JP2005215078A - 電子機器 - Google Patents

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摂哉 片岡
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直樹 松本
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Abstract

【課題】外装面に設けられる回転操作部材の操作性がよく、かつ、該回転操作部材が落下等の衝撃から保護されるような電子機器を提供すること。
【解決手段】電子機器である本カメラ1は、鏡枠ユニット,電池室,LCDユニット8,メインコンデンサ,サブ基板,メディアスロットが実装されるメイン基板等を内蔵する前カバー2,中カバー3,後カバー4有しており、中カバー3の左上方稜部3vには、回転ダイヤル20が凸状態で配置されている。中カバー3の左上辺凸部3cは、回転ダイヤル20の外径より上側に突出しており、中カバー3の左端面3sも回転ダイヤル20の外径と同位置、または、より外側にあり、回転ダイヤル20に落下等の衝撃が作用しにくいようなカメラ外装の配置構造を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器における外装面に取り付けられる操作部材の配置構造に関する。
従来、電子機器においてその外装面に取り付けられるスイッチ等の操作部材の配置構造に関して、特許文献1に開示のカメラは、カメラ本体の上面と側面の曲がり部にズーム動作用回転部材である回転ダイヤルが配置されている。上記回転ダイヤルは、レリーズ釦の近傍に配置されていることからズーミング操作後のレリーズ操作をカメラを持ち替えることなくそのまま行え、撮影がしやすい配置を有している。
また、特許文献2に開示の電子機器は、外装部に操作部材である操作釦が設けられているが、その操作釦の周囲の外装部は、上記操作釦よりも高く盛り上げて形成されている。従って、上記電子機器を床などに落下させた場合、上記操作釦は、周囲の外装部の盛り上げ部によって確実に保護される。
特許文献1は、特開平11−64946号公報である。 特許文献2は、特開2003−125262号公報である。
しかしながら上述の特許文献1に開示されたカメラでは、上記回転ダイヤルが外装体稜部表面より突出しているため、落下等により上記回転ダイヤルが衝撃を受ける可能性が高く、上記回転ダイヤルが破損してしまう危険性が高い。
一方、特許文献2に開示された電子機器によれば、上記操作釦が周囲の盛り上がった外装部によって囲まれている構造であることから、上記操作釦が外力から保護されるが、必ずしも上記操作釦の操作性がよいとはいえない。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、電子機器に設けられる回転操作部材の操作性がよく、しかも、落下等による衝撃から上記回転操作部材が保護されるような配置構造を有する電子機器を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の電子機器は、二つの外装面が互いに交差する稜部に、この二つの外装面それぞれより外方向に突出して、この稜と平行な軸回りに回転して操作される回転操作部材と、上記二つの外装面それぞれに設けられ、上記回転操作部材の凸量より大きく突き出た凸部とを有しており、上記回転操作部材の凸量を呈する位置より上記二つの外装面の凸部頂点の方が外方側にある。。
本発明の請求項2記載の電子機器は、請求項1記載の電子機器において、上記回転操作部材はその外周がゴムで覆われている。
本発明の請求項3記載の電子機器は、請求項1、または、2記載の電子機器において、上記回転操作部材は、上記電子機器内(方向)に向けて変位(移動)可能である。
本発明の請求項4記載の電子機器は、請求項1記載の電子機器において、さらに、上記二つの外装面の交差する稜部近傍には、上記回転操作部材の端面方向における上記二つの外装面の少なくとも一方の面には、上記回転操作部材の外径方向に向かって盛り上がった凸部を有することを特徴とする。
本発明によれば、電子機器に設けられる回転操作部材の操作性がよく、しかも、落下等による衝撃から上記回転操作部材が保護されるような構造を有する電子機器を提供することができる。
以下、図を用いて本発明の実施形態を説明する。
図1,2は、本発明の一実施形態の電子機器であるカメラの外観を示す図であって、図1は、カメラ前面側からみた斜視図であり、図2は、カメラ背面側からみた斜視図である。図3は、上記カメラの正面図であり、一部、回転スイッチ部まわりを断面で示す。図4は、上記カメラの平面図である。図5は、上記カメラの左側面図である。図6は、図1のA矢視図であって、回転スイッチ部まわりの外観を示す。図7は、上記カメラを背面からみた図であって、上記カメラを右手でホールドした撮影時の状態を示す。
なお、以下の説明においては、カメラの前後方向に関して被写体側方向を前方(図中、+Z方向)とし、その逆(背面側)方向を後方とする。また、カメラの上下方向に関して図中、+Y方向を上方向とする。さらに、カメラの左右方向に関しては、前面側からみた左右方向で示す。すなわち、図中、+X方向を右方向とする。上記X,Y,Z方向は、互いに直交する方向である。そして、Z方向は、撮影光学系の入射光の第一の光軸O1 と平行な方向である。なお、上記撮影光学系の入射光は、鏡枠ユニット内で撮像素子側である下方(−Y方向)に向け、第二の光軸O2 に向けて屈折されるものとする。
本実施形態のカメラ1は、被写体画像を電気的撮像信号に変換する撮像素子を内蔵し、画像記録用メディアが着脱可能なデジタルカメラであり、図1,2に示すように各カメラ内蔵部材を内部に収納する外装部材として前カバー2と、中カバー3と、後カバー4とを有している。
前カバー2には前面部に前面パネル52が固着され、上方前面部右側に撮影光の入射部に配され、前枠53に保持される保護ガラス54と、上方前面中央部にストロボ窓部55とが設けられる。
中カバー3は、帯状枠形状を有する部材であって、前カバー2と後カバー4に挟持された状態で保持される。この中カバー3には盛り上がって形成される左上辺凸部3cにレリーズスイッチ46(後述)の操作用レリーズ釦31と、右上辺にマイクロフォン穴部3jとが配される。カメラグリップ側である左辺の左辺端面3sに操作部材であるキャンセル釦33,操作部材であるパワースイッチ釦34とが配され、それらの釦33,34の間の位置に操作部材であるモード選択釦35が配されている。
さらに、中カバー3の上辺と左辺との2つの外装面が交差する稜部に形成される稜部曲面(Z方向に平行な曲面)3vに設けられる開口部3aに回転操作部材である回転ダイヤル20が配される。また、中カバー3の右辺側面には吊り環32が固着されている。
後カバー4には背面部に後面パネル56が固着され、後面パネル56を避けたカメラグリップ側である左側上方位置に一対のズーム釦57,58が配されている。後面パネル56の右寄り部分の広い範囲が透明なLCD表示領域部56aとなっており、該領域にて後述する表示LCD8の表示画面が観察可能である。後面パネル56のLCD表示領域部56aの左側のカメラグリップ部には多数個からなるグリップ滑り止め用の小さい凹部群56bが設けられている。但し、下側の幾つかは、スピーカー用貫通穴となっている。
後カバー4に配されるズーム釦57,58は、後述するプッシュタイプのタクトスイッチ47,48をオンオフ操作するための操作釦であって、それらの釦の押圧操作によって、テレ、または、ワイドへの撮影レンズのズーミングが行われる。
中カバー3の左辺端面3s上に配されるキャンセル釦33とパワースイッチ釦34は、後述するプッシュタイプのタクトスイッチ49,50をオンオフ操作するための押圧操作釦である。パワースイッチ釦34は、カメラの電源のオンオフ操作用の操作部材であり、キャンセル釦33は、直前に設定された内容をキャンセルする操作用の操作部材である。モード選択釦35は、上下方向の3位置にスライド操作可能な後述するスライドスイッチ51の操作用の操作部材であって、カメラの静止画撮影モードと再生モードと動画撮影モードを選択するための操作釦である。
回転ダイヤル20は、回転スイッチ18(図3)を操作するためのダイヤルであり、回転スイッチ18とともに回転スイッチケース19に保持され、その回転スイッチケース19は、後述するように後カバー4内部にビス9Iにより取り付けられている。そして、回転ダイヤル20は、上記稜部曲面3vに平行な軸20a(図10)まわりの回転操作と、平行な軸20aと直交するカメラ内側へのS方向(図3)へのクリック操作(押圧操作)とが可能である。なお、回転ダイヤル20の外周面部は、所定厚みのゴム素材で形成されている。回転ダイヤル20の最初の上記S方向へのクリック操作によって設定メニューが表示され、続いて、回転操作によってメニューの1つが選択され、その後のクリック操作によって選択したモードが決定される。
図1,4に示すようにキャンセル釦33とパワースイッチ釦34が配されている中カバー3の左辺端面3sは、前カバー2,後カバー4の中カバー3との左辺接合部C1 ,C2 よりわずかに盛り上がった端面位置にある。キャンセル釦33とパワースイッチ釦34は、左辺端面3sからわずかに凹んだ位置に挿入配置され、それらの釦表面が左辺端面3sとほぼ同一、または、それよりわずかに内側に位置するように配置される。モード選択釦35もその釦表面が左辺端面3sとほぼ同一面に位置するように配置される。
前カバー2と後カバー4の左側端部には中カバー3との左辺接合部C1 ,C2 より傾斜しながら外側に盛り上がっており、中カバー3の左辺端面3sの左方向位置近くまで突出する傾斜面状の盛り上がり凸部2e,4kが形成されている。
図1,6と後述する図15(A)等に示すように回転ダイヤル20は、中カバー3の上辺と左辺の稜部曲面3vの開口部3aに配置されるが、その回転ダイヤル20の表面は、中カバー3の稜部曲面3vより突出して配置されている。また、前カバー2と後カバー4の上辺と左辺の稜部には中カバー3の稜部曲面3vとの稜部接合部C3 ,C4 から斜め上方(回転ダイヤル20の外径方向)に傾斜面状の盛り上がり凸部2f,4mが形成されている。
レリーズ釦31とズーム釦57,58とは、撮影時に操作されるべき第一操作釦グループを構成し、キャンセル釦33とパワースイッチ釦34とモード選択釦35と回転ダイヤル20とは、非撮影時に操作されるべき第二操作釦グループを構成する。
上述した各操作釦の配置によると、撮影時にカメラ1の左側グリップ部を右手でホールドした状態では、図7に示すように人差し指でレリーズ釦31が押圧操作が可能であり、親指でズーム釦57,58も押圧操作が可能である。しかし、非撮影時に使用されるキャンセル釦33,パワースイッチ釦34およびモード選択釦35の押圧操作、または、スライド操作等は困難である。勿論、非撮影時、図7のホールド状態以外のカメラ保持状態では、キャンセル釦33,パワースイッチ釦34,モード選択釦35および回転ダイヤル20は、盛り上がり凸部2e,4kや2f,4mの内側に配されており、操作が容易である。なお、非撮影時に操作されるべき操作釦33Aを、例えば、図7のようにカメラの左側背面のグリップ部側上部に配置すると、撮影時に親指等で操作釦33Aが不用意に押圧されて誤操作される可能性がある。
次に、本実施形態のカメラ1の内部に収納される各構成部材の詳細な配置について説明する。
図8は、本実施形態のカメラの主要構成部材を示す分解斜視図である。図9は、上記カメラの中カバーおよびベースフレームに組み付けられる各スイッチ関連部材の分解斜視図である。図10は、上記カメラの配置を示すXY平面に沿った断面図である。図11は、上記カメラの配置を示すXZ平面に沿った断面図である。図12は、上記カメラの配置を示す撮影光学系の光軸を通るYZ平面に沿った縦断面図である。図13は、上記カメラの配置を示す中央部のYZ平面に沿った断面図である。図14は、上記カメラの左側のメインコンデンサ,サブ基板まわりのXZ平面に沿った部分拡大断面図である。図15(A),(B)は、中カバー3,後カバー4へ組み込まれた回転スイッチを示すXY平面に沿った部分拡大断面図であり、図15(A)は、回転ダイヤルの非操作状態を示し、図15(B)は、回転ダイヤル押圧操作状態を示す。
図8に示すように本実施形態のカメラ1は、主要構成部として上述した前カバー2,中カバー3,後カバー4の他に、ストロボユニット5と、板状の基台であるベースフレーム6と、鏡枠ユニット7と、TFTタイプLCDを有する表示ユニットであるLCDユニット8と、電池10が装填可能な電池室板11と、電池室蓋12と、メイン基板15と、電気部品であるサブ基板17と、電気部品である回転スイッチ18と、メディアスロット16と、電気部品であるストロボ発光用のメインコンデンサ25と、電気部品であるスイッチFPC(フレキシブル基板)45と、スピーカー22と、マイクロフォン39、および、各接続用FPC等を有してなる。
前カバー2にはその前面に前パネル52が固着されており、上述したように前面上部の右側に鏡枠ユニット7の第一の光軸O1 位置に前枠53に保持された保護ガラス54が配され、その左側にストロボ窓部55が配されている。なお、前枠53には、レンズキャップ144が着脱可能である(図12)。
中カバー3には下辺部に電池室開口部3iを開閉する電池室蓋12が回動自在に組み付けられ、他の機器ともいうべきクレードルと接続するためのコネクタ(接点)27が固着される。上辺部にレリーズ釦31と、マイクロフォン39と、ストロボ用トリガコイル40とが配され、右辺部に吊り環32が位置決め穴3pで位置決めされた状態で押さえ板32aを介して取り付けられる。中カバー3の左辺部には上述したようにキャンセル釦33,パワースイッチ釦34,モード選択釦35が装着される。
レリーズ釦31は、図10に示すように内部にガイド軸部31aと押圧突起部31bを有しており、中カバー3の上部のガイド穴にてガイド軸部31aを介して摺動自在に支持されている。そして、レリーズ釦31は、ガイド軸部31aの外周に戻しバネ31cが組み込まれ、上方に付勢されており、押圧突起部31bを介してレリーズスイッチ46の押圧操作が可能である。
電池室蓋12は、中カバー3の電池室開口部3iに回動軸14に回動、かつ、スライド自在に支持される。電池室蓋12を開放する場合、図13に示すように一旦閉位置Paからカメラ前方へのスライド位置Pbへに引き出てから下方の開放位置Pcに回動させることができる。なお、電池室蓋12の開閉状態は、電池室蓋12のスライド位置をメイン基板15に実装された電池蓋開閉検出スイッチ60によって検出される。また、電池室蓋12の開放状態で電池室開口部3iより電池10、および、記録メディアは、上,下方向(Y方向)に着脱可能である。
キャンセル釦33,パワースイッチ釦34は、図9,10に示すように中カバー3の釦挿入口3d,3eに挿入され、釦33,34の凸部33a,34aを釦付勢用スイッチバネ板36の穴36b,36cに挿入固着される。スイッチバネ板36は、U部36aを介して中カバーのスイッチバネ板取り付け部3kにて固着されている。スイッチバネ板36によりキャンセル釦33,パワースイッチ釦34は、外側に付勢された状態で押圧操作可能に支持される。
モード選択釦35は、図9,10に示すように中カバー3の釦挿入口3fに挿入され、該釦35のネジ穴35aにスイッチ板37の穴37aを挿通させたビス9Lを螺着することによってスイッチバネ板36と固着される。モード選択釦35は、スイッチバネ板36の固着により釦挿入口3fにて上下方向にスライド操作可能に支持される。
後カバー4には内側右寄り部分にその表示面がXY平面に沿った状態のLCDユニット8がビス9Qにより固着される。LCDユニット8の左側の左下方部にスピーカー22が装着される。左側背面上部の釦開口部に外方側からズーム釦57,58が挿入され、釦付勢用スイッチ板を介して支持されており、ズーム釦57,58は、該スイッチ板により後方に付勢され、背面側より押圧操作可能である。
メイン基板15は、背面側にメディアスロット16と電池蓋開閉検出スイッチ60とが実装されている。前面部にはサブコネクタ21A,スイッチコネクタ21B,鏡枠用コネクタ21D,21E,クレードルコネクタ21F,IWコネクタ21G等が実装されている。なお、メディアスロット16のメディア挿入口は、組み立て状態で下方の中カバー3の電池室開口部3i側に対向して位置するように配置される。
電池室板11は、電池10が挿入可能であって、厚み方向がZ方向である電池室を形成するコの字状(溝型)折り曲げ板部材であって、左側端部にビス挿通穴11aと、右側端部に2カ所の取り付け用凸部11bとを有している。
鏡枠ユニット7は、鏡枠本体61に組み込まれ、屈折撮影光軸である第一,二の光軸O1 ,O2 をもつ撮影光学系と撮像素子のCCDユニットとを有する(図12)。なお、鏡枠本体61にはその背面部にベースフレーム6に対する位置決めピン61t,61uが設けられている(図12)。
上記撮影光学系は、光軸O1 ,O2 を有する第一光学系と、光軸O2 を有する第二,三,四光学系からなる。なお、光軸O1 は、被写体に向かう光軸Oであり、光軸O2 は、光軸O1 を下方に略90°折り曲げた光軸Oである。第一光学系は、撮影光入射側の鏡枠上方に位置する第一群枠71に保持される第一群前レンズ151と、プリズム152と、第一群後レンズ153とを有してなる。第二光学系は、第二群枠72に保持される第二群レンズ154とを有してなる。第三光学系は、第三群枠73に保持される第三群レンズ155とを有してなる。第四光学系は、鏡枠本体61に直接保持される第四群レンズ156を有してなる。なお、第三群レンズ155と第四群レンズ156との間には、NDフィルタ93が配される。そして、第一群前レンズ151に被写体側前面には、前枠53に保持される保護ガラス54と、前枠53に着脱自在のレンズキャップ144が配される。
上記CCDユニットは、光軸O2 の下方位置に配され、光学フィルタ157と、CCD131と、CCD用FPC142とを有してなる。CCD131の下方部にはシールド板143が配されている。
スイッチFPC45は、およそコの字状(溝型形状)の折り曲げ形状を有しており、YZ面に平行な中央平面部には外側に電気部品であるタクトスイッチ49,50が実装され、その中央平面部から傾斜して折り曲げられた平面部に電気部品であるスライドスイッチ51が実装されている。後方面上部の折り曲げ部にはタクトスイッチ47,48が実装されており、さらに、その上部にレリーズスイッチ46が実装されている。
回転スイッチ18は、サブ基板17が固着された回転スイッチケース19を有し、該スイッチケースに組み込まれ、回転,押圧可能な操作部材として回転ダイヤル20を有している。
ストロボユニット5は、傘支持台43と、傘支持台43に支持される反射傘41と、反射傘41に取り付けられるストロボ発光管42とからなる。
ベースフレーム6は、金属板を折り曲げて形成される板部材であって、図8,9に示すように主にそれぞれが折り曲げにより形成される平面であって、左側に形成される第一領域部(前面側,第一の領域の一方の面側)6aおよびその裏面である第一領域部裏面(背面側,第一の領域の他方の面側)6bと、第一領域部6aの左側から後方に屈曲して形成される段差部6sと、段差部6sから左側に屈曲して第一領域と平行に形成される第二領域部(第一の領域と区分けされる第二の領域の一方の面側)6cと、第二領域部6cの左端から前方側に屈曲してYZ面と平行に形成される左端立ち上げ部6dとを有している。第一領域部6aと第二領域部6cとは、それぞれXY平面に平行な平面とする。段差部6sの段差tは、LCDユニット8の厚みにおよそ等しい。
ベースフレーム6の第一領域部6aの平面部(XY面)には右方部に位置決め穴6h,6g,6iと、中央部に係止凸部6kと、左方部にビス穴(ネジ穴)6jと、上方部に取り付け穴6tとが設けられる。第一領域部の右端部から前方に段差曲げされた平面部(XY面)にビス挿通穴6fが設けられる。第一領域部6aの中央部から前方側へ立ち曲げされた平面部(XY面)にビス穴6mが設けられる。第一領域部6aから前本枠側に立ち曲げされた平面部(XZ面)6rに2つの位置決め穴が設けられる。第二領域部6cの平面部(XY面)には上方部にビス挿通穴6eが設けられる。第二領域部6cの上部にて前方側に段差曲げされた平面部(XY面)に2つの位置決めピン6qが設けられる。左端立ち曲げ部(YZ面)6dには位置決めピン6pが設けられ、左端立ち曲げ部6dの下方先端部にて内側へ折り曲げされた平面部(XY面)にビス穴6nが設けられる。
ベースフレーム6には電池室板11,メイン基板15,スイッチFPC45,電池押さえ44,ストロボユニット5等が取り付けられる。すなわち、電池室板11は、凸部11bを係止凸部6kに係合させた状態でビス挿通穴11aを挿通させたビス9Pをビス穴6jに螺着してベースフレーム6の第一領域部6a前面左側に取り付けられる。さらに、ベースフレーム6には上方部位置にストロボユニット5と、電池接片44aおよび電池バネ44bを有する電池押さえ44とが取り付け穴6tを介して取り付けられる。
メイン基板15は、ビス挿通穴15a,切り欠き15bを挿通させたビス9J,9Kをビス穴6m,6nに螺着してベースフレーム6の前方部にXY面に平行な状態で取り付けられる。
スイッチFPC45は、位置決めピン6p,6qにスイッチFPC45の位置決め穴45a,45bをそれぞれ嵌入させて位置決めし、ベースフレーム6の左端立ち曲げ部6dの外側と第二領域部6cとの裏側に両面テープなどにより固定される。上記スイッチFPC45の固定状態では、タクトスイッチ47,48が第二領域部6cの上方折り曲げ部裏面の位置に、また、タクトスイッチ49,50が立ち曲げ部6d外面の位置に,スライドスイッチ51が立ち曲げ部6dに形成される傾斜面の位置に、さらに、レリーズスイッチ46が上部の立ち曲げ平面部6rの所定位置にそれぞれ配置される。
電池押さえ44は、ベースフレーム6の第一領域部6aの上方の取り付け穴6tにボス部を嵌入した状態でビス9Nを螺着して固着される(図13)。
ストロボユニット5は、傘支持台43を電池押さえ44にビス9Mにより固定され、ベースフレーム6の第一領域部6aの上方に組み付けられる(図13)。
上記スイッチ,ストロボユニット,電池室板等の各部材が装着されたベースフレーム6は、後カバー4の位置決めピン4hに位置決め穴6hを嵌入させて位置決めし、ビス挿通穴6f,6eを挿通させたビス9H,9Gをビス穴4i,4gに螺着して後カバー4の内部に取り付けられる。
回転スイッチ18は、サブ基板17と一体化された状態で後カバー4の左側内側のボス部のビス穴4jに回転スイッチケース19のビス挿通穴19aを挿通させたビス9Iを螺着することにより後カバー4に取り付けられる(図8,10)。
上述した後カバー4の組み付け状態では、図11に示すようにベースフレーム6の第一領域部裏面6bに対向し、段差部6sの段差tにLCDユニット8が位置し、裏面6bを覆うようにな状態となる。なお、LCDユニット8は、防塵シート枠59を介した状態で後パネル56に当接している。
各構成部材間の電気接続を行う各FPCは、メイン基板15,サブ基板17のそれぞれのコネクタに接続される。すなわち、メイン基板15のサブコネクタ21A,スイッチコネクタ21B,鏡枠用コネクタ21D,21E,クレードルコネクタ21F,IWコネクタ21Gにそれぞれサブ基板FPC26,スイッチFPC45,CCD用FPC142等の鏡枠関係FPC,クレードルFPC28等が接続される。さらに、サブ基板17のLCDコネクタ21H,BLコネクタ21J,サブコネクタ21KのそれぞれにLCD用FPC23,BL用FPC24,サブ基板FPC26が接続される。
後カバー4の中カバー3への組み合わせ結合に際して、鏡枠ユニット7は、後カバー4取り付けられているベースフレーム6の第一領域部6a前面右側に鏡枠本体61の位置決めピン61t,61uを位置決め穴6g,6iに嵌入させて位置決めして保持され(図12)、メインコンデンサ25は、ベースフレーム6の第二領域部6c前方にてコンデンサ支持部6uとベースフレーム6の立ち曲げ部6dの傾斜面に挟まれた状態で保持される(図11)。
鏡枠ユニット7,メインコンデンサ25が位置決め保持された状態の後カバー4は、中カバー3に組み合わせ結合される。そのとき、回転スイッチ18の回転ダイヤル20は、中カバー3の開口部3aを挿通させてダイヤル外周部を外方に露呈した状態とする。
中カバー3の前面側には、前カバー2が組み合わせて接合される。この接合状態で鏡枠ユニット7は、上述した位置決め状態で前カバー2とベースフレーム6とで挟持されて保持される。
上記各カバーの接合状態にてビス9A,9B,9C,9Dを中カバー3と後カバー4との右,左面側からビス挿通穴3m,3n,3g,3hと、4c,4d,4a,4bを挿通させ、前カバー2のビス穴2a,2b,2c,2dに螺着する(図10)。さらに、ビス9E,9Fを中カバー3と後カバー4との下面側からビス挿通穴4e,4fを挿通させ、中カバー3のビス穴3q,3rに螺着し、ビス9R,9Sを中カバー3のビス挿通穴3t,3uを挿通させ、前カバー2のビス穴2g,2hに螺着する。このようにして、後カバー4と中カバー3と前カバー2とは、一体結合状態となる。
上述した後カバー4と中カバー3と前カバー2の結合によりカメラ1としての組み立てが完了する。
上述したカメラ1において、XY断面上で図10に示すようにカメラ右側に鏡枠ユニット7,中央部に電池室板11で形成される電池室が配置され、左側にサブ基板17およびメインコンデンサ25が配置され、サブ基板上部に回転スイッチ18が配置される。
また、XZ断面、または、YZ断面上でのカメラ1の配置としては、図11,13,14に示すようにベースフレーム6の第一領域部6a前面に鏡枠ユニット7と電池10が収納される電池室板11で形成される電池室とが位置し、その裏面6b側であって段差部6sの段差にLCDユニット8が位置する。ベースフレーム6の第二領域部6cの前面側にXZ面に沿ったサブ基板17とメインコンデンサ25との電気部品が位置し、第二領域部6cの後面側にスピーカー22が位置する。さらに、電池室の前面部にメディアスロット16が位置する。また、電池室およびメインコンデンサ25,サブ基板17の前側にXZ面に沿ったメイン基板15が位置している。メイン基板15の上部、かつ、電池室前面位置にストロボユニット5が位置する。
鏡枠ユニット7の光軸O1 ,O2 を通る断面のYZ平面上では図12に示すようにベースフレーム6の第一領域部6aの前面に鏡枠ユニット7が配され、第一領域部裏面6b後方にLCDユニット8が配される。
そして、カメラ上面左側に配置されるレリーズ釦31の下方位置にはレリーズスイッチ46が位置している。カメラ左側(グリップ側)背面上部に配置されるズーム釦57,58の内方位置にはタクトスイッチ47,48が位置している。さらに、カメラ左側面に配置されるキャンセル釦33,パワースイッチ釦34の内方位置にはタクトスイッチ49,50が位置しており、同様にカメラ左側面に配置されるモード選択釦35の内方位置にはスライドスイッチ51が位置している。
撮影時において、レリーズ釦31の押圧操作によりレリーズスイッチ46のオン信号が出力され、また、ズーム釦57,58の押圧操作によりタクトスイッチ47,48のオン信号が出力される(図10)。一方、非撮影時において、キャンセル釦33,パワースイッチ釦34の押圧操作によりタクトスイッチ49,50のオン信号が出力される。非撮影時のモード選択釦35のスライド操作によって操作部35bを介してスライドスイッチ51がスライド駆動され、切り換え信号が出力される(図11)。
また、回転スイッチ18の回転ダイヤル20は、カメラ上面と左側面の稜部に位置している。非撮影時、回転ダイヤル20のS方向(図3)への押圧操作によって回転スイッチ18よりオン信号が出力され、回転ダイヤル20の回転方向の回転操作により回転スイッチ18より回転位置に対応した切り換え信号が出力される。
回転ダイヤル20が非操作状態(自由状態)にある時、図3,15(A)に示すように中カバー3の左上辺凸部3cは、その左方延長線が回転ダイヤル20の外径の上端位置(凸量)よりわずかな寸法δだけ上方位置にあり、同時に中カバー3の左辺端面3sの上方への延長線は、回転ダイヤル20の外径の左端位置(凸量)より少なくとも外側に位置する。従って、カメラ1に上方向、または、左方向からの衝撃力が作用したとしても回転ダイヤル20に直接その衝撃力が作用しにくく、回転スイッチ18が上記衝撃力から保護されることになる。
また、中カバー3の上辺と左辺の稜部曲面3v上の開口部3a後側には曲面に沿ってわずかに外側に突出するダイヤル保護用凸部3bが設けられている。回転ダイヤル20は、図15(B)に示すようにS方向の所定ストロ−ク押圧されるが、その押圧状態でさらに、上記ストロ−ク以上の外力を受けた場合、回転ダイヤル20の外周のゴムが押圧変形して、中カバー3のダイヤル保護用凸部3bで上記外力を受ける。従って、回転スイッチ18に無理が力が作用せず、該スイッチ18が保護される。
上述した本実施形態のカメラ1においては、非撮影状態で上記第二操作釦グループの操作して撮影モード等の設定が行われる。そして、カメラグリップ部をホールドした撮影状態では、上記第一操作釦グループを操作することにより、ズーミングが行われ、さらに、レリーズ指示がなされる。そのレリーズ指示にともなって鏡枠ユニット7の上記第一光学系〜第四光学系より取り込まれた被写体像のデータがCCD131にて撮像信号に変換され、撮像信号処理部(図示せず)を介してメディアスロット16に装着されている記録メディアに記録される。
上述したように本実施形態のカメラ1によれば、カメラ1のグリップ側端部であって右手ホールド状態で手のひらが位置する中カバー3の左辺端面3sとその上方位置の稜部上とに非撮影動作指示のための操作を行う上記第二操作釦グループのキャンセル釦33,パワースイッチ釦34,モード選択釦35および回転ダイヤル20を配置する。さらに、それらの釦33,34,35,20の前後方向(厚み方向)の前カバー2,後カバー4には、盛り上がり凸部2e,4kや2f,4mが形成されている。そして、カメラ1のグリップ側端の上部および背面であって、右手ホールド状態で人差し指と親指とが位置する中カバー3の左上辺凸部3cと後カバー4の左側背面部とに撮影時に操作される上記第一操作釦グループのレリーズ釦31とズーム釦57,58が配置されている。従って、グリップ部をホールドした状態では、撮影時に上記第一操作釦グループが操作しやすいが、上記第二操作釦グループは、操作できないので操作ミスが生じにくい。勿論、グリップ側をホールドしない非撮影状態であれば、上記第二操作釦グループの操作が容易であり、カメラとして使い勝手がよい。
さらに、回転ダイヤル20の外径が中カバー3の左上辺凸部3cおよび左辺端面3sよりは外方に出ていないことから、回転ダイヤル20は、その上方および左方側からの外力による衝撃を受けにくい。
また、回転ダイヤル20がS方向(図15(B))に所定のクリックストロ−ク以上の押圧外力を受けた場合、回転ダイヤル20の外周のゴムが押圧変形するので中カバー3のダイヤル保護用凸部3bで上記外力を受けることになり、回転スイッチ18に無理が力が作用せず、該スイッチ18の破損が防止される。
本発明による電子機器は、外装面に設けられる回転操作部材の操作性がよく、かつ、該回転操作部材が落下等の衝撃から保護されるような電子機器として利用できる。
本発明の一実施形態であるカメラの前面側からみた斜視図である。 図1のカメラの背面側からみた斜視図である。 図1のカメラの正面図であり、回転スイッチ部まわりが断面で示される。 図1のカメラの平面図である。 図1のカメラのの左側面図である。 図1のA矢視図であって、回転スイッチ部まわりの外観を示す。 図1のカメラを背面からみた図であって、上記カメラを右手でホールドした撮影時の状態を示す。 図1のカメラの主要構成部材を示す分解斜視図である。 図1のカメラの中カバーおよびベースフレームに組み付けられる各スイッチ関連部材の分解斜視図である。 図1のカメラの配置を示すXY平面に沿った断面図である。 図1のカメラの配置を示すXZ平面に沿った断面図である。 図1のカメラの配置を示す撮影光学系の光軸を通るYZ平面に沿った断面図である。 図1のカメラの配置を示す中央部のYZ平面に沿った断面図である。 図1のカメラの左側のメインコンデンサ,サブ基板まわりのXZ平面に沿った部分拡大断面図である。 図1のカメラの中カバー3,後カバー4へ組み込まれた回転スイッチを示すXY平面に沿った部分拡大断面図であり、図15(A)は、回転ダイヤルの非操作状態を示し、図15(B)は、回転ダイヤル押圧操作状態を示す。
符号の説明
2f…前カバーの盛り上がった凸部
3c…中カバーの左上辺凸部(凸部)
3s…中カバーの左辺端面(凸部)
3v…中カバーの稜部曲面(稜部)
4m…後カバーの盛り上がった凸部
20 …回転ダイヤル(回転操作部材)
20a…回転軸部(稜と平行な軸)

代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (4)

  1. 二つの外装面が互いに交差する稜部に、この二つの外装面それぞれより外方向に突出して、この稜と平行な軸回りに回転して操作される回転操作部材と、
    上記二つの外装面それぞれに設けられ、上記回転操作部材の凸量より大きく突き出た凸部と、
    を有したことを特徴とする電子機器。
  2. 上記回転操作部材はその外周がゴムで覆われていることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 上記回転操作部材は、上記電子機器内に向けて変位可能であることを特徴とする請求項1、または、2記載の電子機器。
  4. さらに、上記二つの外装面の交差する稜部近傍には、上記回転操作部材の端面方向における上記二つの外装面の少なくとも一方の面には、上記回転操作部材の外径方向に向かって盛り上がった凸部を有することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
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