JP3121155U - 医療用複室容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】より確実に混合前の薬剤を投与することを防ぐことができる医療用複室容器を提供することを課題とする。
【解決手段】医療用複室容器1は、容器本体3と、該容器本体3の対向する内壁面を離間可能に固着することで容器本体3を薬剤収納可能な複数の収納室7,8に仕切る仕切り用弱シール部9と、容器本体3に取り付けられた薬剤排出部5と、容器本体3の周縁部2に形成された吊掛孔6と、を備え、吊掛孔6に隣接する収納室7を二分するよう仕切り用弱シール部9と吊掛孔6との間で折り返されて折り返し部10が形成され、折り返し部10の全外周縁部11は、仕切り用弱シール部9の開封に伴い固着状態が解除可能となるよう容器本体3に固着されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、仕切り用弱シール部で仕切られた複数の収納室を有する医療用複室容器に関するものである。
静脈注射により患者に投与される薬剤の中には、予め配合すると経時変化を起こすような不安定な薬剤がある。経時変化としては、例えばアミノ酸輸液とブドウ糖輸液を配合して保存しておくと、褐変するいわゆるメイラード反応が挙げられる。また、脂肪乳剤と電解質溶液とを配合して保存しておくと、脂肪分が凝集を生じ、リン酸含有液とカルシウム含有液を配合しておくと、リン酸カルシウムの沈殿を生じ、望ましくない変化を起こす。
このような薬剤に対しては、次のような医療用複室容器が用いられることが多い。この医療用複室容器は、薬剤を収納する2つの収納室を備えたプラスチックフィルム製の容器本体と、この容器本体から薬剤を排出する薬剤排出部とを備えている。2つの収納室は、容器本体の内壁面同士を熱融着した仕切り用弱シール部によって仕切られている。使用に際しては、いずれかの収納室の中央付近を押圧し、収納室内の圧力を高めて仕切り用弱シール部を開封する。これによって両収納室が連通し、2つの薬剤が混合される。その後、薬剤排出部を刺入等によって開封し、容器本体を吊り下げて、混合後の薬剤を患者に投与する。
ここで、特許文献1に記載の医療用複室容器では、仕切り用弱シール部開通前の混合前の薬剤を患者に投与するのを防ぐために、図3に示すように、吊掛孔16が形成された周縁部12を収納部17に向かって折り曲げ、粘着シール20によって収納部17に固定している。このように固定することで、吊掛孔16の一方面が容器本体13に塞がれて吊掛不能な状態となる。このような医療用複室容器11を使用する際は、まず収納部17を手で押圧する等して仕切り用弱シール部19を開通させ、収納室17と18とに収納された薬剤を混合させる。このときの収納部17への押圧により、粘着シール20が貼られている部分が膨らむことで、粘着シール20に収納部17の表面から剥離させる方向の力が作用して、粘着シール20が収納部17の表面から剥がれ、吊掛孔16は吊掛可能な状態となる。
特開2005−218661公報
しかしながら、上記従来の医療用複室容器では、粘着シール20が周縁部12の一部にしか貼られていない。したがって、粘着シール20が貼られていない部分に指を挿入することができ、医療現場では、上記した仕切り用弱シール部の開通操作を行わずに粘着シールを剥がしてしまい、未混合の薬剤を投与するおそれがある。また、複数の医療用複室容器11を運搬している際に他の医療用複室容器等が粘着シール20の貼られていない部分に入り込む等したりすることで、周縁部12が収納室17から離間する方向に力がかかり、粘着シール20が剥がれてしまうおそれが考えられる。
そこで、本考案は、混合前の薬剤を投与することを確実に防ぐことができる医療用複室容器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本考案の医療用複室容器は、容器本体と、該容器本体の対向する内壁面を離間可能に固着することで前記容器本体を薬剤収納可能な複数の収納室に仕切る仕切り用弱シール部と、前記容器本体に取り付けられた薬剤排出部と、前記容器本体の周縁部に形成された吊掛孔と、を備え、前記吊掛孔に隣接する収納室を二分するよう前記仕切り用弱シール部と吊掛孔との間で折り返されて折り返し部が形成されており、前記折り返し部の全外周縁部は、前記仕切り用弱シール部の開封に伴い固着状態が解除可能となるよう前記容器本体に固着されていることを特徴とする。
前記折り返し部の全外周縁部は、ヒートシールにより前記容器本体に熱融着されていることが好ましい。
本考案に係る医療用複室容器によれば、上記のように、仕切り用弱シール部と吊掛孔との間で折り返された折り返し部が容器本体に固着されているために、吊掛孔の一方面が容器本体で塞がれ、結果として医療用複室容器を吊り掛けることができなくなる。また、このように容器本体に固着された折り返し部は、該固着状態は仕切り用弱シール部の開封に伴い解除される、すなわち、仕切り用弱シール部の開封前には前記固着状態は解除されないため、仕切り用弱シール部開封前の混合前の薬剤が患者に投与されることを防ぐことができる。さらには、折り返し部の外周縁部全てが容器本体に固着されているために、指を入れて外したりすることができず、混合前の薬剤を患者に投与することを確実に防ぐことができる。また、粘着シールなどの保持部材を別途必要としないため、低コスト化を図ることもできる。
以下、本考案に係る医療用複室容器の実施形態について添付図面に従って説明する。
図1は、本実施形態にかかる医療用複室容器1を示す平面図である。
図1に示すように、この医療用複室容器1は、2枚のフィルムの周縁部2を熱融着して矩形状に形成された容器本体3と、この容器本体3に接続され内部にゴム栓4を有する薬剤排出部5と、医療複室容器1を輸液スタンドなどのフックに吊り掛けるために周縁部2に形成された吊掛孔6とを備えている。容器本体3は、薬剤a,bが封入される第1収納室7及び第2収納室8を有しており、2つの収納室7,8は仕切り用弱シール部9で仕切られている。
仕切り用弱シール部9は、容器本体3の対向するフィルム同士を熱融着することにより形成することができ、容器本体3の長手方向と略垂直な方向に延びている。また、この仕切り用弱シール部9は、常時は2つの収納室7,8を隔離し、使用に際し、収納部8を外部から押圧して収納室8内の圧力を高めることにより開封する程度の強度で融着されている。
なお、仕切り用弱シール部9によって仕切られた各収納室7,8には、予め混合或いは溶解しておくとメイラード反応等の経時変化を起こすため隔離する必要がある各種薬剤a,bがそれぞれ封入されており、例えば一方の収納室にアミノ酸を含有する溶液、他方の収納室に還元糖を含有する溶液を収納することができる。また、必要に応じていずれか一方の収納室に電解質等を封入することもできる。なお、液剤だけでなく、いずれか一方の収納室に固形薬剤を収納することもできる。
図示例では、薬剤排出部5は第2収納室8に接続されており、この薬剤排出部5と対向する容器本体3の端部の周縁部2に医療用複室容器1を吊り掛けるための吊掛孔6が形成されている。
ここで、医療用複室容器1は、吊掛孔6に隣接する第1収納室7を二分するように仕切り用弱シール部9と吊掛孔6との間で折り返されて折り返し部10が形成されている。この折り返し部10の外周縁部11は、その全外周縁にわたって容器本体3に固着されており、例えば、ヒートシールで熱融着させて固着させることができる。この固着強度は、後述する仕切り用弱シール部9の開封に伴い固着状態が解除されるように調整する。このように、折り返し部10が容器本体3に固着されていることで、吊掛孔6の一方面が容器本体3で塞がれており、この状態では医療用複室容器1を吊り掛けることができなくなっている。また、外周縁部11の全てが容器本体3に固着されているために、指等が入る隙間がなく、手で外れたり運搬中に外れたりしない構造となっている。ここで、折り返し部10は、図示例のように収納室7上に位置することが好ましいが、後述する仕切り用弱シール部9の開封操作を妨げない限りにおいて、収納室8上に部分的に位置しても良い。
容器本体3を構成するフィルムの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂等、種々の樹脂材料を採用することができる。また、単層のフィルムに限られず、多層構造のフィルムを使用することもでき、例えば、内層及び外層がポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンで、中間層が環状オレフィンコポリマーである3層構造のフィルムを使用することができる。
次に、上記のように構成された医療用複室容器1の使用方法について説明する。医療用複室容器1内の薬剤を患者に投与するには、まず、上述したように構成された医療用複室容器1(図1参照)の第2収納室8を手で押さえる等して押圧し、収納室8内の圧力を高める。これにより、仕切り用弱シール部9が開封して第1及び第2収納室7,8が連通し、各収納室7,8内の薬剤a,bが混合される。
また、上述したように仕切り用弱シール部9が開封されることで、薬剤が第1収納室7の折り返された部分7aに流れ込む。その流れ込んだ薬剤の液圧で、前記折り返された部分7aが延びる方向、すなわち折り返し部10が容器本体3から離間する方向に力が働く。この力により、折り返し部10の外周縁部11と容器本体3との固着状態が解除され、折り返し部10の折り返し状態も解除される(図2参照)。
以上により、容器本体3に塞がれていた吊掛孔6も使用可能となり、医療用複室容器1を輸液スタンドなどのフックに吊り下げて、混合後の薬剤を患者に投与することが可能となる。このように、仕切り用弱シール部9が開封してはじめて吊掛孔6が使用可能となるため、混合前の薬剤を患者に投与することを確実に防止することができる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案はこれらに限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、折り返し部10の外周縁部11をヒートシールによって容器本体3に熱融着しているが、接着剤によって接着することもできる。
本考案に係る医療用複室容器の実施形態を示す平面図である。 図1の医療用複室容器の折り返し部の外周縁部の固着状態が解除された状態を示す平面図である。 従来の医療用複室容器を示す斜視図である。
符号の説明
1 医療用複室容器
2 周縁部
3 容器本体
5 薬剤排出部
6 吊掛孔
7,8 収納室
9 仕切り用弱シール部
10 折り返し部
11 外周縁部

Claims (2)

  1. 容器本体と、
    該容器本体の対向する内壁面を離間可能に固着することで前記容器本体を薬剤収納可能な複数の収納室に仕切る仕切り用弱シール部と、
    前記容器本体に取り付けられた薬剤排出部と、
    前記容器本体の周縁部に形成された吊掛孔と、を備え、
    前記吊掛孔に隣接する収納室を二分するよう前記仕切り用弱シール部と吊掛孔との間で折り返されて折り返し部が形成され、
    前記折り返し部の全外周縁部は、前記仕切り用弱シール部の開封に伴い固着状態が解除可能となるよう前記容器本体に固着されていることを特徴とする医療用複室容器。
  2. 前記折り返し部の全外周縁部は、ヒートシールにより前記容器本体に熱融着されていることを特徴とする請求項1に記載の医療用複室容器。

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05278556A (ja) * 1991-12-17 1993-10-26 Toyota Motor Corp エアバッグ装置の衝突センサシステム
JPH061035U (ja) * 1992-06-19 1994-01-11 マツダ株式会社 自動車のエアバッグ装置
JP2012105716A (ja) * 2010-11-15 2012-06-07 Hosokawa Yoko Co Ltd 薬液入り複室容器、およびその製造方法

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