JP6633946B2 - 伸縮装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ジョイント部材の製造方法、ジョイント部材及び伸縮装置に関する。
道路橋の橋桁と橋桁との隙間(遊間)には伸縮装置が設けられる。伸縮装置は、遊間における車両の通行を容易にすると共に、線膨張によって橋桁同士が接触することを防止するための装置である。伸縮装置の一例として、特許文献1には輪荷重を支持できるフェースプレートを備える伸縮装置が記載されている。
実用新案登録第3174898号公報
フェースプレートには、輪荷重が繰り返し作用する。このため、フェースプレートに疲労破壊が生じる可能性がある。一方、フェースプレートと一体であるジベルが道路に埋め込まれるので、ジョイント部材は容易に交換することができない。このため、フェースプレートの疲労限度を向上させることができるジョイント部材が望まれている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、フェースプレートの疲労限度を向上させることができるジョイント部材の製造方法、ジョイント部材及び伸縮装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るジョイント部材の製造方法は、押出成形によってアルミニウム合金押出形材を形成する第1ステップと、前記第1ステップの後、前記アルミニウム合金押出形材を切削することで、複数のフィンガーを備えるフェースプレートと、道路に埋め込まれるジベルと、を形成する第2ステップと、を含む。
仮にジョイント部材が鋳造により製造される場合、ジョイント部材には鋳造欠陥が生じる可能性があるので、フェースプレートの疲労限度が低下する可能性がある。また、ジョイント部材の製造の際に溶接が用いられる場合、ジョイント部材には溶接欠陥が生じる可能性があるので、フェースプレートの疲労限度が低下する可能性がある。これに対して、本発明に係る製造方法によれば、ジョイント部材がアルミニウム合金押出形材から形成されるので、ジョイント部材における欠陥の発生が抑制される。このため、本発明に係るジョイント部材の製造方法は、フェースプレートの疲労限度を向上させることができる。
本発明に係るジョイント部材の製造方法の望ましい態様として、ボルトがスライドできるように前記ボルトの頭部を保持できるボルト溝が前記第1ステップにおいて形成されることが好ましい。
これにより、ボルト溝を形成するための切削加工等が不要となる。このため、ジョイント部材の製造がより容易となる。
また、本発明に係るジョイント部材は、アルミニウム合金押出形材であって、複数のフィンガーを備えるフェースプレートと、道路に埋め込まれるジベルと、を備える。
これにより、ジョイント部材における欠陥の発生が抑制される。このため、ジョイント部材は、フェースプレートの疲労限度を向上させることができる。
本発明に係る伸縮装置は、前記フェースプレートから下方に突出しており且つボルトがスライドできるように前記ボルトの頭部を保持できるボルト溝を備える垂れ壁を備える前記ジョイント部材と、前記フィンガーの下方に設けられるパッキンと、前記ボルト溝に取り付けられたボルトで前記垂れ壁に固定されており、且つ前記パッキンを支持するパッキン支持部材と、を備える。
これにより、ボルトの位置調整が容易である。また、ボルトに取り付けられたナットを締め付けることで、パッキン支持部材が垂れ壁に固定される。このため、パッキン支持部材の取付作業が容易である。また、ナットが取り外されると、ボルトがボルト溝に保持されたままの状態でパッキン支持部材の取り外しが可能となる。このため、パッキンの交換作業が容易である。
本発明に係る伸縮装置の望ましい態様として、前記パッキンは、前記道路の長手方向の両端に端部襞を備え、前記パッキン支持部材は、前記ボルト溝に対応する位置にボルト用孔を備える取付部と、前記取付部よりも上方に設けられ且つ前記端部襞を前記垂れ壁に押し付けるパッキン押圧部と、を備えることが好ましい。
これにより、パッキン支持部材は、パッキンよりも下方にある取付部で固定される。このため、遊間の下方から見て取付部が露出しているので、パッキン支持部材の取り外し作業が容易となる。したがって、パッキンの交換作業がより容易となる。また、パッキンを押圧する部材が、ボルトを貫通させるためのボルト用孔を有する部材に対して異なる位置にあるので、ボルト用孔を介する漏水が防がれる。したがって、伸縮装置の水密性が向上する。
本発明に係る伸縮装置の望ましい態様として、前記端部襞は、前記垂れ壁とは反対側に突出する凸部を備え、前記パッキン押圧部は、前記凸部に嵌まる凹部を備えることが好ましい。
これにより、凸部が凹部に嵌まった状態で、端部襞がパッキン押圧部によって垂れ壁に押し付けられるので、端部襞が垂れ壁に密着しやすい。これにより、伸縮装置の水密性が向上する。
本発明に係る伸縮装置の望ましい態様として、前記パッキン支持部材は、アルミニウム合金押出形材であることが好ましい。
これにより、パッキン支持部材の製造が容易となる。また、パッキン支持部材の寸法精度が向上するので、パッキン支持部材の取付作業が容易になる。
本発明によれば、フェースプレートの疲労限度を向上させることができるジョイント部材の製造方法、ジョイント部材及び伸縮装置を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る伸縮装置を示す平面図である。 図2は、図1におけるA−A断面図である。 図3は、図1におけるB−B断面図である。 図4は、本実施形態に係る第1パッキン支持部材の側面図である。 図5は、本実施形態に係る第2パッキン支持部材の側面図である。 図6は、本実施形態に係るジョイント部材の製造方法を示すフローチャートである。 図7は、本実施形態に係るジョイント部材になる前のアルミニウム合金押出形材を斜視図である。 図8は、本実施形態に係るジョイント部材になる前のアルミニウム合金押出形材を示す斜視図である。 図9は、フィンガー及びジベルの外形を形成する時のアルミニウム合金押出形材に対する切削位置を示す平面図である。 図10は、連結用孔を形成する時の中間部材に対する切削位置を示す側面図である。 図11は、変形例に係るジョイント部材を示す平面図である。 図12は、変形例に係るジョイント部材の製造方法において、フィンガー及びジベルの外形を形成する時のアルミニウム合金押出形材に対する切削位置を示す平面図である。
本発明を実施するための実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、一部の構成要素は用いられない場合もある。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る伸縮装置を示す平面図である。図2は、図1におけるA−A断面図である。図3は、図1におけるB−B断面図である。ただし、図2においては、図1で下側に位置するジョイント部材1の記載を省略している。本実施形態に係る伸縮装置10は、遊間101に設けられる。遊間101は、道路橋の橋桁と橋桁との間の隙間である。以下の説明において、鉛直方向での上方は単に上方と記載され、鉛直方向での下方は単に下方と記載される。
伸縮装置10は、遊間101の上方を通過する車両の走行を容易にすると共に、線膨張によって橋桁同士が接触することを防止するための装置である。また、伸縮装置10は、遊間101に流入する水が道路橋の橋桁及び支承に侵入することを防止することができる。図1から図3に示すように、伸縮装置10は、ジョイント部材1と、パッキン5と、フィラー6と、第1パッキン支持部材2と、第2パッキン支持部材3と、を備える。
ジョイント部材1は、道路100を走行する車両の荷重を負担する部材である。ジョイント部材1は、アルミニウム合金押出形材である。伸縮装置10は、複数のジョイント部材1を備えている。複数のジョイント部材1は、道路100の幅方向に並べられており、且つロッド191及び複数のナット192を備える連結部材19で連結されている。連結部材19で連結されたジョイント部材1の列は、遊間101の両側に1列ずつ配置されている。図1に示すように、一方の列のジョイント部材1は、他方の列のジョイント部材1とは反対向きに配置されている。以下の説明においては、図3で右側にあるジョイント部材1の列は第1列と記載され、図3で左側にあるジョイント部材1の列は第2列と記載される。図3に示すように、ジョイント部材1は、フェースプレート11と、垂れ壁13と、ジベル12と、を備える。フェースプレート11、垂れ壁13及びジベル12は、一体に形成されている。
フェースプレート11は、道路100の路面と略平行な板状部材である。道路100を走行する車両は、フェースプレート11の上面に接触する。フェースプレート11の上面には、例えばサンドブラストが施されている。これにより、フェースプレート11と車両のタイヤとの間の摩擦力が増加する。図1に示すように、フェースプレート11は複数のフィンガー111を備える。フィンガー111は、遊間101に向かって突出する突起である。複数のフィンガー111は、道路100の幅方向(ジョイント部材1の長手方向)に沿って等間隔に配置されている。すなわち、フェースプレート11は平面視で櫛状の部材である。第1列のフィンガー111は、第2列の隣接するフィンガー111の間に配置されている。すなわち、第1列のフィンガー111と第2列のフィンガー111とが互い違いに配置されている。
図3に示すように、垂れ壁13は、フェースプレート11から下方に突出する部材である。垂れ壁13は、ボルト溝131と、位置決め溝132と、を備える。ボルト溝131は、道路100の幅方向に沿う溝である。ボルト溝131は、ボルト41が道路100の幅方向にスライドできるようにボルト41の頭部を保持することができる。より具体的には、ボルト溝131の上下方向の長さは、六角ボルトであるボルト41の二面幅よりも大きく且つ対角距離よりも小さい。位置決め溝132は、道路100の幅方向に沿う溝である。位置決め溝132は、例えばボルト溝131の上方に配置されている。
ジベル12は、垂れ壁13から遊間101とは反対側に突出する部材であって、道路100に埋め込まれる。ジョイント部材1は、複数のジベル12を備える。例えば、複数のジベル12は、道路100の幅方向に沿って等間隔に配置されている。ジベル12は、連結用孔123と、鉄筋用孔121と、鉄筋用孔122と、を備える。連結用孔123は、道路100の幅方向で隣接するジョイント部材1同士を連結する際に用いられる。図1に示す連結部材19が連結用孔123に取り付けられる。鉄筋用孔121及び鉄筋用孔122は、ジベル12が道路100に埋め込まれる時に用いられる。具体的には、鉄筋が鉄筋用孔121及び鉄筋用孔122を貫通するように配置された後、ジベル12の周辺にコンクリートが流し込まれる。コンクリートが硬化することで、ジベル12は道路100と一体となる。
パッキン5は、遊間101に流入する水が橋桁及び支承に侵入することを防止するための部材である。パッキン5は、例えば、蛇腹式に伸縮する部材であって、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)で形成されている。パッキン5は、フェースプレート11の下方に配置されている。また、パッキン5は、道路100の長手方向の両端に端部襞51を備える。端部襞51は、ジョイント部材1の垂れ壁13に接している。すなわち、パッキン5は、対向するジョイント部材1の間の隙間を塞いでいる。パッキン5は、遊間101に流入する水を受け止め、道路100の幅方向の端部へ導く。道路100の幅方向の端部へ導かれた水は、排水口等を介して遊間101の外部へ排水される。
フィラー6は、パッキン5への塵等の流入を防止するための部材である。フィラー6は、フェースプレート11とパッキン5との間に配置される。フィラー6は、例えば難燃性のウレタンフォームである。また、フィラー6は、フェースプレート11に接しているので、フェースプレート11に対して制振材として作用する。これにより、フィラー6は、車両の走行音を低減することができる。
第1パッキン支持部材2及び第2パッキン支持部材3は、パッキン5を支持するための部材であって、例えばアルミニウム合金押出形材である。第1パッキン支持部材2及び第2パッキン支持部材3は、図2に示すように、第1パッキン支持部材2及び第2パッキン支持部材3は、道路100の幅方向に沿って交互に配置されている。図3に示すように、第1パッキン支持部材2及び第2パッキン支持部材3は、締結部材4によって垂れ壁13に固定されている。第1列のジョイント部材1に取り付けられた第1パッキン支持部材2は、第2列のジョイント部材1に取り付けられた第2パッキン支持部材3に対向する。また、第1列のジョイント部材1に取り付けられた第2パッキン支持部材3は、第2列のジョイント部材1に取り付けられた第1パッキン支持部材2に対向する。
締結部材4は、図3に示すように、六角ボルトであるボルト41と、ナット42と、を備える。ボルト41の頭部は、ボルト溝131に保持されている。ボルト41の頭部は、ボルト溝131の長手方向の端部開口からボルト溝131に挿入される。ボルト41の頭部は、ボルト溝131の内部でスライドすることができる。このため、ボルト41の位置調整が容易である。一方、ボルト溝131の上下方向の長さがボルト41の二面幅よりも大きく且つ対角距離よりも小さいので、ボルト41の頭部がボルト溝131内にある状態においてボルト41は回転できない。第1パッキン支持部材2又は第2パッキン支持部材3は、位置調整されたボルト41の軸部に取り付けられ、ナット42によって垂れ壁13に締め付けられる。ボルト41が回転しないので、ナット42の締め付け作業が容易である。
図4は、本実施形態に係る第1パッキン支持部材の側面図である。図4に示すように、第1パッキン支持部材2は、取付部21と、パッキン押圧部22と、突起部23と、パッキン受け部24と、を備える。取付部21、パッキン押圧部22、突起部23及びパッキン受け部24は、一体に形成されている。取付部21は、ジョイント部材1の垂れ壁13に接する板状部材であって、ボルト用孔211を備える。図3に示すボルト41の軸部がボルト用孔211を貫通する。パッキン押圧部22は、取付部21の上方に設けられた板状部材であって、凹部221を備える。凹部221は、パッキン押圧部22の垂れ壁13に対向する表面に設けられた窪みである。突起部23は、取付部21の垂れ壁13に対向する表面に設けられた突起である。突起部23は、垂れ壁13の位置決め溝132に嵌まることができる。このため、第1パッキン支持部材2の上下方向の位置決めが容易である。パッキン受け部24は、例えば取付部21の上端部(パッキン押圧部22の下端部)から垂れ壁13とは反対側に突出する板状部材である。パッキン受け部24は、パッキン5の下面を支えることでパッキン5の撓みを抑制する。例えば図3に示すように、パッキン受け部24の先端は、パッキン5の短手方向の中央よりも、対向する第2パッキン支持部材3側に位置している。また、パッキン受け部24は、上面の先端に、先端に向かって下る傾斜面241を備える。傾斜面241により、パッキン5が伸縮するときにパッキン5がパッキン受け部24に引っ掛かりにくくなっている。
図4に示すように、パッキン5の端部襞51は、凸部511を備える。端部襞51は、パッキン押圧部22によって垂れ壁13に押し付けられる。すなわち、端部襞51は、パッキン押圧部22及び垂れ壁13に挟まれる。凸部511は、例えば端部襞51の先端側に設けられており、垂れ壁13とは反対側に突出している。言い換えると、凸部511における肉厚は、端部襞51の根本部分の肉厚よりも大きい。凸部511は、パッキン押圧部22の凹部221に嵌まっている。凸部511は、凹部221に嵌まった状態でパッキン押圧部22によって垂れ壁13に押し付けられるので、垂れ壁13に密着しやすい。これにより、パッキン5の水密性が向上する。
図5は、本実施形態に係る第2パッキン支持部材の側面図である。図5に示すように、第2パッキン支持部材3は、取付部31と、パッキン押圧部32と、突起部33と、を備える。取付部31、パッキン押圧部32及び突起部33は、一体に形成されている。取付部31は、ジョイント部材1の垂れ壁13に接する板状部材であって、ボルト用孔311を備える。図3に示すボルト41の軸部がボルト用孔311を貫通する。パッキン押圧部32は、取付部31の上方に設けられた板状部材であって、凹部321を備える。凹部321は、パッキン押圧部32の垂れ壁13に対向する表面に設けられた窪みである。突起部33は、取付部31の垂れ壁13に対向する表面に設けられた突起である。突起部33は、垂れ壁13の位置決め溝132に嵌まることができる。このため、第2パッキン支持部材3の上下方向の位置決めが容易である。
端部襞51は、パッキン押圧部32によって垂れ壁13に押し付けられる。すなわち、端部襞51は、パッキン押圧部32及び垂れ壁13に挟まれる。凸部511は、パッキン押圧部32の凹部321に嵌まっている。凸部511は、凹部321に嵌まった状態でパッキン押圧部32によって垂れ壁13に押し付けられるので、垂れ壁13に密着しやすい。これにより、伸縮装置10の水密性が向上する。
図6は、本実施形態に係るジョイント部材の製造方法を示すフローチャートである。図7は、本実施形態に係るジョイント部材になる前のアルミニウム合金押出形材を斜視図である。図8は、本実施形態に係るジョイント部材になる前のアルミニウム合金押出形材を示す斜視図である。図9は、フィンガー及びジベルの外形を形成する時のアルミニウム合金押出形材に対する切削位置を示す平面図である。図10は、連結用孔を形成する時の中間部材に対する切削位置を示す側面図である。
本実施形態に係るジョイント部材1は、アルミニウム合金押出形材9から製造される。図6に示すように、ジョイント部材1の製造方法は、例えばステップS1と、ステップS2と、ステップS3と、を含む。
図6に示すように、まず押出成形によってアルミニウム合金押出形材9(図7及び図8参照)が形成される(ステップS1)。図7及び図8に示すように、アルミニウム合金押出形材9は、貫通孔921及び貫通孔922を備える中空形材(ホロー形材)である。具体的には、鋳造により形成されたアルミニウム合金の塊であるビレットが、金型(ダイス)から押し出される。例えば、金型は、貫通孔921及び貫通孔922を形成できるようにオス型金型及びメス型金型で構成されている。また、アルミニウム合金押出形材9は、フェースプレート原型91と、ジベル原型92と、垂れ壁13と、を備える。垂れ壁13のボルト溝131及び位置決め溝132は、ステップS1で形成されている。
図6に示すように、ステップS1の後、フィンガー111及びジベル12の外形(ジベル原型82)が形成される(ステップS2)。具体的には、図9に示すように、二点鎖線で示すラインに沿ってアルミニウム合金押出形材9が切削されることで、複数のフィンガー111及び複数のジベル原型82を備える中間部材8が形成される。より具体的には、フェースプレート原型91が切削されることで複数のフィンガー111が形成され、ジベル原型92が切削されることでジベル原型82が形成される。ジベル原型82は、ジベル12と同じ外形を有する一方、連結用孔123を備えていない点でジベル12に対して異なる。
図6に示すように、ステップS2の後、ジベル12が形成される(ステップS3)。具体的には、図10に示すように、二点鎖線で示すラインに沿って中間部材8が切削されることで、連結用孔123を備えるジベル12が形成される。
なお、連結用孔123は、必ずしも切削によって形成されなくてもよい。例えば、連結用孔123は、ステップS1の金型によって形成されてもよい。すなわち、ステップS1で形成されるアルミニウム合金押出形材9が連結用孔123を備えていてもよい。このような場合、ステップS2においてフェースプレート11及びジベル12が形成されるので、ステップS3は不要となる。
以上で説明したように、ジョイント部材1の製造方法は、押出成形によってアルミニウム合金押出形材9を形成する第1ステップ(ステップS1)と、第1ステップの後、アルミニウム合金押出形材9を切削することで、複数のフィンガー111を備えるフェースプレート11及び道路100に埋め込まれるジベル12を形成する第2ステップ(ステップS2及びステップS3)と、を含む。
仮にジョイント部材1が鋳造により製造される場合、ジョイント部材1には鋳造欠陥が生じる可能性があるので、フェースプレート11の疲労限度が低下する可能性がある。また、ジョイント部材1の製造の際に溶接が用いられる場合、ジョイント部材1には溶接欠陥が生じる可能性があるので、フェースプレート11の疲労限度が低下する可能性がある。これに対して、本実施形態に係る製造方法によれば、ジョイント部材1がアルミニウム合金押出形材9から形成されるので、ジョイント部材1における欠陥の発生が抑制される。このため、本実施形態に係るジョイント部材1の製造方法は、フェースプレート11の疲労限度を向上させることができる。
また、ジョイント部材1の製造方法においては、ボルト41がスライドできるようにボルト41の頭部を保持できるボルト溝131が第1ステップ(ステップS1)において形成される。
これにより、ボルト溝131を形成するための切削加工等が不要となる。このため、ジョイント部材1の製造がより容易となる。
また、ジョイント部材1は、アルミニウム合金押出形材であって、複数のフィンガー111を備えるフェースプレート11と、道路100に埋め込まれるジベル12と、を備える。
これにより、ジョイント部材1における欠陥の発生が抑制される。このため、ジョイント部材1は、フェースプレート11の疲労限度を向上させることができる。
また、伸縮装置10は、ジョイント部材1と、パッキン5と、パッキン支持部材(第1パッキン支持部材2及び第2パッキン支持部材3)と、を備えるアルミニウム合金押出形材である。ジョイント部材1は、フェースプレート11から下方に突出しており且つボルト41がスライドできるようにボルト41の頭部を保持できるボルト溝131を備える垂れ壁13を備える。パッキン5は、フィンガー111の下方に設けられる。パッキン支持部材(第1パッキン支持部材2及び第2パッキン支持部材3)は、ボルト溝131に取り付けられたボルト41で垂れ壁13に固定されており、且つパッキン5を支持する。
これにより、ボルト41の位置調整が容易である。また、ボルト41に取り付けられたナット42を締め付けることで、パッキン支持部材(第1パッキン支持部材2及び第2パッキン支持部材3)が垂れ壁13に固定される。このため、パッキン支持部材(第1パッキン支持部材2及び第2パッキン支持部材3)の取付作業が容易である。また、ナット42が取り外されると、ボルト41がボルト溝131に保持されたままの状態でパッキン支持部材(第1パッキン支持部材2及び第2パッキン支持部材3)の取り外しが可能となる。このため、パッキン5の交換作業が容易である。
また、伸縮装置10において、パッキン5は、道路100の長手方向の両端に端部襞51を備える。第1パッキン支持部材2は、ボルト溝131に対応する位置にボルト用孔211を備える取付部21と、取付部21よりも上方に設けられ且つ端部襞51を垂れ壁13に押し付けるパッキン押圧部22と、を備える。第2パッキン支持部材3は、ボルト溝131に対応する位置にボルト用孔311を備える取付部31と、取付部31よりも上方に設けられ且つ端部襞51を垂れ壁13に押し付けるパッキン押圧部32と、を備える。
これにより、パッキン支持部材(第1パッキン支持部材2及び第2パッキン支持部材3)は、パッキン5よりも下方にある取付部21で固定される。このため、遊間101の下方から見て取付部21が露出しているので、パッキン支持部材(第1パッキン支持部材2及び第2パッキン支持部材3)の取り外し作業が容易となる。したがって、パッキン5の交換作業がより容易となる。また、パッキン5を押圧する部材が、ボルト41を貫通させるためのボルト用孔211(又はボルト用孔311)を有する部材に対して異なる位置にあるので、ボルト用孔211(又はボルト用孔311)を介する漏水が防がれる。したがって、伸縮装置10の水密性が向上する。
また、伸縮装置10において、端部襞51は、垂れ壁13とは反対側に突出する凸部511を備える。パッキン押圧部22は、凸部511に嵌まる凹部221を備える。パッキン押圧部32は、凸部511に嵌まる凹部321を備える。
これにより、凸部511が凹部321に嵌まった状態で、端部襞51がパッキン押圧部32によって垂れ壁13に押し付けられるので、端部襞51が垂れ壁13に密着しやすい。これにより、伸縮装置10の水密性が向上する。
また、伸縮装置10において、パッキン支持部材(第1パッキン支持部材2及び第2パッキン支持部材3)は、アルミニウム合金押出形材である。
これにより、パッキン支持部材(第1パッキン支持部材2及び第2パッキン支持部材3)の製造が容易となる。また、パッキン支持部材(第1パッキン支持部材2及び第2パッキン支持部材3)の寸法精度が向上するので、パッキン支持部材(第1パッキン支持部材2及び第2パッキン支持部材3)の取付作業が容易になる。
(変形例)
図11は、変形例に係るジョイント部材を示す平面図である。図12は、変形例に係るジョイント部材の製造方法において、フィンガー及びジベルの外形を形成する時のアルミニウム合金押出形材に対する切削位置を示す平面図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図11に示すように、変形例に係るジョイント1部材Aは、上述したフェースプレート11とは異なるフェースプレート11Aを備える。フェースプレート11Aは、複数のフィンガー111Aを備える。平面視で、フィンガー111Aの長手方向に沿う直線L2は、ジベル12の突出方向に沿う直線L1に対して角度θをなしている。
ジョイント部材1Aの製造方法は、図6に示した製造方法に対して、ステップS2における切削位置が異なる。ジョイント部材1Aの製造方法においては、アルミニウム合金押出形材9が形成された後、フィンガー111A及びジベル12の外形が形成される。具体的には、図12に示すように、二点鎖線で示すラインに沿ってアルミニウム合金押出形材9が切削されることで、複数のフィンガー111A及び複数のジベル原型82を備える中間部材8Aが形成される。より具体的には、フェースプレート原型91が切削されることで複数のフィンガー111Aが形成され、ジベル原型92が切削されることでジベル原型82が形成される。
1、1A ジョイント部材
11、11A フェースプレート
111、111A フィンガー
12 ジベル
121、122 鉄筋用孔
123 連結用孔
13 垂れ壁
131 ボルト溝
132 位置決め溝
10 伸縮装置
100 道路
101 遊間
19 連結部材
191 ロッド
192 ナット
2 第1パッキン支持部材
21 取付部
211 ボルト用孔
22 パッキン押圧部
221 凹部
23 突起部
24 パッキン受け部
3 第2パッキン支持部材
31 取付部
311 ボルト用孔
32 パッキン押圧部
321 凹部
33 突起部
4 締結部材
41 ボルト
42 ナット
5 パッキン
51 端部襞
511 凸部
6 フィラー
8、8A 中間部材
82 ジベル原型
9 アルミニウム合金押出形材
91 フェースプレート原型
92 ジベル原型

Claims (4)

  1. 道路橋の伸縮装置であって、
    アルミニウム合金押出形材であって、複数のフィンガーを備えるフェースプレートと、道路に埋め込まれるジベルと、前記フェースプレートから下方に突出しており且つボルトがスライドできるように前記ボルトの頭部を保持できるボルト溝を備える垂れ壁と、を備えるジョイント部材と、
    前記フィンガーの下方に設けられるパッキンと、
    前記ボルト溝に取り付けられたボルトで前記垂れ壁に固定されており、且つ前記パッキンを支持するパッキン支持部材と、
    を備える伸縮装置。
  2. 前記パッキンは、前記道路の長手方向の両端に端部襞を備え、
    前記パッキン支持部材は、前記ボルト溝に対応する位置にボルト用孔を備える取付部と、前記取付部よりも上方に設けられ且つ前記端部襞を前記垂れ壁に押し付けるパッキン押圧部と、を備える
    請求項に記載の伸縮装置。
  3. 前記端部襞は、前記垂れ壁とは反対側に突出する凸部を備え、
    前記パッキン押圧部は、前記凸部に嵌まる凹部を備える
    請求項に記載の伸縮装置。
  4. 前記パッキン支持部材は、アルミニウム合金押出形材である
    請求項からのいずれか1項に記載の伸縮装置。
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