図1を参照して、本発明の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図1には、本実施形態に係る情報処理システムの一例が示されている。
本実施形態に係る情報処理システムは、一例として、端末装置10と、機器12と、サーバ14とを含む。図1に示す例では、端末装置10、機器12及びサーバ14は、ネットワーク等の通信経路Nを介して互いに通信する機能を有する。もちろん、端末装置10、機器12及びサーバ14は、通信経路Nを利用せずに、それぞれ異なる通信経路を介して他の装置と通信してもよいし、直接的に他の装置と通信してもよい。なお、複数の端末装置10や複数の機器12や複数のサーバ14が、情報処理システムに含まれてもよいし、機器12やサーバ14は、情報処理システムに含まれていなくてもよい。
端末装置10は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話、等の装置であり、他の装置との間でデータを送受信する機能を有する。端末装置10は、ウェアラブル端末(腕時計型端末、リストバンド型端末、眼鏡型端末、指輪型端末、コンタクトレンズ型端末、体内埋め込み型端末、ヒアラブル端末等)であってもよい。また、端末装置10は、表示装置としてフレキシブルディスプレイを有していてもよい。フレキシブルディスプレイとして、例えば、有機エレクトロルミネッセンス型のディスプレイ(フレキシブル有機ELディスプレイ)、電子ペーパー型のディスプレイ、フレキシブル液晶ディスプレイ、等が用いられる。これら以外の表示方式が採用されたフレキシブルディスプレイが用いられてもよい。フレキシブルディスプレイは、表示部分が柔軟に変形可能なディスプレイであり、例えば、曲げたり、折り畳んだり、巻いたり、捩ったり、伸ばしたりすることが可能なディスプレイである。端末装置10全体がフレキシブルディスプレイによって構成されていてもよいし、フレキシブルディスプレイとそれ以外の構成とが機能的又は物理的に分かれていてもよい。
機器12は機能を有する装置であり、例えば、画像形成機能(スキャン機能、プリント機能、コピー機能、ファクシミリ機能等)を備えた画像形成装置、PC、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話、ロボット(人型ロボット、人以外の動物型ロボット、それら以外のロボット等)、プロジェクタ、液晶ディスプレイ等の表示装置、記録装置、再生装置、カメラ等の撮像装置、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、コーヒーメーカー、掃除機、洗濯機、空調機、照明機器、時計、監視カメラ、自動車、二輪車、航空機(例えば無人航空機(いわゆるドローン))、ゲーム機、各種のセンシング機器(例えば温度センサ、湿度センサ、電圧センサ、電流センサ等)等の装置である。機器12は、ユーザに対してアウトプットを出力する機器(例えば画像形成装置やPC等)であってもよいし、ユーザに対してアウトプットを出力しない機器(例えばセンシング機器)であってもよい。また、後述する連携機能を実行する複数の機器の中のすべての機器が、ユーザに対してアウトプットを出力する機器であってもよいし、一部の機器がユーザに対してアウトプットを出力する機器であり、他の機器がユーザに対してアウトプットを出力しない機器であってもよいし、すべての機器がユーザに対してアウトプットを出力しない機器であってもよい。機器12の概念の範疇には機器全般が含まれてもよい。例えば、情報機器、映像機器、音響機器、その他の機器も、本実施形態に係る機器の範疇に含まれてもよい。また、機器12は、他の装置との間でデータを送受信する機能を有する。
サーバ14は、データやユーザ情報の管理、機器12の管理等を行う装置である。また、サーバ14は、他の装置との間でデータを送受信する機能を有する。
以下、図2を参照して、端末装置10の構成について詳しく説明する。
通信部16は通信インターフェースであり、他の装置にデータを送信する機能、及び、他の装置からデータを受信する機能を有する。通信部16は、無線通信機能を有する通信インターフェースであってもよいし、有線通信機能を有する通信インターフェースであってもよい。通信部16は、例えば、1又は複数の種類の通信方式に対応しており、通信相手に適した通信方式(つまり、通信相手が対応している通信方式)に従って通信相手と通信してもよい。通信方式は、例えば、赤外線通信、可視光通信、Wi-Fi(登録商標)通信、近接無線通信(例えばNFC(Near Field Communication)等)、等である。近接無線通信としては、Felica(登録商標)、Bluetooth(ブルートゥース)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identifier)等が用いられる。もちろん、別の方式の無線通信が近接無線通信として用いられてもよい。通信部16は、通信相手に応じて通信方式や周波数帯域を切り替えてもよいし、周囲の環境に応じて通信方式や周波数帯域を切り替えてもよい。
UI部18はユーザインターフェース部であり、表示部と操作部を含む。表示部は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。表示部は、フレキシブルディスプレイであってもよい。操作部は、例えばタッチパネルやキーボード等の入力装置である。表示部と操作部を兼ねたユーザインターフェース(例えば、タッチ式のディスプレイや、ディスプレイ上に電子的にキーボード等を表示する装置等を含む)であってもよい。また、UI部18は、マイク等の集音部やスピーカ等の音声発生部を含んでいてもよい。この場合、音声入力によって情報が端末装置10に入力されてもよいし、音声によって情報が発せられてもよい。
記憶部20はハードディスクやメモリ(例えばSSD等)等の記憶装置である。記憶部20には、例えば、連携機能管理情報、各種のデータ、各種のプログラム(例えば、OS(Operating System)、各種のアプリケーションプログラム(アプリケーションソフトウェア)等)、他の装置(例えば機器12)のアドレスを示す情報(機器アドレス情報)、サーバ14のアドレスを示す情報(サーバアドレス情報)、連携機能に関する情報、等が記憶されている。もちろん、それらは別々の記憶装置に記憶されてもよいし、1つの記憶装置に記憶されてもよい。
以下、連携機能管理情報について詳しく説明する。連携機能管理情報は、構成(例えば、機器、機能、対象等)を用いることで実行可能な連携機能を管理するための情報である。構成としての機能は、ハードウェアとしての機器が有する機能であってもよいし、ソフトウェアによって実現される機能であってもよい。構成としての対象は、連携機能が適用されるデータや物理的な物体等である。
連携機能は、例えば、複数の構成を用いることで実行可能な機能である。例えば、複数の構成を連携させることで、1又は複数の連携機能が実行される。なお、連携機能は、同一の機器や同一のソフトウェアが有する複数の機能を用いることで実行可能な機能であってもよい。この場合も、複数の機能を用いるという点で、連携機能は、複数の構成を用いることで実行可能な機能といえる。また、操作指示を出す端末装置10も、連携対象の機器として用いられ、端末装置10が有する機能も連携機能の一部として用いられてもよい。
構成は、機器の全体、機器の特定の部分、ソフトウェア、ソフトウェアの特定の機能、複数の機能を含む集合機能、又は、対象である。例えば、機器の部分毎に機能が割り当てられている場合、連携機能は、その部分を用いる機能であってもよい。また、ソフトウェアが複数の機能を有している場合、連携機能は、その複数の機能の中の一部の機能を用いる機能であってもよい。集合機能は、複数の機能によって構成されており、当該複数の機能が同時又は順次に実行されることで、当該集合機能による処理が実行される。また、連携機能は、ハードウェアのみを用いる機能であってもよいし、ソフトウェアのみを用いる機能であってもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを用いる機能であってもよい。
連携機能管理情報は、例えば、連携機能に用いられる複数の構成の組み合わせ(各構成を識別するための構成情報の組み合わせ)と、当該連携機能に関する連携機能情報との対応付けを示す情報である。
構成が機器である場合、構成情報は、当該機器を識別するためのデバイス識別情報である。構成がソフトウェアである場合、構成情報は、当該ソフトウェアを識別するためのソフトウェア識別情報である。構成が対象である場合、構成情報は、当該対象を識別するための対象識別情報である。構成が機器である場合、構成情報は、当該機器が有する機能を示す機能情報を含んでもよい。同様に、構成がソフトウェアである場合、構成情報は、当該ソフトウェアの機能を示す機能情報を含んでもよい。
デバイス識別情報は、例えば、機器の名称、機器ID、機器の種類を示す情報、機器の型番号、機器を管理するための情報(例えば資産管理情報等)、機器が設置されている位置を示す情報(機器の位置情報)、機器に紐付く画像(機器画像)、機器アドレス情報、等である。機器画像は、例えば、機器を表す外観画像である。外観画像は、機器の外側(例えば機器の筐体)を表す画像であってもよいし、筐体を開けて内部が外から見える状態(例えば内部構造)を表す画像であってもよいし、梱包用のシート等によって機器が覆われている状態を表す画像であってもよい。機器画像は、機器を撮影することで生成された画像(機器の外観を表す画像や内部を表す画像等)であってもよいし、機器を模式的に表す画像(例えばアイコン等)であってもよい。機器画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。機器画像のデータは、記憶部20に記憶されていてもよいし、機器12やサーバ14等の外部装置に記憶されていてもよい。
ソフトウェア識別情報は、例えば、ソフトウェアの名称、ソフトウェアID、ソフトウェアの種類を示す情報、ソフトウェアの型番号、ソフトウェアを管理するための情報、ソフトウェアに紐付く画像(ソフトウェア画像)、等である。ソフトウェア画像は、例えば、ソフトウェアの機能を表す画像(例えばアイコン等)である。ソフトウェア画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。ソフトウェア画像のデータは、記憶部20に記憶されていてもよいし、機器12やサーバ14等の外部装置に記憶されていてもよい。
対象識別情報は、例えば、対象の名称、対象ID、対象の種類を示す情報、対象に紐付く画像(対象画像)、等である。例えば、対象がデータ(画像データや文書データ等)である場合、そのデータの名称等が、対象識別情報として用いられる。また、対象が物理的な物体(例えば商品等)である場合、その物体の名称等が、対象識別情報として用いられる。対象画像は、物理的な対象を撮影することで生成された画像(静止画像や動画像)であってもよいし、対象を模式的に表す画像(例えばアイコン等)であってもよい。対象画像のデータは、記憶部20に記憶されていてもよいし、機器12やサーバ14等の外部装置に記憶されていてもよい。
連携機能情報は、例えば、連携機能の名称やID等の識別情報と、連携機能の内容を示す内容情報とを含む。
なお、連携機能は、互いに異なる複数の構成を連携させることによって実行可能な機能であってもよいし、同一の構成を連携させることによって実行可能な機能であってもよい。連携機能は、連携前には利用できなかった機能であってもよい。例えば、プリント機能を有する機器(プリンタ)とスキャン機能を有する機器(スキャナ)とを連携させることで、連携機能としてのコピー機能が実行可能となる。すなわち、プリント機能とスキャン機能とを連携させることで、コピー機能が実行可能となる。この場合、連携機能としてのコピー機能と、プリント機能及びスキャン機能の組み合わせと、が対応付けられている。連携機能管理情報においては、例えば、連携機能としてのコピー機能を示す連携機能情報と、プリント機能を有する機器を識別するためのデバイス識別情報及びスキャン機能を有する機器を識別するためのデバイス識別情報の組み合わせと、が対応付けられる。
連携機能の概念の範疇には、複数の機能や複数の機器を連携させることで新たな機能の実行が可能となる合体機能が含まれてもよい。例えば、複数のディスプレイを組み合わせることで、合体機能としての拡張表示機能が実現されてもよい。別の例として、テレビとレコーダーとを組み合わせることで、合体機能としての録画機能が実現されてもよい。その録画機能は、テレビに表示されている画像を録画する機能であってもよい。また、複数のカメラを組み合わせることで、合体機能としての撮影領域拡張機能が実現されてもよい。その拡張機能は、例えば各カメラの撮影領域を繋ぎ合せて撮影する機能である。また、電話と翻訳機や翻訳ソフトとを組み合わせることで、合体機能としての翻訳通話機能(電話を介した会話が翻訳される機能)が実現されてもよい。このように、連携機能の概念の範疇には、互いに同一の種類の機器や機能を連携させることで実現可能となる機能や、互いに異なる種類の機器や機能を連携させることで実現可能となる機能が含まれる。
なお、連携機能管理情報は、サーバ14に記憶されていてもよい。この場合、連携機能管理情報は、記憶部20に記憶されていなくてもよい。また、連携機能管理情報は、機器12に記憶されていてもよい。
制御部22は、端末装置10の各部の動作を制御する機能を有する。例えば、制御部22は、各種のプログラムの実行、通信部16による通信の制御、UI部18を用いた情報の通知(例えば情報の表示や音声出力等)の制御、UI部18を用いて入力された情報の受け付け、等を行う。また、制御部22は、受付手段として機能し、連携機能に要する構成を受け付ける。その構成は、例えば、UI部18を用いることでユーザによって端末装置10に入力される。また、制御部22は、表示制御部24と検索部26を含む。
表示制御部24は、各種の情報をUI部18の表示部に表示させる機能を有する。例えば、表示制御部24は、構成に紐付く画像や連携機能に紐付く画像等を表示部に表示させる。また、表示制御部24は、後述する検索部26による検索の結果を表示部に表示させる。
検索部26は、受付手段として機能する制御部22が受け付けた内容(例えば構成)に応じて実行可能な連携機能を検索する。例えば、検索部26は、複数の構成と当該複数の構成を用いて実行可能な連携機能とが予め対応付けられているデータベースを参照することで、制御部22が受け付けた構成を用いて実行可能な連携機能を検索する。検索部26は、制御部22が受け付けた構成を含む複数の構成を用いて実行可能な連携機能を検索してもよいし、制御部22が受け付けた複数の構成に完全に一致する複数の構成を用いて実行可能な連携機能を検索してもよい。そのデータベースにおいては、複数の構成(機器、機器の特定の部分、ソフトウェア、ソフトウェアの特定の機能、集合機能及び対象の中の少なくとも2つの構成)の組み合わせと、当該複数の構成を用いて実行可能な連携機能とが予め対応付けられており、制御部22は、その対応付けを参照することで、制御部22が受け付けた構成を用いて実行可能な連携機能を検索する。そのデータベースは、記憶部20に記憶されていてもよいし、サーバ14に記憶されていてもよい。そのデータベースとして、上記の連携機能管理情報が用いられてもよい。検索部26は、データベース以外の手法として、複数の構成と当該複数の構成を用いて実行可能な連携機能との対応関係を関数形式で表す式を用いることで、制御部22が受け付けた構成を用いて実行可能な連携機能を特定してもよい。
また、検索部26は、制御部22が受け付けた構成に類似する構成(類似構成)を用いて実行可能な連携機能を検索してもよい。類似構成は、制御部22が受け付けた構成と類似の機能を有する構成であってもよいし、当該構成と同一の機能を有するが、当該構成とは別の製品や商品であってもよい。類似機能は、当該構成が有する機能と同等の機能であるが、例えば、当該構成が有する機能とは性能の異なる機能であってもよいし、当該構成が有する機能と一部が重複する機能であってもよい。
例えば、制御部22が受け付けた構成としての機器が、原稿を読み取って画像データを生成するスキャナである場合、当該構成としてのスキャナと同一の性能(例えば解像度や読取速度等)を有するスキャナであるが、当該構成とは別の製品が、類似構成に該当する。また、当該構成としてのスキャナとは異なる性能を有するスキャナが、類似構成に該当してもよい。また、スキャン機能を有する複合機(スキャン機能以外の画像形成機能(例えばプリント機能やコピー機能等)を有する装置)が、類似構成に該当してもよい。
また、制御部22が受け付けた構成としてのソフトウェアが、文書を作成するための文書作成ソフトウェアである場合、当該構成としての文書作成ソフトウェアと全く同一の機能を有する文書作成ソフトウェアであるが、当該構成とは別の製品が、類似構成に該当する。また、文書作成機能を有するが、当該構成としての文書作成ソフトウェアとは異なる性能を有する文書作成ソフトウェアが、類似構成に該当してもよい。また、文書作成ソフトウェアを含むパッケージとしてのソフトウェア(例えば複数のソフトウェアを含む統合ソフトウェア)が、類似構成に該当してもよい。また、構成としてのソフトウェアが、Webブラウザである場合、当該構成としてのWebブラウザとは異なるWebブラウザが、類似構成に該当する。
また、類似構成は、制御部22が受け付けた構成と互換性を有する構成であってもよい。例えば、構成としての文書作成ソフトウェアとの間で互換性を有する別の文書作成ソフトウェアが、類似構成に該当してもよい。
なお、検索部26は、サーバ14に設けられていてもよい。この場合、制御部22が受け付けた構成を示す情報が、端末装置10からサーバ14に送信され、サーバ14にて、連携機能が検索され、その検索結果を示す情報が、サーバ14から端末装置10に送信されてもよい。もちろん、サーバ14に検索部26が設けられている場合であっても、端末装置10にて連携機能の検索が行われてもよい。検索部26がサーバ14に設けられている場合、検索部26は端末装置10に設けられていなくてもよい。
以下、本実施形態に係る情報処理システムについて更に詳しく説明する。
図3を参照して、連携機能管理情報について詳しく説明する。図3には、連携機能管理情報としての連携機能管理テーブルの一例が示されている。連携機能管理テーブルにおいては、一例として、連携機能IDと、構成(機器、ソフトウェア、対象)を示す情報と、連携機能の内容を示す情報とが互いに対応付けられている。機器の全体又は部分が構成として用いられてもよい。また、ソフトウェアの特定の機能が構成として用いられてもよい。なお、構成は、上位概念のレベルの情報(例えば、当該構成の普通名称や一般名称等)によって特定されてもよいし、下位概念のレベルの情報(例えば、当該構成の固有名称(例えば、具体的な製品名、商品名、型番、Webサイト名、URL等))によって特定されてもよい。以下、各連携機能について詳しく説明する。
例えば、連携機能1は、機器としての複合機(スキャン機能を有する装置)αと、ソフトウェアとしてのOCR(Optical character recognition)ソフトウェア及び帳票作成ソフトウェアと、連携機能1が適用される対象としての会計ファイルA(会計データA)とを連携させることで実行可能な機能である。その連携機能1の内容は、「原稿(例えば領収書)を読み込み、それによって生成された画像(例えば領収書の画像)を、会計ファイルAの固定資産の項目に追加する」という機能である。詳しく説明すると、複合機αによって読み込みと画像生成が行われ、OCRソフトウェアによって、当該画像から文字列が抽出され、帳票作成ソフトウェアによって、その文字列が会計ファイルAの固定資産の項目に追加される。機器としての複合機は、特定の複合機を示す固有名称(例えば製品名α等)によって特定されてもよいし、「複合機」という普通名称によって特定されてもよい。同様に、OCRソフトウェアは、特定のOCRソフトウェアを示す固有名称(例えば製品名AAA)によって特定されてもよいし、「OCRソフトウェア」という普通名称によって特定されてもよい。同様に、帳票作成ソフトウェアは、特定の帳票作成ソフトウェアを示す固有名称(例えば製品名BBB)によって特定されてもよいし、「帳票作成ソフトウェア」という普通名称によって特定されてもよい。また、対象としての会計ファイルは、特定の会計ファイルを示す固有名称(例えばファイル名A)によって特定されてもよいし、「会計ファイル」という普通名称によって特定されてもよい。
連携機能1の実行指示が与えられた場合、連携機能1の内容にて定義されている処理が実行される。全構成が下位概念のレベル、つまり、固有名称によって特定されている場合、その固有名称によって特定される構成を用いて連携機能1が実行される。例えば、複合機αによって原稿(例えば領収書)が読み取られて画像が生成され、OCRソフトウェアAAAによって、その画像(例えば領収書の画像)から文字列が抽出され、帳票作成ソフトウェアBBBによって、その抽出された文字列が、会計ファイルAの固定資産の項目に追加される。一方、上位概念のレベル、つまり、普通名称によって特定された構成が含まれている場合、連携機能1の実行指示が与えられた後、表示制御部24は、その構成の固有名称をユーザに問い合わせるための情報を表示部に表示させる。例えば、複合機が普通名称によって特定されている場合、表示制御部24は、連携機能1の実行に用いられる具体的な複合機をユーザに問い合わせるための情報を表示部に表示させる。これに応じて、ユーザが特定の複合機(例えば複合機α)を指定した場合、その複合機αと他の構成を用いて連携機能1が実行される。
連携機能2は、ソフトウェアとしてのWebブラウザ、インターネット上のショッピングサイト及び購入指示と、対象としてのブランドバッグBとを連携させることで実行可能な機能である。その連携機能2の内容は、「Webブラウザが起動し、ショッピングサイトにブランドバッグBが出品された場合、ブランドバッグBを購入する」という機能である。連携機能1と同様に、ソフトウェアとしてのWebブラウザは、特定のWebブラウザを示す固有名称(例えば製品名CCC)によって特定されてもよいし、「Webブラウザ」という普通名称によって特定されてもよい。同様に、ショッピングサイトは、特定のショッピングサイトを示す固有名称(例えば、サイト名DDDやそのURL)によって特定されてもよいし、「ショッピングサイト」という普通名称によって特定されてもよい。また、対象としてのブランドバッグは、特定のブランドバッグを示す固有名称(例えばブランドバッグB)によって特定されてもよいし、「ブランドバッグ」や「バッグ」という普通名称によって特定されてもよい。
連携機能2の実行指示が与えられた場合、連携機能2の内容にて定義されている処理が実行される。全構成が固有名称によって特定されている場合、その固有名称によって特定される構成を用いて連携機能2が実行される。例えば、WebブラウザCCCが起動し、ショッピングサイトDDDにブランドバッグBが出品された場合、そのブランドバッグBの購入処理が実行される。一方、普通名称によって特定された構成が含まれている場合、連携機能2の実行指示が与えられた後、表示制御部24は、その構成の固有名称をユーザに問い合わせるための情報を表示部に表示させる。例えば、ショッピングサイトが普通名称によって特定されている場合、表示制御部24は、具体的なショッピングサイトをユーザに問い合わせるための情報を表示部に表示させる。これに応じて、ユーザが特定のショッピングサイト(例えばショッピングサイトDDD)を指定した場合、そのショッピングサイトDDDにブランドバッグBが出品された場合に、購入処理が実行される。
連携機能3は、ソフトウェアとしてのプレゼンテーション用ソフトウェアと、対象としての写真画像C及びプレゼンテーション用ファイルDと、を連携させることで実行可能な機能である。その連携機能3の内容は、「プレゼンテーション用ソフトウェアによって、写真画像Cをプレゼンテーション用ファイルDに挿入する」という機能である。連携機能1と同様に、ソフトウェアとしてのプレゼンテーション用ソフトウェアは、特定のプレゼンテーション用ソフトウェアを示す固有名称(例えば製品名EEE)によって特定されてもよいし、「プレゼンテーション用ソフトウェア」という普通名称によって特定されてもよい。また、対象としての写真画像は、特定の写真画像を示す固有名称(例えば写真画像C)によって特定されてもよいし、「写真画像」という普通名称によって特定されてもよい。プレゼンテーション用ファイルについても同様である。
連携機能3の実行指示が与えられた場合、連携機能3の内容にて定義されている処理が実行される。全構成が固有名称によって特定されている場合、その固有名称によって特定される構成を用いて連携機能3が実行される。例えば、プレゼンテーション用ソフトウェアEEEによって、写真画像Cがプレゼンテーション用ファイルDに挿入される。一方、普通名称によって特定された構成が含まれている場合、連携機能3の実行指示が与えられた後、表示制御部24は、その構成の固有名称をユーザに問い合わせるための情報を表示部に表示させる。例えば、プレゼンテーション用ソフトウェアが普通名称によって特定されている場合、表示制御部24は、具体的なプレゼンテーション用ソフトウェアをユーザに問い合わせるための情報を表示部に表示させる。これに応じて、ユーザが特定のプレゼンテーション用ソフトウェア(例えばプレゼンテーション用ソフトウェアEEE)を指定した場合、そのプレゼンテーション用ソフトウェアEEEによって、写真画像Cがプレゼンテーション用ファイルDに挿入される。
連携機能4は、ソフトウェアとしての文書作成ソフトウェア及び帳票作成ソフトウェアと、対象としての文書ファイルE及び会計ファイルAと、を連携させることで実行可能な機能である。その連携機能4の内容は、「文書作成ソフトウェアと帳票作成ソフトウェアによって、文書ファイルEの内容を会計ファイルAに挿入する」という機能である。連携機能1と同様に、ソフトウェアとしての文書作成ソフトウェアは、特定の文書作成ソフトウェアを示す固有名称(例えば製品名FFF)によって特定されてもよいし、「文書作成ソフトウェア」という普通名称によって特定されてもよい。帳票作成ソフトウェアについても同様である。また、対象としての文書ファイルは、特定の文書ファイルを示す固有名称(例えば文書ファイルE)によって特定されてもよいし、「文書ファイル」という普通名称によって特定されてもよい。会計ファイルについても同様である。
連携機能4の実行指示が与えられた場合、連携機能4の内容にて定義されている処理が実行される。全構成が固有名称によって特定されている場合、その固有名称によって特定される構成を用いて連携機能4が実行される。例えば、文書作成ソフトウェアFFFによって文書ファイルEの内容がコピー又は切り取られ、帳票作成ソフトウェアBBBによって、その内容が会計ファイルAに挿入される。一方、普通名称によって特定された構成が含まれている場合、連携機能4の実行指示が与えられた後、表示制御部24は、その構成の固有名称をユーザに問い合わせるための情報を表示部に表示させる。例えば、文書作成ソフトウェアが普通名称によって特定されている場合、表示制御部24は、具体的な文書作成ソフトウェアをユーザに問い合わせるための情報を表示部に表示させる。それに応じて、ユーザが特定の文書作成ソフトウェア(例えば文書作成ソフトウェアFFF)を指定した場合、その文書作成ソフトウェアFFFによって、文書ファイルEの内容がコピー又は切り取られる。
連携機能5は、機器としての電話機と、ソフトウェアとしての文書作成ソフトウェアとを連携させることで実行可能な機能である。その連携機能5の内容は、「電話機を用いた会話の内容を文書で保存する」という機能である。その文書の作成及び保存には、文書作成ソフトが用いられる。上記の連携機能1等と同様に、電話機と文書作成ソフトウェアは、それぞれ固有名称によって特定されてもよいし、普通名称によって特定されてもよい。
連携機能6は、機器としての扉のセンサ及び防犯カメラと、ソフトウェアとしての通知ソフトウェアとを連携させることで実行可能な機能である。その連携機能6の内容は、「扉の開閉に応じて、その場所の防犯カメラで撮影し、ユーザに開閉等の検知結果を通知する」機能である。扉の開閉の検知には、開閉センサが用いられ、検知結果の通知には、通知ソフトウェアが用いられる。上記の連携機能1等と同様に、開閉センサ、防犯カメラ及び通知ソフトウェアは、それぞれ固有名称によって特定されてもよいし、普通名称によって特定されてもよい。
図3に示されている連携機能は一例に過ぎず、これら以外の連携機能が連携機能管理テーブルに登録されていてもよい。例えば、連携機能は、Iot(Internet of Things)機器を用いて実行可能な機能であってもよい。また、コネクテッドホーム(Iot技術を用いて、家電等の機器同士をネットワークによって接続するシステム)にて連携機能が用いられてもよい。この場合、特定のサーバを介して機器同士が接続してもよいし、特定のサーバを介さずに機器同士が接続してもよい。また、複数の構成は、IFTTT(イフト)を介して連携することで、連携機能を実行してもよい。つまり、連携機能の内容が、ある構成にてトリガーとなる事象が発生した場合に、他の構成がアクション(処理)を実行するというものであってもよい。例えば、上記の連携機能2は、ブランドバッグBが出品されたことがトリガーとなって、当該ブランドバッグを購入するというアクションを実行する機能であるともいえる。また、ある構成によるアクションが別のトリガーとなって、更に他の構成がアクションを実行する機能も、連携機能の範疇に含まれてもよい。また、複数のWebサービスを連携させる機能や、API(Application Programming Interface)を利用して複数のシステムやサービス等を連携させるAPI連携が、連携機能の範疇に含まれてもよい。
また、機器として、機器の部分が用いられてもよい。例えば、機器が複数の機能を有し、機器の部分毎に機能が割り当てられている場合、機器の部分を用いる連携機能が定義されてもよい。具体例を挙げて説明すると、複合機の本体部にプリント機能が割り当てられており、複合機の読取部(例えば、原稿カバーや原稿ガラスや自動原稿給紙装置に対応する部分)にスキャン機能が割り当てられており、複合機の後処理装置には後処理機能(例えばステープル止め機能等)が割り当てられているものとする。連携機能1にてスキャン機能を用いるのであれば、複合機の読取部が、連携機能1に要する構成として指定されてもよい。また、ソフトウェアとして、RPA(Robotics Process Automation)等のようにブロック単位でまとまった集合機能が用いられてもよい。
連携機能管理テーブルに登録されている連携機能は、予め作成されて登録されてもよいし、ユーザによって作成されて登録されてもよい。また、検索部26は、連携機能管理テーブルを参照することで、制御部22が受け付けた内容によって実行可能な連携機能を検索してもよい。
連携機能管理テーブルに登録されている機器は、情報処理システムに含まれている機器(例えば機器12)であってもよいし、情報処理システムに含まれていない機器であってもよい。また、連携機能管理テーブルに登録されているソフトウェアは、端末装置10にインストールされているソフトウェアであってもよいし、機器12やサーバ14等の外部装置にインストールされているソフトウェアであってもよい。
また、端末装置10は、任意のタイミング、定期的、又は、ユーザや管理者等によって指定されたタイミング等で、連携機能管理テーブルを更新してもよい。連携機能管理テーブルがサーバ14等の外部装置に記憶されている場合、その外部装置にて連携機能管理テーブルが更新されてもよい。その更新によって、新たな連携機能が連携機能管理テーブルに追加されてもよいし、連携機能管理テーブルに既に登録されている連携機能の内容や構成が変更されてもよいし、連携機能管理テーブルから連携機能が削除されてもよい。例えば、連携機能管理テーブルに登録されている機器が有する機能やソフトウェアの機能が更新された場合、その更新に伴って、更新された機能を用いる連携機能の内容が更新されてもよい。また、更新前には互い連携不可能であった複数の構成による連携機能が、更新後には利用可能になったり、それとは逆に、更新前には利用可能であった連携機能が、更新後には利用不可能になったりしてもよい。
以下、図4を参照して、連携機能の検索時に表示される画面について詳しく説明する。図4には、その画面28が示されている。画面28は、連携機能を検索するための検索条件を入力するための画面である。表示制御部24は、ユーザによる画面28の表示指示に応じて、UI部18の表示部に画面28を表示させ、検索条件としての構成が入力される入力欄を画面28に表示させる。画面28には、例えば、入力欄30,32,34,36が表示される。
入力欄30は、連携機能に用いられる構成としての機器が入力される欄である。入力欄32は、連携機能に用いられる構成としてのソフトウェアが入力される欄である。入力欄34は、連携機能に用いられる構成としての対象が入力される欄である。入力欄36は、連携機能に用いられない除外構成が入力される欄である。ユーザは、UI部18を用いて、各入力欄に構成を直接的に入力してもよいし、各入力欄にてプルダウン形式で表示された構成の一覧から構成を選択してもよい。制御部22は、各入力欄に入力された各構成を受け付ける。なお、ユーザは、すべての入力欄に構成を入力してもよいし、一部の入力欄に構成を入力し、他の入力欄に構成を入力しなくてもよい。ユーザは、1つの入力欄のみに構成を入力してもよいし、複数の入力欄に構成を入力してもよい。また、ユーザは、1つの入力欄の中に1つの構成のみを入力してもよいし、複数の構成を入力してもよい。なお、構成を示す情報として、当該構成の固有名称が入力されてもよいし、当該構成の普通名称が入力されてもよい。
ユーザによって検索開始ボタン38が押された場合、検索部26は、各入力欄に入力された構成を検索条件として、当該構成を用いて実行可能な連携機能を検索する。
複数の構成が検索条件として入力された場合、検索部26は、AND条件に従って、検索条件として入力された複数の構成をすべて用いて実行可能な連携機能を検索してもよいし、OR条件に従って、検索条件として入力された複数の構成の中の少なくとも1つの構成を用いて実行可能な連携機能を検索してもよい。例えば、検索条件として構成A,Bが指定された場合、検索部26は、AND条件に従って、構成A,Bの両方を用いて実行可能な連携機能を検索してもよいし、OR条件に従って、構成Aを用いて実行可能な連携機能、構成Bを用いて実行可能な連携機能、及び、構成A,Bを用いて実行可能な連携機能を検索してもよい。なお、1つの入力欄に複数の構成が入力された場合、検索部26は、当該複数の構成についてAND条件に従って検索してもよいし、OR条件に従って検索してもよい。AND条件又はOR条件は、予め定められていてもよいし、ユーザによって設定されてもよい。
検索部26は、複数の構成と当該複数の構成を用いて実行可能な連携機能との対応付けを示すデータベースを参照することで、検索条件としての構成を用いて実行可能な連携機能を検索する。また、検索部26は、図3に示されている連携管理テーブルを参照することで、検索条件に合致する連携機能を検索してもよい。
検索部26は、検索条件に完全一致する複数の構成を用いて実行可能な連携機能を検索してもよいし、検索条件として指定された構成を含む複数の構成を用いて実行可能な連携機能を検索してもよい。例えば、検索条件としての構成として構成A,Bが指定された場合、検索部26は、構成A,Bのみを用いて実行可能な連携機能を検索してもよいし、構成A,Bを含む複数の構成(例えば、構成A,B,C)を用いて実行可能な連携機能を検索してもよい。
また、除外構成が入力されている場合、検索部26は、その除外構成を用いずに実行可能な連携機能を検索する。例えば、除外構成として構成Aが指定されている場合、検索部26は、構成Aを用いずに実行可能な連携機能を検索する。
なお、表示制御部24は、ユーザによって入力された構成に紐付く画像や除外構成に紐付く画像を表示部に表示させてもよい。例えば、複合機αを示す文字列が入力欄に入力された場合、表示制御部24は、複合機αに紐付く画像(例えばアイコン等)を画面に表示させてもよい。また、各入力欄には、各構成や除外構成を示す文字列が入力されてもよいし、各構成や除外構成に紐付く画像が入力されてもよい。
表示制御部24は、検索部26によって検索された連携機能を表示部に表示させる。図5には、その検索結果が表示される画面40が示されている。表示制御部24は、画面40を表示部に表示させ、その画面40に検索部26による検索結果を表示させる。図5に示す例では、矢印42で示すように、連携機能1,8,9が、連携機能の候補として検索されており、それらの情報が画面40に表示されている。表示制御部24は、検索条件と合致している構成数が多い順に連携機能を示す情報を並べて画面40に表示させてもよい。
例えば、検索条件としての構成として、複合機α、OCRソフトウェアAAA、帳票作成ソフトウェアBBB、及び、会計ファイルAが指定されているものとする。これらはすべて、固有名称によって指定されている。検索部26は、AND条件又はOR条件に従って、これらを検索条件として連携機能を検索する。
また、ユーザは、条件を変えて連携機能を再び検索してもよい。例えば、ユーザが再検索ボタン44を押した場合、表示制御部24は、画面40に代えて、図4に示されている画面28を表示部に表示される。ユーザは、画面28にて検索条件としての構成を変えたり、新たな構成を追加したり、構成を削除したりすることで、新たな検索条件に従って連携機能を検索することができる。検索部26は、その新たな検索条件に従って連携機能を検索し、表示制御部24は、図5に示されている画面40にその検索結果を表示させる。
また、検索部26は、検索条件として入力された構成に類似する類似構成を用いて実行可能な連携機能を検索してもよい。例えば、検索部26は、複合機αの類似構成(例えば、複合機αと同一又は類似の機能を有する別の複合機)を用いて実行可能な連携機能を検索する。同様に、検索部26は、OCRソフトウェアAAAの類似構成(例えば、OCRソフトウェアAAAと同一又は類似の機能を有する別のOCRソフトウェア)を用いて実行可能な連携機能を検索し、帳票作成ソフトウェアBBBの類似構成(例えば、帳票作成ソフトウェアBBBと同一又は類似の機能を有する別の帳票作成ソフトウェア)を用いて実行可能な連携機能を検索する。また、検索部26は、会計ファイルA以外の会計ファイルを用いて実行可能な連携機能を検索する。検索部26は、検索条件としての構成との間で互換性を有する類似構成を用いて実行可能な連携機能を検索してもよい。検索部26は、検索条件として入力された構成を用いて実行可能な連携機能、及び、類似構成を用いて実行可能な連携機能の中の少なくとも一方を検索してもよい。その検索対象は、予め定められていてもよいし、ユーザによって設定されてもよい。また、検索条件として入力された構成を用いて実行可能な連携機能が検索されなかった場合に、検索部26は、類似構成を用いて実行可能な連携機能を検索してもよい。
なお、上記の例では、検索条件のすべてが固有名称によって指定されているが、一般名称によって検索条件の全部又は一部が指定されてもよい。この場合、検索部26は、その一般名称によって特定される構成を用いて実行可能な連携機能を検索する。
ユーザが、画面40にて、検索結果の中から連携機能を選択し、決定ボタン46を押した場合、表示制御部24は、選択された連携機能を登録するための画面を表示部に表示させる。図6には、その登録用の画面48が示されている。画面40にて決定ボタン46が押された場合、表示制御部24は、画面40に代えて画面48を表示部に表示させる。画面48には、符号50で示すように、ユーザによって選択された連携機能を登録するか否かをユーザに問い合わせるためのメッセージが表示される。例えば、連携機能1がユーザによって選択されており、その連携機能1の登録の要否を問い合わせるためのメッセージが表示されている。画面48には、符号52で示すように、YESボタンとNOボタンが表示されており、ユーザがYESボタンを押した場合、制御部22は、登録済み連携機能を管理するための情報(例えば登録済み連携機能管理テーブル)に連携機能1を登録する。ユーザがNOボタンを押した場合、連携機能1は登録されない。この場合、例えば、表示制御部24は、画面48に代えて、図5に示されている画面40を表示部に表示させる。
画面48にてユーザがYESボタンを押した場合、表示制御部24は、画面48に代えて、登録済み連携機能を表す画面を表示部に表示させる。図7には、その画面54が示されている。表示制御部24は、登録対象の連携機能1の内容を示す情報56と、その連携機能1を実行するために必要な構成を示す情報58とを画面54に表示させる。
登録済み連携機能管理テーブルは、例えば、記憶部20に記憶されてもよいし、機器12やサーバ14等の外部装置に記憶されてもよい。制御部22は、登録済み連携機能管理テーブルに、登録対象の連携機能1のID、必要な構成(複合機α、OCRソフトウェアAAA、帳票作成ソフトウェアBBB及び会計ファイルA)を示す情報、及び、連携機能1の内容を示す情報を登録する。なお、図3に示されている連携機能管理テーブルが、登録済み連携機能管理テーブルとして用いられてもよい。この場合、制御部22は、その連携機能管理テーブルに、連携機能1のID、必要な構成を示す情報、及び、連携機能1の内容を示す情報を登録する。
また、ユーザは、画面54にて、必要な構成を部分的に変更してもよい。つまり、制御部22は、ユーザによる構成の変更操作に応じて、連携機能の実行に必要な構成を変更(編集)する。例えば、ユーザが、UI部18を操作して複合機αを別の機器に変更した場合、検索部26は、当該別の機器を用いて実行可能な連携機能を検索する。表示制御部24は、その検索結果を、図5に示されている画面40に表示させる。このように、登録用の画面にて構成を変更することで、新たな連携機能を作成してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザが、連携機能に要する構成を入力することで、その構成を用いて実行可能な連携機能がユーザに通知される。
以下、図8を参照して、連携機能の登録後の処理について詳しく説明する。図8には、UI部18の表示部に表示される画面60が示されている。画面60は、いわゆるデスクトップ画面であってもよいし、メインのメニュー画面であってもよいし、アプリケーションソフトウェアに紐付く画像が表示される画面であってもよい。上記のように連携機能が作成された場合、表示制御部24は、当該連携機能に紐付く画像(以下、「連携機能画像」と称する)を作成し、連携機能画像を画面60に表示させる。図8に示す例では、連携機能画像62,64,66が画面60に表示されている。連携機能画像62は、上記のようにして作成された連携機能1に紐付く画像(例えば、アイコンやショートカットアイコン等)であり、連携機能1の実行指示をユーザが与えるための指示用情報の一例に相当する。連携機能画像64,66は、それぞれ別の連携機能に紐付く画像である。ユーザが、UI部18を用いて連携機能画像62を指定して連携機能1の実行指示を与えた場合(例えば、連携機能画像62に対してダブルクリック操作等を行った場合)、制御部22は、連携機能1の実行を制御する。具体的には、制御部22は、複合機αに対して原稿(領収書)のスキャン指示を送り、そのスキャンによって生成された画像からOCRソフトウェアAAAによって文字列を抽出し、その文字列を帳票作成ソフトウェアBBBによって会計ファイルAに追加する。なお、各ソフトウェアによる処理は、端末装置10にて行われてもよいし、機器やサーバ14等の外部装置にて行われてもよい。
なお、連携機能1を実行するためのすべての構成が固有名称によって特定されている場合、連携機能1の実行指示が与えられると、固有名称によって特定される複数の構成を用いて連携機能1が実行される。例えば、連携機能1に要する構成として、複合機α、OCRソフトウェアAAA、帳票作成ソフトウェアBBB及び会計ファイルAが指定されている場合、連携機能1は、それらを用いて実行される。一方、構成が普通名称によって特定されている場合、連携機能1の実行指示が与えられると、その構成を具体的に特定するための情報を入力するための画面が表示される。ユーザが、具体的な構成の名称(例えば固有名称)を入力した場合、その名称によって特定される構成を用いて連携機能1が実行される。上記の例で説明すると、連携機能1に要する構成として、機器の種類としての複合機が指定されている場合、連携機能1の実行時には、具体的な複合機をユーザに問い合わせるための画面が表示される。ユーザが、具体的な複合機として複合機αを指定した場合、複合機αによって、連携機能1の内容の一部(例えば、スキャン)が実行される。
ユーザが、UI部18を用いて連携機能画像62を指定してメニューの表示指示を与えた場合(例えば、連携機能画像62を指定して右クリック操作等を行った場合)、表示制御部24は、メニュー68を画面60に表示させる。表示制御部24は、操作対象の連携機能画像62に紐付けてメニュー68を画面60に表示させてもよい。メニュー68には、各種のコマンドが表示されており、ユーザは、メニュー68に表示されているコマンドを指定することで、そのコマンドに紐付く処理の実行指示を与えることができる。例えば、メニュー68には、連携機能1の実行指示を与えるための実行コマンド、連携機能画像62の削除指示を与えるための削除コマンド、連携機能1の設定内容の表示指示を与えるための設定内容コマンド、連携機能1の編集指示を与えるための編集コマンド、等が表示されている。もちろん、これら以外のコマンドがメニュー68に含まれていてもよい。
例えば、ユーザがUI部18を用いて設定内容コマンドを指定した場合、表示制御部24は、連携機能1の設定内容を、連携機能1に関する情報として画面60に表示させる。例えば、表示制御部24は、表示領域70を画面60に表示させ、その表示領域70内に連携機能1の設定内容を表示する。表示領域70内には、連携機能1の内容と、連携機能1を実行するために必要な構成が表示される。例えば、連携機能1の内容と必要な構成とを示す文字列が表示される。
なお、ユーザがUI部18を用いて実行コマンドを指定した場合、制御部22は、連携機能1の実行を制御する。ユーザが削除コマンドを指定した場合、制御部22は、連携機能画像62を画面60から削除する。ユーザが編集コマンドを指定した場合、制御部22は、連携機能1の編集モードを実行する。この編集モードでは、ユーザは、UI部18を用いて、連携機能1の内容や構成の編集指示を与えることができる。制御部22は、その編集指示に応じて連携機能1の内容や構成を編集する。
図9には、設定内容の別の表示例が示されている。メニュー68内の設定内容コマンドがユーザによって指定された場合、表示制御部24は、表示領域72を画面60に表示させ、その表示領域72内に連携機能1の設定内容を表示する。表示制御部24は、連携機能1の内容を示す文字列と、連携機能1の実行に必要な構成に紐付く画像(以下、「構成画像」と称する)とを表示領域72内に表示する。具体的には、構成画像74,76,78,80が、表示領域72内に表示されている。構成画像74は、複合機αに紐付く画像であり、例えば、複合機αを模した画像(例えばアイコン等)であってもよいし、複合機αの外観画像であってもよい。構成画像76は、OCRソフトウェアAAAに紐付く画像(例えばアイコン等)である。構成画像78は、帳票作成ソフトウェアBBBに紐付く画像(例えばアイコン等)である。構成画像80は、会計ファイルAに紐付く画像(例えばアイコン等)である。構成画像74,76,78,80は、それぞれ、ユーザが入力して制御部22によって受け付けられた構成に紐付く画像であるともいえる。構成画像を表示することで、連携機能に必要な構成の情報を視覚的にユーザに伝えることができる。なお、構成画像と共に、構成を示す文字列が表示されてもよい。
図10には、連携機能画像の別の表示例が示されている。連携機能画像82は、連携機能1に紐付く画像であり、図8及び図9に示す例と同様に、画面60に表示される。連携機能画像82は、例えば、連携機能1の実行に必要な構成に紐付く構成画像の集合である。具体的には、連携機能画像82は、複合機αに紐付く構成画像、OCRソフトウェアAAAに紐付く構成画像、帳票作成ソフトウェアBBBに紐付く構成画像、及び、会計ファイルAに紐付く構成画像を含む。連携機能画像82内において、各構成画像は、互いに重ならないように配置されてもよいし、互いに部分的に重なるように配置されてもよい。また、各構成の使用の順番に従って、各構成画像が配置されてもよい。図8から図10に示す例と同様に、ユーザが、UI部18を用いて連携機能画像82を指定してメニュー表示指示を与えた場合、表示制御部24は、メニュー68を画面60に表示させる。なお、設定内容の表示領域72には、必要な構成に紐付く構成画像が表示されてもよいし、必要な構成を示す文字列が表示されてもよいし、構成画像と文字列の両方が表示されてもよい。構成画像の集合によって連携機能画像を表現することで、連携機能画像に紐付く連携機能に必要な構成の情報を、視覚的にユーザに伝えることができる。
以下、連携機能の編集モードについて詳しく説明する。図11には、画面60が示されている。複数の構成画像を含む連携機能画像82が、画面60に表示されている。ユーザが、UI部18を用いてメニュー68の中から編集コマンドを指定した場合、表示制御部24は、編集用表示領域84を画面60に表示させる。表示制御部24は、編集用表示領域84内に、連携機能1の内容を示す文字列を表示させ、その内容を示す文字列を、連携機能1に必要な構成に従って複数の項目86,88,90,92に分割する。ユーザは、各項目にて定義されている内容を変更することで、連携機能の内容を変更することができる。例えば、項目86には、「読み込む」という処理が定義されており、ユーザが、その「読み込む」処理を他の構成に変更することで、連携機能を編集(変更)することができる。検索部26は、当該他の構成と既に選択されている構成とを用いて実行可能な連携機能を検索する。表示制御部24は、その検索結果としての連携機能を示す情報を画面60に表示させる。
例えば、ユーザが、UI部18を用いて項目を指定した場合、表示制御部24は、プルダウン形式に従って、構成の候補の一覧を画面60に表示させる。例えば、図12に示すように、ユーザが項目86を指定した場合、表示制御部24は、構成の候補の一覧が表示された候補欄94を画面60に表示させる。「読み込む」処理は、機器としての複合機αによって実行される処理であるため、表示制御部24は、機器の一覧(例えば、複合機β、PC(γ)、電話δ等)を候補欄94内に表示させる。もちろん、表示制御部24は、機器以外の構成として、ソフトウェアや対象の一覧を候補欄94内に表示させてもよい。ユーザが候補欄94の中から機器を選択することで、連携機能を変更(編集)することができる。検索部26は、当該機器と既に選択済みの他の構成とを用いて実行可能な連携機能を検索し、表示制御部24は、検索された連携機能を示す情報を表示部に表示させる。ユーザは、候補欄94内に表示されていない他の構成を指定してもよいし、連携機能の内容の一部を削除してもよいし、連携機能に必要な構成を削除(除外)してもよい。
別の例として、表示制御部24は、候補欄94内に、構成によって実行される処理の候補や対象の候補を示す文字列を表示させてもよい。ユーザは、処理の候補の一覧や対象の候補の一覧の中から処理や対象を選択することで、連携機能を変更(編集)することができる。検索部26は、ユーザによって選択された処理や対象と選択済みの他の構成とを用いて実行可能な連携機能を検索すると共に、その連携機能の実行に必要な構成を検索する。表示制御部24は、検索された連携機能を示す情報を画面60に表示させると共に、検索された構成を示す情報を画面60に表示させる。
表示制御部24は、すべての構成の候補を候補欄94内に表示させずに、選択済みの他の構成と連携して(組み合わせて)連携機能を実行することが可能な構成の候補を候補欄94内に表示してもよい。そのような構成の候補は、検索部26によって検索される。例えば、ユーザが、項目86を指定した場合、表示制御部24は、「読み込む」処理を実行する複合機α以外の構成(OCRソフトウェアAAA、帳票作成ソフトウェアBBB及び会計ファイルA)と連携して(組み合わせて)連携機能を実行することが可能な構成の候補を候補欄94内に表示させる。例えば、OCRソフトウェアAAA、帳票作成ソフトウェアBBB及び会計ファイルAと連携して(組み合わせて)連携機能を実行することが可能な構成が、複合機α以外の複合機βとPC(γ)である場合、表示制御部24は、複合機βとPC(γ)の情報を候補欄94内に表示させる。より詳しく説明すると、検索部26は、OCRソフトウェアAAA、帳票作成ソフトウェアBBB及び会計ファイルAと連携して(組み合わせて)連携機能を実行可能な構成(例えば複合機βとPC(γ))を検索し、表示制御部24は、その検索結果を候補欄94内に表示させる。
連携機能に用いられる構成が変更された場合、表示制御部24は、構成の変更に応じて、連携機能画像82に含まれる構成画像を、変更後の構成に紐付く構成画像に変更する。例えば、複合機αがPC(γ)に変更された場合、表示制御部24は、連携機能画像82に含まれる複合機αに紐付く構成画像を、PC(γ)に紐付く構成画像に変更する。
他の項目に定義されている内容も、項目86と同様に変更することができる。例えば、項目90に定義されている内容「会計ファイルA」が他の会計ファイルAaに変更された場合、連携機能1の内容は、「読み込んだ画像(領収書)を会計ファイルAaの固定資産の項目に追記する」という処理に変更される。
図13には、別の編集例が示されている。ユーザは、編集用表示領域84内に表示されている構成画像を他の構成画像に変更することで、連携機能に用いられる構成を変更し、これによって、連携機能を変更(編集)してもよい。例えば、ユーザが、UI部18を用いて複合機αに紐付く構成画像74を指定した場合、表示制御部24は、構成の候補の一覧を表す候補欄96を画面60に表示させる。表示制御部24は、例えば、構成の候補に紐付く画像(以下、「候補画像」と称する)を候補欄96内に表示させる。もちろん、表示制御部24は、構成画像と共に構成を示す文字列を候補欄96内に表示させてもよいし、構成画像を表示させずに文字列のみを候補欄96内に表示させてもよい。ユーザによって指定された構成画像74に紐付く複合機αは機器であるため、表示制御部24は、機器の候補に紐付く候補画像98,100,102,・・・を候補欄96内に表示させる。候補画像98は、複合機(例えば複合機β)に紐付く画像であり、候補画像100は、PC(例えばPC(γ))に紐付く画像であり、候補画像102は、電話機(例えば電話機δ)に紐付く画像である。表示制御部24は、機器以外の構成の候補として、ソフトウェアや対象の候補に紐付く候補画像を候補欄94内に表示させてもよい。
ユーザが、候補欄96から候補画像を選択した場合、表示制御部24は、編集用表示領域84内に表示中の構成画像74に代えて、その選択された候補画像を構成画像として表示領域72内に表示させる。検索部26は、選択された候補画像に紐付く構成と選択済みの他の構成とを用いて実行可能な連携機能を検索し、表示制御部24は、検索された連携機能の情報を画面60に表示させる。例えば、ユーザが、PC(γ)に紐付く候補画像100を選択した場合、表示制御部24は、複合機αに紐付く構成画像74に代えて、PC(γ)に紐付く候補画像100を構成画像として編集用表示領域84内に表示させる。検索部26は、PC(γ)、OCRソフトウェアAAA、帳票作成ソフトウェアBBB及び会計ファイルAを用いて実行可能な連携機能を検索し、表示制御部24は、検索された連携機能の情報を画面60に表示させる。他の構成についても同様に変更することができる。
また、表示制御部24は、構成の削除(除外)を指示するための画像104を候補欄96内に表示させてもよい。画像104がユーザによって指定された場合、選択中の複合機αが、連携機能に用いられる構成群から除外される。この場合、検索部26は、残りの構成を用いて実行可能な連携機能を検索し、表示制御部24は、検索された連携機能の情報を画面60に表示させる。
表示制御部24は、すべての構成の候補に紐付く候補画像を候補欄96内に表示させずに、選択済みの他の構成と連携して(組み合わせて)連携機能を実行することが可能な構成の候補に紐付く候補画像を候補欄96内に表示させてもよい。そのような構成の候補は、検索部26によって検索される。例えば、ユーザが、複合機αに紐付く構成画像74を変更対象として指定した場合、表示制御部24は、複合機α以外の構成(OCRソフトウェアAAA、帳票作成ソフトウェアBBB及び会計ファイルA)と連携して(組み合わせて)連携機能を実行することが可能な構成の候補に紐付く候補画像を候補欄96内に表示させる。そのような構成の候補が、複合機βとPC(γ)である場合、表示制御部24は、複合機βに紐付く候補画像98とPC(γ)に紐付く候補画像100を候補欄96内に表示させる。
候補欄96から構成が選択されて、連携機能に用いられる構成が変更された場合、表示制御部24は、構成の変更に応じて、連携機能画像82に含まれる構成画像を、変更後の構成に紐付く構成画像に変更する。
上記のように、候補欄96の中から候補画像を選択するという簡易な操作によって、連携機能及び構成を変更(編集)することができる。
連携機能や構成が変更(編集)された場合、制御部22は、登録済み連携機能管理テーブル(例えば図3に示されている連携機能管理テーブル)において、その編集に従って、当該連携機能の登録内容を変更する。例えば、連携機能1に用いられる複合機αが他の構成に変更されて、連携機能1の内容が変更された場合、制御部22は、登録済み連携機能管理テーブルにおいて、連携機能1に紐付く複合機αを当該他の構成に変更すると共に、連携機能1の内容を変更する。これにより、変更前の連携機能1に代えて、変更後の連携機能1が、登録済み連携機能管理テーブルに登録される。この場合、変更前の連携機能1は、登録済み連携機能管理テーブルに登録されていないことになる。制御部22は、変更前の連携機能1を登録済み連携機能管理テーブルに登録した状態を維持しつつ、変更前の連携機能1とは別に、変更後の連携機能1を新たな連携機能として登録済み連携機能管理テーブルに登録してもよい。この場合、変更前の連携機能1と変更後の連携機能1が、それぞれ登録済み連携機能管理テーブルに登録されることになる。
図14には、更に別の編集例が示されている。例えば、ユーザが、UI部18を用いて、連携機能画像82に含まれる複合機αに紐付く構成画像を指定し、構成の候補欄の表示指示を与えた場合(例えば、候補欄を表示するための予め定められた操作を行った場合)、表示制御部24は、候補欄96を連携機能画像82に紐付けて画面60に表示させる。ユーザが、候補欄96から候補画像を選択した場合、検索部26は、選択された候補画像に紐付く構成と選択済みの他の構成とを用いて実行可能な連携機能を検索し、表示制御部24は、検索された連携機能の情報を画面60に表示させる。
また、図13を参照して説明したように、表示制御部24は、構成の変更に応じて、連携機能画像82に含まれる構成画像を、変更後の構成に紐付く構成画像に変更する。例えば、複合機αがPC(γ)に変更された場合、表示制御部24は、PC(γ)に紐付く候補画像100をPC(γ)の構成画像として用いて、連携機能画像82に含まれる複合機αに紐付く構成画像を、候補画像100に変更する。連携機能画像106は、そのようにして作成された画像である。連携機能画像106には、複合機αに紐付く構成画像に代えて、PC(γ)に紐付く構成画像が含まれている。
なお、連携機能画像82に紐付く連携機能1や構成が編集されたことで、変更後の連携機能1が登録済み連携機能管理テーブルに登録されて、変更前の連携機能1が登録済み連携機能管理テーブルに登録されなくなった場合、表示制御部24は、連携機能画像82を画面60に表示させずに、変更後の連携機能画像106を画面60に表示させる。変更前の連携機能1が登録済み連携機能管理テーブルに登録された状態が維持されつつ、変更後の連携機能1が、変更前の連携機能1とは別の新たな連携機能として、登録済み連携機能管理テーブルに登録されてもよい。この場合、表示制御部24は、変更前の連携機能1に紐付く連携機能画像82と、変更後の連携機能1に紐付く連携機能画像106を、画面60に表示させる。
ユーザが、UI部18を用いて、連携機能画像106を指定して連携機能の実行指示を与えた場合、制御部22は、連携機能画像106に紐付く連携機能の実行を制御する。
図14には、更に別の連携機能画像が示されている。連携機能画像108は、連携機能1に要する構成群から複合機αが除外された状態の連携機能に紐付く画像であり、複合機αに紐付く構成画像に代えて、構成の削除に紐付く画像を含んでいる。連携機能画像108に紐付く連携機能は、OCRソフトウェアAAA、帳票作成ソフトウェアBBB及び会計ファイルAを用いて実行可能な機能である。また、連携機能画像110も、連携機能1に要する構成群から複合機αが除外された状態の連携機能に紐付く画像である。連携機能画像110は、除外された複合機αに紐付く構成画像を含まない画像である。連携機能画像110に紐付く連携機能は、連携機能画像108に紐付く連携機能と同じである。
上記のように、連携機能や構成の変更に応じて連携機能画像を変更することで、構成が変更されたことを、視覚的にユーザに伝えることができる。
連携機能の性能が変更された場合、表示制御部24は、連携機能に紐付く連携機能画像を、その変更後の性能を表す画像に変更してもよい。例えば、連携機能に要する構成の性能が変更された場合、連携機能の性能が変更される。以下、図15を参照して、この処理について詳しく説明する。例えば、ユーザが、UI部18を用いて、連携機能画像82に含まれる複合機αに紐付く構成画像を指定し、構成(複合機α)の性能変更指示を与えた場合、表示制御部24は、候補欄112を連携機能画像82に紐付けて画面60に表示させる。候補欄112には、複合機αの性能の候補に紐付く画像(候補画像114,116,118,・・・)が表示されている。候補画像114は、通常性能に紐付く画像である。候補画像116は、高性能に紐付く画像である。高性能は、例えば、通常性能と比較して、スキャン解像度、スキャン速度、印刷解像度、印刷速度、コピー解像度、コピー速度、データ転送速度等が高い性能である。また、高性能は、カラーの画像形成機能が可能な性能であり、通常性能は、カラーの画像形成機能が不可能な性能であってもよい。通常性能を表す候補画像114と高性能を表す候補画像116は、それぞれ異なる画像からなる。また、候補画像118は、複合機に含まれる本体部に紐付く画像である。つまり、複合機の部分毎に機能が割り当てられており、候補画像118は、本体部に割り当てられた機能に紐付く画像である。例えば、本体部に印刷機能が割り当てられており、候補画像118は、複合機の印刷機能に紐付く画像である。例えば、複合機αの性能が、候補画像116に紐付く高性能に変更された場合、表示制御部24は、候補画像116を高性能の構成画像として用いて、連携機能画像82に含まれる複合機αに紐付く構成画像を、候補画像116に変更する。連携機能画像120は、そのようにして作成された画像である。連携機能画像120には、複合機αに紐付く構成画像として、高性能を表す構成画像が含まれている。
連携機能画像120に紐付く連携機能の性能は、連携機能画像82に紐付く連携機能の性能よりも高い。例えば、連携機能画像120に紐付く連携機能によるスキャンの速度は、連携機能画像82に紐付く連携機能によるスキャンの速度よりも速い。
また、構成画像は、その構成画像に紐付く性能を模式的に表す画像であってもよい。例えば、構成画像は、性能の程度を表す画像であってもよい。具体的には、処理速度や動作速度が速い複合機に紐付く構成画像は、処理や動作が速い様子を表す画像であり、処理速度や動作速度が遅い複合機に紐付く構成画像は、処理や動作が遅い様子を表す画像であってもよい。例えば、連携機能の処理速度や動作速度が、通常速度から高速度に変更された場合、表示制御部24は、連携機能画像に含まれる通常速度を表す構成画像を、高速度を表す構成画像に変更する。
また、構成画像や候補画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。例えば、処理速度や動作速度が速い複合機に紐付く構成画像や候補画像は、処理や動作が速い様子を表す動画像であってもよい。
以上のように、性能を表す構成画像を用いることで、連携機能の性能を、視覚的にユーザに伝えることができる。また、連携機能の性能が変更された場合、連携機能の性能が変更されたことを、視覚的にユーザに伝えることができる。
以下、別の実施形態について説明する。
ユーザは、UI部18を用いて、連携機能として実行したい処理を示す情報と、その連携機能(処理)に要する複数の構成を示す情報を端末装置10に入力してもよい。制御部22は、受付手段として機能することで、ユーザによって入力された内容を受け付ける。ユーザによって入力された複数の構成によって、ユーザによって入力された連携機能の実行が可能な場合、制御部22は、その連携機能の通知を制御する。具体的には、検索部26は、ユーザによって入力された連携機能(処理)を検索し、検索された連携機能が、ユーザによって入力された複数の構成によって実行可能か否かを判断する。つまり、検索部26は、検索された連携機能(入力された連携機能)に要する複数の構成が、ユーザによって入力された複数の構成と一致するか否かを判断する。より詳しく説明すると、検索部26は、複数の構成と当該複数の構成によって実行可能な連携機能との対応付けを示すデータベースにおいて、ユーザによって入力された連携機能(処理)を検索し、その検索された連携機能に対応付けられている複数の構成が、ユーザによって入力された複数の構成と一致するか否かを判断する。検索された連携機能に対応付けられている複数の構成が、ユーザによって入力された複数の構成と一致する場合、表示制御部24は、その連携機能の表示を制御する。以下、この処理について更に詳しく説明する。
図16には、連携機能の設定時(作成時)に表示される画面122が示されている。画面122は、連携機能を設定(作成)するための画面である。表示制御部24は、ユーザによる画面122の表示指示に応じて、UI部18の表示部に画面122を表示させ、連携機能を設定するための情報が入力される入力欄を画面122に表示させる。画面122には、例えば、入力欄124,126,128が表示される。
入力欄124は、連携機能の名称が入力される欄である。入力欄126は、連携機能に用いられる構成が入力される欄である。入力欄128は、連携機能の内容が入力される欄である。つまり、入力欄128には、ユーザが実行したい連携機能の内容(処理)が入力され、入力欄126には、その連携機能を実行するために必要な構成(ユーザが想定する構成)が入力され、入力欄124は、その連携機能に付する名称が入力される。ユーザは、UI部18を用いて、各入力欄に名称や構成や連携機能の内容を直接的に入力してもよいし、各入力欄にてプルダウン形式で表示された情報の一覧から名称や構成や連携機能の内容を選択してもよい。制御部22は、各入力欄に入力された情報を受け付ける。なお、構成を示す情報として、当該構成の固有名称が入力されてもよいし、当該構成の普通名称が入力されてもよい。
ユーザによって設定ボタン130が押された場合、検索部26は、複数の構成と当該複数の構成によって実行可能な連携機能との対応付けを示すデータベースにおいて、入力欄128に入力された連携機能の内容を検索する。次に、検索部26は、そのデータベースにおいて当該検索された連携機能に対応付けられている複数の構成が、入力欄126に入力された複数の構成と一致するか否かを判断する。検索された連携機能に対応付けられている複数の構成が、入力欄126に入力された複数の構成と一致する場合、表示制御部24は、連携機能の設定が完了した旨を示す情報を表示部に表示させる。例えば、図17に示すように、表示制御部24は、画面132を表示部に表示させ、連携機能の設定が完了した旨を示す情報を画面132に表示させる。この場合、制御部22は、入力欄128に入力された連携機能を、登録済み連携機能管理テーブル(例えば図3に示されている連携機能管理テーブル)に登録する。このとき、制御部22は、入力欄124に入力された名称を、その連携機能に対応付ける。表示制御部24は、その連携機能に紐付く連携機能画像を作成し、その連携機能画像を表示部に表示させる。ユーザが、その連携機能画像を指定して連携機能の実行指示を与えた場合、制御部22は、その連携機能画像に紐付く連携機能の実行を制御する。
なお、制御部22は、人工知能(AI)や機械学習等の技術を利用することで、各入力欄に入力された情報から、構成や連携機能の内容を推測してもよい。
入力欄126に入力された複数の構成によっては、入力欄128に入力された連携機能を実行することができない場合、つまり、データベースにおいて、検索された連携機能に対応付けられている複数の構成が、入力欄126に入力された複数の構成と一致しない場合、表示制御部24は、入力された連携機能の実行が不可能である旨を示す情報を表示部に表示させる。例えば、図18に示すように、表示制御部24は、画面134を表示部に表示させ、ユーザによって指定された構成では、ユーザによって指定された連携機能(処理)を実行することができない旨を示す情報を画面134に表示させる。
ユーザが、画面134にて、戻るボタン136を押した場合、表示制御部24は、画面134に代えて、図16に示されている画面122を表示部に表示させる。
また、検索部26は、入力欄126に入力された複数の構成を用いて実行可能な他の連携機能の候補を検索し、表示制御部24は、その検索結果を画面134に表示させてもよい。そのような連携機能の候補として、連携機能11と連携機能12が検索されており、それらを示す情報が画面134に表示されている。ユーザが、連携機能の候補郡の中から希望の候補(例えば連携機能11)を選択し、設定ボタン138を押した場合、制御部22は、その選択された連携機能の候補を、登録済み連携機能管理テーブルに登録する。また、表示制御部24は、その連携機能に紐付く連携機能画像を作成し、その連携機能画像を表示部に表示させる。
上記の処理によれば、ユーザによって入力された複数の構成によって、ユーザによって入力された連携機能(ユーザが実行したい処理)を実行することができる場合、その連携機能が作成されて登録される。以降、ユーザは、その連携機能を実行することができる。また、ユーザによって入力された複数の構成によって、ユーザによって入力された連携機能を実行することができない場合、当該複数の構成を用いて実行可能な連携機能をユーザに提供することができる。
入力欄126に入力された複数の構成によっては、入力欄128に入力された連携機能を実行することができない場合、表示制御部24は、別の画面を表示部に表示させてもよい。図19には、その画面140が示されている。表示制御部24は、入力された連携機能の実行が不可能である旨を示す情報を画面140に表示させると共に、入力欄128に入力された連携機能を実行するために必要な構成を示す情報を画面140に表示させる。より詳しく説明すると、検索部26は、データベースにおいて、入力欄128に入力された連携機能を検索し、その連携機能に対応付けられている複数の構成を検索する。表示制御部24は、それら複数の構成を示す情報を画面140に表示させる。例えば、構成1,2が、連携機能の実行に必要な構成として表示されている。
ユーザが、画面140にて戻るボタン142を押した場合、表示制御部24は、画面140に代えて、図16に示されている画面122を表示部に表示させる。ユーザが、画面122内の入力欄126に、元の構成に代えて構成1,2を入力して設定ボタン130を押した場合、構成1,2によって、入力欄128に入力された連携機能の実行が可能であるため、表示制御部24は、連携機能の設定が完了した旨を示す画面132を表示部に表示させる(図17参照)。このように、ユーザによって入力された連携機能を実行するために必要な構成を示す情報を表示することで、当該連携機能を実行するための構成の入力をユーザに促すことができる。
また、ユーザが、画面140にて設定ボタン144を押した場合、制御部22は、構成1,2を用いて実行可能な連携機能(この連携機能は、入力欄128に入力された連携機能と同じ機能)を、登録済み連携機能管理テーブルに登録する。また、その連携機能に紐付く連携機能画像が作成されて表示される。
また、ユーザによって入力された連携機能の内容が不明瞭等の理由で特定されない場合、制御部22は、連携機能の内容を特定するための情報がユーザによって入力されるようにユーザを促す処理を実行してもよい。例えば、検索部26は、図16に示されている入力欄128に入力された情報(例えば文字列)を解析することで、ユーザによって入力された連携機能の内容を特定(識別)する。その特定処理には、公知の技術(例えば、自然言語処理、形態素解析等)が用いられる。その解析によって、ユーザによって入力された連携機能の内容が特定されない場合、検索部26は、入力欄128に入力された情報に基づいて連携機能の内容を推測する。例えば、検索部26は、複数の構成と当該複数の構成を用いて実行可能な連携機能との対応付けを示すデータベースにおいて、入力欄128に入力された情報(例えば処理内容を示す情報)の一部又は全部を含む内容の連携機能を検索してもよいし、入力欄128に入力された単語と同一又は類義の意味を有する単語を含む内容の連携機能を検索してもよい。表示制御部24は、その検索結果を、連携機能の内容の推測結果として表示部に表示させる。
例えば、図20に示すように、表示制御部24は、図16に示されている画面122に代えて、画面146を表示部に表示させ、連携機能の内容の推測結果(例えば、「連携機能の意味は、XXXXXで正しいでしょうか。」といった文字列)を画面146に表示させる。ユーザが、OKボタン148を押した場合、検索部26は、推測結果の内容が、図16に示されている入力欄128に入力された内容として識別し、ユーザによって入力された複数の構成によって、その推測結果の内容である連携機能を実行することが可能か否かを判断する。その後の処理は、図17から図19を参照して説明した内容と同じである。一方、ユーザが、戻るボタン150を押した場合、表示制御部24は、画面146に代えて、図16に示されている画面122を表示部に表示させる。この場合、ユーザは、画面122内にて各入力欄に情報を入力することになる。その後の処理は、図17から図20を参照して説明した内容と同じである。上記のように、ユーザが入力した内容が不明瞭等の理由で特定できない場合に、その内容を推測してユーザに問い合わせることで、ユーザが実行したい処理をより具体的に特定することができる。
上記の端末装置10は、一例としてハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、端末装置10は、図示しないCPU等の1又は複数のプロセッサを備えている。当該1又は複数のプロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、端末装置10の各部の機能が実現される。上記プログラムは、CDやDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。別の例として、端末装置10の各部は、例えばプロセッサや電子回路やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア資源により実現されてもよい。その実現においてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。更に別の例として、端末装置の各部は、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。