JP6611839B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器に関する。
特許文献1には、本体部に対して表示装置をスライドさせることで、電子ビューファインダを使用可能となるように露出させるデジタルカメラが開示されている。
特開2001−128035号公報
従来、非使用時には装置本体に収納され、使用時には装置本体から突出する電子ビューファインダが知られている。しかしながら、特許文献1には、使用時に電子ビューファインダが突出することについては開示されていない。また、特許文献1には、表示装置をスライドさせた後、チルトさせることについて開示されていない。仮に、特許文献1に開示された構成において、電子ビューファインダが突出した状態で、表示装置をチルトさせると、表示装置と電子ビューファインダが干渉してしまう。
このような課題に鑑みて、本発明は、表示装置のチルト動作による、表示装置と電子ビューファインダとの干渉を抑制可能な電子機器を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての電子機器は、本体ユニットと、第1の表示ユニットと、第2の表示ユニットと、を有し、前記第1の表示ユニットは、前記本体ユニットに対してスライド動作が可能であり、前記本体ユニットは、前記本体ユニットと前記第1の表示ユニットが重なった状態にて、前記本体ユニットと前記第1の表示ユニットが重なった領域の内部に前記第2の表示ユニットを収納しており、前記第2の表示ユニットは、前記第1の表示ユニットが前記本体ユニットに対してスライド動作して前記第1の表示ユニットが存在しなくなった領域に向かい、前記本体ユニットの内部から突出し、前記第1の表示ユニットは、前記本体ユニットに対してスライド動作した後、前記本体ユニットの内部から突出している状態の前記第2の表示ユニットに近づくように前記本体ユニットに対してチルト動作した場合、前記第2の表示ユニットに接触しないことを特徴とする。
本発明によれば、表示装置のチルト動作による、表示装置と電子ビューファインダとの干渉を抑制可能な電子機器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電子機器の一例である撮像装置の斜視図である。 表示装置の動作説明図である(実施例1)。 表示装置の展開斜視図である(実施例1)。 ヒンジ装置の説明図である(実施例1)。 ヒンジ装置の回転動作の説明図である(実施例1)。 電子ビューファインダの支持構成の説明図である(実施例1)。 電子ビューファインダの動作説明図である(実施例1)。 表示装置をチルト動作させた場合のレバーの挙動の説明図である(実施例1)。 表示装置を動作させた場合の表示装置の表示切り替え方法の説明図である(実施例1)。 下方にスライドしている状態の表示装置を上方にチルトさせる場合の挙動の説明図である(実施例1)。 突起部の位置を上下に調整した場合の表示装置の挙動の説明図である(実施例1)。 下方にスライドしている状態の表示装置を上方にスライドさせる場合の挙動の説明図である(実施例1)。 表示装置の動作説明図である(実施例2)。 表示装置の展開斜視図である(実施例2)。 ヒンジ装置の展開斜視図である(実施例2)。 ヒンジ装置の一部を拡大した図である(実施例2)。 表示装置の動作範囲の説明図である(実施例2)。 スライド機構の動作説明図である(実施例2)。 表示装置の回転軌跡を表した断面図である(実施例2)。 スライダー機構の動作説明図である(実施例2)。 スライダー機構の断面図である(実施例2)。 スライダー機構の構成説明図である(実施例2)。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る電子機器の一例である撮像装置1の構成について説明する。図1は、撮像装置1の斜視図である。図1(a)および図1(b)はそれぞれ、撮像装置1の正面斜視図および背面斜視図である。
撮像装置1は、撮像光学系(不図示)を備える鏡筒ユニット2およびCCDやCMOSイメージセンサ等で構成され、撮像光学系を介して結像された被写体の光学像を光電変換して画像データを生成する撮像素子(不図示)を備える。鏡筒ユニット2は、沈胴式で、収納時は撮像装置1の内部に沈胴する。また、撮像装置1には、撮像素子で生成された画像データをデジタル情報に変換する処理回路を載せた主基板(不図示)や補助基板(不図示)等が実装されている。
ストロボ装置3は、撮像装置1に内蔵されており、撮影時に被写体の明るさが不足している場合に、自動的にせり上がり発光窓を露出させ、発光する。
レリーズボタン4は、半押し状態(SW1がONの状態)、および全押し状態(SW2がONの状態)の2段階の押圧操作が可能である。レリーズボタン4が半押し操作されると、撮影準備動作(測光動作や焦点検出動作等)が開始される。レリーズボタン4が全押し操作されると、被写体が撮影され、記録媒体(不図示)に被写体像の画像データが記録される。
ズームレバー5は、レリーズボタン4の外周に回転可能に保持されている。ズームレバー5が一方に回転操作されると、Tele側(画角が狭くなる方向)へのズーム動作が行われ、他方に回転操作されると、Wide側(画角が広がる方向)へのズーム動作が行われる。
電源ボタン6は、撮影者によって押下されると、撮像装置1が非使用状態であるオフ状態から使用可能な状態であるオン状態に、またはオン状態からオフ状態に切り替えられる。
マイク穴7は、撮像装置1に内蔵されたマイクに音声を取り込むために、集音性を考慮して撮像装置1の上方に設けられている。
モード設定ダイヤル8は、撮像装置1に対して回転可能に支持されている。モード設定ダイヤル8の天面には、各種の撮影モードに応じた複数のアイコン(不図示)が印刷されており、このアイコンを撮像装置1に設けられた指標(不図示)に合わせることで、アイコンに応じた各種モ−ド等の設定を行うことができる。
また、撮像装置1には、電源となる主電池(不図示)、および撮影された被写体像を記録する記録媒体(不図示)が内蔵されている。主電池は使い切り式の一次電池でもよいし、充電式の二次電池でもよい。
撮像装置1の側面には電源や信号の入出力用ジャック(不図示)が設けられ、ジャック保護用のジャックカバー11で覆われている。ジャックカバー11が開けられると入出力用ジャックが露出し、各種ケーブル類の抜き差しが可能となる。
操作ボタン群12は複数の操作ボタンから構成され、中央には十字ボタンが配置されている。操作ボタン群12の各操作ボタンは、撮影条件の変更や再生画面への切り換えといった各種指示を入力する際に利用される。
表示装置(第1の表示ユニット)20は、撮像装置1の背面に設けられ、撮影する被写体像の確認や、撮影画像の再生表示のために用いられる。表示装置20としては、例えば、液晶ディスプレイ22が用いられる。表示装置20は、ヒンジ装置(連結ユニット)30を介して、スライド動作およびチルト動作を行うことができるように、撮像装置本体(本体ユニット)に取り付けられている。
図2を参照して、表示装置20の動作について説明する。図2は、表示装置20の動作説明図である。
図2(a)は、表示装置20が撮像装置1に収納された状態を示している。この状態において、撮影者は、正面の被写体を撮影したり、撮影画像の再生表示をしたりすることができる。
図2(b)は、表示装置20を下方にスライドさせた状態を示している。この状態において、撮影者は、電子ビューファインダ(第2の表示ユニット)50を使用することができる。表示装置20を下方にスライドさせることによって、電子ビューファインダ50は表示装置20が存在しなくなった領域に向かうことで、撮像装置1の本体に収まる収納位置から使用可能な位置(使用位置)に突出する。電子ビューファインダ50は、小型ディスプレイ、レンズ、および接眼窓51を備えている。撮影者は、接眼窓51を介して電子ビューファインダ50を覗くことで、撮影する被写体像の確認をしたり、撮影画像を確認したりすることができる。
図2(c)は、表示装置20を上方に180度だけチルトさせた状態を示している。この状態では、表示装置20の表示面が被写体側に向けられ、撮影者は、自分撮り撮影を行い易くなる。表示装置20は、撮像装置本体に対して、図2(a)の状態と図2(c)の状態との間の任意の角度となるように調整される。このような調整は、主に撮影者が撮像装置1を低く構えて被写体を撮影する場合に行われる。
図2(d)は、表示装置20を下方に45度だけチルトさせた状態を示している。この状態は、主に撮影者が撮像装置1を高く構えて撮影する場合に用いられる。
以上説明したように、撮影者に対する撮像装置1の位置が変化した場合であっても、表示装置20をチルトさせることで表示装置20の表示面を撮影者の方に向けることが可能となり、撮影者は最適な状態で表示装置20を視認することが可能となる。
次に、図3を参照して、表示装置20の構成について説明する。図3は、表示装置20の展開斜視図である。図3には、説明を分かり易くするために撮像装置本体10およびヒンジ装置30も表示されている。
表示装置20は、保護窓21、撮影者が触れることで入力操作が行われる静電容量方式等のタッチパネル(不図示)、液晶ディスプレイ22、および保護カバー(保護部材)23等を備える。
保護窓21は、外形が液晶ディスプレイ22の外形よりも大きく、液晶ディスプレイ22およびタッチパネルをキズ・汚れから保護するパネルである。本実施例では、保護窓21として、厚さが0.5〜1.0mm程度の強化ガラスを用いているが、光線透過率の高いアクリル樹脂やポリカーボネイト等の透明樹脂を用いてもよい。
保護窓21は、タッチパネルおよび液晶ディスプレイ22と一体の状態で、外周に沿って形成されたロの字型の両面テープ24によって保護カバー23に接着されている。保護カバー23は、表示装置20の周囲を覆い、表示装置20を保護する外観部品である。保護カバー23の表面には、塗装処理またはシボ加工が施されている。両面テープ24の接着強度は、落下等の衝撃による保護窓21の浮き上がりや剥がれによる割れを防止するために、高く、衝撃に強いほうが望ましい。
タッチパネルは、静電容量方式であり、タッチパネルの配線は、透明導電膜であるITO(Indium Tin Oxide)によって形成される。タッチパネルは、一般にはガラスで形成されるが、透明であり、ITOのアニール等の温度に耐えることが可能であれば樹脂材料で形成されてもよい。透明樹脂材料として、例えば、アクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂等を使用することができる。
液晶ディスプレイ22の背面には、基板61が両面テープ(不図示)によって貼付固定されている。基板61は、基板61上に実装されたコネクタ63を介して、液晶ディスプレイ22に設けられたフレキシブルプリント基板22aに接続される。
フレキシブルプリント基板62は、第1端が基板61上に実装されたコネクタ64を介して基板61に接続され、第2端が撮像装置1の内部に設けられた主基板(不図示)に接続される。このような構成により、主基板からの電気信号が表示装置20に伝達される。
スペーサー25は、モールド樹脂部材によって形成され、保護カバー23に、保護窓21の組み付け方向と逆方向から組み付けられている。スペーサー25は、保護カバー23とヒンジ装置30との間に挟まれ、保護カバー23とヒンジ装置30との隙間を塞ぐ状態で固定されている。
磁石(磁場発生手段)26は、保護カバー23に形成された凹部23aに収納され、接着固定されている。後述する磁気センサが磁石26の位置によって変化する磁束を検出することで、表示装置20の表示のオンオフ切り替えや表示方向の切り替えが実行される。磁気センサは、一般的に磁束を検出する素子として、巨大磁気抵抗(Giant Magnet Resistance:GMR)素子や半導体ホール素子が用いられている。GMR素子は、磁気抵抗効果を利用して主面に平行な磁束を検出するデバイスであり、磁束が強いほど電気抵抗が増加する性質を有する合金(具体的には、ニッケル、鉄、コバルトを主成分とする)から構成される。GMR素子を判定回路に組み込むことで、GMRセンサが形成される。本実施例では、磁石26の位置によって変化する磁束をGMRセンサにて検出し、表示装置20の表示切り替えを行っている。
次に、図4を参照して、ヒンジ装置30の構成について説明する。図4は、ヒンジ装置30の説明図である。図4(a)には、説明を分かり易くするために、撮像装置本体10および表示装置20も表示されている。図4(b)は、ヒンジ装置30の一部を拡大した図である。
ヒンジ装置30は、固定プレート31、スライドプレート32、第1のアームプレート33、および第2のアームプレート(スライド部材)34を備える。
固定プレート31は、撮像装置1の背面を覆う背面カバー13にビス(不図示)によって固定されている。第2のアームプレート34は、保護カバー23にビス(不図示)によって固定されている。
スライドプレート32の両端はコの字状に形成され、両端それぞれにスライドレール32a、32bが嵌入している。スライドプレート32は、固定プレート31の両端にスライドレール32a、32bを介してスライド可能に組み付けられる。スライドプレート32が固定プレート31に組み付けられた状態では、スライドプレート32に設けられたピン32cが固定プレート31に形成された溝31aに挿入されている。ピン32cは、図2(a)に示される状態では溝31aの上端に当接し、図2(b)に示される状態では溝31aの下端に当接する。ピン32cが溝31aの上下端に当接することで、固定プレート31に対するスライドプレート32のスライド可能な範囲が規制される。すなわち、表示装置20は、ヒンジ装置30を介して、図2(a)に示される状態から図2(b)に示される状態の範囲で、撮像装置1に対して上下にスライド動作可能である。
図4(b)に示されるように、スライドプレート32、第1のアームプレート33、および第2のアームプレート34の両端には、立曲げ部が形成されている。
第1のアームプレート33および第2のアームプレート34の立曲げ部の上方にはそれぞれ、回転軸部33aおよび回転軸部34aが同軸となるように設けられている。回転軸部33a、34aは、クリックプレート42a、42bを挟む状態でピン41a、41bによりカシメ固定されている。回転軸部33a、34bはクリックプレート42a、42bからの付勢力と摩擦抵抗力を受け、第2のアームプレート34は第1のアームプレート33に対して適度な回転負荷を伴って回転可能に構成され、任意の角度で保持が可能な状態となっている。
スライドプレート32および第1のアームプレート33の立曲げ部の下方にはそれぞれ、回転軸部32dおよび回転軸部33bが同軸となるように設けられている。回転軸部32d、33bは、クリックプレート44a、44bを挟む状態でピン43a、43bによりカシメ固定されている。回転軸部32d、33bはクリックプレート44a、44bからの付勢力と摩擦抵抗力を受け、第1のアームプレート33はスライドプレート32に対して適度な回転負荷を伴って回転可能に構成され、任意の角度で保持が可能な状態となっている。
以下、図5を参照して、ヒンジ装置30の回転範囲について説明する。図5は、ヒンジ装置30の回転範囲の説明図である。図5(a)は、ヒンジ装置30を上方に180度だけチルトさせた状態を示している。図5(b)は、ヒンジ装置30を下方に45度だけチルトさせた状態を示している。
図5(a)の状態では、表示装置20が撮像装置1に当接するとともに、第2のアームプレート34に設けられた曲げ部34cが第1のアームプレート33に設けられた凹部33cに当接する。
図5(b)の状態では、表示装置20が撮像装置1に当接するとともに、第1のアームプレート33に設けられた曲げ部33dがスライドプレートに設けられた凹部32eに当接する。
以上説明した構成により、表示装置20はヒンジ装置30によって撮像装置本体10に接続され、ヒンジ装置30を介して撮像装置1に対して上下へのスライド動作、および上方に180度、下方に45度のチルト動作が可能となる。
次に、図6を参照して、電子ビューファインダ50の支持構成について説明する。図6は、電子ビューファインダ50の支持構成の説明図である。図6では、説明に不要な部材は表示していない。図6(a)は、表示装置20が図2(a)に示される状態の撮像装置1の横断面図を示している。図6(b)は、電子ビューファインダ50の支持部の展開斜視図である。
電子ビューファインダ50は、主にガイドプレート52によって支持されている。ガイドプレート52は、撮像装置本体10に設けられたメインシャーシ(不図示)に、上下方向へスライド可能に支持されている。
また、電子ビューファインダ50は、ガイドプレート52、レバー(係合部材)53、チャージプレート54、およびロックプレート55等の部材に案内されることで、撮像装置本体10に収まる収納位置から使用可能な位置に移動することができる。
電子ビューファインダ50には第1のガイドピン50aが設けられ、ガイドプレート52に形成された第1のガイド溝52aに挿通されている。この構成により、電子ビューファインダ50は、ガイドプレート52に対して移動可能に支持されている。また、電子ビューファインダ50は、第1のバネ50bによって撮像装置1の後方側(背面側)に付勢されている。表示装置20が図6(a)に示される状態である場合、ガイドピン50aは第1のガイド溝52aの縦溝部に係合しており、電子ビューファインダ50は撮像装置1の内部に保持されている。
レバー53には第2のガイドピン53aが設けられ、ガイドプレート52に形成された第2のガイド溝52bに挿通されている。この構成により、レバー53は、ガイドプレート52に、撮像装置1の前後方向へ移動可能に支持されている。また、レバー53は、第2のバネ(付勢部材)53bによって撮像装置1の前方側に付勢されている。
チャージプレート54には第3のガイドピン54aが設けられ、ガイドプレート52に形成された第3のガイド溝52cに挿通されている。この構成により、チャージプレート54は、ガイドプレート52に、撮像装置1の上下方向へ移動可能に支持されている。また、チャージプレート54は、第3のバネ54bによって撮像装置1の上方側に付勢されている。
ロックプレート55には第4のガイドピン55aが設けられ、チャージプレート54に設けられた第4のガイド溝54cに挿通されている。この構成により、ロックプレート55は、チャージプレート54に、撮像装置1の前後方向へ移動可能に支持されている。また、ロックプレート55は、第4のバネ55bによって撮像装置1の前方側に付勢されている。
レバー53は、磁性材料で形成され、磁石に吸引される性質を有する。表示装置20が図6(a)に示される状態である場合、レバー53と、保護カバー23に接着固定されている磁石26との距離が近い。このため、第2のバネ53bの付勢力と反対方向の磁石26による吸引力が、第2のバネ53bの付勢力よりも大きくなり、レバー53は磁石26に吸引される(表示ユニット側に移動する)。このとき、レバー53の先端部53cがヒンジ装置30を構成する第2のアームプレート34に形成された孔34dに係合し、レバー53は表示装置20の上下方向へのスライド動作に連動して動作可能な状態となっている。この状態ではレバー53が磁石26に吸引されているため、表示装置20のガタが低減される。
以下、図7を参照して、電子ビューファインダ50の突出動作、および収納動作について説明する。図7は、電子ビューファインダ50の動作説明図である。図7では、説明に不要な部材は表示していない。
まず、図7(a)から図7(d)を参照して、電子ビューファインダ50の突出動作について説明する。図7(a)から図7(d)はそれぞれ、電子ビューファインダ50が突出していく状態を順に示している。各図の下図は、部分拡大図である。
図7(a)は、表示装置20が図2(a)に示される状態の撮像装置1の横断面図を示している。この状態では、第1のガイドピン50aは、第1のガイド溝52aの縦溝部に係合している。表示装置20を図7(a)の状態から下方にスライドさせると、第2のアームプレート34に形成された孔34dに係合するレバー53とともに、ガイドプレート52、チャージプレート54、およびロックプレート55が下方に移動する。
図7(b)は、表示装置20が下端まで移動した状態の撮像装置1の横断面図を示している。この状態では、第1のガイドピン50aは、第1のガイド溝52aの横溝部に係合している。また、電子ビューファインダ50は、第1のバネ50bの付勢力により、撮像装置1の後方側(図の右側)に移動を開始する。
図7(c)は、電子ビューファインダ50の移動途中に、第1のガイドピン50aがロックプレート55の先端部55cに当接した状態の撮像装置1の横断面図を示している。ロックプレート55は第4のバネ55bによって撮像装置1の前方側(図の左側)に付勢されているが、第1のバネ50bの付勢力が第4のバネ55bの付勢力に対して大きいため、電子ビューファインダ50の後方への移動が継続される。
図7(d)は、第1のガイドピン50aがガイド溝52aの横溝部の端部に当接し、電子ビューファインダ50の移動が停止した状態の撮像装置1の横断面図を示している。このとき、図2(b)に示されるように、電子ビューファインダ50は、使用可能な状態となっており、撮影者が電子ビューファインダ50を押下する等の操作を行わない限り、この状態で安定的に停止する。
以上説明したように、電子ビューファインダ50の突出動作は、表示装置20を下方にスライドさせることで開始される。電子ビューファインダ50は、表示装置20のスライド動作に連動して突出し、使用可能となる。
次に、図7(e)から図7(i)を参照して、電子ビューファインダ50の収納動作について説明する。図7(e)から図7(i)はそれぞれ、電子ビューファインダ50が収納されていく状態を順に示している。各図の下図は、部分拡大図である。
撮影者が図7(d)に示される、使用可能な状態である電子ビューファインダ50に対して押下操作を行うと、電子ビューファインダ50は前方への移動を開始する。ロックプレート55の爪部55eは、電子ビューファインダ50とともに前方側に移動するが、ガイドプレート52に設けられた第1のストッパー52dに当接することで停止する。図7(e)は、この状態の撮像装置1の横断面図を示している。
電子ビューファインダ50が図7(e)の状態からさらに押下された場合、第1のガイドピン50aがロックプレート55の肩部55fから外れる。このとき、ロックプレート55は、チャージプレート54を介して上方に付勢されているため、爪部55eがガイドプレート52に設けられた第2のストッパー52eに当接するまで上方に移動する。図7(f)は、爪部55eが第2のストッパー52eに当接した状態の撮像装置1の横断面図を示している。この状態では、爪部55eが第1のストッパー52dから外れているため、ロックプレート55は、電子ビューファインダ50の移動に伴って、再度、前方に移動を開始する。
電子ビューファインダ50が図7(f)の状態から収納端に到達するまで押下されることで、第1のガイドピン50aが第1のガイド溝52aの縦溝部に係合する。このとき、爪部55eは第2のストッパー52eを外れているため、ロックプレート55は爪部55eがガイドプレート52に設けられた第3のストッパー52fに当接するまで、再度、上方に移動する。図7(g)は、爪部55eが第3のストッパー52fに当接した状態の撮像装置1の横断面図を示している。
以下、電子ビューファインダ50が収納端まで押下された場合に、撮影者が押下操作を止めて、手を離した場合について説明する。
図7(g)の状態では、爪部55eが第3のストッパー52fに当接している。このため、撮影者が電子ビューファインダ50から手を離しても爪部55eが第3のストッパー52fの脇に設けられた第4のストッパー52gに当接し、電子ビューファインダ50は使用位置に戻らずに図7(g)の状態を維持する。撮影者がこの状態から表示装置20を下端位置から上方にスライド動作させると、第2のアームプレート34に係合するレバー53とともに、ガイドプレート52、チャージプレート54、およびロックプレート55が上方に移動する。
図7(h)は、ロックプレート55の先端部55dが電子ビューファインダ50に設けられた第5のストッパー50cに当接した状態の撮像装置1の横断面図を示している。この状態からさらに表示装置20のスライド動作が継続されると、ガイドプレート52に設けられた第6のストッパー52hが爪部55eに当接する。さらに表示装置20のスライド動作が継続されると、爪部55eは、たわむことで、第6のストッパー52hを乗り越える。図7(i)は、この状態の撮像装置1の横断面図を示している。
図7(i)の状態は図7(a)と同じ状態であり、爪部55eはガイドプレート52に設けられた第7のストッパー52iに当接している。このため、表示装置20が下方にスライドされる場合、レバー53の動作に連動してロックプレート55もスライドする。
以上説明したように、電子ビューファインダ50の収納動作は、突出している電子ビューファインダ50が押下されることで開始される。電子ビューファインダ50は、収納端まで押下されることで収納される。また、電子ビューファインダ50が収納された後、表示装置20を上方にスライドさせることで、表示装置20で電子ビューファインダ50を覆い隠した状態に戻すことが可能である。
前述したように、表示装置20が図2(a)や図2(b)に示される状態である場合、レバー53は、磁石26に吸引され、表示装置20のスライド動作に連動して上下方向へ移動可能である。レバー53の先端部53cは、撮像装置本体10から突出しているが、表示装置20によって覆われているため、撮影者が先端部53cに触れることはない。一方、表示装置20をチルト動作させた場合にレバー53が撮像装置本体10から突出したままであると、レバー53の先端部53cが外部に露出してしまう。この場合、撮影者によってレバー53が誤操作されてしまったり、上方に180度だけチルト動作させた表示装置20とレバー53が干渉したりしてしまう。
以下、図8を参照して、表示装置20をチルト動作させた場合のレバー53の挙動について説明する。図8は、表示装置20をチルト動作させた場合のレバー53の挙動の説明図である。図8では、説明に不要な部材は表示していない。図8(a)は、表示装置20を下方に45度だけチルトさせた状態を示している。図8(b)は、表示装置20を上方に180度だけチルトさせた状態を示している。
表示装置20を図2(a)に示される状態から下方にチルトさせていくと、磁石26とレバー53が離れ、レバー53に届く磁束が低下していく。このため、所定角度(第2の角度)にて第2のバネ53bの付勢力が磁石26による吸引力を上回り、レバー53が撮像装置1の前方側(本体ユニット側)、すなわち撮像装置本体10内に収納される。図8(a)に示されるように、表示装置20を下方に45度までチルトさせると、磁石26とレバー53がさらに離れ、レバー53の収納状態が維持される。そのため、撮影者は、レバー53を触れることができない。
表示装置20を図2(a)に示される状態から上方にチルトさせていくと、磁石26とレバー53が離れ、レバー53に届く磁束が低下していく。このため、所定角度(第3の角度)にて第2のバネ53bの付勢力が磁石26による吸引力を上回り、レバー53が撮像装置1の前方側、すなわち撮像装置本体10内に収納される。図8(b)に示されるように、表示装置20を上方に180度までチルトさせると、磁石26とレバー53はあまり離れないが、レバー53の収納状態が維持される。そのため、レバー53と表示装置20との干渉を防止することができる。
以上説明した構成により、レバー53の誤操作、およびレバー53と表示装置20との干渉を防止することが可能となる。
以下、図9を参照して、表示装置20を動作させた場合の表示装置20の表示切り替え方法について説明する。図9は、表示装置20を動作させた場合の表示装置20の表示切り替え方法の説明図である。図9では、説明に不要な部材は表示していない。図9(a)は、表示装置20が図2(a)に示される状態の撮像装置1を示している。図9(b)は、表示装置20を上方に180度だけチルトさせた状態の撮像装置1を示している。図9(c)は、表示装置20を下端までスライドさせた状態の撮像装置1を示している。
まず、表示装置20をチルトさせた場合の表示装置20の表示切り替え方法について説明する。図9(a)および図9(b)に示されるように、磁石26は、保護カバー23に形成された凹部23aに接着固定されている。撮像装置1は、基板(不図示)上に実装された磁気センサ71、72を備える。
表示装置20を図9(a)に示される状態から図9(b)に示される状態にチルトさせた場合、表示装置20が所定位置に到達すると、磁気センサ(第2の検出手段)71に検出される磁石26から発せられる磁束が所定値(第2の所定値)より大きくなる。このとき、表示装置20の表示画像の向きの切り替えが行われる。撮影時には自分撮り撮影に適した上下反転および鏡像表示に切り替えられ、再生時には鏡像表示は行われず上下のみ反転された表示に切り替えられる。
表示装置20を図9(b)に示される状態から図9(a)に示される状態にチルトさせた場合、表示装置20が所定位置に到達すると、磁気センサ71に検出される磁石26から発せられる磁束が所定値より小さくなる。このとき、表示装置20の表示が通常の向きになるように切り替えが行われる。
以上より、表示装置20を所定角度(第4の角度)より大きい角度だけチルトさせた場合に、表示装置20の表示の向きを切り替えることができる。
次に、表示装置20をスライドさせた場合の表示装置20の表示切り替え方法について説明する。
表示装置20を図9(a)に示される状態から図9(c)に示される状態にスライドさせた場合、表示装置20が所定位置に到達すると、磁気センサ(第1の検出手段)72に検出される磁石26から発せられる磁束が所定値(第1の所定値)より大きくなる。ここで、所定位置とは、表示装置20の収納位置から所定量だけスライドした位置である。このとき、表示装置20の表示が停止し、電子ビューファインダ50の表示が開始される。
表示装置20を図9(c)に示される状態から図9(a)に示される状態にスライドさせた場合、表示装置20が所定位置に到達すると、磁気センサ72に検出される磁石26から発せられる磁束が所定値より小さくなる。このとき、電子ビューファインダ50の表示が停止し、表示装置20の表示が開始される。
以上より、表示装置20を収納位置から所定量より大きい距離だけスライドさせた場合に、表示装置20の表示を停止し、電子ビューファインダ50の表示を開始することができる。そのため、電子ビューファインダ50を速やかに使用することができる。
前述したように、表示装置20を下方にスライドさせると、電子ビューファインダ50が露出し、撮影者側に突出する。その状態で表示装置20を上方にチルトさせた場合、表示装置20が電子ビューファインダ50と干渉し、表示装置20や電子ビューファインダ50に傷が付いたり、最悪の場合、故障したりしてしまう。
以下、表示装置20と電子ビューファインダ50との干渉を防止する方法について説明する。
まず、図10を参照して、下方にスライドしている状態の表示装置20を上方にチルトさせる場合の挙動について説明する。図10は、下方にスライドしている状態の表示装置20を上方にチルトさせる場合の挙動の説明図である。図10では、説明に不要な部材は表示していない。
図10(a)は、表示装置20を下方にスライドさせた状態の撮像装置1を示している。図10(b)は、下方にスライドしている状態の表示装置20を上方にチルトさせた状態の撮像装置1を示している。図10(c)は、下方にスライドさせていない状態の表示装置20を上方にチルトさせた状態の撮像装置1を示している。各図の右図は、部分拡大図である。
撮像装置1の本体背面には、図4に示されるように、3つの突起部(規制部材)13aが設けられている。突起部13aは、背面カバー13の内面に固定された背面インナー(不図示)に形成された突起形状であり、背面カバー13に形成された孔に挿通され、外部に露出している。
図10(a)に示される状態では、突起部13aはいずれの部材にも当接していない。図10(b)に示される状態では、3つの突起部13aはそれぞれ、保護カバー23に設けられた立壁の先端部(被当接部)23cに当接する。突起部13aと先端部23cが当接することで、表示装置20の図10(b)に示される位置から上方へのチルト動作が規制される。
また、図10(c)に示される状態では、表示装置20を上方にチルトさせた場合であっても、突起部13aはいずれの部材にも当接しない。このため、図10(c)に示されるように、表示装置20は、上方に180度までチルトすることができる。
以上説明したように、本実施例では、表示装置20と電子ビューファインダ50が接触する前に、突起部13aが先端部23cに当接する。このため、表示装置20のチルト動作による、表示装置20と電子ビューファインダ50との干渉を防止することができる。
本実施例では、3つの突起部13aが設けられ、各突起部は保護カバー23に設けられた先端部23cに当接する。しかしながら、本発明はこれに限定されない。撮像装置本体10に設けられた少なくとも1つ以上の突起部が表示装置20に設けられた被当接部に当接可能であれば、突起部の数、突起部が設けられる位置、および被当接部が設けられる位置に制約はない。
また、突起部13aの位置を調整することで、下方にスライドしている状態の表示装置20を上方にチルトさせる場合のチルト動作が規制される角度(第1の角度)を調整することが可能である。なお、第1の角度は、0度以上の角度である。すなわち、第1の角度は、0度であってもよい。
以下、図11を参照して、突起部13aの位置を上下に調整した場合の表示装置20の挙動について説明する。図11は、突起部13aの位置を上下に調整した場合の表示装置20の挙動の説明図である。図11では、説明に不要な部材は表示していない。
図11(a)は、突起部13aの位置を上側に調整した場合の撮像装置1を示している。図11(b)は、突起部13aを下側に調整した場合の撮像装置1を示している。各図の右図は、部分拡大図である。
図11(a)に示される状態では、突起部13aは保護カバー23に設けられた立壁の内壁(被当接部)23bに当接している。突起部13aが内壁23bに当接しているため、表示装置20は図11(a)の状態から上方にチルト動作を行うことができない。
図11(b)に示される状態では、突起部13aは、表示装置20が図10(b)に示される状態のチルト動作角より大きいチルト動作角を有する状態で、先端部23cに当接している。このとき、保護カバー23の最下面が撮像装置本体10の底面より上に位置している。そのため、撮像装置1を机上に置いたり、三脚を使用したりすることが可能となる。
前述したように、下方にスライドしている状態の表示装置20を上方にチルトさせた場合、チルト動作が規制され、表示装置20と電子ビューファインダ50との干渉が防止できる。一方、電子ビューファインダ50が突出した状態で、電子ビューファインダ50を収納方向へ押下することなく表示装置20を上方にスライドさせると、表示装置20と電子ビューファインダ50とが干渉してしまう。
以下、図12を参照して、下方にスライドしている状態の表示装置20を上方にスライドさせる場合の挙動について説明する。図12は、表示装置20が下方にスライドした状態で、上方にスライドさせる場合の挙動の説明図である。図12では、説明に不要な部材は表示していない。
図12(a)は、表示装置20が図2(a)に示される状態の撮像装置1を示している。図12(b)は、電子ビューファインダ50が途中まで突出した状態の撮像装置1を示している。図12(c)は、電子ビューファインダ50が使用位置(停止位置)まで突出した状態の撮像装置1を示している。各図の右図は、部分拡大図である。
電子ビューファインダ50の下方には、ロックレバー56が備えられている。撮像装置本体10に設けられた軸1aは、ロックレバー56に形成されたガイド溝56cに挿通されている。このため、電子ビューファインダ50は、撮像装置本体10に対し、前後方向へスライド可能に支持されている。また、ロックレバー56は、第5のバネ56bによって撮像装置1の背面側に付勢されている。表示装置20が図12(a)に示される状態、すなわち電子ビューファインダ50が収納状態である場合、ロックレバー56に設けられた立曲げ部56aは電子ビューファインダ50の下方に設けられた突起部50dに押されている。そのため、電子ビューファインダ50は、撮像装置本体10の内部に収納されている。このとき、表示装置20は、ロックレバー56に干渉されることなく、上下方向へスライドすることができる。
図12(b)に示されるように、表示装置20を下方にスライドさせることで、電子ビューファインダ50が突出してきた場合、電子ビューファインダ50の突起部50dも後方に移動する。このため、ロックレバー56が第5のバネ56bに付勢されることで後方への移動を開始し、ロックレバー56の先端部がスライドプレート32の上端に掛かる位置まで突出する。
電子ビューファインダ50が図12(b)に示す状態から図12(c)に示す状態まで突出した場合、ガイド溝56cの端に軸1aが当接することで、ロックレバー56は図12(b)の位置以上に突出しない。
表示装置20を図12(b)や図12(c)に示される状態から上方にスライドさせようとすると、スライドプレート32の上端がロックレバー56の先端と干渉し、上方へのスライドにロックが掛かる。このように構成することで、電子ビューファインダ50が突出している状態で、下方にスライドしている状態の表示装置20を上方にスライドさせることによる、表示装置20と電子ビューファインダ50との干渉を防止することができる。
前述したように、電子ビューファインダ50を図12(b)に示される状態から図12(c)に示される状態まで突出しても、ロックレバー56は図12(b)の位置以上に突出しない。このように構成することで、電子ビューファインダ50の移動量に対し、ロックレバー56の移動量を減らし、ロックレバー56と表示装置20の内部部品との干渉を防止することができる。また、ロックレバー56のロックが解除されるタイミングを電子ビューファインダ50が撮像装置1に収納される状態まで遅らせることが可能となり、表示装置20と電子ビューファインダ50との干渉をより効果的に防止することができる。
以上説明したように、様々な状況においても表示装置20のチルト動作による表示装置20と電子ビューファインダ50との干渉を防止することが可能となる。
本実施例では、電子ビューファインダ50が表示装置20のスライドに連動して突出する構成が用いられているが、本発明はこれに限定されない。電子ビューファインダ50が別途設けられたレバーや操作ボタンを操作することで突出する構成が用いられてもよい。また、電子ビューファインダ50自体をつまんで突出させる構成や、押下することで突出する構成が用いられてもよい。
また、本実施例では、表示装置20をスライドした領域から電子ビューファインダ50が露出する構成を用いているが、本発明はこれに限定されない。光学式のファインダやストロボ装置等の他の装置が露出する構成が用いられてもよい。
図13を参照して、表示装置20の動作について説明する。図13は、表示装置20の動作説明図である。
図13(a)は、表示装置20が撮像装置1に収納された状態を示している。この状態において、撮影者は正面の被写体を撮影したり、撮影画像の再生表示をしたりすることができる。
図13(b)は、表示装置20を下方にスライドさせた状態を示している。この状態において、撮影者は電子ビューファイン50を使用することができる。表示装置20を下方にスライドさせることによって、電子ビューファインダ50は表示装置20が存在しなくなった領域に向かうことで、撮像装置1の本体に収まる収納位置から使用可能な位置(使用位置)に突出する。電子ビューファインダ50は、小型ディスプレイ、レンズ、および接眼窓51を備えている。撮影者は、接眼窓51を介して電子ビューファインダ50を覗くことで、撮影する被写体像の確認をしたり、撮影画像を確認したりすることができる。
図13(c)は、表示装置20を下方にスライドさせた図13(b)の状態から上方に180度チルトさせた状態を示している。この状態では、表示装置20の表示面が被写体側に向けられ、撮影者は、自分撮り撮影を行いやすくなる。また、表示装置20は、電子ビューファインダ50が使用位置へと突出した状態でチルトさせても衝突しないように構成される。これにより、使用者が電子ビューファインダ50を使用した後、収納位置に移動させることなく、表示装置20を上方にチルトさせることが可能となる。表示装置20は、撮像装置本体に対して、図13(a)の状態と図13(c)の状態との間の任意の角度となるように調整される。このような調整は、主に撮影者が撮像装置1を低く構えて被写体を撮影する場合に行われる。
図13(d)は、表示装置20を下方に45度だけチルトさせた状態を示している。この状態は、主に撮影者が撮像装置1を高く構えて撮影する場合に用いられる。
以上説明したように、撮影者に対する撮像装置1の位置が変化した場合であっても、表示装置20をチルトさせることで表示装置20の表示面を撮影者の方に向けることが可能となり、撮影者は最適な状態で表示装置20を視認することが可能となる。さらに、電子ビューファインダ50を使用位置に突出させた状態においても、使用者が収納位置に移動させることなく、表示装置20を任意の角度にチルトさせることが可能となる。
次に、図14を参照して、表示装置20の構成について説明する。図14は、表示装置20の展開斜視図である。図14には、説明をわかり易くするために撮像装置本体10およびヒンジ装置30も表示されている。
表示装置20は、保護窓21、撮影者が触れることで入力操作が行われる静電容量方式のタッチパネル(不図示)、液晶ディスプレイ22、およびカバー部材23を備える。
保護窓21は、外形が液晶ディスプレイ22の外形よりも大きく、液晶ディスプレイ22およびタッチパネルをキズ・汚れから保護するパネルである。本実施例では、保護窓21として、厚さが0.5〜1.0mm程度の強化ガラスを用いているが、光線透過率の高いアクリル樹脂やポリカーボネイト等の透明樹脂を用いてもよい。
保護窓21は、タッチパネルおよび液晶ディスプレイ22と一体の状態で、外周に沿って形成されたロの字型の両面テープ24によってカバー部材23に接着されている。カバー部材23は、表示装置20の周囲を覆い、表示装置20を保護する外観部品である。
タッチパネルは、静電容量方式であり、タッチパネルの配線は、透明導電膜であるITO(Indium Tin Oxide)によって形成される。タッチパネルは、一般にはガラスで形成されるが、透明であり、ITOのアニール等の温度に耐えることが可能であれば樹脂材料で形成されてもよい。透明樹脂材料として、例えば、アクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂等を使用することができる。
液晶ディスプレイ22の背面には、基板61が両面テープ(不図示)によって貼付固定されている。基板61は、基板61上に実装されたコネクタを介して、液晶ディスプレイ22に設けられたフレキシブルプリント基板22aに接続される。
フレキシブルプリント基板62は、第1端が基板61上に実装されたコネクタを介して基板61に接続され、第2端が撮像装置1の内部に設けられた主基板(不図示)に接続される。このような構成により、主基板からの電気信号が表示装置20に伝達される。
スペーサー25は、モールド樹脂部材によって形成され、カバー部材23に、保護窓21の組み付け方向と逆方向から組み付けられている。スペーサー25は、カバー部材23と後述するスライドプレート27との間に挟まれ、カバー部材23とスライドプレート27との隙間を塞ぐ状態で固定されている。
磁石(磁場発生手段)26は、カバー部材23に形成された凹部23aに収納され、接着固定されている。後述する磁気センサが磁石26の位置によって変化する磁束を検出することで、表示装置20の表示のオンオフ切り替えや表示方向の切り替えが実行される。磁気センサは、一般的に磁束を検出する素子として、巨大磁気抵抗(Giant Magnet Resistance:GMR)素子や半導体ホール素子が用いられている。GMR素子は、磁気抵抗効果を利用して主面に平行な磁束を検出するデバイスであり、磁束が強いほど電気抵抗が増加する性質を有する合金(具体的には、ニッケル、鉄、コバルトを主成分とする)から構成される。GMR素子を判定回路に組み込むことで、GMRセンサが形成される。本実施例では、磁石26の位置によって変化する磁束をGMRセンサにて検出し、表示装置20の表示切り替えを行っている。
スライドプレート27は、ヒンジ装置30に対してスライド動作可能に保持され、板金材料によって形成される部品であり、スペーサー25を間に挟んだ状態で、カバー部材23に対してビス止め固定される。
クリックプレート28は、スライドプレート27に固定され、板バネ形状を有した板金部品であり、表示装置20のスライド動作時に収納位置およびスライド位置の両方においてクリック感を出すように構成される。
スライダー機構29は、スペーサー25とスライドプレート27の間に配置され、表示装置20のスライド動作時にフレキシブルプリント基板62がたるまないように所定の方向へ付勢する。
次に、図15および図16を参照して、ヒンジ装置30の構成について説明する。図15は、ヒンジ装置30の展開斜視図である。図15には、説明をわかり易くするために、撮像装置本体10および表示装置20も表示されている。図16は、ヒンジ装置30の一部を拡大した図である。
ヒンジ装置30は、ベースプレート(第1ヒンジ部材)31、アームプレート(第2ヒンジ部材)32、ヒンジカバー33、およびスタンドプレート34、35を備える。ベースプレート31およびアームプレート32の両端には、たち曲げ部が形成されている。スタンドプレート34、35は、撮像装置1の背面を覆う背面カバー13に対して、ビス(不図示)により固定される。
ベースプレート31のたち曲げ部の下方には、回動軸部31cが設けられている。スタンドプレート34のたち曲げ部には回動軸部34aが設けられている。スタンドプレート35のたち曲げ部には回動軸部35aが設けられている。スタンドプレート34aは、回動軸部34aが回動軸部31cと同軸となるようにベースプレート31に組み付けられる。スタンドプレート35は、回動軸部35aが回動軸部31cと同軸となるようにベースプレート31に組み付けられる。回動軸部31c、34aは、クリックプレート44aを挟む状態でピン43aにより加締め固定される。回動軸部31c、35aは、クリックプレート44bを挟む状態でピン43bにより加締め固定される。回動軸部31cはクリックプレート44a、44bからの付勢力と摩擦抵抗力を受け、ベースプレート31はスタンドプレート34、35に対して適度な回動負荷を伴って回動可能に構成され、任意の角度で保持が可能な状態となっている。
ベースプレート31およびアームプレート32のたち曲げ部の上方にはそれぞれ、回動軸部31bおよび回動軸部32fが組付け時に同軸となるように設けられている。回動軸部31b、32fは、クリックプレート42a、42bを挟む状態でピン41a、41bにより加締め固定されている。回動軸部31b、32fはクリックプレート42a、42bからの付勢力と摩擦抵抗力を受け、アームプレート32はベースプレート31に対して適度な回動負荷を伴って回動可能に構成され、任意の角度で保持が可能な状態となっている。
アームプレート32のたち曲げ部の上方の両側には、板金のエッジを保護するためのヒンジカバー33a、33bが固定される。アームプレート32の両端はコノ字状に形成され、両端それぞれにスライドレール32a、32bが嵌入している。スライドプレート27は、スライドレール32a、32bを介して上下方向へスライド動作可能に組み付けられる。アームプレート32には、スライドピン32cが固定されている。スライドピン32cは、クリックプレート28に対して係合した状態でスライド動作可能である。
また、アームプレート32には、ヨークプレート32dが固定されている。ヨークプレート32dは、表示装置20をスライドした状態において、磁石26に対して吸引力を発生させる。ベースプレート31およびアームプレート32にはそれぞれ、フレキガード31a、32eが設けられている。フレキガード31a、32eは、フレキシブルプリント基板62を覆っている。
次に、図17を参照して、表示装置20の動作範囲について説明する。図17は、表示装置20の動作範囲の説明図である。図17(a)は、表示装置20を下方にスライド動作させた状態を示している。図17(b)は、表示装置20を下方にスライド動作させた状態から上方に180度チルトさせた状態を示している。図17(c)は、表示装置20を下方に45度チルトさせた状態を示している。
図17(a)の状態では、スライドプレート27がヒンジ装置30に対してスライドすることで、表示装置20は撮像装置本体10に対して下方にスライドして停止している。このとき、カバー部材23の当接部(不図示)がアームプレート32の端面(不図示)に対して当接することで、表示装置20の位置が決まる。図17(a)の状態では、ヒンジ装置30は、撮像装置本体10に対してスライドしていない。
図17(b)の状態では、表示装置20が撮像装置本体10に当接するとともに、アームプレート32に設けられた曲げ部32gがベースプレート31に設けられた凹部31eに当接する。
図17(c)の状態では、ベースプレート31に設けられた曲げ部31dがスタンドプレート34に設けられた凹部34bに当接する。
以上説明した構成により、表示装置20はヒンジ装置30に対して上下方向へスライド動作可能であり、ヒンジ装置30は撮像装置本体10に対して、上方に180度、下方に45度のチルト動作可能である。
次に、図18および図19を参照して、スライド機構について説明する。図18は、スライドプレート27のアームプレート32に対するスライド動作時の動作説明図である。図19は、表示装置20がスライドした状態でチルトした場合の電子ビューファインダ50に対する回転軌跡を表す断面図である。
図18(a)は、表示装置20が収納位置に位置する場合の状態を示している。図18(b)は、表示装置20を下方にスライドさせた状態(図17(a)の状態)を示している。図18(c)は、表示装置20を下方にスライドさせたときのクリックプレート28およびスライドピン32cの拡大図である。
図18(a)において、表示装置20は収納位置に位置するため、スライドプレート27は収納位置で停止している。このとき、クリックプレート28とスライドピン32cはチャージされており、スライドプレート27を上方に付勢する力が発生している。これにより、カバー部材23はアームプレート32の端面(不図示)に当接して停止し、収納位置に引き込む付勢力が発生している。
図18(b)において、表示装置20はスライド位置に位置するため、スライドプレート27は撮像装置本体10に対して下方にスライドした位置で停止している。このとき、スライドプレート27を下方に付勢する力が発生している。これにより、カバー部材23はアームプレート32の端面(不図示)に当接して停止し、スライド位置に引き込む付勢力が発生している。
図18(c)に示されるように、クリックプレート28とスライドピン32cは板バネ形状により、収納位置およびスライド位置の両方の位置において引き込む方向へ付勢する。スライド動作時の途中の位置においては、適度な負荷が発生するように、クリックプレート28が変形してスライドピン32cに対して摩擦力が発生する。
図19に示されるように、表示装置20は、スライド位置から回動中心70を中心に上方へのチルト回動動作を行う。カバー部材23の端部23bは、表示装置20のチルト回動動作時に、撮像装置本体10から背面に突出した電子ビューファインダ50に接触しないようにクリアランスを確保した状態の軌跡を描くように構成されている。回動中心70から端部23bまでの距離r(表示装置20のスライド量)は、電子ビューファインダ50の突出量によって設定される。このとき、不用意にスライド量を大きく設定すると、表示装置20に外力が加わった際の強度が確保できなくなる懸念があるため、距離rは表示装置20が電子ビューファインダ50に接触することを防止できる必要最小限のクリアランスに設定すればよい。
図18(b)のスライドプレート27の停止位置において、表示装置20は電子ビューファインダ50と適度なクリアランスを確保したスライド量であり、クリックプレート28による付勢力によって不用意にスライド移動して衝突するのを防止することができる。
次に、図20および図21を参照して、表示装置20のスライド動作時のフレキシブルプリント基板62のたるみを抑制するためのスライダー機構29について説明する。図20は、スライダー機構29の動作説明図である。図21は、スライダー機構29の断面図である。
図20(a)は、表示装置20がスライド動作した場合の内部の状態を示している。スライダー機構29のうち、フレキシブルプリント基板62に挟み込まれるように内部で接するスライダー(スライド部材)29aは、2つの引っ張りバネ29bによって下方に付勢されている。スライダー29aは、表示装置20内において、上下方向へスライド移動可能に保持されている。図20(a)の状態において、引っ張りバネ29bは最も伸びた状態となる。フレキシブルプリント基板62は、スライダー29aを介して下方に引っ張られて停止している。図20(a)の状態において、フレキシブルプリント基板62に加わるテンションは最も大きい状態であり、スライダー29aは表示装置20内で最も上方に移動した状態となる。
図20(b)は、表示装置20が収納位置に位置する場合の内部の状態を示している。図20(b)の状態において、引っ張りバネ29bは最も縮んだ状態となる。フレキシブルプリント基板62は、スライダー29aを介して下方に引っ張られて停止している。図20(b)の状態において、フレキシブルプリント基板62に加わるテンションは最も小さい状態であり、スライダー29aは表示装置20内で最も下方に移動した状態となる。
図21(a)は、表示装置20がスライド位置に位置する状態を示している。表示装置20の内部から続くフレキシブルプリント基板62は下方に延びたあと、スライダー29aに接触しながら上方に折り返される。アームプレート32に沿って上方に延びたフレキシブルプリント基板62は、再び下方に折り返される。フレキシブルプリント基板62は、さらに下方に延びた後、撮像装置本体10の開口部10aから内部に挿入され、不図示の主基板(電子基板)に接続される。図21(a)において、フレキシブルプリント基板62は、スライダー29aに接触する折り返し部において下方に引っ張られて停止している。このとき、引っ張りバネ29bによる付勢力は、最も大きくなる。
図21(b)は、表示装置20が収納位置に位置する状態を示している。この状態において、フレキシブルプリント基板62は、図21(a)の場合と同様に折り返され、撮像装置本体10の内部に挿入されている。スライダー29aの位置は上方に移動しているため、引っ張りバネ29bによる付勢力は最も小さくなる。
次に、図22を参照して、スライダー機構29に、回転ローラを追加した場合について説明する。図22は、スライダー機構29の構成説明図である。
図22(a)に示されるように、スライダー29aはスペーサー25に対して上下方向へスライド移動可能に保持されている。引っ張りバネ29bの第1端はスペーサー25の爪部25aに対して係止され、第2端はスライダー29aに対して係止される。これにより、スライダー29aは表示装置20内において、上下方向へスライド可能に保持され、引っ張りバネ29bによって下方に付勢される。
図22(b)は、スライダー機構29の内部構造を説明する断面図である。スライダー29aの中央部には折りたたまれたフレキシブルプリント基板62の内周面に接するように回転ローラ29cが配置されている。回転ローラ29cは、スライダー29aに対して回転可能に保持され、表示装置20のスライド移動時にフレキシブルプリント基板62との摩擦抵抗によって回転を行う。
表示装置20のスライド移動時にスライダー29aが上下移動する際、回転ローラ29cが回転することで、フレキシブルプリント基板62に加わる摺動負荷を減らすことができる。これにより、フレキシブルプリント基板62へのダメージを軽減して、内部配線の断線等の不具合を防止することができる。
このように、スライダー機構29によって、表示装置20をスライド動作させる際のフレキシブルプリント基板62のたるみを防止するとともに、摺動負荷による配線の断線等の不具合を防止することが可能となる。
以上説明したように、表示装置20のスライド時には、ヒンジ装置(チルトの回動中心)を移動せずにスライドさせることで、上方に180度チルト回動させる際に、背面へと突出した電子ビューファインダ50との干渉を防止することが可能となる。また、表示装置20の内部にスライド時の引き込み機構を設けることで、表示装置20を収納位置とスライド位置とのそれぞれに確実に引き込んで停止することが可能となる。さらに、表示装置20内にフレキシブルプリント基板62のスライダー機構29を設けることで、スライド移動時のフレキシブルプリント基板62のたるみおよび断線を防止することが可能となる。
本実施例では、電子ビューファインダ50の突出する構成について、手動で動作させることを想定しているが、本発明はこれに限定されない。表示装置20のスライド動作に連動して電子ビューファインダ50が突出する構成や、別途設けられたレバーや操作ボタンを操作することで突出する構成が用いられてもよい。
また、本実施例では、表示装置20をスライドした領域から電子ビューファインダ50が露出する構成を用いているが、本発明はこれに限定されない。光学式のファインダや他の装置が露出する構成が用いられてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 撮像装置(電子機器)
10 撮像装置本体(本体ユニット)
20 表示装置(第1の表示ユニット)
50 電子ビューファインダ(第2の表示ユニット)

Claims (18)

  1. 本体ユニットと、
    第1の表示ユニットと、
    第2の表示ユニットと、を有し、
    前記第1の表示ユニットは、前記本体ユニットに対してスライド動作が可能であり、
    前記本体ユニットは、前記本体ユニットと前記第1の表示ユニットが重なった状態にて、前記本体ユニットと前記第1の表示ユニットが重なった領域の内部に前記第2の表示ユニットを収納しており、
    前記第2の表示ユニットは、前記第1の表示ユニットが前記本体ユニットに対してスライド動作して前記第1の表示ユニットが存在しなくなった領域に向かい、前記本体ユニットの内部から突出し、
    前記第1の表示ユニットは、前記本体ユニットに対してスライド動作した後、前記本体ユニットの内部から突出している状態の前記第2の表示ユニットに近づくように前記本体ユニットに対してチルト動作した場合、前記第2の表示ユニットに接触しないことを特徴とする電子機器。
  2. 前記第2の表示ユニットは、前記第1の表示ユニットの前記本体ユニットに対するスライド動作に連動して、前記第1の表示ユニットが前記本体ユニットに対して前記スライド動作して前記第1の表示ユニットが存在しなくなった領域に向かい、前記本体ユニットの内部から突出することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第1の表示ユニットは、前記本体ユニットに対してスライド動作した後、前記本体ユニットの内部から突出している状態の前記第2の表示ユニットに近づくように前記本体ユニットに対してチルト動作した場合、前記第2の表示ユニットに接触する前に、前記本体ユニットに当接することを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  4. 前記第1の表示ユニットは、前記本体ユニットに対してスライド動作した後、前記本体ユニットの内部から突出している状態の前記第2の表示ユニットに近づくように前記本体ユニットに対してチルト動作した場合に前記第2の表示ユニットに接触しない位置で係止されることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  5. 前記本体ユニットと前記第1の表示ユニットとを連結する連結ユニットを更に有し、
    前記第1の表示ユニットは、前記連結ユニットを介して、前記本体ユニットに対する、チルト動作およびスライド動作が可能であり、
    前記本体ユニットおよび前記連結ユニットの少なくとも一方には、規制部材が設けられ、
    スライド動作している状態の前記第1の表示ユニットがチルト動作した場合、前記規制部材は、前記第1の表示ユニットが前記第2の表示ユニットに接触する前に、前記第1の表示ユニットに当接することを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  6. 前記本体ユニットは、第1の所定値より大きい磁束を検出することで、前記第1の表示ユニットの表示を停止させ、前記第2の表示ユニットの表示を開始させる第1の検出手段を備え、
    前記第1の検出手段は、前記第1の表示ユニットが収納位置から所定量より大きい距離だけスライド動作した場合、前記第1の表示ユニットに設けられた磁石によって前記第1の所定値より大きい磁束を検出することを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  7. 前記規制部材は、前記本体ユニットの背面側から突出する突起部であることを特徴とする請求項またはに記載の電子機器。
  8. 前記第1の表示ユニットは、前記第1の表示ユニットの周囲を覆い、前記第1の表示ユニットを保護する保護部材を備え、
    前記保護部材は、スライド動作している状態の前記第1の表示ユニットがチルト動作した場合に前記規制部材に当接する被当接部を備えることを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の電子機器。
  9. スライド動作している状態の前記第1の表示ユニットがチルト動作し、前記規制部が前記第1の表示ユニットに当接した場合に、前記第1の表示ユニットの最下面が前記本体ユニットの底面より上に位置することを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の電子機器。
  10. 前記本体ユニットは、係合部材と、前記係合部材を付勢する付勢部材と、を備え、
    前記第1の表示ユニットは、磁石を備え、
    前記第1の表示ユニットが、下方に第1の角度より小さい角度でチルト動作した場合、または上方に第2の角度より小さい角度でチルト動作した場合、前記係合部材は、前記磁石の吸引力により前記第1の表示ユニットの側に移動し、
    前記第1の表示ユニットが、下方に前記第1の角度より大きい角度でチルト動作した場合、または上方に前記第2の角度より大きい角度でチルト動作した場合、前記係合部材は、前記磁石の吸引力と反対方向の前記付勢部材の付勢力により前記本体ユニットの側に移動していることを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の電子機器。
  11. 前記第1の表示ユニットがチルト動作していない場合、前記係合部材は、前記磁石の吸引力により前記第1の表示ユニットの側に移動していることを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
  12. 前記連結ユニットは、前記第1の表示ユニットに保持され、前記第1の表示ユニットとともにスライド動作を行う第1スライド部材を備え、
    前記係合部材は、前記磁石の吸引力により前記第1の表示ユニットの側に移動している間、前記第1の表示ユニットとともにスライド動作を行うように、前記第1スライド部材に係合していることを特徴とする請求項10または11に記載の電子機器。
  13. 前記本体ユニットは、第2の所定値より大きい磁束を検出することで、前記第1の表示ユニットの表示画像の向きを変更する第2の検出手段を備え、
    前記第2の検出手段は、前記表示ユニットが第3の角度より大きい角度でチルト動作した場合、前記第1の表示ユニットに設けられた磁石によって前記第2の所定値より大きい磁束を検出することを特徴とする請求項から12のいずれか1項に記載の電子機器。
  14. 前記本体ユニットと前記第1の表示ユニットとを連結する連結ユニットを更に有し、
    前記第1の表示ユニットは、前記連結ユニットを介して、前記本体ユニットに対する、チルト動作およびスライド動作が可能であり、
    前記第1の表示ユニットの前記連結ユニットに対するスライド量は、前記第1の表示ユニットがチルト動作した場合に前記本体ユニットの内部から突出している状態の前記第2の表示ユニットに接触することを防止するように設定されていることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  15. 前記連結ユニットは、前記本体ユニットに保持されている第1ヒンジ部材と、前記第1ヒンジ部材に回動可能に保持されている第2ヒンジ部材と、を備え、
    前記第1の表示ユニットは、前記第2ヒンジ部材にスライド可能に保持されていることを特徴とする請求項14に記載の電子機器。
  16. 前記第1ヒンジ部材は、前記本体ユニットに対してチルト動作可能であることを特徴とする請求項15に記載の電子機器。
  17. 前記第1の表示ユニットは、第1の付勢手段を備え、
    前記第2ヒンジ部材は、第2の付勢手段を備え、
    前記第1の付勢手段および前記第2の付勢手段は、前記第1の表示ユニットを、前記本体ユニットに収納されている位置およびスライド動作した位置で停止するように付勢することを特徴とする請求項15または16に記載の電子機器。
  18. 前記第1の表示ユニットと前記本体ユニットの内部に設けられている電子基板とを接続するためのフレキシブルプリント基板と、
    前記フレキシブルプリント基板に接触し、前記第1の表示ユニットの内部にスライド動作可能に保持されている第2スライド部材と、
    前記第2スライド部材を所定の方向へ付勢する第3の付勢手段と、を更に有し、
    前記フレキシブルプリント基板は、前記第2スライド部材によって前記所定の方向へテンションが加わるように配置されており、
    前記フレキシブルプリント基板は、前記第1の表示ユニットが前記本体ユニットに収納されている位置とスライド動作した位置との間を移動する間、テンションが加えられていることを特徴とする請求項14から17のいずれか1項に記載の電子機器。
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