JP3222590B2 - ガラスプレス品の製造装置およびその製造方法 - Google Patents

ガラスプレス品の製造装置およびその製造方法

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JP3222590B2
JP3222590B2 JP32854192A JP32854192A JP3222590B2 JP 3222590 B2 JP3222590 B2 JP 3222590B2 JP 32854192 A JP32854192 A JP 32854192A JP 32854192 A JP32854192 A JP 32854192A JP 3222590 B2 JP3222590 B2 JP 3222590B2
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/16Gearing or controlling mechanisms specially adapted for glass presses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B7/00Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
    • C03B7/005Controlling, regulating or measuring
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として光学用レンズ
等の如く、ガラス用原料またはガラス化したカレットを
溶融、清澄した溶融ガラスを流出し、適量のゴブ状に切
断し、これをプレスして研削、研磨前のレンズブランク
スを得るための生産ラインの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にレンズブランクスを得る方法と
は、大きく分けて通常3つの方法がとられている。 (1) 古くから行われ、今なお稼働しているものにハ
ンドプレスといわれる方法がある。これは板状のガラス
を采の目に裁断仕上げ、バレルという研磨方法によって
比較的均一に荒摺りされたガラス塊を簡単な炉中で加熱
し、軟化した後、所定の金型にそのガラス塊を挿入し、
ハンドメカニズムまたはアクチュエーター方式によるプ
レス方式で、上型、下型の押圧によりプレスして成形す
る方法である。 (2) 次に行われている方法としては、直接溶融タン
クから流出するガラスをゴブ(一般には成形前のガラス
の塊をいう)として、1単位毎の素材の塊とし、これを
インデックス型(一般には6〜12インデックス)の円
テーブル状に配設された金型に直接挿入または投入し、
この円テーブルの1ヶ所に備えられたプレス機構で順次
割り出しながら、連続してプレスする方式でダイレクト
プレス方式、所謂DPと称されている。 (3) 更には(1)の多数個同時プレス方式として、
采の目に均一に荒摺りされた所謂ハンドプレスに使用で
きるガラス塊、またはDPの際に作られる溶解タンクか
ら直接引き上げによって作られたゴブの何れかでもよい
が、これを更に耐火材で作られた皿上に安置し、高温加
熱炉で複数個を同時に再加熱し軟化させ、しかる後これ
を取り出して複数個を同時にプレスすることによって得
られるレンズブランクスの製作方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
てきた従来の生産方式には、それぞれ一長一短があり、
近年「多品種、少量生産」「高能率、低コスト」「高品
質、高付加価値」という近代的要求を満たす訳にはいか
ない。これらの市場要求は従来の方式からすれば互いに
相反する要求を一つの方法によって同時に満たさねばな
らないので、極めて困難な問題と目されていた。すなわ
ち(1)のハンドプレス方式ではプレス前の采の目の磨
かれたガラス塊を均一に、そして損傷のない形で高歩留
に得ることは極めて難しく、また長時間を要する。更に
品質のバラツキも大きく、人手の必要性も高く生産性は
上がらす家内工業的な存在である。
【0004】(2)のDP方式は、近年最も進んだ方法
として大手企業では多く使われている方式であるが、市
場の要求が多量生産を要求している間は確かに効果の大
きい方式であった。溶融タンクから直接ゴブを作り、更
に連続してプレスしてゆくので生産に無駄がなく、製品
1個当たりのエネルギー量も最も少なく自動化され易い
ので人手も少なくて済み、歩留の向上さえ果たせば極め
て有力な方式であった。しかしながら、近年の如く多品
種、少量生産の要求が高くなると段取り替え、型替え、
機械の入れ替え等その頻度が多くなった現今ににおいて
は、有効生産時間である実生産時間が少なくなり、経済
的メリットは次第に低くなってきている。更にこの種の
機械ではゴブを作る時間とプレスする時間とは互いに連
係して制約を受けるので、プレス時間とその前後の関連
時間を長くとって形状的により高精度のプレス品を得る
ことと、溶融ガラスの粘度を下げ、ガラスの引き上げ速
度を上げて高能率化によるプレス品を得ることでは形状
・精度の維持向上に背反的な矛盾を生じることが生産現
場での現実的な欠点である。
【0005】ガラスのプレスに際しては、内部が低く外
部が高いゴブの温度傾斜の方がプレス成形精度が良いこ
とは公知である。従って(3)のの方式は(1)、
(2)の方式の長所を生かし、短所を相補う方式として
生まれたものではあるが、これとて耐火材の皿が多数個
必要であることや離型剤の問題が残るとか、投下・挿入
されたゴブが金型の中央に均一に安置し難く形状品質が
安定せず、高い歩留が保証し難いこと、また異種の金型
で同時にプレスできる体積範囲の狭さ等の欠点があり、
現市場の要求を満たすことができない。以上の如く従来
の諸方法は、市場要求である「多品種、少量生産」「高
能率、低コスト」「高品質、高付加価値」という多くの
課題を一連の機械装置で同時に満たすことが難しかっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の課
題である「多品種、少量生産」に対しては、それぞれ単
独の加熱炉とプレス機を並列に配置することによって各
々にゴブ受皿やプレス金型を変えておくことができる。
従ってそれぞれのゴブやレンズの形状、大きさ、重要に
応じた加熱条件、プレス条件を選択できるため、プレス
精度の向上のみならず、多種異型のレンズを同時連続的
に次々と単独に加熱・プレスすることができる。一方、
ゴブマシンにおいても複数個のゴブ金型を配設してあ
り、(図1は一例として8インデックスのものが描かれ
ている)このゴブ金型はプレス品の大きさ、形状に応じ
て任意に選択でき、プレス機の金型と正しく対応させる
ことができる。
【0007】図で解る如く、異種のゴブが次々と連続的
にゴブマシンから供給され、第1コンベアからプログラ
ムによって各加熱炉、プレス機に供給され独立した単独
プレスが行われ、装置全体としては連続的に運転されて
いる状態にある。なお、本案は多品種生産を目的として
考案されているが、状況に応じて同一のゴブ金型と同一
のプレス金型を使えば同時多量生産も可能である。また
ゴブマシンのステーション数とプレス装置の台数は同数
である方がプログラムし易く間違いも少なく好ましい
が、場合によっては整数倍の関係をもつこともできる。
更に図1ではゴブマシンの形態が円テーブルでロータリ
ーインデックス方式のものが描かれているが、本案は必
ずしもこの形態に限定されるものではなく、他の手段に
よって高温ゴブが直接作られ、請求項1のゴブ成形機能
を具備した装置であればよい。
【0008】第2の課題である「高能率、低コスト」の
点に関しては、タンク内の溶融ガラスを従来より高温、
低粘性で機械操作できる限度いっぱいにまで高めてゴブ
成形を速くすることとゴブの再加熱によって高能率、低
コスト化を計ることができる。また、従来の装置に比べ
ればプレス用の金型数も最小数に選択できる上に、型交
換の時間もプレス機1台について金型も1組だけなので
型交換が簡素化でき、かつ短時間で済む上、型交換に際
しては全装置を停止等の生産性の低下を防止できる。更
に型数も少ないので金型材も安価に済み、異型並行生産
により短納期となる。以上によって本案は第2の課題で
ある「高能率、低コスト」の課題解決の手段をもつ装置
である。
【0009】次に第3の課題である「高品質、高付加価
値」に関して、当該システムはゴブの熱傾斜の状態が内
低外高の状態にさせることが可能である。またプレスお
よびその前後の時間のとり方が、次のゴブがくるまでの
間(8インデックスのゴブマシンなら8ヶ目のインデッ
クスで供給されるゴブまでの間)にプレスを完了すれば
よいので、プレスに要する時間は極めて余裕のある状態
で選択することができる。従ってプレス条件の選択は極
めて自由度を高くできるのでそれだけ精度の高いプレス
品を得ることができる。更に研磨工程での削代を1/2
〜1/10程度まで少なくすることは可能である。従っ
てその分、付加価値を高めて市場に供給することができ
る。
【0010】
【作用】溶融タンクから流出パイプを通して流出した溶
融ガラスは、ゴブマシンに配設されたゴブ金型に流出さ
れ、適切な時間(重量、容量を制御)毎にシアリング装
置(図示していない)によって切断され(粘性の低いガ
ラスでは表面張力を利用する方法もある)、ゴブマシン
のテーブルのインデックスによって順次回転し、上面は
自然成形されながらゴブ全体は自然に冷却されて表層か
ら固化してゆく(この間、固化の程度により場合によっ
て冷却または加熱することもある)。適度の硬さに達し
た状態で移送ガイド上のスライドパットによってトンネ
ル状に上下左右から断熱、保温されたコンベア上に移載
される。移載されたゴブは適度の温度状態を保ちながら
所定の押出機構の前にくると、予め組まれたプログラム
に従ってその先端に備えたV型プッシャーによってゴブ
受皿に移載される。
【0011】ゴブを受け取ったゴブ受皿と受皿支え棹が
XYステージによって水平面内で前後左右に移動できる
ようになっている。ゴブを受け取ったゴブ受皿は、蓋の
開いた予め所定温度に加熱保持された加熱炉の中央部ま
で挿入され、定位置についた状態で加熱炉の蓋が閉ま
り、ゴブの軟化点以上のプレス適温に高める。プレス適
温に達した状態で加熱炉の蓋が開き、再びXYステージ
の作用でゴブはゴブ受皿と共に回転アームとのゴブ受け
渡し位置まで移動し、回転アームの先端にある吸着パッ
トによってプレス用金型(下型)に移載、挿入される。
この途中、ゴブの底部の温度が低めになることを避ける
ために吸着状態のままで下部だけを加熱することもあ
る。
【0012】プレス機の金型(下型)に入ったゴブは所
定のプレス圧力に設定された金型(上型および下型)に
よって押圧され成形される。押圧、成形されたガラスは
レンズ状になり下型の内部に取り付けられた矢型によっ
て押し上げられ、再び回転式吸着パットで吸上げられ、
廻転して第2コンベアに移載され、次のアニール工程へ
と運ばれる。なお、ここに示したXYステージやシアリ
ング、吸着パット等はこのほかにも同一の作用をする装
置はいか様にも考えられるので、図に示した方式に限定
されない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一例を図面に基づいて説明す
る。図1は、本システムにおけるワーク(ゴブW、およ
びプレス品Pを総称する)の流れと各装置の配置を示し
た生産ラインの全体構成を示す平面図である。すなわ
ち、このシステムは図面の上から下の方へワークが流れ
るようになっており、上方の溶融タンク1で溶融された
ガラスはゴブマシン3に注がれ適量のゴブWとした後、
第1コンベア7に移載される。この第1コンベアは図の
下方に向かってワークを運搬するように常時連続的に
(場合によっては間欠送りも可能)作動しているので、
ゴブWは指定プログラムに従ってA、B、C、D、E、
F、G、Hのそれぞれのステーションの位置まで運ばれ
る。それぞれのステーションに到達したゴブWはゴブ受
皿11-1〜11-8に移載された後、予め加熱された加熱
炉8の中に挿入されて加熱される。
【0014】加熱されたゴブWは更に回転式アーム14
に持ち替えられてプレス機9のプレス金型15に移載さ
れた上でプレスされてプレス品Pとなり、同じ回転式ア
ーム14によって第2コンベア31へ置き換えられる。
第2のコンベア31は第1のコンベア7と同じく図の下
方にワークを運ぶように常時連続的に作動しているの
で、下方に向かって流れるようになっている。この図に
は示されていないが図の下方にはアニール工程があり、
アニール工程は連続的に行う場合とバッチ方式で行う場
合ではプレス品Pの集配方式が異なる。工場の配置やス
ペースによってこれらの配列は適時変更することは可能
で、図1はたまたま縦長の配列にしてあるにすぎない。
【0015】更に詳しくは、溶融タンク1は一般的には
所定の高さの所に設置され、その底部から周囲を加熱、
保温した流出パイプ2を通して溶融したガラスが、予め
設定された温度で加工に適した最適の粘性で流出するよ
うにしてある。この流出パイプの先に、一般には円テー
ブル上にゴブ金型4を複数個備えたゴブマシン3を設置
し、ガラスが所定量に達した時点で図には示していない
が、シャリング装置によって切断される。前述の如く、
このゴブマシンの図は円テーブル方式のものを示してあ
るが、XYテーブル方式や扇型方式その他の方式であっ
ても差し支えない。また、ガラスが所定量に達して切断
するが所定量に達したか否かの制御は、一般的には時間
で制御することがよいが、秤量その他の方法によるフィ
ードバック制御でも差し支えないし、また切断方式も刃
物を使った切断でも、表面張力を利用した切断方式の何
れでもかまわない。
【0016】このゴブマシンの円テーブル方式は、ゴブ
金型4に所定量ゴブができる毎に次々にインデックスし
ながら順次回転してゆく。図では時計方向に回転する状
態を示してある。このゴブマシン3の一端にゴブを吸着
によって保持するスライドパット6は移送ガイド5上に
あり、平面上をゴブを吸着保持して他の場所に乗せ替え
る役目をしている。図では上から下方に移動する。勿論
この乗せ替えには押し出し方式や引き出し方式等その他
の方法を利用しても差し支えない。製造するガラスの種
類と粘性およびゴブの形状等から見て、最も安定度の高
い方法を選定すればよい。
【0017】ガラスの流出箇所から吸着パットで吸着さ
せるまでの間、ゴブは表皮を固めるために適度の冷却を
する必要があり、これによってゴブの変形を防ぐ。従っ
て円テーブル上でガラスの流出箇所とゴブの吸着パット
による吸着箇所とは数ステーション離すことが望まし
い。また、冷却しすぎると次工程での保温や加熱時間、
加熱温度との微妙な関係から不具合を生ずることもある
ので、この間にバーナーによる加熱装置を取り付けるこ
ともあり得る。移送ガイド5の他端の近くに、ちょうど
スライドパット6によってゴブを移載するのに適した位
置にコンベアベルトの一端がくるように第1コンベア7
を配し、ゴブWはこのコンベア上を図の下方に向かって
ベルトに乗って移動する。この第1コンベアは適度の高
温状態(アニール上限温度)を保つ必要があるため、周
囲をトンネル状に囲い、内部をガスまたは電気によって
加熱し、かつコンベアベルトには耐熱性の材料を使う必
要がある。
【0018】また、A〜Hまでの所定の位置に到達した
後、ゴブWは押し出し機構10によってベルト幅のほぼ
中央の位置からゴブ受皿11の待つ方向へ押し出される
ので、ゴブが通過するための窓はA〜Hのそれぞれの必
要な所に予め開口しておくか、必要に応じて開閉するよ
うにする。押し出し機構10は10-1a〜10-8aからな
り、この第1コンベア7の上面に平行に、かつ殆ど接す
るかの如き接近した位置にベルトの動きと直角方向に作
動するようにA〜Hの各作動位置に配されている。必要
に応じて第1コンベア7は間欠運動によって容易にゴブ
がゴブ受皿に入るようにすることも可能である。
【0019】A〜Hの各作動位置には図4に示すマテリ
アルハンドリング装置と加熱炉、プレス機からなるプレ
スユニットが、ガラスが右から左へ移動する方向に平行
かつ第1コンベアと直角に数台並列に配されている。こ
の図4に示すプレスユニットは、プレス品の形状に応じ
同形同寸でも同形異寸のものであっても差し支えなく、
ゴブWやプレス品Pの受け渡しに支障がなくゴブの大き
さとつりあいのとれるものであれば、どのようにも選定
できる。
【0020】次に図2の加熱炉、第3のプレス機、第4
のマテリアルハンドリング装置について説明する。加熱
炉8は、加熱炉に到着するまでのゴブWがアニール上限
温度に近い温度に加熱、保温されたトンネル型第1コン
ベア7を通過してくるので、プレス温度まで僅かに加熱
を必要とし、特にゴブ表面温度を重点に温度を上昇させ
ればよい。図8に示された加熱炉はその一例である。加
熱炉本体17と加熱炉カバー18、支柱24-1、アクチ
ュエーター19、ガイドバー24-2からなり加熱炉カバ
ー18は支柱24-1に支えられたアクチュエーター19
によって、ガイドバー24-2をガイドとして上下に開閉
される。
【0021】加熱炉本体17の一部には、ゴブ受皿の出
し入れに支障のないように開口部20が設けられ、外壁
の内部は上面および開口部20を除いた全面に断熱材2
2を配し、その内部に発熱体を備え外部への熱放射を防
いでいる。加熱炉カバー18は受皿支え棹13だけが通
れるような溝21を設け、この溝と下面を除いた内部全
面に断熱材23を配し、その内部上面に発熱体を備えて
いる。ゴブ受皿に移載されたゴブWを加熱する場合は、
まずゴブ受皿にゴブWが移載されたという信号により、
加熱炉カバー18がアクチュエーター19の働きにより
ガイドバー24をガイドとして上昇し、加熱炉本体17
の開口部20を充分に開ける。次に受皿支え棹13によ
って支えられたゴブ受皿11が、ゴブWを保持した蓋X
Yステージ12の働きによって炉中に入る。次いで加熱
炉カバー18が下降して、カバーの溝21と受皿支え棹
13との隙間およびカバーと本体の隙間を残して他は密
閉状態となり、短時間で所定の高温に達する。高温に達
した後、ゴブは加熱手順の逆手順によってゴブWをゴブ
受皿ごと炉外へ取り出す。
【0022】図3のプレス機は、プレス機本体30に図
の如く上下一対のプレス金型(一般には下型26は胴型
26-1と矢型26-2から構成されている)を配し、アク
チュエーターによって上型を押しつけたり、矢型を上昇
押圧してプレス品を製作する。特に高精度のプレス品を
製作する場合は、この矢型の微妙な位置の変更が要求さ
れることもあるので、その際はサーボ機構29を配して
その上下の位置のコントロールを計る。
【0023】図4はマテリアルハンドリング装置と加熱
炉、プレス機からなるプレスユニットの配置の一例の平
面図である。図は、マテリアルハンドリング装置のフレ
ーム34の上面にXYステージ12と回転式アーム14
が取り付けられ、更に関係位置の正確さを期すために加
熱炉8とプレス機9を、その側面に取り付けてある。X
Yステージは、ゴブ受皿11を支える受皿支え棹13を
所定の位置に移動するためにXY方向にプログラムによ
ってXスライド、Yスライドをそれぞれに単独または複
合的に移動させる。
【0024】Sの状態はゴブ受皿11が待機してゴブを
受皿に受け取るまでを示し、Rはゴブを加熱炉の中に挿
入した状態でありQはゴブが昇温後初めにSの状態に戻
り、Yスライド33が図の下方に移動すると共にXスラ
イドが図の左方に前進してゴブ受皿11をゴブWと共に
回転式アームとの受け渡し場所まで前進させ、回転式ア
ームもまたその位置に到達した状態を示している。上記
の一連の動きは予め組まれたプログラムによってコント
ロールされて、所定の最適温度にゴブWが昇温し、所定
のプロセスと時間によって最適のプレスをした後、プレ
ス品は再び回転式アーム14によってプレス金型15か
ら第2コンベア31に移載される。
【0025】
【発明の効果】従って本発明によれば、ゴブマシンによ
って所定のゴブ金型と流出時間とシアリング装置との制
御によって創出されたゴブはトンネル型保持コンベアに
移載された後、ゴブ受皿に移載された上で加熱炉に挿入
され加熱した上で、回転式アームとの受け渡し場所に至
ってゴブを渡した後、プレス機に挿入されてプレスされ
プレス品となる。一方ゴブ受皿は元のゴブ移載場所に戻
る。この間の1サイクル毎に、該ゴブ受皿に次のゴブが
供給される。図でいえば8インデックスの時間内に供給
されればよく、相当の時間的余裕をもつことになる。ま
た、成形時間についても回転アームがゴブ受け渡し場所
に戻り、受皿支え棹が加熱されたゴブをもったゴブ受皿
を保持した上で、ゴブ受け渡し場所にくるまでの間にプ
レスすればよいので、これもまたプレスの時間的余裕は
従来の方式に比べてはるかに長い時間がとれる。従って
ガラスの性質に合わせて指定プログラムによって長短、
瞬発、緩行またはこれらの組み合わせによる各種プレス
を行い得ることになる。
【0026】また、同一品種、型式のレンズを多量に生
産する必要が生じた場合でもゴブ受皿、プレス金型の多
くを当該レンズに合うように数多く同じものにしておけ
ば量産が可能になり、更に溶融タンクからのガラスの流
出を多くすることで能率に加算され、生産性は従来装置
に比べて流出増加分高くなる上、品質は従来に比べては
るかに良品を容易に得ることができる。また、仮に市場
の状況により減産の必要が生じた場合でも、装置全体を
止める必要はなく、流出量を少なく絞った状況でゴブを
成形し、後工程のプレス装置を一部停止し稼働させれば
よく、状況に合わせて柔軟に対応をとることができる。
その他「多品種、少量生産」「高能率、低コスト」等に
ついては先に課題解決の項で述べたとおりである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案システムの全体を示す平面図である。
【図2】加熱炉の一例の概略を示す正面図である。
【図3】プレス機の一例の側面図である。
【図4】マテリアルハンドリング装置と加熱炉、プレス
機からなるプレスユニットの一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1.溶融タンク 2.流出パイプ 3.ゴブマシン 4.ゴブ金型 5.移送装置 6.スライドパット 7.第1コンベア 8-1 〜 8-8 .加熱炉 9-1 〜 9-8 .プレス機 10-1 〜10-8 .押し出し機構 10-1a〜10-8a.V型プッシャー 11-1 〜11-8 .ゴブ受皿 12-1 〜12-8 .XYステージ 13-1 〜13-8 .受皿支え棹 14-1 〜14-8 .回転式アーム 15-1 〜15-8 .プレス金型 16-1 〜16-8 .マテリアルハンドリング装置 17.加熱炉本体 18.加熱炉カバー 19.アクチュエーター 20.開口部 21.溝 22,23.断熱材 24-1.支柱 24-2.ガイドバー 25.上型 26.下型(26-1.胴型、26-2.矢型) 27.アクチュエーター 28.アクチュエーター 29.サーボ機構 30.プレス機本体 31.第2コンベア 32.Xスライド 33.Yスライド 34.フレーム W.ゴブ P1,P2.プレス品 A〜H、加熱炉、プレス機およびマテリアルハンドリン
グ装置からなる一連のプレスユニットを並列に並べた状
態を示したプレス装置において、A、Bは押し出し装置
10によってゴブWをゴブ受皿11に移載した状態を示
し、C、DはXYステージ12が作動し、受皿支え棹1
3で支えられたゴブ受皿11を加熱炉8の中に挿入した
状態を示す。E、Fは加熱されたゴブWをゴブ受皿11
で保持した蓋、XYステージの作動によって回転式アー
ム14との受け渡し場所まで移動し、ゴブを吸着してい
る状態を示し、G、Hは加熱されたゴブWを回転式アー
ム14が、プレス機へ他方XYステージは原位置に復帰
して押し出し装置10は後退し、次のゴブWがくるのを
待機している状態を示している。Q、R、Sはゴブを受
け取ってから加熱炉で加熱し、更に回転式アームへの受
け渡し場所まで移動して、原位置へ復帰するまでのXス
ライドの位置の変化を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03B 9/00 - 17/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融ガラスからゴブをとり、プレス機を
    数台配備し、場合によっては加熱炉を備えて成るガラス
    のプレス成形方法において、溶融ガラスを直接ロータリ
    ーインデックス方式でゴブ金型に受けてゴブを成形する
    機構と、ゴブ金型からゴブを取り出し必要に応じてガラ
    スの軟化点近傍に保温することが可能なコンベアに移送
    する機構と、ゴブを選択的にゴブ受皿に配分する機構を
    具備した移送機構と、プログラムの指示によって開閉自
    在な単独ガラス加熱炉および一対の成形用上下金型と押
    圧装置をもった単独プレス機とを並列に数台備え、更に
    それぞれのガラス加熱炉より指定された単独プレス機の
    成形用プレス金型にゴブを移送し、かつそれぞれのプレ
    ス機よりプレス品を取り出し、ガラス徐冷機構までの搬
    送を行うコンベアに移載するマテリアルハンドリング装
    置からなり、かつこれら一連の動きをリレーまたはコン
    ピュータ方式によるプログラム制御によってコントロー
    ルされた光学ガラス成形体の製造装置。
  2. 【請求項2】 回転、分割可能なロータリーテーブル上
    に数種のゴブ成形用ゴブ金型を配置し、金型の形状とロ
    ータリーテーブルのインデックスに伴う滞留時間によっ
    て所定の大きさと重量のゴブを製作、ゴブ表層の適度の
    冷却によって表皮を固め、バキュームパットまたはその
    他の方法でテークアウトし、次工程のコンベアに移載す
    る請求項1に記載する製造方法。
  3. 【請求項3】 ゴブを選択的に予熱炉に分配する機構を
    もつ搬送装置において、該分配機構は耐熱性の金属で作
    られたコンベアの上面の幅の中央部から他端の外縁に配
    置されたゴブ受皿に、予め組まれたプログラムに従って
    分配するに当たり、アクチュエーターによって作動する
    棹でゴブ受皿にゴブを押し入れることを特徴とする請求
    項1に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 所定の高温状態に保たれたゴブが、プレ
    スに適した高温状態に短時間で達するための単独加熱炉
    と上、下の成形用金型のうち、ガラス成形に際して主と
    して押圧を加え、上下の位置が微妙な変化を要求される
    下型の矢型が予め組まれたプログラムによって制御され
    るサーボ機構とアクチュエーターによってコントロール
    される請求項1に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 プレス機において、上下金型の温度調整
    が可能であることおよび移動ゴブの再加熱機構として、
    直接下型の上面より燃焼ガスで再加熱する機構を備えた
    請求項1に記載する製造装置。
  6. 【請求項6】 ゴブ受皿を加熱炉に出し入れし、加熱さ
    れたゴブをプレス機の金型まで移送し、かつプレス後の
    プレス品をガラス徐冷機構まで搬送するための第2のコ
    ンベアまで移し換えるマテリアルハンドリング機構を備
    えた請求項1に記載の製造装置。
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