JP6623112B2 - 巻上機および巻上機の制御方法 - Google Patents

巻上機および巻上機の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6623112B2
JP6623112B2 JP2016081677A JP2016081677A JP6623112B2 JP 6623112 B2 JP6623112 B2 JP 6623112B2 JP 2016081677 A JP2016081677 A JP 2016081677A JP 2016081677 A JP2016081677 A JP 2016081677A JP 6623112 B2 JP6623112 B2 JP 6623112B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
hoisting
predetermined
hoisting machine
limit value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016081677A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017192245A (ja
Inventor
京介 山野
京介 山野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority to JP2016081677A priority Critical patent/JP6623112B2/ja
Priority to CN201710087513.4A priority patent/CN107298399B/zh
Publication of JP2017192245A publication Critical patent/JP2017192245A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6623112B2 publication Critical patent/JP6623112B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D1/00Rope, cable, or chain winding mechanisms; Capstans
    • B66D1/28Other constructional details
    • B66D1/40Control devices
    • B66D1/42Control devices non-automatic
    • B66D1/46Control devices non-automatic electric
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C17/00Overhead travelling cranes comprising one or more substantially horizontal girders the ends of which are directly supported by wheels or rollers running on tracks carried by spaced supports
    • B66C17/04Overhead travelling cranes comprising one or more substantially horizontal girders the ends of which are directly supported by wheels or rollers running on tracks carried by spaced supports with lifting beams, e.g. slewable beams, carrying load-engaging elements, e.g. magnets, hooks

Description

本発明は、巻上機および巻上機の制御方法に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2009−33895号公報(特許文献1)がある。この特許には、「インバータが備える電動機の運転状態から間接的に電動機の運転中の巻線温度を算出する第1巻線温度算出手段と、インバータが有する直流制動機能により電動機の停止時にその巻線に直流電流を通電しその印加直流電圧と通電直流電流値から該巻線の抵抗値を算出し該抵抗値から巻線温度を算出する第2巻線温度算出手段と、第1巻線温度算出手段で算出された巻線温度を第2巻線温度算出手段で算出された巻線温度で補正する補正手段と、該補正した巻線温度が所定の値を超えた場合、電動機の駆動電力供給を遮断する遮断手段を備えた。」と記載されている。
特開2009−33895号公報
寒冷地では、巻上機モータの巻線温度が低くなり、モータ定数が変化するため、インバータに設定された通常のモータ定数では、必要な起動トルクが得られず、荷が上がりにくい。また、最悪の場合は荷が上がらない可能性もある。
この問題を解決するためには、巻上機のモータ温度に応じてモータ定数を補正する方法が検討されているが、その場合には巻上機のモータ温度を推定する必要があった。例えば特許文献1では、停止時にモータへ直流電圧を印加することで、巻線抵抗値を出し、算出した巻線抵抗値から、モータ温度を推定している。
しかしながら、特許文献1の方法では、巻上機の停止時に直流電圧を印加する必要があり、巻上機を稼働させながらモータ定数を補正することは難しい。また、モータ温度を推定するための構成や制御の追加も必要である。
そこで、本発明は、巻上機の稼働中にモータ定数を自動的に補正する巻上機を提供する。
上記問題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、巻上または巻下動作する電動機と、電動機を駆動するインバータと、予め定めたモータ定数に基づきインバータを制御するインバータ制御部と、電動機の回転数を検出する回転検出部と、を備え、インバータ制御部は、巻上動作の指令を受けた場合に、回転検出部で検出した前記電動機の回転数を第1の所定の時間積算して記録し、当該積算した電動機の回転数と予め定めた補正上限値とに基づいて、モータ定数を補正することを特徴とする巻上機である。
また、別の例を挙げるならば、電動機を駆動させて巻上又は巻下動作させる巻上機の制御方法であって、巻上動作の指令を受けた場合に、第1の所定の時間電動機の回転数を検出して積算し、当該積算した電動機の回転数と予め定めた補正上限値とに基づいて、モータ定数を補正することを特徴とする巻上機の制御方法である。
本発明によれば、巻上機の稼働中にモータ定数に自動的に補正する巻上機を提供することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施例1におけるインバータ式クレーン装置の全体構成を示す斜視図の例である。 実施例1におけるインバータ式クレーン装置の主要部の構成を示すブロック図の例である。 実施例1におけるモータ定数補正処理のフローチャートの例である。 積算時間と積算した電動機の回転数の関係を示す図である。 実施例2におけるモータ回転異常検出処理のフローチャートの例である。 実施例3における負荷時間率算出処理のフローチャートの例である。
以下、各実施例について図面を用いて説明する。
本実施例について、図1〜4を用いて説明する。図1は本実施例による巻上機電源監視装置を設置するインバータ式クレーン装置の全体構成を示す斜視図、図2はインバータ式クレーン装置の制御部の構成を示すブロック図である。
インバータ式クレーン装置は、クレーンフック1、ワイヤーロープ2、巻上誘導電動機3、巻上用装置4、横行誘導電動機5、横行用装置6、横行用ガーダー7、走行誘導電動機8、走行用装置9、走行用ガーダー10、巻上・横行インバータ装置11、操作入力装置13、走行用インバータ装置18、から構成されている。また、巻上誘導電動機3には、誘導電動機用ブレーキ16、エンコーダ17が内蔵され、横行誘導電動機5及び、走行誘導電動機8には誘導電動機用ブレーキ16が各々に内蔵される。
また、巻上・横行インバータ装置11には、巻上・横行インバータ制御部12、巻上用インバータ14、横行用インバータ15が、走行用インバータ装置18には走行インバータ制御部19及び、走行用インバータ20が内蔵される。
なお、巻上・横行インバータ制御部12と走行用インバータ制御部19を称して、インバータ制御部という場合もある。
インバータ式クレーン装置は、クレーンフック1に取り付けた荷物を、巻上誘導電動機3を備えた巻上用装置4によりワイヤーロープ2を巻上巻下することでY方向(Y方向、−Y方向の矢印で示す。)即ち、上下方向に荷物を移動する。また、X方向(X方向、−X方向の矢印で示す。)には、横行用装置6にある車輪を、横行誘導電動機5が回転させ、横行用ガーダー7に沿ってX方向に移動する。また、Z方向(Z方向、−Z方向の矢印で示す。)には、走行用装置9にある車輪を、走行誘導電動機8が回転させ、走行用ガーダー10に沿ってZ方向に移動する。
巻上誘導電動機3と横行誘導電動機5は、巻上・横行用インバータ装置11に格納された図2の巻上・横行インバータ制御部12により制御される。即ち、オペレータが操作入力装置13からの所定の指示を入力すると、巻上・横行インバータ制御部12は、巻上用インバータ14と横行用インバータ15を制御し、巻上用インバータ14と横行用インバータ15から制御に必要な周波数、電圧、電流を巻上誘導電動機3と横行誘導電動機5に加え、同時に誘導電動機用ブレーキ16を開放制御することで、巻上用装置4の場合、クレーンフック1に取り付けられた荷物が、落下することなくY方向に移動させる。また、
横行用装置6の場合、横行用ガーダー7に沿って巻上用装置4をX方向に移動させる。
また、インバータ制御部は、モータ(電動機)の回転数を検出するエンコーダ17の情報を取り込み、予め定めた所定の時間の間、電動機の回転数を積算し、その積算した電動機の回転数と予め定めた補正上限値とに基づいて、荷が上がりにくい状態か否か(モータ定数の補正をするか否か)を判断する。インバータ制御部は、積算した電動機の回転数が補正上限値以下の場合、荷が上がりにくい状態と判断し、モータ定数を自動補正する。
同様に走行用装置9に取り付けてある走行誘導電動機8は、オペレータが操作入力装置13からの所定の指示を入力すると、走行用インバータ装置18に格納された図2の走行インバータ制御部19が走行用インバータ20を制御し、走行用インバータ20から制御に必要な周波数、電圧、電流を走行誘導電動機8に加え、同時に誘導電動機用ブレーキ16を開放制御することで、走行用ガーダー10に沿って巻上用装置4をZ方向に移動させる。
次に、モータ定数補正について、図3と図4を用いて説明する。図3はモータ定数補正処理のフロー図である。図4は、巻上操作によりモータを回転始動させてからモータの回転数を積算していく様子を表した図である。
モータ定数補正の判断はエンコーダ17が検出した回転数で実施する。まず、巻上操作指示が有るか確認し(101)、巻上操作指示が有る場合、エンコーダ17(回転検出部)はモータ回転数を巻上・横行インバータ制御部12に保存する(102)。巻上・横行インバータ制御部12は、検出回数が1以上の場合(103)、保存していたモータ回転数に今回検出して保存したモータ回転数の値を積算して保存し(104)、検出回数を+1する(105)。巻上・横行インバータ制御部12は、検出回数が0の場合(103)、今回検出して保存したモータ回転数をそのまま保存し、検出回数を+1する(105)。
なお、エンコーダ17によるモータ回転数の検出は、巻上操作が開始されてから所定の時間間隔で行う。エンコーダ17は、モータが所定の時間間隔中に回転した回転数を検出してインバータ制御部に出力する。また、モータの回転を検出するために用いるものとしては、エンコーダに限定されるものではなく、モータの回転を検出できるセンサであればよい。
巻上・横行インバータ制御部12は、検出回数がN回以上となった場合(106)、それまでのモータ回転数の合計値が補正上限値χ未満ならば(107)、荷が上がりにくい状態と判断し、モータ定数補正をONにする(108)。巻上・横行インバータ制御部12は、検出回数がN回を超えていない場合(106)、巻上操作の有無の判断フロー(101)まで戻る。巻上・横行インバータ制御部12は、検出回数がN回を超えていても、それまでのモータ回転数がχ以上の場合(107)、検出回数をリセットし、フローの頭(101)から処理を繰り返す。操作指示が無ければ検出回数をリセットする(109)。
ここで、モータ定数補正をONにするとは、モータをインバータ制御するために予め定めていたモータ定数を補正することである。また、モータ定数には、1次抵抗値や定格電流値等を含む。モータ定数補正をONにすることにより、これらの値を補正し、インバータからモータに出力する電流値を大きくする。モータに出力する電流値を大きくすることで、例えば寒冷地等でモータ温度が低くモータが回転しにくい状況であっても、モータを定格回転数まで回転数を上昇させることができる。
なお、モータ定数補正が既にONの場合、図3に示す制御フローの処理は実行されない。また、一度検出回数がN回以上となり、補正上限値χ未満か否か判断した後には、検出回数をリセットする一方で、フローの頭(101)から処理を行わず、処理を終了するようにしてもよい。
ここで、検出回数のN回は、例えば検出回数が+1されるまでの時間、すなわち図3のフローの処理が101から106までの1巡りする時間が10mSとし、モータ定数補正をONにするまでの時間を100mSとする場合は、Nは自ずと10となる。また、補正上限値χは、使用するモータの仕様によって異なることは言うまでもない。
例えば、図4に示した例の場合、巻上操作をしてから100mS経過した時点では、Aは補正上限値χを超えているので、モータ定数補正ONにはならない。一方、B、C、Dは、巻上操作をしてから100mS経過した時点では、補正上限値χ未満であるので、モータ定数補正ONとなる。
以上、本実施例によれば、所定の時間の間にモータの回転数が予め設定した値以上とならない場合に、モータ定数補正を行うので、例えば寒冷地等でモータ温度が低くモータが回転しにくい状態の場合にも、モータを回転させ、吊荷を巻上ることができる。
次に、モータの回転しにくい原因が、モータ温度が低いことにあるのではなく、何らかの異常である場合にも対応できる巻上機について、図4と図5を用いて説明する。なお、説明が重複する部分については省略する。及び補正解除の具体的な検出方法を図3〜5を用いて説明する。
インバータ制御部は、積算した電動機の回転数と予め定めた異常上限値とに基づいて、電動機が異常により回転しにくくなっていないかどうかを判断する。インバータ制御部は、積算した電動機の回転数が異常上限値以下の場合には、電動機の回転以上と判断し、モータ定数補正を解除して電動機の異常を出力する。
図5はモータ回転異常検出処理のフロー図である。実施例1の処理では、何らかの要因でモータが回転できない、例えばモータは回転しようとしているが、ブレーキが開放されないといった場合にも、モータ定数補正がONになる可能性がある。その場合、モータは回転できないにもかかわらず、モータに流れる電流が大きくなる可能性がある。そのため、本実施例では、上位の判定として、巻上・横行インバータ制御部12にて、モータ回転異常判定をエンコーダ17が検出した回転数で実施する。
まず、巻上・横行インバータ制御部12は、巻上及び巻下操作が有るか確認し(201)、巻上及び巻下操作が有る場合、エンコーダから出力されたモータ回転数を保存する(202)。検出回数が1以上の場合(203)、保存していたモータ回転数の値に今回保存したモータ回転数を積算して保存し(204)、検出回数を+1する(205)。巻上・横行インバータ制御部12は、検出回数が0の場合(203)、今回保存したモータ回転数をそのまま保存し、検出回数を+1する(205)。
巻上・横行インバータ制御部12は、検出回数がM回以上となった場合(206)、それまでのモータ回転数の積算値が予め定めた異常上限値y未満ならば(207)、モータ回転異常と判断し、モータ異常判断をONにし(208)、モータ定数補正をOFFにする(209)。巻上・横行インバータ制御部12は、検出回数がM回を超えていない場合(206)、およびM回以上となっていても、それまでのモータ回転数がy以上の場合(207)、フローの頭(201)から処理を繰り返す。巻上・横行インバータ制御部12は、操作指示が無ければ検出回数をリセットする(210)。
ここで、検出回数のM回は、例えば検出回数が+1するまでの時間、すなわち図3のフローの処理が201から206まで1巡りする時間を100mSとし、モータ回転数異常判定をONにするまでの時間を1000mSとする場合は、Mは10となる。
例えば、図4に示した例の場合、巻上操作をしてから1000mS経過した時点では、A、B、Cは異常上限値yを超えているので、モータ回転異常判定はONにはならない。一方、Dは、巻上操作をしてから1000mS経過した時点では、補正上限値y未満であるので、モータ回転異常判定はONとなる。
なお、異常上限値yは、使用するモータの仕様によって異なることはいうまでもない。また、モータ回転数が異常かどうか判断するまでの時間は、モータ定数補正をONにするかどうか判断するまでの時間よりも、遅くする方がよい。
これにより、巻上・横行インバータ制御部12は、モータ回転数が所定の時間で補正上限値異常となっていない場合にモータ補正をONとした後、さらにモータ回転数が異常上限値以上まで上がっていないと、モータ回転異常と判断してモータ回転異常を例えば表示部(図示せず)に出力することができる。この場合に、巻上・横行インバータ制御部12は、例えばモータの回転を停止することで、モータの損傷やブレーキの故障を防止することができる。
なお、モータ回転数が異常かどうか判断するまでの時間は、モータ定数補正をONにするかどうか判断するまでの時間と同じか、または、早くしてもよい。これにより、より安全サイドでモータ回転の異常を判断することができる。
以上、本実施例によれば、モータが何らかの異常により回転しにくくなっている場合に、モータ定数補正をするのではなく、モータ回転異常を知らせることができるので、モータやブレーキ等を保護することができる。
次に、本実施例では、モータ定数補正をONにした後に、モータ温度が十分温まり、モータ定数の補正が不要になった場合について、図6を用いて説明する。図6は、負荷時間率算出処理のフロー図である。
巻上機の使用時間が経過すると、モータが温まっていくため、モータ定数補正を必要としなくなる。そのため、巻上・横行インバータ制御部12が算出した負荷時間率に基づいてモータ定数補正OFFを実施する。本処理は、巻上機が動作可能状態のときに実行する。
ここで、動作可能状態とは、図示しない入力装置からの巻上または巻下操作指令に基づいて、巻上機が巻上または巻下動作できる状態のことをいう。なお、通常であれば尿力装置からの操作指令により巻上機を動作させることができるが、インターロック等で入力装置からの操作指令が無効になっている状態も動作可能状態に含むものとする。
まず、巻上・横行インバータ制御部12は、1分間にモータに通電された時間を検出して保存し(301)、検出回数を+1する(302)。モータが通電している時間は、エンコーダ17によりモータが回転していると検出している時間とすればよい。巻上・横行インバータ制御部12は、それまでのモータ通電時間を合計し(303)、検出回数が60以上か否か判断する(304)。巻上・横行インバータ制御部12は、検出回数が60未満の場合、301のフローに戻る。一方、巻上・横行インバータ制御部12は、検出回数が60以上の場合(302)、検出回数をリセットし(303)、負荷時間率を計算する(306)。
ここで、負荷時間率は、例えば、巻上機が動作していた時間、すなわち、モータが通電されていた時間と検出回数が60となった時点の検出総時間60分との比から求めればよい。なお、検出総時間は60分と限定されるものではなく、ユーザの使用状況に応じて例えば15分、30分など適宜決定すればよい。また、モータが通電されている時間を保存するタイミングは、1分毎に限定されるものではなく、10秒毎、30秒毎など巻上・横行インバータ制御部12の処理能力に応じて任意に決定すればよい。
巻上・横行インバータ制御部12は、モータ定数補正ONの場合(307)、算出した負荷時間率が予め定めた補正オフ値χ1を超えたか否かを判断する(308)。巻上・横行インバータ制御部12は、算出した負荷時間率が補正オフ値χ1を超えた場合、モータ定数補正をOFFにする(309)。巻上・横行インバータ制御部12は、算出した負荷時間率が補正オフ値χ1以下の場合、負荷時間率算出のフローを一度終える。
巻上・横行インバータ制御部12は、モータ定数補正OFFの場合(307)、または、モータ定数補正をOFFにした場合(309)、計算した負荷時間率が予め定めた負荷時間率限界値χ2を超えたか否かを判断する(310)。巻上・横行インバータ制御部12は、計算した負荷時間率が予め定めた負荷時間率限界値χ2を超えた場合、巻上機既定の負荷時間率を超えたと判断し、負荷時間率オーバーを出力する(311)。巻上・横行インバータ制御部12は、計算した負荷時間率が予め定めた負荷時間率限界値χ2以下の場合、一度負荷時間率算出のフローを終了する。
ここで、モータ定数補正をOFFにするとは、モータ定数補正ONにより補正されたモータ定数を予め定めていたモータ定数に戻すことである。
なお、巻上・横行インバータ制御部12が負荷時間率オーバーと出力する際、モータを停止させるようにしてもよい。これにより、過負荷によるモータの過熱を防止することができる。
本実施例におけるこの処理は、巻上機が動作可能状態の場合、フローの頭から処理を繰り返していく。また、負荷時間率がχ1を超えていない場合(307)、及び、χ2を超えていない場合にフローの頭から処理を繰り返す。ここで、χ1及びχ2の値は、使用するモータの仕様によって異なることは言うまでもない。
以上、本実施例によれば、ータ定数補正をONにした後に、モータ温度が十分温まり、モータ定数の補正が不要になった場合に、モータ定数をOFFにし、モータに余分な電流が流れることを防止することができる。また、モータの過負荷も防止することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1:クレーンフック、2:ワイヤーロープ、3:巻上誘導電動機、4:巻上用装置、5:横行誘導電動機、6:横行用装置、7:横行用ガーダー、8:走行誘導電動機、9:走行用装置、10:走行用ガーダー、11:巻上・横行インバータ装置、12:巻上・横行インバータ制御部、13:操作入力装置、14:巻上用インバータ、15:横行用インバータ、16:誘導電動機用ブレーキ、17:エンコーダ、18:走行用インバータ装置、19:走行インバータ制御部、20:走行用インバータ、21:電流検出部、22:主制御部、23:操作入力検出部、24:モータ温度推定部、25:インバータ制御部

Claims (15)

  1. 巻上または巻下動作する電動機と、
    前記電動機を駆動するインバータと、
    予め定めたモータ定数に基づき前記インバータを制御するインバータ制御部と、
    前記電動機の回転数を検出する回転検出部と、
    を備え、
    前記インバータ制御部は、巻上動作の指令を受けた場合に、前記回転検出部で検出した前記電動機の回転数を第1の所定の時間積算して記録し、当該積算した前記電動機の回転数と予め定めた補正上限値とに基づいて、前記モータ定数を補正し、
    前記モータ定数は1次抵抗値または定格電流値を含むことを特徴とする巻上機。
  2. 請求項1に記載の巻上機であって、
    前記インバータ制御部は、前記積算した前記電動機の回転数が前記補正上限値未満の場合に、前記モータ定数を補正することを特徴とする巻上機。
  3. 請求項1または2に記載の巻上機であって、
    前記インバータ制御部は、巻上または巻下動作の指令を受けた場合に、第2の所定の時間積算した前記電動機の回転数と予め定めた異常上限値とに基づいて、前記電動機を停止させる信号を出力することを特徴とする巻上機。
  4. 請求項3に記載の巻上機であって、
    前記インバータ制御部は、前記第2の所定の時間積算した前記電動機の回転数が前記異常限界値未満の場合に、前記電動機を停止させる信号を出力することを特徴とする巻上機。
  5. 請求項3または4に記載の巻上機であって、
    前記異常上限値は、前記補正上限値より小さいことを特徴とする巻上機。
  6. 請求項3乃至5のいずれかに記載の巻上機であって、
    前記第1の所定の時間は、前記第2の所定の時間より短いことを特徴とする巻上機。
  7. 請求項1に記載の巻上機であって、
    前記インバータ制御部は、前記電動機の通電時間を保存して積算し、当該積算した前記電動機の通電時間に基づいて負荷時間率を計算し、当該計算した負荷時間率が予め定めた補正オフ値を超えた場合に、補正した前記モータ定数を前記予め定めたモータ定数に戻すことを特徴とする巻上機。
  8. 請求項7に記載の巻上機であって、
    前記インバータ制御部は、計算した前記負荷時間率が予め定めた負荷時間率限界値を超えた場合に、前記負荷時間率が前記負荷時間率限界値を超えていると出力することを特徴とする巻上機。
  9. 予め定めたモータ定数に基づいて電動機を駆動させて巻上又は巻下動作させる巻上機の制御方法であって、
    巻上動作の指令を受けた場合に、第1の所定の時間前記電動機の回転数を検出して積算し、
    当該積算した前記電動機の回転数と予め定めた補正上限値とに基づいて、前記モータ定数を補正し、
    前記モータ定数は1次抵抗値または定格電流値を含むことを特徴とする巻上機の制御方法。
  10. 請求項9に記載の巻上機の制御方法であって、
    前記積算した前記電動機の回転数が前記補正上限値未満の場合に、前記モータ定数を補正することを特徴とする巻上機の制御方法。
  11. 請求項9または10に記載の巻上機の制御方法であって、
    巻上または巻下動作の指令を受けた場合に、第2の所定の時間前記電動機の回転数を検出して積算し、
    当該積算した前記電動機の回転数と予め定めた異常上限値とに基づいて、前記電動機を停止させる信号を出力することを特徴とする巻上機の制御方法。
  12. 請求項11に記載の巻上機の制御方法であって、
    前記第2の所定の時間積算した前記電動機の回転数が前記異常限界値未満の場合に、前記電動機を停止させる信号を出力することを特徴とする巻上機の制御方法。
  13. 請求項11または12に記載の巻上機の制御方法であって、
    前記異常上限値は、前記補正上限値より小さいことを特徴とする巻上機の制御方法。
  14. 請求項11乃至13のいずれかに記載の巻上機の制御方法であって、
    前記第1の所定の時間は、前記第2の所定の時間より短いことを特徴とする巻上機の制御方法。
  15. 請求項9に記載の巻上機の制御方法であって、
    前記電動機の通電時間を保存して積算し、当該積算した前記電動機の通電時間に基づき負荷時間率を計算し、当該計算した負荷時間率が予め定めた補正オフ値以上の場合に、補正した前記モータ定数を前記予め定めたモータ定数に戻すことを特徴とする巻上機の制御方法。
JP2016081677A 2016-04-15 2016-04-15 巻上機および巻上機の制御方法 Active JP6623112B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016081677A JP6623112B2 (ja) 2016-04-15 2016-04-15 巻上機および巻上機の制御方法
CN201710087513.4A CN107298399B (zh) 2016-04-15 2017-02-17 卷扬机以及卷扬机的控制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016081677A JP6623112B2 (ja) 2016-04-15 2016-04-15 巻上機および巻上機の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017192245A JP2017192245A (ja) 2017-10-19
JP6623112B2 true JP6623112B2 (ja) 2019-12-18

Family

ID=60085124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016081677A Active JP6623112B2 (ja) 2016-04-15 2016-04-15 巻上機および巻上機の制御方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6623112B2 (ja)
CN (1) CN107298399B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6731357B2 (ja) * 2017-01-23 2020-07-29 株式会社日立産機システム 巻上機の共吊制御装置および巻上機の吊上げ装置
CN111719294A (zh) * 2019-11-13 2020-09-29 浙江好易点智能科技有限公司 晾衣机超重检测系统、检测方法及晾衣机

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4895939B2 (ja) * 2007-07-27 2012-03-14 株式会社キトー 巻上機の電動機巻線温度測定方法、電動機制御装置
JP2011136838A (ja) * 2010-01-04 2011-07-14 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 巻上機
RU2013108278A (ru) * 2010-07-26 2014-09-10 Мицубиси Электрик Корпорейшн Способ управления для устройства управления двигателем
JP5848975B2 (ja) * 2012-01-20 2016-01-27 株式会社日立産機システム 電動巻上機およびその制御方法
JP5948266B2 (ja) * 2013-02-28 2016-07-06 株式会社日立産機システム インバータ装置、建設機械、電動機制御方法
JP5727572B2 (ja) * 2013-10-10 2015-06-03 ファナック株式会社 モータ温度に応じて動作を変更する工作機械の制御装置及び制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN107298399B (zh) 2019-03-15
CN107298399A (zh) 2017-10-27
JP2017192245A (ja) 2017-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10224859B2 (en) Motor control device and motor control method
JP4786942B2 (ja) インバータ装置
JP7299784B2 (ja) モータ制御装置、モータ制御方法およびプログラム
JP6483039B2 (ja) 電力変換装置
JP5474421B2 (ja) モータ巻線焼損保護装置
JP5201545B2 (ja) エレベータのドア制御装置
US20130154536A1 (en) Apparatus for controlling an inverter
JP6623112B2 (ja) 巻上機および巻上機の制御方法
JP6010801B2 (ja) クレーンの駆動装置、及びクレーン
WO2015182446A1 (ja) エレベータのかご移動制御装置およびかご移動制御方法
JP5476681B2 (ja) 昇降システムのモータ制御装置
JP2012065463A (ja) インバータホイストの駆動制御装置及びインバータホイストの駆動制御方法
JP6169936B2 (ja) インバータ装置
JP6556551B2 (ja) 巻上機およびそれを用いた天井クレーン装置
WO2018011838A1 (ja) エレベータ装置
JP4876950B2 (ja) モータの可変速制御装置
JP6674788B2 (ja) 制御方法、制御装置および巻上機
JP6353925B2 (ja) 電力変換装置および電力変換装置の制御方法
JP5399789B2 (ja) インバータ装置及びインバータ装置のティーチング方法
JP4999474B2 (ja) 誘導機制御装置
JP3773798B2 (ja) 電力変換装置
JP5359668B2 (ja) エレベーターの制御装置
JP6620242B2 (ja) 巻上機および巻上機の制御方法
JP6506003B2 (ja) インバータ装置
JP6303757B2 (ja) エレベータ用電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160415

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170120

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170126

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180827

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190618

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190808

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6623112

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150