JP5476419B2 - コンクリート製構造物 - Google Patents

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本発明は、主として内部を人や車両が通行可能なコンクリート製構造物に関する。
従来より、内部を人や車両が通行可能であり正面視アーチ状をなすコンクリート製構造物が種々考えられてきている。このようなコンクリート製構造物は、下端、換言すれば幅方向両端と、上端、換言すれば幅方向中央とにヒンジを有する3ヒンジ構造を有するとともに、その上方に盛土等を行い、盛土の上方に道路等を形成することにより盛土上方も通行できるようにする用途に多く用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
しかして、従来のこの種のコンクリート製構造物は、盛土を行う工程が行われている際及び構造物完成時に、このコンクリート製構造物の側方の盛土から受ける圧力により、この構造物の内面が引っ張られる大きな曲げモーメントが発生する。
また、内部を人や車両が通行可能にするために大きな建築限界を設定する必要があり、この建築限界に対応して建築限界の形状ごとに固有の曲率を設定する必要があった。そのため、建築限界の幅や高さといった形状が変化するごとに、それぞれ対応する曲率を有する型枠を形成する必要があった。さらに、この構造物を解析するための構造解析用フレームもその都度設定する必要があった。
特開2000−337090号公報
本発明は以上の点に着目し、構造物の内面が引っ張られる大きな曲げモーメントが発生することに伴う不具合の発生を抑制しつつ、種々の形状の建築限界に対してコンクリート製構造物を形成するための型枠の兼用化を図ることを目的とする。
すなわち本発明に係るコンクリート製構造物は、設置面に接続し第1の曲率を有するとともに第1の内角を有する第1の要素と、この第1の要素の上端に連続し前記第1の曲率より大きい第2の曲率を有するとともに第2の内角を有する第2の要素と、この第2の要素の上端に接続し前記第2の曲率より小さい第3の曲率を有し第3の内角を有するとともに先端に接合面を有する第3の要素とを備え、前記第2の曲率が前記第1及び第3の曲率より大きく、前記第1、第2及び第3の内角の和が90度であるコンクリート製部材の前記接合面同士を接続して形成されるとともに内部空間に建築限界が設定され、上方に盛土が行われることを特徴とする。
このようなものであれば、第1の要素の曲率が第2の要素よりも小さいので、この第1の要素は従来のものの下端部近傍の部位と比較して鉛直に近く、盛土を行う工程が行われている際及び構造物完成時に側方の盛土から受ける圧力によって発生する曲げモーメントを低減できる。また、第2の要素の曲率を最も大きくしているので、所望の大きさの建築限界を内部に形成するためのこのコンクリート製構造物の幅寸法及び高さ寸法を小さくできるとともに、完成時には外面が引っ張られるモーメントを発生させるようにし、これら第1〜第3の要素の長さを変更することにより所望の形状の建築限界を内部に形成できる。加えて、このような構成により、建築限界の形状に関わらず第1〜第3の要素それぞれの曲率に対応する型枠のみを用意すればよく、加えて構造物を解析するための構造解析用フレームをその都度設定する必要もなくなるので、型枠構造の簡素化、型枠を製造する費用の削減、及び構造解析用フレームの設定にかかる費用の削減を図ることができる。なお、本発明において、「曲率」とは、「曲率半径」の逆数を示す概念である。また、「第1〜第3の要素の内角」とは、正面視した際に建築限界の下辺の中心と第1〜第3の要素の上端及び下端それぞれとを結ぶ2本の線分がなす角を示す概念である。
さらなる型枠構造の簡素化及び型枠を製造する費用の削減を図るための態様として、前記第1の曲率と前記第3の曲率とが等しいものが挙げられる。
このようなコンクリート製構造物を設置面に設置するための態様の一例として、前記コンクリート製部材の下端と前記設置面との接続部分をヒンジ部としているものが挙げられる。
また、前記接合面同士が互いに対向するコンクリート製部材同士を接合する際の態様の一例として、前記接合面同士の接続部分をヒンジ部としている。
一方、このようなコンクリート製構造物の耐久性の更なる向上を図るための構成として、前記接合面同士が互いに対向するコンクリート製部材の前記接合面同士を前記接合面間に圧縮応力を加えた状態で互いに固定しているものが挙げられる。このようなものであれば、このようなコンクリート製構造物の上端部の内面に発生する引張応力を打ち消すことができるからである。
本発明によれば、構造物の内面が引っ張られる大きな曲げモーメントが発生することに伴う不具合の発生を抑制しつつ、種々の形状の建築限界に対してコンクリート製構造物を形成するための型枠の兼用化を図ることができる。
本発明の第一実施形態に係るコンクリート製構造物を示す全体斜視図。 同実施形態に係るコンクリート製構造物を示す正面図。 本発明の第二実施形態に係るコンクリート製構造物を示す正面図。 従来のコンクリート製構造物を示す正面図。
本発明の第一実施形態を、図面を参照しつつ以下に述べる。
本実施形態に係るコンクリート製構造物1は、図1及び図2に示すように、設置面に接続し第1の曲率R1を有するとともに第1の内角θ1を有する第1の要素2aと、この第1の要素2aの上端に連続し前記第1の曲率R1より大きい第2の曲率R2を有するとともに第2の内角θ2を有する第2の要素2bと、この第2の要素2bの上端に接続し前記第2の曲率R2より小さい第3の曲率R3を有し第3の内角θ3を有するとともに先端に接合面2c1を有する第3の要素2cとを備え、前記第1、第2及び第3の内角θ1〜θ3の和が90度であるコンクリート製部材2の前記接合面2c1同士を接続して形成されるとともに内部空間2sに建築限界Lが設定されている。また、このコンクリート製構造物1は、前後方向に複数個を互いに隣接させた状態で設けられ、前後に隣接する他のコンクリート製構造物1と接続手段であるPC鋼材4又は図示しないボルトを介して接続されている。また、本実施形態では、幅方向一方側の奥行き方向両端に、奥行き寸法が他のコンクリート製構造物1の2分の1であるコンクリート製構造物1を配している。その上で、幅方向一方側に位置する他のコンクリート製構造物1は、奥行き方向位置を幅方向他方側に位置するコンクリート製構造物1と奥行き寸法の2分の1だけずらして配置している。なお、このコンクリート製構造物1の奥行き寸法は、例えば約1.5mに設定している。
さらに詳述すると、このコンクリート製構造物1の内部には、幅7000mm、高さ4500mmの正面視矩形の建築限界Lを設定していて、この建築限界Lの上辺の左右両端においてこの建築限界Lとコンクリート製構造物1とが接する。なお、建築限界Lの形状は種々に設定してよいが、建築限界Lの幅寸法が3500〜10000mm、高さ寸法が2000〜6000mm程度である場合に本発明をより好適に実施できる。この建築限界Lとコンクリート製構造物1とが接する部位の上方及び下方に隣接する部位に前記第2の要素2bを設定している。また、この第2の要素2bの下端から前記第1の要素2aを、また、この第2の要素2bの上端から前記第3の要素2cをそれぞれ滑らかに連続させて設けている。そして、前記第2の曲率R2は前記第1及び第3の曲率R3よりも大きくしている。また、第1の曲率R1と第3の曲率R3とは等しく設定している。より具体的には、本実施形態においては、第2の曲率R2の逆数である第2の要素2bの曲率半径は、4000mmに設定している。一方、第1の曲率R1の逆数である第1の要素2aの曲率半径及び第3の曲率R3の逆数である第3の要素2cの曲率半径は、ともに9000mmに設定している。
また、このコンクリート製構造物1の下端、すなわち第1の要素2aの下端は、設置面に設けた基礎部3の設置溝3a内に配している。ここで、このコンクリート製構造物1の下端は曲げモーメントが発生しないヒンジ部としている。
一方、このコンクリート製構造物1の上端、すなわち各コンクリート製部材2の第3の要素2cの上端は、幅方向両側にそれぞれ配したコンクリート製部材2の前記接合面2c1同士が対向した状態で接続している。また、互いに対向するコンクリート製部材2の第3の要素2cの接合面2c1同士が対向する部位は、曲げモーメントが発生しないヒンジ部としている。さらに詳述すると、図示は省略するが、一方のコンクリート製部材2の第3の要素2cの接合面2c1には、表面が縦断面視略円弧状をなす突起を備えているとともに、他方のコンクリート製部材の第3の要素2cの接合面2c1には、前記突起と凹凸係合可能な凹部を備えており、この凹部内を前記突起が移動可能に構成している。なお、この接続構造は従来のこの種のコンクリート製部材2に用いられるものと同様であるので、より詳細な説明は省略する。また、接合面2c1同士が対向する部位及び前後方向に隣接するコンクリート製部材2間には、伸び能力のある接着剤等を利用した防水加工を施して、内部空間2sへの水の浸入を防ぐようにしている。
ここで、このコンクリート製部材2は、以下に述べるような方法により、設置に先立って形成される。まず、第2の要素2bとなるべき箇所を形成するための型枠の両側に、第1の要素2aとなるべき箇所を形成するための型枠及び第3の要素2cとなるべき箇所を形成するための型枠を隣接させて配置する。ここで、第1の要素2a及び第3の要素2cとなるべき箇所を形成するための型枠の長手寸法は、建築限界Lの大きさ及び形状に対応させて予め計算しておく。その後、型枠内にコンクリートを打設する。
また、このコンクリート製構造物1の設営は、以下のようにして行う。すなわち、コンクリート製部材2の下端を上述したように基礎部3の設置溝3a内に配し、互いに接合面2c1が対向するコンクリート製部材2間を接続した後、これも上述したように前後方向に隣接するコンクリート製部材2間をPC鋼材4又はボルトで接続する。その後、目地部分、すなわち接合面2c1同士が対向する部分及び奥行き方向に隣接するコンクリート製部材2同士が接する部分に防水加工を施した後、このコンクリート製構造物1の上方に道路等を形成して上方を人や車両等が通行できるようにすべく、このコンクリート製構造物1の上方に盛土を行う。
この盛土を行う工程が行われている際において、このコンクリート製構造物1の側方にのみ盛土が行われている段階では、この構造物が受ける曲げモーメントは、図2の二点鎖線に示すようなものである。この曲げモーメントは、図4の二点鎖線に示すような従来のコンクリート製構造物1におけるものと比較して顕著に小さい。その後、盛土工程が完了した段階でこの構造物が受ける曲げモーメントは、図2の細実線に示すようなものである。この曲げモーメントも、図4の細実線に示すような従来のコンクリート製構造物1におけるものと比較して顕著に小さい。さらに、第2の要素2bは、図4の細実線に示すような従来のコンクリート製構造物1におけるものと異なり、外面に引張応力が発生する方向の曲げモーメントを受ける。
以上に述べたように、本実施形態によれば、第1の要素2aの曲率が第2の要素2bの曲率よりも小さい、換言すれば第1の要素2aの曲率半径が第2の要素2bの曲率半径よりも大きいので、この第1の要素2aは従来のものの下端部近傍の部位と比較して鉛直に近く、盛土を行う工程が行われている際の側方の盛土から受ける圧力によって発生する曲げモーメントを低減できる。また、第2の要素2bの曲率を最も大きくしている、換言すれば第2の要素2bの曲率半径を最も小さくしているので、所望の大きさの建築限界Lを内部に形成するためのこのコンクリート製構造物1の幅寸法及び高さ寸法を小さくできるとともに、完成時には外面が引っ張られるモーメントを発生させるようにし、これら第1〜第3の要素2a〜2cの長さを変更することにより所望の形状の建築限界Lを内部に形成できる。加えて、このような構成により、建築限界Lの形状に関わらず第1〜第3の要素2a〜2cそれぞれの曲率に対応する型枠のみを用意すればよく、さらに構造物を解析するための構造解析用フレームをその都度設定する必要もなくなるので、型枠構造の簡素化、型枠を製造する費用の削減、及び構造解析用フレームの設定にかかる費用の削減を図ることができる。
また、第1の曲率R1と第3の曲率R3とを等しく設定しているので、さらなる型枠構造の簡素化及び型枠を製造する費用の削減を図ることができる。
加えて、接合面2c1同士が対向する部位及び前後方向に隣接するコンクリート製部材2間には、伸び能力のある接着剤等を利用した防水加工を施しているので、地震等によりコンクリート製部材2間の相対位置がずれた場合であっても内部空間2sへの水の浸入を防ぐことができる。
そして、建築限界Lの幅寸法が3500〜10000mm、高さ寸法が2000〜6000mm程度、より具体的には幅寸法が7000mm、高さ寸法が4500mmであるので、ボックスカルバートを利用して形成するには大きすぎ、トンネルを設けて形成するには小さすぎるこのような大きさの内部空間2sを好適に形成できる。
次いで、本発明の第二実施形態を、図面を参照しつつ以下に述べる。なお、以下の説明において、上述した第一実施形態におけるものに対応する各部位には、同一の名称及び符号を付している。
本実施形態に係るコンクリート製構造物1も、図3に示すように、設置面に接続し第1の曲率R1を有するとともに第1の内角θ1を有する第1の要素2aと、この第1の要素2aの上端に連続し前記第1の曲率R1より大きい第2の曲率R2を有するとともに第2の内角θ2を有する第2の要素2bと、この第2の要素2bの上端に接続し前記第2の曲率R2より小さい第3の曲率R3を有し第3の内角θ3を有するとともに先端に接合面2c1を有する第3の要素2cとを備え、前記第1、第2及び第3の内角θ1〜θ3の和が90度であるコンクリート製部材2の前記接合面2c1同士を接続して形成されるとともに内部空間2sに建築限界Lが設定されている。また、このコンクリート製構造物1は、前後方向に複数個を互いに隣接させた状態で設けられ、前後に隣接する他のコンクリート製構造物1と、接続手段であるPC鋼材4又は図示しないボルトで接続されている。また、本実施形態では、幅方向一方側の奥行き方向両端に、奥行き寸法が他のコンクリート製構造物1の2分の1であるコンクリート製構造物1を配している。その上で、幅方向一方側に位置する他のコンクリート製構造物1は、奥行き方向位置を幅方向他方側に位置するコンクリート製構造物1と奥行き寸法の2分の1だけずらして配置している。なお、このコンクリート製構造物1の奥行き寸法は、例えば約1.5mに設定している。以下、前述した第一実施形態に係るコンクリート製構造物との相違点についてのみ述べる。
本実施形態では、コンクリート製部材2の第3の要素2cは、以下に述べるような構成を有する。図3に示すように、第3の要素2cの先端部すなわち上端部には、肉厚部21を設けている。この肉厚部21の上面は略水平でかつ平坦である。そして、この第3の要素2cの先端すなわち接合面2c1側は、互いに対向するコンクリート製部材2の前記接合面2c1間同士が相互に相対移動不能に接続されている。より具体的には、両コンクリート製部材2の肉厚部21の厚さ方向中間部又は中間より下方の部位に、両接合面2c1を通過するように接続部材であるアンボンドPC鋼材5を配し、このアンボンドPC鋼材5を介して両コンクリート製部材2を接続している。すなわち、前記接合面2c1間に圧縮応力を加えた状態で両コンクリート製部材2の接合面2c1間を互いに固定している。
また、このコンクリート製構造物1の上方に道路等を形成して上方を人や車両等が通行できるようにすべくこのコンクリート製構造物1の上方に盛土を行う工程が行われている際において、このコンクリート製構造物1の側方にのみ盛土が行われている段階では、この構造物が受ける曲げモーメントは、図3の二点鎖線に示すようなものである。この曲げモーメントは、図4の二点鎖線に示すような従来のコンクリート製構造物1におけるものと比較して顕著に小さい。その後、盛土工程が完了した段階でこの構造物が受ける曲げモーメントは、図3の細実線に示すようなものである。この曲げモーメントも、第1及び第3の要素2a、2cにおいては図4の細実線に示すような従来のコンクリート製構造物1におけるものと比較して顕著に小さい。さらに、第2の要素2bは、図4の細実線に示すような従来のコンクリート製構造物1におけるものと異なり、外面に引張応力が発生する方向の曲げモーメントを受ける。
すなわち本実施形態によっても、上述した第一実施形態の構成に係る主要な効果、すなわち盛土を行う工程が行われている際の側方の盛土から受ける圧力によって発生する曲げモーメントを低減できるという効果、所望の大きさの建築限界Lを内部に形成するためのこのコンクリート製構造物1の幅寸法及び高さ寸法を小さくできるという効果、前記第1〜第3の要素2a〜2cの長さを変更することにより所望の形状の建築限界Lを内部に形成できるという効果、及び構造物を解析するための構造解析用フレームをその都度設定する必要がなく、型枠構造の簡素化、型枠を製造する費用の削減、及び構造解析用フレームの設定にかかる費用の削減を図ることができるという効果を得ることができる。
加えて、本実施形態の構成によれば、前記左右のコンクリート製部材2の前記第3の要素2cの先端すなわち接合面2c1同士をを前記接合面2c1間に圧縮応力を加えた状態で互いに固定しているので、このようなコンクリート製構造物1の上端部の内面に発生する引張応力を打ち消すことができ、従ってこのようなコンクリート製構造物1の耐久性の更なる向上を図ることができる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
例えば、上述した第一及び第二実施形態では、第1の要素の曲率である第1の曲率と第3の要素の曲率である第3の曲率とを等しくしているが、これら第1及び第3の曲率を異ならせるようにしてもよい。
また、建築限界の幅寸法及び高さ寸法、第1及び第3の曲率、並びに第2の曲率は上述した第一及び第二実施形態における値に限らず適宜設定してよい。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変形してよい。
1…コンクリート製構造物
2…コンクリート製部材
2a…第1の要素
2b…第2の要素
2c…第3の要素

Claims (5)

  1. 設置面に接続し第1の曲率を有するとともに第1の内角を有する第1の要素と、この第1の要素の上端に連続し第2の曲率を有するとともに第2の内角を有する第2の要素と、この第2の要素の上端に接続し第3の曲率を有し第3の内角を有するとともに先端に接合面を有する第3の要素とを備え、前記第2の曲率が前記第1及び第3の曲率より大きく、前記第1、第2及び第3の内角の和が90度であるコンクリート製部材の前記接合面同士を接続して形成されるとともに内部空間に建築限界が設定され、上方に盛土が行われることを特徴とするコンクリート製構造物。
  2. 前記第1の曲率と前記第3の曲率とが等しい請求項1記載のコンクリート製構造物。
  3. 前記コンクリート製部材の下端と前記設置面との接続部分をヒンジ部としている請求項1又は2記載のコンクリート製構造物。
  4. 前記接合面同士が互いに対向するコンクリート製部材の前記接合面同士の接続部分をヒンジ部としている請求項3記載のコンクリート製構造物。
  5. 前記接合面同士が互いに対向するコンクリート製部材の前記接合面同士を前記接合面間に圧縮応力を加えた状態で互いに固定している請求項3記載のコンクリート製構造物。
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