以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、住設機器の取説情報であり、目次付きの取説情報を出力する情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。なお、住設機器とは、住宅に設置される機器であり、例えば、キッチンに設置されるコンロや食器洗い乾燥機や水栓金具、洗面台、ユニットバス、トイレや温水洗浄便座、給湯器、エアコン等であり、広く解する。住設機器は、住宅設備機器と言っても良い。また、住宅は、戸建て、マンション、アパート等、問わないことは言うまでもない。
また、本実施の形態において、一又は複数の住宅のそれぞれに設置されている複数の住設機器の取説情報の集合を自動生成できる情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
また、本実施の形態において、住宅または住宅設備のメンテナンスの情報も管理し、利用する情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
また、本実施の形態において、出力された取説情報に関する情報や住設機器が購入されてからの期間の情報を取得し、当該情報を用いて、住設機器の入れ替え等をレコメンドする情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
さらに、本実施の形態において、管理されている住宅マイナンバーを用いて予め決められた処理を行う情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、情報処理装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。情報処理装置1は、ここではいわゆるサーバ装置である。情報処理装置1は、例えば、クラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話等の携帯端末、いわゆるパソコン等であり、そのタイプは問わない。なお、情報処理装置1と1以上の各端末装置2とは、インターネット等のネットワークにより通信可能である。
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、取説データベース111、抽出集合格納部112、メンテナンス情報格納部113、およびレコメンド候補情報格納部114を備える。受付部12は、選択受付部121、および住宅情報受付部122を備える。処理部13は、抽出集合構成部131、取説取得部132、レコメンド情報取得部133、メンテ処理部134、および住宅マイナンバー処理部135を備える。出力部14は、目次出力部141、取説出力部142、レコメンド情報出力部143、メンテ処理結果出力部144、および住宅マイナンバー処理結果出力部145を備える。
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する取説データベース、後述する抽出集合、後述するメンテナンス情報、後述するレコメンド候補情報、後述する住宅情報、目次情報を構成するための画面の雛形、後述する保証期間情報等である。
取説データベース111には、2以上の取説情報が格納される。取説情報は、機器識別子と取説情報とを有する。機器識別子は、住設機器を識別する情報であり、例えば、住設機器のID、機器名等である。取説情報は、対応する機器識別子で識別される住設機器の取扱説明の情報である。取説情報は、例えば、保証期間情報を含んでも良い。保証期間情報は、住設機器の保証期間を示す情報である。取説情報は、例えば、ファイル、データベースの一レコード等であるが、そのデータ構造は問わない。取説情報は、例えば、画像と文字列の集合、画像と文字列と音声情報の集合、動画等であるが、そのデータタイプは問わない。
抽出集合格納部112には、1または2以上の抽出集合が格納される。抽出集合は、一の住宅を識別する住宅識別子に対応付いていることは好適である。住宅識別子は、例えば、住宅のID、マンション名やアパート名などの集合住宅名、ユーザ(施主)の氏名、ユーザのID、電話番号、後述する住宅マイナンバー、メールアドレス等である。
抽出集合は、一の住宅の住宅情報に基づいて取得された2以上の取説情報を有する。かかる取説情報は、取説データベース111に格納されていても良いし、図示しない外部の装置に格納されていても良い。また、抽出集合は、抽出集合が包含する各取説情報へのアクセスを可能にする選択可能な1以上の項目を有する目次情報を含むことは好適である。なお、目次情報も、一の住宅の住宅情報に基づいて自動的に構成された情報であることは好適である。
一の住宅の住宅情報は、その住宅を特定するための情報(本実施形態においては、住宅識別子)及びその住宅に設置される2以上の住設機器を特定するための情報(本実施形態においては、機器識別子)を有する。その住宅を特定するための住宅識別子としては、住所や所有者名、集合住宅の場合には建物名や部屋番号等の組み合わせ、或いは後述する住宅マイナンバー等の住宅IDを用いることができる。また、その住宅に設置される住設機器を特定するための機器識別子としては、メーカー名や機器名、型番等の組み合わせでもよいし、個別に割り振られた機器IDを用いることができる。
さらに、住宅情報には、その住宅に設置さている各住設機器の種類(例えば、照明、ガス機器、空調、内装建材、セキュリティー、消耗品など)や設置場所(例えば、キッチン、バスルーム、トイレ、1階、2階)に応じた属性値の他、住設機器等の購入日または設置日を特定する日付情報が含まれていることが望ましい。
メンテナンス情報格納部113には、1または2以上のメンテナンス情報が格納される。メンテナンス情報とは、住宅または住設機器に対して行われたメンテナンスの情報であり、、住宅メンテ情報及び/または機器メンテ情報からなる。つまり、住宅メンテ情報と機器メンテ情報とを総称して、メンテナンス情報という。メンテナンス情報は、住宅識別子に対応付いていることは好適である。メンテナンス情報は、例えば、メンテナンスの内容を示す情報、日付情報、費用情報のうちの1以上の情報を有する。
住宅メンテ情報は、一の住宅のメンテナンスに関する情報である。住宅メンテ情報は、例えば、外壁の吹きつけを行った日付の情報、住宅の点検を行った日付の情報、次回の外壁の吹きつけまでの期間を示す情報、次回の点検までの期間を示す情報である。
機器メンテ情報は、一の住宅の住設機器のメンテナンスに関する情報である。機器メンテ情報は、例えば、浄水器のフィルタ交換を行った日付の情報、住設機器の点検を行った日付の情報、洗面台を交換した日付の情報、次回の購入までの期間を示す情報である。
レコメンド候補情報格納部114には、1または2以上のレコメンド候補情報が格納される。レコメンド候補情報は、レコメンドの候補となる住設機器の情報である。レコメンド候補情報は、機器識別子と住設機器の1以上の属性値を有する。1以上の属性値は、例えば、価格、仕様などである。レコメンド候補情報は、住設機器の画像や映像を有することは好適である。
受付部12は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報等とは、例えば、後述する選択、1または2以上の住宅情報、後述する住宅マイナンバー、住宅マイナンバー処理指示、メンテナンス情報である。住宅マイナンバー処理指示とは、後述する住宅マイナンバー処理を行う指示である。住宅マイナンバー処理指示は、例えば、住宅を識別する住宅マイナンバーを有する。ここでの受け付けとは、通常、端末装置2からの受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
選択受付部121は、目次情報が有する一の項目に対する選択を受け付ける。項目は、目次を構成する項目であり、選択可能な対象である。選択は、例えば、項目を識別する項目識別子を有する。選択は、例えば、住宅識別子を有する。選択は、通常、抽出集合を識別する情報、選択された対象(例えば、取説情報、目次情報の次の画面)を識別する情報を有する。選択受付部121は、例えば、端末装置2から選択を受信する。
住宅情報受付部122は、1または2以上の住宅の住宅情報を受け付ける。住宅情報受付部122は、例えば、端末装置2から住宅情報を受信する。
住宅情報受付部122が2以上の住宅情報を受け付ける場合、2以上の住宅情報に共通の1組の住宅情報(例えば、1または2以上の機器識別子)と、1以上の各戸の特有の住宅情報とを受け付けても良い。各戸の特有の住宅情報は、例えば、オプションで追加された住設機器を特定するための情報である。各戸の特有の住宅情報は、例えば、複数の候補から選択可能な住設機器のうち、選択された住設機器を特定するための情報である。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、抽出集合構成部131、取説取得部132、レコメンド情報取得部133、メンテ処理部134、住宅マイナンバー処理部135が行う処理である。
抽出集合構成部131は、抽出集合を構成する。抽出集合は、2以上の取説情報の集合である。抽出集合構成部131は、住宅情報受付部122が受け付けた住宅情報が有する2以上の各機器識別子と対になる取説情報を取得し、当該2以上の取説情報を有する抽出集合を構成する。なお、取説情報の取得元は、例えば、取説データベース111であるが、図示しない外部の装置でも良い。
住宅情報受付部122が2以上の住宅情報に共通の1組の住宅情報と1以上の各戸の特有の住宅情報とを受け付けた場合、抽出集合構成部131は、住宅毎に、共通の1組の住宅情報と1以上の各戸の特有の住宅情報とを有する住宅情報を構成する。そして、抽出集合構成部131は、2以上の各住宅の住宅情報が有する2以上の各機器識別子と対になる取説情報を取得し、当該2以上の取説情報を有する、住宅毎の抽出集合を構成する。
抽出集合構成部131は、例えば、目次情報と2以上の取説情報とを有する抽出集合を構成する。抽出集合構成部131は、例えば、住宅情報受付部122が受け付けた住宅情報が有する2以上の各機器識別子と対になる取説情報を取得し、当該2以上の各取説情報へのアクセスを可能にする1以上の項目を有する目次情報を構成し、当該目次情報と2以上の取説情報とを用いて、抽出集合を構成する。なお、ここで、項目は、例えば、機器識別子、住宅情報に含まれる住設機器の属性値であり、例えば、住設機器の設置場所を識別する設置場所識別子、住設機器の種類を示す種類情報である。
抽出集合構成部131は、例えば、同じ属性値を有する2以上の住宅情報が一の項目に対応するように目次情報を構成することは好適である。なお、ここでの属性値は、例えば、種類情報、または設置場所識別子である。
取説取得部132は、選択受付部121が受け付けた選択に対応する取説情報を抽出集合格納部112から取得する。なお、かかる選択は、端末装置2に表示されている目次情報が有する一の項目に対するユーザの選択である。
レコメンド情報取得部133は、取説出力部142が出力した取説情報に対応する住設機器に関するレコメンド情報を取得する。つまり、レコメンド情報取得部133は、ユーザが見た取説情報に対応する住設機器を推薦するレコメンド情報を取得する。レコメンド情報取得部133は、取説出力部142が出力した取説情報に対応する住設機器に対するレコメンド情報をレコメンド候補情報格納部114から取得する。なお、レコメンド情報は、住設機器の情報の全部または一部の情報である。
レコメンド情報取得部133は、例えば、住設機器の購入日または設置日に関する日付情報を用いて期間を示す期間情報を取得し、期間情報が予め決められた条件を満たす場合に、日付情報に対応する住設機器に関するレコメンド情報を取得する。
レコメンド情報取得部133は、例えば、期間情報を取得し、当該期間情報が予め決められた条件を満たすほど長い場合(例えば、設置から10年以上経過している場合)に、日付情報に対応する住設機器であり、取説出力部142が出力した取説情報に対応する住設機器に関するレコメンド情報を取得する。つまり、レコメンド情報取得部133は、ユーザが取説情報を見たが、購入から予め決められた条件を満たすほど長い期間が経過していない住設機器に対するレコメンドは行わないことになる。
レコメンド情報取得部133は、例えば、期間情報を取得し、当該期間情報が予め決められた条件を満たすほど短い場合(例えば、予め格納されている保証期間内である場合)に、保証期間内である旨の情報であるレコメンド情報を取得する。なお、保証期間は、例えば、住設機器によって異なっており、機器毎の保証期間を示す保証期間情報は、格納部11に格納されている。なお、保証期間情報は、住設機器識別子と対にして、取説データベース111に格納されていても良い。
レコメンド情報取得部133は、例えば、住設機器に対応する期間情報と保証期間情報とを取得し、期間情報と保証期間情報とが予め決められた条件を満たす場合に、日付情報に対応する住設機器に関するレコメンド情報を取得する。なお、かかる場合、保証期間情報は、住設機器に対応付けられて、例えば、格納部11に格納されている。例えば、レコメンド情報取得部133が期間情報と保証期間情報とを用いて、保証期間を超えているか否かを判断し、判断結果であるレコメンド情報を取得する。判断結果は、例えば、保証期間を超えていること、または保証期間を超えていないことである。レコメンド情報取得部133は、例えば、保証期間の期限まで閾値以内であることを検知し、保証期間の期限まであと少しであることを示す情報を取得しても良い。
メンテ処理部134は、メンテナンス情報格納部113のメンテナンス情報を用いて予め決められた処理を行う。メンテナンス情報は、住宅メンテ情報または機器メンテ情報のうちの1以上の情報である。
メンテ処理部134は、例えば、メンテナンス情報を用いて、一の住宅の品質または性能に関する品質情報を取得する。なお、品質情報は、処理結果の一例である。メンテ処理部134は、例えば、住宅の築年数を基準にしてメンテナンス情報格納部113に格納されているメンテナンス情報の数が少ないほど、低い品質となる品質情報を取得し、メンテナンス情報格納部113に格納されているメンテナンス情報の数が多いほど、高い品質となる品質情報を取得する。メンテ処理部134は、例えば、日付情報を用いて取得される期間情報と予め格納されている住設機器の耐用期間を示す情報から、閾値以内(例えば、1年以内)にメンテナンスが必要である住設機器の数が多いほど、低い品質となる品質情報を取得する。メンテ処理部134は、例えば、閾値以内(例えば、3年以内)にメンテナンスが必要であるという住宅メンテ情報を有する場合、かかる住宅メンテ情報を有さない場合と比較して、低い品質となる品質情報を取得する。メンテ処理部134は、例えば、次回の外壁の吹きつけまでの期間を示す情報または次回の点検までの期間を示す情報が長い期間を示す情報である場合には、短い期間を示す情報である場合より、高い品質となる品質情報を取得する。メンテ処理部134は、例えば、住設機器の次回の入れ替えまでの期間を示す情報が長い期間を示す情報である場合には、短い期間を示す情報である場合より、高い品質となる品質情報を取得する。なお、品質情報とは、例えば、ランクを示す情報、点数、品質が高いか否かを示す情報等である。品質情報は、国土交通省の「安心R住宅」のインスペクション基準に準拠していることが好ましい。また、メンテ処理部134が品質情報を取得するアルゴリズムは問わない。
住宅マイナンバー処理部135は、住宅マイナンバーを用いて予め決められた処理を行う。住宅マイナンバーは、一の住宅にこれを特定可能に割り振られたユニークな記号や数字の組み合わせで個人用の「マイナンバー」の住宅版であり、抽出集合に対応付けて格納されていても良い。
住宅マイナンバー処理部135は、例えば、抽出集合に対応付けて住宅マイナンバーが格納されているか否かに関するナンバー有無情報である処理結果を取得する。
住宅マイナンバー処理部135は、例えば、抽出集合に対応付けて住宅マイナンバーが格納されているか否かに関するナンバー有無情報を取得し、当該ナンバー有無情報に応じて異なる税金額または査定額である処理結果を算出する。ナンバー有無情報が「有」(例えば、「1」)の場合、「無」(例えば、「0」)の場合と比較して、例えば、住宅マイナンバー処理部135は、安い税金額を算出する。また、ナンバー有無情報が「有」の場合、「無」の場合と比較して、例えば、住宅マイナンバー処理部135は、高い査定額を算出する。なお、住宅マイナンバー処理部135が税金額または査定額を取得するアルゴリズムは問わない。また、住宅マイナンバー処理部135は、ナンバー有無情報に加えて、住宅の1以上の属性値(例えば、住所、地区、土地の広さ、住居スペースの広さ、築年数等)を用いて、税金額または査定額を取得する。
住宅マイナンバー処理部135は、例えば、受け付けられた住宅マイナンバーをキーとして、格納部11を検索し、住宅マイナンバーと対になる抽出集合、住宅マイナンバーと対になる住宅の図面情報、住宅マイナンバーと対になるメンテナンス情報のうちの1以上の情報を取得する。
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、目次情報、取説情報、抽出集合、レコメンド情報、処理結果、品質情報、税金額、査定額である。ここで、出力とは、通常、端末装置2への送信である。ただし、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
目次出力部141は、抽出集合格納部112に格納されている目次情報を出力する。目次出力部141は、例えば、住宅識別子が受け付けられた場合に、当該住宅識別子に対応する目次情報を出力する。目次出力部141は、抽出集合構成部131が構成した目次情報を抽出集合格納部112に蓄積しても良い。
取説出力部142は、取説取得部132が取得した取説情報を出力する。取説出力部142は、抽出集合構成部131が構成した抽出集合を抽出集合格納部112に蓄積しても良い。
レコメンド情報出力部143は、レコメンド情報取得部133が取得したレコメンド情報を出力する。
メンテ処理結果出力部144は、メンテ処理部134における処理結果を出力する。
住宅マイナンバー処理結果出力部145は、住宅マイナンバー処理部135における処理結果(例えば、税金額、査定額)を出力する。
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザを識別するユーザ織識別子、住宅を識別する住宅識別子、住宅情報、住宅マイナンバー、目次情報である。
端末受付部22は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報等とは、例えば、目次情報が有する一の項目の選択、住宅情報、メンテナンス情報、住宅マイナンバーである。ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
各種の指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受信部25が受信した情報を表示可能なデータに構成する処理や端末受付部22が受け付けた情報や指示等を送信する指示等に構成する処理である。
端末送信部24は、各種の指示や情報等を情報処理装置1に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、端末処理部23が構成した指示、端末受付部22が受け付けた指示や情報等である。
端末受信部25は、各種の情報を情報処理装置1から受信する。各種の情報とは、例えば、目次情報、取説情報、処理結果、レコメンド情報である。
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、端末受付部22が受け付けた情報、端末受信部25が受信した情報、端末処理部23が構成した情報であり、例えば、目次情報、取説情報、処理結果、レコメンド情報である。
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
格納部11、取説データベース111、抽出集合格納部112、メンテナンス情報格納部113、レコメンド候補情報格納部114、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
受付部12、選択受付部121、住宅情報受付部122、および端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
処理部13、抽出集合構成部131、取説取得部132、レコメンド情報取得部133、メンテ処理部134、住宅マイナンバー処理部135、および端末処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部14、目次出力部141、取説出力部142、レコメンド情報出力部143、メンテ処理結果出力部144、住宅マイナンバー処理結果出力部145、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報システムAの動作について説明する。まず、情報処理装置1の動作例について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)住宅情報受付部122は、端末装置2から、一の住宅の住宅情報を受信したか否かを判断する。住宅情報を受信した場合はステップS302に行き、住宅情報を受信しなかった場合はステップS305に行く。
(ステップS302)抽出集合構成部131は、ステップS301で受信された住宅情報を用いて、抽出集合構成処理を行う。抽出集合構成処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS303)出力部14は、ステップS302で構成された抽出集合を抽出集合格納部112に蓄積する。なお、出力部14は、住宅情報または住宅識別子に対応付けて抽出集合を抽出集合格納部112に蓄積することは好適である。なお、住宅識別子は、端末装置2から受信された情報でも良いし、処理部13が生成したユニークなID等でも良い。
(ステップS304)目次出力部141は、ステップS302で構成された抽出集合が有する目次情報を端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
(ステップS305)選択受付部121は、端末装置2から一の項目の選択を受信したか否かを判断する。選択を受信した場合はステップS306に行き、選択を受信しなかった場合はステップS314に行く。なお、一の項目の選択とは、目次情報が有する一の項目の選択である。
(ステップS306)取説取得部132は、ステップS305で受信された選択が有する項目識別子等を取得する。なお、項目識別子等とは、例えば、項目識別子のみ、または住宅識別子と項目識別子である。また、項目識別子は、機器識別子と同じ情報でも良い。
(ステップS307)取説取得部132は、ステップS306で取得した項目識別子等に対応する取説情報を抽出集合格納部112から取得する。
(ステップS308)取説出力部142は、ステップS307で取得された取説情報を端末装置2に送信する。
(ステップS309)処理部13は、ステップS307で取得された取説情報の閲覧履歴を取得し、格納部11に蓄積する。なお、閲覧履歴は、取説情報をユーザが見たことを特定する情報である。閲覧履歴は、例えば、出力された取説情報に対応する機器の機器識別子、本日の日付を示す日付情報等を有する。また、閲覧履歴は、例えば、出力された取説情報を識別する識別子、本日の日付を示す日付情報等を有する。
(ステップS310)レコメンド情報取得部133は、レコメンドを行うか否かを判断する。レコメンドを行う場合はステップS311に行き、レコメンドを行わない場合はステップS301に戻る。なお、例えば、出力された取説情報に対応する機器の種類情報が予め決められた情報(例えば、ガス器具、エアコンなど)である場合に、レコメンド情報取得部133は、レコメンドを行うと判断する。また、例えば、レコメンド情報取得部133は、常に、レコメンドを行うと判断しても良い。
(ステップS311)レコメンド情報取得部133は、レコメンド情報取得処理を行う。レコメンド情報取得処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS312)レコメンド情報出力部143は、ステップS311でレコメンド情報を取得できたか否かを判断する。レコメンド情報を取得できた場合はステップS313に行き、レコメンド情報を取得できなかった場合はステップS301に戻る。
(ステップS313)レコメンド情報出力部143は、ステップS311で取得されたレコメンド情報を端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
(ステップS314)住宅マイナンバー処理部135は、住宅マイナンバー処理を行うか否かを判断する。住宅マイナンバー処理を行う場合はステップS315に行き、住宅マイナンバー処理を行わない場合はステップS316に行く。なお、住宅マイナンバー処理部135は、例えば、端末装置2から住宅マイナンバー処理指示が受信された場合に住宅マイナンバー処理を行うと判断する。また、住宅マイナンバー処理部135は、例えば、住宅マイナンバーが受信された場合に住宅マイナンバー処理を行うと判断する。その他、住宅マイナンバー処理のトリガーは問わない。
(ステップS315)住宅マイナンバー処理部135は、住宅マイナンバー処理を行う。ステップS301に戻る。住宅マイナンバー処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS316)受付部12は、メンテナンス情報等を受信したか否かを判断する。メンテナンス情報等を受信した場合はステップS317に行き、メンテナンス情報等を受信しなかった場合はステップS301に戻る。なお、メンテナンス情報等とは、例えば、メンテナンス情報、住宅マイナンバー等である。また、メンテナンス情報等は、通常、住宅識別子と対にして受信される。
(ステップS317)処理部13は、ステップS316で受信されたメンテナンス情報等をメンテナンス情報格納部113に蓄積する。ステップS301に戻る。
(ステップS318)メンテ処理部134は、メンテ処理を行う。メンテ処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS319)処理部13は、ステップS316で受信されたメンテナンス情報等により、抽出集合の変更が必要か否かを判断する。抽出集合の変更が必要である場合はステップS302に行き、不要である場合はステップS301に戻る。なお、抽出集合の変更が必要である場合は、メンテナンス情報等を用いて、ステップS316で受信されたメンテナンス情報等と対になる住宅識別子に対応する住宅情報を変更する。かかる場合、通常、格納部11に、住宅識別子に対応付けて住宅情報が格納されている。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS302の抽出集合構成処理の例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)抽出集合構成部131は、目次情報構成処理を行う。目次情報構成処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS402)抽出集合構成部131は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS403)抽出集合構成部131は、ステップS401で構成された目次情報の中に、i番目の項目が存在するか否かを判断する。i番目の項目が存在する場合はステップS404に行き、i番目の項目が存在しない場合はステップS411に行く。
(ステップS404)抽出集合構成部131は、i番目の項目に対応する属性値を取得する。
(ステップS405)抽出集合構成部131は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS406)抽出集合構成部131は、ステップS301で受信された住宅情報の中で、i番目の項目に対応する属性値と対になるj番目の機器識別子が存在するか否かを判断する。かかるj番目の機器識別子が存在する場合はステップS407に行き、j番目の機器識別子が存在しない場合はステップS410に行く。
(ステップS407)抽出集合構成部131は、j番目の機器識別子と対になる取説情報を取得する。抽出集合構成部131は、通常、取説情報を取説データベース111から取得するが、外部の図示しない装置から取説情報を取得しても良い。
(ステップS408)抽出集合構成部131は、ステップS407で取得した取説情報を、i番目の項目に対応付ける。なお、ここで、抽出集合構成部131は、ステップS407で取得した取説情報に対応するタイトル(例えば、機器名、機器識別子)をi番目の項目に対応付けても良い。かかる場合、目次情報の各項目に対応付けられた1以上のタイトルを有する画面が構成される。そして、タイトルの選択により、取説情報が取得される。
(ステップS409)抽出集合構成部131は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS406に戻る。
(ステップS410)抽出集合構成部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS403に戻る。
(ステップS411)抽出集合構成部131は、ステップS401で取得した目次情報、およびステップS407で取得した取説情報を有する抽出集合を構成する。上位処理にリターンする。
なお、図4のフローチャートにおいて、ステップS401の処理は無くても良い。かかる場合、抽出集合は目次情報を有さず、2以上の取説情報の集合である。
また、図4のフローチャートのステップS411において、抽出集合構成部131は、目次情報の各項目に、各取説情報と対になる住設機器の名称の項目を含む画面が対応付いて、かつかかる名称の項目に取説情報が対応付いている抽出集合を構成しても良い。抽出集合は、取説情報、または取説情報と目次情報を有せば良く、その構造は問わない。
次に、ステップS401の目次情報構成処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)抽出集合構成部131は、ステップS301で受信された住宅情報が有する2以上の機器識別子と対になる属性値であり、目次情報を構成する際に使用する属性の属性値を取得する。目次情報を構成する際に使用する属性は、予め決められており(格納部11に格納さえており)、例えば、設置場所識別子、または種類情報、または設置場所識別子と種類情報である。予め決められた属性が設置場所識別子である場合、抽出集合構成部131は、ステップS301で受信された住宅情報から、2以上の各機器識別子と対になる設置場所識別子を取得する。また、予め決められた属性が種類情報である場合、抽出集合構成部131は、ステップS301で受信された住宅情報に含まれる2以上の各機器識別子と対になる種類情報を、取説データベース111または住宅情報から取得する。
(ステップS502)抽出集合構成部131は、ステップS501で取得した2以上の属性値に対して、ユニーク処理を行う。
(ステップS503)抽出集合構成部131は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS504)抽出集合構成部131は、ステップS502で取得した属性値のうち、i番目の属性値が存在するか否かを判断する。i番目の属性値が存在する場合はステップS505に行き、i番目の属性値が存在しない場合はステップS507に行く。
(ステップS505)抽出集合構成部131は、i番目の属性値を用いて、i番目の項目を構成する。抽出集合構成部131は、例えば、i番目の属性値に対応するボタン画像を格納部11から取得し、当該ボタン画像を用いてi番目の項目を構成する。なお、i番目の項目はボタン画像でも良いし、ボタン画像とi番目の属性値とを含む情報でも良い。
(ステップS506)抽出集合構成部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS504に戻る。
(ステップS507)抽出集合構成部131は、ステップS505で構成された項目を含む目次情報を構成する。上位処理にリターンする。抽出集合構成部131は、例えば、格納部11に格納されている目次画面の画像を取得し、当該画像とステップS505で構成された項目とステップS301で受信された住宅情報に対応する住宅識別子(例えば、マンションの名称、施主の氏名など)とを含む目次情報を構成する。
次に、ステップS311のレコメンド情報取得処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS601)レコメンド情報取得部133は、出力された取説情報に対応する機器の機器識別子を取得する。
(ステップS602)レコメンド情報取得部133は、ステップS601で取得した機器識別子と対になる日付情報(例えば、購入日または設置日)を取得し、本日(ユーザのシステム利用日すなわち住設機器の取説を閲覧した日)の日付を図示しない時計から取得し、当該2つの情報から期間情報を算出する。なお、期間情報は、当該住設機器が使用されている期間の情報である。
(ステップS603)レコメンド情報取得部133は、ステップS602で取得した期間情報が示す期間が予め決められた条件を満たすほど長いか否かを判断する。予め決められた条件を満たすほど長い場合はステップS604に行き、予め決められた条件を満たすほど長くない場合は上位処理にリターンする。なお、レコメンド情報取得部133は、例えば、ステップS601で取得した機器識別子に対応する耐用期間の情報を格納部11から取得し、「ステップS602で取得した期間情報>=耐用期間の情報」であるか否かを判断し、「ステップS602で取得した期間情報>=耐用期間の情報」を満たす場合に、予め決められた条件を満たすほど長いと判断する。
(ステップS604)レコメンド情報取得部133は、ステップS601で取得した機器識別子に対応する種類情報を取得する。
(ステップS605)レコメンド情報取得部133は、ステップS601で取得した機器識別子、ステップS604で取得した種類情報のうちの1以上の情報を用いて、レコメンド候補情報格納部114を検索し、1または2以上のレコメンド候補情報を取得する。上位処理にリターンする。なお、かかる1以上のレコメンド候補情報の全部または一部は、レコメンド情報である。また、レコメンドされる情報は、通常、取扱説明書を見た機器であり、使用期間が予め決められた条件を満たすほど長い機器と同じまたは同種の機器の情報である。
なお、図6のフローチャートにおいて、レコメンド情報取得部133は、上述したように、期間情報と保証期間情報とを比較し、保証期間を超えているか否かを判断し、保証期間を超えていること、または保証期間を超えていないこと等の情報を取得し、その旨を利用者に対して出力することにしても良い。
次に、ステップS315の住宅マイナンバー処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS701)住宅マイナンバー処理部135は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS702)住宅マイナンバー処理部135は、住宅マイナンバー処理の対象のi番目の住宅識別子が存在するか否かを判断する。i番目の住宅識別子が存在する場合はステップS703行き、i番目の住宅識別子が存在しない場合は上位処理にリターンする。なお、住宅マイナンバー処理の対象の住宅識別子は、例えば、抽出集合格納部112の抽出集合と対になる住宅識別子、またはメンテナンス情報格納部113の住宅識別子、または受信された住宅識別子である。
(ステップS703)住宅マイナンバー処理部135は、i番目の住宅識別子と対に住宅マイナンバーが格納部11に格納されているか否かを判断する。格納部11に格納されている場合はステップS704に行き、格納部11に格納されていない場合はステップS705に行く。
(ステップS704)住宅マイナンバー処理部135は、変数「マイナンバー有無情報」に値「有」(例えば、「1」)を代入する。
(ステップS705)住宅マイナンバー処理部135は、変数「マイナンバー有無情報」に値「無」(例えば、「0)を代入する。
(ステップS706)住宅マイナンバー処理部135は、i番目の住宅識別子と対になる1以上の属性値を取得する。1以上の属性値は、例えば、住所、地区名、土地の広さ、住居の広さ、駅からの徒歩時間、築年数、建設年等である。なお、1以上の属性値は、通常、格納部11から取得されるが、端末装置2から送信されても良い。
(ステップS707)住宅マイナンバー処理部135は、変数「マイナンバー有無情報」の値、ステップS706で取得した1以上の属性値を用いて、税金額を取得する。なお、変数「マイナンバー有無情報」の値が「有」の方が「無」より、住宅マイナンバー処理部135は、低い税金額を取得する。
(ステップS708)住宅マイナンバー処理部135は、変数「マイナンバー有無情報」の値、ステップS706で取得した1以上の属性値を用いて、当該住宅の査定額を取得する。なお、変数「マイナンバー有無情報」の値が「有」の方が「無」より、住宅マイナンバー処理部135は、高い査定額を取得する。
(ステップS709)住宅マイナンバー処理部135は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS702に戻る。
なお、図7のフローチャートにおいて、税金額、査定額は端末装置2に送信しても良いし、住宅識別子に対応付けて、格納部11に蓄積しても良い。
次に、ステップS318のメンテ処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS801)メンテ処理部134は、ステップS316で受信された住宅識別子を取得する。
(ステップS802)メンテ処理部134は、ステップS801で取得した識別子と対になる住宅メンテ情報をメンテナンス情報格納部113から取得する。
(ステップS803)メンテ処理部134は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS804)メンテ処理部134は、ステップS801で取得した住宅識別子と対になるi番目の機器識別子が存在するか否かを判断する。i番目の機器識別子が存在する場合はステップS805に行き、i番目の機器識別子が存在しない場合はステップS807に行く。
(ステップS805)メンテ処理部134は、i番目の機器識別子と対になる機器メンテ情報を取得する。
(ステップS806)メンテ処理部134は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS804に戻る。
(ステップS807)メンテ処理部134は、ステップS802で取得した住宅メンテ情報、ステップS805で取得した機器メンテ情報を用いて、品質情報を取得する。
(ステップS808)メンテ処理結果出力部144は、ステップS807で取得した品質情報を端末装置2に送信する。
次に、端末装置2の動作例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS901)端末受付部22は、住宅情報を受け付けたか否かを判断する。住宅情報を受け付けた場合はステップS902に行き、住宅情報を受け付けなかった場合はステップS907に行く。
(ステップS902)端末処理部23は、ステップS901で受け付けられた住宅情報を用いて、送信する住宅情報を構成する。なお、端末処理部23は、例えば、端末格納部21の住宅識別子を取得し、当該住宅識別子とステップS901で受け付けられた住宅情報と組み合わせて住宅識別子が含まれる新たな住宅情報を構成する。
(ステップS903)端末送信部24は、ステップS902で構成された住宅情報を情報処理装置1に送信する。
(ステップS904)端末受信部25は、情報処理装置1から目次情報を受信したか否かを判断する。目次情報を受信した場合はステップS905に行き、目次情報を受信しなかった場合はステップS904に戻る。
(ステップS905)端末処理部23は、ステップS904で受信された目次情報を端末格納部21に蓄積する。
(ステップS906)端末処理部23は、ステップS904で受信された目次情報を用いて、出力する目次情報を構成する。端末出力部26は、当該目次情報を出力する。ステップS901に戻る。
(ステップS907)端末受付部22は、出力されている目次情報の中の一の項目の選択を受け付けたか否かを判断する。選択を受け付けた場合はステップS908に行き、選択を受け付けなかった場合はステップS912に行く。
(ステップS908)端末処理部23は、ステップS907で受け付けられた選択を用いて、送信する選択を構成する。なお、端末処理部23は、例えば、端末格納部21の住宅識別子を取得し、当該住宅識別子とステップS907で受け付けられた選択に対応する一の項目の項目識別子とを有する選択を構成する。
(ステップS909)端末送信部24は、ステップS908で構成された選択を情報処理装置1に送信する。
(ステップS910)端末受信部25は、情報処理装置1から取説情報を受信したか否かを判断する。取説情報を受信した場合はステップS911に行き、取説情報を受信しなかった場合はステップS910に戻る。
(ステップS911)端末処理部23は、ステップS910で受信された取説情報を用いて、出力する取説情報を構成する。端末出力部26は、当該取説情報を出力する。ステップS901に戻る。
(ステップS912)端末受信部25は、情報処理装置1からレコメンド情報を受信したか否かを判断する。レコメンド情報を受信した場合はステップS913に行き、レコメンド情報を受信しなかった場合はステップS914に行く。
(ステップS913)端末処理部23は、ステップS912で受信されたレコメンド情報を用いて、出力するレコメンド情報を構成する。端末出力部26は、当該レコメンド情報を出力する。ステップS901に戻る。
(ステップS914)端末受付部22は、住宅マイナンバー処理指示を受け付けたか否かを判断する。住宅マイナンバー処理指示を受け付けた場合はステップS915に行き、住宅マイナンバー処理指示を受け付けなかった場合はステップS919に行く。
(ステップS915)端末処理部23は、ステップS914で受け付けられた住宅マイナンバー処理指示を用いて、送信する住宅マイナンバー処理指示を構成する。なお、端末処理部23は、例えば、端末格納部21の住宅識別子を取得し、当該住宅識別子を含む住宅マイナンバー処理指示を構成する。
(ステップS916)端末送信部24は、ステップS915で構成された住宅マイナンバー処理指示を情報処理装置1に送信する。
(ステップS917)端末受信部25は、情報処理装置1から査定額等を受信したか否かを判断する。査定額等を受信した場合はステップS918に行き、査定額等を受信しなかった場合はステップS917に戻る。なお、査定額等とは、例えば、査定額と税金額である。
(ステップS918)端末処理部23は、ステップS917で受信された査定額等を用いて、出力する査定額等を構成する。端末出力部26は、当該査定額等を出力する。ステップS901に戻る。
(ステップS919)端末受付部22は、メンテナンス情報等を受け付けたか否かを判断する。メンテナンス情報等を受け付けた場合はステップS920に行き、メンテナンス情報等を受け付けなかった場合はステップS901に戻る。
(ステップS920)端末処理部23は、ステップS919で受け付けられたメンテナンス情報を用いて、送信するメンテナンス情報を構成する。なお、端末処理部23は、例えば、端末格納部21の住宅識別子を取得し、当該住宅識別子と、ステップS919で受け付けられたメンテナンス情報等とを含む情報を構成する。
(ステップS921)端末送信部24は、ステップS920で構成された情報を情報処理装置1に送信する。
(ステップS922)端末受信部25は、情報処理装置1から品質情報を受信したか否かを判断する。品質情報を受信した場合はステップS923に行き、品質情報を受信しなかった場合はステップS922に戻る。
(ステップS923)端末処理部23は、ステップS922で受信された品質情報を用いて、出力する品質情報を構成する。端末出力部26は、当該品質情報を出力する。ステップS901に戻る。
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作について説明する。情報システムAの概念図は図1である。
今、格納部11には、目次情報を構成するための画面の雛形画像が格納されている。かかる画面の雛形画像の例は、図10である。
また、格納部11には、図11に示す項目管理表が格納されている。項目管理表は、目次情報を構成する項目を管理する表である。項目管理表の各レコードは項目情報である。項目情報は「ID」「種類情報」「設置場所識別子」「ボタン画像」を有する。「ID」は項目情報を識別する情報である。「種類情報」または「設置場所識別子」はボタン画像に対応するボタンが選択された場合に出力される画面を構成するための住設機器を特定する情報である。「ボタン画像」は、選択対象の項目(ボタン)の画像である。
取説データベース111には、図12に示す取説データベースが格納されている。取説データベースは、「ID」「機器識別子」「種類情報」「設置場所識別子」「取説情報」「耐用期間」を有するレコードを多数、管理している。「ID」はレコードを識別する情報である。「取説情報」は、ここでは、取説情報のファイルである。また、「耐用期間」は、住設機器の平均的な耐用期間である。なお、「設置場所識別子」の値が存在しないレコードもあるが、これは設置場所が特定されない住設機器のレコードである。
また、メンテナンス情報格納部113には、図13に示すメンテナンス情報管理表が格納されている。メンテナンス情報管理表は、住宅ごとのメンテナンス情報を管理する表である。メンテナンス情報管理表は、「住宅識別子」「機器識別子」「日付情報」「メンテ情報」を有する。機器識別子に対応する「日付情報」は、機器識別子で識別される住設機器の設置日または購入日を示す情報である。「メンテ情報」は、住宅識別子で識別される住宅のメンテナンス情報である。「メンテ情報」は、例えば、機器識別子に対応付けられて管理される。ただし、「メンテ情報」は、例えば、機器識別子に対応付けられず、住宅識別子に対応付けられて管理されても良い。「メンテ情報」は、メンテナンスの内容を示す情報、日付情報、価格情報のうちの1以上の情報を有する。
さらに、レコメンド候補情報格納部114には、図14に示すレコメンド情報候補管理表が格納されている。レコメンド情報候補管理表は、「ID」「機器識別子」「価格」「仕様」「画像」を有するレコードを多数管理している。「ID」はレコードを識別する情報である。「画像」は、住設機器の画像である。
かかる状況において、住宅識別子「H001」のユーザは、図15に示す住宅情報を端末装置2に入力した、とする。なお、図15の住宅情報は、住宅識別子「H001」、当該住宅の住設機器を識別する「機器識別子」を有する。また、図15では、各機器について、種類情報、設置場所識別子、機器名を有する。ただし、端末装置2から情報処理装置1に送信される住宅情報は、種類情報、機器名を有さなくても良い。情報処理装置1において、受信された機器識別子から種類情報、機器名等が取得されても良い。住宅情報のデータ構造は問わない。
次に、端末装置2の端末受付部22は、図15の住宅情報を受け付ける。次に、端末処理部23は、受け付けられた住宅情報を用いて、送信する住宅情報を構成する。次に、端末送信部24は、構成された住宅情報を情報処理装置1に送信する。
次に、情報処理装置1の住宅情報受付部122は、端末装置2から、図15の住宅情報を受信する。そして、例えば、処理部13は、図15の住宅情報を格納部11に蓄積する。
次に、抽出集合構成部131は、受信された住宅情報を用いて、以下のように抽出集合構成処理を行う。
まず、抽出集合構成部131は、以下のように目次情報構成処理を行う。抽出集合構成部131は、受信された住宅情報が有する2以上の機器識別子と対になる属性値であり、目次情報を構成する際に使用する属性の属性値「キッチン」「バスルーム」「洗面」「トイレ」「照明」「ガス機器」「空調」「内装建材」「セキュリィティーその他」「消耗品」を図11の項目管理表から取得する。次に、抽出集合構成部131は、各属性値に対応するボタン画像を図11から取得し、当該ボタン画像を図10の雛形画像に貼り付ける。なお、ボタン画像を貼り付ける領域は予め決められている、とする。
また、抽出集合構成部131は、図15から住宅名「Tokyo Hills Mansion」を取得し、図10の画像の予め決められた位置に貼り付ける。そして、抽出集合構成部131は、図16に示す目次画面を構成する。また、抽出集合構成部131は、目次画面の各項目のボタン画像の属性値(例えば、「キッチン」)に対応する住設機器を図15の住宅情報から決定し、当該住設機器の機器名(例えば、「ディスポーザー」)を図15から取得し、各項目のボタン画像が選択された場合に出力される画面を構成する項目とする。抽出集合構成部131は、かかる処理を、目次画面の各項目のボタン画像の属性値(例えば、「キッチン」)に対応する住設機器の分だけ繰り返し、例えば、図17に示す画面を構成し、当該画面を「キッチン」のボタン画像にリンク付ける。なお、かかるリンク付けの処理により、「キッチン」のボタン画像が押下された際に図17の画面が出力されることとなる。そして、かかる処理を、図16に示す目次画面が有するすべての項目に対して行う。なお、図17の画面の雛形画像も格納部11から取得される、とする。
次に、抽出集合構成部131は、機器名(例えば、「ディスポーザー」)と対になる機器識別子「DSP−100H−AWS」を取得し、当該機器識別子と対になる取説情報を図12のDBから取得する。そして、ディスポーザー「DSP−100H−AWS」の取説情報を、図17の項目1701にリンク付ける。抽出集合構成部131は、かかる取説情報の取得および項目へのリンク付けの処理を、受信された住宅情報が有するすべての機器識別子に対して行う。
以上により、抽出集合構成部131は、抽出集合を構成できた。次に、出力部14は、構成された抽出集合を、住宅識別子「H001」と対にして、抽出集合格納部112に蓄積する。
次に、目次出力部141は、構成された抽出集合が有する目次情報を端末装置2に送信する。なお、目次情報は、図16の画面情報と各ボタン画像に付加されたリンク情報を有する。なお、リンク情報は、図17等の画面へのリンクの情報である。また、リンク情報は、例えば、URL、画面ID等である。
次に、端末装置2の端末受信部25は、情報処理装置1から目次情報を受信する。そして、端末処理部23は、受信された目次情報を端末格納部21に蓄積する。次に、端末処理部23は、受信された目次情報を用いて、出力する目次情報を構成する。そして、端末出力部26は、当該目次情報を出力する。
なお、後日、ユーザは、取説情報を見たい場合、端末格納部21の目次情報の出力を指示すると、端末格納部21の目次情報(図16)が読み出され、出力される。そして、ユーザは、図16のボタン1601を押下すると、情報処理装置1に図17の画面を出力する指示が端末装置2から送信される。そして、情報処理装置1は、図17の画面情報を格納部11から取得し、当該画面情報を端末装置2に送信する。次に、端末装置2は図17の画面情報を受信し、出力する。
そして、次に、例えば、ユーザは、図17の1701の項目を選択した、とする。すると、端末装置2の端末受付部22は、一の項目の選択を受け付ける。なお、かかる選択は、ディスポーザーの機器識別子「DSP−100H−AWS」を有する、とする。そして、端末処理部23は、端末格納部21の住宅識別子「H001」を取得し、当該住宅識別子「H001」と機器識別子「DSP−100H−AWS」とを有する選択を構成する。そして、端末送信部24は、構成された選択を情報処理装置1に送信する。
次に、情報処理装置1の選択受付部121は、端末装置2から一の項目の選択を受信する。そして、取説取得部132は、受信された選択が有する機器識別子「DSP−100H−AWS」を取得する。次に、取説取得部132は、機器識別子「DSP−100H−AWS」と対になる取説情報を図12の取説データベースから取得する。次に、取説出力部142は、取得された取説情報を端末装置2に送信する。
次に、端末装置2は当該取説情報を受信し、出力する。かかる処理により、ユーザは、容易に取説情報を見ることができる。
なお、目次情報を端末装置2に格納しており、最新の取説情報を情報処理装置1に格納していることにより、ユーザは自分用にカスタマイズされた取扱説明書の集合であり、最新の取扱説明書の集合を容易に得ることができる。なお、情報処理装置1の取説情報は、最新の取説情報であるように、更新されることは好適である。
次に、情報処理装置1の処理部13は、取得された取説情報の閲覧履歴を取得し、格納部11に蓄積する。なお、閲覧履歴は、機器識別子「DSP−100H−AWS」、住宅識別子「H001」、日付情報「2018/4/30」を有する。
次に、レコメンド情報取得部133は、取得された取説情報の閲覧履歴を用いて、レコメンドを行うか否かを判断する。つまり、レコメンド情報取得部133は、機器識別子「DSP−100H−AWS」、住宅識別子「H001」と対になる日付情報「2008/4/1」をメンテナンス情報管理表(図13)から取得する。また、レコメンド情報取得部133は、機器識別子「DSP−100H−AWS」と対になる耐用期間「10年」を図12の表から取得する。そして、レコメンド情報取得部133は、現在日時を図示しない時計から取得し、当該現在日時と日付情報「2008/4/1」とから期間情報「10年29日」を取得する。そして、レコメンド情報取得部133は、「期間情報>耐用期間」であるので、期間が予め決められた条件を満たすほど長いと判断する。そして、レコメンド情報取得部133は、閲覧履歴の「DSP−100H−AWS」と対になる種類情報「ディスポーザー」を取得する。次に、レコメンド情報取得部133は、種類情報「ディスポーザー」を含むレコメンド候補情報をレコメンド候補情報管理表から検索し、1以上のレコメンド候補情報を取得する。次に、レコメンド情報出力部143は、取得されたレコメンド情報を端末装置2に送信する。なお、レコメンド情報の取得のために閲覧履歴、期間情報を用いることは好適であるが、そのアルゴリズムの詳細は問わない。
次に、端末装置2の端末受信部25は、情報処理装置1からレコメンド情報を受信する。そして、端末処理部23は、受信されたレコメンド情報を用いて、出力するレコメンド情報を構成する。次に、端末出力部26は、当該レコメンド情報を出力する。かかる出力例は、図18である。図18において、1801は取扱説明書の情報、1802はレコメンド情報である。なお、図18のレコメンド情報を用いた発注処理等が行えることは好適である。
次に、ユーザは、公的機関から住宅マイナンバーを取得し、当該住宅マイナンバーを含む住宅マイナンバー処理指示を端末装置2に入力した、とする。次に、端末装置2の端末受付部22は住宅マイナンバー処理指示を受け付ける。次に、端末処理部23は、受け付けられた住宅マイナンバー処理指示を用いて、送信する住宅マイナンバー処理指示を構成する。次に、端末送信部24は、ステップS915で構成された住宅マイナンバー処理指示を情報処理装置1に送信する。なお、かかる指示は、住宅識別子「H001」と住宅マイナンバーとを有する、とする。
次に、情報処理装置1の受付部12は、住宅マイナンバー処理指示を受信する。そして、住宅マイナンバー処理部135は、以下のように住宅マイナンバー処理を行う。つまり、住宅マイナンバー処理部135は、受信された住宅識別子「H001」と対になる1以上の属性値を格納部11から取得する。なお、1以上の属性値は、端末装置2から送信された情報でも良い。また、住宅マイナンバー処理部135は、住宅マイナンバー処理指示に住宅マイナンバーが含まれることを検知し、変数「マイナンバー有無情報」に値「有」(例えば、「1」)を代入する。次に、住宅マイナンバー処理部135は、変数「マイナンバー有無情報」の値、取得した1以上の属性値を用いて、査定額および税金額を算定する。そして、出力部14は、査定額および税金額を端末装置2に送信する。
次に、端末装置2の端末受信部25は、査定額および税金額を受信する。そして、端末処理部23は、受信された査定額等を用いて、出力する査定額等を構成する。次に、端末出力部26は、当該査定額等を出力する。
次に、ユーザは、新しいディスポーザーを購入し、かかるメンテナンス情報を端末装置2に入力した、とする。メンテナンス情報は、新しいディスポーザーの機器識別子「DSP−102H−AWS」を有し、旧ディスポーザーが無くなったことを示す情報(例えば、入れ替えを示すフラグ、または旧ディスポーザーの機器識別子「DSP−100H−AWS」)を有する。すると、端末装置2の端末受付部22は、メンテナンス情報を受け付ける。次に、端末処理部23は、受け付けられたメンテナンス情報を用いて、送信するメンテナンス情報を構成する。なお、端末処理部23は、例えば、端末格納部21の住宅識別子「H001」を取得し、当該住宅識別子と、受け付けられたメンテナンス情報等とを含む情報を構成する。そして、端末送信部24は、構成された情報を情報処理装置1に送信する。
次に、情報処理装置1の受付部12は、メンテナンス情報等を受信する。次に、処理部13は、受信されたメンテナンス情報等をメンテナンス情報格納部113に蓄積する。つまり、住宅識別子「H001」と対になる機器識別子「DSP−100H−AWS」のレコードを図13のメンテナンス情報管理表から削除し、新しいディスポーザーの機器識別子「DSP−102H−AWS」と日付情報「2018/4/30」を有するレコードを図13のメンテナンス情報管理表に追記する。
次に、メンテ処理部134は、住宅識別子「H001」と対になる住宅メンテ情報、および機器メンテ情報を図13のメンテ情報管理表から取得する。次に、メンテ処理部134は、取得した住宅メンテ情報の外壁の吹きつけ日付、各機器メンテ情報の日付情報を用いて、品質情報を取得する。なお、メンテ処理部134は、外壁の吹きつけ日付が古い日ほど、また各機器メンテ情報の日付情報が示す日付が古いほど、低い品質を示す品質情報を取得する。そして、メンテ処理結果出力部144は、取得した品質情報を端末装置2に送信する。
次に、端末装置2の端末受信部25は、情報処理装置1から品質情報を受信する。次に、端末処理部23は、受信された品質情報を用いて、出力する品質情報を構成する。そして、端末出力部26は、当該品質情報を出力する。
また、情報処理装置1は、住宅識別子「H001」と対になる図15の住宅情報から機器識別子「DSP−100H−AWS」のレコードを削除し、新しいディスポーザーの機器識別子「DSP−102H−AWS」の情報を追記する。そして、処理部13は、住宅情報に含まれる機器識別子に変化があったことを検知し、抽出集合の変更が必要である、と判断する。そして、抽出集合構成部131は、更新された図15の住宅情報を用いて、住宅識別子「H001」に対応する抽出集合を再度構成する。抽出集合を構成する処理、およびその後の処理は、上述したので、ここでの再度の説明は省略する。
以上、本実施の形態によれば、特定の住宅に設置されている2以上の住設機器の取説情報の集合を提供できる。
また、本実施の形態によれば、複数の各住宅(例えば、マンションの各戸など)に対応する取説情報の集合を提供できる。
また、本実施の形態によれば、抽出集合を自動生成できる。
また、本実施の形態によれば、住設機器の設置場所に対応した項目を有する目次を含む取説情報の集合を提供できる。
また、本実施の形態によれば、住宅のメンテナンスの情報または住宅設備のメンテナンスの情報も管理し、利用できる。
また、本実施の形態によれば、住宅のメンテナンスの情報または住宅設備のメンテナンスの情報を用いて、住宅の品質または性能に関する情報を取得できる。
また、本実施の形態によれば、ユーザの取説情報の出力に応じた住設機器に関するレコメンドが行える。
また、本実施の形態によれば、ユーザの取説情報の出力、および住設機器の設置期間に応じた住設機器に関するレコメンドが行える。
さらに、本実施の形態によれば、住宅マイナンバーの管理および利用が行える。また、住宅マイナンバーの有無が容易に分かる。また、住宅マイナンバーを利用した税金額または査定額を算出できる。
なお、本実施の形態において、情報システムAの運用手順は、例えば、以下の(1)から(8)に示すような運用手順でも良い。
(1) 配布用のCDまたはDVD等の記録媒体を製作する。
まず、システム運用者がシステムの情報処理装置1に複数の住宅情報を入力する。なお、住宅情報は、例えば、竣工間近のマンションの各戸に設置される住設機器の機器識別子を含んでいる。
次に、情報処理装置1の上述した処理により、自動的に目次情報と関連付けられた抽出集合が構成され、抽出集合格納部112に蓄積される。
なお、構成された抽出集合の目次情報だけをDVD等の記録媒体に蓄積しても良い(以下、「目次DVD」と称す)、抽出集合全体(目次情報と取説情報)を記録媒体に蓄積しても良い(以下、「全部DVD」と称す)。なお、例えば、スマホ対応として、情報処理装置1に格納されている目次情報にアクセスするためのURLをコード(例えば、QRコード(登録商標)、バーコードなど)化して、DVD等の記録媒体のレーベル面に表示しておくことは好適である。
(2)目次DVDまたは全部DVDをマンションの入居者に配布する。
(3)入居者(ユーザー)は目次DVDを使って、目次の一項目を選択することにより、情報処理装置1にアクセスし、読みたい取説情報を取得できる。
また、全部DVDの場合は、情報処理装置1にアクセスしなくてもスタンドアロンで動作し、目次の一項目を選択すると取説情報を閲覧できる。
QRコード等のコードの場合は、スマホからシステム上の目次情報にアクセスし、取説情報にアクセスできる。
(4)情報処理装置1は、使用した期間を示す期間情報が所定の条件に合致したことを検知した場合、レコメンド情報を出力する。
また、情報処理装置1は、使用期間が機器の保証期間内の場合は、保証期間内であることを端末装置2に送信し(ユーザに知らせ)、使用期間が機器耐用年数に近い又は過ぎている場合は、代替え機器の情報を端末装置2に送信する(ユーザに提供する)。
(5)ユーザーサイドで、機器のメンテナンスを行った場合、ユーザーサイドで、メンテナンス情報を端末装置2に入力し、端末装置2が情報処理装置1に送信する。例えば、電気温水器の湯水混合弁(消耗部品の位置づけ)を取り替えた場合、取替えの日付情報、取り替えた部品名、要した費用等をユーザが入力し、これをメンテナンス情報として情報処理装置1に送信し、情報処理装置1がメンテナンス情報を受信し、蓄積する。蓄積されたメンテナンス情報は、いつでもユーザが閲覧可能で、同一危機に不具合が生じた場合に、以前のメンテナンスからどのくらいの期間が経過しているか、費用がいくらかかっているか等を参考に、修理するか入れ替えるかの検討をすることができる。
(6)ユーザが機器を入れ替えた場合は、入れ替えた機器の情報をユーザが端末装置2に入力し、端末装置2が当該情報を情報処理装置1に送信する。そして、情報処理装置1は、新しい機器の情報(機器識別子を有する)を受信した場合、上述した処理により、情報処理装置1は、当該住居の新しい住宅情報を構成し、当該新しい住宅情報を用いて、目次情報を構成しなおす。更に、情報処理装置1は、当該機器の設置日に関する日付データを更新する。なお、新しい住宅情報は、当該住宅の元の住宅情報が有する入れ替えられた機器の情報に代えて、入れ替えた機器の情報を有する情報である。
(7)ユーザーサイドで新規に住設機器を設置した場合も、新規住設機器の設置日やメーカー、型番等の情報をユーザが端末装置2に入力する。そして、端末装置2が当該情報を情報処理装置1に送信する。次に、情報処理装置1は、新規に設置された住設機器の情報を受信し、当該情報に基づいて、目次情報を更新し、新規機器の取説情報を提供可能とする。
(8)新規機器の取説情報が万が一、取説データベース111に存在しなかった場合には、情報処理装置1は、システム運用者にアラートを送信する。
なお、上記の運用手順において、上述した住宅マイナンバー処理を含めても良いことは言うまでもない。
また、本実施の形態において、例えば、1以上の各住宅の抽出集合を事前に生成し、抽出集合格納部112に蓄積しておいても良い。かかる場合、情報処理装置1は、複数の住設機器の取説情報が当該住設機器を識別する機器識別子に基づいて抽出可能に格納された取説データベースから、住宅毎に当該住宅に設置された住設機器の機器識別子を含んで構成される住宅情報の前記機器識別子に基づいて抽出された複数の取説情報と、抽出された取説情報の各々にそれぞれアクセスを可能にする選択可能な項目を有する目次情報と、から構成される抽出集合を格納する抽出集合格納部と、抽出集合格納部から抽出集合の少なくとも目次情報を住宅毎に出力する出力部と、を具備する装置である。
また、本実施の形態において、例えば、抽出集合を自動生成する処理と、取説情報を端末装置2に提供する処理とは、別の装置で行っても良い。抽出集合を自動生成する処理を行う情報処理装置1は、一の住宅の住宅情報を受け付ける住宅情報受付部122と、前記住宅情報受付部が受け付けた住宅情報が有する2以上の各機器識別子と対になる取説情報を取得し、当該2以上の取説情報を有する抽出集合を構成する抽出集合構成部131と、前記抽出集合格納部の抽出集合を蓄積する取説出力部142とを具備する情報処理装置1である。
また、取説情報を端末装置2に提供する処理を行う情報処理装置1は、住設機器を識別する機器識別子と当該機器識別子で識別される住設機器の取説情報とを有する2以上の取説情報が格納されている取説データベースから、一の住宅に設置される住設機器を識別する機器識別子を含む2以上の住宅情報を有する住宅情報に基づいて取得された2以上の取説情報と、取説情報へのアクセスを可能にする選択可能な1以上の項目を有する目次情報とを含む抽出集合が格納される抽出集合格納部112と、前記抽出集合格納部112に格納されている目次情報を出力する目次出力部141と、前記目次情報が有する一の項目に対する選択を受け付ける選択受付部121と、前記一の項目に対応する取説情報を前記抽出集合格納部112から取得する取説取得部132と、前記取説取得部132が取得した取説情報を出力する取説出力部142とを具備する情報処理装置である。
また、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、例えば、複数の住設機器の取説情報が当該住設機器を識別する機器識別子に基づいて抽出可能に格納された取説データベースから、住宅毎に当該住宅に設置された住設機器の機器識別子を含んで構成される住宅情報の前記機器識別子に基づいて抽出された複数の取説情報と、前記抽出された取説情報の各々にそれぞれアクセスを可能にする選択可能な項目を有する目次情報と、から構成される抽出集合を格納する抽出集合格納部にアクセス可能なコンピュータを、前記抽出集合格納部から前記抽出集合の少なくとも目次情報を住宅毎に出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
また、上記プログラムは、例えば、住設機器を識別する機器識別子と当該機器識別子で識別される住設機器の取説情報とを有する2以上の取説情報が格納されている取説データベースから、一の住宅に設置される住設機器を識別する機器識別子を含む2以上の住宅情報を有する住宅情報に基づいて取得された2以上の取説情報と、取説情報へのアクセスを可能にする選択可能な1以上の項目を有する目次情報とを含む抽出集合が格納される抽出集合格納部にアクセス可能なコンピュータを、前記抽出集合格納部に格納されている目次情報を出力する目次出力部と、前記目次情報が有する一の項目に対する選択を受け付ける選択受付部と、前記一の項目に対応する取説情報を前記抽出集合格納部から取得する取説取得部と、前記取説取得部が取得した取説情報を出力する取説出力部として機能させるためのプログラムである。
また、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムでも良い。つまり、コンピュータを、一の住宅に設置される住設機器を識別する機器識別子を含む2以上の住宅情報を有する住宅情報を受け付ける住宅情報受付部と、前記住宅情報受付部が受け付けた住宅情報が有する2以上の各機器識別子と対になる取説情報を取得し、当該2以上の取説情報を有する抽出集合を構成する抽出集合構成部と、前記抽出集合格納部の抽出集合を蓄積する取説出力部として機能させるためのプログラムである。
また、図19は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図19は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図20は、システム300のブロック図である。
図19において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
図20において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD−ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。つまり、情報処理装置1は、スタンドアロンで動作しても良い。情報処理装置1がスタンドアロンで動作する場合、受付部12は、ユーザ等から指示や情報等を受け付ける。また、出力部14は、情報等を表示、音出力、表示装置へ送信したりする。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。