JP2000024129A - 立体駐車場の消火システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】機械式立体駐車場内での火災を消火するガス系
消火システムに関し、火災の再燃を防止するとともに、
消火ガスの使用効率を上げることができる駐車場の消火
システムを提供する。 【解決手段】立体駐車場の消火システムにおいて、自動
車を所定の駐車スペースに搬送する搬送手段と、火災セ
ンサからの火災信号のアドレスを受信し、前記消火装置
に起動信号を送信する制御盤とを有し、該火災センサが
火災を検出すると、立体駐車場内の全域に消火ガスを噴
射させるとともに、該火災センサが検出した駐車スペー
スの自動車を前記搬送手段により、下段へ搬送すること
を特徴とする立体駐車場の消火システムを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、機械式立体駐車場
内での火災を消火するガス系消火システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、土地の有効活用の観点から機械式
立体駐車場（以下、「駐車場」という。） が増加してきている。駐車場には、エレベータ方式、垂
直循環方式、水平・多段循環方式がある。例えばエレベ
ータ方式の駐車場では、自動車を載せたパレットを昇降
リフト及び搬送レールにて移動させ、多段状に配設され
た駐車スペースに自動車を駐車させている。駐車場は、
パレットが駐車場内を自在に移動できるように、各駐車
スペースを壁で仕切っていないので、駐車場全体として
一つの大空間を形成している。垂直循環式の水平・多段
循環方式の場合は、搬送等の方法が異なるけれども、エ
レベータ方式と同様の理由により駐車場全体が１つの大
空間を形成している。なお、駐車場は、狭い土地に極力
多数の自動車を駐車できるように、上下方向に多段の駐
車スペースを設けることにより、いきおい縦長の大空間
を形成している。

【０００３】従来、駐車場用のガス系消火システムは、
駐車場全体の大空間全域にわたって消火ガスを噴出さ
せ、消火可能な濃度（以下、「消炎濃度」という。）ま
で充満させている。また、駐車場内の適所に火災センサ
を配設し、この火災センサが火災を検出すると警報ブザ
ーを鳴動させ、駐車場の管理者に火災発生を知らせてい
る。

【０００４】そして、駐車場内にて火災が発生した場
合、駐車場の管理者は、消火装置の起動操作を行なう。
すると、消火装置は、消火ガスを封入した消火ガスボン
ベが破封され、ノズルから駐車場内の全域に対して消火
ガスを噴射させていた。そして、駐車場内に消火ガスが
充満することにより、火災を鎮火させるのである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】この大空間にガス系消
火システムを導入するには、大空間の全域に対して、消
炎濃度以上に消火ガスを充満させなければならない。一
般に全域消火に使用される消火ガスには、例えば、二酸
化炭素ガス，ＨＦＣ−２３（トリフルオロメタン）ガス
などの空気より比重の大きいガスが使用される。この結
果、一旦、駐車場内に消炎濃度以上の消火ガスを充満さ
せても、時間の経過とともに消火ガスが沈降し、駐車場
の上方の駐車スペースでの消火ガスの濃度が消炎濃度以
下になってくる。

【０００６】このため、例えば駐車場の最上段の駐車ス
ペースにて火災が発生した場合、前述のように消炎濃度
以上の消火ガスが駐車場内に充満され一旦消火される
が、時間とともに消火ガスが沈降し、最上段の駐車スペ
ースにおける消火ガス濃度が消炎濃度以下になる。この
結果、火災が完全に消火されずに火種が残っていると、
火種から再燃する可能性があるという問題があった。

【０００７】また、駐車中の車内から火災が発生してい
た場合、消火システムが起動しても、消火ガスを車内に
まで充満させるには時間がかかる。また、駐車場のガス
系消火システムでは、完全に消火できる程度の所定時間
にわたって消炎濃度以上の消火ガスを充満させておく必
要があり、駐車場のような縦長の大空間の場合は、消火
ガスの沈降速度をも考慮しなければならない。

【０００８】したがって、予め用意しておく消火ガスの
量は、いきおい多くなるという問題があった。

【０００９】本発明は、これらの問題を解決するために
なされたもので、火災の再燃を防止するとともに、消火
ガスの使用効率を上げることができる駐車場の消火シス
テムを提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、複数の駐車スペースを多段に設けた立体駐車場と、
前記立体駐車場内に設置された複数の火災センサと、消
火ガスにて前記立体駐車場内の火災を消火する消火装置
とを具備する立体駐車場の消火システムにおいて、自動
車を所定の駐車スペースに搬送する搬送手段と、火災セ
ンサからの火災信号を受信し、消火装置に起動信号を送
信する制御盤とを有し、火災センサが火災を検出する
と、立体駐車場内の全域に消火ガスを噴射させるととも
に、この火災センサが検出した駐車スペースの自動車を
前記搬送手段により、下段へ搬送する立体駐車場の消火
システムを提供する。

【００１１】これにより、消火装置から噴射した消火ガ
スが時間とともに沈降しても、火元である自動車は消炎
濃度を長時間維持可能な下段の駐車スペースに搬送され
るので、火種が残って再燃するおそれがなくなる。した
がって、時間とともに消火ガスの沈降が進んだとして
も、この沈降による影響分までの消火ガスを噴射する必
要がなく、この分消火ガスの量の適正化が図れる。

【００１２】また、制御盤が、火災センサと関連付けら
れた駐車スペース情報を記憶することにより、火災の発
生している駐車スペースを容易に判断でき、迅速な消火
に役立つ。

【００１３】更に、火災センサが検出した自動車を最下
段へ搬送すると、消火ガスの沈降にしたがい、消火ガス
濃度がより濃くなる位置に火元の自動車を搬送すること
となる。この結果、より確実な再燃防止が図れるのであ
る。また、最下段に火災の原因を搬送できるので、最下
段にのみ出入口がある立体駐車場では、消防による現場
検証などの後処理が容易になる。

【００１４】そして、上述したように、立体駐車場の消
火に必要な消火ガスが少なくなる結果、これまで消火ガ
スボンベが大きくて立体駐車場内に設置できなかった消
火ガスボンベを、立体駐車場内の所定箇所に分散して配
置することができる。これにより、従来のように、消火
ガスボンベを立体駐車場の外部に配置しなくて済むの
で、土地の有効活用という立体駐車場の基本コンセプト
に合致した消火システムが提供可能となる。

【００１５】

【発明の実施の形態】

【実施例】以下、本発明にかかる駐車場の消火システム
の実施例について図を参照して説明する。

【００１６】図１は、エレベータ方式立体駐車場のイメ
ージ図である。駐車場１は、地上８段で各段の左右に駐
車スペース２０１〜２１６が設けられている。入庫する
際は、駐車場１の管理人が、駐車システム制御盤７を操
作し自動車を出入口扉８１を開くと、駐車場１の利用者
が自動車を出入口扉８１から駐車場１内へ入庫しパレッ
ト３上に載置する。その後、利用者は自動車から降りて
出入口扉８１から駐車場１を出る。管理人は、例えば空
いている駐車スペース２０２を駐車システム制御盤７に
て選択すると、自動車が載置されたパレット３を昇降リ
フト８２及び搬送レール８３やコンベアー８４などの搬
送手段８にて移動させ、選択した駐車スペース２０２に
駐車される。

【００１７】駐車場１内の各駐車スペース２０１〜２１
６には、熱感知器や煙感知器などの火災センサ５０１〜
５１６が柱体や壁に固定設置されている。また、駐車場
１内に消火ガス例えばＨＦＣ−２３（トリフルオロメタ
ン）のガスボンベを収納した消火装置４を１段目、３段
目、６段目及び８段目に分散設置している。

【００１８】図５は、消火システムの全体構成を示して
いる。同図において、消火システムは、各駐車スペース
２０１〜２１６に設置されている複数の火災センサ５０
１〜５１６、複数の消火装置４Ａ、４Ｂ、４Ｃ，４Ｄ、
及び駐車システム制御盤７が制御盤６と有線にて接続さ
れ、火災信号、消火装置４の起動信号、駐車システムの
制御信号、消火装置４の機器状態監視信号などの授受を
行う。

【００１９】制御盤６には、火災が発生したとき火災セ
ンサ５０１〜５１６の検出信号及び当該火災センサのア
ドレスデータを受信するセンサＩ／Ｆ６１と、火災発生
等をランプ表示及びブザー鳴動により駐車場１の管理者
に報知する表示部６２と、管理者が消火装置４を起動操
作するための起動スイッチ６３と、駐車場１の所定段に
設置されている消火装置４Ａ、４Ｂ、４Ｃ、４Ｄと通信
を行う消火装置Ｉ／Ｆ６４と、図６に示すような火災セ
ンサ５０１〜５１６のアドレスと駐車スペースアドレス
２０１〜２１６との対応テーブルを記憶している記憶部
６７と、駐車システム制御盤７との駐車システムＩ／Ｆ
６６と、これらの各部の信号を処理するＣＰＵなどから
なる制御手段６５、及び、前記各部に電源を供給する電
源６８から構成される。

【００２０】駐車システム制御盤７には、駐車スペース
の空き状況や火災発生時に使用する特定の駐車スペース
アドレス例えば最下段の駐車スペースのアドレスなどを
記憶している記憶部７１と、制御盤６との制御信号を授
受するための制御盤Ｉ／Ｆ７２、管理者が自動車の入庫
又は出庫のときに操作する操作部７３と、駐車スペース
２の空き情報を表示する表示部７４と、出入口扉８１、
昇降リフト８２、搬送レール８３、搬送用のコンベア８
４などの搬送手段８へ制御信号を送出するための搬送手
段Ｉ／Ｆ７５と、これら全体を制御するＣＰＵ、ＲＯ
Ｍ、ＲＡＭなどからなる制御手段７６と、各部に電源供
給する電源７７から構成される。

【００２１】そして、駐車システム制御盤７は、搬送手
段Ｉ／Ｆ７５を介して、出入口扉８１、昇降リフト８
２、搬送レール８３、コンベア８４などの搬送手段８を
制御し、任意の駐車スペース２０１〜２１６に自動車を
自在に搬送する。なお、駐車システムの他の一般的な構
成については、本発明に直接関係しないので、ここでは
説明を省略する。

【００２２】図７ａは、消火装置４の構成図であり、蓋
を省略している。図７ｂは、消火装置４の側面図であ
る。消火装置４は、消火ガスであるＨＦＣ−２３（トリ
フルオロメタン）を充填したボンベ４３をキャビネット
４２内に所定数（この実施例では５本）収納している。
なお、消火装置４の設置空間に応じて、ボンベの本数を
適宜決定すればよい。キャビネット４２には、制御盤６
からの信号に基づき消火装置４の起動制御などを行う中
継器４１と、ボンベ４３内の消火ガスを駐車場１内に噴
出させるノズル４３３と、ボンベ４３の消火ガスをノズ
ル４３３に導通する連結管４３２と、中継器４１からの
制御によりボンベ４３の封板を開封させる開封手段４３
１とを具備している。

【００２３】キャビネット４２は、駐車場１の壁面また
は構造体に固定設置される。また、開封手段４３１と中
継器４１とはコネクタ接続しており、キャビネット４２
内に例えば５本までボンベ４３を収納可能にしている。
キャビネット４２内にボンベ４３を３本のみ収納したい
場合は、３本収納のキャビネットを使用すればよい。

【００２４】また、５本用の本収納キャビネットを使用
する場合には、２本のコネクタを外しておけばよい。ま
た、図示していないが、キャビネット４２の蓋の開閉状
態を検出するマグネットセンサや、ボンベ４３内のガス
圧力を監視するガス圧センサなども収納されており、中
継器４１と有線接続されている。

【００２５】消火装置４Ａ、４Ｂ、４Ｃ、４Ｄは、前述
したように、それぞれ１段目、３段目、６段目、８段目
に設置されている。なお、消火装置４の配置は、駐車場
１の形態に応じて、設置場所やボンベ４３の容量、本数
などを適宜決定する。

【００２６】次に、中継器４１について、図８のブロッ
ク図を参照して説明する。中継器４１は、制御盤６との
通信を行う通信Ｉ／Ｆ４１１と、図示していないキャビ
ネット４２の蓋の開閉状態検出センサ、ボンベ４３のガ
ス圧センサ、コネクタケーブル４１６の断線検出センサ
などからの入力を受けるセンサＩ／Ｆ４１２と、開封手
段４３１に起動をかけるガス噴射起動部４１３と、これ
らを制御する制御部４１４及び、これらに電源を供給す
る電源４１５から構成される。

【００２７】次に、このように構成した消火システムの
動作について、図１から図４を参照して説明する。

【００２８】まず、図１を参照して、駐車場１に自動車
を駐車するときの動作を説明する。駐車場１の利用者が
来ると、先ず、管理者は、駐車システム制御盤７の表示
部７４から駐車スペース２０２が空いていることを確認
する。このとき、空きの駐車スペースがなければ利用者
に満車であることを伝えることとなる。今、駐車スペー
ス２０２が空いているので、操作部７３にて駐車スペー
ス２０２を選択入力する。すると、搬送手段Ｉ／Ｆ７５
から出入口扉８１が開くように制御信号を送出し、出入
口扉８１が開けられる。そして、利用者は自動車を出入
口から駐車場１内に入れ、出入口扉８１から退出する。
なお、このとき、自動車は、自動車搬送用のパレット３
に載せられる。管理者が利用者の退出を確認し、操作部
７３にて搬送開始操作を行うと、制御信号が搬送手段Ｉ
／Ｆ７５から出入口扉８１、昇降リフト８２などの搬送
手段８に送出される。搬送手段８では、出入口扉８１を
閉じるとともに、自動車が載置されたパレット３を駐車
スペース２０２に移動させ、駐車動作が終了する。

【００２９】次に、図２を参照して駐車場１にて火災が
発生した場合の動作について説明する。

【００３０】今、最上段の駐車スペース２１６に駐車中
の自動車Ｘから出火したとする。すると、駐車スペース
２１６に設置されている火災センサ５１６が火災を検知
する。火災を検知した火災センサ５１６は、火制御盤６
のセンサＩ／Ｆ６１に火災信号及び自己アドレスである
５１６を送信する。制御盤６では、火災信号及び火災セ
ンサアドレス５１６を受信すると、表示部６２の火災発
生のランプを点灯するとともに、ブザーを鳴動させる。
駐車場１の管理者は、このブザー又はランプ表示から火
災発生を知り、起動ＳＷ６３を操作する。この起動信号
は、消火装置Ｉ／Ｆ６４から消火装置４の全中継器４１
に送出される。また、この起動信号をトリガとして、制
御盤６では、図６に示した記憶部６７のテーブルを参照
し、火災を検知した火災センサのアドレス５１６に対応
する駐車スペースアドレス２１６を選択する。そして、
駐車スペースアドレス２１６に駐車されている自動車Ｘ
を例えば最下段の駐車スペース２０９へ移動させる制御
信号を駐車システムＩ／Ｆ６６から駐車システム制御盤
７へ送出する。この搬送先は、最下段の駐車スペースと
するのが好ましいが、駐車場１の設置状況に応じて極力
下方の段に搬送させる。

【００３１】なお、搬送先は、出入口扉８１の近辺が火
災の後始末の便が良い。

【００３２】中継器４１は、通信Ｉ／Ｆ４１１から起動
信号を受信すると、制御部４１４は、ガス噴射起動部４
１３を起動し、ガス噴射起動部４１３は開封手段４３１
に対して起動をかける。すると、消火装置４Ａ、４Ｂ、
４Ｃ及び４Ｄは、全てのボンベ４３が破封され消火ガス
が連結管４３２を通ってノズル４３３から全て噴射す
る。噴射された消火ガスは、駐車場１内に充満する。こ
のとき、消火ガスの濃度は、消炎濃度以上の例えば１３
％から２４％程度になるようにボンベ４３の噴射量を予
め設定している。一旦充満した消火ガスは、空気より比
重が大きいため、徐々に沈降することとなる。

【００３３】一方、駐車システム制御盤７は、図３に示
すように制御盤６から制御信号を制御盤Ｉ／Ｆ７２から
受信すると、搬送手段Ｉ／Ｆ７５を介して、搬送手段８
を制御し、駐車スペース２１６に駐車されている自動車
Ｘを最下段の駐車スペース２０９に自動的に搬送する
（図４）。

【００３４】これにより、駐車場１内に一旦充満した消
火ガスが沈降し、上段の空間にて消炎濃度を下ったとし
ても、消火ガスが下段へ沈降することで消火ガス９濃度
がより濃くなるので、例え、火元である自動車Ｘに火種
が残っていたとしても完全に消火され、再燃する恐れが
なくなるのである。

【００３５】また、従来のように、消火ガスの沈降速度
と再燃の危険性を考慮した大量の消火ガスを噴出するこ
となく、必要かつ十分な最適な消火ガスの噴出量に抑え
ることができる。これにより、消火ガスの設置量を従来
に比べ少なくでき、従って、消火ガスボンベを駐車場内
に分散設置可能となる。

【００３６】本実施例では、火災センサアドレスと駐車
スペースアドレスとを一対一に対応させたテーブルを用
いたが、一つの駐車スペースに対して複数の火災センサ
アドレスとの対応テーブルとしてもよい。又、複数の駐
車スペースに対して一つの火災センサアドレスとの対応
テーブルとしてもよい。この場合は、搬送先の駐車スペ
ースアドレスを複数用意しておけばよい。なお、好まし
くは、搬送先として、指定される駐車スペースには自動
車を普段は駐車しないようにする。但し、搬送先に自動
車を駐車させたとしても、駐車されている自動車を移動
させた後に、火災を発生させた自動車を搬送させるよう
にしておけばよい。

【００３７】本実施例では、火災センサアドレスと駐車
スペースアドレスとの対応テーブルを制御盤６に持たせ
たが、これに限られるものではなく駐車システム制御盤
又は火災センサにて持っていてもよい。

【００３８】なお、本実施例では、消火装置を駐車場１
内に設置したが、これに限られるものではなく、屋外に
ガスボンベを設置した場合でも適用できることは言うま
でもない。

【００３９】本実施例では、火災センサを駐車スペース
の壁などに固定設置したが、火災センサを自動車搬送用
のパレットに設置し、無線にて制御盤に火災検知信号及
び火災センサアドレスを送信するようにしてもよい。こ
の場合は、パレットが運ばれる駐車スペースが常に一定
していることが前提となる。但し、駐車スペースが一致
していない場合は、各駐車スペースにおいて、当該駐車
スペースに搬送したパレットの火災センサに対して、駐
車スペースアドレスを無線にて伝送するようにしてもよ
い。

【００４０】また、このパレットが常に所定の駐車スペ
ースに置かれる場合、このパレット毎に火災センサを設
置し、火災発生時に火災検知信号とパレットのアドレス
（即ち火災センサのアドレス）を無線にて伝送するよう
にしてもよい。この場合は火災センサと駐車スペースの
対応テーブルを持つ必要がない。

【００４１】本実施例では、駐車場の管理者の手動操作
により起動するようにしたが、火災センサの検知信号に
応じて消火システムを起動するようにしてもよい。

【００４２】本実施例では、エレベータ方式の立体駐車
場にて説明したが、これに限られるものではなく、垂直
循環方式、水平・多段循環方式等、どのような機械式立
体駐車場においても適用できる。

【００４３】

【図面の簡単な説明】

【図１】機械式立体駐車場１の正常状態

【図２】機械式立体駐車場１の火災発生時の図

【図３】機械式立体駐車場１の自動車Ｘの搬送中の図

【図４】機械式立体駐車場１の自動車Ｘの搬送を完了し
た図

【図５】本発明に係る消火システムの全体構成図

【図６】記憶部６７のテーブルを示した図

【図７】消火装置４の構成図

【図８】中継器４１のブロック図

【符号の説明】

１………機械式立体駐車場 ２………駐車スペース ３………パレット ４Ａ、４Ｂ、４Ｃ、４Ｄ………消火装置 ４１………中継器 ４１１………通信Ｉ／Ｆ ４１２………センサＩ／Ｆ ４１３………ガス噴射起動部 ４１４………制御部 ４１５………電源 ４２………キャビネット ４３………ボンベ ４３１………開封手段 ４３２………連結管 ４３３………ノズル ５………火災センサ ６………制御盤 ６１………センサＩ／Ｆ ６２………表示部 ６３………起動スイッチ ６４………消火装置Ｉ／Ｆ ６５………制御手段 ６６………駐車システムＩ／Ｆ ６７………記憶部 ６８………電源 ７………駐車システム制御盤 ７１………記憶部 ７２………制御盤Ｉ／Ｆ ７３………操作部 ７４………表示部 ７５………搬送手段Ｉ／Ｆ ７６………制御手段 ７７………電源 ８………搬送手段 ８１………出入口扉 ８２………昇降リフト ８３………搬送レール ８４………コンベア Ｘ………火災を発生させた自動車

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 晃生 東京都三鷹市下連雀６丁目11番23号 セコ ム株式会社内 Ｆターム(参考） 2E189 BA03 BC07 BD06 GA01 GA02 GA05 GB00 GB05

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の駐車スペースを多段に設けた立体駐
   車場と、前記立体駐車場内に設置された複数の火災セン
   サと、消火ガスにて前記立体駐車場内の火災を消火する
   消火装置とを具備する立体駐車場の消火システムにおい
   て、自動車を所定の駐車スペースに搬送する搬送手段
   と、前記火災センサからの火災信号を受信し、前記消火
   装置に起動信号を送信する制御盤とを有し、該火災セン
   サが火災を検出すると、立体駐車場内の全域に消火ガス
   を噴射させるとともに、該火災センサが火災を検出した
   駐車スペースの自動車を前記搬送手段により、下段へ搬
   送することを特徴とする立体駐車場の消火システム。
2. 【請求項２】前記制御盤は火災センサアドレスと関連付
   けられた駐車スペース情報を記憶する記憶手段を具備す
   る請求項１記載の立体駐車場の消火システム。
3. 【請求項３】前記搬送手段は、該火災センサが検出した
   自動車を最下段へ搬送することを特徴とした請求項１又
   は請求項２記載の立体駐車場の消火システム。
4. 【請求項４】前記消火装置は、立体駐車場内の所定箇所
   に分散して配置されたことを特徴とする請求項１乃至３
   記載の立体駐車場の消火システム。