JP6621612B2 - ガラス成形体の製造方法、及び、ガラス成形体の製造装置 - Google Patents
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図1は、本発明の第1実施形態のガラス成形体の製造装置の構成を示す水平断面図、図2は、図1におけるII-II断面図、図3は、図1におけるIII-III断面図である。また、図4は、図1に示すガラス成形体の製造装置で用いられる成形型ユニットの鉛直断面図である。
なお、第1プレス部16の第2のプレス室16B、並びに、徐冷プレス部20の各プレス室は、第1プレス部16の第1のプレス室16Aと同様の構成である。
第1急熱部10の各室10A、10Bは、ヒータにより種類A及び種類Bの急熱処理に適した温度にそれぞれ設定されており、各室10A、10Bにおいて成形型ユニット8に急熱処理が行われる。
また、均熱部14の各室14A、14Bは、ヒータにより種類A及び種類Bの均熱処理に適した温度に設定されており、各室14A、14Bにおいてプレス成形型40の温度が均一になるように均熱処理が行われる。
徐冷部18の各室18A、18Bは、前の処理ステップにおいて種類C及び種類Dに対して徐冷処理が行われたため、種類C及び種類Dに適した温度になっている。そこで、第1の処理ステップにおいて、徐冷部18の各室18A、18Bでは、ダミー型Zを収容した状態で、種類A及び種類Bの徐冷処理に適した温度に変更する温度変更処理を行う。
交換部24にダミー成形型Zが搬送された場合には、交換部24ではダミー成形型Zの交換処理を行わなくてもよいし、十分に冷却されたダミー成形型Zに交換する交換処理を行ってもよい。
上述の通り、第1の処理ステップにおいて、第1急熱部10の各室10A、10Bでは種類A及び種類Bの成形型ユニットA、Bに対して急熱処理が行われていたため、第1急熱部10の各室10A、10Bは、種類A及び種類Bの急熱処理に適した温度になっている。そこで、第2の処理ステップにおいて、第1急熱部10の各室10A、10Bでは、ダミー成形型Zを収容した状態で、室温を種類C及び種類Dの急熱処理に適した温度に変更する温度変更処理を行う。
また、均熱部14の各室14A、14Bは、ヒータにより種類A及び種類Bの均熱処理に適した温度に設定されており、各室14A、14Bにおいて成形型ユニットA、Bの温度が均一になるように均熱処理が行われる。
徐冷部18の各室18A、18Bは、第1の処理ステップにおいて温度変更処理が行われ、ヒータにより室温が種類A及び種類Bの徐冷処理に適した温度に設定されており、各室18A、18Bにおいてプレス成形型40に徐冷処理が行われる。
交換部24では、成形が完了した種類C及び種類Dの成形型ユニットC、Dを外部に搬出し、新たなガラス材料が収容された成形型ユニットC、Dを搬入する交換処理が行われる。
上述の通り、第2の処理ステップにおいて、第1急熱部10の各室10A、10Bでは温度変更処理が行われ、室温が第1急熱部10の各室10A、10Bは、種類C及び種類Dの急熱処理に適した温度になっており、各室10A、10Bにおいて成形型ユニットC、Dに急熱処理が行われる。
また、第1プレス部16の各室16A、16Bの室温は、ヒータにより種類A及び種類Bのプレス処理に適した温度に設定されている。そして、第1プレス部16の各室16A、16Bにおいて、プレス機構30により種類A及び種類Bに適したプレス圧力で各成形型ユニットA、Bにプレス処理が行われる。
上述の通り、第2の処理ステップにおいて、徐冷プレス部20の各室20A、20Bでは、温度変更処理が行われ、室温が徐冷プレス部20の各室20A、20Bは種類A及び種類Bの徐冷プレス処理に適した温度に設定されている。そして、徐冷プレス部20の各室20A、20Bにおいて、プレス機構30により種類A及び種類Bに適したプレス圧力で各成形型ユニットA、Bに徐冷プレス処理が行われる。
交換部24では、成形が完了した種類C及び種類Dの成形型ユニットC、Dを外部に搬出し、新たなガラス材料が収容された成形型ユニットC、Dを搬入する交換処理が行われる。
第1急熱部10の各室10A、10Bの室温は、ヒータにより種類C及び種類Dの急熱処理に適した温度にそれぞれ設定されており、各室10A、10Bにおいて成形型ユニットC、Dに急熱処理が行われる。
また、徐冷プレス部20の各室20A、20Bの室温は種類A及び種類Bの徐冷プレス処理に適した温度に設定されており、徐冷プレス部20の各室20A、20Bにおいて、プレス機構30により種類A及び種類Bに適したプレス圧力で各成形型ユニットA、Bにプレス処理が行われる。
交換部24では、ダミー成形型Zが搬送された場合には、ダミー成形型の交換処理は行わなくてもよいし、十分に冷却されたダミー成形型に交換する交換処理を行ってもよい。
上述の通り、第4の処理ステップにおいて、第1急熱部10の各室10A、10Bでは種類C及び種類Dの成形型ユニットC、Dに対して急熱処理が行われていたため、第1急熱部10の各室10A、10Bは、種類C及び種類Dの急熱処理に適した温度になっている。そこで、第5の処理ステップにおいて、第1急熱部10の各室10A、10Bでは、ダミー成形型Zを収容した状態で、室温を種類A及び種類Bの急熱処理に適した温度に変更する温度変更処理を行う。
また、徐冷プレス部20の各室20A、20Bの室温は種類A及び種類Bの徐冷プレス処理に適した温度に設定されており、徐冷プレス部20の各室20A、20Bにおいて、プレス機構30により種類A及び種類Bに適したプレス圧力で各成形型ユニットA、Bにプレス処理が行われる。
交換部24では、成形が完了した種類A及び種類Bの成形型ユニットA、Bを外部に搬出し、新たなガラス材料が収容された成形型ユニットA、Bを搬入する交換処理が行われる。
上述の通り、第5の処理ステップにおいて、第1急熱部10の各室10A、10Bでは温度変更処理が行われ、第1急熱部10の各室10A、10Bは、室温が種類A及び種類Bの急熱処理に適した温度になっており、各室10A、10Bにおいて成形型ユニットA、Bに急熱処理が行われる。
交換部24では、成形が完了した種類A及び種類Bの成形型ユニットA、Bを外部に搬出し、新たなガラス材料が収容された成形型ユニットA、Bを搬入する交換処理が行われる。
第1急熱部10の各室10A、10Bの室温は、ヒータにより種類A及び種類Bの急熱処理に適した温度にそれぞれ設定されており、各室10A、10Bにおいて成形型ユニットA、Bに急熱処理が行われる。
交換部24では、成形が完了した種類A及び種類Bの成形型ユニットA、Bを外部に搬出し、新たなガラス材料が収容された成形型ユニットA、Bを搬入する交換処理が行われる。
第1急熱部10の各室10A、10Bの室温は、ヒータにより種類A及び種類Bの急熱処理に適した温度にそれぞれ設定されており、各室10A、10Bにおいて成形型ユニットA、Bに急熱処理が行われる。
交換部24では、成形が完了した種類A及び種類Bの成形型ユニットA、Bを外部に搬出し、新たなガラス材料が収容された成形型ユニットA、Bを搬入する交換処理が行われる。
これら第1〜第8の処理ステップ及び第1〜第8の搬送ステップを繰り返すことにより、4種類のガラスレンズを連続的に並行して製造することができる。
本発明のガラス成形体の製造方法は、図1に示すように、第1急熱部10、第2急熱部12、均熱部14、第1プレス部16、徐冷部18、徐冷プレス部20、急冷部22及び交換部24と、それぞれプレス成形型40に収容された複数のガラス材料48を所定のタクトタイムごとに間歇的に複数の処理部に巡回搬送する回転テーブル4と、を有し、各処理部にプレス成形型40に収容された複数のガラス材料48をそれぞれ所定のタクトタイムにわたり滞在させて各処理部において並行して所定の処理を施す処理ステップと、回転テーブル4によりプレス成形型40に収容された複数のガラス材料をそれぞれ次の処理部に搬送する搬送ステップと、を繰り返すことにより連続的にガラス材料からガラス成形体を製造するガラス成形体の製造装置1を用いたガラス成形体の製造方法であって、図5に示すように、第1急熱部10において、成形型ユニットA、Bのプレス成形型40に収容された種類A、Bのガラス材料に対して種類A、Bの急熱処理に適した温度条件で急熱処理を行う第1の処理ステップと、第1急熱部10において、成形型ユニットC、Dのプレス成形型40に収容された種類C、Dのガラス材料に対して、種類A、Bのガラス材料とは異なる種類C、Dに適した温度条件で急熱処理を行う第3の処理ステップと、を備え、第1の処理ステップ以降、かつ、第3の処理ステップ以前の第2の処理ステップにおいて、第1急熱部では温度を種類C、Dの急熱処理に適した温度へ変更する温度変更処理が行われる。
本実験では、円周状の搬送経路に沿って第1急熱部、第2急熱部、均熱部、第1プレス部、徐冷部、徐冷プレス部、急冷部、及び交換部を備え、各処理部は複数の室に分割されていない構成のガラス成形体の製造装置を用いて、以下の比較例及び実施例についてガラスレンズを製造した。
比較例では、φ15.7mm、中心肉厚3.4mmの両面凸レンズ(Sample A)と、φ14.9mm、中心肉厚2.9mmの両凸レンズ(Sample B)とを以下の表1に示す型No.1〜11の順序(すなわち、Sample Aを6個、Sample Bを5個の繰り返し)でガラス成形体の製造装置によりガラスレンズを製造した。この際、比較例では各処理部において温度変更処理を行うことなく、Sample Aに適した温度条件でガラスレンズの製造を行った。なお、Sample AとSample Bは用いられている硝材の種類が異なっており、Sample Bのガラス転移温度はSample Aのガラス転移温度よりも10℃高い。
実施例では、Sample AとSample Bとを以下の表2に示す型No.1〜11の順序(すなわち、Sample Aを5個、ダミー型、Sample Bを4個、ダミー型の繰り返し)でガラス成形体の製造装置によりガラスレンズを製造した。この際、実施例では各処理部において、型No.6のダミー型が搬入された際の処理ステップにおいて、Sample Aの温度条件からSample Bの温度条件へ10℃上昇させる温度変更処理を行い、型No.11のダミー型が搬入された際の処理ステップにおいて、Sample Bの温度条件からSample Aの温度条件へ10℃低下させる温度変更処理を行った。
2 外部ケーシング
4 回転テーブル
6 内部ケーシング
6A 内壁
6B 外壁
6C 天井部
6D 底部
8 成形型ユニット
10 第1急熱部
10A、10B 室
12 第2急熱部
12A、12B 室
14 均熱部
14A、14B 室
16 第1プレス部
16A、16B 室
18 徐冷部
18A、18B 室
20 徐冷プレス部
20A、20B 室
22 急冷部
22A、22B 区画
24 交換部
24A、24B 区画
28 ヒータ
30 プレス機構
30A アクチュエータ
30B ピストン
30C 押圧板
32 ケーシング
40 プレス成形型
41 型支持部材
42 上型
44 下型
46 胴型
48 ガラス材料
A、B、C、D 成形型ユニット
S シャッター
Z ダミー成形型
Claims (3)
- 少なくとも加熱処理部、プレス処理部、及び徐冷処理部を含む複数の処理部と、それぞれプレス成形型に収容された複数のガラス材料を所定のタクトタイムごとに間歇的に前記複数の処理部に巡回搬送する搬送機構と、を有し、各処理部に前記プレス成形型に収容された複数のガラス材料をそれぞれ所定のタクトタイムにわたり滞在させて各処理部において並行して所定の処理を施す処理ステップと、前記搬送機構により前記プレス成形型に収容された複数のガラス材料をそれぞれ次の処理部に搬送する搬送ステップと、を繰り返すことにより連続的にガラス材料からガラス成形体を製造するガラス成形体の製造装置を用いたガラス成形体の製造方法であって、
前記加熱処理部において、第1のプレス成形型に収容された第1のガラス材料に対して第1の加熱条件で加熱処理を行う第1の加熱処理を含む第1の処理ステップと、
前記加熱処理部において、第2のプレス成形型に収容された第2のガラス材料に対して、前記第1のガラス材料とは異なる第2の加熱条件で加熱処理を行う第2の加熱処理を含む第2の処理ステップと、
前記徐冷処理部において、前記第1のプレス成形型に収容された第1のガラス材料に対して、第1の徐冷条件で徐冷処理を行う第1の徐冷処理を含む第3の処理ステップと、
前記徐冷処理部において、前記第2のプレス成形型に収容された第2のガラス材料に対して、前記第1のガラス材料とは異なる第2の徐冷条件で徐冷処理を行う第2の徐冷処理を含む第4の処理ステップと、を備え、
前記第1の処理ステップ以降、かつ、前記第2の処理ステップ以前の処理ステップにおいて、前記加熱処理部では温度を前記第2の加熱条件に適した温度へ変更する温度変更処理が擬似成形型を収容した状態で行われ、
前記第3の処理ステップ以降、かつ、前記第4の処理ステップ以前の処理ステップにおいて、前記徐冷処理部では温度を前記第2の徐冷条件に適した温度へ変更する温度変更処理が前記擬似成形型を収容した状態で行われる、ガラス成形体の製造方法。 - 前記プレス処理部により前記第1のガラス材料をプレス処理する際に前記第1のプレス成形型に加えられる加圧力は、前記プレス処理部により前記第2のガラス材料をプレス処理する際に前記第2のプレス成形型に加えられる加圧力と異なっている、請求項1に記載のガラス成形体の製造方法。
- 前記処理部はそれぞれ同数の複数の処理室に分割されており、
前記加熱処理部に属する複数の処理室では、複数のプレス成形型に収容されたガラス材料に対して異なる温度条件で並行して加熱処理が行われる、
請求項1又は2に記載のガラス成形体の製造方法。
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