JP6610391B2 - 電気掃除機 - Google Patents
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Description
この様な電気掃除機は、紙パックを本体の集塵室内にセットする際に、台紙支持板に紙パックの台紙を挿入し、紙パックの台紙を手で起こして紙パック固定部品にセットすることで、正規の位置に固定されるものである(例えば、特許文献1参照)。
図1は、本発明に係る電気掃除機の実施の形態を示す外観斜視図である。
図1に示すように電気掃除機100(以下、掃除機100)は、吸込具1と、吸引パイプ2と、接続パイプ3と、ホース4と、掃除機本体5とから構成されている。
吸込具1は、床面上の塵埃を空気と共に吸い込む。吸込具1の出口側には真直な円筒状の吸引パイプ2の一端が接続されている。吸引パイプ2の他端には、中途にて若干折れ曲がった接続パイプ3の一端が接続されおり、接続パイプには、掃除機100の運転を制御する操作スイッチ3bが設置されたハンドル3aが設けられている。
吸込具1、吸引パイプ2、接続パイプ3およびホース4は、塵挨を含む空気を掃除機本体5の外から内部に流入させるための流路の一部を構成する。
図2〜図3に示すように、電気掃除機100の掃除機本体5は、蓋51と、上ケース52と、下ケース53と、下ケース53に取り付けられ、掃除機本体5を手で持ち運びができるようにする為の取手54と、下ケース53の下面に取り付けられた前輪55と、径が前輪55より大きく、下ケース53の左面及び右面にそれぞれ設けられた後輪56を備えている。
蓋51は、集塵室531の上方に向けて開口する集塵室開口531aを開閉する。下ケース53は、内部に機能部品が設けられる部位である吸引動力部532や集塵室531などの機能部が構成されている。また、蓋51の下面の前側には、下方向に向けて突出するリブ51aが形成されている。
図2において、左側を前方と呼び、右側を後方と呼ぶ。下ケース53内の前方には集塵室531が設けられ、後方には吸引動力部532が設けられている。集塵室531には、着脱可能な紙パック6が設けられる。また、集塵室531と吸引動力部532との間には、両部位を隔てる仕切りであるセパレーター533が設けられている。
フィルター533bは、紙パック5の外部であって集塵室531の内部に侵入した塵挨が、吸引動力部532の内部に侵入することを防ぐものであり、綿埃など大きめな塵挨を捕捉するフィルターが用いられる。
吸引動力部532は、電動送風機である。この電動送風機を動作させることで生じる吸引力で、塵埃を含む外気を吸込具1から流通路を介して集塵室531内に設けられる集塵袋(紙パック6)の内部に導く。
その他、掃除機本体5には、制御基板535、表示部(図示せず)、コードリール部536が設けられる。また、掃除機本体5には、電動送風機の排気を外部に排出する排気口538が形成されている。
図6(a)は、図3の状態から紙パック6が外れた状態を示す斜視図である。図6(b)は、図6(a)の要部拡大図である。図7は、図2の状態から蓋51が開放し、紙パック6が外れた状態を示す断面図である。図8は、紙パック挿入ガイド82と紙パック固定部品81と紙パック6を模式的に示した斜視図である。尚、図8(a)〜(c)は、紙パック挿入ガイド82に紙パック6が挿入され、紙パック6が紙パック固定部品81により固定される状態を示している。また、図8において、各構造を解り易く説明する為、紙パック6の集塵袋62を省略して表現してある。
紙パック6は、台紙61とこの台紙61に取り付けられた袋状の集塵袋62から構成されている。台紙61は矩形状である。また、台紙61には台紙開口611が開口している。集塵袋62の内部は、台紙開口611で集塵袋62の外部と連通している。
側面部821は、前端がほぼ鉛直で、後端が後方に向けて傾斜した形状とすることで、上部から下方に進むにつれて、前端と後端の徐々に幅が狭くなる形状である。
また、前面部822の上部には、後述する紙パック固定部品81を軸支する軸受部822aが形成されている。
この様に構成された紙パック挿入ガイド82は、前面部822の位置で水平に切断した切断形状が略C字形状を成す。
紙パック固定部品81は、基部810と、基部810の後側の部位である後部812と、基部810の前側の部位である前部813から構成されている。基部810には、左右の側面からそれぞれ同軸となるように右方向及び左方向に突出する一対の回転軸811が設けられている。
台紙受部812aは、紙パック固定部品81を側方から見て、上端から下端にかけて後方に向けて凸である弓なり形状の曲面である。
また、紙パック固定部品81の軸811と台紙受部812aの間には、紙パック固定部品81を側方から見て、台紙受部812aの下端から上方に向けて凹む凹部を形成することで台紙保持部812cが形成されている。
以上の紙パック固定部品81に設けられている各部は、樹脂により一体成型により形成されている。
また、紙パック固定部材81は、紙パック挿入ガイド82に取り付けられた状態において、台紙受部812aと台紙保持部812cが、紙パック挿入ガイド82の前面部822より後方に位置する。
このようにバネ90を配置しているので、紙パック固定部品81を左側方から見た場合、紙パック固定部品81は常に軸811を中心に、右回転する方向にモーメントが働いている。
ここで、紙パック固定部品81が紙パック6を固定していない状態では、台紙規制リブ812bの先端部分を通る台紙受部812aの接線Lは、案内レール823と平行となる(図9(a)参照)。台紙規制リブ812bの先端部分は、紙パック6を紙パック挿入ガイド82に取り付ける際に、台紙61が接する部分である。
集塵室531の内部に取り付けられた紙パック挿入ガイド82は、集塵室531の前壁539の後側の位置に、前壁539に前面部822が対向した状態で設けられる。この状態において、前壁539に開口するホース接続口537は、紙パック挿入ガイド82の前面部822の下方と左右の側面部821に囲まれた空間と、前後に対向している。
また、紙パック挿入ガイド82が集塵室531に設けられた状態では、ホース接続開口537の開口の周囲に設けられたシールパッキン534は、紙パック挿入ガイド82の前面部822の下方であって左右の側面部821の間の部分に位置する。
図9〜図12は、紙パック挿入ガイド82に紙パック6を挿入する過程を示す部分断面図である。図13は、紙パックの固定不良状態を示す断面図である。図14は、図13の要部を拡大した断面図である。
尚、図7〜図14において、紙パック6は台紙61のみしか図示していないが、実際には台紙61と集塵袋62が一体となった紙パック6が挿入される。集塵袋62も一緒に図示すると、図が解り難くなるため、便宜上台紙61のみを図示している。
このように紙パック6を紙パック挿入ガイド82に挿入するとき、紙パック6の台紙61の前面を台紙規制リブ812bと台紙受部812aに沿わせながら行うことで、紙パック6を挿入ガイド82の内部にスムーズに挿入することができる。
これにより、紙パック挿入ガイド82に紙パック6を挿入するとき、紙パック6の台紙61の前面を台紙規制リブ812bと台紙受部812aに沿わせながら行うことで、紙パック6の台紙61が案内レール823に対して平行に移動しながら、紙パック挿入ガイド82の内部へと入っていく。
つまり、台紙61の上端部がその下端部よりも多少前向きの傾斜状態で台紙61を紙パック挿入ガイド82に挿入しても、台紙規制リブ812bと台紙受部812aにより、台紙61の挿入時の状態が、案内レール823と平行な状態へと矯正される。これにより、案内レール823に台紙61が引っ掛かり難く挿入操作を行うことができる。
そして、ある程度台紙61が紙パック挿入ガイド82の内部に入り込めば、台紙61の下端及び台紙61の表面の両側部を両端の案内レール823に載せ、案内レール823に沿って下方へ滑り込ませるようにすれば、挿入がスムーズになる。
従って、台紙61の挿入が進むに連れて台紙61の重心は次第に案内レール823側に移動するため、台紙61は案内レール823側に倒れて行く。そして、意図的に台紙の上部を紙パック挿入ガイド82内の最前部へ持って行かない限り、最終的に台紙61を案内レール823上に載せた状態で挿入できる。
そして、台紙61の下端が案内レール823の下端を通り過ぎて集塵室531の底部531bに当接すると、台紙61の移動はそこで停止して、台紙61の挿入は完了する。
蓋51が閉じることができない状態とは、ユーザーが、蓋が閉じていないことを認識できる程度に、蓋51と集塵室開口531aに隙間ができている状態である。
紙パック挿入ガイド82の内部に挿入されただけの状態の紙パック6の台紙61の上部を、ユーザーが手動で前方に押す。これにより、紙パック6は台紙61の下端が支点となり前方へ回動し、台紙61の上端部が紙パック固定部品81の後端に位置する台紙受部812aに当接する(図11(a))。
そして、この動きに伴い紙パック固定部品81は、回動軸811を中心に前部813が前方に傾き、バネ受け部813aがバネ90を縮める(図11(b)、図12(a))。
この時、バネ90の復元力により紙パック固定部品81が後方に向けて傾き、凹形状である台紙保持部812cの内部に、台紙61の上端部が嵌り込み、紙パック6は紙パック固定部品81により固定される(図12)。
尚、紙パック6は紙パック固定部品81により固定された状態では、蓋51の下面に設けられたリブ51aと紙パック固定部品81の蓋閉規制リブ813bが上下に接しない状態となり、蓋51を完全に閉じることができる。
これにより、紙パック6を正しく装着されていない状態をユーザーが気づきやすく構成されている。
これにより、台紙61の台紙開口611とホース接続口537は密着状態で連通されるため、ホース接続口537から吸引した塵挨は、すべて集塵袋62内に吸入される。
これにより、紙パック挿入ガイド82に紙パック6を挿入するとき、紙パック6の台紙61の前面を台紙規制リブ812bと台紙受部812aに沿わせながら行うことで、紙パック6の台紙61が案内レール823に対して平行に移動しながら、紙パック挿入ガイド82の内部へと入っていく。
これにより、集塵室531に紙パック8をつけ忘れて、電気掃除機を動作させることを防止できる。特に、台紙規制リブ812bを有する紙パック固定部品81に、蓋閉規制リブ813b設けたので、部品を増やすことなく、上記の機能を得ることができる。
Claims (3)
- 集塵袋と台紙から成る紙パックを収容する集塵室と、
前記集塵室内に配置され、前記紙パックの台紙が下方に向かって挿入されて、前記台紙を支持する紙パック挿入ガイドと、
前記集塵室の前壁のホース接続開口の周縁に設けられるシールパッキンと、
前記台紙が前記シールパッキンに押しつけられた状態で、前記台紙を保持する紙パック固定部品を備え、
前記紙パック挿入ガイドは、板状の左右の側面部と、この左右の側面部の前端を接続する前面部と、各側面部の後端から前記前面部と対向するように延設された前記紙パックを案内する案内レールとから構成され、
前記紙パック固定部品は、前記台紙を前記紙パック挿入ガイドに挿入する際に、前記台紙の向きを前記案内レールと平行な向きに矯正する矯正部を有することを特徴とする電気掃除機。 - 前記紙パック固定部品は、後方に向けて凸な曲面であり前記台紙を後方から受ける台紙受部と、前記台紙受部の前方に設けられ前記紙パックの台紙の上端部が嵌ることで前記紙パックを保持する台紙保持部と、前記台紙受部の上方に位置し前記台紙に接する台紙規制リブを有し、
前記矯正部は、前記紙パックを前記紙パック挿入ガイドに挿入する際に、前記台紙が接する前記台紙規制リブの部位を通る前記台紙受部の接線が平行な向きとなるよう構成されることで形成されることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。 - 前記集塵室の開口を開閉する蓋を有し、
前記蓋には、下面に下方に伸びるリブが形成され、
前記紙パック固定部品には、蓋閉規制リブが設けられ、
前記紙パック固定部品が前記台紙を保持していない状態において、前記蓋のリブと前記蓋閉規制リブが接することで、前記蓋が前記集塵室の開口を閉じることができないようにすることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
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