JP6627372B2 - 基板付蒸着マスクの製造方法、蒸着マスクの製造方法および基板付蒸着マスク - Google Patents

基板付蒸着マスクの製造方法、蒸着マスクの製造方法および基板付蒸着マスク Download PDF

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本発明は、蒸着マスクに対して適切な値の張力を付与することができる基板付蒸着マスクを製造する方法および基板付蒸着マスクに関する。
従来、所望のパターンで配列された貫通孔を含む蒸着マスクを用い、所望のパターンで薄膜を形成する方法が知られている。そして、昨今においては、例えば有機EL表示装置の製造時において有機材料を製品上に蒸着する場合等、極めて高価な材料を成膜する際に蒸着が用いられることがある。なお、蒸着マスクは、一般的に、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチングによって金属板に貫通孔を形成することにより、製造され得る(例えば、特許文献1)。しかしながら、金属板にエッチングを施すことにより、薄膜をもつマスクを得ることは難しい。このため、めっきによりマスクを得ることが考えられているが、めっきマスクを単体でハンドリングすると変形のリスクがある。このような場合、基板上にめっきマスクを形成することにより基板付蒸着マスクを作成し、この基板付蒸着マスクに対して張力を付与することが考えられている。さらにまた、超高精細ディスプレイに適した基板付蒸着マスクが求められている。
特開2004−39319号公報
このような構成からなる蒸着マスクは、金属材料等からなるフレームに接着され、このようにして蒸着マスクとフレームとからなる蒸着マスク装置が得られる。ところで、フレームに対して蒸着マスクを接着させる際、フレーム上で蒸着マスクを位置決めし、物理的に蒸着マスクに対して張力を付与した上で接着している。
他方、蒸着マスクをめっき処理により作製することも考えられているが、この場合もフレームに蒸着マスクを接着する際蒸着マスクに張力を均一に付与する作業は容易ではない。
まためっきマスクは、箔単独にした場合、めっき内部応力のばらつきによりトータルピッチが大きく変動し、大型ディスプレイや小型高精細ディスプレイに対して、架張時の孔位置合わせに時間がかかったり、あるいは位置合わせ自体が困難な状況になることがあった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、蒸着マスクをめっき処理により形成することができ、かつ蒸着マスクに対して容易かつ確実に適切な値の張力を付与することができ、さらにめっき処理を効率的に実施することができ、超高精細ディスプレイに適した基板付蒸着マスクの製造方法、蒸着マスクの製造方法および基板付蒸着マスクを提供することを目的とする。
本発明は、
ガラス製基板上にめっき処理用のレジストパターンであって、複数の蒸着マスクに対応する多段、多列に配置され多面付けされた複数の単位レジストパターンを含むレジストパターンを形成する工程と、
ガラス製基板を複数段、複数列の配列で配置された複数の単位レジストパターン毎に切断する工程と、
複数段、複数列の単位レジストパターンに切断され単位レジストパターンが形成された基板上に、有孔領域と、この有孔領域を囲む無孔領域とを有する蒸着マスクを、単位レジストパターンをマスクとしてめっき処理により形成する工程とを備えたことを特徴とする基板付蒸着マスクの製造方法である。
本発明は、
ガラス製基板上にめっき処理用のレジストパターンであって、複数の蒸着マスクに対応する多面付けされた複数の単位レジストパターンを含むレジストパターンを形成する工程と、
ガラス製基板を個々の単位レジストパターン毎に切断する工程と、
個々の単位レジストパターン毎に切断され単位レジストパターンが形成された基板上に、有孔領域と、この有孔領域を囲む無孔領域とを有する蒸着マスクを、単位レジストパターンをマスクとしてめっき処理により形成する工程とを備えたことを特徴とする基板付蒸着マスクの製造方法である。
本発明は、
ガラス製基板上にめっき処理用のレジストパターンであって、複数の蒸着マスクに対応する多面付けされた複数の単位レジストパターンを含むレジストパターンを形成する工程と、
ガラス製基板を切断する工程と、
切断され単位レジストパターンが形成された基板上に、有孔領域と、この有孔領域を囲む無孔領域とを有する蒸着マスクを、単位レジストパターンをマスクとしてめっき処理により形成する工程と、
ガラス製基板を蒸着マスクから剥離する工程とを備えたことを特徴とする蒸着マスクの製造方法である。
本発明による蒸着マスクの製造方法は、
複数の貫通孔が形成された蒸着マスクを製造する蒸着マスク製造方法であって、
絶縁性を有する基板上における多面付けされた複数の蒸着マスクを含むようになる領域に、所定のパターンで第1開口部が設けられた第1金属層を形成する第1成膜工程と、
前記基板上および前記第1金属層上に、所定の隙間を空けてレジストパターンを形成するレジスト形成工程と、
前記基板を切断する工程と、
前記レジストパターンの前記隙間において前記第1金属層上に前記第2金属層を析出させるめっき処理工程と、
前記第1金属層及び前記第2金属層を含む蒸着マスクから前記ガラス製基板を剥離させる剥離工程と、を備え、
前記レジスト形成工程は、前記第1金属層の前記第1開口部が前記レジストパターンによって覆われるとともに、前記レジストパターンの前記隙間が前記第1金属層上に位置するように実施される。
以上の蒸着マスクの製造方法の基板を切断する工程において、複数段且つ複数列での配置により多面付けされた複数の蒸着マスクを含むようになる領域毎に、一段且つ複数列での配置により多面付けされた複数の蒸着マスクを含むようになる領域毎に、複数段且つ一列での配置により多面付けされた複数の蒸着マスクを含むようになる領域毎に、又は、一つの蒸着マスクのみを含むようになる領域毎に、前記基板を切断してもよい。
本発明による蒸着マスクの製造方法は、
複数の貫通孔が形成された蒸着マスクを製造する蒸着マスク製造方法であって、
絶縁性を有する基板上における多面付けされた複数の蒸着マスクを含むようになる領域に、所定のパターンで第1開口部が設けられた導電性パターンを形成する工程と、前記導電性パターンが形成された前記基板を切断する工程と、切断された基板の前記導電性パターンの上に第1金属層を析出させる第1めっき処理層と、からなる第1成膜工程と、
切断された基板の前記第1金属層上に、前記第1開口部に連通する第2開口部が設けられた第2金属層を形成する第2成膜工程と、
前記第1金属層および前記第2金属層の組み合わせ体を前記基板から剥離させる剥離工程と、を備え、
前記第2成膜工程は、前記基板上および前記第1金属層上に、所定の隙間を空けてレジストパターンを形成するレジスト形成工程と、前記レジストパターンの前記隙間において前記第1金属層上に前記第2金属層を析出させるめっき処理工程と、を含み、
前記レジスト形成工程は、前記第1金属層の前記第1開口部が前記レジストパターンによって覆われるとともに、前記レジストパターンの前記隙間が前記第1金属層上に位置するように実施される。
以上の蒸着マスクの製造方法の基板を切断する工程において、複数段且つ複数列での配置により多面付けされた複数の蒸着マスクを含むようになる領域毎に、一段且つ複数列での配置により多面付けされた複数の蒸着マスクを含むようになる領域毎に、複数段且つ一列での配置により多面付けされた複数の蒸着マスクを含むようになる領域毎に、又は、一つの蒸着マスクのみを含むようになる領域毎に、前記基板を切断してもよい。
本発明は、切断されたガラス製基板上の隣り合う単位レジストパターンは、間隔を置くことなく互いに連続していることを特徴とする基板付蒸着マスクの製造方法である。
本発明は、切断されたガラス製基板上の隣り合う単位レジストパターンは、間隔をおいて配置されていることを特徴とする基板付蒸着マスクの製造方法である。
本発明は、切断されたガラス製基板上の隣り合う単位レジストパターンは、間隔を置くことなく互いに連続していることを特徴とする蒸着マスクの製造方法である。
本発明は、切断されたガラス製基板上の隣り合う単位レジストパターンは、間隔をおいて配置されていることを特徴とする蒸着マスクの製造方法である。
本発明は、ガラス製基板と、基板上にめっき処理されて形成され、有孔領域と、この有孔領域を囲む無孔領域とを有するめっき層からなる複数の蒸着マスクとを備え、複数の蒸着マスクは複数段、複数列毎に配置されていることを特徴とする基板付蒸着マスクである。
本発明は、ガラス製基板と、基板上にめっき処理されて形成され、有孔領域と、この有孔領域を囲む無孔領域とを有するめっき層からなる個片化された蒸着マスクとを備えたことを特徴とする基板付蒸着マスクである。
本発明によれば、蒸着マスクをめっき処理により形成することができ、かつ蒸着マスクに対して適切な値の張力を確実に付与することができ、さらにめっき処理を効率的かつ高精細に、また生産上も安定して実施することができ、超高精細ディスプレイに適した基板付蒸着マスクおよび蒸着マスクを得ることができる。
図1(a)(b)(c)は、本発明の実施の形態を説明するための図であって、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置の製造方法を示す概略斜視図である。 図2は、蒸着マスク装置を用いて蒸着する方法を説明するための図である。 図3(a)〜(d)は、基板付蒸着マスクの製造方法を示す図である。 図4(a)〜(d)は、基板付蒸着マスクの製造方法を示す図である。 図5(a)〜(e)は、基板付蒸着マスクの製造方法を示す断面図である。 図6(a)〜(c)は、基板付蒸着マスクの製造方法を示す断面図である。 図7は、基板上に形成されたレジストパターンを示す断面図である。 図8(a)(b)(c)(d)は、基板上に形成された比較例としてのレジストパターンを示す断面図である。 図9(a)(b)は、基板の特性に基づくレジストパターンの断面形状を示す図である。 図10(a)(b)は、プロキシミティ露光を示す作用図である。 図11は、個片化された基板付蒸着マスクを示す平面図。 図12は、本発明の変形例を示すレジストパターン付基板の平面図。 図13は、本発明の変形例を示す基板付蒸着マスクの平面図。 図14は、本発明の変形例を示す固着箇所を含む基板付蒸着マスクを示す平面図。 図15(a)(b)は、本発明の変形例を示す基板付蒸着マスクの平面図。 図16(a)(b)は、本発明の変形例を示す基板付蒸着マスクの平面図。 図17(a)(b)は、本発明の変形例を示す基板付蒸着マスクの平面図。 図18は、基板上に形成された導電性パターンを含むパターン基板を示す断面図。 図19(a)は、導電性パターン上に第1金属層を析出させる第1めっき処理工程を示す断面図、図19(b)は、図19(a)の第1金属層を示す平面図。 図20(a)は、パターン基板上および第1金属層上にレジストパターンを形成するレジスト形成工程を示す断面図、図20(b)は、図20(a)のレジストパターンを示す平面図。 図21は、第1金属層上に第2金属層を析出させる第2めっき処理工程を示す断面図。 図22は、レジストパターンを除去する除去工程を示す図。 図23(a)は、第1金属層および第2金属層の組み合わせ体をパターン基板から分離させる分離工程を示す図、図23(b)は、図23(a)の蒸着マスクを第2面側から見た場合を示す平面図。
<本発明の第1の実施の形態>
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1〜図17は本発明による第1の実施の形態およびその変形例を説明するための図である。
以下の第1の実施の形態およびその変形例では、有機ELディスプレイ装置を製造する際に有機発光材料を所望のパターンでガラス基板上にパターニングするために用いられる蒸着マスク装置の製造方法を例にあげて説明する。ただし、このような適用に限定されることなく、種々の用途に用いられる蒸着マスク装置および蒸着マスク装置の製造方法に対し、本発明を適用することができる。
なお、本明細書において、「板」、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「板」はシートやフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念であり、したがって、「金属板」は、「金属シート」や「金属フィルム」と呼ばれる部材と呼称の違いのみにおいて区別され得ない。
また、「板面(シート面、フィルム面)」とは、対象となる板状(シート状、フィルム状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となる板状部材(シート状部材、フィルム状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。また、板状(シート状、フィルム状)の部材に対して用いる法線方向とは、当該部材の板面(シート面、フィルム面)に対する法線方向のことを指す。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
まず、本実施の形態による蒸着マスクの製造方法により製造され得る蒸着マスクを含む蒸着マスク装置の一例について、主に図1(a)(b)(c)および図2を参照して説明する。ここで、図1(a)(b)(c)は、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置およびその製造方法を示す斜視図である。
図1(a)(b)(c)に示された蒸着マスク装置10は、矩形状の金属板からなる複数の蒸着マスク20と、各蒸着マスク20が接着され、この蒸着マスク20が保持されるフレーム15と、を備えている(図1(c)参照)。各蒸着マスク20は、第1面21aおよび第1面21aとは反対側の第2面21bを有する金属板21を備え、この金属板21には、第1面21aと第2面21bとの間を延びる複数の貫通孔25が形成されている。この蒸着マスク装置10は、図2に示すように、蒸着マスク20がガラス製品92に対面するようにして、蒸着装置90内に支持される。そして、不図示の磁石によって、蒸着マスク20とガラス製品92とが密着するように付勢される。
蒸着装置90内には、この蒸着マスク装置10を挟んだガラス基板92の下方に、蒸着材料(一例として、有機発光材料)98を収容するるつぼ94と、るつぼ94を加熱するヒータ96とが配置されている。るつぼ94内の蒸着材料98は、ヒータ96からの加熱により、気化または昇華してガラス製品92の表面に付着するようになる。上述したように、蒸着マスク20には多数の貫通孔25が形成されており、蒸着材料98はこの貫通孔25を介してガラス製品92に付着する。この結果、蒸着マスク20の貫通孔25の位置に対応した所望のパターンで、蒸着材料98がガラス製品92の表面に成膜される。
図1(c)に示すように、本実施の形態において、蒸着マスク20は、めっき処理により形成された金属膜(金属板)21からなり、平面視において略四角形形状、さらに正確には平面視において略矩形状の輪郭を有している。蒸着マスク20の金属板21は、貫通孔25が形成された有孔領域22と、貫通孔25が形成されておらず、有孔領域22の周囲を取り囲む領域を占める無孔領域23と、を有している。図1に示すように、各有孔領域22は、貫通孔25が形成された領域であり、平面視において略四角形形状、さらに正確には平面視において略矩形状の輪郭を有している。なお、有孔領域は、平面視において、ストライプ状(短冊状)、五角形状、六角形状、又は、円形状を有していてもよい。
図示された例において、複数の有孔領域22は、蒸着マスク20の一辺と平行な一方向に沿って所定の間隔を空けて配置されている。図示された例では、一つの有孔領域22が一つの有機ELディスプレイ装置に対応するようになっている。さらに、一つの有孔領域22が、一つの蒸着マスク20及び後述する一つの単位レジストパターン3Bに対応するようにしてもよい。すなわち、図1(a)(b)(c)に示された蒸着マスク装置10(蒸着マスク20)によれば、多面付蒸着が可能となっている。
また、図1(a)(b)(c)に示すように、各有孔領域22に形成された複数の貫通孔25は、当該有孔領域22において、等しい間隔をあけて並べて配置されている。
上述のように、蒸着マスク装置10は、複数の蒸着マスク20と、各蒸着マスク20が接着されてこの蒸着マスク20を保持するフレーム15とを有し、フレーム15には各蒸着マスク20の有孔領域22に対応する開口16が形成されている。
なお、フレーム15の裏面には、複数の反り防止板を取付けてもよい。フレーム15の表面に保持された各蒸着マスク20は、連続して配置された複数の有孔領域22を有する帯状形状をもち、反り防止板は蒸着マスク20と同様に帯状形状をもち、蒸着マスク20の長手方向と同一方向に配置されている。
ところで後述のように、蒸着マスク20はガラス製の基板本体1aと、基板本体1a上に形成されたITO膜1bとを有する基板1上にめっき処理を施すことにより形成される(図3(a)(b)(c)〜図7(a)(b)(c)参照)。
この場合、蒸着マスク20とガラス製基板1とにより基板付蒸着マスク20Aが形成される。そして基板付蒸着マスク20Aから基板1を除去することにより、本実施の形態による蒸着マスク20が得られる。
なお、フレーム15の表面に配置された蒸着マスク20の数は特に制限はない。
フレーム15の表面に単一の蒸着マスク20を配置してもよく、フレーム15上に2個、3個、あるいは4個以上の蒸着マスク20を配置してもよい。
また蒸着マスク20および反り防止板はフレーム15に対して溶着または接着剤により固着される。
またフレーム15の裏面に取付けられた反り防止板の数も特に限定されるものではない。反り防止板は蒸着マスク20と同一の熱膨張係数をもつ材料、好ましくは同一の材料からなっている。後述のように熱膨張を利用してフレーム15の表面に配置された蒸着マスク20に対して張力を付与する場合、同様にフレームの裏面に配置された反り防止板にも熱膨張を利用して張力を付与する。このことにより、蒸着マスク装置10全体として反りが生じないようになっている。
なお、フレーム15が十分な剛性をもつ場合、フレーム15裏面に反り防止板を設ける必要はない。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず基板付蒸着マスク20Aの製造方法について、主に図3(a)(b)(c)(d)〜図6(a)(b)(c)を用いて説明する。
まず図3(a)および図5(a)に示すように、ガラス製の基板本体1aを準備する。
この場合、基板本体1aとしては、0.7mm厚の無アルカリガラスまたはソーダガラスを用いることができ、その熱膨張係数は3〜9ppm/℃となっている。
次に図3(b)および図5(b)に示すように基板本体1a上に、ITO膜1bをスパッタリングにより形成する。この場合、ITO膜1bの膜厚は、例えば1500Åとなっており、ITO膜1bを厚くすることにより、ITO膜1bの抵抗値を下げることができ、めっき処理を容易に行なうことができる。なお、ITO膜を例示したが、ITOに限られることなく、他の導電性を有する材料からなる膜を、ITO膜に代えて用いることも可能である。例えば、クロムや銅からなる膜をITO膜に代えて用いることができる。
このようにして基板本体1aとITO膜1bとからガラス製の基板1が得られる。
次に図3(c)および図5(c)に示すように、ガラス製の基板1のITO膜1b上にネガ型レジスト膜3Aを形成する。この場合、ネガ型レジスト液を基板1上に塗布し、その後、ネガ型レジスト液を焼成することにより、基板1上にネガ型レジスト膜3Aを形成することができる。ネガ型レジスト膜3Aの膜厚としては、孔ピッチ、開口径、蒸着角度等から定めることが好ましく、例えば7〜18μm程度となっている。
次に図3(d)および図5(d)(e)に示すように、ネガ型レジスト膜3Aに対して石英ガラス基板5aと、石英ガラス基板5a上の遮光パターン5bとを有する露光マスク(フォトマスク)5を用いてUV光によるプロキシミティ露光を施して焼成する。その後、露光マスク5を基板1から取外し、ネガ型レジスト膜3Aを現像液で現像することにより、基板1上に多段、多列に配置され多面付けされた複数の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン3を形成することができる(図4(a)および図6(a)参照)。
基板1上に形成されたレジストパターン3の各単位レジストパターン3Bは、基板1に向って先細となるテーパ形状の断面をもつ。このため後述のように、レジストパターン3の単位レジストパターン3B間の空間にめっき処理によりめっき層2を形成した場合、このめっき層2は基板1に向って拡張する断面形状をもつ。
次に基板1上にレジストパターン3を形成する工程について、図10(a)(b)により更に述べる。
図10(a)に示すように、ネガ型レジスト膜3Aに対して、石英ガラス基板5aと、石英ガラス基板5a上の遮光パターン5bとを有する露光マスク(フォトマスク)5を用いてプロキシミティ露光を施した場合、ネガ型レジスト膜3Aと露光マスク5との間の間隙gを広くとることができる。この場合、露光マスク5を通過するUV光Lは拡張しながらネガ型レジスト膜3Aに達するため、ネガ型レジスト膜3A表面での光強度分布は穏やかな山形状をなす。このためネガ型レジスト膜3A内において、テーパ角が大きな断面をもつ露光部3aが形成される。レジスト膜3Aのうち露光部3a以外の部分は未露光部3bとなる。
このため、露光後にネガレジスト膜3Aを現像して焼成することにより、基板1に向って先細となるテーパ形状の断面をもつ複数の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン3を確実に形成することができる(図10(a))。
これに対して、図10(b)に示すように、ネガ型レジスト膜3Aと露光マスク5との間の間隙gを小さくすると、ネガ型レジスト膜3A表面での光強度分布は急な山形状をなす。このためネガ型レジスト膜3A内において、テーパ角が大きな断面をもつ露光部3aが形成される。レジスト膜3Aのうち露光部3a以外の部分は未露光部3bとなる。
この場合、露光後にネガレジスト膜3Aを現像して焼成した場合、レジストパターン3の各単位レジストパターン3Bの断面は、矩形状またはテーパ角が立つテーパ形状をもつ。このためレジストパターン3の断面を確実にテーパ形状とすることはむずかしい。
以上のような工程を経て基板1上に、基板1に向って先細となるテーパ形状をもつレジストパターン3を形成することができる(図4(a)および図6(a)参照)。
この場合、基板1とレジストパターン3とにより、レジストパターン付基板1Aが構成される。
このようにして得られたレジストパターン付基板1Aは、多段多列の蒸着マスク2用の複数の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン3を有する。
図4(a)において、レジストパターン付基板1Aのレジストパターン3は、3段×3列の多面付けされた蒸着マスク2用の9個の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン3となっているが、レジストパターン3の形状は、3段×3列に限られることはなく、レジストパターン3は更に多くの数の多段、多列の複数の単位レジストパターン3Bを含んでいてもよい。
このような大型サイズのレジストパターン付基板1Aに対してめっき処理を施した場合、めっき処理装置を大型化する必要があり、このため製造コストが増加してしまう。また大型のレジストパターン付基板1Aに対してめっき処理を施した場合、めっき処理により形成されるめっき層2の膜厚に大きなばらつきが生じてしまい、結果として架張時にシワが入る・トータルピッチがばらつくなどの問題が生じる。
そこで本実施の形態においては、3段×3列の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン3を有するレジストパターン付基板1Aのガラス製基板1を細長状に切断して、3段×1列の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン3を有するレジストパターン付基板1Aとする(図4(b)参照)。
次にレジストパターン付基板1Aにめっき処理を施すことにより、レジストパターン3の単位レジストパターン3Bを含む間にめっき層2を形成することができる(図4(c)および図6(b)参照)。この場合、めっき層2の厚み(高さ)は、レジストパターン3の高さより低くなっている。
次に図4(d)および図6(c)に示すように、基板1からレジストパターン3を除去し、基板1上にめっき層2を残す。このことにより基板1上にめっき層2からなる蒸着マスク20を形成することができる。この場合、めっき層2からなる蒸着マスク20はレジストパターン3に対応する貫通孔25を有する有孔領域22と、有孔領域22を囲む無孔領域23とを有する。
このようにして、基板1と、基板1上にめっき処理により形成されためっき層2からなる蒸着マスク20とにより基板付蒸着マスク20Aが得られる。
この場合、蒸着マスク20としては、レジスト膜3Aより薄い厚みをもつNi製めっき層あるいはNi合金製めっき層2を含む。
上述のように基板付蒸着マスク20Aの蒸着マスク20を構成するめっき層2は、基板1に向って拡張するテーパ形状をもった断面を有する。
次に図11乃至図14により、レジストパターン付基板1Aのガラス製基板1を細長状に切断する作用について、更に説明する。
上述のように、レジストパターン付基板1Aのレジストパターン3の形状は、3段×3列の単位レジストパターン3Bを有するものに限られることはなく、更に多くの多段多列の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン3を形成してもよい。
このように多段多列に配置された複数の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン3が形成されたレジストパターン付基板1Aのガラス製基板1を細長状に切断することにより、例えば6段×1列の6個の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン3を有するレジストパターン付基板1Aを作製することができる。そして、この6段×1列の6個の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン3を有するレジストパターン付基板1Aにめっき処理を施すことにより、レジストパターン3間にめっき層2を形成して6段×1列の蒸着マスク20を有する基板付蒸着マスク20Aが得られる(図11参照)。
図11に示す基板付蒸着マスク20Aは、6段×1列の蒸着マスク20を有している。
また、図11に示すように、細長方向に隣り合う基板付蒸着マスク20Aの蒸着マスク20、およびこの基板付蒸着マスク20Aに対応するレジストパターン付基板1Aのレジストパターン3は、いずれも間隔を置くことなく互いに連続している。
このように細長方向に隣り合う基板付蒸着マスク20Aの蒸着マスク20を互いに連続して配置することにより、ガラス製基板1を有効に活用することができる。
また、多段多列の複数の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン3が形成されたレジストパターン付基板1Aのガラス製基板1を細長状に切断することにより、例えば6段×1列の6個の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン3を有するレジストパターン付基板1Aを作製することができるため、めっき処理装置を小型化することができ、めっき処理を効率的に実施することができる。またレジストパターン付基板1Aのサイズを小型化して、めっき処理により形成されるめっき層2の膜厚のばらつきを抑えることができる。
なお、図12に示すように、レジストパターン付基板1Aはガラス製基板1と、ガラス製基板1上に設けられた多段多列の複数の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン3とを有しているが、レジストパターン付基板1Aのガラス製基板1を細長状に切断した場合に、細長方向に隣り合う単位レジストパターン3Bは間隔Gをおいて配置されていてもよい。
図13に示すように、細長状に切断されたレジストパターン付基板1Aを用いて細長状の基板付蒸着マスク20Aを作製した場合、細長方向に隣り合う蒸着マスク20は、細長方向に隣り合う単位レジストパターン3Bと同様、間隔Gを置いて配置されている。
このように細長状の基板付蒸着マスク20Aにおいて、細長方向に隣り合う蒸着マスク20が間隔Gを置いて配置されている場合、めっき処理時において、めっき層2の膜厚のばらつきをより確実に抑えることができる。また、基板付蒸着マスク20Aから基板1を剥離する際の蒸着マスク20のピッチ変動を抑えることができる。
さらにまた、基板付蒸着マスク20Aの細長方向に隣り合う蒸着マスク20が間隔Gを置いて配置されることにより、基板付蒸着マスク20Aをフレーム15に固着箇所65を介して固着した場合、蒸着マスク20のピッチ変動を各蒸着マスク20内で収めることができる(図14参照)。
ところで、上記実施の形態において、多段、多列の複数の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン付基板1Aのガラス製基板1を細長状に切断することにより例えば6段×1列の6個の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン3を有するレジストパターン付基板1Aを作製する例を示したが(図12参照)、これに限らず複数、例えば2個の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン体基板1Aのガラス製基板1を中央部で切断線Lに沿って個々の単位レジストパターン3B毎に切断してもよい(図15(a)参照)。この場合、ガラス製基板1上に個片化された蒸着マスク20を形成することができる。
あるいは4個の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン付基板1Aのガラス製基板1を十字状の切断線Lに沿って個々の単位レジストパターン3B毎に切断してもよい(図15(b)参照)。この場合、ガラス基板1上に個片化された蒸着マスク20を形成することができる。
あるいは4段×8列の合計32個の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン付基板1Aのガラス製基板1を中央部で切断線Lに沿って2分割し、複数段、複数列、例えば4段×4列の単位レジストパターン3Bに切断してもよい(図16(a)参照)。この場合、ガラス製基板1上に、4段×4列に配置された蒸着マスク20を形成することができる。
あるいは8段×8列の合計32個の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン付基板1Aのガラス製基板1を中央部で切断線Lに沿って2分割し、複数段、複数列、例えば8段×4列の単位レストパターン3Bに切断してもよい(図16(b)参照)。この場合、ガラス製基板1上に8段×4列に配置された蒸着マスク20を形成することができる。
あるいは4段×6列の合計24個の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン付基板1Aのガラス製基板1を切断線Lに沿って3つに分割し、複数段、複数列、例えば4段×2列の単位レジストパターン3Bに切断してもよい(図17(a)参照)。この場合、ガラス製基板1上に、4段×2列に配置された蒸着マスク20を形成することができる。
あるいは8段×6列の合計48個の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン付基板1Aのガラス製基板1を切断線Lに沿って6分割し、複数段、複数列、例えば8段×2列の単位レストパターン3Bに切断してもよい(図17(b)参照)。この場合、ガラス製基板1上に4段×2列に配置された蒸着マスク20を形成することができる。
次に図7乃至図9により、基板1に向って拡張するテーパ形状をもった断面を有するめっき層2の特性について述べる。
図7に示すように、基板付蒸着マスク20Aを構成するめっき層2の断面は、基板1に向って拡張するテーパ形状をもつ。この場合、めっき層2のテーパ形状は、図2に示す蒸着装置90内における蒸着材料98の蒸着角度αに略一致するテーパ角度βをもつことが好ましい。
ここで蒸着材料98の蒸着角度αとは、蒸着装置90内において蒸着材料98が蒸着マスク20側へ接近してくる際の角度範囲をいう。
このように、めっき層2のテーパ形状のテーパ角度β(例えば45°)を蒸着角度α(例えば45°)に略一致させることにより、蒸着マスク2のシャドウを略0とすることができる。
ここで図8(a)(b)(c)に比較例としての基板付蒸着マスク20Aを示す。
図8(a)に示すように、基板付蒸着マスク20Aのレジストパターン3の単位レジストパターン3Bおよびめっき層2はその配置ピッチが大きくなっており、めっき層2の断面が略矩形状となっている。
この場合、めっき層2の断面が略矩形状となっていても、配置ピッチが大きいためシャドウの影響は小さい。
これに対して図8(b)(c)に示すように、高精細ディスプレイを作製する場合、基板付蒸着マスク20Aのレジストパターン3およびめっき層2の配置ピッチが小さくなる。この場合、めっき層2の断面が矩形状となっていると、蒸着角度αが45°とすると、蒸着マスク20のシャドウが大きくなる。
図8(b)(c)において、シャドウの影響を考慮して、めっき層2の膜厚を更に小さくすることも考えられるが、この場合、蒸着マスク20の強度が低下する。
これに対して本実施の形態によれば、めっき層2の断面を基板1に向って拡張するテーパ形状とし、テーパ形状のテーパ角度βを蒸着角度αに略一致させることにより、めっき層2の膜厚を小さくすることなく、蒸着マスク20のシャドウを略0とすることができる。
なお、上述のように基板1をガラス製の基板本体1aとITO膜1bとから構成することにより、ネガ型レジスト膜3Aに対して露光する際、UV光が基板1上で反射することなく基板1を透過する。このためネガ型レジスト膜3AにUV光による露光部分3aを精度良く形成してレジストパターン3を精度良く作製することができる(図9(a)参照)。
これに対して、基板1として反射材料からなるものを用いた場合、ネガ型レジスト膜3Aに対して露光する際、UV光が基板1から一部反射することが考えられ、この反射光によりレジストパターン3に露光部分3aの突起部8が形成されてしまう(図9(b)参照)。
このように、本実施の形態によれば、ガラス製基板1を用いることにより、UV光による露光部分3aおよびレジストパターン3を精度良く形成することができる。
次にこのようにして得られた基板付蒸着マスク20Aを用いて蒸着マスク装置10を製造する。
まず図1(a)に示すように、上述した基板付蒸着マスク20Aを複数準備する。この場合、各基板付蒸着マスク20Aの蒸着マスク20は有孔領域22と、有孔領域22を囲む無孔領域23とを有し、蒸着マスク20の有孔領域22は複数連続して配置され、各蒸着マスク20は帯状形状をもつ。なお、蒸着マスク20はNi製めっき層またはNi合金製めっき層からなり、その熱膨張係数は、例えば蒸着マスク20がNi製めっき層からなる場合、12.8ppm/℃となる。また基板付蒸着マスク20Aの基板1は、熱膨張係数が3〜9ppm/℃のガラス製となっている。
同様に開口16を有し、3〜数十mm厚のフレーム15を準備し、このフレーム15を熱制御盤70上に置く。この場合、フレーム15は熱膨張率が1ppm/℃前後の36Niインバー材からなる。このため、フレーム15は、基板付蒸着マスク20Aの基板1および蒸着マスク20の双方の熱膨張率より小さな熱膨張率をもつ。
次に図1(a)に示すように、各基板付蒸着マスク20Aを開口16を有するフレーム15上に載置する。この場合、フレーム15表面には位置決めマークが設けられ、各基板付蒸着マスク20Aにもフレーム15の位置決めマークに対応する位置決めマークが設けられ、これらの位置決めマークを用いてフレーム15上で基板付蒸着マスク20Aを精度良く位置決めすることができる。
このようにして熱制御盤70上に上から順に基板付蒸着マスク20Aと、フレーム15を積層し、基板付蒸着マスク20Aと、フレーム15とからなる積層体10Aを作製する。
なお、熱制御盤70は、積層体10Aを加熱するホットプレート、あるいは積層体10Aを冷却するコールドプレートとしての機能をもつ。
次に図1(b)において、熱制御盤70上で積層体10Aを例えば20℃の室温から50℃まで加熱する。
このとき、熱制御盤70上において、積層体20Aが全体として50℃まで加熱され、積層体20Aのうち36Niインバー材製のフレーム15は大きく熱膨張することはないが、各基板付蒸着マスク20Aが各々固有の熱膨張係数に基づいて熱膨張する。この状態でフレーム15上の基板付蒸着マスク20Aの無孔領域23に対してガラス製の基板1側からレーザ光を照射し、フレーム15に対して基板付蒸着マスク20Aの無孔領域23を溶着させる。このようにしてフレーム15に対して基板付蒸着マスク20Aを固着箇所65を介して固着させる(図1(b)参照)。
その後、積層体10Aを熱制御盤70から降ろし、室温まで冷却して戻す。この場合、36Niインバー材からなるフレーム15の形状はほとんど変化することはないが、基板付蒸着マスク20Aは室温まで冷却されて熱収縮する。基板付蒸着マスク20Aはフレーム15に対して固着されているため、熱収縮作用に伴なって基板付蒸着マスク20Aに対して適切な張力を付与することができる。
その後、フレーム15上の各基板付蒸着マスク20Aについて、その基板1が積層体10Aから剥離される(図1(c)参照)。
このようにして積層体10Aから基板付蒸着マスク20Aの基板1が剥離されて、フレーム15上に固着された蒸着マスク20が得られる。
以上のように本実施の形態によれば、基板付蒸着マスク20Aと、フレーム15とからなる積層体10Aを熱制御盤70上で加熱し、この状態で基板付蒸着マスク20Aと反り防止板60をフレーム15に対して固着および接着し、その後積層体10Aを室温まで冷却する。
このことにより、基板付蒸着マスク20Aおよび蒸着マスク20に対して適度な張力を付与することができる。また基板付蒸着マスク20Aを物理的に引張って、この基板付蒸着マスク20Aをフレーム15に固着する場合に比べて、熱制御盤70による加熱温度を所望の値に定めることにより、基板付蒸着マスク20Aおよび蒸着マスク20に対して適切な値の張力を常にフレーム15内に均一に付与することができる。
また、基板付蒸着マスク20Aの無孔領域23を固着箇所65を介してフレーム15上に接着し、この固着箇所65を各有孔領域22の左右に基板付蒸着マスク20Aの幅方向に沿って連続して設けることにより(図1(c)参照)、基板付蒸着マスク20Aの各有孔領域22において、蒸着マスク20の長手方向および幅方向の双方の方向に対して張力を付与することができる。
さらにまた、蒸着マスク20のめっき層2の断面をテーパ形状とすることができ、テーパ形状のテーパ角度βを蒸着角度αに略一致させることができる。このためめっき層2の膜厚を小さくすることなく、蒸着マスク20のシャドウを略0とすることができる。このことによりシャドウを略0とすることができ、かつ適度の強度をもった蒸着マスク20を得ることができる。
また多段多列に配置された複数の単位レジストパターン3Bを含むレジストパターン3を有するレジストパターン付基板1Aを細長状に切断して、例えば6段×1列の単位レジストパターン3Bを有するレジストパターン付基板1Aを作製することができるため、めっき処理装置を小型化することができ、めっき処理を効率的に実施することができる。またレジストパターン付基板1Aのサイズを小型化して、めっき処理により形成されるめっき層2の膜厚変動を抑えることができる。
また、めっき層2の膜厚分布/内部応力のばらつきを低減することができる。このため、トータルピッチ変動が低減され、このことによって超高精細ディスプレイを提供することができ、製品の良品率を向上することができる。
また、レジストパターン付基板1Aのサイズを小型化することができるため、一のレジストパターン付基板1Aにめっき処理によって不良が発生しても、この不良のレジストパターン付基板1Aのみを廃棄すればよく、他のレジストパターン付基板1Aに影響を与えることはない。
<本発明の第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について、図18〜図23を参照して説明する。図18〜図23に示す第2の実施の形態は、蒸着マスク20の製造方法が異なるのみであり、他の構成は図1〜図17に示す第1の実施の形態と同様である。
(第1成膜工程)
はじめに、絶縁性を有する基板51上に所定のパターンで第1開口部30が設けられた第1金属層32を形成する第1成膜工程について説明する。まず図18に示すように、絶縁性を有する基板51と、基板51上に形成された導電性パターン52と、を有するパターン基板50を準備する。導電性パターン52は、第1金属層32に対応するパターンを有している。絶縁性および適切な強度を有する限りにおいて基板51を構成する材料や基板51の厚みが特に限られることはない。例えば基板51を構成する材料として、ガラスや合成樹脂などを用いることができる。
導電性パターン52を構成する材料としては、金属材料や酸化物導電性材料等の導電性を有する材料が適宜用いられる。金属材料の例としては、例えばITOやクロムや銅などを挙げることができる。好ましくは、後述するレジストパターン55に対する高い密着性を有する材料が、導電性パターン52を構成する材料として用いられる。例えばレジストパターン55が、アクリル系光硬化性樹脂を含むレジスト膜など、いわゆるドライフィルムと称されるものをパターニングすることによって作製される場合、導電性パターン52を構成する材料として、ドライフィルムに対する高い密着性を有する銅が用いられることが好ましい。
後述するように、導電性パターン52の上には、導電性パターン52を覆うように第1金属層32が形成され、この第1金属層32はその後の工程で導電性パターン52から分離される。このため、第1金属層32のうち導電性パターン52と接する側の面の上には、通常、導電性パターン52の厚みに対応する窪みが形成される。この点を考慮すると、電解めっき処理に必要な導電性を導電性パターン52が有する限りにおいて、導電性パターン52の厚みは小さい方が好ましい。例えば導電性パターン52の厚みは、500〜5000Åの範囲内になっている。
次に、絶縁性を有する基板51を有孔領域22を含む領域毎に切断する。このとき、第1の実施の形態と同様に、複数段、複数列の有孔領域22を含む領域毎に切断してもよいし、あるいは、個々の有孔領域22を含む領域毎に切断してもよいし、あるいは、細長状となる領域(一段且つ複数列の有孔領域22を含む領域、又は、複数段且つ一列の有孔領域22を含む領域)毎に切断してもよい。この段階で基板51を切断しておくことにより、後述する第1金属層32及び第2金属層37を形成するためのめっき処理装置を小型化することができ、かつ第1金属層32及び第2金属層37の膜厚のばらつきを抑えることができる。
次に、導電性パターン52(単位導電性パターン)が形成された基板51上に第1めっき液を供給して、導電性パターン52上に第1金属層32を析出させる第1めっき処理工程を実施する。例えば、導電性パターン52が形成された基板51を、第1めっき液が充填されためっき槽に浸す。これによって、図19(a)に示すように、パターン基板50上に、所定のパターンで第1開口部30が設けられた第1金属層32を得ることができる。図19(b)は、基板51上に形成された第1金属層32を示す平面図である。
なおめっき処理の特性上、図19(a)に示すように、第1金属層32は、基板51の法線方向に沿って見た場合に導電性パターン52と重なる部分だけでなく、導電性パターン52と重ならない部分にも形成され得る。これは、導電性パターン52の端部53と重なる部分に析出した第1金属層32の表面にさらに第1金属層32が析出するためである。この結果、図19(a)に示すように、第1金属層32の端部33は、基板51の法線方向に沿って見た場合に導電性パターン52と重ならない部分に位置するようになり得る。一方、金属の析出が厚み方向でなく基板51の板面方向に進んだ分だけ、端部33における第1金属層32の厚みは、中央部における厚みに比べて小さくなる。例えば図19(a)に示すように、第1金属層32の中央部から端部33に向かうにつれて第1金属層32の厚みが少なくとも部分的に減少する。
図19(a)において、第1金属層32のうち導電性パターン52と重ならない部分の幅が符号wで表されている。幅wは、例えば0.5〜5.0μmの範囲内になる。導電性パターン52の寸法は、この幅wを考慮して設定される。
導電性パターン52上に第1金属層32を析出させることができる限りにおいて、第1めっき処理工程の具体的な方法が特に限られることはない。例えば第1めっき処理工程は、導電性パターン52に電流を流すことによって導電性パターン52上に第1金属層32を析出させる、いわゆる電解めっき処理工程として実施されてもよい。若しくは、第1めっき処理工程は、無電解めっき処理工程であってもよい。なお第1めっき処理工程が無電解めっき処理工程である場合、導電性パターン52上には適切な触媒層が設けられる。電解めっき処理工程が実施される場合にも、導電性パターン52上に触媒層が設けられていてもよい。
用いられる第1めっき液の成分は、第1金属層32に求められる特性に応じて適宜定められる。例えば第1金属層32が、ニッケルを含む鉄合金によって構成される場合、第1めっき液として、ニッケル化合物を含む溶液と、鉄化合物を含む溶液との混合溶液を用いることができる。例えば、スルファミン酸ニッケルを含む溶液と、スルファミン酸鉄を含む溶液との混合溶液を用いることができる。めっき液には、マロン酸やサッカリンなどの添加剤が含まれていてもよい。
(第2成膜工程)
次に、第1開口部30に連通する第2開口部35が設けられた第2金属層37を第1金属層32上に形成する第2成膜工程を実施する。まず、パターン基板50の基板51上および第1金属層32上に、所定の隙間56を空けてレジストパターン55を形成するレジスト形成工程を実施する。図20(a)(b)は、基板51上に形成されたレジストパターン55を示す断面図および平面図である。図20(a)(b)に示すように、レジスト形成工程は、第1金属層32の第1開口部30がレジストパターン55によって覆われるとともに、レジストパターン55の隙間56が第1金属層32上に位置するように実施される。
以下、レジスト形成工程の一例について説明する。はじめに、パターン基板50の基板51上および第1金属層32上にドライフィルムを貼り付けることによって、ネガ型のレジスト膜を形成する。ドライフィルムの例としては、例えば日立化成製のRY3310など、アクリル系光硬化性樹脂を含むものを挙げることができる。次に、レジスト膜のうち隙間56となるべき領域に光を透過させないようにした露光マスクを準備し、露光マスクをレジスト膜上に配置する。その後、真空密着によって露光マスクをレジスト膜に十分に密着させる。なおレジスト膜として、ポジ型のものが用いられてもよい。この場合、露光マスクとして、レジスト膜のうちの除去したい領域に光を透過させるようにした露光マスクが用いられる。
その後、レジスト膜を露光マスク越しに露光する。さらに、露光されたレジスト膜に像を形成するためにレジスト膜を現像する。以上のようにして、図20(a)(b)に示すように、第1金属層32上に位置する隙間56が設けられるとともに第1金属層32の第1開口部30を覆うレジストパターン55を形成することができる。なお、レジストパターン55を基板51および第1金属層32に対してより強固に密着させるため、現像工程の後にレジストパターン55を加熱する熱処理工程を実施してもよい。
次に絶縁性を有する基板51が未だ切断されていない場合、この絶縁性を有する基板51を、第1の実施の形態と同様に、複数段、複数列の単位レジストパターンに、あるいは個々の単位レジストパターン毎に、あるいは細長状となる領域(一段且つ複数列の単位レジストパターンを含む領域、又は、複数段且つ一列の単位レジストパターンを含む領域)毎に切断してもよい。そして、この段階で基板51を切断しておくことにより、後述する第2金属層37を形成するためのめっき処理装置を小型化することができ、かつ第2金属層37の膜厚のばらつきを抑えることができる。
次に、レジストパターン55の隙間56に第2めっき液を供給して、第1金属層32上に第2金属層37を析出させる第2めっき処理工程を実施する。例えば、第1金属層32が形成された基板51を、第2めっき液が充填されためっき槽に浸す。これによって、図21に示すように、第1金属層32上に第2金属層37を形成することができる。
第1金属層32上に第2金属層37を析出させることができる限りにおいて、第2めっき処理工程の具体的な方法が特に限られることとはない。例えば、第2めっき処理工程は、第1金属層32に電流を流すことによって第1金属層32上に第2金属層37を析出させる、いわゆる電解めっき処理工程として実施されてもよい。若しくは、第2めっき処理工程は、無電解めっき処理工程であってもよい。なお第2めっき処理工程が無電解めっき処理工程である場合、第1金属層32上には適切な触媒層が設けられる。電解めっき処理工程が実施される場合にも、第1金属層32上に触媒層が設けられていてもよい。
第2めっき液としては、上述の第1めっき液と同一のめっき液が用いられてもよい。若しくは、第1めっき液とは異なるめっき液が第2めっき液として用いられてもよい。第1めっき液の組成と第2めっき液の組成とが同一である場合、第1金属層32を構成する金属の組成と、第2金属層37を構成する金属の組成も同一になる。
なお図21においては、レジストパターン55の上面と第2金属層37の上面とが一致するようになるまで第2めっき処理工程が継続される例を示したが、これに限られることはない。第2金属層37の上面がレジストパターン55の上面よりも下方に位置する状態で、第2めっき処理工程が停止されてもよい。
(除去工程)
その後、図22に示すように、レジストパターン55を除去する除去工程を実施する。例えばアルカリ系剥離液を用いることによって、レジストパターン55を基板51、第1金属層32や第2金属層37から剥離させることができる。
(剥離工程)
次に、第1金属層32および第2金属層37の組み合わせ体をパターン基板50の基板51から剥離させる分離工程を実施する。これによって、図23(a)に示すように、所定のパターンで第1開口部30が設けられた第1金属層32と、第1開口部30に連通する第2開口部35が設けられた第2金属層37と、を備えた蒸着マスク20を得ることができる。図23(b)は、蒸着マスク20を第2面20b側から見た場合を示す平面図である。
以下、剥離工程の一例について詳細に説明する。はじめに、粘着性を有する物質が塗工などによって設けられているフィルムを、基板51上に形成された第1金属層32および第2金属層37の組み合わせ体に貼り付ける。次に、フィルムを引き上げたり巻き取ったりすることにより、フィルムを基板51から引き離し、これによって、第1金属層32および第2金属層37の組み合わせ体をパターン基板50の基板51から剥離させる。その後、第1金属層32および第2金属層37の組み合わせ体からフィルムを剥がす。
その他にも、剥離工程においては、はじめに、第1金属層32および第2金属層37の組み合わせ体と基板51との間に、剥離のきっかけとなる間隙を形成し、次に、この間隙にエアを吹き付け、これによって剥離工程を促進してもよい。
なお粘着性を有する物質としては、UVなどの光を照射されることによって、または加熱されることによって粘着性を喪失する物質を使用してもよい。この場合、第1金属層32および第2金属層37の組み合わせ体を基板51から分離させた後、フィルムに光を照射する工程やフィルムを加熱する工程を実施する。これによって、第1金属層32および第2金属層37の組み合わせ体からフィルムを剥がす工程を容易化することができる。例えば、フィルムと第1金属層32および第2金属層37の組み合わせ体とを可能な限り互いに平行な状態に維持した状態で、フィルムを剥がすことができる。これによって、フィルムを剥がす際に第1金属層32および第2金属層37の組み合わせ体が湾曲することを抑制することができ、このことにより、蒸着マスク20に湾曲などの変形のくせがついてしまうことを抑制することができる。
本実施の形態によれば、上述のように、レジストパターン55の隙間56に第2めっき液を供給して、第1金属層32上に第2金属層37を析出させることによって、蒸着マスク20が作製される。このため、蒸着マスク20の貫通孔25に、第1金属層32の第1開口部30によって画定される形状、および、第2金属層37の第2開口部35によって画定される形状の両方を付与することができる。従って、複雑な形状を有する貫通孔25を精密に形成することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。
1 基板
1a 基板本体
1b ITO膜
2 めっき層
3 レジストパターン
3A ネガ型レジスト膜
3B 単位レジストパターン
5 露光マスク
10 蒸着マスク装置
10A 積層体
15 フレーム
16 開口
20 蒸着マスク
20A 基板付蒸着マスク
21 金属板
21a 第1面
21b 第2面
22 有孔領域
23 無孔領域
25 貫通孔
30 第1開口部
31 壁面
32 第1金属層
33 端部
35 第2開口部
36 壁面
37 第2金属層
38 端部
41 接続部
50 パターン基板
51 基板
52 導電性パターン
53 端部
55 レジストパターン
56 隙間
65 固着箇所
70 熱制御盤

Claims (7)

  1. ガラス製基板上にめっき処理用のレジストパターンであって、複数の蒸着マスクに対応する多段、多列に配置され多面付けされた複数の単位レジストパターンを含むレジストパターンを形成する工程と、
    ガラス製基板を複数段、複数列の単位レジストパターンに切断する工程と、
    複数段、複数列の単位レジストパターンに切断され単位レジストパターンが形成された基板上に、有孔領域と、この有孔領域を囲む無孔領域とを有する蒸着マスクを、単位レジストパターンをマスクとしてめっき処理により形成する工程とを備えたことを特徴とする基板付蒸着マスクの製造方法。
  2. ガラス製基板上にめっき処理用のレジストパターンであって、複数の蒸着マスクに対応する多面付けされた複数の単位レジストパターンを含むレジストパターンを形成する工程と、
    ガラス製基板を個々の単位レジストパターン毎に切断する工程と、
    個々の単位レジストパターン毎に切断され単位レジストパターンが形成された基板上に、有孔領域と、この有孔領域を囲む無孔領域とを有する蒸着マスクを、単位レジストパターンをマスクとしてめっき処理により形成する工程とを備えたことを特徴とする基板付蒸着マスクの製造方法。
  3. ガラス製基板上にめっき処理用のレジストパターンであって、複数の蒸着マスクに対応する多面付けされた複数の単位レジストパターンを含むレジストパターンを形成する工程と、
    ガラス製基板を切断する工程と、
    切断され単位レジストパターンが形成された基板上に、有孔領域と、この有孔領域を囲む無孔領域とを有する蒸着マスクを、単位レジストパターンをマスクとしてめっき処理により形成する工程と、
    ガラス製基板を蒸着マスクから剥離する工程とを備えたことを特徴とする蒸着マスクの製造方法。
  4. 切断されたガラス製基板上の隣り合う単位レジストパターンは、間隔を置くことなく互いに連続していることを特徴とする請求項1または2記載の基板付蒸着マスクの製造方法。
  5. 切断されたガラス製基板上の隣り合う単位レジストパターンは、間隔をおいて配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の基板付蒸着マスクの製造方法。
  6. 切断されたガラス製基板上の隣り合う単位レジストパターンは、間隔を置くことなく互いに連続していることを特徴とする請求項3記載の蒸着マスクの製造方法。
  7. 切断されたガラス製基板上の隣り合う単位レジストパターンは、間隔をおいて配置されていることを特徴とする請求項3記載の蒸着マスクの製造方法。
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