JP6628153B2 - 水素生成装置及びそれを備えた燃料電池システム - Google Patents

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Description

本開示は、水素生成装置及びそれを備えた燃料電池システムに関する。
水素生成装置及び燃料電池を備えた燃料電池システムはよく知られている。水素生成装置は、改質反応によって都市ガスなどの原料から水素ガスを生成するための改質器を有する。改質器で生成された水素ガスは、酸化剤ガスとしての酸素ガス(空気)とともに燃料電池に供給される。燃料電池において、水素と酸素との電気化学反応によって電力が生成される。
改質反応の1つに水蒸気改質がある。水蒸気改質を行うためには、改質器に水を供給する必要がある。特許文献1に記載されているように、ポンプの働きによって、水供給源から改質器に水が供給される。
特開2007−109590号公報(図1)
燃料電池が電力を生成していない期間には、水素ガスも必要ないので、改質器への水の供給も中断する必要がある。例えば、改質器に水を供給するための経路に開閉弁が設けられているとき、開閉弁を閉じることによって改質器への水の供給を中断することができる。
しかし、開閉弁が故障していたり、凍結によって開閉弁を閉じることができなかったりすると、改質器に水が供給され続けるおそれがある。
本開示は、改質器に水を供給するための経路に設けられた開閉弁の不具合を速やかに発見するための技術を提供することにある。
すなわち、本開示は、
改質器と、
前記改質器に供給されるべき水を貯留する第1タンクと、
前記第1タンクから前記改質器まで延びている第1水経路と、
所定の分岐位置において前記第1水経路から分岐し、前記第1タンクまで延びている第2水経路と、
前記第1タンクと前記分岐位置との間において前記第1水経路に設けられたポンプと、
前記分岐位置と前記改質器との間において前記第1水経路に設けられた第1開閉弁と、
前記第2水経路に設けられたヒータと、
前記第1タンクに配置された第1温度センサと、
前記改質器の運転待機期間において、前記第1開閉弁を閉じるように制御するとともに、前記ポンプを作動させつつ前記ヒータによって前記第2水経路の前記水を加熱し、前記第1温度センサによって検出された前記第1タンクの水温が所定の温度上昇条件を満たさないとき、前記第1開閉弁が開状態で固定されていることを外部に通知する処理及び前記改質器の運転を禁止する処理から選ばれる少なくとも1つの処理を実行する制御器と、
を備えた、水素生成装置を提供する。
本開示によれば、改質器に水を供給するための経路に設けられた開閉弁の不具合を速やかに発見できる。その結果、改質器に水が過剰に供給されることを防止できる。
図1は、本開示の一実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 図2は、燃料電池システムの運転サイクルを示すタイムチャートである。 図3は、第1開閉弁の不具合の有無を調べるための処理のフローチャートである。 図4は、図1に示す燃料電池システムに使用された水素生成装置の構成図である。 図5は、変形例に係る水素生成装置の構成図である。
(本開示の基礎となった知見)
改質器が水素ガスを生成していない期間に外気温が下がると、水供給路において水が凍結するおそれがある。水の凍結を防止するために、ポンプを動かして水供給路に水を循環させることができる。この場合、ポンプを止めて水の供給を中断することができないので、開閉弁を閉じて改質器への水の供給を止める必要がある。しかし、開閉弁が故障していたり、凍結によって開閉弁を閉じることができなかったりすると、改質器に水が供給され続ける。その結果、改質器が過剰な量の水で満たされ、改質器の中の触媒が深刻なダメージを受けるおそれがある。
本開示の第1態様に係る水素生成装置は、
改質器と、
前記改質器に供給されるべき水を貯留する第1タンクと、
前記第1タンクから前記改質器まで延びている第1水経路と、
所定の分岐位置において前記第1水経路から分岐し、前記第1タンクまで延びている第2水経路と、
前記第1タンクと前記分岐位置との間において前記第1水経路に設けられたポンプと、
前記分岐位置と前記改質器との間において前記第1水経路に設けられた第1開閉弁と、
前記第2水経路に設けられたヒータと、
前記第1タンクに配置された第1温度センサと、
前記改質器の運転待機期間において、前記第1開閉弁を閉じるように制御するとともに、前記ポンプを作動させつつ前記ヒータによって前記第2水経路の前記水を加熱し、前記第1温度センサによって検出された前記第1タンクの水温が所定の温度上昇条件を満たさないとき、前記第1開閉弁が開状態で固定されていることを外部に通知する処理及び前記改質器の運転を禁止する処理から選ばれる少なくとも1つの処理を実行する制御器と、
を備えたものである。
第1開閉弁が正常に閉じていると、ポンプから吐出された水の全量が第2水経路に進む。水は、第2水経路から第1タンクに移動する。第2水経路において、水は、ヒータによって加熱される。そのため、第1タンクにもヒータによって加熱された水が移動する。したがって、第1タンクの水温が速やかに上昇する。他方、第1開閉弁が開いたままであると、水の一部は、分岐位置から改質器へと流れ、水の残部は、第2水経路へと流れる。この場合、第2水経路に流入する水の流量が減り、第2水経路から第1タンクに移動する水の流量も減る。ポンプから吐出された水の大部分が改質器に流入する可能性もある。その結果、第1開閉弁が正常に閉じているときと比較して、第1タンクの水温が緩やかに上昇する。
上記の知見に基づき、第1タンクの水温を監視することによって、改質器の外部から第1開閉弁が開状態で固定されているかどうかを判断することができる。流量計などの高価な機器も必須とされない。第1開閉弁の不具合を早期に発見できるので、改質器に水が過剰に供給されることを防止できる。第1開閉弁が開状態で固定されていることを外部に通知する処理及び改質器の運転を禁止する処理から選ばれる少なくとも1つの処理を実行すれば、水素生成装置の信頼性を高めることができる。
本開示の第2態様において、例えば、第1態様に係る水素生成装置は、周囲温度を検出する第2温度センサをさらに備え、前記制御器は、前記第2温度センサによって検出された前記周囲温度が閾値温度を下回ったとき、前記ポンプを作動させつつ前記ヒータによって前記第2水経路の前記水を加熱する処理を実行する。周囲温度が閾値温度以上であれば、第1開閉弁が開状態で固定されているかどうかを調べるための各処理は実行されないので、消費電力を節約できる。
本開示の第3態様において、例えば、第1又は第2態様に係る水素生成装置の前記所定の温度上昇条件は、前記ヒータによる前記水の加熱開始時点から閾値時間が経過するまでの期間において、前記第1タンクの前記水温が初期温度から所定温度以上上昇することを含み、前記制御器は、前記加熱開始時点からの経過時間を計測するタイマを含む。このような条件によれば、第1開閉弁が開状態で固定されているかどうかを確実に判断することができる。
本開示の第4態様において、例えば、第1〜第3態様のいずれか1つに係る水素生成装置の前記制御器は、前記改質器の前記運転待機期間において、前記改質器を保護するための保圧処理を定期的に実行し、前記保圧処理を実行すべき期間において、前記第2水経路の前記水を加熱する処理を中止する。第4態様によれば、改質器の劣化を防ぐことができる。
本開示の第5態様において、例えば、第1〜第4態様のいずれか1つに係る水素生成装置の前記第2水経路が前記水を貯留する第2タンクを含み、前記第2タンクの内部に前記ヒータが配置されている。ヒータによって第2タンクの水温を速やかに上昇させることができる。
本開示の第6態様において、例えば、第1〜第5態様のいずれか1つに係る水素生成装置は、前記分岐位置と前記ヒータとの間において前記第2水経路に設けられた第2開閉弁をさらに備え、前記制御器は、前記改質器の運転期間において前記第2開閉弁を閉じるように制御する。このようにすれば、第1タンクの水が第1水経路を通じて改質器にスムーズに供給される。
本開示の第7態様に係る燃料電池システムは、
第1〜第6態様のいずれか1つに係る水素生成装置と、
前記水素生成装置で生成された水素ガスを用いて電力を生成する燃料電池と、
を備えたものである。
第7態様によれば、第1態様と同じ効果が得られる。
本開示の第8態様において、例えば、前記水素生成装置は、第5態様に係る水素生成装置であり、前記燃料電池システムは、前記第2タンクと前記燃料電池との間で前記水を循環させる冷却水回路をさらに備えている。冷却水回路によって、燃料電池を効率的に冷却できるとともに、燃料電池の排熱を温水の形で燃料電池の外部に取り出すことができる。
本開示の第9態様に係る水素生成装置の運転方法において、
前記水素生成装置は、
改質器と、
前記改質器に供給されるべき水を貯留する第1タンクと、
前記第1タンクから前記改質器まで延びている第1水経路と、
所定の分岐位置において前記第1水経路から分岐し、前記第1タンクまで延びている第2水経路と、
前記第1タンクと前記分岐位置との間において前記第1水経路に設けられたポンプと、
前記分岐位置と前記改質器との間において前記第1水経路に設けられた第1開閉弁と、
前記第2水経路に設けられたヒータと、
を備え、
前記運転方法は、前記改質器の運転待機期間において、
前記第1開閉弁を閉じるように前記第1開閉弁を制御することと、
前記ポンプを作動させることと、
前記ヒータによって前記第2水経路の前記水を加熱することと、
前記第1タンクの水温を監視することと、
前記第1タンクの前記水温が所定の温度上昇条件を満たさないとき、前記第1開閉弁が開状態で固定されていることを外部に通知すること及び前記改質器の運転を禁止することから選ばれる少なくとも1つと、
を含むものである。
第9態様によれば、第1態様と同じ効果が得られる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されない。
図1に示すように、本開示の一実施形態にかかる燃料電池システム100は、改質器11及び燃料電池13を備えている。改質器11は、例えば、水蒸気改質反応(CH4+H2O→CO+3H2)などの改質反応によって水素ガスを生成するための機器である。改質器11には、改質反応を進行させるための改質触媒が収められている。改質器11には、一酸化炭素を除去するための触媒も収められている。一酸化炭素を除去するための触媒には、CO変成触媒及びCO選択酸化除去触媒が含まれる。改質器11は、水及び原料ガスを用いて、水素ガスを生成する。原料ガスは、例えば、都市ガス、LPガス(液化石油ガス)などの炭化水素ガスである。改質器11で生成された水素ガスが燃料電池13に供給される。燃料電池13は、酸化剤ガスと水素ガスとを用いて電力を生成する。燃料電池13は、例えば、固体高分子形燃料電池又は固体酸化物形燃料電池である。燃料電池13の排熱によって湯が生成される。生成された湯は貯湯タンクに貯められる。
燃料電池システム100は、さらに、燃料ガス供給経路12、酸化剤ガス供給経路14、アノードオフガス経路16及びカソードオフガス経路18を備えている。燃料ガス供給経路12は、改質器11から燃料電池13に水素ガスを供給するための流路である。燃料ガス供給経路12は、改質器11と燃料電池13のアノードガス入口とを接続している。酸化剤ガス供給経路14は、燃料電池13のカソードに酸化剤ガスとしての空気を供給するための流路である。酸化剤ガス供給経路14には、空気供給器20が設けられている。空気供給器20は、燃料電池13に空気を供給するためのデバイスである。空気供給器20の例として、ファン、ブロワなどが挙げられる。酸化剤ガス供給経路14には、加湿器、弁などの他の機器が配置されていてもよい。アノードオフガス経路16は、未反応の水素ガス及び未反応の原料ガスを燃料電池13のアノードから排出するための流路である。アノードオフガス経路16は、燃料電池13のアノードガス出口と改質器11の内部に配置された燃焼器22とを接続している。未反応の水素ガス及び未反応の原料ガスは、アノードオフガス経路16を通じて、燃焼器22に供給される。カソードオフガス経路18は、未反応の酸化剤ガスを燃料電池13のカソードから排出するための流路である。カソードオフガス経路18は、燃料電池13のカソードガス出口に接続されており、例えば、燃料電池システム100の筐体の外部まで延びている。
燃料電池システム100は、さらに、第1タンク15、第1水経路17及び第2水経路19を備えている。第1タンク15は、改質器11に供給されるべき水を貯留するタンクである。第1水経路17は、第1タンク15から改質器11まで延びている流路である。第2水経路19は、所定の分岐位置BPにおいて第1水経路17から分岐し、第1タンク15まで延びている流路である。
第1タンク15には、温度センサ21(第1温度センサ)が設けられている。温度センサ21は、第1タンク15の内部に配置されており、第1タンク15に貯留された水の温度を検出する。温度センサ21は、例えば、サーミスタを利用した温度センサ又は熱電対を利用した温度センサである。第1タンク15には、カソードオフガスから生じた凝縮水及び燃焼排ガスから生じた凝縮水が集められ、貯留される。余分な水は、第1タンク15から溢れ、例えば、燃料電池システム100の筐体の外部に排出される。
第1水経路17には、ポンプ25及び第1開閉弁27が設けられている。ポンプ25は、第1タンク15と分岐位置BPとの間に位置している。ポンプ25は、第1タンク15の水を改質器11に供給する役割を担っている。第1開閉弁27は、分岐位置BPと改質器11との間に位置している。第1開閉弁27を開くと改質器11への水の供給が許可され、第1開閉弁27を閉じると改質器11への水の供給が禁止される。ポンプ25は、例えば、ピストンポンプ、プランジャポンプ、ギヤポンプ、ベーンポンプなどの容積式ポンプである。第1開閉弁27は、例えば、電磁弁である。
第2水経路19は、上流部分191、下流部分193及び第2タンク195を有する。上流部分191は、分岐位置BPに接続された一端と第2タンク195に接続された他端とを有する。下流部分193は、第2タンク195に接続された一端と第1タンク15に接続された他端とを有する。第2タンク195には、燃料電池13を冷却するための水が貯留されている。第2タンク195の水位が閾値レベルを超えると、第2タンク195から水が溢れ、下流部分193を通じて第1タンク15に移動する。
第2タンク195には、ヒータ29が設けられている。ヒータ29は、第2タンク195の内部に配置されており、第2タンク195に貯留された水を必要に応じて加熱する。ヒータ29によって第2タンク195の水温を速やかに上昇させることができる。ヒータ29は、例えば、抵抗加熱式の電気ヒータである。本実施形態において、第2タンク195は第2水経路19の一部である。したがって、ヒータ29は、第2水経路19に設けられている。
第2タンク195には、さらに、温度センサ23が設けられている。温度センサ23は、第2タンク195の内部に配置されており、第2タンク195に貯留された水の温度を検出する。温度センサ23も、例えば、サーミスタを利用した温度センサ又は熱電対を利用した温度センサである。ヒータ29は、例えば、第2タンク195の水温が所定の温度範囲に収まるようにオンオフ制御される。「所定の温度範囲」は特に限定されず、燃料電池13の能力、第2タンク195の容量などに応じて決められる。
第2水経路19には、第2開閉弁28が設けられている。第2開閉弁28は、詳細には、第2水経路19の上流部分191に設けられており、分岐位置BPとヒータ29を内蔵した第2タンク195との間に位置している。第2開閉弁28も、例えば、電磁弁である。
本実施形態において、第1タンク15、第1水経路17の一部及び第2水経路19は、循環回路を形成している。第1開閉弁27を閉じ、第2開閉弁28を開き、ポンプ25を作動させると、第1タンク15の水が循環回路を循環する。第1開閉弁27を開き、第2開閉弁28を閉じ、ポンプ25を作動させると、第1タンク15の水が改質器11に供給される。
燃料電池システム100は、さらに、冷却水回路31、熱交換器33及び熱回収水路35を備えている。冷却水回路31は、第2タンク195と燃料電池13との間で水を循環させるための流路である。冷却水回路31によって、燃料電池13を効率的に冷却できるとともに、燃料電池13の排熱を温水の形で燃料電池13の外部に取り出すことができる。冷却水回路31は、送り経路311及び戻し経路312を有する。送り経路311及び戻し経路312は、それぞれ、燃料電池13と第2タンク195とを接続している。送り経路311を通じて、第2タンク195の水が冷却水として燃料電池13に供給される。戻し経路312を通じて、燃料電池13から第2タンク195に水が戻される。
冷却水回路31には、ポンプ37が設けられている。本実施形態では、ポンプ37は、冷却水回路31の送り経路311に配置されている。ポンプ37は、戻し経路312に配置されていてもよい。先に説明した容積式ポンプの1つをポンプ37として使用できる。
熱交換器33は、冷却水回路31に配置されている。本実施形態では、熱交換器33は、冷却水回路31の送り経路311に配置されている。熱交換器33は、例えば、二重管式熱交換器、プレート式熱交換器などの液−液熱交換器である。
熱回収水路35は、燃料電池13の排熱を回収するための流路である。熱回収水路35は、送り経路351及び戻し経路352を含む。送り経路351及び戻し経路352は、それぞれ、熱交換器33に接続されている。送り経路351は、熱回収水路35の上流部分を構成している。戻し経路352は、熱回収水路35の下流部分を構成している。戻し経路352は、熱交換器33において加熱された水を貯湯タンク(図示せず)に導くための流路である。送り経路351は、熱交換器33において加熱されるべき水を熱交換器33に導くための流路である。熱交換器33は、熱回収水路35を流れる水と冷却水回路31を流れる水とを熱交換させるように構成されている。つまり、熱交換器33は、冷却水回路31の冷却水の熱によって貯湯タンク(図示省略)に貯められるべき水を加熱する役割を担っている。
熱回収水路35には、ポンプ39が設けられている。本実施形態では、ポンプ39は、熱回収水路35の送り経路351に配置されている。ポンプ39は、戻し経路352に配置されていてもよい。先に説明した容積式ポンプの1つをポンプ39として使用できる。
燃料電池システム100は、さらに、温度センサ45(第2温度センサ)を備えている。温度センサ45は、燃料電池システム100の周囲温度を検出する。温度センサ45は、例えば、燃料電池システム100の筐体の内部に配置されている。温度センサ45によって検出された周囲温度に応じて、各経路における水の凍結を防止するための処理が実行される。
燃料電池システム100は、さらに、制御器41を備えている。制御器41は、例えば、A/D変換回路、入出力回路、演算回路、記憶装置などを含むDSP(Digital Signal Processor)である。温度センサ21,23及び45の検出信号が制御器41に入力される。制御器41には、流量計、ガスセンサなどの他の計測機器(図示省略)からも検出信号が入力される。制御器41は、温度センサ、流量計、ガスセンサなどの計測機器の計測結果に基づき、ポンプ25、第1開閉弁27、ヒータ29、第2開閉弁28、ポンプ37などの制御対象を制御する。制御器41には、燃料電池システム100を適切に運転するためのプログラムが格納されている。
燃料電池システム100は、さらに、報知器43を備えている。報知器43は、燃料電池システム100に異常が発生したことを報知するために使用される。報知器43は、異常を視覚的に報知できる機器であってもよいし、異常を聴覚的に報知できる機器であってもよいし、それらの組み合わせであってもよい。異常を視覚的に報知できる機器の例として、ディスプレイ、警告ランプなどが挙げられる。異常を聴覚的に報知できる機器の例として、スピーカ、ブザーなどが挙げられる。典型的には、燃料電池システム100の現在の電気出力(W)を表示したり、燃料電池システム100の運転を開始又は停止させたりするためにユーザが操作可能な入出力パネルを報知器43として使用できる。報知器43によれば、燃料電池システム100のユーザ又はメンテナンス担当者に燃料電池システム100のメンテナンスを迅速に促すことができる。これにより、燃料電池システム100の安全性及び信頼性を高めることができる。
本実施形態において、各流路は、少なくとも1つの配管によって構成されている。配管は、ステンレス管などの金属配管であってもよいし、樹脂配管であってもよい。
次に、燃料電池システム100の運転について説明する。
図2に示すように、燃料電池システム100は、主に、起動期間、発電期間、停止期間及び待機期間の4つの運転サイクルに従って運転されうる。「起動期間」は、燃料電池システム100を起動させるための運転期間である。詳細には、「起動期間」は、燃料電池システム100の出力を所定の定格出力(例えば、750W)まで徐々に上昇させるための運転期間である。起動期間において、改質器11への原料ガスの供給流量及び水の供給流量を徐々に増加させる。起動期間において、酸化剤ガスの流量及び水素ガスの流量が徐々に増加する。「発電期間」は、所定の定格出力で燃料電池システム100が運転される期間である。ただし、発電期間において、燃料電池システム100が常に定格出力で運転されることは必須ではない。一定の出力で燃料電池システム100が安定的に運転されている期間が「発電期間」である。発電期間において、改質器11への原料ガスの供給流量及び水の供給流量はそれぞれ一定に保たれる。酸化剤ガスの流量及び水素ガスの流量もそれぞれ一定に保たれる。「停止期間」は、燃料電池システム100を停止させるための運転期間である。詳細には、「停止期間」は、燃料電池システム100の出力をゼロまで徐々に低下させるための運転期間である。停止期間において、改質器11への原料ガスの供給流量及び水の供給流量を徐々に減少させる。停止期間において、酸化剤ガスの流量及び水素ガスの流量が徐々に減少する。「待機期間」は、燃料電池システム100の出力をゼロのまま保持している期間である。待機期間において、改質器11への原料ガスの供給流量及び水の供給流量は、基本的にはゼロである。ただし、改質器11の劣化を抑制するために、改質器11を原料ガスで定期的にパージ(purge)することがある。待機期間において、改質器11における水素ガスの生成は停止しており、酸化剤ガスの流量及び水素ガスの流量も基本的にはゼロである。制御器41は、待機期間にも所定の電気的処理を実行し続けている。そのような電気的処理の例は、貯湯タンクの湯量を監視するための処理である。
図2の例によれば、起動期間及び停止期間において、燃料電池システム100の出力は、連続的かつ一定のレートで上昇又は低下している。ただし、燃料電池システム100の出力を段階的に上昇又は低下させてもよい。さらに、出力の上昇又は低下のレートを変化させてもよい。
一例において、起動期間の長さ及び停止期間の長さは、それぞれ、10分〜90分の範囲にある。燃料電池システム100の起動又は停止に十分な時間を費やすことによって、改質器11の劣化、燃料電池13の劣化などを抑制することができる。ただし、燃焼排ガス中のCO濃度の急上昇を検出した場合などの非常時には、燃料電池システム100を瞬時に停止させることもある。
発電期間の長さ及び待機期間の長さは、燃料電池システム100の連続運転可能な時間、貯湯タンクの容量などに応じて変化する。例えば、貯湯タンクに十分な量の湯が貯められた場合、燃料電池システム100は運転を自動的に停止し、待機期間に入る。貯湯タンクの湯量が閾値を下回ると、燃料電池システム100は、自動的に運転を開始する。湯の使用量が多い場合、1回の運転サイクルの中で待機期間がゼロの場合もありうる。
起動期間、発電期間及び停止期間においては、第1開閉弁27を開き、第2開閉弁28と閉じ、ポンプ25を作動させる。これにより、第1タンク15の水が第1水経路17を通じて改質器11に供給される。改質器11には、ガス供給経路(図示せず)を通じて、原料ガスが供給される。
待機期間において、第1開閉弁27及び第2開閉弁28を閉じ、ポンプ25を停止する。これにより、改質器11への水の供給も止まる。待機期間において、温度センサ45によって検出された周囲温度が閾値温度を下回った場合、第1水経路17、第2水経路19及び第1タンク15における水の凍結を防止するための処理が実行される。この処理は、例えば、凍結防止処理と呼ばれる。具体的には、第1開閉弁27を閉じ、第2開閉弁28を開き、ポンプ25を作動させる。これにより、第1タンク15の水が第1水経路17の一部及び第2水経路19を循環するので、水の凍結を防止できる。併せて、ヒータ29をオンにすると、第2水経路19において水が加熱されるので、凍結防止の効果がさらに向上する。
次に、第1開閉弁27の不具合の有無を調べるためのタスクについて説明する。
第1開閉弁27の内部で水が凍結すると、第1開閉弁27が開いたまま閉じることができないことがある。第1開閉弁27が開いたまま凍結防止処理を行ってポンプ25を作動させると、改質器11に水を供給する必要無いにもかかわらず改質器11に水が供給される。改質器11に不要な水が供給され続けると、改質器11に許容量を上回る量の水が貯まる。その結果、各種触媒が深刻なダメージを受けるおそれがある。許容量以上の水が改質器11に貯まることを防止するために、制御器41は、改質器11の運転待機期間において、図3のフローチャートに示す各処理を行う。改質器11の運転待機期間は、燃料電池システム100の待機期間(図2)に一致していると考えてよい。
図3のフローチャートに示す各処理は、改質器11の運転待機期間において、温度センサ45によって検出された周囲温度が閾値温度を下回ったとき、制御器41によって実行される。閾値温度は、例えば0℃である。周囲温度が閾値温度以上であれば、第1開閉弁27が開状態で固定されているかどうかを調べるための各処理は実行されないので、消費電力を節約できる。
ステップS1において、ヒータ29をオンにする。ヒータ29をオンにすると、ヒータ29によって第2タンク195の水が加熱される。ステップS2において、第1開閉弁27を閉じるように制御し、第2開閉弁28を開くように制御する。ステップS3において、ポンプ25を作動させる。つまり、ステップS1〜S3の処理は、水の凍結を防止するための凍結防止処理である。ステップS1〜S3の処理の順序は特に限定されない。
次に、ステップS4において、ヒータ29による加熱開始時間(ヒータ29がオンされた時間)からの経過時間Tを計測するためのタイマをセットする。このタイマは、例えば、制御器41が持っているタイマである。タイマは、典型的には、ソフトウェアタイマである。
次に、ステップS5において、第1タンク15の現在の水温tを検出する。第1タンク15の水温tは、温度センサ21によって検出される。図3のフローチャートに示す処理を開始した後、最初に検出された水温tは、初期温度t0として制御器41のメモリに記憶される。
次に、ステップS6において、優先度の高いタスクが発生したかどうかを判断する。優先度の高いタスクが発生していない場合、ステップS7において、温度センサ21によって検出された第1タンク15の水温tが所定の温度上昇条件を満たすかどうかを判断する。
第1開閉弁27が正常に閉じていると、ポンプ25から吐出された水の全量が第2水経路19に進み、第2タンク195に流入する。水は、第2タンク195から第1タンク15に移動する。第2タンク195において、水は、ヒータ29によって加熱される。そのため、第1タンク15にもヒータ29によって加熱された水が移動する。したがって、ステップS1〜S4の処理を行ったのち、第1タンク15の水温tが速やかに上昇する。
他方、第1開閉弁27が開いたままであると、水の一部は、分岐位置BPから改質器11へと流れ、水の残部は、第2水経路19へと流れる。この場合、第2タンク195に流入する水の流量が減り、第2タンク195から第1タンク15に移動する水の流量も減る。ポンプ25から吐出された水の大部分が改質器11に流入する可能性もある。その結果、第1開閉弁27が正常に閉じているときと比較して、第1タンク15の水温tが緩やかに上昇する。
上記の知見に基づき、第1タンク15の水温を監視することによって、改質器11の外部から第1開閉弁27が開状態で固定されているかどうかを判断することができる。流量計などの高価な機器も必須とされない。第1開閉弁27の不具合を早期に発見できるので、改質器11に水が過剰に供給されることを防止できる。
所定の温度上昇条件は、第1開閉弁27が正常に閉じているときの第1タンク15の水温tの上昇速度と、第1開閉弁27が開いたままであるときの第1タンク15の水温tの上昇速度との違いに基づいて設定される。本実施形態において、所定の温度上昇条件は、ヒータ29による水の加熱開始時点から閾値時間が経過するまでの期間において、第1タンク15の水温tが初期温度t0から所定温度以上上昇することである。このような条件によれば、第1開閉弁27が開状態で固定されているかどうかを確実に判断することができる。「閾値時間」及び「所定温度」は、第1タンク15の大きさ、ヒータ29の出力などの設計値に応じて決まる値であるため、特に限定されない。一例において、「閾値時間」は20分間であり、「所定温度」は、1℃である。
ステップS7において、現在の水温tと初期温度t0との温度差Δtが1℃未満であり、かつ、経過時間Tが20分以下であるかどうかを判断する。温度差Δtが1℃未満であり、かつ、経過時間Tが20分以下である場合、ステップS8において、タイマをインクリメントする。ステップS5〜S8の処理を所定時間おき(例えば1秒おき)に繰り返し実行する。
ステップS7において、温度差Δtが1℃以上であること、及び、経過時間Tが20分を越えることから選ばれる少なくとも1つの条件が成立している場合、ステップS9に進む。ステップS9において、温度差Δtが1℃以上、かつ、経過時間Tが20分以下であるかどうかを判断する。温度差Δtが1℃以上、かつ、経過時間Tが20分以下であるとき、第1開閉弁27が正常に閉じられていると推測されるので、タイマをクリアし、第1開閉弁27の不具合の有無を調べるための処理を終了する。
ステップS9において、温度差Δtが1℃以上、かつ、経過時間Tが20分以下でないとき、第1開閉弁27が開いたままであると推測される。したがって、ステップS10において、エラー報知の処理を実行する。エラー報知の処理とともに、ポンプ25を停止させてもよい。エラー報知の処理は、第1開閉弁27が開状態で固定されていることを外部に通知する処理である。つまり、温度センサ21によって検出された第1タンク15の水温tが所定の温度上昇条件を満たさないとき、第1開閉弁27が開状態で固定されていると判断する。エラー報知の処理は、例えば、報知器43にエラーを表示する処理である。この処理によれば、燃料電池システム100のユーザ又はメンテナンス担当者に燃料電池システム100のメンテナンスを迅速に促すことができる。これにより、燃料電池システム100の安全性及び信頼性を高めることができる。
エラー報知の処理は、インターネット等の通信網を通じて、燃料電池システム100の管理端末に燃料電池システム100の不具合の発生を報知する処理であってもよい。
ステップS10において、エラー報知の処理に代えて、改質器11の運転を禁止する処理を実行してもよい。さらに、エラー報知の処理とともに、改質器11の運転を禁止する処理を実行してもよい。このようにすれば、燃料電池システム100の信頼性をさらに高めることができる。改質器11の運転を禁止する処理の内容としては、制御器41において、運転禁止のフラグをオンにすることが挙げられる。
ステップS6において、優先度の高いタスクが発生した場合、タイマをクリアし、その優先度の高いタスクを実行する。優先度の高いタスクの内容は、例えば、改質器11を保護するための保圧処理である。保圧処理を実行すべき期間においては、ヒータ29をオフにして第2タンク195の水を加熱する処理を中止する。これにより、改質器11の劣化を防ぐことができる。
保圧処理の具体的な内容は、例えば、次の通りである。本実施形態では、水素ガスを生成しない期間(運転待機期間)においても、改質器11に定期的に原料ガスが供給される。これにより、改質器11の内部への空気の侵入が阻止され、空気の吸着による触媒の劣化を防ぐことができる。
ただし、保圧処理には、第1開閉弁27の不具合の有無を調べるための処理と並行して実行可能な処理が含まれる。例えば、改質器11に原料ガスを供給するだけであり、燃焼器22におけるガスの燃焼を伴わないとき、改質器22に水を供給する必要がない。このような保圧処理は、図3に示す各処理と並行して実施可能である。
なお、図3のフローチャートに示すタスクを実行するとき、ポンプ37を停止させ、冷却水回路31の水の循環を停止させることが望ましい。これにより、第2タンク195の水温を速やかに上昇させることができる。
ところで、第1開閉弁27だけでなく、第2開閉弁28が開状態で固定される可能性もある。しかし、第2開閉弁28が開状態で固定されると、以下に説明する不具合が発生するので、燃料電池システム100の運転を速やかに停止することができる。改質器11が水素ガスを生成するとき、第2開閉弁28は閉じられる。第2開閉弁28が開いたままであると、改質器11に流入する水の流量が減り、水素ガスの流量も減る。この場合、燃料電池13において設計通りの出力が得られず、燃料電池システム100に不具合があることを直ちに発見できる。
(水素生成装置)
図4に示すように、水素生成装置200は、図1を参照して説明した燃料電池システム100の一部である。つまり、改質器11で生成された水素ガスの用途は、燃料電池13の燃料に限定されない。例えば、水素ガスを他のガスから分離し、液化水素を製造してもよい。
水素生成装置200は、第1タンク15、第1水経路17及び第2水経路19を備えている。第1開閉弁27が第1水経路17に配置されている。第2開閉弁28が第2水経路19に配置されている。温度センサ21が第1タンク15の内部に配置されている。ヒータ29が第2タンク195の内部に配置されている。これらの構成は、図1を参照して説明した通りである。
(変形例)
図5に示すように、変形例に係る水素生成装置300は、図4を参照して説明した水素生成装置200から第2タンク195を省略することによって得られる。第2水経路19を直接加熱するヒータ47が第2水経路19に沿って配置されている。ヒータ47は、第2水経路19を構成する配管を加熱し、第2水経路19の水を加熱する。ヒータ47は、例えば、リボンヒータ又はシースヒータであり、第2水経路19を構成する配管に巻き付けられている。
本変形例においても、第1開閉弁27が開いたままであると、ヒータ47によって加熱されて第1タンク15に流入する水の流量が大幅に減るので、第1タンク15の水温の上昇が緩やかである。そのため、図3に示す各処理を実行することによって、第1開閉弁27が開状態のまま固定されているかどうかを容易に判断することができる。
本開示の技術は、燃料電池システムなどのコジェネレーションシステムに有用である。
11 改質器
13 燃料電池
15 第1タンク
17 第1水経路
19 第2水経路
21 温度センサ(第1温度センサ)
25 ポンプ
27 第1開閉弁
28 第2開閉弁
29,47 ヒータ
31 冷却水回路
41 制御器
43 報知器
45 温度センサ(第2温度センサ)
100 燃料電池システム
195 第2タンク
200,300 水素生成装置
BP 分岐位置

Claims (9)

  1. 改質器と、
    前記改質器に供給されるべき水を貯留する第1タンクと、
    前記第1タンクから前記改質器まで延びている第1水経路と、
    所定の分岐位置において前記第1水経路から分岐し、前記第1タンクまで延びている第2水経路と、
    前記第1タンクと前記分岐位置との間において前記第1水経路に設けられたポンプと、
    前記分岐位置と前記改質器との間において前記第1水経路に設けられた第1開閉弁と、
    前記第2水経路に設けられたヒータと、
    前記第1タンクに配置された第1温度センサと、
    前記改質器の運転待機期間において、前記第1開閉弁を閉じるように制御するとともに、前記ポンプを作動させつつ前記ヒータによって前記第2水経路の前記水を加熱し、前記第1温度センサによって検出された前記第1タンクの水温が所定の温度上昇条件を満たさないとき、前記第1開閉弁が開状態で固定されていることを外部に通知する処理及び前記改質器の運転を禁止する処理から選ばれる少なくとも1つの処理を実行する制御器と、
    を備えた、水素生成装置。
  2. 周囲温度を検出する第2温度センサをさらに備え、
    前記制御器は、前記第2温度センサによって検出された前記周囲温度が閾値温度を下回ったとき、前記ポンプを作動させつつ前記ヒータによって前記第2水経路の前記水を加熱する処理を実行する、請求項1に記載の水素生成装置。
  3. 前記所定の温度上昇条件は、前記ヒータによる前記水の加熱開始時点から閾値時間が経過するまでの期間において、前記第1タンクの前記水温が初期温度から所定温度以上上昇することを含み、
    前記制御器は、前記加熱開始時点からの経過時間を計測するタイマを含む、請求項1又は2に記載の水素生成装置。
  4. 前記制御器は、前記改質器の前記運転待機期間において、前記改質器を保護するための保圧処理を定期的に実行し、前記保圧処理を実行すべき期間において、前記第2水経路の前記水を加熱する処理を中止する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の水素生成装置。
  5. 前記第2水経路が前記水を貯留する第2タンクを含み、
    前記第2タンクの内部に前記ヒータが配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の水素生成装置。
  6. 前記分岐位置と前記ヒータとの間において前記第2水経路に設けられた第2開閉弁をさらに備え、
    前記制御器は、前記改質器の運転期間において前記第2開閉弁を閉じるように制御する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の水素生成装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の水素生成装置と、
    前記水素生成装置で生成された水素ガスを用いて電力を生成する燃料電池と、
    を備えた、燃料電池システム。
  8. 前記水素生成装置は、請求項5に記載の水素生成装置であり、
    前記燃料電池システムは、前記第2タンクと前記燃料電池との間で前記水を循環させる冷却水回路をさらに備えている、請求項7に記載の燃料電池システム。
  9. 水素生成装置の運転方法であって、
    前記水素生成装置は、
    改質器と、
    前記改質器に供給されるべき水を貯留する第1タンクと、
    前記第1タンクから前記改質器まで延びている第1水経路と、
    所定の分岐位置において前記第1水経路から分岐し、前記第1タンクまで延びている第2水経路と、
    前記第1タンクと前記分岐位置との間において前記第1水経路に設けられたポンプと、
    前記分岐位置と前記改質器との間において前記第1水経路に設けられた第1開閉弁と、
    前記第2水経路に設けられたヒータと、
    を備え、
    前記運転方法は、前記改質器の運転待機期間において、
    前記第1開閉弁を閉じるように前記第1開閉弁を制御することと、
    前記ポンプを作動させることと、
    前記ヒータによって前記第2水経路の前記水を加熱することと、
    前記第1タンクの水温を監視することと、
    前記第1タンクの前記水温が所定の温度上昇条件を満たさないとき、前記第1開閉弁が開状態で固定されていることを外部に通知すること及び前記改質器の運転を禁止することから選ばれる少なくとも1つと、
    を含む、水素生成装置の運転方法。
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