JP6614129B2 - 超低油分水中油型乳化物 - Google Patents

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Description

本発明は、油脂分が5〜15重量%の超低油分水中油型乳化物に関し、さらに詳しくはケーキのトッピングやサンドに用いられる起泡性水中油型乳化物(ホイップ用クリーム)であり、高い乳化安定性、ホイップ性、ホイップ後の保形性、口溶け性、風味に優れた超低油分起泡性水中油型乳化物に関する。
近年、食品分野では食生活の多様化や健康志向の高まりから、食品の低カロリー化、ライト化、ソフト化などが要求されており、起泡性水中油型乳化物(ホイップ用クリーム)においても風味のライト化、低カロリー化のために、油脂分を低減させる傾向にある。
洋菓子のケーキのトッピングやサンドに用いられる生クリームは、ホイップした際のオーバーランは80%前後であり、風味の点で他に類するものがない程優れている。
しかしながら、油脂分が40〜50重量%と高カロリーであり、油脂分を低減するとさらにホイップ性、ホイップ後の保形性が悪化する。また、高価でもある。
そこで、近年、植物性油脂を用いた低油分水中油型乳化物が検討されてきている。特許文献1では、油脂分40重量%以下の低油分クリームに使用する、油脂中にSUS型トリグリセリドを25%以上、ラウリン系油脂を5〜60%含み、SFCが5℃で50%以上、15℃で40%以上であるクリーム用油脂が提案されているが超低油分でのホイップ後の保形性が十分ではなかった。
一方、特許文献2では、SFCが、5℃で70%以上、15℃で40%以上、20℃で35%以上である油脂を含み、且つ無脂乳固形分を10重量%以上含むホイップクリーム用の高蛋白低油分水中油型乳化物が提案されているが、無脂乳固形分を10重量%以上使用しなければならずコストの高いものであった。
また、特許文献3では、パーム系油脂と、液状油及び/又はラウリン系油脂からなる油脂とを、質量比40:60〜80:20でエステル交換することにより得られる油脂を95〜99.5質量%、融点が55〜65℃の油脂を0.5〜5質量%含有することを特徴とする水中油型乳化物用油脂が提案されているが、これも低油脂分でのホイップ後の保形性が十分ではなかった。
さらに、特許文献4では、油脂、無脂乳固形分及び水を含む水中油型乳化物において、油脂分中のS2L型トリグリセリド(但し、式中のSはステアリン酸及びパルミチン酸、Lはリノール酸)の含有量が0.8〜18%であることを特徴とする起泡性水中油型乳化物が提案されているが、S2L型トリグリセリドという特殊な油脂を使用するものであり、汎用性に欠けたものであった。
特開平05−219887号公報 特開平08−256717号公報 特開2006−254805号公報 WO2006/112138号公報
本発明の目的は、油脂分5〜15重量%の超低油分であるにもかかわらず、高い乳化安定性、ホイップ性、オーバーランが50〜200%の起泡性、ホイップ後の保形性、口溶け性、風味に優れた超低油分水中油型乳化物を提供することにある。
さらに当該超低油分水中油型乳化物に乳脂含有乳化物を混合してなる、乳脂を含む低油分水中油型乳化物を提供することにある。
油脂分5〜15重量%という超低油分であるにもかかわらず、従来のホイップ用クリームと遜色のないホイップクリーム、即ち、高い乳化安定性、優れたホイップ性、良好なホイップ後の保形性、口溶け性、風味に優れた超低油分水中油型乳化物を得る、という挑戦的な課題を達成するため、多くの試行錯誤を繰り返し、本発明者らは意外にも特定の油脂が本課題の解決に有効であるという知見を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、
(1)油脂及び水を含む水中油型乳化物であって、油脂の全構成脂肪酸において(ステアリン酸)÷(オレイン酸)の重量比が1以下、ラウリン酸が油脂中40重量%以上、飽和脂肪酸を油脂中70重量%以上含有することを特徴とする、油脂含量が5〜15重量%である超低油分水中油型乳化物、
(2)無脂乳固形分を含む無脂固形分が1〜30重量%である、(1)記載の超低油分水中油型乳化物、
(3)解乳化剤の使用量をX重量%とし、安定乳化剤の使用量をY重量%とした場合、(X÷Y)の値が1.5以上である、(1)又は(2)記載の超低油分水中油型乳化物、
(4)水中油型乳化物の起泡性がオーバーランで50〜200%である、(1)〜(3)何れか1つに記載の超低油分水中油型乳化物、
(5)(1)〜(4)何れか1つに記載の超低油分水中油型乳化物に乳脂含有乳化物を混合してなる、乳脂を含む低油分水中油型乳化物である。
油脂分5〜15重量%の超低油分であるにもかかわらず、高い乳化安定性、ホイップ性、オーバーランが50〜160%の起泡性、ホイップ後の保形性、口溶け性、風味に優れた超低油分水中油型乳化物を提供することが可能になった。
さらに当該超低油分水中油型乳化物に乳脂含有乳化物を混合してなる、乳脂を含む低油分水中油型乳化物を提供することが可能になった。
本発明の超低油分水中油型乳化物は、油脂及び水を含む水中油型乳化物であって、流動状態の乳化物であり、さらに本発明はホイップ性、ホイップ後の保形性に優れた超低油分起泡性水中油型乳化物である。起泡性水中油型乳化物は、”ホイップ用クリーム”と呼ばれたりもする。これを泡立器具、または専用のミキサーを用いて空気を抱き込ませるように攪拌したとき、俗に”ホイップドクリーム”または”ホイップクリーム”と称される、起泡状態を呈するものとなる。
本発明の超低油分水中油型乳化物は、油脂及び水を含む水中油型乳化物であって、油脂の全構成脂肪酸において、(ステアリン酸)÷(オレイン酸)の重量比が1以下であることを特徴とし、一定比率以上のオレイン酸を含有させることにより、超低油分での起泡性の発揮を可能としており、(ステアリン酸)÷(オレイン酸)の重量比がより好ましくは0.7以下、さらに好ましくは0.5以下であることが好ましい。
また、本発明の超低油分水中油型乳化物は、油脂の全構成脂肪酸において、ラウリン酸が40重量%以上であることを特徴とし、ラウリン酸含量を高めることにより、解乳化性を向上させ、超低油分での起泡性の発揮を実現するものであり、好ましくは41重量%以上、より好ましくは42重量%以上にラウリン酸含量を高めることが好ましい。
さらに、本発明の超低油分水中油型乳化物は、油脂の全構成脂肪酸において、飽和脂肪酸を70重量%以上含有することを特徴とし、飽和脂肪酸含量を高めることにより、超低油分においても、起泡性水中油型乳化物としての油脂ネットワークの形成を機能させることができるといった効果があり、好ましくは75重量%以上、より好ましくは80重量%以上飽和脂肪酸を含有することが好ましい。
本発明の超低油分水中油型乳化物では、油脂分5〜15重量%であり、好ましくは5.5〜15重量%であり、さらに好ましくは6〜15重量%である。油脂分が低いと解乳化が進みにくく、十分なホイップ性が得られない。油脂分が高いと口溶けが悪くなり風味が損なわれる。
本発明の超低油分水中油型乳化物にあっては、無脂乳固形分を含む無脂固形分が1〜30重量%であるのが好ましく、より好ましくは2〜25重量%であり、さらに好ましくは3〜20重量%である。無脂固形分が少ないと十分なホイップ性が得られにくい。無脂固形分が多すぎると粘度が上昇し水中油型乳化物の安定性が保たれにくい。
無脂固形分は、常圧乾燥法により試料中の水分を測定した後その値を元に全固形分を算出し、全固形分からジエチルエーテルによるソックスレー抽出法により測定した油脂分を減じた値とした。
本発明の超低油分水中油型乳化物にあって、無脂乳固形分以外の無脂固形分としては糖類、増粘多糖類、各種塩類、香料、着色料、保存料等が例示できる。
本発明の糖類としては、澱粉、澱粉分解物、少糖類、ニ糖類、単糖類、糖アルコール、セルロース、イヌリンが例示でき、これらの単独または2種以上を混合使用するのが好ましい。さらに糖類が澱粉、澱粉分解物、少糖類、糖アルコール、セルロース、イヌリンから選ばれる1種または2種以上が、甘味の低減とスッキリ感で好ましい。
本発明の増粘多糖類としては、ジェランガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、プルラン、グァーガム、サイリウムシードガム、水溶性大豆多糖類、カラギーナン、タマリンド種子ガム及びタラガムから選択される1種又は2種以上の増粘多糖類が好ましく、さらにジェランガム、キサンタンガム、プルラン、グァーガム、サイリウムシードガム、水溶性大豆多糖類、カラギーナン及びタマリンド種子ガムから選択される1種又は2種以上の増粘多糖類が好ましい。
本発明の各種塩類としては、ヘキサメタリン酸塩、第2リン酸塩、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸塩、重曹等を単独又は2種以上混合使用することが望ましい。
本発明の超低油分水中油型乳化物にあっては、乳化剤として、解乳化剤及び安定乳化剤を使用することが好ましい。乳化剤はその分子内に親油基と親水基を併せ持っており、本発明では乳化剤は乳化、解乳化、起泡等の機能を発揮する。親油基構造としては飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸であり、乳化剤1分子中に少なくとも1個以上の脂肪酸を有している。飽和脂肪酸としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸が例示できる。不飽和脂肪酸としては、パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エルカ酸が例示できる。親水基構造としては、グリセリン、ポリグリセリン、ショ糖、ソルビタン及びソルバイド、プロピレングリコール、ソルビタンポリオキシエチレンが例示できる。
本発明の超低油分水中油型乳化物に使用することができる解乳化剤は、親油基において、全構成脂肪酸中の60重量%以上が不飽和脂肪酸であり、モノグリセリン不飽和脂肪酸エステル、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル、ソルビタン不飽和脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン不飽和脂肪酸エステル、プロピレングリコール不飽和脂肪酸エステル、有機酸不飽和脂肪酸エステル、大豆レシチン及び卵黄レシチンから選択される1種又は2種以上の乳化剤であり、好ましくはモノグリセリン不飽和脂肪酸エステル、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル、ソルビタン不飽和脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン不飽和脂肪酸エステル、大豆レシチン及び卵黄レシチンから選択される1種又は2種以上の乳化剤を例示することができる。
本発明の超低油分水中油型乳化物に使用することができる安定乳化剤は、親油基において、全構成脂肪酸中の95重量%以上が飽和脂肪酸であり、モノグリセリン飽和脂肪酸エステル、ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル、ショ糖飽和脂肪酸エステル、ソルビタン飽和脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン飽和脂肪酸エステル、プロピレングリコール飽和脂肪酸エステル及び有機酸飽和脂肪酸エステルから選択される1種又は2種以上の乳化剤であり、好ましくはモノグリセリン飽和脂肪酸エステル、ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル、ショ糖飽和脂肪酸エステル、ソルビタン飽和脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン飽和脂肪酸エステルから選択される1種又は2種以上の乳化剤を例示することができる。
本発明の超低油分水中油型乳化物では、解乳化剤及び安定乳化剤を使用することが好ましく、解乳化剤の使用量をX重量%とし、安定乳化剤の使用量をY重量%とした場合、(X÷Y)の値が1.5以上であるのが好ましく、より好ましくは1.5〜8であり、さらに好ましくは2〜6である。(X÷Y)の値が低すぎると十分なホイップ性が得られない。一方、(X÷Y)の値が高すぎると乳化が不安定となりボテが生じる。
本発明の超低油分水中油型乳化物の製造法としては、一般的なクリーム類を製造する要領で行うことができる。具体的には油脂分5〜15重量%、乳蛋白質、解乳化剤、安定乳化剤及び水を主要原料とし油脂の全構成脂肪酸において(ステアリン酸)÷(オレイン酸)の重量比が1以下、ラウリン酸が油脂中40重量%以上、飽和脂肪酸を油脂中70重量%以上含有するように調製し、これらの原料を混合して、予備乳化、殺菌又は滅菌処理し均質化処理し冷却することにより得ることができる。均質化処理は前均質化、後均質化のどちらか一方でも、両方を組み合わせた2段均質化でも良い。
水中油型乳化物の保存性の点で滅菌処理することが好ましい。
滅菌処理には、間接加熱方式と直接加熱方式の2種類があり、間接加熱処理する装置としてはAPVプレート式UHT処理装置(APV株式会社製)、CP−UHT滅菌装置(クリマティー・パッケージ株式会社製)、ストルク・チューブラー型滅菌装置(ストルク株式会社製)、コンサーム掻取式UHT滅菌装置(テトラパック・アルファラベル株式会社製)等が例示できるが、特にこれらにこだわるものではない。また、直接加熱式滅菌装置としては、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)、ユーペリゼーション滅菌装置(テトラパック・アルファラバル株式会社製)、VTIS滅菌装置(テトラパック・アルファラバル株式会社製)、ラギアーUHT滅菌装置(ラギアー株式会社製)、パラリゼーター(パッシュ・アンド・シルケーボーグ株式会社製)等のUHT滅菌装置が例示でき、これらの何れの装置を使用してもよい。
本発明の超低油分水中油型乳化物は、オーバーランが50〜160%、好ましくは60〜140%、さらに好ましくは60〜130%、最も好ましくは70〜120%であることが好ましい。オーバーランが高すぎる場合には食感が軽すぎたり、風味の乏しいものになる。オーバーランが低すぎる場合には食感が重たくなりすぎ、良好な風味、口溶け感が得難くなる。
さらに、乳味を期待する場合は、本発明の超低油分水中油型乳化物に、乳脂含有乳化物を混合して乳脂を含む低油分水中油型乳化物を得ることができる。
本発明の乳脂含有乳化物とは乳脂が含まれている乳化物であれば何れの乳化物でもよく、生クリーム、コンパウンドクリームが例示できる。又、牛乳、生クリーム、バター、バターオイル、動植物性油脂を使用し任意の油脂分に再構成した乳化物であっても良い。
本発明の超低油分水中油型乳化物と乳脂含有乳化物の混合であるが、混合割合は任意であり、混合の時期は二つの乳化物が完成していれば何れの時期でも良いが、好ましくは、超低油分水中油型乳化物が均質化冷却された後に乳脂含有乳化物を混合するのが好ましい。
以下に本発明の実施例を示し本発明をより詳細に説明する。なお、例中、%及び部は、いずれも重量基準を意味する。また、結果については以下の方法で評価した。
A.水中油型乳化物の安定性の評価方法
(1)粘度:水中油型乳化物の粘度の測定は、B型粘度計(株式会社東京計器製)にて、2号ローター、60rpmの条件下で行った。粘度が500cpを超えたものの測定は、2号ローター、30rpmの条件下で行った。水中油型乳化物の品温は7℃にて測定した。
(2)ボテテスト:100ml容ビーカーに、水中油型乳化物50gを入れ、20℃で2時間インキュベートし、その後、重さ7g、直径15mmの球状アルミナセラミックス製ボール4個を入れて、10分間、横型シェーカーを用い、振動させ、水中油型乳化物のボテの発生の有無を確認した。
B.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法
(1)ホイップタイム:水中油型乳化物1kgをホバードミキサー(HOBARTCORPORATION製MODELN−5)3速(300rpm)にてホイップし、最適起泡状態に達するまでの時間。
(2)オーバーラン:[(一定容積の水中油型乳化物重量)−(一定容積の起泡後の起泡物重量)]÷(一定容積の起泡後の起泡物重量)×100
(3)保形性:造花した起泡物を15℃で24時間保存した場合の美しさを調べる。優れている順に、「A」、「B」、「C」の三段階にて評価をつけた。
(4)離水:造花した起泡物を15℃で24時間保存した場合の美しさを調べる。離水がない場合は「なし」、ある場合は「あり」の評価をつけた。
(5)風味・口溶け:起泡した水中油型乳化物の風味・口溶けを以下の様にそれぞれ5段階で評価した。
乳味良い5〜1悪い
口溶け良い5〜1悪い
(トリグリセリドの分析方法)
(1)トリグリセリド組成;高速液体クロマトグラフ(カラム:ODS、溶離液:アセトン/アセトニトリル=80/20、液量:0.9ml/分、カラム温度:25℃、検出器:示差屈折形)で測定した。
(2)対称型、非対称型トリグリセリド組成:薄層クロマトグラフ(プレート:硝酸銀薄層プレート、展開溶媒:ヘキサン/トルエン/ジエチルエーテル=42/50/8、検出器:デンシトメータ。
(脂肪酸組成の分析方法)
脂肪酸の測定は以下のように行った。先ず脂肪酸の調製は「基準油脂分析法の2.4.1.2−1996」に従い実施した。得られた脂肪酸調製液はガスクロマトグラフ法で分析した。
(実施例1)
パーム核油高融点画分8.00部(融点32.0℃)、パーム油中融点分別油(融点30.0℃)2.00部に、グリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB4)0.05部、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB9)0.30部、大豆レシチン0.10部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水80.85部に脱脂粉乳5.00部、澱粉3.00部、ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル(HLB12)0.05部、ポリオキシエチレンソルビタン飽和脂肪酸エステル(HLB15)0.10部、ヘキサメタリン酸ナトリウム0.20部、キサンタンガム0.05部、ミルクフレーバー0.30部を添加混合溶解し水相とする。上記油脂と水相を60℃で30分間予備乳化タンクで高速攪拌し予備乳化を行った後、1MPaの均質化圧力で均質化して、プレート式熱交換機にて78℃まで予備加熱を行い、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)(直接蒸気吹き込み方式)によって、144℃まで加熱した。さらに殺菌保持チューブであるホールディングチューブにて144℃で4秒間保持し、蒸発冷却し78℃まで冷却した。その後、10MPaの均質化圧力で再均質化して、再びプレート冷却装置にて10℃に冷却し実施例1に基づく水中油型乳化物を得た。実施例1に基づく水中油型乳化物1kgに80gのグラニュー糖を加えて上記ホイップ方法にてホイップし、上記の方法に従い粘度、ボテテスト、ホイップタイム、オーバーラン、保形性、離水の測定を行った。またホイップしたクリームの風味評価を行った。
(実施例2)
パーム核油高融点画分10.00部(融点32.0℃)に、グリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB4)0.05部、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB9)0.05部、大豆レシチン0.10部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水85.25部に脱脂粉乳0.80部、澱粉3.00部、ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル(HLB12)0.10部、ポリオキシエチレンソルビタン飽和脂肪酸エステル(HLB15)0.10部、ヘキサメタリン酸ナトリウム0.20部、キサンタンガム0.05部、ミルクフレーバー0.30部を添加混合溶解し水相とする。上記油脂と水相を60℃で30分間予備乳化タンクで高速攪拌し予備乳化を行った後、1MPaの均質化圧力で均質化して、プレート式熱交換機にて78℃まで予備加熱を行い、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)(直接蒸気吹き込み方式)によって、144℃まで加熱した。さらに殺菌保持チューブであるホールディングチューブにて144℃で4秒間保持し、蒸発冷却し78℃まで冷却した。その後、10MPaの均質化圧力で再均質化して、再びプレート冷却装置にて10℃に冷却し実施例2に基づく水中油型乳化物を得た。実施例2に基づく水中油型乳化物1kgに80gのグラニュー糖を加えて上記ホイップ方法にてホイップし、上記の方法に従い粘度、ボテテスト、ホイップタイム、オーバーラン、保形性、離水の測定を行った。またホイップしたクリームの風味評価を行った。
(実施例3)
パーム核油高融点画分8.00部(融点32.0℃)に、グリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB4)0.05部、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB9)0.05部、大豆レシチン0.10部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水58.05部に脱脂粉乳30.00部、澱粉3.00部、ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル(HLB12)0.10部、ポリオキシエチレンソルビタン飽和脂肪酸エステル(HLB15)0.10部、ヘキサメタリン酸ナトリウム0.20部、キサンタンガム0.05部、ミルクフレーバー0.30部を添加混合溶解し水相とする。上記油脂と水相を60℃で30分間予備乳化タンクで高速攪拌し予備乳化を行った後、1MPaの均質化圧力で均質化して、プレート式熱交換機にて78℃まで予備加熱を行い、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)(直接蒸気吹き込み方式)によって、144℃まで加熱した。さらに殺菌保持チューブであるホールディングチューブにて144℃で4秒間保持し、蒸発冷却し78℃まで冷却した。その後、10MPaの均質化圧力で再均質化して、再びプレート冷却装置にて10℃に冷却し実施例3に基づく水中油型乳化物を得た。実施例3に基づく水中油型乳化物1kgに80gのグラニュー糖を加えて上記ホイップ方法にてホイップし、上記の方法に従い粘度、ボテテスト、ホイップタイム、オーバーラン、保形性、離水の測定を行った。またホイップしたクリームの風味評価を行った。
(実施例4)
パーム核油高融点画分13.00部(融点32.0℃)に、グリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB4)0.05部、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB9)0.05部、大豆レシチン0.10部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水82.25部に脱脂粉乳0.80部、澱粉3.00部、ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル(HLB12)0.10部、ポリオキシエチレンソルビタン飽和脂肪酸エステル(HLB15)0.10部、ヘキサメタリン酸ナトリウム0.20部、キサンタンガム0.05部、ミルクフレーバー0.30部を添加混合溶解し水相とする。上記油脂と水相を60℃で30分間予備乳化タンクで高速攪拌し予備乳化を行った後、1MPaの均質化圧力で均質化して、プレート式熱交換機にて78℃まで予備加熱を行い、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)(直接蒸気吹き込み方式)によって、144℃まで加熱した。さらに殺菌保持チューブであるホールディングチューブにて144℃で4秒間保持し、蒸発冷却し78℃まで冷却した。その後、10MPaの均質化圧力で再均質化して、再びプレート冷却装置にて10℃に冷却し実施例4に基づく水中油型乳化物を得た。実施例4に基づく水中油型乳化物1kgに80gのグラニュー糖を加えて上記ホイップ方法にてホイップし、上記の方法に従い粘度、ボテテスト、ホイップタイム、オーバーラン、保形性、離水の測定を行った。またホイップしたクリームの風味評価を行った。
(実施例5)
パーム核油高融点画分10.00部(融点32.0℃)に、グリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB4)0.05部、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB9)0.05部、大豆レシチン0.10部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水81.05部に脱脂粉乳5.00部、澱粉3.00部、ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル(HLB12)0.10部、ポリオキシエチレンソルビタン飽和脂肪酸エステル(HLB15)0.10部、ヘキサメタリン酸ナトリウム0.20部、キサンタンガム0.05部、ミルクフレーバー0.30部を添加混合溶解し水相とする。上記油脂と水相を60℃で30分間予備乳化タンクで高速攪拌し予備乳化を行った後、1MPaの均質化圧力で均質化して、プレート式熱交換機にて78℃まで予備加熱を行い、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)(直接蒸気吹き込み方式)によって、144℃まで加熱した。さらに殺菌保持チューブであるホールディングチューブにて144℃で4秒間保持し、蒸発冷却し78℃まで冷却した。その後、10MPaの均質化圧力で再均質化して、再びプレート冷却装置にて10℃に冷却し実施例5に基づく水中油型乳化物を得た。実施例5に基づく水中油型乳化物1kgに80gのグラニュー糖を加えて上記ホイップ方法にてホイップし、上記の方法に従い粘度、ボテテスト、ホイップタイム、オーバーラン、保形性、離水の測定を行った。またホイップしたクリームの風味評価を行った。
(実施例6)
パーム核油高融点画分10.00部(融点32.0℃)に、グリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB4)0.05部、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB9)0.30部、大豆レシチン0.10部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水80.85部に脱脂粉乳5.00部、澱粉3.00部、ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル(HLB12)0.05部、ポリオキシエチレンソルビタン飽和脂肪酸エステル(HLB15)0.10部、ヘキサメタリン酸ナトリウム0.20部、キサンタンガム0.05部、ミルクフレーバー0.30部を添加混合溶解し水相とする。上記油脂と水相を60℃で30分間予備乳化タンクで高速攪拌し予備乳化を行った後、1MPaの均質化圧力で均質化して、プレート式熱交換機にて78℃まで予備加熱を行い、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)(直接蒸気吹き込み方式)によって、144℃まで加熱した。さらに殺菌保持チューブであるホールディングチューブにて144℃で4秒間保持し、蒸発冷却し78℃まで冷却した。その後、10MPaの均質化圧力で再均質化して、再びプレート冷却装置にて10℃に冷却し実施例6に基づく水中油型乳化物を得た。実施例6に基づく水中油型乳化物1kgに80gのグラニュー糖を加えて上記ホイップ方法にてホイップし、上記の方法に従い粘度、ボテテスト、ホイップタイム、オーバーラン、保形性、離水の測定を行った。またホイップしたクリームの風味評価を行った。
実施例1〜6までの結果を表1に示す。
表1
Figure 0006614129
(実施例7)
5℃に冷却してエージングした実施例6の水中油型乳化物70部と、同じく品温が5℃の油分45%生クリーム市販品A30部を混合したもの1kgに80gのグラニュー糖を加えて上記ホイップ方法にてホイップし、上記の方法に従い粘度、ボテテスト、ホイップタイム、オーバーラン、保形性、離水の測定を行った。またホイップしたクリームの風味評価を行った。結果を表2に示す。
表2
Figure 0006614129
(比較例1)
パーム核油高融点画分4.50部(融点32.0℃)に、グリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB4)0.05部、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB9)0.30部、大豆レシチン0.10部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水86.35部に脱脂粉乳5.00部、澱粉3.00部、ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル(HLB12)0.05部、ポリオキシエチレンソルビタン飽和脂肪酸エステル(HLB15)0.10部、ヘキサメタリン酸ナトリウム0.20部、キサンタンガム0.05部、ミルクフレーバー0.30部を添加混合溶解し水相とする。上記油脂と水相を60℃で30分間予備乳化タンクで高速攪拌し予備乳化を行った後、1MPaの均質化圧力で均質化して、プレート式熱交換機にて78℃まで予備加熱を行い、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)(直接蒸気吹き込み方式)によって、144℃まで加熱した。さらに殺菌保持チューブであるホールディングチューブにて144℃で4秒間保持し、蒸発冷却し78℃まで冷却した。その後、10MPaの均質化圧力で再均質化して、再びプレート冷却装置にて10℃に冷却し比較例1に基づく水中油型乳化物を得た。比較例1に基づく水中油型乳化物1kgに80gのグラニュー糖を加えて上記ホイップ方法にてホイップし、上記の方法に従い粘度、ボテテスト、ホイップタイム、オーバーラン、保形性、離水の測定を行った。またホイップしたクリームの風味評価を行った。
(比較例2)
パーム核油低融点画分10.00部(融点23.0℃)に、グリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB4)0.05部、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB9)0.30部、大豆レシチン0.10部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水80.85部に脱脂粉乳5.00部、澱粉3.00部、ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル(HLB12)0.05部、ポリオキシエチレンソルビタン飽和脂肪酸エステル(HLB15)0.10部、ヘキサメタリン酸ナトリウム0.20部、キサンタンガム0.05部、ミルクフレーバー0.30部を添加混合溶解し水相とする。上記油脂と水相を60℃で30分間予備乳化タンクで高速攪拌し予備乳化を行った後、1MPaの均質化圧力で均質化して、プレート式熱交換機にて78℃まで予備加熱を行い、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)(直接蒸気吹き込み方式)によって、144℃まで加熱した。さらに殺菌保持チューブであるホールディングチューブにて144℃で4秒間保持し、蒸発冷却し78℃まで冷却した。その後、10MPaの均質化圧力で再均質化して、再びプレート冷却装置にて10℃に冷却し比較例2に基づく水中油型乳化物を得た。比較例2に基づく水中油型乳化物1kgに80gのグラニュー糖を加えて上記ホイップ方法にてホイップし、上記の方法に従い粘度、ボテテスト、ホイップタイム、オーバーラン、保形性、離水の測定を行った。またホイップしたクリームの風味評価を行った。
(比較例3)
エステル交換油10.00部(融点35.0℃)に、グリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB4)0.05部、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB9)0.30部、大豆レシチン0.10部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水80.85部に脱脂粉乳5.00部、澱粉3.00部、ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル(HLB12)0.05部、ポリオキシエチレンソルビタン飽和脂肪酸エステル(HLB15)0.10部、ヘキサメタリン酸ナトリウム0.20部、キサンタンガム0.05部、ミルクフレーバー0.30部を添加混合溶解し水相とする。上記油脂と水相を60℃で30分間予備乳化タンクで高速攪拌し予備乳化を行った後、1MPaの均質化圧力で均質化して、プレート式熱交換機にて78℃まで予備加熱を行い、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)(直接蒸気吹き込み方式)によって、144℃まで加熱した。さらに殺菌保持チューブであるホールディングチューブにて144℃で4秒間保持し、蒸発冷却し78℃まで冷却した。その後、10MPaの均質化圧力で再均質化して、再びプレート冷却装置にて10℃に冷却し比較例3に基づく水中油型乳化物を得た。比較例3に基づく水中油型乳化物1kgに80gのグラニュー糖を加えて上記ホイップ方法にてホイップし、上記の方法に従い粘度、ボテテスト、ホイップタイム、オーバーラン、保形性、離水の測定を行った。またホイップしたクリームの風味評価を行った。
(比較例4)
パーム核硬化油10.00部(融点34.0℃)に、グリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB4)0.05部、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル(HLB9)0.30部、大豆レシチン0.10部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水80.85部に脱脂粉乳5.00部、澱粉3.00部、ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル(HLB12)0.05部、ポリオキシエチレンソルビタン飽和脂肪酸エステル(HLB15)0.10部、ヘキサメタリン酸ナトリウム0.20部、キサンタンガム0.05部、ミルクフレーバー0.30部を添加混合溶解し水相とする。上記油脂と水相を60℃で30分間予備乳化タンクで高速攪拌し予備乳化を行った後、1MPaの均質化圧力で均質化して、プレート式熱交換機にて78℃まで予備加熱を行い、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)(直接蒸気吹き込み方式)によって、144℃まで加熱した。さらに殺菌保持チューブであるホールディングチューブにて144℃で4秒間保持し、蒸発冷却し78℃まで冷却した。その後、10MPaの均質化圧力で再均質化して、再びプレート冷却装置にて10℃に冷却し比較例4に基づく水中油型乳化物を得た。比較例4に基づく水中油型乳化物1kgに80gのグラニュー糖を加えて上記ホイップ方法にてホイップし、上記の方法に従い粘度、ボテテスト、ホイップタイム、オーバーラン、保形性、離水の測定を行った。またホイップしたクリームの風味評価を行った。
比較例1〜4の結果を表3に示す。
表3
Figure 0006614129
本発明は、油脂分が5〜15重量%の超低油分水中油型乳化物に関し、さらに詳しくはケーキのトッピングやサンドに用いられる起泡性水中油型乳化物(ホイップ用クリーム)であり、高い乳化安定性、ホイップ性、ホイップ後の保形性、口溶け性、風味に優れた超低油分起泡性水中油型乳化物に関する。

Claims (2)

  1. 油脂及び水を含む水中油型乳化物であって、パーム核油高融点画分(融点32.0℃)、又はパーム核油高融点画分(融点32.0℃)とパーム油中融点分別油(融点30.0℃)との混合物が5〜15重量%、無脂乳固形分を含む無脂固形分が1〜30重量%、解乳化剤の使用量をX重量%とし、安定乳化剤の使用量をY重量%とした場合、(X÷Y)の値が1.5以上、水中油型乳化物の起泡性がオーバーランで50〜200%である超低油分水中油型乳化物。
  2. 請求項1記載の超低油分水中油型乳化物に乳脂含有乳化物を混合してなる、乳脂を含む低油分水中油型乳化物。
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