JP6622143B2 - 機械式駐車装置の制御装置、機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法 - Google Patents
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Description
ここで、「機械設備の故障」とは、機械装置や電気装置等のハードウェアの故障の他、センサが作動(含む誤作動、作動不良)したことによる入力信号に基づいて、ソフトウェアで制御的に異常と判断して停止させた場合を含んだ機械設備の停止のことである。
本発明の第二態様は、パレットに車両を載置して格納する格納階と、前記車両を入庫又は出庫させる乗入階と、前記乗入階と前記格納階との間を昇降してパレットを搬送する昇降装置と、を有する機械式駐車装置の制御装置であって、前記機械式駐車装置が有する故障していない機械設備を対象に、前記車両の入庫処理又は出庫処理を行うためのパレットの搬送経路を演算する搬送経路演算手段と、前記機械設備の故障発生の有無を判定する故障発生判定手段と、前記搬送経路に含まれる前記機械設備に故障が発生した場合、故障していない前記機械設備のみを稼働させる前記搬送経路の入庫処理及び出庫処理の少なくとも一方を行う入出庫処理手段と、を備え、前記機械設備に故障が発生した場合、前記車両を入庫した後、故障していない前記機械設備のみを稼働させて出庫ができる新たな入庫予約のみを受け付ける機械式駐車装置の制御装置である。
また、本発明の第二態様に係る機械式駐車装置の制御装置によれば、前記機械設備に故障が発生した場合、前記車両を入庫した後、故障していない前記機械設備のみを稼働させて出庫ができる新たな入庫予約のみを受け付けるので、機械設備が故障した後に入庫した車両が出庫できなくなることを防止できる。
本発明の第五態様は、パレットに車両を載置して格納する格納階と、前記車両を入庫又は出庫させる乗入階と、前記乗入階と前記格納階との間を昇降してパレットを搬送する昇降装置と、を有する機械式駐車装置の制御方法であって、前記機械式駐車装置が有する故障していない機械設備を対象に、前記車両の入庫処理又は出庫処理を行うためのパレットの搬送経路を演算し、前記機械設備の故障発生の有無を判定し、前記搬送経路に含まれる前記機械設備に故障が発生した場合、故障していない前記機械設備のみを稼働させる前記搬送経路の入庫処理及び出庫処理の少なくとも一方を行い、前記機械設備に故障が発生した場合に、前記車両を入庫した後、故障していない前記機械設備のみを稼働させて出庫ができる新たな入庫予約のみを受け付ける機械式駐車装置の制御方法である。
機械式駐車装置10は、パレット12に車両14を載置して格納する格納階15を構成するフロア16と、車両14を入庫又は出庫させる乗入階18と、乗入階18とフロア16との間を昇降してパレット12を搬送する昇降装置である複数のリフト20と、を有する。
一方、車両14が出庫する場合には、車両14が載置されたパレット12がリフト20によってフロア16から昇降室28へ搬送され、昇降室28からバース26へ移動する。運転者はバース26内で車両14に搭乗し、車両14と共に退出する。
さらに、各フロア16が備える格納棚22の数及び縦横比等は、各々同じでも異なっていてもよい。
制御装置40は、CPU(Central Processing Unit)42、各種プログラムや各種パラメータ等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)44、CPU42による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)46、各種プログラム及び各種情報を記憶する記憶手段としてのHDD(Hard Disk Drive)48を備えている。
HDD48の代わりに、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、バッテリバックアップ付きのSRAM(Static Random Access Memory)等の記憶素子を用いてもよく、プログラム、利用者情報、及び設定値等のデータの種類に応じて記憶素子を使い分けて記憶させてもよい。
操作盤54は、機械式駐車装置10の利用者が操作可能なように、乗入階18の外側に設けられ、例えば、スイッチ等を介して各種操作(入庫予約又は出庫予約等)の入力を受け付けるとともに、液晶ディスプレイ装置等の画像表示装置によって、種々の情報を利用者のために表示する。操作盤54を介して受け付けた入庫予約や出庫予約に関する情報は、記憶媒体(HDD48又はRAM46)に記憶される。 なお、以下の説明において、受け付けた入庫予約又は出庫予約に関する情報(パレット12の搬送経路)をタスクともいう。記憶媒体は、タスクリストを記憶しており、タスクは予約の受け付け順にタスクリストに格納される。
CPU42は、搬送経路演算部60、故障発生判定部62、タスク搬送可否判定部64、入出庫処理部66、及び予約受付判定部68を備える。なお、上記各構成部は、コンピュータプログラムによって実現される。
ステップ106では、読み出したタスクが入庫予約であるか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ108へ移行する。否定判定の場合、すなわち読み出したタスクが出庫予約の場合はステップ110へ移行する。
車両14の出庫可否は、例えば、故障していない機械設備のみを稼働させて、入庫後の車両14が任意の1箇所以上の出庫箇所(バース26)で出庫可能か否かによって判定される。
図12から図18の列方向(横方向)には、予約順毎にパレット12の搬送経路の時間変化が示される。行方向(縦方向)には、機械設備の種類が示される。以下の説明において単に搬送という場合は、パレット12の搬送を意味する。
なお、フロア16は、一例として、主に上下に2段とされる場合について説明するが、これに限らず、フロア16は、一つの段が複数の領域に分割され、その領域毎に独立した機械設備とされてもよい。すなわち、機械設備としてのフロア16は、段毎に故障の有無が判定されるだけでなく、一つの段において分割された領域毎に故障の有無が判定されてもよい。
故障が発生した後における1件目の残りの搬送では、フロア#1を使用しないため、搬送を継続して実行する。2,4件目では、搬送経路としてフロア♯1を使用しないためタスクを実行する。一方、3件目は、搬送経路としてフロア#1を使用するため、残りの搬送をキャンセルし、該当タスクはリカバリ情報として記憶される。
故障が発生した後における1件目の残りの搬送では、出庫リフト♯1を使用するため、残りの搬送の実行を中止し、残りの経路はリカバリ情報として記憶される。2〜4件目は、搬送経路として出庫リフト♯1を使用しないため、タスクを実行する。
なお、1件目の搬送のフロア#2の搬送は実行できないままとなるが、フロア#2での他の搬送を妨げるものではなく、1件目の搬送を中止することで、3,4件目の搬送でフロア#2を使用することができる。
故障が発生した後における1件目の残りの搬送では、フロア♯1を使用しないため、残りの搬送を継続して実行する。一方、2件目は、搬送経路としてフロア♯2を使用するため、タスクをキャンセルし、該当タスクはリカバリ情報として記憶される。3,4件目は、搬送経路としてフロア♯2を使用しないため、搬送を実行する。
故障が発生した後における1件目の残りの搬送では、リフト♯1又はフロア♯1を使用するため、残りの搬送を中止する。2件目は、搬送経路としてフロア♯1又はリフト♯1を使用しないため、搬送を実行する。3件目は、搬送経路としてリフト♯1を使用し、4件目は搬送経路としてフロア♯1を使用するため、搬送をキャンセルし、各タスクはリカバリ情報として記憶される。
5,7件目は入庫予約であるため、予約は受け付けられず、搬送経路も生成されない。6,8件目は出庫予約であり、6件目の出庫予約では故障したフロア#1を使用しないため、予約は受け付けられ、4件目の搬送実行後に搬送が実行される。一方、8件目の出庫予約ではフロア#1を使用するため、予約は受け付けられない。
なお、受け付けられなかった予約は、リカバリ情報として記憶されてもよい。
図17は、図6に示すレイアウト(出庫リフト#2はフロア#1に非接続)に対応しており、機械設備の故障発生前に、1件目の出庫、2件目の入庫、3件目の入庫、及び4件目の出庫が予約されている。そして、1件目のタスクの実行中において、フロア♯1から出庫リフト♯1への搬送中に、出庫リフト♯1が故障した場合を例示している。
故障後の予約(5件目以降)についても、フロア#2に入庫する予約(6件目)のみを受け付ける。
2,4件目は、故障していない機械設備のみを稼働させて入庫ができるものの、入庫予約であるためキャンセルされる。
12 パレット
14 車両
15 格納階
18 乗入階
20 リフト(昇降装置)
22 格納棚
60 搬送経路演算部(搬送経路演算手段)
62 故障発生判定部(故障発生判定手段)
66 入出庫処理部(入出庫処理手段)
Claims (7)
- パレットに車両を載置して格納する格納階と、前記車両を入庫又は出庫させる乗入階と、前記乗入階と前記格納階との間を昇降してパレットを搬送する昇降装置と、を有する機械式駐車装置の制御装置であって、
前記機械式駐車装置が有する故障していない機械設備を対象に、前記車両の入庫処理又は出庫処理を行うためのパレットの搬送経路を演算する搬送経路演算手段と、
前記機械設備の故障発生の有無を判定する故障発生判定手段と、
前記搬送経路に含まれる前記機械設備に故障が発生した場合、故障していない前記機械設備のみを稼働させる前記搬送経路の入庫処理及び出庫処理の少なくとも一方を行う入出庫処理手段と、
を備え、
前記機械設備に故障が発生した場合、新たな入庫予約を受け付けない機械式駐車装置の制御装置。 - パレットに車両を載置して格納する格納階と、前記車両を入庫又は出庫させる乗入階と、前記乗入階と前記格納階との間を昇降してパレットを搬送する昇降装置と、を有する機械式駐車装置の制御装置であって、
前記機械式駐車装置が有する故障していない機械設備を対象に、前記車両の入庫処理又は出庫処理を行うためのパレットの搬送経路を演算する搬送経路演算手段と、
前記機械設備の故障発生の有無を判定する故障発生判定手段と、
前記搬送経路に含まれる前記機械設備に故障が発生した場合、故障していない前記機械設備のみを稼働させる前記搬送経路の入庫処理及び出庫処理の少なくとも一方を行う入出庫処理手段と、
を備え、
前記機械設備に故障が発生した場合、前記車両を入庫した後、故障していない前記機械設備のみを稼働させて出庫ができる新たな入庫予約のみを受け付ける機械式駐車装置の制御装置。 - 前記入出庫処理手段は、前記車両を入庫した後、故障していない前記機械設備のみを稼働させて出庫ができない入庫予約をキャンセルする請求項1又は請求項2に記載の機械式駐車装置の制御装置。
- 前記入庫処理または前記出庫処理の実行中において、前記機械設備に故障が発生した場合、実行中の前記入庫処理または前記出庫処理における残りの搬送経路において前記故障が発生した前記機械設備を使用しない場合には、実行中の前記入庫処理または前記出庫処理を継続して行う請求項1から3の何れかに記載の機械式駐車装置の制御装置。
- パレットに車両を載置して格納する格納階と、
前記車両を入庫又は出庫させる乗入階と、
前記乗入階と前記格納階との間を昇降してパレットを搬送する昇降装置と、
請求項1から請求項4の何れか1項記載の制御装置と、
を備える機械式駐車装置。 - パレットに車両を載置して格納する格納階と、前記車両を入庫又は出庫させる乗入階と、前記乗入階と前記格納階との間を昇降してパレットを搬送する昇降装置と、を有する機械式駐車装置の制御方法であって、
前記機械式駐車装置が有する故障していない機械設備を対象に、前記車両の入庫処理又は出庫処理を行うためのパレットの搬送経路を演算し、
前記機械設備の故障発生の有無を判定し、
前記搬送経路に含まれる前記機械設備に故障が発生した場合、故障していない前記機械設備のみを稼働させる前記搬送経路の入庫処理及び出庫処理の少なくとも一方を行い、
前記機械設備に故障が発生した場合、新たな入庫予約を受け付けない機械式駐車装置の制御方法。 - パレットに車両を載置して格納する格納階と、前記車両を入庫又は出庫させる乗入階と、前記乗入階と前記格納階との間を昇降してパレットを搬送する昇降装置と、を有する機械式駐車装置の制御方法であって、
前記機械式駐車装置が有する故障していない機械設備を対象に、前記車両の入庫処理又は出庫処理を行うためのパレットの搬送経路を演算し、
前記機械設備の故障発生の有無を判定し、
前記搬送経路に含まれる前記機械設備に故障が発生した場合、故障していない前記機械設備のみを稼働させる前記搬送経路の入庫処理及び出庫処理の少なくとも一方を行い、
前記機械設備に故障が発生した場合に、前記車両を入庫した後、故障していない前記機械設備のみを稼働させて出庫ができる新たな入庫予約のみを受け付ける機械式駐車装置の制御方法。
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JP2016090854A JP6622143B2 (ja) | 2016-04-28 | 2016-04-28 | 機械式駐車装置の制御装置、機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法 |
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JP2016090854A Active JP6622143B2 (ja) | 2016-04-28 | 2016-04-28 | 機械式駐車装置の制御装置、機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法 |
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