JP6614795B2 - 紫外線照射装置、及び基板組立システム - Google Patents
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Description
また、光照射ユニットがワークステージに埋め込むようにして設けられる場合には、パネルの下方に光照射ユニットが備わることになる。この場合、パネルの上方から光を照射する必要がある場合には光を照射する前にパネルを反転させる必要がある。
このようなずれが生じた状態でシール剤が硬化すると、2枚の光透過性基板がずれた状態でパネルが形成されることになり、パネルの品質低下の要因となる。
そして、反転装置でパネルを反転すると、2枚の光透過性基板にずれが生じるのでパネルの品質が低下しやすくなる。
基板組立システム1は、反転装置(T/O)2と、搬送装置(RB)3と、貼り合せ装置(VAS)4と、紫外線照射装置(UV)5と、検査装置(MA)6と、を有する。
図1に示すように、本実施例の基板組立システム1には4台の貼り合せ装置4が備わっているが、貼り合せ装置4の台数は限定されない。
搬送装置3はロボットアーム3aを有する。ロボットアーム3aは、貼り合せ基板10を2本(又は、それ以上)のアーム部に載置して搬送する。
基板組立システム1は、制御装置(CONT.)7によって制御され、2枚のガラス基板(上基板10U(第1基板),下基板10D(第2基板))を貼り合わせて貼り合せ基板10を生産する。
搬送装置3は、貼り合せ装置4から搬出した貼り合せ基板10を紫外線照射装置5に搬入する。紫外線照射装置5は、貼り合せ基板10に対して紫外線UVを照射する。下基板10Dに塗布されている接着剤が紫外線UVで硬化し、貼り合せ基板10における上基板10Uと下基板10Dが固着して、完成基板であるフラットパネルディスプレイ(FPD11)が生産される。
基板組立システム1に備わる貼り合せ装置4は、真空中で上基板10Uと下基板10Dを押圧して貼り合わせる装置であり、広く利用されている一般的な装置である。
図2を参照して、貼り合せ装置4の構造を簡単に説明する。
図2に示すように、貼り合せ装置4は上テーブル40aと下テーブル40bを有する。上テーブル40aは下テーブル40bの上方に配置され、下テーブル40bと対向している。上テーブル40aは、搬入された上基板10Uを真空吸着等で保持可能に構成されている。また、下テーブル40bは、搬入された下基板10Dを真空吸着等で保持可能に構成されている。
貼り合せ装置4は、上テーブル40aに上基板10Uが保持され、かつ下テーブル40bに下基板10Dが保持された状態で真空チャンバ41の内部を真空状態にし、さらに、上テーブル40aを下テーブル40bに向かって下動させて上基板10Uと下基板10Dを上テーブル40aと下テーブル40bで押圧して貼り合わせる。
また、貼り合せ装置4には、所定の波長の光を貼り合せ基板10に向かって照射する発光部(図示せず)が備わっている。そして、発光部が発光する光で下基板10Dに塗布されている接着材を弱く硬化させる。これによって、上基板10Uと下基板10Dが仮止め状態になった貼り合せ基板10(図1参照)が生産される。
図3に示すように、本実施例の紫外線照射装置5は、上部照射部50(第1照射部),下部照射部51(第2照射部)を有する。
上部照射部50は、下部照射部51の上方に備わっている。なお、本実施例における上方及び下方は、設置面Gに対する上方及び下方を示している(以下、同じ)。
紫外線照射装置5は制御装置7(図1参照)で制御され、上部照射部50や下部照射部51は、制御装置7から入力される制御信号(指令)に応じて紫外線UVを照射する。
図4の(a)に示すように、下方ステージ53は上方を向く平面部53aを有し、この平面部53aに貼り合せ基板10(図1参照)が載置される。そして、下方ステージ53は紫外線UVを透過可能なガラスで形成されている。
リフタ53bは、下方に向かって移動(下動)したときに平面部53aに形成される凹溝(収納溝53c)に収納される。これによって、下動したリフタ53bが平面部53aに対して凸状にならないような構成となっている。
図4の(b)に示すように、昇降装置53dは、例えば、上下方向に延設されるボールねじ531と、ボールねじ531を軸周りに回転するモータ532と、回転するボールねじ531で上下動する昇降部533と、からなるボールねじ機構で構成される。
そして、昇降部533に支持されるリフタ53bが上下動するように構成されている。 モータ532は、制御装置7(図1参照)から入力される制御信号(指令)に応じて駆動し、リフタ53bを上下動させる。
また、貼り合せ基板10は、上基板10Uが上方に配置された状態(下基板10Dが下方に配置された状態)で筺体500の内部に搬入される。
なお、制御装置7は、図示しないセンサによってリフタ53bの位置(高さ)を検出し、リフタ53bの高さが所定の高さになった時点で、貼り合せ基板10がリフタ53bに載置されたと判定する。
なお、制御装置7は、図示しないセンサによってロボットアーム3aの位置を検出し、さらに、検出したロボットアーム3aの位置にもとづいて、ロボットアーム3aが筺体500から退出したと判定する。
制御装置7が上部照射部50と下部照射部51のどちらに指令を与えて紫外線UVを照射するかは、例えば、基板組立システム1(図1参照)の操作者等によって予め設定されていることが好ましい。
また、制御装置7によって、下部照射部51に指令が与えられると、下部照射部51の発光面51aから上方に向かって紫外線UVが照射される。貼り合せ基板10は、下部照射部51から照射された紫外線UVを下基板10Dの側から受光する。
したがって、本実施例の紫外線照射装置5は、上基板10Uが上方になるように下方ステージ53に載置された貼り合せ基板10に対して、上基板10Uの側からと下基板10Dの側からと、の任意の方向から紫外線UVを照射可能になっている。
その際に、貼り合せ装置4から搬出された貼り合せ基板10は上基板10Uと下基板10Dが完全に固着していないので、貼り合せ基板10を反転させると上基板10Uと下基板10Dとの間にずれが生じる場合がある。
図6に示すように、検査装置6は移動装置61と撮像装置62を有する。移動装置61は筺体600の内部でFPD11を移動させる。移動装置61は、例えば載置されたFPD11を搬送するコンベア装置であり、図示しない動力源(電動モータ等)で駆動する。移動装置61及び撮像装置62は制御装置7(図1参照)で制御される。
制御装置7は、入力された検査画像を画像処理してFPD11における異常の有無を判定する。
例えば、制御装置7は検査画像を多値化処理してキズの有無を判定し、FPD11にキズがあると判定した場合、当該FPD11に異常があると判定する。
このため、紫外線照射装置5から検査装置6までFPD11を搬送するための搬送装置3(図1参照)が不要になる。
例えば、図7の(a)に示すように、リフタ53bが配置されない位置において下方ステージ53に入り込むように検査装置6(図6参照)の移動装置61が配置される。移動装置61は、平面部53aと同じ高さに配置される。移動装置61は下方ステージ53に載置される貼り合せ基板10(FPD11)の少なくとも一部の下方に配置される。
さらに、空気室9に空気を送り込むポンプ装置9bが備わり、ポンプ装置9bは制御装置7(図1参照)で制御される。
また、移動している貼り合せ基板10と平面部53aとの接触が軽減されるので、貼り合せ基板10と平面部53aとの接触によるキズの発生が抑制される。
また、図6に示すように、紫外線照射装置5と検査装置6を隣接して配置できる。したがって、反転装置を配置するスペースも不要になり、基板組立システム1(図1参照)の小型化が可能になる。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
3 搬送装置
4 貼り合せ装置
5 紫外線照射装置
6 検査装置
10 貼り合せ基板
10D 下基板(第2基板)
10U 上基板(第1基板)
11 FPD(完成基板)
50 上部照射部(第1照射部)
51 下部照射部(第2照射部)
52 上方ステージ
53 下方ステージ
53a 平面部
53b リフタ
53c 収納溝(凹溝)
UV 紫外線
Claims (11)
- 第1基板と第2基板が貼り合わされた貼り合せ基板を載置する下方ステージと、
前記下方ステージに載置された前記貼り合せ基板に対して前記第1基板の側から紫外線を照射可能な第1照射部と、
前記下方ステージに載置された前記貼り合せ基板に対して前記第2基板の側から紫外線を照射可能な第2照射部と、を有し、
前記下方ステージは、前記貼り合せ基板が載置される平面部と、当該平面部に対して上下動可能なリフタと、を備え、
前記平面部には、前記リフタが下動したときに前記リフタを収納する凹溝が形成されており、
前記リフタは、紫外線を透過可能な素材で形成されており、かつ、下動して前記凹溝に収納されたときに前記平面部に対して凸状にならないように、前記平面部と平行な平板状に形成されており、
前記第1照射部は、前記下方ステージの上方において当該下方ステージと平行に備わる上方ステージの上方から、前記下方ステージに載置された前記貼り合せ基板に向かって紫外線を照射し、
前記上方ステージが紫外線を透過可能な素材で形成されていることを特徴とする紫外線照射装置。 - 前記下方ステージは紫外線を透過可能な素材で形成され、
前記第2照射部は前記下方ステージの下方から、当該下方ステージに載置された前記貼り合せ基板に向かって紫外線を照射することを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射装置。 - 前記リフタは、
搬送装置によって前記下方ステージの上方に前記貼り合せ基板が搬入されたときに前記凹溝から上動して前記搬送装置から前記貼り合せ基板を受け取り、
前記搬送装置が前記下方ステージの上方から退出した後で下動して前記凹溝に収納されて前記貼り合せ基板を前記平面部に載置することを特徴とする請求項2に記載の紫外線照射装置。 - 前記リフタが、紫外線を透過可能なガラスで形成されていることを特徴とする請求項3に記載の紫外線照射装置。
- 前記上方ステージと、前記下方ステージとが、紫外線を透過可能なガラスで形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の紫外線照射装置。
- 第1基板と第2基板を押圧して貼り合わせて貼り合せ基板を生産する貼り合せ装置と、
前記貼り合せ基板に対して紫外線を照射して完成基板を生産する紫外線照射装置と、
前記完成基板を検査する検査装置と、
前記貼り合せ装置で生産された前記貼り合せ基板を前記紫外線照射装置に搬入する搬送装置と、を有し、
前記紫外線照射装置は、前記搬送装置で搬入された前記貼り合せ基板を載置する下方ステージと、前記下方ステージの上方において当該下方ステージと平行に備わる上方ステージの上方から、前記下方ステージに載置された前記貼り合せ基板に向かって紫外線を照射可能な第1照射部と、前記貼り合せ基板の下方から当該貼り合せ基板に向かって紫外線を照射可能な第2照射部と、を有し、
前記上方ステージは、紫外線を透過可能な素材で形成されており、
前記下方ステージは、前記貼り合せ基板が載置される平面部と、当該平面部に対して上下動可能なリフタと、を備え、
前記平面部には、前記リフタが下動したときに前記リフタを収納する凹溝が形成されており、
前記リフタは、紫外線を透過可能な素材で形成されており、かつ、下動して前記凹溝に収納されたときに前記平面部に対して凸状にならないように、前記平面部と平行な平板状に形成されており、
前記貼り合せ装置は、前記第2基板の上方から前記第1基板を貼り合わせて前記貼り合せ基板を生産し、
前記搬送装置は、前記第1基板が上方に配置された状態で前記貼り合せ基板を前記紫外線照射装置に搬入し、
前記紫外線照射装置は、前記搬送装置によって搬入された前記貼り合せ基板に対して前記第1照射部と前記第2照射部の少なくとも一方から紫外線を照射して前記完成基板を生産することを特徴とする基板組立システム。 - 前記第1照射部は、前記下方ステージに載置された前記貼り合せ基板に対して上方から紫外線を照射し、
前記第2照射部は、前記下方ステージに載置された前記貼り合せ基板に対して下方から紫外線を照射することを特徴とする請求項6に記載の基板組立システム。 - 前記下方ステージは紫外線を透過可能な素材で形成され、
前記第2照射部は前記下方ステージの下方から、当該下方ステージに載置された前記貼り合せ基板に向かって紫外線を照射することを特徴とする請求項7に記載の基板組立システム。 - 前記リフタは、
前記搬送装置によって前記下方ステージの上方に前記貼り合せ基板が搬入されたときに前記凹溝から上動して前記搬送装置から前記貼り合せ基板を受け取り、前記搬送装置が下方ステージの上方から退出した後で下動して前記凹溝に収納されて受け取った前記貼り合せ基板を前記平面部に載置することを特徴とする請求項8に記載の基板組立システム。 - 前記リフタが、紫外線を透過可能なガラスで形成されていることを特徴とする請求項9に記載の基板組立システム。
- 前記上方ステージと、前記下方ステージとが、紫外線を透過可能なガラスで形成されていることを特徴とする請求項6乃至請求項10のいずれか一項に記載の基板組立システム。
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