JP6632259B2 - エレベータ式駐車装置と既設のエレベータ式駐車装置の改造方法 - Google Patents
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そのため既設のエレベータ式駐車装置を改造して従来の装置とすることはできなかった。
上下に連なる2つの格納棚のうちの一方の格納棚の位置に位置し前記ケージとの間で横行する前記車両を格納し該車両に向けて流体を噴射するノズルを有する第1洗車棚と、前記2つの格納棚のうちの他方の格納棚の位置に位置し前記ノズルに流体を供給する第2洗車棚と、を有する洗車棚を備え、
前記主制御装置は、前記ノズルからの前記流体の噴射の開始と停止を制御可能であり、
さらに前記主制御装置は、複数の洗車予約を受け付け可能であり、前記洗車予約された順番で、洗車する前記車両を自動で前記格納棚から引き出し、第1洗車棚へ移動させて自動で洗車し、洗車済みの前記車両を自動で前記格納棚に格納するように前記ケージの昇降、前記横行装置の動き、及び前記流体の噴射と停止を制御する、エレベータ式駐車装置が提供される。
前記主制御装置は、前記仕切りの開閉を制御する。
前記第1洗車棚は、前記第1洗車棚の下端部に設けられる前記水を受ける水受けトレーと、
前記水受けトレーに溜まった水を前記洗車棚の外部に排出する排水管と、を有する。
前記第1洗車棚は、幅方向に水平に延び前記パレットの長手方向両端部を下方から支持する一対の支持レールを有し、
前記一対の支持レールは、互いに異なる高さに上面を有し、
前記一対の支持レールのうちの上面の高さが低い低支持レールは、長手方向における前記排水管側に設置され、
前記水受けトレーは、前記低支持レールより下方に設けられる。
前記給気装置は、前記ノズルに供給する前記空気を加圧する圧縮機を有する。
上下に連なる2つの格納棚のうちの一方の格納棚を前記ケージとの間で横行する前記車両を格納する第1洗車棚とし、該第1洗車棚に格納する前記車両に向けて流体を噴射するノズルを前記第1洗車棚に取り付け、
前記2つの格納棚のうちの他方の格納棚の位置に前記ノズルに流体を供給する第2洗車棚を設け、
前記第1洗車棚と前記第2洗車棚とを洗車棚とし、
前記ケージの昇降と前記横行装置の動きとを制御する主制御装置に、前記ノズルからの前記流体の噴射の開始と停止を制御させ、
さらに前記主制御装置は、複数の洗車予約を受け付け可能であり、
前記主制御装置に、前記洗車予約された順番で、洗車する前記車両を自動で前記格納棚から引き出し、第1洗車棚へ移動させて自動で洗車し、洗車済みの前記車両を自動で前記格納棚に格納するように前記ケージの昇降、前記横行装置の動き、及び前記流体の噴射と停止を制御させる、既設のエレベータ式駐車装置の改造方法が提供される。
(B)前記第1洗車棚の下端部に、前記水を受ける水受けトレーと、該水受けトレーに溜まった水を前記洗車棚の外部に排出する排水管と、を取り付け、
(C)前記第1洗車棚に、該第1洗車棚と前記昇降路との境界で上下方向に延び該第1洗車棚の内部と前記昇降路とを開閉可能に仕切る仕切りを取り付ける。
前記一方の格納棚は、幅方向に水平に延び前記パレットの長手方向両端部を下方から支持する一対の横行レールを有しており、
(D)前記一方の格納棚に設けられていた一対の前記横行レールのうちの少なくとも一方の横行レールを該横行レールとは高さが異なる横行レールに取り換え、互いに高さが異なる一対の前記横行レールを支持レールとする。
図1は、エレベータ式駐車装置1の説明図である。
これによりパレット20は、その横行レール22に沿って、幅方向に移動できる。
洗車棚10は、第1洗車棚10aと第2洗車棚10bとを有する。また洗車棚10は、洗車用の制御装置(以下、洗車用制御装置32)を有することが好ましい。
第2洗車棚10bは、上下に連なる2つの格納棚4のうちの他方の格納棚4の位置に位置し、ノズル13に流体を供給する流体供給装置11を有する。
ノズル13は、例えば消火用のスプリンクラーヘッドであってもよい。
流体供給装置11は、給水装置12と給気装置19のいずれか一方又は双方を有する。流体供給装置11が給水装置12と給気装置19の双方を備える場合、ノズル13は、給水装置12と給気装置19の双方に連結されていることが好ましい。しかしこれに限らず、給水装置12用のノズル13と、給気装置19用のノズル13とが別箇に第2洗車棚10bに設けられていてもよい。
なお、給水装置12は、加圧ポンプ24を有していなくてもよい。その場合、給水装置12は、上水道12a内の水圧の水をノズル13に供給する。
給気装置19は、空圧配管19a、開閉弁19b、圧縮機26を有することが好ましい。
圧縮機26は、空圧配管19a上に設けられ、取り込んだ空気を圧縮する。
流体供給装置11が給気装置19のみを有する場合も、第2洗車棚10bは仕切り18を有することが好ましい。しかし流体供給装置11が給気装置19のみを有する場合、第2洗車棚10bは、仕切り18を有さなくてもよい。
例えば仕切り18は、図2、3に示すように、シャッターカーテン18a、巻取シャフト18b、及びモータ18cを有するシャッターであってもよい。
第1洗車棚10aと第2洗車棚10bは、いずれも上下に連なる2つの格納棚4のいずれか一方と同じ位置に位置するので、高さ方向の長さが互いに等しい。言い換えると、平板の高さ方向の長さは、第2洗車棚10bの高さ方向の長さに近い長さである。
それにより既存の主制御装置7をそのままエレベータ式駐車装置1でも使用することができる。
図4は、洗車用制御装置32の洗車用操作盤32aの説明図である。
また洗車用操作盤32aで、洗車の種類を選択できることが好ましい。
図5は、既設駐車装置2の説明図である。
まず、上下に連なる2つの格納棚4のうちの一方の格納棚4を、ケージ6との間で横行する車両Aを格納し得る第1洗車棚10aとする。例えば図6の例では、昇降路3の右側の列の最下段の格納棚4を第1洗車棚10aに改造する格納棚4に選択している。
例えば上下に連なる2つの格納棚4のうちの他方の格納棚4(第2洗車棚10bとなる格納棚4)の横行レール22を取り外す。例えば図6の例では、取り外す格納棚4は、昇降路3の右側の列の下から2段目以上の格納棚4である。
この第1洗車棚10aと第2洗車棚10bとを洗車棚10とする。
流体供給装置11は、第2洗車棚10bに取り付けられる。すなわち第2洗車棚10bに、給水装置12と給気装置19との一方又は双方を取り付ける。これにより、流体供給装置11を設ける場所が第1洗車棚10aの横ではなく、上方又は下方となるので、格納棚4の位置に洗車棚10を設けることができる。これにより本発明のエレベータ式駐車装置1と改造方法は、従来の装置のように、洗車用の特殊なスペースを設ける必要が無い。
また第1洗車棚10aに、第1洗車棚10aと昇降路3との境界で、上下方向に延び、第1洗車棚10aの内部と昇降路3とを開閉可能に仕切るように、仕切り18を取り付ける。
エレベータ式駐車装置1が洗車用制御装置32を有する場合のエレベータ式駐車装置1の使用方法について、説明する。
洗車棚10が空いている場合、操作員又は利用者は、洗車する車両Aを入出庫部3aに移動する。例えば洗車する車両Aが格納棚4に格納されている場合は、主操作盤7aで出庫手続きを行って、格納棚4から入出庫部3aに車両Aを移動する。
これにより、第1洗車棚10aの内部が昇降路3から遮断される。
次いで操作員又は利用者は、主操作盤7aで入庫手続を行い、洗車した車両Aが載ったパレット20を、駐車させる格納棚4に移動させる。例えば図4の例では、棚番号3番の格納棚4に、洗車後の車両Aを載せたパレット20を移動させる。
次に、洗車用制御装置32ではなく、主制御装置7が、洗車棚10の仕切り18や開閉弁12b、19bを制御する場合のエレベータ式駐車装置1の使用方法について説明する。
主制御装置7は、開始指令信号を入力すると、洗車棚10が空いているか否かを確認する。
洗車棚10が空いている場合は、洗車予約をした車両Aを入出庫部3aから第1洗車棚10aへ移動させるようにケージ昇降装置5を制御する。
洗車棚10が空いていない場合、主制御装置7は、空いている格納棚4があるか否かを確認する。
2 既設のエレベータ式駐車装置(既設駐車装置)、
3 昇降路、3a 入出庫部、4 格納棚、5 ケージ昇降装置、
6 ケージ、7 主制御装置、7a 主操作盤、8 横行装置、
9 パレット横送り装置、9a 突起、9b アーム、
10 洗車棚、10a 第1洗車棚、10b 第2洗車棚、
11 流体供給装置、12 給水装置、12a 上水道、12b 開閉弁、
13 ノズル、14 水受けトレー、16 排水管、
18 仕切り、18a シャッターカーテン、18b 巻取シャフト、
18c モータ、19 給気装置、19a 空圧配管、19b 開閉弁、
20 パレット、20a 車輪、22 横行レール、
23 支持レール、23a 高支持レール、23b 低支持レール、
24 加圧ポンプ、26 圧縮機、28 棚柱、30 棚取付ブラケット、
32 洗車用制御装置、32a 洗車用操作盤
Claims (9)
- 上下方向に延びる昇降路の幅方向に隣接して上下方向に間隔を隔てて設けられ車両を格納し得る複数の格納棚と、昇降路を昇降するケージと、前記格納棚と前記ケージとの間で前記車両を横行させる横行装置と、前記ケージの昇降と前記横行装置の動きとを制御する主制御装置と、を備えたエレベータ式駐車装置であって、
上下に連なる2つの格納棚のうちの一方の格納棚の位置に位置し前記ケージとの間で横行する前記車両を格納し該車両に向けて流体を噴射するノズルを有する第1洗車棚と、前記2つの格納棚のうちの他方の格納棚の位置に位置し前記ノズルに流体を供給する第2洗車棚と、を有する洗車棚を備え、
前記主制御装置は、前記ノズルからの前記流体の噴射の開始と停止を制御可能であり、
さらに前記主制御装置は、複数の洗車予約を受け付け可能であり、前記洗車予約された順番で、洗車する前記車両を自動で前記格納棚から引き出し、第1洗車棚へ移動させて自動で洗車し、洗車済みの前記車両を自動で前記格納棚に格納するように前記ケージの昇降、前記横行装置の動き、及び前記流体の噴射と停止を制御する、エレベータ式駐車装置。 - 前記第1洗車棚は、該第1洗車棚と前記昇降路との境界で上下方向に延び該第1洗車棚の内部と前記昇降路とを開閉可能に仕切る仕切りを有し、
前記主制御装置は、前記仕切りの開閉を制御する、請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。 - 前記第2洗車棚は、前記ノズルに水を供給する給水装置を有し、
前記第1洗車棚は、前記第1洗車棚の下端部に設けられる前記水を受ける水受けトレーと、
前記水受けトレーに溜まった水を前記洗車棚の外部に排出する排水管と、を有する、請求項1又は2に記載のエレベータ式駐車装置。 - 前記エレベータ式駐車装置は、前記車両を搭載する複数のパレットを備え、
前記第1洗車棚は、幅方向に水平に延び前記パレットの長手方向両端部を下方から支持する一対の支持レールを有し、
前記一対の支持レールは、互いに異なる高さに上面を有し、
前記一対の支持レールのうちの上面の高さが低い低支持レールは、長手方向における前記排水管側に設置され、
前記水受けトレーは、前記低支持レールより下方に設けられる、請求項3に記載のエレベータ式駐車装置。 - 前記給水装置は、前記ノズルに供給する前記水を加圧する加圧ポンプを有する、請求項3に記載のエレベータ式駐車装置。
- 前記第2洗車棚は、前記ノズルに空気を供給する給気装置を有し、
前記給気装置は、前記ノズルに供給する前記空気を加圧する圧縮機を有する、請求項1又は2に記載のエレベータ式駐車装置。 - 上下方向に延びる昇降路の幅方向に隣接して上下方向に間隔を隔てて設けられ車両を格納し得る複数の格納棚と、昇降路を昇降するケージと、前記格納棚と前記ケージとの間で前記車両を横行させる横行装置とを備えた既設のエレベータ式駐車装置の改造方法であって、
上下に連なる2つの格納棚のうちの一方の格納棚を前記ケージとの間で横行する前記車両を格納する第1洗車棚とし、該第1洗車棚に格納する前記車両に向けて流体を噴射するノズルを前記第1洗車棚に取り付け、
前記2つの格納棚のうちの他方の格納棚の位置に前記ノズルに流体を供給する第2洗車棚を設け、
前記第1洗車棚と前記第2洗車棚とを洗車棚とし、
前記ケージの昇降と前記横行装置の動きとを制御する主制御装置に、前記ノズルからの前記流体の噴射の開始と停止を制御させ、
さらに前記主制御装置は、複数の洗車予約を受け付け可能であり、
前記主制御装置に、前記洗車予約された順番で、洗車する前記車両を自動で前記格納棚から引き出し、前記第1洗車棚へ移動させて自動で洗車し、洗車済みの前記車両を自動で前記格納棚に格納するように前記ケージの昇降、前記横行装置の動き、及び前記流体の噴射と停止を制御させる、既設のエレベータ式駐車装置の改造方法。 - (A)前記第2洗車棚に、前記ノズルに水を供給する給水装置を取り付け、
(B)前記第1洗車棚の下端部に、前記水を受ける水受けトレーと、該水受けトレーに溜まった水を前記洗車棚の外部に排出する排水管と、を取り付け、
(C)前記第1洗車棚に、該第1洗車棚と前記昇降路との境界で上下方向に延び該第1洗車棚の内部と前記昇降路とを開閉可能に仕切る仕切りを取り付ける、請求項7に記載の既設のエレベータ式駐車装置の改造方法。 - 前記既設のエレベータ式駐車装置は、前記車両を搭載する複数のパレットを備えており、
前記一方の格納棚は、幅方向に水平に延び前記パレットの長手方向両端部を下方から支持する一対の横行レールを有しており、
(D)前記一方の格納棚に設けられていた一対の前記横行レールのうちの少なくとも一方の横行レールを該横行レールとは高さが異なる横行レールに取り換え、互いに高さが異なる一対の前記横行レールを支持レールとする、請求項8に記載の既設のエレベータ式駐車装置の改造方法。
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