JP6632259B2 - エレベータ式駐車装置と既設のエレベータ式駐車装置の改造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両を洗車するエレベータ式駐車装置と既設のエレベータ式駐車装置の改造方法に関する。
一般に、例えばマンション等の集合住宅向けのエレベータ式駐車装置には、洗車設備が設置されていない。
一方、洗車設備が設けられたエレベータ式駐車装置は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、洗車ルームをエレベータ式駐車装置の外部に突出して設けること、もしくはエレベータ式駐車装置の入出庫部や地階に設けることが開示されている。
特開平5−52056号公報
一般に、集合住宅には、利用者が自分で洗車できる場所がない。そのため従来は、洗車設備が無いエレベータ式駐車装置の利用者(例えば集合住宅の居住者等)は、洗車の都度、ガソリンスタンド等に車両を運び込み、洗車を依頼しなければならなかった。
また特許文献1のエレベータ式駐車装置(以下、従来の装置)は、予め洗車ルームを設けるように設計して建設する必要があった。つまり洗車装置が、車両の幅方向に大きなスペースを必要とするため、車両の幅方向両側に大きなスペースを有する洗車ルームを設ける必要があった。そのため従来の装置では、洗車ルームを建物の外に突出した部屋や地階等の特殊なスペースに設けなければならなかったため、エレベータ式駐車装置に余分なスペースを設ける必要があった。したがって従来の装置は、新設のエレベータ式駐車装置にしか設けられなかった。
その上、従来の装置の建物外に突出した部屋や地階に車両を移動させるためには、特別な移動装置が必要であった。つまり本来、ケージは格納棚と入出庫部との間で車両を移動させるものだが、従来の装置では、例えば地階や建物外の洗車ルーム等の特殊な場所に車両を移動させるための特別な移動装置を、ケージとは別箇に設ける必要があった。
そのため既設のエレベータ式駐車装置を改造して従来の装置とすることはできなかった。
さらに従来の装置において、入出庫部で洗車する場合、ケージに車両を載せたままでなければ洗車できない。そのため洗車中はケージも入出庫部も使えないため、洗車中に他の車両を入出庫させることができなかった。
一方、近年、車両の利用台数が減少していることから、エレベータ式駐車装置の使用していない格納棚を、いかに有効利用するかが課題となっている。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、洗車のための特殊なスペースや、ケージとは別の移動装置を別箇に設けずに、かつ他の車両の入出庫を妨げずに洗車できるエレベータ式駐車装置と既設のエレベータ式駐車装置の改造方法を提供することにある。
本発明によれば、上下方向に延びる昇降路の幅方向に隣接して上下方向に間隔を隔てて設けられ車両を格納し得る複数の格納棚と、昇降路を昇降するケージと、前記格納棚と前記ケージとの間で前記車両を横行させる横行装置と、前記ケージの昇降と前記横行装置の動きとを制御する主制御装置と、を備えたエレベータ式駐車装置であって、
上下に連なる2つの格納棚のうちの一方の格納棚の位置に位置し前記ケージとの間で横行する前記車両を格納し該車両に向けて流体を噴射するノズルを有する第1洗車棚と、前記2つの格納棚のうちの他方の格納棚の位置に位置し前記ノズルに流体を供給する第2洗車棚と、を有する洗車棚を備え
前記主制御装置は、前記ノズルからの前記流体の噴射の開始と停止を制御可能であり、
さらに前記主制御装置は、複数の洗車予約を受け付け可能であり、前記洗車予約された順番で、洗車する前記車両を自動で前記格納棚から引き出し、第1洗車棚へ移動させて自動で洗車し、洗車済みの前記車両を自動で前記格納棚に格納するように前記ケージの昇降、前記横行装置の動き、及び前記流体の噴射と停止を制御する、エレベータ式駐車装置が提供される。
また前記第1洗車棚は、該第1洗車棚と前記昇降路との境界で上下方向に延び該第1洗車棚の内部と前記昇降路とを開閉可能に仕切る仕切りを有し、
前記主制御装置は、前記仕切りの開閉を制御する
また前記第2洗車棚は、前記ノズルに水を供給する給水装置を有し、
前記第1洗車棚は、前記第1洗車棚の下端部に設けられる前記水を受ける水受けトレーと、
前記水受けトレーに溜まった水を前記洗車棚の外部に排出する排水管と、を有する。
また前記エレベータ式駐車装置は、前記車両を搭載する複数のパレットを備え、
前記第1洗車棚は、幅方向に水平に延び前記パレットの長手方向両端部を下方から支持する一対の支持レールを有し、
前記一対の支持レールは、互いに異なる高さに上面を有し、
前記一対の支持レールのうちの上面の高さが低い低支持レールは、長手方向における前記排水管側に設置され、
前記水受けトレーは、前記低支持レールより下方に設けられる。
また前記給水装置は、前記ノズルに供給する前記水を加圧する加圧ポンプを有する。
また前記第2洗車棚は、前記ノズルに空気を供給する給気装置を有し、
前記給気装置は、前記ノズルに供給する前記空気を加圧する圧縮機を有する。
また、本発明によれば、上下方向に延びる昇降路の幅方向に隣接して上下方向に間隔を隔てて設けられ車両を格納し得る複数の格納棚と、昇降路を昇降するケージと、前記格納棚と前記ケージとの間で前記車両を横行させる横行装置とを備えた既設のエレベータ式駐車装置の改造方法であって、
上下に連なる2つの格納棚のうちの一方の格納棚を前記ケージとの間で横行する前記車両を格納する第1洗車棚とし、該第1洗車棚に格納する前記車両に向けて流体を噴射するノズルを前記第1洗車棚に取り付け、
前記2つの格納棚のうちの他方の格納棚の位置に前記ノズルに流体を供給する第2洗車棚を設け、
前記第1洗車棚と前記第2洗車棚とを洗車棚とし、
前記ケージの昇降と前記横行装置の動きとを制御する主制御装置に、前記ノズルからの前記流体の噴射の開始と停止を制御させ、
さらに前記主制御装置は、複数の洗車予約を受け付け可能であり、
前記主制御装置に、前記洗車予約された順番で、洗車する前記車両を自動で前記格納棚から引き出し、第1洗車棚へ移動させて自動で洗車し、洗車済みの前記車両を自動で前記格納棚に格納するように前記ケージの昇降、前記横行装置の動き、及び前記流体の噴射と停止を制御させる、既設のエレベータ式駐車装置の改造方法が提供される。
また(A)前記第2洗車棚に、前記ノズルに水を供給する給水装置を取り付け、
(B)前記第1洗車棚の下端部に、前記水を受ける水受けトレーと、該水受けトレーに溜まった水を前記洗車棚の外部に排出する排水管と、を取り付け、
(C)前記第1洗車棚に、該第1洗車棚と前記昇降路との境界で上下方向に延び該第1洗車棚の内部と前記昇降路とを開閉可能に仕切る仕切りを取り付ける。
また前記既設のエレベータ式駐車装置は、前記車両を搭載する複数のパレットを備えており、
前記一方の格納棚は、幅方向に水平に延び前記パレットの長手方向両端部を下方から支持する一対の横行レールを有しており、
(D)前記一方の格納棚に設けられていた一対の前記横行レールのうちの少なくとも一方の横行レールを該横行レールとは高さが異なる横行レールに取り換え、互いに高さが異なる一対の前記横行レールを支持レールとする。
上述した本発明の装置と方法によれば、上下に連なる2つの格納棚のうちの一方の格納棚の位置の第1洗車棚に車両を格納でき、他方の格納棚の位置に第2洗車棚が設けられるので、第2洗車棚が供給する流体で、第1洗車棚に格納した車両を洗車できる。そのため車両をエレベータ式駐車装置の外部に出さずに、エレベータ式駐車装置の内部で洗車することができる。
また本来、車両を格納する場所である格納棚を洗車棚とするので、本来のエレベータ式駐車装置には無い特殊なスペースや、ケージとは別の移動装置を洗車のためにわざわざ設ける必要が無い。その上、格納棚を洗車棚とするので、他の車両の入出庫を妨げずに洗車できる。
さらに格納棚を洗車棚とするので、使用していない格納棚を有効利用することができる。
エレベータ式駐車装置の説明図である。 洗車棚の正面図である。 図1のP−P矢視図である。 洗車用制御装置の洗車用操作盤の説明図である。 既設のエレベータ式駐車装置の説明図である。 既設のエレベータ式駐車装置の格納棚を取り外したときの説明図である。 主制御装置が洗車棚を制御する場合の、主制御装置の制御方法を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
本発明は、エレベータ式駐車装置1と既設のエレベータ式駐車装置2の改造方法(以下、単に改造方法)である。以下の説明において、「幅方向」とは、特に明記しない限り車両Aの幅方向を意味し、「横行」とは、車両Aを幅方向に水平移動させることを意味する。また以下の説明において、幅方向に直交する水平方向を、「長手方向」とする。
以下に、エレベータ式駐車装置1について説明する。
図1は、エレベータ式駐車装置1の説明図である。
本発明のエレベータ式駐車装置1は、洗車設備を備えた新設のエレベータ式駐車装置であってもよく、改造方法で既設のエレベータ式駐車装置2(以下、単に既設駐車装置2)を改造することにより、エレベータ式駐車装置1としてもよい。
エレベータ式駐車装置1は、複数の格納棚4と、ケージ6と、横行装置8とを備える。エレベータ式駐車装置1は、建物のボイド内又は独立して設けられる。エレベータ式駐車装置1は、パレット式でも、フォーク式でもよい。
エレベータ式駐車装置1は、車両Aを搭載する複数のパレット20を備えている。例えば図1の例では、長手方向に延びる回転軸を中心に回転可能な車輪20aがパレット20の下面に設けられている。車輪20aが後述する横行レール22上で回転することにより、パレット20は幅方向に移動できる。
また格納棚4とケージ6には、幅方向に水平に延びる一対の横行レール22が設けられている。
エレベータ式駐車装置1には、ケージ6が昇降する経路として上下方向に延びる昇降路3が設けられている。
格納棚4は、車両Aを格納し得る棚であり、昇降路3の幅方向端部に隣接して上下方向に間隔を隔てて複数設けられる。
ケージ6は、車両Aを搭載して昇降路3を昇降する。ケージ6は、上方から吊り下げられ、ケージ昇降装置5(例えばケージ吊上げ装置)により昇降する。ケージ昇降装置5は、主制御装置7によってその昇降が制御される。
横行装置8は、格納棚4とケージ6との間で車両Aを横行させる装置である。横行装置8が車両Aを横行させる動きは、主制御装置7により制御されている。
例えば図1の例では、横行装置8は、ケージ6に搭載されたパレット横送り装置9と、格納棚4及びケージ6に設けられた一対の横行レール22と、を有する。
横行レール22は、パレット20の長手方向両端部を下方から支持する。
パレット横送り装置9は、先端にローラの突起9aを有するアーム9bを旋回させて、突起9aをパレット20の側面に設けられ下方に開いた溝内に挿入し、さらにアーム9bを旋回させることにより、パレット20を横行させるものである。パレット20は格納棚4の長手方向両端部に設けられた横行レール22上と、ケージ6の長手方向両端部に設けられた横行レール22上との間で横行する。
これによりパレット20は、その横行レール22に沿って、幅方向に移動できる。
なお、エレベータ式駐車装置1の横行装置8は、この他の構成であってもよい。例えば横行可能な横行トレイが各格納棚4に設けられていてもよい。横行トレイは、横行レール22に沿って、格納棚4と昇降路3との間を横行する。その場合、昇降路3にも横行レール22が設けられている。
パレット20は、横行トレイ上に載せられた状態で、格納棚4に格納される。パレット20を、横行トレイからケージ6に移し替えるときは、まずパレット20を載せた横行トレイが昇降路3まで横行する。次いで、ケージ6が、横行トレイの下方から上方に向けて横行トレイに干渉せずに上昇する。その際に、ケージ6の爪が横行トレイ上のパレット20に引っ掛かることにより、パレット20が横行トレイからケージ6に移し替えられる。
主制御装置7は、ケージ昇降装置5や横行装置8の動きを制御する。主制御装置7には、主操作盤7aが設けられている。エレベータ式駐車装置1の操作員や利用者が主操作盤7aを操作することにより、主制御装置7に指令を与え、ケージ昇降装置5や横行装置8を操作することができる。
なお、本発明のエレベータ式駐車装置1について、パレット式のエレベータ式駐車装置を例として説明したが、これらは、フォーク式のエレベータ式駐車装置であってもよい。
エレベータ式駐車装置1がフォーク式である場合、横行装置8は、各格納棚4に設けられた横行トレイを有する。フォーク式のエレベータ式駐車装置1の横行トレイとケージ6には、幅方向に水平に延びるクシ歯が設けられており、そのクシ歯に車両Aを直接搭載する。この場合、昇降路3にも横行レール22が設けられている。昇降路3に位置する横行トレイとケージ6は、互いのクシ歯を干渉させずに、すれ違う。横行トレイとケージ6がこのようにすれ違うことにより、横行トレイとケージ6の間で車両Aを移し替える。横行トレイは、横行レール22に沿って、格納棚4と昇降路3との間を横行する。
本発明のエレベータ式駐車装置1は、少なくとも1つの洗車棚10を備える。以下、本発明のエレベータ式駐車装置1について、パレット式のエレベータ式駐車装置を例として説明する。
図2は、洗車棚10の正面図である。図3は、図1のP−P矢視図である。
洗車棚10は、第1洗車棚10aと第2洗車棚10bとを有する。また洗車棚10は、洗車用の制御装置(以下、洗車用制御装置32)を有することが好ましい。
第1洗車棚10aは、上下に連なる2つの格納棚4のうちの一方の格納棚4の位置に位置し、ケージ6との間で横行する車両Aを格納する。第1洗車棚10aは、ノズル13を有する。
第2洗車棚10bは、上下に連なる2つの格納棚4のうちの他方の格納棚4の位置に位置し、ノズル13に流体を供給する流体供給装置11を有する。
図2、図3の例では第1洗車棚10aが上下に連なる2つの格納棚4のうちの下方の格納棚4の位置に位置し、第2洗車棚10bが上下に連なる2つの格納棚4のうちの上方の格納棚4の位置に位置している。しかし第1洗車棚10aが上方に位置し、第2洗車棚10bが下方に位置してもよい。
ノズル13は、例えば図3に示すように第1洗車棚10aの上面に、下方に向けて設けられることが好ましい。また図1に示すようにノズル13は、第1洗車棚10aのうち昇降路3に対向する側面に、昇降路側に水を噴射するように設けられていてもよい。また第1洗車棚10aの正面の後方と背面の前方にノズル13を設けられていてもよい。
ノズル13は、例えば消火用のスプリンクラーヘッドであってもよい。
第2洗車棚10bは、流体供給装置11を有する。
流体供給装置11は、給水装置12と給気装置19のいずれか一方又は双方を有する。流体供給装置11が給水装置12と給気装置19の双方を備える場合、ノズル13は、給水装置12と給気装置19の双方に連結されていることが好ましい。しかしこれに限らず、給水装置12用のノズル13と、給気装置19用のノズル13とが別箇に第2洗車棚10bに設けられていてもよい。
給水装置12は、ノズル13に水を供給する装置である。給水装置12は、上水道12a、開閉弁12bを有することが好ましい。また、給水装置12は、加圧ポンプ24を有していてもよい。
加圧ポンプ24は、上水道12a上に設けられ、水を加圧する。加圧ポンプ24が上水道12a上に設けられることにより、ノズル13に供給する水を加圧し、ノズル13から勢いよく水を噴射する。それにより、洗車棚10は、加圧しない水を散布して洗車するよりも、綺麗に車両Aを洗車することができる。
なお、給水装置12は、加圧ポンプ24を有していなくてもよい。その場合、給水装置12は、上水道12a内の水圧の水をノズル13に供給する。
開閉弁12bは、上水道12aに設けられる。開閉弁12bは、制御装置(例えば洗車用制御装置32又は主制御装置7)と電気的に連結し、その開閉動作が制御される。
なお、給水装置12は、水だけでなく洗剤液をノズル13に供給してもよい。その場合、給水装置12は、洗剤を溜めたタンクを有する。洗車用制御装置32又は主制御装置7の制御により、洗剤液と水のどちらを噴射するのかについて選択することができる。
給気装置19は、ノズル13に空気を供給する。
給気装置19は、空圧配管19a、開閉弁19b、圧縮機26を有することが好ましい。
空圧配管19aは、ノズル13と圧縮機26とを連結する配管である。
圧縮機26は、空圧配管19a上に設けられ、取り込んだ空気を圧縮する。
ノズル13には、圧縮機26で圧縮された加圧空気が供給される。これにより給気装置19は、第1洗車棚10aの内部に向けて、ノズル13から加圧空気を噴射することができる。
給気装置19は、第1洗車棚10aの内部に格納された車両Aに空気を吹き付け、車両Aに付いたゴミや水滴を吹き飛ばす。
給気装置19の開閉弁19bは、空圧配管19a上に設けられる。開閉弁19bは、圧縮機26の下流に設けられる。開閉弁19bは、洗車用制御装置32又は主制御装置7と電気的に連結され、その開閉動作が制御される。
流体供給装置11が給水装置12を有する場合、第2洗車棚10bは仕切り18を有し、第1洗車棚10aは水受けトレー14と排水管16とを有する。
流体供給装置11が給気装置19のみを有する場合も、第2洗車棚10bは仕切り18を有することが好ましい。しかし流体供給装置11が給気装置19のみを有する場合、第2洗車棚10bは、仕切り18を有さなくてもよい。
第2洗車棚10bが給気装置19を備えることにより、給水装置12や水受けトレー14、排水管16、等の設備を設けなくても、水を使わずに車両Aに付着したゴミを取り除くことができる。
仕切り18は、第1洗車棚10aと昇降路3との境界で上下方向に延び、第1洗車棚10aの内部と昇降路3とを開閉可能に仕切る。第2洗車棚10bが給水装置12を有する場合、仕切り18は水密に設けられる。
例えば仕切り18は、図2、3に示すように、シャッターカーテン18a、巻取シャフト18b、及びモータ18cを有するシャッターであってもよい。
シャッターカーテン18aは、鋼製の薄板部材であるスラットを組み合わせて設けられている。シャッターカーテン18aは、巻取シャフト18bから巻き出されて下方に延び、又は巻取シャフト18bに巻き付けられる。
巻取シャフト18bは、第1洗車棚10aの上端部であって昇降路側の端部に設けられた長手方向に延びる回転軸である。
モータ18cは、巻取シャフト18bの端部に連結し、巻取シャフト18bを回転する。モータ18cは、制御装置(例えば洗車用制御装置32又は主制御装置7)と電気的に連結する。
この構成により、洗車用制御装置32又は主制御装置7は、モータ18cの回転を制御することで仕切り18の開閉を制御できる。
第2洗車棚10bが給水装置12を有する場合、シャッターカーテン18aは、その下端が水受けトレー14に密着する長さを有する。また洗車用制御装置32又は主制御装置7は、モータ18cを制御し、仕切り18の下端が水受けトレー14に接触するまで巻取シャフト18bを回転させる。
それにより給水装置12から供給された水が、第1洗車棚10aから昇降路3に漏れ出るのを防ぐので、昇降路3や昇降路上にある入出庫部3aに設置された機器(例えばセンサ等)が浸水するのを防ぐことができる。
なお、仕切り18の構成は、上述のシャッターに限らない。例えば仕切り18は、長手方向かつ鉛直に延びる平板であってもよい。平板は、長手方向両端部に鉛直に設けられたレールに沿って、上下に昇降する。仕切り18は第1洗車棚10aと昇降路3との間を仕切るものなので、仕切り18が平板である場合、平板の高さ方向の長さは、第1洗車棚10aの高さ方向の長さに近い長さである。
第1洗車棚10aと第2洗車棚10bは、いずれも上下に連なる2つの格納棚4のいずれか一方と同じ位置に位置するので、高さ方向の長さが互いに等しい。言い換えると、平板の高さ方向の長さは、第2洗車棚10bの高さ方向の長さに近い長さである。
そのため洗車棚10で洗車をしていないときには、平板を第2洗車棚10bに格納することができる。つまり、仕切り18が平板である場合には、洗車時には第2洗車棚10bから平板を第1洗車棚10aに移動し、洗車をしていないときには平板を第2洗車棚10bに移動することにより、第1洗車棚10aの水密を保つことができる。
この場合、仕切り18は、平板を上下に昇降する駆動装置を有する。この駆動装置は、洗車用制御装置32又は主制御装置7と電気的に連結される。
なお、既設駐車装置2に水密に壁面が設けられていない場合は、洗車棚10は、洗車棚10の正面と背面及び反昇降路側の側面に、洗車棚10の内部を水密に隔離する壁面を有することが好ましい。これらの壁面は、エレベータ式駐車装置1の棚柱28に密着して固定されている。
従来の装置は、入出庫部で洗車する場合、車両Aの四方と上方を囲む可動式の防水隔壁を必要としていた。そのため入出庫部で洗車するには、大がかりな防水設備と、防水隔壁の移動装置とが必要であった。
それに対して本発明のエレベータ式駐車装置1は、昇降路3と第1洗車棚10aの境界に、つまり第1洗車棚10aの一側面のみに一枚の仕切り18を設けるだけで、大がかりな防水隔壁を設けなくても、容易に第1洗車棚10aを水密に保つことができる。
エレベータ式駐車装置1が車両Aを搭載する複数のパレット20を備える場合、第1洗車棚10aは、一対の支持レール23を有する。一対の支持レール23は、幅方向に水平に延び、パレット20の長手方向両端部を下方から支持する。
一対の支持レール23は、互いに異なる高さに上面を有する。例えば一対の支持レール23は、上面の高さが高い高支持レール23aと、高支持レール23aの上面より低い位置に上面を有する低支持レール23bと、を有する。図3の例では、高支持レール23aが左側、低支持レール23bが右側に設置されている。排水管16は、長手方向における低支持レール23bが設置される側(図3で右側)に設置される。
例えば選択した格納棚4の棚取付ブラケット30を一度取り外し、高さを変えて再度、棚柱28に取り付けることにより、このように構成してもよい。もしくは格納棚4の支持レール23の一方又は双方を、高さの異なる支持レール23に取り換えることにより、高支持レール23aと低支持レール23bの高さが異なるように構成してもよい。
このように第1洗車棚10aの支持レール23を構成することにより、高支持レール23aと低支持レール23bとに載せられたパレット20が低支持レール23b側を下にして傾く。そのためパレット20上を流れる水が落ちる位置を、パレット20の低支持レール23b側の端部に限定することができる。
このように第1洗車棚10aが高支持レール23aと低支持レール23bとを有する場合、エレベータ式駐車装置1の格納棚4とケージ6にも、高さが異なる一対の横行レール22が設けられていることが好ましい。
水受けトレー14は、給水装置12から供給された水を受けるトレーである。水受けトレー14は、第1洗車棚10aの下端部、すなわち第1洗車棚10aに格納した車両Aの下方に設けられる。例えば図3に示す例の場合、水受けトレー14を低支持レール23bよりも下方に設けている。
パレット20の長手方向及び幅方向の端部から下方に落ちた水を受けられるように、パレット20よりも大きいトレーを水受けトレー14として使用することが好ましい。
水受けトレー14は、水受けトレー14の端部がパレット20の前後左右の端部より外側に位置するように設置される。このとき、水受けトレー14を、排水管16との連結部が最も低くなるように、第1洗車棚10aに設置される。
また高支持レール23aと低支持レール23bを設ける場合には、水受けトレー14を、パレット20の低支持レール23b側の長手方向端部の下方にのみ設けてもよい。
高支持レール23aと低支持レール23bの高さが異なるので、パレット20は、低支持レール23b側を低くした状態で傾いている。パレット20上の水は、低支持レール23b側の長手方向端部からのみ落ちる。
この場合、パレット20の低支持レール23b側の長手方向端部の下方のみに水受けトレー14を設ければ、パレット20から落ちる水をほとんど全て水受けトレー14で受け止めることができる。
水受けトレー14は、メンテナンスがしやすいように、取り外し可能に設けられていることが好ましい。
排水管16は、その上端が水受けトレー14に連結されており、洗車棚10の外部に向けて延びている。排水管16の下端は、下水管に連結することが好ましい。
この構成により、排水管16を介して、水受けトレー14に溜まった水を洗車棚10の外部に排出することができる。
また流体供給装置11は、給水装置12と給気装置19の双方を有してもよい。その場合、例えば給水装置12が噴射する水で洗車した後に、車両Aの表面に残った水滴を給気装置19が噴射する空気で吹き飛ばし、車両Aの表面を乾かしてもよい。
洗車用制御装置32が洗車棚10に設けられる場合、洗車用制御装置32は、開閉弁12b、19bとモータ18cの作動を制御する。洗車用制御装置32は、主制御装置7とは別箇に設けることが好ましい。
それにより既存の主制御装置7をそのままエレベータ式駐車装置1でも使用することができる。
一方、洗車棚10に洗車用制御装置32を設けずに、主制御装置7に開閉弁12b、19bとモータ18cの作動を制御させてもよい。
洗車用制御装置32又は主制御装置7は、車両Aが洗車棚10の内部に格納されているときのみに仕切り18を閉じるように、モータ18cを制御することが好ましい。
洗車用制御装置32には、操作員や利用者が洗車用制御装置32に指令を与えるための洗車用操作盤32aが設けられている。
図4は、洗車用制御装置32の洗車用操作盤32aの説明図である。
洗車用操作盤32aには、現在の洗車棚10の状況が表示される。例えば洗車用操作盤32aには、洗車棚10の空き状況や待ち時間が表示されることが好ましい。
また洗車用操作盤32aは、洗車棚10の予約が行えるように構成されていることが好ましい。例えば本発明のエレベータ式駐車装置1が集合住宅向けのエレベータ式駐車装置である場合、車両A毎に特定の格納棚4が予め決められる。各格納棚4には、棚番号が付されている。
洗車を予約するにあたり、洗車用操作盤32aには、自分の車両Aを格納する格納棚4の棚番号を入力する。
また洗車用操作盤32aで、洗車の種類を選択できることが好ましい。
洗車用操作盤32aは、入出庫部3aの周囲や操作員室、もしくは集合住宅の各部屋に固定されて設けられていてもよい。もしくは洗車用操作盤32aは、利用者が使う一般の携帯電話やスマートフォン等の端末の画面に表示され、その端末から入力できるものであってもよい。
エレベータ式駐車装置1がフォーク式である場合、エレベータ式駐車装置1はパレット20を有さない。そのためクシ歯の間を通って落ちる水を受け止められるように、水受けトレー14は、第1洗車棚10aの下面を覆う大きさであることが好ましい。
また、第1洗車棚10aに取り付けられた横行装置8(横行トレイや、横行トレイを横行させるための機構)は、防水機能を有する。
エレベータ式駐車装置1がフォーク式である場合の、その他の構成は、エレベータ式駐車装置1がパレット式である場合と同様である。
次に、既設駐車装置2の改造方法について説明する。
図5は、既設駐車装置2の説明図である。
本発明の改造方法は、改造の対象として、複数の格納棚4と、ケージ6と、横行装置8とを備えた既設駐車装置2を対象とする。既設駐車装置2は、パレット式でも、フォーク式でもよい。
以下、本発明の改造方法について、パレット式の既設駐車装置2を例として説明する。
既設駐車装置2の格納棚4、ケージ6、横行装置8、昇降路3、及びパレット20の構成は、エレベータ式駐車装置1について上述したものと同様である。既設の主制御装置7は、ケージ昇降装置5と横行装置8を制御する。
図6は、既設駐車装置2の格納棚4の横行レール22を取り外したときの説明図である。
まず、上下に連なる2つの格納棚4のうちの一方の格納棚4を、ケージ6との間で横行する車両Aを格納し得る第1洗車棚10aとする。例えば図6の例では、昇降路3の右側の列の最下段の格納棚4を第1洗車棚10aに改造する格納棚4に選択している。
第1洗車棚10aには、第1洗車棚10aに格納する車両Aに向けて流体を噴射するノズル13を第1洗車棚10aに取り付ける。ノズル13は、第1洗車棚10aに向けて水又は空気を噴射する角度となるように取り付ける。ノズル13は、上述したように、第2洗車棚10bの下面、第1洗車棚10aの昇降路3に対向する側面、正面の後方、又は背面の前方に設けることが好ましい。
次いで、上下に連なる2つの格納棚4のうちの他方の格納棚4の位置に、ノズル13に流体を供給する第2洗車棚10bを設ける。
例えば上下に連なる2つの格納棚4のうちの他方の格納棚4(第2洗車棚10bとなる格納棚4)の横行レール22を取り外す。例えば図6の例では、取り外す格納棚4は、昇降路3の右側の列の下から2段目以上の格納棚4である。
例えば図3にあるように、横行レール22が、棚柱28から長手方向に延びる棚取付ブラケット30に連結して固定されているとする。この場合は、棚取付ブラケット30の格納スペースの内側へ突出する部分を切断することにより、横行レール22を取り外せばよい。
なお、第1洗車棚10aの上段の棚取付ブラケット30や横行レール22が、流体供給装置11を設ける妨げにならないのであれば、それらを取り外さずに第2洗車棚10bとしてもよい。
この第1洗車棚10aと第2洗車棚10bとを洗車棚10とする。
次に横行レール22を取り外した格納棚4の位置に、ノズル13に流体を供給する流体供給装置11を取り付け、第2洗車棚10bとする。
また上水道12aと空圧配管19aの一方又は双方をノズル13に連結する。流体供給装置11が、給水装置12と給気装置19の双方を有するときは、各ノズル13は、上水道12aと空圧配管19aの双方に連結されていることが好ましい。つまり、ノズル13は、同じノズル13で水と空気の両方を時間差で噴射できることが好ましい。
流体供給装置11は、給水装置12と給気装置19との一方又は双方を有する。流体供給装置11が給水装置12を有する場合には、水受けトレー14、及び排水管16をも取り付ける。給水装置12、給気装置19、仕切り18、水受けトレー14、及び排水管16の構成は、上述した通りである。
流体供給装置11は、第2洗車棚10bに取り付けられる。すなわち第2洗車棚10bに、給水装置12と給気装置19との一方又は双方を取り付ける。これにより、流体供給装置11を設ける場所が第1洗車棚10aの横ではなく、上方又は下方となるので、格納棚4の位置に洗車棚10を設けることができる。これにより本発明のエレベータ式駐車装置1と改造方法は、従来の装置のように、洗車用の特殊なスペースを設ける必要が無い。
水受けトレー14と排水管16は、第1洗車棚10aの下端部に取り付ける。水受けトレー14を取り付ける際には、排水管16との連結部の高さが一番低くなるように、取り付ける。
また第1洗車棚10aに、第1洗車棚10aと昇降路3との境界で、上下方向に延び、第1洗車棚10aの内部と昇降路3とを開閉可能に仕切るように、仕切り18を取り付ける。
また既設駐車装置2が複数のパレット20を備えるものである場合には、2つの格納棚4のうちの一方の格納棚4に設けられていた一対の横行レール22のうちの少なくとも一方の横行レール22を、その横行レール22とは高さが異なる横行レール22に取り換える。この互いに高さが異なる一対の横行レール22を、支持レール23とする。これにより、2本の支持レール23の高さが互いに異なるので、一方の支持レール23を高支持レール23aとし、他方の支持レール23を低支持レール23bとすることができる。なお、低支持レール23bは、長手方向における排水管16を設ける側に設ける。
また洗車棚10には、洗車用制御装置32を設けることが好ましい。
給水装置12、ノズル13、仕切り18、水受けトレー14、排水管16、給気装置19、洗車用制御装置32は、一般的な格納棚4の大きさに合わせてユニット式洗車棚として予め成形することが好ましい。また、給水装置12、ノズル13、水受けトレー14のみをユニットとして成形してもよい。
それにより上述した他方の格納棚4の横行レール22を取り外した後に、ユニット式洗車棚を取り付けるだけで、容易に既設駐車装置2を本発明のエレベータ式駐車装置1に改造することができる。
しかしこれに限らず、給水装置12、ノズル13、仕切り18、水受けトレー14、排水管16、給気装置19のそれぞれを個々に設けることにより、既設駐車装置2をエレベータ式駐車装置1に改造してもよい。
このように本発明の改造方法で既設駐車装置2を改造することにより、既に使用している既設駐車装置2を新しいものに交換しなくても、格納棚4の一部を洗車棚10に改造するだけで、本発明のエレベータ式駐車装置1に作り替えることができる。そのため既設駐車装置2が提供できるサービスを容易に向上させることができる。
次に、本発明のエレベータ式駐車装置1の使用方法について説明する。
(洗車用制御装置32を有する場合)
エレベータ式駐車装置1が洗車用制御装置32を有する場合のエレベータ式駐車装置1の使用方法について、説明する。
エレベータ式駐車装置1の操作は、例えば専門の操作員又は利用者が行う。
まず、操作員又は利用者は、図4に示した洗車用操作盤32aで洗車棚10の空き状況を確認する。
洗車棚10が空いている場合、操作員又は利用者は、洗車する車両Aを入出庫部3aに移動する。例えば洗車する車両Aが格納棚4に格納されている場合は、主操作盤7aで出庫手続きを行って、格納棚4から入出庫部3aに車両Aを移動する。
例えば洗車する車両Aがエレベータ式駐車装置1の外部にある場合は、車両Aを入出庫部3aまで自走させる。
次に操作員又は利用者は、主操作盤7aを操作し、車両Aを第1洗車棚10aに入庫させる。主操作盤7aの操作は、既知の操作と同様でよい。
例えば既設駐車装置2を改造してエレベータ式駐車装置1とする際に、棚番号10番の格納棚4を第1洗車棚10aとした場合、主操作盤7aの車両Aを格納する格納棚4の棚番号を入力する欄に「10」と入力し、入庫手続を行う。
それにより、車両Aを洗車棚10に移動させることができる。
次いで、操作員又は利用者は、洗車用操作盤32aを操作し、洗車を開始させる。具体的には、図4の洗車用操作盤32aの例では、洗車後に車両Aを格納する棚番号と洗車の種類を入力し、開始ボタンを押す。例えば図4の例では、洗車の種類として「標準」、「念入り」、「スピーディー」のいずれかを選択できる。
開始ボタンが押されると、開始指令信号が洗車用操作盤32aから洗車用制御装置32に送信される。
洗車用制御装置32は、開始指令信号を入力すると、まず、モータ18cを制御し、仕切り18を閉じる。
これにより、第1洗車棚10aの内部が昇降路3から遮断される。
次に洗車用制御装置32は、開閉弁12b又は開閉弁19bを開放し、ノズル13から水又は空気を一定時間、噴射する。
ノズル13から噴射された水は、車両Aの表面を流れてパレット20に落ち、水受けトレー14を介して排水管16の中に排出される。
流体供給装置11が給水装置12と給気装置19の双方を有する場合、洗車用制御装置32は、まず、給水装置12の開閉弁12bを開放して水で車両Aを洗車する。その後、開閉弁12bを閉じ、次いで給気装置19の開閉弁19bを開放して車両Aの表面についた水滴を吹き飛ばし、車両Aの表面を乾かす。
開閉弁12bと開閉弁19bの双方を閉鎖した後、洗車用制御装置32は、モータ18cを制御して仕切り18を開放する。仕切り18が開放されると、洗車用操作盤32aに、洗車が完了した旨が表示される。
完了の表示を見た操作員又は利用者は、主操作盤7aを操作して、洗車棚10の車両Aを入出庫部3aに戻す。具体的には、主操作盤7aで、棚番号10番の格納棚4から車両Aを出庫させる手続をする。
次いで操作員又は利用者は、主操作盤7aで入庫手続を行い、洗車した車両Aが載ったパレット20を、駐車させる格納棚4に移動させる。例えば図4の例では、棚番号3番の格納棚4に、洗車後の車両Aを載せたパレット20を移動させる。
エレベータ式駐車装置1が洗車用制御装置32を有する場合は、操作員が常在することが好ましい。それにより、洗車棚10が使用中である場合、一旦、次に洗車する車両Aを空いている格納棚4に格納し、洗車棚10が空いたことを操作員が確認して、車両Aを格納棚4から洗車棚10に移す運用をすることができる。それにより、利用者は、格納棚4に車両Aを格納した後に、洗車棚10に車両Aを移すことなくエレベータ式駐車装置1から離れることができる。
このように、本発明のエレベータ式駐車装置1は、主制御装置7とは別箇の独立した洗車用制御装置32を備え、その洗車用制御装置32で仕切り18や開閉弁12b、19bを制御する。そのため、洗車棚10のユニットの一部として洗車用制御装置32を加えることにより、容易に既設駐車装置2をエレベータ式駐車装置1に改造することができる。
(主制御装置7が洗車棚10を制御する場合)
次に、洗車用制御装置32ではなく、主制御装置7が、洗車棚10の仕切り18や開閉弁12b、19bを制御する場合のエレベータ式駐車装置1の使用方法について説明する。
図7は、主制御装置7が洗車棚10を制御する場合の、主制御装置7の制御方法を示す図である。
まず、操作員又は利用者は、主操作盤7aを操作して洗車を開始させる。具体的には、図4の洗車用操作盤32aと同様に、主操作盤7aに、洗車後に車両Aを格納する棚番号と洗車の種類を入力し、開始ボタンを押す。主操作盤7aでも、洗車の種類として「標準」、「念入り」、「スピーディー」のいずれかを選択できることが好ましい。
開始ボタンが押されると、開始指令信号が主操作盤7aから主制御装置7に送信される。これにより主制御装置7が、洗車予約を受け付ける。
主制御装置7は、開始指令信号を入力すると、洗車棚10が空いているか否かを確認する。
(洗車棚10が空いている場合)
洗車棚10が空いている場合は、洗車予約をした車両Aを入出庫部3aから第1洗車棚10aへ移動させるようにケージ昇降装置5を制御する。
次に横行装置8を制御し、ケージ6上から第1洗車棚10aへ車両Aを移動させる。
次いで、主制御装置7は、モータ18cを制御して仕切り18を閉鎖する。その後、主制御装置7は、給水装置12の開閉弁12b又は給気装置19の開閉弁19bの開閉を制御して、車両Aを洗車する。洗車の方法は、洗車用制御装置32で制御する場合と同様である。
洗車後、主制御装置7は、モータ18cを制御して仕切り18を開放する。仕切り18は、次に車両Aが第1洗車棚10aに格納されるまで解放されたまま維持される。
第1洗車棚10aは、主制御装置7が次の指令信号を入力するまで、洗車済みの車両Aをそのまま格納する。
例えば次に入力した指令信号が、洗車済みの車両Aの出庫信号である場合は、横行装置8とケージ昇降装置5とを制御し、その車両Aを入出庫部3aへ移動する。
(洗車棚10が空いていない場合)
洗車棚10が空いていない場合、主制御装置7は、空いている格納棚4があるか否かを確認する。
空いている格納棚4が無い場合は、例えば入出庫部3aに設置された表示板や主操作盤7aに、駐車と洗車ができない旨を表示する。例えば「満車」と表示することが好ましい。
空いている格納棚4がある場合、主制御装置7は、洗車棚10が洗車中であるか否かについて確認する。
洗車中ではない場合、主制御装置7は、第1洗車棚10aに格納されている洗車済みの車両Aを空いている格納棚4に移動するように、横行装置8とケージ昇降装置5とを制御する。例えば洗車済みの車両Aについて予め登録された棚番号の格納棚4に、洗車済みの車両Aを格納する。
次いで、入出庫部3aから、空いた第1洗車棚10aに、車両Aを移動させる。それ以降の制御は、上述の「(洗車棚10が空いている場合)」と同様である。
洗車中である場合、主制御装置7は、洗車予約をした車両Aを入出庫部3aから空いている格納棚4へ移動させ、洗車棚10が空くまで、その格納棚4に車両Aを格納する。
洗車棚10が空いた後は、その車両Aを格納棚4から第1洗車棚10aへ移動し、仕切り18を閉鎖するようにモータ18cを制御する。その後の制御は、上述の「(洗車棚10が空いている場合)」と同様である。
なお、洗車を予約する車両Aが複数あるときは、主制御装置7は、予約した順番で洗車する。
このように、主制御装置7のみで横行装置8、ケージ昇降装置5、及び洗車棚10の制御をすることにより、洗車棚10と駐車を自動で行うことができる。これにより人が操作して格納棚4から洗車棚10に車両Aを移す作業をする必要が無い。
また主制御装置7が洗車棚10を制御することにより、入出庫部3aを介さずに、洗車棚10と格納棚4との間で直接、ケージ6を行き来させるように、ケージ昇降装置5を制御できる。したがって、洗車用制御装置32で洗車棚10を制御するよりも、洗車や入出庫にかかる時間を短縮することができる。
また、主制御装置7が自動で予約を受け付け、格納棚4から車両Aを引出して洗車し、洗車済みの車両Aを自動で格納棚4に格納するので、操作員が常在していなくても、洗車予約した車両Aを次々と洗車することができる。そのため例えば利用者が帰宅し、一日使用した車両Aをエレベータ式駐車装置1に駐車する際に洗車予約すれば、夜間に自動で洗車される。それにより利用者は、翌朝に洗車済みの綺麗な車両Aを使用することができる。したがって、利用者は、毎日駐車時に洗車予約をして、車両Aを駐車させれば、常に綺麗な状態の車両Aに乗ることができる。
上述した本発明の装置と方法によれば、上下に連なる2つの格納棚4のうちの一方の格納棚4の位置の第1洗車棚10aに車両Aを格納でき、他方の格納棚4の位置に第2洗車棚10bが設けられるので、第2洗車棚10bが供給する流体で、第1洗車棚10aに格納した車両Aを洗車できる。そのため車両Aをエレベータ式駐車装置1の外部に出さずに、エレベータ式駐車装置1の内部で洗車することができる。
また本来、車両Aを格納する場所である格納棚4を洗車棚10とするので、本来のエレベータ式駐車装置1には無い特殊なスペースや、ケージ6とは別の移動装置を洗車のためにわざわざ設ける必要が無い。その上、格納棚4を洗車棚10とするので、他の車両Aの入出庫を妨げずに洗車できる。
さらに格納棚4を洗車棚10とするので、使用していない格納棚4を有効利用することができる。
なお本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
A 車両、1 エレベータ式駐車装置、
2 既設のエレベータ式駐車装置(既設駐車装置)、
3 昇降路、3a 入出庫部、4 格納棚、5 ケージ昇降装置、
6 ケージ、7 主制御装置、7a 主操作盤、8 横行装置、
9 パレット横送り装置、9a 突起、9b アーム、
10 洗車棚、10a 第1洗車棚、10b 第2洗車棚、
11 流体供給装置、12 給水装置、12a 上水道、12b 開閉弁、
13 ノズル、14 水受けトレー、16 排水管、
18 仕切り、18a シャッターカーテン、18b 巻取シャフト、
18c モータ、19 給気装置、19a 空圧配管、19b 開閉弁、
20 パレット、20a 車輪、22 横行レール、
23 支持レール、23a 高支持レール、23b 低支持レール、
24 加圧ポンプ、26 圧縮機、28 棚柱、30 棚取付ブラケット、
32 洗車用制御装置、32a 洗車用操作盤

Claims (9)

  1. 上下方向に延びる昇降路の幅方向に隣接して上下方向に間隔を隔てて設けられ車両を格納し得る複数の格納棚と、昇降路を昇降するケージと、前記格納棚と前記ケージとの間で前記車両を横行させる横行装置と、前記ケージの昇降と前記横行装置の動きとを制御する主制御装置と、を備えたエレベータ式駐車装置であって、
    上下に連なる2つの格納棚のうちの一方の格納棚の位置に位置し前記ケージとの間で横行する前記車両を格納し該車両に向けて流体を噴射するノズルを有する第1洗車棚と、前記2つの格納棚のうちの他方の格納棚の位置に位置し前記ノズルに流体を供給する第2洗車棚と、を有する洗車棚を備え
    前記主制御装置は、前記ノズルからの前記流体の噴射の開始と停止を制御可能であり、
    さらに前記主制御装置は、複数の洗車予約を受け付け可能であり、前記洗車予約された順番で、洗車する前記車両を自動で前記格納棚から引き出し、第1洗車棚へ移動させて自動で洗車し、洗車済みの前記車両を自動で前記格納棚に格納するように前記ケージの昇降、前記横行装置の動き、及び前記流体の噴射と停止を制御する、エレベータ式駐車装置。
  2. 前記第1洗車棚は、該第1洗車棚と前記昇降路との境界で上下方向に延び該第1洗車棚の内部と前記昇降路とを開閉可能に仕切る仕切りを有し、
    前記主制御装置は、前記仕切りの開閉を制御する、請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
  3. 前記第2洗車棚は、前記ノズルに水を供給する給水装置を有し、
    前記第1洗車棚は、前記第1洗車棚の下端部に設けられる前記水を受ける水受けトレーと、
    前記水受けトレーに溜まった水を前記洗車棚の外部に排出する排水管と、を有する、請求項1又は2に記載のエレベータ式駐車装置。
  4. 前記エレベータ式駐車装置は、前記車両を搭載する複数のパレットを備え、
    前記第1洗車棚は、幅方向に水平に延び前記パレットの長手方向両端部を下方から支持する一対の支持レールを有し、
    前記一対の支持レールは、互いに異なる高さに上面を有し、
    前記一対の支持レールのうちの上面の高さが低い低支持レールは、長手方向における前記排水管側に設置され、
    前記水受けトレーは、前記低支持レールより下方に設けられる、請求項3に記載のエレベータ式駐車装置。
  5. 前記給水装置は、前記ノズルに供給する前記水を加圧する加圧ポンプを有する、請求項3に記載のエレベータ式駐車装置。
  6. 前記第2洗車棚は、前記ノズルに空気を供給する給気装置を有し、
    前記給気装置は、前記ノズルに供給する前記空気を加圧する圧縮機を有する、請求項1又は2に記載のエレベータ式駐車装置。
  7. 上下方向に延びる昇降路の幅方向に隣接して上下方向に間隔を隔てて設けられ車両を格納し得る複数の格納棚と、昇降路を昇降するケージと、前記格納棚と前記ケージとの間で前記車両を横行させる横行装置とを備えた既設のエレベータ式駐車装置の改造方法であって、
    上下に連なる2つの格納棚のうちの一方の格納棚を前記ケージとの間で横行する前記車両を格納する第1洗車棚とし、該第1洗車棚に格納する前記車両に向けて流体を噴射するノズルを前記第1洗車棚に取り付け、
    前記2つの格納棚のうちの他方の格納棚の位置に前記ノズルに流体を供給する第2洗車棚を設け、
    前記第1洗車棚と前記第2洗車棚とを洗車棚とし、
    前記ケージの昇降と前記横行装置の動きとを制御する主制御装置に、前記ノズルからの前記流体の噴射の開始と停止を制御させ、
    さらに前記主制御装置は、複数の洗車予約を受け付け可能であり、
    前記主制御装置に、前記洗車予約された順番で、洗車する前記車両を自動で前記格納棚から引き出し、前記第1洗車棚へ移動させて自動で洗車し、洗車済みの前記車両を自動で前記格納棚に格納するように前記ケージの昇降、前記横行装置の動き、及び前記流体の噴射と停止を制御させる、既設のエレベータ式駐車装置の改造方法。
  8. (A)前記第2洗車棚に、前記ノズルに水を供給する給水装置を取り付け、
    (B)前記第1洗車棚の下端部に、前記水を受ける水受けトレーと、該水受けトレーに溜まった水を前記洗車棚の外部に排出する排水管と、を取り付け、
    (C)前記第1洗車棚に、該第1洗車棚と前記昇降路との境界で上下方向に延び該第1洗車棚の内部と前記昇降路とを開閉可能に仕切る仕切りを取り付ける、請求項7に記載の既設のエレベータ式駐車装置の改造方法。
  9. 前記既設のエレベータ式駐車装置は、前記車両を搭載する複数のパレットを備えており、
    前記一方の格納棚は、幅方向に水平に延び前記パレットの長手方向両端部を下方から支持する一対の横行レールを有しており、
    (D)前記一方の格納棚に設けられていた一対の前記横行レールのうちの少なくとも一方の横行レールを該横行レールとは高さが異なる横行レールに取り換え、互いに高さが異なる一対の前記横行レールを支持レールとする、請求項8に記載の既設のエレベータ式駐車装置の改造方法。
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