JP6627948B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体装置に関する。
電力用半導体装置として、400V、600V、1200V、1700V、3300Vまたはそれ以上の耐圧クラスを有するIGBT(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)等がある。電力用半導体装置において、IGBTはコンバータ−インバータ等の電力変換装置に用いられている。この電力用半導体装置には、低損失、高効率、高耐量であること、および低コストであることが求められている。以下に、従来の電力用半導体装置の構造について、トレンチ型IGBTを例に説明する。図32は、従来のトレンチ型IGBTの活性部の構造を示す断面図である。図33は、図32のエミッタ側の構造を拡大して示す断面図である。
図32,33に示すように、従来のトレンチ型IGBTは、n-型半導体基板のおもて面側にトレンチ型のMOSゲート(金属−酸化膜−半導体からなる絶縁ゲート)構造を備える。具体的には、n-型ドリフト層101となるn-型半導体基板のおもて面側にはトレンチ102が設けられ、トレンチ102の内部にはゲート絶縁膜103を介してゲート電極104が埋め込まれている。隣り合うトレンチ102間のメサ部には、p型ベース領域105が設けられている。p型ベース領域105には、ゲート電圧印加時にゲート絶縁膜103との境界付近にn型の反転層(チャネル)が形成される。p型ベース領域105の内部には、n+型エミッタ領域106およびp+型コンタクト領域107がそれぞれ選択的に設けられている。
+型エミッタ領域106は、トレンチ102の側壁に沿って設けられたゲート絶縁膜103に接するように設けられている。p+型コンタクト領域107は、ゲート電圧印加時にp型ベース領域105の、ゲート絶縁膜103との境界付近に形成されるチャネルに接しないように、隣り合うトレンチ102間のほぼ中央部に設けられている。p+型コンタクト領域107は、ラッチアップ耐量を保持する機能を有する。n-型半導体基板のおもて面を覆う層間絶縁膜108には、層間絶縁膜108を深さ方向に貫通してn+型エミッタ領域106およびp+型コンタクト領域107を露出するコンタクトホールが設けられている。
エミッタ電極109は、層間絶縁膜108上に設けられ、コンタクトホールを介してn+型エミッタ領域106およびp+型コンタクト領域107に接する。MOSゲート構造を構成する各領域、トレンチおよびコンタクトホールを形成するためのパターニングは、それぞれフォトリソグラフィによってなされる。これらのうちコンタクトホールを形成するためのパターニングは、エッチングより除去される部分の幅が最も狭くなり、パターニングの微細化を律速する。n-型半導体基板の裏面側には、n型フィールドストップ層110およびp型コレクタ層111が設けられている。コレクタ電極112は、p型コレクタ層111に接する。
IGBTの電力損失を低減させるためには、エミッタ側のキャリア注入効率を上げてコレクタ側のキャリア注入効率を下げることが有効である。トレンチ型IGBTのエミッタのキャリア注入効率を上げるためには、n+型エミッタ領域106が設けられたメサ部の幅(メサ幅)Lnを狭くして、注入促進(IE:Injection Enhancement)効果を増加させることが有効である。しかしながら、この場合、エミッタ電極109とシリコン部(n+型エミッタ領域106およびp+型コンタクト領域107)とのコンタクトをとることが困難となる。
具体的には、エミッタ電極109とシリコン部とのコンタクトをとることが困難となる理由として、最もエッチング幅が狭くなるコンタクトホールを形成するためにより微細なパターニングが必要となることや、このように幅の狭いコンタクトホールにアルミニウム(Al)からなるエミッタ電極109を埋め込むことが難しいことが挙げられる。また、従来のトレンチ型IGBTでは、p+型コンタクト領域107は、イオン注入および熱処理によって形成される。この熱処理時における不純物の横方向(深さ方向と直交する方向)拡散により、p+型コンタクト領域107がチャネルに接する位置まで横方向に広がって形成されてしまい、ラッチアップ耐量が低減するという問題がある。
このような問題を解消した装置として、図34に示すように、隣り合うトレンチ(ゲートトレンチ)102間のメサ部にp型ベース領域105よりも浅い深さで第2のトレンチ112を設け、このトレンチ112の内壁に沿ってp+型コンタクト領域(トレンチコンタクト)117を設けた装置が提案されている(例えば、下記特許文献1〜3参照。)。図34は、従来のトレンチ型IGBTの活性部のエミッタ側の構造の別の一例を示す断面図である。下記特許文献1〜3では、イオン注入により基板おもて面から所定の深さにp+型コンタクト領域117を形成するにあたって、イオン注入のドーズ量を低減させることができるため、不純物の横方向拡散が抑制され、ラッチアップ耐量が向上する。
隣り合うゲートトレンチ間のメサ部に設けたトレンチの内壁に沿ってp+型コンタクト領域を形成する方法として、浅いトレンチをp+型コンタクト領域を形成する深さまで堀り、斜めインプランテーション、気相拡散法あるいは固相拡散法などを用いて不純物を注入する方法が提案されている(例えば、下記特許文献4参照。)。また、エミッタ側のキャリア注入効率を上げた構成の別の装置として、ゲートの上面はpチャネル領域上面より上に位置し、層間絶縁膜は、トレンチ内にあって、その上面はトレンチの開口より下に位置し、ソース電極とn+型ソース領域およびp+型ボディ領域とは、それぞれトレンチの側壁で電気的に接続されている装置が提案されている(例えば、下記特許文献5参照。)。
特開2009−076762号公報 特開2011−204808号公報 特開2012−174989号公報 特開2003−017699号公報 特開2005−045123号公報
しかしながら、上述したようにトレンチ型IGBTでは、電力損失を低減させるためにメサ部の幅を狭くする必要がある。これに伴い、コンタクトホールの幅も狭くする必要があるが、上述したように、メサ部を選択的に露出する幅の狭いコンタクトホールを微細なパターニングにより形成する場合、エミッタ電極とシリコン部とのオーミックコンタクトをとることが困難となる。上記特許文献1〜3には、電力損失を低減させるためにメサ部の幅を狭くするにあたって、エミッタ電極とシリコン部とのオーミックコンタクトをとることが困難となることを構造的に解決した装置について提案されていない。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、微細なパターニングを行うことなく、メサ部の幅を狭くすることができ、低損失化を図ることができる半導体装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、次の特徴を有する。第1導電型の半導体基板のおもて面に、複数のトレンチが設けられている。前記トレンチの内部に、前記トレンチの内壁に沿って、第1絶縁膜が設けられている。前記トレンチの内部の、前記第1絶縁膜の内側に、ゲート電極が設けられている。隣り合う前記トレンチの間のメサ部に、前記トレンチの側壁に沿って設けられた前記第1絶縁膜を介して前記ゲート電極に対向する第2導電型の第1半導体領域が設けられている。前記第1半導体領域の内部に、第1導電型の第2半導体領域が設けられている。前記トレンチの内部の、前記ゲート電極上に、第2絶縁膜が設けられている。前記第1半導体領域および前記第2半導体領域に接する第1電極が設けられている。前記半導体基板の裏面に、第2導電型半導体層が設けられている。前記第2導電型半導体層に接する第2電極が設けられている。前記メサ部の前記第1電極側の端部は、前記第2絶縁膜と前記第1電極との界面から前記第1電極側に突出している。前記第1電極は、前記メサ部の突出した部分の表面全体に接して、前記第1半導体領域および前記第2半導体領域に接続されている。前記メサ部の幅は、3.0μm以下であり、前記メサ部の幅をLmとし、前記ゲート電極の幅をLgとしたときに、Lm/(Lg+Lm)<0.5を満たす。前記トレンチの内部に、前記第2絶縁膜によって電気的に絶縁された複数の前記ゲート電極が設けられている。複数の前記ゲート電極は、前記トレンチが並ぶ方向に所定間隔で配置され、前記トレンチの底面に平行な方向に前記第2絶縁膜を挟んで対向する。前記第1絶縁膜を介して前記トレンチの底部に接する第2導電型の第3半導体領域を備える。
また、上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、次の特徴を有する。第1導電型の半導体基板のおもて面に、複数のトレンチが設けられている。前記トレンチの内部に、前記トレンチの内壁に沿って、第1絶縁膜が設けられている。前記トレンチの内部の、前記第1絶縁膜の内側に、ゲート電極が設けられている。隣り合う前記トレンチの間のメサ部に、前記トレンチの側壁に沿って設けられた前記第1絶縁膜を介して前記ゲート電極に対向する第2導電型の第1半導体領域が設けられている。前記第1半導体領域の内部に、第1導電型の第2半導体領域が設けられている。前記トレンチの内部の、前記ゲート電極上に、第2絶縁膜が設けられている。前記第1半導体領域および前記第2半導体領域に接する第1電極が設けられている。前記半導体基板の裏面に、第2導電型半導体層が設けられている。前記第2導電型半導体層に接する第2電極が設けられている。前記メサ部の前記第1電極側の端部は、前記第2絶縁膜と前記第1電極との界面から前記第1電極側に突出している。前記第1電極は、前記メサ部の突出した部分の表面全体に接して、前記第1半導体領域および前記第2半導体領域に接続されている。前記メサ部の幅は、3.0μm以下であり、前記メサ部の幅をLmとし、前記ゲート電極の幅をLgとしたときに、Lm/(Lg+Lm)<0.5を満たす。前記トレンチの内部に、前記第2絶縁膜によって電気的に絶縁された少なくとも3つの前記ゲート電極が設けられている。複数の前記ゲート電極は、前記トレンチが並ぶ方向に所定間隔で配置され、前記トレンチの底面に平行な方向に前記第2絶縁膜を挟んで対向する。複数の前記ゲート電極のうち、前記第1絶縁膜を介して前記第1半導体領域に対向する第1ゲート電極はゲート電位である。複数の前記ゲート電極の、前記第1ゲート電極を除く第2ゲート電極のうち、少なくとも1つの前記第2ゲート電極は、前記第1ゲート電極の電位から前記第1電極の電位までの浮遊電位である。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記メサ部の、前記第2絶縁膜と前記第1電極との界面から前記第1電極側に突出した部分の厚さは、0.1μm以上であることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記トレンチの深さは、3.0μm以上であることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1半導体領域の深さは、前記メサ部の側面側よりも前記メサ部の中央部側で浅いことを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、複数の前記ゲート電極の少なくとも1つは、他の前記ゲート電極と異なる電位であることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、複数の前記トレンチは、ストライプ状に配置されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域とは、前記メサ部の突出した部分において、前記トレンチがストライプ状に延びる方向と直交する方向に交互に繰り返し配置されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1絶縁膜は、酸化膜よりも誘電率の高い絶縁膜からなることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1絶縁膜は、底面および側壁に沿って酸化膜があり、当該側壁に沿って設けられた部分の少なくとも一部が酸化膜よりも誘電率の高い絶縁膜からなることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1絶縁膜は、底面および側面に沿って酸化膜があり、当該底面に沿って設けられた部分の少なくとも一部が酸化膜よりも誘電率の低い絶縁膜からなることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1半導体領域の内部に選択的に設けられた、前記第1半導体領域よりも不純物濃度が高い第2導電型の第4半導体領域をさらに備える。前記第4半導体領域は、前記第2半導体領域に接し、かつ前記トレンチを離して、前記メサ部に設けられている。前記第2半導体領域は、前記第4半導体領域と前記トレンチとの間に配置され、前記トレンチの側壁の前記第1絶縁膜に接することを特徴とする。
上述した発明によれば、隣り合うトレンチ間のメサ部を、第2絶縁膜と第1電極との界面から第1電極側へ突出させることにより、メサ部の上面を選択的に露出するコンタクトホールを設けない構成とすることができる。このため、フォトリソグラフィによる複数回のパターニングのうち、幅の狭いコンタクトホールを形成するための最も微細なパターニングを行うことなく、トレンチ型半導体装置を作製(製造)することができる。このため、メサ部の幅を狭くしてIE効果を増加させた場合においても、第1電極とシリコン部とのオーミックコンタクトを確実にとることができる。
本発明にかかる半導体装置によれば、微細なパターニングを行うことなく、メサ部の幅を狭くすることができ、低損失化を図ることができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる半導体装置の活性部の構造を示す断面図である。 図1の基板おもて面側のメサ部の構造を拡大して示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置のオン電圧とターンオフ損失との関係を示す特性図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の要部の構造を示す斜視図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態3にかかる半導体装置の要部の構造を示す断面図である。 実施の形態3にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態3にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態4にかかる半導体装置の別の一例の要部の構造を示す断面図である。 実施の形態5にかかる半導体装置の要部の構造を示す断面図である。 実施の形態6にかかる半導体装置の要部の構造を示す断面図である。 実施の形態7にかかる半導体装置の要部の構造を示す断面図である。 実施の形態8にかかる半導体装置の要部の構造を示す断面図である。 実施の形態9にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態9にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 従来のトレンチ型IGBTの活性部の構造を示す断面図である。 図32のエミッタ側の構造を拡大して示す断面図である。 従来のトレンチ型IGBTの活性部のエミッタ側の構造の別の一例を示す断面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。本明細書および添付図面においては、nまたはpを冠記した層や領域では、それぞれ電子または正孔が多数キャリアであることを意味する。また、nやpに付す+および−は、それぞれそれが付されていない層や領域よりも高不純物濃度および低不純物濃度であることを意味する。なお、以下の実施の形態の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる半導体装置の構造について、トレンチ型IGBTを例に説明する。図1は、実施の形態1にかかる半導体装置の活性部の構造を示す断面図である。図2は、図1の基板おもて面側のメサ部の構造を拡大して示す断面図である。活性部とは、オン状態のときに電流が流れる領域であり、半導体装置の電流駆動を担う領域である。図1に示すように、実施の形態1にかかる半導体装置は、隣り合うトレンチ2間のメサ部1aが層間絶縁膜(第2絶縁膜)8とエミッタ電極(第1電極)9との界面からエミッタ電極9側へ突出した構成のトレンチ型のMOSゲート構造を備える。メサ部1a上の層間絶縁膜8に微細なパターニングによるコンタクトホールは設けられておらず、メサ部1aの、基板おもて面側の面(以下、上面とする)全面がエミッタ電極9と接している。また、メサ部1aの、トレンチ2の側壁に露出する部分(側面)もエミッタ電極9と接している。
具体的には、n-型ドリフト層1となるn-型半導体基板のおもて面側にはトレンチ2が設けられている。トレンチ2の深さDは、後述するn+型エミッタ領域(第2半導体領域)6およびp+型コンタクト領域7を所定深さとするために、例えば3.0μm以上であることが望ましい。トレンチ2の深さDとは、メサ部1aの上面からトレンチ2の底面までの深さである。トレンチ2の内部には、トレンチ2の内壁に沿って例えば酸化膜(SiO2)からなるゲート絶縁膜(第1絶縁膜)3が設けられ、ゲート絶縁膜3の内側に例えばポリシリコン(Poly−Si)からなるゲート電極4が埋め込まれている。また、トレンチ2の内部には、ゲート電極4上に例えば酸化膜(SiO2)からなる層間絶縁膜8が設けられている。
隣り合うトレンチ2間のメサ部1aは、層間絶縁膜8とエミッタ電極9との界面からエミッタ電極9側へ突出している。隣り合うトレンチ2間のメサ部1aには、p型ベース領域(第1半導体領域)5が設けられている。p型ベース領域5は、メサ部1aの、層間絶縁膜8とエミッタ電極9との界面からエミッタ電極9側に突出した部分を含む領域に設けられている。p型ベース領域5は、ゲート電圧印加時に、トレンチ2の側壁に設けられたゲート絶縁膜3との境界付近にn型の反転層(チャネル)が形成される領域である。
隣り合うトレンチ2間のメサ部1aの幅(隣り合うトレンチ2間の距離(メサ幅))Lmは、例えば3.0μm以下であり、かつ下記(1)式を満たすことが好ましい。その理由は、下記(1)式を満たす程度にメサ部1aの幅Lmを狭くすることで、IE効果によりエミッタ側のキャリア注入効率を上げることができ、オン電圧を低減させることができるからである。下記(1)式において、Lgはトレンチ2の幅(トレンチ2が並ぶ方向(すなわち図1の紙面横方向)の幅)である。
Lm/(Lg+Lm)<0.5 …(1)
p型ベース領域5の内部には、n+型エミッタ領域6およびp+型コンタクト領域7がそれぞれ選択的に設けられている。n+型エミッタ領域6およびp+型コンタクト領域7は、それぞれ、メサ部1aの、層間絶縁膜8とエミッタ電極9との界面からエミッタ電極9側に突出した部分を含む領域に設けられている。n+型エミッタ領域6は、メサ部1aのトレンチ2側に配置されており、トレンチ2の側壁に沿って設けられたゲート絶縁膜3に接する。n+型エミッタ領域6の深さは、p+型コンタクト領域7の深さよりも浅いことが望ましい。その理由は、寄生のpnpnサイリスタによるラッチアップ現象を防止することができるからである。
+型コンタクト領域7は、ゲート電圧印加時にp型ベース領域5の、ゲート絶縁膜3との境界付近に形成されるチャネルに接しないように、隣り合うトレンチ2間のほぼ中央部に配置されている。p+型コンタクト領域7は、ラッチアップ耐量を保持する機能を有する。エミッタ電極9は、活性部において基板おもて面全面に設けられており、メサ部1aの、層間絶縁膜8とエミッタ電極9との界面からエミッタ電極9側に突出した部分においてn+型エミッタ領域6およびp+型コンタクト領域7に接する。すなわち、エミッタ電極9は、メサ部1aの上面においてn+型エミッタ領域6およびp+型コンタクト領域7に接する。かつ、エミッタ電極9は、トレンチ2の内部の層間絶縁膜8上の部分に埋め込まれ、トレンチ2の側壁においてn+型エミッタ領域6に接する。
トレンチ2間のシリコン(Si)部(メサ部1a)の、層間絶縁膜8とエミッタ電極9との界面からエミッタ電極9側へ突出した部分の厚さ(すなわち、メサ部1aの上面から層間絶縁膜8とエミッタ電極9との界面までの距離)Zは、例えば0.1μm以上であることが望ましい。その理由は、n+型エミッタ領域6とエミッタ電極9とのコンタクト抵抗を低減させることができるからである。n-型半導体基板の裏面の表面層には、n型フィールドストップ層10が設けられている。また、n-型半導体基板の裏面の表面層には、n型フィールドストップ層10よりも基板裏面から浅い位置にp型コレクタ層(第2導電型半導体層)11が設けられている。コレクタ電極(第2電極)12は、p型コレクタ層11に接する。
次に、実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法について説明する。図3〜17は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。図3〜17には、基板おもて面側のメサ部1aを拡大して示す(図19〜31においても同様)。まず、図3に示すように、n-型ドリフト層1となる例えばn-型シリコン基板を用意し、例えば水蒸気(H2O)雰囲気中で熱処理することにより、n-型シリコン基板のおもて面に初期酸化膜(SiO2:第1膜)21を形成する。次に、図4に示すように、初期酸化膜21上にレジストを塗布してレジスト膜22を形成した後、フォトリソグラフィによりレジスト膜22を所定のパターンにパターニングする。
次に、レジスト膜22をマスクとして初期酸化膜21をエッチングし、トレンチ2の形成領域に対応する部分に初期酸化膜21を残して、基板おもて面を露出させる。このとき、初期酸化膜21に覆われた1つのトレンチ2の形成領域に隣り合う他のトレンチ2の形成領域は、初期酸化膜21に覆われずに露出されている。次に、レジスト膜22を除去した後、露出されている基板おもて面および初期酸化膜21上に、例えば窒化膜(SiN:第2膜)23を堆積する。次に、図5に示すように、窒化膜23をエッチングし、窒化膜23の、エッチングされずに初期酸化膜21の側面に残る部分(サイドウォール)を後述するトレンチエッチングのためのマスクとして残す(サイドウォールプロセス)。これにより、n-型シリコン基板上に、初期酸化膜21の側面に接する所定幅の窒化膜23が形成される。
初期酸化膜21の側面にエッチングされずに残る窒化膜23の幅は、例えば0.005μm以上3.0μm未満であるのがよい。この窒化膜23の幅は、後の工程においてトレンチ2を形成する際に隣り合うトレンチ2間にメサ部1aとして残すシリコン部の幅(メサ幅Lm)である。次に、図6に示すように、フォトリソグラフィおよびエッチングにより初期酸化膜21を除去する。このように、窒化膜23は、当該窒化膜23を挟んで隣り合うトレンチ2の形成領域をトレンチエッチングのためのマスクとなる。このため、ストライプ状に並ぶ3つ以上のトレンチ2を形成する場合には、例えば、初期酸化膜21に覆われたトレンチ2の形成領域と、初期酸化膜21に覆われずに露出されたトレンチ2の形成領域とが交互に配置されるように、初期酸化膜21をパターニングすればよい。
次に、図7に示すように、窒化膜23の残部をマスクとしてエッチング51を行い、n-型シリコン基板のおもて面に0.01μm以上7.0μm未満程度の深さDのトレンチ2を形成する。これにより、n-型シリコン基板の窒化膜23の直下の部分がメサ部1aとして残る。トレンチ2を形成するためのエッチング51は、ドライエッチング、またはKOH(水酸化カリウム)やTMAH(水化テトラメチルアンモニウム)を用いたウェットエッチング等の異方性エッチングであってもよい。次に、図8に示すように、熱処理により、基板おもて面およびトレンチ2の内壁を熱酸化し、0.001μm以上0.2μm以下程度の厚さで、ゲート絶縁膜3となる酸化膜(SiO2)を形成する。
次に、図9に示すように、トレンチ2の内部に埋め込むように、ゲート電極4となるポリシリコン層を堆積する。次に、図10に示すように、窒化膜23を研磨ストッパとしてCMP(化学機械研磨)52を行い、ゲート電極4の厚さを薄くする。次に、図11に示すように、窒化膜23をマスクとして、ゲート電極4の上面がメサ部1aの上面よりも0.005μm以上3.5μm以下程度下方になるまで、ゲート電極4をエッチング53する。次に、図12に示すように、熱処理によりゲート電極4を熱酸化し、ゲート絶縁膜3より厚くなるように例えば0.002μm以上3.5μm以下程度の厚さで、ゲート電極4の上部に層間絶縁膜8となる酸化膜(SiO2)を形成する。
次に、メサ部1aの上部にゲート絶縁膜3越しに、基板おもて面に対して所定の注入角度θ11,θ12で例えばボロン(B)などのp型不純物を第1イオン注入(斜めイオン注入)24し、メサ部1aの上部全体にp型ベース領域5を形成する。第1イオン注入24は、例えば、基板おもて面に対して10°以上80°以下程度の注入角度θ11、および基板おもて面に対して−80°以上−10°以下程度の注入角度θ12での計2回の斜めイオン注入であってもよい。メサ部1aに対して対称となる注入角度θ11,θ12での2回の斜めイオン注入によりp型ベース領域5を形成することで、p型ベース領域5の深さは、メサ部1aの側面側(トレンチ2の側壁側)よりもメサ部1aの中央部側で浅くなる。これによって、IE効果を増加させることができる。また、プラズマドーピング法によりトレンチ2の側壁からボロンなどの不純物を導入することによって、メサ部1aの上部全体にp型ベース領域5を形成してもよい。
次に、図13に示すように、メサ部1aの上部にゲート絶縁膜3越しに、基板おもて面に対して所定の注入角度θ21,θ22で例えばボロンなどのp型不純物を第2イオン注入(斜めイオン注入)25し、p型ベース領域5の内部にp+型コンタクト領域7を選択的に形成する。この第2イオン注入25は、例えば、p型ベース領域5を形成するための第1イオン注入24よりも高い加速エネルギーで、かつ基板おもて面に対する注入角度θ21,θ22を第1イオン注入24の基板おもて面に対する注入角度θ11,θ12よりも大きくして行う。
次に、図14に示すように、メサ部1aの上部にゲート絶縁膜3越しに、基板おもて面に対して所定の注入角度θ31,θ32で例えば砒素(As)などのn型不純物を第3イオン注入(斜めイオン注入)26し、p型ベース領域5の内部にn+型エミッタ領域6を選択的に形成する。この第3イオン注入26は、例えば、第1イオン注入24よりも低い加速エネルギーで、かつ基板おもて面に対する注入角度θ31,θ32を第1イオン注入24の基板おもて面に対する注入角度θ11,θ12よりも大きくして行う。
次に、図15に示すように、例えば800℃以上1100℃以下程度の熱処理を行い、メサ部1aに形成した各不純物領域を活性化する。この不純物活性化のための熱処理は、不純物の拡散を抑えるために、例えば高速アニール(RTA:Rapid Thermal Anneal)、または、1秒以内のアニールを可能とするSpike RTA(スパイクRTA:急速に昇温させた後、所定のアニール温度で保持せずに降温させるアニール)やフラッシュランプアニールを行うのがよい。次に、エッチングにより窒化膜23を除去する。次に、図16に示すように、ゲート電極4上に層間絶縁膜8が残るようにエッチングを行い、メサ部1aの、層間絶縁膜8上に突出する部分を覆うゲート絶縁膜3を除去する。これにより、メサ部1aのn+型エミッタ領域6およびp+型コンタクト領域7が露出される。
次に、図17に示すように、基板おもて面に、トレンチ2を埋め込むように、エミッタ電極9となる例えばアルミニウム(Al)電極を堆積(形成)する。これにより、メサ部1aの、層間絶縁膜8上に突出する部分(すなわちn+型エミッタ領域6およびp+型コンタクト領域7)とエミッタ電極9とのオーミックコンタクトが形成される。その後、基板裏面側に一般的な方法により、n型フィールドストップ層10、p型コレクタ層11およびコレクタ電極12を形成することにより、図1に示すトレンチ型IGBTが完成する。
上述した本発明のIGBT構造においては、メサ部1aが層間絶縁膜8とエミッタ電極9との界面からエミッタ電極9側に突出していることで、メサ部1aのn-型ドリフト層1(n-型ドリフト層1の、p型ベース領域5との境界からメサ下部)の厚さが薄くなりIE効果が小さくなるが、このIE効果の低下分以上にIE効果を向上させることができる程度にメサ部1aの幅Lmを狭めることができる。図18は、本発明の実施の形態1にかかる半導体装置のオン電圧とターンオフ損失との関係を示す特性図である。図18に示すように、本発明のIGBT構造は、IGBTの電力損失の指標であるオン電圧(Von)−ターンオフ損失(Eoff)のトレードオフを従来よりも向上させることができる。
以上、説明したように、実施の形態1によれば、隣り合うトレンチ間のメサ部を、層間絶縁膜とエミッタ電極との界面からエミッタ電極側へ突出させることにより、メサ部の上面を選択的に露出するコンタクトホールを設けない構成とすることができる。このため、トレンチ型IGBTの製造工程におけるフォトリソグラフィによる複数回のパターニングのうち、幅の狭いコンタクトホールを形成するための最も微細なパターニングを行うことなく、トレンチ型IGBTを作製(製造)することができる。このため、メサ部の幅を狭くしてIE効果を増加させた場合においても、エミッタ電極とシリコン部(n+型エミッタ領域およびp+型コンタクト領域)とのオーミックコンタクトを確実にとることができる。したがって、低損失なトレンチ型IGBTを提供することができる。
また、実施の形態1によれば、コンタクトホールの次に微細なパターンとなるメサ部を、初期酸化膜の側壁にサイドウォールプロセスを用いて形成した絶縁膜をマスクとして形成するため、従来のようなメサ部を形成するための微細なパターニングを必要としない。
このため、幅の狭いメサ部を精度よく形成することができ、低損失なトレンチ型IGBTを作製することができる。また、実施の形態1によれば、トレンチの側壁に斜めイオン注入を行うことにより、隣り合うトレンチ間のメサ部にp+型コンタクト領域を形成するため、斜めイオン注入の加速エネルギーおよびドーズ量を制御し、かつ高温で高速な熱処理によってp+型コンタクト領域を活性化させるため、メサ部の中央部に所定の幅のp+型コンタクト領域を形成することができる。これにより、不純物の横方向拡散などを原因とするラッチアップ耐量の低減を防止することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2にかかる半導体装置の構造について説明する。図19は、実施の形態2にかかる半導体装置の要部の構造を示す斜視図である。実施の形態2にかかる半導体装置が実施の形態1にかかる半導体装置と異なる点は、メサ部1aがストライプ状に延びる方向(図19においては紙面奥行方向)に、n+型エミッタ領域16とp+型コンタクト領域17とが交互に繰り返し配置されたIGBT構造を備える点である。すなわち、n+型エミッタ領域16およびp+型コンタクト領域17は、ともにトレンチ2の側壁に沿って設けられたゲート絶縁膜3に接する。エミッタ電極9は、メサ部1aの上面においてn+型エミッタ領域16およびp+型コンタクト領域17に接するとともに、トレンチ2の側壁においてn+型エミッタ領域16およびp+型コンタクト領域17に接する。
次に、実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法について説明する。図20,21は、実施の形態2にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。まず、メサ部1aの上部全体にp型ベース領域5を形成する工程までを、実施の形態1と同様の製造プロセスで行う(図3〜12)。次に、エッチングにより窒化膜23を除去する。次に、図20に示すように、メサ部1aの上部にゲート絶縁膜3越しに、例えば、プラズマドーピング法によりトレンチ2の側壁からボロンなどのp型不純物を導入する、またはイオン注入法により基板おもて面に対して7°の注入角度でのボロンなどのp型不純物を導入することで、メサ部1aの上部全体にわたってp型ベース領域5の内部にp+型コンタクト領域17を形成する。
次に、図21に示すように、基板おもて面全体にレジストを塗布してレジスト膜27を形成する。次に、フォトリソグラフィにより、レジスト膜27をパターニングし、n+型エミッタ領域6の形成領域を露出する。このとき、レジスト膜27のパターンは、トレンチ2がストライプ状に延びる方向と直交する方向にストライプ状に延びるパターンとする。次に、レジスト膜27をマスクとして、メサ部1aの上部にゲート絶縁膜3越しに、例えば、プラズマドーピング法によりトレンチ2の側壁から砒素などのn型不純物を導入する、またはイオン注入法により基板おもて面に対して7°の注入角度で砒素などのn型不純物を導入することで、メサ部1aの上部にn+型エミッタ領域16を選択的に形成する。このとき、メサ部1aの上部にすでに形成されているp+型コンタクト領域17をn型不純物によって打ち返してn型に反転させることによりn+型エミッタ領域16を形成する。その後、メサ部1aに形成された不純物領域を活性化させる工程以降を実施の形態1と同様の製造プロセスで行うことにより、図19に示すトレンチ型IGBTが完成する。
以上、説明したように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、実施の形態2によれば、n+型エミッタ領域とp+型コンタクト領域とを、メサ部がストライプ状に延びる方向に交互に繰り返し配置することにより、オン電圧の増加を抑えることができるとともに、p+型コンタクト領域の面積を狭くすることができるため、飽和電流を小さくすることができ、短絡耐量を向上させることができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3にかかる半導体装置の構造について説明する。図22は、実施の形態3にかかる半導体装置の要部の構造を示す断面図である。実施の形態3にかかる半導体装置が実施の形態1にかかる半導体装置と異なる点は、トレンチ2の内部に、層間絶縁膜18によって電気的に絶縁された2つのゲート電極14を備える点である。具体的には、トレンチ2の対向する側壁には、それぞれ側壁に沿ってゲート電極14が設けられている。各ゲート電極14は、それぞれ、ゲート絶縁膜3を介してメサ部1a(p型ベース領域5およびn+型エミッタ領域6)に対向する。トレンチ2の内部において、ゲート電極14の表面上および2つのゲート電極14間には、層間絶縁膜18が埋め込まれている。
次に、実施の形態3にかかる半導体装置の製造方法について説明する。図23,24は、実施の形態3にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。まず、トレンチ2の内部に埋め込んだゲート電極14となるポリシリコン層を、その上面がメサ部1aの上面よりも下方になるまで除去する工程までを、実施の形態1と同様の製造プロセスで行う(図3〜11)。次に、図23に示すように、ゲート電極14上に、メサ部1aの側面に沿って例えば窒化膜等のサイドウォール28を形成する。
次に、図24に示すように、サイドウォール28をマスクとしてゲート電極14をエッチングし、ゲート電極14のサイドウォール28直下の部分を残す。これにより、微細なパターニングを用いずに、トレンチ2の内部に2つのゲート電極14を形成することができる。次に、熱処理により、2つのゲート電極間に埋め込むように、ゲート電極14の上に層間絶縁膜18となる酸化膜を形成する。層間絶縁膜18を形成する方法は実施の形態1と同様である。その後、メサ部1aに不純物領域(p型ベース領域5など)を形成する工程以降を実施の形態1と同様の製造プロセスで行うことにより、図22に示すトレンチ型IGBTが完成する。
以上、説明したように、実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、実施の形態3によれば、ゲート絶縁膜の、トレンチの底面に沿った部分において、ゲート絶縁膜とゲート電極とが接する面積が小さくなるため、ミラー効果により利得倍され入力容量として機能するゲート−コレクタ間容量を低減することができる。
これによりスイッチング特性を向上させることができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4にかかる半導体装置の構造について、図1,2を参照して説明する。実施の形態4にかかる半導体装置が実施の形態1にかかる半導体装置と異なる点は、ゲート絶縁膜3の材料として、シリコン酸化膜(SiO2)に代えて、シリコン酸化膜よりも誘電率の高い高誘電率(High−K)材料を用いている点である。High−K材料とは、例えば酸化ハフニウム(HfO2)、ハフニウムシリケート(HfSiO)、酸化ランタン(La23)、ランタンアルミネート(LaAlO3)、酸化セリウム(CeO2)である。一般的に、IGBTはゲート絶縁膜を薄くすることでチャネルに電子を多く集めることができ、電気駆動力を増大させることができるが、ゲート絶縁膜を薄くすることでゲート耐圧の確保が難しくなる。そこで、実施の形態4においては、ゲート絶縁膜3の材料としてHigh−K材料を用いる。このようにゲート絶縁膜3の材料としてHigh−K材料を用いることで、ゲート絶縁膜3の厚さを薄くすることなくチャネルに電子を多く集めることができるため、電気駆動力を増大させることができる。また、ゲート絶縁膜3の厚さを薄くしないため、ゲート耐圧を確保することができる。
実施の形態4にかかる半導体装置の製造方法は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法において、ゲート絶縁膜3を形成するための熱処理工程に代えて、ゲート絶縁膜3となるHigh−K膜を堆積する工程を行えばよい。
また、ゲート絶縁膜3を酸化膜に代えてHigh−K膜とした場合、ゲート−コレクタ間容量が増加し、スイッチング特性が劣化する。そこで、酸化膜からなるゲート絶縁膜3の一部を、シリコン酸化膜に代えてHigh−K材料からなるHigh−K膜としてもよい。図25は、実施の形態4にかかる半導体装置の別の一例の要部の構造を示す断面図である。具体的には、図25に示すように、ゲート絶縁膜の、トレンチ2の底面に沿った部分をシリコン酸化膜31とし、トレンチ2の側壁に沿った部分の少なくとも一部をHigh−K膜32とする。図25には、ゲート絶縁膜の、トレンチ2の側壁に沿った部分全体をHigh−K膜32とした場合を示している。このように、ゲート絶縁膜の、ゲート電極4の直下(コレクタ電極12側)の部分をHigh−K材料ではなくシリコン酸化膜31とすることで、ミラー効果を抑制することができる。
実施の形態4にかかる半導体装置の別の一例の製造方法は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法において、酸化膜のみからなるゲート絶縁膜を形成するための熱処理工程に代えて、トレンチ2の側壁にHigh−K膜32を形成した後に、熱処理によりトレンチ2の底面にシリコン酸化膜31を形成する工程を行えばよい。具体的には、シリコン酸化膜31およびHigh−K膜32からなるゲート絶縁膜を形成するにあたって、まず、トレンチ2の内壁に沿ってHigh−K膜32を堆積した後、トレンチ2の側壁にHigh−K膜32が残るように例えば異方性ドライエッチングを行う。次に、熱処理により、トレンチ2の底面にシリコン酸化膜31を形成する。
以上、説明したように、実施の形態4によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、実施の形態4によれば、ゲート絶縁膜の全体または一部をHigh−K膜とすることで、ゲート耐圧を維持した状態で、電気駆動力を増大させることができる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5にかかる半導体装置の構造について説明する。図26は、実施の形態5にかかる半導体装置の要部の構造を示す断面図である。実施の形態5にかかる半導体装置が実施の形態1にかかる半導体装置と異なる点は、ゲート絶縁膜3の、トレンチ2の底面に沿った部分の少なくとも一部の厚さを厚くしている点である。具体的には、図26に示すように、ゲート絶縁膜3の、トレンチ2の底面に沿った部分の少なくとも一部を、ゲート絶縁膜3の他の部分よりも厚さの厚い局部酸化(LOCOS)膜33とする。ゲート絶縁膜3の他の部分とは、ゲート絶縁膜3の、トレンチ2の側壁に沿った部分、およびゲート絶縁膜3の、トレンチ2の底面に沿った部分のLOCOS膜33以外の部分である。このようにLOCOS膜33を設けることで、ゲート−コレクタ間容量を低減することができるため、スイッチング特性を向上させることができる。
実施の形態5にかかる半導体装置の製造方法は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法において、ゲート絶縁膜3の形成後、ゲート電極4となるポリシリコン層を堆積する前に、一般的なLOCOS法により、ゲート絶縁膜3の、トレンチ2の底部に沿った部分の一部をLOCOS膜33にすればよい。
以上、説明したように、実施の形態5によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態6)
次に、実施の形態6にかかる半導体装置の構造について説明する。図27は、実施の形態6にかかる半導体装置の要部の構造を示す断面図である。実施の形態6にかかる半導体装置が実施の形態1にかかる半導体装置と異なる点は、シリコン酸化膜(SiO2)からなるゲート絶縁膜の一部を、シリコン酸化膜に代えてシリコン酸化膜よりも誘電率の低い低誘電率(Low−K)材料からなるLow−K膜とする点である。Low−K材料とは、例えば炭素を含む二酸化珪素(SiOC、SiOCH)である。具体的には、図27に示すように、ゲート絶縁膜3の、トレンチ2の底面に沿った部分をLow−K膜34とし、トレンチ2の側壁に沿った部分をシリコン酸化膜35とする。このように、ゲート絶縁膜の、ゲート電極4の直下の部分を酸化膜ではなくLow−K膜34とすることで、実施の形態5と同様にゲート−コレクタ間容量を低減することができる。
実施の形態5にかかる半導体装置の製造方法は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法において、酸化膜のみからなるゲート絶縁膜を形成するための熱処理工程に代えて、トレンチ2の側壁にシリコン酸化膜35を形成した後に、トレンチ2の底面にLow−K膜34を形成する工程を行えばよい。具体的には、Low−K膜34およびシリコン酸化膜35からなるゲート絶縁膜を形成するにあたって、まず、熱処理によりトレンチ2の内壁にシリコン酸化膜35を形成する。次に、フォトリソグラフィにより、シリコン酸化膜35の、トレンチ2の底面に沿った部分を除去して、トレンチ2の底面を露出させる。
次に、トレンチ2の底面にLow−K膜34を堆積する。
以上、説明したように、実施の形態6によれば、実施の形態1,5と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態7)
次に、実施の形態7にかかる半導体装置の構造について説明する。図28は、実施の形態7にかかる半導体装置の要部の構造を示す断面図である。実施の形態7にかかる半導体装置が実施の形態3にかかる半導体装置と異なる点は、n-型ドリフト層1の内部の、トレンチ2の底面との境界に、ゲート絶縁膜3を介してゲート電極14の少なくとも一部と対向するようにp型領域19を設けている点である。具体的には、図28に示すように、p型領域19は、トレンチ2の一方の側壁側のゲート電極14の直下から、トレンチ2の他方の側壁側のゲート電極14の直下にわたって設けられ、ゲート絶縁膜3を介してゲート電極14および層間絶縁膜18に対向する。このようにp型領域19を設けることにより、n-型ドリフト層1に空乏層が伸びるため、所望の耐圧を確保することができる。
実施の形態7にかかる半導体装置の製造方法は、実施の形態3にかかる半導体装置の製造方法において、ゲート絶縁膜3の形成後、ゲート電極14となるポリシリコン層を堆積する前に、トレンチ2の底面の表面層にp型領域19を形成する工程を行えばよい。p型領域19を形成する方法として、例えば、トレンチ2の底面にゲート絶縁膜3越しに、トレンチ2の底面に対して例えば0°以上7°以下程度の注入角度ボロンなどのp型不純物をイオン注入すればよい。
以上、説明したように、実施の形態7によれば、実施の形態1,3と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態8)
次に、実施の形態8にかかる半導体装置の構造について説明する。図29は、実施の形態8にかかる半導体装置の要部の構造を示す断面図である。実施の形態8にかかる半導体装置が実施の形態3にかかる半導体装置と異なる点は、トレンチ2の対向する側壁に沿ってそれぞれ設けられた2つのゲート電極(以下、第1ゲート電極とする)14間に、さらに複数の第2ゲート電極41を備える点である。すなわち、トレンチ2の内部に、層間絶縁膜18によって電気的に絶縁された少なくとも3つのゲート電極が設けられている。第1ゲート電極14と第2ゲート電極41との間および隣り合う第2ゲート電極41間には、層間絶縁膜18が埋め込まれている。
第1,2ゲート電極14,41は、例えばトレンチ2がストライプ状に延びる方向(紙面奥行方向)と直交する方向に所定間隔で配置され、かつトレンチ2がストライプ状に延びる方向にストライプ状に延びている。第1ゲート電極14は、ゲート制御に寄与する。
第2ゲート電極41は、第1ゲート電極14と異なる電位をもっていてもよい。具体的には、第2ゲート電極41を、第1ゲート電極14の電位からエミッタ電極9の電位までの浮遊電位とすることで、第2ゲート電極41がフィールドプレートとして機能し、耐圧が向上する。また、第2ゲート電極41をエミッタ電極9と同電位とすることで、ターンオンdi/dt制御性の向上も見込める。
実施の形態8にかかる半導体装置の製造方法は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法において、トレンチ2の内部に堆積したポリシリコン層をエッチングして2つの第1ゲート電極14を形成する工程の際に、2つの第1ゲート電極14の他に、さらに1つ以上の第2ゲート電極41が形成されるようにポリシリコン層をパターニングすればよい。
以上、説明したように、実施の形態8によれば、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態9)
次に、実施の形態9にかかる半導体装置の製造方法について説明する。図30,31は、実施の形態9にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。実施の形態9にかかる半導体装置の製造方法が実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法と異なる点は、基板おもて面側にトレンチ2を形成する前に、基板おもて面の表面層にp型ベース領域15を形成する点である。実施の形態9においては、p型ベース領域15を形成するための第1イオン注入を、例えば基板おもて面に対して略垂直する注入角度で行う。第1イオン注入の注入角度を基板おもて面に対して略垂直とした場合、p型ベース領域15の、メサ部1aの上面からの深さは、メサ部1aの中央部側および側面側ともに略等しくなる。
具体的には、まず、図30に示すように、n-型ドリフト層1となる例えばn-型シリコン基板を用意し、例えばボロンのイオン注入により、n-型シリコン基板のおもて面の表面層にp型ベース領域15を形成する。次に、図31に示すように、基板おもて面に形成した窒化膜23をマスクとしてエッチング54を行い、基板おもて面からp型ベース領域15を貫通してn-型ドリフト層1に達するトレンチ2を形成する。これにより、隣り合うトレンチ2間のメサ部1aにp型ベース領域15が残る。その後、斜めイオン注入(第2イオン注入)によりメサ部1aにp+型コンタクト領域7を形成する工程以降を実施の形態1と同様の製造プロセスで行うことにより、図1に示すトレンチ型IGBTが完成する。
以上、説明したように、実施の形態9によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
以上において本発明は種々変更可能であり、上述した各実施の形態において、例えば各部の寸法や表面濃度等は要求される仕様等に応じて種々設定される。また、上述した実施の形態2〜6,9では、実施の形態1のIGBT構造に適用した場合を例に説明しているが、他の実施の形態のIGBT構造に適用した場合においても同様の効果を奏する。また、上述した実施の形態7,8では、実施の形態3のIGBT構造に適用した場合を例に説明しているが、他の実施の形態のIGBT構造に適用した場合においても同様の効果を奏する。また、各実施の形態では第1導電型をn型とし、第2導電型をp型としたが、本発明は第1導電型をp型とし、第2導電型をn型としても同様に成り立つ。
以上のように、本発明にかかる半導体装置は、インバータなどの電力変換装置や種々の産業用機械などの電源装置や自動車のイグナイタなどに使用されるパワー半導体装置に有用である。
1 n-型ドリフト層
1a メサ部
2 トレンチ
3 ゲート絶縁膜
4 ゲート電極
5 p型ベース領域
6 n+型エミッタ領域
7 p+型コンタクト領域
8 層間絶縁膜
9 エミッタ電極
10 n型フィールドストップ層
11 p型コレクタ層
12 コレクタ電極
Lg トレンチの幅
Lm メサ部の幅

Claims (10)

  1. 第1導電型の半導体基板のおもて面に設けられた複数のトレンチと、
    前記トレンチの内部に、前記トレンチの内壁に沿って設けられた第1絶縁膜と、
    前記トレンチの内部の、前記第1絶縁膜の内側に設けられたゲート電極と、
    隣り合う前記トレンチの間のメサ部に設けられ、前記トレンチの側壁に沿って設けられた前記第1絶縁膜を介して前記ゲート電極に対向する第2導電型の第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域の内部に設けられた第1導電型の第2半導体領域と、
    前記トレンチの内部の、前記ゲート電極上に設けられた第2絶縁膜と、
    前記第1半導体領域および前記第2半導体領域に接する第1電極と、
    前記半導体基板の裏面に設けられた第2導電型半導体層と、
    前記第2導電型半導体層に接する第2電極と、
    を備え、
    前記メサ部の前記第1電極側の端部は、前記第2絶縁膜と前記第1電極との界面から前記第1電極側に突出しており、
    前記第1電極は、前記メサ部の突出した部分の表面全体に接して、前記第1半導体領域および前記第2半導体領域に接続され、
    前記メサ部の幅は、3.0μm以下であり、
    前記メサ部の幅をLmとし、前記トレンチの幅をLgとしたときに、Lm/(Lg+Lm)<0.5を満たし、
    前記トレンチの内部には、前記第2絶縁膜によって電気的に絶縁された少なくとも3つの前記ゲート電極が設けられており、
    複数の前記ゲート電極は、前記トレンチが並ぶ方向に所定間隔で配置され、前記トレンチの底面に平行な方向に前記第2絶縁膜を挟んで対向し、
    複数の前記ゲート電極のうち、前記第1絶縁膜を介して前記第1半導体領域に対向する第1ゲート電極はゲート電位であり、
    複数の前記ゲート電極の、前記第1ゲート電極を除く第2ゲート電極のうち、少なくとも1つの前記第2ゲート電極は、前記第1ゲート電極の電位から前記第1電極の電位までの浮遊電位であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記メサ部の、前記第2絶縁膜と前記第1電極との界面から前記第1電極側に突出した部分の厚さは、0.1μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記トレンチの深さは、3.0μm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1半導体領域の深さは、前記メサ部の側面側よりも前記メサ部の中央部側で浅いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体装置。
  5. 複数の前記トレンチは、ストライプ状に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置。
  6. 前記第1半導体領域と前記第2半導体領域とは、前記メサ部の突出した部分において、前記メサ部がストライプ状に延びる方向に交互に繰り返し配置されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記第1絶縁膜は、シリコン酸化膜よりも誘電率の高い絶縁膜からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体装置。
  8. 前記第1絶縁膜は、底面および側壁に沿って酸化膜があり、当該側壁に沿って設けられた部分の少なくとも一部がシリコン酸化膜よりも誘電率の高い絶縁膜からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体装置。
  9. 前記第1絶縁膜は、底面および側面に沿って酸化膜があり、当該底面に沿って設けられた部分の少なくとも一部がシリコン酸化膜よりも誘電率の低い絶縁膜からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体装置。
  10. 前記第1半導体領域の内部に選択的に設けられた、前記第1半導体領域よりも不純物濃度が高い第2導電型の第4半導体領域をさらに備え、
    前記第4半導体領域は、前記第2半導体領域に接し、かつ前記トレンチを離して、前記メサ部に設けられ、
    前記第2半導体領域は、前記第4半導体領域と前記トレンチとの間に配置され、前記トレンチの側壁の前記第1絶縁膜に接することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の半導体装置。
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