JP4896888B2 - トリポリリン酸ペットフードの嗜好促進剤 - Google Patents

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Description

本発明は概して、動物の嗜好性が向上した摂取可能な組成物に関する。優れた嗜好促進剤がそれによって体内摂取のための構成要素もしくはコーティング剤として使用される。
ペットフードの製造業者は長年にわたり、製造コストが低く、高い栄養的価値、ならびに腐敗及び細菌汚染に対する耐性を兼ね備えた食品の提供を求めていた。その上、キャットフードについてはとりわけ、ペットフードの製造業者は低コストで達成され得る高度の嗜好性を切望している。
家畜、特に猫は、食べ物の好みに気まぐれなことで悪名高い。その結果、所有者はペットの健康と満足とを維持するために頻繁にキャットフードの種類とブランドを変える。ほとんどの場合、猫の料理の好みを見つけ出す唯一の方法は試行錯誤によるものである。
乾燥した動物用もしくはペット用のフード製品は猫や犬などのペット向けに広く市販されている。通常、市販されている乾燥ペットフード製品は約15重量%未満の比較的低い含水率を有するが、含水率が低いと長期間の製品安定が可能となるだけでなく、より多様な原料成分を使用でき、原料成分の栄養の組み合わせもよいため、動物に対し優れた栄養分を供給できる。
乾燥及び半乾燥食品は通常、製造業者とペット所有者に一様に好まれるが、これは当該食品が高水分のペットフードに比べて保存と利用に便利であり、栄養素含有量が高いという理由による。しかし、多くの動物、特に猫は、高度の嗜好性を求める偏食家である。高度の嗜好性を備えた低水分のペットフードの必要性は依然として存在している。
乾燥ペットフードはより高い含水率を有するペットフードに比べて多くの利点を示す。乾燥フードは通常、等重量ベースで栄養価が高く、包装費用も少なくてすむ上に、保存性に優れ、利用にも便利である。
通常は、このような乾燥フード製品は押し出し技術によって製造される膨張または膨化製品である。乾燥ペットフードの製造のための押し出し調理加工がこの市場区分の重要な成長要因となっているのは、膨化または膨張製品によって望ましい質感が得られるだけでなく、この種の加工によってより優れた調理が実現され、原料成分をより良く混合できるという理由による。
この種の加工によって製造された乾燥製品は通常、動物に十分に受け入れられるが、含水率が約50重量%を超える肉製品すべてを典型とする缶詰製品や高水分の製品に比べて著しく嗜好性が低い。猫は散発的で「食の好みのうるさい」動物であると長年にわたり認識され、通常肉や高水分の食品の方を好み、乾燥フード製品を避けるため、この問題は特にキャットフードについて顕著である。このため、乾燥製品はペット所有者が利用するのに極めて便利で非常に栄養価が高いにもかかわらず、栄養価特性を低減せずに、製品の嗜好性を向上させるようにフード製品中に加えることができる、添加物または原料成分の必要性は引き続き存在している。
乾燥ペットフードの嗜好性や他の特性の改善については多くの加工処理が開示されている。嗜好性は液状もしくは乾燥させた香味料をコーティング剤として使用することによって促進させてもよいが、香味料だけでは嗜好性改善の効果は限られる。
低水分のペットフードのための嗜好促進剤は様々な表面コーティング用の組成物を含有する。液体もしくは乾燥させた動物消化コーティング剤は嗜好性向上のために広く使用され、動物消化物はリン酸と液体配合させて使用されることもある。乾燥動物消化物は液体リン酸を用いた2段階のコーティング処理に用いてもよい。リン酸ナトリウムの乾燥塗布もまた、動物消化物と配合させて用いてもよいが、知られている。例えば、既知の嗜好促進剤にはリン酸;脂肪と、へクサミン酸、リン酸あるいはクエン酸との組み合わせ;リン酸とクエン酸の混合物の表面コーティング剤が含まれる。
問題の1つに液体のリン酸は乾燥香味料に加えることできないことが挙げられる。このため、これら2つの含有成分を併用する嗜好促進剤は市販されていない。残念ながら、乾燥リン酸は比較的入手困難で、非経済的であり、かつ取り扱いも困難である。しかし、米国特許第4,215,149号の開示によると、リン酸ナトリウム(SAP)の乾燥塗布はリン酸と同程度もしくはより優れている。
ハリナンらによる米国特許第3,115,409号は酸分が高く、最小限の開示された30パーセントの含水率を有するペットフードを対象としている。ペットフードのpH値は低レベルに調整され、その後ペットフードは調理されて、含まれているタンパク質材料を変換する。この種の手順は細菌による分解の抑制及びより風味豊かな製品の開発のためのタンパク質材料の加水分解を目的として、食品業界で一般に実施されている。反応が生じるには、比較的大量の水が必要である。リンスキーによる米国特許第3,139,342号は食品がペレットの形態で製造される動物食品の加工処理に関するが、これらのペレットは様々な風味増強材料及び/もしくは栄養補強材料、例えば、脂肪やビタミンAでコーティングされてもよい。ヤングによる米国特許第3,203,806号は嗜好性向上のためにアセトアミド及び酢酸が内部に組み込まれたペットフードに関する。嗜好性向上剤は乾燥もしくは反乾燥ペットフードの上にスプレーされることによって加えられてもよい。
アップルマンらによる米国特許第3,539,357号は含水率が比較的高い動物食品の調製方法に関しており、この方法によると加熱された肉組織が酸で処理され、タンパク質の分解及び処理物質の粉砕が生じる。カッセンスによる米国特許第3,615,647号は脂肪でコーティングされ、その後、デキストリンのコーティング剤で上塗りされたチャンク形態の多孔性膨張動物食品を対象とする。モーマンらによる米国特許第3,679,492号は脂肪及び風味増強酸、具体的には、クエン酸、リン酸、もしくはへクサミン酸で食品の粒子をコーティングすることによる乾燥キャットフードの嗜好性の向上をはかるための方法に関する。アップルマンによる米国特許第3,708,306号はリン酸二カルシウムが内部に組み込まれたオオバコの副産物を含むペットフードに関する。リン酸二カルシウムはバッターの形態で他の原料成分と共にペットフード中へ混ぜ込まれその後ベークされる。ケリーによる米国特許第3,930,031号はリン酸及びクエン酸の風味増強混合物を含むコーティング剤を有するキャットフード組成物を対象とする。
米国特許第5,186,964号では乾燥もしくは液体の酸性ピロリン酸ナトリウム(SAPP)をコーティング剤の一部に使用すると乾燥ペットフードの嗜好性が向上することが開示されている。米国特許第6,254,920B1号及び米国特許第6,350,485B2号ではピロリン酸四ナトリウム(TSPP)を用いた乾燥及び半乾燥キャットフードの嗜好性向上が開示されている。他にも複数のリン酸塩が提案されているが、TSPPやSAPPの取り替えに成功した者はいない。
現在の組成物及び方法は結果として得られた嗜好性向上の程度が依然として制限されている。
発明の要約
本発明の促進剤は、特に乾燥及び半乾燥ペットフード用の、摂取可能な組成物への嗜好性の飛躍的な向上をもたらす。本発明の促進剤は比較的低コストで、容易に使用され、多形態及び多くの調法をとる摂取可能な製品に組み込まれ得る。
このため、本発明の一態様によると、少なくとも1つのトリポリリン酸塩を嗜好促進に有効な量含む嗜好促進剤が嗜好増強のために押し出しペットフードの組成物に塗布される方法が提供されている。トリポリリン酸塩はナトリウム塩、カリウム塩、またはナトリウム及びカリウム塩の混合物であり得る。本発明において「塗布される」とは少なくとも1つのトリポリリン酸塩を押し出しに先立って押し出される組成物の嗜好促進に有効な量だけペットフード調合物に加えること、及び、ペットフード組成物の押し出し後に嗜好促進量の少なくとも1つのトリポリリン酸塩を用いて押し出されたペットフード組成物をコーティングすることの両方を包含するものとして定義される。
嗜好促進剤は、好ましくは約0.1重量%から約99重量%までの1以上のトリポリリン酸ナトリウムを含み、好ましくは押し出し後に乾燥ペットフードペレットもしくはキブルに局所的に塗布される。嗜好促進剤の他の構成成分には肉製品、肉副産物、魚製品、魚副産物、乳製品、乳副産物、微生物タンパク質、植物性タンパク質、アミノ酸、及び炭水化物の中から選択された1つ以上の成分が含まれ得る。他の天然及び人口香味料、他の嗜好促進酸及びその塩、ビタミン及びミネラルの補給剤、抗酸化剤、防腐剤、無機塩などを含む付加成分もまた利用してよい。
嗜好促進剤は散粉法によって乾燥粉末としてキブルに塗布することができ、または液体としてキブルにスプレーしてもよい。嗜好促進剤は好ましくはペットフード組成物に対して、約0.01重量%から約5.0重量%までの量の1以上のトリポリリン酸塩を与えるのに十分な量が塗布される。
本発明は本発明の方法で利用できる嗜好促進組成物をも含んでいる。このため、本発明のもう1つの態様によると、嗜好促進に有効な量の少なくとも1つのトリポリリン酸塩ならびに動物製品、動物副産物、魚製品、魚副産物、乳製品、乳副産物、微生物タンパク質源、植物性タンパク質、炭水化物、及びアミノ酸の中から選択された少なくとも1つの成分を含有する、押し出しペットフード組成物のための嗜好促進組成物が提供される。
本発明は、本発明の嗜好促進組成物を用いてコーティングされた押し出しペットフード組成物をも包含する。
好ましい実施形態の詳細な説明
本発明の嗜好促進組成物はトリポリリン酸塩、特に、トリポリリン酸ナトリウム(STPP)及びトリポリリン酸カリウム(KTPP)のほか、トリポリリン酸ナトリウム及びカリウムの混合塩からも調製される。好ましくは、嗜好促進組成物はSTPP由来の1以上のトリポリリン酸ナトリウム塩を含む。したがって、好適な実施形態はSTPPに関して記載される。しかし、KTPPならびにトリポリリン酸ナトリウム及びカリウムの混合塩をSTPPに代替してもよく、KTPPならびにトリポリリン酸の混合塩の使用は本発明の範囲に含まれる。
本発明に従った方法とは本発明の嗜好促進組成物を最終的なペットフード製品の嗜好性を向上させるのに十分な量だけ押し出しペットフード組成物に塗布するというものである。
STPPの化学式はNa10である。STPPは、溶液に溶解する際に、pH値に応じて、部分的もしくは完全に解離し、遊離したトリポリリン酸アニオン、ならびにそのモノ−、ジ−、トリ−及びテトラ−ナトリウム塩を含む、1以上の付加的な化学種を形成する可能性があり、それに際して、液体の製品が押し出しペットフード製品上に乾燥した後に、1つ、2つ、3つ、4つまたは5つのナトリウム原子が水素原子に置換される。したがって、本発明の嗜好促進剤は、STPPが溶液に溶解し平衡が保たれる場合には、1以上のトリポリリン酸ナトリウム塩を含んでいるとみなされ、本発明のために、「STPP」及び「トリポリリン酸ナトリウム」はあらゆる可能な塩及び塩の組み合わせを含むと定義される。嗜好促進剤は液体の嗜好促進剤、または後に蒸発や凍結乾燥などによって乾燥され、乾燥製品を形成する嗜好促進剤であり得る。
トリポリリン酸の総量に対する5つのトリポリリン酸塩の厳密な比率はヘンダーソン−ハッセルバッハ式を用い、既知の物理定数であるトリポリリン酸ナトリウム塩のpKaを使用することによって、過度の実験を行うことなく、最終溶液のpH値を知っている当業者によって容易に決定し得る。
STPPは、他の乾燥嗜好促進剤の成分と乾燥混合させた場合には解離しない。乾燥した形態でほとんど完全に乾燥した嗜好促進剤の調合物中に加えられたSTPPはほとんどSTPPのまま残存する。
本発明によれば、嗜好促進剤は通常ペレットまたはキブルの形態で、乾燥ペットフードの表面に塗布され、かつ他の嗜好促進組成物のいずれかと併用して使用されてもよい。本発明の嗜好促進剤はペットフード製品自体の組成物に組み込まれた成分として使用され得るが、コーティング剤として使用されると必要な促進剤の量が少なくてすみ、動物の促進剤への接触を最大とすることができる。コーティングに使用される促進剤組成物は液体もしくは乾燥した状態であり得る。これは対象動物、コーティングされる製品、成分のコスト、使用される香味剤及び使用されるコーティング装置を含む多くの要因に左右される。
本明細書中では、ペットフードは通常約50重量%以下の含水率を有し、栄養的にバランスの取れたタンパク質とでんぷん質材料の混合物に関する。このような混合物は乾燥または半乾燥ペットフードとして当業者に知られており、嗜好促進剤は乾燥または半乾燥フードの個々の要素に塗布される。このような組成物は、例えば、特定種のペットが所望する栄養バランスや製造業者の成分の入手可能性などの要因に依存するので、ここに記載するペットフードの組成物が特定列挙された成分に限定されないと解される。ペットフードの組成物は、タンパク質及びでんぷん質材料に加えて、ビタミン、ミネラル、及び、香味料、防腐剤、乳化剤及び保湿剤などの他の添加物を含有してもよい。ビタミン、ミネラル、脂肪、タンパク質及び炭水化物の相対的比率などの栄養バランスは、獣医技術分野において既知の栄養基準量に基づいて決定される。例えば、キャットフード組成物の栄養バランスは猫に必要な規定の食事量に基づいて決定される。
適切なタンパク質材料には大豆、綿実、及びピーナツなどの植物性タンパク質;カゼイン、アルブミン、ならびに生鮮肉組織及び生鮮魚組織を含む生鮮動物組織;ならびに魚粉、鶏粉、肉粉、骨粉、などの乾燥もしくは溶かして精製された粉を含む、少なくとも約15重量%のタンパク質含有率を有する任意の材料が含まれてよい。他の種類の適切なタンパク質材料には小麦グルテンまたはトウモロコシグルテン、及び酵母などの微生物タンパク質が含まれる。
適切なでんぷん質材料は約15重量%未満のタンパク質含有率を有し、トウモロコシ、ミロ、アルファルファ、小麦、大麦、米、大豆外皮、及びタンパク質含有率の低い他の穀物などの穀物を含む、でんぷんもしくは炭水化物を相当の割合で包含する任意の材料を含んでよい。タンパク質及びでんぷん質材料に加えて、他の炭水化物だけでなく、乳清や他の乳副産物などの他の材料も加えてよい。さらに、既知の香味料、例えば、トウモロコシシロップまたは糖蜜、を加えてもよい。
一例として、嗜好促進剤は乾燥キャットフード組成物に塗布される。通常、本明細書で使用されるキャットフード組成物という言葉は、猫用の単一の規定食を十分に提供することを予定された、市販の栄養バランスに優れた食品組成物に用いられる。したがって、こうした組成物は猫の健康が維持されるために必要な最小限のタンパク質含有率を有すると言ってもよい。一方、食品の最小限のタンパク質含有率は動物の年齢と繁殖状態に従って変化する。例えば、栄養バランスに優れた繁殖状態にある雌猫及び子猫の飼育用のキャットフード組成物には乾物質を基準として少なくとも約28重量%のタンパク質含有率が最小限必要とされる。非繁殖状態にある成猫のための栄養バランスに優れたキャットフード組成物には乾物質を基準として約26重量%のタンパク質含有率が最小限必要とされる。より一般的には、非繁殖状態にある成猫のための市販のキャットフードのタンパク質含有率が乾物質を基準として約30重量%であれば、その食品があらゆる猫の栄養所要量を満たすことが保証される。
例えば、当技術分野で周知な、嗜好促進剤を塗布する乾燥キャットフード組成物の典型的な配合は以下のとおりである:
0重量%‐70重量%のトウモロコシ、小麦、大麦、または米などの穀物粉;
0重量%‐30重量%の鶏粉または肉粉などの動物副産物;
0重量%‐25重量%のトウモロコシグルテン粉;
0重量%‐25重量%の鶏肉組織または牛肉組織などの生鮮動物組織;
0重量%‐25重量%の大豆粉または小麦粉;
0重量%‐25重量%の生鮮魚肉組織;
0重量%‐20重量%の海産物を原料とした粉;
0重量%‐10重量%の動物性脂肪;
0重量%‐10重量%のブドウ糖果糖液糖;
0重量%‐10重量%の乾燥糖蜜;
0重量%‐1.5重量%のリン酸;及び
0重量%‐1.5重量%のクエン酸。
さらに、ビタミン及びミネラルが既知のアメリカ飼料検査官協会(AAFCO)の指針に従って加えられる。当該AAFCOキャットフード栄養プロファイルには炭酸カルシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化コリン、タウリン、酸化亜鉛、硫酸鉄、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンB12、ビタミンD、リボフラビン、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、ビオチン、チアミン硝酸塩、硫酸銅、葉酸、及びピロキシジンが含まれる。
乾燥ペットフードは様々な方法で調整してよい。商業ベースで幅広く使用されている方法の一つに押し出し調理法がある。押し出し調理法では、乾燥成分をまず共に混合し、混合物を生成する。この混合物を蒸気調節機に移し、押し出し可能な状態となるまで十分に湿潤させる。次に混合物を調理機/押し出し機に入れ、高温高圧下で調理した後に金型を通して装置から押し出す。この金型は押し出された製品を特定の形状に成型する。製品の個々の要素は押し出された製品の連続体の端を定期的に薄切りすることによって作り出される。個々の要素、もしくはキブルは、その後熱風乾燥機の中で乾燥される。通常、含水率が約15パーセント未満、好ましくは約9パーセント以上12パーセント以下となるまで、製品を乾燥させる。乾燥させた粒子もしくは要素はその後バルクコンベヤーによってコーティングドラムへ運ばれ、動物性脂肪をスプレーされる。例えば、クエン酸またはリン酸などの他の液体が代わりに要素に塗布されるか、もしくは、動物性脂肪に加えて塗布される可能性がある。その結果生成するペレットまたはキブルは嗜好促進剤のコーティング剤が塗布される基礎組成物の構成要素となる。
本明細書で使用されるコーティングとは、スプレー、粉付け、またはその種の他のものなどによる、嗜好性促進剤の基礎組成物表面への局所的な付着を意味する。例えば、コーティングされていない、押し出された基礎キャットフードのキブルは混合のためにたらい型容器またはコーティングドラムなどの容器内に置かれ得る。ラードや獣脂などの脂肪は、加熱された後に公知の方法でキャットフードにスプレーして、キブルのコーティングを得る。コーティングは連続的な層である必要はないが、均質であることが好ましい。脂肪の冷却後であれば、製品を混合する間に嗜好促進剤を乾燥粉末または液体のどちらの状態で塗布してもよい。液体の嗜好促進剤は一般にスプレーされるが、乾燥嗜好促進剤は一般に、好ましくは網目スクリーンを通して、キブル上への塗布がより均質となるように、振りかけられる。別法として、嗜好促進剤を脂肪と混合し、共に塗布してもよい。なお、コーティングを均質なものとするために複数のコーティング剤を塗布してもよいことに留意する。
STPPは乾燥粉末、顆粒、もしくはイスラエルのハイファケミカルズ株式会社製のカプセル形態で市販されている。STPPは動物製品及び副製品、魚製品及び副製品、乳製品及び副製品、微生物タンパク質、アミノ酸、炭水化物などのような他の嗜好促進組成物と組み合わせてもよい。嗜好促進剤に用いられるSTPPと他の嗜好促進組成物の厳密な比率は、最終的な動物フード製品に対する嗜好促進剤の相対的比率と同様に変化させてよく、組成物の相対的有効性、コスト、及び動物の健康などの要因によって影響を受ける。なお、当該組成物は製造業者の入手可能性及び成分コストによっても同様に左右されるので、本明細書に記載された嗜好促進剤は列挙した特定の成分に限定されることを意図しているわけではない。
本発明において「動物」製品及び副産物とは魚以外の動物種由来の肉製品及び副産物を含むことを意味するものとする。使用され得る動物製品及び動物副産物の例には、牛肉、豚肉、羊肉または子羊肉、鶏肉、鴨肉、などに由来する製品及び副産物が含まれるが、これらに限定されることはない。
使用され得る魚製品及び魚副産物の例には、マグロ、サーモン、タラ、白味の魚、エビ、などに由来する製品及び副産物が含まれるが、これらに限定されることはない。使用され得る乳製品及び乳副産物の例には、チーズ、ミルクタンパク質、乳清、などに由来する製品及び副産物が含まれるが、これらに限定されることはない。
使用され得る微生物タンパク質の例には、醸造酵母、パン酵母などが含まれるが、これらに限定されることはない。使用され得る植物性タンパク質の例には、トウモロコシグルテン、大豆タンパク質、大豆粉、アミノ酸液(HVP)、などが含まれるが、これらに限定されることはない。使用され得るアミノ酸の例には、アラニン、グリシン、システイン、などが含まれるが、これらに限定されることはない。使用され得る炭水化物の例には、グルコース、キシロース、フルクトース、でんぷん加水分解物、などが含まれるが、これらに限定されることはない。
ピロリン酸ならびにそのナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウム塩、リン酸ならびにそのナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム塩、トリポリリン酸カリウム、カルシウム及びマグネシウム塩、ヘキサポリリン酸カリウム、カルシウム及びマグネシウム塩、クエン酸、酒石酸、フマル酸、乳酸、酢酸、ギ酸及びヘキサミン酸などの有機酸ならびにそのナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウム塩、などを含む、その他の嗜好促進酸及びその塩を使用してもよい。他の適切な組成物には、例えば、ビタミンA、食用カルシウム塩の栄養補給剤、などのビタミン及びミネラルの栄養補給剤、例えば、BHA、BHT、TBHQ、トコフェロール、ローズマリー抽出物、などの酸化防止剤及び防腐剤、例えば、乳風味剤、ローストチキン風味、などの他の天然及び人工調味料が含まれる。
本発明の嗜好促進剤は約0.1重量%から99重量%までの、1以上のトリポリリン酸ナトリウム塩を含有する。トリポリリン酸ナトリウム塩の量は約5重量%から約50重量%の間が好ましく、約10重量%から約35重量%の間がより好ましく、約15重量%から約30重量%の間がよりいっそう好ましい。1以上のトリポリリン酸ナトリウム塩が最終的なペットフード製品に占める割合が約0.01重量%から約5.0重量%までとなるように嗜好促進剤が配合され、塗布される。嗜好促進剤の配合は1以上のトリポリリン酸ナトリウム塩が最終的なペットフード製品に占める割合が約0.05重量%から約2.0重量%までとなることが好ましく、さらに約0.1重量%から約1.0重量%までとなることがより好ましく、約0.25重量%から約0.75重量%までとなることがよりいっそう好ましい。
本発明に係る好ましいとされる嗜好促進剤の中には、動物製品、動物副産物、魚製品、魚副産物、乳製品、乳副産物の中から選択された1以上の製品あるいは副産物が約5重量%から約99重量%までを占める嗜好促進剤が含まれる。単独もしくは組み合わされて存在する可能性のある製品及び副産物は、好ましくは動物製品及び副産物を含み、より好ましくは牛肉と鶏肉の製品及び副産物を含む。魚製品及び副産物もまた好ましい。製品もしくは副産物の量としては約20重量%から約70重量%までの間が好ましい。
本発明に係る同一もしくは他の好ましい嗜好促進剤は約0.01から約10重量%までの1以上のアミノ酸を含む嗜好促進剤である。単独もしくは組み合わされて存在する可能性のあるアミノ酸は、グリシン、L−アラニン、などを含むことが好ましい。アミノ酸の量としては約0.1から約4.0重量%までの間が好ましい。
本発明に係る同一もしくは他の好ましい嗜好促進剤は約5から約70重量%までの1以上の微生物タンパク質を含む嗜好促進剤である。微生物タンパク質の量は約10から約40重量%までが好ましい。
本発明に係る同一もしくは他の好ましい嗜好促進剤は約0.01から約50重量%までの1以上の炭水化物を含む嗜好促進剤である。炭水化物の量は約1.0から約30重量%までが好ましい。
好ましい配合の1例としては、固形分が約10から約40重量%までの1以上のトリポリリン酸ナトリウム塩;約30から約60重量%までの、動物製品、動物副産物、魚製品、魚副産物、乳製品、乳副産物の中から選択された1以上の製品もしくは副産物;約25から約35重量%までの1以上の微生物タンパク質源;約2から約4重量%までの1以上のアミノ酸;及び、約0.5から約60重量%までの1以上の炭水化物である。乾燥配合は約96重量%の固形分を有する。液体配合は総固形分が約30重量%となるまで水で希釈されてもよく、好ましくはスプレー塗布にふさわしい粘性と流動性を得るために総固形分がせいぜい約50重量%となるように希釈されてもよい。含水量は含有水分や液体成分によって供給されてよく、それらの量は製品の固形分が維持されるように周知の技術によって選定される。本発明に係る液体配合は約2から約9までの間のpH値を有する。好ましい液体配合は約2から約3までの間のpH値を有する。
液体の嗜好促進剤の配合の好ましい形式の1例としては、約2−40重量%のSTPPとともに、約20−70重量%の牛の心臓またはレバー、あるいは鶏の心臓またはレバーなどの1以上の動物副産物、もしくは魚くずなどの1以上の魚副産物、もしくはその両方;約0.01−5.0重量%のアラニンやリシンなどのアミノ酸;約0.01−1.0重量%のソルビン酸などの防腐剤;約0.01−2.0重量%のタンパク質分解酵素などの酵素、を組み合わせたものがある。当該液体配合は約5−15重量%のSTPPをベースとするのがより好ましい。
本発明に係る液体嗜好促進剤の配合作製方法は、例えば、市販の液体原料成分を混合器中で混ぜ合わせるというものである。湿潤した成分は粉砕されるか、もしくは乳化されてスラリーとなり、液体の成分がそれらと共に組み合わされる。市販のタンパク質分解酵素をスラリーへ加えてタンパク質を加水分解させ、後に熱、酸もしくは別の方法によって不活性化させてもよい。ソルビン酸のような防腐剤もまた加え得る。スプレー塗布が容易となるように水を加えてスラリーの粘度と固形分を調整する。具体的には、嗜好促進剤はその際、好ましくはあらかじめ脂肪でコーティングされている基礎フード製品へ局所的に塗布される。湿潤した嗜好促進剤は均質なコーティングが得られるように製品にスプレーされ、乾燥される。
嗜好促進剤の乾燥配合は本発明の一実施形態に従って、STPP、アミノ酸、無機塩、及び有機物を含む市販の乾燥原料成分を所望の割合でバッチミキサー中で混合し、乾燥させる前に均質に混合させることによって調製される。
別の乾燥配合の実施形態によると、湿潤及び乾燥成分は湿潤成分をすべてのもしくはいくつかの乾燥成分と一緒に混合器中で均質な混合物が形成するまで混合させることによって組み合わされる。混合物は、例えば、蒸発もしくは凍結乾燥によって乾燥され、均質な混合物が形成されるまでタンブラー中であらゆる残留乾燥成分とともに混合された乾燥粉末製品が形成される。STPPが乾燥前に湿潤した成分と組み合わされた乾燥成分中に存在する場合には、STPPは解離してpH値が約4から約10まで、好ましくは約6から約8までの範囲にある1以上のトリポリリン酸ナトリウム塩を形成する。湿潤成分の乾燥後にSTPPが乾燥混合される場合には、それはNa10として残存する。
乾燥嗜好促進剤の配合の好ましい形式の1例は、約10−30重量%のSTPP、約0.1‐4.0重量%のL‐アラニンなどのアミノ酸、約35‐50重量%の乾燥した鶏のレバーなどの肉、魚または乳製品もしくは副産物、及び約20‐50重量%の醸造用酵母などの微生物タンパク質の組み合わせである。
嗜好促進剤はまた、通常、他の要因がある中でも特に、種、飼育状況、及び年齢に従って典型的に変化するタンパク質含有量を考慮せずに、他のペットフード及び動物フードに関する。例えば、嗜好促進剤は、乾物質を基準として約18重量%のタンパク質含有率が最小限必要とされる非繁殖状態にある成犬用の乾燥または半乾燥ドッグフード組成物とともに使用されてもよい。同様に、嗜好促進剤は乾物質を基準として約22重量%の最小限タンパク質含有率を有する、乾燥または半乾燥の子犬用食品に塗布されてもよい。嗜好促進剤は様々なタンパク質含有量を有する他の乾燥及び半乾燥食品とともに使用されてもよく、家畜や研究動物などの他の動物用食品とともに使用されてもよい。
実施例
以下の例では家庭用猫のための食品用のポリリン酸ナトリウム塩の嗜好促進剤としての効果について説明する。試験データはおよそ20匹の猫からなる被験猫にそれぞれ2つの異なる食品の配合を与えるという標準的な2ボールテスト手法によって得られた。各ボール中の食品は猫に与えられる前に計量され、与えられる際には、ボールは並べて配置された。ボールの配置は毎日反転させた。食品が猫に提供されると、猫は最大16時間まで自由に選択してどちらか一方のボールから食事をとることが許される。ボールを取り去った後に、各ボールの食品の残量をそれぞれ計量し、重量の差分を消費量として記録した。その後、2つ並べたボールのそれぞれの食品消費量を比較し、消費比率(C.R.)を決定した。STPPを用いた様々な乾燥キャットフード組成物の相対的嗜好性を2つの既知の嗜好促進ピロリン酸塩(STPP及びSAPP)に対して比較した。
実施例1から8までに記載した個々の試験では、成猫に嗜好促進剤でコーティングした、またはコーティングしていない標準的な乾燥キャットフード(クロスウインドインダストリーズ、インコーポレイテッド、カンザス)を含む製品がそれぞれ提供された。試験は試験対象として20匹以上の猫にサンプリングして2日間の期間実施された。乾燥混合コーティング剤は乾燥させて準備した。スプレー乾燥コーティング剤中ではSTPPは液体媒体に溶解し、スプレー乾燥前にpH4−10で解離させた。簡単のため、実際には他のピロリン酸とポリリン酸塩が存在する場合にも、TSPPのコーティング組成物の乾燥混合物と比較して、このコーティング剤をスプレー乾燥させたSTPPとみなすこととした。
全サンプルのコーティング剤は従来の方法を用いて自社で調整した乾燥した鶏の心臓及びレバー(PH&L)消化物を含んでいた。コーティング剤の付加的な成分にはSAPP、TSPP,及びSTPPが含まれるが、これらはすべてイスラエルのハイファケミカルズ株式会社から入手した。パーセントはすべて重量パーセントを意味する。
実施例1
他の促進剤との基本的な比較のため、30%のTSPPとともに乾燥混合されたPH&L消化物を含む風味促進剤を使用して標準的なキャットフードをコーティングした。これを、30%のSAPPとともに乾燥混合されたPH&L消化物を含む風味促進剤でコーティングされた標準的なキャットフードと比較した。2つの食品の被験猫による消費は本質的に同じで、二者間での本質的な嗜好傾向は見られなかった。
実施例2
PH&L消化物を含む風味促進剤が30%のSTPPとともに乾燥混合され、標準的なキャットフードのコーティングのために使用された。これを、30%のTSPPとともに乾燥混合されたPH&L消化物を含む風味促進剤でコーティングされた標準的なキャットフードと比較した。被検猫はTSPPでコーティングされた食品とSTPPでコーティングされた食品を約2対1の割合で食べた。
実施例3
22匹、21匹及び24匹の猫を用いた3つの個々の試験において、PH&L消化物を含む風味促進剤が30%のSTPPとともに共にスプレー乾燥され、標準的なキャットフードのコーティングのために使用された。これを、30%のTSPPとともに乾燥混合されたPH&L消化物を含む乾燥風味促進剤でコーティングされた標準的なキャットフードと比較した。被験猫は、乾燥混合されたSTPPに比べて乾燥混合されたTSPPに対し嗜好傾向を示した実施例2とは正反対に、STPPに対し顕著な嗜好傾向を示した。
実施例4
23匹の猫の試験において、PH&L消化物を含む風味促進剤が30%のSTPPとともに乾燥混合され、標準的なキャットフードのコーティングのために使用された。これを、30%のSTPPとともにスプレー乾燥されたPH&L消化物を含む乾燥風味促進剤でコーティングされた標準的なキャットフードと比較した。被験猫は、スプレー乾燥されたSTPPに対し5対1の割合で強い嗜好傾向を示した。
実施例5
PH&L消化物を含む風味促進剤が15%のSTPPとともに乾燥混合され、標準的なキャットフードのコーティングに使用された。これを、15%のTSPPとともに乾燥混合されたPH&L消化物を含む乾燥風味促進剤でコーティングされたスタンダードキャットフードと比較した。被験猫はTSPPでコーティングされた食品とSTPPでコーティングされた食品を約3対1の割合で食べた。
実施例6
22匹の猫がそれぞれ含まれる2つの別々の試験において、PH&L消化物を含む風味促進剤は15%のSTPPとともにスプレー乾燥され、標準的なキャットフードのコーティングに使用された。これを、15%のTSPPとともに乾燥混合されたPH&L消化物を含む風味促進剤によってコーティングされた標準的なキャットフードと比較した。被検猫は、乾燥混合されたSTPPが使用された実施例5に比べ、スプレー乾燥されたSTPPに対しより強い嗜好傾向を示した。
実施例7
PH&L消化物を含む風味促進剤を30%のSTPPとともにスプレー乾燥し、標準的なキャットフードのコーティングに使用した。これを、30%のSAPPとともに乾燥混合されたPH&L消化物を含む風味促進剤でコーティングされた標準的なキャットフードと比較した。2つの別々の試験において被験猫はSTPPに対して顕著な嗜好傾向を示した。
実施例8
PH&L消化物と8.5%のSTPPを含む液体の風味促進剤を標準的なキャットフードのコーティングのためにスプレー塗布した。これを、PH&L消化物と8.5%のTSPPを含む液体の風味促進剤でスプレーコーティングされた標準的なキャットフードと比較した。2つの製品は嗜好試験において同等の結果であった。
対照
2つの別個の試験において、乾燥動物消化物のみでコーティングされた対照の標準キャットフードが、15%及び30%のSTPPを用いてスプレー乾燥されたPH&L消化物でコーティングされた評価用の標準キャットフードに対して検査された。被験猫はSTPPでコーティングされたキャットフードに対して嗜好傾向を示した。
表1は実施例1から7までの結果をまとめたものである。「Appl%」とは塗布される嗜好促進剤の量をペットフード組成物に対する重量パーセントとして示したものである。
Figure 0004896888
前記の実施例は、上述のとおりSTPPが乾燥及び半乾燥ペットフードのための商業的に実現可能な嗜好促進剤であることを実証する。嗜好促進剤は乾燥及び半乾燥キャットフードの猫に対する嗜好性促進に特に有効である。さらに、STPPの使用はペットフード製造業者にとって追加の製造コストが比較的低くすむことを意味する。その上、STPPの向上した嗜好促進の効果は様々な異なる塗布システム及び異なる配合においても存続する。
前記の本発明の様々な実施形態から、発明の目的が達成されることは明らかである。発明は詳細に記載され例証されているが、それらが意図されるためのただの例示及び実施例として解釈されるべきことは明らかであり、限定されて解釈されるべきではない。したがって、本発明の精神と範囲は付属の特許請求の範囲の表現によってのみ限定されるべきである。

Claims (9)

  1. 少なくとも1つのトリポリリン酸ナトリウム塩を含み、4から10までの間のpH値を有する液体の嗜好促進組成物を乾燥させ、乾燥された当該組成物を押し出しペットフード組成物に塗布することを有する押し出しペットフード製品の嗜好性を向上させる方法であって、前記嗜好促進組成物が前記ペットフード組成物に対して0.01から5.0重量%までの少なくとも1つのトリポリリン酸ナトリウム塩を与えるのに十分な量塗布され、かつ前記嗜好促進組成物が肉製品、肉副産物、魚製品、魚副産物、乳製品、乳副産物、微生物タンパク質源、植物性タンパク質、炭水化物、及びアミノ酸からなる群から選択される少なくとも1つの成分をさらに含む、方法。
  2. 前記嗜好促進組成物が前記ペットフード組成物に対して0.05から2.0重量%までの少なくとも1つのトリポリリン酸ナトリウム塩を与えるのに十分な量塗布される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記押し出しペットフード組成物が乾燥キャットフードである、請求項1に記載の方法。
  4. 前記押し出しペットフード組成物が半乾燥キャットフードである、請求項1に記載の方法。
  5. 5から50重量%までの少なくとも1つのトリポリリン酸ナトリウム塩と、肉製品、肉副産物、魚製品、魚副産物、乳製品、乳副産物、微生物タンパク質源、植物性タンパク質、炭水化物、及びアミノ酸からなる群から選択される少なくとも1つの成分と、を含、4から10までの間のpH値を有する液体の嗜好促進組成物が乾燥されてなる、押し出しペットフードのための嗜好促進組成物
  6. 嗜好促進量の請求項5に記載の嗜好促進組成物が塗布されてなる押し出しペットフード組成物であって、前記嗜好促進量が前記ペットフード組成物に対して0.01から5.0重量%までの少なくとも1つのトリポリリン酸ナトリウム塩を与えるのに十分な量である、押し出しペットフード組成物。
  7. 前記嗜好促進組成物が前記ペットフード組成物に対して0.05から2.0重量%までの少なくとも1つのトリポリリン酸ナトリウム塩を与えるのに十分な量存在する、請求項6に記載のペットフード組成物。
  8. 乾燥キャットフードを含む、請求項6に記載のペットフード組成物。
  9. 半乾燥キャットフードを含む、請求項6に記載のペットフード組成物。
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