JP7367415B2 - ベルト蛇行補正装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ベルト蛇行補正装置及び画像形成装置に関する。
従来、感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、形成されたトナー像を転写部にて用紙に転写し、転写されたトナー像を定着部にて加熱定着することで、用紙上に画像を形成する電子写真方式の画像形成装置が知られている。
上記の画像形成装置において、装置本体のひずみ等に起因するベルトを張架する複数の張架ローラーのアライメントずれや、ベルト周長の差等によって、所定の位置から蛇行していわゆるベルトに片寄り(蛇行)が発生する。このベルト寄りを補正する手段として、ベルト端部の位置を検知することによってベルトの寄り量を検知し、この情報をもとにステアリングローラーの傾斜量を調整する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9-48533号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている構造では、ステアリングローラーを保持している保持部に掛かる力の向きがステアリング動作によりそれまでの向きとは逆向きになる場合がある。このような場合、保持部にガタツキが発生することとなり、ガタツキ分だけ移動誤差(タイムラグ)が生じることによりステアリング制御の追従性が悪化し、色ずれが発生するという問題がある。
このため、ガタツキによる色ずれの発生を抑制するため、所謂ガタ寄せばねを保持部に設けることが提案されている。しかし、保持部にガタ寄せばねを設置すると装置構成が複雑になり、またガタ寄せばねを設置するためのスペースを確保しなければならずコストもかかってしまうという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、ガタ寄せばねを用いずにステアリング動作によるガタツキを防止することができるベルト蛇行補正装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
ステアリングローラーの傾きを調整することにより当該ステアリングローラーに張架されたベルトの蛇行を補正するベルト蛇行補正装置であって、
前記ステアリングローラーを保持する保持アームと、
前記保持アームを介して前記ステアリングローラーを前記ベルトに押し当てる押圧手段と、
を備え、
前記保持アームは、アーム本体部と、前記押圧手段を接続するための接続部と、を備え、
前記接続部は、前記アーム本体部の長手方向における前記ステアリングローラーを支持する端部とは反対側の端部であって当該アーム本体部の長手方向に対して垂直な方向に延設され、
前記ステアリングローラーの動作範囲内において、前記保持アームが前記押圧手段から受ける力のモーメントと前記ベルトから受ける力のモーメントとの合計値の正負が常に同じになるように構成される、
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のベルト蛇行補正装置において、
以下の式(1)~式(3)、及び、Fx1とFx3とを乗算した値の正負が常に同じであるという条件を満たすことを特徴とする。
Fx1+Fx2+Fx3=0・・・(1)
Fy2+Fy4=0・・・(2)
L2Fx2+L3Fx3+L4Fz4=0・・・(3)
但し、上記の式(1)~式(3)及び上記の条件において、
Fx1は、所定位置に設けられた軸であり前記保持アームに設けられた長孔に軸通される第1の軸にかかる水平方向の力、
Fx2は、前記ステアリングローラーが前記ベルトから受ける反力の水平方向成分の力、
Fx3は、所定位置に設けられた軸であり前記長孔に軸通される第2の軸にかかる水平方向の力、
Fy2は、前記ステアリングローラーが前記ベルトから受ける反力の鉛直方向成分の力、
Fy4は、前記押圧手段による押圧力、
L2は、前記第1の軸と前記ステアリングローラーの回転軸とを結ぶ線分の長さ、
L3は、前記第1の軸と前記第2の軸とを結ぶ線分の長さ、
L4は、前記保持アームに対して前記押圧力が加えられる力点と前記第1の軸とを結ぶ線分の長さ、
Fz4は、Fy4の前記力点と前記第1の軸とを結ぶ線分に垂直な方向の成分の力である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のベルト蛇行補正装置において、
前記保持アームが前記押圧手段から受ける力のモーメントと前記ベルトから受ける力のモーメントとの各値の正負が常に同じになるように構成されることを特徴する。
請求項4に記載の発明は、請求項1~3のいずれか一項に記載のベルト蛇行補正装置において、
前記押圧手段による押圧力により前記ベルトに張力を付与する方向を鉛直上向きとすることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、
画像形成装置において、
トナー像の転写時に回転駆動される無端状の中間転写ベルトと、用紙上に前記中間転写ベルト上の前記トナー像を転写する転写部と、を備え、前記用紙に前記トナー像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により形成されたトナー像を前記用紙に定着させる定着部と、
を備え、
前記画像形成部は、前記中間転写ベルトの幅方向の蛇行を補正する請求項1~4のいずれか一項に記載のベルト蛇行補正装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ガタ寄せばねを用いずにステアリング動作によるガタツキを防止することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 本実施形態に係る画像形成装置の制御構造を示す機能ブロック図である。 ステアリング機構の概略を示す図である。 (a)は保持アームがバネ部材から受ける力のモーメントと中間転写ベルトからステアリングローラーが受ける力のモーメントとの向きが逆方向の状態であることを示す図、(b)は保持アームがバネ部材から受ける力のモーメントと中間転写ベルトからステアリングローラーが受ける力のモーメントとの向きが同じ方向の状態であることを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る画像形成装置1は、搬送部16により搬送される用紙に対し、画像形成部20及び定着部30により画像を形成する複合機等の画像形成装置である。
画像形成装置1は、図1及び図2に示すように、制御部11と、記憶部12と、操作部13と、表示部14と、原稿読取部15と、搬送部16と、画像処理部17と、給紙部18と、通信部19と、画像形成部20と、定着部30と、を備えて構成されている。
制御部11は、CPU、RAM、ROMを備えて構成され、画像形成装置1の各部を制御する。ROMは、各種プログラム及び各種データが記憶されている記憶部である。制御部11は、CPUがROMから各種プログラムを読み出して適宜RAMに展開し、展開したプログラムとCPUの協働で、各種処理を実行する。例えば、制御部11は、原稿読取部15により生成され又は通信部19を介して受信され、記憶部12に保持されたビットマップ形式の原画像を、画像処理部17により画像処理させて、画像処理後の原画像データに基づき、画像形成部20により用紙上に画像を形成させる。
記憶部12は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等により構成され、各種画像処理に係る画像データ等の各種データを一時的に記憶する画像メモリーである。また、記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)等を有し、各種データを書き込み及び読み出し可能に記憶する構成としてもよい。
操作部13及び表示部14は、ユーザーインターフェイスとして画像形成装置1に設けられる。
操作部13は、ユーザーの操作に応じた操作信号を生成し、制御部11に出力する。操作部13としては、キーパッド、表示部14と一体に構成されたタッチパネル等を用いることができる。
表示部14は、制御部11の指示に従って、操作画面等を表示する。表示部14としては、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro Luminescence Display)等を用いることができる。
原稿読取部15は、コピー用に設けられたスキャナー等であり、制御部11の指示に従って、原稿台上にセットされた原稿dを読み取り、画素ごとにR(赤)、G(緑)及びB(青)の色値を有するビットマップ形式の原画像を生成する。原稿読取部15により生成されたR、G及びBの色値を有する原画像は、図示しない色変換部によりC、M、Y及びKの色値を有する原画像に色変換された後、記憶部12に記憶される。
搬送部16は、複数の搬送ローラー161A、161B、161C、161D、レジストローラー162及び排紙ローラー163等で構成されている。搬送部16は、制御部11の指示に従って、給紙部18や手差しトレイから給紙された用紙を画像形成部20及び定着部30へと搬送し、画像形成及び定着された用紙を排紙口24から排紙トレイ25に排出する。排紙トレイ25は、排出された用紙を載置する。
また、搬送部16は、定着部30から搬送された用紙を反転して再度画像形成部20に搬送する反転部16aを有する。
画像処理部17は、記憶部12に記憶された画像データ、原稿読取部15により原稿から画像を読み取って得られた画像データ、通信部19を介して外部装置から入力された画像データに必要な画像処理を行い、画像処理後の画像データを画像形成部20に出力する。画像処理には、階調処理、中間調処理、色変換処理等が含まれる。階調処理は、画像データの各画素の階調値を、用紙上に形成された画像の濃度特性が目標の濃度特性と一致するように補正された階調値に変換する処理である。中間調処理は、誤差拡散処理、組織的ディザ法を用いたスクリーン処理等である。色変換処理は、RGBの各階調値をCMYKの各階調値に変換する処理である。
給紙部18は、複数の給紙トレイを備え、制御部11の指示に従って、給紙手段181により画像形成部20に用紙を供給する。各給紙トレイには、それぞれ予め定められた紙種やサイズの用紙が収納されている。
通信部19は、ネットワークカード等で構成され、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続される。通信部19は、ネットワーク上の外部装置、例えばPC等のユーザー端末、サーバー等と通信する。通信部19は、ネットワークを介して、画像を形成するための画像データを外部装置から受信する。
画像形成部20は、制御部11の指示に従って、画像処理部17により画像処理された原画像に基づいて、C、M、Y及びKの複数の色からなる画像を用紙上に形成する。
画像形成部20は、4つの書込みユニット21Y、21M、21C、21Kと、中間転写ベルト22と、2次転写部23と、クリーニングブレード27と、ステアリング機構28と、蛇行検出部29と、を備えて構成されている。
4つの書込みユニット21Y、21M、21C、21Kは、中間転写ベルト22のベルト面に沿って直列(タンデム)に配置され、それぞれC、M、Y及びKの色の画像を形成する。
書込みユニット21Yは、感光体211Yと、帯電部212Yと、光走査装置213Yと、現像部214Yと、1次転写ローラー215Yと、クリーニング部216Yと、を備えて構成されている。画像形成時、書込みユニット21Yでは、帯電部212Yにより感光体211Yに電圧を印加して帯電させた後、光走査装置213Yにより原画像に基づいて発光させた光束で感光体211Y上を走査して静電潜像を形成する。現像部214Yによりトナー等の色材を供給して、感光体211Y上の静電潜像を現像すると、像担持体である感光体211Y上にトナー像が形成される。
なお、各書込みユニット21M、21C、21Kは、書込みユニット21Yと同様に構成されているため、その説明を省略する。
各書込みユニット21Y~21Kにおいて、感光体211Y~211K上にトナー像が形成されると、1次転写ローラー215Y~215Kにより、感光体211Y~211K上のトナー像が中間転写ベルト22上に順次重ねて転写(1次転写)される。これにより、中間転写ベルト22上には複数の色からなるトナー像が形成される。1次転写後、クリーニング部216Y~216Kにより感光体211Y~211K上に残留する色材が除去される。
中間転写ベルト(ベルト)22は、複数のローラーにより巻き回されて回転する無端ベルト状の像担持体である。中間転写ベルト22は、トナー画像の転写時に回転駆動される。複数のローラーの中には、1次転写ローラー215Y~215K、ローラー26及びステアリング機構28のステアリングローラー281も含まれる。
2次転写部23は、給紙部18から搬送される用紙の搬送経路上に配置されている。2次転写部23は、給紙部18から給紙された用紙上に、中間転写ベルト22上のトナー像を転写(2次転写)し、定着部30に搬送する。
クリーニングブレード27は、無端状の中間転写ベルト22の回転方向において、2次転写部23と各書込みユニット21との間に設けられ、中間転写ベルト22の外側表面に当接してクリーニングを行う。
ステアリング機構28は、ローラー26の近傍に設けられ、中間転写ベルト22を張架する複数のローラーのうちの一つであるステアリングローラー281を有する。ステアリング機構28は、ステアリングローラー281の回転軸281aを傾けて中間転写ベルト22を幅方向に移動させ、中間転写ベルト22の幅方向の位置を調整する。これにより、中間転写ベルト22の幅方向の蛇行を補正することができる。
ステアリング機構28は、図3に示すように、ステアリングローラー281と、保持アーム282と、バネ部材(押圧手段)283と、を備えて構成されている。
ステアリングローラー281は、中間転写ベルト22の回転方向におけるクリーニングブレード27と各書込みユニット21との間であって、中間転写ベルト22の内側表面に当接して設けられている。ステアリングローラー281の回転軸281aの軸方向一端部は、保持アーム282(アーム本体部282a)に回転可能な状態で支持されている。
保持アーム282は、アーム本体部282aと、バネ部材283を接続するための接続部282bと、を備えている。
アーム本体部282aには、長孔282a1が設けられている。保持アーム282は、互いに同一の鉛直線上である所定位置に設けられた第1の軸282cと第2の軸282dとを長孔282a1に軸通させた状態で設けられている。これにより保持アーム282は、第1の軸282cと第2の軸282dとを結ぶ鉛直線上をスライド可能となっている。
接続部282bは、アーム本体部282aの下端部であって当該アーム本体部282aの長手方向に対して垂直な方向に延設されている。したがって、保持アーム282は、鉤形状をなしている。接続部282bは、その下面にバネ部材283が接続され、このバネ部材283により図3における鉛直上向きの方向に付勢されるようになっている。これにより、保持アーム282及びステアリングローラー281が上方に付勢され、ステアリングローラー281が中間転写ベルト22の内側の表面に押し付けられ、中間転写ベルト22に張力が付与されている。
ここで、図3に示すように、第1の軸282cにかかる水平方向の力をFx1、中間転写ベルト22からステアリングローラー281が受ける反力F2の水平方向成分の力をFx2、第2の軸282dにかかる水平方向の力をFx3、中間転写ベルト22からステアリングローラー281が受ける反力F2の重力方向成分の力をFy2、バネ部材283による付勢力をFy4、第1の軸282cとステアリングローラー281の回転軸281aとを結ぶ線分の長さをL2、第1の軸282cと第2の軸282dとを結ぶ線分の長さをL3、バネ部材283により付勢力が付与される力点と第1の軸282cとを結ぶ線分の長さをL4、Fy4の上記力点と第1の軸282cとを結ぶ線分に垂直な方向の成分の力をFz4とした場合、ステアリング機構28は、ステアリングローラー281の動作範囲内において、保持アーム282がバネ部材283から受ける力のモーメントL4Fz4と、中間転写ベルト22からステアリングローラー281が受ける力のモーメントL2Fx2と、の合計値の正負が常に同じになるように構成されている。ステアリング動作によるガタツキを防止するためである。
また、好ましくは、ステアリング機構28は、下記の式(1)~式(3)、及び、Fx1とFx3とを乗算した値の正負が常に同じであるという条件を満たすように構成される。
Fx1+Fx2+Fx3=0・・・(1)
Fy2+Fy4=0・・・(2)
L2Fx2+L3Fx3+L4Fz4=0・・・(3)
また、好ましくは、ステアリング機構28は、保持アーム282がバネ部材283から受ける力のモーメントL4Fz4と、中間転写ベルト22からステアリングローラー281が受ける力のモーメントL2Fx2と、の各値の正負が常に同じになるように、すなわち各力のモーメントL4Fz4、L2Fx2の向き(時計回り又は反時計回り)が常に同じになるように構成される。上記の式(1)~式(3)による合力の成立範囲を広くするためである。例えば、図4(a)に示すように、保持アーム282がバネ部材283から受ける力のモーメントL4Fz4の向きが反時計回りであるのに対して、中間転写ベルト22からステアリングローラー281が受ける力のモーメントL2Fx2の向きが時計回りの場合、上記の式(1)~式(3)による合力の成立範囲が狭くなってしまう。そのため、図4(b)に示すように、例えば、ステアリングローラー281と中間転写ベルト22との接点位置を調整することによって、保持アーム282がバネ部材283から受ける力のモーメントL4Fz4と、中間転写ベルト22からステアリングローラー281が受ける力のモーメントL2Fx2と、のそれぞれの向きが同じ向き(反時計回り)になるようにすることで、上記の式(1)~式(3)による合力の成立範囲が広くなるようにしている。
蛇行検出部29は、ラインセンサーから構成され、中間転写ベルト22の幅方向の位置を検出する。制御部11は、蛇行検出部29により検出された中間転写ベルト22の幅方向の位置に基づいて、中間転写ベルト22の幅方向の蛇行量を算出する。
定着部30は、制御部11の指示に従って、画像形成部20により色材の像としてのトナー像が形成された用紙に、画像を熱定着させる。すなわち、定着部30は、画像形成部20によりトナー像が形成された用紙を加熱及び加圧する。用紙の両面に画像を形成する場合、定着部30により一方の面に画像が定着された用紙は、反転部16aにより用紙面を反転された後、再度2次転写部23の位置へ給紙される。
なお、本発明のベルト蛇行補正装置は、少なくともステアリング機構28と、蛇行検出部29と、制御部11と、を備えて構成される。
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置1のベルト蛇行補正装置は、ステアリングローラー281の傾きを調整することにより当該ステアリングローラー281に張架された中間転写ベルト22の蛇行を補正するベルト蛇行補正装置であって、ステアリングローラー281を保持する保持アーム282と、保持アーム282を介してステアリングローラー281を中間転写ベルト22に押し当てるバネ部材283と、を備え、ステアリングローラー281の動作範囲内において、保持アーム282がバネ部材283から受ける力のモーメントと中間転写ベルト22から受ける力のモーメントとの合計値の正負が常に同じになるように構成される。
したがって、本実施形態に係るベルト蛇行補正装置によれば、ステアリングローラー281を保持している保持アーム282に掛かる力の向きがステアリング動作によりそれまでの向きとは逆向きにならないようにすることができる。これにより、ガタ寄せばねを用いずに保持アーム282にガタツキが発生することを防止することができる。この結果、ガタツキに起因する色ずれを防止することができるようになる。
また、本実施形態に係るベルト蛇行補正装置によれば、以下の式(1)~式(3)、及び、Fx1とFx3とを乗算した値の正負が常に同じであるという条件を満たすように構成される。
Fx1+Fx2+Fx3=0・・・(1)
Fy2+Fy4=0・・・(2)
L2Fx2+L3Fx3+L4Fz4=0・・・(3)
但し、上記の式(1)~式(3)及び上記の条件において、Fx1は、第1の軸282cにかかる水平方向の力、Fx2は、ステアリングローラー281が中間転写ベルト22から受ける反力F2の水平方向成分の力、Fx3は、第2の軸282dにかかる水平方向の力、Fy2は、ステアリングローラー281が中間転写ベルト22から受ける反力F2の鉛直方向成分の力、Fy4は、バネ部材283による押圧力、L2は、第1の軸282cとステアリングローラー281の回転軸281aとを結ぶ線分の長さ、L3は、第1の軸282cと第2の軸282dとを結ぶ線分の長さ、L4は、保持アーム282に対して上記の押圧力が加えられる力点と第1の軸282cとを結ぶ線分の長さ、Fz4は、Fy4の上記力点と第1の軸282cとを結ぶ線分に垂直な方向の成分の力である。
したがって、本実施形態に係るベルト蛇行補正装置によれば、上記の式(1)~式(3)、及び、上記条件を満たすことにより、ステアリングローラー281を保持している保持アーム282に掛かる力の向きがステアリング動作によりそれまでの向きとは逆向きにならないようにすることができる。これにより、ガタ寄せばねを用いずに保持アーム282にガタツキが発生することを防止することができる。この結果、ガタツキに起因する色ずれを防止することができるようになる。
また、本実施形態に係るベルト蛇行補正装置によれば、保持アーム282がバネ部材283から受ける力のモーメントと中間転写ベルト22から受ける力のモーメントとの各値の正負が常に同じになるように構成される。
したがって、本実施形態に係るベルト蛇行補正装置によれば、上記の式(1)~式(3)による合力の成立範囲を広くすることができるので、ステアリング機構28を設計するうえでの自由度を高めることができる。
また、本実施形態に係るベルト蛇行補正装置によれば、バネ部材283による押圧力により中間転写ベルト22に張力を付与する方向を鉛直上向きとする。
したがって、本実施形態に係るベルト蛇行補正装置によれば、保持アーム282の第1の軸282cと第2の軸282dとにかかる鉛直方向の力の影響を考慮する必要が無いので、ステアリング機構28の構成をシンプルにすることができる。
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明のベルトとして、中間転写ベルト22を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、定着ベルト等に適用するようにしてもよい。
その他、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 画像形成装置
11 制御部
12 記憶部
13 操作部
14 表示部
15 原稿読取部
16 搬送部
17 画像処理部
18 給紙部
19 通信部
20 画像形成部
21Y、21M、21C、21K 書込みユニット
22 中間転写ベルト(ベルト)
23 2次転写部
24 排紙口
25 排紙トレイ
26 ローラー
27 クリーニングブレード
28 ステアリング機構
281 ステアリングローラー
282 保持アーム
283 バネ部材(押圧手段)
29 蛇行検出部
30 定着部

Claims (5)

  1. ステアリングローラーの傾きを調整することにより当該ステアリングローラーに張架されたベルトの蛇行を補正するベルト蛇行補正装置であって、
    前記ステアリングローラーを保持する保持アームと、
    前記保持アームを介して前記ステアリングローラーを前記ベルトに押し当てる押圧手段と、
    を備え、
    前記保持アームは、アーム本体部と、前記押圧手段を接続するための接続部と、を備え、
    前記接続部は、前記アーム本体部の長手方向における前記ステアリングローラーを支持する端部とは反対側の端部であって当該アーム本体部の長手方向に対して垂直な方向に延設され、
    前記ステアリングローラーの動作範囲内において、前記保持アームが前記押圧手段から受ける力のモーメントと前記ベルトから受ける力のモーメントとの合計値の正負が常に同じになるように構成される、
    ことを特徴とするベルト蛇行補正装置。
  2. 以下の式(1)~式(3)、及び、Fx1とFx3とを乗算した値の正負が常に同じであるという条件を満たすことを特徴とする請求項1に記載のベルト蛇行補正装置。
    Fx1+Fx2+Fx3=0・・・(1)
    Fy2+Fy4=0・・・(2)
    L2Fx2+L3Fx3+L4Fz4=0・・・(3)
    但し、上記の式(1)~式(3)及び上記の条件において、
    Fx1は、所定位置に設けられた軸であり前記保持アームに設けられた長孔に軸通される第1の軸にかかる水平方向の力、
    Fx2は、前記ステアリングローラーが前記ベルトから受ける反力の水平方向成分の力、
    Fx3は、所定位置に設けられた軸であり前記長孔に軸通される第2の軸にかかる水平方向の力、
    Fy2は、前記ステアリングローラーが前記ベルトから受ける反力の鉛直方向成分の力、
    Fy4は、前記押圧手段による押圧力、
    L2は、前記第1の軸と前記ステアリングローラーの回転軸とを結ぶ線分の長さ、
    L3は、前記第1の軸と前記第2の軸とを結ぶ線分の長さ、
    L4は、前記保持アームに対して前記押圧力が加えられる力点と前記第1の軸とを結ぶ線分の長さ、
    Fz4は、Fy4の前記力点と前記第1の軸とを結ぶ線分に垂直な方向の成分の力である。
  3. 前記保持アームが前記押圧手段から受ける力のモーメントと前記ベルトから受ける力のモーメントとの各値の正負が常に同じになるように構成されることを特徴する請求項1又は2に記載のベルト蛇行補正装置。
  4. 前記押圧手段による押圧力により前記ベルトに張力を付与する方向を鉛直上向きとすることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のベルト蛇行補正装置。
  5. トナー像の転写時に回転駆動される無端状の中間転写ベルトと、用紙上に前記中間転写ベルト上の前記トナー像を転写する転写部と、を備え、前記用紙に前記トナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により形成されたトナー像を前記用紙に定着させる定着部と、
    を備え、
    前記画像形成部は、前記中間転写ベルトの幅方向の蛇行を補正する請求項1~4のいずれか一項に記載のベルト蛇行補正装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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