JP2010002514A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の電子機器においては、外装を構成する筐体に対して蓋体が取り外し可能に構成されている場合には、開口部を開放するために蓋体を取り外すと、その蓋体を紛失するおそれがある。
【解決手段】アクセサリーシュー47を露出させるための開口部35を有する外装ケース2と、その外装ケースの内側で開口部を開閉可能なシューカバー36と、そのシューカバーを開口部35の閉鎖位置と開放位置との間に移動させる蓋体移動機構37と、を備えている。蓋体移動機構37は、4つのガイドピン53A,53Bと、4つのガイドピンが個別に係合される4つのガイド溝51,52を有し且つ4つのガイド溝で4つのガイドピンをガイドしてシューカバーを移動可能に支持するベース部材44と、を有している。そして、4つのガイド溝の、シューカバー36が閉鎖位置にあるときの4つのガイドピンが位置する部位の溝幅を、シューカバーが閉鎖位置から移動したときの4つのガイドピン位置する部位の溝幅よりも狭くした。
【選択図】図12
【解決手段】アクセサリーシュー47を露出させるための開口部35を有する外装ケース2と、その外装ケースの内側で開口部を開閉可能なシューカバー36と、そのシューカバーを開口部35の閉鎖位置と開放位置との間に移動させる蓋体移動機構37と、を備えている。蓋体移動機構37は、4つのガイドピン53A,53Bと、4つのガイドピンが個別に係合される4つのガイド溝51,52を有し且つ4つのガイド溝で4つのガイドピンをガイドしてシューカバーを移動可能に支持するベース部材44と、を有している。そして、4つのガイド溝の、シューカバー36が閉鎖位置にあるときの4つのガイドピンが位置する部位の溝幅を、シューカバーが閉鎖位置から移動したときの4つのガイドピン位置する部位の溝幅よりも狭くした。
【選択図】図12
Description
本発明は、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置、テレビジョン受像機、パーソナルコンピュータ、音響装置その他の電子機器の筐体に設けた開口部を開閉可能とした蓋体構造に関し、特に、蓋体が筐体の内部で移動可能に構成された電子機器に関する。
従来の、この種の電子機器としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、アクセサリーシュー装置及び電子機器並びにアクセサリーに関するものが記載されている。この特許文献1に記載された電子機器は、電源用又は信号授受用の接片を有する電子機器側コネクタを備えた電子機器に関する。電子機器側コネクタは、電子機器に装着されるアクセサリーに設けられ電源用又は信号授受用の接片を有するアクセサリー側コネクタが挿入され、かつ、その挿入方向と直交する方向に移動される空間部を備える。空間部の底部を形成する電子機器側コネクタの箇所には、移動される方向と直交する方向において互いに向かい合い移動される方向に延在する一対のコネクタ側ガイド面が設けられている。そして、電子機器側コネクタの接片は、空間部の底部で一対のコネクタ側ガイドの間の箇所に、移動される方向と直交する方向に複数並べられ手も受けられている。
このような構成を有する電子機器(以下「第1の従来例」という。)によれば、一対のアクセサリーガイド面の間に設けられた複数の接片と、一対のコネクタ側ガイド面の間に設けられた複数の接片とが接触される際の各接片の配列方向における相対的な位置決めを高精度に行うことができる。従って、アクセサリー側コネクタの複数の接片と電子機器側コネクタの複数の接片との接続を確実に行いつつ、各接片の幅や接片間の間隔を縮小することができる。そのため、接片の占有スペースを縮小することができ、アクセサリー側コネクタと電子機器側コネクタの小型化を図る上で有利となる、等の効果が期待される(明細書の段落[0005]を参照)。
また、従来の電子機器の他の例としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものもある。特許文献2には、アクセサリーが装脱可能に装着される電子機器に関するものが記載されている。この特許文献2に係る電子機器は、外装を構成するケースと、そのケースに設けられ電源用又は信号授受用の接片を有する電子機器側コネクタとを有する電子機器に関する。ケースに電子機器側コネクタを収容する収容凹部が設けられ、その収容凹部に電子機器側コネクタが収容され、その収容凹部を開閉する蓋体が設けられている。
このような構成を有する電子機器(以下「第2の従来例」という。)によれば、蓋体によって収容凹部が閉塞された状態では、電子機器側コネクタがケースの外面に露出しない。そのため、ビデオカメラの外部にある物が電子機器側コネクタにぶつかったり、塵埃が電子機器側コネクタに付着したりすることを防止でき、電子機器側コネクタを保護する上で有利となる、等の効果が期待される(明細書の段落[0005]を参照)。
しかしながら、第1の従来例の場合には、外装を構成するケースの上面前部に凹部が設けられ、その凹部内に電子機器側コネクタが配設されている。この凹部には、蓋が着脱可能に設けられている。電子機器側コネクタの非使用時には、凹部に蓋が装着されることで電子機器側コネクタが外部に対して覆われ、電子機器側コネクタの使用時には、凹部から蓋が取り外されることで電子機器側コネクタが外部に露出されるようになっている。そのため、凹部から蓋を取り外すと、蓋がケースと別個独立に形成されていて、蓋とケースが分離自在な構成となっていることから、取り外し時において蓋を紛失し易いという問題があった。
また、第2の従来例の場合には、ケースに対して蓋体が取り外し不能に取着されていることから、蓋体の紛失を防止することができるという利点はあるが、収容凹部を開放したときの蓋体は、ケースの外側に飛び出した状態となる。そのため、収容凹部の開放時、ケースの外面に蓋体による凸部が生ずることから、その蓋体が障害物になることがあると共に、美観の点からも見映えが良くないという問題があった。
特開2005−315989号公報
特開2006−179393号公報
解決しようとする問題点は、従来の電子機器においては、外装を構成する筐体に対して蓋体が取り外し可能に構成されている場合には、開口部を開放するために蓋体を取り外すと、その蓋体を紛失するおそれがある。また、筐体に対して蓋体を取り外し不能に構成したとしても、その蓋体が筐体の外側に露出されていると、蓋体が邪魔になると共に、美観の点からも見映えが良くない、という点である。
本出願の電子機器は、内蔵された構造体を露出させるための開口部を有する筐体と、その筐体の内側で開口部を開閉可能な蓋体と、その蓋体を、開口部を閉じる閉鎖位置と開口部を開く開放位置との間に移動させる蓋体移動機構と、を備えている。蓋体移動機構は、蓋体に設けた4つのガイドピンと、その4つのガイドピンがそれぞれ個別に係合される4つのガイド溝を有し且つ4つのガイド溝で4つのガイドピンを摺動自在に支持することにより蓋体を移動可能に支持するベース部材と、を有している。そして、4つのガイド溝の、蓋体が閉鎖位置にあるときの4つのガイドピンとそれぞれ対向する部位の溝幅を、蓋体が閉鎖位置から移動したときの4つのガイドピンとそれぞれ対向する部位の溝幅よりも狭くした。
本出願の電子機器によれば、開口部を開放させて構造体を露出させるときには、蓋体が筐体内に滑り込むように収納されるため、蓋体を滑らかに移動することができる。しかも、蓋体を開いて開口部を完全に開放した状態では、4つのガイドピンが4つのガイド溝の溝幅の狭い部分に入り込むため、蓋体にガタを生じることがなく、開口部をしっかりと閉めることができる。更に、開口部の開放時、蓋体が邪魔になって操作性を害するおそれがない。
蓋体を移動させて筐体の開口部を開閉する蓋体移動機構を、4つのガイドピンを蓋体に設けると共に、その4つのガイドピンを摺動可能に係合保持する4つのガイド溝をベース部材に設け、4つのガイド溝の蓋体が閉鎖位置にあるときの溝幅を蓋体が開放位置側へ移動したときの溝幅よりも狭くすることにより、簡単な構成によって実現した。
図1〜図3は、本発明が適用された電子機器の一具体例を示す撮像装置の第1の実施の例として示すデジタルビデオカメラ1である。このデジタルビデオカメラ1は、プラスチックカードの中にCPU、メモリ等のLSIを内蔵した半導体記憶媒体(例えば、メモリカード等)を情報記憶媒体として用い、その情報記憶媒体を着脱自在に構成したものである。そして、レンズ装置を介して入力される被写体の光学的な画像を撮像素子で電気信号に変換し、その信号を表示装置に供給して画像表示し、若しくは情報記憶媒体に記録し、或いは、予め情報記憶媒体に記録されている情報を表示装置に表示できるようにしている。
しかしながら、本発明に係る撮像装置としては、この記録方式のデジタルビデオカメラ1に限定されるものではなく、アナログ記録方式であってもよく、また、二以上の情報記憶装置を備えたビデオカメラであってもよいことは勿論である。例えば、第1の記憶装置として半導体記憶媒体を内蔵記憶装置として用い、第2の記憶装置としてディスク状記録媒体やテープ状記録媒体或いは別の半導体記憶媒体を着脱可能に設ける構成とすることもできる。なお、撮像素子としては、例えば、CCD(電荷結合素子)やCMOS(相補性金属酸化膜半導体)等を挙げることができる。
デジタルビデオカメラ1は、筐体の一具体例を示す外装ケース2と、前記半導体記憶媒体と、レンズ装置3と、表示装置4と、これらを駆動制御する図示しない制御装置等を備えて構成されている。半導体記憶媒体は、外装ケース2に対して着脱可能に構成されていて、外装ケース2に装着された半導体記憶媒体に対して、制御装置が情報信号の記録(書き込み)や再生(読み出し)を実行する。レンズ装置3は、被写体の画像を光として取り込んで撮像素子に供給し、この撮像素子から出力される電気信号により、撮像された画像が表示装置4に画面表示され或いは記憶装置に記憶される。
図1〜図3に示すように、外装ケース2は、略筒型をなす中空の容器体からなり、軸方向を前後方向に設定して用いられている。この外装ケース2の前部に、略同様の太さを有する円筒状のレンズ装置3が配設されている。レンズ装置3は、そのレンズ系の光軸を水平方向に向けた状態で外装ケース2に取り付けられている。この外装ケース2の内部において、レンズ装置3の後部に、図示しない撮像素子が配置されている。レンズ装置3は、外装ケース2の前部に固定された固定鏡筒5と、可動鏡筒6と、レンズ系7と、フラッシュ装置8等によって構成されている。
レンズ装置3の可動鏡筒6は、固定鏡筒5に対して軸方向へ進退移動可能に支持されている。これら固定鏡筒5及び可動鏡筒6により、複数のレンズの組み合わせからなるレンズ系7が保持されている。フラッシュ装置8は、固定鏡筒5の外周面の一方の側部に横置き状態で固定されており、フラッシュモードにおいて、図示しないシャッタ機構の動作に連動して発光するようになっている。
外装ケース2の一方の側面には、表示装置4が姿勢変更可能に取り付けられている。表示装置4は、平板状の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等からなる平面表示パネル9と、この平面表示パネル9が収納されたパネルケース10とからなり、パネルケース10がパネル支持部11によって外装ケース2に姿勢変更可能に支持されている。パネルケース10は、略直方体をなす偏平で中空の蓋体からなり、外装ケース2の一方の側面と対向する面には、平面表示パネル9の表示面を露出させるための開口窓12が設けられている。
パネルケース10の開口窓12は、長手方向に延在された長方形の開口穴からなり、この開口窓12を囲う四辺が四角形のケース枠10aとなっている。このパネルケース10のケース枠10aの、パネル支持部11と反対側に、平面表示パネル9に表示されている機能やその他の動作を実行するために操作される複数の操作ボタンからなるパネル側の操作ボタン群13が配設されている。操作ボタン群13の操作ボタンとしては、例えば、録画用のスタート・ストップボタン、ズームレンズ用のズームボタン(ワイド側ボタンとテレ側ボタン)等を挙げることができる。
パネル支持部11は、パネルケース10を前後方向へ回動させる前後回動部と、パネルケース10を旋回動作させる旋回回動部とを有している。パネル支持部11の前後回動部は、その垂直軸を回動中心としてパネルケース10を水平方向に略90度回動させることを可能とした機構部である。また、旋回回動部は、その水平軸を回動中心としてパネルケース10を略270度旋回させることを可能とした機構部である。これにより、表示装置4は、パネル支持部11の前後回動部の機能を介して、図2に示すパネルケース10を外装ケース2の側面に沿わせた収納状態と、図3に示すパネルケース10を水平方向の前側に回動させて側方に展開させた開放状態とを取ることができる。
更に、表示装置4は、パネル支持部11の旋回回動部の機能を介して、平面表示パネル9を前方に向けた状態と、後方に向けた状態と、下方に向けた状態と、これらの間の任意の方向に向けた状態とを無段階に取ることができる。即ち、パネルケース10は、一方では、図2に示す状態からパネルケース10を前方へ180度回動させて平面表示パネル9を前面に対向させた姿勢を取ることができる。そして、他方では、図2に示す状態からパネルケース10を後方へ90度回動させて平面表示パネル9を下面に対向させた姿勢を取ることができる。これにより、パネルケース10は、旋回回動部による旋回動作に関しては、最大で約270度回動可能となっている。
図3に示すように、外装ケース2の一方の側面には、表示装置4が出し入れ可能に収納されるベース部15が設けられている。ベース部15は、パネルケース10の外形に見合う略長方形をなす膨出部として形成されており、その内部には中空の空間部が設けられている。このベース部15の空間部内には、図示しない制御装置が収納されており、その制御装置は、所定の配線回路が設けられ配線基板と、その配線基板に搭載されたCPUやLSIその他の必要とされる電子部品等からなっている。
更に、ベース部15のパネルケース10と対向する面には、複数の操作ボタンからなる本体側の操作ボタン群16と、複数のマウントインシュレータ17と、記録媒体用蓋18と、多数の透孔19が設けられている。操作ボタン群16の操作ボタンとしては、例えば、バックライトボタン、リセットボタン、ナイトショット切換スイッチ等を挙げることができる。マウントインシュレータ17は、パネルケース10の内面がベース部15の面に直接接触するのを防止するものでゴム状弾性体によって形成されている。
記録媒体用蓋18は、記憶媒体収納部を開閉するもので、外装ケース2に回動自在に取り付けられている。この記憶媒体収納部に対して、図示しない半導体記憶媒体が出し入れ可能に収納され、所望の情報の記録や再生に供される。また、ベース部15の多数の透孔19の内側には、図示しないスピーカ装置が収納されており、これらの透孔19から、内蔵されたスピーカ装置の音が放出される。なお、ベース部15の前部にはフォーカス調整ダイヤル21が設けられている。フォーカス調整ダイヤル21は、レンズ装置3のフォーカス調整を手動操作によって可能としたものである。
また、図3に示すように、外装ケース2は、その略全体がデジタルビデオカメラ1を片手で把持できるように把持部として構成されている。そして、外装ケース2を把持する手を補助するために、外装ケース2の表示装置4と反対側の側面部に、前後方向へ架け渡すようにハンドベルト24が取り付けられている。ハンドベルト24は、外装ケース2の側面部に固定されたベルト固定部材25の長手方向の両端に掛け止められている。ハンドベルト24にはハンドパッド26が装着されている。これらハンドベルト24とハンドパッド26で外装ケース2を握るユーザーの手を支えることにより、デジタルビデオカメラ1の取り落とし等を防止している。
外装ケース2の上部は、図6に示すように、断面形状が円弧形をなす樋状のトップカバー30と、このトップカバー30の断面形状が連続する長手方向の一側である後部に連結されて一体的に組み立てられるリアカバー31とを有している。トップカバー30のリアカバー31と反対側である前部には、前方に突出する前庇部32が設けられている。前庇部32には、外面側に開口するマイクロホン収納部33が設けられている。マイクロホン収納部33には、図示しないマイクロホン装置が収納されている。そして、マイクロホン収納部33の開口部には、多数の通気孔を網目のように設けた網目状カバー34が装着されている。
更に、トップカバー30には、図1に示すように、ビデオライト200や外付けマイクロホン、その他のアクセサリーが着脱可能に装着されるアクセサリーシューを露出させるための開口部35が設けられている。この開口部35は、蓋体の一具体例を示すシューカバー36によって開閉可能とされており、そのシューカバー36は、後述する蓋体移動機構37によって外装ケース2の内側をその長手方向である前後方向へ移動可能に構成されている。
トップカバー30の長手方向の後部はサイン曲線のような凹側の曲線部を有する端面形状として形成されている。このトップカバー30の端面形状に対応した凸側の曲線部を有する端面形状がリアカバー31に形成されている。このような端面形状をトップカバー30とリアカバー31に設けることにより、トップカバー30に対してリアカバー31を、その後方を緩い傾斜角度で持ち上げたような膨らみを持たせた形状として連結している。これにより、リアカバー31には、前面部31aと、後面部31bと、側面部31cとが設けられている。
リアカバー31のトップカバー30側に設定された前面部31aは、緩やかな円筒状の曲面を有している。そして、リアカバー31の後面部31bは、前面部31aの後方に連続して急激に傾斜した曲面を有している。また、リアカバー31の側面部31cは、長手方向と直交する幅方向の一側において、前面部31aと後面部31bに連続して下方へ突出するように形成されている。
リアカバー31の前面部31aには、レンズ装置3をズーム動作させるためのレバースイッチからなるズームレバー38と、被写体を1コマ毎(静止画)に撮影するための押しボタンスイッチからなるシャッタボタン39が配置されている。ズームレバー38は、所定の範囲内で画像を連続的に拡大(テレ)又は縮小(ワイド)させるものである。このズームレバー38とシャッタボタン39は、ズームレバー38を前側にして、前面部31aの頂上に沿うように並べて配置されている。
リアカバー31の後面部31bには、撮影モードを切り換えるモード切換スイッチと電源をオン・オフする電源スイッチとを兼ねるマルチ切換ダイヤル41が配置されている。マルチ切換ダイヤル41は、回動操作によって電源をオン・オフ切り換える機能と、電源をオンした状態で回動操作することにより複数の機能モードを繰り返すように切り換える機能とを有している。更に、リアカバー31の側面部31cの背面側には、動画撮影を実行する録画ボタン42が設けられている。
このトップカバー30の内側に、レンズ装置3の光軸方向と平行にシューカバー36を移動可能とした蓋体移動機構37が取り付けられている。蓋体移動機構37は、図12に分解して示すように、複数の部品の組み合わせによって構成されており、ベース部材44と付勢部材45と枠部材46とアクセサリーシュー47とスライダ48等を有している。
蓋体移動機構37のベース部材44は、所定の幅を有する長方形のように延在された板状の部材からなっている。このベース部材44の幅方向の両側に、それぞれの端部を90度折り曲げて同方向へ立ち上げることにより長手方向に連続する互いに平行をなす2つの側壁部44a,44aが設けられている。このベース部材44の複数箇所(この実施例では8箇所)に、このベース部材44をトップカバー30にネジ止めするための挿通孔49が設けられている。更に、ベース部材44には、上述した構成部品のうち、プラスチックによって構成される部品をカシメ止めしたり、ネジ止めするための多数のスリット50が設けられている。
ベース部材44の2つの側壁部44a,44aには、それぞれ左右対称をなすように配置された第1のガイド溝51と第2のガイド溝52が設けられている。第1のガイド溝51と第2のガイド溝52は、ベース部材44の長手方向に所定の間隔をあけて配置されており、第1のガイド溝51の設定されている位置が、トップカバー30に設けた開口部35がシューカバー36によって閉じられる閉鎖位置である。そして、第2のガイド溝52の設定されている位置が、シューカバー36の移動によって開口部35が開かれる開放位置となっている。これら第1及び第2のガイド溝51,52にガイドされてスライダ48が閉鎖位置と開放位置との間を移動される。
第1のガイド溝51と第2のガイド溝52は、図13A〜13Cに示すような形状を有している。第1のガイド溝51及び第2のガイド溝52は、閉鎖位置側を前側としたときに、それぞれ前水平部51a,52aと傾斜部51b,52bと後水平部51c、52cとを有する点で共通しているが、それらの形状は異なっている。このように第1のガイド溝51と第2のガイド溝52とで形状を異にしたのは、シューカバー36に対して、障害物となっている構造物の一具体例を示すアクセサリーシュー47の上をスムースに通過できる動作を付与するために設定したものである。これらのガイド溝51,52には、後述するガイドピン53A,53Bがそれぞれ摺動可能に係合される。
第1のガイド溝51の前水平部51aは、水平方向へ適当な距離Eだけ延在された水平な溝部として形成されている。この前水平部51aは、前側に設けた距離E1を有する収納部51a1と、この収納部51a1の後方に連続して設けた距離E2を有するテーパ部51a2とからなっている。このテーパ部51a2の後方に、緩やかな角度によって傾斜された傾斜部51bが連続されている。そして、傾斜部51bの後方に、水平方向へ適当な距離だけ延在された水平な溝部からなる後水平部51cが形成されている。
前水平部51aの収納部51a1は、シューカバー36が開口部35を閉鎖したときに、第1のガイド溝51に係合されているガイドピン53Aが存在する位置に設けられている。この位置では、収納部51a1とガイドピン53Aとの間には、殆んどガタが生じないように寸法関係を設定する。また、テーパ部51a2は、収納部51a1から傾斜部51bにかけて、その溝幅が徐々に大きく(広く)なるように形成する。本実施例においては、収納部51a1の距離E1はガイドピン53Aの直径Dと同程度に設定し、テーパ部51a2の距離E2はガイドピン53Aの直径Dの2倍程度に設定している。
ここで、収納部51a1の溝幅をW1、ガイドピン53Aの直径をDとすると、溝幅W1は、D+0.05〜0.1(W1=D+0.05〜0.1)mm程度が好適である。更に、テーパ部51a2の傾斜部51b側である幅広部の溝幅をW2とすると、溝幅W2は、W1+0.1〜0.2(W2=W1+0.1〜0.2)mm程度が好適である。なお、傾斜部51b及び後水平部51cの溝幅は、テーパ部51a2の幅広部の溝幅と同じW2とすることが好ましい。しかしながら、本願発明は、これらの寸法関係に限定されるものではない。また、溝幅の両側が広げられたテーパ部51a2に代えて、溝幅の片側のみを広げることによって勾配部を設ける構成としてもよい。
第2のガイド溝52の前水平部52aは、水平方向へ若干距離Fだけ延在された水平な溝部として形成されている。この前水平部52aの後方に、急な角度によって傾斜された傾斜部52bが連続されている。そして、傾斜部52bの後方に、水平方向へ長く延在された水平な溝部からなる後水平部52cが形成されている。前水平部52aは、シューカバー36が開口部35を閉鎖したときに、第2のガイド溝52に係合されているガイドピン53Bが存在する位置に設けられている。この位置では、収納部である前水平部52aとガイドピン53Bとの間には、殆んどガタが生じないように寸法関係を設定する。
ここで、前水平部52aの溝幅をW1、ガイドピン53Bの直径をDとすると、溝幅W1は、第1のガイド溝51と同様に、D+0.05〜0.1(W1=D+0.05〜0.1)mm程度が好適である。そして、傾斜部52bの溝幅をW2とすると、溝幅W2は、同じくW1+0.1〜0.2(W2=W1+0.1〜0.2)mm程度とすることが好ましい。しかしながら、本願発明は、これらの寸法関係に限定されるものでないことは勿論である。
このような構成を有するベース部材44の2つの側壁部44a,44a内に、付勢部材45と枠部材46とアクセサリーシュー47とバネ受け部材(図18を参照)が固定されている。そして、4つのガイド溝51,52を介してスライダ48がベース部材44に摺動可能に支持され、そのスライダ48にシューカバー36が係合されて固定されている。
付勢部材45は、閉鎖位置に移動したシューカバー36を外装ケース2の内側から外側へ向けて付勢するものである。この付勢部材45の付勢力により、シューカバー36をトップカバー30の内面に押し付けて、開口部35を内側から密閉できるように構成している。更に、付勢部材45は、シューカバー36の移動時にクリック感を付与し、開口部35を完全に閉じた状態において適度な抵抗力を発揮させる機能を有している。このような機能を発揮する付勢部材45は、図14に示すように、平面形状がコ字状をなす固定部45aと、この固定部45aと一体に設けた2つの弾性体55,55からなっている。
付勢部材45の2つの弾性体55,55は同一の形状を有しており、コ字状に形成することによって弾性を付与している。更に、各弾性体55の中途部には、山形に突出する突起部55aが設けられており、この突起部55aによって上述したクリック感を生じさせることができる。2つの弾性体55,55は、付勢部材45をベース部材44に固定するための固定部45aの一面において、所定間隔をあけて対称となるよう平行に配置されている。
図14は、付勢部材45をベース部材44に組み立てる状態を説明する図である。付勢部材45の下面には複数のカシメ用凸起が設けられており、それらのカシメ用凸起をベース部材44の所定の挿通孔に挿通して先端をカシメ加工することにより、付勢部材45がベース部材44に固定されている。ベース部材44に対する付勢部材45の取付け位置は、2つの弾性体55,55が2つの第1のガイド溝51,51の前水平部51aの内側に対向される位置である。
この付勢部材45の2つの弾性体55,55間に前側半分が介在されるように枠部材46が配設されている。図12等に示すように、枠部材46は、四角形の枠体として形成されている。この枠部材46の下面には複数のカシメ用凸起が設けられており、それらのカシメ用凸起をベース部材44の所定の挿通孔に挿通して先端をカシメ加工することにより、枠部材46がベース部材44に固定されている。図15は、枠部材46をベース部材44に組み立てる途中の状態を説明する図である。そして、図16は、枠部材46をベース部材44に組み立てた後の状態を説明する平面図である。この枠部材46の枠内にアクセサリーシュー47が収納されている。
アクセサリーシュー47は、ベース部材44の裏面側から図示しない複数の固定ネジによってネジ止めされている。このアクセサリーシュー47の取付け位置は、第1のガイド溝51,51と対応する位置である。このアクセサリーシュー47は、デジタルビデオカメラ1側のコネクタであり、合成樹脂材料を用いて形成された内側部材56と、鋼板を用いて形成された外側部材57とを備えている。外側部材57はコ字状に折り曲げ形成されており、その内側に内側部材56が嵌合されていて、外側部材57の複数の凹凸を有する係止部57aの下面と内側部材56との間に空間部58が設けられている。また、内側部材56には電源用又は信号授受用の接片が複数設けられており、それらの接片はスライドシャッタによって開閉可能に構成されている。
このアクセサリーシュー47の上方にスライダ48が配置されている。スライダ48は、構造物であるアクセサリーシュー47を跨いで移動可能なように鞍状の部材として構成されている。即ち、スライダ48は、枠部材46を両側から挟むように配置された互いに平行をなす2つの側面アーム48a,48aと、左右の側面アーム48a,48a間を連結する架橋アーム48bとからなっている。架橋アーム48bは、アクセサリーシュー47との接触を避けるために中高に形成されている。
スライダ48の2つの側面アーム48a,48aの前後には、所定の間隔をあけて合計4個のガイドピン53A,53Bが固定されている。4個のガイドピン53A,53Bは、左右対称に配置されていて、それぞれ側方へ突出するように設けられている。そして、4個のガイドピン53A,53Bは、ベース部材44に設けた4つのガイド溝51,52と個別にそれぞれ摺動可能に係合されている。即ち、スライダ48の2つの側面アーム48a,48aの前部に設けた2つのガイドピン53A,53Aは2つの第1のガイド溝51,51に係合され、2つの側面アーム48a,48aの後部に設けた2つのガイドピン53B,53Bは2つの第2のガイド溝52,52に係合されている。
ガイドピン53Aとガイドピン53Bは同一のものであり、それぞれ軸部53aと頭部53bとカシメ部53cとを有している。軸部53aの一側に当該軸部53aよりも大径の頭部53bが連続して形成され、軸部53aの他側に当該軸部53aよりも小径のカシメ部53cが連続して形成されている。各ガイドピン53A,53Bは、頭部53bを外側に配し、軸部53aをガイド溝51,52に係合させた状態で、カシメ部53cを側面アーム48aにカシメ加工することによってスライダ48に固定されている。このスライダ48の架橋アーム48bにシューカバー36が嵌合されて固定されている。
シューカバー36は、開口部35の形状に見合う形状を有する嵌合部36aと、この嵌合部36aの周縁に設けたエプロン部36bとからなっている。嵌合部36aは、エプロン部36bの上面から上方へ膨出されており、閉鎖位置において、嵌合部36aが下から開口部35に嵌まり合うことができるようになっている。このように、開口部35に嵌合部36aを嵌め合わせることにより、開口部35の密閉性を向上させることができる。このシューカバー36の下面の、付勢部材45の2つの弾性体55,55と対応する位置に、その弾性体55に摺動接触して弾性変形させることによりバネ力を付与される2つの押圧凸部61,61が設けられている。
更に、シューカバー36の下面には複数の係合突起62が設けられており、それらの係合突起62と対応する架橋アーム48bの所定位置に複数の係合孔が設けられている。図17は、スライダ48をベース部材44に組み立てた後、シューカバー36をスライダ48に組み立てる状態を説明する図である。スライダ48の架橋アーム48bに設けた複数の係合孔に係合突起62を係合することにより、シューカバー36がスライダ48に熱カシメ止めにて取り付けられている。
また、図18は、シューカバー36を組み立てた後、ベース部材44にバネ受け部材63を組み立てる状態を説明する図である。バネ受け部材63は、シューカバー36をその移動方向である前後方向に付勢する弾性部材の一側を支持するもので、ベース部材44に固定されている。バネ受け部材63は、四角形の薄い板状の部材からなり、付勢部材45と同様に、下面に突出させて設けたカシメ用凸起をベース部材44の所定の挿通孔に挿通して先端をカシメ加工することによりベース部材44に固定されている。バネ受け部材63の上面の幅方向の一側には、上方に突出するバネ受け突起64が設けられている。
このバネ受け部材63のバネ受け突起64に、図19に示すように、弾性部材の一具体例を示す捩りバネ65のコイル部の一側から突出する一方の弾性片が掛け止められている。捩りバネ65の他方の弾性片はスライダ48に掛け止められており、そのコイル部をフリーにして、全体としてトグル動作を発揮し得るように構成されている。この捩りバネ65の作用によりスライダ48(及びシューカバー36)に、その移動方向の中間部において思案点が設定されている。これにより、捩りバネ65のコイル部が思案点から前側に移動すると、スライダ48には前側に向かう付勢力が付与され、これとは逆に、コイル部が思案点から後側に移動すると、スライダ48には後側に向かう付勢力が付与される。
図20A,20B及び図21A,21Bは、上述のようにして組み立てられる蓋体移動機構37の組立状態を説明する図である。即ち、図20A,20Bは、シューカバー36が移動方向の前端まで移動した状態を示すもので、図20Aは平面図、図20Bは側面図である。また、図21A,21Bは、シューカバー36が移動方向の前端から少し手前まで移動した状態を示すもので、図21Aは平面図、図21Bは側面図である。このとき、図20A,20Bに示す状態では、シューカバー36に設けた押圧凸部61と付勢部材45の弾性体55との位置関係は、図7A〜7Cに示す状態となっている。また、図21A,21Bに示す状態では、押圧凸部61と弾性体55との位置関係は、図9A〜9Cに示す状態となっている。
図7〜図11は、トップカバー30に蓋体移動機構37を組み立てた組立状態及びその動作状態を説明するものである。即ち、図7A〜7C及び図8A,8Bは、トップカバー30の開口部35をシューカバー36で完全に閉じた状態を示すもので、図7Aは平面図、図7Bは図7AのP1−P1線断面図、図7Cは図7Bの要部S1の拡大断面図、図8Aは図7AのQ−Q線断面図、図8Bは図7AのR−R線断面図である。
図7A〜7C及び図8A,8Bに示すように、シューカバー36による開口部35の全閉状態では、4つのガイドピン53A,53Bのうち、閉じ側に位置する前ガイドピン53Aは第1のガイド溝51の前水平部51aの収納部51a1に係合されている。そして、開き側に位置する後ガイドピン53Bは第2のガイド溝52の前水平部52aに係合されている。この前水平部51aの収納部51a1の溝幅W1と前ガイドピン53Aの軸径D、及び、前水平部52aの溝幅W1と後ガイドピン53Bの軸径Dとは、それぞれが殆ど隙間(ガタ)を生じないような寸法関係によって形成されている。
また、シューカバー36は、捩りバネ65によって閉じ側に付勢され、シューカバー36の前端部が開口部35の内面に当接されている。更に、シューカバー36の押圧凸部61には、下方から付勢部材45の弾性体55が押圧されており、その弾性体55に設けた山形の突起部55aによるバネ力が下方から押圧凸部61に作用している。この弾性体55の付勢力により、シューカバー36の嵌合部36aが開口部35に嵌め合わされ、その周縁をエプロン部36bが閉鎖する。これにより、スライダ48がベース部材44に対して殆どガタのない状態で保持され、シューカバー36はトップカバー30の開口部35の内面に押し付けられてガタのない状態で保持される。
これにより、例えば、レンズ装置3の焦点調整等による作動によって振動が発生し、その振動がトップカバー30やベース部材44等に伝達されたような場合にも、その振動によってシューカバー36やスライダ48が振動するのを防ぐことができる。そのため、シューカバー36やスライダ48の振動による異音の発生を防止することができ、その異音がマイクロホンにより拾われて雑音として記録されるのを防ぐことができる。
図9A〜9Cは、開口部35の全閉状態から、シューカバー36を開き側に少し移動させて開口部35を少し開いた状態を示すもので、図9Aは平面図、図9BはP2−P2線断面図、図9Cは要部S2の拡大断面図である。シューカバー36が図7Cに示す位置から図9Cに示す位置に移動するときには、まず、シューカバー36の嵌合部36aが開口部35から離脱し、次に、後方へ移動する動作となる。
即ち、シューカバー36を後方へ移動させようとすると、まず、押圧凸部61が弾性体55を弾性変形させ、その突起部55aを押し下げて頂上を後方へ乗り越える。このとき、弾性体55の弾性変形によるバネ力が、捩りバネ65のバネ力に抗してシューカバー36を移動させる移動力に対して、更に負荷として追加される。このときに追加される弾性体55のバネ力により、シューカバー36を移動させる際のクリック感として付与され、このクリック感によってシューカバー36の動きを明確に感じることができる。
この弾性体55のバネ力によって感じることができるクリック感は、図9Cに示す少し開いた状態から図7Cに示す閉じた状態にシューカバー36を移動する場合にも、同様に得ることができる。弾性体55の突起部55aが三角状の山形に形成されていて、摺動面が曲面となっている押圧凸部61がどちら側から突起部55aを乗り越えても同じ機能を発揮し得るからである。なお、突起部55aの頂部の角度を調整することによってクリック感を強弱変化させることができ、頂角を鋭角にするとクリック感が強くなり、頂角を鈍角にするとクリック感を弱くすることができる。
上記の場合、スライダ48に固定されている4つのガイドピン53A,53Bのうち、前ガイドピン53Aは第1のガイド溝51の前水平部51aの収納部51a1から後方へ水平に移動してテーパ部51a2に至る。一方、後ガイドピン53Bは第2のガイド溝52の前水平部52aから直ちに離れて傾斜部52bに入り込む。この前水平部51aのテーパ部51a2の幅広側の溝幅W2と傾斜部52bの溝幅W2は、溝幅W1よりも適宜に大きく(広く)設定されている(W1<W2)ため、これ以後のガイドピン53A,53Bの移動は比較的容易に行うことができる。
図10A〜10Cは、開口部35を少し開いた状態からアクセサリーシュー47が露出する半開き状態までシューカバー36を開き側に移動させた状態を示すもので、図10Aは平面図、図10Bは図10AのT−T線断面図、図10Cは図10AのU−U線断面図である。このとき、前ガイドピン53Aは、第1のガイド溝51の前水平部51aのテーパ部51a2から後方へ移動して傾斜部51bに入り込み、緩やかな下がりの状態となる。そして、傾斜部51bを緩やかに下って後方へ移動する。一方、後ガイドピン53Bは第2のガイド溝52の傾斜部52bを早期に通過した後、後水平部52cに入り込んで後方へ略水平に移動する。
このような動きをシューカバー36に持たせることにより、図10Bに示すように、構造物であるアクセサリーシュー47が存在する場合にも、そのアクセサリーシュー47に接触することなくシューカバー36を容易に後方へ移動させることができる。しかも、移動時におけるシューカバー36の高さ変化を最小限に抑えることができるため、この種の蓋体移動機構における薄型化、小型化を図ることができる。
即ち、シューカバー36が少し開いた状態から後方へ移動すると、前ガイドピン53Aは、第1のガイド溝51の傾斜部51bを移動するが、その傾斜部51bはなだらかな後下がり傾斜面であって、ある程度の高さ位置が保たれている。これに対して、後ガイドピン53Bは、第2のガイド溝52の後水平部52cを水平方向後方へそのまま移動する。その結果、シューカバー36の姿勢が、前ガイドピン53Aの前側では高い位置を維持し、後ガイドピン53Bの後側が低い位置を維持して変化するために、アクセサリーシュー47に接触することなくシューカバー36を後方へ移動させることができる。
図11A〜11Cは、開口部35を完全に開いた状態を示すもので、図11Aは平面図、図11Bは図11AのV−V線断面図、図11Cは図11AのW−W線断面図である。このとき、前ガイドピン53Aは第1のガイド溝51の後水平部51cの後端に到達し、後ガイドピン53Bは第2のガイド溝52の後水平部52cの後端に到達する。この状態では、シューカバー36は、トップカバー30の内面に張り付いたような状態に保持されるため、シューカバー36の収納スペースが小さい蓋体移動機構37を構成することができる。
前記トップカバー30とリアカバー31とシューカバー36と付勢部材45と枠部材46の材質としては、例えば、PC+ABS(ポリカーボネートとアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂との混合材)やABS等が好適である。しかしながら、その他のエンジニアリングプラスチックを用いることができることは勿論のこと、ステンレス合金やアルミニウム合金その他の金属材料を用いることもできる。また、ベース部材44及びスライダ48の材質としては、例えば、ステンレス合金が好適であるが、アルミニウム合金その他の金属材料を用いることができることは勿論のこと、ABS等のエンジニアリングプラスチック等を用いることもできる。
また、レンズ装置3の後方であって、リアカバー31の内側には、電源の一具体例を示すバッテリー70(図3〜図5を参照)が着脱可能に装着されるバッテリーホルダ71が、図示しない固定ネジにより締め付けられて固定されている。このバッテリーホルダ71は、外装ケース2の一部を成すもので、図22〜図33に示すような構成を備えている。
即ち、バッテリーホルダ71は、図22〜図24に示すように、バッテリー70の大きさに対応した大きさを有し、背面と下面に開口された立方体状の容器体からなっている。バッテリーホルダ71の背面部71aは、外装ケース2の背面を閉じるように仕切るもので、この背面部71aにはバッテリー70の端子部が設けられた内面が対向される。背面部71aは、縦方向に長く形成された長方形の平面部からなり、その長手方向の一側に上面部71bが90度折り曲げるように連続されている。更に、背面部71aの幅方向の両側に、左右の側面部71c,71dが同じく90度折り曲げるように連続されている。
これら背面部71aと上面部71bと左右の側面部71c,71dは、例えば、射出成形等の製造手段によって一体に形成されている。これら背面部71aと上面部71bと左右の側面部71c,71dとで囲まれた空間部が、バッテリー70を保持するためのバッテリー収納部72となっている。このバッテリーホルダ71の上面部71bによってリアカバー31の下面が閉じられている。そして、背面部71aの上部から上面部71bに至る部分に、図示しない接続端子が嵌合される端子用開口穴73が設けられている。
また、バッテリーホルダ71の左右の側面部71c,71dの内面には、挿入されたバッテリー70を係合保持するための係合片74が3つずつ左右対称をなすように設けられている。背面部71aの長手方向の上面部71bと反対側には、上面部71bと逆側に突出する張出し部71eが設けられている。この張出し部71eには、バッテリー70の脱落を防止する図示しないロックボタンが取り付けられている。
このような構成を有するバッテリーホルダ71の左側面部71cに、開閉蓋の具体例を示す第1の端子蓋81と第2の端子蓋82が隣り合うように配置されている。図22〜図25に示すように、第1の端子蓋81は、第1のヒンジ軸83によって第1のヒンジ部84に略90度の範囲で回動自在に支持されている。また、第2の端子蓋82は、第2のヒンジ軸85によって第2のヒンジ部86に略90度の範囲で回動自在に支持されている。第1の端子蓋81は、バッテリーホルダ71の左側面部71cに設けた第1の端子取付部87の取付面の全体を覆うことができる大きさとされている。また、第2の端子蓋82は、同じく左側面部71cに設けた第2の端子取付部88の取付面の全体を覆うことができる大きさとされている。
第1の端子取付部87の取付面と第2の端子取付部88の取付面は、ともに外装ケース2の背面側へ向くように所定の幅で左側面部71cの縁部分に沿ってその略全長に亘る大きさとして形成されている。この実施例では、上面部71b側に設けた第1の端子取付部87は、左側面部71cの長さの略3/4程度を占めており、第2の端子取付部88は残り1/4程度の長さを占めている。第1の端子取付部87と第2の端子取付部88との間には適当な大きさの段差が設定されており、第2の端子取付部88が第1の端子取付部87よりも一段低い位置に設定されている。
第1の端子取付部87には第1の取付穴91と第2の取付穴92とが設けられ、第2の端子取付部88には第3の取付穴93が設けられている。この実施例では、第1の取付穴91にはHDMI用コネクタが配置され、第2の取付穴92にはA/V−R用コネクタが配置され、第3の取付穴93にはDC−INコネクタが配置されている。HDMI用コネクタは、HDMI規格を満たす接続具であり、非圧縮デジタル音声・映像信号を伝達する。A/V−R用コネクタは、コンポジット信号とコンポーネント信号の両方を取り扱うことができる接続具である。コンポジット信号は、テレビジョン映像を構成する輝度信号と色信号を合成して同時に扱えるようにした複合映像信号のことで、通常は同期信号も同時に複合化される。コンポーネント信号は、テレビジョン映像を構成する輝度信号と同期信号と色信号をそれぞれ分解して扱えるようにした映像信号である。また、DC−INコネクタは、電源入力用の接続具であり、家庭用電源等に接続される。
第1のヒンジ部84は、バッテリーホルダ71に設けた第1のホルダ側軸受部84aと、第1の端子蓋81に設けた一対の第1の蓋側軸受部84b,84cと、前記第1のヒンジ軸83とによって構成されている。第1のホルダ側軸受部84aは、左側面部71cの中途部でその縁に沿って適宜な長さの突条部として形成されており、この第1のホルダ側軸受部84aを両側から挟むように一対の第1の蓋側軸受部84b,84cが、第1の端子蓋81の一方の長辺に沿って適宜な長さの突条部として形成されている。
第1のホルダ側軸受部84aには、背面部71a側に開口された断面形状がU字形をなす軸受溝95aが軸方向の全長に亘り延在されて設けられている。これに対して、一対の第1の蓋側軸受部84b,84cのうち、第2の端子蓋82から遠い側に位置する第1の蓋側軸受部84bには軸方向へ貫通する貫通孔95bが設けられている。そして、他方の第1の蓋側軸受部84cには、軸方向に貫通する挿通孔95cが設けられている。これら貫通孔95bと軸受溝95aと挿通孔95cに第1のヒンジ軸83を挿通させることにより、第1の端子蓋81が第1のヒンジ部84によってバッテリーホルダ71に取り付けられている。第1のヒンジ軸83の軸方向の一端には、軸径を他の部分よりも大きくした頭部83aが設けられている。
なお、第1のホルダ側軸受部84aの第2の端子蓋82と反対側には、第1の蓋側軸受部84bに対応する閉鎖された凹曲面部107が設けられている。一方、第1のホルダ側軸受部84aの第2の端子蓋82側には、第1の端子取付部87の表裏面を貫通する溝状の切欠き部108が設けられている。この切欠き部108は、第2のヒンジ軸85を第1のヒンジ部84側から第2のヒンジ部86へ組み立てたり、分解したりできるようにするために設けたものである。この切欠き部108の幅は、第2のヒンジ軸85の直径よりも少し大きく形成されており、第2のヒンジ軸85は切欠き部108を通過可能になっている。
第2のヒンジ部86は、バッテリーホルダ71に設けた第2のホルダ側軸受部86aと、第2の端子蓋82に設けた一対の第2の蓋側軸受部86b,86cと、前記第2のヒンジ軸85とによって構成されている。第2のホルダ側軸受部86aは、左側面部71cの中途部でその縁に沿って適宜な長さの突条部として形成されており、この第2のホルダ側軸受部86aを両側から挟むように一対の第2の蓋側軸受部86b,86cが、第2の端子蓋82の一方の辺に沿って適宜な長さの突条部として形成されている。
第2のホルダ側軸受部86aには、断面形状が円形をなす軸受孔96aが軸方向へ貫通するように設けられている。また、一対の第2の蓋側軸受部86b,86cのうち、第1の端子蓋81に近い側に位置する第2の蓋側軸受部86bには軸方向へ貫通する貫通孔96bが設けられている。そして、他方の第2の蓋側軸受部86cには、同じく軸方向へ貫通する挿通孔96cが設けられている。これら貫通孔96bと軸受孔96aと挿通孔96cに第2のヒンジ軸85を挿通させることにより、第2の端子蓋82が第2のヒンジ部86によってバッテリーホルダ71に取り付けられている。
第2のヒンジ軸85の軸方向の長さは、第2のヒンジ部86の貫通孔96b側の一端から挿通孔96c側の他端までの長さよりも少しだけ長く形成されており、組立後に、第2のヒンジ軸85の一部が第1のヒンジ部84に残存するように構成されている。このように構成した理由は、第1のヒンジ部84側から第2のヒンジ軸85を引き抜き易いようにしたことによるものである。そのため、第1の端子取付部87と第2の端子取付部88との間を仕切るように設けた仕切り片97には、これを厚み方向へ貫通するスリット97aが設けられている。
仕切り片97のスリット97aは、第2のヒンジ部86の軸受孔96aの軸心線と略一致するように設けられているが、第1のヒンジ部84の軸受溝95aの中心線に対しては、半径方向へ所定距離だけ偏倚するように構成されている。その理由は、第1のヒンジ軸83と第2のヒンジ軸85が重なり合わない範囲内で、第1のヒンジ軸83の軸心線と第2のヒンジ軸85の軸心線をできるだけ接近させる必要性があったことによるものである。その必要性は、第1の端子蓋81の外周面と第2の端子蓋82の外周面をそれぞれ円弧状に形成し、それらの外周面を一つの連続した曲面のように構成することを目的とすることによる。更に、第1の端子蓋81と第2の端子蓋82を硬質プラスチックで形成しており、これにより、2つの端子蓋81,82に剛体による見た目の安定感、安心感等を与えるようにしている。
また、第2のヒンジ軸85の第2のヒンジ部86からの脱落を防止するため、図23及び図30に示すように、バッテリーホルダ71の左側面部71cの背面側には押え板98が2つの固定ネジ99によって締め付け固定されている。押え板98は、組立時に先端縁が第1のヒンジ軸85の側方に対向される軸対向部98aと、バッテリーホルダ71にネジ止めするための2つの固定部98b,98cを有している。軸対向部98aの側縁に、組立後の第2のヒンジ軸85の軸方向の一端が対向される。また、2つの固定部98b,98cは、2つの爪収納部101A,101Bのそれぞれ一方の開口を閉じる蓋体を兼ねている。
第1の爪収納部101Aには、第1の付勢爪102と圧縮コイルバネ104が収納されている。第1の爪収納部101Aの他方の開口は、第1の端子取付部87の第1のヒンジ部84の近傍に設けられており、その開口に第1の付勢爪102の爪部102aが挿通されている。第1の端子取付部87の上方に突出した爪部102aは、圧縮コイルバネ104のバネ力により付勢されて第1の端子蓋81の第1の蓋側軸受部84bに設けた円弧カム状の突起105に当接されている。この圧縮コイルバネ104のバネ力に基づく第1の付勢爪102の押圧力により、第1の端子蓋81は、第1の端子取付部87を閉じた状態と、その閉鎖状態から略90度回動した開放状態とを選択的に取ることができるようになっている。
第2の爪収納部101Bには、第2の付勢爪103と圧縮コイルバネ104が収納されている。第2の爪収納部101Bの他方の開口は、第2の端子取付部88の第2のヒンジ部86の近傍に設けられており、その開口に第2の付勢爪103の爪部103aが挿通されている。第2の端子取付部88の上方に突出した爪部103aは、圧縮コイルバネ104のバネ力により付勢されて第2の端子蓋82の第2の蓋側軸受部86bに設けた円弧カム状の突起106に当接されている。この第2の付勢爪103の押圧力により、第2の端子蓋82は、第2の端子取付部88を閉じた状態(図31A,B)と、その閉鎖状態から略90度回動した開放状態(図32A,B)とを選択的に取ることができるようになっている。
前記バッテリーホルダ71、第1の端子蓋81及び第2の端子蓋82の材質としては、例えば、PC+ABS(ポリカーボネートとアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂との混合材)が好適である。しかしながら、ABSその他のエンジニアリングプラスチックを用いることができることは勿論のこと、ステンレス合金やアルミニウム合金その他の金属材料を用いることもできる。押え板98及び付勢爪102,103の材質としては、例えば、ABSが好適であるが、その他のエンジニアリングプラスチックを用いることができることは勿論である。また、第1のヒンジ軸81、第2のヒンジ軸82及び圧縮コイルバネ104の材質としては、例えば、ステンレス鋼(SUS)や炭素鋼(SF)が好適であるが、その他の金属材料を用いることができる。
第1の端子蓋81及び第2の端子蓋82は、例えば、次のようにしてバッテリーホルダ71に組み立てることができる。2つの端子蓋81,82の組立作業は、まず、第1の端子蓋81をバッテリーホルダ71に組み立て、次に、第2の端子蓋82をバッテリーホルダ71に組み立てるようにする。これとは逆に、第2の端子蓋82を先に組み立てようとすると、第2のヒンジ軸85は第1のヒンジ部84側から組み立てる必要があるが、仕切り片97のスリット97aと対向する部分には切欠き部108が形成されている。そのため、第2のヒンジ軸85の一端をスリット97aに臨ませて、所定の姿勢で保持することができないことによる。
まず、図22、図23及び図25に示すように、第1の端子蓋81を第1のヒンジ部84に臨ませ、第1のホルダ側軸受部84aに一対の第1の蓋側軸受部84b,84cを噛み合わせる。そして、第1のホルダ側軸受部84aの軸受溝95aと第1の蓋側軸受部84b,84cの貫通孔95b及び挿通孔95cを一致させ、第2のヒンジ部86と反対側から、これらに第1のヒンジ軸83を貫通させる。これにより、図24に示すように、第1の端子蓋81が第1のヒンジ部84に回動自在に取り付けられる。また、バッテリーホルダ71に設けた切欠き部108に、第1の端子蓋81に設けた第1の蓋側軸受部84cが対向され、切欠き部108が第1の蓋側軸受部84cによって閉じられた状態となる。
次に、図22〜図26に示すように、第2の端子蓋82を第2のヒンジ部86に臨ませ、第2のホルダ側軸受部86aに一対の第2の蓋側軸受部86b,86cを噛み合わせる。そして、軸受溝95aを閉じる第1のヒンジ軸83の上に第2のヒンジ軸85を配置させる。この第2のヒンジ軸85の配置作業は、第2の端子蓋82を第2のヒンジ部86に噛み合わせる作業の前に行うようにしてもよい。その結果、図27及び図28に示すように、第2のヒンジ軸85が第1の蓋側軸受部84cによって所定位置に支持され、第2のヒンジ軸85の軸方向の一端がスリット97aに臨む状態となる。
そこで、図29に示すように、第2のヒンジ軸85を第2の端子蓋82側に押圧し、スリット97aを介して貫通孔96b、軸受孔96a及び挿通孔96cに第2のヒンジ軸85を挿通させる。これにより、第2の端子蓋82が第2のヒンジ部86に回動自在に取り付けられる。次に、図30に示すように、切欠き部108内に軸対向部98aを挿入して押え板98をバッテリーホルダ71の背面にネジ止めする。この際、押え板98の固定部98b,98cによって背面側の開口が閉じられる爪収納部101A,101Bには、付勢爪102,103と圧縮コイルバネ104をそれぞれ収納しておくようにする。
この実施例によれば、長い第1の端子蓋81を組み立てた後、短い第2の端子蓋82を組み立てる構成とした。このとき、第2の端子蓋82の第2のヒンジ軸85を製品の内部から挿入し、第1の端子蓋81の軸受部をガイドにして第2のヒンジ部に差し入れるようにした。そのため、外装ケース2の外観にヒンジ軸の差し込み口が露出されることがなく、外観が綺麗であって、しかも、限られたスペースの中で組立性のよい開閉蓋を実現することが可能となった。
これにより、第1の端子蓋81と第2の端子蓋82が、バッテリーホルダ71の背面に縦並び(若しくは横並び)状態で回動自在に取り付けられている。これら第1の端子蓋81及び第2の端子蓋82によれば、ビデオカメラ等の電子機器において、信号の入出力に用いられる結線のためのコネクタと電源供給のためのコネクタを長短2つのカバー型の蓋で覆うようにした。この蓋の組立てにおいて、長いカバー型蓋の組立後、その根元の凹部に短いカバー型蓋の回動軸を差し入れるように構成した。その結果、限られたスペースでの組立作業を可能とすることができ、組立性が良好で、使い勝手がよく、しかも、ヒンジ軸の差し込み口が外部に露出されないため外観のよい電子機器を提供することが可能となった。
また、この実施例では、縦方向(横方向、或いは斜め方向でもよい。)に並べて配置された信号系の複数のコネクタを長い第1の端子蓋81で開閉し、電源系のコネクタを短い第2の端子蓋82で開閉する構成とした。そのため、開閉操作をあまり必要としない信号系のコネクタと、開閉操作を比較的頻繁に必要とする電源系のコネクタを別個独立の蓋としたことから、必要な蓋を必要なときに開閉することができる。
更に、第4図及び第5図に示すように、第1の端子蓋81及び第2の端子蓋82の開放時、これらの端子蓋81,82は、バッテリー収納部に収納されているバッテリー70の側面に沿うように立ち上げられることになる。図4は、第2の端子蓋82を開放した状態を示しており、この状態で、DC−IN用コネクタに電源側の接続端子が接続される。図5は、第1の端子蓋81と第2の端子蓋82を共に開放した状態を示している。このように、開放時に第1の端子蓋81及び第2の端子蓋82が、開放されたコネクタに外部装置の接続端子を接続する際に邪魔になることがなく、スムースに接続操作や脱離操作を行うことができる。しかも、第1の端子蓋81及び第2の端子蓋82が90度立ち上げられた見映えの良い好ましい姿勢を保持することができる。
以上説明したように、本発明の電子機器によれば、前後のガイド溝の形状を異ならせ、前ガイド溝は緩やかな曲線を描いて緩やかに沈み込む形状とし、後ガイド溝は即座に沈み込む形状とした。そのため、内蔵された構造物をよけ易い蓋の移動軌跡を実現することができ、この種の蓋体移動機構における薄型化、小型化を実現することができた。更に、蓋を閉じたときに、ガイドピンが位置するガイド溝の幅を狭くし、ガイドピンにガタを生じさせないようにしたため、駆動源の振動によっても蓋体が振動されるのを防ぐことができる。一方、ガイド溝のその他の部分の幅は広くしているため、蓋を滑らかに移動することができ、品位ある蓋体移動機構を提供することができる。
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例では、撮像装置の具体例としてデジタルビデオカメラに適用した例について説明したが、アナログビデオカメラに適用できることは勿論のこと、前述したような構造を備えた電子スチルカメラその他の撮像装置は勿論、パーソナルコンピュータ、携帯電話、テレビジョン装置、ステレオ装置、テープレコーダその他各種の電子機器に適用できるものである。
また、前記実施例においては、本発明に係る接続端子としてHDMI用コネクタとA/V−R用コネクタとDC−IN用コネクタを用いた例について説明したが、その他の接続端子を適用できることは勿論である。また、接続端子の数についても、前記実施例のものに限定されるものではなく、第1の端子取付部に1個又は三以上の接続端子を配置し、第2の端子取付部に二以上の接続端子を配置する構造とすることができることは勿論である。
1…デジタルビデオカメラ(撮像装置、電子機器)、 2…外装ケース(筐体)、 3…レンズ装置、 4…表示装置、 30…トップカバー、 31…リアカバー、 35…開口部、 36…シューカバー(蓋体)、 36a…嵌合部、 37…蓋体移動機構、 44…ベース部材、 44a…側壁部、 45…付勢部材、 46…枠部材、 47…アクセサリーシュー(構造物)、 48…スライダ、 51…第1のガイド溝、 51a,52a…前水平部、 51b,52b…傾斜部、 51c,52c…後水平部、 51a1…収納部、 51a2…テーパ部、 52…第2のガイド溝、 53A,53B…ガイドピン、 55…弾性体、 55a…突起部、 70…バッテリー(電源)、 71…バッテリーホルダ、 72…バッテリー収納部、 81…第1の端子蓋、 82…第2の端子蓋、 83…第1のヒンジ軸、 84…第1のヒンジ部、 84a…第1のホルダ側軸受部、 84b,84c…第1の蓋側軸受部、 85…第2のヒンジ軸、 86…第2のヒンジ部、 86a…第2のホルダ側軸受部、 86b,86c…第2の蓋側軸受部、 87…第1の端子取付部、 88…第2の端子取付部、 95a…軸受溝、 95b…貫通孔、 95c…挿通孔、 96a…軸受孔、 96b…貫通孔、 96c…挿通孔、 97…仕切り片、 97a…スリット、 98…押え板、 98a…軸対向部、 107…凹曲面部、 108…切欠き部
Claims (7)
- 内蔵された構造体を露出させるための開口部を有する筐体と、
前記筐体の内側で前記開口部を開閉可能な蓋体と、
前記蓋体を、前記開口部を閉じる閉鎖位置と前記開口部を開く開放位置との間に移動させる蓋体移動機構と、を備え、
前記蓋体移動機構は、前記蓋体に設けた4つのガイドピンと、前記4つのガイドピンがそれぞれ個別に係合される4つのガイド溝を有し且つ前記4つのガイド溝で4つのガイドピンを摺動自在に支持することにより前記蓋体を移動可能に支持するベース部材と、を有し、
前記4つのガイド溝の、前記蓋体が前記閉鎖位置にあるときの前記4つのガイドピンとそれぞれ対向する部位の溝幅を、前記蓋体が前記閉鎖位置から移動したときの前記4つのガイドピンとそれぞれ対向する部位の溝幅よりも狭くした
電子機器。 - 前記蓋体は、前記構造物を跨いで移動可能な鞍状部材からなり、前記鞍状部材の前記移動方向と平行する左右の側面部に、それぞれ前記ガイドピンの2つを、前記移動方向に所定の間隔をあけて側方へ突出させて設け、
前記ベース部材は、前記蓋体の左右の側面部に対向される左右の側壁部を有し、前記左右の側壁部に前記ガイド溝の2つをそれぞれ設けた
請求項1記載の電子機器。 - 前記4つのガイド溝は、前記閉鎖位置の側が高く設定され且つ前記開放位置の側が低く設定された傾斜部を少なくとも一部に有する
請求項2記載の電子機器。 - 前記4つのガイド溝のうち、前記閉鎖位置に近い位置に配置された第1のガイド溝は、それが延在する方向の略全長に亘って緩やかな傾斜角度によって設定され、前記開放位置に近い位置に配置された第2のガイド溝は、それが延在する方向の大部分が略平行とされ且つ前記閉鎖位置の近くで急激な傾斜角度に設定されている
請求項3記載の電子機器。 - 前記蓋体と前記ベース部材との間に弾性部材を介在させ、前記蓋体を所定位置を境として前記閉鎖位置の側又は前記開放位置の側に付勢させた
請求項1記載の電子機器。 - 前記電子機器は、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置である
請求項1記載の電子機器。 - 前記構造体は、アクセサリーシューである
請求項1記載の電子機器。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE112011100207T5 (de) | 2010-01-08 | 2012-11-08 | Panasonic Corporation | Siebdruckvorrichtung |
JP2015023140A (ja) * | 2013-07-18 | 2015-02-02 | 富士通株式会社 | 蓋構造及び電子機器 |
CN104870896A (zh) * | 2012-10-04 | 2015-08-26 | 高级氧化还原技术有限责任公司 | 液体汽化系统及使用方法 |
-
2008
- 2008-06-18 JP JP2008159728A patent/JP2010002514A/ja active Pending
Cited By (4)
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