kの周辺部に配置され、加圧ローラーと加熱ローラーとを有している。定着器44は、二次転写部34でトナー像が転写された用紙Pに加圧、加熱処理を行うことにより用紙Pの表面のトナー像を用紙Pに定着させる。
搬送路切替部48は、定着器44の用紙搬送方向の下流側に設けられ、選択されている印刷モード(片面印刷モード、両面印刷モード等)に基づいて搬送経路の切り替え制御を行う。片面印刷モードで片面の印刷が終了した用紙P、または、両面印刷モードで両面の印刷が終了した用紙Pは、排紙ローラー46により排紙トレイ上に排出される。
また、両面印刷モードで、用紙Pの裏面側に画像を形成する場合、表面側に画像が形成された用紙Pは、搬送ローラー62等を介してADU60に搬送される。ADU60のスイッチバック経路では、ADUローラー64の逆回転制御により用紙Pの後端を先頭にしてUターン経路部に搬送され、Uターン経路部に設けられた搬送ローラー66,68等により表裏反転された状態で二次転写部34に再給紙される。
[光学装置3の構成例]
図2は、光学装置(露光装置)3の構成の一例を示している。図3は、図2に示した光学装置3を模式的に示した場合の断面図である。図2および図3に示すように、光学装置3は、走査光学系310と、筐体360と、伝熱部材370とを備えている。
走査光学系310は、レーザー光源312と、ポリゴンミラー320と、走査レンズ群330とを有している。レーザー光源312は、例えばレーザーダイオードにより構成され、レーザー光Fをポリゴンミラー320に向けて発光する。なお、レーザー光源312とポリゴンミラー320との間には、レーザー光Fを光学的に補正するコリメータレンズ等が配設されているが便宜上省略している。
ポリゴンミラー320は、レーザー光源312から発光されたレーザー光Fを走査レンズ群330側に向けて反射する。走査レンズ群330は、例えば、光学的に走査角度の補正を行うfθレンズ340と、光学的な補正を行うシリンドリカルレンズ350とを有している。図3では、走査レンズ群330を便宜上、1つのレンズにより図示している。
このような構成により、レーザー光源312から射出されたレーザー光Fは、ポリゴンミラー320の回転により感光体ドラム1の回転軸に平行な方向を主走査方向Dとして走査しながら、感光体ドラム1の表面に照射される。これにより、各色の感光体ドラム1の表面にレーザー光Fに対応した静電潜像が形成される。
図3に示すように、筐体360は、上方側が開口された箱体であって、ポリゴンミラー320が収容される収容部360aとレーザー光源312や走査レンズ群330が収容される収容部360bとから構成されている。収容部360bの上方開口部は、平板状の蓋362によって閉塞されている。なお、筐体360の形状は、上述した形状に限定されることはない。また、光学装置3の省スペース化を図るため、レーザー光Fを折り返して感光体ドラム1に照射する2段構成としても良い。
筐体360を構成する収容部360aの内側には、ポリゴンミラー320を保持するための保持部材322が設けられている。保持部材322は、上方側が開口された箱体であって、その内部にポリゴンミラー320が回転可能に取り付けられている。保持部材322の上端縁部には、その開口部を覆うように駆動基板380が取り付けられている。駆動基板380は、ポリゴンミラー320を回転駆動するためのポリゴンモータを含む基板であって、ポリゴンミラー320に電気的に接続されている。
伝熱部材370は、例えば熱伝導率の高い金属材料から構成され、駆動基板380で発生した熱を筐体360に伝達するための部材である。伝熱部材370は、水平部370aとこれに連なる垂直部370bとからなるL字型の板状部材であって、駆動基板380および筐体360の収容部360aに跨るように取り付けられている。伝熱部材370の水平部370aは駆動基板380の上面部に接触して取り付けられ、垂直部370bは収容部360aの壁360cの外面に接触して取り付けられている。以下では、伝熱部材370の垂直部370bと筐体360の壁360cとの高さ方向に重なる部分(範囲)をオーバーラップ部OLと呼ぶ。
このような構成により、発熱源となるポリゴンミラー320の駆動基板380から発する熱は、駆動基板380→伝熱部材370→筐体360(収容部360a,360b)→走査レンズ群330の流れで、最終的に走査レンズ群330に伝達される。
[光学装置3Y,3M,3C,3Kの各走査レンズ群330の温度調整例]
図4は、各色の光学装置3Y,3M,3C,3K間におけるオーバーラップ部OLy,OLm、OLc、OLkの長さの関係を説明するための図である。ここで、光学装置3Y,3M,3C,3Kが縦方向(鉛直方向、用紙搬送方向に直交する方向)に配置されたタンデム方式の画像形成装置100A(図1参照)においては、ジョブ実行時における定着器44等の熱が装置内の上方に移動していくため、一般に、最上部の光学装置3Yの温度が最も高く、最下部の光学装置3Kの温度が最も低くなる傾向にある。そのため、光学装置3Y,3M,3C,3K間の各走査レンズ群330においては、温度のばらつきが発生する。より具体的には、光学装置3Y,3M,3C,3Kの温度は、以下に示す関係(1)を満たしている。
光学装置3Yの温度>光学装置3Mの温度>光学装置3Cの温度>光学装置3Kの温度・・・(1)
そこで、第1の実施の形態では、光学装置3Y,3M,3C,3K間の温度の均等化を図るために、筐体360と伝熱部材370とのオーバーラップ部OLy,OLm、OLc、OLkの長さLy1,Lm1,Lc1,Lk1を光学装置3Y,3M,3C,3Kの各温度に応じて異ならせることで調整する。
具体的には、光学装置3Y,3M,3C,3Kにおける各オーバーラップ部OLy,OLm、OLc、OLkの長さLy1,Lm1,Lc1,Lk1は、図4に示すように、以下に示す関係(2)の条件を満たすように調整される。
光学装置3Yのオーバーラップ部OLyの長さLy1<光学装置3Mのオーバーラップ部OLmの長さLm1<光学装置3Cのオーバーラップ部OLcの長さLc1<光学装置3Kのオーバーラップ部OLkの長さLk1・・・(2)
このように、第1の実施の形態では、上方に配置される光学装置3Y,3M,3C,3Kほど、オーバーラップ部OLy,OLm、OLc、OLkの長さLy1,Lm1,Lc1,Lk1が短くなるように設計される。これにより、光学装置3Y,3M,3C,3Kの順番で、筐体360と伝熱部材370との接触面積を小さくすることができ、各色の駆動基板380が発する熱の筐体360への伝達量も順番に少なくすることができる。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、光学装置3Y,3M,3C,3K間において伝熱部材370の筐体360に対するオーバーラップ部OLy,OLm、OLc、OLkの長さLy1,Lm1,Lc1,Lk1に差を設けるので、走査レンズ群330の温度が高い色の光学装置3に対しては駆動基板380が発する熱の伝達量を少なくし、走査レンズ群330の温度が低い色の光学装置3に対しては駆動基板380が発する熱の伝達量を多くすることができる。より具体的には、最上部に配置される光学装置3Yの筐体360に伝達する熱量を最も少なくし、最下部に配置される光学装置3Kの筐体360に伝達する熱量を最も多くすることができる。これにより、光学装置3Y,3M,3C,3K間における、各走査レンズ群330の温度の均等化を図ることができる。その結果、各色の走査レンズ群300間での書込倍率の変化や、書込位置が変化してしまうことを防止でき、その結果、高品質な画像を提供することができる。
また、第1の実施の形態によれば、各色の走査レンズ群330の温度の均等化を冷却ファン等による冷却ではなく、伝熱部材370と筐体360との重畳範囲の調整により行うので、画像形成装置100Aの省スペース化やコストダウンを図ることができる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、各光学装置3Y,3M,3C,3Kにおける伝熱部材370と駆動基板380との接触する部分(以下、接触部という)の幅を調整することにより光学装置3Y,3M,3C,3K間の温度の均等化を図る点において、上記第1の実施の形態とは相違している。なお、その他の画像形成装置100Aの構成や機能は、上記第1の実施の形態の画像形成装置100Aと同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
[光学装置3Y,3M,3C,3Kの各走査レンズ群330の温度調整例]
図5(A)は、光学装置3Yにおける伝熱部材370と駆動基板380との接触部Cyの幅Ly2を説明するための平面図である。図5(B)は、光学装置3Mにおける伝熱部材370と駆動基板380との接触部Cmの幅Lm2を説明するための平面図である。図5(C)は、光学装置3Cにおける伝熱部材370と駆動基板380との接触部Ccの幅Lc2を説明するための平面図である。図5(D)は、光学装置3Kにおける伝熱部材370と駆動基板380との接触部Ckの幅Lk2を説明するための平面図である。
光学装置3Y,3M,3C,3Kは、第1の実施の形態と同様に、鉛直方向に沿うように縦方向に配置されており(図1参照)、定着器44等の排熱により、上方に配置される光学装置3ほど温度が高くなっている。そのため、光学装置3Y,3M,3C,3Kの各走査レンズ群330間においては、温度のばらつきが発生する。そこで、第2の実施の形態では、光学装置3Y,3M,3C,3K間において、伝熱部材370と駆動基板380との接触部Cy、Cm,Cc,Ckの幅Ly2,Lm2,Lc2,Lk2を異ならせることにより、光学装置3Y,3M,3C,3K間の温度の均等化を図っている。各接触部Cy、Cm,Cc,Ckの主走査方向Dの幅Ly2,Lm2,Lc2,Lk2は、伝熱部材370の取り付け位置を、駆動基板380に対して主走査方向Dにずらすことで調整している。
ここで、図5(A)〜図5(D)に示すように、光学装置3Y,3M,3C,3Kにおいて、伝熱部材370の主走査方向Dの幅と、駆動基板380の主走査方向Dの幅とは略同一幅に設計されている。したがって、各光学装置3Y,3M,3C,3Kの接触部Cy、Cm,Cc,Ckの幅Ly2,Lm2,Lc2,Lk2を異ならせることにより、接触部Cy、Cm,Cc,Ckの接触面積を調整することができる。
光学装置3Yでは、図5(A)に示すように、伝熱部材370の水平部370aの辺Sbを駆動基板380の基準辺Saに対してずれ量Gyだけ移動させることにより、接触部Cyの幅を幅Ly2に調整する。光学装置3Mでは、図5(B)に示すように、伝熱部材370の水平部370aの辺Sbを駆動基板380の基準辺Saからずれ量Gmだけ移動させることにより、接触部Cmの幅を幅Lm2に調整する。
光学装置3Cでは、図5(C)に示すように、伝熱部材370の水平部370aの辺Sbを駆動基板380の基準辺Saからずれ量Gcだけ移動させることにより、接触部Ccの幅を幅Lc2に調整する。光学装置3Kでは、図5(D)に示すように、伝熱部材370の水平部370aの辺Sbを駆動基板380の基準辺Saに一致させて配置することにより、接触部Ckの幅を幅Lk2に調整する。
上述した光学装置3Y,3M,3C,3Kにおける各接触部Cy、Cm,Cc,Ckの幅Ly2,Lm2,Lc2,Lk2は、以下に示す関係(3)となっている。
光学装置3Yの接触部Cyの幅Ly2<光学装置3Mの接触部Cmの幅Lm2<光学装置3Cの接触部Ccの幅Lc2<光学装置3Kの接触部Ckの幅Lk2・・・(3)
このように、第2の実施の形態では、上方に配置される光学装置3Y,3M,3C,3Kほど、接触部Cy、Cm,Cc,Ckの幅Ly2,Lm2,Lc2,Lk2が短くなるように設計される。これにより、光学装置3Y,3M,3C,3Kの順で、駆動基板380と伝熱部材370との接触面積を小さくすることができ、各色の駆動基板380が発する熱の筐体360への伝達量も順番に少なくすることができる。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、光学装置3Y,3M,3C,3K間において伝熱部材370の駆動基板380に対する接触面積に差を設けるので、走査レンズ群330の温度が高い色の光学装置3に対しては駆動基板380が発する熱の伝達量を少なくし、走査レンズ群330の温度が低い色の光学装置3に対しては駆動基板380が発する熱の伝達量を多くすることができる。より具体的には、定着器44に最も近い位置に配置される光学装置3Kの筐体360に伝達する熱量を最も少なくし、定着器44から最も離れた位置に配置される光学装置3Yの筐体360に伝達する熱量を最も多くすることができる。これにより、光学装置3Y,3M,3C,3K間において、各走査レンズ群330の温度の均等化を図ることができる。その結果、各色の走査レンズ群300間において書込倍率の変化や、書込位置が変化してしまうことを防止でき、その結果、高品質な画像を提供することができる。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態では、画像形成装置100Bの画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを用紙搬送方向である水平方向に配列している点において第1および第2の実施の形態の画像形成装置100Aとは相違している。なお、その他の画像形成装置100Bの構成や機能は、上記第1の実施の形態の画像形成装置100Aと同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
[光学装置3Y,3M,3C,3Kの各走査レンズ群330の温度調整例]
図6は、第3の実施の形態に係る画像形成装置100Bの構成の一例を示している。図6に示すように、光学装置3Y,3M,3C,3Kが水平方向に配列されたタンデム方式の画像形成装置100Bにおいては、ジョブ実行時における定着器44等の排熱により、一般に、定着器44に最も近い位置に配置される光学装置3Kの温度が最も高く、定着器44から最も離れた位置に配置される光学装置3Yの温度が最も低くなる傾向にある。そのため、光学装置3Y,3M,3C,3K間の各走査レンズ群330においては、温度のばらつきが発生する。具体的には、光学装置3Y,3M,3C,3K間の温度は、以下に示す関係(4)を満たしている。
光学装置3Yの温度<光学装置3Mの温度<光学装置3Cの温度<光学装置3Kの温度・・・(4)
そこで、第3の実施の形態においても、光学装置3Y,3M,3C,3K間の温度の均等化を図るために、上述した第1の実施の形態と同様に、筐体360と伝熱部材370とのオーバーラップ部OLy,OLm,OLc,OLkの長さLy1,Lm1,Lc1,Lk1を光学装置3Y,3M,3C,3K間で異ならせることにより調整することができる。具体的には、第1の実施の形態と同様に、光学装置3Y,3M,3C,3Kのうち、定着器44から離れた位置に配置されるほど、各オーバーラップ部OLy,OLm,OLc,OLkの長さLy1,Lm1,Lc1,Lk1が、この順番で長くなるように設計される。
また、他の温度調整方法としては、第2の実施の形態と同様に、伝熱部材370と駆動基板380との接触部Cy,Cm,Cc,Ckの幅Ly2,Lm2,Lc2,Lk2を光学装置3Y,3M,3C,3K間で異ならせることにより調整することもできる。具体的には、第2の実施の形態と同様に、光学装置3Y,3M,3C,3Kのうち、定着器44から離れた位置に配置されるほど、各接触部Cy,Cm,Cc,Ckの幅Ly2,Lm2,Lc2,Lk2が、この順番で広くなるように設計される。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、上述した第1および第2の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。具体的には、光学装置3Y,3M,3C,3K間において、各走査レンズ群330の温度の均等化を図ることができるので、各色の走査レンズ群330間における書込倍率の変化や、書込位置が変化してしまうことを防止できる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。例えば、各光学装置3Y,3M,3C,3Kの各走査レンズ群330の温度を調整する手段として、第1の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせることもできる。具体的には、光学装置3の伝熱部材370と筐体360とのオーバーラップ部OLの長さLと、光学装置3の伝熱部材370と駆動基板380との接触部Cの幅Lとを、温度状態に基づいて組み合わせて調整しても良い。
1,1Y,1M,1C,1K 感光体ドラム(像担持体)
3,3Y,3M,3C,3K 光学装置
44 定着器
310 走査光学系
312 レーザー光源(光源)
320 ポリゴンミラー(偏向器)
330 走査レンズ群(走査レンズ)
340 fθレンズ(走査レンズ)
350 シリンドリカルレンズ(走査レンズ)
360 筐体
370 伝熱部材
380 駆動基板(駆動部)
100A,100B 画像形成装置

Claims (3)

  1. 像担持体上に静電潜像を形成する複数の光学装置を備えた画像形成装置であって、
    前記光学装置は、
    光源と、当該光源からのレーザー光を偏向走査する偏向器と、当該偏向器により偏向走査される光ビームを前記像担持体上に導く走査レンズと、前記光源、前記偏向器および前記走査レンズのそれぞれを保持する筐体とを有する走査光学系と、
    前記走査光学系の前記偏向器を回転駆動する駆動部と、
    前記駆動部が発する熱を前記筐体に伝達する伝熱部材と、を備え、
    前記複数の光学装置は、縦方向に配置され、
    前記複数の光学装置のうち、最上部に配置される前記光学装置の前記筐体に伝達する熱量を最も少なくし、最下部に配置される前記光学装置の前記筐体に伝達する熱量を最も多くする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体上に静電潜像を形成する複数の光学装置を備えた画像形成装置であって、
    前記光学装置は、
    光源と、当該光源からのレーザー光を偏向走査する偏向器と、当該偏向器により偏向走査される光ビームを前記像担持体上に導く走査レンズと、前記光源、前記偏向器および前記走査レンズのそれぞれを保持する筐体とを有する走査光学系と、
    前記走査光学系の前記偏向器を回転駆動する駆動部と、
    前記駆動部が発する熱を前記筐体に伝達する伝熱部材と、を備え、
    前記複数の光学装置は、横方向に配置され、
    前記複数の光学装置のうち、定着器に最も近い位置に配置される前記光学装置の前記筐体に伝達する熱量を最も少なくし、前記定着器から最も離れた位置に配置する前記光学装置の前記筐体に伝達される熱量を最も多くする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記複数の光学装置間における前記駆動部または前記筐体と前記伝熱部材との重なる範囲を異ならせることにより、前記筐体に伝達される熱量を異ならせた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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