JP4495479B2 - ポップアップストロボ - Google Patents

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Description

本発明はカメラのポップアップストロボに関する。
カメラ本体に収納される位置と突出する位置とに発光部を移動させることが可能なポップアップタイプのストロボが各種のカメラに搭載されている。ポップアップストロボは一般に、発光部の突出方向に移動付勢され、該付勢力に対して係止機構によって収納位置に保持させた構造となっている。発光部の付勢手段はばねで構成され、収納位置でそのチャージ量(トルク)が最大になっており、発光部が突出方向に移動するにつれて徐々にトルクが減少する。すなわち、発光部は突出位置へ近づくにつれて徐々に減速していく。
ポップアップストロボでは、突出位置へ確実に移動させることが必要であるから、突出位置に近づいてもある程度の移動速度を保つことが求められる。しかし、前述の通り、従来のポップアップストロボは、突出位置に近づくにつれて徐々に減速するものであった。逆に、収納位置からの初期移動さえ確実に行わせることができれば、突出位置へ向かう途中までは発光部はそれほどの移動速度は必要とされない。したがって、本発明は、ポップアップストロボの移動速度を適切に制御して動作の確実性を向上させることを目的とする。
本発明のポップアップストロボは、カメラ本体に収納される収納位置と、該カメラ本体から突出する突出位置に昇降可能な発光部ユニット;該発光部ユニットを突出方向に付勢する付勢部材;及び、該付勢部材の付勢力により発光部ユニットが突出方向に移動するとき負荷変動によって該発光部ユニットの突出移動速度を変化させ該負荷を収納位置から突出位置に達する途中で最大にする変速機構;を備えたことを特徴としている。
変速機構は、発光部ユニットが収納位置から突出位置に向かう途中の区間では、最大負荷の付与位置まで徐々に負荷を大きくして該発光部ユニットを減速させ、該最大負荷付与位置から突出位置へ向かう区間では負荷の付与を解除するようにするとよい。より好ましくは、発光部ユニットが収納位置から最大負荷付与位置まで移動するとき撓み量を大きくし、該最大負荷付与位置から突出位置まで移動するとき撓みを解放して発光部ユニットに突出方向の補助移動力を付与する補助付勢部材を変速機構中に備えるとよい。
発光部ユニットがカメラ本体に対して回動軸を介して収納位置と突出位置の間で回動可能にされている態様では、変速機構は、発光部ユニットに一端部が支持され他端部が自由端部とされた板ばねと、発光部ユニットの回動軸と平行な回動中心で回動可能に該発光部ユニットに支持され、発光部ユニットの正逆の回動に応じて正逆に回動される回動部材と、該回動部材に形成され板ばねの自由端部に当接可能な非円形断面部とを備えた構成とすることが好ましい。該構成では、回動部材の回動による板ばねの自由端部と非円形断面部の当接状態の変化により、発光部ユニットの移動速度を変化させることができる。
この回動部材は、回動軸上に非円形断面のカムを備えたカムギヤであるとよい。また、発光部ユニットの回動軸と回動中心が一致し該発光部ユニットの回動に応じて回動する軸ギヤを設け、該軸ギヤとカムギヤの間に減速ギヤ列を設けることが好ましい。発光部ユニットには、一端部が上カメラ本体側に軸支され他端部に発光部を有する支持アームを設け、減速ギヤ列は該支持アームの長手方向に沿って配設(配列)させるとよい。
変速機構を構成する板ばねは複数設けることもできる。
また、発光部が回動する態様では、発光部ユニットの付勢部材はその回動軸周りに設けたトーションばねであるとよい。
本発明のポップアップストロボではさらに、付勢部材に抗して発光部ユニットを収納位置に保持させる係止機構を備えることが好ましい。
以上の本発明によれば、ポップアップストロボの移動速度を適切に制御して動作の確実性を向上させることができる。
以下、図示実施形態に基づき本発明を説明する。デジタルカメラ10は、撮影光学系を内蔵したカメラ本体部11を有している。カメラ本体部11は撮影光学系の光軸Oに沿う方向に長い箱型(四角筒)形状をなし、その外面は、光軸Oと略直交するボディ前端面11aとボディ後端面11b、このボディ前端面11aとボディ後端面11bを接続して光軸Oを囲むボディ上面11c、ボディ下面11d、ボディ右側面11e、ボディ左側面11fとにより構成されている。なお本実施形態では、図3、図11及び図12の天地方向をデジタルカメラ10における上下方向、同じく水平方向を左右方向とする。より詳細には、デジタルカメラ10に対してボディ後端面11b側に視点位置をとったとき(図3の状態)での右手方向を右、同左手方向を左と定義する。また、光軸Oと平行な方向(以下、光軸方向とする)をデジタルカメラ10における前後方向とし、ボディ前端面11a側を前方、ボディ後端面11b側を後方と定義する。
カメラ本体部11のボディ前端面11aには、撮影光学系のうち最も被写体側に位置する前玉レンズLFが露出している。前玉レンズLFは単レンズでもレンズ群でもよい。前玉レンズLFの周囲は、フィルタなどのアクセサリを取り付けることが可能なフィルタねじ12が設けられている。撮影光学系はズームレンズ系であり、図示しないが前玉レンズLF以外にも複数のレンズ群を備えている。また、撮影光学系はズーミング時及びフォーカシング時に鏡筒を繰り出さないインナーズーム、インナーフォーカスタイプの撮影光学系であり、前玉レンズLFが図示位置より前方に移動することはない。
カメラ本体部11のボディ上面11cには、ボディ後端面11bに近い領域に、電源ボタン13、モードダイヤル14、再生ボタン15、メニューボタン16、多方向ボタン17といった操作関連のボタンが設けられている。電源ボタン13はデジタルカメラ10のメインスイッチをオンオフさせるための操作部材、モードダイヤル14は各種撮影モードを選択するための操作部材、再生ボタン15は記録された画像を液晶表示部(液晶パネル、画像表示面)32に表示(再生)させるための操作部材である。また、メニューボタン16を操作すると各種の設定モードに入り、多方向ボタン17を操作して機能を選択、設定することができる。多方向ボタン17はまた、再生される画像の切り換えなどにも使用される。メニューボタン16による設定項目は、記録画面サイズ、画質、ホワイトバランス、感度等であるが、これに限定されるものではない。多方向ボタン17は複数方向へ操作可能なモーメンタリスイッチであり、例えば、直交する2軸方向(4方向)への押圧操作と該2軸の交点位置での押下操作が可能に構成されている。これらボタン類の前方には、ポップアップストロボ18が配設されている。ポップアップストロボ18は、その発光部をカメラ本体部11の上方へ突出させるポップアップ状態と、該発光部をボディ上面11c内に収納させる収納状態とに切換可能であり、各図はポップアップストロボ18の収納状態を示している。また、ボディ上面11cとボディ右側面11eの間の稜線部付近にはメモリカード蓋19が設けられている。メモリカード蓋19を開くと図示しないメモリカードスロットの開口部が露出し、画像データを記録するためのメモリカードをメモリカードスロットに挿脱させることが可能になる。
カメラ本体部11のボディ左側面11fには、ボディ上面11c上の各種ボタンと概ね同様の前後方向位置(すなわち、ボディ後端面11bに近い領域)に、ストロボモードボタン20、セルフ連写ボタン21、フォーカスモードボタン22が光軸方向へ略等間隔で配設されている。ストロボモードボタン20は、ポップアップストロボ18の発光部の制御に用いる操作部材であり、強制発光、発光停止、赤目防止発光モード等のストロボ関連のモードを切り替えることができる。セルフ連写ボタン21は撮影時のドライブモードを選択するための操作部材であり、通常のドライブモード(シャッタレリーズ操作と同時に1枚だけ撮影する)に加えて、セルフタイマ撮影モード、オートブラケットモード等を選択することができる。フォーカスモードボタン22は、フォーカスモードを選択するための操作部材であり、通常のオートフォーカスモードの他に、マクロ撮影モード、無限遠撮影モード、マニュアルフォーカスモード等を選択することができる。また、ボディ左側面11fには、ストロボモードボタン20の若干前方にスピーカー開口部23が形成され、該スピーカー開口部23の下方には外部コネクタカバー24が設けられている。外部コネクタカバー24はボディ左側面11fに対して開閉(または着脱)可能になっている。
カメラ本体部11のボディ後端面11b側には、ボディ後端面11bとボディ上面11cの間の稜線(境界)部に設けたヒンジ部26を介して液晶モニタブロック(画像表示部)25が支持されている。ヒンジ部26は、カメラ本体部11側において左右方向に離間させて設けた一対の支持アーム27と、該一対の支持アーム27に挟まれ液晶モニタブロック25を支持する中間支持部28と、中間支持部28から左右方向に突出されて各支持アーム27内の軸孔に回転可能に挿入された一対の軸ピン29を備え、該軸ピン29を介して支持アーム27と中間支持部28は相対回動可能になっている。軸ピン29の軸線X1は光軸Oと直交するカメラの左右方向へ向いており、該軸線X1を中心として液晶モニタブロック25は、光軸Oの後方延長上にあってボディ後端面11bに隣接する収納位置(図4、図9)と、中間支持部28と反対側の縁部をヒンジ部26よりも高い位置に持ち上げる起立位置(図8)との間で回動することができる。収納位置では、液晶モニタブロック25の液晶表示部32は、光軸Oに対して略直交する平面内に位置される。また、図8に二点鎖線で示す位置が液晶モニタブロック25の最大起立位置である。液晶モニタブロック25における収納位置と最大起立位置の間の回動角は180度以上であることが好ましく、本実施形態では約210度に設定されている。
液晶モニタブロック25はまた、中間支持部28に対して、軸線X1と直交する軸線X2を中心として回動可能に支持されている。詳細には、液晶モニタブロック25のフレーム部25aには、該軸線X2方向に向けて軸ピン30が設けられ、中間支持部28には該軸ピン30が回転可能に挿入される軸孔が形成されている。したがって、カメラ本体部11に対して液晶モニタブロック25は、軸線X1を中心とする回動と、軸線X2を中心とする回動を行うことができる。なお、ヒンジ部26における軸ピンと軸孔の関係は、以上の説明とは逆の関係にすることもできる。すなわち、支持アーム27(カメラ本体部11)と中間支持部28の関係においては、支持アーム27側に軸ピンを設け中間支持部28側に軸孔を形成してもよいし、液晶モニタブロック25と中間支持部28の関係においては、中間支持部28側に軸ピンを設け液晶モニタブロック25側に軸孔を形成してもよい。
液晶モニタブロック25のフレーム部25aは、矩形の液晶表示部32を囲む4辺の縁部を有しており、図4及び図9のように液晶モニタブロック25をボディ後端面11bに隣接させた収納位置では、中間支持部28に接する縁部を除く3辺の縁部がそれぞれボディ下面11d、ボディ右側面11e、ボディ左側面11fと略面一になるようなサイズ及び形状となっている(図3ないし図9参照)。
液晶表示部32がボディ後端面11bに対向する図4の状態から軸線X1を中心として液晶モニタブロック25を回動させて図8のように起立させると、液晶表示部32が撮影者の方を向き、該液晶表示部32をモニタとして使用(視認)することが可能になる。図8では液晶モニタブロック25を約180度起こした状態と前述の最大起立位置を示しているが、ヒンジ部26は、これ以外の任意の角度位置で液晶モニタブロック25を停止させることができるようなフリクション(あるいはクリック)機構を備えている。
また、図10に示すように、起立状態の液晶モニタブロック25を軸線X2中心で回動させて液晶表示部32を前方に向けることもできる。液晶表示部32を前方に向けた状態は、撮影者が自らを被写体とする対面撮影に適している。また、この対面撮影状態のまま液晶モニタブロック25を軸線X1中心で収納方向へ回動させ、液晶表示部32がカメラ本体部11のボディ上面11cと概ね平行になる角度にすると、ウエストレベル撮影に適した状態になる。さらに、この状態から液晶モニタブロック25を軸線X1中心でボディ後端面11bに接近する方向に回動させると、図4とは逆に、液晶表示部32がボディ後端面11bに対向せずにカメラの後端部に露出する図9の状態となり、カメラ本体部11から液晶モニタブロック25を突出(起立)させなくても液晶表示部32の視認が可能になる。なお、図8の状態と図9の状態では液晶表示部32の表示画面上における天地方向が逆になるが、デジタルカメラ10は、液晶モニタブロック25の位置状態の変化を検知する検知手段と、該検知手段に基づいて液晶表示部32に適切な状態(撮影者から見て上下方向の正しい)の画像を表示させる画像制御手段とを備えている。なお、デジタルカメラ10の運搬時などでは、図4のように液晶表示部32をボディ後端面11bに対向させて該液晶表示部32の保護を図ることが好ましい。
カメラ本体部11のボディ右側面11e側には、把持用のグリップ40が設けられている。グリップ40はカメラ本体部11と同様に細長の箱型(四角筒)形状をなしており、その外面は、長手方向に離間する両グリップ端面40a、40bと、該グリップ端面40a及び40bと略直交させて長手方向へ延出された4つの長手方向面40c、40d、40e、40fを備えている。これらの各面のうち、両グリップ端面40a、40bのセット、長手方向面40c、40dのセット、長手方向面40e、40fのセットはそれぞれ略平行な関係にある。グリップ40内にはデジタルカメラ10の駆動電源であるバッテリ42(図1)の収納室(電池収納室)が形成されており、該電池収納室を開閉可能な電池蓋43がグリップ端面40a側に該けられている。
グリップ40は、カメラ本体部11に対してグリップ回動軸41を介して回動可能に支持されている。グリップ回動軸41は、カメラ本体部11とグリップ40の互いの対向面であるボディ右側面11eと長手方向面40fを接続するように設けられており、その軸線X3はヒンジ部26の軸ピン29における軸線X1と略平行である。グリップ40の長手方向におけるグリップ回動軸41(軸線X3)の位置はグリップ端面40bの近傍に偏心して設定されており、したがってグリップ40は、図4ないし図7に示すように、グリップ端面40a(電池蓋43)側の端部が軸線X3を中心とする円弧状の軌跡を描くように回動される。
図4と図5はグリップ40の回動端の一方(収納端)と他方(突出端)を示しており、いずれもグリップ40の長手方向とカメラ本体部11の長手方向(光軸方向)が略平行になっているが、グリップ端面40a、40bの向きが反転した関係にある。図4の収納端ではグリップ端面40a(電池蓋43)が前方を向いており、グリップ40の外形は、カメラの前後方向及び上下方向においてボディ右側面11eの輪郭内に収まっている。換言すれば、図4の状態では、グリップ40の長手方向の全長がカメラ本体部11の長手方向幅(光軸方向位置)内に収まり、かつグリップ40の短手方向幅(長手方向面40c、40dを結ぶ距離)がカメラ本体部11の上下方向幅内に収まっており、グリップ40はカメラ本体部11に対して前後方向及び上下方向には突出しない。つまり、グリップ40とカメラ本体部11が概ね一続きの箱状体をなしており、持ち運びやすい収納状態となっている。また、グリップ40が下方に突出しないので、カメラを安定して床や机上に載置することができ、このような載置状態での撮影にも適している。特にこの収納端では、グリップ40の長手方向面40d(下面)がカメラ本体部11のボディ下面11dと略面一になっており(図3、図11参照)、ボディ下面11dを下方に向けてデジタルカメラ10を載置した際の安定性が良くなっている。
撮影を行う際にはグリップ40を図4の収納端から時計方向に回動させればよい。グリップ回動軸41は、グリップ端面40a(電池蓋43)が後方を向く図5の突出端までの任意の角度でグリップ40を停めることが可能なフリクション(あるいはクリック)機構を備えており、グリップ40の角度位置を撮影者の好みで決めることができる。前述の通り、液晶モニタブロック25は軸線X1及び軸線X2を中心にして角度調整可能であり、これと独立して軸線X3を中心にしてグリップ40も角度調整可能とさせることにより、自由度の高い撮影姿勢を得ることができる。特に、液晶モニタブロック25の回転中心(軸線X1)とグリップ40の回転中心(軸線X3)を、カメラ左右方向に向けて平行にさせたことにより、ホールディング性やモニタの視認性を損なうことなく、カメラの高さ位置及びカメラの仰角(縦方向の角度)を自在に変えることが可能である。
グリップ回動軸41はさらに、図11及び図12に示すように、カメラ本体部11に対してグリップ40を軸線X3に沿う方向(左右方向)に接離させることが可能に構成されている。この接離動作は、軸線X3を中心とした上記の回動とは独立して行わせることが可能であり、例えば、グリップ40が図4の収納端にあるときに該グリップ40をカメラ本体部11に接近させると(図11の状態)、カメラ本体部11からのグリップ40の突出量が最も少ないコンパクトな状態にすることができる。一方、グリップ40を把持する撮影時等では、図12のようにグリップ40をスライドさせてカメラ本体部11から所定量離間させることにより、グリップ40を把持する手とカメラ本体部11(特にボディ右側面11e)の干渉が回避されてホールディング性が向上する。図12ではグリップ40の長手方向がカメラ本体部11の長手方向と略平行な状態を示しているが、この状態から軸線X1を中心としてグリップ40を回動させて任意の角度に設定することができる。
前述のように、グリップ40は、それぞれのセットが略平行をなす3対の平面部(両グリップ端面40a、40bと、長手方向面40c、40d、40e、40f)を外面に有する箱状体である。このグリップ40において、グリップ回動軸41に近い側のグリップ端面40b付近の外面にはさらに、該グリップ端面40bと長手方向面40cを接続する傾斜面40gが形成され、またグリップ端面40bのうち長手方向面40cに接する稜線部が面取りされて弧状面40hが形成されている。この傾斜面40g、グリップ端面40a、40b(弧状面40h)、そして長手方向面40c、40dは、グリップ回動軸41の軸線X3と略平行でかつ該軸線X3を囲む囲繞面を構成している。傾斜面40gは、グリップ40の他の外面のいずれに対しても非平行な平面である。傾斜面40g上にはシャッタボタン(第1の操作部材、画像記録用の操作部材)45が設けられ、該シャッタボタン45を囲む環状のズーム操作レバー46が設けられている。また、弧状面40hはグリップ40の外側に向けて正の曲率を持つ曲面であり、該弧状面40h上には録画ボタン(第2の操作部材、画像記録用の操作部材)47が設けられている。シャッタボタン45は静止画撮影用の操作部材であり、ボタンの半押しで測光や測距を行い、全押しでシャッタレリーズ(静止画の撮影)を行わせることができる。このときの撮影モード等は、前述した各操作部材によって適宜設定される。一方、録画ボタン47は動画撮影用の操作部材であり、押圧されると動画の記録が開始され、押圧解除すると該記録が停止される。静止画と動画のいずれも、画像処理手段による処理を経て電子画像データとしてメモリカードに記録される。
傾斜面40gは、図4に示すように長手方向面40c、40dの中間を通るグリップ40の長手方向線Sに関して、非平行かつ非直交となるように形成されている。この長手方向線Sに対する傾斜面40gの傾斜角K1は、15度から75度の間、より好ましくは30度から60度の間であるとよい。そして、この傾斜面40g上に設けられたシャッタボタン45は、グリップ40のグリップ端面40a(電池蓋43)が斜め下後方を向く図6の角度位置でカメラの正面(前方)を向く。デジタルカメラ10を撮影者のアイレベルまたはその近傍に保持する一般的な撮影姿勢では、この図6の角度位置を中心とした正逆の所定角度範囲内にグリップ40が位置することが想定される。そして、人間の手の形状を考慮すると、グリップ40が斜め下後方を向く状態においてシャッタボタン45がカメラの略正面に向いていると、人差し指による押圧操作を行い易くなる。
また、録画ボタン47は、傾斜面40gと非直交関係にあって隣接するグリップ端面40b上に設けられているので、グリップ40が図6の角度位置にあるとき録画ボタン47はカメラの略上方に向き、シャッタボタン45に人差し指をかけると録画ボタン47は自然に親指の位置に対応する。ここで録画ボタン47は、グリップ端面40bにおいてもさらに凸状に面取りされた(正の曲率を有する)弧状面40h上に設けられており、図4に示すように、長手方向面40c、40dの中間を通るグリップ40の長手方向線Sに関して、シャッタボタン45と概ね反対方向に傾けて突出されている。このように録画ボタン47に傾斜をつけることで、撮影者の親指が録画ボタン47に対してさらに自然に接触するようになり、操作性が一層向上する。長手方向線Sに対する録画ボタン47の傾斜角K2は、シャッタボタン45(傾斜面40g)の傾斜角K1と同程度であると好ましい。
したがって、グリップ40が斜め下方を向く図6の角度位置、あるいはその前後の所定範囲の角度位置にあるとき、シャッタボタン45はカメラの略前方を向き、かつ録画ボタン47はカメラの略上方に向き、シャッタボタン45に人差し指をかけると録画ボタン47は自然に親指の位置に対応する。つまり、グリップ40では、撮影状態での使用位置に回転させたときに押圧操作を行い易い位置にシャッタボタン45と録画ボタン47が設けられている。
なお、撮影状態でのグリップ40の角度は図5や図6に限られない。例えば、カメラを頭上に差し上げた撮影姿勢では、図7のようにグリップ端面40a(電池蓋43)を略鉛直方向に向けた角度にグリップ40を位置させることもある。この場合、撮影者の腕はグリップ40の長手方向と概ね平行に延ばされるため、図6の場合と同様に人差し指と親指がそれぞれシャッタボタン45と録画ボタン47に自然にかかり、各ボタンの操作を無理なく行うことができる。
また、グリップ40は、長手方向において一方の端部40b側に偏心した位置でグリップ回動軸41に支持されている。これに対し、シャッタボタン45と録画ボタン47は、グリップ回動軸41(軸線X3)を中心とする放射方向において該グリップ回動軸41に比較的近い位置に偏心させて配置されているので、グリップ40を回動させたときのカメラ本体部11に対する位置変位が小さく、操作性が損なわれにくい。また、シャッタボタン45と録画ボタン47は、グリップ回動軸41(軸線X3)を中心とする略同一円周面に位置しており、グリップ40を回動させてもグリップ回動軸41からのそれぞれの距離が変化しない。これによっても操作性が損なわれにくくなっている。
以上のように、シャッタボタン45と録画ボタン47は、グリップ40のいずれの角度位置であっても操作しやすい配置になっている。
カメラ本体部11のボディ下面11dには下方に向けて開口された三脚ねじ穴48が形成されている(図4参照)。液晶モニタブロック25とグリップ40はそれぞれボディ後端面11bとボディ右側面11e側に支持されているため、該液晶モニタブロック25とグリップ40はそれぞれ回動を行ってもボディ下面11dと重ならず、三脚ねじ穴48が塞がれることがない。よって回動するタイプのグリップ40や液晶モニタブロック25を備えつつ、三脚を用いた撮影を支障なく行うことができる。また、前述の通り、グリップ40を収納端に回転させれば、三脚なしでもカメラを安定して自立させることができる。つまり、本実施形態のデジタルカメラ10は、手持ち以外の各種撮影形態にも対応している。
以上のような回動可能なグリップ40を有するデジタルカメラ10で手持ち撮影を行う場合、右手で該グリップ40を把持し、左手でカメラ本体部11を保持するのが一般的な撮影姿勢となる。このとき左手は、掌でボディ下面11dを支え、親指をボディ左側面11fに沿わせることになる。ここで左手との接触面積が最も広いボディ下面11dには操作部材が設けられていないので、誤操作が生じるおそれがない。また、左手親指が沿うボディ左側面11fには、ストロボモードボタン20、セルフ連写ボタン21、フォーカスモードボタン22といった、撮影状態での使用頻度の高い画像記録設定用の操作部材が設けられており、撮影姿勢を崩さずに画像記録の設定を行うことができる。
また、記録した静止画像や動画を液晶表示部32に再生するときは、主にカメラ本体部11のボディ上面11cに指がかかる使用姿勢が想定される。これに対応して、再生ボタン15や多方向ボタン17といった画像再生用の操作部材は、該ボディ上面11cに設けられており、カメラ本体部11を上記姿勢で把持したまま操作することが容易になっている。なお、画像再生時には、グリップ40を収納端に位置させて、右手もカメラ本体部11を保持するようにしてもよい。
図13ないし図16は、カメラ本体部11内における電装系の配置を示している。カメラ本体部11内には撮影光学系を支持する保持枠50が設けられている。保持枠50は光軸方向に軸線を向けた筒状体からなり、前端部に前玉レンズLFを支持する開口50aが形成され、後端部側にCCD基板52を介してCCD51が保持されている。なお、本実施形態では撮影光学系の位置を分かりやすくするために保持枠50という一体形状部材を用いているが、撮影光学系の支持部材は、このような一体形状部材でなくてもよい。
CCD51は前玉レンズLFなどと共に撮影光学系を構成している。CCD基板52は、保持枠50の後端部とボディ後端面11bの間に位置しており、光軸Oと略直交する平面状に配されている。保持枠50とボディ上面11cの間には、ボディ上面11cと略平行な平面状をなす第1スイッチ基板53が配置されている。第1スイッチ基板53には、電源ボタン13、モードダイヤル14、再生ボタン15、メニューボタン16、多方向ボタン17の各接点が設けられている。保持枠50とボディ左側面11fの間には、ボディ左側面11fと略平行な平面状をなす第2スイッチ基板54が配置されている。第2スイッチ基板54には、ストロボモードボタン20、セルフ連写ボタン21、フォーカスモードボタン22の接点が設けられている。保持枠50とボディ下面11dの間には、ボディ下面11dと略平行な平面状をなすジャック基板55が配置されている。ジャック基板55には、パソコンとの接続に用いるPCジャック56、電源アダプタが接続されるアダプタジャック57が設けられている。PCジャック56とアダプタジャック57は、カメラ本体部11のボディ左側面1fに面しており、外部コネクタカバー24を開くことでデジタルカメラ10の外面側に露出する。また、保持枠50とボディ右側面11eの間には、ボディ右側面11eと略平行な平面状をなすメイン基板58が配置されている。メイン基板58にはデジタルカメラ10全体の制御を司るマイコンや画像処理用の回路などが設けられており、第1スイッチ基板53、第2スイッチ基板54、ジャック基板55に比べて光軸方向に長い部材となっている。CCD基板52と第1スイッチ基板53はそれぞれFPC59、60を介してメイン基板58に接続されている。第2スイッチ基板54はFPC61で第1スイッチ基板53に接続されており、第1スイッチ基板53経由でメイン基板58に信号を送る。ジャック基板55はコネクタ62を介してメイン基板58に接続されている。
図13ないし図16から分かるように、デジタルカメラ10の撮影光学系(保持枠50)は、CCD基板52、第1スイッチ基板53、ジャック基板55及びメイン基板58からなる回路基板によって囲まれる空間に配置されている。より詳細には、本実施形態の撮影光学系はズーミング時及びフォーカシング時に鏡筒を繰り出さないタイプであって、カメラ本体11から前方に突出することなく常にその内部に収まっている。そして、このカメラ本体11の内側に、撮影光学系を囲むように上記各基板が配置されている。この回路配置により電装系のスペース効率が向上し、カメラの小型化やデザイン自由度の向上に寄与する。特に本実施形態はカメラ本体部11が光軸方向に長い箱形(角筒)をなしており、その長手方向の内面に沿って第1スイッチ基板53、第2スイッチ基板54、ジャック基板55、メイン基板58を配することが有効である。
また、本実施形態ではカメラ本体部11のボディ右側面11e側に回動可能なグリップ40が配されている。グリップ40のような可動部材を設けた側の面には、該可動部材に覆われたり干渉されたりすることを避けるため、カメラ外面に露出するスイッチ類や端子(ジャック)類は配置しないことが好ましい。そのため、スイッチ接点を備えた第1スイッチ基板53、第2スイッチ基板54や、端子を備えたジャック基板55は、ボディ右側面11e以外のボディ上面11c、ボディ下面11d、ボディ左側面11fの内面に沿って配置されている。そして、ボディ右側面11e側にスイッチ類や端子類が配置されない(できない)ことを逆に利用して、カメラ外面側との接続が不要なメイン基板58をこのボディ右側面11eの内面側に配置するようにしている。図14や図15から分かるように、ボディ右側面11eの内面側スペースを全面的にメイン基板58に割り振って、光軸方向において保持枠50の全長にほぼ匹敵する形状のメイン基板58を採用することが可能になっている。
また、グリップ40と同様の可動部材である液晶モニタブロック25を支持するボディ後端面11b側にもスイッチ類や端子類が設けられておらず、該ボディ後端面11bの内面側には、メイン基板58と同様にカメラ外面側との接続を考慮する必要のないCCD基板52が配置されている。ボディ後端面11bの内面側スペースは撮影光学系の最後端部に対向しているので、CCD基板52を当該スペースに配することがスペースや回路効率の面から最も好ましい。
以上の説明から分かるように、本実施形態のデジタルカメラ10では、液晶モニタブロック25とグリップ40を個別に回動可能とすることにより、撮影姿勢の自由度が高くなり操作性が向上している。また、シャッタボタン45と録画ボタン47は、グリップ40の回動位置によらずに(どの角度位置でも)操作しやすくなっている。
また実施形態のデジタルカメラ10では、カメラ本体部11内での回路配置やカメラ本体部11外面における操作部材の配置に関しても前述の通り工夫がされており、カメラ本体部11としての機能性も高い。
続いて図17以下を参照してポップアップストロボ18について説明する。図17及び図18は、外装部品を外した状態におけるカメラ本体部11上半部の内部構造を示している。カメラ本体部11内にはボディ部材33が設けられ、該ボディ部材33の上面側にストロボ収納部33aが形成されている(図19ないし図21参照)。ポップアップストロボ18は、ストロボ収納部33a内に収納可能な発光部ユニット34と、該発光部ユニット34を軸支しボディ部材33上に進退可能に支持されたスライド部材35を備えている。
ボディ部材33には、カメラ本体部11の前後方向(光軸Oと略平行な方向)を向く一様断面形状のスライドガイド軸65が設けられている。図19に示すように、スライドガイド軸65の両端部はボディ部材33に固定されており、該スライドガイド軸65の下方には同様に両端部がボディ部材33に固定されたサブガイド軸66が設けられている。サブガイド軸66はスライドガイド軸65と平行である。スライドガイド軸65とサブガイド軸66に対してスライド部材35が摺動可能に嵌まっており、この摺動関係によってスライド部材35は、カメラ本体部11の前後方向、すなわち被写体に接近する進出位置と離間する後退位置とに進退することができる。このスライド部材35の進退移動端(進出位置と後退位置)は、ボディ部材33に形成した前方壁33bと第1後方壁33cによって規制される。スライド部材35はスライドガイド軸65に沿って後方に長く突出されたスリーブ状部35aを有し、該スリーブ状部35aの後端部とボディ部材33の第2後方壁33dの間に設けた圧縮コイルばね67によって、スライド部材35が前方へ移動付勢されている。
発光部ユニット34は、カメラ左右方向に離間する一対の支持アーム70、71を有し、支持アーム70と支持アーム71のそれぞれの一端部(基端部)に円形の軸孔が形成されている。この円形軸孔に対してポップアップ回動軸72が相対回動可能に挿入されている。ポップアップ回動軸72は、その軸線が光軸Oと略直交してカメラ左右方向に向くようにして、スライド部材35に形成した軸孔に挿入支持されている。よって、ポップアップ回動軸72の軸線を中心として、発光部ユニット34(支持アーム70、71)は図20に示す収納位置と図21に示す突出位置との間で回動することができる。発光部ユニット34は、ポップアップ付勢ばね(付勢部材)73によって突出位置方向へ付勢されている。ポップアップ付勢ばね73はトーションばねであり、一端部が支持アーム70に係合し他端部がスライド部材35に係合している。
支持アーム70と支持アーム71の他端部(先端部)にはストロボ発光部74が支持されている。ストロボ発光部74は、支持アーム70、71に固定される(あるいは一体に形成される)ストロボボディ75の前面にストロボレンズ76を支持し、該ストロボレンズ76の後方にキセノン管77とリフレクタ78を支持した構造となっている。ストロボボディ75の両側部には一対のガイドフィン79が突設されている。各ガイドフィン79は、ストロボ照射方向に向く面が波形のローラガイド面80として形成されている。詳細には、ローラガイド面80は凹状の曲面部80aと凸状の曲面部80bが連続する形状となっており、凸状曲面部80bが発光部ユニット34(支持アーム70、71)の先端側に位置し、凹状曲面部80aが発光部ユニット34(支持アーム70、71)の基端側に位置する関係になっている。ローラガイド面80の形状は、左右のガイドフィン79で共通している。なお、説明の便宜上、凹状曲面部80a、凸状曲面部80bと分けているが、ローラガイド面80の途中には段差がなく、連続する一つの面となっている。
ボディ部材33には、発光部ユニット34を回動させたときにローラガイド面80の移動軌跡上に位置するガイドローラ81が設けられている。ガイドローラ81は、スライド部材35が前方移動端に位置する状態(図21)で発光部ユニット34を収納方向に回動させたときに凹状曲面部80aと当接する位置に設置されている(図22参照)。ガイドローラ81は、ポップアップ回動軸72と平行な回動軸によって回動することができ、該回動軸と同心の円筒状外周面を有している。
発光部ユニット34とボディ部材33はリンク機構によって接続されている。リンク機構は、一端部がリンク回動軸82aによってボディ部材33に枢着された第1リンク82と、該第1リンク82に対して長手方向に接離移動可能な第2リンク83とを備えている。第1リンク82はその長手方向に向く一対の長孔82bを備え、該長孔82bに対して第2リンク83のスライド突起83aが摺動可能に係合している。第2リンク83はリンク回動軸82aと反対方向に向く一端部に別のスライド突起83bを有し、該スライド突起83bは、支持アーム70の長手方向に向けて形成した長孔70aに対して摺動可能に係合している。この第1リンク82と第2リンク83からなるリンク機構は、ボディ部材33に対する発光部ユニット34の突出位置を決めるものである。すなわち、長孔82bとスライド突起83aの摺接関係によってリンク機構の全長(リンク回動軸82aとスライド突起83bの間隔)が変化し、図21の角度位置でリンク機構が最長になった状態では、発光部ユニット34のそれ以上の突出方向への回動が規制される。第1リンク82と第2リンク83は、リンク付勢ばね(付勢部材)84によって、発光部ユニット34の突出方向に対応する方向(図20及び図21におけるリンク回動軸82aを中心とする反時計方向)へ向けて付勢されている。
支持アーム70には係止孔(係止機構)85が形成されている。係止孔85は、支持アーム70の側方に向けて開口された矩形の孔であり、支持アーム70の長手方向においてストロボ発光部74の近くに位置している。図20に示すように、発光部ユニット34の収納状態では、係止孔85がポップアップ回動軸72よりも前方に位置される。そして、この収納状態での係止孔85に対して係脱可能なストッパ(係止機構)86がボディ部材33に設けられている。ストッパ86は、ポップアップ回動軸72と直交するカメラの上下方向に軸線を向けたストッパ回動軸86aを中心として回動可能であり、この正逆方向の回動に応じて係止孔85に進入または離脱する係止アーム86bを有する。係止アーム86bは、ストッパ回動軸86aと略平行に上方に延出されてから先端部が図20及び図21の紙面奥側に向けて略直角に折り曲げられたL字状をなし、該係止アーム86bの折曲先端部が係止孔85に進入した状態では、該折曲先端部と係止孔85の内面85a(図21)の係合関係によって、突出方向への発光部ユニット34の回動が規制される。また、係止アーム86bの折曲先端部と係止孔85の係合状態では、該折曲先端部と係止孔85の別の内面85b(図21)の係合関係によって、光軸方向前方への発光部ユニット34の移動が規制される。すなわち、ストッパ86の係止アーム86bが係止孔85に係合した状態では、ストロボ発光部74は突出位置への回動が規制され、かつスライド部材35と共に行う前方への移動も規制される。ボディ部材33には、この係止孔85との係合位置にストッパ86を付勢するストッパ付勢ばね87が設けられている。カメラ本体部11の外面にはポップアップ操作ボタン88(図17)が設けられており、ポップアップ操作ボタン88を押圧操作すると、ストッパ付勢ばね87に抗して係止孔85との係合解除方向(図20及び図21の紙面手前側)にストッパ86を回動させることができる。
ストッパ86は、ボディ部材33との間に設けるワッシャ86c(図20、図21)によってストッパ回動軸86aの軸線方向への位置を調整することが可能である。この位置調整により、係止アーム86bの折曲先端部の高さを変えて発光部ユニット34を確実に収納位置に位置させることができる。なお、図20及び図21ではストッパ86の軸部の上側にワッシャ86cを配しているが、軸部の下側に設けることも可能である。
以上の構造のポップアップストロボ18の動作を説明する。図19及び図20はポップアップストロボ18の収納状態を示している。支持アーム70及び支持アーム71の長手方向がスライドガイド軸65及びサブガイド軸66の軸線方向と略平行となっており、発光部ユニット34はその全体がボディ部材33のストロボ収納部33a内に収納されている。このとき発光部ユニット34は、ストロボレンズ76をストロボ収納部33aの底面側に向けており、ローラガイド面80のうち凸状曲面部80bの終端部付近がガイドローラ81に当接している。また、第1リンク82と第2リンク83からなるリンク機構はその長さを最大にしており、スライド突起83bは長孔70aにおいてポップアップ回動軸72から遠い側の端部に当接している。発光部ユニット34に対してはポップアップ付勢ばね73とリンク付勢ばね84により突出方向の付勢力が作用しているが、係止孔85とストッパ86の係合によって突出方向への回動が規制される。
図19に示すように、収納状態では、スライド部材35は第1後方壁33cによって規制される後方移動端付近(後退位置)に位置している。スライド部材35には圧縮コイルばね67によって前方への付勢力が作用しているが、ポップアップ回動軸72を介して該スライド部材35と結合された発光部ユニット34の前方への移動が係止孔85とストッパ86の係合によって規制されているため、スライド部材35は圧縮コイルばね67の付勢力に抗して図20の位置に留まる。
ポップアップ操作ボタン88を押圧して係止孔85とストッパ86の係合を解除させると、発光部ユニット34の突出方向への回動と、スライド部材35の前方への移動の両方が許されるため、収納状態でチャージされていた各ばねの付勢力によって図21のポップアップ状態になる。スライド部材35は、圧縮コイルばね67の付勢力によって前方壁33bに当接する前方移動端(進出位置)まで移動される。発光部ユニット34はスライド部材35と共に前方に移動しつつ、ポップアップ付勢ばね73とリンク付勢ばね84の付勢力によって、ポップアップ回動軸72を中心としてストロボ発光部74を突出させる方向への回動を始める。このとき発光部ユニット34を支持するリンク機構においては、突出方向の回動の途中までは、長孔82b内でスライド突起83aを摺動させて両端部(リンク回動軸82aとスライド突起83b)間の長さを短くしつつ、スライド突起83bを長孔70a内の他端部(ポップアップ回動軸72に近い側の端部)に接近させる。そして、中間地点を過ぎると伸縮関係が反転されて、リンク機構は両端部(リンク回動軸82aとスライド突起83b)の間隔を再び離間させると共に、スライド突起83bを長孔70a内でポップアップ回動軸72から遠い側の端部に移動させる。そして、前述の通り、図21の位置まで発光部ユニット34が回動すると、リンク機構の長さが最大になって該発光部ユニット34のそれ以上の回動を規制する。
以上のように、発光部ユニット34のポップアップ時にスライド部材35と共に前進させることによって、定位置で回動させる場合に比してストロボ発光部74が被写体に近くなるので、カメラの他の部位によるストロボ光のケラレの発生を効果的に防ぐことができる。
ポップアップストロボ18をポップアップ状態から収納位置に戻すときには、以上とは逆の動作が行われる。重複を避けるために詳細な説明は省略するが、発光部ユニット34の収納方向の回動と、該発光部ユニット34及びスライド部材35の後方へのスライドとが行われる。但し、ポップアップ動作はばね付勢力によって自動的に行われるのに対し、収納動作は手動によって行うので、本ポップアップストロボ18では、収納方向の回動と後方へのスライドという2つの異方向成分を含む収納動作における操作性が考慮されている。図21の状態から発光部ユニット34を収納方向(反時計方向)に押し込んでいくと、左右の支持アーム70、71が水平になるよりも前のタイミング(角度位置)で、図22に示すようにローラガイド面80の凹状曲面部80aがガイドローラ81に当接する。より詳細には、凹状曲面部80aのうち、凸状曲面部80b側と反対側の端部付近にガイドローラ81が当接する。そして、このときのガイドローラ81に対する凹状曲面部80aの当接角度(ポップアップ回動軸72を中心とする発光部ユニット34の角度位置)と、当該当接領域における凹状曲面部80a自身の形状(曲率、傾斜角)との関係によって、発光部ユニット34に対して図22中の下方への押圧力を加えると後方への移動分力が生じる。この後方分力によって、発光部ユニット34を収納方向に回動させている動作状態から後方にも移動させる動作状態へとスムーズに移行させることができる。つまり、操作者に対して、ストロボを閉じてからスライドさせるという2段階の操作体系を意識させずに、収納方向への一連の動作として認識させることができるので、操作性に優れている。特に、ローラガイド面80とガイドローラ81を当接させる箇所を、発光部ユニット34においてポップアップ回動軸72から最も遠い先端側に設定したので、後方移動分力がより効果的に生じるようになっている。また、ボディ部材33側の当接部を回転部材であるガイドローラ81としたので、より一層円滑な操作感が得られる。
図22の状態からさらに収納方向への動作を続けると、ガイドローラ81に対するローラガイド面80側の当接位置は凹状曲面部80aから凸状曲面部80bへと変位する。凸状曲面部80bは、図20の収納位置の直前でその最突出部をガイドローラ81に当接させ、それ以降はガイドローラ81との関係によって発光部ユニット34を下方(ボディ部材33に接近する方向)に呼び込むように傾斜しているので、収納動作の最終段階で発光部ユニット34を軽い力で確実に収納位置まで移動させることができる。また、図20から分かるように、収納状態で発光部ユニット34に前方への移動力を与えたときには、凹状曲面部80aの傾斜は逆に発光部ユニット34の上方への移動を促すように作用するので、ローラガイド面80及びガイドローラ81はポップアップ時における発光部ユニット34の突出動作のアシストとしても機能する。
以上のように、本実施形態のポップアップストロボ18では、ポップアップ状態においてストロボ光のケラレが生じにくく良好な光学性能が得られる。また、収納動作時における操作性も優れている。
ポップアップストロボ18はさらに、ポップアップ動作時の発光部ユニット34の移動速度を調整する変速機構を備えている。図18、図23及び図24に示すように、ポップアップ回動軸72は、支持アーム71側に突出する端部に軸ギヤ72aを備えている。軸ギヤ72aは、支持アーム71の側面に設けた減速ギヤ列90の第1ギヤ90aに噛合している。減速ギヤ列90は、順に噛合する第1ギヤ90a、第2ギヤ90b、第3ギヤ90c、第4ギヤ90dにより構成され、最終の第4ギヤ90dがカムギヤ(回動部材)91に噛合している。減速ギヤ列90の各ギヤとカムギヤ91のギヤ回動軸90x1、90x2、90x3、90x4及び91xはポップアップ回動軸72の軸線と平行であり、ギヤ回動軸90x1ないし91xは、支持アーム71の長手方向へ向く一直線上に所定の間隔で設けられている。カムギヤ91のギヤ回動軸91xの延長上には三角状断面のカム(非円形断面部)92が設けられており、該カム92の周面に対向する位置に板ばね(補助付勢部材)93の自由端部93aが設けられている。板ばね93はS字に湾曲されており、自由端部の反対側の固定端部93bは支持アーム71に固定されている。
前述の通り、軸ギヤ72aを有するポップアップ回動軸72はスライド部材35に支持されているため、該スライド部材35に対して発光部ユニット34が回動すると、軸ギヤ72aとの噛合関係によって第1ギヤ90aが回転する。第1ギヤ90aの回転は第2ギヤ90b、第3ギヤ90c、第4ギヤ90dを介して伝達されてカムギヤ91を回動させる。カムギヤ91が回転すると同軸上に設けたカム92も回転し、板ばね93との位置関係が変化する。図24(A)は発光部ユニット34の収納状態を表しており、板ばね93の自由端部93aは三角状のカム92の直線状部92aに沿って対向している。この収納位置から発光部ユニット34が突出方向へ回動すると、減速ギヤ列90の各ギヤを介してカムギヤ91及びカム92が図24中の反時計方向へ回動する。すると、カム92において直線状部92aに隣接する頂点部92bが、板ばね93の自由端部93aに当接する。ギヤ回動軸91xの軸線と頂点部92bを結ぶ距離は、直線状部92aとギヤ回動軸91xの軸線を結ぶ距離(ギヤ回動軸91xの軸線を通りかつ直線状部92aと直交する垂線上における間隔)よりも大きいので、頂点部92bは、自由端部93aを固定端部93bから離間させる方向に押し上げて板ばね93を弾性変形させる。この際の板ばね93の抵抗によってカムギヤ91の回転が減速され、該減速状態が第4ギヤ90d、第3ギヤ90c、第2ギヤ90bを介して第1ギヤ90aに伝達されて、発光部ユニット34の突出方向への移動が減速される。図24(B)は発光部ユニット34の収納位置と突出位置の中間の角度を示しており、この状態で自由端部93aに対するカム92(頂点部92b)の押圧量が最大となり、その結果、板ばね93の抵抗が最大となっている。つまり、図24(B)は、発光部ユニット34の突出移動に対する負荷が最大となる最大負荷付与位置を示している。
発光部ユニット34が図24(B)の状態(最大負荷付与位置)を過ぎて突出方向に回動すると、板ばね93の自由端部93aから頂点部92bが徐々に退避してゆき、図24(B)の状態で最大にチャージ(弾性変形)されていた板ばね93は、自由端部93aを固定端部93bに接近させる方向へ復元する。このばね復元力は、カムギヤ91の回転トルクを増やす補助力として作用する。つまり、板ばね93は、発光部ユニット34への減速作用を解消し、逆に発光部ユニット34の突出をアシストするようになる。板ばね93によるアシスト作用は発光部ユニット34が突出位置に達する直前まで続く。図24(C)は、発光部ユニット34が突出位置まで回動した状態を示しており、カム92において頂点部92bに続く直線状部92cが板ばね93の自由端部93aに対向しているが、直線状部92cと自由端部93aはわずかに離間している。つまり、図24(C)の状態では、板ばね93の復元が完了しており、カムギヤ91に対して板ばね93からの力は作用していない。
このように、本実施形態のポップアップストロボ18では、発光部ユニット34のポップアップ動作の初期には移動速度を減速させ、突出位置に近くなると該減速を解除して突出方向の補助力を与える変速機構が設けられている。発光部ユニット34をポップアップ方向に付勢するポップアップ付勢ばね73やリンク付勢ばね84は、発光部ユニット34の収納状態でチャージ量(撓み量)が最大であり、発光部ユニット34が突出位置に近付くにつれてその復元力が徐々に減衰していく。一方、ばね力によって突出位置を保持させるポップアップストロボでは一般に、突出位置に至るまで偏りなく確実に突出方向の力を及ぼしたいという要求がある。そこで、以上の変速機構が有効となる。ポップアップ付勢ばね73やリンク付勢ばね84のチャージ量が最大である収納位置寄りの領域では、当該変速機構によって減速方向の力が働き、ポップアップ付勢ばね73による突出方向の力が小さくなる突出位置寄りの領域では、当該変速機構の作用で突出動作がアシストされるため、突出位置に至るまで発光部ユニット34をスムーズかつ確実に動作させることができる。
なお、図中では板ばね93を一つのみ図示しているが、板ばねを複数設けてもよい。板ばねの数を変えることで、変速機構による上記効果の程度を変化させることができる。
以上、図示実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は図示実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態のカメラはグリップ40と液晶モニタブロック25がカメラ本体部11に対して回動するが、このような回動部を有していないカメラにも本発明は適用可能である。また、実施形態のようなデジタルカメラでなく、銀塩フィルムカメラにも適用が可能である。
また、実施形態のポップアップストロボ18はスライド部材35によって被写体に対して接離する方向に移動可能であるが、このような移動を行わずに定位置で突出動作と収納動作を行うタイプのポップアップストロボに対しても、本発明は有効である。また、この発光部の突出及び収納動作の態様は、回動に限らない。
本発明を適用したデジタルカメラの一実施形態を示す前方斜視図である。 同デジタルカメラを図1と異なる方向から見た前方斜視図である。 同デジタルカメラの背面図である。 同デジタルカメラをグリップ側から見た側面図である。 同デジタルカメラにおいてグリップを回動させた状態を示す側面図である。 同デジタルカメラにおいてグリップの異なる角度位置を示す側面図である。 同デジタルカメラにおいてグリップのさらに異なる角度位置を示す側面図である。 同デジタルカメラにおける液晶モニタブロックの起立状態を示す側面図である。 同デジタルカメラにおいて、液晶モニタブロックを図4とは反転させた状態を示す側面図である。 同デジタルカメラにおける液晶モニタブロックの起立状態を示す前方斜視図である。 同デジタルカメラにおいて、カメラ本体部に対してグリップが近接した状態の正面図である。 同デジタルカメラにおいて、カメラ本体部に対してグリップが離間した状態の正面図である。 同デジタルカメラの内部の回路構成の概略を示す正面図である。 同回路構成の概略を示す平面図である。 同回路構成の概略を示す側面図である。 同回路構成の概略を示す、図15とは反対側からみた側面図である。 カメラ本体上面側の外装を外してポップアップストロボを示した前方斜視図である。 図17と異なる方向から見た前方斜視図である。 ポップアップストロボの収納状態の縦断面図である。 同ポップアップストロボの収納状態の側面図である。 同ポップアップストロボのポップアップ状態(突出状態)の側面図である。 同ポップアップストロボをポップアップ状態から収納方向に回転させたときのローラガイド面とガイドローラの当接関係を示す側面図である。 同ポップアップストロボの他方の側面における変速機構を示す側面図である。 同変速機構の作動状態を説明するための側面図である。
符号の説明
K1 シャッタボタン(傾斜面)の傾斜角
K2 録画ボタンの傾斜角
LF 前玉レンズ
O 光軸
S グリップの長手方向線
X1 X2 X3 軸線
10 デジタルカメラ
11 111 カメラ本体部
11a ボディ前端面
11b 111b ボディ後端面
11c ボディ上面
11d ボディ下面
11e ボディ右側面
11f ボディ左側面
12 フィルタねじ
13 電源ボタン
14 モードダイヤル
15 再生ボタン
16 メニューボタン
17 多方向ボタン
18 ポップアップストロボ
19 メモリカード蓋
20 ストロボモードボタン
21 セルフ連写ボタン
22 フォーカスモードボタン
23 スピーカー開口部
24 外部コネクタカバー
25 125 液晶モニタブロック
25a 125a フレーム部
26 126 ヒンジ部
27 127 支持アーム
28 128 中間支持部
29 軸ピン
30 軸ピン
32 液晶表示部
33 ボディ部材
33a ストロボ収納部
33b 前方壁
33c 第1後方壁
33d 第2後方壁
34 発光部ユニット
35 スライド部材
35a スリーブ状部
40 140 グリップ
40a 40b 140a グリップ端面
40c 40d 40e 40f 長手方向面
40g 傾斜面
40h 弧状面
41 グリップ回動軸
42 バッテリ
43 電池蓋
45 145 シャッタボタン
46 ズーム操作レバー
47 録画ボタン
48 三脚ねじ穴
50 撮影光学系の保持枠
50a 開口
51 CCD
52 CCD基板
53 第1スイッチ基板
54 第2スイッチ基板
55 ジャック基板
56 PCジャック
57 アダプタジャック
58 メイン基板
59 60 61 FPC
65 スライドガイド軸
66 サブガイド軸
67 圧縮コイルばね
70 71 支持アーム
70a 長孔
72 ポップアップ回動軸
72a 軸ギヤ(変速機構、軸ギヤ)
73 ポップアップ付勢ばね
74 ストロボ発光部
75 ストロボボディ
76 ストロボレンズ
77 キセノン管
78 リフレクタ
79 ガイドフィン
80 ローラガイド面
80a 凹状曲面部
80b 凸状曲面部
81 ガイドローラ
82 第1リンク
82a リンク回動軸
82b 長孔
83 第2リンク
83a 83b スライド突起
84 リンク付勢ばね
85 係止孔(係止機構)
85a 85b 係止孔の内面
86 ストッパ(係止機構)
86a ストッパ回動軸
86b 係止アーム
87 ストッパ付勢ばね
88 ポップアップ操作ボタン
90 減速ギヤ列(変速機構)
90a 第1ギヤ
90b 第2ギヤ
90c 第3ギヤ
90d 第4ギヤ
90x1 90x2 90x3 90x4 ギヤ回動軸
91 カムギヤ(変速機構、回動部材)
91x ギヤ回動軸
92 カム(変速機構、非円形断面部)
92a 92c 直線状部
92b 頂点部
93 板ばね(変速機構、補助付勢部材)
93a 自由端部
93b 固定端部

Claims (10)

  1. カメラ本体に収納される収納位置と、該カメラ本体から突出する突出位置に昇降可能な発光部ユニット;
    該発光部ユニットを突出方向に付勢する付勢部材;及び
    該付勢部材の付勢力により発光部ユニットが突出方向に移動するとき負荷変動によって該発光部ユニットの突出移動速度を変化させ該負荷を上記収納位置から突出位置に達する途中で最大にする変速機構;を備えたことを特徴とするポップアップストロボ。
  2. 請求項1記載のポップアップストロボにおいて、上記変速機構は、発光部ユニットが収納位置から突出位置に向かう途中の区間では、上記最大負荷の付与位置まで徐々に上記負荷を大きくして該発光部ユニットを減速させ、該最大負荷付与位置から突出位置へ向かう区間では負荷の付与を解除するポップアップストロボ。
  3. 請求項2記載のポップアップストロボにおいて、上記変速機構は、発光部ユニットが上記収納位置から上記最大負荷付与位置まで移動するとき撓み量を大きくし、該最大負荷付与位置から上記突出位置まで移動するとき撓みを解放して発光部ユニットに突出方向の補助移動力を付与する補助付勢部材を備えているポップアップストロボ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載のポップアップストロボにおいて、上記発光部ユニットは、カメラ本体に対して回動軸を介して上記収納位置と突出位置の間で回動可能にされており、
    上記変速機構は、
    発光部ユニットに一端部が支持され、他端部が自由端部とされた板ばね;
    発光部ユニットの回動軸と平行な回動中心で回動可能に該発光部ユニットに支持され、発光部ユニットの正逆の回動に応じて正逆に回動される回動部材;及び
    該回動部材に形成した、上記板ばねの自由端部に当接可能な非円形断面部;
    を備え、回動部材の回動による板ばねの自由端部と非円形断面部の当接状態の変化により発光部ユニットの移動速度が変化するポップアップストロボ。
  5. 請求項4記載のポップアップストロボにおいて、上記回動部材は、その回動軸上に非円形断面のカムを備えたカムギヤであるポップアップストロボ。
  6. 請求項5記載のポップアップストロボにおいて、発光部ユニットの回動軸と回動中心が一致し該発光部ユニットの回動に応じて回動する軸ギヤを有し、該軸ギヤと上記カムギヤの間に減速ギヤ列が設けられているポップアップストロボ。
  7. 請求項6記載のポップアップストロボにおいて、発光部ユニットは、一端部が上記回動軸によりカメラ本体側に軸支され他端部に発光部を有する支持アームを有し、上記減速ギヤ列は該支持アームの長手方向に沿って配設されているポップアップストロボ。
  8. 請求項4ないし7のいずれか1項記載のポップアップストロボにおいて、上記板ばねは複数設けられているポップアップストロボ。
  9. 請求項4ないし8のいずれか1項記載のポップアップストロボにおいて、上記発光部ユニットの付勢部材は、該発光部ユニットの回動軸周りに設けられたトーションばねからなるポップアップストロボ。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項記載のポップアップストロボにおいて、上記付勢部材に抗して発光部ユニットを収納位置に保持させる係止機構を備えるポップアップストロボ。
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