JP5016879B2 - 立体駐車場装置 - Google Patents

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本発明は、昇降機により車両を建屋の車両格納空間に運搬する立体駐車場装置に係り、特に、火災発生時に不活性ガスを建屋内に放出することにより、酸素濃度を下げて消火する立体駐車場装置に関する。
一般に、立体駐車場装置は、建屋の車両入出庫部にて昇降機に車両を載置し、目的とする車両格納空間まで車両を運搬して格納するとともに、この格納箇所から再び昇降機により車両を車両入出庫部まで運搬して出庫させるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
このように構成される従来の立体駐車場装置にあっては、昇降機により目的とする車両格納空間まで車両を運搬することから、車両格納空間は通常、無人となる。この利点を生かし消火設備として、二酸化炭素、窒素等の不活性ガスを利用したものが設置されることが多い。すなわち、建屋に複数設置され、火災の検知に応じて火災検知信号を出力する火災検知器と、不活性ガスが充填される貯蔵タンクと、建屋に複数設置され、不活性ガスを噴射する噴射ノズルと、貯蔵タンクから噴射ノズルに亘って延設される配管と、火災検知信号に応じて不活性ガスを噴射させる消火制御手段とを備え、火災発生時に不活性ガスを建屋内に放出し、酸素濃度を下げて消火するようになっている。
特許2684148号
ところで、前述したような立体駐車場装置の消火設備は、火災発生時に建屋内全体に不活性ガスが放出される構造である。このため、例えば建屋が高層のものとなり容積が大きくなると、火災発生時に酸素濃度を所定値まで下げるために不活性ガスも容積に見合った量とする必要があり、大容量の貯蔵タンクおよびこの貯蔵タンクを格納する比較的大きなスペースが必要となる。そして、一般に立体駐車場が必要とされるのは敷地に制限がある場所であり、装置の省スペース化が望まれている。また、火災発生時に大容積の建屋内全体に不活性ガスを放出した場合、その後、再び同量の、すなわち建屋の容積に見合った量の不活性ガスを補充する必要があり、コストがかかるという問題もあった。また、火災の有無に関係なく、不活性ガス放出後に建屋に人が立ち入るためには、建屋内部にある全ての物から放出した不活性ガスを抜き取る必要があったため、不活性ガス放出後の復旧にも時間がかかった。
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、不活性ガスが充填される貯蔵タンクの小型化を図ることができるとともに、効率の良い消火を行うことができ、かつ、火災の有無に関係なく、不活性ガス放出後の復旧に要する時間を短縮できる立体駐車場装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明は、車両を載置し、建屋の車両入出庫部と車両格納空間との間の階層に形成された昇降路を昇降する昇降機と、この昇降機を駆動する昇降駆動手段と、この昇降駆動手段を制御する昇降制御手段と、前記建屋に複数設置され、火災の検知に応じて火災検知信号を出力する火災検知器と、不活性ガスが充填される貯蔵タンクと、前記建屋に複数設置され、前記不活性ガスを噴射する噴射ノズルと、前記貯蔵タンクから前記噴射ノズルに亘って延設される配管と、前記火災検知信号に応じて前記不活性ガスを噴射させる消火制御手段とを備えた立体駐車装置において、前記昇降路に、この昇降路を上下移動可能に設置されるとともに、前記火災検知信号に応じて前記昇降路の任意の位置にて停止し、所定階床と略同一面となることにより前記建屋に複数の防火区画を形成する仕切り体を設け、かつ、前記消火制御手段は、前記火災検知信号を出力した火災検知器が設置される前記仕切り体により形成された防火区画に前記不活性ガスを放出することを特徴としている。
このように構成した本発明の請求項1に係る発明は、火災の検知に応じて火災検知器が火災検知信号を出力すると、仕切り体を任意の位置に停止させることにより、仕切り体と所定階床とを略同一面として建屋に複数の防火区画を形成する。そして、消火制御手段は、貯蔵タンクから配管および噴射ノズルを介して火災検知信号を出力した火災検知器が設置される防火区画に不活性ガスを噴射し、消火を行う。このように、建屋を複数に分割して防火区画毎に消火可能とすることにより、酸素濃度を所定値まで下げるために要する不活性ガスの量を低減し、貯蔵タンクの小型化が可能となる。また、火災の有無に関係なく、不活性ガス放出後の復旧に要する時間を短縮することができる。
また、本発明の請求項2に係る発明は、前記仕切り体は、前記昇降機からなることを特徴としている。
このように構成した本発明の請求項2に係る発明は、火災の検知に応じて火災検知器が火災検知信号を出力すると、昇降制御手段は昇降機を任意の位置に停止させることにより、昇降機と所定階床とを略同一面として建屋に複数の防火区画を形成する。このように、既存の昇降機を仕切り体として用いることにより、機器点数の増加を招くことなく防火区画の形成を行うことができる。
さらに、本発明の請求項3に係る発明は、前記仕切り体は、前記昇降路上部に設置される仕切り体駆動手段と、この仕切り体駆動手段にロープを介して接続され、前記火災検知信号に応じて前記昇降路の任意の位置まで垂下される仕切り板とからなることを特徴としている。
このように構成した本発明の請求項3に係る発明は、火災の検知に応じて火災検知器が火災検知信号を出力すると、昇降駆動手段は昇降機を任意の位置より下方に移動させ、次いで、仕切り体駆動手段はロープを介して仕切り板を任意の位置まで垂下し、仕切り板と所定階床とを略同一面として建屋に複数の防火区画を形成する。このように、専用の仕切り板により昇降路を塞ぐことにより、密閉度の高い防火区画の形成が可能となる。
また、本発明の請求項4に係る発明は、前記仕切り体は、前記火災検知信号を出力した火災検知器の設置位置情報に基づき、当該火災検知器に最寄りの所定位置に停止することを特徴としている。
このように構成した本発明の請求項4に係る発明は、火災検知信号を出力した火災検知器の設置位置情報に基づき、当該火災検知器に最寄りの所定位置に仕切り体を停止させ、仕切り体と所定階床とを略同一面として建屋に複数の防火区画を形成する。これによって、仕切り体およびこの仕切り体と略同一面となる建屋の階床面と建屋最上面あるいは建屋最下面までの距離を可能な限り短くし、不活性ガスを放出する防火区画の小スペース化を図ることができる。
本発明によれば、建屋を複数に分割して防火区画毎に消火可能とすることにより、酸素濃度を所定値まで下げるために要する不活性ガスの量を低減して貯蔵タンクを小型化し、消火設備の省スペース化を図ることができる。また、火災発生時に放出される不活性ガスの量は所定の防火区画に応じたものであることから、不活性ガス補充に要するコストの低減も図ることができる。さらに、火災の有無に関係なく、不活性ガス放出後の復旧に要する時間を短縮することができる。また、昇降路を仕切り体で塞いで建屋に複数の防火区画を形成するという簡易な構造であることから、設備コストの低減を図ることもできる。
以下、本発明に係る立体駐車場装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係る立体駐車場装置の第1の実施形態を示す概略構成図、図2は昇降機を所定階床と略同一面として防火区画を形成した状態を示す正面図、図3は第1の実施形態の立体駐車場装置の動作手順を示すフローチャートである。
図1、2に示す立体駐車場装置はフォーク式エレベータパーキングであり、地上1階に車両入出庫室1が設置されており、この車両入出庫室1の正面には車両入出庫口1aがあり、そこに図示しないドアが開閉可能に設けられている。車両入出庫室1の床面には、フォーク式のターンテーブル2がリフト機構を有するターンテーブル駆動装置3により回転可能に組み込まれている。また、車両入出庫室1には、車両位置検出用光電管4、運転者退出確認用光電管5、車両位置案内板6、ブザー7および照明機器8などが備えられている。さらに、建屋Aには、車両入出庫室1の上方に連通する昇降路9が形成されているとともに、車両を載置して昇降路9を昇降可能な昇降機10と、この昇降機10を駆動する昇降駆動部11と、この昇降駆動部11を制御する昇降制御部12とが備えられている。また、昇降路9の両側に沿って階層的に形成された複数の格納棚13からなる車両格納空間14が設けられており、各格納棚13にそれぞれフォーク式の横行台車15が横行駆動部16により昇降路9との間を進退可能に組み立てられている。さらに、車両の入庫および出庫動作を含む各機器の操作を行う操作部17が車両入出庫室1近傍に設置されている。
また、建屋Aには消火施設として、建屋Aに複数設置され、火災の検知に応じて火災検知信号を出力する火災検知器20と、不活性ガス、例えば窒素が充填される貯蔵タンク21と、建屋Aに複数設置され、不活性ガスを噴射する噴射ノズル22と、貯蔵タンク21から噴射ノズル22に亘って延設される配管23と、この配管23と貯蔵タンク21との間に介設される選択弁24と、火災検知信号に応じて不活性ガスを噴射させる消火制御部25とが設けられるとともに、前述の昇降制御部12は、火災検知信号に応じて昇降駆動部11に防火モード信号を出力して昇降機10を昇降路9の任意の位置、例えば図2に示すように5階床に停止させ、昇降機10と5階床の床面Fとを略同一面とすることにより、防火区画Bおよび防火区画Cを形成するようになっている。すなわち、昇降路9に、この昇降路9を上下移動可能に設置されるとともに、火災検知信号に応じて昇降路9の任意の位置にて停止し、所定階床と略同一面となることにより建屋Aに複数の防火区画を形成する仕切り体は、昇降機10からなっている。また、前述の配管23は防火区画毎に異なる系統とされ、配管23aは防火区画Bに亘って延設されるとともに選択弁24aを介して貯蔵タンク21に接続されている。一方、配管23bは防火区画Cに亘って延設されているとともに選択弁24bを介して貯蔵タンク21に接続されている。さらに、消火制御部25は、火災検知信号に応じて選択弁24a、24bを開放させる開放信号を出力するようになっている。なお、昇降機10を5階床に停止させ、昇降機10と5階床の床面Fとを略同一面として防火区画Bおよび防火区画Cを形成した際、昇降機10と昇降路9の壁との間等に間隙が形成されるが、これらの間隙は不活性ガスの放出により防火区画Bあるいは防火区画Cの酸素濃度を所定値まで下げることができる程度のものであることは言うまでもない。また、防火区画Bおよび防火区画Cはほぼ同等の容積となっており、貯蔵タンク21は、1つの防火区画の酸素濃度を所定値まで下げるために要する不活性ガス、すなわち窒素が充填される容量となっている。
第1の実施形態にあっては、車両を入庫させる場合、車両入出庫室1に入庫した車両をターンテーブル2上に載せ、ターンテーブル2を旋回させることにより車両の前面を車両入出庫口1aに向け、その向きで昇降機10に受け渡して車両を指定された階層に移送し、次いで、横行台車15が横行して格納棚13に車両を格納する。一方、車両を出庫させる場合、所定の格納棚13から車両を載せた横行台車15が昇降路9に移動し、この状態で昇降機10がその階床まで上昇することにより昇降機10上に車両が受け渡される。次いで、横行台車15が格納棚13に戻った後、昇降機10は地上1階の車両入出庫室1まで下降し、ここで昇降機10からターンテーブル2上に車両が受け渡される。このとき車両の前面は車両入出庫口1aに向いた状態となっている。
このようなフォーク式エレベータパーキングにあって、例えば上層階に格納してある車両から何らかの理由により火の手が上がると、図3に示すように手順S1として火災検知器20は火災を検知して火災検知信号を出力する。この火災検知信号に応じて昇降制御部12は手順S2に示すように昇降機10が5階床に位置しているかどうかを判断し、このとき5階床以外、例えば図1に示すように1階床に位置にしていることを判断すると、手順S3として昇降駆動部11に防火モード信号を出力し、昇降機10を図2に示すように5階床まで移動し、この位置で昇降機10停止させることにより、手順S4に示すように昇降機10と5階床の床面Fとを略同一面として防火区画Bおよび防火区画Cを形成する。次に、消火制御部25は手順S5として火災検知信号を出力した火災検知器20が設置される防火区画Bに対応する選択弁24aに開放信号を出力する。この開放信号に応じて手順S6として選択弁24aが開放され、手順S7に示すように貯蔵タンク21から配管23aおよび噴射ノズル22を介して防火区画Bに窒素が放出される。この窒素の放出により手順S8に示すように防火区画Bの酸素濃度が低下し、消火が行われる。
このように構成される第1の実施形態によれば、建屋Aを2つに分割して防火区画毎に消火可能とすることにより、1つの防火区画に必要とされる窒素を充填した貯蔵タンク21で建屋A全体の消火に備えることができることから、貯蔵タンク21を小型化して消火設備の省スペース化を図ることができる。また、火災発生時に放出される窒素の量は所定の防火区画に応じたものであることから、窒素補充に要するコストの低減も図ることができる。さらに、火災の有無に関係なく、不活性ガス放出後の復旧に要する時間を短縮することができる。また、防火区画B、Cは、既存の機器である昇降機10を仕切り体として用い昇降路9を塞いで形成するという簡易な構造であることから、機器点数の増加を抑止し、設備コストの低減を図ることができる。
なお、第1の実施形態では、いずれの火災検知器20が火災検知信号を出力した場合であっても昇降機10を建屋Aのほぼ中間位置となる5階床に停止させ、建屋Aにほぼ同等の容積を有する防火区画Bおよび防火区画Cを形成するようにしたが、本発明はこれに限らず、例えば火災検知信号を出力した火災検知器の設置位置情報に基づき、当該火災検知器のある最寄りの所定位置に仕切り体となる昇降機を停止させ、この状態で当該火災検知器を含む防火区画のみに不活性ガスを放出するようにしてもよい。すなわち、7階床の建屋であって2階床から7階床までが車両格納空間となっており、かつ各階床に火災検知器および不活性ガスを噴射する噴射ノズルを備えた立体駐車場装置を例として説明すると、2階床に設置される火災検知器が火災検知信号を出力した場合、昇降機を3階床に停止させ、昇降機と3階床の床面とを略同一面とし、2階床に設置される噴射ノズルのみから窒素を放出するとともに、3階床に設置される火災検知器が火災検知信号を出力した場合、昇降機を4階床に停止させ、昇降機と4階床の床面とを略同一面とし、2階床および3階床に設置される噴射ノズルから窒素を放出する。一方、7階床に設置される火災検知器が火災検知信号を出力した場合、昇降機を7階床に停止させ、昇降機と7階床の床面とを略同一面とし、7階床に設置される噴射ノズルのみから窒素を放出するとともに、6階床に設置される火災検知器が火災検知信号を出力した場合、昇降機を6階床に停止させ、昇降機と6階床の床面とを略同一面とし、6階床および7階床に設置される噴射ノズルから窒素を放出する。また、4階床および5階床に設置される火災検知器の一方が火災検知信号を出力した場合、いずれの場合も昇降機を5階床に停止させ、昇降機と5階床の床面とを略同一面とし、当該火災検知器を含む防火区画の噴射ノズルから窒素を放出するように構成する。このように、火災検知信号を出力した火災検知器の設置位置情報に基づき、当該火災検知器のある最寄りの所定位置に仕切り体を停止させることにより、仕切り体およびこの仕切り体と略同一面となる建屋の階床面と建屋最上面あるいは建屋最下面までの距離を可能な限り短くし、不活性ガスを放出する防火区画の小スペース化を図り、消火に必要とする不活性ガスを低減するようにしてもよい。
また、第1の実施形態では貯蔵タンク21に充填される窒素の容量を、1つの防火区画の酸素濃度を所定値まで下げるために要する容量としたが、貯蔵タンクを、全ての防火区画、すなわち防火区画Bおよび防火区画Cで消火を行うために必要とされる不活性ガスを充填可能な容量とし、防火区画Bおよび防火区画Cで同時に消火可能としてさらなる安全性を確保するようにしてもよい。そして、このように構成した場合でも、延焼の程度に応じて個々の防火区画に必要とされる不活性ガスのみを放出することが可能であり、効率の良い消火を行うことができる。また、貯蔵タンクおよび配管を、防火区画毎に設け、防火区画毎の消火を可能とすることもできる。
図4は本発明に係る立体駐車場装置の第2の実施形態を示す概略構成図、図5は仕切り板を所定階床と略同一面として防火区画を形成した状態を示す正面図、図6は第2の実施形態の立体駐車場装置の動作手順を示すフローチャートである。なお、前述した図1および図2に示すものと同等のものには同一符号が付してある。
第2の実施形態の立体駐車場装置は図4、5に示すように、昇降路9に、この昇降路9を上下移動可能に設置されるとともに、火災検知信号に応じて昇降路9の任意の位置にて停止し、所定階床と略同一面となることにより建屋Aに複数の防火区画を形成する仕切り体が前述した第1の実施形態と異なり、昇降路上部に設置される仕切り体駆動部30と、この仕切り体駆動部30にロープ31を介して接続され、火災検知信号に応じて昇降路9上部の格納位置から昇降路9の任意の位置、例えば5階床まで垂下される仕切り板32とからなっている。なお、仕切り体駆動部30は前述した昇降制御部12により制御されるものとする。
第2の実施形態にあっては、例えば上層階に格納してある車両から何らかの理由により火の手が上がると、図6に示すように手順S1として火災検知器20は火災を検知して火災検知信号を出力する。この火災検知信号に応じて昇降制御部12は、手順S2に示すように昇降機10が仕切り板32の停止位置となる5階床以上に位置しているかどうかを判断し、このとき5階床以上にあることを判断すると、昇降制御部12は手順S3として昇降駆動部11に緊急退避信号を出力し、例えば昇降機10を図1に示すように1階床まで移動させる。次いで、昇降制御部12は手順S4として仕切り体駆動部30に仕切り板垂下信号を出力し、仕切り体駆動部30はロープ31を介して仕切り板32を5階床まで垂下して、手順S5に示すように仕切り板32と5階床の床面Fとを略同一面とすることにより防火区画Bおよび防火区画Cを形成する。次に、消火制御部25は手順S6として火災検知信号を出力した火災検知器20が設置される防火区画Bに対応する選択弁24aに開放信号を出力する。この開放信号に応じて手順S7として選択弁24aが開放され、手順S8に示すように貯蔵タンク21から配管23aおよび噴射ノズル22を介して防火区画Bに窒素が放出される。この窒素の放出により手順S9に示すように防火区画Bの酸素濃度が低下し、消火が行われる。
このように構成される第2の実施形態によれば、建屋Aを2つに分割して防火区画毎に消火可能とすることにより、1つの防火区画に必要とされる窒素を充填した貯蔵タンク21で建屋A全体の消火に備えることができることから、貯蔵タンク21を小型化して消火設備の省スペース化を図ることができる。また、火災発生時に放出される窒素の量は所定の防火区画に応じたものであることから、窒素補充に要するコストの低減も図ることができる。さらに、火災の有無に関係なく、不活性ガス放出後の復旧に要する時間を短縮することができる。また、専用の仕切り板32により昇降路9を塞ぐことにより、仕切り板32と昇降路9の壁面との間に形成される間隙等を最小限として、密閉度の高い防火区画B、Cの形成が可能となる。
なお、第2の実施形態では、1つの仕切り板32を垂下することにより建屋Aに2つの防火区画B、Cを形成するものとしたが、本発明はこれに限らず、長さの異なる複数のロープで複数の仕切り板を垂下することにより、建屋に3つ以上の防火区画を形成して防火区画の小スペース化を図り、1つの防火区画の消火に必要とする不活性ガス量を低減するようにしてもよい。
本発明に係る立体駐車場装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。 昇降機を所定階床と略同一面として防火区画を形成した状態を示す正面図である。 第1の実施形態の立体駐車場装置の動作手順を示すフローチャートである。 本発明に係る立体駐車場装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。 仕切り板を所定階床と略同一面として防火区画を形成した状態を示す正面図である。 第2の実施形態の立体駐車場装置の動作手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車両入出庫室
2 ターンテーブル
3 ターンテーブル駆動装置
9 昇降路
10 昇降機
11 昇降駆動部
12 昇降制御部
13 格納棚
14 車両格納空間
17 操作部
20 火災検知器
21 貯蔵タンク
22 噴射ノズル
23 配管
24 選択弁
25 消火制御部
30 仕切り体駆動部
31 ロープ
32 仕切り板
A 建屋
B 防火区画
C 防火区画

Claims (4)

  1. 車両を載置し、建屋の車両入出庫部と車両格納空間との間の階層に形成された昇降路を昇降する昇降機と、この昇降機を駆動する昇降駆動手段と、この昇降駆動手段を制御する昇降制御手段と、前記建屋に複数設置され、火災の検知に応じて火災検知信号を出力する火災検知器と、不活性ガスが充填される貯蔵タンクと、前記建屋に複数設置され、前記不活性ガスを噴射する噴射ノズルと、前記貯蔵タンクから前記噴射ノズルに亘って延設される配管と、前記火災検知信号に応じて前記不活性ガスを噴射させる消火制御手段とを備えた立体駐車装置において、
    前記昇降路に、この昇降路を上下移動可能に設置されるとともに、前記火災検知信号に応じて前記昇降路の任意の位置にて停止し、所定階床と略同一面となることにより前記建屋に複数の防火区画を形成する仕切り体を設け、かつ、前記消火制御手段は、前記火災検知信号を出力した火災検知器が設置される前記仕切り体により形成された防火区画に前記不活性ガスを放出することを特徴とした立体駐車場装置。
  2. 前記仕切り体は、前記昇降機からなることを特徴とした請求項1記載の立体駐車場装置。
  3. 前記仕切り体は、前記昇降路上部に設置される仕切り体駆動手段と、この仕切り体駆動手段にロープを介して接続され、前記火災検知信号に応じて前記昇降路の任意の位置まで垂下される仕切り板とからなることを特徴とした請求項1記載の立体駐車場装置。
  4. 前記仕切り体は、前記火災検知信号を出力した火災検知器の設置位置情報に基づき、当該火災検知器に最寄りの所定位置に停止することを特徴とした請求項1記載の立体駐車場装置。
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