JP6622268B2 - グリルシャッタ装置 - Google Patents
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Description
以下、グリルシャッタ装置の第1の実施形態を説明する。
図1に示す車両1において、車体2の内部に形成されたエンジンルーム3には、エンジン4、エンジン4を冷却するためのラジエータ5、およびファン6が収容されている。また、車体2の前部(図1中の左端部)には、車両前方の外部空間と車体2のエンジンルーム3を連通するグリル開口部7が形成されている。ラジエータ5は、このグリル開口部7からエンジンルーム3に流れ込む空気が当たるように、エンジン4の前方に配置されている。ファン6は、エンジン4とラジエータ5との間に設けられている。ファン6が駆動することにより、効率良くラジエータ5に空気が供給される。また、エンジンルーム3には、グリルシャッタ装置10が収容されている。グリルシャッタ装置10は、グリル開口部7とラジエータ5との間に設けられている。グリルシャッタ装置10は、グリル開口部7から流れ込む空気をエンジンルーム3内へ導入するための空気導入路Rを開閉することによりエンジンルーム3内に流入する空気の流量を制御する。
フレーム50は、その上端部が車体2の内部のバンパーリインフォース8に固定されている。
図2(b)に示すように、フィン20が全開位置にある場合、支持部21は、フレーム50の上端部に向けて(図2(b)中の上方)延出する。
図2(a)および図5に示すように、リンク30は、軸心mに直交する方向(図2(a)中の上下方向)に延びるとともに、軸心mに直交する方向から見たときの端面形状が略U字状をなしている。リンク30は、そのU字形状の開口部が、フレーム50の中央支持部53の開口部に対向するように設けられている。リンク30は、複数のフィン20と連動する。具体的に、リンク30の左壁面36(図2(a)中の左側面)には、係合突起22を介してフィン20の支持部21が回動自在に連結されている。リンク30の右壁面35(図2(a)中の右側面)には、係合突起22を介してフィン20の支持部21が回動自在に連結されている。
突起32は、2つの第1部分32aと、第2部分32bと、連結部分32cとを有している。2つの第1部分32aは、第2方向Bに沿って設けられている。2つの第1部分32aは、各フィン20の支持部21を第1方向Aにおいて挟みこむかたちで設けられている。
図6(a)に示すように、このとき、アクチュエータ40により複数のフィン20を開方向(図6(a)中の左下矢印方向)へ回動させようとすると、中間のフィン20の固着によりその回動が規制されるおそれがある。その状態で、アクチュエータ40が最下段のフィン20を回動し続けようとすると、中間のフィン20の係合突起22とリンク30との係合が外れてしまう、または、係合突起22が折損することにより中間のフィン20とリンク30との動力伝達が遮断された状態となることが考えられる。すなわち、最下段のフィン20、最上段のフィン20およびリンク30は連動するが、中間のフィン20は、回動できない状態となる。
その点、リブ突起31は、フィン20の支持部21を囲うように設けられているため、浸入した水がフィン20の支持部21とリンク30の左壁面36および右壁面35との間に付着することを抑制できる。そのため、複数のフィン20とリンク30との凍結による固着が抑制できる。
以下、グリルシャッタ装置の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態との主たる相違点は、フィン20およびリンク30との係止構造Lの構成が変更された点である。尚、第1の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、詳細な説明を割愛する。
図7(b)に示すように、リンク30の左壁面36には、軸心mの延びる方向に沿ってフィン20側に突出する係止部としての突部34が設けられている。尚、右壁面35に設けられる突部34は、左壁面36に設けられる突部34と鏡面対称に設けられている(図示略)。
また、図8(b)に示すように、複数のフィン20が全開状態である場合、突部34は、溝部24の第2の端部(図8(b)中の左方)に当接している。突部34が溝部24の第2の端部に当接することにより、フィン20が開方向へ回動し過ぎることが抑制される。
・第2の実施形態では、嵌合部として溝部24を採用したが、例えば、フィン20の支持部21の板厚方向に貫通する孔部としてもよい。このようにしても、第2の実施形態と同様の効果が得られる。
図9(a)および図9(b)に示すように、リブ突起31を第1部分32aだけで構成してもよい。
・第1および第2の実施形態において、フィン20の支持部21に係合突起22を形成したが、リンク30の左壁面36および右壁面35に設けてもよい。この場合、支持部21には、リンク30の係合突起22を係合させるための孔部を形成する。
Claims (5)
- 車体のエンジンルーム内への空気を導入するための空気導入路を開閉する複数のフィンと、
前記複数のフィンを連動させる連動部材と、
前記複数のフィンのいずれか一つを開閉動作させる駆動装置と、
前記駆動装置の動作状態に応じて前記フィンの異常を検知する異常検知部と、
前記フィンの一部分である係止部と前記連動部材の一部分である係止部とからなる係止構造とを備え、
前記フィンに生じた異常に起因して異常が生じた前記フィンと前記連動部材との間の動力伝達が遮断されたとき、異常が生じた前記フィンの係止部に対して前記連動部材の係止部が当接することにより前記連動部材の移動が規制されるグリルシャッタ装置。 - 前記複数のフィンは、前記空気導入路を横断する軸心の回りに回動自在に設けられるとともに前記軸心に直交する方向に沿って並列状に設けられ、
前記フィンの係止部は、前記フィンの前記軸心の延びる方向における両端部のうち一方に設けられて、前記連動部材に対して回動自在に連結される支持部であり、
前記連動部材の係止部は、前記フィンの回動に応じて前記連動部材とともに変位したときの移動軌跡に前記支持部が交わるように設けられたリブ突起である請求項1に記載のグリルシャッタ装置。 - 前記連動部材は、前記フィンの回動に応じて前記フィンの開閉方向に沿った第1方向に変位するとともに、前記第1方向に直交する第2方向にも変位することで円弧状に変位するものであって、
前記リブ突起は、前記第2方向に沿って延びるとともに前記支持部を前記第1方向において挟みこむかたちで設けられる2つの第1部分と、前記第2方向に交わるように設けられる第2部分とを有し、
前記フィンに生じた異常に起因して異常が生じた前記フィンと前記連動部材との間の動力伝達が遮断された状態で、異常が生じた前記フィンが全閉状態の位置にあるとき、異常が生じた前記フィンの前記支持部に対して前記2つの第1部分のうち一方および前記第2部分の少なくともいずれかが当接し、異常が生じた前記フィンが全開状態の位置にあるとき、異常が生じた前記フィンの前記支持部に対して前記2つの第1部分のうち他方が当接することにより前記連動部材の移動が規制される請求項2に記載のグリルシャッタ装置。 - 前記フィンの前記軸心の延びる方向に対応する両端部を前記フィンが回動自在となるように支持するとともに、前記車体の内部に固定されるフレームを有し、
前記リブ突起は、前記連動部材の前記第1方向における全長に亘って形成されるとともに前記フィンの前記支持部を囲うように設けられている請求項3に記載のグリルシャッタ装置。 - 前記複数のフィンは、前記空気導入路を横断する軸心の回りに回動自在に設けられるとともに前記軸心に直交する方向に沿って並列状に設けられ、
前記フィンには、前記軸心の延びる方向における両端部のうち一方に設けられて、前記連動部材に対して回動自在に連結される支持部が設けられ、
前記連動部材は、前記フィンの回動に応じて前記フィンの開閉方向に沿った第1方向に変位するとともに、前記第1方向に直交する第2方向にも変位することで円弧状に変位するものであって、
前記連動部材および前記フィンの支持部のいずれか一方には、前記軸心の延びる方向に沿って突出する前記連動部材の係止部または前記フィンの係止部としての突部が設けられ、
前記連動部材および前記フィンの支持部のいずれか他方には、前記突部が前記フィンの回動に応じて移動可能に嵌合される前記連動部材の係止部または前記フィンの係止部としての嵌合部が設けられている請求項1に記載のグリルシャッタ装置。
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