図1を参照して、本発明の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムの一例を示す。情報処理システムは、一例として、機器10A~10Hと、端末装置12と、サーバ14とを含む。以下、各機器を区別する必要がない場合には、各機器を「機器10」と称することとする。なお、機器10A~10Hは一例に過ぎず、情報処理システムは、1又は複数の機器を含んでいればよい。
機器10は、他の機器10と通信する機能を有する。その通信は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。例えば、各機器10は、インターネットや他のネットワーク等の通信経路を介して他の機器10と通信してもよいし、直接的に他の機器10と通信してもよいし、ハブとして機能する中継器を介して他の機器10と通信してもよいし、いわゆるクラウドやサーバを介して他の機器10と通信してもよい。各機器10は、いわゆるIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
また、機器10は機能を有する装置であり、例えば、画像形成機能(スキャン機能、プリント機能、コピー機能、ファクシミリ機能等)を有する画像形成装置、PC(パーソナルコンピュータ)、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話、ロボット(人型ロボット、人以外の動物型ロボット、それら以外のロボット等)、プロジェクタ、液晶ディスプレイ等の表示装置、記録装置、再生装置、カメラ等の撮像装置、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、コーヒーメーカー、掃除機、洗濯機、空調機、照明装置、時計、監視カメラ、自動車、二輪車、航空機(例えば無人航空機(いわゆるドローン))、ゲーム機、又は、各種のセンシング機器(例えば温度センサ、湿度センサ、電圧センサ、電流センサ等)等の装置である。機器10は、ユーザに対して情報を出力する機器(例えば画像形成装置やPC等)であってもよいし、ユーザに対して情報を出力しない機器(例えばセンシング機器)であってもよい。また、後述する連携機能を実行する複数の機器10の中のすべての機器10が、ユーザに対して情報を出力する機器であってもよいし、一部の機器10がユーザに対して情報を出力する機器であり、他の機器10がユーザに対して情報を出力しない機器であってもよいし、すべての機器10がユーザに対して情報を出力しない機器であってもよい。機器10の概念の範疇には機器全般が含まれてもよい。例えば、情報機器、映像機器、音響機器、その他の機器も、機器10の概念の範疇に含まれてもよい。
図1に示す例では、機器10A,10Eは、中継器である。機器10B,10Fは、ロボットである。機器10C,10Gは、画像形成機能を有する複合機である。機器10D,10HはPCである。
また、機器10A~10Dは、日本国内に設置されており、機器10E~10Hは、アメリカ合衆国内に設置されている。例えば、機器10B~10Dは、中継器としての機器10Aに接続されており、機器10A~機器10Dによって情報処理システムが構築されている。同様に、機器10F~10Hは、中継器としての機器10Eに接続されており、機器10E~10Hによって情報処理システムが構築されている。もちろん、各機器は中継器に接続されていなくてもよい。
端末装置12は、PC、タブレットPC、スマートフォン又は携帯電話等の機器である。端末装置は、ウェアラブル端末(腕時計型端末、リストバンド型端末、眼鏡型端末、指輪型端末、コンタクトレンズ型端末、体内埋め込み型端末、ヒアラブル端末等)であってもよい。また、端末装置は、表示装置としてフレキシブルディスプレイを有していてもよい。フレキシブルディスプレイとして、例えば、有機エレクトロルミネッセンス型のディスプレイ(フレキシブル有機ELディスプレイ)、電子ペーパー型のディスプレイ、又は、フレキシブル液晶ディスプレイ等が用いられる。これら以外の表示方式が採用されたフレキシブルディスプレイが用いられてもよい。フレキシブルディスプレイは、表示部分が柔軟に変形可能なディスプレイであり、例えば、曲げたり、折り畳んだり、巻いたり、捩ったり、伸ばしたりすることが可能なディスプレイである。端末装置全体がフレキシブルディスプレイによって構成されていてもよいし、フレキシブルディスプレイとそれ以外の構成とが機能的又は物理的に分かれていてもよい。
サーバ14は、例えば、データを格納したり、ソフトウェアを提供したり、サービスを提供したりする装置である。なお、本実施形態に係る情報処理システムは、サーバ14を含まなくてもよい。
本実施形態においては、端末装置12の言語設定と、当該端末装置12と接続して利用される機器10の言語設定とが異なる場合、当該機器10の言語設定が、当該端末装置12の言語設定に変更される。
機器10の言語設定は、当該機器10のユーザインターフェースに用いられる言語の設定である。例えば、ユーザインターフェースとして表示部が用いられる場合、機器10の言語設定は、当該表示部に表示される文字列(例えば、各種の設定内容、メニュー、メッセージ及び日時等を表す文字列)を表現するために用いられる言語の設定である。ユーザインターフェースとして音声出力部が用いられる場合、機器10の言語設定は、当該音声出力部から発せられる音声を表現するために用いられる言語の設定である。なお、文字列の表示に用いられる言語と、音声の発生に用いられる言語とは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。つまり、文字列の表示用の言語と音声の発生用の言語とが別々に設定されてもよい。以下の説明では、機器10に関して、文字列の表示用の言語と音声の発生用の言語とが同一であるものする。
機器10の言語設定は、例えば、当該機器10にインストールされているOS(Operating System)の言語設定である。OSは、機器10の基本動作を制御したり管理したりするためのプログラムである。例えば、機器10のOSの言語が日本語に設定されている場合、機器10に表示される文字列、及び、機器10から発せられる音声が、日本語によって表現される。
また、機器10にインストールされているアプリケーションソフトウェア毎に言語が設定されてもよい。アプリケーションソフトウェアは、機器10が機能を実行するためのプログラムである。OSの言語設定と各アプリケーションソフトウェアの言語設定とは同一であってもよいし、異なっていてもよい。例えば、OSの言語として日本語が設定され、あるアプリケーションソフトウェアの言語として日本語が設定されてもよいし、英語が設定されてもよい。また、あるアプリケーションソフトウェアに日本語が設定され、別のアプリケーションソフトウェアに英語が設定されてもよい。
アプリケーションソフトウェアが実行されて、当該アプリケーションソフトウェアの画面(例えば設定画面及び操作画面等)が機器10に表示された場合、当該画面に表示される文字列が、当該アプリケーションソフトウェアに設定されている言語によって表現されてもよい。音声が発せられる場合も同様である。例えば、機器10のOSの言語が日本語の設定されている場合であっても、アプリケーションソフトウェアの言語が英語に設定されている場合、当該アプリケーションソフトウェアの画面に表示される文字列は、英語によって表現されてもよい。
なお、アプリケーションソフトウェアに言語が設定されていない場合、アプリケーションソフトウェアの画面に表示される文字列は、機器10のOSの言語によって表現される。音声が発せられる場合も同様である。
機器10の言語設定は、ユーザによって変更されてもよい。例えば、機器10に複数の言語データが格納されており、複数の言語の中からユーザによって選択された言語が、機器10の言語に設定される。例えば、ユーザによって、機器10のOSの言語が設定される。また、ユーザによって、機器10にインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語が設定されてもよい。機器10に格納されていない言語データが、機器10にダウンロードされてもよいし、記録媒体を介して機器10に格納されてもよい。
ユーザアカウント毎に、機器10のOSの言語が設定されてもよいし、各アプリケーションソフトウェアの言語が設定されてもよい。
端末装置12の言語設定は、当該端末装置12のユーザインターフェースに用いられる言語の設定である。例えば、ユーザインターフェースとして表示部が用いられる場合、端末装置12の言語設定は、当該表示部に表示される文字列(例えば、各種の設定内容、メニュー、メッセージ及び日時等を表す文字列)を表現するために用いられる言語の設定である。ユーザインターフェースとして音声出力部が用いられる場合、端末装置12の言語設定は、当該音声出力部から発せられた音声を表現するために用いられる言語の設定である。なお、機器10と同様に、文字列の表示に用いられる言語と、音声の発生に用いられる言語とは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。つまり、文字列の表示用の言語と音声の発生用の言語とが別々に設定されてもよい。以下の説明では、端末装置12に関して、文字列の表示用の言語と音声の発生用の言語とが同一であるものする。
端末装置12の言語設定は、例えば、当該端末装置12にインストールされているOSの言語設定(端末装置12自身の言語設定)である。OSは、端末装置12の基本動作を制御したり管理したりするためのプログラムである。例えば、端末装置12のOSの言語が日本語に設定されている場合、端末装置12に表示される文字列、及び、端末装置12から発せられる音声が、日本語によって表現される。
また、機器10を操作するためのアプリケーションソフトウェアが端末装置12にインストールされている場合、アプリケーションソフトウェア毎に言語が設定されてもよい。アプリケーションソフトウェアによって、機器10の操作、及び、機器10に実行させる機能の設定を行うことができる。OSの言語設定と各アプリケーションソフトウェアの言語設定とは同一であってもよいし、異なっていてもよい。例えば、OSの言語として日本語が設定され、あるアプリケーションソフトウェアの言語として日本語が設定されてもよいし、英語が設定されてもよい。また、あるアプリケーションソフトウェアに日本語が設定され、別のアプリケーションソフトウェアに英語が設定されてもよい。
機器10を操作するためのアプリケーションソフトウェアは、端末装置12に予めインストールされていてもよいし、当該機器10の使用時に端末装置12にダウンロードされてもよい。
アプリケーションソフトウェアが実行されて、当該アプリケーションソフトウェアの画面(例えば設定画面及び操作画面等)が端末装置12に表示された場合、当該画面に表示される文字列が、当該アプリケーションソフトウェアに設定されている言語によって表現されてもよい。音声が発せられる場合も同様である。例えば、端末装置12のOSの言語が日本語に設定されている場合であっても、アプリケーションソフトウェアの言語が英語に設定されている場合、当該アプリケーションソフトウェアの画面に表示される文字列は、英語によって表現されてもよい。
なお、アプリケーションソフトウェアに言語が設定されていない場合、アプリケーションソフトウェアの画面に表示される文字列は、端末装置12のOSの言語によって表現される。音声が発せられる場合も同様である。
端末装置12の言語設定は、ユーザによって変更されてもよい。例えば、端末装置12に複数の言語データが格納されており、複数の言語の中からユーザによって選択された言語が、端末装置12の言語に設定される。例えば、ユーザによって、端末装置12のOSの言語が設定される。また、ユーザによって、端末装置12にインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語が設定されてもよい。端末装置12に格納されていない言語データが、端末装置12にダウンロードされてもよいし、記録媒体を介して端末装置12に格納されてもよい。
ユーザアカウント毎に、端末装置12のOSの言語が設定されてもよいし、各アプリケーションソフトウェアの言語が設定されてもよい。
例えば、機器10A~10Dの言語(例えばOSの言語)が日本語に設定されており、機器10E~10Hの言語(例えばOSの言語)が英語に設定されており、端末装置12の言語(例えばOSの言語)が日本語に設定されているものとする。なお、アプリケーションソフトウェア毎に言語は設定されていないものとする。
端末装置12が機器10Aに接続した場合、機器10Aの言語設定と端末装置12の言語設定は同じ日本語の設定であるため、機器10Aの言語設定は変更されない。つまり、機器10Aに表示される文字列と機器10Aから発せられる音声は、日本語によって表現される。端末装置12が機器10B~10Dの何れかに接続した場合も同様である。
一方、端末装置12が機器10Eに接続した場合、機器10Eの言語設定と端末装置12の言語設定は異なるため、機器10Eの言語設定が変更される。つまり、機器10Eの言語設定は、英語の設定から日本語の設定に変更される。その結果、機器10Eに表示される文字列と機器10Eから発せられる音声は、日本語によって表現される。例えば、端末装置12が機器10Eに接続されている間、端末装置12を介して機器10Eが使用されている間、又は、端末装置12を介して機器10Eに与えられた処理が実行されている間、機器10Eの言語として端末装置12の言語が用いられる。端末装置12による機器10Eの利用が終了した場合(例えば、端末装置12と機器10Eとの接続が解除された場合、機器10Eからユーザがログアウトした場合、タイムアウトによってその接続が解除された場合、又は、与えられた処理が完了した場合等)、機器10Eの言語設定は、変更前の言語設定に戻される。つまり、機器10Eに表示される文字列と機器10Eから発せられる音声は、英語によって表現される。
言語設定の変更処理は、機器10によって行われてもよいし、端末装置12によって行われてもよいし、サーバ14によって行われてもよい。
以下、本実施形態に係る情報処理システムについて更に詳しく説明する。
図2を参照して、機器10の構成について詳しく説明する。図2は、機器10の構成の一例を示す。なお、図2は、各機器10が共通して有する構成を示しており、各機器10の特有の構成を示していない。
通信部16は通信インターフェースであり、他の装置にデータを送信する機能、及び、他の装置からデータを受信する機能を有する。通信部16は、無線通信機能を有する通信インターフェースであってもよいし、有線通信機能を有する通信インターフェースであってもよい。通信部16は、例えば、1又は複数の種類の通信方式に対応しており、通信相手に適した通信方式(つまり、通信相手が対応している通信方式)に従って通信相手と通信してもよい。通信方式は、例えば、赤外線通信、可視光通信、Wi-Fi(登録商標)通信、又は、近接無線通信(例えばNFC(Near Field Communication)等)等である。近接無線通信としては、Felica(登録商標)、Bluetooth(ブルートゥース)(登録商標)、又は、RFID(Radio Frequency Identifier)等が用いられる。また、通信部16は、第5世代移動通信システム(5G)に対応してもよい。もちろん、別の方式の無線通信が近接無線通信として用いられてもよい。通信部16は、通信相手に応じて通信方式や周波数帯域を切り替えてもよいし、周囲の環境に応じて通信方式や周波数帯域を切り替えてもよい。周波数帯域として、例えば、2.4GHz又は5GHz等が用いられてもよい。
UI部18はユーザインターフェース部であり、表示部と操作部を含む。表示部は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。表示部は、フレキシブルディスプレイであってもよい。操作部は、例えばタッチパネル又はキーボード等の入力装置である。UI部18は、表示部と操作部とを兼ねたユーザインターフェース(例えば、タッチ式のディスプレイ、又は、ディスプレイ上に電子的にキーボード等を表示する装置等を含む)であってもよい。また、UI部18は、マイク等の集音部、及び、スピーカ等の音声発生部を含んでいてもよい。この場合、音声入力によって情報が機器10に入力されてもよいし、音声によって情報が発せられてもよい。なお、UI部18を有していない機器10が、情報処理システムに含まれてもよい。例えば、情報をユーザに出力しないセンシング機器は、UI部18を有していない場合がある。
実行部20は、機能を実行するように構成されている。例えば、機器10が画像形成装置である場合、実行部20は、画像形成機能を実行する。また、機器10がロボットである場合、実行部20は、ロボットが有する機能(例えば、移動機能、持ち上げ機能等)を実行する。機器10がカメラである場合、実行部20は、撮影機能を実行する。
記憶部22は、ハードディスクやメモリ(例えばSSD等)等の記憶装置である。記憶部22には、例えば、各種のデータや各種のプログラム等が記憶されている。プログラムとして、例えば、OSや、各種のアプリケーションソフトウェア、各言語データ等が記憶されている。機器10によっては、OSが記憶部22に記憶されていない場合がある。また、機器10によっては、アプリケーションソフトウェアが記憶部22に記憶されていない場合がある。記憶部22には、他の機器10のアドレスを示す機器アドレス情報(例えばIPアドレスやMACアドレス等)、端末装置12のアドレスを示す端末アドレス情報(例えばIPアドレスやMACアドレス等)、及び、サーバ14のアドレスを示すサーバアドレス情報(例えばIPアドレスやMACアドレス等)等が記憶されてもよい。また、記憶部22には、機器言語設定情報24とアプリケーション言語設定情報26が記憶されている。
機器言語設定情報24は、機器10のOSの言語設定を示す情報である。例えば、機器10のOSの言語が日本語に設定されている場合、機器言語設定情報24は、日本語を示す。
アプリケーション言語設定情報26は、機器10にインストールされている各アプリケーションソフトウェアの言語設定を示す情報である。例えば、機器10には、1又は複数のアプリケーションソフトウェアがインストールされており、アプリケーションソフトウェア毎に言語が設定されている。なお、アプリケーションソフトウェアの言語が設定されない場合、アプリケーション言語設定情報26は、記憶部22に記憶されていなくてもよい。
制御部28は、機器10の各部の動作を制御するように構成されている。例えば、制御部28は、プログラムの実行、通信部16による通信の制御、UI部18を用いた情報の通知(例えば情報の表示及び音声出力等)の制御、UI部18を用いて機器10に入力された情報の受け付け、実行部20による処理の制御、記憶部22への情報の書き込み、及び、記憶部22からの情報の読み出し等を行う。また、制御部28は、言語設定部30を含む。
言語設定部30は、機器10のユーザインターフェースの言語を設定するように構成されている。言語設定部30は、機器10のOSの言語設定を示す機器言語設定情報24を記憶部22に記憶させ、機器10にインストールされている各アプリケーションソフトウェアの言語設定を示すアプリケーション言語設定情報26を記憶部22に記憶させる。例えば、ユーザがUI部18を用いて機器10の言語を指定した場合、言語設定部30は、ユーザによって指定された言語を機器10の言語に設定する。ユーザが機器10のOSの言語を指定した場合、言語設定部30は、ユーザによって指定された言語を機器10のOSの言語に設定する。この場合、ユーザによって指定された言語を示す機器言語設定情報24が記憶部22に記憶される。ユーザがアプリケーションソフトウェアの言語を指定した場合、言語設定部30は、ユーザによって指定された言語をアプリケーションソフトウェアの言語に設定する。この場合、ユーザによって指定された言語を示すアプリケーション言語設定情報26が記憶部22に記憶される。
また、自装置である機器10に接続した端末装置12の言語設定と、自装置である機器10の言語設定とが異なる場合、言語設定部30は、自装置である機器10の言語設定を端末装置12の言語設定に変更する。例えば、端末装置12のOSの言語設定と、自装置である機器10のOSの言語設定とが異なる場合、言語設定部30は、自装置である機器10のOSの言語設定を端末装置12のOSの言語設定に変更する。また、端末装置12が自装置である機器10に接続した場合において、当該端末装置12にインストールされ自装置である機器10を操作するためのアプリケーションソフトウェアの言語設定と、自装置である機器10にインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語設定とが異なる場合、言語設定部30は、自装置である機器10にインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語設定を、端末装置12にインストールされ自装置である機器10を操作するためのアプリケーションソフトウェアの言語設定に変更してもよい。
例えば、制御部28は、機器言語設定情報24が示す言語(つまりOSの言語)によって、UI部18の表示部に表示される文字列を表現し、UI部18の音声出力部から発せられる音声を表現する。具体例を挙げて説明すると、機器言語設定情報24が示す言語が日本語である場合、制御部28は、文字列と音声を日本語によって表現する。例えば、メイン画面に表示される文字列、メニュー画面に表示される文字列、設定画面に表示される文字列、操作画面に表示される文字列、各種のメッセージ、各ファイル名、及び、各フォルダ名が、日本語によって表現される。アプリケーションソフトウェアの言語が設定されていない場合、当該アプリケーションソフトウェアの実行に伴って表示される文字列も、OSの言語である日本語によって表現される。音声についても同様である。
また、アプリケーションソフトウェアの言語が設定されている場合において、当該アプリケーションソフトウェアが実行されて当該アプリケーションソフトウェアの画面(例えば設定画面及び操作画面等)がUI部18の表示部に表示された場合、制御部28は、アプリケーション言語設定情報26が示す当該アプリケーションソフトウェアの言語によって、当該画面に表示される文字列を表現する。例えば、当該アプリケーションソフトウェアに設定されている言語が英語である場合、制御部28は、当該画面に表示される文字列を英語によって表現する。音声についても同様である。
なお、機器10は、単独機能を実行してもよいし、他の機器10と連携して連携機能を実行してもよい。単独機能は、例えば、1つの機器10を用いて実行可能な機能である。連携機能は、例えば、複数の機器10を用いて実行可能な機能である。単独機能及び連携機能では、例えば、機器10が有するハードウェア又はソフトウェアが用いられる。なお、機器10は、他の機器10と連携していない場合、独立してユーザからの指示を受け付けて単独機能を実行してもよい。もちろん、ユーザからの指示を受けずに機能を実行する機器10(例えばセンシング機器)が、情報処理システムに含まれてもよい。
ここで、連携機能について説明する。機器10の全体、機器10の特定の部分、ソフトウェアの特定の機能、又は、複数の機能を含む集合機能等が、連携機能に用いられてもよい。例えば、機器10の部分毎に機能が割り当てられている場合、連携機能は、その部分を用いる機能であってもよい。具体例を挙げて説明すると、複数の画像形成機能を有する複合機の本体部にプリント機能が割り当てられており、複合機の読取部(例えば、原稿カバー、原稿ガラス又は自動原稿給紙装置に対応する部分)にスキャン機能が割り当てられており、複合機の後処理装置に後処理機能(例えばステープル止め機能等)が割り当てられているものとする。この場合、複合機の本体部、読取部、及び、後処理装置が、連携機能に用いられてもよい。また、ソフトウェアとして、RPA(Robotics Process Automation)等のようにブロック単位でまとまった集合機能が、連携機能に用いられてもよい。また、ソフトウェアが複数の機能を有している場合、連携機能は、当該複数の機能の中の一部の機能を用いる機能であってもよい。集合機能は、複数の機能によって構成されており、当該複数の機能が同時又は順次に実行されることで、当該集合機能による処理が実行される。また、連携機能は、ハードウェアのみを用いる機能であってもよいし、ソフトウェアのみを用いる機能であってもよいし、ハードウェアとソフトウェアの両方を用いる機能であってもよい。
連携機能は、互いに異なる種類の複数の機器10を連携させることで実行可能な機能であってもよいし、同一の種類の複数の機器10を連携させることで実行可能な機能であってもよい。連携機能は、連携前には利用できなかった機能であってもよい。例えば、プリント機能を有する機器10(プリンタ)と、スキャン機能を有する機器10(スキャナ)とを連携させることで、連携機能としてのコピー機能が実行可能となる。すなわち、プリント機能とスキャン機能とを連携させることで、コピー機能が実行可能となる。
連携機能の概念の範疇には、複数の機器10を連携させることで新たな機能の実行が可能となる合体機能が含まれてもよい。例えば、複数のディスプレイを組み合わせることで、合体機能としての拡張表示機能が実現されてもよい。別の例として、テレビとレコーダーとを組み合わせることで、合体機能としての録画機能が実現されてもよい。その録画機能は、例えば、テレビに表示されている画像を録画する機能である。また、複数のカメラを組み合わせることで、合体機能としての撮影領域拡張機能が実現されてもよい。この拡張機能は、例えば各カメラの撮影領域を繋ぎ合わせて撮影する機能である。また、電話と翻訳機又は翻訳ソフトとを組み合わせることで、合体機能としての翻訳通話機能(電話を介した会話が翻訳される機能)が実現されてもよい。このように、連携機能の概念の範疇には、互いに同一の種類の複数の機器10を連携させることで実現可能となる機能、互いに同一の種類の複数のソフトウェアを連携させることで実現可能となる機能、互いに異なる種類の複数の機器10を連携させることで実現可能となる機能、及び、互いに異なる種類の複数のソフトウェアを連携させることで実現可能となる機能が含まれてもよい。
また、複数の機器10によってコネクテッドホーム(IoT技術を用いて、家電等の機器10同士をネットワークによって接続するシステム)が構築され、そのコネクテッドホームにて連携機能が用いられてもよい。この場合、特定のサーバを介して機器10同士が接続してもよいし、特定のサーバを介さずに機器10同士が接続してもよい。
また、複数の機器10は、IFTTT(イフト)を用いて連携することで連携機能を実行してもよい。つまり、連携機能の内容が、ある機器10にてトリガーとなる事象が発生した場合に、他の機器10がアクション(処理)を実行するというものであってもよい。例えば、機器10としてのセンサが扉の開きを検知したことがトリガーとなって、別の機器10としての照明装置を点灯させるというアクションを実行する連携機能が実行されてもよい。また、ある機器10によるアクションが別のトリガーとなって、更に別の機器10がアクションを実行する機能も、連携機能の概念の範疇に含まれてもよい。また、複数のWebサービスを連携させる機能や、API(Application Programming Interface)を利用して複数のシステムやサービス等を連携させるAPI連携が、連携機能の概念の範疇に含まれてもよい。
以下、図3を参照して、端末装置12の構成について詳しく説明する。図3は、端末装置12の構成の一例を示す。
通信部32は通信インターフェースであり、他の装置にデータを送信する機能、及び、他の装置からデータを受信する機能を有する。通信部32は、無線通信機能を有する通信インターフェースであってもよいし、有線通信機能を有する通信インターフェースであってもよい。通信部32は、例えば、1又は複数の種類の通信方式に対応しており、通信相手に適した通信方式(つまり、通信相手が対応している通信方式)に従って通信相手と通信してもよい。通信方式は、例えば、上述した通信方式が用いられる。通信部32は、通信相手に応じて通信方式や周波数帯域を切り替えてもよいし、周囲の環境に応じて通信方式や周波数帯域を切り替えてもよい。
UI部34はユーザインターフェース部であり、表示部と操作部を含む。表示部は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。表示部は、フレキシブルディスプレイであってもよい。操作部は、例えばタッチパネル又はキーボード等の入力装置である。UI部34は、表示部と操作部とを兼ねたユーザインターフェースであってもよい。また、UI部18は、集音部及び音声発生部を含んでいてもよい。この場合、音声入力によって情報が端末装置12に入力されてもよいし、音声によって情報が発せられてもよい。
記憶部36は、ハードディスクやメモリ等の記憶装置である。記憶部36には、例えば、各種のデータや各種のプログラム等が記憶されている。プログラムとして、例えば、OS、各種のアプリケーションソフトウェア、各言語データ等が記憶されている。記憶部36には、機器10のアドレスを示す機器アドレス情報(例えばIPアドレスやMACアドレス等)、他の端末装置12のアドレスを示す端末アドレス情報(例えばIPアドレスやMACアドレス等)、及び、サーバ14のアドレスを示すサーバアドレス情報(例えばIPアドレスやMACアドレス等)等が記憶されてもよい。また、記憶部36には、端末言語設定情報38とアプリケーション言語設定情報40が記憶されている。
端末言語設定情報38は、端末装置12のOSの言語設定を示す情報である。例えば、端末装置12のOSの言語が日本語に設定されている場合、端末言語設定情報38は、日本語を示す。
アプリケーション言語設定情報40は、端末装置12にインストールされて機器10を操作するためのアプリケーションソフトウェアの言語設定を示す情報である。例えば、各機器10のアプリケーションソフトウェアが端末装置12にインストールされており、アプリケーションソフトウェア毎に言語が設定されている。なお、アプリケーションソフトウェアの言語が設定されていない場合、アプリケーション言語設定情報40は、記憶部36に記憶されていなくてもよい。
制御部42は、端末装置12の各部の動作を制御するように構成されている。例えば、制御部42は、プログラムの実行、通信部32による通信の制御、UI部34を用いた情報の通知(例えば情報の表示及び音声出力等)の制御、UI部18を用いて端末装置12に入力された情報の受け付け、記憶部36への情報の書き込み、及び、記憶部36からの情報の読み出し等を行う。また、制御部42は、言語設定部44を含む。
言語設定部44は、端末装置12のユーザインターフェースの言語を設定するように構成されている。言語設定部44は、端末装置12のOSの言語設定を示す端末言語設定情報38を記憶部36に記憶させ、端末装置12にインストールされている各アプリケーションソフトウェアの言語設定を示すアプリケーション言語設定情報40を記憶部36に記憶させる。例えば、ユーザがUI部34を用いて端末装置12の言語を指定した場合、言語設定部44は、ユーザによって指定された言語を端末装置12の言語に設定する。ユーザが端末装置12のOSの言語を指定した場合、言語設定部44は、ユーザによって指定された言語を示す端末言語設定情報38を記憶部36に記憶させる。ユーザがアプリケーションソフトウェアの言語を指定した場合、言語設定部44は、ユーザによって指定された言語をアプリケーションソフトウェアの言語に設定する。この場合、ユーザによって指定された言語を示すアプリケーション言語設定情報40が記憶部36に記憶される。
また、自装置である端末装置12が接続している機器10の言語設定と、自装置である端末装置12の言語設定とが異なる場合、言語設定部44は、当該機器10の言語設定を、自装置である端末装置12の言語設定に変更してもよい。例えば、自装置である端末装置12のOSの言語設定と、自装置である端末装置12が接続した機器10のOSの言語設定とが異なる場合、言語設定部44は、当該機器10のOSの言語設定を自装置である端末装置12のOSの言語設定に変更する。また、自装置である端末装置12が機器10に接続した場合において、自装置である端末装置12にインストールされ当該機器10を操作するためのアプリケーションソフトウェアの言語設定と、当該機器10にインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語設定とが異なる場合、言語設定部44は、当該機器10にインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語設定を、自装置である端末装置12にインストールされ当該機器10を操作するためのアプリケーションソフトウェアの言語設定に変更してもよい。
例えば、制御部42は、端末言語設定情報38が示す言語(つまりOSの言語)によって、UI部34の表示部に表示される文字列を表現し、UI部34の音声出力部から発せられる音声を表現する。具体例を挙げて説明すると、端末言語設定情報38が示す言語が日本語である場合、制御部42は、文字列と音声を日本語によって表現する。例えば、メイン画面に表示される文字列、メニュー画面に表示される文字列、設定画面に表示される文字列、操作画面に表示される文字列、各種のメッセージ、各ファイル名、及び、各フォルダ名が、日本語によって表現される。アプリケーションソフトウェアの言語が設定されていない場合、当該アプリケーションソフトウェアの実行に伴って表示される文字列も、OSの言語である日本語によって表現される。音声についても同様である。
また、アプリケーションソフトウェアの言語が設定されている場合において、当該アプリケーションソフトウェアが実行されて当該アプリケーションソフトウェアの画面(例えば設定画面及び操作画面等)がUI部34の表示部に表示された場合、制御部42は、アプリケーション言語設定情報40が示す当該アプリケーションソフトウェアの言語によって、当該画面に表示される文字列を表現する。例えば、当該アプリケーションソフトウェアに設定されている言語が英語である場合、制御部42は、当該画面に表示される文字列を英語によって表現する。音声についても同様である。
以下、図4を参照して、サーバ14の構成について詳しく説明する。図4は、サーバ14の構成の一例を示す。
通信部46は通信インターフェースであり、他の装置にデータを送信する機能、及び、他の装置からデータを受信する機能を有する。通信部46は、無線通信機能を有する通信インターフェースであってもよいし、有線通信機能を有する通信インターフェースであってもよい。通信部46は、例えば、1又は複数の種類の通信方式に対応しており、通信相手に適した通信方式(つまり、通信相手が対応している通信方式)に従って通信相手と通信してもよい。通信方式は、例えば、上述した通信方式が用いられる。通信部46は、通信相手に応じて通信方式や周波数帯域を切り替えてもよいし、周囲の環境に応じて通信方式や周波数帯域を切り替えてもよい。
記憶部48は、ハードディスクやメモリ等の記憶装置である。記憶部48には、例えば、各種のデータや各種のプログラム等が記憶されている。プログラムとして、例えば、OS、各種のアプリケーションソフトウェア、各言語データ等が記憶されている。記憶部48には、機器10のアドレスを示す機器アドレス情報(例えばIPアドレスやMACアドレス等)、及び、端末装置12のアドレスを示す端末アドレス情報(例えばIPアドレスやMACアドレス等)等が記憶されてもよい。また、記憶部48には、各機器10の機器言語設定情報24、各機器10のアプリケーション言語設定情報26、端末装置12の端末言語設定情報38、及び、端末装置12のアプリケーション言語設定情報40が記憶されてもよい。
制御部50は、サーバ14の各部の動作を制御するように構成されている。例えば、制御部50は、プログラムの実行、通信部46による通信の制御、記憶部48への情報の書き込み、及び、記憶部48からの情報の読み出し等を行う。なお、サーバ14にUI部が設けられていてもよい。この場合、制御部50は、当該UI部を用いた情報の通知、及び、当該UI部を用いてサーバ14に入力された情報の受け付けを行う。また、制御部50は、言語設定部52を含んでもよい。
言語設定部52は、機器10に接続した端末装置12の言語設定と、当該機器10の言語設定とが異なる場合、当該機器10の言語設定を当該端末装置12の言語設定に変更するように構成されている。例えば、端末装置12のOSの言語設定と、機器10のOSの言語設定とが異なる場合、言語設定部52は、当該機器10のOSの言語設定を当該端末装置12のOSの言語設定に変更する。また、端末装置12が機器10に接続した場合において、当該端末装置12にインストールされ当該機器10を操作するためのアプリケーションソフトウェアの言語設定と、当該機器10にインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語設定とが異なる場合、言語設定部52は、当該機器10にインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語設定を、当該端末装置12にインストールされ当該機器10を操作するためのアプリケーションソフトウェアの言語設定に変更してもよい。
機器10の言語設定を端末装置12の言語設定に変更する処理は、当該機器10の言語設定部30によって行われてもよいし、当該端末装置12の言語設定部44によって行われてもよいし、サーバ14の言語設定部52によって行われてもよい。なお、当該処理が機器10又は端末装置12によって行われる場合、言語設定部52はサーバ14に設けられていなくてもよいし、サーバ14が用いられなくてもよい。
以下、図5を参照して、中継器の外観について詳しく説明する。図5は、中継器を示す斜視図である。図5は、一例として、中継器としての機器10Aを示す。機器10Eも、機器10Aと同様の構成を有していてもよいし、別の構成を有していてもよい。
機器10Aは、いわゆるスマートスピーカであり、通信機能と音声によるアシスト機能とを有する。機器10Aは、柱状の本体部54を含む。本体部54の側面には、マイク56、スピーカ58、表示部60、及び、発光部62,64が設けられている。また、本体部54の上面には、センサ66が設けられている。なお、本体部54の形状は、図5に示されている形状に限定されるものではない。マイク56とスピーカ58を備えた中継器であれば、その形状は、どのような形状であってもよい。また、マイク56、スピーカ58、表示部60、発光部62,64、及び、センサ66は、図5に示されている位置以外の位置に配置されてもよい。
マイク56は、集音装置として機能し、機器10Aの周囲の音を集音する。例えば、ユーザの音声がマイク56によって集音される。例えば、人工知能(AI)を有するパーソナルアシスタントが機器10Aに搭載されている場合、当該パーソナルアシスタントの発言内容が音声としてスピーカ58から発せられる。また、音楽、テレビの音声、又は、ラジオの音声等が、スピーカ58から発せられてもよい。
表示部60は、表示装置である。表示部60は、操作部を兼ねたユーザインターフェース(例えばタッチパネル等)であってもよい。
発光部62は、1又は複数の光源(例えば光源68,70,72)を含み、機器10Aに搭載されているパーソナルアシスタントの設定内容に応じた発光の仕方に従って発光する。例えば、年齢、性別、職業及び性格等が、設定項目としてパーソナルアシスタントに設定される。パーソナルアシスタントは、その設定項目に従って、ユーザに対して回答したり、作業を実行したりする。例えば、職業の設定項目として医師が設定されている場合、光源68,72が青色に発光し、光源70が黄色に発光する。別の設定項目が設定された場合、発光部62は、その設定された内容に応じた発光の仕方に従って発光する。
発光部64は、1又は複数の光源(例えば光源74,76,78)を含み、機器10Aに搭載されているパーソナルアシスタントにログインしているユーザアカウントに応じた発光の仕方に従って発光する。例えば、あるユーザが、機器10Aに搭載されているパーソナルアシスタントにログインしている場合、光源74,78が青色に発光し、光源76が黄色に発光する。別のユーザがパーソナルアシスタントにログインしている場合、発光部64は、そのユーザに応じた発光の仕方に従って発光する。
なお、発光部62,64は区別されずに本体部54に設けられてもよい。例えば、発光部62,64に含まれる全光源を用いて、パーソナルアシスタントの設定内容やユーザアカウントが表現されてもよい。また、各光源の発光パターン(例えば、点滅の仕方、時間の長さ等)によって、パーソナルアシスタントの設定内容やユーザアカウントが表現されてもよい。
センサ66は、ユーザのジェスチャーを検知する。機器10Aは、検知されたジェスチャーに従った処理を実行する。例えば、機器10Aは、検知されたジェスチャーに従って、自装置にて処理を実行してもよいし、他の機器10の動作を制御してもよい。
中継器としての機器10Aは、当該中継器に接続されている他の機器10が有するハードウェアを制御してもよいし、当該他の機器10にインストールされているソフトウェアを制御してもよい。また、機器10Aは、インターネット等を利用することで、各種の情報を取得してもよい。機器10Aは、サーバとして機能してもよいし、データやユーザ情報の管理等を行ってもよい。機器10Aは、屋内(例えば、部屋の床、天井又はテーブル等)に設置されてもよいし、屋外に設置されてもよい。また、機器10Aは、移動可能な機器(例えば自動式の機器)であってもよい。
以下、図1を参照して、本実施形態に係る情報処理システムの動作について詳しく説明する。
ここでは、ユーザが操作する端末装置12が、複合機としての機器10Gに接続する場合について説明する。例えば、ユーザが端末装置12のUI部34を用いて、機器10Gとの接続の指示を与えた場合、端末装置12は、接続要求情報を機器10Gに送信する。その接続要求情報は、端末装置12と機器10Gとの接続を要求する情報と、端末装置12の端末言語設定情報38とを含む。また、接続要求情報は、機器10Gにて実行される処理(例えばプリントジョブ等)を示す情報を含んでもよい。
機器10Gは、端末装置12から送られてきた接続要求情報を受信し、端末装置12との間で通信を確立する。機器10Gの言語設定部30は、当該接続要求情報に含まれる端末言語設定情報38が示す言語(端末装置12のOSの言語)と、機器10Gの記憶部22に記憶されている機器言語設定情報24が示す言語(機器10GのOSの言語)とを比較する。両言語が異なる場合、言語設定部30は、機器10Gの言語設定を端末装置12の言語設定に変更する。例えば、言語設定部30は、機器10GのOSの言語を端末装置12のOSの言語に変更する。例えば、機器10GのOSの言語が英語であり、端末装置12のOSの言語が日本語である場合、言語設定部30は、機器10GのOSの言語を英語から日本語に変更する。言語設定部30は、変更後の言語である日本語と変更前の言語である英語とを示す機器言語設定情報24を記憶部22に記憶させる。制御部28は、変更後の言語である日本語によって、UI部18に表示される文字列を表現する。例えば、複合機のメイン画面、メニュー画面、操作画面及び設定画面に表示される文字列が、日本語によって表現される。また、機器10Gから発せられる音声が、日本語によって表現される。
機器10Gに、端末装置12に設定されている言語のデータ(例えば日本語データ)が記憶されていない場合、端末装置12は、当該言語データを機器10Gに提供してもよい。例えば、機器10Gの制御部28は、当該言語データが機器10Gに記憶されていないことを示す情報を端末装置12に送信する。端末装置12の制御部42は、その情報を受信すると、端末装置12の記憶部36に記憶されている当該言語データを、機器10Gに送信する。機器10Gでは、端末装置12から送られてきた言語データが用いられることで、機器10Gの言語設定が、端末装置12の言語設定に変更される。
別の例として、機器10Gに、端末装置12に設定されている言語のデータ(例えば日本語データ)が記憶されていない場合、機器10Gの制御部28は、当該言語データが記憶されている外部装置から当該言語データを取得してもよい。例えば、機器10Gの制御部28は、インターネット等を利用することで、当該外部装置から当該言語データを機器10Gにダウンロードする。その言語データが用いられることで、機器10Gの言語設定が、端末装置12の言語設定に変更される。その言語データが取得できない場合、機器10Gの言語設定は変更されない。この場合、言語が変更されなかった旨を示すメッセージ等が、端末装置12に表示されてもよい。
更に別の例として、機器10Gに、端末装置12に設定されている言語のデータ(例えば日本語データ)が記憶されていない場合、当該言語を用いて翻訳された情報が機器10Gに提供され、機器10Gにて、その情報が表示されたり、音声として発せられたりしてもよい。例えば、端末装置12の制御部42は、機器10Gに設定されている言語によって表現されて機器10Gに表示される情報(例えば英語で表現された文字列)を機器10Gから取得し、その情報を、端末装置12に設定されている言語(例えば日本語)に翻訳する。次に、制御部42は、日本語に翻訳された情報(例えば日本語に翻訳された文字列)を機器10Gに送信する。機器10Gでは、日本語に翻訳された情報が表示されたり、音声として発せられたりする。また、端末装置12の制御部42は、逐次、機器10Gに表示される情報を翻訳してもよい。つまり、制御部42は、逐次、機器10Gに表示される情報を機器10Gから取得し、その情報を翻訳して機器10Gに送信する。こうすることで、機器10Gに表示される情報が逐次翻訳され、翻訳された情報が表示される。音声についても同様である。
なお、翻訳処理は、サーバ14によって行われてもよい。この場合、端末装置12に設定されている言語を示す情報と、機器10Gに表示される情報がサーバ14に送信され、サーバ14にて、その情報が、端末装置12に設定されている言語に翻訳される。次に、翻訳された情報が、サーバ14から機器10Gに送信されて、その情報が、機器10Gに表示されたり、音声として発せられたりする。
端末装置12を介した機器10Gの使用が終了した場合、言語設定部30は、機器10Gの言語設定を変更前の言語設定に戻す。上記の例では、言語設定部30は、機器10GのOSの言語を日本語から英語に変更する。言語設定部30は、英語を示す機器言語設定情報24を記憶部22に記憶させ、制御部28は、UI部18に表示される文字列を英語によって表現する。機器10Cから発せられる音声も、英語によって表現される。機器10Gの使用が終了した場合とは、例えば、端末装置12を操作するユーザが機器10Gからログアウトした場合、ユーザによって指示された処理(例えばプリントジョブ等)が終了した場合、又は、機器10Gの使用に関してタイムアウトが発生した場合等である。
上記の両言語が同一である場合、機器10Gの言語設定部30は、機器10Gの言語設定を変更しない。
機器10Gの言語設定が、機器10Gを操作するためのアプリケーションソフトウェアの言語設定に変更されてもよい。端末装置12には、機器10Gを操作するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。当該アプリケーションソフトウェアが端末装置12にて起動させられた場合、例えば、機器10Gを操作するための操作画面が端末装置12のUI部34に表示される。機器10Gは複合機であるため、画像形成機能の実行指示又は設定等を行うための操作画面が、UI部34に表示される。その操作画面に表示される文字列は、当該アプリケーションソフトウェアの言語によって表現される。例えば、その言語が日本語であれば、操作画面に表示される文字列は日本語によって表現される。ユーザは、その操作画面を介して、機器10Gへの接続要求、及び、プリント機能等の画像形成機能の実行指示を与えることができる。
ユーザが、その操作画面上で、機器10Gとの接続の指示を与えた場合、端末装置12は、接続要求情報を機器10Gに送信する。その接続要求情報は、端末装置12と機器10Gとの接続を要求する情報と、アプリケーション言語設定情報40とを含む。そのアプリケーション言語設定情報40は、端末装置12にインストールされ機器10Gを操作するためのアプリケーションソフトウェアの言語を示す情報である。また、接続要求情報は、機器10Gにて実行される処理(例えばプリントジョブ等)を示す情報を含んでもよい。
機器10Gは、端末装置12から送られてきた接続要求情報を受信し、端末装置12との間で通信を確立する。機器10Gの言語設定部30は、当該接続要求情報に含まれるアプリケーション言語設定情報40が示す言語(端末装置12にインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語)と、機器10Gの記憶部22に記憶されているアプリケーション言語設定情報26が示す言語(機器10Gにインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語)とを比較する。両言語が異なる言語である場合、言語設定部30は、機器10Gにインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語設定を、端末装置12にインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語設定に変更する。例えば、機器10Gにインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語が英語であり、端末装置12にインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語が日本語である場合、言語設定部30は、機器10Gにインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語を英語から日本語に変更する。言語設定部30は、変更後の言語である日本語と変更前の言語である英語とを示すアプリケーション言語設定情報26を記憶部22に記憶させる。機器10Gにて当該アプリケーションソフトウェアが実行されて画面がUI部18に表示された場合、制御部28は、変更後の言語である日本語によって、その画面に表示される文字列を表現する。端末装置12を介した機器10Gの使用が終了した場合、言語設定部30は、機器10Gにインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語を変更前の言語(例えば英語)に戻す。言語設定部30は、英語を示すアプリケーション言語設定情報26を記憶部22に記憶させる。
機器10Gの言語設定部30は、アプリケーション言語設定情報40が示す言語と、機器10Gの記憶部22に記憶されている機器言語設定情報24が示す言語(機器10GのOSの言語)とを比較してもよい。この場合において、両言語が異なる場合、言語設定部30は、機器10GのOSの言語を、端末装置12にインストールされ機器10Gを操作するためのアプリケーションソフトウェアの言語に変更する。言語設定部30は、変更後の言語である日本語と変更前の言語である英語とを示す機器言語設定情報24を記憶部22に記憶させる。制御部28は、変更後の言語である日本語によって、UI部18に表示される文字列を表現する。機器10Gから発せられる音声も、日本語によって表現される。端末装置12を介した機器10Gの使用が終了した場合、言語設定部30は、機器10Gの言語設定を変更前の言語設定に戻す。
端末装置12の言語設定部44が、機器10Gの言語設定を変更してもよい。この場合、言語設定部44は、接続先の機器10Gから機器言語設定情報24を取得し、端末言語設定情報38が示す言語(端末装置12のOSの言語)と、機器言語設定情報24が示す言語(機器10GのOSの言語)とを比較する。両言語が異なる場合、言語設定部44は、端末言語設定情報38と言語の変更指示を示す情報とを機器10Gに送信する。機器10Gの言語設定部30は、その変更指示に従って、機器10Gの言語設定を端末装置12の言語設定に変更する。つまり、言語設定部30は、機器10GのOSの言語を、端末言語設定情報38が示す言語に変更する。両言語が同一である場合、言語設定部44は、言語の変更指示を示す情報を機器10Gに送信しない。従って、機器10Gの言語設定は変更されない。アプリケーションソフトウェアの言語設定が変更される場合も、同様の処理によってその変更が行われる。
また、サーバ14の言語設定部52が、機器10Gの言語設定を変更してもよい。この場合、端末装置12は、端末言語設定情報38と接続先の機器10Gの機器アドレス情報とをサーバ14に送信する。サーバ14の言語設定部52は、その機器アドレス情報を用いて機器10Gにアクセスし、機器10Gから機器言語設定情報24を取得する。端末言語設定情報38が示す言語(端末装置12のOSの言語)と、機器言語設定情報24が示す言語(機器10GのOSの言語)とが異なる場合、言語設定部52は、端末言語設定情報38と言語の変更指示を示す情報とを機器10Gに送信する。機器10Gの言語設定部30は、その変更指示に従って、機器10Gの言語設定を端末装置12の言語設定に変更する。つまり、言語設定部30は、機器10GのOSの言語を、端末言語設定情報38が示す言語に変更する。両言語が同一である場合、言語設定部52は、言語の変更指示を示す情報を機器10Gに送信しない。従って、機器10Gの言語設定は変更されない。アプリケーションソフトウェアの言語設定が変更される場合も、同様の処理によって変更が行われる。
以上のように、本実施形態によれば、端末装置12が接続した機器10の言語設定が、当該端末装置12の言語設定と異なる場合、当該機器10の言語設定が、当該端末装置12の言語設定に変更される。このように、本実施形態によれば、機器10の言語設定を簡易に変更することができる。
以下、変形例について説明する。
(変形例1)
以下、変形例1について説明する。変形例1では、端末装置12が接続した機器10に接続されている他の機器の言語設定が、当該端末装置12の言語設定に変更される。以下、図1を参照して、変形例1について詳しく説明する。
例えば、中継器としての機器10Eに、機器10F,10G,10Hが接続されているものとする。ここでは、端末装置12が、機器10Eに接続する場合について説明する。ユーザによって接続指示が与えられた場合、端末装置12は、接続要求情報を機器10Eに送信する。その接続要求情報は、端末装置12と機器10Eとの接続を要求する情報と、端末装置12の端末言語設定情報38とを含む。
機器10Eは、端末装置12から送られてきた接続要求情報を受信し、端末装置12との間で通信を確立する。機器10Eの言語設定部30は、当該接続要求情報に含まれる端末言語設定情報38が示す言語(端末装置12のOSの言語)と、機器10Eの記憶部22に記憶されている機器言語設定情報24が示す言語(機器10EのOSの言語)とを比較する。両言語が異なる場合、機器10Eの言語設定部30は、機器10Eの言語設定を端末装置12の言語設定に変更する。例えば、機器10Eの言語設定部30は、機器10EのOSの言語を端末装置12のOSの言語に変更する。こうすることで、機器10EのUI部18に表示される文字列と、機器10Eから発せられる音声が、端末装置12の言語設定に従って表現される。上記の両言語が同一である場合、機器10Eの言語設定部30は、機器10Eの言語設定を変更しない。
また、機器10Eの言語設定部30は、機器10Eに接続されている機器10F,10G,10Hに対して、上記の接続要求情報を送信する。機器10Fの言語設定部30は、当該接続要求情報に含まれる端末言語設定情報38が示す言語と、機器10Fの記憶部22に記憶されている機器言語設定情報24が示す言語とを比較する。両言語が異なる場合、機器10Fの言語設定部30は、機器10Fの言語設定を端末装置12の言語設定に変更する。例えば、機器10Fの言語設定部30は、機器10FのOSの言語を端末装置12のOSの言語に変更する。こうすることで、機器10FのUI部18に表示される文字列と、機器10Fから発せられる音声が、端末装置12の言語設定に従って表現される。上記の両言語が同一である場合、機器10Eの言語設定部30は、機器10Fの言語設定を変更しない。機器10G,10Hにおいても同様の処理が行われる。
変形例1によれば、端末装置12が接続した機器10に更に別の機器10が接続されている場合、当該機器10の言語設定と共に当該別の機器10の言語設定も、端末装置12の言語設定に一致させられる。こうすることで、複数の機器10の言語設定を簡易に変更することができる。
上記の例では、機器10Eに接続されている全機器10の言語設定が、端末装置12の言語設定に変更されているが、一部の機器10の言語設定が変更されてもよい。例えば、ユーザによって選択された機器10の言語設定が変更されてもよい。以下、図6を参照して、この変更処理について詳しく説明する。図6は、端末装置12に表示される画面の一例を示す。
画面80は、言語設定が変更される機器10をユーザが選択するための画面である。例えば、端末装置12が、中継器としての機器10Eと接続した場合、機器10Eは、機器10Eに接続されている機器10F,10G,10Hのそれぞれを識別するための機器識別情報(例えば、機器名、機器ID又は機器の種類を示す情報等)を端末装置12に送信する。端末装置12の制御部28は、機器識別情報に基づいて、画面80をUI部34の表示部に表示させる。画面80には、機器10Eに接続されている機器10F,10G,10Hのそれぞれの名称が表示されている。ロボットは機器10Fであり、複合機は機器Gであり、PCは機器10Hである。
ユーザが画面80上で、接続先の機器10を選択して接続指示を与えた場合、端末装置12は、その接続指示を示す情報を機器10Eに送信する。機器10Eは、その接続指示を示す情報を、接続先の機器10に送信する。こうすることで、中継器としての機器10Eを介して、端末装置12と接続先の機器10との間で通信が確立される。例えば、ユーザが、ロボットとしての機器10Fを選択して接続指示を与えた場合、機器10Eを介して、端末装置12と機器10Fとの間で通信が確立される。また、端末言語設定情報38が、機器10Eを介して端末装置12から機器10Fに送信される。端末装置12の言語設定と機器10Fの言語設定とが異なる場合、機器10Fの言語設定が、端末装置12の言語設定に変更される。
機器10E,10Fの言語設定が、端末装置12の言語設定と異なる場合、機器10E,10Fの言語設定が、端末装置12の言語設定に変更される。例えば、端末装置12のOSの言語が日本語に設定されている場合、機器10E,10FのOSの言語が日本語に設定される。これにより、機器10E,10Fにて表示される文字列が日本語によって表現される。機器10E,10Fから発せられる音声も日本語によって表現される。
なお、変形例1においても、機器10の言語設定の変更は、端末装置12又はサーバ14によって行われてもよい。以下に説明する変形例2-5においても同様である。
(変形例2)
以下、変形例2について説明する。変形例2では、端末装置12に接続された機器10を利用して実行される機能に応じて、当該機器10の言語設定が当該端末装置12の言語設定に変更される。例えば、当該機能を実行するために、ユーザが当該機器10のUI部18を操作する必要がある場合、当該機器10の言語設定が当該端末装置12の言語設定に変更され、その必要がない場合、当該機器10の言語設定は変更されない。
以下、図7を参照して、変形例2について詳しく説明する。図7は、機器管理テーブルの一例を示す。機器管理テーブルは、各機器10が有する機能、つまり、各機器10によって実行可能な処理の内容を示すテーブルである。具体的には、機器管理テーブルにおいては、機器10毎に、機器10の識別情報(例えば名称等)と、当該機器10が有する機能を示す機能情報と、当該機能を実行するためにユーザの操作が必要か否かを示す情報と、が互いに紐付けられている。
例えば、ロボットとしての機器10Bは、床等を清掃する機能と、ユーザと会話する機能を有する。清掃機能は、ユーザの操作が不要な機能である。つまり、ユーザが機器10BのUI部18を操作しなくても、機器10Bは清掃機能を実行することができる。例えば、ユーザが機器10BのUI部18を操作しなくても、機器10Bは、予め定められた時間帯に清掃したり、周囲の汚れに応じて掃除したりすることができる。一方、会話機能は、ユーザの操作が必要な機能である。つまり、機器10Bが会話機能を実行するためには、ユーザは、機器10BのUI部18を操作する必要がある。例えば、機器10Bとの会話時に、ユーザは、UI部18に会話内容を入力したり、UI部18に表示された情報に従って機器10Bを操作したり、UI部18に対してジェスチャー操作等を行ったりする必要がある。
また、複合機としての機器10Cは、プリント機能とスキャン機能を有する。プリント機能は、ユーザの操作が不要な機能である。つまり、ユーザが機器10BのUI部18を操作しなくても、機器10Cはプリント機能を実行することができる。例えば、ユーザが端末装置12を用いて機器10Cに対してプリント機能の実行指示を与えることで、機器10Cはプリント機能を実行することができる。一方、スキャン機能は、ユーザの操作が必要な機能である。つまり、機器10Cがスキャン機能を実行するためには、ユーザは、機器10CのUI部18を操作する必要がある。例えば、ユーザは、機器10CのUI部18に表示された画面上で、スキャン条件を入力したり、スキャン開始の指示を与えたりする必要がある。
また、ロボットとしての機器10Bと複合機としての機器10Cは、連携機能Aを実行することができる。連携機能Aは、複合機としての機器10Cがプリント機能を実行し、ロボットとしての機器10Bが、そのプリントによって生成された印刷物(用紙)を棚に運ぶという機能である。連携機能Aは、ユーザの操作が不要な機能である。つまり、ユーザが機器10B,10CのそれぞれのUI部18を操作しなくても、機器10B,10Cは連携機能Aを実行することができる。例えば、ユーザが端末装置12を用いて機器10B,10Cに対して連携機能Aの実行指示を与えることで、機器10B,10Cは連携機能Aを実行する。
また、機器10B,10Cは、連携機能Bを実行することができる。連携機能Bは、複合機としての機器10Cがコピー機能を実行し、ロボットとしての機器10Bが、そのコピーによって生成された用紙を棚に運ぶという機能である。連携機能Bは、ユーザの操作が必要な機能である。つまり、ユーザが、機器10BのUI部18を操作する必要はないが、機器10CのUI部18を操作する必要がある。例えば、ユーザは、機器10CのUI部18に表示された画面上で、コピー条件を入力したり、コピー開始の指示を与えたりする必要がある。
図7に示されている機能は一例に過ぎず、上記以外の機能が各機器10に設定されていてもよい。また、ソフトウェアを用いる機能が設定されてもよい。
機器管理テーブルは、予め作成される。機器管理テーブルのデータは、端末装置12の記憶部36に記憶されてもよいし、各機器10の記憶部22に記憶されてもよいし、サーバ14の記憶部48に記憶されてもよい。
例えば、端末装置12に機器10が登録された場合、当該機器10に関する情報(機器10の識別情報、機能情報、及び、ユーザの操作が必要か否かを示す情報)が、端末装置12に記憶されている機器管理テーブルのデータに登録される。新たな機器10が端末装置12に登録される度に、当該新たな機器10に関する情報が、機器管理テーブルに登録される。サーバ14に機器管理テーブルのデータが記憶されている場合も同様であり、サーバ14に機器10が登録された場合、当該機器10に関する情報が、サーバ14に記憶されている機器管理テーブルのデータに登録される。また、中継器としての機器10に機器管理テーブルのデータが記憶されて、当該中継器に接続されている他の機器10に関する情報が、機器管理テーブルに登録されてもよい。また、各機器10同士が、自装置に関する情報を共有してもよい。
例えば、端末装置12が、掃除機能の実行指示を示す情報を機器10Bに送信した場合、掃除機能はユーザの操作が不要であるため、機器10Bの言語設定部30は、機器10Bの言語設定を変更しない。
一方、端末装置12が、会話機能の実行指示を示す情報を機器10Bに送信した場合、会話機能はユーザの操作が必要であるため、言語設定部30は、機器10Bの言語設定を端末装置12の言語設定に変更する。
また、端末装置12が、連携機能Aの実行指示を示す情報を機器10B,10Cに送信した場合、連携機能Aはユーザの操作が不要であるため、機器10Bの言語設定部30は、機器10Bの言語設定を変更せず、機器10Cの言語設定部30は、機器10Cの言語設定を変更しない。
一方、端末装置12が、連携機能Bの実行指示を示す情報を機器10B,10Cに送信した場合、連携機能Bは機器10Cに対するユーザの操作が必要であるため、機器10Cの言語設定部30は、機器10Cの言語設定を端末装置12の言語設定に変更する。機器10Bに対するユーザの操作は不要であるため、機器10Bの言語設定部30は、機器10Bの言語設定を変更しない。
以上のように、変形例2によれば、実行される機能に応じて、機器10の言語設定が変更される。つまり、機器10のUI部18に対するユーザの操作が必要であれば、当該機器10の言語設定が端末装置12の言語設定に変更される。このように、ユーザが操作する可能性のある機器10の言語設定を簡易に変更することができる。
(変形例3)
以下、変形例3について説明する。変形例3では、ユーザ毎に言語が設定される。例えば、同一の端末装置12が複数のユーザによって使用される場合がある。この場合において、あるユーザが端末装置12にログインしているときには、端末装置12のUI部34の言語として、当該ユーザに紐付けられた言語が用いられ、別のユーザが端末装置12にログインしているときには、UI部34の言語として、当該別のユーザに紐付けられた言語が用いられる場合がある。このように、ユーザ毎に言語が設定されている場合、機器10の言語設定も、ユーザ毎の言語設定に従って制御される。
以下、図8を参照して、変形例3について詳しく説明する。図8は、ユーザ管理テーブルの一例を示す。ユーザ管理テーブルは、ユーザアカウント毎の言語設定を管理するためのテーブルである。具体的には、ユーザ管理テーブルにおいては、ユーザアカウント毎に、ユーザアカウントと、言語設定の内容を示す情報と、が互いに紐付けられている。例えば、端末装置12のOSの言語設定の内容を示す情報と、端末装置12にインストールされ機器10を操作するためのアプリケーションの言語設定の内容を示す情報が、ユーザ管理テーブルに登録されている。なお、同一のユーザであっても、複数の異なるユーザアカウントが割り当てられてもよい。
例えば、アカウントαに紐付けられた言語として、端末装置12のOSの言語と、アプリケーションソフトウェアA,B等の言語が設定されている。アプリケーションソフトウェアAは、機器10Aを操作するためのアプリケーションソフトウェアである。アプリケーションソフトウェアBは、機器10Bを操作するためのアプリケーションソフトウェアである。端末装置12のOSの言語として日本語が設定されている。アプリケーションソフトウェアAの言語として日本語が設定されている。アプリケーションソフトウェアBの言語として英語が設定されている。
また、アカウントβに紐付けられた言語として、端末装置12のOSの言語と、アプリケーションソフトウェアA,B等の言語が設定されている。端末装置12のOSの言語として英語が設定されている。アプリケーションソフトウェアA,Bの言語として英語が設定されている。
また、アカウントγに紐付けられた言語として、端末装置12のOSの言語と、アプリケーションソフトウェアA,B等の言語が設定されている。端末装置12のOSの言語として中国語が設定されている。アプリケーションソフトウェアAの言語として英語が設定されている。アプリケーションソフトウェアBの言語として中国語が設定されている。
ユーザ管理テーブルのデータは、端末装置12の記憶部36に記憶されている。端末装置12を用いることで、新たなアカウントを作成することができる。そのアカウントに紐付けられた言語が設定された場合、その設定の内容がユーザ管理テーブルに登録される。なお、ユーザ管理テーブルのデータは、端末言語設定情報38及びアプリケーション言語設定情報40の一例として記憶部36に記憶されてもよい。
例えば、アカウントαに紐付けられたユーザが端末装置12にログインしている場合、制御部42は、UI部34の言語を日本語に設定する。例えば、UI部34に表示される文字列は日本語によって表現され、UI部34から発せられる音声は日本語によって表現される。また、端末装置12にてアプリケーションソフトウェアAが起動させられて、アプリケーションソフトウェアAの画面がUI部34に表示された場合、制御部42は、その画面の言語を日本語に設定する。例えば、その画面に表示される文字列は日本語によって表現される。音声が日本語で表現されてもよい。また、端末装置12にてアプリケーションソフトウェアBが起動させられて、アプリケーションソフトウェアBの画面がUI部34に表示された場合、制御部42は、その画面の言語を英語に設定する。例えば、その画面に表示される文字列は英語によって表現される。音声が英語で表現されてもよい。
また、アカウントβに紐付けられたユーザが端末装置12にログインしている場合、制御部42は、UI部34の言語を英語に設定する。例えば、UI部34に表示される文字列は英語によって表現され、UI部34から発せられる音声は英語によって表現される。また、端末装置12にてアプリケーションソフトウェアAが起動させられて、アプリケーションソフトウェアAの画面がUI部34に表示された場合、制御部42は、その画面の言語を英語に設定する。例えば、その画面に表示される文字列は英語によって表現される。音声が英語で表現されてもよい。アプリケーションソフトウェアBが起動させられた場合も同様である。
アカウントγに紐付けられたユーザが端末装置12にログインしている場合も、上記と同様に言語が設定される。
なお、特定のアカウントに紐付けられたユーザが端末装置12にログインしていない場合、UI部34の言語として、予め定められた共通の言語が用いられる。
例えば、アカウントαに紐付けられたユーザが端末装置12にログインしており、端末装置12が機器10Aに接続したものとする。この場合、アカウントαに紐付けられた言語設定を示す情報が、端末装置12から機器10Aに送信される。端末装置12の言語設定とアカウントαに紐付けられた言語設定とが異なる場合、機器10Aの言語設定部30は、機器10Aの言語設定をアカウントαに紐付けられた言語設定に変更する。例えば、機器10AのOSの言語が英語に設定されている場合、機器10Aの言語設定部30は、機器10AのOSの言語を、端末装置12のOSの言語である日本語に変更する。こうすることで、アカウントαに紐付けられたユーザが機器10Aを使用するときには、機器10AのUI部18の言語が日本語に設定される。また、機器10Aの言語設定部30は、機器10AのOSの言語、又は、機器10AにインストールされているアプリケーションソフトウェアAの言語を、端末装置12にインストールされているアプリケーションソフトウェアAの言語である日本語に変更してもよい。
アカウントαに紐付けられたユーザによって機器10Aに対して与えられた処理が完了した場合、当該ユーザが機器10Aからログアウトした場合、当該ユーザが端末装置12からログアウトした場合、又は、タイムアウトが発生した場合等、機器10Aの言語設定部30は、機器10Aの言語設定を変更前の言語設定に戻す。
また、アカウントβに紐付けられたユーザが端末装置12にログインしており、端末装置12が機器10Aに接続した場合、アカウントβに紐付けられた言語設定に従って、機器10Aの言語設定が制御される。例えば、機器10AのOSの言語が英語に設定されている場合、アカウントβに紐付けられた言語設定と機器10Aの言語設定とが同じであるため、機器10Aの言語設定部30は、機器10Aの言語設定を変更しない。こうすることで、アカウントβに紐付けられたユーザが機器10Aを使用するときには、機器10AのUI部18の言語が英語に設定される。
変形例3によれば、端末装置12にログインしているユーザアカウントに応じて、機器10の言語設定が変更される。こうすることで、個々のユーザに適した言語が用いられる。
言語設定部30は、アプリケーションソフトウェアの言語設定を、端末装置12のOSの言語設定よりも優先させて、機器10の言語設定を変更してもよい。例えば、端末装置12のOSの言語と、端末装置12にインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語とが異なる場合、言語設定部30は、機器10の言語、当該アプリケーションソフトウェアの言語に設定する。
例えば、アカウントγに紐付けられたユーザが端末装置12にログインし、端末装置12が機器10Aに接続しているものとする。アカウントγに関して、端末装置12のOSの言語は中国語に設定されており、端末装置12にインストールされているアプリケーションソフトウェアAの言語は英語に設定されている。例えば、機器10AのOSの言語として日本語が設定されている場合、機器10Aの言語設定部30は、機器10AのOSの言語を、端末装置12にインストールされているアプリケーションソフトウェアAの言語である英語に変更する。こうすることで、機器10Aを操作するためのアプリケーションソフトウェアAの言語である英語に従って、機器10AのUI部18に表示される文字列が表現される。言語設定部30は、機器10AにインストールされているアプリケーションソフトウェアAの言語を英語に設定してもよい。
なお、ユーザアカウント毎に言語が設定されていない場合であっても、言語設定部30は、アプリケーションソフトウェアの言語設定を、端末装置12のOSの言語設定よりも優先させて、機器10の言語設定を変更してもよい。つまり、この処理は、変形例3以外の実施例にも適用されてもよい。
(変形例4)
以下、変形例4について説明する。変形例4では、端末装置12のOSの言語設定又はアプリケーションソフトウェアの言語設定を、機器10の言語設定としてユーザが選択するための画面が、端末装置12のUI部34に表示される。図9は、その画面の一例を示す。
例えば、端末装置12が機器10に接続した場合、端末装置12の制御部42は、画面82をUI部34に表示させる。画面82には、端末装置12のOSの言語を示す情報と、端末装置12にインストールされ当該機器10を操作するためのアプリケーションソフトウェアの言語を示す情報が表示される。例えば、端末装置12のOSの言語が日本語に設定されており、当該機器10を操作するためのアプリケーションソフトウェアAの言語が英語に設定されているものとする。この場合、それらの言語を示す情報が画面82に表示される。
ユーザが画面82上で言語を選択して設定指示を与えた場合、ユーザによって選択された言語を示す情報が、端末装置12から機器10に送信される。機器10の言語設定部30は、機器10の言語を、ユーザによって選択された言語に変更する。機器10のOSの言語が変更されてもよいし、機器10を操作するためのアプリケーションソフトウェアの言語が変更されてもよい。例えば、ユーザが日本語を選択した場合、機器10の言語が日本語に設定される。
変形例4によれば、端末装置12のOSの言語と、端末装置12にインストールされているアプリケーションソフトウェアの言語とが設定されている場合において、ユーザによって選択された言語が機器10の言語に設定される。
(変形例5)
以下、図10を参照して、変形例5について説明する。図10は、複合機としての機器10Cと端末装置12A,12Bを示す。端末装置12A,12Bは、端末装置12と同じ構成を有する。
一例として、機器10Cに設定されている言語は英語であり、端末装置12Aに設定されている言語は日本語であり、端末装置12Bに設定されている言語は中国語であるものとする。
端末装置12Aが機器10Cに接続した場合、上述した実施形態と同様に、機器10Cの言語設定が端末装置12Aの言語設定に変更される。ここでは、機器10Cの言語が日本語に設定される。これにより、日本語で表現された文字列が機器10Cに表示されたり、日本語で表現された音声が機器10Cから発せられたりする。
端末装置12AのユーザAが機器10Cを利用している間に、端末装置12Bが機器10Cに接続したものとする。機器10Cの元々の言語設定(例えば英語)が端末装置12Bの言語設定と異なる場合、機器10Cの言語設定部30は、ユーザAによる機器10Cの利用が終了した後に、機器10Cの言語設定を端末装置12Bの言語設定に変更する。例えば、端末装置12Aを介した機器10Cの利用が終了した後、端末装置12Aを介して機器10Cに与えられた処理の実行が完了した後、ユーザAによって機器10Cに直接的に与えられた処理の実行が完了した後、ユーザAが機器10Cからログアウトした後、又は、タイムアウトが発生した後に、言語設定部30は、機器10Cの言語設定を端末装置12Bの言語設定に変更する。
上記の例では、ユーザAによる機器10Cの利用が終了した後に、言語設定部30は、機器10Cの言語を中国語に設定する。これにより、中国語で表現された文字列が機器10Cに表示されたり、中国語で表現された音声が機器10Cから発せられたりする。
変形例5によれば、複数の端末装置12が機器10に接続した場合であっても、各端末装置12に適した言語が機器10に設定される。
変形例5において、端末装置12Bに設定されている言語のデータ(例えば中国語データ)が機器10Cに記憶されていない場合がある。この場合、端末装置12Bの制御部42は、端末装置12AのユーザAによって機器10Cが使用されている間に、端末装置12BのユーザBが機器10Cを利用するときに通知される情報を機器10Cから取得し、その情報を端末装置12Bに設定されている言語(例えば中国語)に翻訳し、その翻訳された情報を機器10Cに送信してもよい。ユーザAによる機器10Cの利用が終了した後、その翻訳された情報(例えば中国語に翻訳された文字列)が機器10Cに表示されたり、その翻訳された音声(例えば中国語に翻訳された音声)が機器10Cから発せられたりする。
例えば、端末装置12Bの制御部42は、機器10Cのメイン画面に表示される情報を機器10Cから取得し、その情報中国語に翻訳し、翻訳された情報を機器10Cに送信する。こうすることで、ユーザAによる機器10Cの使用が終了した後に、中国語に翻訳されたメイン画面が機器10Cに表示される。音声についても同様である。
また、端末装置12Bの制御部42は、機器10Cが有する各機能に関する各画面に表示される情報を中国語に翻訳してもよい。こうすることで、ユーザBが機器10Cを使用するときに、中国語に翻訳された各画面が機器10Cに表示される。音声についても同様である。
また、端末装置12BのユーザBが、端末装置12Bにおいて、機器10Cの機能を指定した場合、端末装置12Bの制御部42は、その指定された機能に関して機器10Cに表示される情報(例えば設定画面に表示される情報)を中国語に翻訳してもよい。具体例を挙げて説明する。ユーザBが、端末装置12Bにおいて、機器10Cのプリント機能を実行対象の機能として指定した場合、端末装置12Bの制御部42は、プリント機能に関して機器10Cに表示される情報(例えばプリント設定画面に表示される情報)を機器10Cから取得し、その情報を中国語に翻訳し、中国語に翻訳された情報を機器10Cに送信する。こうすることで、ユーザAによる機器10Cの使用が終了した後に、中国語に翻訳されたプリント設定画面が機器10Cに表示される。音声についても同様である。
上記のように、他のユーザが機器10を使用している間に翻訳を行うことで、他のユーザの使用が終了した後に翻訳を開始する場合と比べて、他のユーザの使用が終了した後、より早い段階で、翻訳された情報が提供される。
(変形例6)
以下、変形例6について説明する。変形例6では、端末装置12が複数の機器10に接続した場合、当該複数の機器10の中で言語設定が端末装置12の言語設定と異なる1又は複数の機器10の言語設定が、端末装置12の言語設定に変更される。以下、図11を参照して、変形例6について詳しく説明する。図11は、変形例6に係る情報処理システムの一例を示す。
機器10A,10B,10C,10Dは、日本国内に設置されており、機器10F,10G,10Hは、アメリカ合衆国内に設置されている。図11に示す例では、中継器としての機器10Eは用いられていない。
例えば、端末装置12が、中継器としての機器10A及び機器10Eを介さずに、機器10D,10F,10G,10Hに同時に接続したものとする。具体的には、端末装置12は、機器10D,10G,10Hと直接的に接続し、機器10Hを介して機器10Fに接続している。なお、ここでの同時接続は、端末装置12が各機器10に接続するタイミングが完全に一致していてもよいし、一致していなくてもよい。例えば、各機器10への接続の開始時点が一致していてもよいし、各機器10への接続の終了時点が一致していてもよいし、各機器10への接続の開始時点が一致せずに接続期間が重複していてもよいし、各機器10への接続の終了時点が一致せずに接続期間が重複していてもよい。もちろん、処理速度及び通信環境によって、機器10毎に、接続の開始時点及び終了時点に差が生じる場合もある。例えば、端末装置12が、各機器10に対して同時に接続要求を示す情報を送信し、その結果、端末装置12と各機器10とが完全に同時に接続されてもよいし、機器10毎に時間差が生じて端末装置12と各機器10とが接続されてもよい。
例えば、機器10Dと端末装置12の言語は日本語に設定されており、機器10F,10G,10Hの言語は英語に設定されているものとする。この場合、機器10F,10G,10Hの言語設定が、端末装置12の言語設定に変更される。つまり、機器10F,10G,10Hの言語が日本語に設定される。機器10Dと端末装置12の言語設定は同じであるため、機器10Dの言語設定は変更されない。このように、端末装置12が複数の機器10に接続した場合、言語設定が変更される機器10と、言語設定が変更されない機器10とが混在していてもよい。つまり、個々の機器10毎に言語設定の変更の有無が判断される。
言語設定の変更は、各機器10の言語設定部30によって行われてもよいし、端末装置12の言語設定部44によって行われてもよいし、サーバ14の言語設定部52によって行われてもよい。
変形例6によれば、端末装置12が複数の機器10に接続した場合において、当該複数の機器10の中に、言語設定が端末装置12の言語設定と異なる機器10が存在する場合、当該機器10の言語設定が、端末装置12の言語設定に変更される。このように、端末装置12が複数の機器10に接続した場合であっても、機器10の言語設定を簡易に変更することができる。
上述した実施形態及び変形例は、以下に示す例に用いることができる。例えば、携帯型の音楽プレイヤが、物理的に又は無線等によってスピーカに接続された場合、スピーカの言語設定が音楽プレイヤの言語設定に変更される。例えば、スピーカの画面に表示される情報、音楽プレイヤの言語に変更される。スピーカから発せられる音声についても同様である。この例では、音楽プレイヤが端末装置12として機能し、スピーカが機器10として機能する。
上述した実施形態及び変形例において、機器10同士が接続された場合に、機器10の言語設定が変更されてもよい。例えば、一方の機器10が他方の機器10に接続要求を示す情報を送信して、一方の機器10が他方の機器10に接続された場合、他方の機器10の言語設定が、一方の機器10の言語設定に変更されてもよい。
なお、特定の言語が用いられることが通常である場合には、機器10の言語は、その特定の言語に変更されてもよい。例えば、特定の技術分野においては英語が用いられることが通常である場合、その技術に用いられる機器10の言語が英語に設定されてもよい。
上記の機器10、端末装置12及びサーバ14は、一例としてハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、機器10、端末装置12及びサーバ14は、図示しないCPU等の1又は複数のプロセッサを備えている。当該1又は複数のプロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、機器10の各部の機能が実現される。上記プログラムは、CDやDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。別の例として、機器10、端末装置12及びサーバ14のそれぞれの各部は、例えばプロセッサや電子回路やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア資源により実現されてもよい。その実現においてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。更に別の例として、機器10、端末装置12及びサーバ14のそれぞれの各部は、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。