JP6625982B2 - ドライペットフードの嗜好性を向上させるための組成物及び方法 - Google Patents

ドライペットフードの嗜好性を向上させるための組成物及び方法 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2013年12月19日に出願された米国特許仮出願第61/918407号の優先権を主張するものであり、この特許の開示内容は本参照により本明細書に組み込まれる。
[0002]本開示は、概してペットフードに関する。更に詳細には、本開示はドライペットフードの嗜好性を向上させるための組成物及び方法に関する。
[0003]主なペットフードの種類、すなわちドライ、セミモイスト、及びウェットの中で、ドライペットフードは最も嗜好性が低いと認識されている。既存の解決法は、原材料(例えば脂肪)の質で効果を得ること、製品の水分を増量すること、又は香味系の塗布比率を増やすことによっている。これらの解決法の主な欠点は、材料の調達及び/又はコストにある。
[0004]本開示は、ソルビン酸及び/又はその塩を用いた、ドライペットフードの嗜好性を向上させるための組成物及び方法を提供する。その組成物及び方法は、長期間にわたり乾燥粒状物のサクサク感を失わせることなく、嗜好性を向上させる。ソルビン酸及び/又はその塩は、ドライペットフードの本体組成として及び/又はドライペットフードのコーティングとして用いることができ、ソルビン酸及び/又はその塩は製品の構成に影響を与えることなく用いることができる。
[0005]したがって通常の実施形態では、本開示は、ソルビン酸、ソルビン酸塩及びこれらの組み合わせからなる群から選択される成分を含み、脂質、タンパク質、炭水化物、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される追加成分を更に含む、ドライペットフード製品を提供する。
[0006]1つの実施形態では、製品中の成分の総量は製品の0.4重量%〜1.0重量%である。
[0007]1つの実施形態では、製品中の成分の総量は製品の0.5重量%〜1.0重量%である。
[0008]1つの実施形態では、成分は、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウム、ソルビン酸ナトリウム及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。
[0009]1つの実施形態では、ドライペットフード製品は、その成分の少なくとも一部が存在する本体を含む。
[0010]1つの実施形態では、ドライペットフード製品は、その成分の少なくとも一部が存在するコーティングを含む。
[0011]別の実施形態では、ドライペットフードの製造方法が提供される。その方法は、ソルビン酸、ソルビン酸塩及びこれらの組み合わせからなる群から選択される成分を含む材料を粉砕するステップ、粉砕された材料を押出成形して押出成形物を形成するステップ、押出成形物から粒状物を形成するステップ、及び粒状物を乾燥してドライペットフードを形成するステップを含む。
[0012]1つの実施形態では、成分は、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウム、ソルビン酸ナトリウム及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。
[0013]別の実施形態では、ドライペットフードを製造するための方法が提供される。その方法は、乾燥粒状物にコーティング組成物を塗布するステップを含み、このコーティング組成物は、ソルビン酸、ソルビン酸塩及びこれらの組み合わせからなる群から選択される成分を含有する。
[0014]1つの実施形態では、成分の量はコーティング組成物の0.4重量%〜1.0重量%である。
[0015]1つの実施形態では、成分の量はコーティング組成物の0.5重量%〜1.0重量%である。
[0016]1つの実施形態では、成分は、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウム、ソルビン酸ナトリウム及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。
[0017]別の実施形態では、ドライペットフードの嗜好性を向上させるための方法が提供される。方法は、嗜好性を向上させる量の、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウム、ソルビン酸ナトリウム及びこれらの組み合わせからなる群から選択される成分を、ドライペットフードの本体又はドライペットフードのコーティング組成物の少なくとも1つの中に混合するステップを含む。
[0018]別の実施形態では、以下の方法が提示される。方法は、嗜好性を向上させる量のソルビン酸、ソルビン酸塩及びこれらの組み合わせからなる群から選択される成分を含むドライフード製品を、ペットに与えるステップを含む。
[0019]1つの実施形態では、ペットはネコであり、成分はドライフード製品の0.4重量%〜1.0重量%である。
[0020]他の実施形態では、ペットはネコであり、成分はドライフード製品の0.5重量%〜1.0重量%である。
[0021]1つの実施形態では、ペットはイヌであり、成分はドライフード製品の0.4重量%〜1.0重量%である。
[0022]他の実施形態では、ペットはイヌであり、成分はドライフード製品の0.5重量%〜1.0重量%である。
[0023]1つの実施形態では、ドライフード製品は、成分の少なくとも一部が存在する本体を含む。
[0024]1つの実施形態では、ドライペットフード製品は、成分の少なくとも一部が存在するコーティングを含む。
[0025]本開示の有益な点は、ドライペットフードの嗜好性を向上させることにある。
[0026]本開示のもう一つの有益な点は、経済的ですぐに利用可能な化合物をペットフードの嗜好性向上剤として用いることにある。
[0027]本開示の更にもう一つの有益な点は、製品の構成に影響を与えることなくドライペットフードの嗜好性を向上させることにある。
[0028]本開示の今一層の有益な点は、セミモイスト及びウェットペットフードにおいて保存料として認識されている機能のために用いられるより多くの量で、ドライペットフードの嗜好性向上剤として化合物を用いることにある。
[0029]本開示の追加的な有益点は、クロマトグラフィー法を用いて簡便に測定される化合物を用いることにある。
[0030]本開示の他の有益な点は、動物にとって極めて低い急性又は慢性毒性しか有しない化合物を用いる点にある。
[0031]本開示の更なる他の有益な点は、原材料(例えば脂肪)の質で効果を得ること、製品の水分を増量すること、又は香味系の塗布比率を増やすことに頼ることなく、ドライペットフードの嗜好性を向上させることにある。
[0032]本開示のその上更なる他の有益な点は、ドライペットフードの本体組成において及び/又はドライペットフードのコーティングにおいて、化合物を用いることによりドライペットフードの嗜好性を向上させることにある。
[0033]追加の特徴及び利点は、以降の「発明の詳細な説明」及び「図面」に記載され、これにより明らかとなるであろう。
実施例1〜13で用いられた組成を示す表である。
図1に示された組成についての嗜好性の結果を示す表である。
実施例14〜23及び27で用いられた組成を示す表である。
実施例24〜27で用いられた組成を示す表である。
図3及び4に示された組成についての嗜好性の結果を示す表である。
様々な本体及びコーティング組成についての検出結果を示す表である。
発明の詳細な説明
[0040]本明細書に記載のすべての百分率は、別途記載のない限り組成物の総重量に対する重量である。pHについての言及がなされるとき、値は標準的な機器により25℃にて測定されるpHに相当する。
[0041]「ペット」という用語は、本開示により提供される組成物が有益であり享受できるすべての動物を意味する。ペットは、鳥類、ウシ、イヌ、ウマ、ネコ、ヤギ、オオカミ、ネズミ、ヒツジ、又はブタなどの動物であり得る。ペットは、任意の適切な動物であり得、本開示は、特定のペット動物に限定されない。用語「コンパニオンアニマル」とは、イヌ又はネコを意味する。
[0042]「ペットフード」という用語は、ペットに消費されることが意図されるすべての組成物を意味する。
[0043]「ドライフード」は水分活性が0.65未満のペットフードである。「粒状物」はドライペットフードのペレットである。「本体」はドライペットフードのペレットであり、もしある場合でもコーティングは含まない。「本体組成物」は本体を加工形成するための組成物である。「セミモイストフード」及び「中間水分フード」は、0.65〜0.8の水分活性を有するペットフードである。「ウェットフード」は0.8より大きい水分活性を有するペットフードである。
[0044]本明細書及び添付の請求項で用いられる場合、文脈が明確に指定しない限り、単語の単数形は複数形を包含し、逆に複数形は単数形を包含する。したがって、「a」、「an」及び「the」の言及は、通常それぞれの用語の複数形を包含する。例えば、「化合物」又は「方法」の単数形は、そのような「化合物」又は「方法」の複数形を包含する。
[0045]同様に、用語「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、及び「含んでいる(comprising)」は、排他的にではなく、包含的に解釈されるべきである。同様にして、用語「含有する(include)」、「含有している(including)」及び「又は(or)」はすべて、そのような解釈が文脈から明確に妨げられない限りは包含的なものであると解釈されるべきである。しかし、本開示により提示される実施形態は、本明細書にて具体的に開示されない任意の要素を欠く場合がある。したがって、用語「含んでいる(comprising)」を用いて定義される実施形態の開示は、開示される構成要素「から本質的になる」、及び「からなる」実施形態の開示でもある。本明細書において使用される「例(example)」という用語は、特にその後に言葉の項目が続く場合には、単なる例示的かつ例証的なものであって、排他的又は包括的なものであるとみなされるべきではない。本明細書で開示されるすべての実施形態は、本明細書で開示される任意の別の実施形態と組み合わせることができる。
[0046]本発明者は意外にも、セミモイストペットフードにおいて通常は抗真菌性化合物として用いられるソルビン酸カリウム又はソルビン酸が、ドライキャットフード及びドライドッグフード両者の嗜好性を向上させることを見出した。したがって本開示は、ドライペットフード粒状物のようなドライペットフードの嗜好性を向上させるための組成物及び方法を提供する。その組成物は、ソルビン酸又はその塩の少なくとも1つを含む。適切なソルビン酸塩の非限定的な例は、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウム及びソルビン酸ナトリウムを含み、それらの各々はソルビン酸として等量で互いに可換である。1つの実施形態では、組成物は総量として組成物の0.3%〜1.0%、好ましくは0.4%〜1%、より好ましくは0.5%〜1.0%のソルビン酸及び/又はその塩を含む、粒状物のようなドライペットフードである。更に他の実施形態では、組成物はドライペットフードのコーティングであり、コーティングは総量としてコーティングの0.3、%〜1.0%好ましくは0.4%〜1%、より好ましくは0.5%〜1.0%のソルビン酸及び/又はその塩を含む。1つの実施形態では、ペットはネコである。他の実施形態では、ペットはイヌである。
[0047]好ましい実施形態では、ドライペットフードは完全かつ栄養調整されたペットフードである。ドライペットフードは押出成形された食品であり得、1つの実施形態ではコンパニオンアニマル用であり得る。
[0048]1つの実施形態では、ドライペットフードは少なくとも1つのビタミン及び/又は少なくとも1つのミネラルを含み得る。適切なビタミンの非限定的な例は、後述する物質の種々の塩、エステル、又は他の誘導体を含むビタミンA、任意のビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、及びビタミンKを含む。適切なミネラルの非限定的な例は、カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、鉄、塩化物、ホウ素、銅、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ヨウ素、セレン、及びその他同種のものを含む。
[0049]1つの実施形態では、ドライペットフードは約5%〜約50%の粗タンパク質を含む。粗タンパク質は、全粒コムギ、全粒コーン、ダイズ油粕、ダイズタンパク質濃縮物、コーングルテンミール、コムギグルテン、ワタの種子、及びピーナッツ油粕のような植物性タンパク質、又はカゼイン、アルブミン、及び食肉タンパク質のような動物性タンパク質を含み得る。適切な食肉タンパク質の非限定的な例は、牛、豚、ラム、ウサギ、ウマ、家禽、魚、の肉及びこれらの混合物を含む。適切な肉粉の非限定的な例は、牛、豚、ラム、ウサギ、ウマ、家禽、魚、及びこれらの混合物から精製され挽かれた部分を含む。適切な食肉の非限定的な例は、牛及び羊の全枝肉、整形豚赤身、牛すね肉、子牛肉、牛及び豚のほほ肉、並びに唇、胃、心臓、舌、機械的骨分離肉、鶏肉又は魚肉、牛及び豚の肝臓、肺、腎臓、その他同種のものなどの食肉副産物のような、いかなる食肉及び食肉副産物も含む。食肉は乳化されてもよいし、又は粒子状であってもよい。1つの実施形態では、食肉は鶏肉である。
[0050]1つの実施形態では、ドライペットフードは約5%〜約40%の脂肪を含む。適切な脂肪の非限定的な例は、動物性脂肪及び植物性脂肪を含む。脂肪源は、好ましくは、例えば牛脂、豚脂、家禽脂などの動物性脂肪源である。コーン油、ヒマワリ油、ベニバナ油、ナタネ油、ダイズ油、オリーブ油及び一価不飽和及び多価不飽和の脂肪酸を多く含む他の油のような植物性油、並びに中鎖トリグリセリドが用いられ得る。
[0051]1つの実施形態では、ドライペットフードは約10%〜約60%の炭水化物を含む。適切な炭水化物の非限定的な例は、コメ、トウモロコシ、キビ、ソルガム、アルファルファ、オオムギ、ダイズ、カノーラ、オーツムギ、コムギ、ライムギ、ライコムギ及びこれらの混合物のような穀粒又は穀物を含む。組成物は、乾燥ホエー及び他の酪農副産物のような他の材料を含み得る。
[0052]1つの実施形態では、ドライペットフードは1つ以上の食物繊維源を含む。「食物繊維」という用語は、消化性又は難消化性、可溶性又は不溶性、発酵性又は非発酵性に関わらず、食物中のすべての「繊維質」源を含む。好ましい食物繊維は海藻のような植物由来のものであるが、微生物由来の食物繊維も使用され得る。可溶性食物繊維及び/又は不溶性食物繊維が利用され得る。適切な食物繊維源の非限定的な例は、ビートパルプ(テンサイ由来)、アラビアガム、タルハガム、オオバコ、米ぬか、カロブビーンガム、柑橘類パルプ、ペクチン、フラクトオリゴ糖、短鎖オリゴフルクトース、マンナンオリゴフルクトース、ダイズ繊維、アラビノガラクタン、ガラクトオリゴ糖、アラビノキシラン、及びこれらの混合物を含む。
[0053]食物繊維源は発酵性食物繊維であり得る。発酵性食物繊維がコンパニオンアニマルの免疫系に有益であることが、以前に記載されている。当業者に知られており、腸内プロバイオティクスの増殖を促進するプレバイオティクスを供給する、発酵性食物繊維又は他の組成物は、ドライペットフードに組み込まれ得る。
[0054]いくつかの態様では、ドライペットフードの灰分含量は1%未満〜約15%の範囲であり、好ましくは約5%〜約10%である。
[0055]個々の追加的な成分量の選択は当業者に知られている。個々の追加的な成分の特定の量は、コーティング組成に含まれる成分、動物種、動物の齢、体重、健康状態、性、及び食餌、動物の摂食速度、ペットフードがその動物に与えられる目的、並びにそのような同種のものなど、様々な要因によるであろう。したがって、追加的な成分の内容と量は広範に変化し得、本明細書に記載された好ましい実施形態から逸脱する場合もあり得る。
[0056]本開示はドライペットフードの作製方法も提供する。1つの実施形態では、乾燥本体組成物の成分は、例えばハンマーミルにより粉砕される。粉砕した成分を押し出し、延伸、押出成形機から縄状に押し出すにともない、回転刃又は他の適切な切断機器により粒状に切断することができる。粒状物は約20%未満、好ましくは約15%未満、より好ましくは約10%未満の含水率にまで乾燥され得る。
[0057]1つの実施形態では、乾燥粒状物は、例えば吹き付けにより、コーティング組成物でコーティングされる場合がある。コーティング組成物は、動物性脂肪及び嗜好性向上剤を含み得る。嗜好性向上剤の非限定的な例は、液状又は乾燥状態の、加水分解された動物副産物部分、酵母エキス、及び当業者に知られている他の香味化合物である。好ましい実施形態では、コーティング組成物は動物性脂肪及び加水分解された動物副産物を含む。その後、粒状物は適切な包装に充填し、続いて封をすることができる。
[0058]ソルビン酸又はその塩の少なくとも1つがドライペットフードに、例えば乾燥本体組成物の成分及び/又はコーティング組成に添加される。ソルビン酸又はその塩の少なくとも1つが、乾燥本体組成物の成分に添加される場合、添加は粉砕の前が好ましい。
[0059]1つの実施形態では、ソルビン酸及び/又はその塩の総量は、好ましくは組成物の0.4〜1.0%での間、より好ましくは0.5%〜1.0%の間であり、ドライペットフードはキャットフードである。他の実施形態では、ソルビン酸及び/又はその塩の総量は、好ましくは組成物の0.4%〜〜1.0%の間、より好ましくは0.5%〜1.0%の間であり、ドライペットフードはドッグフードである。更に他の実施形態では、ソルビン酸及び/又はその塩の総量は、好ましくはコーティングの0.4%〜1.0%の間、より好ましくはコーティングの0.5〜1.0%の間である。
[0060]
実施例
[0061]制限することなしに例示のために、以下の非限定例により本開示により提供される多様な実施形態を例示する。
[0062]
実施例1
[0063]対照製品となるドライドッグフード100kgを、図1に示す成分比で以下のように調製した。乾燥本体のための成分(図1)を計量しリボンミキサに入れた。これらを混合し、ハンマーミルで1.5875mmの目のふるいを通して粉砕し保持容器に運ばれた。
[0064]並行して、鶏肉300kgをWeilerグラインダで挽き、Karl−Schnell乳化機で乳化した。40℃に維持したスチームジャケット付ステンレス容器に、乳化した鶏肉247.64kgを計量し、連続攪拌した。貯蔵タンクから魚油を量り入れた。
[0065]乳化した鶏肉83.1kg/hr及び魚油2.4kg/hrと共に250kg/hrで乾燥本体をClextral BC 72 2軸押出成形機に供給した。水(10L/hr)及び蒸気(27L/hr)を、押出成形機バレル内の成分混合物に加えた。押出成形機のスクリュー回転速度は900rpmとし、混合物の条件は20バール及び104℃以上で維持した。押出成形機のダイから生地を縄状に押し出し、900rpmの回転刃によりダイの面を横切って粒状に切断した。粒状物を乾燥機に入れ、含水率9.2%になるまで125℃で21分間乾燥した。乾燥した粒状物90.3kgを回転式コーターに計量した。コーターの運転を開始し、粒状物を転動させて、これに60℃に加温した動物性脂肪6.2kgを吹き付けた。続いて、液状の加水分解した動物副産物3.5kgを吹き付けた。すべての液体を吹き付けた後、コーティングした粒状物を更に5分間転動させた。コーティングした粒状物を、その後ポリ袋に充填し封をした。
[0066]
実施例2
[0067]図1の処方を用い、0.375%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライドッグフード100kgを、以下の点を除いて実施例1に記載したとおりに調製した。ハンマーミルによる粉砕に先立ち、乾燥本体混合物に4.15kgのソルビン酸カリウムを添加した。調整のため、全粒穀物及び乾燥ビートパルプをそれぞれ435.11kg及び59.7kgに減じた。
[0068]
実施例3
[0069]図1の処方を用い、0.743%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライドッグフード100kgを、以下の点を除いて実施例1に記載したとおりに調製した。ハンマーミルによる粉砕に先立ち、乾燥本体混合物に8.23kgのソルビン酸カリウムを添加した。調整のため、全粒穀物及び乾燥ビートパルプをそれぞれ435.11kg及び55.62kgに減じた。
[0070]
実施例4
[0071]図1の処方を用い、1.114%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライドッグフード100kgを、以下の点を除いて実施例1に記載したとおりに調製した。ハンマーミルによる粉砕に先立ち、乾燥本体混合物に12.34kgのソルビン酸カリウムを添加した。調整のため、全粒穀物及び乾燥ビートパルプをそれぞれ435.11kg及び51.51kgに減じた。
[0072]
実施例5
[0073]図1の処方を用い、0.228%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライドッグフード100kgを、以下の点を除いて実施例1に記載したとおりに調製した。液状の加水分解した動物副産物3.5kgで、乾燥された粒状物をコーティングする代わりに、液状の加水分解した動物副産物3.272kg及びソルビン酸カリウム0.228kgを含む溶液でコーティングした。
[0074]
実施例6
[0075]図1の処方を用い、0.473%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライドッグフード100kgを、以下の点を除いて実施例1に記載したとおりに調製した。液状の加水分解した動物副産物3.5kgで、乾燥された粒状物をコーティングする代わりに、液状の加水分解した動物副産物3.027kg及びソルビン酸カリウム0.473kgを含む溶液でコーティングした。
[0076]
実施例7
[0077]2番目の対照製品となるドライドッグフード100kgを、図1に示す成分比で実施例1に記載のとおりに調製した。相違点はコーティングにあった。乾燥した粒状物89.3kgに、実施例1で行ったように60℃の動物性脂肪7.2kgを吹き付け、続いて、実施例1のように液状の加水分解した動物副産物3.5kgを吹き付けた。
[0078]
実施例8
[0079]図1の処方を用い、0.5%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライドッグフード100kgを、以下の点を除いて実施例7に記載したとおりに調製した。動物性脂肪によりコーティングした粒状物に吹き付ける前に、0.5kgのソルビン酸カリウムを液状の加水分解した動物副産物3.5kgに溶解した。
[0080]
実施例9
[0081]3番目の対照製品となるドライドッグフード100kgを、図1に示す成分比で、異なるロットの成分を使用して実施例7に記載したとおりに調製した。
[0082]
実施例10
[0083]図1の処方を用い、0.235%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライドッグフード100kgを、以下の点を除いて実施例9に記載したとおりに同じロットの成分を使用して調製した。動物性脂肪によりコーティングした粒状物に吹き付ける前に、0.235kgのソルビン酸カリウムを液状の加水分解した動物副産物3.5kgに溶解した。
[0084]
実施例11
[0085]図1の処方を用い、0.5%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライドッグフード100kgを、以下の点を除いて実施例9に記載したとおりに同じロットの成分を使用して調製した。動物性脂肪によりコーティングした粒状物に吹き付ける前に、0.5kgのソルビン酸カリウムを液状の加水分解した動物副産物3.5kgに溶解した。
[0086]
実施例12
[0087]図1の処方を用い、0.796%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライドッグフード100kgを、以下の点を除いて実施例9に記載したとおりに同じロットの成分を使用して調製した。動物性脂肪によりコーティングした粒状物に吹き付ける前に、0.796kgのソルビン酸カリウムを液状の加水分解した動物副産物3.5kgに溶解した。
[0088]
実施例13
[0089]ソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドッグフードとそれぞれのソルビン酸を含まない対照について嗜好性の比較を実施した。嗜好性の比較は、すべての試験及び対照製品について、同等の競合するドッグフード商品(1)に対しても実施した。嗜好性についての飼育試験は、2皿の対比較法を用いて実施された。対飼育は、試験(ソルビン酸有)と対照(ソルビン酸無)の対比とした。又は競合するドッグフード商品(1)と試験又は対照製品それぞれを対比した。製品を計量した皿の対は、20分間イヌに与えられた。1つの皿が空になったときには時間を短縮し打ち切った。各々の皿について試験終了時の重量との差分を消費量とした。各々の比較において20頭のイヌを飼育し、各々の製品の平均消費%を測定した。
[0090]結果を図2に示す。ソルビン酸カリウム入りの試験製品の方が、それぞれのソルビン酸を含まない対照より消費量が多かったことが明瞭に見てとれる。競合するドッグフード商品(1)と比較した場合にも、ソルビン酸カリウムを含む試験製品の消費が、ソルビン酸を含まない対照製品に対して明瞭に増加していた。ソルビン酸が乾燥本体中にある場合又は粒状物にコーティングされた場合に関わらず嗜好性の増加が観察された。
[0091]
実施例14
[0092]対照製品となるドライキャットフード100kgを、図3に示す成分比で以下のように調製した。乾燥本体のための成分(図3)を計量しリボンミキサに入れた。これらを混合し、ハンマーミルで1.5875mmの目のふるいを通して粉砕し保持容器に送り込んだ。液体の動物脂肪及びリン酸(75%)を、別々のタンクに貯蔵し、別々に押出成形機に計量した。動物性脂肪2.74kg/hr及びリン酸2.96kg/hrと共に210kg/hrで乾燥本体をClextral BC 72 2軸押出成形機に供給した。水(48kg/hr)も、押出成形機バレル内の成分混合物に加えた。押出成形機のスクリュー回転速度は150rpmとし、混合物の条件は51バール超、92℃超で維持した。押出成形機のダイから生地を縄状に押し出し、1100rpmの回転刃によりダイの面を横切って粒状に切断した。粒状物の湿潤密度が360〜420gL−1の範囲になるようパラメータを調節した。
[0093]粒状物をその後乾燥機に入れ、含水率6.3%になるまで(目標6.2〜6.5%)103℃で11分間乾燥した。乾燥した粒状物94kgを回転式コーターに計量した。コーターの運転を開始し、粒状物を転動させて、これに60℃に加温した動物性脂肪4.5kgを吹き付けた。続いて1.5kgの粉末香味混合物を吹き付けた。すべての液体及び粉体コーティングを吹き付けた後、コーティングした粒状物を更に5分間転動させた。コーティングした粒状物を、その後ポリ袋に充填し封をした。
[0094]
実施例15
[0095]図3の処方を用い、0.47%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライキャットフード100kgを、以下の点を除いて実施例14に記載したとおりに調製した。ハンマーミルによる粉砕に先立ち、乾燥本体混合物に5.0kgのソルビン酸カリウムを添加した。調整のため、全粒穀物の量は、548.13kgに減じた。
[0096]
実施例16
[0097]図3の処方を用い、0.71%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライキャットフード100kgを、以下の点を除いて実施例14に記載したとおりに調製した。ハンマーミルによる粉砕に先立ち、乾燥本体混合物に7.5kgのソルビン酸カリウムを添加した。調整のため、全粒穀物の量は、相殺のため545.63kgに減じた。
[0098]
実施例17
[0099]図3の処方を用い、0.94%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライキャットフード100kgを、以下の点を除いて実施例14に記載したとおりに調製した。ハンマーミルによる粉砕に先立ち、乾燥本体混合物に10kgのソルビン酸カリウムを添加した。調整のため、全粒穀物の量は、543.13kgに減じた。
[0100]
実施例18
[0101]図3の処方を用い、0.48%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライキャットフード100kgを、以下の点を除いて実施例14に記載したとおりに調製した。細かく粉砕した0.48kgのソルビン酸カリウムと1.5kgの粉末香味の混合物を作製した。乾燥した粒状物93.52kgを回転式コーターに計量した。実施例14で行ったように、コーターの運転を開始し、粒状物を転動させて、これに60℃に加温した動物性脂肪4.5kgを吹き付けた。続いて先の粉末混合物を吹き付けた。すべての液体及び粉体コーティングを吹き付けた後、コーティングした粒状物を更に5分間転動させた。コーティングした粒状物を、その後ポリ袋に充填し封をした。
[0102]
実施例19
[0103]図3の処方を用い、0.72%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライキャットフード100kgを、以下の点を除いて実施例14に記載したとおりに調製した。細かく粉砕した0.72kgのソルビン酸カリウムと1.5kgの粉末香味の混合物を作製した。乾燥した粒状物93.28kgを回転式コーターに計量した。粒状物のコーティング及び包装を実施例18のように実施した。
[0104]
実施例20
[0105]図3の処方を用い、0.96%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライキャットフード100kgを、以下の点を除いて実施例14に記載したとおりに調製した。細かく粉砕した0.96kgのソルビン酸カリウムと1.5kgの粉末香味の混合物を作製した。乾燥した粒状物93.04kgを回転式コーターに計量した。粒状物のコーティング及び包装を実施例18のように実施した。
[0106]
実施例21
[0107]図3の処方を用い、0.67%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライキャットフード100kgを調製した。この製品においては、図3の乾燥本体に示した成分量を用い実施例15に記載したとおりに、コーティングされていない粒状物をもって0.43%のソルビン酸を加え、図3のコーティングに示された成分量を用い実施例18に記載されたとおりに、コーティングをもって0.24%のソルビン酸を加えた。
[0108]
実施例22
[0109]図3の処方を用い、0.91%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライキャットフード100kgを調製した。この製品においては、図3の乾燥本体に示された成分量を用い実施例15に記したとおりに、コーティングされていない粒状物をもって0.43%のソルビン酸を加え、図3のコーティングに示された成分量を用い実施例18に記したとおりに、コーティングをもって0.48%のソルビン酸を加えた。
[0110]
実施例23
[0111]図3の処方を用い、0.89%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライキャットフード100kgを調製した。この製品においては、図3の乾燥本体に示された成分量を用い実施例15に記したとおりに、コーティングされていない粒状物をもって0.65%のソルビン酸を加え、図3のコーティングに示された成分量を用い実施例18に記したとおりに、コーティングをもって0.24%のソルビン酸を加えた。
[0112]
実施例24
[0113]2番目の対照製品となるドライキャットフード100kgが、図4に示された成分比で、粒状物の湿潤密度を360〜420gL−1の範囲に、及び乾燥後6.4%にするための以下の点を除き実施例14によって調製された。動物性脂肪3.0kg/hr及びリン酸3.24kg/hrと共に230kg/hrで乾燥本体をClextral BC 72 2軸押出成形機に供給した。水(53kg/hr)も、押出成形機バレル内の成分混合物に加えた。押出成形機のスクリュー回転速度は190rpmとし、混合物の条件は38バール超、101℃超で維持した。押出成形機のダイから生地を縄状に押し出し、2100rpmの回転刃によりダイの面を横切って粒状に切断した。粒状物はその後乾燥機に入れ、含水量6.4%になるまで95℃で10分間乾燥した。
[0114]
実施例25
[0115]図4の処方を用い、乾燥本体をもって0.22%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライキャットフード100kgを、以下の点を除いて実施例24に記載したとおりに調製した。ハンマーミルによる粉砕に先立ち、乾燥本体混合物に2.30kgのソルビン酸カリウムを添加した。調整のため、全粒穀物の量は、550.81kgに減じた。
[0116]
実施例26
[0117]図4の処方を用い、乾燥本体をもって0.52%のソルビン酸カリウムを含む試験製品となるドライキャットフード100kgを、以下の点を除いて実施例24に記載したとおりに調製した。ハンマーミルによる粉砕に先立ち、乾燥本体混合物に5.50kgのソルビン酸カリウムを添加した。調整のため、全粒穀物の量は、547.61kgに減じた。
[0118]
実施例27
[0119]ソルビン酸カリウムを含む試験製品となるキャットフードとそれぞれのソルビン酸を含まない対照について嗜好性の比較を実施した。嗜好性の比較は、すべての試験及び対照製品について、異なる2つの競合するキャットフード商品(1)及び(2)に対しても実施した。嗜好性についての飼育試験は、2皿の対比較法を用いて実施された。対飼育は、試験(ソルビン酸有)と対照(ソルビン酸無)の対比とした。又は競合するキャットフード商品(1)又はキャットフード商品(2)と試験又は対照製品それぞれを対比した。製品を計量した皿の対は、19時間ネコに与えられた。各々の皿について試験終了時との重量との差分を消費量とした。各々の比較において40頭のネコを飼育し、各々の製品の平均消費%を測定した。
[0120]結果を図5に示す。ソルビン酸カリウム入りの試験製品の方が、それぞれのソルビン酸を含まない対照より消費量が多かったことが明瞭に見てとれる。競合するキャットフード商品(1)及び(2)と比較した場合にも、ソルビン酸カリウムを含む試験製品の消費が、ソルビン酸を含まない対照製品に対して明瞭に増加していた。ソルビン酸が乾燥本体中にある場合又は粒状物にコーティングされた場合に関わらず嗜好性の増加が観察された(コーティングのみに最高量のソルビン酸0.96%を含む場合を除く)。
[0121]
実施例28
[0122]ドライキャットフード中のソルビン酸カリウムを、HPLCにより測定した。ソルビン酸の分離は、ジフェニル−シリカカラム並びに0.05%トリフルオロ酢酸水溶液及びメタノールにより調製した(97.5:2.5v/v)溶出グラジエントを用いて実施した。検出は紫外検出器で行った。定量は外部校正により実施した(方法の参照、International Federation of Fruit Juice Producers Method of Analysis #63,January 1995)。結果を図6に示す。ソルビン酸カリウムは少なくとも回収率80%で検出され得ることがわかる。
[0123]本明細書中に記載される現在好ましい実施形態についての種々の変更及び修正が、当業者には明らかであると理解されるべきである。このような変更及び修正は、本発明の主題の趣旨及び範囲から逸脱することなく、かつ意図される利点を損なうことなく行うことができる。そのため、そのような変更及び修正は添付の特許請求の範囲に包含されることが意図される。

Claims (14)

  1. ソルビン酸塩を含み、脂質、タンパク質、炭水化物及びこれらの組み合わせからなる群から選択される追加成分を更に含む、ドライペットフード製品であって、
    前記ソルビン酸塩の少なくとも一部が存在する本体を含み、水分活性が0.65未満である、ドライペットフード製品。
  2. 前記製品中の前記ソルビン酸塩の総量が前記製品の0.4重量%〜1.0重量%である、請求項1に記載のドライペットフード製品。
  3. 前記製品中の前記ソルビン酸塩の総量が前記製品の0.5重量%〜1.0重量%である、請求項1に記載のドライペットフード製品。
  4. 前記ソルビン酸塩が、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウム、ソルビン酸ナトリウム及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載のドライペットフード製品。
  5. 前記ソルビン酸塩の少なくとも一部が存在するコーティングを含む、請求項1に記載のドライペットフード製品。
  6. 水分活性が0.65未満であるドライペットフードの製造方法であって、
    ソルビン酸塩を含む材料を粉砕するステップ、
    前記粉砕された材料を押し出して押出成形物を形成するステップ、
    前記押出成形物から粒状物を形成するステップ、及び
    前記粒状物を乾燥して前記ドライペットフードを形成するステップ、を含む、方法。
  7. 前記ソルビン酸塩が前記材料の0.4重量%〜1.0重量%である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記ソルビン酸塩が前記材料の0.5重量%〜1.0重量%である、請求項6に記載の方法。
  9. 前記ソルビン酸塩が、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウム、ソルビン酸ナトリウム及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項6に記載の方法。
  10. 水分活性が0.65未満であるドライペットフードの嗜好性を向上させる方法であって、
    嗜好性を向上させる量の、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウム、ソルビン酸ナトリウム及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるソルビン酸塩を、前記ドライペットフードの本体の中に混合するステップを含む、方法。
  11. 嗜好性を向上させる量のソルビン酸塩を含むドライフード製品をペットに与えるステップを含み、
    前記ドライフード製品が、前記ソルビン酸塩の少なくとも一部が存在する本体を含み、
    前記ドライフード製品の水分活性が0.65未満である、方法。
  12. 前記ペットがネコであり、前記ソルビン酸塩が前記ドライフード製品の0.4重量%〜1.0重量%である、請求項11に記載の方法。
  13. 前記ペットがイヌであり、前記ソルビン酸塩が前記ドライフード製品の0.5重量%〜1.0重量%である、請求項11に記載の方法。
  14. 前記ドライフード製品が、前記ソルビン酸塩の少なくとも一部が存在するコーティングを含む、請求項11に記載の方法。
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