JP2008198806A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】シンプル構成で組み立て性がよく、取り付けられた接続端子用のカバーの脱落を確実に防止できる電子機器を提供する。
【解決手段】端子カバー50は、カバー本体62と、そのカバー本体62の内側から垂直に延びる板状の引出片64と、引出片64の先端に設けられたストッパ部66とで構成される。デジタルカメラの組み立て時には、端子カバー50の引出片64をメイン基板76の上に載置し、その上に液晶モニタの保持フレーム78を取り付ける。保持フレーム78には、抜止部78Aが形成されており、ストッパ部66に係合して、引出片64を抜け止めする。
【選択図】 図16
【解決手段】端子カバー50は、カバー本体62と、そのカバー本体62の内側から垂直に延びる板状の引出片64と、引出片64の先端に設けられたストッパ部66とで構成される。デジタルカメラの組み立て時には、端子カバー50の引出片64をメイン基板76の上に載置し、その上に液晶モニタの保持フレーム78を取り付ける。保持フレーム78には、抜止部78Aが形成されており、ストッパ部66に係合して、引出片64を抜け止めする。
【選択図】 図16
Description
本発明は電子機器に係り、特に外装体の表面に接続端子を備えるとともに、その接続端子を覆うカバーを備えた電子機器に関する。
デジタルカメラや携帯電話、ポータブルオーディオプレイヤ等の携帯式の電子機器には、外装体の表面に電源端子やPC接続端子(USB端子、IEEE1394端子等)等の各種接続端子が設けられている。これらの接続端子は、ホコリなどが侵入すると、故障や動作不良の原因となることから、未使用時はカバーで覆われて、表面から露出しないようにされている。そして、この接続端子用のカバーは、紛失を防止するため、通常、機器本体から分離、脱落不能に取り付けられる。
従来、この接続端子用のカバーの取り付け構造として、特許文献1には、接続端子を覆うカバー部にアーム部を一体的に形成し、そのアーム部を機器の外装体に形成された挿入孔に挿入して抜け止め片に係合させることにより、アーム部が挿入孔から抜けないようにして、カバー部が機器本体から分離、脱落するのを防止する構造が記載されている。
また、特許文献2には、弾性材によって楔形状に形成された挿入片をカバーに一体成形し、その挿入片を機器の外装体に形成された窓孔に弾性変形させながら挿入することにより、カバーが機器本体から分離、脱落するのを防止する構造が記載されている。同様に、特許文献3には、接続端子を覆う蓋部に弾性変形可能な舌片部を一体形成し、その舌片部を機器に形成された一対のボスの間に弾性変形させながら挿入することにより、蓋部が機器本体から分離、脱落するのを防止する構造が記載されている。
特開2005−159895号公報
特開2000−31857号公報
特開2001−210972号公報
しかしながら、特許文献1の構造では、カバー部材とは、別に抜け止め片が必要になり、部品点数が増加するという欠点がある。また、アーム部と抜け止め片とを係合させる作業が必要になり、組み立て性が悪いという欠点もある。
一方、特許文献2、3の構造では、窓孔に挿入片を弾性変形させながら差し込む作業が必要になり、組み立て性が悪いという欠点がある。また、窓孔に挿入片を差し込んで取り付ける構造のため、ユーザが力を入れてカバーを開けると、挿入片が窓孔から抜けて、カバーが取れてしまうという欠点もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、シンプル構成で組み立て性がよく、取り付けられた接続端子用のカバーの脱落を確実に防止できる電子機器を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、外装体の内側に板状部材が複数積層して配置されるとともに、該板状部材の一つに取り付けられた接続端子の先端部が前記外装体の表面に露出して設けられた電子機器において、前記外装体に装着されて前記接続端子の先端部を覆うカバー本体と、該カバー本体の内側から垂直に延びる板状の引出片と、該引出片の先端片側面から突出して設けられたストッパ部とからなり、前記引出片が前記板状部材の一つである第1の板状部材に載置されて、摺動自在に支持されるカバー部材と、前記第1の板状部材に一体的に形成され、前記引出片を前記接続端子の挿抜方向に直動ガイドするガイド部と、前記板状部材の一つである第2の板状部材に一体的に形成され、前記ストッパ部と係合して前記引出片を抜け止めする抜止部と、を備えたことを特徴とする電子機器を提供する。
請求項1に係る発明によれば、カバー部材は、外装体に装着されて接続端子の先端部を覆うカバー本体と、そのカバー本体の内側から垂直に延びる板状の引出片と、引出片の先端片側面から突出して設けられたストッパ部とで構成され、その引出片が、外装体の内側に積層配置された板状部材の一つ(第1の板状部材)に載置される。第1の板状部材に載置された引出片は、その第1の板状部材に一体的に形成されたガイド部にガイドされて、接続端子の挿抜方向に支持される。また、外装体の内側に積層配置された板状部材の一つ(第2の板状部材)に一体的に形成され抜止部にストッパ部が係止されることにより、抜け止めされる。このような構成によれば、その組み立て工程において、まず、第1の板状部材を取り付け、その第1の板状部材の上にカバー部材の引出片を取り付け、さらに第1の板状部材の上に第2の板状部材を重ねるだけで、カバー部材を取り付けられ、組み立てが容易になる。すなわち、板状部材を積層して組み立てていく過程で同時にカバーも取り付けられるので、カバーの取り付けを含む機器の組み立てが極めて容易になる。また、引出片は、その先端部に取り付けられたストッパ部が、第2の板状部材に形成された抜止部に抜け止めされるので、脱落を確実に防止することができる。さらにガイド部及び抜止部は、それぞれ板状部材に一体的に形成されるので、部品点数が増加することもなく、構成も極めてシンプルにすることができる。
請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、前記ガイド部は、前記第1の板状部材に突出して形成された一対のガイド部材であって、該一対のガイド部材の間に前記引出片を通して、該引出片を前記接続端子の挿抜方向に直動ガイドすることを特徴とする請求項1に記載の電子機器を提供する。
請求項2に係る発明によれば、カバー部材の引出片を直動ガイドするガイド部が、第1の板状部材に突出して形成された一対のガイド部材で構成される。この結果、カバー部材の取り付けは、引出片を一対のガイド部材の間に通して、第1の板状部材の上に載置するだけで済み、機器の組み立てが極めて簡単になる。
請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、前記ガイド部は、前記第1の板状部材に形成されたガイド溝であって、該ガイド溝に前記引出片を嵌めて、該引出片を前記接続端子の挿抜方向に直動ガイドすることを特徴とする請求項1に記載の電子機器を提供する。
請求項3に係る発明によれば、カバー部材の引出片を直動ガイドするガイド部が、第1の板状部材に形成されたガイド溝で構成される。この結果、カバー部材の取り付けは、引出片をガイド溝に嵌め込むだけで済み、機器の組み立てが極めて簡単になる。
請求項4に係る発明は、前記目的を達成するために、前記接続端子は、前記第1の板状部材に取り付けられるとともに、その側面に前記ガイド部が形成され、該接続端子の側面に前記引出片の片縁を沿わせて、前記引出片を前記接続端子の挿抜方向に直動ガイドすることを特徴とする請求項1に記載の電子機器を提供する。
請求項4に係る発明によれば、接続端子が第1の板状部材に取り付けられ、その側面にガイド部が形成される。カバー部材の引出片は、接続端子の側面に片縁を沿わせることにより、接続端子の挿抜方向に直動ガイドされる。これにより、別途ガイド部を設けることなく、カバー部材の引出片を直動ガイドすることができ、構成を更にシンプルにすることができる。また、カバー部材の取り付けは、引出片の片縁が接続端子の側面に沿うようにして、引出片を第1の板状部材の上に載置するだけで済み、機器の組み立てが極めて簡単になる。
請求項5に係る発明は、前記目的を達成するために、前記抜止部は、前記第2の板状部材から前記第1の板状部材に向けて突出して形成された形成された突起であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載の電子機器を提供する。
請求項5に係る発明によれば、ストッパ部に係合して引出片の抜け止めを行う抜止部が、第2の板状部材から第1の板状部材に向けて突出して形成された形成された突起で構成される。これにより、構成を極めてシンプルにすることができる。また、抜け止めも確実に行うことができる。さらに、第2の板状部材を取り付ける過程で自動的に抜け止めとして作用させることができるので、機器の組み立ても極めて簡単にすることができる。
請求項6に係る発明は、前記目的を達成するために、前記引出片が前記第1の板状部材と前記突起との間で挟持されることを特徴とする請求項5に記載の電子機器を提供する。
請求項6に係る発明によれば、引出片が、第1の板状部材と、抜止部としての突起との間で挟持される。これにより、引出片の引き抜きに摩擦抵抗が与えられ、カバー部材の保持をより確実なものにすることができる。
請求項7に係る発明は、前記目的を達成するために、前記突起が、前記第2の板状部材に一体的に形成された板バネ部の先端に形成されることを特徴とする請求項6に記載の電子機器を提供する。
請求項7に係る発明によれば、抜止部としての突起が、第2の板状部材に一体的に形成された板バネ部の先端に形成される。これにより、適度な抵抗感を持たせて引出片の抜き差しができ、カバー部材の開閉時における操作感を向上させることができる。
請求項8に係る発明は、前記目的を達成するために、前記抜止部は、前記第2の板状部材に形成される溝又は孔であって、該溝又は孔内を前記ストッパ部が摺動し、該溝又は孔の端部に前記ストッパ部が係合して、前記引出片を抜け止めすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載の電子機器を提供する。
請求項8に係る発明によれば、抜止部が、第2の板状部材に形成される溝又は孔で構成され、その溝又は孔内をストッパ部が摺動し、溝又は孔の端部にストッパ部が係合して、引出片が抜け止めされる。これにより、構成を極めてシンプルにすることができる。また、抜け止めも確実に行うことができる。さらに、第2の板状部材を取り付ける過程で自動的に抜け止めとして作用させることができるので、機器の組み立ても極めて簡単にすることができる。
請求項9に係る発明は、前記目的を達成するために、前記引出片が前記第1の板状部材と前記第2の板状部材との間で挟持されることを特徴とする請求項8に記載の電子機器を提供する。
請求項9に係る発明によれば、引出片が第1の板状部材と第2の板状部材との間で挟持される。これにより、引出片の引き抜きに摩擦抵抗が与えられ、カバー部材の保持をより確実なものにすることができる。
請求項10に係る発明は、前記目的を達成するために、前記カバー本体の内側に前記接続端子の先端部が嵌合する凹部が形成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一に記載の電子機器を提供する。
請求項10に係る発明によれば、カバー本体の内側に接続端子の先端部が嵌合する凹部が形成される。これにより、カバー部材を取り付ける際、カバー本体の内側に形成された凹部を接続端子の先端部が嵌合させることにより、カバー本体の位置決め及び仮止めをすることができ、機器の組み立てをさらに容易にすることができる。
本発明によれば、シンプル構成で組み立て性がよく、取り付けられた接続端子用のカバーの脱落を確実に防止できる。
以下、添付図面を参照して本発明に係る電子機器を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明が適用されたデジタルカメラの一実施形態の外観構成を示す正面斜視図である。また、図2、図3は、それぞれ図1に示したデジタルカメラの背面斜視図である。なお、図2は、端子カバーを閉じた状態がしめされており、図3は、端子カバーを開いた状態が示されている。
図1〜3に示すように、このデジタルカメラ10は、いわゆるコンパクトタイプのデジタルカメラであって、そのカメラボディ12は、薄く四角い箱状に形成されている。
カメラボディ12の正面には、図1に示すように、撮影レンズ14、フラッシュ16、AF補助光ランプ18、マイク20等が設けられており、上面には、シャッタボタン22、ズームレバー24、電源ボタン26等が設けられている。
また、カメラボディ12の背面には、図2、3に示すように、液晶モニタ28、モードダイヤル30、MENU/OKボタン32、十字ボタン34、再生ボタン36、ファンクションボタン38、DISP/BACKボタン40、露出補正ボタン42、等が設けられており、底面には、スピーカ44、三脚ネジ穴46、開閉自在なバッテリカバー48等が設けられている。
また、カメラボディ12の一方側の側面(背面側から見て左側の側面)には、端子カバー50によって開閉される端子部52、赤外線通信ポート54が設けられており、端子部52には、PC接続端子56及び電源端子58が設けられている。
また、カメラボディ12の他方側の側面(背面側から見て右側の側面)には、図示しないストラップ取り付け部が設けられている。
なお、本実施の形態のデジタルカメラ10は、右手で撮影操作するように構成されている。すなわち、背面側から見てカメラボディ12の左側部を把持して操作するように構成されている。
また、カメラボディ12の外観を構成する外装体60は、撮影レンズ14の光軸方向の前後に二分割可能に構成されており、正面側部分を構成するフロントキャビネット60Fと、背面側部分を構成するリアキャビネット60Rとで構成されている。
撮影レンズ14は、図1に示すように、カメラボディ12の正面右端寄りの位置に配置されている。この撮影レンズ14は、沈胴式のズームレンズで構成されており、デジタルカメラ10の電源をONすると、カメラボディ12から自動で繰り出され、OFFすると、自動で沈胴される。また、この撮影レンズ14の先端部には、開閉自在なレンズカバー14Aが設けられており、撮影レンズ14の沈胴/繰り出しに連動して自動で開閉される。なお、図1は、電源OFF時におけるデジタルカメラ10の状態が示されており、撮影レンズ14が沈胴し、レンズカバー14Aが閉じられた状態になっている。
フラッシュ16は、カメラボディ12の正面右上隅に配置されている。このフラッシュ16は、キセノン管で構成されており、撮影時に必要に応じて発光される。
AF補助光ランプ18は、フラッシュ16の下に配置されている。このAF補助光ランプ18は、高輝度のLEDランプで構成されており、AF時に必要に応じて発光される。なお、このAF補助光ランプ18は、セルフタイマランプの機能も有しており、セルフタイマ撮影時に所定の態様で発光されて、被写体に撮影タイミングを告知する。
マイク20は、撮影レンズ14の右下に配置されている。なお、本実施の形態のデジタルカメラ10は、動画撮影機能と音声メモの録音機能を備えており、マイク20は、この動画撮影と音声メモの録音時に使用される。
シャッタボタン22は、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる二段ストローク式の押下ボタンで構成されており、円形状に形成されている。このシャッタボタン22は、カメラボディ12を把持した右手の人指し指が押下操作可能な位置に配置されており、カメラボディ12の上面左端寄りの位置(正面から見た場合)配置されている。撮影時、デジタルカメラ10は、このシャッタボタン22が半押しされると、AE/AF等の撮影準備処理を行い、全押しされると、画像の撮影、記録を行う。
ズームレバー24は、リング状に形成されており、シャッタボタン22の周囲を囲うように取り付けられている。このズームレバー24は、図示しない付勢手段に付勢されて、所定の中立点を中心に左右方向に揺動自在に設けられている。撮影時、デジタルカメラ10は、このズームレバー24が一方側に揺動操作されると、撮影レンズ14がテレ方向にズーミングされ、他方側に揺動操作されると、撮影レンズ14がワイド方向にズーミングされる。また、再生時、デジタルカメラ10は、このズームレバー24が一方側に揺動操作されると、液晶モニタ28に表示されている画像が拡大表示され、他方側に揺動操作されると、縮小表示される。
電源ボタン26は、押下式のボタンで構成されており、カメラボディ12の上面ほぼ中央位置に配置されている。デジタルカメラ10は、この電源ボタン26が押下されることにより、電源がON/OFFされる。
液晶モニタ28は、図2、3に示すように、カメラボディ12の背面左端寄りの位置に配置されている。この液晶モニタ28は、撮影済み画像を表示するための画像表示部として利用されるとともに、各種設定時にGUIとして利用される。また、撮影時には、撮像素子で捉えた画像がスルー表示されて、電子ファインダとして利用される。
モードダイヤル30は、円盤状に形成されており、カメラボディ12の背面右上隅に配置されている。このモードダイヤル30は、図示しないクリック機構により、一定の回転角度間隔で回動操作可能に設けられている。デジタルカメラ10は、このモードダイヤル30の設定位置に応じた撮影モード(たとえば、オート撮影モード、動画撮影モード、マニュアル撮影モード、シーンプログラム撮影モード等)に設定される。
MENU/OKボタン32は、押下式のボタンで構成されており、モードダイヤル30の下方位置に配置されている。このMENU/OKボタン32は、メニュー画面の呼び出しを指示する機能を有するとともに、そのメニュー画面等で選択した内容の確定や処理の実行を指示する機能を有しており、デジタルカメラ10の状態に応じて、割り当てられる機能が切り替えられる。
本実施の形態のデジタルカメラ10では、このMENU/OKボタン32の押下によって液晶モニタ上に呼び出されるメニュー画面を利用して、カメラの各種設定が行われる。
十字ボタン34は、ドーナツ状に形成されており、MENU/OKボタン32の周囲を囲うように取り付けられている。この十字ボタン34は、上下左右4方向に押下操作可能に設けられており、各方向には、デジタルカメラ10の状態に応じて、割り当てられる機能が切り替えられる。たとえば、撮影モード時には、左ボタンにマクロ機能のON/OFFを切り替える機能が割り当てられ、右ボタンにフラッシュのモード(たとえば、オート発光/強制発光/発光禁止/赤目軽減発光等)を切り替える機能が割り当てられる。また、上ボタンに液晶モニタ28の明るさを替える機能が割り当てられ、下ボタンにセルフタイマのON/OFFを切り替える機能が割り当てられる。また、再生モード時には、左ボタンにコマ送りの機能が割り当てられ、右ボタンにコマ戻しの機能が割り当てられる。また、上ボタンに液晶モニタ28の明るさを替える機能が割り当てられ、下ボタンに再生中の画像を削除する機能が割り当てられる。また、各種設定時には、液晶モニタ28に表示されたカーソルを各ボタンの方向に移動させる機能が割り当てられる。
再生ボタン36は、押下式のボタンで構成されており、十字ボタン34の右上位置に配置されている。デジタルカメラ10は、撮影中、この再生ボタン36が押されると、再生モードに切り替えられる。また、電源OFFの状態でこの再生ボタン36が一定時間押されると、再生モードの状態で起動する。
ファンクションボタン38は、押下式のボタンで構成されており、十字ボタン34の左上位置に配置されている。このファンクションボタン38には、デジタルカメラ10の状態に応じて、割り当てられる機能が切り替えられる。たとえば、撮影モード時には、画像サイズや感度等の設定画面を呼び出す機能が割り当てられ、再生モード時には、スライドショーやプリント予約の画面を呼び出す機能が割り当てられる。
DISP/BACKボタン40は、押下式のボタンで構成されており、十字ボタン34の左下位置に配置されている。このDISP/BACKボタン40は、液晶モニタ28の表示内容の切り替え指示(DISP機能)に用いられるとともに、入力操作のキャンセル等の指示(BACK機能)に用いられ、デジタルカメラ10の状態に応じて割り当てられる機能が切り替えられる。
露出補正ボタン42は、押下式のボタンで構成されており、十字ボタン34の右下位置に配置されている。この露出補正ボタン42は、撮影時に露出補正の設定画面の呼び出しの指示に用いられる。
スピーカ44は、図2、図3に示すように、カメラボディ12の底面中央やや左寄り位置に配置されている。このスピーカ44は、動画再生時における音声の出力やメモ録音された音声の再生出力に用いられる。
三脚ネジ穴46は、カメラボディ12の底面左端寄りの位置に設けられており、デジタルカメラ10を三脚に取り付ける際に使用される。
バッテリカバー48は、カメラボディ12の底面右端に設けられており、長手方向の一端(図2、3において左端)を中心に揺動して開閉される。このバッテリカバー48を開くと、その内側には、バッテリを収納するためのバッテリ収納室及びメモリカードを装着するためのメモリカードスロットが設けられている。
赤外線通信ポート54は、図2、3に示すように、カメラボディ12の側面のほぼ中央位置に配置されている。この赤外線通信ポート54は、赤外線通信機能を有する外部機器との間で赤外線通信を行う際に使用される。
端子部52は、カメラボディ12の側面下部近傍に配置されている。この端子部52は、図4、5に示すように、片側二カ所のコーナー部に丸みを持たせたほぼ矩形状の凹部として、カメラボディ12の外観を構成する外装体60の表面に一体的に形成されている。PC接続端子56及び電源端子58は、この端子部52の底面に先端の接続部が露出するように設けられている。
上記のように、端子部52は、端子カバー50によって開閉され、この端子カバー50が、端子部52に装着されることにより、PC接続端子56及び電源端子58の先端の接続部が覆われる。
図6は、この端子カバー50を外側から見た斜視図であり、図7は、内側から見た斜視図である。
同図に示すように、端子カバー50は、端子部52に装着されるカバー本体62と、そのカバー本体62の内側から垂直に延びる板状の引出片64と、引出片の先端片側面から突出して設けられた楔状のストッパ部66とからなり、弾性材(たとえば、エラストマ、ゴム、ポリプロピレン等)によって一体成形されている。
カバー本体62は、ほぼ矩形状の凹部として形成された端子部52の内周形状に合致した外周形状を有する板状に形成されており、端子部52の内側に嵌合させて装着される。
このカバー本体62の内側面には、図7に示すように、PC接続端子56の先端部が嵌合するPC接続端子用凹部68と、電源端子58の先端部が嵌合する電源端子用凹部70とが、PC接続端子56と電源端子58の先端部の設置位置に対応して形成されている。したがって、このカバー本体62を端子部52に嵌めて装着すると、PC接続端子56の先端部と電源端子58の先端部とが、それぞれPC接続端子用凹部68と電源端子用凹部70に嵌合する。
また、このカバー本体62の外側面には、図6に示すように、爪掛け部72が一体成形されている。この爪掛け部72は、端子部52に装着されたカバー本体62を外す際、爪を掛けて容易に外せるようにするためのものであり、矩形状の凸部として、カバー本体62の片側の縁部の中央に突出して形成されている。この爪掛け部72の側面には、凹部72Aが形成されており(図15、図16参照)、この凹部72Aに爪が掛けられるようにされている。
引出片64は、長方形の板状に形成されており、図7に示すように、カバー本体62の内側から垂直に延設されている。この引出片64は、端子部52の底面に形成された引出孔74から引き出され、この引出孔74の設置位置に対応して設けられている。
ここで、この端子部52の底面に形成される引出孔74は、図5に示すように、引出片64の断面形状に合致して形成されており、長方形状に形成されている。
なお、この引出孔74は、カメラの組み立て過程で形成される。すなわち、外装体60を構成するリアキャビネット60Rには、引出孔74に対応する位置に所定形状の切欠き部74Rが形成されており、このリアキャビネット60Rをフロントキャビネット60Fに取り付けると、そのフロントキャビネット60Fに形成された板状片74Fと切欠き部74Rとの間に隙間が形成され、この隙間が引出孔74となる。したがって、端子カバー50の取り付けに際して、引出片64を引出孔74Fに差し込んで通すという工程はなく、リアキャビネット60Rをフロントキャビネット60Fに取り付けることにより、自動的に引出孔74に通される。
なお、引出孔74の一部は、電源端子58の側面で構成される。
ストッパ部66は、引出片64の先端部の片側面に突出して形成されている。このストッパ部66は、楔状に形成されており、先端に向かって鋭角に傾斜して形成されるとともに、後端部が直角に形成されている。
図8は、デジタルカメラ内部の構成を示す分解斜視図である。
同図に示すように、外装体60の内側には、実装基板やフレーム等の各種板状部材が、撮影レンズの光軸方向に積層されて配置されている。
デジタルカメラ10の組み立て時は、これら板状部材をフロントキャビネット60F側から順に積層させて組み立ててゆく。すなわち、各部品は、フロントキャビネット60Fの内側に順に落とし込むようにして取り付けられてゆく。
なお、図8は、メイン基板76までが取り付けられた状態が示されている。本実施の形態のデジタルカメラ10では、この後、図9に示すように、メイン基板76の上に端子カバー50が取り付けられ、その端子カバー50が取り付けられたメイン基板76の上に液晶モニタ28の保持フレーム78が重ねて取り付けられる(図10参照)。そして、その保持フレーム78に液晶モニタ28が取り付けられ、最後にリアキャビネット60Rが取り付けられて、組み上げられる。
さて、上記のように、端子カバー50は、メイン基板76の上に取り付けられる。すなわち、図9に示すように、その引出片64をメイン基板76の上に載置して取り付けられる。この際、引出片64は、ストッパ部66が形成されていない方の面を下側にして、メイン基板76の上に載置して取り付けられる。
メイン基板76は、この端子カバー50の引出片64が載置される部位が平坦に形成されている。したがって、メイン基板76に載置された端子カバー50の引出片64は、メイン基板76の上を摺動自在に支持される。
また、このメイン基板76には、PC接続端子56及び電源端子58が実装されており、このうち電源端子58については、図11〜図13に示すように、直方体のブロック状に形成されて、その一部がメイン基板76の上面(端子カバー50の引出片64が載置される面)から突出して設けられている。
この電源端子58の側面58Aは、電源端子58の挿抜方向と平行に形成されており、端子カバー50は、メイン基板76の上に載置して取り付ける際、その引出片64の片縁が、電源端子58の側面58Aに当接するように取り付けられる。この結果、引出片64は、電源端子58の側面58Aをガイドとして、電源端子58の挿抜方向に沿って摺動自在に支持される。
なお、この端子カバー50をメイン基板76に取り付ける際は、カバー本体62の内側面に形成されたPC接続端子用凹部68と電源端子用凹部70にPC接続端子56の先端部と電源端子58の先端部を嵌合させて取り付ける。これにより、メイン基板76の上に載置された端子カバー50が、正規の取り付け位置に位置決めされて取り付けられるとともに、メイン基板76から脱落しないように仮止めされる。
なお、PC接続端子56は、メイン基板76の下側の面(端子カバー50が載置される面の逆側の面)に実装されており、電源端子58と同じ方向に挿抜されるように設置されている。
端子カバー50をメイン基板76に取り付けた後、図10に示すように、その端子カバー50の引出片64を上から覆うようにして、液晶モニタ28の保持フレーム78が取り付けられる。
この液晶モニタ28の保持フレーム78は、金属性の薄いプレートで形成されており、メイン基板76にネジ止めされて取り付けられる。
また、この保持フレーム78には、引出片64の設置位置に対応する部位に抜止部78Aが一体的に形成されている。この折曲部78Aは、引出片64の幅とほぼ同じ幅を有する矩形状の突片として形成されており、保持フレーム78の一部をメイン基板76側に直角に折り曲げて形成されている。
端子カバー50が取り付けられたメイン基板76に、この保持フレーム78を取り付けると、図14及び図15に示すように、抜止部78Aが、端子カバー50の引出片64の上面(ストッパ部66が形成された面)に当接する。そして、このように引出片64に当接した抜止部78Aは、引出片64の抜け止めとして機能し、図16に示すように、引出片64を引き出すと、その引出片64に形成されたストッパ部66に係合して、引出片64の移動を係止する。
なお、抜止部78Aは、図17に示すように、その先端からメイン基板76までの距離(抜止部78Aの先端とメイン基板76との間に形成される隙間の幅)t1が、端子カバー50の引出片64の厚さt2以下に形成される(t1≦t2)。この結果、図18に示すように、引出片64は、保持フレーム78が取り付けられると、その保持フレーム78の抜止部78Aとメイン基板76との間で挟持される。そして、このように抜止部78Aとメイン基板76との間で引出片64を挟持することにより、引出片64の抜き差しに摩擦抵抗が与えられ、引出片64の保持が、より確実なものとなる。また、引出片64の抜き差しの操作感も向上する。
このように、保持フレーム78をメイン基板76に取り付けると、端子カバー50は、その引出片64が保持フレーム78の抜止部78Aとメイン基板76との間で挟持され、これにより、脱落することなくカメラボディ12に取り付けられる。
この後、保持フレーム78には、液晶モニタ28が取り付けられ、その液晶モニタ28が取り付けられたフロントキャビネット60Fにリアキャビネット60Rが取り付けられ、デジタルカメラ10が組み上げられる。
なお、上記のように、フロントキャビネット60Fにリアキャビネット60Rを取り付けると、フロントキャビネット60Fに形成された板状片74Fとリアキャビネット60Rに形成された切欠き部74Rとの間に引出孔74が形成され、この引出孔74の中を端子カバー50の引出片64が通される。
この引出孔74に通された端子カバー50の引出片64には、ストッパ部66が形成された面と同じ面にロック部64Aが形成されている。このロック部64Aは、断面半円状の突起部として引出片66の長手方向と直交して形成されている。そして、カバー本体62から所定距離の位置に形成されている。すなわち、リアキャビネット60Rの切欠き部74Rの肉厚分の位置に形成されている。これにより、カバー本体62を閉じると、引出片64のロック部64Aが、引出孔74の周縁の内側に係止され、引出片64が容易に抜けないように仮止めされる。カバー本体62を開くときは、このロック部64Aを弾性変形させて、引出孔74を通過させる。なお、このようにロック部64Aは、カバー本体62を閉じた際に引出片64を仮止めするものであるため、その突起量は、仮止めの機能を必要十分に満たせる量に設定される。
以上のように構成された本実施の形態のデジタルカメラ10によれば、その組み立てに際して、端子カバー50を含む内部部品を一方向に積層して組み立ててゆく構成のため、組み立てを極めて容易に行うことができる。すなわち、端子カバー50の引出片64を所定の引出孔に差し込んで取り付けたり、別部品を引出片64に取り付けて抜け止めしたりする必要がないので、極めて簡単に組み立てることができる。
また、このようにして組み立られて、取り付けられた端子カバー50は、その引出片64に形成されたストッパ部66が、保持フレーム78に形成された抜止部78Aによって確実に係止されるため、抜け落ちることがない。
端子カバー50の着脱に際して、引出片64が端子の挿抜方向に沿って抜き差しされるため、スムーズに端子カバー50を着脱することができる。また、この際、引出片64に適度な摩擦抵抗が与えられるため、良好な操作感を与えることができる。
また、本実施の形態のデジタルカメラ10では、端子カバー50の引出片64をガイドする機構、及び、ストッパ部66を係止する機構が、すべてカメラ内部の部品に一体的に形成されているため、別部品を必要とすることがなく、きわめてシンプルな構成にすることができる。特に、本実施の形態のデジタルカメラ10では、電源端子58の側面を利用して、引出片64を電源端子58の挿抜方向にガイドする構成としているので、メイン基板76上に別途ガイド部材を形成する必要がなく、さらに構成を簡素化することができる。
また、本実施の形態のデジタルカメラ10では、カバー本体62の内側面にPC接続端子56の先端部が嵌合するPC接続端子用凹部68と、電源端子58の先端部が嵌合する電源端子用凹部70とが形成されているため、端子カバー50の取り付けに際して、端子カバー50の位置決めを容易に行うことができるとともに、仮止めも行うことができ、組み立てを極めて容易に行うことができる。
なお、上記実施の形態では、端子カバー50の引出片64を直動ガイドする構成として、メイン基板76上に所定量突出させて配置した電源端子58の側面を利用する構成としているが、引出片64を電源端子58の挿抜方向にガイドする構成は、これに限定されるものではい。
同様に、上記実施の形態では、保持フレーム78の一部を折り曲げて形成した抜止部78Aによって端子カバー50の引出片64の抜け止めを行うようにしているが、抜止部の構成は、これに限定されるものではい。
図19、図20は、引出片64のガイド機構と抜け止め機構の他の一例を示す斜視図である。
同図に示すように、メイン基板76の上面(引出片64が載置される面)に一対のガイドリブ80を一体的に形成し、この一対のガイドリブ80の間に引出片64を通して、電源端子58の挿抜方向に直動ガイドする。一対のガイドリブ80は、引出片64の幅と同じ幅間隔をもってメイン基板76上に形成されるとともに、電源端子58の挿抜方向に沿って形成される。引出片64は、その両縁部をガイドリブ80の内壁面にガイドされて、電源端子58の挿抜方向に直動ガイドされる。
なお、本例では、一対のリブによって、引出片64を直動ガイドする構成としているが、一対のリブに代えて一対のピン等で構成することもできる。
一方、引出片64の抜け止めは、保持フレーム78の下側の面(メイン基板76と対向する面)に突起部82を一体的に形成し、この突起部82を引出片64に形成されたストッパ部66に係止させて、引出片64を抜け止めする(図20参照)。
なお、このように突起部82は、抜け止めとして機能することから、保持フレーム78をメイン基板76に取り付けた際、引出片64の上面(ストッパ部66が形成された面)に当接する位置に配置される。
また、突起部82は、図21に示すように、突起部82の先端からメイン基板76の上面までの距離(突起部82の先端とメイン基板76との間に形成される隙間の幅)t1が、引出片64の厚さt2以下に形成される(t1≦t2)。これにより、引出片64が、突起部82とメイン基板76との間で挟持され、引出片64の保持をより確実なものとすることができる。また、引出片64を抜き差しする際、所定の摩擦抵抗が与えられ、引出片64の抜き差しの操作感が向上する。
図22、図23も引出片64のガイド機構と抜け止め機構の他の一例を示す斜視図である。
同図に示すように、メイン基板76の上面(引出片64が載置される面)にガイド溝84を一体的に形成し、このガイド溝84に引出片64を嵌めて、引出片64を電源端子58の挿抜方向に直動ガイドする。なお、このようにガイド機能を持たせることから、ガイド溝54は、引出片64の幅と同じ幅をもって形成される。
引出片64の抜け止めは、保持フレーム78に長尺状のガイド孔86を一体的に形成し、このガイド孔86の端部に形成されたストッパ部66に係止させて、引出片64を抜け止めする(図23(b)参照)。なお、ガイド孔86は、その内周部をストッパ部66が挿通できるように、電源端子58の挿抜方向に沿って形成されるとともに、所定位置でストッパ部66が、端部に当接するように形成される。
また、保持フレーム78は、図24に示すように、その下面(メイン基板76と対向する面)からガイド溝84の底面までの距離t1が、引出片64の厚さt2以下に形成される(t1≦t2)。これにより、引出片64が、保持フレーム78とメイン基板76との間で挟持され、引出片64の保持をより確実なものとすることができる。また、引出片64を抜き差しする際、所定の摩擦抵抗が与えられ、引出片64の抜き差しの操作感が向上する。
なお、上記例では、保持フレーム78にガイド孔86を形成して、引出片64の抜け止めを行う構成としているが、保持フレーム78に貫通して形成されるガイド孔に代えて、所定深さのガイド溝を形成して抜け止めを行う構成としてもよい。
また、ガイド孔86は、必ずしも引出片64と同じ幅をもって形成する必要はないが、引出片64と同じ幅で形成した場合には、ストッパ部66を介して引出片64を直動ガイドすることができる。この場合、メイン基板76に形成するガイド機構は必ずしも必要ではなくなる。
また、引出片64は、引出孔74に通されることにより、ある程度のガイド作用を持たせることができるので、メイン基板76に形成するガイド機構は必ずしも設ける必要はない。
なお、図19〜図21で示した例では、引出片64のガイド機構をメイン基板76に形成した一対のガイドリブ80で構成し、抜け止めを保持フレーム78に形成された突起部82で構成しているが、抜け止めを図22〜図24で示したガイド溝で構成してもよい。
同様に図22〜図24で示した例では、引出片64のガイド機構をメイン基板76に形成したガイド溝84で構成し、抜け止めを保持フレーム78に形成されたガイド孔86で構成しているが、抜け止めを保持フレーム78に形成された突起部82で構成してもよい。
すなわち、引出片64のガイド機構と抜け止めは、適宜組み合わせを変えて使用することができる。したがって、上記実施の形態で説明したデジタルカメラにおけるガイド機構と抜け止め機構も適宜他の機構に変えることができる。
なお、このようにガイド機構と抜け止め機構の組み合わせを変える場合も、引出片64が抜止部とメイン基板との間に挟持されるようにすることが好ましい(図21、図24参照)。これにより、引出片64の保持をより確実なものとすることができ、また、引出片64の抜き差しの操作感も向上させることができる。
また、操作感を更に向上させるため、抜止部78Aを図25及び図26に示すように構成してもよい。すなわち、保持フレーム78に板バネ部78Bを一体的に形成し、その板バネ部78の先端部に抜止部78Aを一体的に形成する。これにより、保持フレーム78をメイン基板76に取り付けると、板バネ部78のバネ力により、抜止部78Aが端子カバー50の引出片64を押圧し、引出片64の抜き差しに更に良好な抵抗感を与えることができる。
なお、図26に示すように、抜止部78Aは、ストッパ部66に係合する面を直角に形成し、ストッパ部66が確実に係止されるように構成する。
なお、抜け止めをより確実なものとするため、抜止部78Aとストッパ部66の形状を図27に示すように形成してもよい。すなわち、ストッパ部66の後端部に鋭角の切り込み部66Aを形成するとともに、抜止部78Aもこれに対応して鋭角状に屈曲させて形成する。これにより、係止時に抜止部78Aがストッパ部66に噛み合い、より強固に抜け止めが施される。
なお、上記実施の形態では、端子カバー50をメイン基板76に載置して取り付ける構成としているが、端子カバー50を載置して取り付ける部材は、これに限定されるものではない。外装体60の内部に積層して配置される板状の部材であれば、他の部材に取り付けるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、液晶モニタ28の保持フレーム78に抜止部78Aを設ける構成としているが、抜止部78Aを設ける部材は、これに限定されるものではない。外装体60の内部に積層して配置される板状の部材であれば、他の部材に設けるようにしてもよい。また、必ずしも端子カバーが取り付けられた部材に直接取り付けられる部材である必要もない。
また、上記実施の形態では、電源端子とPC接続端子を覆う端子カバーに本発明を適用した場合を例に説明したが、他の端子を覆うカバーにも本発明は同様に適用することができる。
また、上記実施の形態では、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではない。端子カバーを備え、内部に基板等の板状部品が積層して配置さえる機器であれば、他の電子機器にも同様に適用することができる。
10…デジタルカメラ、12…カメラボディ、14…撮影レンズ、14A…レンズカバー、16…フラッシュ、18…AF補助光ランプ、20…マイク、22…シャッタボタン、24…ズームレバー、26…電源ボタン、28…液晶モニタ、30…モードダイヤル、32…MENU/OKボタン、34…十字ボタン、36…再生ボタン、38…ファンクションボタン、40…DISP/BACKボタン、42…露出補正ボタン、44…スピーカ、46…三脚ネジ穴、48…バッテリカバー、50…端子カバー、52…端子部、54…赤外線通信ポート、56…PC接続端子、58…電源端子、60…外装体、60F…フロントキャビネット、60R…リアキャビネット、62…カバー本体、64…引出片、64A…ロック部、66…ストッパ部、66A…切り込み部、68…PC接続端子用凹部、70…電源端子用凹部、72…爪掛け部、72A…凹部、74…引出孔、74R…切欠き部、74F…板状片、76…メイン基板、78…保持フレーム、78A…抜止部、80…ガイドリブ、82…突起部、84…ガイド溝、86…ガイド孔
Claims (10)
- 外装体の内側に板状部材が複数積層して配置されるとともに、該板状部材の一つに取り付けられた接続端子の先端部が前記外装体の表面に露出して設けられた電子機器において、
前記外装体に装着されて前記接続端子の先端部を覆うカバー本体と、該カバー本体の内側から垂直に延びる板状の引出片と、該引出片の先端片側面から突出して設けられたストッパ部とからなり、前記引出片が前記板状部材の一つである第1の板状部材に載置されて、摺動自在に支持されるカバー部材と、
前記第1の板状部材に一体的に形成され、前記引出片を前記接続端子の挿抜方向に直動ガイドするガイド部と、
前記板状部材の一つである第2の板状部材に一体的に形成され、前記ストッパ部と係合して前記引出片を抜け止めする抜止部と、
を備えたことを特徴とする電子機器。 - 前記ガイド部は、前記第1の板状部材に突出して形成された一対のガイド部材であって、該一対のガイド部材の間に前記引出片を通して、該引出片を前記接続端子の挿抜方向に直動ガイドすることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記ガイド部は、前記第1の板状部材に形成されたガイド溝であって、該ガイド溝に前記引出片を嵌めて、該引出片を前記接続端子の挿抜方向に直動ガイドすることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記接続端子は、前記第1の板状部材に取り付けられるとともに、その側面に前記ガイド部が形成され、該接続端子の側面に前記引出片の片縁を沿わせて、前記引出片を前記接続端子の挿抜方向に直動ガイドすることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記抜止部は、前記第2の板状部材から前記第1の板状部材に向けて突出して形成された形成された突起であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載の電子機器。
- 前記引出片が前記第1の板状部材と前記突起との間で挟持されることを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
- 前記突起が、前記第2の板状部材に一体的に形成された板バネ部の先端に形成されることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
- 前記抜止部は、前記第2の板状部材に形成される溝又は孔であって、該溝又は孔内を前記ストッパ部が摺動し、該溝又は孔の端部に前記ストッパ部が係合して、前記引出片を抜け止めすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載の電子機器。
- 前記引出片が前記第1の板状部材と前記第2の板状部材との間で挟持されることを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
- 前記カバー本体の内側に前記接続端子の先端部が嵌合する凹部が形成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一に記載の電子機器。
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- 2007-02-13 JP JP2007032728A patent/JP2008198806A/ja active Pending
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