JP6626264B2 - 輸液バッグ用の誤投与防止具及びこれを備えた輸液バッグ - Google Patents

輸液バッグ用の誤投与防止具及びこれを備えた輸液バッグ Download PDF

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Description

本発明は、薬剤を収容した薬剤収容室を有する輸液バッグ用の誤投与防止具及びこれを備えた輸液バッグに関し、より詳しくは、使用時に、複数の薬剤収容室を連通させることで異なる薬剤を混合させる輸液バッグ用の誤投与防止具、及びこれを備えた輸液バッグに関する。
従来から、患者に投与される薬剤を収容した輸液バッグとして、異なる薬剤を収容した輸液バッグが提供されている。
この種の輸液バッグは、図17に示すように、異なる薬剤を収容した複数の薬剤収容室R,Rを有するバッグ本体300と、薬剤収容室Rに収容された薬剤の取り出し口となるポート400と、を備える。
バッグ本体300は、複数の薬剤収容室R,Rを画定するために重ね合わされた二枚のシートS,Sを含む。具体的には、バッグ本体300は、重ね合わされた二枚のシートS,Sの外周部同士を接合した強シール部Lと、二枚のシートS,S同士を剥離可能に接合し、強シール部Lに取り囲まれた領域を二つ以上の領域に区画する弱シール部Mとを備えている。これにより、バッグ本体300において、強シール部L、及び二枚のシートS,Sに囲まれた内部空間Qが弱シール部Mによって仕切られることにより、内部空間Qが異なる薬剤を収容する複数の薬剤収容室R,Rとして区画されている。
この種の輸液バッグ200は、患者に対する薬剤の投与を行う前に、弱シール部Mで二枚のシートS,Sを剥離させることで、複数の薬剤収容室R,R同士を連通させ、異なる薬剤を混合させるようになっている。具体的に説明すると、バッグ本体300(シートS)の少なくとも一つの薬剤収容室Rを画定する領域が外部から押圧されることで、薬剤収容室Rの内圧が上昇する。これにより、薬剤収容室Rを画定する二枚のシートS,Sの間隔が広がり、弱シール部Mで二枚のシートS,Sが剥離する。この結果、隣接する薬剤収容室Rが連通し、各薬剤収容室Rに収容された薬剤が混合される。このように、この種の輸液バッグ200は、使用の直前でまで異なる薬剤を分離した状態で保管・収容でき、使用時に治療に必要な薬剤を混合して患者に投与することができるようになっている。
ところで、この種の輸液バッグ200のポート400は、複数の薬剤収容室R,Rのうちの一つの薬剤収容室Rの近傍に配置されている。そのため、弱シール部MでシートS,Sが剥離していない状態(異なる薬剤が適正に混合していない状態)にあるにも拘わらず、ポート400の近傍にある薬剤収容室R内の薬剤がポート400から取り出され、患者に投与される虞がある。
このような問題を鑑み、未混合の薬剤が患者に投与されるのを防止するための輸液バッグ用の誤投与防止具が提供されている(特許文献1)。
かかる誤投与防止具は、使用時に使用される吊孔P1(図17参照)がバッグ本体300の強シール部Lに形成されていることに着目したもので、図18及び図19に示す如く、バッグ本体300に対し二枚のシートS、Sの重ね合わせ方向の両側から重ねられる二つの被覆部101,101を有する。二つの被覆部101,101のそれぞれは、強シール部Lに重なって吊孔P1を隠す隠蔽部102と、隠蔽部102から延出し、薬剤収容室Rを画定する領域に延在する延在部103とを有する。また、二つの被覆部101,101のそれぞれは、隠蔽部102における吊孔P1の配置に対応した位置に設けられ、且つ吊孔P1を介して互いに係合可能な係合部104を有する。
この誤投与防止具100は、二つの被覆部101,101をバッグ本体300の両側に配置した上で、吊孔P1を介して係合部104を係合させることで、バッグ本体300に対する取り付け状態を維持する。輸液バッグ200の使用時には、まず、何れかの薬剤収容室Rを画定している領域のシートS,Sを押圧することによって弱シール部Mを剥離させ、隣接する薬剤収容室Rを連通させる。そして、薬剤収容室Rに収容された薬剤を混合する。
隣接する薬剤収容室Rが連通した状態で、薬剤収容室RのシートS,Sを更に押圧して、延在部103,103が位置する領域の内圧を上昇させる。これに伴って、バッグ本体300が膨らみ、二つの被覆部101,101の延在部103,103同士がバッグ本体300を構成する二枚のシートS,Sに押されて離間する。これにより、二つの被覆部101,101の係合部104,104の係合状態が解除され、誤投与防止具100は、輸液バッグ200から取り外される。この様に、誤投与防止具100が輸液バッグ200から取り外されると、吊孔P1が露出し、輸液バッグ200を点滴スタンドに吊り下げることができ、患者に対して薬剤を投与可能な状態にすることができる。
実用新案登録第3118291号公報
ところで、特許文献1の誤投与防止具100では、二つの被覆部101,101の延在部103,103同士は離間可能であることから、隣接する薬剤収容室Rが連通していない状態で(弱シール部Mで一対のシートS,S同士が剥離する前に)、使用者が係合部104,104の係合状態を解除してしまう虞がある。また、二枚のシートS,S同士は溶着によって接合されており、二枚のシートS,S同士の溶着強度をコントロールすることは困難であることから、弱シール部Mの強度にはばらつきがある。そのため、弱シール部Mのシール力が必要以上に強い場合がある。この場合、従来の誤投与防止具100では、誤投与防止具100が配置された薬剤収容室RのシートS,Sを押圧すると、バッグ本体300の膨らみに伴って、延在部103,103が位置する領域の二枚のシートS、Sが離間し、弱シール部Mでの二枚のシートS,Sの剥離よりも先に係合部104の係合状態が解除されてしまうことがある。従って、隣接する薬剤収容室Rが連通する前に、吊孔P1が露出し、輸液バッグ200を点滴スタンドに吊下げることができる状態となってしまうことがある。
そのため、使用者は、隣接する薬剤収容室Rが連通したものとして弱シール部Mが未剥離のまま輸液バッグ200を使用し、ポート400から未混合の薬剤が患者に投与される虞がある。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、混合前の薬剤を患者に投与するのを防止することのできる輸液バッグ用の誤投与防止具及びこれを備えた輸液バッグを提供することを課題とする。
本発明に係る輸液バッグ用の誤投与防止具は、重ね合わされた二枚のシートの外周縁部同士を接合して二枚のシート間に内部空間を画定する強シール部と、前記強シール部に形成された吊孔部とを有するバッグ本体を備え、前記バッグ本体の前記内部空間が仕切られて異なる薬剤を収容する複数の薬剤収容室が形成される輸液バッグ用の誤投与防止具であって、前記二枚のシートの重ね合わせ方向における前記バッグ本体の両側に配置可能な一対の本体部と、前記一対の本体部の一端同士を接続する接続部と、を備え、前記一対の本体部のそれぞれは、前記接続部に直接的又は間接的に接続され、且つ前記吊孔部の少なくとも一部と重複可能な孔重複部と、前記孔重複部と間隔を開けて配置される仕切部と、前記孔重複部と前記仕切部とを一定距離に保った状態で連結する連結部とを有し、前記一対の本体部の仕切部は、前記バッグ本体を前記重ね合わせ方向における両側から挟んで互いに嵌合可能に構成されると共にその嵌合が解除可能に構成され、互いに嵌合した状態で前記内部空間を仕切って異なる薬剤を収容する複数の薬剤収容室を形成可能に構成されていることを特徴とする。
かかる構成の輸液バッグ用の誤投与防止具(以下、誤投与防止具とする)では、一対の本体部の一端同士が接続部によって接続されているため、一対の本体部をバッグ本体の重ね合わせ方向における両側に配置すると、接続部が強シール部の端縁に対向し、接続部に接続された孔重複部、連結部、仕切部は、一端から他端に向けてこの順に並んだ状態でバッグ本体と対向する。
これにより、孔重複部は、吊孔部の一部と重複する位置に配置され、仕切部は、内部空間を仕切る位置に配置される。そのため、一対の本体部の仕切部を互いに係合させることができ、輸液バッグには、異なる薬剤を収容可能な薬剤収容室が形成される。このように、かかる構成の誤投与防止具がバッグ本体に取り付けられた輸液バッグは、薬剤の混合前には吊孔部の一部が孔重複部に覆われているため、吊孔部に点滴スタンドを挿通できない状態になる。
そして、かかる構成の誤投与防止具は、一対の本体部における孔重複部同士が接続部によって互いに接続されているため、一対の本体部の一端側(孔重複部側)から離間させることができない。また、孔重複部は、連結部によって仕切部と一定距離保った状態で連結されているため、仕切部が互いに係合した状態では、孔重複部をバッグ本体から離間させることができない。そのため、吊孔部は、孔重複部によって覆われた状態が維持される。従って、かかる構成の誤投与防止具がバッグ本体に取り付けられた輸液バッグは、仕切部が互いに係合した状態で(薬剤が未混合の状態で)誤って点滴スタンドに吊下げて使用(薬剤の投与)することができない。
輸液バッグの使用時には、まず、仕切部の互いの係合を解除させる。これにより、内部空間の仕切りが開放され、隣接する薬剤収容室が連通して薬剤が混合される。
仕切部の互いの係合を解除させることで、仕切部をバッグ本体から離間可能な状態にすることができる。孔重複部は、連結部によって仕切部に連結されているため、仕切部がバッグ本体から離間するに伴い、連結部、孔重複部の順に、連結部及び孔重複部もバッグ本体から離間する。これにより、吊孔部の全体が露出し、バッグ本体を点滴スタンドに吊下げることができるようになる。従って、かかる構成の誤投与防止具が取り付けられた輸液バッグは、必ず内部空間の仕切りが解除された状態で(薬剤が混合された状態で)使用されることとなる。
また、仕切部は、前記重ね合わせ方向における前記バッグ本体の両側から二枚のシートをより密接に挟み込むことができる。
本発明に係る輸液バッグは、重ね合わされた二枚のシートの外周縁部同士を接合して二枚のシート間に内部空間を画定する強シール部と前記強シール部に形成された吊孔部と、前記強シール部での粘着力よりも弱い粘着力を有し且つ前記内部空間を部分的に仕切る弱シール部と、を有するバッグ本体と、前記バッグ本体に取り付けられた誤投与防止具と、を備え、前記誤投与防止具は、前記二枚のシートの重ね合わせ方向における前記バッグ本体の両側に配置された一対の本体部と、前記一対の本体部の一端同士を接続する接続部と、を有し、前記一対の本体部のそれぞれは、前記接続部に直接的又は間接的に接続され、且つ前記吊孔部の少なくとも一部と重複した孔重複部と、前記孔重複部と間隔を開けて配置される仕切部と、前記孔重複部と前記仕切部とを一定距離に保った状態で連結する連結部とを含み、前記一対の本体部の仕切部のうち一方の仕切部は、係合部を有し、前記一対の本体部の仕切部のうち他方の仕切部は、前記係合部と係合可能な被係合部を有し、前記一方の本体部の仕切部は、前記バッグ本体を前記重ね方向における両側から挟むと共に、前記係合部が前記被係合部との間に前記バッグ本体を挟み込んだ状態で前記被係合部と解除可能に係合することにより、前記内部空間が仕切られて異なる薬剤を収容する複数の薬剤収容室を形成するとともに、前記二枚のシートの重ね合わされる方向及び前記複数の薬剤収容室が並ぶ方向に直交する方向に間隔をあけて配置される一対の係合部を有し、前記一対の係合部の間には前記弱シール部が配置される、ことを特徴とする。
かかる構成の輸液バッグは、一対の本体部がバッグ本体の重ね合わせ方向における両側に配置され、一対の本体部の一端同士が接続部によって接続されているため、接続部が強シール部の端縁に対向している。そのため、接続部に接続された孔重複部、連結部、仕切部は、一端から他端に向けてこの順に並んだ状態でバッグ本体と対向している。
これにより、孔重複部は、吊孔部の一部と重複する位置に配置され、仕切部は、内部空間を仕切る位置に配置されている。そのため、一対の本体部の仕切部を互いに係合させることができ、輸液バッグには、異なる薬剤を収容可能な薬剤収容室が形成される。このように、かかる構成の輸液バッグは、薬剤の混合前には吊孔部の一部が孔重複部に覆われているため、吊孔部に点滴スタンドを挿通できない状態になる。
そして、かかる構成の輸液バッグは、一対の本体部における孔重複部同士が接続部によって互いに接続されているため、一対の本体部の一端側(孔重複部側)から離間させることができない。また、孔重複部は、連結部によって仕切部と一定距離保った状態で連結されているため、仕切部が互いに係合した状態では、孔重複部をバッグ本体から離間させることができない。そのため、吊孔部は、孔重複部によって覆われた状態が維持される。従って、かかる構成の輸液バッグは、仕切部が互いに係合した状態で(薬剤が未混合の状態で)誤って点滴スタンドに吊下げて使用(薬剤の投与)することができない。
輸液バッグの使用時には、まず、仕切部の互いの係合を解除させる。これにより、内部空間の仕切りが開放され、隣接する薬剤収容室が連通して薬剤が混合される。
仕切部の互いの係合を解除させることで、仕切部をバッグ本体から離間可能な状態にすることができる。孔重複部は、連結部によって仕切部に連結されているため、仕切部がバッグ本体から離間するに伴い、連結部、孔重複部の順に、連結部及び孔重複部もバッグ本体から離間する。これにより、吊孔部の全体が露出し、バッグ本体を点滴スタンドに吊下げることができるようになる。従って、かかる構成の輸液バッグは、必ず内部空間の仕切りが解除された状態で(薬剤が混合された状態で)使用されることとなる。
本発明の一態様として、前記一対の本体部の仕切部同士は、互いに嵌合可能に構成されていてもよい。
かかる構成によれば、仕切部は、前記重ね合わせ方向における前記バッグ本体の両側から二枚のシートをより密接に挟み込むことができる。
以上より、本発明によれば、混合前の薬剤を患者に投与するのを防止することのできる輸液バッグ用の誤投与防止具及びこれを備えた輸液バッグを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る輸液バッグの正面図である。 図2は、同実施形態に係る誤投与防止具の斜視図である。 図3は、図1のIII−III線位置における輸液バッグの一部断面図である。 図4は、図1のIV−IV線位置における輸液バッグの一部断面図である。 図5は、他実施形態に係る輸液バッグの正面図である。 図6は、同実施形態に係る誤投与防止具の斜視図である。 図7は、図5のVII−VII線位置における輸液バッグの一部断面図である。 図8は、別の実施形態に係る輸液バッグの正面図である。 図9は、同実施形態に係る誤投与防止具の斜視図である。 図10は、更に別の実施形態に係る誤投与防止具の斜視図である。 図11は、別の実施形態に係る輸液バッグの正面図である。 図12は、同実施形態に係る輸液バッグの図11のXII−XII線位置における断面図である。 図13は、更に別の実施形態に係る輸液バッグの正面図である。 図14は、参考例に係る輸液バッグの正面図である。 図15は、参考例に係る輸液バッグが点滴スタンドに吊下げられた状態を説明するための図である。 図16は、別の参考例に係る輸液バッグの正面図である。 図17は、従来の輸液バッグの正面図である。 図18は、従来の誤投与防止具が取り付けられた輸液バッグの正面図である。 図19は、従来の誤投与防止具及び輸液バッグの一部側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る輸液バッグについて、図面を参照しつつ説明する。
図1〜4に示すように、本実施形態に係る輸液バッグ1は、重ね合わされた二枚のシートS,Sの外周縁部31同士を接合して二枚のシートS,S間に内部空間Qを画定する強シール部Lと強シール部Lに形成された吊孔部Pとを有するバッグ本体3と、バッグ本体3に取り付けられた誤投与防止具2と、を備える。輸液バッグ1は、複数の薬剤収容室R,Rのうちの一つの薬剤収容室Rの近傍に配置されたポートCを更に備える。
誤投与防止具2は、二枚のシートS,Sの重ね合わせ方向におけるバッグ本体3の両側に配置された一対の本体部4,4と、一対の本体部4,4の一端同士を接続する接続部5と、を有する。
一対の本体部4,4のそれぞれは、接続部5に直接的又は間接的に接続され、且つ吊孔部Pの少なくとも一部と重複した孔重複部41と、孔重複部41と間隔を開けて配置される仕切部42と、孔重複部41と仕切部42とを一定距離Dに保った状態で連結する連結部43とを含む。
一対の本体部4,4の仕切部42は、バッグ本体3を前記重ね合わせ方向における両側から挟んで互いに係合可能に構成されると共にその係合が解除可能に構成され、互いに係合することで内部空間Qが仕切られて異なる薬剤を収容する複数の薬剤収容室R,Rを形成している。
以下、二枚のシートS,Sが重ね合わされる方向をX方向、複数の薬剤収容室R,Rが並ぶ方向をY方向、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向とする。図面には、それぞれの方向に対応する座標軸が必要に応じて図示されている。
バッグ本体3は、二枚のシートS,Sを重ね合わせることによって形成されている。本実施形態のバッグ本体3は、Y方向に長辺と、Z方向に短辺とを有する矩形状の二枚のシートS,Sを重ね合わせることによって形成されている。二枚のシートS,Sは同じ大きさで形成されている。
バッグ本体3は、重ね合わされた二枚のシートS,Sの外周縁部31同士を接着する強シール部Lを有する。バッグ本体3は、強シール部Lによって包囲された領域内に薬剤を収容可能に構成された内部空間Qが形成されている。バッグ本体3は、重ね合わされた二枚のシートS,Sの外周縁部31の全周に亘って強シール部Lを有する。
二枚のシートS,Sは樹脂製である。二枚のシートS,Sには、種々のものを採用することができる。本実施形態では、二枚のシートS,Sは、シートS同士のシール性や、ポートCに対するシール性を考慮し、ポリプロピレン(以下、PPとする)とポリエチレン(以下、PEとする)との合成樹脂シートである。
二枚のシートS,S同士は、外周縁部31がPP及びPEの融点よりも高い温度で接着されることで接合されている。そのため、強シール部Lでは、PP及びPEの双方が溶着した状態となっており、二枚のシートS,S同士は強固に接着されている。
強シール部Lは、バッグ本体3の一方の短辺に形成される第一シール部L1と、他方の短辺に形成される第二シール部L2と、バッグ本体3の一方の長辺に形成される第三シール部L3と、他方の長辺に形成される第四シール部L4とを有する。第一シール部L1と第二シール部L2は対向し、第三シール部L3と第四シール部L4とは対向している。
吊孔部Pは、バッグ本体3の短辺の一端側に形成されている。吊孔部Pは、第一シール部L1をX方向に貫通し、円形状に形成されている。吊孔部Pは、第一シール部L1のZ方向における中央に形成されている。
ポートCは、バッグ本体3の短辺の他端側に接続されている。即ち、吊孔部PとポートCとは対向している。ポートCは、中空針Nを刺通可能に構成された栓体(図示しない)によって一端部が封止される筒状のポート本体部C1と、該ポート本体部C1の他端に連設されてポート本体部C1内に内部を連通させる被シール部C2とを備えている。ポートCは、バッグ本体3における第二シール部L2の端縁上のZ方向における中央からY方向に挿通され、内部空間Qと連通している。
本実施形態の輸液バッグ1のバッグ本体3は、二枚のシートS,S同士を接合して内部空間Qを部分的に仕切る弱シール部Mを有する。バッグ本体3は、弱シール部Mで二枚のシートS,S同士を接着している。
弱シール部Mでの接着力は、強シール部Lでの接着力よりも弱くなるように設定されている。そのため、二枚のシートS,Sは、強シール部Lよりも弱シール部Mにおいて優先的に剥離可能となっている。具体的には、二枚のシートS,S同士は、PPの融点とPEの融点との間の温度で接着されることで接合されている。そのため、弱シール部Mでは、PEのみが溶着された状態(PPは溶着されない)となっている。即ち、弱シール部Mでは、PPとPEのうちの一方のみにおいて二枚のシートS,Sが接着されているため、弱シール部Mでの接着力は、強シール部Lでの接着力よりも弱くなっている。
弱シール部Mは、バッグ本体3の中央部に、Z方向に延びるように形成されている。弱シール部Mは、バッグ本体3の長辺側の両端縁に形成された強シール部Lのそれぞれから離れた位置に形成されている。具体的には、弱シール部Mは、第三シール部L3及び第四シール部L4から離間した位置に形成されており、第三シール部L3及び第四シール部L4とは独立して形成されている。そのため、弱シール部Mの一端部M1と第三シール部L3との間及び弱シール部Mの他端部M2と第四シール部L4との間には連通路(図示しない)が形成されている。弱シール部Mは、バッグ本体3の内部空間Qを部分的にZ方向に仕切っている。
誤投与防止具2は、一対の本体部4,4で輸液バッグ1の二枚のシートS,SをX方向から挟み込み、一対の本体部4,4の仕切部42を互いに係合させることでバッグ本体3に取り付けられる。誤投与防止具2について、便宜上、バッグ本体3に取り付けられた状態を基準として、X方向、Y方向、及びZ方向を使用して説明する。
一対の本体部4,4は、バッグ本体3のX方向における一方のシートSと対向して配置される第一対向部4Aと、他方のシートSと対向して配置される第二対向部4Bとを有する。第一対向部4Aにおける孔重複部41を第一孔重複部41A、仕切部42を第一仕切部42A、連結部43を第一連結部43Aとし、第二対向部4Bにおける孔重複部41を第二孔重複部41B、仕切部42を第二仕切部42B、連結部43を第二連結部43Bとする。
第一孔重複部41Aは、板状に形成されている。具体的には、第一孔重複部41Aは、Y方向の長さがZ方向の長さよりも長く、Y方向の一端部411Aの端縁が直線状、他端部412Aの端縁が湾曲した板状に形成されている。第一孔重複部41Aには、X方向に貫通する係合孔413Aが形成されている。本実施形態では、第一孔重複部41Aには、二つの係合孔413A,413Aが形成され、二つの係合孔413A,413Aは、Z方向に並んでいる。第一孔重複部41Aは、プラスチックや金属等によって形成される。本実施形態の第一孔重複部41Aは、プラスチックによって形成されている。
第一孔重複部41AのY方向の長さは、第一シール部L1のY方向における長さよりも長く形成されている。即ち、第一孔重複部41Aが第一シール部L1に重ね合わされると、第一孔重複部41Aの他端部412Aは、第一シール部L1から延出して薬剤収容室Rに至っている。
第一仕切部42Aは、一対の係合部422,422を有する。一対の係合部422,422は、Z方向に間隔をあけて並んでいる。一対の係合部422,422はそれぞれ、係合本体部423と、該係合本体部423からY方向の両側に延出する延出部424とを有する。本実施形態の係合本体部423は、円筒状に形成されている。一対の係合部422,422のそれぞれのZ方向における一端425は、第一連結部43Aに繋がっている。即ち、一対の係合部422,422は、Z方向における他端426同士を対向させてZ方向に並んでいる。
第一連結部43Aは、一方の薬剤収容室Rを包囲可能な一対の枠部431,431を有する。第一連結部43Aは、第一孔重複部41A及び第一仕切部42Aに接続可能で、弾性変形し難い材料で形成されている。本実施形態の第一連結部43Aは、プラスチックで形成されている。
一対の枠部431,431のそれぞれの一端433は、第一孔重複部41Aの他端部412Aに接続されている。本実施形態では、一対の枠部431,431のそれぞれの一端433は、第一孔重複部41Aの長辺側に接続されている。また、一対の枠部431,431のそれぞれの他端432は、第一仕切部42Aにおける一対の係合部422,422の一端425に接続されている。
第二孔重複部41Bは、板状に形成されている。具体的には、第二孔重複部41Bは、Y方向の長さがZ方向の長さよりも長く、Y方向の一端部411Bの端縁が直線状、他端部412Bの端縁が湾曲した板状に形成されている。第二孔重複部41Bは、所定の厚みを有してX方向に突出する台座413Bと、該台座413BからX方向に突出する係合突起414Bとを有する。本実施形態では、台座413Bは、円盤状に形成されている。第二孔重複部41Bは、二つの係合突起414B,414Bを有し、二つの係合突起414B,414Bは、Z方向に並んでいる。第二孔重複部41Bは、プラスチックや金属等によって形成される。本実施形態の第二孔重複部41Bは、プラスチックによって形成されている。
第二孔重複部41BのY方向の長さは、第一シール部L1のY方向における長さよりも長く形成されている。即ち、第二孔重複部41Bが第一シール部L1に重ね合わされると、第二孔重複部41Bの他端部412Bは、第一シール部L1から延出して薬剤収容室Rに至っている。
台座413Bの外径は、吊孔部Pの内径と略同一か、または吊孔部Pの内径よりも小さく形成されている。本実施形態の台座413Bの外径は、吊孔部Pの内径と略同一に形成されている。また、台座413BのX方向の厚みは、バッグ本体3のX方向の厚み(重ねた状態の二枚のシートS,Sの厚み)と略同じに形成されている。
第二仕切部42Bは、第一仕切部42Aの一対の係合部422,422と係合する被係合部427を有する。図1及び図2に示すように、本実施形態の被係合部427は、Z方向に延びている。被係合部427には、一対の係合部422,422の係合本体部423を係合させる係合凹部427Bが形成されている。本実施形態の被係合部427は、一端から他端に亘って開口している。被係合部427の両端は、第二連結部43Bに繋がっている。
第二連結部43Bは、一方の薬剤収容室Rを包囲可能な一対の枠部434,434を有する。第二連結部43Bは、第二孔重複部41B及び第二仕切部42Bに接続可能で、弾性変形し難い材料で形成されている。本実施形態の第二連結部43Bは、プラスチックで形成されている。
一対の枠部434,434のそれぞれの一端436は、第二孔重複部41Bの他端部412Bに接続されている。本実施形態では、一対の枠部434,434のそれぞれの一端436は、第二孔重複部41Bの長辺側に接続されている。また、一対の枠部434,434のそれぞれの他端435は、第二仕切部42Bにおける被係合部427の一端及び他端のそれぞれに接続されている。
接続部5は、第一孔重複部41A及び第二孔重複部41Bの一端同士を接続している。即ち、本実施形態では、接続部5は、第一孔重複部41Aと第二孔重複部41Bと直接的に接続されている。接続部5は肉薄に形成され、該一端同士の全域に亘って伸びている。接続部5は、X方向の厚みが、バッグ本体3のX方向の厚み(重ねた状態の二枚のシートS,Sの厚み)と略同じに形成されている。
第一孔重複部41Aと第二孔重複部41Bとは、吊孔部Pの少なくとも一部と重複している。本実施形態では、第一孔重複部41Aと第二孔重複部41Bとは、吊孔部Pの全域と重複している。即ち、第一孔重複部41Aと第二孔重複部41Bとは、吊孔部Pを完全に隠蔽している。
第一孔重複部41Aと第二孔重複部41Bとは、吊孔部Pを介して係合可能に構成されている。即ち、第一孔重複部41Aの二つの係合孔413A,413Aと第二孔重複部41Bの二つの係合突起414B,414Bとは、吊孔部Pを介して係合可能となっている。また、第一孔重複部41Aの他端部412A及び第二孔重複部41Bの他端部412Bが第一シール部L1から延出して薬剤収容室Rに至っているのに伴い、第一孔重複部41Aと第二孔重複部41Bとは、薬剤収容室Rの領域にある二枚のシートS,Sの一部を挟んでいる。
本実施形態の輸液バッグ1の説明は以上である。次に、本実施形態に係る誤投与防止具2をバッグ本体3に取り付ける手順及び輸液バッグ1の使用方法について説明する。
まず、誤投与防止具2の仕切部42同士が自由に離間可能な状態にする。そして、接続部5を、バッグ本体3の吊孔部Pが形成された第一シール部L1の端縁に沿わせる。
第一仕切部42Aの一対の係合部422,422の一端425をそれぞれ対応する第三シール部L3又は第四シール部L4上に、他端426を弱シール部Mの両端部に重なるように位置させて第一仕切部42Aをバッグ本体3の一方のシートS上に配置する。第二仕切部42Bの被係合部427を第三シール部L3及び第四シール部L4に亘るように他方のシートS上に配置する。この状態で、第一仕切部42Aと第二仕切部42Bとを係合させる。これにより、一対の係合部422,422と被係合部427とが弱シール部Mと強シール部Lとの間に形成された連通路を塞ぎ、バッグ本体3の内部空間Qが弱シール部Mと仕切部42とによって仕切られる。
以上のように、バッグ本体3の内部空間Qが仕切られることによって、複数の薬剤収容室R,Rが形成される。本実施形態の薬剤収容室Rは、吊孔部P側に位置する第一収容室R1と、ポートC側に位置する第二収容室R2とを有し、第一収容室R1と第二収容室R2に薬剤を収容する。
薬剤が収容された輸液バッグ1の使用時には、まず、何れかの薬剤収容室Rの一対のシートS,Sを押圧して弱シール部Mで一対のシートS,Sを剥離させ、隣り合う薬剤収容室R,R同士を連通させる。この状態で、薬剤収容室Rの一対のシートS,Sを更に押圧し、係合部422と被係合部427とによって挟まれた一対のシートS,S同士の間に一対の係合部422,422の他端426,426から薬剤を回り込ませることによって、一対のシートS,S同士を剥離させる。これによって、バッグ本体3は、他端426,426位置で膨らみ、係合部422と被係合部427とは一対のシートS,Sによって反対側(離間する方向に)に押される。このように、一対の本体部4,4の仕切部42の互いの係合を解除し、仕切部42をバッグ本体3から離間させる。これに伴い、連結部43、孔重複部41の順にバッグ本体3から離間させ、誤投与防止具2を輸液バッグ1から取り外すことができる。以上のように、何れかの薬剤収容室Rの一対のシートS,Sを押圧することによって、仕切が開通するため、第一収容室R1と第二収容室R2とが連通する。
第一収容室R1に収容された薬剤と第二収容室R2に収容された薬剤とを混合させる。薬剤同士を十分に混合させたい場合には、第一収容室R1又は第二収容室R2のシートSを更に押圧し、全ての弱シール部Mで一対のシートS,S同士を剥離する。そして、点滴スタンドに吊下げて使用する。
以上のように、本実施形態に係る輸液バッグ1は、重ね合わされた二枚のシートS,Sの外周縁部31同士を接合して二枚のシートS,S間に内部空間Qを画定する強シール部Lと前記強シール部Lに形成された吊孔部Pとを有するバッグ本体3と、前記バッグ本体3に取り付けられた誤投与防止具2と、を備え、前記誤投与防止具2は、前記二枚のシートS,Sの重ね合わせ方向における前記バッグ本体3の両側に配置された一対の本体部4,4と、前記一対の本体部4,4の一端同士を接続する接続部5と、を有し、前記一対の本体部4,4のそれぞれは、前記接続部5に直接的又は間接的に接続され、且つ前記吊孔部Pの少なくとも一部と重複した孔重複部41と、前記孔重複部41と間隔を開けて配置される仕切部42と、前記孔重複部41と前記仕切部42とを一定距離Dに保った状態で連結する連結部43とを含み、前記一対の本体部4,4の仕切部42は、前記バッグ本体3を前記重ね合わせ方向における両側から挟んで互いに係合可能に構成されると共にその係合が解除可能に構成され、互いに係合することで前記内部空間Qが仕切られて異なる薬剤を収容する複数の薬剤収容室R,Rを形成している。
かかる構成の輸液バッグ1は、一対の本体部4,4がバッグ本体3の重ね合わせ方向における両側に配置され、一対の本体部4,4の一端同士が接続部によって接続されているため、接続部5が強シール部Lの端縁に対向している。そのため、接続部5に接続された孔重複部41、連結部43、仕切部42は、一端から他端に向けてこの順に並んだ状態でバッグ本体3と対向している。
これにより、孔重複部41は、吊孔部Pの一部と重複する位置に配置され、仕切部42は、内部空間Qを仕切る位置に配置されている。そのため、一対の本体部4,4の仕切部42を互いに係合させることができ、輸液バッグ1には、異なる薬剤を収容可能な薬剤収容室R,Rが形成される。このように、かかる構成の輸液バッグ1は、薬剤の混合前には吊孔部Pの一部が孔重複部41に覆われているため、吊孔部Pに点滴スタンドを挿通できない状態になる。
そして、かかる構成の輸液バッグ1は、一対の本体部4,4における孔重複部41同士が接続部5によって互いに接続されているため、一対の本体部4,4の一端側(孔重複部41側)から離間させることができない。また、孔重複部41は、連結部43によって仕切部42と一定距離D保った状態で連結されているため、仕切部42が互いに係合した状態では、孔重複部41をバッグ本体3から離間させることができない。そのため、吊孔部Pは、孔重複部41によって覆われた状態が維持される。従って、かかる構成の輸液バッグ1は、仕切部42が互いに係合した状態で(薬剤が未混合の状態で)誤って点滴スタンドに吊下げて使用(薬剤の投与)することができない。
仕切部42の互いの係合を解除させることで、仕切部42をバッグ本体3から離間可能な状態にすることができる。孔重複部41は、連結部43によって仕切部42に連結されているため、仕切部42がバッグ本体3から離間するに伴い、連結部43、孔重複部41の順に、連結部43及び孔重複部41もバッグ本体3から離間する。これにより、吊孔部Pの全体が露出し、バッグ本体3を点滴スタンドに吊下げることができるようになる。従って、かかる構成の輸液バッグ1は、必ず内部空間Qの仕切りが解除された状態で(薬剤が混合された状態で)使用されることとなる。
また、一対の本体部4,4の仕切部42同士は、互いに嵌合可能に構成されているため、仕切部42は、前記重ね合わせ方向における前記バッグ本体3の両側から二枚のシートS,Sをより密接に挟み込むことができる。
具体的には、図3及び図4に示すように、第二仕切部42Bの係合凹部427Bの内径は、第一仕切部42A一対の係合部422,422の係合本体部423の外径と略同一である。また、第二仕切部42Bの被係合部427に形成された開口の幅は、一対の係合部422,422の係合本体部423の外径よりも狭く形成されている。被係合部427は、合成樹脂等によって若干の変形を許容するように形成されており、一対の係合部422,422を係合凹部427Bの開口から係合凹部427Bの内側へ押し込むことによって開口が開き、一対の係合部422,422を係合凹部427B内へ嵌め込むことができる。一対の係合部422,422が係合凹部427B内へ嵌め込まれると、開口は元の開口幅に戻るようになっている。このように、第一仕切部42Aと第二仕切部42Bとは密接に嵌合し、薬剤の保存状態(使用前)においては、隣接する薬剤収容室R内の薬剤同士が混合されないようになっている。
本実施形態に係る輸液バッグ1は、バッグ本体3の内部空間Qが、弱シール部Mと仕切部42とによって仕切られ、弱シール部Mで一対のシートS,S同士を剥離させ、続いて仕切部42同士の係合を解除させることによって、必ず第一収容室R1と第二収容室R2とを連通させることができる。そのため、弱シール部Mのシール力を低く設定することができる。
また、仕切部42の互いの係合を解除させることによって、隣接する薬剤収容室R,Rを連通させることができるため、内部空間Qが弱シール部Mのみで仕切られた場合に弱シール部Mが強すぎて開かず、薬剤を混合できないという問題を解決することができる。
また、第二孔重複部41Bの台座413Bの外径は、吊孔部Pの内径と略同一に形成されて、台座413BのX方向の厚みは、バッグ本体3のX方向の厚み(重ねた状態の二枚のシートS,Sの厚み)と略同じに形成されている。そのため、台座413Bは、吊孔部に嵌り込み、孔重複部41のそれぞれが二枚のシートS,Sに対して位置ずれし難い。即ち、孔重複部41に対して二枚のシートS,S上をスライドさせるような力が加わったとしても、台座413Bの端縁が吊孔部Pの内周面に掛止されるため、孔重複部41の移動が規制される。このように、孔重複部41が二枚のシートS,Sに対して位置ずれし難い結果、隠蔽した吊孔部Pも現れ難くなり、誤って輸液バッグ1が点滴スタンドに吊下げられるのを防止することができる。
一対の係合部422,422のそれぞれは、係合本体部423からY方向の両側に延出する延出部424を有する。そのため、延出部424に指などを掛止させやすくなり、係合本体部423と被係合部427の係合凹部427Bとの嵌合状態を容易に解除することができる。
尚、本発明の輸液バッグ1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態では、輸液バッグ1のバッグ本体3は、二枚のシートS,S同士を接合して内部空間Qを部分的に仕切る弱シール部Mを有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。バッグ本体3は、第三シール部L3から第四シール部L4に亘って弱シール部Mを有していてもよい。即ち、弱シール部Mは、内部空間Qを完全に複数の薬剤収容室R,Rに仕切るものであってもよい。そして、一対の係合部422,422は、弱シール部M上に他端426,426同士を対向させてZ方向に間隔をあけて並んでいてもよい。この場合でも、上記実施形態と同様、輸液バッグ1の使用時には、まず、何れかの薬剤収容室Rの一対のシートS,Sを押圧して弱シール部Mで一対のシートS,S同士を剥離させる。これにより、一対の本体部4,4の仕切部42の互いの係合を解除し、誤投与防止具2を輸液バッグ1から取り外す。弱シール部Mをこのように構成しても、輸液バッグ1は、必ず第一収容室R1と第二収容室R2とが連通してから使用されることとなる。
上記実施形態では、誤投与防止具2を備えた輸液バッグ1について説明したが、誤投与防止具2は、単体であってもよい。即ち、バッグ本体3の内部空間Qが仕切られていない輸液バッグのバッグ本体3に取り付けられるものであってもよい。
上記実施形態では、第一孔重複部41Aと第二孔重複部41Bとが係合(嵌合)可能である場合について説明したが、これに限定されるものではない。第一孔重複部41A及び第二孔重複部41Bは、吊孔部Pの少なくとも一部に重複していればよく、係合するものでなくてもよい。これに伴い、第一孔重複部41Aは、係合孔413Aを有していなくてもよく、第二孔重複部41Bは係合突起414Bを有していなくてもよい。
上記実施形態では、第一孔重複部41Aと第二孔重複部41Bとは、吊孔部Pの全域と重複し、吊孔部Pを完全に隠蔽している場合について説明したが、これに限定されるものではない。第一孔重複部41Aと第二孔重複部41Bとは、吊孔部Pの一部と重複していてもよい。この場合、第一孔重複部41Aと第二孔重複部41Bとは、吊孔部Pの非重複部(孔重複部41と重複していない領域)の最大幅が点滴スタンドのフックの径よりも小さくなるように吊孔部Pに重複し、吊孔部Pにフックを掛けられないようにしている。
上記実施形態に係る誤投与防止具2は、第一仕切部42Aが一対の係合部422,422を有し、第一連結部43Aと第二連結部43Bとが一対の枠部431,431、434,434を有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。図5〜図7に示すように、第一仕切部42Aは、係合部422を一つ有し、第一連結部43A及び第二連結部43Bはそれぞれの孔重複部41と仕切部42とを真っすぐに繋ぐものであってもよい。
この場合、図6に示すように、第二仕切部42Bは、被係合部427の両端に一対の突出部429,429と、一対の突出部429,429のうちの一方の突出部429に連設された規制部429Bとを有する。規制部429Bは、他方の突出部429に掛止可能に構成されている。
また、この場合、バッグ本体3の強シール部Lは、バッグ本体3の内部空間Qの一部を仕切っていてもよい。具体的には、強シール部Lは、図5に示すように、第三シール部L3及び第四シール部L4のそれぞれから、Z方向におけるバッグ本体3の内方に延出する一対の延出部L5,L5を有していてもよい。一対の延出部L5,L5は、第三シール部L3及び第四シール部L4におけるY方向の中央部からZ方向におけるバッグ本体3の内方に延出している。
一対の延出部L5,L5の延出端部のそれぞれには、一対の突出部429,429を挿通させる挿通部L6,L6が形成されている。
図7に示すように、一対の突出部429,429のそれぞれが一対の延出部L5,L5に形成された挿通部L6,L6に挿通され、第一仕切部42Aの係合本体部423を係合凹部427Bに係合させた状態で規制部429Bを他方の突出部429に掛止させることで、第一仕切部42Aと第二仕切部42Bとを嵌合させることができる。
上記実施形態に係る誤投与防止具2は、第一連結部43Aと第二連結部43Bとがそれぞれ一対の枠部431,431、434,434を有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。図8及び図9に示すように、第一連結部43A及び第二連結部43Bのそれぞれは、一つの枠部431,434を有するものであってもよい。
上記実施形態では、連結部43(第一連結部43A及び第二連結部43B)は、薬剤収容室Rを包囲可能に構成されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。連結部43(第一連結部43A及び第二連結部43B)は、孔重複部41と仕切部42とを一定距離D保った状態で連結していればよく、バッグ本体3の何れの領域に配置されていてもよい。また、バッグ本体3よりも外側に延出していてもよい。
上記実施形態では、バッグ本体3の内部空間Qは、誤投与防止具2の仕切部42と弱シール部Mとによって仕切られる場合について説明したが、これに限定されるものではない。バッグ本体3には、弱シール部Mが形成されず、バッグ本体3の内部空間Qは、仕切部42のみによって仕切られていてもよい。この場合、図10に示すように、誤投与防止具2の第一仕切部42Aは、一つの係合部422を有しており、該係合部422は、第三シール部L3から第四シール部L4に亘ってZ方向に延びていてもよい。またこの場合、誤投与防止具2の基本的構成は、上記実施形態における誤投与防止具2と同様である。
上記実施形態のバッグ本体3の内部空間Qは、誤投与防止具2の仕切部42と弱シール部MとによってZ方向に二つに仕切られる場合について説明したが、これに限定されるものではない。図11〜図13に示すように、内部空間Qは、弱シール部Mと誤投与防止具2の仕切部42とによって三つに仕切られていてもよい。
図11及び図12に示すように、内部空間Qが弱シール部Mと誤投与防止具2の仕切部42とによって三つに仕切られる場合には、バッグ本体3には、第三収容室R3が更に形成される。そのため、誤投与防止具2は、内部空間Qを第一収容室R1と第二収容室R2とに仕切る仕切部402と、内部空間Qを第二収容室R2と第三収容室R3とに仕切る仕切部403とを有する。この場合、一対の本体部4,4のそれぞれの仕切部402と仕切部403同士は連結しているため、一対の本体部4,4のそれぞれの仕切部402及び仕切部403同士を離間させることで、一対の本体部4,4のそれぞれの孔重複部41を離間させることができ、吊孔部Pが現れることとなる。
また、図13のように、Y方向に延びる弱シール部Mによって内部空間Qの一部がY方向に仕切られることで、内部空間Qが弱シール部Mと仕切部42とによって三つに仕切られた場合には、第一収容室R1と第二収容室R2とがZ方向に並び、第三収容室R3が第一収容室R1及び第二収容室R2とY方向に並ぶ。そして、第一仕切部42Aの一対の係合部422,422のうちの一方の係合部422が第一収容室R1と第三収容室R3との仕切となり、他方の係合部422が第二収容室R2と第三収容室R3との仕切となる。この場合でも、一対の本体部4,4のそれぞれの仕切部42と孔重複部41とは連結されているため、一対の係合部422,422と被係合部427の係合を解除させて、一対の本体部4,4の仕切部42同士を離間させることで吊孔部Pが現れることとなる。
<参考例>
輸液バッグの参考例について、図14〜図16を参照しつつ説明する。なお、上記の実施形態と共通する部分については、同じ符号を付して、重複する説明は繰り返さない。
本参考例に係る輸液バッグ11は、重ね合わされた二枚のシートS,Sの外周縁部31同士が接合されることで薬剤を収容する内部空間Qを画定したバッグ本体3と、前記バッグ本体3の一端に接続されたポートCと、前記二枚のシートS,Sの重ね合わせ方向における前記バッグ本体3の両側に配置された一対の仕切片4,4と、を備え、前記一対の仕切片4,4のそれぞれは、前記バッグ本体3を前記重ね合わせ方向における両側から挟んで互いに係合可能に構成されると共にその係合が解除可能に構成され、互いに係合することで前記内部空間Qが仕切られて異なる薬剤を収容する複数の薬剤収容室R,Rを形成する仕切本体42を有し、少なくとも一方の仕切片4は、仕切本体42が前記バッグ本体3に対して離間可能に前記バッグ本体3に固定されているとともに、前記仕切本体42に連結され、且つ点滴スタンドSTに掛止可能な掛止部6であって、前記仕切本体42が前記バッグ本体3から離間することで前記ポートCが位置する一端とは反対側の他端からバッグ本体3の外側に延出可能な掛止部6を有する。
参考例に係る輸液バッグ11のバッグ本体3は、上記実施形態のバッグ本体3と同様の構成である。そのため、説明上、上記実施形態におけるX方向、Y方向、Z方向を基準として説明する。
図14及び図15に示すように、本参考例では、一対の仕切片4,4のそれぞれの仕切本体42が前記バッグ本体3に対して離間可能に前記バッグ本体3に固定されている。また、一対の仕切片4,4のそれぞれは、掛止部6を有する。また、一対の仕切片4,4のそれぞれは、バッグ本体3に固定するための固定部41と、固定部41と仕切本体42とを繋ぐ繋ぎ部43とを更に有する。
図15に示すように、一対の仕切片4,4の仕切本体42は互いに嵌合可能に構成されている。一方の仕切本体42は、他方の仕切本体42と嵌合する一対の係合部422,422を有し、他方の仕切本体42には、一方の仕切本体42の一対の係合部422,422を密接に嵌め込む係合凹部427Bが形成されている。仕切本体42の基本的構成は、上記実施形態における仕切部42と同様である。
掛止部6は、一対の係合部422,422の他端426の双方からY方向へ延出するとともに、第二収容室R2側へ凹む凹状に形成されている。
固定部41は、バッグ本体3に固定されている。本参考例では、固定部41は、第一シール部L1に固定されている。固定部41は、バッグ本体3の吊孔部Pを隠蔽した状態でバッグ本体3に固定されている。そのため、仕切本体42をバッグ本体3から離間させても、吊孔部Pが現れないものとなっている。
繋ぎ部43は、一対の仕切片4,4の仕切本体42同士の係合を解除すると、容易にバッグ本体3から離間可能に構成されている。本参考例の繋ぎ部43は、第一収容室R1を包囲する枠状に形成されている。
また、別の参考例として、図16に示すように、繋ぎ部43は、変形可能なシート状に形成されていてもよい。繋ぎ部43は、固定部41と仕切本体42とを繋ぐことができればよく、棒状、紐状、板状等様々な形状を採用し得る。
以上のように構成された輸液バッグ11では、掛止部6は、仕切本体42に連結されているため、一対の仕切片4,4の仕切本体42同士が係合した状態では、掛止部6の移動が規制されている。そのため、薬剤の混合前には、掛止部6を点滴スタンドSTに掛止することができない。
輸液バッグ11の使用時には、まず、仕切本体42の互いの係合を解除させる。これにより、内部空間Qの仕切りが開放され、隣接する薬剤収容室R,Rが連通して薬剤が混合される。
仕切本体42の互いの係合を解除させることで、仕切本体42をバッグ本体3から離間可能な状態にする。掛止部6は、仕切本体42に連結されているため、仕切本体42がバッグ本体3から離間するに伴い、掛止部6もバッグ本体3から離間する。固定部41を支点として、仕切本体42をバッグ本体3から離間させ、固定部41を介して係合位置の反対側まで移動させる。これにより、掛止部6は、前記ポートCが位置する一端とは反対側の他端からバッグ本体3の外側に延出するため、掛止部6を点滴スタンドSTに吊下げることができるようになる。従って、かかる構成の輸液バッグ11は、必ず内部空間Qの仕切りが解除された状態で(薬剤が混合された状態で)使用されることとなる。
1…輸液バッグ、2…誤投与防止具、3…バッグ本体、31…外周縁部、4…一対の本体部、4A…第一対向部、4B…第二対向部、41…孔重複部、41A…第一孔重複部、41B…第二孔重複部、42…仕切部、42A…第一仕切部、42B…第二仕切部、422,422…一対の係合部、427…被係合部、43…連結部、43A…第一連結部、43B…第二連結部、5…接続部、C…ポート、L…強シール部、L1…第一シール部、L2…第二シール部、L3…第三シール部、L4…第四シール部、L5…一対の延出部、M…弱シール部、R…薬剤収容室、R1…第一収容室、R2…第二収容室、S…シート

Claims (2)

  1. 重ね合わされた二枚のシートの外周縁部同士を接合して二枚のシート間に内部空間を画定する強シール部と前記強シール部に形成された吊孔部と、前記強シール部での粘着力よりも弱い粘着力を有し且つ前記内部空間を部分的に仕切る弱シール部と、を有するバッグ本体と、前記バッグ本体に取り付けられた誤投与防止具と、を備え、
    前記誤投与防止具は、前記二枚のシートの重ね合わせ方向における前記バッグ本体の両側に配置された一対の本体部と、前記一対の本体部の一端同士を接続する接続部と、を有し、
    前記一対の本体部のそれぞれは、前記接続部に直接的又は間接的に接続され、且つ前記吊孔部の少なくとも一部と重複した孔重複部と、前記孔重複部と間隔を開けて配置される仕切部と、前記孔重複部と前記仕切部とを一定距離に保った状態で連結する連結部とを含み、
    前記一対の本体部の仕切部のうち一方の仕切部は、係合部を有し、
    前記一対の本体部の仕切部のうち他方の仕切部は、前記係合部と係合可能な被係合部を有し、
    前記一方の本体部の仕切部は、前記バッグ本体を前記重ね方向における両側から挟むと共に、前記係合部が前記被係合部との間に前記バッグ本体を挟み込んだ状態で前記被係合部と解除可能に係合することにより、前記内部空間が仕切られて異なる薬剤を収容する複数の薬剤収容室を形成するとともに、前記二枚のシートの重ね合わされる方向及び前記複数の薬剤収容室が並ぶ方向に直交する方向に間隔をあけて配置される一対の係合部を有し、
    前記一対の係合部の間には前記弱シール部が配置される、ことを特徴とする輸液バッグ。
  2. 前記一対の本体部の仕切部は、互いに嵌合可能に構成されている請求項に記載の輸液バッグ。
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